JPH10291725A - シート排出装置 - Google Patents
シート排出装置Info
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- JPH10291725A JPH10291725A JP9115018A JP11501897A JPH10291725A JP H10291725 A JPH10291725 A JP H10291725A JP 9115018 A JP9115018 A JP 9115018A JP 11501897 A JP11501897 A JP 11501897A JP H10291725 A JPH10291725 A JP H10291725A
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- B65H2408/10—Specific machines for handling sheet(s)
- B65H2408/11—Sorters or machines for sorting articles
- B65H2408/113—Sorters or machines for sorting articles with variable location in space of the bins relative to a stationary in-feed path
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Abstract
降でき、シートの厚さを問わず多枚数収納トレイに確実
に排出積載できるシート排出装置を提供すること 【解決手段】 装置本体11の片面に搬送部12を有
し、反対側面にソーター用のトレイ7と多枚数収納トレ
イ8を備える。搬送部の排出側に回転軸15aを中心に
回転可能にウイング15が設けられ、ウイングのシート
搬送方向前側に突起15cが形成される。この突起は、
上下方向に移動可能な収納部の枠体17に設けられた付
勢部材18と接触可能となる。トレイ7を使用中は付勢
部材と突起が離れウイングの上面15bは搬送面以下と
なり、多枚数収納トレイを使用するべく枠体,付勢部材
を上昇させると突起を押上げ、ウイングも上昇し搬送面
より上方に位置する。厚紙を排出するときは、操作レバ
ー16を操作させて突起を後退させ、付勢部材と接触不
能とし、ウイングを上昇させない。
Description
関するもので、より具体的には、例えば印刷機や複写機
等の画像形成装置の排出側に装着され、その画像形成装
置から排出されるシートを多数収納するための多枚数収
納トレイに向けて排出する際に、シートの両側を上方に
持ち上げて腰つけを行うウイングを備えたシート排出装
置に関する。
ト排出側には、排出されたシートを受け取るトレイ
(「ビン」とも称する)が装着されている。そして、係
るトレイは、数枚から数十枚(少数枚)のシートを積層
する通常のトレイの他に、一度に100枚以上の多数枚
を積載・収納することのできる多枚数収納トレイがあ
る。また、一度に積層できる枚数の少ない前記通常のト
レイを複数個用意し、それらをシートの排出タイミング
に合わせて昇降移動させて排出されたシートを所定のト
レイに仕分けするソート機能を備えたものもある。そし
て、それら各種のトレイのうちの1種或いは複数種を備
えてシート排出装置が構成される。
例を示している。この例では多枚数収納トレイと、ソー
ター用の多数段からなるトレイ群を備えている。同図に
示すように、略直方体状の装置本体1の片面側の高さ方
向中央部位に搬送部2が設けられ、また、その搬送部2
と反対側の装置本体1の側面には、排出されるシートを
受け取る収納部3が設けられている。そして、画像形成
装置(図示省略)は、搬送部2側に配置される。
たシートを受け取るとともに、そのシートを搬送面4上
を搬送させて収納部3側に排出するものである。そし
て、そのシートに対する搬送力は、例えば複写機の場合
には、一般に排出口近傍に設けられた上下一対の排出ロ
ーラ等によりシートを上下から挟むとともに、それらを
回転駆動することによりシートに対して搬送方向前方へ
向けた搬送力を与えるようになっている。また、印刷機
の場合には、シート上に印刷したインクが乾燥しきらな
いこともあり、バキュームコンベア(サクションベル
ト)を用い、非印刷面のみに接触して搬送するようして
いる。
は、一対のウイング5が設けられている。このウイング
5は、同図(B)中実線で示すように、搬送面4より上
方に突出する第1位置と、同図(B)中二点鎖線で示す
搬送面4より下側に位置する第2位置の間を往復移動可
能となっている。具体的には、各ウイング5は、搬送方
向に沿って平行に配置され、両ウイングの対向側縁を回
転軸5aとし、正逆回転することにより、上記2つの位
置の間を移動できるようにしている。そして、その移動
するための駆動源として、ソレノイド6を設けている。
心と反対側の側縁)近傍にソレノイド6を連結し、係る
ソレノイド6に通電することにより、ウイング5の外側
を上方へ付勢し、回転軸5aを中心に回転させて第1位
置に位置させる。一方、ソレノイド6への通電を遮断す
ることにより、ウイング5を上記と逆方向に回転させ、
第2位置に位置させる。
には、そのウイング5の上面5bは、同図(A)に示す
ように、搬送方向前方に行くにしたがって上昇し、ま
た、外側に行くにつれて徐々に上昇する傾斜面となる。
また第2位置に位置するときには水平面となり搬送面4
と略同一平面上に位置するようになっている。さらに、
係るウイング5の上面5bには、搬送面4上を移動する
シートの側面下方に当接するようになっている。
と、シートの進行方向両側縁部分がウイング5の上面5
bに沿ってそれぞれ持ち上げられて腰つけされ、進行方
向に沿って真っ直ぐに伸びた状態が保持される。つま
り、排出されたシートが、その進行方向の中間部分で折
れ曲がってその前方部分が下方に垂れるようなことがな
くなる。しかも、斜め上方に向かって排出されるため、
シートを比較的長距離飛ばすことができる。一方、ウイ
ング5が第2位置にあると、シートは平坦な状態のまま
腰つけされることなく、水平方向に排出される。
トを積載可能なトレイ(ビン)7と、多数のシートを収
納する多枚数収納トレイ8とを備えている。そして、ト
レイ7はシート搬送方向前方側が上向きとなる傾斜状に
設けられており、各トレイ7は、互いに所定距離だけ離
されて、上下方向に一列に配置されている。そして、装
置本体1内の昇降装置により、各トレイ7を一括して昇
降できるようになっている。
大きくするために、比較的深く形成するとともに、両側
縁に側壁8aを形成し前方に係止壁8bを起立形成して
いる。そして、この多枚数収納トレイ8を使用する場合
には、実際のシートを受け取る位置は、シート排出位置
から所定距離下がっているため、排出されたシートが係
る距離だけ落下して積層されることになる。そこで、ウ
イング5を第1位置にすることにより、腰つけするとと
もに斜め上方に向けて排出する。これにより、排出され
たシートの前方が折れ曲がってすぐに下方にいくことが
なく、シートを真っ直ぐに伸びた状態のまま比較的遠く
に飛ばすことができる。そして、係るシートは係止壁8
bに突き当たるとともに、側壁8aに案内されて、多枚
数収納トレイ8上に順次積載される。
る場合に、ウイング5を第1位置のままにしておくと、
シートの両側が持ち上がった状態で排出されるため、上
下のトレイ7間の間口を大きくとる必要があり、装置の
大型化を招いたり装着可能なトレイ数が少なくなる。ま
た比較的遠くにまで飛びやすいので、トレイ7の前方よ
り飛び出してしまうおそれがある。そこで、ウイング5
を第2位置にし、シートを平坦のまま排出するようにす
る。これにより、トレイ間の間口を小さくすることがで
きる。さらに、係るトレイ7は、少数を積載するため、
シート排出口からトレイ7の受け取り面までの落下距離
が短いので、腰つけされることなく水平方向に向けて排
出しても、綺麗にトレイ7の上に積載できる。このよう
に、使用するトレイに応じてソレノイド6への通電を制
御し、ウイング5を所望の状態にする。
しては、図10に示すように、多枚数収納トレイ8′に
ウイングの機能を設けたものがある。具体的には、多枚
数収納トレイ8′のシート排出口側に、ウイング5′を
一体的に取り付けた構造にする。このウイング5′は、
図9に示した第1位置に位置するウイング5と同様に、
搬送方向前方に行くにしたがって上昇するとともに、さ
らに外側に行くにつれて徐々に上昇する傾斜面となる。
そして、シートが搬送されると、ウイング5′の上端に
よって腰つけされ、多枚数収納トレイ8′に収納され
る。係る構成では、使用するトレイに応じてウイング
5′を昇降させる必要がなく、装置が簡略化され、制御
も容易となる。
た従来のシート排出装置では以下に示すような問題を有
する。すなわち、多枚数収納トレイ8′を使用する場合
には、常にウイング5′を上昇させた第1位置で使用し
ている。その結果、厚いシート(厚紙)のように紙自体
の腰が強い場合には、両端が持ち上がるとそれにつれて
シートの中央まで持ち上がろうとする。すると、搬送部
2がバキュームコンベアの場合には、係るシート中央部
が持ち上がろうとする力が吸引力より勝ると搬送ベルト
面から離反してしまい、搬送力を与えることができなく
なる。また、上下一対のローラで挟持するような場合に
は、シートに無理な力が加わり、折れ曲がってしまうお
それがある。
態に応じてソレノイド6に通電したり通電を遮断する制
御が必要となり、制御が煩雑となる。しかも、ウイング
5の上下移動をソレノイド6及びその通電装置等の電気
的機構により行っているので、係る電気機構を設けるた
めの空間が必要となるとともにコストが高くなってしま
う。また、制御系の故障を生じ、誤動作をするおそれも
ある。
ング5′の厚み(排出方向の厚さ)の分だけ多枚数収納
トレイ8′をシート排出方向前方に突き出した状態で設
置することになり、装置全体が大型化する。
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、多枚数収納トレイに対して確実にシートを排出し
て積載収納することができ、低コストで、装置を小型化
することができ、簡単な機構・制御で使用するトレイに
応じてウイングを上下移動させることのできるシート排
出装置を提供することにある。
ために、本発明に係るシート排出装置では、画像形成装
置から排出される多数のシートを積載可能な多枚数収納
トレイと、前記排出される少数のシートを積載可能なト
レイとを上下に配置するとともに、前記多枚数収納トレ
イ及び前記トレイを上下移動させて、シートの排出部位
に位置させるようにし、かつ、前記排出部位には、シー
トの両側縁を上方に持ち上げ可能なウイングを上下移動
可能に配置してなるシート積載装置を前提とする。
トレイの上下移動に連動して上下する付勢部材を設ける
とともに、その付勢部材から前記ウイングに対して付勢
力を伝達して前記ウイングの上下移動を制御し、前記多
枚数収納トレイを前記排出部位に位置させた際に前記ウ
イングが上昇可能とする。
対する付勢力の伝達の有無を切り替える切替手段を備
え、前記多枚数収納トレイを前記排出部位に位置させて
も前記ウイングが上昇しないモードを備えるようにし
た。
スラスト方向に移動可能に装着された突起15cと、そ
の突起を前後進移動させる操作レバー16により実現さ
れ、また第2の実施の形態では、付勢部材18を回転可
能にすることにより実現されている。
ングが搬送面より上方に突出すると、排出されるシート
の両側縁がウイングによって上方に持ち上げられ、腰つ
けされる。これにより、排出後のシートがすぐに前方部
位が下方に垂れ下がることがなく、ピンと張った状態で
比較的遠くまで飛ばすことができる。従って、多枚数収
納トレイを使用する場合には、ウイングを突出させ(実
施の形態ではこの状態を「第1位置」としている)、比
較的遠くまでまっすぐに伸びた状態でシートを排出し、
落下中に曲がったりすることなく排出部位から所定距離
下方に位置する多枚数収納トレイ上に積載できる。一
方、少数用のトレイを使用する場合には、ウイングを搬
送面より下方に位置させる(実施の形態ではこの状態を
「第2位置」としている)。これにより、シートは腰つ
けをすることなく、排出部位近傍に位置するトレイ上に
排出することになる。
ングの上下移動の制御が本発明では以下のように行われ
る。すなわち、使用するトレイを排出部位に位置させる
ために多枚数収納トレイ及びトレイを上下移動する。す
ると、それと一体に移動する付勢部材も上下移動する。
そして、その付勢部材は、ウイングを直接または間接的
に所定方向(実施の形態では上方)に付勢することがで
きる。
けていないときにウイングが第2位置に位置するように
しておけば、多枚数収納トレイを少数枚用トレイにより
下方に且つ一体に設けることにより最終的にウイングに
加わる付勢力の方向を上方にするとともに、少数用のト
レイを使用中は付勢力がかからないようにすることによ
り、トレイを上下移動させるだけで、それに追従して付
勢部材が上下移動し、使用するトレイに応じてウイング
を所望の状態にすることができる。つまり、少数用のト
レイの使用中はウイングに付勢力が加わらないので、第
2位置に位置し、多枚数収納トレイを使用する場合に
は、その使用に先立ち多枚数収納トレイ,トレイを上下
移動するので、それに追従して上下移動する付勢部材が
ウイングを上方に付勢し、ウイングを第1位置に位置さ
せることができる。
から発生する付勢力を機械的に伝達して行うため、従来
のように電気的な駆動源が不要となり、装置の小型化が
図れる。しかも、電気的な駆動の場合には、所望のトレ
イ(多枚数収納トレイも含む)をシート排出部位に位置
させる処理の他に、トレイの位置等をセンシングし、所
定のタイミングで昇降移動させたりする(ソレノイドへ
の通電のオンオフ制御をする)必要があるが、本発明で
は、係る所望のトレイを移動させるだけで、自動的に使
用するトレイの種類にあったウイングの状態にすること
ができ、制御が簡単となる。
納トレイを使用するときには、ウイングを上昇させるこ
とができることを前提とし、さらに本発明では、のよ
うに構成することにより、一定の基準の時には、切り替
え手段を操作し、たとえ多枚数収納トレイを排出部位に
位置させても、付勢部材の付勢力がウイングに伝達しな
いので、ウイングは上昇しない。つまり、の構成だけ
では、多枚数収納トレイを使用するときには、常にウイ
ングが上昇し、シートに対して腰付けをしようとする
が、本発明では状況に応じて多枚数収納トレイを使用す
る時であっても、腰付けを行わないようにし、より状況
に応じた設定・モードを実行することにより、確実にシ
ートを排出し、トレイに積載収納できるようにしてい
る。
厚いシートを排出する際には前記ウイングを上昇しない
モードにし、薄いシートを前記多枚数収納トレイに排出
する際には前記ウイングを上昇させるようにすることが
できる。係る切り替えは、実施の形態では、手動により
行うようにしたが、自動的に行うようにしてももちろん
よい。
強く腰があるので、腰付けをしなくてもピンと張った状
態のまま排出することができる。これにより、搬送手段
から確実に搬送力を与えることができ、また、必要以上
の力がかかって折れ曲がることもなくなる。
から形状も複雑となるので、大量生産を考えると、樹脂
成形により製造される。そこで、表面を樹脂のままでも
よいが、少なくともシートと接触するウイングの表面
が、金属カバーで被覆するように構成することができ
る。係る構成にすると、シートは金属に接触するので、
摩擦抵抗が少なく、静電気も発生しにくいので、スムー
ズに搬送することができる。
「多数」のシートを積載する多枚数収納トレイというよ
うにトレイの種類を特定する「少数」/「多数」とは相
対的なものであり、ウイングによる腰つけが必要なもの
を多数枚収納トレイとし、シートの種類に関係なく常に
腰つけが必要のないものを少数用のトレイとする。
面より下方」に位置するとは、実施の形態で例示するよ
うに、搬送面と面一の場合と、それよりもさらに下がっ
た下方位置に位置する場合の両者を含むものはもちろん
であり、さらに、腰つけが行われない程度の若干量だけ
搬送面より上方に位置する場合も含む広い概念である。
態を示しており、画像形成装置に接続された状態を示し
ている。同図に示すように、印刷機,複写機,プリンタ
等の画像形成装置9のシート排出口側に、本発明のシー
ト排出装置10(ソート機能が設けられたシート仕分け
装置となっている)が取り付けられて一体化している。
本体11と、その装置本体11の画像形成装置9側の高
さ方向中央部位に設けられる搬送部12と、その搬送部
12と反対側の装置本体11の側面に設けられる収納部
13を備えている。なお、搬送部12は、必ずしも物理
的に装置本体11に取付けられている必要はなく、例え
ば画像形成装置9側に取付けられており、その先端が装
置本体11側に挿入配置されるようになっていてもよ
い。
キュームコンベア14が設けられている。また、そのバ
キュームコンベア14の搬送方向前方(収納部側端部)
には昇降移動可能なウイング15が設けられている。バ
キュームコンベア14は、搬送面の両側に配置された一
対の搬送ベルト14aと、その一対の搬送ベルト14a
間の下方に配置されたファン14bを備え、そのファン
14bを動作させることにより吸引力を発生させ、排出
されるシート20を吸引して搬送ベルト14aに吸着保
持させる。そして、搬送ベルト14aが回転駆動するこ
とにより、その吸着したシート20を搬送し、収納部1
3に向けて排出するようになっている。なお、搬送ベル
ト14aのベルト面には、多数の透孔が形成されてお
り、上記ファン14bによって吸引される空気は、搬送
ベルト14aの透孔から内部に引き込まれるようになっ
ており、これにより、シート20が搬送ベルト14aに
しっかりと吸着されるようになる。
ト14aの両外側縁に沿って、それぞれ昇降可能に設け
られている(同図(B)参照)。このウイング15は、
シート搬送方向と直交する縦断面が、略三角形となって
いる。そして、三角形の頂点が両ウイング15の対向側
に位置するようになる。また、シート搬送方向と平行な
縦断面も略三角形となっており、三角形の頂点は、進行
方向後方側に位置するようになる(同図(A)参照)。
換言すると、ウイング15は、外側にいくに従って厚く
なるとともに、進行方向前方にいくにしたがって厚くな
るような形状となっている。
分が回転軸15aとなり、所定角度範囲で正逆回転する
ようになっている。このように回転することにより、ウ
イング15は、その上面15bが搬送ベルト14aより
上方に突出する第1位置と、ウイング15の上面15b
が搬送ベルト14aより下側に位置する第2位置の間を
往復移動可能となっている。そして、図1(A)が、上
記した第2位置の状態を示しており、同図(B)が、第
1位置の状態を示している。さらに、ウイング15の重
心バランスの関係から、外部から付勢力等を与えない
と、自重により外側が下降するように回転し第2位置に
位置するように設定されている。
は、まず、ウイング15のシート搬送方向前方の前面下
方に突出するように細棒状の突起15cを設けている。
この突起15cの先端は、搬送部12の筐体12aの搬
送方向前面よりも外側に突出するように形成されてい
る。すなわち、筐体12a内には、ウイング15の大部
分が収納されている。
ート搬送方向前面の搬送ベルト14aの搬送面より上方
は開口し、シートの排出を可能にしている。また、搬送
面より下方位置にある前面の所定位置には、弧状に湾曲
する2つのガイド孔12b,12bを設けている。そし
て、このガイド孔12b,12bを介して上記した各ウ
イング15,15に取り付けた突起15cの先端を外部
に突出するようにしている。さらに、ガイド孔12bの
曲率半径と、ウイング15の正逆回転に伴う突起15c
の移動軌跡を略一致させている。これにより、突起15
cは、ガイド孔12bに案内されて移動する。換言する
と、突起15cひいてはウイング15の移動許容範囲が
ガイド孔12bにより規制される。つまり、同図(B)
に示すようにガイド孔12bの上端に突起15cが位置
するときが、ウイング15が最も上昇した第1位置にな
り、ガイド孔12bの下端に突起15cが位置するとき
が、ウイング15が最も下降した第2位置になる。
5cは、ウイング15の下端にスラスト方向に移動可能
に取り付けられている。そして、突起15cの基端側
(搬送方向後方側)に操作レバー16が接続され、その
操作レバー16を正逆回転することにより、図2(A)
に示すように、前進移動して筐体12aの前面より大き
く前方に突出する状態と、同図(B)に示すように、後
退して筐体12aの前面近傍位置に来て、わずかに突出
する状態の2つの姿勢をとるようになっている。さら
に、操作レバー16と突起15cとは、接触しているだ
けで離反可能となっている。具体的には、突起15cの
側面に突部を設け、その突部に操作レバー16を接触さ
せるようにしている。これにより、後述するように付勢
部材18により突起15cが上方へ付勢力を受けた場合
には、操作レバー16からはスムーズに離反して突起1
5cが上昇できるようにしている。
トを少数収納するトレイ7と、多数を収納可能とする多
枚数収納トレイ8とを備えている。そして、トレイ7
は、複数個を用意し、それらを上下に多段配置し、ソー
ターとして使用できるようにしている。もちろん、ソー
ターとして使用することなく所定のトレイ7に対してシ
ートを排出する場合に用いるようにしてもよい。そし
て、係るトレイ7及び多枚数収納トレイ8は、枠体17
に取り付けられており、一体的に昇降移動可能となって
いる。なお、トレイ7及び多枚数収納トレイ8の具体的
な構成は、従来のものと同様であるので、その詳細な説
明を省略する。
動装置により、枠体17ごと複数のトレイ7及び多枚数
収納トレイ8を上下移動できるようにしている。このよ
うにトレイ7,多枚数収納トレイ8を上下方向に移動さ
せて、搬送部12のシート搬送面に、所定のトレイ7ま
たは多枚数収納トレイ8の位置を合わせることにより、
排出されたシートを受け取るとともに、積載できるよう
になっている。
側の側面所定位置に、付勢部材18を取り付けている。
係る付勢部材18は、略逆L字形状となり、一辺は、収
納部13の移動方向にほぼ直交するとともに搬出部12
側に向けて突出するように取り付けられている。この一
辺の長さは、前方に大きく突出したときの突起15cの
先端と枠体17との距離よりも長く、かつ、突起15c
が後退移動したときの突起15cの先端と枠体17との
距離よりは短くしている。つまり、突起15cが前進移
動したときには、付勢部材18と突起15cとが接触可
能となり、突起15cが後退移動したときには、付勢部
材18と突起15cとは接触しないようになっている。
を向くようにして、枠体17に固定されている。これに
より、後述するように付勢部材18が突起15cに接触
するとともに、それを押し上げる際に生じる反力は、付
勢部材18を枠体17に押しつける方向に作用するの
で、両者17,18を強固に接合一体化できる。
レイ8の高さ位置にほぼ等しくし、多枚数収納トレイ8
が、シート排出位置に来たときに、付勢部材18が突起
15cに接触するとともに、それを押し上げることがで
きるような相対位置関係になるように設定している。さ
らに、本例では付勢部材18は、板バネを用いて構成し
ている。
作を説明する。まず、シートの排出・積載をトレイ7に
行われていた状態から、シートの排出を多枚数収納トレ
イ8に行う状態となるまでの動作を説明する。図1
(A)に示すように、ソーターや通常の少数のシートを
排出して積載するために、所定のトレイ7を使用してい
る場合には、付勢部材18と突起15cは離反してい
る。よって、ウイング15に一体的に形成された突起1
5cに上方への力が加わっていないので、ウイング15
は自身の重みで下降し、突起15cがガイド孔12bの
下端で支持されることにより、それ以上の下降が阻止さ
れ、ウイング15は図示する第2位置にて静止した状態
となる。これにより、ウイング15の上面15bが搬送
ベルト14aと同一或いは下側に位置しているので、搬
送ベルト14a上を搬送されるシートは、まっすぐに伸
びた平坦のまま排出され、所定のトレイ7上に積載され
る。
替える場合には、枠体17を上昇させる。これに伴い、
多枚数収納トレイ8が上昇し、付勢部材18も上昇す
る。そして、搬送部12方向に突き出された付勢部材1
8の一辺の上面が突起15cの下面にあたる。そしてさ
らに枠体17,付勢部材18を上昇させると、付勢部材
18から突起15cに対して上方に向けての付勢力(押
上力)が加わる。すると、その付勢力にともない突起1
5cも上方に移動しようと働く。つまり、突起15cと
一体的に形成されているウイング15のシート搬送方向
の先端に突起15cを介して上向きの力が加わる。そし
て、ウイング15は、自重により第2の位置を保持して
いただけであるので、その付勢力により回転軸15aを
中心に回転し、外側が上昇する。
に到達すると、突起15cは孔部12bの上端に突き当
たりそれ以上の上昇が抑止される。また、突起15cの
下降は、付勢部材18により阻止される。これにより、
ウイング15は、第1位置に位置され、ウイング15の
上面15bは、搬送ベルト14aから上方に突出すると
ともに、搬送ベルト14aと所定角度で交差する傾斜面
となる(図1(B),図3(A)参照)。
れるシート20は、その両側縁20aが、ウイング15
の上面15bに当接されて上方に向けて湾曲し、腰つけ
がなされる(図1(B)参照)。換言すると、第1位置
に位置している時のウイング15の上面15aと、搬送
ベルト14aのなす角度は、シート20に腰付けをする
のに適した角度にしている。よって、排出されたシート
20は、すぐに落下することはなく、安定した状態で、
多枚数収納トレイ8内に積層できるようになる。
イ8を使用している状態から、トレイ7の使用に切り替
える場合には、以下のようになる。つまり、図3(A)
の状態から枠体17を下方に移動すると、その枠体17
に一体的に形成されている付勢部材18も下降する。そ
れに伴い、付勢部材18に支持されていた突起15cも
下降し、ひいてはその突起15cと一体的に形成されて
いるウイング15も逆方向に回転し、その外側が下降す
る。
が下降すると、突起15cもさらに下降し、突起15c
がガイド孔12bの下端に突き当たるとそれ以上の下降
が抑止される。これにより、ウイング15は、その上面
15aが搬送ベルト14aと面一或いはそれよりも下方
に位置する第2位置に戻る。この状態からさらに枠体1
7が下降すると、付勢部材18は突起15cから離反す
る。これにより、図1(B)に示した元の状態に戻る。
そして、搬送ベルト14aの高さ位置に所定のトレイ7
が合わせられることにより、切替処理が終了する。
収納トレイ8の上下移動に連動し、付勢部材を上下させ
ることにより、機械的な連動を生じさせてウイング15
を昇降させることができる。これにより、従来不可欠で
あった、ソレノイドなどのウイングの駆動手段を設ける
必要がなくなり、また、係るウイングを上下させるため
の特別なセンシング・制御が不要となる。
ら構成しているので、付勢部材18が多少第1位置より
も上昇しても、係る板バネが弾性変形することにより、
枠体17(多枚数収納トレイ8)の上昇を許容しつつ突
起15c(ウイング15)に過大な力が加わらないよう
にすることができる。
使用する場合であっても、シート20が厚くもともと腰
の強いものの場合には、図4に示すように、ウイング1
5によりシート20の両端20aが持ち上がると、シー
ト20の腰の強さのために、ファン14bによる吸引力
に打ち勝ってシート20の中央部分20bも持ち上がっ
てしまい、搬送ベルト14aのベルト面(搬送面)から
離れてしまう。すると、吸引保持できず、所定の搬送力
をシート20に与えることができなくなってしまう。
6を回転させて突起15cを後退移動させる。次いで、
上記と同様に、多枚数収納トレイ8を上昇させ、付勢部
材18も上昇させる。そして、搬送部12方向に突き出
された付勢部材18の一辺の上面が、突起15cの配置
位置に位置しても付勢部材18は突起15cと非接触と
なるので、突起15cには上方への付勢力がかからな
い。そのままさらに上昇し、最終的に多枚数収納トレイ
8の使用位置に来ても、図3(B)に示すように、付勢
部材18が突起15cよりも上方に位置し、突起15c
ひいてはウイング15は上昇しない。これにより、図4
(B)に示すように、ウイング15は搬送ベルト14a
のベルト面より上方に突出しないので、シート20は、
平坦なままとなり、ファン14bによる吸引力により、
シート20が搬送ベルト14aに吸着保持され、所定の
搬送力を与えることができる。そして、シート20の両
端を持ち上げることによる腰つけは行えないが、そもそ
も係るシートは自己の有する腰の強さでもって、係る平
坦に延びた状態のまま搬出され、多枚数収納トレイ8に
落下供給される。
かの切替の判断基準は、厚紙の場合には、ウイングを使
用しないようになり、薄紙の場合には、ウイングを使用
することになる。そして具体的には、腰つけをしなくて
も紙自体が有する腰の強さでピンと延びた状態のまま多
枚数収納トレイ8上に積載されるような場合には、ウイ
ングを使用しないようにすることができる。なお、係る
条件を具備しても紙の腰の強さとファン14bの吸引力
との相関から、ウイングによりシートの両端が持ち上が
った際にシートの中央が吸引されて搬送ベルト14aに
吸着保持されるので有れば、ウイングを使用してももち
ろん良い。
の実施の形態を示している。本形態では、上記した実施
の形態と相違して、付勢部材18を、枠体17に設けら
れた軸18a周りに正逆方向に回転可能とし、図6に示
すウイング15の突起15cと当接する状態と、そこか
ら時計方向に回転し、図7に示すように付勢部材18の
一片が突起15cと接触しないようにする状態の2つの
位置をとるようにしている。また、この場合の突起15
cは、上記した第1の実施の形態のようにスラスト方向
に移動させる必要がないので、ウイング15の本体部分
に一体的に形成することができる。また、少なくとも別
部材で形成しても、それをウイング15の前面所定位置
に固定することになる。
形態と同様に、薄紙の腰の弱いシートを印刷して多数枚
収納トレイ8に排出する場合には、付勢部材18を図6
(A)に示すような姿勢にする。すると、多枚数収納ト
レイ8とともに上昇する付勢部材18が突起15cに接
触し、それを上方に押し上げる。そして、図6(B)に
示すように多枚数収納トレイ8が排出部位(使用位置)
に来ると、ウイング15も所定位置まで上昇する。よっ
て、シートの両側が持ち上げられて腰付けがされた状態
で排出される。
排出する場合には、付勢部材18を図7(A)に示すよ
うな位置にする。すると、多枚数収納トレイ8が上昇し
ても付勢部材が突起15cと接触せず、図7(B)に示
すように多枚数収納トレイ8が排出部位(使用位置)に
きてもウイング15は上昇しない。よって、シートはま
っすぐにのびた平坦な状態のまま排出される。なお、そ
の他の構成並びに作用効果は、上記した第1の実施の形
態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
着) 一方、上記した両実施の形態に用いられるウイング15
としては、一般には樹脂成形により一体的に所定形状に
製造される。これは、昇降移動(回転)させるための機
構や、上昇時と下降時に搬送部12内に所定の位置に所
望の姿勢で位置させるためには、複雑な形状となり、板
金で形成することはできないからである。従って、従来
の昇降移動するタイプのウイングは、上記理由により合
成樹脂により形成される。すると、樹脂は、摩擦係数が
大きく、シートの排出時に搬送抵抗となり、スムーズな
搬送を阻害することになる。しかも、こすりながら移動
することに伴い静電気が発生し、搬送途中のシートに与
える負荷がより大きくなる。その結果、充分な速度で排
出できずに途中で落下したり、搬送部12内でシートが
止まってしまい紙詰まりとなり排出できなくなるおそれ
がより高くなる。
イング15の本体部分は従来と同様に合成樹脂による一
体形成により製造し、その本体のシートと接触する少な
くとも搬送面(上面)を金属プレート22で被覆するよ
うにしている。これにより、摩擦抵抗も小さくなり、ま
た、静電気も発生しにくくなるので、スムーズな搬送・
排出処理が行える。
15aをウイング15の対向側に設けたが、本発明はこ
れに限ることはなく、例えば、シートの搬送方向後方側
に回転軸を設け、搬送方向と直交する方向の軸周りに正
逆回転し、ウイングの前側を搬送ベルトに対して出没す
るようにしても良い。
は、いずれもウイングの自重による自然落下を利用して
第2位置に復帰させるようにしたが、本発明はこれに限
ることはなく、バネやゴムなどの弾性部材の弾性力(弾
性復元力)を利用して確実に第2位置に復帰させるよう
にしても良い。
数用のトレイ7は、複数個設けて、ソーター機能も有し
た装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限るこ
とはなく、トレイ7と多枚数収納トレイ8を1個ずつ設
けたシート排出装置にも適用できる。そして、その場合
には、上記した実施の形態のように多枚数収納トレイの
近くに付勢部材を設け、係る付勢部材により最終的にウ
イングを上昇させる構成をそのまま適用できるのはもち
ろんであるが、逆の構成としても適用できる。つまり、
図示省略するが、付勢部材は少数用のトレイの近くに設
置し、付勢力がかかっていないときにはウイングが突出
する第1位置に位置するようにする。なお、このように
第1位置の状態を保持するには、例えば弾性部材による
弾性力を利用して行える。
装置では、多枚数収納トレイ,トレイを上下移動させる
だけで、それに追従して上下移動する付勢部材から機械
的に伝達される付勢力によりウイングを上昇または下降
することができるので、ウイングを昇降させる電気的な
駆動装置が不要となり、装置構成が簡略化され、装置全
体が小型化されるとともに、制御も容易に行える。さら
に、コストの低下を図ることができる。また、故障する
可能性も可及的に抑制され、メンテナンスも容易とな
る。
を持たせる必要がないので、多枚数収納トレイがシート
搬送方向に突き出した形状に形成されることはなく、装
置は大型化されない。
であっても、切替手段を操作することにより、ウイング
を上昇させないようにすることができ、例えば厚紙のよ
うに腰が強いものは、平坦なまま排出することができ
る。
属カバーを装着すると、排出口で紙詰まりをしたり、接
触抵抗が大きくて十分な速度で飛び出させることができ
なくなるようなことはなく、スムーズかつ確実に大容量
トレイに対してシートを排出し、積層収納させることが
できる。
排出装置の構造を示す図である。
(その1)である。
(その2)である。
(その3)である。
排出装置の構造を示す図である。
(その1)である。
(その2)である。
示す図である。(B)はそのウイングを昇降するための
構造を示す図である。
を示す図である。(B)はその多枚数収納トレイをシー
ト搬送方向から見た図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 画像形成装置から排出される多数のシー
トを積載可能な多枚数収納トレイと、前記画像形成装置
から排出される少数のシートを積載可能なトレイとを上
下に配置するとともに、前記多枚数収納トレイ及び前記
トレイを上下動させて、シートの排出部位に位置させる
ようにし、かつ、前記排出部位には、シートの両側縁を
上方に持ち上げ可能なウイングを上下動可能に配置して
なるシート積載装置において、 前記多枚数収納トレイ及び前記トレイの上下動に連動し
て上下する付勢部材を設けるとともに、その付勢部材か
ら前記ウイングに対して付勢力を伝達して前記ウイング
の上下動を制御して、前記多枚数収納トレイを前記排出
部位に位置させた際に前記ウイングが上昇可能としたこ
とを特徴とするシート排出装置。 - 【請求項2】 前記付勢部材から前記ウイングに対する
付勢力の伝達の有無を切り替える切替手段を備え、前記
多枚数収納トレイを前記排出部位に位置させても前記ウ
イングが上昇しないモードを備えたことを特徴とする請
求項1に記載のシート排出装置。 - 【請求項3】 前記切替手段は、厚いシートを排出する
際には前記ウイングを上昇しないモードにし、薄いシー
トを前記多枚数収納トレイに排出する際には前記ウイン
グを上昇させるようにしたものであることを特徴とする
請求項2に記載のシート排出装置。 - 【請求項4】 前記ウイングの少なくとも前記シートと
接触する表面が、金属カバーで被覆されてなることを特
徴とする請求項1、2又は3に記載のシート排出装置。
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