JPH10291621A - パイプコンベアおよびそれを使用した搬送方法 - Google Patents

パイプコンベアおよびそれを使用した搬送方法

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JPH10291621A
JPH10291621A JP10176897A JP10176897A JPH10291621A JP H10291621 A JPH10291621 A JP H10291621A JP 10176897 A JP10176897 A JP 10176897A JP 10176897 A JP10176897 A JP 10176897A JP H10291621 A JPH10291621 A JP H10291621A
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pipe
blade
chain
notch
prevention member
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JP10176897A
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Masayoshi Hiruta
雅義 昼田
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Tokiwa Corp
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Tokiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送物を円滑かつ確実に搬送しながらチェーン
の摩耗を減らしたパイプコンベアを提供する。 【解決手段】ブレードの周縁に細長形状の切欠部を設
け、チェーンを構成する環の最下端からパイプ円周面へ
の距離を、例えば、3〜15mmに設定できるように切欠
部の切り欠け深さを設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械加工時の切
粉,鋳物砂,鋳物スケール,鋼材デスケーリング時のス
ケール,搬送時落下する鋼のスケール,レベラーのスケ
ール,沈殿タンクの汚泥,木片,紙片,プラスチックの
細片,肥料,飼料あるいは食品屑などを移送するに適し
たパイプコンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンベアは、搬送用のパイプ
と、パイプの内径に略等しいかまたはそれよりわずかに
小さくされた形状を有するブレードと、ブレードを適宜
の間隔で複数連結する無端状リンクチェーンを備えて構
成され、金属加工工場等において排出される切粉を搬送
するために用いられてきた。そのため、このコンベア
は、直管,曲管,折曲管を適宜用いることによって工場
のレイアウトに応じて搬送の循環経路を自由に設計でき
るように構成している。
【0003】従来この種のコンベアとしては、例えば、
特公昭61−57249 号公報に記載されたものが知られてい
る。このコンベアでは、金属性の円形ブレードがパイプ
の断面形状と略相似する大きさに形成されている。弾性
円形ブレードを使用するパイプコンベアは、U.S.P.5062
741(Cable with radial elements for conveyingmater
ials behaving as fluid through ducts)に記載されて
いる。金属製のブレードを使用した場合には、搬送物が
ブレードとパイプの内面との間に形成された隙間に詰ま
ったり、この隙間から漏れるなどの問題があった。この
問題を解決する提案が特開平5−116729 号公報に記載さ
れている。この公報には、パイプの内径に略等しいか該
内径より小さい外径を有する弾性ブレードと、弾性ブレ
ードの背面に固定されてこれを支持する支持体とから構
成したパイプコンベアが記載されている。
【0004】液状物などの流動性物質を搬送用パイプ外
へ漏らすことなく、確実に搬送するためのパイプコンベ
アが特開平7−277451号公報および特開平7−277452号公
報に記載されている。これらの公報には、ブレードの周
縁に細長形状の切欠部を設け、この切欠部にパイプ内周
面と接触する環を嵌入させて連結したパイプコンベアが
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、特願平9
−90764号パイプコンベアおよび搬送物をパイプコンベ
アによって搬送する方法において、搬送用のパイプと、
該パイプ内径に略等しいかそれよりわずかに小さくされ
た形状を有してパイプ内を移動するブレードと、該ブレ
ードを適宜の間隔で複数連結し、且つ循環駆動する無端
状リンクチェーンとを備え、該無端状リンクチェーンの
駆動によってパイプ内に投入された搬送物を搬送するパ
イプコンベアにおいて、前記ブレードの周縁に細長形状
の切欠部を設け、前記チェーンを構成する隣接する二つ
の環のいずれもが前記パイプ内周面から浮き上がらされ
て前記切欠部の切り欠き深さが設定され、該切欠部にい
ずれかの環を固着させたことを特徴とするパイプコンベ
アの提案を行った。
【0006】前述したように、この種のパイプコンベア
は、機械加工時の切粉,鋳物砂,鋳物スケール,鋼材デ
スケーリング時のスケールなどの各種スケール,汚泥,
木片,紙片,プラスチックの細片,肥料,飼料あるいは
食品屑などを移送するために使用されるが、最近、これ
らの搬送物を大容量搬送するニーズが高くなって来た。
【0007】パイプコンベアを使用して大量搬送するに
は無端状チェーンのスピードを高速化するかパイプ径を
大径化するなどの方策が考えられる。
【0008】高速化は速度を倍にすることであるが、当
然にパイプコンベアの寿命を半分以下としてしまい、直
ちに高速化を採用し得ない。もう一つの方策であるパイ
プ径を大径化すると問題が発生することが判った。すな
わち、パイプ径を大径化すると必然的にブレードも大き
くなる。ブレードを索引するチェーンの環はそれほど大
きくできないからブレードと環との比は相対的に大きく
なる。そうすると、ブレードはその周縁下端部でチェー
ンに連結されているために倒れ易くなるという現像が発
生することになった。
【0009】前述したいずれの従来の発明にあっても搬
送物の大量搬送という課題ならびにその解決方法を提案
するものではない。本発明は、ブレードをその周縁下端
部でチェーンに連結したタイプのパイプコンベアを使用
し、搬送物の大量搬送を可能にし、安定して長時間運転
することのできるパイプコンベアを提供することを目的
とする。このように、安定的に搬送物を搬送することが
できれば、無端チェーンのスピードを高速化することが
できる。従って、高速化を図って大量搬送を行うように
することが本発明の他の目的である。
【0010】本発明はさらに、ブレードの周縁に切欠部
を設けてパイプ曲率を小さくする設計を採用しつつ、搬
送物を円滑・効率よく搬送しながら環の摩耗を減らして
搬送対象物が金属性の切粉であっても長期間に亘って搬
送することのできるパイプコンベアを提供することを他
の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】大型化した場合にブレー
ドが倒れ易くなる原因について検討してみる。図19に
おいて、ブレードをチェーンに対して直立させている力
は、ブレードを取り付けたチェーンの環を引く力Fとそ
のブレードの後方に位置するチェーンおよびブレードと
パイプ内周面との摩擦の力Mである。
【0012】Fの力を一定として、大きなL長を有する
ブレードを倒そうとする力Tに抗する力を大きくするた
めにはチェーンの環の長さPを大きくする必要がある。
Pを大きくすると、チェーン駆動ホイールを大きくしな
ければならず、これは大トルクを発生することのできる
モータを使用することになって経済的ではない。また、
大きなブレード径“L”に対してチェーンの環長Pを大
きくすることはチェーンが大きくなり摩擦力が増えるこ
とになる。
【0013】本発明は、大量搬送の実験を行った結果、
前述した現象を発見し、これを防止するための転倒防止
部材をブレードの少なくとも進行方向に対してその裏面
に設けることが有効な対策であることを見つけ出すに至
ったものである。
【0014】本発明は、具体的には、次に掲げるパイプ
コンベアおよびそれを使用した搬送物の搬送方法を提供
する。
【0015】本発明は搬送用のパイプと、該パイプ内径
に略等しいかそれよりわずかに小さくされた形状を有し
てパイプ内を移動するブレードと、該ブレードを適宜の
間隔で複数連結し、且つ循環駆動する無端状リンクチェ
ーンとを備え、かつブレードをその周縁下端部で無端状
リンクチェーンに連結し、該無端状リンクチェーンの駆
動によってパイプ内に投入された搬送物を搬送するパイ
プコンベアにおいて、前記ブレードの少なくとも進行方
向に対して、その裏面に転倒防止部材を設けたことを特
徴とするパイプコンベアを提供する。
【0016】好ましくは、前記転倒防止部材は、転倒防
止バーである。
【0017】好ましくは、前記転倒防止部材は、リブ形
状である。
【0018】好ましくは、前記転倒防止部材は、ソリ形
状である。
【0019】好ましくは、前記転倒防止部材は、ブレー
ド一体折り曲げ形状である。
【0020】好ましくは、前記ブレードは250〜50
0φの円形板である。
【0021】好ましくは、前記ブレードの周縁に細長形
状の切欠部を設け、前記チェーンを構成する隣接する二
つの環のいずれもが前記パイプ内周面から浮き上がらさ
れて前記切欠部の切り欠き深さを設定し、該切欠部にい
ずれかの環を固着する。
【0022】本発明は、パイプ内を移動するブレード
を、その周縁下端部で連結された無端状チェーンによっ
て循環駆動し、パイプ内に投入された搬送物を搬送する
パイプコンベアによる搬送方法において、250〜50
0φの内径のパイプを使用し、10〜12m/min のチ
ェーンスピードで搬送物を搬送することを特徴とするパ
イプコンベアによる搬送方法を提供する。
【0023】本発明の技術的範囲は、請求項に記載され
た事項のみではなく、ブレードに間接的に転倒防止部材
を設けるなどのこれから容易になし得るものについても
およぶ。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施例を
図面に基づいて説明する。
【0025】図1は、本発明に関するパイプコンベアシ
ステムを示す。このシステムは、図示のように、搬送用
パイプ1,該搬送用パイプの中を循環する無端のリンク
チェーン2,それに結合された搬送のためのブレード
3,その途中に設けた搬送物投入装置5,その排出装置
6,リンクチェーン2の駆動装置7,直管部に設けられ
たパイプジョイント8および曲折部に設けられた曲管9
から構成される。曲管9は搬送用パイプ1にパイプジョ
イントスリーブ12、およびその抑え装置13によって
連接される。また、曲管9は、外側に設けられるエルボ
15および内側に設けられるエルボ16からなり、パイ
プジョイントスリーブ12と抑え装置13によって一体
化されたパイプ状のつなぎ部11として構成される。リ
ンクチェーンは、図示された方向に駆動装置7によって
循環される。
【0026】本実施例のパイプコンベアは、図2〜図5
に示すように、搬送のためのパイプ1と、パイプ1の断
面形状に即して形成された搬送のためのブレード(以
下、ブレードという)3と、該ブレード3の進行方向に
対してその裏面101に設けられた転倒防止部材10
0、ブレード3を適宜の間隔で複数連結し、且つ循環駆
動する無端状リンクチェーン2とを備え、無端状リンク
チェーン2の循環駆動に伴ってパイプ1内を移動するブ
レード3によってパイプ1内に投入された搬送物を搬送
するように構成されている。前述したパイプ1は、搬送
物を搬送する部分を形成する往路と、搬送物を搬送した
後の帰還部分を形成する復路とからなっている(図1参
照)。そして、往路と帰還の端部は、本実施例の場合、
水平方向において並置される構成とされている。
【0027】転倒防止部材100を付属したブレード3
について説明する。図4および図5に詳細に示すよう
に、ブレード3はパイプ1の内径よりわずかに小さくさ
れた外径形状を有する偏平弾性ブレード部21と、この
偏平弾性ブレード部21を支持する支持体部22とから
構成される。これらの図の場合、ブレード3はパイプ1
の内径よりわずかに小さな形状にしているが、パイプの
内径と略等しい外径形状としてもかまわないし、偏平弾
性ブレード部に代えて湾曲弾性ブレード部としてもかま
わない。湾曲弾性ブレード部を採用する場合には、その
湾曲の凸側は進行方向に位置せしめることになる。
【0028】支持体部22は、鉄製ブレードであり、こ
の実施例の場合、外径を弾性ブレードの約70%として
いる。転倒防止部材100は、転倒防止バーであり、斜
め下方に延び、その先端部102はやや上方に向いてい
てすべり易い構成とされている。その先端部はパイプ内
周面に対して間隙を有し、ブレード3のある範囲の傾斜
を許容するものとしている。
【0029】チェーンは連続した環をつないだ周知の構
成であり、隣接した二つの環18,19は水平方向(横
配置)および縦方向(縦配置)にされてつながれる。
【0030】ブレード3の形成法について説明する。
【0031】円形形状のウレタンブレードなどの弾性ブ
レード部21に、その下方部で、周縁に向かって連通す
る切欠部面26を一体形成される短形状の切欠部25を
形成する。鉄製ブレードを上方が弾性ブレード部21に
比べて小径を有する外縁,そして下方が同一の径を有す
る下縁のものに加工して支持体部22を構成する。支持
体部22には、下端の周縁から切り欠けられる十文字形
の切欠部面26を形成する。十文字形の切欠部の内、水
平方向の切欠部27に横配置される環18を挿入し固着
する。
【0032】固着は、本実施例の場合、溶接部29によ
って行っているが、嵌入・溶接して行ってもよい。縦の
環19を十文字切欠部25の縦方向切欠部28に挿入し
てから、横の環18を取り付け位置へスライドさせて溶
接する。このような構成とすることによって、粉状の搬
送物がチェーンのすきまからこぼれにくくなって搬送効
率が向上する。
【0033】鉄製ブレードである支持体部22に接着剤
を塗布し、ウレタンゴムを張り付けて加硫を行う。加硫
によってゴムは、熱,圧力,時間を与えられて、物理
的,化学的強さを持ち、弾性状のウレタンブレードは鉄
製ブレードに固着される。このようにして形成したブレ
ード3を前述した方法でチェーンに取り付ける。このよ
うなウレタンブレードなどの弾性ブレードを鉄製ブレー
ドに固着して一体化する構成を採用することによってウ
レタンブレードによりパイプ内径の近似径をおおうこと
になり、搬送物をこぼすことなく搬送することができ
る。しかも、鉄製ブレードによって支持しているために
ブレード全体の剛性を高めることができる。このように
構成したブレード3に前述した転倒防止部材100を固
着する。チェーンの浮上化について説明する。
【0034】十文字切欠部の一方の縦方向切欠部28の
長さは、水平方向切欠部27の長さに比べて長くなって
いることに特徴がある。このような構成にすることによ
って、縦方向配置の環19はパイプ円周面に接触しない
ことが理解できよう。実際の場合は振動その他の事情に
より浮き上り長さはある量確保することが望ましい。そ
の量は3〜15mm、望ましくは5〜10mm程度である。
環内径との関係で規定すれば、環の長手方向に対して幅
方向である短内径の3〜30%に設定することが望まし
い。従って水平配置される環18もしくは水平方向切欠
部27の中心線30から下端周縁、すなわち、縦方向切
欠部28の外縁端までの長さは、例えば、ほぼ3〜15
mmないし5〜10mmプラス環外形形状の半分ということ
が理解できよう。
【0035】従って、パイプ内径に略等しいかそれより
わずかに小さくされた形状を有してパイプ内を移動する
ブレードと、該ブレードを適宜の間隔で複数連結し、且
つ循環駆動する無端状リンクチェーンを備え、該無端状
リンクチェーンの駆動によってパイプ内に投入された被
搬送物を搬送するパイプコンベアに使用されるブレード
であって、その周縁に、環が十字状に嵌着される十字状
の細長形状の切欠部が形成され、且つ該切欠部は、その
十字状切欠部のうちの水平方向の切欠部の中心から縦方
向切欠部の周縁線までの距離が縦方向切欠部の中心方向
終端までの距離に比べて長くして形成されたパイプコン
ベアに使用されるブレードであることが理解されよう。
【0036】すなわちブレード3と17は、望ましく
は、次の構成のものが採用される。
【0037】パイプ内径に等しいかそれよりわずかに小
さくされた形状を有してパイプ内を移動し、適宜の間隔
で、循環駆動される無端状リンクチェーンに複数連結さ
れ、パイプ内に投入された搬送物を搬送するパイプコン
ベアに使用されるブレードであって、その周縁に、前記
チェーンを構成する環が挿入固着される細長形状の切欠
部の長さが、挿入固着された環の幅方向長さに比べて5
−10mm長いパイプコンベアに使用されるブレード、あ
るいはパイプ内径に等しいかそれよりわずかに小さくさ
れた形状を有してパイプ内を移動し、適宜の間隔で、循
環駆動される無端状リンクチェーンに複数連結され、パ
イプ内に投入された搬送物を搬送するパイプコンベアに
使用されるブレードであって、その周縁に、前記チェー
ンを構成する環が挿入固着される十文字状の細長形状の
切欠部が形成され、かつ前記十文字状切欠部のうちの水
平方向の切欠部の中心から縦方向の切欠部周縁側端まで
の距離が、縦方向の切欠部の中心から水平方向の切欠部
の終端までの距離が、5−10mm長いパイプコンベアに
使用されるブレードである。
【0038】弾性ブレード部21を成形する材質として
は、パイプ1の内周面に接触しながらパイプ1内を移動
する間に、その偏平もしくは湾曲形状を保持し得る強度
を持った弾性材料であれば、従来公知の適宜の材料を選
択して用いることができる。
【0039】尚、ブレード3の径は、搬送物の種類に応
じ、パイプ1の内径の65〜90%長さの程度の径を有
するように選定することが好ましく、また、無端状リン
クチェーン2の進行方向は、搬送物の種類に応じ適宜変
化させることができ、また循環スピードも搬送物の種類
に応じ適宜変化させることができる。
【0040】ブレード3を図6および図7に示すように
して構成することができる。この場合は、ウレタンブレ
ード41は半分よりやや大きい半円状をなし、鉄製ブレ
ード42は支持板43とこれに溶接された板厚の支持板
44とから構成される。支持板44には、図5に示すよ
うにして切欠部26,27,28が形成されるが、その
内容は同一趣旨であればよいのでここでは繰り返さな
い。ウレタンブレード41には転倒防止部材100が加
硫により固着される。
【0041】ブレード3を図8および図9に示すように
構成することができる。図4に示す例にあっては弾性ブ
レード21を支持体部22にておおって、加硫すること
によって両者を一体化した。図8および図9に示す例に
あっては、鉄製ブレードの一側にウレタンゴムを配し、
加硫することによって両者を一体化した。弾性ブレード
21に転倒防止部材100を固着する。
【0042】他の構成については図4,図5に示す例と
同じであるので、ここでは繰り返し説明することを行わ
ない。
【0043】他の実施例について図10〜図12を基に
説明する。
【0044】ブレード3は、鉄もしくは剛性のあるプラ
スチックなどの材料で一枚板にて構成されている。ブレ
ード3に形成する切欠部25については前述した例と同
様に形成すればよい。このようなブレード3を使用して
もチェーン2をパイプ円周面から浮き上がらせることが
できることは容易に理解できよう。ブレード3に転倒防
止部材100を固着する。
【0045】他の実施例について説明する。
【0046】図13および図14は、転倒防止部材10
0がリブ形状である場合を示す。剛性を増した構成とす
ることができる。
【0047】図15および図16は、転倒防止部材10
0がソリ形状である場合を示す。この形状の特徴は、ソ
リ形状の一部がブレードの進行方向の前面に突き出るこ
とにある。
【0048】図17および図18は、ブレード一体折り
曲げ形状である場合を示す。部材点数を増加させること
なく転倒防止機能を発揮させることができる。
【0049】転倒防止部材100の摩耗対策としては各
実施例について、 転倒防止部材に耐摩耗鋼を用いる 耐摩耗材を溶射する。
【0050】 パイプの内周面に接触する部分にセラ
ミック等の耐摩耗材料を取付ける。
【0051】などの対策を施すことができる。
【0052】次に動作について説明する。
【0053】駆動装置7から駆動力を無端状リンクチエ
ーン2に付与すると、無端状リンクチェーン2がパイプ
1内を循環する。無端状リンクチェーン2が循環駆動さ
れた状態下で投入装置5からパイプ1内に搬送物を投入
すると、無端状リンクチェーン2の駆動に伴ってブレー
ド3の弾性ブレード部21がパイプ1の内面に接触しな
がらパイプ1内を移動し、搬送物を排出装置6まで逐次
搬送し、排出する。
【0054】チェーン2を構成する環18,19はパイ
プ内周面に接触しないか、接触しても極めてわずかな状
態に保持される。パイプ内周面に接触し、摩耗するのは
ブレード3自体となる。ブレード3は前述したように環
18,19に比べて大きな接触面積を確保することがで
きるので、その摩耗は環18,19の摩耗に比べて問題
を極めて小さいものとする。従来、チェーンの摩耗に依
存して当該装置の運転上の寿命が決められ、保守が必要
とされてきたが、本実施例によれば、当該装置の運転上
の寿命をブレード3の摩耗に依存して決めることがで
き、その寿命を飛躍して増大せしめ、保守・点検を極め
て長期間とすることができるばかりでなく、切粉に潤滑
油を投与する場合にあっても潤滑油を極めて小さいもの
とすることができる。
【0055】従来公知のように、弾性部材によって成形
された弾性ブレードを用いてブレード3の外径をパイプ
1の内径と略等しいか、これよりわずかに小さく形成す
ることによって弾性ブレードとパイプ内周面との間に隙
間を形成しないようにすることができるため、ブレード
3によって搬送物を搬送する間に、搬送物の大小にかか
わらず搬送物を弾性ブレードとパイプ1との間に詰まら
せたり、弾性ブレードによって区画された後続の搬送空
間に搬送物を漏らすなどしてパイプ1内に搬送物を残存
させることなく、搬送物を目的の場所まで円滑かつ効率
よく搬送することができる。また、十文字切欠部25は
下方の周縁付近に設けているので、曲管9の曲率半径を
小さくすることができる。
【0056】ブレード3に搬送物によってTなる力が働
き、ブレード3が転倒してくると転倒防止部材100は
その先端がパイプ内周面に当接し、それ以上のブレード
3の転倒は防止される。従って、ブレード3とパイプ内
周面との間に搬送物が喰い込み、ブレード3が動かなく
なると言った事故発生が防止される。
【0057】このような構成に伴って新しい運転方法が
可能になる。すなわち、パイプ内径を大径、例えば、2
50〜500φにして、10〜12m/min のチェーン
スピードで搬送物を搬送することができる。
【0058】
【発明の効果】パイプ内径を大きくすることに伴って大
きな形状のブレードを採用しても、ブレードに大きな倒
す力が作用してもブレードに設けた転倒防止部材が転倒
を防止することになるからパイプコンベアの運転を安定
して連続して運転することができる。
【0059】パイプ内径を大きくしない場合にあって
は、パイプコンベアの運転を安定して連続して運転でき
ることに伴ってチェーンスピードを速めることができ、
大量の搬送物を搬送できることになる。
【0060】本発明によれば、上述の効果に加えて、チ
ェーンをパイプ内周面より常時浮き上がらせる構成とし
たためにチェーンが、パイプ内周面に接触しないかその
接触は極めて小さいものとなってチェーンの摩耗は極め
て小さなものに抑えることができる。従ってパイプライ
ンの運転上の寿命はチェーンの摩耗ではなく、パイプ内
周面に接触するブレードの摩耗に依存せしめることがで
きるので、運転上の寿命を極めて長いものとすることが
できる。
【0061】そして、弾性ブレードを採用すれば搬送物
を目的の場所まで円滑かつ確実に搬送することができる
という効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるパイプコンベアの全体シス
テム図。
【図2】本発明の一実施例を示すパイプコンベアの断面
側面図。
【図3】図2の上面断面図。
【図4】図2の一部構成の詳細図。
【図5】図4の断面側面図。
【図6】他の実施例にかかわる図2の一部構成の詳細
図。
【図7】図6の断面側面図。
【図8】他の実施例にかかわる断面側面図。
【図9】図8の正面図。
【図10】他の実施例にかかわる側面図。
【図11】図10の平面図。
【図12】図10の正面図。
【図13】他の実施例にかかわる説明図。
【図14】図13の平面図。
【図15】他の実施例にかかわる説明図。
【図16】図15の平面図。
【図17】他の実施例にかかわる説明図。
【図18】図17の平面図。
【図19】本発明の課題を説明するための図。
【符号の説明】
1…パイプ、2…リンクチェーン、3…ブレード、1
8,19…環、21…弾性ブレード部、22…支持体
部、25…十文字切欠部、26…切欠部面、27…水平
方向切欠部、28…縦方向切欠部、29…溶接部、3
0,31…中心線、100…転倒防止部材、101…ブ
レード裏面、102…転倒防止部材先端部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送用のパイプと、該パイプ内径に略等し
    いかそれよりわずかに小さくされた形状を有してパイプ
    内を移動するブレードと、該ブレードを適宜の間隔で複
    数連結し、且つ循環駆動する無端状リンクチェーンとを
    備え、かつブレードをその周縁下端部で無端状リンクチ
    ェーンに連結し、該無端状リンクチェーンの駆動によっ
    てパイプ内に投入された搬送物を搬送するパイプコンベ
    アにおいて、 前記ブレードの少なくとも進行方向に対して、その裏面
    に転倒防止部材を設けたことを特徴とするパイプコンベ
    ア。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記転倒防止部材は、転倒防止バーであることを特徴と
    するパイプコンベア。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記転倒防止部材は、リブ形状であることを特徴とする
    パイプコンベア。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記転倒防止部材は、ソリ形状であることを特徴とする
    パイプコンベア。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記転倒防止部材は、ブレード一体折り曲げ形状である
    ことを特徴とするパイプコンベア。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記ブレードは250〜500φの円形板であることを
    特徴とするパイプコンベア。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記ブレードの周縁に細長形状の切欠部を設け、前記チ
    ェーンを構成する隣接する二つの環のいずれもが前記パ
    イプ内周面から浮き上がらされて前記切欠部の切り欠き
    深さを設定し、該切欠部にいずれかの環を固着すること
    を特徴とするパイプコンベア。
  8. 【請求項8】パイプ内を移動するブレードを、その周縁
    下端部で連結された無端状チェーンによって循環駆動
    し、パイプ内に投入された搬送物を搬送するパイプコン
    ベアによる搬送方法において、 250〜500φの内径のパイプを使用し、10〜12
    m/min のチェーンスピードで搬送物を搬送することを
    特徴とするパイプコンベアによる搬送方法。
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