JP2022018949A - フライトコンベアのチェーンおよびフライトコンベア - Google Patents

フライトコンベアのチェーンおよびフライトコンベア Download PDF

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Abstract

【課題】耐摩耗性が高く長寿命化できるフライトコンベアのチェーンおよびフライトコンベアを提供する。【解決手段】フライトFを有するフライトコンベアS1に使用されるチェーンCであって、チェーン1は、複数のリンク10がピン2によって連結されたものであり、リンク10は、アーム部11と、アーム部11が連結された第一端部と、隣接するリンク10のアーム部11とピン2によって連結される第二端部と、を有する連結部15と、を備えており、連結部15は、フライトコンベアS1のケーシング内側面SF2と対向する外側面15sに、連結部15を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成された連結部保護層20を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、フライトコンベアのチェーンおよびフライトコンベアに関する。さらに詳しくは、乾燥銅精鉱や製錬に必要な造滓剤、製錬工程の中間産出物等の副原料等の搬送に使用されるフライトコンベアに使用されるチェーンおよびかかるチェーンを採用したフライトコンベアに関する。
銅製錬などで使用する銅精鉱や製錬に必要な造滓剤、製錬工程の中間産出物等の副原料等の粉体の搬送には、種々の搬送方式を採用した搬送設備が使用されている。例えば、チェーンコンベアやスクリューコンベア、バケットコンベア、ベルトコンベア、ブロワもしくは真空ポンプによる流送等の搬送方式を使用した設備が一般的に採用されている。どの搬送方式を選択するかは、搬送量、搬送物温度、設置レイアウト、運転コスト等を勘案して決定している。
チェーンコンベアのうち、フライトと呼ばれる板状の部材をチェーンに取り付けて、このフライトによって粉体等の搬送物を搬送するものはフライトコンベアと呼ばれる。図5に示すように、フライトコンベアS1は、隣接するリンクRをピンPで連結して複数個のリンクRを繋ぎ合わせてリング状に形成した一対のチェーンC,CをケーシングK内に並列に配置し(図6参照)、この一対のチェーンC,C間に複数のフライトFを横架して、このフライトFで搬送物を押して搬送するものである。このフライトコンベアS1は、粉体などを大量に搬送できるし、構造が簡単であるという利点を有している。
ところで、フライトコンベアによって銅精鉱を熔錬炉に装入する場合には、以下の問題が生じる可能性がある。
一般的には、銅精鉱には水分が10重量%程度含まれているため、この銅精鉱を乾燥させて水分1重量%以下の乾燥精鉱とする乾燥処理が、熔錬の前処理として行われている。図7に示すように、銅製錬設備Aでは、乾燥設備Dによって乾燥された銅精鉱、すなわち乾燥精鉱は、フライトコンベアS1や流送設備S2などからなる搬送手段Sによって貯蔵設備Tに搬送され、貯蔵設備Tにおいて貯蔵された後、熔錬炉Yに装入されて熔錬される。
このような銅製錬設備Aでは、乾燥設備Dがロータリースチームドライヤー等の場合、フライトコンベアS1には乾燥精鉱とともに乾燥設備Dからの水蒸気も装入される。このため、フライトコンベアS1をバグフィルターBFと接続し、フライトコンベアS1のケーシングK内を浮遊している乾燥精鉱の粉塵とともに、フライトコンベアS1に装入された水蒸気をバグフィルターBFに吸引するようにしている。
しかし、フライトコンベアS1内に装入された水蒸気を完全に除去することは難しく、フライトFによる搬送の際にチェーンCとケーシングKの側壁K2との間に漏れ出て滞留した一部の乾燥精鉱が水蒸気を吸湿すると、非常に硬い固着物へと変質する。そして、かかる固着物がケーシング底壁K1と側壁K2との交差部に堆積すると、断面視三角形状の居付きと呼ばれる堆積物(以下居付きDPという)へと成長する(図6参照)。
居付きDPが形成されると、チェーンCが移動することによって、チェーンCは居付きDPと絶えず接触することになる。すると、チェーンCにおいて居付きDPと接触する部分は局所的に摩耗する。かかる摩耗が進行したチェーンCは強度不足となって破断する恐れがあるため交換されるが、チェーンCの交換はフライトコンベアS1の運転を停止して行われる。すると、銅製錬設備A全体を停止しなければならなくなるため、銅製錬設備Aの操業効率を悪化させてしまう。しかも、通常、チェーンCは新規品への交換となるため、チェーンCの交換コストも大幅に悪化させてしまうことが多い。
居付きDPからチェーンCを保護するために種々の方法が開発されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、チェーンとフライトとの連結部分に、チェーンの外側面を覆う耐摩耗性を有するカバーを設け、このカバーによって居付きDPからチェーンを保護する方法が開示されている。
特開2020-50456号公報
しかし、特許文献1の方法では、チェーンにカバーを装着するためチェーン全体の重量が増加する。すると、チェーンとケーシングの底壁との摩擦が増大するので、居付きによる摩耗は防止できるが、チェーンの底面の摩耗が進行してしまう恐れがある。そして、チェーンにおいてカバーを装着ができない個所では摩耗を防止できない。
一方、チェーンを構成する部品自体を高硬度の素材で形成し、チェーン自体の耐摩耗性を高める方法も考えられる。しかし、高硬度の素材は高価であることが多く、チェーンの調達コストを大幅に悪化させる。しかも、高硬度の素材からなるチェーンは特注品になるため、チェーン交換の際に新規品を調達するための納期管理が困難になる。
こうした状況から、居付きとの接触やケーシングの底壁との接触によるチェーンの摩耗を抑制でき、チェーンの寿命が延長できるフライトコンベアの開発が求められている。
本発明は上記事情に鑑み、耐摩耗性が高く長寿命化できるフライトコンベアのチェーンおよびフライトコンベアを提供することを目的とする。
<フライトコンベアのチェーン>
第1発明のフライトコンベアのチェーンは、フライトを有するフライトコンベアに使用されるチェーンであって、該チェーンは、複数のリンクがピンによって連結されたものであり、該リンクは、該アーム部と、アーム部が連結された第一端部と、隣接するリンクのアーム部と前記ピンによって連結される第二端部と、を有する連結部と、を備えており、該連結部は、フライトコンベアのケーシング内側面と対向する外側面に、該連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成された連結部保護層を有していることを特徴とする。
第2発明のフライトコンベアのチェーンは、第1発明において、前記連結部保護層は、前記連結部の底面および/または前記連結部の第一端部の端面に、該連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成された底面保護層および/または前端面保護層を有していることを特徴とする。
第3発明のフライトコンベアのチェーンは、第1または第2発明において、前記連結部保護層は、該連結部保護層によって前記連結部の底面、前記外側面および前記第一端部の端面によって形成されていた角部に対応する角部が形成されるように設けられていることを特徴とする。
第4発明のフライトコンベアのチェーンは、第1、第2または第3発明において、前記連結部保護層は、前記連結部の底面および/または前記外側面および/または前記第一端部の端面に凹み部を設けて、該凹み部に該連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材を配置して形成されていることを特徴とする。
第5発明のフライトコンベアのチェーンは、第1、第2、第3または第4発明において、前記アーム部の底面に、該アーム部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されたアーム部保護層が設けられていることを特徴とする。
第6発明のフライトコンベアのチェーンは、第1から第5発明のいずれかにおいて、前記リンク部材は、前記外側面と反対側に位置する内側面にフライトが連結されるフライト連結部を有しており、該フライト連結部の底面に、該フライト連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されたフライト連結部保護層が設けられていることを特徴とする。
第7発明のフライトコンベアのチェーンは、第1から第6発明のいずれかにおいて、前記連結部保護層および/または前記アーム部保護層および/または前記フライト連結部保護層が肉盛溶接によって形成されていることを特徴とする。
<フライトコンベア>
第8発明のフライトコンベアは、第1から第7発明のいずれかに記載されたフライトコンベアのチェーンが使用されていることを特徴とする。
<フライトコンベアのチェーン>
第1、第2、第3発明によれば、連結部におけるフライトコンベアの居付きと接触する部分に連結部保護層が形成されているので、連結部の耐摩耗性を高くでき、リンクおよびチェーンを長寿命化できる
第4発明によれば、連結部保護層の厚みを均一化しやすくなる。また、連結部保護層を設けても、連結部の形状を連結部保護層を設けない状態と同等に維持し易くなる。
第5発明によれば、アーム部の耐摩耗性を高くできる。
第6発明によれば、フライト連結部の耐摩耗性を高くできる。
第7発明によれば、各保護層の形成が容易になる。
<フライトコンベア>
第8発明によれば、チェーンを長寿命化できるので、フライトコンベアの操業効率の低下を防止できる。
本実施形態のフライトコンベアのチェーン1を構成するリンク10の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。 (A)は本実施形態のフライトコンベアのチェーン1を構成するリンク10の概略底面図であり、(B)は連結部15に凹み部15gを設けたリンク10の概略側面図であり、(C)は本実施形態のフライトコンベアのチェーン1を構成するリンク10の概略正面図であり、(D)は連結部15に凹み部15gを設けたリンク10の概略正面図である。 本実施形態のフライトコンベアのチェーン1を設けたフライトコンベアS1の概略説明図である。 図3のIV-IV線概略断面図である。 一般的なフライトコンベアのチェーンCの概略説明図であって、(A)は側面図であり、(B)は平面図である。 一般的なフライトコンベアS1の概略説明図である。 フライトコンベアS1を採用した銅製錬設備Aの概略説明図である。
本発明のフライトコンベアのチェーンは、粉体などを搬送するために使用されるフライトコンベアに使用されるチェーンであって、摩耗による損傷を防止できるようにしたことに特徴を有している。
本発明のフライトコンベアのチェーンが採用されるフライトコンベアは、粉体を搬送することが必要となる種々の設備に採用することができる。例えば、銅製錬設備において銅精鉱を搬送する装置や、製錬に必要な造滓剤、製錬工程の中間産出物等の副原料を搬送する設備等に採用することができる。
以下では、フライトコンベアのチェーンが採用されるフライトコンベアを銅製錬設備において乾燥精鉱を搬送する装置として使用した場合を代表として説明する。
<銅製錬設備A>
図7に示すように、銅製錬設備Aでは、ロータリースチームドライヤー等の乾燥設備Dによって乾燥された銅精鉱、すなわち乾燥精鉱は、搬送手段Sによって貯蔵設備Tに搬送され、貯蔵設備Tにおいて貯蔵された後、熔錬炉Yに装入されて熔錬される。かかる搬送手段Sにおいて、乾燥設備Dから乾燥精鉱が装入され、流送設備S2まで乾燥精鉱を搬送するためにフライトコンベアS1は設けられる。
<フライトコンベアS1>
つぎに、フライトコンベアS1の概略構造を簡単に説明する。
図3および図4に示すように、フライトコンベアS1は、ケーシングKと、一対のチェーン1,1と、その一対のチェーン1,1間に設けられた複数のフライトFと、から構成されている。
ケーシングKは、中空な箱状の構造体であり、その内部に一対のチェーン1,1と複数のフライトFが収容されている。このケーシングKは、底壁K1と、一対の側壁K2,K2と、天井壁K3とによって断面視略四角形状の中空な筒状に形成されており、その両端部が端部壁K4によって塞がれた構造を有している。このケーシングKの天井壁K3の第一端部(図3では右端部)近傍には、フライトFによって搬送される搬送物Mが供給されるシュートKSが設けられている。一方、ケーシングKの底壁K1の第二端部(図3では左端部)には、搬送物Mを次工程に供給する排出口KCが設けられている。
また、ケーシングK内には、搬送物Mの搬送方向(図3では左右方向、以下長手方向という)に沿って一対のチェーン1,1が設けられている。一対のチェーン1,1は、ケーシングKの幅方向において間隔を空けた状態かつ互いに平行となるように設けられている(図4参照)。一対のチェーン1,1は、ケーシングKの長手方向の両端部に設けられたスプロケットSP1,SP2間に、このスプロケットSP1,SP2に巻き掛けられた状態で配設されている。このスプロケットSP1,SP2のうち、一方のスプロケットSP1はモータ等の駆動源に接続されている。したがって、駆動源を作動すればスプロケットSP1が回転するので、一対のチェーン1,1をスプロケットSP1,SP2間で周回移動させることができる。
図4に示すように、一対のチェーン1,1間には、複数のフライトFが設けられている。この複数のフライトFは板状の部材であり、その下端部(図4で下側に位置する端部)の両端部が一対のチェーン1,1に連結されている。つまり、複数のフライトFは、一対のチェーン1,1とともに移動するように設けられている。また、複数のフライトFは、一対のチェーン1,1がケーシングKの長手方向に沿って移動する際に、ケーシングKの底壁K1の内面に対して立設した状態で移動するように一対のチェーン1,1に取り付けられている。そして、複数のフライトFは、一対のチェーン1,1の軸方向に沿って、所定の間隔を空けた状態で一対のチェーン1,1に取り付けられている(図3参照)。
したがって、駆動源を作動して、複数のフライトFがケーシングKの底壁K1に沿ってシュートKSから排出口KCに向かって移動するように一対のチェーン1,1を周回移動させれば、シュートKSから供給された搬送物MをフライトFによって排出口KCまで搬送することができる(図3参照)。すると、搬送物Mを排出口KCから排出して、搬送物Mを流送設備S2に供給することができる。
また、フライトコンベアS1では、複数のフライトFがケーシングKの底壁K1に沿って移動する際に、フライトFが搬送物Mの抵抗により浮き上がる場合がある。かかるフライトFの浮き上がりが生じれば、一対のチェーン1,1も浮き上がる恐れがある。そのため、図4に示すように、ケーシングKの底壁K1上を移動するチェーン1の上方には浮上り防止ガイドGが設けられている。かかる浮上り防止ガイドGを設ければ、チェーン1が浮き上がろうとした際に、チェーン1を下方へ押さえることができるので、チェーン1およびフライトFの浮き上がりを防止できる。例えば、チェーン1の上方に、チェーン1の長手方向に延びる長尺の板部材を設けて、浮上り防止ガイドGとすることができる。この場合、浮上り防止ガイドGは、ケーシングKの側壁K2に取り付けられたライナLにL字金具等を介して取り付けることができる。ライナLは、ケーシングKの側壁K2を肉厚にすることにより、チェーン1などが側壁K2に接触してケーシングKに穴があくことを防止するために設けられている。
<フライトコンベアS1のチェーン1>
つぎに、本実施形態のフライトコンベアS1のチェーン1を説明する。 本実施形態のフライトコンベアS1のチェーン1は、リンク10に保護層を設けたことに特徴を有しているが、まず、チェーン1およびリンク10の基本的な構成を説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のフライトコンベアS1のチェーン1(以下単に本実施形態のチェーン1という場合がある)は、複数のリンク10を円筒状のピン2によって連結して形成されたものである。複数のリンク10は、アーム部11と、連結部15と、フライト連結部12と、を有しており、隣接するリンク10のアーム部11と連結部15とがピン2によって回動可能に連結されている。なお、チェーン1をフライトコンベアS1に使用しない場合には、フライト連結部12は設けなくてもよい。
<リンク10>
図1および図2に示すように、リンク10は、上述したように、アーム部11と、連結部15と、フライト連結部12とを有しており、これらが一体で形成されている。具体的には、図2に示すように、後述のアーム部11の第二端部(図2(A)、(B)では右端部)が後述の連結部15の架橋壁17の前端面15d(図2(A)、(B)では左端面)と連続するようにアーム部11および連結部15が設けられている。また、アーム部11の内方側面(図2(A)では下方の側面)には、アーム部11の内方側面と連続するようにフライト連結部12が設けられている。
以下では、アーム部11、連結部15およびフライト連結部12の構造について詳しく説明する。
<アーム部11>
アーム部11は、その第一端部(図2(A)、(B)では左端部)から第二端部に向かって延びる長尺な板状の部材であり、その底面が平坦面に形成されている。このアーム部11は、複数のリンク10によってチェーン1を形成した際に、その長手方向がチェーン1の移動方向に沿った方向となるように設けられている(図1(B)参照)。このアーム部11は、その第一端部(図2では左端部)にアーム部11の長手方向と直交するようにピン孔11hが形成されている。このピン孔11hは、ピン2が挿通される貫通孔であり、ピン2の直径と同等となるように形成されている。具体的には、ピン孔11hにピン2が挿通された状態でピン2の中心軸周りにピン2とアーム部11とが相対的に回転でき、しかも、両者のがたつきが少なくなる大きさにピン孔11hは形成されている。
<連結部15>
アーム部11の第二端部は、連結部15の架橋壁17の前端面15dに連結されている(なお、連結部15の架橋壁17が特許請求の範囲にいう「連結部の第一端部」に相当する)。この連結部15は、架橋壁17と、この架橋壁17の前端面15dとは反対側の後端面15eと連続するように設けられた一対の連結壁16,16と、から構成されている。
架橋壁17は、その幅の長さ(図2(A)の上下方向の長さ)がアーム部11の幅よりも長くなっており、アーム部11は架橋壁17の幅方向の中間に位置するように連結されている。
また、一対の連結壁16,16は、アーム部11の長手方向に沿って延びる板状の部材であり、両者間にアーム部11の長手方向(図2(A)、(B)の左右方向)に沿って延びる溝15hが形成されるように設けられている。一対の連結壁16,16間の溝15hは、その幅、つまり、一対の連結壁16,16の内面間の距離がアーム部11の幅より若干長くなるように形成されている。つまり、一対の連結壁16,16間に他のリンク10のアーム部11を配置できるように形成されている。しかも、この溝15hは、他のリンク10のアーム部11が挿入されると、架橋壁17の前端面15dに連結されているアーム部11と他のリンク10のアーム部11とがほぼ同軸上に並ぶように形成されている(図2(A)参照)。
なお、一対の連結壁16,16の内面間の距離は、一対の連結壁16,16間に他のリンク10のアーム部11を配置できるように形成されていればよく、その距離はとくに限定されない。一対の連結壁16,16間に他のリンク10のアーム部11を配置したときに、アーム部11が一対の連結壁16,16間でがたつくことが無い程度の間隔を有するように、一対の連結壁16,16は形成されていることが望ましい。
また、一対の連結壁16,16には、その内面(つまり溝15hの内面)と外面との間を連通する連結孔16hがそれぞれ形成されている。この連結孔16hはピン2が挿通される貫通孔であり、両者が同軸かつその内径がピン2の直径と同等となるように形成されている。具体的には、連結孔16hにピン2が挿通された状態で、ピン2の中心軸周りにピン2と連結部15とが相対的に回転でき、しかも、両者のがたつきが少なくなる大きさに連結孔16hは形成されている。
しかも、連結孔16hは、その中心軸から連結部15の底面15b(言い換えれば一対の連結壁16,16の底面)までの距離がピン孔11hの中心軸からアーム部11の底面11bまでの距離とほぼ同一になるように形成されている。つまり、チェーン1が移動する際には、アーム部11の底面11bと連結部15の底面15bの両方がケーシングKの底壁K1にほぼ面接触した状態にできるように連結孔16hは形成されている。
なお、一対の連結壁16,16において一対の連結壁16,16が形成されている部分が、特許請求の範囲にいう「連結部の第二端部」に相当する。
<フライト連結部12>
図1に示すように、フライト連結部12は、フライトFの下端部をリンク10に連結するために設けられており、アーム部11の一方の側面に設けられている。具体的には、フライト連結部12は、フライトFの下端部を挿入する凹み部12hを有している。この凹み部12hは、フライトFの下端部を挿入すると、フライトFの表面がアーム部11の長手方向と直交するように形成されている。したがって、フライトFの下端部を凹み部12hに挿入して両者を連結すれば、フライトFをリンク10によって形成されたチェーン1に連結でき、しかも、フライトFをその表面がチェーン1の移動方向と直交するように配置することができる。なお、フライトFの下端部を凹部12hに挿入した状態で両者を固定する方法はとくに限定されない。例えば、ボルトやねじ等によって固定することができる。
リンク10がかかる構造を有しているので、以下のようにすれば、環状のチェーン1を形成することができる。つまり、隣接するリンク10のアーム部11を連結部15の一対の連結壁16,16間に配置し、その状態で連結部15の一対の連結壁16,16の連結孔16hと隣接するリンク10のアーム部11のピン孔11hにピン2を挿通する。すると、隣接するリンク10同士を回動可能に連結できるので、環状のチェーン1を形成することができる。
そして、一対のチェーン1,1のリンク10のフライト連結部12にそれぞれフライトFの下端部を連結すれば、一対のチェーン1,1間にフライトFを配置することができる。つまり、一対のチェーン1,1とともに移動し、かつ、一対のチェーン1,1の移動方向に沿って搬送物Mを搬送するように、フライトFを設けることができる。
しかも、アーム部11のピン孔11hおよび連結部15の一対の連結壁16,16の連結孔16hが上述した関係になるように形成されている。このため、一対のチェーン1,1を移動させれば、アーム部11の底面11bおよび連結部15の底面15bをケーシングKの底壁K1に面接触させた状態で一対のチェーン1,1を移動させることができる。すると、ケーシングKの底壁K1に沿って一対のチェーン1,1を安定して移動させることができるので、フライトFの移動を安定でき、フライトFによる搬送物Mの搬送を安定して実施することができる。
<連結部保護層20>
ところで、フライトコンベアS1で搬送物Mを搬送すると、搬送物Mがチェーン1とケーシングKの側壁K2との間、つまり、チェーン1とライナLとの間に漏れ出す場合がある。漏れだした搬送物MがケーシングK内の水蒸気を吸湿すると、チェーン1とライナLとの間に居付きDPが形成される(図4参照)。かかる居付きDPが形成されると、チェーン1におけるリンク10の連結部15が接触し、リンク10の連結部15が摩耗する可能性がある。
そこで、本実施形態のチェーン1では、リンク10の連結部15において居付きDPと接触する部分に連結部保護層20を設けている。リンク10の各部の素材は、フライトコンベアS1が使用される際の雰囲気の条件や搬送物Mの条件などを考慮して適宜選択される。例えば、各種の機械構造用炭素横(SS)や、各種のステンレス鋼(SUS)などの各種の金属材料をリンク10の各部の素材として使用できる。上述した連結部保護層20は、リンク10における連結部15を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されている。
具体的には、連結部保護層20は側面保護層21を有している。この側面保護層21は、連結部15の側面、より詳しくは、チェーン1をフライトコンベアS1内に配置したときに、フライトコンベアS1のケーシングKの側壁K2の内側面と対向する外側面15sに設けられた保護層である。
かかる側面保護層21を設けておけば、居付きDPが形成されても、この居付きDPには側面保護層21を接触させることができる。つまり、居付きDPが形成されている場合、チェーン1が移動すれば、連結部15の外側面15sがケーシングKの側壁K2の内側面に沿って移動し、その際に連結部15と居付きDPとが接触する可能性がある。しかし、連結部15の外側面15sに側面保護層21を形成しておけば、連結部15の外側面15sと居付きDPとは接触せず、側面保護層21が居付きDPと接触する。側面保護層21は連結部15を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されているので耐摩耗性が高くなっている。したがって、側面保護層21を設けておけば、連結部15が居付きDPと接触する場合に比べて、連結部15の寿命、つまり、リンク10の寿命を長くすることができる。すると、リンク10によって形成されたチェーン1も長寿命化できる。
かかる側面保護層21は、連結部15の外側面15sの全面に形成してもよい。しかし、図1および図2に示すように、側面保護層21を連結部15の外側面15sの全面に形成せずに、摩耗が進行しやすい箇所、つまり、居付きDPと接触する可能性が高い場所に限定して側面保護層21を形成してもよい。側面保護層21を設ける範囲を限定すれば、側面保護層21を短時間、かつ、低コストで形成することが可能となる。例えば、連結部15の長さをLとし連結部15の高さをHとする(図2(B)参照)。すると、側面保護層21の長手方向の長さは、連結部15の架橋壁17の前端面15dから連結部15の長さLの10~20%程度の長さに形成し、側面保護層21の高さは、連結部15の底面15bから連結部15の高さHの10~20%程度の高さに形成することができる。
<底面保護層22および前端面保護層23>
連結部保護層20は、上述した連結部15の外側面15sだけでなく、連結部15の底面15bと連結部15の架橋壁17の前端面15dの両方、または、いずれか一方に連結部保護層20を形成してもよい。
<底面保護層22>
図1および図2に示すように、連結部15の底面15bに底面保護層22を設けてもよい。かかる底面保護層22を設ければ、ケーシングKの底壁K1の上面との摩擦によって連結部15が摩耗することを防止できる。つまり、チェーン1が移動するとリンク10の連結部15はケーシングKの底壁K1の上面を滑りながら移動するので、連結部15の底面15bはケーシングKの底壁K1との間の摩擦によって摩耗する。しかし、底面保護層22を設けておけば、底面保護層22は連結部15を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されているので耐摩耗性が高くなっている。したがって、底面保護層22を設けておけば、連結部15の底面15bがケーシングKの底壁K1の上面と直接接触する場合に比べて、連結部15の寿命、つまり、リンク10の寿命を長くすることができる。
かかる底面保護層22は、連結部15の底面15bの全面に形成してもよい。しかし、図1および図2に示すように、底面保護層22は連結部15の底面15bの全面に形成せずに、摩耗が進行しやすい箇所に限定して形成してもよい。底面保護層22を設ける範囲を限定すれば、底面保護層22を短時間、かつ、低コストで形成することが可能となる。例えば、連結部15の長さをLとし連結部15の幅をWとする(図2(A)参照)。すると、底面保護層22の長手方向の長さは、連結部15の架橋壁17の前端面15dから連結部15の長さLの10~20%程度の長さに形成し、底面保護層22の幅は、連結部15の外側面15sから連結部15の幅Wの10~20%程度の幅に形成することができる。
<前端面保護層23>
また、連結部15の架橋壁17の前端面15dには前端面保護層23を設けてもよい。かかる前端面保護層23を設ければ、チェーン1の移動方向において、連結部15の移動方向前方に居付きDPが形成されても、この居付きDPには前端面保護層23を接触させることができる。前端面保護層23は連結部15を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されているので耐摩耗性が高くなっている。したがって、前端面保護層23を設けておけば、連結部15が居付きDPと接触する場合に比べて、連結部15の寿命、つまり、リンク10の寿命を長くすることができる。
かかる前端面保護層23は、連結部15の架橋壁17の前端面15dの全面に形成してもよい。しかし、図1および図2に示すように、前端面保護層23を連結部15の架橋壁17の前端面15dの全面に形成せずに、摩耗が進行しやすい箇所に限定して形成してもよい。前端面保護層23を設ける範囲を限定すれば、前端面保護層23を短時間、かつ、低コストで形成することが可能となる。例えば、連結部15の高さをHとし連結部15の幅をWとする(図2(C)参照)。すると、前端面保護層23の高さは、連結部15の底面15bから連結部15の高さHの10~20%程度の高さに形成し、前端面保護層23の幅は、連結部15の外側面15sから連結部15の幅Wの10~20%程度の幅に形成することができる。
なお、連結部保護層20が、側面保護層21、底面保護層22、前端面保護層23を全て設ける場合には、側面保護層21、底面保護層22、前端面保護層23によって角部が形成されるように設けることが望ましい(図1および図2に参照)。つまり、連結部保護層20を設けない場合において、連結部15の底面15b、外側面15s、架橋壁17の前端面15dで形成されていた角部の位置に、側面保護層21、底面保護層22、前端面保護層23によって形成される角部が位置するように設けることが望ましい。
<連結部保護層20の素材について>
連結部15に形成される連結部保護層20(つまり、上述した側面保護層21、底面保護層22および前端面保護層23)は、上述したように、連結部15の素材よりも高硬度な材料によって形成されていればよく、とくに限定されない。
例えば、連結部15を機械構造用炭素横(SS)で作成し、連結部保護層20を、1~7%のクロムと1~5%のモリブデンを含有したクロムモリブデン鋼相当の材料によって形成してもよい。
また、連結部保護層20は、30%程度のクロムと4~15%のタングステンを含むステライト相当の材料や、30%程度のクロムを含有する30クロム鋳鉄相当の材料、ニッケルを主成分とし10%程度のクロムとケイ素およびボロンを含有したコルモノイ相当の材料によって形成してもよい。これらの材料によって連結部保護層20を形成すれば、クロムモリブデン鋼相当の材料で保護層を形成した場合に比べて、より高硬度な保護層を形成することが可能である。
さらに、上述した種々の材料を基盤材料(マトリックス)とし、これに炭化物系、窒化物系、酸化物系等の種々のセラミック粉末を分散させた材料によって、連結部保護層20を形成してもよい。この場合、金属材料単体で連結部保護層20を形成した場合に比して、さらに高硬度な連結部保護層20を形成することが可能である。
<連結部保護層20の形成方法について>
連結部保護層20を形成する方法はとくに限定されない。例えば、肉盛溶接等の方法で連結部保護層20を形成することができる。例えば、肉盛溶接の場合には、連結部保護層20を形成するための成分構成を有する溶接材料を、熱源で熔融して連結部保護層20を形成する箇所に対して被覆、肉盛すれば連結部保護層20を形成することができる。肉盛溶接によって連結部保護層20を形成すれば、連結部保護層20を簡便に形成できる。かかる肉盛溶接に使用される溶接材料もとくに限定されない。例えば、JISZ3251「硬化肉盛用被覆アーク溶接棒」で規定される5.2%Cr-1.2%Mo-1.45%Wを代表組成とするDF3C-Bや、30クロム鋳鉄系の溶接棒であるDFCrAを肉盛溶接に使用する溶接材料として挙げることができる。
連結部保護層20は、連結部15の底面15bや外側面15s、架橋壁17の前端面15dなどに凹み部15gを設けて(図2(B)、(D)参照)、その凹み部15gに連結部15を形成する素材よりも硬度の高い素材を配置して形成してもよい。この場合、連結部15の底面15bや外側面15s、架橋壁17の前端面15dに、連結部保護層20の厚み分の深さを有する凹み部15gを形成する。すると、形成された連結部保護層20と連結部15の各面とを面一の状態にしやすくなる。例えば、凹み部15gに肉盛溶接を施したり、連結部15の素材よりも高硬度な材料で作成された板材を、後述の凹み部に嵌合する形状に加工したのち、これをこの凹み部にネジで取り付けたりする等の方法で連結部保護層20を形成する材料を配置し、機械加工やグラインダー仕上げ加工等の除去加工によって余分な材料を除去すれば、連結部保護層20の厚みを均一とすることができるし、連結部保護層20の表面と連結部15の各面とを面一に形成しやすくなる。そして、連結部保護層20を設けても、連結部15の形状や大きさを連結部保護層20を設けない状態と同等の形状や大きさに維持し易くなる。
<アーム部11およびフライト連結部12について>
上記例では、連結部15に連結部保護層20を設ける場合を説明したが、アーム部11やフライト連結部12に連結部保護層20と同等の機能有する保護層(アーム部保護層25、フライト連結部保護層26)を設けてもよい(図2参照)。アーム部11やフライト連結部12は居付きDPと接触する可能性は低いが、チェーン1が移動するとケーシングKの底壁K1の上面を滑りながら移動するので、アーム部11の底面11bやフライト連結部12の底面12bはケーシングKの底壁K1との間の摩擦によって摩耗する。したがって、アーム部11の底面11bやフライト連結部12の底面12bに、上述した連結部保護層20と同等の素材や同様の方法によって保護層(アーム部保護層25およびフライト連結部保護層26)を設けてもよい。すると、連結部15だけでなく、アーム部11やフライト連結部12の耐摩耗性も高くできるので、リンク10を高寿命化しやすくなり、チェーン1も高寿命化しやすくなる。
<リンク10について>
上記例では、リンク10の連結部15が一対の連結壁16,16を有する場合を説明した。しかし、リンク10は、連結部15が連結壁16を一つだけ有する構造としてもよい。例えば、図1およい図2において、一対の連結壁16,16のうち、いずれか一方だけを設けた構造としてもよい。この場合でも、連結壁16は、連結壁16とアーム部11とを連結すると、架橋壁17の前端面15dに連結されているアーム部11と他のリンク10のアーム部11とがほぼ同軸上に並ぶように形成されていることが望ましい。
つぎに、連結部に連結部保護層を設けたリンクについて、連結部保護層を設けた効果を確認した。
[実施例1]
リンクを機械構造用炭素鋼(SS)で形成し、連結部において以下1)~3)に記載した範囲に5mm深さの掘り込み加工を行い、掘り込み加工後の加工面に30クロム鋳鉄系の溶接棒であるDFCrAを使用して、6mmの厚みの肉盛溶接を行った。そして、この肉盛溶接に形成された肉盛溶接部の表層に対して1mmの除去加工(機械加工)を行い、5mmの厚みの保護層を形成した。
なお、連結部の長さL、高さH、および幅Wは、それぞれ100mm、60mm、90mmである。

1)連結部の外側面おいて、チェーンの進行方向に対して前端部となる面端、および、リンク連結部の底面に接続する面端からそれぞれ20mmの範囲
2)連結部の底面において、チェーンの進行方向に対して前端部となる面端、および、リンク連結部の外側面に接続する面端からそれぞれ20mmとなる範囲
3)リンク連結部の前端面において、リンク連結部の外側面に接続する面端、および、リンク連結部の底面に接続する面端からそれぞれ20mmの範囲
つぎに、フライトコンベアのチェーンのリンクを連結部保護層が形成されたリンクに交換し実操業を行った。その結果、フライトコンベアには居付きが形成されていたが、チェーンを交換することなく、18カ月の連続操業が可能となった。
[比較例1]
リンクに保護層を形成しないこと以外は、実施例1と同一にして実操業を行った。その結果、10カ月を経過した時点でチェーンの交換が必要となった。
以上のように、連結部に連結部保護層を設けたリンクを使用すれば、居付きとの接触やケーシング底面との接触によるリンクの摩耗を抑制することができ、チェーンの寿命を延長できることが確認できた。
本発明のフライトコンベアは、銅製錬などで使用する銅精鉱の搬送設備や製錬に必要な造滓剤、製錬工程の中間産出物等の副原料の搬送設備などの粉体を搬送する設備等に適している。
1 チェーン
2 ピン
10 リンク
11 アーム部
12 フライト連結部
15 連結部
15b 底面
15s 外側面
15d 架橋壁の前端面
15e 架橋壁の後端面
15g 凹み部
16 連結壁
17 架橋壁
20 連結部保護層
21 側面保護層
22 底面保護層
23 前端面保護層
25 アーム部保護層
26 フライト連結部保護層
S1 フライトコンベア
F フライト
K ケーシング
K1 底壁
K2 側壁
M 搬送物

Claims (8)

  1. フライトを有するフライトコンベアに使用されるチェーンであって、
    該チェーンは、
    複数のリンクがピンによって連結されたものであり、
    該リンクは、
    アーム部と、
    該アーム部が連結された第一端部と、隣接するリンクのアーム部と前記ピンによって連結される第二端部と、を有する連結部と、を備えており、
    該連結部は、
    フライトコンベアのケーシング内側面と対向する外側面に、該連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成された連結部保護層を有している
    ことを特徴とするフライトコンベアのチェーン。
  2. 前記連結部保護層は、
    前記連結部の底面および/または前記連結部の第一端部の端面に、該連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成された底面保護層および/または前端面保護層を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のフライトコンベアのチェーン。
  3. 前記連結部保護層は、
    前記連結部の底面、前記外側面および前記第一端部の端面によって形成されていた角部に対応する角部を形成するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のフライトコンベアのチェーン。
  4. 前記連結部保護層は、
    前記連結部の底面および/または前記外側面および/または前記第一端部の端面に凹み部を設けて、該凹み部に該連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材を配置して形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のフライトコンベアのチェーン。
  5. 前記アーム部の底面に、該アーム部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されたアーム部保護層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のフライトコンベアのチェーン。
  6. 前記リンク部材は、
    前記外側面と反対側に位置する内側面にフライトが連結されるフライト連結部を有しており、
    該フライト連結部の底面に、該フライト連結部を形成する素材よりも硬度の高い素材によって形成されたフライト連結部保護層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のフライトコンベアのチェーン。
  7. 前記連結部保護層および/または前記アーム部保護層および/または前記フライト連結部保護層が肉盛溶接によって形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のフライトコンベアのチェーン。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載されたフライトコンベアのチェーンが使用されている
    ことを特徴とするフライトコンベア。
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