JPH10291311A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JPH10291311A
JPH10291311A JP10431397A JP10431397A JPH10291311A JP H10291311 A JPH10291311 A JP H10291311A JP 10431397 A JP10431397 A JP 10431397A JP 10431397 A JP10431397 A JP 10431397A JP H10291311 A JPH10291311 A JP H10291311A
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JP
Japan
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ink
recording head
head
ink supply
supply chamber
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JP10431397A
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English (en)
Inventor
Hideo Yasutomi
英雄 保富
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10291311A publication Critical patent/JPH10291311A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク飛翔の応答性に優れ、高速印字が行え
るインクジェット記録ヘッド1を提供する 【解決手段】 インク供給室35と、インク供給室35
と複数のインクインレット33によってそれぞれ接続さ
れるインクを収容する複数のキャビティ31と、キャビ
ティ31にそれぞれ設けられたノズル23と、を有する
ヘッド部12、13、14を備えたインクジェット記録
ヘッド1において、隣り合うヘッド部12、13、14
のインク供給室35同士が少なくとも一つのインク連通
路36で連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノズルから
インク滴を吐出させ、記録用紙等の記録媒体に付着させ
て画像を記録するインクジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のノズルからインク滴を
吐出し、このインク滴が記録媒体に付着して形成される
インクドットにより画像を記録するインクジェット記録
ヘッドが知られている。図11に示す上記インクジェッ
ト記録ヘッド100は、ヘッド部101とヘッド部10
3とを備えている。上記ヘッド部101は、インク供給
室105と、該インク供給室105と複数のインクイン
レット107によってそれぞれ接続されるインクを収容
する複数のキャビティ109と、該キャビティにそれぞ
れ設けられたノズル111と、を有している。また、上
記ヘッド部101と同一構成からなるヘッド部103
は、ヘッド部101と同様にインク供給室106、複数
のインクインレット108、複数のキャビティ110、
及び複数のノズル112を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記インクジェット記
録ヘッド100では、ヘッド部101のインク供給室1
05とヘッド部103のインク供給室106とがそれぞ
れ独立して設けられている。このため、例えば、ヘッド
部101の複数のノズル111からインクを連続的に吐
出する場合であって、各キャビティ109に対してイン
クの供給が十分行えない状態であっても、ヘッド部10
3のインク供給室106から上記各キャビティ109に
対してインクを供給することができず、キャビテイ10
9、110に対するインクの供給が効率的に行えないと
いう問題点があった。
【0004】このように、インクジェット記録ヘッド1
00では、インクを効率的にキャビテイ109、110
に供給することができないのでインク飛翔の応答性(連
続的にインク滴を吐出する能力)が低く(最大4KH
z)、現在、インクジェット記録ヘッドに求められてい
る8KHz以上のインク飛翔の応答性を実現することが
できず、高速印字が行えないという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、インクの補給性能の向上
を図ることで、インク飛翔の応答性に優れ、高速印字が
行えるインクジェット記録ヘッドを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドでは、イ
ンク供給室と、該インク供給室と複数のインクインレッ
トによってそれぞれ接続されるインクを収容する複数の
キャビティと、該キャビティにそれぞれ設けられたノズ
ルと、を有するヘッド部を複数備えたインクジェット記
録ヘッドにおいて、隣り合うヘッド部のインク供給室同
士が少なくとも一つのインク連通路で連通してあること
を特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載のインクジェット記
録ヘッドでは、上記隣り合うヘッド部の一方のヘッド部
のキャビティと他方のヘッド部のインク供給室とが第2
のインクインレットによって接続されていることを特徴
としている。
【0008】
【発明の効果】請求項1に係るインクジェット記録ヘッ
ドでは、隣り合うヘッド部のインク供給室同士が少なく
とも一つのインク連通路で連通されているので、上記イ
ンク連通路を介して、隣り合うヘッド部の一方のヘッド
部のインク供給室から他方のヘッド部のインクキャビテ
ィに、または、他方のヘッド部のインク供給室から一方
のヘッド部のインクキャビティに、インクが供給される
ので、各ヘッド部のインクの使用状態に応じてインクを
効率良く供給することができる。したがって、インクジ
ェット記録ヘッドでは、インクの補給性能、すなわちイ
ンク飛翔の応答性が向上するので高速印字を行うことが
できる。
【0009】また、請求項2に係るインクジェット記録
ヘッドでは、上記隣り合うヘッド部の一方のヘッド部の
キャビティと他方のヘッド部のインク供給室とが第2の
インクインレットによって接続されているので、インク
の供給効率をさらに向上させることができ、したがっ
て、インク飛翔の応答性がより優れたものになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る
インクジェット記録ヘッド1(以下、「記録ヘッド1」
と省略する。)を備えたプリンタ3の一部を示してい
る。上記プリンタ3は記録媒体である用紙5を副走査方
向(y方向)に送り出すための送り出し機構7と、キャ
リッジ11を主走査方向(x方向)に移動させるための
移動機構9とを備えており、記録ヘッド1は上記キャリ
ッジ11に取り付けられることで主走査方向(x方向)
に移動するように設けられている。
【0011】上記記録ヘッド1は、図2〜4に示すよう
に、第1のヘッド部12、第2のヘッド部13及び第3
のヘッド部14を備えており、セラミック、合成樹脂、
ガラス、または金属で構成された天板20と基板21と
を重ね合わせて構成されている。撥水処理が施された天
板20には複数のノズル23が記録ヘッド10の幅方向
(矢印25方向)に3列、長手方向(矢印27方向)に
5列(4列まで図示))形成してあり、これらノズル2
3がマトリックスに配置され、矢印25方向に形成され
た3列のノズル23が、それぞれ第1のヘッド部12、
第2のヘッド部13及び第3のヘッド部14のノズルを
構成している。
【0012】上記ノズル23は、エキシマレーザ加工等
の方法で形成したもので、天板20の表面に向かって次
第に断面が小さくなるテーパ形状を有している。また、
天板20の基板21と対向する面には、電鋳、エッチン
グ、またはフォトリソグラフィ等の微細加工によって、
第1のヘッド部12、第2のヘッド部13及び第3のヘ
ッド部14をそれぞれ構成するインクキャビティ31、
インクインレット33、インク供給室35及びインク連
通路36が形成してある。
【0013】上記インクキャビティ31は、上記複数の
ノズル23にそれぞれが連通しており、記録ヘッド10
の幅方向と長手方向にそれぞれ所定の間隔をもってマト
リックスに配置されるように形成されたもので、ノズル
23に連通する面に対向する開口部分が基板21で塞が
れることで直方体状の中空室が形成されてインクが収容
できるようになっている。インク供給室35は、矢印2
5方向に形成された3列のノズル23の間及び外側に形
成してある(合計4列)。また、これらインク供給室3
5は、矢印27方向の5列のノズル23の間及び両側に
形成された6列のインク連通路36(4列まで図示)に
よって連通してある。このようにしてインクキャビティ
31は、インク供給室35及びインク連通路36によっ
て外周が囲まれている。
【0014】インクインレット33は、インクキャビテ
ィ31の矢印25方向に対向した側壁にそれぞれ形成さ
れており、インクキャビティ31の両側に位置するイン
ク供給室35からインクを供給することができるように
なっている。
【0015】インク供給口37は基板21の四隅に形成
されており、天板20と対向する供給口のインク出口3
9が上記インク供給室35及びインク連通路36に連通
している。また、上記インク出口39の一部分はインク
供給室35とインク連通路36の壁面41によって塞が
れており、供給口のインク入口42に接続された図示し
ないインクタンクから供給されたインクが壁面41に干
渉されて流入圧力が弱められた状態でインク供給室35
とインク連通路36とに流入されるようになっている。
【0016】また、インクキャビティ31の開口部分を
塞ぐ部分の基板21にはアクチュエータ部材43が設け
てある。このアクチュエータ部材43は、スパッタリン
グによりパターン形成された矩形状のPZT圧電薄膜
で、その上面には共通電極(図示せず)が形成してあ
り、また、基板21との間には個別電極(図示せず)が
形成してある。各アクチュエータ部材43の共通電極は
アースに接続され、個別電極は各アクチュエータ部材4
3の個別電極に印加する電圧を制御する画像信号制御回
路(図示せず)に接続してある。なお、PZT圧電薄膜
の形成方法はスパッタリングに限るものではなく、例え
ば、気相成長法、蒸着法、イオンプレーティング法等の
周知の真空薄膜形作製法、またはゾルーゲル法によるも
のでもよい。
【0017】上記真空薄膜作製方法を用いる場合には、
マスク部材を基板21に密着して圧電薄膜のパターニン
グを行うか、薄膜不要部分を残すようにフォトレジスト
を形成すればよい。また、ゾルーゲル法を用いる場合は
基板21上に予め電極をパターニングしておき、この上
にPb、Ti、Zr等の金属のアルコキシドを含むゾル
を薄く塗布し、適当な温度、電圧条件を選ぶことによ
り、電極上に圧電薄膜を形成することができる。
【0018】上記構成からなるプリンタ3では、図示し
ないインクタンクからインク供給口37にインクが供給
される。このインク供給口37に供給されたインクは、
上記のように、壁面41に干渉されて流入圧力が弱めら
れた状態で記録ヘッド1の四隅のインク供給室35及び
インク連通路36に流入する。このようにして記録ヘッ
ド1の四隅のインク供給室35及びインク連通路36に
流入したインクは、矢印25方向と矢印27方向に広が
り、複数のインクキャビティ31の周囲に流入する。
【0019】各インクキャビティ31の周囲に流入した
インクは、各インクキャビティ31にそれぞれ連通する
2つのインクインレット33を通じてインクキャビティ
31内に収容される。
【0020】この状態で、画像形成信号制御回路からア
クチュエータ部材43に電圧を印加することにより、各
アクチュエータ部材43を振動させて各インクキャビテ
ィ31内のインクを加圧し、第1ヘッド部12、第2ヘ
ッド部13及び第3ヘッド部14の各ノズル23からイ
ンク滴を吐出して用紙5に付着させる。この際、プリン
タ3の送り出し機構7にセットされた用紙5を副走査方
向yに送り出すとともに、移動機構9により記録ヘッド
1を主走査方向xに移動させることで所望の画像を形成
する。
【0021】また、画像信号制御回路によりアクチュエ
ータ部材43に印加する駆動電圧を変化させると、アク
チュエータ部材43の振動数の減少または増加により加
圧が変化する。これにより、各ノズル23からそれぞれ
吐出されるインク滴の大きさを変化させて異なる大きさ
のドットを形成して階調表現を行うことができる。
【0022】なお、第1ヘッド部12、第2ヘッド部1
3及び第3ヘッド部14の両端のノズル23はインク供
給口37の近傍に設けられていることから、上記ノズル
23に連通するインクキャビティ31内のインクはイン
ク供給口37から流入するインクの供給圧力の影響を受
け易い。このため、各ヘッド部12、13、14の両端
に位置するノズル23はダミーノズルとしてインク滴を
吐出させることを禁止するようにしてもよい。
【0023】また、上記記録ヘッド1は、天板20の表
面がフッ素含有機化合物を塗布することによって撥水処
理されているので、インク滴がノズル23から良好に吐
出する。さらに、インクジェット記録ヘッド1では、4
列形成されたインク供給室35は、隣り合うインク供給
室35同士がインク連通路36によって連通してある。
したがって、例えば、第2ヘッド部13のノズル23か
らインク滴を吐出して画像を形成する場合、第1ヘッド
部12と第2ヘッド部13の間のインク供給室35と、
第2ヘッド部13と第3ヘッド部14の間のインク供給
室35に供給されたインクに限らず、第1ヘッド部12
の外側に位置するインク供給室35、及び第3ヘッド部
14の外側に位置するインク供給室35に供給されてい
るインクを使用することができる。
【0024】そのうえ、第1ヘッド部12、第2ヘッド
部13及び第3ヘッド部14のそれぞれのインクキャビ
ティ31には2つずつインクインレット33が設けてあ
り、インクキャビティ31の両側に位置するインク供給
室35に供給されたインクが、それぞれインクインレッ
ト33を通じてインクキャビティ31に供給できるよう
になっている。したがって、第1ヘッド部12、第2ヘ
ッド部13及び第3ヘッド部14のインクキャビティ3
1へのインクの供給を効率良く行うことができる。
【0025】また、第1ヘッド部12、第2ヘッド部1
3及び第3ヘッド部14のノズル23の中から任意に選
択されたノズル23を使用する場合も同様に、使用して
いないノズル23の外周のインク供給室35とインク連
通路36のインクが、上記選択されたノズル23に供給
されるので、各ヘッド部12、13、14における各ノ
ズル23のインクの使用状態に応じて各ヘッド部12、
13、14の各インクキャビティ31へのインクの供給
が効率良く行われる。
【0026】このようにして、記録ヘッド1では、イン
クキャビティ31に対するインクの補給性能、すなわち
インク飛翔の応答性が良好なものとすることができ、8
KHz以上のインク飛翔の応答性を実現することができ
るので高速印字を行うことができる。
【0027】なお、記録ヘッド1では、アクチュエータ
部材43をインクキャビティ31内に露出するように設
けているが、図5に示すように、アクチュエータ部材4
3はフィルム45によって覆うようにしてもよい。天板
20と基板21との間に設けられた上記フィルム45
は、東レ株式会社製アラミドフィルムで構成されてお
り、アクチュエータ部材43の振動をインクキャビティ
31内のインクに伝達してインクを加圧することができ
るようになっている。また、アクチュエータ部材43を
覆う部材は上記フィルム45に限らず、高抵抗でインク
浸透が少ない薄膜であればよく、例えば、シリカ、窒化
ケイ素、アルミナ及び非晶質炭化水素からなる薄膜が使
用できる。
【0028】また、図6に示すように、インクキャビテ
ィ31内のインクを加圧する手段として振動板47を使
用してもよい。天板20の下面に設けられた隔壁49と
基板21との間に固定された振動板47は、周知の圧電
材料からなり、その上面と下面にそれぞれ共通電極、個
別電極として機能する導電性金属層(図示せず)がスパ
ッタリング等の方法で形成されている。また、振動板4
7はダイシング加工により分断され、各インクキャビテ
ィ31に隔壁49を介して対向する圧電部材51と、隣
接する圧電部材51の間に位置する仕切壁53と、これ
らを囲む周囲壁55とに分離されている。各圧電部材5
1は、高温下で上下の共通電極と個別電極との間に高電
圧を印加して分極処理されている。なお、圧電部材51
は単層タイプに限らず、金属電極層をそれぞれ挟むよう
に複数の薄膜圧電シートを積層して形成した積層型圧電
部材を用いてもよい。
【0029】次に、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドの第2の実施の形態について説明する。図7に示す
記録ヘッド60は、第1ヘッド部12と第2ヘッド部1
3を備えたもので、複数のノズル23を記録ヘッド60
の幅方向(矢印25方向)に2列、長手方向(矢印27
方向)に4列(3列まで図示)形成してある。また、イ
ンク供給室35は、矢印25方向に形成された2列のノ
ズル23の間及び両側に形成してあり(合計3列)、こ
れらインク供給室35は、矢印27方向の4列のノズル
23の間及び両側に形成された5列のインク連通路36
(4列まで図示)によって連通してある。このようにし
て各ノズル23に対応したインクキャビティ31は、イ
ンク供給室35及びインク連通路36によって外周が囲
まれている。また、記録ヘッド60における他の構成部
分に関しては上記記録ヘッド1と同一構成であることか
らその説明を省略する。
【0030】上記記録ヘッド60においても、上記記録
ヘッド1と同様に、複数のノズル23にそれぞれ連通す
るインクキャビティ31の周囲にインク供給室35及び
インク連通路36が設けられており、また、各インクキ
ャビティ31にはインクインレットが2つずつ設けてあ
る。これにより、各インクキャビティ31に対するイン
クの供給が効率良く行われ、インクの補給が十分に行わ
れることから高速印字が可能となる。
【0031】図8に示す記録ヘッド65は、本発明に係
る第3の実施の形態を示している。この記録ヘッド65
は、記録ヘッド65の幅方向(矢印25方向)に設けら
れた2つのノズル23を1組のノズル群67とし、この
ノズル群67を矢印25方向に1列、矢印27方向に4
列(3列まで図示)設けたもので、インク供給室35が
ノズル群67の両側に形成してあり、これらインク供給
室35が、矢印27方向の4列のノズル群67の間及び
両側に形成された5列のインク連通路36(4列まで図
示)によって連通してある。このようにしてノズル群6
7は、インク供給室35及びインク連通路36によって
外周が囲まれている。また、ノズル群67の各インクキ
ャビティ31はそれぞれ1つのインクインレット33に
よって異なるインク供給室35に連通してある。記録ヘ
ッド65における他の構成部分に関しては上記記録ヘッ
ド1、60と同一構成であることからその説明を省略す
る。
【0032】上記記録ヘッド65では、各ノズル群67
の各インクキャビティ31はそれぞれ1つのインクイン
レット33によって異なるインク供給室35に連通して
あり、また、これらインク供給室35がインク連通路3
6によって連通されている。したがって、記録ヘッド6
5ではノズル群67の各インクキャビティ31には、各
ノズル群67の使用状態に応じてインクの補給が効率良
く十分に行われるので高速印字が可能となる。
【0033】図9に示す記録ヘッド70は本発明に係る
第4の実施の形態を示し、図10に示す記録ヘッド75
は本発明に係る第5の実施の形態を示している。これら
記録ヘッド70と75は、上記第2の実施の形態に係る
記録ヘッド60のノズル23及びインクキャビティ31
を矢印27方向に対して千鳥状に配置した構成からなっ
ている。このように、記録ヘッド70と75では、イン
クキャビティ31を千鳥状に配置することで、第1ヘッ
ド部12と第2ヘッド部13の両端部に配置されたイン
クキャビティ31の対向部分のインク連通路36の容積
が拡大されている。
【0034】また、図10に示す記録ヘッド75の各イ
ンクキャビティ31には、その両側に設けられたインク
供給室35に連通するインクインレット33が2つず
つ、計4つ設けてある。上記インクインレット33の幅
はインクキャビティ31側に向かうにしたがって狭くな
っており、インクキャビティ31に供給されたインクが
インク供給室35に逆流することが防止されるようにな
っている。また、記録ヘッド70と75における他の構
成部分に関しては上記記録ヘッド60と同一構成である
ことからその説明を省略する。
【0035】上記記録ヘッド70、75では、記録ヘッ
ド1、60と同様に、複数のノズル23にそれぞれ連通
するインクキャビティ31の周囲にインク供給室35及
びインク連通路36が設けられており、また、各インク
キャビティ31に連通するインクインレットが2つ、ま
たは4つずつ設けてある。その上、第1ヘッド部12と
第2ヘッド部13の両端部のインク連通路36の容積が
拡大されていることから、各インクキャビティ31に対
するインクの供給が効率良く十分行われる。したがっ
て、記録ヘッド70、75においても高速印字が可能と
なる。
【0036】また、記録ヘッド75に設けられたインク
インレット33は、各インクキャビティ31に対して4
つずつ設けてあり、そのうえ、インク供給室35への逆
流が防止されることからインクキャビティ31へのイン
クの供給効率が記録ヘッド70に比較してさらに良好な
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェット記録ヘッドを備
えたプリンタの部分斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態に係るインクジェット記録
ヘッドの部分正面図である。
【図3】 図2のII−II線断面図である。
【図4】 図2のIII−III線断面図である。
【図5】 アクチュエータ部材の変形例を示すインクジ
ェット記録ヘッドの断面図である。
【図6】 アクチュエータ部材の変形例を示すインクジ
ェット記録ヘッドの断面図である。
【図7】 第2の実施の形態に係るインクジェット記録
ヘッドの部分正面図である。
【図8】 (A)は、第3の実施の形態に係るインクジ
ェット記録ヘッドの部分正面図であり、(B)は(A)
のIV−IV線断面図である。
【図9】 (A)は、第4の実施の形態に係るインクジ
ェット記録ヘッドの部分正面図であり、(B)は(A)
のV−V線断面図である。
【図10】(A)は、第5の実施の形態に係るインクジ
ェット記録ヘッドの部分正面図であり、(B)は(A)
のVI−VI線断面図である。
【図11】 従来のインクジェット記録ヘッドの部分正
面図である。
【符号の説明】
1…インクジェット記録ヘッド、23…ノズル、25…
幅方向、27…長手方向、31…インクキャビティ、3
3…インクインレット、35…インク供給室、37…イ
ンク供給室。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク供給室と、該インク供給室と複数
    のインクインレットによってそれぞれ接続されるインク
    を収容する複数のキャビティと、該キャビティにそれぞ
    れ設けられたノズルと、を有するヘッド部を複数備えた
    インクジェット記録ヘッドにおいて、隣り合うヘッド部
    のインク供給室同士が少なくとも一つのインク連通路で
    連通してあることを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 上記隣り合うヘッド部の一方のヘッド部
    のキャビティと他方のヘッド部のインク供給室とが第2
    のインクインレットによって接続されていることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
JP10431397A 1997-04-22 1997-04-22 インクジェット記録ヘッド Pending JPH10291311A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7669983B2 (en) 2006-01-18 2010-03-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid droplet jetting apparatus and ink-jet printer
JP2011140173A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
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