JP2001253072A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JP2001253072A JP2001253072A JP2000069409A JP2000069409A JP2001253072A JP 2001253072 A JP2001253072 A JP 2001253072A JP 2000069409 A JP2000069409 A JP 2000069409A JP 2000069409 A JP2000069409 A JP 2000069409A JP 2001253072 A JP2001253072 A JP 2001253072A
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- chamber
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
構成できるようにすること。 【解決手段】 インクジェットヘッド1は、電極ガラス
基板11と、キャビティ基板12とノズル基板13の三
層構造であり、キャビティ基板12にはインク圧力室用
凹部21が形成され、この上に積層されているノズル基
板12にはインクノズル用ノズル溝22と共通インク室
用凹部24と、共通インク室6を各インク圧力室4に連
通するインク供給口用の貫通孔23が形成されている。
これにより、各インク圧力室4に対してヘッド厚さ方向
に共通インク室6が積層配置されている。この構成によ
り、ヘッド長さ方向Yの寸法を小さくできる。また、ノ
ズル基板12に共通インク室用の凹部が形成されている
ので、別の基板等を追加することなく共通インク室を積
層できるので、ヘッド厚さ方向の寸法の増加も抑制で
き、全体として小型のインクジェットヘッドを実現でき
る。
Description
クジェットヘッドに関し、特に、小型で、部品点数がす
くなく、製造が容易な構成を備えたインクジェットヘッ
ドに関するものである。
公知のように、インクノズルに連通しているインク圧力
室の容積を静電気力により変動させ、これによってイン
ク圧力室内に発生する圧力変動を利用してインクノズル
から所定形状のインク液滴を吐出させる構成となってい
る。この形式のインクジェットヘッドは、例えば、本願
人による特開平5−50601号公報等に開示されてい
る。
ジェットヘッドは、一列に配列された複数個のインクノ
ズルのそれぞれに連通した複数のインク圧力室を備え、
各インク圧力室の圧力変動が隣接している他のインク圧
力室に影響を与えることのないように、大容量の共通イ
ンク室を介して相互につながっている。共通インク室に
はインク供給源からインクが供給されるようになってい
る。上記の公開公報にも開示されているように、一般
に、平面方向に配列されているインク圧力室の後側の位
置に、共通インク室が同一平面上に配置されている。か
かる配置を採用すると、インクジェットヘッドの寸法が
前後に長くなってしまう。
を連通する、インク供給口もまた、同一平面上に配置さ
れているため、インク供給口の本数や断面形状、寸法に
制約が加わる。その結果、流路内の異物によるインク供
給口の閉塞に対する許容が出来なくなったり、インク供
給口の流路抵抗等の調整に制約が加わり、調整が難しい
といった不具合があった。
平9−314836号公報に開示されているように、イ
ンク圧力室が配列されている平面とは異なる高さ位置の
所に、インク圧力室を配置することが考えられる。この
公開公報に記載されているインクジェットヘッドは圧電
駆動式のものであり、多数枚の基板を重ね合わせること
により、共通インク室、インク圧力室、インク供給口な
どが区画形成されており、前後方向の長さ寸法を小さく
できるものの、厚さ寸法が大幅に大きくなってしまう。
また、構成部品が多く、製造工程が多い。
さくすることのできる静電駆動式のインクジェットヘッ
ドを提案することにある。
く、製造が容易な静電駆動式のインクジェットヘッドを
提案することにある。
側と共通インク室を連通する、インク供給口の本数や断
面形状、寸法に制約なく、流路内の異物によるインク供
給口の閉塞に対する許容が可能で、その流路抵抗等の調
整に制約なく、調整が容易な静電駆動式のインクジェッ
トヘッドを提案することにある。
めに、本発明は、複数のインクノズルと、各インクノズ
ルのそれぞれに連通しているインク圧力室と、各インク
圧力室にインクを供給するための共通インク室と、各イ
ンク圧力室のそれぞれを前記共通インク室に連通させて
いるインク供給口と、各インク圧力室を静電気力により
容積変化させて対応する前記インクノズルからインク液
滴を吐出させる静電駆動機構とを有するインクジェット
ヘッドにおいて、前記インク圧力室を同一平面上に配列
し、前記共通インク室を前記インク圧力室に積層配置し
たことを特徴としている。
ク圧力室に対して共通インク室が積層配置されているの
で、インクジェットヘッドの長さ寸法を小さくすること
ができる。
典型的な構成は、第1の基板と、この第1の基板の表面
に積層された第2の基板と、この第2の基板の表面に積
層された第3の基板とを有し、前記第3の基板に、前記
共通インク室および前記インク供給口が形成され、ま
た、当該第3の基板と前記第2の基板の間に、前記イン
クノズルおよび前記インク圧力室が形成され、さらに、
前記第1の基板と前記第2の基板の間に前記静電駆動機
構が構成されていることを特徴としている。
合には、前記第3の基板における前記第2の基板に面し
ている裏面に、前記インクノズル形成用のノズル溝が形
成され、前記第2の基板の前記表面には、前記インク圧
力室形成用の凹部が形成された構成とすることができ
る。
れている第3の基板に共通インク室も形成されるので、
積層される基板数が3枚のみでよく、従って、インクジ
ェットヘッドの厚さ寸法の増加を抑制できる。また、部
品点数の増加も抑制できるので、製造も容易である。
共通インク室形成用の凹部を形成し、当該凹部の底壁部
分に、少なくとも1個の前記インク供給口用の貫通孔を
形成すればよい。貫通孔をインク供給口として使用する
と、従来のように基板表面に形成した溝をインク供給口
として使用する場合に比べて、インク供給口の本数や断
面形状、寸法に制約なく、流路内の異物によるインク供
給口の閉塞に対する流路抵抗の変化の影響小さくするこ
とが容易になり、流路抵抗等の特性管理等も容易にな
る。
めには、前記第3の基板をシリコン単結晶基板から形成
し、前記インクノズル溝および前記インク供給口用の貫
通孔を、ICP放電によるトレンチエッチングにより形
成し、前記共通インク室形成用の凹部を異方性ウエット
エッチングにより形成すればよい。
力室用の凹部底壁部分に形成した面外方向に弾性変位可
能な共通電極としての振動板と、前記第1の基板の表面
に形成され、前記振動板に対して一定の間隔で対向して
いる個別電極とを備えた構成とすることができる。
を適用した静電駆動式のインクジェットヘッドの実施例
を説明する。
ヘッドを示す概略平面図であり、図2はそのII−II
線で切断した部分の概略断面図である。これらの図を参
照して説明すると、本例のインクジェットヘッド1は、
その前端面2においてヘッド幅方向Xに向けて一列に配
列された複数個のインクノズル3を有し、各インクノズ
ル3はそれぞれ、ヘッド長さ方向Yの後ろ側に形成され
ているインク圧力室4に連通している。インク圧力室4
もヘッド幅方向Xに向けて相互に隔壁(図示せず)を介
して配列されている。
5を介して、共通インク室6に連通している。共通イン
ク室6は各インク圧力室4に対してヘッド厚さ方向Zに
積層配置されている。共通インク室6には、外部のイン
ク供給源(図示せず)からインク供給パイプ7およびフ
ィルタ8が取り付けられているインク取り入れ口9を経
由してインクが供給される。
によって個別に容積変動して、当該容積変動に起因して
発生した圧力変動を利用して、各インクノズル3からイ
ンク液滴10を吐出させることが可能となっている。
ド1は、電極ガラス基板(第1の基板)11と、この表
面に貼り合わせたシリコン単結晶基板からなるキャビテ
ィ基板(第2の基板)12と、この表面に貼り合わせた
同じくシリコン単結晶基板からなるノズル基板(第3の
基板)13から構成される三層構造となっている。ガラ
ス電極基板11とノズル基板13の間に挟まれているキ
ャビティ基板12は、その表面12aに、複数のインク
圧力室形成用の凹部21が形成されている。このキャビ
ティ基板表面12aに積層されているノズル基板13の
裏面13bには、その前端側部分にインクノズル形成用
のインク溝22が形成され、その後端側部分にはヘッド
厚さ方向Zに延びるインク供給口用の貫通孔23が形成
されている。
り合わせることにより、これらの間に、インクノズル3
および各インク圧力室4が区画形成され、各インクノズ
ル3が対応する各インク圧力室4に連通した状態にな
る。また、各インク圧力室4の後端側の部分には複数個
の貫通孔23が開口した状態となり、当該貫通孔23が
インク供給口5として機能する。
ヘッド幅方向Xに長い共通インク室形成用の凹部24が
形成されており、この凹部24の上側開口が、当該表面
13aに貼り付けたフィルム25によって封鎖されて、
共通インク室6が区画形成されている。このフィルム2
5には、インク取り入れ口9が形成されており、ここ
に、インク供給パイプ7の端が接着固定されている。
吐出させるための静電駆動機構を説明する。まず、キャ
ビティ基板2に形成されているインク圧力室形成用の凹
部21の底壁部分には面外方向(ヘッド厚さ方向Z)に
弾性変位可能な振動板26が形成されている。キャビテ
ィ基板2の裏面2bに貼り付けられている電極ガラス基
板11の表面11aには、各振動板26に対向している
部分に一定深さの凹部27が形成され、各凹部底面には
ITO膜等からなる個別電極28が形成されている。各
個別電極28と対応する各振動板26とは一定の間隔で
対向している。
分に形成した共通電極29と、各個別電極28の後端部
分との間に、駆動制御回路30により駆動電圧を印加す
ると、これらの間に発生する静電気力によって振動板2
6が個別電極28の側に変位し、駆動電圧を遮断すると
振動板26が弾性により変位前の位置に戻ることから各
インク圧力室4に圧力変動が発生し、これにより、対応
するインクノズル3からインク液滴が吐出する。静電駆
動機構の動作原理自体は公知であるので、これ以上の説
明は省略する。
ヘッド1では、共通インク室6がインク圧力室4に積層
された構成となっている。従って、従来のようなインク
圧力室4と同一平面上に共通インク室が形成されている
場合に比べて、インクジェットヘッドの長さ方向Yの寸
法を小さくできる。
成となっており、そのノズル基板13に、インクノズル
形成用のノズル溝22と共に共通インク室6を形成して
いる。従って、共通インク室6をインク圧力室4に積層
配置するために別個の基板等を追加して組み付ける必要
がない。よって、インク圧力室に共通インク室を積層す
るに当たり、ヘッド厚さ方向Zの寸法の増加も抑制でき
る。よって、全体としては従来に比べて小型のインクジ
ェットヘッドを実現できる。また、部品点数が少ないの
で製造も容易である。
ズル基板13における共通インク室底壁部分に垂直(ヘ
ッド厚さ方向Z)に形成されている。共通インク室がイ
ンク圧力室と同一の平面方向に配置されている場合に比
べて、当該インク供給口5を形成しやすい。また、多数
個のインク供給口5を自由に形成することができる。
ることが可能となると、流路内の異物により1本のイン
ク供給口が閉塞しても流路抵抗等の増加が少なくインク
の吐出量や速度、周波数特性への影響が小さくすること
が可能となり、流路内の異物に対する許容が可能となる
という利点がある。またインク供給口5の断面形状、寸
法に制約が少なくなり、インクジェットヘッドのインク
吐出特性等の調整が簡単になるという利点がある。
に、上記構成のインクジェットヘッド1は、ノズル基板
13、キャビティー基板12および電極ガラス基板11
を個別に製造し、しかる後に、これらを貼り合わせ、切
断し、ノズル溝22を開口して、インクノズル3を形成
した後に、ノズル前面端2に撥インク膜を成膜すること
により製造することができる。キャビティー基板12お
よび電極ガラス基板11は、例えば、先に引用した本願
人による特開平5−50601号公報に記載されている
公知の方法によって製造できる。
ーチャートおよび図4(a)ないし(d)の説明図を参
照して、インクノズル形成用のノズル溝22および共通
インク室形成用の凹部24を備えたノズル基板13の製
造方法を説明する。
A)まず、所定厚さのシリコンウエハ100を用意し、
このシリコンウエハ100を熱酸化させて、その全面に
レジスト膜としてのSiO2 膜を形成する。次に、スピ
ンコーティングによりレジスト(感光性樹脂)を塗布し
た後に、レジストを露光し、現像して、インク供給口用
の貫通孔23を形成するための孔形成部分230、およ
びインクノズル形成用のノズル溝22を形成するための
ノズル溝形成部分220を開口する。しかる後に、Si
O2 膜をBHF(フッ化アンモニウム)でパターニング
し、次にレジストを剥離する。
コンウエハ100の表面を覆うSiO2 膜110には、
インク供給口形成用の孔形成部230およびノズル溝形
成用のノズル溝形成部分220がパターニングされる。
(b)に示すように、ICP放電によるトレンチエッチ
ングをシリコンウエハ100に施す。これにより、Si
O2 膜のパターンに対応した形状で、シリコンウエハ1
00の表面が垂直にエッチングされて、インク供給口用
の貫通孔23を形成するための孔形成部分230に多数
個の所定の深さの穴231が形成され、また、ノズル溝
形成部分220にはインクノズル形成用のノズル溝22
が形成される。エッチング後は、SiO2 膜110をH
Fにより全面を剥離し、除去する。
C)この後は、再度、シリコンウエハ100を熱酸化さ
せて、その全面にレジスト膜としてのSiO2 膜を形成
する。次に、スピンコーティングによりレジスト(感光
性樹脂)を塗布した後に、レジストを露光し、現像し
て、共通インク室形成用の凹部24を形成するための凹
部形成部分240を開口する。しかる後に、SiO2 膜
をBHF(フッ化アンモニウム)でパターニングし、次
に感光性樹脂からなるレジストを剥離する。
コンウエハ100の表面を覆うSiO2 膜120に、共
通インク室形成用の凹部24を形成するための凹部形成
部分240がパターニングされる。
シリコンウエハ100をエッチング液(KOH: 水酸
化カリウムやTMAH:水酸化テトラメチルアンモニウ
ム等)に漬けて、当該シリコンウエハ100の露出部分
240に対して異方性ウエットエッチングを施す。シリ
コンウエハ100の表面は(100)結晶方位面であ
り、エッチングの際は(111)面のエッチング速度が
他の面よりも遅く、異方性のエッチングとなるために、
(111)結晶方位面に沿ってエッチングが進行して、
所定の深さの凹部24が形成される。
インク室形成用の凹部24には、前述したようにトレン
チエッチングにより反対側から所定の深さの穴231が
形成されており、凹部24の深さを穴231に連通する
寸法に調整することにより、穴231は、インク供給口
5に対応した貫通孔23となる。
を行った後は、SiO2 膜120をHFにより全面を剥
離し、除去する。
ハの耐インク性とノズル面の撥水処理の密着性を確保す
るために、再度、シリコンウエハを熱酸化して、SiO
2 膜を形成する。以上により、ノズルプレート2が得ら
れる。
のインクジェットヘッド1の変形例を示す概略断面図で
ある。本例のインクジェットヘッド41は、その前端面
42に、別個のノズルプレート43を接着固定すること
により、インクノズル3を構成するようになっている。
すなわち、ノズルプレート43には、そこを貫通する状
態に形成したインクノズル3が形成されており、このイ
ンクノズル3が、ヘッド前端面42に形成されているノ
ズル連通孔3aに連通し、当該ノズル連通孔3aが対応
する各インク圧力室4に連通している。これ以外の構成
は実質的に上記のインクジェットヘッド1と同様である
ので、対応する部分には同一の符号を付し、それらの説
明を省略する。
3を用意し、ここにインクノズル用の貫通孔を開ける場
合には、当該貫通孔の形状管理が容易であるので、イン
クノズル3の特性を簡単に調整できるという利点があ
る。
ル前端面は全て同一材料に覆われ、撥インク膜の密着性
を確保可能となり、インク液滴10の飛翔方向を簡単に
そろえることができるという利点がある。
ンクノズル3より大きく設定することが可能となるの
で、ノズル連通孔3aを切断により開口する際の異物に
よる閉塞を軽減することができるという利点がある。
で、一般に、その両端部分には厚肉の補強用リブ44、
45が形成される。これらのリブ44、45はそのまま
でもよいが、インクノズル前端面42の上縁および下縁
部分から削除するようにしてもよい。
4、45がインクジェットヘッド前方に突出している場
合には、インクジェットヘッド前方部分は記録紙等が通
過する部分であるので、これらのリブが邪魔にならない
ように、図において一点鎖線51、52で示す位置で削
除することが望ましい。
ル基板13と同じシリコンとしてもよく、この場合、イ
ンクノズル3は、ノズル基板13での供給口用の貫通孔
23を形成する際と同一の加工方法とすることができ、
ノズル基板13を加工する際と同じ加工装置により加工
ができ、合理的で製造し易いという利点がある。更にこ
の場合、ノズル基板13とノズルプレート43で線膨張
係数が等しいので、ヒートサイクル等の環境変化でもノ
ズル基板13とノズルプレート43が剥離することが無
く、接着の信頼性が高く、多ノズル化が容易であるとい
う利点がある。
ポリイミドフィルム等の樹脂を用いてもよい、この場
合、インクノズル3は、ノズルプレート43をヘッド前
端面42に接着接合した後、レーザ加工により設けるこ
とが可能である。この方法によれば、ノズルプレート4
3とノズル基板13を接着接合する際のノズル連通孔3
aとインクノズル3の位置を予めあわせる必要が無いの
で、容易に製造できるという利点がある。
ステンレス等の材料を用いれば、ノズルプレート43を
製造工程で扱う際の材料の割れや欠けがなく、更に製造
し易いという利点がある。 なお、上記の各例は、イン
クジェットヘッド前端面にインクノズルが開口している
エッジノズルタイプのものであるが、本発明は、インク
ジェットヘッドの表面にインクノズルが開口しているフ
ェイスノズルタイプのものにも適用できる。
は、1つのノズルプレート43に、1つのインクジェッ
トヘッド41を接着固定したものであるが、本発明は、
1つのノズルプレートに、複数のインクジェットヘッド
を接着固定したものにも適用できる。即ち、1つのノズ
ルプレートに4つのそれぞれ異なる本発明のインクジェ
ットヘッドを接着固定し、それぞれのインクジェットヘ
ッドに適用するインクの色を、黒、シアン、マジェン
タ、イエローと異ならせて、インク液滴を吐出させ、記
録紙等の上で混ぜることにより、フルカラーのインクジ
ェットヘッドを容易に構成すること可能である。
記録紙の上をインクジェットヘッドを走査させながらイ
ンク液滴を吐出させて記録を行なうシリアルのインクジ
ェットプリンタへ適用可能であるばかりではなく、本発
明のインクジェットヘッドの複数を並列に並べて、ユニ
ットを構成し、記録紙を走査させながらインク液滴を吐
出させて記録を行なうライン型のインクジェットヘッド
へも適用できる。
ェットヘッドは、同一平面上に配列されているインク圧
力室に対して、共通インク室を積層配置した構成となっ
ている。よって、インクジェットヘッドの長さ寸法を小
さくできる。
を三枚の基板を貼り合わせることにより構成すると共
に、インクノズル用のノズル溝が形成されている基板に
共通インク室用の凹部を形成してある。従って、共通イ
ンク室を積層配置するために別の基板等を積層する必要
がないので、インクジェットヘッドの厚さ寸法の増加を
抑制できる。よって、全体として小型のインクジェット
ヘッドを実現できる。
連通しているインク供給口は、これらの間を仕切ってい
る基板部分にインクジェットヘッド厚さ方向に延びる貫
通孔を開けることにより形成できるので、基板表面にイ
ンク供給口用の溝を形成する場合に比べて、インク供給
口を製造しやすく、また、その寸法管理も簡単にでき
る。さらに、多数個のインク供給口を簡単に形成できる
ので、その本数や断面形状、寸法に制約なく、流路内の
異物によるインク供給口の閉塞に対する許容が可能で、
その流路抵抗等の特性を簡単に調整できる。
ヘッドを示す概略平面図である。
図である。
レートの製造工程を示すフローチャートである。
を説明するための説明図である。
ヘッドの変形例を示す概略断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のインクノズルと、各インクノズル
のそれぞれに連通しているインク圧力室と、各インク圧
力室にインクを供給するための共通インク室と、各イン
ク圧力室のそれぞれを前記共通インク室に連通させてい
るインク供給口と、各インク圧力室を静電気力により容
積変化させて対応する前記インクノズルからインク液滴
を吐出させる静電駆動機構とを有するインクジェットヘ
ッドにおいて、 前記インク圧力室は同一平面上に配列され、前記共通イ
ンク室は前記インク圧力室が配列されている平面とは直
交する方向において、これらインク圧力室に対して積層
配置されていることを特徴とするインクジェットヘッ
ド。 - 【請求項2】 請求項1において、 第1の基板と、この第1の基板の表面に積層された第2
の基板と、この第2の基板の表面に積層された第3の基
板とを有し、 前記第3の基板に、前記共通インク室および前記インク
供給口が形成されており、当該第3の基板と前記第2の
基板の間に、前記インクノズルおよび前記インク圧力室
が形成されており、前記第1の基板と前記第2の基板の
間に前記静電駆動機構が構成されていることを特徴とす
るインクジェットヘッド。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記第3の基板における前記第2の基板に面している裏
面に、前記インクノズル形成用のノズル溝が形成されて
おり、前記第2の基板の前記表面には、前記インク圧力
室形成用の凹部が形成されていることを特徴とするイン
クジェットヘッド。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記第3の基板の表面には、前記共通インク室形成用の
凹部が形成されており、当該凹部の底壁部分に少なくと
も1個の前記インク供給口用の貫通孔が形成されている
ことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記第3の基板はシリコン単結晶基板であり、 前記インクノズル溝および前記インク供給口用の貫通孔
は、ICP放電によるトレンチエッチングにより形成さ
れたものであり、前記共通インク室形成用の凹部は異方
性ウエットエッチングにより形成されたものであること
を特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記静電駆動機構は、前記インク圧力室用の凹部底壁部
分に形成した面外方向に弾性変位可能な共通電極として
の振動板と、前記第1の基板の表面に形成され、前記振
動板に対して一定の間隔で対向している個別電極とを備
えていることを特徴とするインクジェットヘッド。
Priority Applications (8)
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