JP2002248774A - インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置

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JP2002248774A JP2001048959A JP2001048959A JP2002248774A JP 2002248774 A JP2002248774 A JP 2002248774A JP 2001048959 A JP2001048959 A JP 2001048959A JP 2001048959 A JP2001048959 A JP 2001048959A JP 2002248774 A JP2002248774 A JP 2002248774A
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Yutaka Furuhata
豊 古畑
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14475Structure thereof only for on-demand ink jet heads characterised by nozzle shapes or number of orifices per chamber

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力発生室内のインクの圧力や流れが不安定
になってもインクの吐出制御を高精度に行うことができ
るインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記
録装置を提供すること。 【解決手段】 貯留されているインクを加圧してインク
滴として吐出させるインクジェット式記録ヘッドに、前
記インク滴を1つ形成するための複数のノズル開口11
を形成する。これにより、圧力発生室31内のインクの
圧力や流れが不安定になっても、その影響は各ノズル開
口に分散されるので僅かなものとなり、ノズル開口から
のインク滴の吐出を安定させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力発生室内に貯
留されているインクを加圧してノズル開口からインク滴
として吐出させるインクジェット式記録ヘッド及びその
ヘッドを用いて情報を記録媒体に印刷するインクジェッ
ト式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式記録ヘッド
は、ノズル開口と、このノズル開口に連通されており、
一部が振動板で構成されている略直方体状の圧力発生室
と、この圧力発生室の振動板に連接されている圧電素子
を備えている。このような構成において、圧電素子を駆
動,変位させて振動板を変形させ、圧力発生室内に貯留
されているインクを加圧してノズル開口からインク滴と
して吐出させることにより、情報を記録媒体に記録する
ようになっている。
【0003】上記インクジェット式記録ヘッドとして
は、軸方向に伸長・収縮する縦振動モードの圧電素子を
使用した方式のものが実用化されている。この方式のイ
ンクジェット式記録ヘッドによれば、圧電素子の端面を
振動板に接触させることにより圧力発生室の容積を変化
させることができるので、高密度印刷に適したものとす
ることができる。ところが、圧電素子を振動板に配設す
る製造工程において、圧電素子をノズル開口の配列ピッ
チに一致させて櫛歯状に切り分け、切り分けた圧電素子
を圧力発生室に位置決めして固定するという複雑かつ困
難な作業が必要になるという問題がある。
【0004】一方、他の方式のインクジェット式記録ヘ
ッドとしては、たわみ振動モードの圧電素子を使用した
方式のものが実用化されている。この方式のインクジェ
ット式記録ヘッドによれば、圧電材料でなるグリーンシ
ートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し焼成するのみ
という比較的簡単な作業で圧電素子を振動板に配設する
ことができるので、上記問題を解消することができる。
ところが、たわみ振動を利用しているため、圧電素子の
面積がある程度必要であり、高密度配列が困難であると
いう問題がある。
【0005】そこで、この問題を解消すべく薄膜技術を
利用したインクジェット式記録ヘッドが提案されてい
る。すなわち、振動板の表面全面にわたって圧電材料層
を均一に成膜し、この圧電材料層をリソグラフィ法によ
り圧力発生室に対応する形状に切り分けて圧電素子を各
圧力発生室毎に独立するように形成する。これによれ
ば、リソグラフィ法という精密で簡便な手法により圧電
素子を振動板に配設することができるので、圧電素子を
振動板に貼付する作業が不要となり、さらに圧電素子の
厚みが薄くなって高速駆動が可能になるという利点があ
る。
【0006】図8は、従来の薄膜技術を利用したインク
ジェット式記録ヘッドを示す概略断面図である。このイ
ンクジェット式記録ヘッドは、ノズル開口1aが形成さ
れたノズルプレート1の上に圧電素子2及び圧力発生室
3aが形成された流路形成基板3が接合され、流路形成
基板3の上にリザーバ形成基板4が接合され、リザーバ
形成基板4の上に封止板5及び圧電素子2の駆動回路
(ドライバIC)6が接合され、これらがケースヘッド
7で覆われた構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
ト式記録ヘッドでは、圧力発生室3a内のインクの圧力
や流れが不安定になった場合、その影響がノズル開口1
aに直接及ぶことになり、インクの吐出制御を高精度に
行うことができなくなる。
【0008】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、圧力発生室内のインクの圧
力や流れが不安定になってもインクの吐出制御を高精度
に行うことができるインクジェット式記録ヘッド及びイ
ンクジェット式記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係るインクジェット式記録ヘッドで
は、貯留されているインクを加圧してインク滴として吐
出させるインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記イ
ンク滴を1つ形成するための複数のノズル開口が形成さ
れていることを特徴としている。
【0010】これにより、圧力発生室内のインクの圧力
や流れが不安定になっても、その影響は各ノズル開口に
分散されるので僅かなものとなり、ノズル開口からのイ
ンク滴の吐出を安定させることができる。
【0011】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
のインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記ノズル開
口は、開口形状が円形状または多角形状に形成されてい
ることを特徴としている。このようにノズル開口が単純
な形状であれば、微小なノズル開口を複数形成する場合
でも比較的容易に形成することができる。
【0012】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に記載のインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記
ノズル開口の間には、前記インクの流路を制御する柱状
体が形成されていることを特徴としている。これによ
り、圧力発生室内のインクの圧力や流れが不安定になっ
ても、インクの流体抵抗を低くしてインクの流れの直進
性を向上させることができるので、ノズル開口から記録
媒体へのインク滴の着弾を安定させることができる。
【0013】請求項4に係る発明では、請求項3に記載
のインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記柱状体
は、断面形状が円形状または多角形状に形成されている
ことを特徴としている。このように柱状体が単純な形状
であれば、微小な柱状体を複数形成する場合でも比較的
容易に形成することができる。
【0014】請求項5に係る発明では、請求項1〜4の
何れか一項に記載のインクジェット式記録ヘッドにおい
て、前記ノズル開口が形成されているノズルプレート
が、シリコン単結晶基板で成ることを特徴としている。
シリコン単結晶基板を用いることにより、ノズル開口や
柱状体をエッチングにより高精度で容易に形成すること
ができる。
【0015】上記目的達成のため、本発明の請求項6に
係るインクジェット式記録装置では、請求項1〜5の何
れか一項に記載のインクジェット式記録ヘッドを備え、
そのヘッドを用いて情報を記録媒体に印刷することを特
徴としている。上述した各作用により、圧力発生室内の
インクの圧力や流れが不安定になってもインクの吐出制
御を高精度に行うことができる記録装置を提供すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリ
ンタの構成例を示す斜視図である。このインクジェット
式プリンタは、本体101内にインクジェット式プリン
ト(記録)ヘッド100、ヘッド駆動機構102、オー
トシートフィーダ(自動連続給紙機構)103が配設さ
れ、本体101上部後方にトレイ104が配設されてい
る。
【0018】インクジェット式プリントヘッド100
は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計
4色のインクカートリッジ105を備えており、フルカ
ラー印刷が可能なように構成されている。そして、イン
クジェット式プリントヘッド100のインク吐出タイミ
ング及びヘッド駆動機構102の走査が、本体101に
内蔵されている専用コントローラボード等により制御さ
れ、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等が
実行されるようになっている。
【0019】また、トレイ104に給紙されている記録
用紙106は、オートシートフィーダ103により自動
的に送り出され、本体101正面に設けられている排紙
口107から排出されるようになっている。この記録用
紙106としては、普通紙、専用紙、推奨OHPシー
ト、光沢紙、光沢フィルム、ラベルシート、官製葉書等
が利用できる。
【0020】図2は、図1のインクジェット式プリント
へッド100の概略構成例を示す分解斜視図である。な
お、この図では便宜上、1色分のヘッドのみを示してい
る。このインクジェット式プリントへッド100は、ノ
ズルプレート10の上に圧電素子20が形成された流路
形成基板30が接合され、流路形成基板30の上にリザ
ーバ形成基板40が接合され、リザーバ形成基板40の
上に封止板50及び圧電素子20の駆動回路(ドライバ
IC)60が接合され、これらがケースヘッド70で覆
われた構成となっている。
【0021】図3は、図2のインクジェット式プリント
へッド100を組み立てたときの詳細を示す断面図であ
る。なお、この図でも便宜上、1色分のヘッドのみを示
している。ノズルプレート10は、厚さが例えば0.1
mm〜1mm、面方位が(100)のシリコン単結晶基
板で作製されている。このノズルプレート10には、図
3に示すように、インク滴を1つ形成するための複数の
ノズル開口11が形成されている。さらに、各ノズル開
口11の間には、インクの流路を制御する柱状体12が
形成されている。
【0022】図4(A)、(B)は、ノズル開口11及
び柱状体12の詳細を示す断面図及び平面図である。ノ
ズル開口11は、この例では開口形状が同一径の円形状
に形成され、3個×3個の合計9個のマトリクス状に配
列されている。このように複数のノズル開口11を穿孔
することにより、圧力発生室31内のインクの圧力や流
れが不安定になっても、その影響を各ノズル開口に分散
することができるので僅かなものとなり、各ノズル開口
11からのインク滴の吐出を安定させることができる。
さらに、複数のノズル開口11からの各インク滴を集め
て合体させ1つのインク滴とするので、各ノズル開口1
1の大きさは微小となり、吐出速度を速めることができ
る。
【0023】また、柱状体12は、この例では断面形状
が矩形状に形成され、各ノズル開口11の間に2個×2
個の合計4個のマトリクス状に配列されている。このよ
うにノズル開口11に至る部分に柱状体12を形成する
ことにより、圧力発生室31内のインクの圧力や流れが
不安定になっても、インクの流体抵抗を低くしてインク
の流れの直進性を向上させることができるので、各ノズ
ル開口11から吐出され1つになったインク滴の記録媒
体への着弾を安定させることができる。
【0024】なお、図4に示す例では、ノズル開口11
の開口形状を円形状とし、柱状体12の断面形状を矩形
状としたが、これに限定されるものではなく、例えばノ
ズル開口11の開口形状を多角形状や楕円形状、星形形
状等の形成可能な形状としても同様の効果を奏し、柱状
体12の断面形状を円形状や楕円形状、多角形状、星形
形状等の形成可能な形状としても同様の効果を奏する。
ノズル開口11の開口形状や柱状体12の断面形状を単
純な形状とすることにより、微小なノズル開口11や柱
状体12を複数形成する場合でも比較的容易に形成する
ことができる。
【0025】また、図4に示す例では、ノズル開口11
の配列をマトリクス状としたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば第2の例として図5に示すような放射
状等に配列しても同様の効果を奏する。さらに、柱状体
12もマトリクス状に限定されるものではなく、放射状
等に配列しても同様の効果を奏する。
【0026】さらに、図4に示す例では、ノズル開口1
1の開口形状を同一径の円形状としたが、例えば第3の
例として図6に示すように、中心のノズル開口11aの
径を周りのノズル開口11bの径よりも小さくする、す
なわち中心のノズル開口11aを主開口とし、周りのノ
ズル開口11bを補助開口としてもよい。これにより、
例えば圧電素子20に掛ける駆動電圧の高低により、中
心のノズル開口11aからのみ極微小のインク滴を吐出
させることができる。
【0027】また、中心のノズル開口11aを主開口と
し、周りのノズル開口11bを補助開口とすることによ
り、中心のノズル開口11aから先にインク滴を吐出さ
せ、後で周りのノズル開口11bからインク滴を吐出さ
せることができ、中心のノズル開口11aからのインク
滴に周りのノズル開口11bからのインク滴が即座に吸
収され1つに合体するようになるので、柱状体12を形
成しなくても同様の効果を得ることができる。
【0028】また、各インク滴の合体を向上させるため
に、インク自体を帯電させておいてもよく、あるいは、
例えば第4の例として図7に示すように、中心のノズル
開口11cは垂直に形成するが、周りのノズル開口11
dは中心のノズル開口11cの中心線に向かって1点で
収束するように傾斜して形成するようにしても効果的で
ある。
【0029】なお、ノズルプレート10の材料として
は、厚さが例えば0.1mm〜1mm、面方位が(10
0)のシリコン単結晶基板に限られるものではなく、厚
さが例えば0.1mm〜1mm、線膨張係数が例えば3
00゜C以下で2.5〜4.5(×10-6/゜C)であ
るガラスセラミックスや不錆鋼等で作製してもよい。
【0030】流路形成基板30は、厚さが例えば150
μm〜300μm、面方位が(110)のシリコン単結
晶基板で作製されている。図3に示すように、この流路
形成基板30のノズルプレート10と対向する面は開口
面として形成され、リザーバ形成基板40と対向する面
には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンから成る
厚さ1μm〜2μmの図示しない弾性膜が形成され、図
2にも示すように、さらに圧電素子20が形成されてい
る。
【0031】流路形成基板30の開口面には、図3に示
すように、複数の隔壁で区画された圧力発生室31が異
方性エッチングにより幅方向に並設され、その長手方向
外側には、図2及び図3に示すように、後述するリザー
バ形成基板40のリザーバ部41に連通して各圧力発生
室31の共通のインク室となるリザーバ80の一部を構
成する連通部32が異方性エッチングにより形成され、
各圧力発生室31の長手方向一端部とそれぞれインク供
給路33を介して連通されている。なお、このインク供
給路33も圧力発生室31と同様に隔壁によって区画さ
れている。
【0032】そして、この流路形成基板30の開口面側
には、図3に示すように、各圧力発生室31のインク供
給路33とは反対側で連通するノズル開口11が穿設さ
れたノズルプレート10が接着剤や熱溶着フイルム等を
介して固着されている。このため、ノズルプレート10
は、一方の面で流路形成基板30の一面を全面的に覆っ
て衝撃や外力から保護する補強板の役目も果たすことに
なる。なお、ノズルプレート10と流路形成基板30は
シリコン単結晶基板という同一の材料で形成されてお
り、ノズルプレート10と流路形成基板30との熱によ
る変形が同一となるため、熱硬化性の接着剤等を用いて
容易かつ確実に接合することが可能である。
【0033】一方、流路形成基板30の開口面とは反対
側の弾性膜の上には、図2及び図3に示すように、厚さ
が例えば約0.2μmの下電極膜と、厚さが例えば約1
μmの圧電体層と、厚さが例えば約0.1μmの上電極
膜とで成る圧電素子20が、薄膜形成プロセスで積層形
成されている。一般的には、圧電素子20の何れか一方
の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層を各圧
力発生室31毎にパターニングして構成する。そして、
圧電素子20の上電極膜の長手方向一端部近傍からリー
ド電極21が圧力発生室31の周壁に対向する領域に延
設されている。
【0034】リザーバ形成基板40は、厚さが例えば1
50μm〜300μm、面方位が(110)のシリコン
単結晶基板で作製されている。これにより、上述のノズ
ルプレート10の場合と同様に、流路形成基板30とリ
ザーバ形成基板40とを熱硬化性の接着剤等を用いて容
易かつ確実に接着することが可能となる。
【0035】このリザーバ形成基板40には、図2及び
図3に示すように、上述した流路形成基板30の各圧力
発生室31の共通のインク室となるリザーバ80の一部
を構成する連通部32に連通したリザーバ部41が異方
性エッチングにより幅方向に並設され、図3に示すよう
に、さらに後述する封止板50のインク導入ロ51に連
通するインク導入路42が異方性エッチングにより形成
されている。
【0036】また、リザーバ形成基板40の圧電素子2
0に対応する領域には、図3に示すように、圧電素子2
0の運動を阻害しない程度の密封可能な空間43が異方
性エッチングにより形成され、さらにこの空間43と外
部とを連通する図示しない連通孔が異方性エッチングに
より設けられている。また、この空間43の形成面とは
反対側の面には、図2及び図3に示すように、圧電素子
20の駆動回路60及び配線パターン61が配設されて
いる。
【0037】上記空間43内には例えば不活性ガス等の
乾燥流体が連通孔を介して充填され封止されている。こ
の空間43内は大気よりも低い気圧で密封されており、
これにより圧電素子20は乾燥流体雰囲気中に確実に密
封されて外部環境と遮断される。なお、乾燥流体として
は、不活性ガスの他、還元性ガスを用いることもできる
が、逆に、酸化性ガスを含有させることにより、圧電体
層の劣化を防止する環境を形成することができる。ま
た、このような不活性ガスを用いる場合には、その中の
水の蒸気圧(分圧)をできるだけ低くするのが望まし
い。
【0038】そして、リザーバ形成基板40のリザーバ
部41と空間43の形成部との間には、図2及び図3に
示すように、圧電素子20の配置面側から駆動回路60
の配置面側に貫通しており、圧電素子20のリード電極
21と駆動回路60とを電気的に接続する複数の配線6
2が通る貫通溝44が異方性エッチングにより形成され
ている。
【0039】封止板50は、例えばPPSフィルムとス
テンレス鋼板の積層板で作製されている。この封止板5
0はリザーバ80を封止する役目を有している。また、
図3に示すように、封止板50には上述したようにリザ
ーバ形成基板40のインク導入路42に連通するインク
導入ロ51が形成されている。ケースヘッド70は、上
記各部を覆って保護し、また図3に示すように、駆動回
路60と配線62の封止樹脂71の注入空間部を形成す
る役目を有している。
【0040】なお、上述した実施形態では、プリンタを
例に説明したが、これに限られるものではなく、インク
ジェット式の記録装置、例えばファクシミリ装置やコピ
ー装置等にも適用可能である。
【0041】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるのは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
によれば、圧力発生室内のインクの圧力や流れが不安定
になっても、その影響は各ノズル開口に分散されるので
僅かなものとなり、ノズル開口からのインク滴の吐出を
安定させることができると共に、インクの流体抵抗を低
くしてインクの流れの直進性を向上させることができる
ので、ノズル開口から記録媒体へのインク滴の着弾を安
定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記
録装置の構成例を示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式記録へッドの概略構成
例を示す分解斜視図である。
【図3】図2のインクジェット式記録へッドを組み立て
たときの詳細を示す断面図である。
【図4】図2のインクジェット式記録へッドのノズル開
口及び柱状体の詳細を示す断面図及び平面図である。
【図5】図4のノズル開口及び柱状体の第2の例を示す
平面図である。
【図6】図4のノズル開口及び柱状体の第3の例を示す
平面図である。
【図7】図4のノズル開口及び柱状体の第4の例を示す
断面図である。
【図8】従来のインクジェット式記録へッドの詳細を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 ノズルプレート 11、11a、11b、11c、11d ノズル開口 12 柱状体 20 圧電素子 30 流路形成基板 31 圧力発生室 32 連通部 33 インク供給路 40 リザーバ形成基板 41 リザーバ部 42 インク導入路 43 空間 44 貫通溝 50 封止板 51 インク導入ロ 60 駆動回路(ドライバIC) 70 ケースヘッド 71 封止樹脂 80 リザーバ 100 インクジェット式記録ヘッド 101 本体 102 ヘッド駆動機構 103 オートシートフィーダ(自動連続給紙機
構) 104 トレイ 105 インクカートリッジ 106 記録用紙 107 排紙口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留されているインクを加圧してインク
    滴として吐出させるインクジェット式記録ヘッドにおい
    て、 前記インク滴を1つ形成するための複数のノズル開口が
    形成されていることを特徴とするインクジェット式記録
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズル開口は、開口形状が円形状ま
    たは多角形状に形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ノズル開口の間には、前記インクの
    流路を制御する柱状体が形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記柱状体は、断面形状が円形状または
    多角形状に形成されていることを特徴とする請求項3に
    記載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ノズル開口が形成されているノズル
    プレートが、シリコン単結晶基板で成ることを特徴とす
    る請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット式
    記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項に記載のイン
    クジェット式記録ヘッドを備え、そのヘッドを用いて情
    報を記録媒体に印刷することを特徴とするインクジェッ
    ト式記録装置。
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