JPH10290208A - Ofdm信号伝送システム - Google Patents

Ofdm信号伝送システム

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Publication number
JPH10290208A
JPH10290208A JP10034525A JP3452598A JPH10290208A JP H10290208 A JPH10290208 A JP H10290208A JP 10034525 A JP10034525 A JP 10034525A JP 3452598 A JP3452598 A JP 3452598A JP H10290208 A JPH10290208 A JP H10290208A
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JP
Japan
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complex
ofdm
frequency
reference symbol
vector
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Application number
JP10034525A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Hayashino
裕司 林野
Yasuo Harada
泰男 原田
Tomohiro Kimura
知弘 木村
Yukimune Shirakata
亨宗 白方
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10034525A priority Critical patent/JPH10290208A/ja
Publication of JPH10290208A publication Critical patent/JPH10290208A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、OFDM直交検波用の局部発振信
号がずれた状態でも、局部発振信号の周波数誤差を正確
に推定し、広帯域な周波数同期を確立すると共に、位相
回転を正確に補正することができるOFDM信号伝送シ
ステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 所定数のデータシンボル(DS)から成
る第1の複素ベクトルデータ(Vms)から生成される
OFDM信号(Vmo1)を通信するOFDM信号伝送
システムは、所定数(N−1)のシンボル毎(DS)に
位相情報を有するリファレンスシンボル(RS)が挿入
されている該OFDM信号(Vmo1)を生成するOF
DM変調装置(DP)と、該OFDM信号(Vmo)に
挿入されているリファレンスシンボル(RS)に基づい
て該OFDM信号(Vmo)を復調するOFDM復調装
置を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(以下、OFDMと称す)伝送を行うOFDM信号伝
送システムに関し、更に詳述すれば、同システムで用い
られる周波数発振器の周波数同期技術、及び位相補償に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体向けディジタル音声放送や
地上系ディジタルテレビ放送等においてOFDM技術を
用いた伝送方式が注目されている。このOFDM技術
は、送信局と受信局間でデータを交換するために用いら
れるマルチキャリア変調方式の一種である。
【0003】送信局側では、原複素数データを隣接キャ
リア間で互いに直交する多数のサブキャリアに割り当て
る。これらサブキャリアに割り当てられた複素数データ
を逆フーリエ変換することにより時間領域のディジタル
変調信号であるOFDM信号を生成して、受信局に送信
する。
【0004】受信局側では、送信局から送信されたOF
DM信号に対して、送信局側でなされた処理と同様の処
理を逆順に施すされる。この結果、OFDM信号から原
複素数データが再生される。サブキャリアに割り当てら
れた各々のデータの周期が長くなるため、マルチパスに
よる遅延波の影響を受け難い。
【0005】このようなOFDM復調装置の一例とし
て、特開平7−143096号公報に開示されている。
従来のOFDM信号伝送システムについて、図12及び
図13を参照しながら以下に説明する。従来のOFDM
信号伝送システムは送信側で原複素数データを変調して
OFDM信号を発生するOFDM変調装置MC、及び受
信側でOFDM信号を復調して原複素数データを再生す
るOFDM復調装置DCから構成される。
【0006】図12に示すように、従来のOFDM変調
装置MCは、入力端子Pim、逆フーリエ変換器91、
直交変換器92、局部発振器93、及び出力端子Pom
より構成される。局部発振器93は、局部発振信号So
を発生する。入力端子Pimは、外部に設けられた複素
数データ源(不図示)から複素数データVmsの入力を
受ける。逆フーリエ変換器91は、入力端子Pimに接
続されて、入力された複素数データVmsをシンボル単
位で、それぞれ隣接間で互いに直交する複数のサブキャ
リアに割り当て、更に、逆フーリエ変換を施して周波数
領域の信号を時間領域の信号に変換して、ベースバンド
のOFDM信号Vmrを生成する。
【0007】直交変調器92は、逆フーリエ変換器91
に接続されてベースバンドOFDM信号Vmrの入力を
得ると共に、局部発振器93に接続れて前記局部発振信
号Soの入力を得る。直交変調器92は、局部発振信号
Soに基づいて、ベースバンドOFDM信号Vmrを直
交変調し、中間周波数帯域または無線周波数帯域のOF
DM信号Vmoを生成する。出力端子Pomは直交変調
器92に接続されて、生成されたOFDM信号Vmoを
発信局側の発振器(不図示)に供給する。
【0008】図13に、送信局側のOFDM変調装置M
Cで生成されたOFDM信号Vmoを復調する受信局側
のOFDM復調装置DCの構成を示す。OFDM復調装
置DCは、入力端子Pid、直交変換器101、フーリ
エ変換器102、復調データ分析器103、周波数制御
器104、及び局部発振器105、及び出力端子Pod
より構成される。局部発振器105は、局部発振信号S
o’を発生する。局部発振信号So’の周波数は、OF
DM変調装置MC(図12)の局部発振器93で生成さ
れる局部発振信号Soの周波数と近いが異なるものであ
る。これは、それぞれの発振器に用いられている水晶の
ばらつきが主な原因である。
【0009】入力端子Pidは、送信局から発信された
OFDM信号Vmoを受信する受信局側の受信装置(不
図示)に接続されて、OFDM信号Vmoの入力を得
る。直交変換器101は、入力端子Pid及び局部発振
器105に接続されて、局部発振器105で発生される
局部発振信号So’に基づいて、前記OFDM信号Vm
oを直交検波し、中間周波数帯域または無線周波数帯域
のOFDM信号Vmoを周波数変換してベースバンドの
OFDM信号Vmbを生成する。
【0010】フーリエ変換器102は、直交検波器10
1に接続されて入力されるベースバンドのOFDM信号
Vmbに、シンボル毎にフーリエ変換を施して複素検波
信号Vmdを生成して、OFDM信号の復調信号である
原複素数データVms。
【0011】出力端子Pod及び復調データ分析器10
3は、フーリエ変換器102に接続されて、それぞれ復
調複素数データVmdの入力を得る。上述の如く、OF
DM変調装置MCで用いられた局地発振信号SoとOF
DM復調装置DCで用いられた局地発振信号So’とは
その周波数が異なる故に、変調複素データVmdも周波
数が原複素データVmsと異なる故に、受信側で原複素
数データVmsの情報を正しく再生することができな
い。
【0012】復調複素数データVmdは更に、出力端子
Podから外部に出力される。復調データ分析器103
は、2つ以上の異なるサブキャリアで復調複素数データ
Vmdから復調ベクトルを抽出し、抽出された復調ベク
トルの位相回転から直交検波用の局部発振信号So’の
周波数誤差を求め、周波数誤差信号Sfeを生成する。
【0013】これはフーリエ変換器102によって、O
FDM信号Vmoをフーリエ変換して得られた復調複素
数データVmdの位相回転が検波周波数の誤差によって
与えられ、かつ、検波周波数の誤差が復調複素数データ
Vmdに与える位相回転角がサブキャリアの周波数によ
って異なることを利用している。なお、復調複素数デー
タVmdは本来の変調による位相回転も含んでいるた
め、復調データ分析器103では複数のシンボルに渡っ
て復調複素数データVmdを重ね合わせて位相回転角を
求める。
【0014】周波数制御器104は、復調データ分析器
103に接続されて、入力される周波数誤差信号Sfe
に基づいて、周波数制御信号Sfcを生成する。局部発
振器105は、周波数制御器104に接続されて、入力
される周波数制御信号Sfcに基づいて決定される周波
数を有する局部発振信号So’を生成する。このように
して、周波数制御器104は復調データ分析器103か
らの周波数誤差信号Sfeに基づいて、直交検波器10
1に供給される直交検波用の局部発振信号So’の周波
数を制御して、二つの局地発振信号So及びSo’間の
周波数誤差の補正を図っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のOFDM復調装置DCに於いては、直交検波用の
局部発振信号Soの周波数がずれた状態でOFDM信号
Vmbのフーリエ変換を行っているので、変換によって
得られる復調複素数データVmdのサブキャリア間の相
互干渉が発生している。そのため、復調データ分析器1
03は復調複素数データVmdから正確な復調ベクトル
を得ることが出来きずに、局部発振器105においても
局部発振信号So’を正確に求められない。よって、O
FDM信号Vmoから原複素データVmsを正しく再生
出来ない。
【0016】また、広帯域な周波数同期を得ようとして
も、サブキャリア間の相互干渉が発生して、正確な位相
回転量が得られず、サブキャリア間隔以内の狭い帯域で
の周波数同期しか得られない。さらに、各サブキャリア
の変調が例えば64QAM直交振幅変調のような多値変
調である場合には、熱雑音等によって復調ベクトルの分
析に誤りが生じやすく、復調データ分析器103で局部
発振信号So’を正確に求められない。本発明の課題
は、上記の問題を解決し、OFDM直交検波用の局部発
振信号がずれた状態でも、局部発振信号の周波数誤差を
正確に推定し、広帯域な周波数同期を確立すると共に、
位相回転を正確に補正することができるOFDM伝送シ
ステムを提供することにある。本発明は、上述の問題を
解決するOFDM信号伝送システムを提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上述の
課題達成する為に、所定数のデータシンボルから成る第
1の複素ベクトルから生成されるOFDM信号を通信す
るOFDM信号伝送システムは、所定数のシンボル毎に
位相情報を有するリファレンスシンボルが挿入されてい
る該OFDM信号を生成するOFDM変調装置と、該挿
入されているリファレンスシンボルに基づいて該OFD
M信号を復調するOFDM復調装置を有する。
【0018】以上説明したように本発明に係るOFDM
信号伝送システムに於いては、OFDM直交検波用の局
部発振信号がずれた状態でも、局部発振信号の周波数誤
差を正確に推定し、広帯域な周波数同期を確立すると共
に、位相回転を正確に補正することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図11を用いて説明する。
【0020】(第1の実施形態)先ず、図1、2、及び
10を参照して、本実施形態におけるOFDM転送シ
ステムについて述べる。図2に、本実施形態に於いて用
いられるOFDM変調信号のフレーム構造を示す。OF
DM変調信号Vmoは所定数のフレームFrから構成さ
れ、更にフレームは2以上の整数である所定数Nのシン
ボルから構成される。各フレームの先頭には、リファレ
ンスシンボルRSが配され、その後にN−1個のデータ
シンボルDS1〜DSN-1が連続的に配されている。
【0021】図10に、本実施形態に於けるOFDM伝
送システムにおいて用いられるOFDM変調信号Vmo
1を発生するOFDM変調装置を示す。図2はそのOF
DM信号のフレーム構成を示す図である。OFDM変調
装置MP1は、入力端子PiM、リファレンスシンボル
挿入器71、メモリ72、逆フーリエ変換器73、直交
変調器74、局部発振器75、及び出力端子Pomを有
する。局部発振器75は局部発振信号Soを生成する。
メモリ72はOFDM信号の生成に必要なリファレンス
シンボルRSを格納し、リファレンスシンボルデータS
mとしてリファレンスシンボル挿入器71に出力する。
入力端子Pimは、外部に設けられた複素数データ源
(不図示)に接続されて、複素数データVmsの入力を
得る。
【0022】リファレンスシンボル挿入器71は、更
に、入力端子Pimに接続されて複素数データVmsの
入力を得て、リファレンスシンボルRSをN−1個のデ
ータシンボルDS毎に変調ベクトル信号Vmsに挿入す
る。このようにして、それぞれN個のシンボルから構成
されるフレームFRを複数個有する複素数データVmf
が生成される。
【0023】逆フーリエ変換器73はリファレンスシン
ボル挿入器71に接続されて、第2の複素数データVm
fがシンボル毎に入力される。逆フーリエ変換器91
は、第2の複素数データVmfをシンボル単位に複数の
サブキャリアに割り当て、逆フーリエ変換を施して周波
数領域のデータを時間領域のベースバンドOFDM信号
Vmfrに変換される。
【0024】直交変調器74は逆フーリエ変換器73及
び局部発振器75に接続されて、それぞれ前OFDM信
号Vmfrと局地発振信号Soの入力を得る。直交変調
器74は、局地発振信号Soに基づいて前OFDM信号
Vmfrに直交変調を施す。その結果、ベースバンドO
FDM信号Vmfrは中間周波数帯域または無線周波数
帯域の信号に周波数変換され、OFDM信号Vmo1と
して出力端子Pomに出力される。周波数変換されたO
FDM信号は伝送路を経由してOFDM受信装置へ入力
される。
【0025】図1に、本実施形態にかかるOFDM伝送
システムに用いられる、OFDM信号Vmo1を復調し
て原複素数データVmsを再生するOFDM復調装置を
示す。OFDM復調装置DPは入力端子Pid、直交検
波器11、位相誤差検出器100、周波数誤差検出器2
00、可変周波数発振器18、フーリエ変換器19、及
び出力端子Podを有する。入力端子Pidは受信局
(不図示)に接続されてOFDM信号Vmo1の入力を
得る。可変周波数発振器18は、周波数が可変の発振信
号Sovを生成する。位相誤差検出器100は、リファ
レンスシンボル抽出器12、位相演算器13、メモリ1
4a、減算器14b、及び直線近似器15を含む。周波
数誤差検出器200は、周波数誤差演算器16及び周波
数誤差処理器17を含む。
【0026】直交検波器11は、入力端子Pid及び可
変周波数発振器18に接続されて、それぞれ、OFDM
信号Vmo1及び発振信号Sovの入力を得る。直交検
波器11は入力されるOFDM信号を発振信号Sovに
基づいて直交検波してで複素検波信号Vmd1を得る。
【0027】位相誤差検出器100のリファレンスシン
ボル抽出器12は、直交検波器11に接続されて複素検
波信号Vmd1の入力を得る。リファレンスシンボル抽
出器12は、内部で生成されるクロックに基づいて、複
素検波信号Vmd1からリファレンスシンボルRSのみ
を抽出し、中質リファレンスシンボルデータRSd1と
して出力する。位相演算器13はリファレンスシンボル
抽出器12に接続されて、抽出リファレンスシンボルデ
ータRSd1の入力を得る。位相演算器13は、次式
(1)に基づいて、複素検波信号Vmd1から抽出され
たリファレンスシンボルRSのそれぞれの位相Phを算
出する。
【0028】
【数1】Ph=arctan(Im/Re)
【0029】Re及びImは、それぞれ、複素ベクトル
Vmd1の実数部及び虚数部である。
【0030】メモリ14aには、図10に示すOFDM
変調装置MP1によって複素数データ信号Vmfに挿入
されたリファレンスシンボルRSVmfの位相情報IP
mが予め保持されている。減算器14bは、位相演算器
13と直線近似器15の間に設けられて位相Phの入力
を得ると共に、メモリ14aに接続されて位相情報IP
mの入力を得る。演算器14bは、送信側の複素数デー
タ信号Vmfの位相IPmの差分を求めて位相誤差Ph
eを求める。つまり、メモリ14a及び減算器14b
は、位相演算器13に接続されて複素検波信号Vmd1
の複素数データ信号Vmfに対する位相誤差Pheを算
出する位相誤差演算器14を形成している。
【0031】直線近似器15は、位相誤差演算器14に
接続されて位相差値Phdの入力を得る。直線近似器1
5は、入力された位相差Phdを時間の一次関数と見な
して直線近似することで雑音を抑圧すると共に、近似さ
れた直線の傾きGaを出力する。
【0032】周波数誤差検出器200の周波数誤差演算
器16は、直線近似器15に接続されて近似直線の傾き
Gaの入力を得て、同傾きGaに基づいて複素検波信号
Vmd1の周波数誤差Feを算出する。
【0033】周波数誤差処理器は17は、周波数誤差演
算器16に接続されて周波数誤差Feの入力を得る。周
波数誤差処理器17は、入力された周波数誤差Feに複
数のフレームに渡り平滑化するなどの処理を施して、平
滑化周波数誤差Fesを生成する。
【0034】可変周波数発振器18は、周波数誤差処理
器17に接続されて、平滑化された周波数誤差Fesの
入力を得る。可変周波数発振器18は、同平滑化周波数
誤差Fesに応じて周波数が変化する発振信号Sovを
生成する。この発振信号Sovに基づいて、直交検波器
11はOFDM信号Vmo1の検波を行うことができ
る。
【0035】このようにして、フーリエ変換器19によ
るフーリエ変換の前に、位相誤差検出器100及び周波
数誤差検出器200によって、直交検波用の局部発振信
号Sovの周波数のズレが補正された状態で、OFDM
信号Vmo1が直交検波されて複素検波信号Vmd1が
生成される。そのため、復調複素数データVmd1をフ
ーリエ変換して復調される原複素数データVmsは広帯
域な周波数同期が保証される。
【0036】以下に、OFDM復調装置DP及びDP1
の動作について説明する。本実施の形態に於いて、入力
されるOFDM信号Vmo1のリファレンスシンボルR
SVmo1(t)は、次式(2)で表される。
【0037】
【数2】RSVmo1(t)=RSVmfr(t)・exp(j・2π(fc+Δf) t)
+ NVmo1(t)
【0038】尚、RSVmfr(t)は、ベースバンド
OFDM信号Vmfrのリファレンスシンボル、tは時
間、jは複素数、fcは可変周波数発振器18の出力信
号Sovの発振周波数、NVmo1(t)は変調装置M
P1から復調装置DP1に至るまでの伝送路上で発生す
る雑音、及びΔfは受信機内のチューナーなどで水晶発
振器のばらつきにより発生する周波数誤差である。
【0039】直交検波器11の出力である複素検波信号
Vmd1中のリファレンスシンボルRSVmd1(t)
は、次式(3)で表される。
【0040】
【数3】 RSVmd1(t)=RSVmfr(t)・exp(j・2πΔft) + NVmd1(t)
【0041】尚、NVmd1(t)は復調装置DP1の
直交検波器11を経た時点での伝送経路上で発生する雑
音である。リファレンスシンボル抽出器12は、複素検
波信号Vmd1からこのリファレンスシンボルRSVm
d1(t)を抽出リファレンスシンボルデータRSd1
として出力する。
【0042】受信側のリファレンスシンボルRSVmd
1(t)の位相φVmd1(t)は次式(4)で表され
る。
【0043】
【数4】φVmd1(t)=arctan(RSVmd1(t))
【0044】位相演算器13はこのリファレンスシンボ
ルRSVmd1(t)を位相データPhとして出力す
る。
【0045】位相演算器14は、式(3)及び(4)に
利用して、次式(5)で表されるリファレンスシンボル
RSVmd1(t)の位相φVmd1(t)を求める。
【0046】
【数5】 φVmd1(t)=φVmo1(t) + 2πΔft + φNVmd1(t)
【0047】φVmo1(t)は送信側のリファレンス
シンボルRSVmo1の位相であり、φNVmo1
(t)はノイズNVmo1(t)の位相成分である。
尚、φVmo1(t)は前述の如く、位相データIPm
としてメモリ14aに予め保存されている。
【0048】更に、減算器14bは二つの位相φVmo
1(t)とφVmd1(t)の差Δφ(t)を求めて位
相誤差Pheとして出力する。位相差Δφ(t)は次式
(6)で表される。
【0049】
【数6】Δφ(t)= 2πΔft + φNVmd1(t)
【0050】直線近似器15は、上式(6)に明示され
るように、て位相誤差Pheを時間の1次関数と見なし
て、雑音成分であるφNVmd1(t)を抑圧する。直
線近似器15は、直線近似の手法として最小二乗法を利
用して近似直線の傾きαを推定できる。次式(7)で表
される推定傾きαは前記傾きデータGaとして出力され
る。
【0051】
【数7】α=2πΔf
【0052】波数誤差演算器16は、上記(7)式に基
づいて、周波数差Δfを求めて、周波数誤差Feとして
出力する。周波数誤差処理器17は、周波数誤差Feに
以下の4種類の処理(処理1〜処理4)の内、何れかを
行うことにより周波数誤差を調製し、平滑化周波数誤差
Fesとして出力される。
【0053】処理1)非処理 処理2)複数のフレームに渡り平均化し、周波数誤差を
平滑化 処理3)周波数誤差の符号により、周波数誤差を消去す
る方向へ既定周波数を設定 処理4)周波数誤差をアンプによるゲイン調整
【0054】可変周波数発振器18は周波数誤差処理器
17から供給される周波数誤差信号Fesに応じて発振
周波数fcを制御し、直交検波器11へ正確な周波数f
cを有する発振信号Sovを供給する。したがって、本
実施の形態に於いては、フーリエ変換を施す前に周波数
誤差を求めているため、受信機内のチューナーなどで周
波数が大きくずれても、正確に周波数誤差を検出するこ
とができ、高精度な周波数同期が実現できる。
【0055】また、リファレンスシンボルRSの位相誤
差Pheを時間の1次関数と見做し、その直線の傾きG
aから周波数誤差Feを検出しているため、周波数差Δ
fがサブキャリア間隔を越える大きな値であっても近似
直線の傾きGaが大きくなるだけであり、正確な周波数
誤差Feの検出が可能である。したがって、広帯域な周
波数同期が確立できる。
【0056】さらに、リファレンスシンボルRSを用い
て周波数誤差を検出しているため、各サブキャリアの変
調方式によらず、正確な周波数誤差を検出できる。
【0057】(第2の実施形態)図3に、第2の実施形
態に係るOFDM復調器を示す。OFDM復調器DP2
は図1に示したのと類似の構造を有している。しかしな
がら、可変周波数発振器18は固定周波数の第1の局部
発振信号Sov1を生成する局部発振器18aに交換さ
れる一方、複素乗算器18c及び可変周波数の第2の局
部発振信号Sov2を発生する可変周波数発振器18b
が新たに設けられている。周波数誤差検出器200の出
力は可変周波数発振器18bに接続されている。第1及
び第2の局部発振信号Sov1及びSvo2は、それぞ
れ、Sov1=exp(j・2πfct)及びSov2
=exp(j・2πΔft)として表される。
【0058】直交検波器11は、入力されるOFDM変
調信号Vmo1を第1の局部発振信号Sov1により直
交検波して複素検波信号Vmd1’を生成する。位相誤
差検出器100のリファレンスシンボル抽出器12、位
相演算器13、位相誤差演算器14、及び直線近似器1
5は第1の実施形態と同様の処理を行いそれぞれリファ
レンスシンボルRSd1’、位相データPh、位相誤差
データPhe、及び傾きデータGaを生成する。同様
に、周波数誤差検出器200の周波数誤差演算器16は
周波数誤差データFeを生成する。但し、周波数誤差処
理器17は上記処理1及び処理2の何れかの処理を行
い、平滑化周波数誤差Fesを出力する。
【0059】可変周波数発振器18bは周波数誤差処理
器17から供給される周波数誤差信号に応じて発振周波
数を制御し、複素乗算器18cへ周波数誤差に応じた位
相変動ベクトルを供給する。この位相変動ベクトルはe
xp(j2πΔft)により求まる複素ベクトルであ
る。複素乗算器18cでは周波数誤差を含む複素検波信
号に位相変動ベクトルを複素乗算することで、周波数誤
差による位相変動を消去している。したがって、上記の
OFDM復調装置の構成は、受信機で周波数が大きくず
れた場合に周波数誤差分の位相変動を複素検波信号から
消去できる。
【0060】図11に、本実施形態に係るOFDM伝送
システムにおいて用いられるOFDM変調信号Vmo2
を発生するOFDM変調装置を示す。OFDM変調装置
MP2は、図10に示すOFDM変調装置MP1の入力
端子Pimとリファレンスシンボル挿入器71の間に、
基準複素ベクトル挿入器76及び複素乗算器77を新た
に挿入した構成を有している。更に、メモリ72は複素
乗算器77とリファレンスシンボル挿入器71の双方に
接続されてリファレンスシンボルSmをそれぞれに供給
する。
【0061】基準複素ベクトル挿入器76は、原複素デ
ータVmsに基準複素ベクトルVrcを挿入して、基準
複素ベクトル挿入データVmscを生成する。つまり、
基準複素ベクトル挿入器76は、原複素データVmsに
複数のサブキャリアに割り当てると共に、所定の複数の
サブキャリアには基準複素ベクトルVrcを割り当て
る。図5に、基準複素ベクトル挿入データVmscの構
造を示す。同図に於いては、三本の上向き矢印で示され
る基準複素ベクトルVrcのそれぞれは、複数の直線で
示されるサブキャリアに割り当てられた原複素データV
ms間隔で周波数軸f上に配置されている例が示されて
いる。基準複素ベクトル挿入器76は、この基準複素ベ
クトル挿入データVmscを複素乗算器77に出力す
る。
【0062】複素乗算器77は、メモリ72に保持され
ているリファレンスシンボルを基準複素ベクトル挿入器
76の出力である変調ベクトルに複素乗算して得られる
複素データVmccをリファレンスシンボル挿入器71
に出力する。リファレンスシンボル挿入器71は、図2
及び図10を参照して説明した方法で、リファレンスシ
ンボルを変調データベクトルに挿入して複素数データ信
号Vmf’を生成する。逆フーリエ変換器73及び直交
変調回路74は、OFDM変調装置MP1と同様の処理
を行い、それぞれ第2の複素数データ信号Vmfr’及
び第2のOFDM信号Vmo2を生成する。
【0063】(第3の実施形態)図4に、本発明にかか
る第3の実施形態におけるOFDM復調装置について説
明する。OFDM復調器DP3は図1に示すOFDM復
調装置DP1のフーリエ変換器19と出力端子Podの
間に、等価処理器300と位相補償器400が新たに設
けられた構造を有している。しかしながら、本実施形態
に係るOFDM復調装置DP3に於いては、第1のOF
DM信号Vmo1の代わりに第2のOFDM信号Vmo
2が入力端子Pimに供給され、その結果原複素データ
Vmsの代わりに第1の再生複素データVms1がフー
リエ変換回路19から出力される。
【0064】等価処理器300は、リファレンスシンボ
ル抽出器30、メモリ31、及び複素除算器32から構
成されて、第1の再生複素データVms1に等価処理を
施して、等価再生データVmcを生成する。リファレン
スシンボル抽出器30は第1の再生複素データVms1
からリファレンスシンボルRSs1を抽出し、メモリ3
1に保持する。複素除算器32は、フーリエ変換器19
の出力であるすべての復調ベクトルVms1をメモリ3
1に保持しているリファレンスシンボルRSs1により
複素除算を行うことで、復調ベクトルVms1とリファ
レンスシンボルRSs1に同等に含まれている伝送路上
の振幅位相歪み成分を除去して、一時再生データVmc
として出力する再生複素データVms1の等価処理を行
う。尚、この等価処理器300の構成及び動作について
は、本願と同一出願人による1997年10月28日付
け米国特許第5,682,376号「直交周波数分割多
重信号の送信方法及び、それに用いられる送信機及び受
信機」に詳しく説明されいるので説明を省くと共に、同
米国特許に開示されている内容を本明細書の開示の一部
として折り込まれるものである。
【0065】位相補償器400は、基準複素ベクトル抽
出器20、位相誤差演算器21、メモリ22、位相誤差
演算器23、位相誤差平均器24、位相変換器25、及
び複素乗算器26を有する。基準複素ベクトル抽出器2
0は等価処理器300の複素除算器32に接続されて一
時再生データVmcの入力を得る。基準複素ベクトル抽
出器20は一時再生データVmcから基準複素ベクトル
Vrcを抽出して、抽出基準ベクトル信号Vcsを生成
する。位相誤差演算器21は基準複素ベクトル抽出器2
0に接続されて抽出基準ベクトル信号Vcsの入力を得
て、抽出された基準複素ベクトルVrcの位相を算出し
て位相信号Phcを生成する。
【0066】メモリ22は送信側の基準複素ベクトルV
rcの位相情報IPcを予め保持して置く。位相誤差演
算器23は、位相誤差演算器21及びメモリ22に接続
されて、それぞれ位相信号Phc及び位相情報IPcの
入力を受ける。これらの情報Phc及びIPcに基づい
て、位相誤差演算器23は基準複素ベクトルVrcの送
信前後の位相差Phecを算出する。
【0067】位相誤差平均器24は、位相誤差演算器2
3に接続されて位相差データPhecの入力を得て、そ
の平均を求めて平均位相差Phemを求める。位相変換
器25は、位相誤差平均器24に接続されて、平均位相
差データPhemの入力を得ると共に、同データの座標
系を極座標変換して、その平均位相差Phemを打ち消
すために必要な位相補償ベクトルVheiを求める。複
素乗算器26は、フーリエ変換器19の出力である復調
ベクトルと位相変換器25の出力である位相補正ベクト
ルとの複素乗算を行い、位相補正された第2の復調ベク
トルVmo2を出力する。
【0068】以下に、OFDM復調装置DP3の動作に
ついて簡単に説明する。第1の実施の形態において、直
線近似器15により抑圧した雑音の影響による残留位相
成分は、フーリエ変換器19の出力のすべての復調ベク
トルに含まれる。複素除算器32により、OFDM信号
が伝送路上で受けた振幅位相歪みは除去されているの
で、複素除算器32の出力の復調ベクトルには、直線近
似器15により抑圧した雑音の影響による残留位相回転
量が残る。
【0069】図6に、基準複素ベクトルが残留位相回転
量の影響を受けて、位相回転が発生している様子を示
す。本来Pkにあった基準複素ベクトルは残留位相回転
量だけ複素平面上を回転して、P’kの位置にある。こ
の残留位相回転量は、位相誤差演算器23により、前述
の位相誤差Phecを演算することで推定される。これ
を平均化器24により、複数の基準複素ベクトルにわた
って平均化することで、位相回転量を平滑化する。
【0070】すべての復調ベクトルについてこの位相回
転を元に戻すために、平均化器24の出力である位相回
転量の逆回転量の複素ベクトルを位相変換器25におい
て演算する。すなわち、PkとP’kの位相差の平均値
である位相回転量を演算し、この位相回転量分を逆回転
させた位相を極座標変換した位相補正ベクトルVhei
を求める。位相回転量をPeとすると、位相補正ベクト
ルVheiは次式(8)で表される。
【0071】
【数8】Vhei = cos Pe - j・sin Pe
【0072】複素乗算器26は、すべての復調ベクトル
に位相補正ベクトルを複素乗算することで、位相回転を
元に戻している。したがって、OFDM変調器MP2及
びOFDM復調器DP3より構成されるOFDM伝送シ
ステムに於いては、直線近似により抑圧した雑音の残留
位相回転が発生しても、その位相回転量を正確に推定
し、復調ベクトルの位相回転を補正することができる。
【0073】なお、リファレンスシンボルに疑似雑音信
号あるいは周波数掃引信号を用いて変調ベクトルに乗算
することにより、基準複素ベクトルが特定の値をとるこ
とで逆フーリエ変換後のOFDM信号に電力集中が発生
することを避けることができる。さらに、疑似雑音信号
や周波数掃引信号は伝送路上の周波数特性を一様に含ん
でいる特徴があるため、リファレンスシンボルに疑似雑
音信号あるいは周波数掃引信号を用いることで、伝送路
特性の推定ができ、さらに等化処理に用いることができ
る。
【0074】また、本実施形態では、変調ベクトルに乗
算するリファレンスシンボルと周波数誤差を推定するた
めの位相の基準としてリファレンスシンボルを伝送効率
を低下させないために共通化しているが、この2つを別
のリファレンスシンボルとして伝送してもよい。なお、
OFDM復調装置DP3から位相誤差検出器100及び
周波数誤差検出器200を取り除き、更に可変周波数発
振器18の替わりに局部発振器を用いた場合において
も、局部発振信号の周波数誤差による位相回転量を補正
することができる。また、フーリエ変換器19に入力さ
れる複素検波信号をOFDM復調装置DP2(図3)の
複素乗算器18cの出力である複素検波信号Vmd1と
する構成にしても良い。
【0075】(第4の実施形態)図8に、本発明にかか
る第4の実施形態におけるOFDM復調装置を示す。同
OFDM復調装置DP4は図4に示す装置DP3と非常
に類似した構造を有し、相違点は位相演算器21、メモ
リ22、位相誤差演算器23、及び位相変換器25が平
均化器27、正規化器28、及び複素共役演算器29に
交換されていることである。
【0076】本実施形態では、図11に示すOFDM変
調器MP2の基準複素ベクトル挿入器75は、複数の変
調ベクトルを入力し、各変調ベクトルを複数のサブキャ
リアに割り当てると共に、所定の複数のサブキャリアに
は所定の基準複素ベクトル(A,0)を割り当て、シン
ボル単位で複素乗算器77へ変調ベクトルを出力する。
ここでAは0でない実数である。これ以降のOFDM変
調器MP2の動作は、図8を参照して既に説明した通り
である。
【0077】図8に示す平均化器27は、基準複素ベク
トル抽出器20に接続されて入力される抽出基準複素ベ
クトルVcsを平均化して、平均化基準複素ベクトルV
cmを生成する。正規化演算器28は平均化器27に接
続されて、入力される平均化基準複素ベクトルVcmを
Aで除算することで振幅を正規化する。複素共役演算器
29は、正規化器28に接続されて入力される正規化複
素ベクトルVcrの複素共役Vccを求める。複素乗算
器26は複素除算器32及び複素共役演算器29の双方
に接続されて、入力される再生ベクトルVmc及び複素
共役Vccの複素乗算結果Vms3を生成する。
【0078】以下に、OFDM復調器DP4の動作を簡
単に説明する。第3の実施形態において説明したよう
に、複素除算器32の出力の復調ベクトルには、直線近
似器15により抑圧した雑音のの影響による残留位相回
転量が残る。図5(b)に基準複素ベクトルが残留位相
回転量の影響を受けて、位相回転が発生している様子を
を示す。本来Pk=(A,0)にあった基準複素ベクト
ルは残留位相回転量だけ複素平面上を回転して、P’k
=(Xk,Yk)の位置にある。 このP’kをもとの
Pkにもどすには、P’kが複素平面上の単位円周上を
回転していることから、P’kの複素共役P’k*=
(Xk,−Yk)をP’kに複素乗算することで可能と
なる。
【0079】したがって、基準複素ベクトル抽出器20
により抽出した基準複素ベクトルを平均化器27で平滑
化し、さらに振幅を調製するため、正規化器28におい
てAで除算した後、複素共役演算器29により基準複素
ベクトルの複素共役を求める。これを複素乗算器26に
おいて、すべての復調ベクトルに複素乗算することで、
位相回転を元に戻すことが可能となる。したがって、残
留位相回転が発生しても、復調ベクトルの位相回転を正
確に補正することができ、さらにすべての復調ベクトル
の位相演算を行う位相演算器を用いない簡単な器構成と
なっている。
【0080】なお、リファレンスシンボルに疑似雑音信
号あるいは周波数掃引信号を用いて変調ベクトルに乗算
することにより、基準複素ベクトルが基準複素ベクトル
が(A,0)という特定の値をとることで逆フーリエ変
換後のOFDM信号に電力集中が発生することを避ける
ことができる。さらに、疑似雑音信号や周波数掃引信号
は伝送路上の周波数特性を一様に含んでいる特徴がある
ため、リファレンスシンボルに疑似雑音信号あるいは周
波数掃引信号を用いることで、伝送路特性の推定がで
き、さらに等化処理に用いることができる。
【0081】(第5の実施形態)図9に、本発明にかか
る第5の実施形態におけるOFDM復調装置を示す。同
OFDM復調装置DP5は図8に示す装置DP3と非常
に類似した構造を有し、相違点は正規化器28が取り除
かれていることである。なお、基準複素ベクトルを
(1,0)とすることで、正規化器28を省略すること
ができる。
【0082】上述の本実施の形態に係る各装置MP1、
MP2、DP1、DP2、DP3、DP4、及びDP5
は入出力ポートを除いて、回路装置で構成しても良い
し、ソフトフェアで構成しても良い。また、好ましい実
施の形態として添付の図面を参照して本発明に付いて詳
しく説明したが、これらの説明した事例以外にも当業者
に明白な改良や変更も請求項で規定される本発明の範囲
に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1の実施形態におけるOFD
M復調装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態において、OFDM復調装置に
入力されるOFDM変調信号のフレーム構成を示すフレ
ーム構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるOFDM復調
装置の他の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態におけるOFDM復調
装置の他の構成を示すブロック図である。
【図5】第3の実施形態におけるOFDM変調信号に挿
入される基準複素ベクトルの割り当てを示す説明図であ
る。
【図6】第3の実施形態における基準複素ベクトルの位
相回転の様子を示す説明図である。
【図7】第3の実施形態における基準複素ベクトルの位
相回転の様子を示す説明図である。
【図8】本発明の第4の実施形態におけるOFDM復調
装置の他の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態におけるOFDM復調
装置の他の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるOFDM変
調装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施形態におけるOFDM変
調装置の構成を示すブロック図である。
【図12】従来のOFDM変調装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】従来のOFDM復調装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11 直交検波器 12 リファレンスシンボル抽出器 13 位相演算器 14 位相演算器 14a メモリ 14b 位相演算器 15 直線近似器 16 周波数誤差演算器 17 周波数誤差処理器 18 可変周波数発振器 18a 局部発振器 18b 可変周波数発振器 18c 複素乗算器 19 フーリエ変換器 20 基準複素ベクトル抽出器 21 位相演算器 22 メモリ 23 位相誤差演算器 24 位相誤差平均器 25 位相変換器 26 複素乗算器 27 平均化器 28 正規化器 29 複素共役演算器 30 基準シンボル抽出記 31 メモリ 32 複素除算器 71 リファレンスシンボル挿入器 72 メモリ 73 逆フーリエ変換器 74 直交変調器 75 局部発振器 76 基準複素ベクトル挿入器 77 複素乗算器 100 位相誤差検出器 200 周波数誤差検出器 300 等価処理器 400、410、420 位相補償器 DP1、DP2、DP3、DP4、DP5 本発明に係
るOFDM復調装置 DP 従来のOFDM復調器 MP1、MP2 本発明に係るOFDM変調装置 MP 従来のOFDM変調装置
フロントページの続き (72)発明者 白方 亨宗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数のデータシンボル(DS)よりな
    る第1の複素ベクトルデータ(Vms)から生成された
    OFDM信号(Vmo1)を通信するOFDM信号伝送
    システムであって、 位相情報を有するリファレンスシンボル(RS)が、所
    定数(N−1)のシンボル毎に挿入されるように該OF
    DM信号(Vmo1)を生成するOFDM変調装置(M
    P)と、 該挿入されたリファレンスシンボル(RS)に基づい
    て、該OFDM信号を復調するOFDM復調手段を有す
    ることを特徴とするOFDM信号伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記OFDM変調手段(MP1)は、前
    記リファレンスシンボル(RS)を保存するリファレン
    スシンボル保存手段(72)と、 所定数(N−1)の前記データシンボル(DS)毎に、
    該リファレンスシンボル(RS)を挿入して第2の複素
    データ(Vmf)を生成するリファレンスシンボル挿入
    手段(71)と、 該第2の複素データ(Vmf)に逆フーリエ変換を施し
    て、ベースバンドOFDM信号(Vmfr)を生成する
    逆フーリエ変換手段(73)と、 所定の周波数(f)を有する第1のクロック信号(S
    o)を生成する第1のクロック手段と、 該ベースバンドOFDM信号を直交検波してOFDM信
    号(Vmo1)を生成する直交変調手段(74)とを有
    することを特徴とする請求項1のOFDM信号伝送シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記OFDM復調手段(MP1)は、 OFDM信号(Vmo1)を直交検波して、直交検波O
    FDM信号(Vmd1)を生成する直交検波手段(1
    1)と、 該直交検波OFDM信号(Vmd1)から前記挿入され
    たリファレンスシンボル(RSd1)を抽出する第1の
    リファレンスシンボル抽出手段(12)と、 該抽出されたリファレンスシンボル(RSd1)の位相
    差を演算する位相差演算手段(13)と、 前記抽出されたリファレンスシンボル(RSd1)に基
    づいて、該抽出されたリファレンスシンボル(RSd
    1)と前記挿入されたリファレンスシンボル(RS)と
    の位相誤差(Phe)を演算する位相誤差演算器(1
    4)と、 該位相誤差(Phe)を直線近似して、該近似された直
    線の傾き(Ga)を演算する直線近似手段(15)と、 該傾き(Ga)に基づいて、該OFDM信号(Vmo
    1)と該直交検波されたOFDM信号(Vmd1)との
    周波数誤差(Fe)を算出する周波数算出手段(16)
    と、 前記周波数誤差(Fe)に基づいて可変な周波数を有す
    る第2のクロック生成手段(Sov)とを有することを
    特徴とする請求項2のOFDM信号伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記OFDM復調手段(DP2)は、前
    記直交検波されたOFDM信号(Vmd1’)を前記第
    2のクロック信号(Sov2)で複素乗算する複素乗算
    手段(18c)を更に有することを特徴とする請求項3
    のOFDM信号伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記位相誤差演算手段(14)は、 該挿入されたリファレンスシンボル(RS:IPm)を
    保存する保存手段(14a)と、 該保存手段(14a)に保存されているリファレンスシ
    ンボル(RS;IPm)とを減算して前記位相誤差(P
    he)を求める減算手段(14b)を有することを特徴
    とする請求項3のOFDM信号伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記リファレンスシンボル(RSd1)
    は、疑似雑音信号であることを特徴とする請求項3のO
    FDM信号伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記リファレンスシンボル(RSd1)
    は、周波数掃引信号であることを特徴とする請求項3の
    OFDM信号伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記リファレンスシンボル(RSd1)
    は、位相が一定であることを特徴とする請求項3のOF
    DM信号伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記リファレンスシンボル(RSd1)
    は単一キャリア信号であることを特徴とする請求項3の
    OFDM信号伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記周波数誤差(Fe)を平滑化する
    周波数誤差処理手段(17)を更に有することを特徴と
    する請求項2のOFDM信号伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記周波数誤差処理手段(17)は、
    前記周波数誤差(Fe)を複数フレームに渡って平滑化
    することを特徴とする請求項10のOFDM信号伝送シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 前記周波数誤差処理手段(17)は、
    前記周波数誤差(Fe)の符号に応じて、前記第1のク
    ロック信号(Sov)の周波数を制御することを特徴と
    する請求項10のOFDM信号伝送システム。
  13. 【請求項13】 前記周波数誤差処理手段(17)は前
    記周波数誤差(Fe)を増幅する増幅手段を有すると共
    に、該増幅された周波数誤差(Fes)に基づいて該周
    波数誤差(Fe)の周波数を制御することを特徴とする
    請求項10のOFDM信号伝送システム。
  14. 【請求項14】 前記OFDM変調手段(MP2)は更
    に、 前記OFDM変調信号(Vms)の各データシンボル
    (DS)内において、所定のサブキャリアに既知の位相
    情報を有した基準複素ベクトル(Vrc)を割り当て、
    他のサブキャリアには変調データ(Vms)の複素ベク
    トルを割り当てる基準複素ベクトル挿入手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2のOFDM信号伝送システム。
  15. 【請求項15】 前記OFDM復調手段(DP3)は更
    に、 周波数発振手段(18)の出力(So)に応じて、リフ
    ァレンスシンボル(RS)をすべてのサブキャリアの複
    素ベクトルに複素乗算した前記OFDM信号(Vmo
    1)を直交検波して複素検波信号(Vmd1)を生成す
    る直交検波手段(11)と、 時間領域の前記複素検波信号(Vmd1)をOFDMシ
    ンボル毎に、各サブキャリアの変調データの複素ベクト
    ル(Vms1)に変換するフーリエ変換手段(19)
    と、 該複素ベクトル(Vms1)から前記リファレンスシン
    ボル(RSs1)を抽出するリファレンスシンボル抽出
    手段(30)と、 該抽出されたリファレンスシンボル(RSs1)を記憶
    するリファレンスシンボル記憶手段(31)と、 該複素ベクトル(Vms1)を該リファレンスシンボル
    (RSs1)により複素除算して復調ベクトル(Vm
    c)を生成する複素除算手段(32)と、 前記復調ベクトル(Vmd)から基準複素ベクトル(V
    cs)を抽出する基準複素ベクトル抽出手段(20)
    と、 送信側の所定のサブキャリアの基準複素ベクトルの位相
    (IPc)を予め記憶する基準複素ベクトル記憶手段
    (22)と、 該抽出された基準複素ベクトルの位相(Vcs)と該記
    録された位相(IPc)の出力(Vcs)との位相誤差
    (Phec)を算出する位相誤差演算手段(21)と、 該算出された位相誤差(Phec)を平均化して、平均
    化位相誤差(Phem)を求める平均化手段(24)
    と、 該平均化位相誤差(Phem)に基づいて、位相回転ベ
    クトル(Vhei)を求める位相回転手段(25)と、 該複素ベクトル(Vms1)と該位相回転ベクトル(V
    hei)を複素乗算する複素乗算手段(26)とを備え
    たことを特徴とする請求項14に記載のOFDM信号伝
    送システム。
  16. 【請求項16】 前記周波数発振手段(18b)は可変
    周波数のクロック信号を生成することを特徴とする請求
    項14のOFDM信号伝送システム。
  17. 【請求項17】 前記所定のサブキャリアは基準複素ベ
    クトル(A、0)、Aは0でない実数、を割り当てられ
    ていることを特徴とするOFDM信号伝送システム。
  18. 【請求項18】 前記OFDM復調手段(DP4)は更
    に、 周波数発振手段(18)の出力(So)に応じて、リフ
    ァレンスシンボル(RS)をすべてのサブキャリアの複
    素ベクトルに複素乗算した前記OFDM信号(Vmo
    1)を直交検波して複素検波信号(Vmd1)を生成す
    る直交検波手段(11)と、 時間領域の前記複素検波信号(Vmd1)をOFDMシ
    ンボル毎に、各サブキャリアの変調データの複素ベクト
    ル(Vms1)に変換するフーリエ変換手段(19)
    と、 該複素ベクトル(Vms1)から前記リファレンスシン
    ボル(RSs1)を抽出するリファレンスシンボル抽出
    手段(30)と、 該抽出されたリファレンスシンボル(RSs1)を記憶
    するリファレンスシンボル記憶手段(31)と、 該複素ベクトル(Vms1)を該リファレンスシンボル
    (RSs1)により複素除算して復調ベクトル(Vm
    c)を生成する複素除算手段(32)と、 前記復調ベクトル(Vmd)から基準複素ベクトル(V
    cs)を抽出する基準複素ベクトル抽出手段(20)
    と、 該抽出された基準複素ベクトル(Vcs)を平均化して
    平均化抽出基準複素ベクトル(Vcm)を生成する平均
    化手段(27)と、 該平均化抽出基準複素ベクトル(Vcm)を正規化して
    正規化基準複素ベクトル(Vcr)を生成する正規化手
    段(28)と、 該正規化基準複素ベクトル(Vcr)の複素共役(Vc
    c)を算出する複素共役算出手段と、 該複素ベクトル(Vmc)と該複素共役(Vcc)を複
    素乗算する複素乗算手段(26)とを備えたことを特徴
    とする請求項17に記載のOFDM信号伝送システム。
  19. 【請求項19】 前記周波数発振手段(18b)は可変
    周波数を有するクロック信号を生成することを特徴とす
    る請求項18のOFDM信号伝送システム。
  20. 【請求項20】 前記Aは1であることを特徴とする請
    求項17のOFDM信号伝送システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002061048A (ja) * 2000-08-09 2002-02-28 Miyakoori Kk 織布およびその製造方法
JP2002204215A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Kddi Research & Development Laboratories Inc Ofdm受信装置の位相誤差補正装置
JP2005223575A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Fujitsu Ltd Ofdm復調装置
US7366087B2 (en) 2002-12-18 2008-04-29 Electronics And Telecommunications Research Institute Delta-predicted frequency offset compensation apparatus and method thereof

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