JP3429748B2 - 多重搬送波復調システムにおいて精細な周波数同期を行うための方法および装置 - Google Patents

多重搬送波復調システムにおいて精細な周波数同期を行うための方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の分野] 本発明は、多重搬送波システムにおいて精細な周波数同
期を行うための方法および装置に関し、特に、それぞれ
異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によって定
義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差
分位相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調シス
テムにおいて、発振器周波数からの搬送波周波数偏差を
補償する精細な周波数同期に関する。
【0002】[発明の背景] 多重搬送波伝送システム(MCM、OFDM)では、搬
送波周波数オフセットの影響が、単一搬送波伝送システ
ムよりも実質的にはるかに顕著である。MCMは、位相
雑音と、振幅歪みおよびインターキャリア干渉(IC
I)として生じる周波数オフセットとに、より敏感であ
る。インターキャリア干渉は、副搬送波が互いに関して
直交しなくなるという影響を有する。周波数オフセット
は、電源投入後、またはその後にもベースバンドへのダ
ウンコンバートに使用される発振器の周波数偏差により
生じる。自走発振器の周波数に典型的な精度は、搬送波
周波数±約50ppmである。例えば、搬送波周波数が
2.34GHzのSバンドにある場合に、100KHz
を越える極大発振器(LO)周波数偏差(117.25
KHz)がある。上記作用により、周波数オフセット修
正に用いるアルゴリズムに対する要件が高くなる。
【0003】[従来技術の説明] 周波数同期についての従来技術によるアルゴリズムは殆
ど、周波数修正を2つの段階に分けている。第1段階に
おいて、粗同期が行われる。第2段階において、精細な
修正を達成することができる。搬送波周波数の粗同期に
ついての周波数使用アルゴリズムは、周波数領域におい
て特殊なスペクトルパターンを持つ同期シンボルを使用
する。このような同期シンボルは、例えばCAZAC
(CAZAC=Constant Amplitude Zero Autocorrelat
ion)シーケンスである。受信信号のパワースペクトル
と、伝送信号のパワースペクトルとの比較、すなわち相
関を通して、周波数搬送波オフセットを大まかに推定す
ることができる。これらの従来技術によるアルゴリズム
はすべて、周波数領域において機能する。例えば、Ferd
inand Classen, Heinrich Meyrの「Synchronization Al
gorithms for an OFDMSystem for Mobile Communicatio
n」(ITG-Fachtagung 130, Codierung fuer Quelle, Ka
nal und Uebertragung, pp.105-113, Oct. 26-28, 199
4)、およびTimothy M. Schmidl, Donald C. Coxの「Lo
w-Overhead, Low-Complexity [Burst] Synchronization
for OFDM」(IEEE International Conference on Comm
unication ICC 1996議事録、pp.1301-1306(1996))を参
照されたい。
【0004】搬送波周波数の粗同期について、Paul H.
Mooseの「A Technique for Orthogonal Frequency Divi
sion Multiplexing Frequency Offset Correction」(I
EEETransaction On Communications, Vol. 42, No. 10,
1994年10月)は、副搬送波の距離が、受信した
搬送波と、伝送した搬送波の間の最大周波数差分よりも
大きくなるように、副搬送波間の間隔を増大することを
提案している。副搬送波の距離は、高速フーリエ変換に
より変換されるサンプル値の数を低減することで、増大
される。これは、高速フーリエ変換により変換されるサ
ンプル値の数が低減することに対応する。
【0005】WO9205646Aは、時間軸方向に差
分符号化されることが好ましいデータを含む直交周波数
分割多重信号を受信する方法に関する。復調されたサン
プルのブロック間の位相ドリフトは、局所発振器周波数
誤差の程度を示すために用いられる。位相ドリフトは、
同じOFDM搬送波から復調されたより早期のサンプル
の複素共役で複素数値を乗算し、結果得られる測度を用
いて、周波数ロックループを介して局所発振器周波数を
制御することにより、査定される。
【0006】[発明の概要] 本発明の目的は、情報が、異なる周波数を有する同時副
搬送波間で差分位相符号化されるMCM信号を利用する
MCM伝送システムにおいて、発振器周波数からの搬送
波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を可能にする
精細な周波数同期を行うための方法および装置を提供す
ることである。
【0007】第1の態様によれば、本発明は、それぞれ
異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によって定
義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差
分位相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調シス
テムにおいて、発振器周波数からの搬送波周波数偏差を
補償する精細な周波数同期を行う方法であって、異なる
シンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差を決定す
るステップと、M−PSK決定装置を利用して、前記位
相差から伝送された情報に関連する位相シフトの不確定
性を取り除くことにより、周波数オフセットを決定する
ステップと、前記決定された周波数オフセットに基づい
て、前記搬送波周波数偏差のフィードバック修正を行う
ステップと、を含む方法を提供する。
【0008】第2の態様によれば、本発明は、それぞれ
異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によって定
義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差
分位相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調シス
テムにおいて、発振器周波数からの搬送波周波数偏差を
補償する精細な周波数同期を行う方法であって、異なる
シンボルにおける同一搬送波の各位相を決定するステッ
プと、M−PSK決定装置を利用して、前記位相から伝
送される情報に関連する位相シフト不確定性を取り除
き、各位相偏差を決定するステップと、前記位相偏差間
の位相差を決定することで、周波数オフセットを決定す
るステップと、該決定された周波数オフセットに基づい
て、前記搬送波周波数偏差のフィードバック修正を行う
ステップと、を含む方法を提供する。
【0009】第3の態様によれば、本発明は、それぞれ
異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によって定
義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差
分位相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調シス
テムについて、発振器周波数からの搬送波周波数偏差を
補償する精細な周波数同期を行う装置であって、異なる
シンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差を決定す
る手段と、前記位相差から伝送された情報に関連する位
相シフトの不確定性を取り除くことにより、周波数オフ
セットを決定するM−PSK決定装置と、前記決定され
た周波数オフセットに基づいて、前記周波数偏差のフィ
ードバック修正を行う手段と、を備える装置を提供す
る。
【0010】第4の態様によれば、本発明は、それぞれ
異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によって定
義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差
分位相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調シス
テムについて、発振器周波数からの搬送波周波数偏差を
補償する精細な周波数同期を行う装置であって、異なる
シンボルにおける同一搬送波の各位相を決定する手段
と、前記位相から伝送される情報に関連する位相シフト
不確定性を取り除いて、各位相を決定するM−PSK決
定装置と、前記位相偏差間の位相差を決定することで、
周波数オフセットを決定する手段と、該決定された周波
数オフセットに基づいて、前記周波数偏差のフィードバ
ック修正を行う手段と、を備える装置を提供する。
【0011】本発明は、発振器周波数からの搬送波周波
数偏差を補償する精細な周波数同期を行うための方法お
よび装置に関する。この精細な周波数同期は、周波数粗
同期後の周波数オフセットが、MCM信号における副搬
送波距離の半分未満であるような周波数粗同期の完了後
に行われることが好ましい。周波数オフセットは、本発
明の精細な周波数同期方法および装置によって修正され
るため、差分復号化による位相回転および時間軸におけ
るデマッピングを用いることによる周波数オフセットの
修正が可能である。周波数オフセットは、時間軸に沿っ
て時間的に連続した副搬送波シンボル間の周波数差を決
定することで、検出される。周波数誤差は、各副搬送波
のI−Qデカルト座標の回転を測定することで計算さ
れ、好ましい実施形態では、MCMシンボルのn個すべ
ての副搬送波にわたってこれらを平均化することによっ
て、計算される。
【0012】まず、M−PSK決定装置を用い、該決定
装置の出力を各副搬送波シンボルへの入力信号と相関さ
せることで、位相の不明確さまたは不確定性を取り除
く。したがって、副搬送波シンボルの位相オフセットが
決定され、これを用いてフィードバック構造の形態であ
る周波数誤差を再構築することができる。あるいは、1
つのMCMシンボルの副搬送波シンボルの位相オフセッ
トを、MCMシンボルのアクティブ搬送波すべてにわた
って平均化することができ、平均化した位相オフセット
を用いて、周波数誤差を再構築する。
【0013】本発明によれば、周波数オフセットの決定
は、周波数領域で行われる。本発明の精細な周波数同期
によるフィードバック修正は、時間領域で行われる。こ
のため、異なるMCMシンボルの時間的に連続する副搬
送波シンボルの位相を基にして、副搬送波の周波数オフ
セットを検出するために、時間領域における差分復号器
が設けられる。
【0014】以下に、本発明の好ましい実施形態につい
て、添付図面を基にして詳細に説明する。
【0015】[実施形態の詳細な説明] 本発明を詳細に考察する前に、MCM伝送システムの動
作モードについて、図1を参照しながら説明する。
【0016】図1は、従来技術によるMCM送信器に略
対応するMCM送信器100を示す。かかるMCM送信
器の説明は、例えば、William Y. Zou, Yiyan Wuの「CO
FDM:An OVERVIEW」(IEEE Transactions on Broadcastin
g, vol. 41, No. 1,1995年3月)において見つける
ことができる。
【0017】データソース102は、シリアルビットス
トリーム104をMCM送信器に提供する。入シリアル
ビットストリーム104は、ビット搬送波マッパ106
に加えられ、これは、入シリアルビットストリーム10
4からスペクトル108のシーケンスを生成する。逆高
速フーリエ変換(IFFT)110が、スペクトル10
8のシーケンスに対して行われ、MCM時間領域信号1
12を生成する。MCM時間領域信号は、MCM時間信
号の有用なMCM信号を形成する。多重通路歪みに起因
するシンボル間干渉(ISI)を防ぐために、ユニット
114が、時を違えず隣接したMCMシンボル間に固定
長のガード間隔を挿入するために設けられる。本発明の
好ましい実施形態によれば、有用なMCM信号の最後の
部分は、同じものを有用なシンボルの前に配置すること
で、ガード間隔として用いられる。結果得られるMCM
シンボルは、図1において115で示され、図11に示
すMCMシンボル160に相当する。
【0018】図11は、フレーム構造を有する典型的な
MCM信号の構造を示す。MCM時間信号の1つのフレ
ームは、複数のMCMシンボル160から構成される。
各MCMシンボル160は、有用なシンボル162と、
それに関連するガード間隔164とによって形成され
る。図11に示すように、各フレームは、1つの基準シ
ンボル166を含む。本発明は、このようなMCM信号
と有利に併用可能であるが、しかし、このような信号構
造は、伝送された信号が有用な部分と、少なくとも1つ
の基準シンボルとを含む限り、本発明の実施に必ずしも
必要なものではない。
【0019】図11に示す最終的なフレーム構造を得る
ために、所定数のMCMシンボルそれぞれに1つの基準
シンボルを付加するためのユニット116が設けられ
る。
【0020】本発明によれば、基準シンボルは、振幅変
調ビットシーケンスである。したがって、ビットシーケ
ンスの振幅変調は、振幅変調ビットシーケンスのエンベ
ロープが、基準シンボルの基準パターンを定義するよう
に、行われる。振幅変調ビットシーケンスのエンベロー
プによって定義されるこの基準パターンは、MCM受信
器でのMCM信号受信時に検出されなければならない。
本発明の好ましい実施形態では、良好な自己相関特性を
有する疑似ランダムビットシーケンスが、振幅変調であ
るビットシーケンスとして用いられる。
【0021】基準シンボルの長さおよび反復率の選択
は、MCM信号が伝送されるチャネルの特性、例えば、
チャネルのコヒーレント時間により左右される。さら
に、基準シンボルの反復率および長さ、換言すれば、各
フレームにおける有用なシンボルの数は、初期同期の平
均時間と、チャネルフェージングに起因する同期損失後
の再同期の平均時間とを考慮した受信器要件によって決
まる。
【0022】図1において118で示す構造を有する、
結果得られるMCM信号は、送信器フロントエンド12
0に加えられる。大まかに言えば、送信器フロントエン
ド120において、MCM信号のデジタル/アナログ変
換およびアップコンバートが行われる。その後、MCM
信号は、チャネル122を介して伝送される。
【0023】続いて、MCM受信器130の動作モード
について、図1を参照しながら手短に説明する。MCM
信号は、受信器フロントエンド132で受信される。受
信器フロントエンド132において、MCM信号はダウ
ンコンバートされ、さらに、ダウンコンバートされた信
号のアナログ/デジタル変換が行われる。
【0024】ダウンコンバートしたMCM信号は、シン
ボルフレーム/搬送波周波数同期ユニット134に提供
される。
【0025】シンボルフレーム/搬送波周波数同期ユニ
ット134の第1の目的は、振幅変調した基準シンボル
に基づいて、フレーム同期を行うことである。このフレ
ーム同期は、振幅変調基準シンボルと、MCM受信器に
格納された所定の基準パターンの間の相関を基にして行
われる。
【0026】シンボルフレーム/搬送波周波数同期ユニ
ットの第2の目的は、MCM信号の周波数粗同期を行う
ことである。このために、シンボルフレーム/搬送波周
波数同期ユニット134は、例えば、送信器の局所発振
器と受信器の局所発振器の間の周波数差に起因する搬送
波周波数の、大まかな周波数オフセットを決定する周波
数粗同期ユニットとして機能する。決定された周波数
は、周波数粗修正を行うために用いられる。周波数粗同
期ユニットの動作モードについては、図9および図10
を参照して以下に詳細に説明する。
【0027】上述したように、フレーム同期ユニット1
34は、MCM信号における基準シンボルのロケーショ
ンを決定する。フレーム同期ユニット134の決定を基
にして、基準シンボル抽出ユニット136が、受信器フ
ロントエンド132から来たMCM信号から、フレーム
化情報、すなわち基準シンボルを抽出する。基準シンボ
ルの抽出後、MCM信号は、ガード間隔除去ユニット1
38に加えられる。MCM受信器においてこれまで行わ
れてきた信号処理の結果、有用なMCMシンボルが得ら
れる。
【0028】ガード間隔除去ユニット138から出力さ
れる有用なMCMシンボルは、高速フーリエ変換ユニッ
ト140に提供されて、有用なシンボルからのスペクト
ルシーケンスを提供する。その後、スペクトルシーケン
スは、搬送波ビットマッパ142に提供され、ここで、
シリアルビットストリームが回復される。このシリアル
ビットストリームは、データシンク144に提供され
る。
【0029】次に、図2(A)および図2(B)を参照
しながら、差分マッピングの2つのモードについて説明
する。図2(A)に、時間軸に沿った差分マッピングの
第1の方法を図示する。図2(A)からわかるように、
MCMシンボルは、K個の副搬送波からなる。副搬送波
は、異なる周波数を含み、かつ好ましい実施形態では、
周波数軸方向に等間隔である。時間軸に沿って差分マッ
ピングを用いる場合、1つまたは複数のビットが、位相
および/または隣接するMCMシンボルにおける同じ搬
送波周波数の2つの副搬送波間の振幅シフトに符号化さ
れる。副搬送波シンボル間に示される矢印は、振幅およ
び/または2つの副搬送波シンボル間の位相シフトに符
号化された情報に相当する。
【0030】差分マッピングの第2の方法を図2(B)
に示す。本発明は、図2(B)に示すマッピング方式を
使用したMCM伝送システムに適合される。このマッピ
ング方式は、周波数軸に沿った1つのMCMシンボル内
の差分マッピングに基づく。図2(B)には、多くのM
CMシンボル200を示す。各MCMシンボル200
は、多くの副搬送波シンボル202を含む。図2(B)
における矢印204は、2つの副搬送波シンボル202
の間に符号化される情報を示す。矢印204からわかる
ように、このマッピング方式は、周波数軸方向に沿った
1つのMCMシンボル内の差分マッピングに基づく。
【0031】図2(B)に示す実施形態ではMCMシン
ボル200の最初の副搬送波(k=0)が、基準副搬送
波206(陰影の付いた)として用いられ、情報が基準
副搬送波と最初のアクティブ搬送波208の間に符号化
されるようにする。MCMシンボル200のその他の情
報は、それぞれアクティブ搬送波間に符号化される。
【0032】したがって、あらゆるMCMシンボルにつ
いて、絶対的な位相基準が存在する。図2(B)によれ
ば、この絶対的な位相基準は、MCMシンボル(k=
0)毎に挿入される基準シンボルによって与えられる。
基準シンボルは、すべてのMCMシンボルについて一定
の位相か、あるいはMCMシンボル毎に異なる位相を有
することができる。可変位相は、時間的に先行するMC
Mシンボルの最後の副搬送波から位相を複製することに
より、得ることができる。
【0033】図3には、周波数軸に沿って差分マッピン
グを行う装置の好ましい実施形態を示す。図3を参照し
ながら、本発明による周波数軸に沿った差分マッピング
を使用する、周波数領域におけるMCMシンボルの組立
について説明する。
【0034】図3は、以下のパラメータを有する1つの
MCMシンボルの組立を示す。NFFTは、離散フーリ
エ変換の複素数係数の数、副搬送波の数をそれぞれ表
す。Kは、アクティブ搬送波の数を表す。基準搬送波
は、Kの計数に含まれない。
【0035】図3によれば、ビットストリームの複素数
シンボルへのマッピングには、1/4位相シフトキーイ
ング(QPSK)が用いられる。しかし、2−PSK、
8−PSK、16−QAM、16―APSK、64―A
PSK等、他のMアレイマッピング方式(MPSK)も
可能である。
【0036】さらに、濾波の容易化、およびエイリアシ
ング作用の最小化のために、図3に示す装置では、副搬
送波によっては情報の符号化に使用されないものもあ
る。これらの副搬送波は、ゼロに設定され、MCM信号
スペクトルの上端および下端にいわゆる保護帯域を構成
する。
【0037】図3に示すマッピング装置の入力におい
て、入力ビットストリームの複素数シンボル対b0
[k]、b1[k]が受信される。1つのMCMシンボルを
形成するために、K個の複素数信号対が組み立てられ
る。信号対は、1つのMCMシンボルの組立に必要なK
個の差分位相シフトphi[k]に符号化される。この実
施形態において、ビットから0、90、180、および
270度の位相シフトへのマッピングは、1/4位相シ
フトキーイング装置220におけるグレーマッピングを
用いて行われる。
【0038】グレーマッピングは、135度よりも小さ
な差分検出位相誤差により、受信器において二重ビット
誤差が生じないようにするために、使用される。
【0039】K個の位相の差分位相符号化は、差分位相
エンコーダ222において行われる。この処理段階にお
いて、QPSKグレーマッパにより生成されたK個の位
相phi[k]が差分符号化される。実際には、フィード
バックループ224がK個すべての位相にわたる累積集
計を計算する。最初の計算(k=0)の開始点におい
て、基準搬送波226の位相が用いられる。基準副搬送
波226の絶対位相、あるいは先行する(すなわち、z
-1であるが、但しz-1は単位遅延演算子を表す)副搬送
波に符号化された位相情報を加算点230に提供するた
めに、スイッチ228が設けられる。差分位相エンコー
ダ222の出力において、各副搬送波が符号化された位
相情報theta[k]が提供される。本発明の好ましい
実施形態において、MCMシンボルの副搬送波は、周波
数軸方向において等間隔である。
【0040】差分位相エンコーダ222の出力は、位相
情報theta[k]を用いて複素数副搬送波シンボルを
生成するユニット232に接続される。このために、K
個の差分符号化された位相が、以下で乗算することで、
複素数シンボルに変換される。
【0041】
【数1】 但し、係数は目盛係数を表し、PHIは追加角度を表
す。目盛係数および追加角度PHIは、オプションであ
る。PHI=45°を選択すると、回転したDQPSK
信号の布置を得ることができる。
【0042】最後に、MCMシンボルの組立が、組立ユ
ニット234において行われる。NFFT副搬送波を含む
1つのMCMシンボルが、「ゼロ」であるNFFT―K―
1個の保護帯域シンボルと、1個の基準副搬送波シンボ
ルと、K個のDQPSK副搬送波シンボルとから組み立
てられる。したがって、組み立てられたMCMシンボル
200は、符号化された情報と、NFFT複素数値の両側
における2個の保護帯域と、基準副搬送波シンボルとを
含むK個の複素数値から構成される。
【0043】MCMシンボルは、周波数領域で組み立て
られる。時間領域への変換のために、組立ユニット23
4の出力の逆離散フーリエ変換(IDFT)が、変換器
236によって行われる。本発明の好ましい実施形態で
は、変換器236は、高速フーリエ変換(FFT)を行
うよう適合されている。
【0044】変換器ならびに受信器におけるMCM信号
のさらなる処理については、図1を参照しながら上述し
たものと同様である。
【0045】受信器では、図3を参照して上述したマッ
ピング装置の動作を逆にするために、デマッピング装置
142(図1)が必要である。デマッピング装置の実施
は、単純明快であるため、本明細書において詳細に説明
する必要はない。
【0046】周波数軸方向に沿った差分マッピングは、
高速で変化する多重通路チャネルを介した多重搬送波
(OFCM)デジタル放送に適している。このマッピン
グ方式によれば、チャネルの定常性が1つの多重搬送波
シンボルを越える必要がない。しかし、周波数軸方向へ
の差分マッピングは、新たな問題を生じさせる場合があ
る。多重通路環境では、主通路前後の通路エコーが、同
じMCMシンボルにおける副搬送波間の系統的な位相オ
フセットにつながる可能性がある。したがって、かかる
位相オフセットを取り除くために、修正ユニットを設け
ることが好ましいであろう。差分復調されたシンボル間
のチャネル誘導位相オフセットは、系統的誤差であるた
め、アルゴリズムで修正することができる。原理では、
かかるアルゴリズムは、信号空間布置からエコー誘導位
相オフセットを計算してから差分復調し、その後この位
相オフセットを修正しなければならない。
【0047】かかるエコー位相修正アルゴリズムの例
を、図12乃至図15を参照して、本明細書の最後に説
明する。
【0048】次に、本発明による精細な周波数同期につ
いて、図4乃至図8を参照しながら説明する。上述した
ように、本発明による精細な周波数同期は、周波数粗同
期の完了後に行われる。シンボルフレーム/搬送波周波
数同期ユニット134によって行うことが可能な周波数
粗同期の好ましい実施形態については、本発明による精
細な周波数同期を説明した後、図9および図10を参照
しながら後述する。
【0049】本発明による精細な周波数同期では、副搬
送波距離の半分よりも小さな周波数オフセットを修正す
ることができる。周波数オフセットは低く、すべての副
搬送波に関して等しいため、精細な周波数同期の問題
は、副搬送波レベルに下げられる。図4は、時間−周波
数平面におけるMCMシンボル200の模式図である。
各MCMシンボル200は、432個の副搬送波シンボ
ルC1からC432からなる。MCMシンボルは、時間軸に
沿って配置され、図4に示す最初のMCMシンボル20
0には時間T1が関連づけられ、次のMCMシンボルに
は時間T2が関連づけられるなど、以下同様である。本
発明の好ましい実施形態によれば、精細な周波数同期
は、時間軸方向に隣接した2つのMCMシンボル、例え
ばC1/T1およびC1/T2の同じ副搬送波から導出され
る位相回転に基づく。
【0050】次に、QPSKマッピング(QPSK=1
/4位相シフトキーイング)を参照しながら、本発明を
説明する。しかし、本発明を任意のMPSKマッピング
(但し、Mは、例えば2、4、8、16、...等、符
号化に用いられる位相状態の数を表す)に適用可能であ
ることは、明白である。
【0051】図5は、周波数オフセットを有する副搬送
波それぞれのQPSK布置を示す複素数座標系を表す。
最初のMCMシンボルであるMCM−シンボル−1の4
つの可能な位相位置を300で示す。このMCMシンボ
ルの副搬送波(副搬送波n)から次のMCMシンボルで
あるMCM−シンボル−2の同じ副搬送波に変えると、
周波数オフセットがない場合には、QPSK布置の位置
は変わらない。上述したように、副搬送波間の距離の半
分よりも小さな周波数オフセットがある場合には、この
周波数オフセットにより、MCM−シンボル−1と比較
して、MCM−シンボル−2のQPSK布置の位相が回
転する結果になる。MCM−シンボル−2の対象となる
副搬送波に可能な4つの位相位置である、新しいQPS
K布置は、図5において302で示される。この位相回
転θは、以下の数式から導出することができる。
【0052】
【数2】 nは、MCMシンボルにおける副搬送波nのQPSK
布置を表す。nは、1から、MCMシンボルにおけるア
クティブ副搬送波の数まで続くインデックスである。周
波数オフセットに関する情報は、数式2のej2πf
offset T MCMの項に含まれている。この周波数オフセット
は、すべての副搬送波について同一である。したがっ
て、位相回転θも同様に、すべての副搬送波について同
一である。このため、MCMシンボル全体の副搬送波の
平均化を行うことができる。
【0053】図6は、本発明が実施されるMCM受信器
のブロック図を示す。受信器フロントエンド132(図
1)で受信したダウンコンバート済み信号のアナログ/
デジタル変換を行うために、アナログ/デジタルコンバ
ータ310が設けられる。アナログ/デジタルコンバー
タ310の出力は、低域フィルタおよびデシメータユニ
ット312に加えられる。低域フィルタは、MCM送信
器におけるインパルス形成フィルタと同一のインパルス
形成フィルタである。デシメータにおいて、信号がMC
Mシンボル周波数でサンプリングされる。図1を参照し
て上述したように、MCM信号のガード間隔は、ガード
間隔除去ユニット132によって除去される。ガード間
隔は、チャネルメモリに起因するシンボル間干渉を防ぐ
ために、MCM送信器において2つのMCMシンボル間
に挿入される。
【0054】ガード間隔除去ユニット132の出力は、
図1に示す高速フーリエ変換器140に対応するMCM
復調器314に加えられる。MCM復調器314に続い
て、差分復号化ユニット316よびデマッピングユニッ
ト318が設けられる。差分復号化ユニット316にお
いて、差分復号化を用いて、位相情報が回復される。デ
マッピングユニット318において、デマッピングユニ
ット318への複素数信号入力からバイナリ信号を再構
築するために、周波数軸方向に沿ったデマッピングが行
われる。
【0055】MCM復調器314の出力はまた、精細な
周波数誤差検出器320にも加えられる。精細な周波数
誤差検出器320は、MCM復調器の出力から、周波数
誤差信号を生成する。図示の実施形態では、精細な周波
数誤差検出器320の出力は、ループフィルタ324を
介して数値制御発振器322に加えられる。ループフィ
ルタ324は、ゆっくりと変化する誤差信号から、より
高い周波数の重畳干渉部分を濾波する低域フィルタであ
る。数値制御発振器322は、濾波された誤差信号を基
にして、搬送波信号を生成する。数値制御発振器322
によって生成された搬送波信号は、複素数乗算器326
を使用して行われる周波数修正に用いられる。複素数乗
算器326への入力は、低域フィルタおよびデシメータ
ユニット312の出力および数値制御発振器322の出
力である。
【0056】精細な周波数誤差検出器320の好ましい
実施形態の説明について、図7を参照しながら以下に説
明する。
【0057】精細な周波数誤差検出器320は、時間軸
330において差分検出器を備える。MCM復調器31
4の出力、すなわちFFT出力(FFT=高速フーリエ
変換)は、差分検出器330の入力に加えられ、該差分
検出器330は、2つの連続して到来したMCMシンボ
ルの同一副搬送波から、周波数オフセットについての情
報を導出するために、時間軸における差分検出を行う。
図7に示す実施形態では、アクティブ副搬送波の数は4
32である。したがって、差分検出器330は、最初の
サンプルと、433番目のサンプルの間で相関を行う。
最初のサンプルはMCM−シンボル−1(図5)に関連
し、その一方で433番目のサンプルはMCM−シンボ
ル−2(図5)に関連する。しかし、これらサンプルは
双方とも、同じ副搬送波に関連する。
【0058】このために、入力信号Ykがz-1ブロック
332に加えられた後、ユニット334に加えられ、z
-1ブロック332の出力の複素共役を形成する。ユニッ
ト334の出力を入力信号Ykで乗算するために、複素
数乗算器336が設けられる。乗算器336の出力は、
信号Zkである。
【0059】差分検出器330の関数は、次のように表
すことができる。
【0060】
【数3】
【数4】
【数5】 kは、MCM変調器314の出力、すなわち時間kに
おける差分検出器330への入力を表す。Zkは、差分
検出器330の出力を表す。Kは、アクティブ搬送波の
数を表す。
【0061】差分検出器330の出力Zkは、符号化可
能な位相シフトに対応するM回(M−fold)不確定性を
含む。QPSKの場合、このM回不確定性は、4回不確
定性、すなわち0°、90°、180°、および270
°である。この位相シフト不確定性は、M―PSK決定
装置340を利用することで、Zkからなくなる。かか
る決定装置は、当技術分野において既知であるため、本
明細書において詳細に説明する必要はない。決定装置3
40の出力(ak*は、決定装置340により決定され
た符号化可能な位相シフトの複素共役を表す。決定装置
340の出力は、乗算器342を使用して複素数乗算を
行うことにより、差分検出器330の出力と相関され
る。
【0062】乗算器342の出力は、各副搬送波につい
ての位相オフセットを表す。各副搬送波についてのこの
位相オフセットは、本発明の好ましい実施形態に従っ
て、平均化ユニット344において、1つのMCMシン
ボルにわたって平均化される。平均化ユニット344の
出力は、精細な周波数誤差検出器320の出力を表す。
【0063】この手順の数学的記述は、次のようにな
る。
【0064】
【数6】
【0065】本発明の好ましい実施形態によれば、周波
数制御ループは、バックワード構造を有する。図6に示
す実施形態では、フィードバックループが、MCM復調
器314の出力と、ガード間隔除去ユニット132の入
力の間に接続される。
【0066】図8には、周波数粗修正ユニット350
と、上述した精細な周波数修正ユニットとを備えるMC
M受信器のブロック図を示す。図8に示すように、周波
数粗修正および精細な周波数修正を行うために、共通の
複素数乗算器326を用いることができる。図8に示す
ように、乗算器326を、低域フィルタおよびデシメー
タユニット312の前に設けることが可能である。乗算
器326の位置に応じて、精細な周波数同期フィードバ
ックループに保持ユニットを設ける必要がある。代替の
実施形態では、周波数粗修正用および精細な周波数修正
用に2つの別個の乗算器を用いることが可能である。こ
のような場合、周波数粗修正用の乗算器は、低域フィル
タおよびデシメータユニットの前に配置され、精細な周
波数修正用の乗算器は低域フィルタおよびデシメータユ
ニットの後に配置される。
【0067】続いて、周波数粗同期実施の好ましい実施
形態について、図9および図10を参照しながら説明す
る。
【0068】図9に図示したように、受信器フロントエ
ンド132の出力は、アナログ/デジタルコンバータ3
10に接続される。ダウンコンバートされたMCM信号
は、アナログ/デジタルコンバータ310の出力におい
てサンプリングされて、フレーム/タイミング同期ユニ
ット360に加えられる。好ましい実施形態では、高速
チャネル変動を取り除くために、高速実行自動利得制御
(AGC)(図示せず)が、フレーム/タイミング同期
ユニットの前に設けられる。高速AGCは、チャネルイ
ンパルス応答が長く、かつ周波数が選択的にフェージン
グする多重通路チャネルを介した伝送の場合に、信号通
路において通常の低速AGCに加えて使用される。高速
AGCは、信号の平均振幅範囲を基準シンボルの既知の
平均振幅に調整する。
【0069】上述したように、フレーム/タイミング同
期ユニットは、受信した信号における振幅変調シーケン
スを用いて、MCM信号からフレーム化情報を抽出し、
さらに、そこからガード間隔を除去する。フレーム/タ
イミング同期ユニット360の後、周波数粗同期ユニッ
ト362に続き、これが、MCM信号の基準シンボルの
振幅変調シーケンスに基づいて大まかな周波数オフセッ
トを推定する。周波数粗同期ユニット362において、
MCM受信器における発振器周波数に対する、搬送波周
波数の周波数オフセットが決定されて、ブロック364
において周波数オフセット修正を行う。このブロック3
64における周波数オフセット修正は、複雑な乗算によ
って行われる。
【0070】周波数オフセット修正ブロック364の出
力は、図1に示す高速フーリエ変換器140と、搬送波
ビットマッパ142とで形成されるMCM復調器306
に加えられる。
【0071】本明細書中において説明された周波数粗同
期を行うために、振幅復調を事前処理済みのMCM信号
に対して行う必要がある。事前処理は、例えば、MCM
信号のダウンコンバートおよびアナログ/デジタル変換
でありうる。事前処理済みMCM信号を振幅復調する
と、結果としてMCM信号の振幅を表すエンベロープが
得られる。
【0072】振幅復調には、単純なアルファmax+ベータ
min-法を用いることができる。この方法は、例えば、Pa
lacherla A. の「DSP-μP Routine Computes Magnitud
e」(EDN 1989年10月26日)、およびAdams, W.
T. およびBradley, J. の「Magnitude Approximations
for Microprocessor Implementation」(IEEE Microvo
l. 3, No. 5, 1983年10月)に記載されている。
【0073】上記アルファmax+ベータmin-法とは異なる
振幅決定法を使用してもよいことは明白である。簡略化
のために、振幅計算を現在の振幅が平均振幅よりも上に
あるか下にあるかについての検出に軽減することが可能
である。そうすると、出力信号は、相関を行うことによ
り、大まかな周波数オフセットを決定するために用いる
ことのできる−1/+1シーケンスからなる。この相関
は、単純な集積回路(IC)を用いて容易に行うことが
できる。
【0074】さらに、RFフロントエンドで受信した信
号のオーバーサンプリングを行うことができる。例え
ば、受信した信号を、2回オーバーサンプリングして表
現することが可能である。
【0075】本発明の第1の態様によれば、上述した振
幅復調を行って得たエンベロープを、所定の基準パター
ンと相関させることにより、MCM受信器における発振
器周波数からの、MCM信号の搬送波周波数オフセット
を決定する。
【0076】周波数オフセットがない場合には、受信し
た基準シンボルr(k)は、次のようなものである。
【0077】
【数7】 式中、n(k)は「相加性ガウス雑音」を示し、SAM
送信されたAMシーケンスを表す。計算を単純化するた
めに、相加性ガウス雑音を無視することも可能である。
そうすると、以下のようになる。
【0078】
【数8】
【0079】一定の周波数オフセットΔfが存在する場
合には、受信信号は、以下のようになる。
【0080】
【数9】
【0081】周波数オフセットに関する情報は、受信信
号r(k)と、受信器において既知であるAMシーケン
スSAMとの相関から導出される。
【0082】
【数10】
【0083】従って、周波数オフセットは、次のように
なる。
【0084】
【数11】
【0085】独立変数|SAM(k)|2はゼロであるた
め、周波数オフセットは次のようになる。
【0086】
【数12】
【0087】本発明による周波数粗同期アルゴリズムの
第2の実施形態によれば、図10に示すように少なくと
も2つの同一シーケンス370を含む基準シンボルが使
用される。図10は、長さがそれぞれL/2である2つ
の同一シーケンス370を有するMCM信号の基準シン
ボルを示している。Lは、基準シンボルの2つのシーケ
ンス370の値の数を表している。
【0088】図10に示すように、振幅変調シーケンス
内には、周波数粗同期にあてられる少なくとも2つの同
一セクションがある。このような2つのセクションは、
それぞれL/2個のサンプルを含み、図10の振幅変調
シーケンスの終端に図示されている。振幅変調シーケン
スは、多数のサンプルを含む。位相の明瞭な観察には、
2πの位相回転を含むのに十分なサンプルのみを用いる
べきである。この数は、図10ではL/2として定義さ
れる。
【0089】続いて、搬送波周波数偏差決定の数学的展
開が提示される。図3によれば、次の数式が2つの同一
シーケンス370に適用される。
【0090】
【数13】
【0091】周波数オフセットが存在しない場合には、
次の数式14が、受信信号により満たされることにな
る。
【0092】
【数14】
【0093】r(k)は、同一シーケンスの値を表す。
kは、各サンプルの1からL/2のインデックスであ
る。
【0094】例えばΔfという周波数オフセットがある
場合には、受信信号は、次のようになる。
【0095】
【数15】
【数16】
【0096】r(k)は、同一シーケンスに基づく、受
信した部分のサンプル値を表す。周波数オフセットに関
する情報は、受信信号r(k+L/2)の受信信号r
(k)との相関から導出される。この相関は、次の数式
によって与えられる。
【0097】
【数17】 *は、上記部分のサンプル値の複素共役を表す。
【0098】したがって、周波数オフセットは次のよう
になる。
【0099】
【数18】
【0100】独立変数|r(k)|2はゼロに等しいた
め、周波数オフセットは次のようになる。
【0101】
【数19】
【0102】したがって、上記双方の実施形態におい
て、結果得られる相関出力の最大の周波数部分が、オフ
セット搬送波の推定値を決定することは明白である。さ
らに、図9にも示すように、修正はフィードフォワード
構造で行われる。
【0103】例えば建造物密度が高いことから、反射の
強いチャネルの場合、上述した相関は、適した周波数粗
同期を得るには不十分であることがある。したがって、
本発明の第3の実施形態によれば、第2の実施形態によ
り相関された2つの部分の対応する値を、基準シンボル
の前記2つの同一シーケンスに対応する格納された所定
の基準パターンの対応する値で重み付けすることができ
る。この重み付けにより、周波数オフセットを正確に決
定する確率を最大化することができる。この重み付けの
数学的表現は、次のようなものである。
【0104】
【数20】 AMは、受信器において既知の振幅変調シーケンスを表
し、S* AMは、その複素共役を表す。
【0105】上記相関は、周波数領域において計算さ
れ、独立変数ではなく、むしろ、
【数21】 の量が使用される。この量は、周波数修正の関数として
最大となる。最大の位置は、周波数偏差の推定値を決定
する。上述したように、修正は、フィードフォワード構
造で行われる。
【0106】周波数軸において差分マッピングを用いる
場合、エコー位相オフセット修正を行うための好ましい
実施形態について、図12乃至図15を参照しながら以
下に説明する。
【0107】多重通路環境において、エコーに起因する
系統的位相シフトが、同一MCMシンボルにおける副搬
送波間で発生しうる。この位相オフセットは、受信器に
おけるMCMシンボルの復調時に、ビット誤差を引き起
こす可能性がある。このため、多重通路環境においてエ
コーに起因する系統的位相シフトを修正するためのアル
ゴリズムを利用することが好ましい。
【0108】図12において、MCM受信器の差分デマ
ッパの出力における散布図を示す。図12の左部分から
わかるように、同一MCMシンボルにおける副搬送波間
の系統的位相シフトにより、複素数座標系の軸に対し
て、復調済み位相シフトが回転する。図12の右部分で
は、エコー位相オフセット修正を行った後の復調済み位
相シフトを図示している。ここでは、信号ポイントの位
置は、略複素数座標系の軸上にある。これらの位置は、
0°、90°、180°、および270°それぞれの変
調済み位相シフトに対応する。
【0109】エコー位相オフセット修正アルゴリズム
(EPOCアルゴリズム)は、信号空間布置からエコー
誘導位相オフセットを計算してから差分復調し、その後
この位相オフセットを修正しなければならない。
【0110】説明目的のために、副搬送波のすべての位
相の平均を計算する前に、シンボル位相を取り除く、可
能な限り最も単純なアルゴリズムについて考察すること
ができる。かかるEPOCアルゴリズムの作用を説明す
るために、図12における1つのMCMシンボルに含ま
れる副搬送波シンボルの2つの散布図を参照する。この
散布図は、MCMシミュレーションの結果得られたもの
である。シミュレーションには、単一周波数ネットワー
クにおいて典型的に見られるチャネルを使用した。この
チャネルのエコーは、MCMガード間隔の限界まで延ば
した。ガード間隔は、この場合、MCMシンボル持続期
間の25%になるよう選択された。
【0111】図13は、MCM受信器におけるエコー位
相オフセット修正装置の位置および機能性を示すための
ブロック図を表す。MCM送信器の信号は、チャネル1
22(図1および図13)を通して伝送され、MCM受
信器の受信器フロントエンド132で受信される。受信
器フロントエンドと光速フーリエ変換器140間の信号
処理は、図13では省略されている。高速フーリエ変換
器の出力はデマッパに加えられ、デマッパが周波数軸に
沿って差分デマッピングを行う。デマッパの出力は、副
搬送波の各位相シフトである。多重通路環境におけるエ
コーに起因するこの位相シフトの位相オフセットは、エ
コー位相オフセットを修正していない副搬送波シンボル
の散布図の例を示す図13のブロック400によって視
覚化される。
【0112】デマッパ142の出力は、エコー位相オフ
セット修正装置402の入力に加えられる。エコー位相
オフセット修正装置402は、デマッパ142の出力に
おけるエコー位相オフセットを取り除くために、EPO
Cアルゴリズムを使用する。この結果を図13のブロッ
ク404に示す。すなわち、符号化位相シフト0°、9
0°、180°、または270°のみが、修正装置40
2の出力に存在する。修正装置402の出力は、伝送さ
れた情報を表すビットストリームを回復するために行わ
れるメトリック計算のための信号を形成する。
【0113】次に、EPOCアルゴリズムの第1の実施
形態およびこれを行うための装置について、図14を参
照しながら説明する。
【0114】EPOCアルゴリズムの第1の実施形態
は、受信したあらゆる差分復号化済み複素数シンボル
は、多重通路チャネルにおけるエコーにより、ある角度
だけ回転しているという仮定から始まる。副搬送波につ
いては、周波数の間隔が等しいものと仮定されるが、そ
の理由は、これが好ましい実施形態を表すからである。
仮に、副搬送波が周波数において間隔が等しくないとす
ると、修正係数をEPOCアルゴリズムに導入する必要
がある。
【0115】図14は、EPOCアルゴリズムの第1の
実施形態を行う修正装置402(図13)を示す。
【0116】例えば図12の左部分に示すようなエコー
位相オフセットを含む、デマッパ142の出力から、伝
送された情報に関連する位相シフトをまず破棄しなけれ
ばならない。このために、デマッパ142の出力は、破
棄ユニット500に加えられる。DQPSKマッピング
の場合、破棄ユニットは「(.)4」演算を行うことが
できる。ユニット500は、すべての受信シンボルを第
一象限に射影する。したがって、伝送された情報に関連
する位相シフトが、副搬送波シンボルを表す位相シフト
からなくなる。モジュロ−4演算でも、同一作用を得る
ことができる。
【0117】情報に関連するシンボル位相をユニット5
00において取り除いてから、推定を得るための最初の
アプローチは、単に1つのMCMシンボルのすべてのシ
ンボル位相にわたる平均値を計算することである。しか
し、1つのMCMシンボルのすべてのシンボル位相にわ
たる平均値を決定する前に、閾値決定を行うことが好ま
しい。レイリーフェージングにより、受信したシンボル
によっては、エコー位相オフセットの決定に対して、信
頼できない情報を寄与するものがある。したがって、シ
ンボルの絶対値に応じて、シンボルが位相オフセットの
推定に寄与すべきか否かを決定するため、閾値決定を行
う。
【0118】このため、図14に示す実施形態では、閾
値決定ユニット510が備えられる。ユニット500に
続いて、差分復号化されたシンボルの絶対値および独立
変数が、計算ユニット512および514それぞれで計
算される。各シンボルの絶対値に応じて、制御信号が導
出される。この制御信号は、決定回路516において閾
値と比較される。絶対値、すなわちその制御信号がある
閾値未満である場合、決定回路516は、平均化演算に
進められる角度値をゼロに等しい値と交換する。このた
め、独立変数計算ユニット514の出力をさらなる処理
段階の入力から切断し、かつさらなる処理段階の入力
を、「ゼロ」の一定出力を提供するユニット518に接
続するために、スイッチが設けられる。
【0119】以下のように、MCMシンボルの個々の副
搬送波シンボルについて決定された位相オフセットφi
に基づいて平均値を計算するために、平均化ユニット5
20が設けられる。
【0120】
【数22】
【0121】平均化ユニット520において、K個の被
加数にわたる加算が行われる。平均化ユニット520の
出力は保持ユニット522に提供され、保持ユニット5
22が平均化ユニット520の出力をK回保持する。保
持ユニット522の出力は位相回転ユニット524に接
続され、これが、平均値φを基にしてK個の複素数信号
ポイントの位相オフセットの修正を行う。
【0122】位相回転ユニット524は、以下の数式を
利用して、位相オフセットの修正を行う。
【0123】
【数23】
【0124】この数式において、v’kは、ソフトメト
リック計算に入力される、K個の位相修正済み差分復号
化シンボルを表し、Vkは入力シンボルを表す。MCM
シンボルの持続期間中に準定常であるチャネルを想定す
ることができる限り、1つのMCMシンボルのすべての
副搬送波にわたる平均値を使用することにより、修正結
果がもたらされる。
【0125】1つのMCMシンボルについての位相オフ
セットの平均値が決定されるまで、複素数信号ポイント
をバッファリングするために、バッファユニット527
を設けてもよい。位相回転ユニット524の出力は、ソ
フトメトリック計算を行うさらなる処理段階526に加
えられる。
【0126】上記エコー位相オフセット修正の結果に関
して、再度図12を参照する。2つのプロットは、上述
したエコー位相オフセット修正アルゴリズムの第1の実
施形態を含んだシミュレーションからのものである。図
12の左部分に示す散布図スナップショットの瞬間にお
いて、チャネルは明らかに、単純な角度回転が有効な仮
定であるように布置を歪ませる。図12の右部分に示す
ように、信号布置は、差分検出されたシンボルの回転に
ついて決定された平均値を適用することで、回転して軸
に戻すことができる。
【0127】エコー位相オフセット修正アルゴリズムの
第2の実施形態について、以下に説明する。この第2の
実施形態は、好ましくは、2つまでの強い通路エコーを
有する多重通路チャネルと共に使用することができる。
第2の実施形態のアルゴリズムは、第1の実施形態のア
ルゴリズムよりも複雑である。
【0128】以下は、エコー位相オフセット修正方法の
第2の実施形態の数学的展開である。EPOCアルゴリ
ズムの第2の実施形態の説明を容易にするため、以下の
仮定を行うことができる。
【0129】この実施形態において、MCM信号のガー
ド間隔は、少なくとも多重通路チャネルのインパルス応
答h[q](q=0、1、...、Qh―1)の長さ分あ
るものと仮定される。
【0130】送信器において、あらゆるMCMシンボル
が、上述した周波数軸マッピングを用いて組み立てられ
る。基準副搬送波のシンボルは1に等しい、すなわち位
相シフトが0度である。オプションの位相シフトPHI
はゼロに等しい、すなわちDQPSK信号布置は回転し
ない。
【0131】数式を用いて、これを次のように表すこと
ができる。
【0132】
【数24】 式中、k :アクティブ副搬送波のインデッ
クスk=1、2、...、k。 ainc k=ej(π/2)m:複素数位相増分シンボル;m=
0、1、2、3は、2ビットのグレー符号化対から導出
されるQPSKシンボル数である。 a0=1 :基準副搬送波のシンボル。
【0133】受信器のDFT出力において、以下の決定
変数:
【数25】 が、以下:
【数26】 を位置kにおけるチャネルのインパルス応答h[q]のD
FTとして、得られる。
【0134】|ak|2=1の場合、差分復調は以下をも
たらす。
【数27】
【0135】受信器の場合、チャネルに起因する系統的
な位相オフセットを修正するために用いられる追加の位
相項φkが導入される。したがって、受信器における最
終的な変数は、以下のようになる。
【0136】
【数28】
【0137】数式28からわかるように、有用な情報a
inc kは、積ejψk・Hk・H* k-1(チャネルの回転およ
び有効転送関数)によって重み付けされる。誤差なく検
出するためには、この積を実数値化しなければならな
い。これを考慮すると、Hk・H* k-1の負の独立変数に
等しい回転角度を選択することが最良である。2パスチ
ャネルについて所望のアルゴリズムを導出するために、
k・H* k-1の性質について次の項で考察する。
【0138】2パスチャネルは、エネルギ含有量がゼロ
に等しくない2つのエコー、すなわち少なくとも2つの
主エコーを表すものと仮定する。この仮定により、以下
のインパルス応答がもたらされる。
【0139】
【数29】 式中、C1、C2:通路エコーを表す複素数係数 q0:最初の通路エコーに対する二番目の通路エコーの
遅延 δ0:ディラックパルス;k=0の場合、δ0[k]=1 その他の場合、δ0[k]=0
【0140】チャネル転送関数は、DFTを数式29に
適用することによって得られる。
【0141】
【数30】
【0142】数式30について、周波数軸に沿った差分
復調の有効転送関数は、次のようになる。
【0143】
【数31】
【0144】雑音のない2パスチャネルであると仮定す
ると、数式31から、受信器側のシンボルは、シンボル
1+j0が送信されている(上記仮定を参照)場合、一
直線上に配置されるということを観察することができ
る。この一直線は、ポイント:
【数32】 およびその方向を決定するベクトル:
【数33】 によって特徴付けることが可能である。
【0145】上記仮定の場合、以下の幾何学的展開を行
うことができる。複素平面の実部および虚部が、x=R
e{z}、y=Im{z}でそれぞれ表される、すなわ
ちz=x+jyである場合に、EPOCアルゴリズムの
第2の実施形態の幾何学的展開についてのより適した表
記が得られる。この新しい表記では、雑音がない2パス
チャネルの場合に、受信シンボルが配置される直線は、
【数34】 であり、式中、
【数35】 かつ
【数36】 である。
【0146】雑音を追加すると、シンボルが数式34乃
至数式36によって与えられる直線の周囲に拡散する。
この場合、数式36は、シンボルクラスタについての回
帰曲線である。
【0147】EPOCアルゴリズムの第2の実施形態の
幾何学的展開について、数式28からの角度φkは、考
慮しているシンボルの原点からの距離を二乗した関数と
なるよう選択される。
【0148】
【数37】
【0149】数式37は、完全な信号空間が歪んでいる
こと(捻れ)を示すが、原点からの距離は維持される。
【0150】第2の実施形態のアルゴリズムの展開につ
いて、すべての決定変数v’k(雑音がないものと仮定
して)が実軸上に配置されるように、fk(・)を決定
する必要がある。
【0151】
【数38】
【0152】数式38をさらに変形すると、φkについ
ての解を得るために解く必要のある二次方程式になる。
【0153】2パスチャネルの場合、所与の決定変数V
kについてのエコー位相オフセット修正は、
【数39】 であり、式中、
【数40】 である。
【0154】上記二次方程式の可能な2つの解のうち、
数式40は、180度の追加の位相シフトを引き起こし
得ない1つの解である。
【0155】図15における2つのプロットは、複素平
面の1象限分の、第2の実施形態のEPOCアルゴリズ
ムの射影を示す。ここで示すものは、扇形|arg
(z)|≦π/4における二次グリッド、およびa=−
1.0かつb=0.5であるy=f(x)=a+b・x
の直線(点線)である。雑音のないチャネルの場合、1
+j0が送信されていれば、すべての受信シンボルは、
この直線上に配置される。プロットにおける円は、数式
40の2つの場合についての境界線を決定する。図15
の左部分には射影前の状況を示し、右部分には射影アル
ゴリズムを提供した後の状況を示す。左部分に注目する
ことで、ここでは、2+j0が射影の固定点である状態
で、直線が実軸上にあることがわかる。したがって、第
2の実施形態によるエコー位相オフセット修正アルゴリ
ズムは、意図した目的を達成するものであると結論付け
ることができる。
【0156】EPOCアルゴリズムの第2の実施形態の
適用を可能とするには、まず、受信シンボルを通る近似
線を決定しなければならない、すなわち、パラメータa
およびbを推定しなければならない。この目的のため
に、1+j0が送信された場合に、受信シンボルが扇形
|arg(z)|≦π/4にあるものと仮定する。1+j
0以外のシンボルが送信された場合、モジュロ演算を適
用して、すべてのシンボルを所望の扇形に射影すること
ができる。このような処理により、初期段階でシンボル
について決定する必要性がなくなるとともに、(すべて
の信号ポイントの1/4のみを平均化する代わりに)1
つのMCMシンボルのすべての信号ポイントの平均化が
可能になる。
【0157】第2の実施形態のEPOCアルゴリズムに
ついての以下の計算規則について、i番目の信号ポイン
トの実部を表すためにxiが、その虚部を表すためにyi
が、それぞれ用いられる(i=1、2、...、K)。
共に、K個の値は共に、決定に利用可能である。最小二
乗法を選択すると、決定する必要がある直線を、以下を
最小化することで得ることができる。
【0158】
【数41】
【0159】数式41の解は、公開文献において見出す
ことができる。これは、
【数42】 であり、式中、平均値は、
【数43】 である。
【0160】必要であれば、より高度な頑健性を有する
推定法を適用してもよい。しかし、その交換条件とし
て、計算の複雑性がずっと高くなる。
【0161】射影を適用可能な範囲での問題を回避する
ために、直線の決定を2つの部分に分けるべきである。
まず、クラスタの重心が軸上に移動され、続いて信号空
間が歪められる。aおよびbが直線の元のパラメータで
あり、かつαが回転角度であると仮定すると、f
k(・)は、変換パラメータと共に適用する必要があ
る。
【0162】
【数44】
【0163】上記項で説明した2つのEPOCアルゴリ
ズムの他に、異なるアルゴリズムを設計することが可能
であるが、しかし、このようなアルゴリズムは、より高
度な計算複雑性を示す可能性が最も高いであろう。 [図面の簡単な説明]
【図1】本出願を適用可能なMCM伝送システムの概略
的な概観を示す。
【図2】(A)、(B)時間軸における差分マッピング
方式と、周波数軸における差分マッピング方式とを表す
概略図を示す。
【図3】周波数軸における差分マッピングの実施につい
ての機能ブロック図を示す。
【図4】MCMシンボルにおけるすべての副搬送波の時
間におけるばらつきを示す。
【図5】周波数オフセットを有する各副搬送波について
のQPSK布置を示す。
【図6】MCM受信器における、本発明の精細な周波数
同期装置の位置を示す概略ブロック図を示す。
【図7】図6に示す精細な周波数検出器のブロック図を
示す。
【図8】周波数粗同期ユニットおよび精細な周波数同期
ユニットを備えるMCM受信器のブロック図を示す。
【図9】周波数粗同期を行うユニットのブロック図を示
す。
【図10】周波数粗同期を行うために用いられる基準シ
ンボルの概略図を示す。
【図11】フレーム構造を有する典型的なMCM信号の
概略図を示す。
【図12】エコー位相オフセット修正の効果を示すため
のMCM受信器の差分デマッパの出力の散布図を示す。
【図13】エコー位相オフセット修正ユニットの位置お
よび機能性を示すための概略ブロック図を示す。
【図14】エコー位相オフセット修正装置の好ましい形
態の概略ブロック図を示す。
【図15】別のエコー位相オフセット修正アルゴリズム
で行われる射影を示すための概略図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バドリ,サバー ドイツ,エルランゲン ディー−91058, ゼバルドゥシュトラーセ 8 (72)発明者 リップ,シュテファン ドイツ,エルランゲン ディー−91058, シュテインヴェク 9 エー (72)発明者 ブッフホルツ,シュテファン ドイツ,ミュンヘン ディー−81447, ケルシュラッシャー シュトラーセ 8 (72)発明者 ヒューバーガー,アルベルト ドイツ,エルランゲン ディー−91056, ハウゼッカーヴェク 18 (72)発明者 ゲルホイザー,ハインツ ドイツ,ヴァイシェンフェルト ディー −91344,ザウゲンドルフ 17 (56)参考文献 特開 平8−265293(JP,A) 特開 平10−41991(JP,A) 国際公開92/05646(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送
    波間の位相差によって定義される複数のシンボルを含む
    多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行可能なタイ
    プの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数か
    らの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行
    う方法であって、 a)異なるシンボルにおける同一搬送波の位相間の位相
    差を決定するステップと、 b)M−PSK決定装置を利用して、前記位相差から伝
    送された情報に関連する位相シフトの不確定性を取り除
    くことにより、周波数オフセットを決定するステップ
    と、 c)前記決定された周波数オフセットに基づいて、前記
    搬送波周波数偏差のフィードバック修正を行うステップ
    と、 を含む、方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送
    波間の位相差によって定義される複数のシンボルを含む
    多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行可能なタイ
    プの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数か
    らの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行
    う方法であって、 a)異なるシンボルにおける同一搬送波の各位相を決定
    するステップと、 b)M−PSK決定装置を利用して、前記位相から伝送
    される情報に関連する位相シフト不確定性を取り除き、
    各位相偏差を決定するステップと、 c)前記位相偏差間の位相差を決定することで、周波数
    オフセットを決定するステップと、 d)該決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬
    送波周波数偏差のフィードバック修正を行うステップ
    と、 を含む、方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップa)およびb)は、前記シ
    ンボルの複数の搬送波について行われ、 平均化された周波数オフセットは、前記複数の搬送波の
    前記決定された周波数オフセットを平均化することによ
    って決定され、 前記周波数偏差の前記フィードバック修正は、前記ステ
    ップc)における前記平均化された周波数オフセットに
    基づいて行われる、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップa)、b)、およびc)
    は、前記シンボルにおける複数の搬送波について行わ
    れ、 平均化された周波数オフセットは、前記複数の搬送波の
    前記決定された周波数オフセットを平均化することによ
    って決定される、請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップa)は、前記時間軸方向に
    おいて隣接するシンボルの、同じ搬送波の位相間の位相
    差を決定するステップを含む、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップb)は、Mアレイ位相シフ
    トに対応する位相シフト不確定性を取り除くステップを
    含む、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ステップa)は、前記時間軸方向に
    おいて隣接するシンボルの、同じ搬送波の各位相を決定
    するステップを含む、請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ステップb)は、Mアレイ位相シフ
    トを取り除くステップを含む、請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送
    波間の位相差によって定義される複数のシンボルを含む
    多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行可能なタイ
    プの多重搬送波復調システムについて、発振器周波数か
    らの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行
    う装置であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差を
    決定する手段と、 前記位相差から伝送された情報に関連する位相シフトの
    不確定性を取り除くことにより、周波数オフセットを決
    定するM−PSK決定装置と、 前記決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送
    波周波数偏差のフィードバック修正を行う手段と、 を備える、装置。
  10. 【請求項10】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬
    送波間の位相差によって定義される複数のシンボルを含
    む多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行可能なタ
    イプの多重搬送波復調システムについて、発振器周波数
    からの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を
    行う装置であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の各位相を決定する
    手段と、 前記位相から伝送される情報に関連する位相シフト不確
    定性を取り除いて、各位相偏差を決定するM−PSK決
    定装置と、 前記位相偏差間の位相差を決定することで、周波数オフ
    セットを決定する手段と、 該決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送波
    周波数偏差のフィードバック修正を行う手段と、 を備える、装置。
  11. 【請求項11】 複数の搬送波の決定された周波数オフ
    セットを平均化することにより、平均化された周波数オ
    フセットを決定する手段をさらに備え、 前記フィードバック修正を行う手段は、前記平均化され
    た周波数オフセットに基づいて、前記周波数偏差の前記
    フィードバック修正を行う、請求項9記載の装置。
  12. 【請求項12】 複数の搬送波の決定された周波数オフ
    セットを平均化することにより、平均化された周波数オ
    フセットを決定する手段をさらに備え、 前記フィードバック修正を行う手段は、前記平均化され
    た周波数オフセットに基づいて、前記周波数偏差の前記
    フィードバック修正を行う、請求項10記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記位相差を決定する手段は、前記時
    間軸方向に隣接したシンボルにおける同じ搬送波の位相
    間の位相差を決定する手段を備える、請求項9記載の装
    置。
  14. 【請求項14】 前記各位相を決定する手段は、前記時
    間軸方向に隣接したシンボルにおける同じ搬送波の各位
    相を決定する手段を備える、請求項10記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記周波数偏差の前記フィードバック
    修正を行う手段は、数値制御発振器と、複素数乗算器と
    を備える、請求項9記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記周波数偏差の前記フィードバック
    修正を行う手段はさらに、前記数値制御発振器の前に低
    域フィルタを備える、請求項15記載の装置。
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