JP4925462B2 - 受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、受信信号を直交検波する受信機に係り、特に、直交検波された受信信号に生ずる位相偏差や振幅偏差を、この直交検波された受信信号をデジタル信号処理する際に、補正するようにした直接検波受信機に関する。
実信号であるRF(Radio Frequency:無線周波)帯の広帯域直交変調信号を受信し、これをゼロIF方式(RF帯の受信信号を直接ベースバンドの信号に直交復調(直交検波)する方式)や低IF方式(RF帯の受信信号を直接ベースバンド付近の信号に直交復調する方式)といった直接検波方式を用いて直接ベースバンド付近の信号に直交復調する受信機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7は直交変調された同相信号Iと直交信号QのRF受信信号をゼロIF方式又は低IF方式(以後、ゼロIF方式等という)で直交復調する受信機の一般的な構成を示すブロック図であって、1はBPF(帯域通過フィルタ)、2はLNA(低雑音増幅器)、3,4は周波数変換回路(ミキサ,乗算器)、5は局部発振器、6は90゜移相器、7,8はLPF(低域通過フィルタ)、9,10はAD(アナログ・デジタル)変換回路、11はベースバンド復調部である。
同図において、BPF1では、所要の周波数帯域を通過帯域として、この所要の周波数帯域外において減衰量が設定されており、これにより、所要周波数帯域(RF帯)の同相信号Iと直交信号Qが直交変調されてなる受信信号が抽出される。この受信信号は、LNA2で所要の増幅度で低雑音増幅処理がなされた後、周波数変換回路3,4に供給される。
周波数変換回路3では、このRF帯の受信信号が局部発振器5の出力信号で周波数変換(乗算)処理され、この周波数変換回路3の出力信号がLPF7に供給されることにより、RF受信信号のキャリア周波数と局部発振器5の出力信号の周波数との和の周波数成分が減衰され、これら周波数の差の周波数成分である同相信号Iが得られる。ここで、局部発振器5の出力信号の周波数はRF受信信号のキャリア周波数と等しくなる(低IF方式の場合は所定のオフセットを有する)ように設定されている。またLPF7は、0Hz付近において1キャリアの帯域幅相当の通過帯域幅を有しており、周波数変換回路3の出力信号から局部発振器5の出力信号の周波数の2倍の周波数成分等が減衰され、ベースバンドの同相信号IがLPF7から出力される。
また、局部発振器5の出力信号が90゜移相器6で90゜移相される。周波数変換回路4では、LNA2からのRF帯の受信信号がこの90゜移相器6の出力信号で周波数変換(乗算)処理され、この周波数変換回路4の出力信号がLPF8に供給されることにより、RF受信信号のキャリア周波数と90゜移相器6の出力信号の周波数との和の周波数成分が減衰され、これら周波数の差の周波数成分である直交信号Qが得られる。ここで、90゜移相器6の出力信号の周波数もRF受信信号のキャリア周波数と等しいので、LPF8では、周波数変換回路4の出力信号から90゜移相器6の出力信号の周波数の2倍の周波数成分等が減衰され、ベースバンドの直交信号QがLPF8から出力される。
このように、RF帯の受信信号が周波数変換回路3,4で、局部発振器5と90゜移相器6との出力信号を用いた直接検波方式により、直交復調され、LPF7,8から夫々ベースバンドの同相信号Iと直交信号Qとが得られる。
LPF7,8から出力されるベースバンドの同相信号Iと直交信号Qはいずれもアナログ信号であり、これらは、AD変換回路9,10でデジタル信号に変換された後、ベースバンド復調部11に供給され、デジタル信号処理によって復調処理されて復調出力が得られる。
ところで、広帯域の受信信号を、上記のように、直接検波方式で復調する場合、復調信号に位相偏差や振幅偏差が生ずるという問題がある。
特に、直交周波数分割多重(OFDM)方式による受信信号(以下、OFDM信号という)の場合、直接検波方式を用いると、かかる問題が大きい。即ち、OFDM信号は、特定の離散フーリエ変換のウィンドウにおいて、互いに直交関係にある一定の周波数間隔に配置された多数のサブキャリアを、夫々対応する同相信号Iと直交信号Qに基づいてRF変調した形態をなすものである。このため、かかるOFDM信号の個々のサブキャリアは、周波数軸上で、中心のサブキャリア(DCサブキャリア)を中心に、サブキャリアが左右対象に配列されたものとなっている。
即ち、かかるRF信号において、n番目の(但し、n=…,−2,−1,0、1,2,…)の周波数成分のサブキャリアの角周波数ωnは、直流成分のサブキャリアの角周波数をω0とし、隣接するサブキャリアの角周波数差をΔωとすると、
ωn=ω0+n・Δω
但し、Δωはサブキャリア間隔に相当する各周波数である。
かかるRF信号を上記のゼロIF方式等を用いてベースバンド信号に検波すると、角周波数(ω0+n・Δω)のサブキャリアの周波数成分は正の角周波数(n・Δω)のサブキャリアの周波数成分に検波される、角周波数(ω0−n・Δω)のサブキャリアの周波数成分は負の角周波数(−n・Δω)のサブキャリアの周波数成分に検波される。しかし、直交復調する際に同相信号Iと直交信号Qとの間の利得のばらつき(振幅偏差)や、同相信号Iと直交信号Qとの間の直行性の誤差(位相偏差)が存在すると、角周波数が反転した成分が生じる。その結果、正の角周波数(n・Δω)のサブキャリアが負の角周波数(−n・Δω)に漏れ、負の角周波数(−n・Δω)のサブキャリアが正の角周波数(n・Δω)に漏れて、これら周波数成分が互いに干渉することになる。
このような位相偏差や振幅偏差を補正する方法としては、大きく分けで、かかる偏差の検出やその補正を全てアナログ処理で行なう方法(1)と、かかる偏差をデジタル信号処理で検出し、アナログ回路を用いて補正を行なう方法(2)と、かかる偏差の検出やその補正を全てデジタル信号処理で行なう方法(3)とが考えられる。
全てアナログ処理で行なう方法(1)としては、図7において、AD変換回路7,8に入力される直前の同相信号I,直交信号Qについて、位相偏差と振幅偏差の検出と補正を行なうものである(例えば、特許文献2の図1を参照)。
また、偏差をデジタル信号処理で検出し、アナログ回路を用いて(即ち、アナログ信号処理による)補正を行なう方法(2)としては、図7において、AD変換回路7,8から出力される同相信号I,直交信号Qとを用いて位相偏差や振幅偏差を検出し、AD変換回路7,8に入力される直前の同相信号I,直交信号Qについて、フィードバック制御等を用いてこれら偏差の補正を行なうものである(例えば、特許文献1の図3を参照)。
さらに、偏差の検出やその補正を全てデジタル信号処理で行なう方法(3)としては、図7において、AD変換回路7,8から出力されるデジタルの同相信号I,直交信号Qとを用いて位相偏差や振幅偏差を検出し、その検出結果をもとに、AD変換回路7,8から出力されるデジタルの同相信号I,直交信号Qについて、これら偏差の補正を行なうものである(例えば、特許文献3参照)。
図8はその方法(3)の構成を概略的に示すブロック図であって、12は位相及び振幅偏差補正処理部であり、図7に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、AD変換回路7,8から出力されるデジタルの同相信号Iと直交信号Qとは位相及び振幅偏差補正処理部12に供給される。この位相及び振幅偏差補正処理部12では、供給された同相信号Iと直交信号Qとから位相偏差と振幅偏差とが検出され、この検出結果に基づいて、これら供給された同相信号Iと直交信号Qの位相偏差と振幅偏差との補正処理が行なわれる。かかる補正処理がなされた同相信号Iと直交信号Qとはベースバンド復調部11に供給され、デジタル信号処理によって復調処理される。
特開平9ー247228号公報 特開2005ー217934号公報 特開2000ー216839号公報 特開2004ー278750号公報
従来の、全てアナログ処理で行なう方法(1)は、位相偏差と振幅偏差の検出と補正を行なう対象がアナログ信号であるため、検出のための回路、特に、位相偏差を正確に検出するデバイスが実用的な範囲で存在しないということや、位相偏差を正確に検出することができるものと仮定しても、補正手段については、アナログ回路の処理では、正確に補正できるような手段を実用的に入手するのは非常に困難である。また、アナログ回路の部品などの誤差により、検出や補正を正確に行なうことができないし、部品の誤差により、調整誤差に限界があるという問題もある。
偏差をデジタル信号処理で検出し、アナログ回路を用いて補正を行なう方法(2)は、位相偏差や振幅偏差の検出は精度良く行なうことができるが、アナログ信号処理による偏差の補正は、上述の方法(1)と同様、精度良く行なうことは困難である。
図8に示す偏差の検出やその補正を全てデジタル信号処理で行なう方法(3)は、部品の誤差などの影響がなく、位相偏差や振幅偏差が検出できるものであれば、上記3つの方法のうちでもっとも有効な方法である。
しかしながら、受信されてAD変換回路7,8から得られる同相信号I,直交信号Qは、一般に、既知の信号ではなく、このような既知でない同相信号I,直交信号Qから位相偏差や振幅偏差を精度良く検出することは困難である。一方でサブキャリアの変調方式に64QAMなどの多値変調を用いる場合、例として位相偏差、振幅偏差がそれそれ0.1度以下、0.1dB以下であることが望まれる。
本発明は、かかる問題を解消し、直接検波方式によって直交検波された受信信号の位相偏差及び振幅偏差を通常の受信を行いながらデジタル信号処理によって精度良く検出し、更にこの受信信号の位相偏差及び振幅偏差の精度良く補正することができるようにした位相及び振幅偏差補正回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、同相信号と直交信号とが直交変調されてなる受信信号を直接検波方式で直交検波する周波数変換手段と、該周波数変換手段の出力信号をAD変換するAD変換手段と、該AD変換手段から出力されるデジタルの該同相信号と直交信号とをデジタル信号処理して復調する復調手段とを備えた受信機の位相及び振幅偏差補正処理方式であって、パイロットレプリカ信号を生成する位相及び振幅偏差補正処理処理手段と、該パイロットレプリカ信号を、該周波数変換手段の局部発振器や90゜移相器の出力信号を用いて、直交変調する直交変調手段と、該直交変調手段の出力信号を該受信信号と合成して該周波数変換手段に供給する合成手段とを設けて、直交変調された該パイロットレプリカ信号を、該受信信号とともに、該周波数変換手段で直交検波し、AD変換して該位相及び振幅偏差補正処理処理手段に供給し、該位相及び振幅偏差補正処理手段は、生成する該パイロットレプリカ信号と該周波数変換手段で周波数変換されてAD変換された該パイロットレプリカ信号との演算処理により、周波数変換されてAD変換された該受信信号の同相信号と直交信号とでの該周波数変換手段などのアナログ手段で生じた位相及び振幅偏差を補正するための補正値を求め、該補正値を用いて周波数変換されてAD変換された該受信信号の同相信号と直交信号とをデジタル信号処理し、該同相信号と該直交信号とでの位相及び振幅偏差を補正して、該復調手段に供給することを特徴とするものである。
また、本発明の他の実現手段として、所定の時間毎に所定の時間長のパイロット信号を含む同相信号と直交信号とが直交変調されてなる受信信号を直接検波方式で直交検波する周波数変換手段と、該周波数変換手段の出力信号をAD変換するAD変換手段と、該AD変換手段から出力されるデジタルの該同相信号と直交信号とを、チャンネル推定処理手段で該パイロット信号を用いてチャンネル推定処理を行なった後、デジタル信号処理して復調する復調手段とを備えた受信機の位相及び振幅偏差補正処理方式であって、該AD変換手段から出力されるデジタルの該同相信号と直交信号と、該チャンネル推定処理に用いられる該受信信号に含まれる該パイロット信号とが供給される位相及び振幅偏差補正処理処理手段が設けられ、該振幅偏差補正処理処理手段は、該周波数変換手段で直交検波された該受信信号に含まれる該パイロット信号と同じ角周波数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段を備え、生成された該パイロット信号と該チャンネル推定処理手段からの該パイロット信号との演算処理により、周波数変換されてAD変換された該受信信号の同相信号と直交信号とでの該周波数変換手段などのアナログ手段で生じた位相及び振幅偏差を補正するための補正値を求め、該補正値を用いて周波数変換されてAD変換された該受信信号の同相信号と直交信号とをデジタル信号処理し、該同相信号と該直交信号とでの位相及び振幅偏差を補正し、位相及び振幅偏差が補正された該同相信号と該直交信号に対し、該チャンネル推定処理手段でチャンネル推定処理を行なうことを特徴とするものである。
また、本発明は、請求項1又は2に記載の直接検波受信機において、前記受信信号は直交周波数分割多重方式の信号であって、前記直交検波されてAD変換された該受信信号を、シンボル単位で時間領域から周波数領域に変換するFFT処理手段と、前記FFT処理手段の出力から伝搬路推定処理用のパイロット信号を検出して位相及び振幅の両者又は一方の偏差を算出し、積分を含むフィードバック制御ループを介して補正を施してから前記復調手段に出力する位相又は振幅補正手段と、を備え、位相又は振幅補正手段は、サブキャリアの周波数に応じて異なる補正を施すことを特徴とする直接検波受信機。
本発明によると、受信信号を直交検波する際の周波数変換手段などのアナログ回路によって生ずる位相及び振幅偏差をデジタル信号処理によって検出し、補正することができるので、その検出にアナログ回路の影響がなく、精度の高い検出が可能となるし、従って、高い精度で補正することが可能となる。
本発明は、基本的には、図8で示すように、位相偏差及び振幅偏差の検出やその補正を全てデジタル信号処理で行なう方法(3)を用いるものであるが、送信側で予め含ませるかもしくは受信側で注入したパイロット信号を用いて、これら偏差を高精度で検出できるようにしたものである。
まず、本発明の位相及び振幅偏差補正処理部12での位相偏差や振幅偏差の検出及び補正の原理について、図8を参照して説明する。
いま、周波数変換回路3,4に供給されるRF帯の受信信号RRFを、任意の1つの角周波数ωcに注目してx(t)=cos(ωct+θ)とし、局部発振器5の出力信号を、角周波数ωc’の単一周波数信号であるcos(ωc't)とし、90゜移相器6の位相角を90゜+Δφとし、周波数変換回路3,4及びそれ以降で生じる同相信号I,直交信号Q間の振幅偏差をgとする。ただしθは任意位相である。また、受信信号x(t)の同相信号Iと直交信号Qの夫々の平均値は、送信側において1に正規化されているものと仮定する。
このとき、周波数変換回路3,4からそれぞれ得られる同相信号I、直交信号Qは、次の式の実部、虚部として表わされる。
cos(ωct+θ)・[cos(ωc't)−jgsin(ωc't+Δφ)]
上式を整理し、LPF7,8で除かれる角周波数(ωc'+ωc)の信号を無視すれば、LPF7,8からそれぞれ得られるベースバンド信号RBBの同相信号IO、直交信号QOは、次の式で表わされる。
BB=(1/2)cos{(ωc'−ωc)t+θ}
−j(1/2)g〔sin{(ωc'−ωc)t+Δφ−θ}]……(1)
上記式(1)において、直流に変換される受信信号(ゼロIF方式を例とするが、低IF方式でも同様に実現できる)に注目してωc'=ωcとすると、上記式(1)は次の式(2)になる。
BB=(1/2)cosθ−j(1/2)gsin{Δφ−θ} ……(2)
=(1/4)・(e+e-jθ)−(1/4)・g{ej(Δφ-θ)−e-j(Δφ-θ)
=(1/4)・e{1+ge-jΔφ}+(1/4)・e-jθ{1−gejΔφ} ……(3)
=(1/4)・e[1+g{cos(Δφ)−jsin(Δφ)]
+(1/4)・e-jθ[1−g{cos(Δφ)+jsin(Δφ)] ……(4)
=Ae+Be-jθ ……(5)
ただし、
A=Ar+jAi
=(1/4)・[1+g{cos(Δφ)−jsin(Δφ)}],
B=Br+jBi
=(1/4)・[1−g{cos(Δφ)+jsin(Δφ)}] ……(6)
と定義する。Aeが注目信号x(t)の本来の成分(希望波成分)、Be-jθが位相/振幅偏差に由来する不要成分(イメージ)を意味している。
上記式(5)をcosθとsinθで整理すると、
BB=(Ar+jAi)e+(Br+jBi)e-jθ
=Ar(cosθ+jsinθ)+jAi(cosθ+jsinθ)+Br(cosθ−jsinθ)+jBi(cosθ−jsinθ)
=(Ar+Br)cosθ+(−Ai+Bi)sinθ+j(Ai+Bi)cosθ+j(Ar−Br)sinθ ……(7)
となる。ここで、
(Ar+Br)=U11, (−Ai+Bi)=U12
, (Ai+Bi)=U21, (Ar−Br)=U22 ……(8)
とすると、上記式(5)は、
BB=U11cosθ+U12sinθ+jU21cosθ+jU22sinθ ……(9)となる。
この式(9)の実部と虚部が、位相偏差が(Δφ)及び振幅偏差がgであるときの周波数変換回路3からの同相信号(Io=U11cosθ+U12sinθ)と、周波数変換回路4からの直交信号(Qo=U21cosθ+U22sinθ)ということになる。
位相偏差Δφ及び振幅偏差gがなければ、注目信号x(t)=cos(ωct+θ)を直交復調したときの真の同相信号Ii、直交信号Qiはそれぞれcosθ、sinθになるはずであるから、上記式(9)はcosθ→Ii、sinθ→Qiとして行列で表現すれば、
となる。ここで、
11=Ar+Br
=(1/4){1+gcos(Δφ)}+(1/4){1−gcos(Δφ)}=1/2,
12=(−Ai+Bi
=−(1/4){−sin(Δφ)}+(1/4)sin(Δφ)=j(1/2)・sin(Δφ),
21=(Ai+Bi
=(1/4){−sin(Δφ)}+(1/4)sin(Δφ)=0
, U22=Ar−Br
=(1/4){1+gcos(Δφ)}−(1/4){1−gcos(Δφ)}=(1/2)gcos(Δφ)である。
位相偏差もなく(Δφ=0)、振幅偏差もない(g=1)場合には、t[Ioo]とt[Iii]は単位行列で結ばれるべきなので、大きさをそろえるために式(10)で2を掛けている。
位相偏差や振幅偏差がある場合、周波数変換回路3、4から出力されるIo、Qoに下記の式(11)のような逆行列の演算を行うことで、それら偏差の補正が為される。
但し、det=U11・U22−U12・U21
=(Ar+Br)(Ar−Br)−(−Ai+Bi)(Ai+Bi
=(Ar 2+Ai 2)−(Br 2+Bi 2
=│A│2−│B│2
である。なお、実際の無線受信機では、フェージング等で変動する信号の大きさに追従する仕組みがあり、それに比べてdetの影響は無視できるほど小さいので、detの除算を実装する必要は無く、以下detは1と見なす。
次に、RF帯の受信信号RRFに、任意の角周波数ωp+ωcのパイロット信号が重畳している場合を考える。ここでは仮にωpを当該OFDM帯域内のサブキャリアの1つに割当てられた角周波数とし、センタ周波数に対して対称の位置にある−ωpのサブキャリアは未使用であるとする。
上記式(5)のθは任意であったので、θをωpt+ψと置換すれば、LPF7,8から得られる(位相及び振幅偏差を受けた)ベースバンドの受信パイロット信号PBBは、次の式で表わされる。
BB=A・exp[j(ωpt+ψ)]+B・exp[−j(ωpt+ψ)]
より一般的には、パイロット信号が変調信号Mで直交変調されているとすると、
BB=M・A・exp[j(ωpt+ψ)]+M*・B・exp[−j(ωpt+ψ)] ……(13)
と表わされる。なおスター(*)は複素共役を意味し、またMは簡単のため大きさが1に正規化されているものとする。
また、受信パイロット信号PBBの実部及び虚部を以下のように定義する。
BB=Sr+jSi ……(14)
ここで、以下の式のようなパイロットレプリカ信号Prep +、Prep -が用意できると想定する。
rep +=M・exp[jωPt]=Pr+jPi
rep -=M*・exp[−jωPt]=Pr−jPi ……(15)
つまり、角周波数はパイロット信号のそれと実質的に等しいωPで、位相には一定とみなせる任意位相差ψがある。
このとき、パイロット信号PBBと両パイロットレプリカ信号Prep +、Prep -夫々との、1OFDMシンボル時間単位の相関は以下のようになる。
〈PBB・Prep -
=〈{M・A・exp[j(ωpt+ψ)]+M*・B・exp[−j(ωpt+ψ)]}・M*・exp[−jωPt]〉
=〈A・exp(jψ)〉+〈M* 2・B・exp[−j(2ωPt+ψ)]〉
=Arcosψ−Aisinψ+j(Arsinψ+Aicosψ) ……(16)
〈PBB・Prep +
=〈{M・A・exp[j(ωpt+ψ)]+M*・B・exp[−j(ωpt+ψ)]}・M・exp[jωPt]〉
=〈M2・A・exp[j(2ωpt+ψ)]〉+〈B・exp(−jψ)〉
=Brcosψ+Bisinψ+j(−Brsinψ+Bicosψ) ……(17)
上記の相関〈PBB・Prep -〉及び〈PBB・Prep +〉を、夫々A~及びB~と定義する。
一方、上記式(14)、(15)によれば、A~、B~は以下のようにも表せる。
A~=〈PBB・Prep -
=〈(Sr+jSi)・(Pr−jPi)〉
=〈(Sr・Pr+Si・Pi)+j(Si・Pr−Sr・Pi)〉 ……(18)
B~=〈PBB・Prep +
=〈(Sr+jSi)・(Pr+jPi)〉
=〈(Sr・Pr−Si・Pi)+j(Si・Pr+Sr・Pi)〉 ……(19)
上記式(16)と式(17)の和、差の実部、虚部を要素とする行列について計算すると、下記の式が得られる。
つまり、位相及び振幅偏差を補正する行列Fと、任意位相ψに応じた座標回転の変換行列Cとの積が得られる。
上述した原理を踏まえて、本発明の実施例1に係る受信機を説明する。本例の受信機は、位相及び振幅偏差補正処理部12を除けば図8に示したものとほぼ同じである。本例の受信機は、その動作において、受信信号に既知の、あるいは復調により再生可能なパイロット信号が含まれていることを前提とする。
本実施例1の位相及び振幅偏差補正処理部12は、上記式(1)に示すAD変換回路9,10からのベースバンドの受信信号RBBの同相信号Io,直交信号Qoに、上記式(11)に示す補正処理を施すことにより、これら同相信号Io,直交信号Qoの位相偏差や振幅偏差を補正するものである。その補正処理に必要な行列Fは、パイロット信号について上記式(20)を計算して決定する。
図2は、本例の位相及び振幅偏差補正処理部12のブロック図であって、パイロット信号復調処理部17と、LPF18,19と、乗算回路20〜23と、加算回路24,25とを有する。
パイロット信号復調処理部17は、パイロットレプリカ信号生成部(後述する)を内蔵し、AD変換回路9,10から受信パイロット信号PBBを含んだ受信信号RBBの入力を受けると、式(15)のようなパイロットレプリカ信号Prepを生成し、1OFDMシンボル周期で式(20)の計算をして行列Fを出力する。すなわち、受信信号RBBの実部Io,虚部Qoと、パイロットレプリカ信号Prepの実部Pr,虚部Piとを用いて、補正値F11,F12,F21,F22を生成する。
LPF18,19は、原理上本発明に必要ないが、一例として例示するものであり、フィルタとしての機能以外に、デシメーションや遅延線としての機能も持ちうる。本例の説明では、AD変換回路9,10の出力と、LPF18、19の出力は、特に区別せずに同相信号Io,直交信号Qoと呼ぶ。
乗算器20は、補正値F11と、LPF18から供給される同相信号I0とを乗算して出力する。
乗算器21は、補正値F12と、LPF19から供給される直交信号Q0とを乗算して出力する。
乗算器22は、補正値F21と、LPF18から供給される同相信号I0とを乗算して出力する。
乗算器23は、補正値F22と、LPF19から供給される直交信号Q0とを乗算して出力する。
乗算器20〜23は、LPF18や19から信号が供給される度に(すなわちサンプルレートで)動作する。
加算器24は、乗算器20,21の出力信号を加算し、補正された同相信号Icとして出力する。
加算器25は、乗算器22,23の出力信号を加算し、補正された直交信号Qcとして出力する。
これら乗算器20〜23及び加算器24、25による処理は、上記式(11)に対応している。なお、補正により得られた信号は、真の同相信号Iiなどと区別するためにIcなどと表記したが、補正値が適切であれば両者は実質等しくなる。
次に、パイロット信号復調処理部17による上記補正値(F11,F12,F21,F22)の算出について説明する。これは、復調により得られたパイロット信号PBBと、パイロットレプリカ信号Prepとの計算(式20)により簡単に求めることができる。
図3は図2のパイロット信号復調処理部17の内部ブロック図であって、26はパイロットレプリカ信号生成部、27は実部抽出部、28は虚部抽出部、29〜32は乗算回路、33,34は符号反転回路、35〜38はLPFである。
パイロットレプリカ信号生成部26は、CP検出回路27と、変調パターン発生部28とを備え、パイロットレプリカ信号Prep(=Pr+jPi)を生成する。
CP(Cyclic Prefix)検出回路27は、AD変換回路9,10からベースバンドの受信信号RBBの入力を受け、OFDMシンボル長の自己相関のピークを検出し、シンボルタイミングを出力する。
変調パターン発生部28は、既知のパイロット信号が載せられるサブキャリア(その周波数は中心周波数からの差分)を、そのパイロット信号の変調パターンMで変調した複素信号(すなわち変調されたサブキャリアのベースバンド信号)のサンプルを、変調パターンの周期に相当する複数OFDMシンボル分、テーブルとして保持しており、CP検出回路27から与えられたシンボルタイミングに同期して、そのテーブルを読み出してパイロットレプリカ信号Prepとして出力する。
実際のところ、0でないΨの変換行列Cと行列Fとの積を、行列Fとみなして扱ったとしても、補正された信号Ic、Qcに生じる角度Ψの位相回転は、パイロットレプリカの位相を基準として位相回転が補償されることを意味し、全く問題にならない。
乗算器29は、パイロットレプリカ信号の実部Prと、AD変換回路9から供給された同相信号Ioとを乗算して出力する。
乗算器30は、パイロットレプリカ信号の実部Prと、AD変換回路10から供給された同相信号Qoとを乗算して出力する。
乗算器31は、パイロットレプリカ信号の実部Piと、AD変換回路9から供給された同相信号Ioとを乗算して出力する。
乗算器32は、パイロットレプリカ信号の実部Piと、AD変換回路10から供給された同相信号Qoとを乗算して出力する。
符号反転回路33は、乗算器30の出力信号を、正負の符号を反転して出力する。
符号反転回路34は、乗算器31の出力信号を、正負の符号を反転して出力する。
LPF35は、乗算器32から供給された信号を1OFDMシンボル分、単純加算平均して、必要に応じて更にそれを数OFDMシンボル分、平均化(低域ろ波)して、補正値F11として出力する。
LPF36、37、38はそれぞれ、符号反転回路33、符号反転回路34、乗算器29から供給された信号をLPF35と同様に処理して、補正値F12、F21、F22として出力する。
乗算器32等が出力する信号は、注目している受信パイロット信号PBB以外に、RBBとパイロットレプリカ信号Prepとが複素乗算された成分を含んでいる。しかし、OFDMシンボル単位で扱う限り、RBBが有する他のサブキャリアは、パイロット信号のサブキャリアと直交しているので、それらの平均値は0となる。つまり式(16)、(17)は、PBBに対してだけでなく、PBBを含んだRBBに対しても成り立つ。
なお、パイロットレプリカ信号生成部26において、変調パターンMとして一定値を用いても良く、パイロット信号が載せられるサブキャリアとして、周波数が0のDCサブキャリアを用いても良い。またパイロットレプリカ信号生成部26は上述したものに限らず、例えばパイロット信号に対応するサブキャリアを(FFTせずに)単体で直交復調してシンボル判定したものをパイロットレプリカ信号として用いても良い。パイロット信号が断続的にサブキャリアに載せられるような場合には、パイロットがないときはパイロットレプリカ信号復調処理部17の動作を休止し、同じ補償値Fを使い続けるようにしても良い。
これまでの説明では、位相偏差Δφや振幅偏差gを周波数に依存しないものとして扱ったが、受信信号RBBの帯域(OFDM信号の帯域)が広いときなどは、それらの周波数依存性を無視できないかもしれない。その場合、パイロット信号が載せられるサブキャリアを、帯域内で満遍なく複数配置し、それらのパイロット信号を用いて検出した補正値を平均化して用いるようにしてもよい。
以上のように、本実施例1では、パイロットレプリカ信号を用いることにより、受信信号を周波数変換回路3,4で直接検波方式により直交検波する際にこれら周波数変換回路3,4や90゜移相器6などのアナログ回路で発生する位相偏差や振幅偏差をデジタル信号処理によって検出することができ、また、デジタル信号処理によってこれら位相偏差や振幅偏差の補正を行なうことができ、高い精度で位相偏差や振幅偏差の検出や補正が可能となる。
図1は、本発明の実施例2に係る受信機の構成図である。本例の受信機は、パイロット信号をアナログのRF信号として周波数変換回路の前段に注入する構成を備えた点などで、先の実施例1の受信機と異なる。本例の受信機は、受信信号にパイロット信号が含まれていることを前提としない。
本実施例2の位相及び振幅偏差補正処理部41は、本実施例1の位相及び振幅偏差補正処理部12と実質的に同じであるが、生成したパイロットレプリカ信号Prepをアナログベースバンド信号として外部に出力する機能を有する。
ただし、このパイロットレプリカ信号Prepは、その角周波数ωprepとして、例えばデータ伝送用のサブキャリアに使用されていない値を有し、一例としてDCサブキャリア付近のサブキャリアの各周波数を有する。また、パイロットレプリカ信号Pは本来、解析信号として
rep=Pr+jPi
と表わす必要があるので、実部(同相成分)のPrと、虚部(直交成分)のPiとにそれぞれ相当する2つの実信号からなる。パイロットレプリカ信号Pは後述するようにデジタル信号処理により生成され、同構成のDA変換器(図示しない)により出力されるので、PrとPi自体は十分な精度で直交しているとみなせる。
パイロットレプリカ信号Prepの実部Prは乗算器16で局部発振器5の出力信号と乗算され、パイロットレプリカ信号Prepの実部Piは乗算器15で90゜移相器6の出力信号と乗算され、これら乗算器16,15の出力信号が合成回路14で合成されて、パイロットレプリカ信号Prepの実部Prと虚部PiとをRF帯に直交変調した信号(以下、RF帯パイロットレプリカ信号)PRFが得られる。つまり、局部発振器5、90゜移相器6、乗算器15、16、合成回路14により直交変調器が構成されている。
合成回路14の出力に含まれるイメージ成分(RFパイロット信号の各周波数ωc+ωpに対し、ωc−ωpの周波数成分)は、位相及び振幅偏差の検出誤差の原因となるので十分抑圧されなければならないが、2次歪等はその影響が限定的であるので悪くても良い。
かかるRF帯パイロットレプリカ信号PRFは合成回路13でLNA2からのRF帯の受信信号RRFと合成され、周波数変換回路3,4にパイロット信号として供給される。このパイロット信号PRFは、実施例1同様、常時供給する必要はないので、供給を絶つためのスイッチ手段が適宜設けられる。
周波数変換回路3、4では、RF帯の受信信号RRFとRF帯パイロット信号PRFとの合成信号が、局部発振器5の出力信号によって従来と同様に直接検波方式で検波され、その検波出力をLPF7、8に通すことにより、ベースバンドの合成信号の同相信号Iと直交信号Qが夫々得られる。これら合成信号は夫々、AD変換回路9,10でデジタル信号に変換されて移相及び振幅偏差補正処理部41に供給される。
ここで、LPF7,8から出力されるベースバンドのパイロットレプリカ信号PBBの実部Srと虚部Siには、ベースバンドの受信信号RBBの同相信号I,直交信号Qと同様に、周波数変換回路3,4や90゜移相器6、LPF7,8、図示しない増幅器などのアナログ回路による位相偏差や振幅偏差が混入されている。位相及び振幅偏差補正処理部41では、ベースバンドのパイロットレプリカ信号PBBの実部Srと虚部Siとからかかる位相偏差や振幅偏差が検出され、その検出結果に基づいて、供給されるベースバンドの受信信号RBBの同相信号I,直交信号Qでの位相偏差及び振幅偏差を補正する。
ところで当初、本発明の原理の説明において、−ωpのサブキャリアは未使用であることを仮定したが、このサブキャリアが使用されている場合について検討する。
単純に考えれば、角周波数−ωprepのサブキャリアの変調パターンと、パイロットの変調パターンとの相関が0とみなせる程度の時間、補正値F11等を平均化すればよい。つまり十分な時間だけ平均化すれば、パイロット信号は、受信信号RBBの帯域内外を問わず、自由に設定できる。
次に、ωpと−ωpの両サブキャリアをパイロット信号用に用いることができ、さらに両サブキャリアの変調パターンも同じ(振幅も同じ)Mを用い、位相Ψも同じである場合を考える。
式(13)から式(20)は、ωpを任意とし、また線形なので重畳定理が成り立つ。式(13)のωpを−ωpに置き換えて得られる式をPBB -とすると、式(16)、式(17)は、PBB -に対しては、sinΨの符号を反転したものになり、当初の式(16)、式(17)と足し合わせると、cosΨの項のみ残る。その結果、式(20)における行列の積CFはcosΨ・Fとなり、片側のサブキャリアの時と同様の計算で補正値F11等が求められることになる。つまり、パイロットレプリカ信号をアップコンバートして周波数変換回路3、4の前段に注入する構成として、図1に示したような直交変調器を用いる必要はなく、ωpと−ωpの2トーンを生じる通常のミキサーでもよい。ただし両パイロットの振幅や位相は正確に一致している必要があるので、実施例1のように伝搬路の周波数特性を受けた受信信号RRF中のパイロットは使用できず、本例のように受信後に注入する場合においてもミキサの周波数特性の影響を避けるためωpと−ωpの差はなるべく小さくしたほうが良い。
なおcosΨによる利得の変動は、行列Uの行列式と同様、無線受信機の通常のAGCにより吸収できる。しかしcosΨがほぼ0になってしまうと感度が落ちるので、1ないし数OFDMシンボル毎にPrとPiを交互にミキサに入力して、、パイロットレプリカ信号の位相を0度と90度交互に発生させたり、あるいは補正値F11が0.5より小さくなったときにPrとPiを入れ替えたりしても良い。
このように、本実施例2の受信機は、受信信号RRFとは無関係にパイロット信号を自由に選定でき、どのようなRRFに対してもあるいはRRFを受信していないときでも位相及び振幅偏差を補正することができ、受信信号RRFからのパイロット信号の復調が困難なほど大きな位相及び振幅偏差があっても、それらを予め補正することができる。
図4は本発明の実施例3に係る受信機を示す構成図であって、40はデジタル信号処理部、41は位相及び振幅偏差補正処理部、42は時間/周波数同期処理部、43はCP(CyclicPrefix:サイクリック プレフィックス)除去部、44はFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理部、45はチャンネル推定部、46はパラレル/シリアル変換部、47は復調処理部であり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
本例の受信機は、OFDM信号を復調することを目的とし、OFDM信号にチャネル推定用に含まれているパイロット信号を用いるようにしたものである。
同図において、周波数変換回路3,4には、LNA2からのRF帯の受信信号RRFのみが供給され、直接検波方式で直交検波されてLPF7,8に供給され、ベースバンドの受信信号RBBの同相信号I0と直交信号Q0とが得られる。これら同相信号I0,直交信号Q0は夫々AD変換回路9,10でデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部40に供給される。
このデジタル信号処理部40では、これら同相信号I0と直交信号Q0とが、位相及び振幅偏差補正処理部41で位相及び振幅偏差が補正され、時間/周波数同期処理部42でシンボル同期や周波数オフセット補償がなされ、CP除去処理部43でCP除去処理される。CP除去処理部43の出力信号は、FFT処理部44により、FFT処理されてサブキャリア毎のベースバンド変調波信号となる。このベースバンド変調波信号は、チャンネル推定処理部45に供給されて、ベースバンド変調波信号に既知の規則性で挿入される既知パターンのパイロット信号(以下、受信パイロット信号PRという)を手がかりにしてチャンネル推定、及びその補償処理(等化)がなされる。等化処理されたベースバンド変調波信号は、パラレル/シリアル変換部46に供給されてシリアル信号に変換され、復調処理部47に供給されて復調処理される。
時間/周波数同期処理部42から復調処理部47は、実施例1や2のベースバンド復調部11に相当し、公知の技術を用いて実現できる。サブキャリアの変調方式として、パイロット用のサブキャリアにはBPSK、データ用のサブキャリアにはQAMを用いることができる。デジタル信号処理部40の実現手段として、市販のDSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)、動的再構成デバイスを用いることができる。
チャンネル推定処理部45は、パイロット信号の本来のパターン(既知パターン)をパイロットレプリカ信号Prepとして記憶しており、受信パイロット信号PRとPrepとの比較に基づいて、位相等価や振幅等価を行っており、このPrepをシンボルタイミングで位相及び振幅偏差補正処理部41に供給する。
本例の位相及び振幅偏差補正処理部41のパイロットレプリカ信号生成部26は、チャンネル推定処理部45から供給されたパイロットレプリカ信号Prepを、対応するサブキャリアの周波数に変換してから、乗算器29〜32などに供給する点で先の実施例と異なる。すなわち、チャンネル推定処理部45からのパイロットレプリカ信号Prepは変調パターンMと同様の単なるシンボルであるので、テーブル等に記憶したサブキャリアの複素信号と複素乗算して、PBBと同じサブキャリア周波数に変換する。
図5は本発明の実施例4に係る受信機を示す構成図であって、BPF1からAD変換回路9、10までの構成は実施例3等と同じなので、図示を省略してある。本例の受信機は、位相及び振幅偏差補正処理部41の後段に、更に位相補正処理部48と振幅補正処理部49とを備えて、残留する位相偏差や振幅偏差を更に補正するようにした点などで、実施例3の受信機と異なる。その他の、前出図面に対応する構成には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
最初に本例の原理を簡単に説明する。
前出の式(2)の同相信号I0,直交信号Q0を乗算すると、
0・Q0=−(1/2)cos{(ωc'− ωc)t+θ}・gsin{(ωc'−ωc)t+θ−ΔΦ}
LPF[I0・Q0]=−(1/8)g・sin(ΔΦ) ……(21)
となる。ただし、LPF[]は十分な時間平均して直流付近の成分のみ取り出す関数である。FFT処理部44はデジタル処理であり、位相偏差や振幅偏差は発生しないので、FFT処理部44から得られるサブキャリア中の任意のサブキャリアの受信ベースバンド信号RSC=ISC+jQSCに対しても、式(21)は当てはまる。
また式(2)において、注目するサブキャリアに関して(ωc'− ωc)t+θ=αとおき(ベースバンドであればωc'= ωcであるが今は限定しない)、既に位相及び振幅偏差補正処理部41で補正されていることからcos(ΔΦ)≒1、g≒1とすると、式(2)は、
SC=(1/2)cosα−j(1/2)g{sinΔΦ・cosα+cosΔΦ・sinα}
≒(1/2)cosα
−j(1/2)g{sinΔΦ・cosα+sinα} ……(22)
となる。
式(22)において、cosαがRSCの本来の同相信号、sinαが本来の直交信号であるから、受信ベースバンド信号RSCの直交信号QSCに含まれる余計な成分を差し引けばよい。つまり同相信号ISCにg・sin(ΔΦ)を乗じた信号をQSCから減算する。
一方、式(2)の同相信号I0 (ISC)直交信号Q0(QSC)を夫々自乗すると、
SC 2=(1/2)[1+cos2{(ωc'− ωc)t+θ}]
SC 2=g2(1/2)[1+sin2{(ωc'− ωc)t+θ−ΔΦ}] ……(23)
となる。注目しているサブキャリアがQPSKやQAMのようにコンスタレーション上の各象限に均等にシンボルが発生する変調方式が採用されているとすると、式(22)中のcosやsinは十分なシンボル数だけ平均すれば0になるので、
LPF[QSC 2−ISC 2]=(g2−1)/2 ……(24)
となって、g2が求まる。その平方根で直交信号QSCを除算してもよいが、g≒1を仮定しているので以下の近似が成り立つ。
1/g≒1−(g2−1)/2 ……(25)
図6は、図5の位相補正処理部48と振幅補正処理部49の内部ブロック図である。
位相補正処理部48は、パラレル/シリアル変換部46から、各サブキャリアのベースバンド信号(軟判定シンボルデータ)がOFDMシンボル周期で時分割多重された信号が入力される。
乗算器301は、パラレル/シリアル変換部46から入力された同相信号に、位相補正値(後述する)を乗算して出力する。
加算器302は、パラレル/シリアル変換部46から入力された直交信号に、乗算器301から入力された乗算結果を加算して出力する。
位相補正処理部48は、パラレル/シリアル変換部46から入力された同相信号と、加算器302の加算出力を、位相補正後の同相信号、直交信号としてそれぞれ振幅補正処理部49に出力する。
乗算器303は、位相補正後の同相信号と直交信号を乗算して出力する。
制御ループ304は、乗算器303から入力された乗算値をLPF311により低域ろ波(平均化)して式(21)に相当する値を得て、それを積分器312により積分し、乗算器313により所定のループゲインGPPを乗じて、乗算器301に位相補正値として出力する。
乗算器313を除く位相補正処理部48内の各構成は全て、基本的にベースバンド信号が入力される都度(1サンプル毎に)動作する。ただし、制御ループ304は、位相補正処理部48が出力するベースバンドが信号が、BPSK変調されたパイロットサブキャリアやDCサブキャリアのものである等、平均化にふさわしくないときは、動作を停止する。
このように式(21)に相当する処理で検出したsin(ΔΦ)を積分してフィードバック制御するようにしたので、僅かに残留する偏差に対しても、それを補正する補正値に収束させることができる。なお、乗算器303の出力はサンプル毎にランダムに変動するため、LPF311はその変動が位相補正値に現れないようにするために設けてあるが、ループゲインGPPを1よりも十分小さい数に選べば不要にできる場合もある。また乗算器313の動作周期は任意であるが、例えば1OFDMシンボル周期である。
次に、振幅補正処理部49において、自乗器321は、位相補正処理部48から入力された同相信号を自乗して出力する。
乗算器322は、位相補正処理部48から入力された直交信号に、振幅補正値(後述する)を乗算して出力する。
自乗器323は、乗算器322から入力された信号を自乗して出力する。
減算器324は、自乗器323から入力された信号から、自乗器321から入力された信号を減算して出力する。
制御ループ324は、減算器324から入力された差分値をLPF331により低域ろ波して式(24)に相当する値を得て、それを積分器332により積分し、乗算器313により所定のループゲインGPPを乗じて出力する。
加算器325は、制御ループ324から入力された信号を1から減算して式(25)に相当する値を得て、乗算器322に振幅補正値として出力する。
振幅補正処理部49は、位相補正処理部48から入力された同相信号と、乗算器322が出力する直交信号とを、振幅補正後の同相信号、直交信号としてそれぞれ復調処理部47に出力する。
振幅補正処理部49においても位相補正処理部48と同様、乗算器321から減算器324は、ベースバンド信号が入力される都度(1サンプル毎に)動作する。また積分を含むフィードバックループによって、補正は偏差を残留させずに収束する。
なお、位相補正処理部48と振幅補正処理部49は、図5に示した順で接続されるものに限らず、順序を入れ替えても良い。また、パラレル/シリアル変換処部46の直後に設けるものに限らず、位相及び振幅偏差補正処理部41以降のいずれの箇所に挿入してもよい。ただし本例のように等価後の各サブキャリアのベースバンド信号に対して処理する構成には以下のような利点がある。
すなわち、制御ループ304や324(正確には、それらにおけるLPFのタップ値や積分器の現在値を保持する手段)をそれぞれ複数設け、サブキャリアの周波数に応じて時分割で切り替えるようにすれば、位相偏差や振幅偏差が周波数依存性を有する場合であっても、それぞれの周波数に適した補正値を算出して補正を行うことができる。制御ループを切り替える数として、連続する所定数のサブキャリアを束ねたサブキャリア群(セグメント)の数にしてもよく、サブキャリア総数としてもよい。
本発明の実施例2に係る受信機を示す構成図 図1における位相及び振幅偏差補正処理部の一例を示すブロック図 図2におけるパイロット信号復調処理部の一例を示す内部ブロック図 本発明の実施例3に係る受信機を示す構成図 本発明の実施例4に係る受信機を示す構成図 図5の位相補正処理部48と振幅補正処理部49の内部ブロック図 従来の直接検波方式の受信機のブロック図 従来の方法(3)及び本発明の実施例1に係る受信機の基本構成を示すブロック図
符号の説明
1 BPF
2 LNA
3,4 周波数変換回路
5 局部発振器
6 90゜移相器
7,8 LPF
9,10 AD変換回路
11 ベースバンド復調部
12 位相及び振幅偏差補正処理部
13〜16 合成回路
17 パイロット信号復調処理部
18,19 LPF
20〜23 乗算器
24,25 加算器
26 パイロットレプリカ信号生成部
27 CP検出回路
28 変調パターン発生部
29〜32 乗算器
33,34 符号反転回路
35〜38 LPF
40 デジタル信号処理部
41 位相及び振幅偏差補正処理部
42 時間/周波数同期処理部
43 CP除去部
44 FFT処理部
45 チャンネル推定部
46 パラレル/シリアル変換部
47 復調処理部
48 位相補正処理部
49 振幅補正処理部

Claims (3)

  1. 同相信号と直交信号とが直交変調されてなる受信信号を直接検波方式で直交検波するアナログ直交検波手段と、該アナログ直交検波手段の出力信号をAD変換するAD変換手段と、該AD変換手段から出力されるデジタルの該同相信号と直交信号とをデジタル信号処理して復調する復調手段とを備えた直接検波受信機において、
    パイロット信号を生成する位相及び振幅偏差補正処理処理手段と、
    該パイロット信号を、該アナログ直交検波手段の局部発振器の出力信号を用いて、RF帯にアップコンバートする周波数変換手段と、
    該周波数変換手段の出力信号を該受信信号と合成して該周波数変換手段に供給する合成手段と
    を設けて、アップコンバートされた該パイロット信号を、該受信信号とともに、該アナログ直交検波手段で直交検波し、AD変換して該位相及び振幅偏差補正処理処理手段に供給し、
    該位相及び振幅偏差補正処理手段は、
    生成する該パイロット信号と該アナログ直交検波手段で直交検波されてAD変換された該受信信号との演算処理により、アナログ直交検波手段で生じた位相及び振幅偏差を補正するための補正値を求め、
    該補正値を用いて、直交検波されてAD変換された該受信信号の同相信号と直交信号とをデジタル信号処理し、該同相信号と該直交信号とでの位相及び振幅偏差を補正して、該復調手段に供給する
    ことを特徴とする直接検波受信機。
  2. 所定の時間毎に所定の時間長のパイロット信号を含む同相信号と直交信号とが直交変調されてなる受信信号を直接検波方式で直交検波するアナログ直交検波手段と、該アナログ直交検波手段の出力信号をAD変換するAD変換手段と、該AD変換手段から出力されるデジタルの該同相信号と直交信号とを、チャンネル推定処理手段で該パイロット信号を用いてチャンネル推定処理を行なった後、デジタル信号処理して復調する復調手段とを備えた直接検波受信機において、
    該AD変換手段から出力されるデジタルの該同相信号と直交信号と、該チャンネル推定処理に用いられる該受信信号に含まれる該パイロット信号とが供給される位相及び振幅偏差補正処理処理手段が設けられ、
    該振幅偏差補正処理処理手段は、
    該周波数変換手段で直交検波された該受信信号に含まれる該パイロット信号と実質的に同じ角周波数のパイロットレプリカ信号を生成するパイロットレプリカ生成手段を備え、
    該パイロットレプリカ信号と該アナログ直交検波手段で直交検波されてAD変換された該受信信号との演算処理により、アナログ直交検波手段で生じた位相及び振幅偏差を補正するための補正値を求め、
    該補正値を用いて、直交検波されてAD変換された該受信信号の同相信号と直交信号とをデジタル信号処理し、該同相信号と該直交信号とでの位相及び振幅偏差を補正し、
    位相及び振幅偏差が補正された該同相信号と該直交信号に対し、該チャンネル推定処理手段でチャンネル推定処理を行なうことを特徴とする直接検波受信機。
  3. 請求項1又は2に記載の直接検波受信機において、前記受信信号は直交周波数分割多重方式の信号であって、
    前記直交検波されてAD変換された該受信信号を、シンボル単位で時間領域から周波数領域に変換するFFT処理手段と、
    前記FFT処理手段から出力された各サブキャリアの復調信号に対して、位相又は振幅の少なくとも一方の偏差を検出し、積分を含むフィードバック制御ループを介して補正を施してから前記復調手段に出力する位相又は振幅補正手段と、を備え、
    位相又は振幅補正手段は、サブキャリアの周波数に応じて異なる補正を施すことを特徴とする直接検波受信機。
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