JPH10290006A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH10290006A
JPH10290006A JP9556297A JP9556297A JPH10290006A JP H10290006 A JPH10290006 A JP H10290006A JP 9556297 A JP9556297 A JP 9556297A JP 9556297 A JP9556297 A JP 9556297A JP H10290006 A JPH10290006 A JP H10290006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gate
silicide
gate electrode
polysilicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9556297A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sakurai
直樹 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9556297A priority Critical patent/JPH10290006A/ja
Publication of JPH10290006A publication Critical patent/JPH10290006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲート電極の開口部が長方形のストライプ構造
のIGBTでは、ゲートの端部と中央部間の抵抗が大き
いとゲート中央部の電流の遮断が遅いため、電流集中を
生じ、IGBTが破壊してしまう。従来は、ゲート電極
材料としてポリシリコンが使われてきた。ポリシリコン
は抵抗が大きいため、ゲートの端部と中央部間の抵抗を
下げるためには、多くのゲート配線領域を設け、ゲート
の端部と中央部間の距離を小さくしなければならず、チ
ップが有効に使えないという問題があった。ゲート抵抗
を低減し、遮断電流を向上するとともに、ゲート領域を
小さくしチップ面積利用率を向上する。 【解決手段】ゲート電極材料にシリサイド層11を使用
する。 【効果】シリサイドは、ポリシリコンに比べ抵抗が1桁
以上低いので、ストライプ構造にて、端部と中央部の長
さを長くしてもゲート抵抗を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】絶縁ゲートバイポーラトラン
ジスタ(Insulated Gate bipolar Transistor 以下IG
BTと称す)は、電圧駆動型素子であるため、電流駆動
型のバイポーラトランジスタやGTOより駆動電力が小
さく、このため駆動回路を簡単にでき、またMOSFETに比
べオン電圧が小さく損失が少ないため、電源やインバー
タ等の分野に急速に広まっている。
【0002】図6に断面構造を示す。p+ 層の上には、
n- 層が形成されている。n- 層中には選択的にp層が
形成されている。p層内部には選択的にn+ 層が形成さ
れている。n+ 層,p層,n- 層表面にはゲート酸化膜
及びゲート電極が設けられており、絶縁ゲートトランジ
スタを形成している。p層,n+ 層はこの図には現れて
いないエミッタ電極により短絡されている。またp+ 層
にはこの図には現れていない、コレクタ電極が接触して
いる。IGBTは次のように動作する。エミッタ電極を
接地し、コレクタ電極に正の電圧を加えた状態で、ゲー
ト電極に所定以上の正の電圧を加える。するとゲート電
極下のp層が反転し、チャネルができ、n+ 層よりn-
層に電子が流れ出す。この電子によりp+ 層/n- 層の
pn接合が順バイアスされホールがn- 層中に注入され
る。このため高抵抗のn- 層が伝導度変調され抵抗が下
がる。このため少数キャリアであるホールの注入がない
MOSFETより低オン電圧となる。
【0003】p+ 層より注入されたホールは、n- 層か
らn+ 層下のp層を通ってエミッタ電極に達する。この
とき、ホール電流とn+ 層下のp層の積で与えられる電
圧が発生する。この電圧は、p層とn+ 層の間を順バイ
アスする。流れる電流が大きくなり、この電圧がp層と
n+ 層の拡散電位を越えると、n+ 層から電子が注入さ
れ、寄生のサイリスタがラッチアップする。この状態に
なると、ゲートで電流を制御できなくなりIGBTは破
壊してしまう。このように、IGBTには制御できる最
大の電流がある。
【0004】ところで、IGBTの表面のゲート構造に
は、ゲート電極が一方向に伸び、開口部が一方向に長い
長方形の開口部が設けられているストライプ構造(図6
(a))と、ゲートの開口部が網目状に設けられ、ゲート
電極が互いに格子状に接続されているメッシュ構造(図
6(b))の2種類がある。パワーMOSFETでは、単位面
積当たりのソースの長さを長くでき、オン電圧を低減す
ることができるのでメッシュ構造が一般的に使われてい
る。一方、IGBTでは、メッシュ構造では端部で電流
の集中が起きるとともに、メッシュ構造よりp+ 層とエ
ミッタ電極の接触面積を大きくでき、ホール電流による
ラッチアップを防止できるため、ストライプ構造が一般
的に使われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7は、ストライプ構
造のIGBTチップの表面構造を示す。中心にゲートパ
ットが設けられ、ゲートパットよりゲート配線が伸びて
いる。ゲート配線に囲まれた中にIGBTセルが設けら
れ、ゲート配線間に一方向に伸びてゲート電極の開口部
が設けられている。なお、ゲート電極とゲート配線は端
部にて接続されている。このため、ゲート電極開口部の
長手方向では端部と中央部でゲート抵抗に差ができる。
【0006】図8に端部aと中央部a′のターンオフ時
のコレクタ電流を示す。まず、抵抗の小さいaの領域か
ら電流が遮断され、ゲート抵抗が最も大きい中央部a′
は最も遅く電流が切れるため、中央部a′に電流が集中
し過渡的に大きな電流が流れる。この電流があまり大き
いとIGBTはラッチアップし、破壊してしまう。
【0007】図9は、a−a′間の抵抗と最大遮断電流
の関係を示す。抵抗が1000オームくらいまでは、遮
断電流は一定であるがそれを越えると電流集中が無視で
きなくなり、最大遮断電流は低下する。
【0008】従来は、ゲート電極材料としてポリシリコ
ンが使われてきた。ポリシリコンは抵抗が大きいため、
a−a′間の抵抗を下げるためには、多くのゲート配線
領域を設け、a−a′間の距離を小さくしなければなら
ず、チップが有効に使えないという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題を解決
するため、ゲート電極材料にシリサイドを使用したもの
である。
【0010】シリサイドは、ポリシリコンに比べ抵抗が
1桁以上低いので、ストライプ構造にて、端部と中央部
の長さを長くしてもゲート抵抗を小さくでき、ポリシリ
コンを使った従来例に比べ、ゲートの配線領域を狭くし
ても電流の集中を防ぐことができ、チップを有効に利用
しながら、遮断電流の大きなIGBTが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明第1の実施例の断面
図である。p+ 層1上にはn- 層2が形成されている。
n- 層2中には表面より複数個のp層3が形成されてい
る。p層3中にはn+ 層4が形成されている。n+ 5,
p層3は図面には現れていないエミッタ電極により短絡
されている。p+ 層1には、この図に現れていないコレ
クタ電極が接続されている。n+ 5,p層3,n- 層2
にまたがってゲート酸化膜10が形成され、その上にゲ
ート電極としてシリサイド層11が設けられている。ゲ
ート電極は一方向のみに伸び、長方形の開口部が設けら
れた、ストライプ構造をしている。本実施例では、ゲー
ト電極材料としてシリサイドを使っているため、ポリシ
リコンを使った従来構造に比べ、ゲート抵抗を小さくで
きるため、ゲート電極の端部と中央部の長さを長くして
もゲート抵抗を小さくでき、ポリシリコンを使った従来
例に比べ、ゲートの配線領域を狭くしても電流の集中を
防ぐことができ、チップを有効に利用しながら、遮断電
流の大きなIGBTが得られる。
【0012】IGBTはp層及びn+ 層をゲート電極を
マスクとして、イオン注入し、拡散により形成する。こ
のため、高温(1000℃以上)にシリサイドがさらさ
れるため、高温でも安定であることが必要とされる。ま
た、シリコンプロセスで使われる薬品で安定であること
が必要である。更に、ゲート酸化膜に悪影響を及ぼさず
ポリシリコンと同等のゲート絶縁耐圧が必要である。上
記の要求を満たすシリサイドの材料としては、タングス
テンシリサイド(WSiO2 )あるいは、モリブデンシ
リサイド(MoSiO2 )が望ましい。
【0013】図2は、第2の実施例である。n+ 5,p
層3,n- 層2にまたがってゲート酸化膜10が形成さ
れ、その上にゲート電極としてポリシリコン層12が設
けられ更にその上にシリサイド層11が設けられてい
る。酸化膜上に直接シリサイドを設けると、酸化膜とシ
リサイドの熱膨張率の差が大きく、p層形成の時の高温
の熱処理の応力によりシリサイドと酸化膜が剥離してし
まう。本実施例では、酸化膜とシリサイドの間にポリシ
リコンを設けることにより応力を緩和し、シリサイドが
はがれるのを防止する。
【0014】図3は、本発明第3の実施例である。n+
5,p層3,n- 層2にまたがってゲート酸化膜10が
形成され、その上にゲート電極としてポリシリコン層1
2が設けられ更にその上にシリサイド層11が設けら
れ、更にその上に酸化膜13が設けられている。IGB
Tでは、p層3はゲート電極をマスクとして、イオン注
入及び拡散によって形成される。このとき、酸素雰囲気
で拡散するとシリサイドの粒界に沿って酸化が進み面荒
れを生じる。特にIGBTはラッチアップ防止のため、
p層を深く形成するため高温かつ長い時間熱処理するた
め酸化されやすい。本実施例では、シリサイド層上に熱
処理前に酸化膜を堆積しておくことで、面荒れを防止す
ることができる。
【0015】図4は、本発明第4の実施例である。n+
5,p層3,n- 層2にまたがってゲート酸化膜10が
形成され、その上にゲート電極としてポリシリコン層1
2が設けられ更にその上にシリサイド層11が設けら
れ、更にその上にポリシリコン層14が設けられてい
る。図3では、酸化膜をシリサイド形成後堆積する事
で、面荒れを防止しているがシリサイドと酸化膜は熱膨
張係数が違い熱処理した場合はがれやすい。特にIGB
Tはラッチアップ防止のため、p層を深く形成するため
高温かつ長い時間熱処理するため、応力の差が大きい。
本実施剤では、シリサイドとの熱膨張率の差が小さいポ
リシリコンをシリサイドの上に設けることにより、シリ
サイドが酸化されるのを防止するとともに熱処理により
はがれるのを防止する。
【0016】図5は、本発明のIGBTを使って構成し
たモータ駆動用インバータ回路の例を示す。IGBT200 に
は逆並列にダイオード201が接続されており、IGB
Tが2個直列に接続され1相が形成されている。IGB
Tが接続された中点より出力がでており、モータ206
と接続されている。上アーム側のIGBT200a,b,c,dの
コレクタは共通であり、整流回路の高電位側と接続され
ている。また、下アーム側のIGBT200d,e,fのエミッタ
は共通であり、整流回路のアース側と接続されている。
整流回路203は、交流202を直流に変換する。IGBT
200 は、この直流を受電し、再度交流に変換してモータ
を駆動する。上下の駆動回路204,205は、IGB
Tのゲートに駆動信号を伝え、所定の周期でIGBTを
オン,オフさせる。インバータ回路では、事故や過負荷
を想定して定常状態の数倍の遮断ができるIGBTを選
ぶ。
【0017】
【発明の効果】本発明のIGBTは同じチップサイズ
で、従来のものより大きな遮断耐量が得られるので、チ
ップの値段が安くなり安価なインバータが構成できる。
また、同じチップを使った場合、従来より大きな電流を
遮断できるので信頼性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例。
【図2】第2の実施例。
【図3】第3の実施例。
【図4】第4の実施例。
【図5】本発明を使ったインバータ回路。
【図6】従来構造のIGBTの断面図。
【図7】従来構造のIGBTの表面図。
【図8】ゲート端部と中央部のターンオフ波形。
【図9】ゲート抵抗と最大遮断電流の関係。
【符号の説明】
1…p+ 層、2…n- 層、3…p層、4…n+ 層、10
…ゲート酸化膜、11…シリサイド層、12…ポリシリ
コン層、13…酸化膜、14…ポリシリコン層、200
…IGBT、201…ダイオード、202…交流電源、
203…整流回路、204…上アーム駆動回路、205
…下アーム駆動回路、206…モータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層上に形成された第2導電型の第2の
    半導体層と、 前記第2の半導体層内に複数個形成された第1導電型の
    第3の半導体層と、 前記第3の半導体層内に形成された第2導電型の第4の
    半導体層と、 前記第1の半導体層とオーミック接触する第1の主電極
    と前記第3の半導体層と前記第4の半導体層にオーミッ
    ク接触する第2の主電極と前記第2,3及び4の半導体
    層上に形成された絶縁膜と前記絶縁膜上に形成されたゲ
    ート電極を有し、 前記ゲート電極の開口部が長方形に設けられている半導
    体装置において、 前記ゲート電極がシリサイドであることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1の半導体装置において前記絶縁膜
    上に形成されたポリシリコンと前記ポリシリコン上に形
    成されたシリサイドを有することを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1の半導体装置において前記絶縁膜
    上に形成されたポリシリコンと前記ポリシリコン上に形
    成されたシリサイドと前記シリサイド上に形成された酸
    化膜を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1の半導体装置において前記絶縁膜
    上に形成されたポリシリコンと前記ポリシリコン上に形
    成されたシリサイドと前記シリサイド上に形成されたポ
    リシリコンを有することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかにおいてシリサ
    イドはタングステンシリサイドあるいはモリブデンシリ
    サイドであることを特徴とする半導体装置。
JP9556297A 1997-04-14 1997-04-14 半導体装置 Pending JPH10290006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9556297A JPH10290006A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9556297A JPH10290006A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10290006A true JPH10290006A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14141038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9556297A Pending JPH10290006A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10290006A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003017698A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2004228553A (ja) * 2002-11-28 2004-08-12 Sanken Electric Co Ltd 絶縁ゲート型半導体素子及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003017698A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2004228553A (ja) * 2002-11-28 2004-08-12 Sanken Electric Co Ltd 絶縁ゲート型半導体素子及びその製造方法
JP4576805B2 (ja) * 2002-11-28 2010-11-10 サンケン電気株式会社 絶縁ゲート型半導体素子及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5548133A (en) IGBT with increased ruggedness
JP2650519B2 (ja) 横型絶縁ゲートトランジスタ
JP3338185B2 (ja) 半導体装置
JPH02275675A (ja) Mos型半導体装置
JPH0758320A (ja) 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
US5079607A (en) Mos type semiconductor device
JP3278496B2 (ja) 半導体装置およびその駆動方法
JP2002261281A (ja) 絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法
JP3302275B2 (ja) 半導体デバイス
US5808345A (en) High speed IGBT
JP4852188B2 (ja) 半導体装置
JP2007116160A (ja) 大容量性負荷のためのトレンチigbt
JP2000164859A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH10321859A (ja) 寄生サイリスターラッチアップを防止するために不連続のエミッター領域を含む電力半導体装置
JP3180875B2 (ja) 絶縁ゲート型サイリスタ
JPH023980A (ja) 縦型電界効果トランジスタ
JP3924829B2 (ja) 電圧駆動型半導体装置及びその製造方法
JPH0654796B2 (ja) 複合半導体装置
WO1998012755A1 (fr) Dispositif semi-conducteur
JPH10290006A (ja) 半導体装置
JP2513640B2 (ja) 導電変調型mosfet
JP2001102392A (ja) 半導体装置及びそれを用いた電力変換装置
JPH09148566A (ja) Mos型半導体素子
JP3144585B2 (ja) 半導体装置
JP2856257B2 (ja) pチャネル絶縁ゲートバイポーラトランジスタ