JPH10289493A - Dvd貼り合わせ方法及びその装置 - Google Patents

Dvd貼り合わせ方法及びその装置

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JPH10289493A
JPH10289493A JP9895797A JP9895797A JPH10289493A JP H10289493 A JPH10289493 A JP H10289493A JP 9895797 A JP9895797 A JP 9895797A JP 9895797 A JP9895797 A JP 9895797A JP H10289493 A JPH10289493 A JP H10289493A
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JP
Japan
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adhesive
base material
spread
pressing
holding member
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JP9895797A
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English (en)
Inventor
Nobukazu Hosogai
信和 細貝
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Sanshin Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤塗布箇所より内周側及び外周側に接着
剤を広げた後に保持部材を高速回転させることにより接
着剤を遠心力で相互の基材において広げることができ、
遠心力による広げ作用に相俟って全面均一な貼り合わせ
接着を行うことができる。 【解決手段】 上側の基材W2を重ね合わせた二枚の基
材W1・W2を回転させて接着剤Sを広げる前において下
側の基材W1に弱く押圧する拡散前押圧機構4を備えて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光デイスクとしての
DVD(デイジタルビデオデイスク)の製造過程に用い
られるDVD貼り合わせ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のDVDは大別して再生専用型D
VD−ROMと、書き換え可能なDVD−RANに分け
られる。ここに、SD規格のDVD用デイスクは、例え
ばポリカーボネートレベルの屈折率をもつ合成樹脂から
なる直径12cm、厚さ0.6mmの薄板状の基材二枚
を接着剤や接着シートを用いて貼り合わせた構造で、例
えばSD規格の再生専用型SD−ROMにはSD−5
(片面デイスク)、SD−9(片面読み取り二層デイス
ク)及びSD−10(両面デイスク)の三つのタイプが
ある。これらのうちで、特にSD−9については、片面
から二層の信号を読み出せるように、接着層に再生波長
の光を透過させる透明性と接着層の厚みの均一性が要求
されることになる。
【0003】これら二層光デイスクは、一般的に、まず
デイスク原盤を製作する原盤製作工程、次に信号面を転
写した金属板を作製するスタンパ作製工程、このスタン
パを用いて基材を大量に生産する複製工程、最後に二枚
の基材を貼り合わせる貼り合わせ工程を経て製造され
る。
【0004】ここに、貼り合わせ工程においては、先
ず、図9の如く、DVD用の二枚の基材W1・W2のうち
の一方の基材W1を回転盤状の保持部材1に真空吸着さ
せて固定し、保持部材1を低速で回転させながら紫外線
硬化樹脂からなる接着剤Sを基材W1上に滴下し、これ
により図10の如く、接着剤塗布機構から接着剤Sは基
材W1上にリング状に塗布され、次に、図11の如く、
この一方の基材W1に図示省略の重合機構により他方の
基材W2を上から重ね合わせ、保持部材1を高速回転さ
せることにより接着剤Sを対向する相互の基材W1・W2
間において遠心力で広げると共に余分な接着剤Sは、基
材W1・W2の外端面から吐出させ、図12の如く、基板
1上方から紫外線照射機構により紫外線Rを照射する
ことにより接着剤Sを硬化させ、二枚の基材W1・W2
相互に貼合わせることになる。
【0005】しかして、この貼り合わせの自動化に際し
ては、少なくとも作業ステーションとしての給送位置、
接着剤塗布位置、重合位置及び基材回転位置を間欠割出
回転する回転テ−ブルを採用し、この回転テ−ブルに複
数個の回転軸を配設すると共に各回転軸の上端部に基材
を載置保持可能な保持部材を配設し、順次各作業ステー
ションにおいて貼り合わせ工程がなされることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造においては、接着剤Sを基材W1上に塗布し、この
一方の基材W1に重合機構により他方の基材W2を上から
基材W2の自重により同心状に重ね合わせ、この自重に
より載った状態で、直ちに保持部材1を高速回転させる
ようにしているので、回転による遠心力により接着剤は
接着剤塗布位置よりも外周側には広がるものの、接着剤
塗布位置より内周側への接着剤Sの広がり状態が均一に
なされず、それだけ全面均一な貼り合わせ接着を行い得
ないことがあり、又、接着剤は基材W2自重により載っ
た状態のまま回転することになるので、接着剤の広がり
に時間が掛かり、それだけ高速作業の要請に反すること
があるという不都合を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決することを目的とするもので、本発明のうち、請
求項1記載の方法の発明は、保持部材上に合成樹脂板か
らなるDVD用の二枚の基材のうちの下側の一方の基材
を給送し、該一方の基材を回転しつつその板面に接着剤
を塗布し、該上側の他方の基材を接着剤を介して一方の
基材に重ね合わせ、該重ね合わせた二枚の基材を回転さ
せて接着剤を広げて二枚の基材を貼り合わせるに際し、
上記重ね合わせた二枚の基材を回転させて接着剤を広げ
る前において、上側の基材を下側の基材に弱く押圧する
ことを特徴とするDVD貼り合わせ方法にある。
【0008】又、請求項2記載の装置の発明は、保持部
材上に合成樹脂板からなるDVD用の二枚の基材のうち
の下側の一方の基材を給送し、該一方の基材を回転しつ
つその板面に接着剤を塗布し、該上側の他方の基材を接
着剤を介して一方の基材に重ね合わせ、該重ね合わせた
二枚の基材を回転させて接着剤を広げて二枚の基材を貼
り合わせる装置において、上記上側の基材を上記重ね合
わせた二枚の基材を回転させて接着剤を広げる前におい
て下側の基材に弱く押圧する拡散前押圧機構を備えてな
ることを特徴とするDVD貼り合わせ装置にある。
【0009】又、請求項3記載の装置の発明は、上記拡
散前押圧機構は上側の基材を押圧可能な押圧部材と、該
押圧部材を上下動作させる上下動機構とからなることを
特徴とするものであり、又、請求項4記載の装置の発明
は、上記押圧部材は弾性環状体を備えてなることを特徴
とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図8は本発明の実施の形
態例を示し、前記従来構造と同一態様部分には同符号を
付して説明すると、Tは回転テ−ブルであって、この場
合、機台Mに立設され、給送位置a、除電位置b、接着
剤塗布位置c、重合位置d、拡散前押圧位置e、基材回
転位置f、紫外線照射位置g、空位置h、良否判別取出
位置i及びクリーニング位置jの合計一〇ステーション
に間欠割出回転し、よって、回転テ−ブルTには一〇個
の回転軸2が各々回転自在に軸受筒3により縦設され、
各回転軸2の上端部には回転盤状の保持部材1が取り付
けられ、保持部材1の中央部分には上下二枚の基材W1
・W2の中心に形成された円形状の嵌合穴W3に位置決め
嵌合可能な中心軸部1aが突出形成され、又、基材W1
・W2の貼り合わせ面には環状の液溜溝W4が形成され、
保持部材1の盤面には図外の負圧源に連通する吸着溝部
が形成され、この中心軸部1aにより、位置決め状態で
一方の基材W1を吸着保持及び釈放可能に形成してい
る。
【0011】4は拡散前押圧機構であって、上記ステー
ションとしての拡散前押圧位置eに配置され、この場合
上側の基材を押圧可能な押圧部材5と、押圧部材5を上
下動作させる上下動機構6とからなり、上側の基材を上
記重ね合わせた二枚の基材を回転させて接着剤を広げる
前において下側の基材に弱く押圧するように構成してい
る。
【0012】この場合、上記機台Mにブラケット7を立
設し、ブラケット7に軸受8により上下移動台9を上下
動作自在に取付け、ブラケット7に上下動用モータ10
を取付け、上下動用モータ10の主軸と上下移動台9と
の間にボールネジ機構10aを介装し、上下移動台9に
二個の桟部材11を並列突設し、桟部材11間に横板部
材12を架設し、横板部材12の中央部に挿通穴12a
を形成し、この挿通穴12aに軸状の押圧部材5を挿通
配置し、押圧部材5の中間部分に横板部材12の上面に
当接可能な止め輪としてのストッパリング13を取付
け、押圧部材5の下端部に保持カラー14をボルト15
により取付け、保持カラー13に下端部外周面にゴム製
のOリングからなる弾性環状体16を嵌着し、押圧部材
5の下端部及び上端部に中心軸部1aの逃げ穴5a・5
bを形成し、又、上記押圧部材5の上端部外周面に弾性
環状体16より径小のゴム製のOリングからなる弾性環
状体17を嵌着し、基材W1・W2のサイズ変更に際し、
押圧部材5を上下逆に選択的に配置し、弾性環状体16
又は弾性環状体17に選択可能に構成している。
【0013】この実施の形態例は上記構成であるから、
貼り合わせ工程においては、先ず、給送位置aにおい
て、DVD用の二枚の基材W1・W2のうちの一方の基材
1が図外の基材供給機構により保持部材1上に一枚宛
供給され、この基材W1は保持部材1上に真空吸着作用
により保持固定され、次いで、除電位置bにおいて、除
電された後、接着剤塗布位置cにおいて、図外の基材回
転機構により保持部材1を低速で回転させながら紫外線
硬化樹脂からなる接着剤Sを基材W1上に滴下し、これ
により粘性をもつ接着剤Sは基材W1上にリングドーナ
ツ状に塗布され、次に、重合位置dにおいて、他方の基
材W2を一方の基材W1上に上方から自重により置くよう
な状態で同心状に重ね合わせ、次いで拡散前押圧位置e
において、上下動機構6により図5から図6の如く押圧
部材5を下降させ、押圧部材5により他方の基材W2
一方の基材W1上に弱い圧力で軽く押圧し、接着剤Sを
少し広げ、その後、基材回転位置fにおいて、保持部材
1を高速回転させることにより、接着剤Sを遠心力で相
互の基材W1・W2間において満遍なく広げると共に余分
な接着剤Sは基材W1・W2の外端面から吐出させ、この
場合基材W1・W2の板面には環状の液溜溝W4が形成さ
れ、この液溜溝W4内にも余分な接着剤Sが落とし込ま
れ、この後に紫外線照射位置gにおいて、低速で保持部
材1を回転させながら、紫外線を紫外線ランプより照射
することにより接着剤Sを硬化させ、次いで、良否判別
取出位置iにおいて、重ね合わせ状態の良品及び不良品
に判別すると共に取り出すことになり、そして、クリー
ニング位置jにおいて、保持部材1上の接着剤等による
汚れをクリーニングすることになり、この繰り返しによ
り連続的に一連の基材W1・W2の重ね合わせ工程がなさ
れることになる。
【0014】このように、図5、図6の如く、拡散前押
圧機構4により、他方の基材W2を一方の基材W1上に弱
い圧力で軽く押圧して接着剤Sを少し広げた後、基材回
転位置fにおいて、保持部材1を高速回転させることに
より接着剤Sを遠心力で相互の基材W1・W2間において
満遍なく広げることになり、このため、図7の如く、接
着剤塗布箇所Dより内周側及び外周側に接着剤Sを広げ
た後に保持部材1を高速回転させることにより接着剤S
を遠心力で相互の基材W1・W2間において広げることが
でき、よって、接着剤塗布位置より内周側への接着剤S
の広がり状態を均一にでき、遠心力による広げ作用に相
俟って全面均一な貼り合わせ接着を行うことができると
共に接着剤の広がり時間を短縮することもでき、作業性
を向上することができる。
【0015】又、この場合、上記拡散前押圧機構4は上
側の基材を押圧可能な押圧部材5と、押圧部材5を上下
動作させる上下動機構6とからなるので、構造を簡素化
することができ、又、この場合、上記押圧部材5は弾性
環状体16を備えているから、弾性環状体16の弾性作
用を伴って基材W2を弱く押圧することができ、それだ
け接着剤Sを適度な広がり状態で広げることができ、貼
り付け作業を良好に行うことができる。
【0016】尚、本発明は上記実施の形態例に限られる
ものではなく、保持部材1、拡散前押圧機構4、その他
の構造についても適宜変更して設計されるものである。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1又は2記
載の発明にあっては、拡散前押圧機構により、他方の基
材を一方の基材上に弱い圧力で軽く押圧して接着剤を少
し広げた後、保持部材を高速回転させることにより接着
剤を遠心力で相互の基材間において満遍なく広げること
になり、このため、接着剤塗布箇所より内周側及び外周
側に接着剤を広げた後に保持部材を高速回転させること
により接着剤を遠心力で相互の基材において広げること
ができ、よって、接着剤塗布位置より内周側への接着剤
の広がり状態をも均一にでき、遠心力による広げ作用に
相俟って全面均一な貼り合わせ接着を行うことができる
と共に接着剤の広がり時間を短縮することもでき、作業
性を向上することができる。
【0018】又、請求項3記載の発明にあっては、上記
拡散前押圧機構は上側の基材を押圧可能な押圧部材と、
押圧部材を上下動作させる上下動機構とからなるので、
構造を簡素化することができ、又、請求項4記載の発明
は、上記押圧部材は弾性環状体を備えているから、弾性
環状体の弾性作用を伴って基材を弱く押圧することがで
き、それだけ接着剤を適度な広がり状態で広げることが
でき、貼り付け作業を良好に行うことができる。
【0019】以上、所期の目的を充分達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の部分側面図である。
【図2】本発明の実施の形態例の部分拡大側面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態例の部分平面図である。
【図4】本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態例の部分説明平面図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態例の全体説明平面図であ
る。
【図9】貼合わせ工程の説明斜視図である。
【図10】貼合わせ工程の説明斜視図である。
【図11】貼合わせ工程の説明側面図である。
【図12】貼合わせ工程の説明側面図である。
【符号の説明】
1 基材 W2 基材 S 接着剤 1 保持部材 4 拡散前押圧機構 5 押圧部材 6 上下動機構 16 弾性環状体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持部材上に合成樹脂板からなるDVD
    用の二枚の基材のうちの下側の一方の基材を給送し、該
    一方の基材を回転しつつその板面に接着剤を塗布し、該
    上側の他方の基材を接着剤を介して一方の基材に重ね合
    わせ、該重ね合わせた二枚の基材を回転させて接着剤を
    広げて二枚の基材を貼り合わせるに際し、上記重ね合わ
    せた二枚の基材を回転させて接着剤を広げる前におい
    て、上側の基材を下側の基材に弱く押圧することを特徴
    とするDVD貼り合わせ方法。
  2. 【請求項2】 保持部材上に合成樹脂板からなるDVD
    用の二枚の基材のうちの下側の一方の基材を給送し、該
    一方の基材を回転しつつその板面に接着剤を塗布し、該
    上側の他方の基材を接着剤を介して一方の基材に重ね合
    わせ、該重ね合わせた二枚の基材を回転させて接着剤を
    広げて二枚の基材を貼り合わせる装置において、上記上
    側の基材を上記重ね合わせた二枚の基材を回転させて接
    着剤を広げる前において下側の基材に弱く押圧する拡散
    前押圧機構を備えてなることを特徴とするDVD貼り合
    わせ装置。
  3. 【請求項3】 上記拡散前押圧機構は上側の基材を押圧
    可能な押圧部材と、該押圧部材を上下動作させる上下動
    機構とからなることを特徴とする請求項1又は2記載の
    DVD貼り合わせ装置。
  4. 【請求項4】 上記押圧部材は弾性環状体を備えてなる
    ことを特徴とする請求項3記載のDVD貼り合わせ装
    置。
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