JPH10288104A - 乗用作業車の吸気音低減装置 - Google Patents

乗用作業車の吸気音低減装置

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JPH10288104A
JPH10288104A JP9249197A JP9249197A JPH10288104A JP H10288104 A JPH10288104 A JP H10288104A JP 9249197 A JP9249197 A JP 9249197A JP 9249197 A JP9249197 A JP 9249197A JP H10288104 A JPH10288104 A JP H10288104A
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intake
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air
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Akihiko Shimizu
明彦 清水
Yoshitake Hisada
義武 久田
Tetsuya Fujimoto
哲也 藤本
Masamitsu Kamimura
正満 上村
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Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体の外周に中空のパイプで構成した車体
フレームを配設し、該車体フレーム内にエンジンを配置
し、左右に配置する車体フレームを連結する連結フレー
ムをエンジンにエアを吸気する吸気用の管の一部として
使用する乗用作業車における吸気音低減装置に関する。 【解決手段】 連結フレーム66の左右途中部に吸気口
67とエンジン9に直接にエアを送るエアクリーナ51
とを連通し、連結フレームの左右端部に吸気音を消音す
るサイドブランチ66a・66bを形成し、連結フレー
ムよりエンジン側にエアクリーナを設けている。また、
連結フレーム66の左右一側を車体フレーム1内に連通
し、連通した側の車体フレームの前後途中位置に吸気口
70を開口し、エアクリーナに連結される吸気用の管を
延長させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、特に乗用作
業車の吸気音低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば乗用作業車等をエンジンで
駆動する車両においては、エンジンの吸気に伴う吸気脈
動やエアクリーナの振動、及びこれらの振動等の吸気管
への伝播などによる吸気音、即ち騒音が発生し、この騒
音が車両の運転手や車両の近傍にいる者に不快感を与え
ていた。そこで、エアクリーナから吸入したエアを、左
右のフレームを連結するパイプ状の連結フレームを介し
てエンジンに案内し、該連結フレームの一部に吸気音を
消音する共鳴装置であるサイドブランチを形成したり、
該連結フレーム内の一部に、又は連結フレーム内の一部
とフレームの一部とに、吸気音を消音する共鳴装置であ
るレゾネータを形成し、特定の周波数を共振現象によっ
て減衰させた技術は特開平8−332283によって出
願されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
手段においては、エアクリーナによって吸引したエアを
左右のフレームを連結するパイプフレームを利用してサ
イドブランチやレゾネータを設ける構成においては、エ
アクリーナに配設する吸気管が非常に短く、吸気音がか
なり大きく、騒音を十分に抑えることができないものと
なっていた。また、エアクリーナを通過して塵等を取り
除いたエアがエンジンのキャブレターに送るまでの間
に、連結フレームに溶着されたサイドブランチやレゾネ
ータを通過しており、溶着による屑やバリ等が除去しき
れていない場合には、キャブレターを介してエンジンの
シリンダ内にバリ等が吸気され、シリンダやピストンの
磨耗を早めるものとなっていた。その為に、工場におい
てサイドブランチやレゾネータ等の溶着後の溶接による
カスやバリ等を完全に除去する作業を必要としており、
工場における製造作業を煩雑にするものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、機体の外周に中空のパイプで
構成した車体フレームを配設し、該車体フレーム内にエ
ンジンを配置し、左右に配置する車体フレームを連結す
る連結フレームをエンジンにエアを吸気する吸気用の管
の一部として使用する乗用作業車において、前記連結フ
レームの左右途中部に吸気口とエンジンに直接にエアを
送るエアクリーナとを連通し、連結フレームの左右端部
に吸気音を消音するサイドブランチを形成し、連結フレ
ームよりエンジン側にエアクリーナを設けるようにして
いる。また、前記連結フレームの左右途中部にエンジン
に直接にエアを送るエアクリーナとを連通し、該連結フ
レームの左右一側を車体フレーム内に連通し、連通した
側の車体フレームの前後途中位置に吸気口を開口し、エ
アクリーナに連結される吸気用の管を延長させている。
また、前記連結フレームの左右一側途中部にエンジンに
接続されるエアクリーナが連通され、連結フレームの左
右他側途中部に前方に伸延する吸気管が連通され、エア
クリーナに連結される吸気用の管を延長させている。ま
た、前記連結フレームの左右一側途中部にエンジンに接
続されるエアクリーナが連通され、連結フレームの左右
他側途中部に前方に突出する吸気管が固設され、該吸気
管がエンジンルーム内の前部に固設されるサイドカバー
に接続され、該サイドカバーに吸気口を開口し、エアク
リーナに連結される吸気用の管を延長させている。ま
た、エアクリーナとエンジン側のキャブレターとの間に
膨張型の消音部材であるプレチャンバーを介装してい
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1はパイプ状の車体フレームを有する乗用作業
車の側面図、図2は車体フレーム内に本発明の吸気音低
減装置を搭載した乗用作業車の側面図、図3は同じく平
面図、図4は車体フレーム内に収納されるエンジンを示
す斜視図、図5は吸気音低減装置の第一の実施例を示す
平面図、図6は同じく第二の実施例を示す平面図、図7
は同じく第二の実施例における別形態を示す平面図、図
8は同じく第三の実施例を示す平面図、図9は同じく第
三の実施例における別形態を示す平面図、図10は同じ
く第四の実施例を示す平面図、図11は同じく第四の実
施例における別形態を示す平面図、図12は同じく第五
の実施例を示す平面図、図13は同じく第五の実施例に
おける別形態を示す平面図ある。
【0006】まず、本発明の吸気音低減装置を搭載した
乗用作業車の概略構成を図1〜図3により説明する。乗
用作業車Aの車体フレーム1前部に、フロントアクスル
ケースを介して左右一対の前車輪3・3が取付けられ、
後部にはリアアクスルケースを介して左右一対の後車輪
5・5が取付けられている。また、車体フレーム1には
運転部やエンジン9やマフラー11などが配設され、該
車体フレーム1後端に図示せぬ昇降機構を取付け、該昇
降機構に耕耘作業機などの各種作業機を接続可能に構成
している。
【0007】前記車体フレーム1は、前後方向に伸延す
る左右一対のメインフレーム20・20と、該メインフ
レーム20・20の前端部と後端部との間に架設した平
面視略U字状に形成したサブフレーム21と、該サブフ
レーム21の後部に起倒自在に立設されて正面視門型に
形成したガード22などとから構成されている。
【0008】前記サブフレーム21は、前記メインフレ
ーム20・20の前方左右方向に横架した前側フレーム
形成パイプ24と、該前側フレーム形成パイプ24の左
右側端より後方へ突設した左右側フレーム形成パイプ2
5・25とから成っている。そして、該左右側フレーム
形成パイプ25・25は、それぞれ前後車輪3・3・5
・5の直上方位置に配置しており、前端から後下方へ向
かって傾斜する踏ん張り面形成部25a・25aと、該
踏ん張り面形成部25a・25aの後端から、後述する
運転部の座席36の側方位置まで後上方へ向けて傾斜す
る側方傾斜部25b・25bと、該側方傾斜部25b・
25bからメインフレーム20・20の後端上方位置ま
で略水平に伸延する後方伸延部25c・25cとから形
成されている。
【0009】左右の前記踏ん張り面形成部25a・25
a間には、該踏ん張り面形成部25a・25aと同一平
面上にて前端から後下方へ向けて傾斜した踏ん張り面部
71を張設しており、作業者は該踏ん張り面部71に足
を載せた安全で楽な姿勢にてハンドル操作が行えるよう
に構成するとともに、下り傾斜路面を走行する際には、
作業者は踏ん張り面部71上で足を踏ん張ることができ
るようにしている。
【0010】また前記運転部は、メインフレーム20・
20の前端部にハンドルコラム31を、サブフレーム2
1の踏ん張り形成部25a・25aと略直交する方向に
立設し、該ハンドルコラム31の上端にハンドル32を
配設し、該ハンドル32の後方に座席36を配設してい
る。そして、該座席36の後方位置における前記サブフ
レーム21の後方伸延部25c・25cには、正面視門
型に形成された前記ガード22がブラケット27を介し
て立設され、該ガード22はブラケット27を中心とし
て後方へ回動可能に構成されている。
【0011】また、前記座席36の後方において、メイ
ンフレーム20・20後部上には、側面視略L字状に形
成したエンジン設置台52が固設され、その上端は前記
サブフレーム21の後方伸延部25c・25c前端を連
結している前支持体54に固定されている。該エンジン
設置台52にエンジン9を設置し、該エンジン9の後端
右側にエアクリーナ51を配設している。前記エンジン
設置台52は遮蔽板により形成され、エンジン9の前面
及び下面を被装し、図2、図4に示すようにエンジン9
の左右側面は遮蔽板である遮音カバー57・58によっ
て被装され、エンジン9の後面が遮音カバー59によっ
て被装され、該遮音カバー57・58・59によって被
装されているエンジン9上部は、ボンネット45により
被覆されエンジンルーム60が形成されている。該エン
ジンルーム60によって、座席36に搭乗する作業者へ
は透過音として伝達されており防音効果を増している。
また、前記エンジン9後部を被装する遮音カバー59上
部とはボンネット45後下部との間の開口部が排気口6
0aとされ、エンジン9側部に設けた図示せぬファンに
よって吸引した冷却風を、エンジンルーム60後部の排
気口60aより排気しており、エンジン9の放射熱を排
出している。
【0012】図2、図3に示すように、前記エンジン9
の後方には、前記サブフレーム21の後方伸延部25c
・25c後端部を連結する、中空パイプで形成された連
結フレーム66を左右方向に横架している。該連結フレ
ーム66には、前記エアクリーナ51が連通されてい
る。エンジン9の左方には、排気ダクト53が配設さ
れ、該排気ダクト53の端部にマフラー11が設けられ
ている。
【0013】前記車体フレーム1の各構成部材であるメ
インフレーム20・20、サブフレーム21、ガード2
2及び連結フレーム66は、それぞれ中空の丸または角
型のパイプを用いて、軽量かつ高剛性に構成している。
また、前記メインフレーム20・20後部は直上方へ立
上げ状に伸延され、上端部が連結フレーム66の途中部
に連結されており、剛性の高いフレーム構造とされ、前
記連結フレーム66を後述するサイドブランチとして使
用した場合に、連結フレーム66自身の吸気脈動による
振動が抑えられる。
【0014】次に、吸気音低減装置について、図5を用
いて説明する。前記エンジン9の後方において、前記左
右側フレーム形成パイプ25・25の後方伸延部25c
・25c後端部には、前記連結フレーム66が横架さ
れ、該後方伸延部25c・25cを連結している。該連
結フレーム66の左右方向の左側途中部の下面には前記
エアクリーナ51が接続され、該エアクリーナ51にエ
ンジン9が接続されている。前記連結フレーム66の左
側途中部の後面にエアを吸気する吸気口67が接続され
ている。
【0015】また、前記連結フレーム66の図面におけ
る左端からエアクリーナ51との連結部までの範囲が、
第一サイドブランチ部66aを、連結フレーム66の図
面における右端からエアクリーナ51との連結部までの
範囲が、第二サイドブランチ部66bを形成しており、
該連結フレーム66の全長をサイドブランチとしてい
る。尚、前記第二サイドブランチ部66bは、吸気口6
7の接続する位置を右側に移動させることで長短変更す
ることができる。
【0016】このようにサイドブランチ式の吸気音低減
装置が構成され、前記吸気口67から吸入された吸気
は、連結フレーム66を通過し、該連結フレーム66の
下流であるエンジン側に配したエアクリーナ51を介
し、直接にエンジン9内へエアが案内される。従って、
前記連結フレーム66に溶着したエアクリーナ51や吸
気口67の溶着によるバリ等が、エンジン9に吸引され
る前にエアクリーナ51によって除去されるので、溶着
後のバリ等を工場において完全に除去する作業が不必要
となり、工場における製造が容易となっている。また、
このエンジン9へ吸気するときに吸気脈動や連結フレー
ム66、吸気口67の振動などによる騒音が発生する。
この騒音が、サイドブランチとして作用する連結フレー
ム66の前記第一サイドブランチ部66a及び第二サイ
ドブランチ部66bによって、消音されるのである。
【0017】また、前記第一サイドブランチ部66a及
び第二サイドブランチ部66bはある特定の周波数帯域
の音に対して消音効果を有するもので、それぞれ第一サ
イドブランチ部66aの長さL1、及び第二サイドブラ
ンチ部66bの長さL2を変化させることにより有効な
周波数帯域を変更することができ、所望の周波数帯域に
対応する寸法に前記長さL1及び長さL2を予め設定し
ている。
【0018】本実施例の場合、例えば大きな騒音を発生
する周波数帯域である120Hz付近及び240Hz付
近の騒音を消音できる寸法に、前記長さL1及び長さL
2を設定している。即ち設定共鳴周波数を、例えば第一
サイドブランチ部66aで120Hz、第二サイドブラ
ンチ部66bで240Hzとしている。サイドブランチ
は、設定共鳴周波数の奇数倍の周波数に対しても消音効
果を有するので、前記例によれば、例えば360Hz付
近や720Hz付近の騒音も消音可能である。また、前
記長さL1及び長さL2の一方もしくは両方の設定共鳴
周波数を、例えば30Hzとすれば、さらに多くの周波
数帯域の消音が可能になる。このように、連結フレーム
66を吸気管及びサイドブランチとして利用していなが
ら、二種の周波数帯域の消音を可能としているので、低
コストで大幅な騒音の低減ができるのである。
【0019】吸気音低減装置の第二の実施例を、図6に
より説明する。前記エンジン9の後方において、前記後
方伸延部25c・25cに前記連結フレーム66が横架
され、該連結フレーム66の左右途中部にエアクリーナ
51を接続して、エアクリーナ51下部にエンジン9を
接続し、エアクリーナ51に連通する吸気管として連結
フレーム66とフレーム形成パイプ25の後方伸延部2
5cとが利用されている。即ち、前記連結フレーム66
の左右途中部とエアクリーナ51との連結部より左側の
連結フレーム66を吸気管とし、該連結フレーム66と
左側の後方伸延部25cとの接合部に連通口25dが開
口され、後方伸延部25cのエンジン9前部より前方位
置において内側方向にパイプである吸気口70が固設さ
れ、後方伸延部25cが吸気管とされている。前記吸気
口70は側面視において遮音材であるエンジン設置台5
2に囲まれた位置に配置されている。
【0020】この第二の実施例のように吸気管延長式の
吸気音低減装置を構成することで、前方のエンジン9に
よる廃熱が後方に排気されており、エンジン9前方に配
した吸気口70によって冷気が吸気され、エンジン9へ
案内される吸気の温度を低温にすることができ、エンジ
ン9の性能を向上させることができる。また、吸気口7
0が遮蔽板であるエンジン設置台52に囲まれており脈
動音が座席36側に伝達されることはない。更に、前記
後方伸延部25cと連結フレーム66とが長さの長い吸
気管として使用され、吸気による吸気音が低減される。
【0021】また、第二の実施例において吸気管として
口径の大きいフレーム形成パイプ25の後方伸延部25
cが使用されているが、口径を小径とする後方伸延部2
5c’が用いられる場合には、図7に示すように後方伸
延部25c’前部に口径を大きくし内部容積の大きい膨
張型の消音装置であるプリチャンバー72を配設し、共
鳴を生じるエネルギーを吸収することで幅広い周波数帯
域の吸気音の低減を図っている。
【0022】また、吸気音低減装置の第三の実施例を、
図8により説明する。左右に配した前記後方伸延部25
c・25c後端部には、前記連結フレーム66が横架さ
れ、該連結フレーム66の左右方向の左側途中部の下面
には前記エアクリーナ51が接続されている。前記連結
フレーム66は吸気管として用いられ、連結フレーム6
6の左右方向の右側途中部の前面に吸気管73の後端部
が接続されており、連結フレーム66のエアクリーナ5
1との連結部より左側から吸気管73の連結部までの間
を吸気管部66a’とされている。前記吸気管73は左
側に配置した伸延部25cに支持されながら前方に伸延
し、吸気管73前端部がエンジン9の前方位置まで延出
され、エンジン9による排気熱に影響のされない冷気が
吸引されている。
【0023】この第三の実施例のように吸気管延長式の
吸気音低減装置を構成することで、吸気管の長さが、吸
気管部66a’と吸気管73との合わせた全長の長い管
が形成され、脈動が吸気管73前端に伝わるまでに減衰
し、吸気音を減少させることができる。また、エンジン
9の放射熱がエンジン9後方より排気されており、エン
ジン9の廃熱に影響をうけることのないエンジン9の前
方の冷気が吸気管73より吸気されており、エンジン9
内に熱膨張されていない低温のエアが吸気され、エンジ
ン9の性能を向上させることができる。
【0024】また、第三実施例にプリチャンバーを配設
する構成にすることもできる。即ち、図9に示すよう
に、前記連結フレーム66の右側途中部にエアクリーナ
51が接続され、連結フレーム66の左側途中部に吸気
管73’が接続され、吸気管73’がエンジン9前方ま
で延出されている。本実施例においては吸気管73’前
部途中位置に膨張型の消音器であるプリチャンバー74
が配設されている。該プリチャンバー74によって、吸
気管73’と吸気管部66a’によって減衰されなかっ
た幅広い周波数の吸気音が吸収され、吸気管73’前端
の開口からの吸気音が減少される。
【0025】また、吸気音低減装置の第四の実施例を、
図10により説明する。エアクリーナ51にエアを吸引
する構成として、エンジンルーム60内に取り付けられ
ているサイドカバー75より吸気する構成にしている。
即ち、エンジンルーム60の構成部材である遮音カバー
57とボンネット45の前部に筒状のサイドカバー75
が配置され、該サイドカバー75前部内側に吸気口75
aが開口されている。このサイドカバー75に吸気管7
6が連通され、該吸気管76を介してエアクリーナ51
に、熱風が滞留することがないようにエンジンルーム6
0前部の冷気が吸気されている。この吸気管76は、前
記後方伸延部25cに平行状に前後方向に配置され、後
方伸延部25cによって支持され、吸気管76後端部が
連結フレーム66左側に接続されている。該連結フレー
ム66右側下部に前記エアクリーナ51が配設され、連
結フレーム66のエアクリーナ51との連結部より左側
から吸気管76の連結部までの間を吸気管部66a’と
している。
【0026】この第四の実施例のように構成すること
で、エンジン9内にエンジンルーム60前部の膨張して
いない温度の低いエアが吸気されており、エンジン9へ
案内される吸気の温度を低温にすることができ、エンジ
ン9の性能を向上させることができる。また、前記サイ
ドカバー75に開口した吸気口75aはエンジンルーム
60内に設けられており、吸気口75aより発生する吸
気音が直接に座席36に搭乗する作業者に伝達されるこ
とがなく、防音効果が向上されている。更に、エアクリ
ーナ51内に吸気する管が吸気管76と吸気管部66
a’とにより長く形成しており、吸気音が低減されてい
る。
【0027】尚、第四の実施例においては、吸気管76
と吸気管部66a’とを介してエアクリーナ51内に吸
気する構成であり、口径の小さいものが用いられている
が、図11に示すように、サイドカバー75後部にプリ
チャンバー77を配し、連通パイプ82を介してサイド
カバー75とプリチャンバー77とを連通させて、消音
室を二段に設けて、幅広い周波数帯域で共振させるこ
で、吸気口75aから外部に伝播される吸気音が減少さ
れる。
【0028】また、吸気音低減装置の第五の実施例を、
図12により説明する。第五の実施例は、第一の実施例
の前記連結パイプ66の左右両端部に第一サイドブラン
チ部66a及び第二サイドブランチ部66bが形成され
たサイドブランチ式の吸気音低減装置を利用したもので
ある。前記連結パイプ66の左側下面に固設したエアク
リーナ51とエンジン9のキャブレター13との間に膨
張型の消音器であるプレチャンバー78を介在させてい
る。
【0029】この第五の実施例のように、エアクリーナ
51とキャブレター13との間にプレチャンバー78を
介在させる構成にすると、プレチャンバー78によてエ
ンジン9の吸引による脈動が減少されるので、エアクリ
ーナ51に発生する固体音が減少され吸気音を大幅に減
少させることができる。また、前記プレチャンバー78
は吸気管等の管径に比べ内部容積が大きくされており、
サージタンクの働きがあり、エンジン9のバルブの開閉
によるキャブレター13内を流れるエアの圧がキャブレ
ター13に衝撃として伝達されることが防がれている。
【0030】また、第五の実施例として図13に示すよ
うに構成することもできる。前記エンジン9前部まで延
出する吸気管73と吸気管部66a’とにより吸気管の
全長を長くした吸気管延長式の吸気音低減装置を利用し
たものである。吸気管73と吸気管部66a’とにより
吸気管の全長を長くしたことによって、キャブレター1
3内の脈動が大きくなる構成となっており、この脈動に
キャブレター13を対応させることは困難であり、脈動
が大きいとエンジン9出力の安定性が悪くなる場合があ
った。これを防ぐために、この吸気管延長式の吸気音低
減装置のエアクリーナ51とキャブレター13との間に
図13に示すように膨張型の消音器であるプレチャンバ
ー79を介在させている。
【0031】このように、エアクリーナ51とキャブレ
ター13との間にプレチャンバー79を介在させる構成
にすると、吸気管延長によるキャブレター13内の脈動
の増加を抑えることができ、エアクリーナ51による固
体音の発生が減少され、吸気音を低減することができ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、吸気口から吸入さ
れた吸気によって、エンジンへ案内されるときに発生す
る、吸気脈動などによる騒音である吸気音の内、大きな
騒音を発生する複数の周波数帯域を連結フレームに形設
したサイドブランチを用いて消音する構成にするため
に、連結パイプにエアクリーナや吸気口を溶着しても、
該連結パイプより下流のエンジン側にエアクリーナを配
置しており、吸気口やエアクリーナ自身を連結パイプに
溶着した溶接によるカスやバリ等がエアクリーナで除去
され、エンジン内に送られることがなくなり、耐久性の
あるエンジンを提供することができる。
【0033】また、請求項2記載のように、エンジンに
直接にエアを送るエアクリーナを左右に配置するフレー
ム形成パイプを連結する連結フレームに連結し、該連結
フレームと左右一側のフレーム形成パイプとを連通し、
連通した側のフレーム形成パイプの前後途中位置に吸気
口を開口し、エアクリーナに連結される吸気用の管を機
体を支持する車体フレームを利用して前方まで延長させ
ており、エンジン吸気されることで、吸気用の管に発生
する吸気脈動がエアクリーナより長い距離に渡って伝わ
り、フレーム形成パイプの前後途中位置に吸気口より伝
播する吸気音を減衰させることができ、騒音を低下する
ことができる。この全長の長い吸気管を車体フレームを
利用しており、特別の管を設ける必要がないので、コス
トを削減する吸気音低減装置を構成することができる。
また、車体カバーに設けた吸気口をエンジン前方に開口
し、温度の低い空気を吸引させることでエンジンの性能
を向上させることができる。
【0034】また、請求項3記載のように、左右に配置
するフレーム形成パイプを連結する連結フレームの一側
途中部に、エンジンに接続されるエアクリーナを連通
し、連結フレームをエンジンにエアを吸気する吸気用の
管の一部とし、連結フレームの左右他側途中部に前方に
伸延する吸気管が連通され、エアクリーナに連結される
吸気用の管を連結フレームを介して前方に延長させてお
り、エンジンに吸気されることで発生する吸気脈動がエ
アクリーナより長い距離に渡って伝わり、フレーム形成
パイプの前後途中位置に吸気口より伝播する吸気音を減
衰させることができ、騒音を低下することができる。ま
た、吸気管を前方に伸延させて温度の低い空気を吸引さ
せることでエンジンの性能を向上させることができる。
【0035】また、請求項4記載のように、エンジンを
被装する遮音性を有するエンジンルーム60内の前部に
サイドカバーを設け、エアクリーナに接続される吸気用
の管として、連結フレームと該連結フレームの左右他側
途中部に連通させる吸気管を介してサイドカバーに接続
し、該サイドカバーに吸気口を開口させており、エアク
リーナに接続される吸気用の管を延長させており、エン
ジンに吸気されることで発生する吸気脈動がエアクリー
ナより長い距離に渡って伝わり、フレーム形成パイプの
前後途中位置に吸気口より伝播する吸気音を減衰させる
ことができ、騒音を低下することができる。また、吸気
音を伝播する吸気口が遮音性の高いエンジンルーム内に
設けられており、吸気音が直接に運転者に伝播されるこ
となく、エンジンルームを透過した透過音が伝播される
ので、更なる消音をすることができる。
【0036】また、請求項5記載のように、エアクリー
ナに接続する吸気用の管を延長したことで、エンジンに
接続されるキャブレター内の吸気脈動が大きくなる場合
においても、エアクリーナとエンジン側のキャブレター
との間に膨張型の消音部材であるプレチャンバーを介装
したことで、エンジンの吸引による吸気脈動が減少さ
れ、エンジン出力を安定させると同時に、エアクリーナ
に発生する固体音が減少され吸気音を大幅に減少させて
いる。また、前記プレチャンバーは吸気管等の管径に比
べ内部容積が大きくされており、サージタンクの働きが
行われており、エンジンのバルブの開閉によるキャブレ
ター内を流れるエアの動圧がキャブレターに衝撃として
伝達されることが防がれており、キャブレターに生じる
固体音が減少され、さらなる消音をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプ状の車体フレームを有する乗用作業車の
側面図である。
【図2】車体フレーム内に本発明の吸気音低減装置を搭
載した乗用作業車の側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】車体フレーム内に収納されるエンジンを示す斜
視図である。
【図5】吸気音低減装置の第一の実施例を示す平面図で
ある。
【図6】同じく第二の実施例を示す平面図である。
【図7】同じく第二の実施例における別形態を示す平面
図である。
【図8】同じく第三の実施例を示す平面図である。
【図9】同じく第三の実施例における別形態を示す平面
図である。
【図10】同じく第四の実施例を示す平面図である。
【図11】同じく第四の実施例における別形態を示す平
面図である。
【図12】同じく第五の実施例を示す平面図である。
【図13】同じく第五の実施例における別形態を示す平
面図である。
【符号の説明】
A 乗用作業車 1 車体フレーム 9 エンジン 11 マフラー 13 キャブレター 25c 後方伸延部 51 エアクリーナ 66 連結フレーム 66a 第一サイドブランチ 66b 第二サイドブランチ 67 吸気口 70 吸気口 73 吸気管 75 サイドカバー 75a 吸気口 76 吸気管 78 プレチャンバー 79 プレチャンバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久田 義武 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 藤本 哲也 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 上村 正満 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の外周に中空のパイプで構成した車
    体フレームを配設し、該車体フレーム内にエンジンを配
    置し、左右に配置する車体フレームを連結する連結フレ
    ームを、エンジンにエアを吸気する吸気用の管の一部と
    して使用する乗用作業車において、前記連結フレームの
    左右途中部に吸気口とエンジンに直接にエアを送るエア
    クリーナとを連通し、連結フレームの左右端部に吸気音
    を消音するサイドブランチを形成し、連結フレームより
    エンジン側にエアクリーナを設けたことを特徴とする乗
    用作業車の吸気音低減装置。
  2. 【請求項2】 機体の外周に中空のパイプで構成した車
    体フレームを配設し、該車体フレーム内にエンジンを配
    置し、左右に配置する車体フレームを連結する連結フレ
    ームを、エンジンにエアを吸気する吸気用の管の一部と
    して使用する乗用作業車において、前記連結フレームの
    左右途中部にエンジンに直接にエアを送るエアクリーナ
    とを連通し、該連結フレームの左右一側を車体フレーム
    内に連通し、連通した側の車体フレームの前後途中位置
    に吸気口を開口し、エアクリーナに連結される吸気用の
    管を延長させたことを特徴とする乗用作業車の吸気音低
    減装置。
  3. 【請求項3】 機体の外周に中空のパイプで構成した車
    体フレームを配設し、該車体フレーム内にエンジンを配
    置し、左右に配置する車体フレームを連結する連結フレ
    ームを、エンジンにエアを吸気する吸気用の管の一部と
    して使用する乗用作業車において、前記連結フレームの
    左右一側途中部にエンジンに接続されるエアクリーナが
    連通され、連結フレームの左右他側途中部に前方に伸延
    する吸気管が連通され、エアクリーナに連結される吸気
    用の管を延長させたことを特徴とする乗用作業車の吸気
    音低減装置。
  4. 【請求項4】 機体の外周に中空のパイプで構成した車
    体フレームを配設し、該車体フレーム内に遮音性の高い
    エンジンルームによって被装されるエンジンを配置し、
    左右に配置する車体フレームを連結する連結フレームを
    エンジンにエアを吸気する吸気用の管の一部として使用
    する乗用作業車において、前記連結フレームの左右一側
    途中部にエンジンに接続されるエアクリーナが連通さ
    れ、連結フレームの左右他側途中部に前方に突出する吸
    気管が固設され、該吸気管がエンジンルーム内の前部に
    固設されるサイドカバーに接続され、該サイドカバーに
    吸気口を開口し、エアクリーナに連結される吸気用の管
    を延長させたことを特徴とする乗用作業車の吸気音低減
    装置。
  5. 【請求項5】 エアクリーナとエンジン側のキャブレタ
    ーとの間に膨張型の消音部材であるプレチャンバーを介
    装したことを特徴とする請求項1若しくは請求項2、請
    求項3、請求項4記載の乗用作業車の吸気音低減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129239A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Honda Motor Co Ltd 中空溶接組立フレーム構造

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