JPH10287811A - 硬化性シリコーン組成物 - Google Patents

硬化性シリコーン組成物

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JPH10287811A
JPH10287811A JP9069124A JP6912497A JPH10287811A JP H10287811 A JPH10287811 A JP H10287811A JP 9069124 A JP9069124 A JP 9069124A JP 6912497 A JP6912497 A JP 6912497A JP H10287811 A JPH10287811 A JP H10287811A
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silicon
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organopolysiloxane
curable silicone
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Hiroshi Enami
博司 江南
Yuji Hamada
裕司 浜田
Akihiro Nakamura
昭宏 中村
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 難燃性が優れるシリコーン硬化物を形成する
硬化性シリコーン組成物。 【解決手段】 100重量部の(A)分子構造中にSiO
4/2単位を有せず2個のケイ素原子結合アルケニル基を
有するオルガノポリシロキサン、0.01〜20重量部
の(B)平均単位式: (R1 3SiO1/2)a(SiO4/2)1.0 (式中、R1は一価炭化水素基、aは0.5〜4.0の
数)で表されるケイ素原子結合アルケニル基を有しても
よいオルガノポリシロキサン、(A)、(B)成分中のアル
ケニル基の合計1モルに対して、ケイ素原子結合水素原
子が0.1〜5モルとなる量の(C)一分子中に少なくと
も2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリ
シロキサン、触媒量の(D)ヒドロシリル化反応用触媒、
および0.0001〜1.0重量部の(E)一般式: R2 2N−R3−NR2 2 (式中、R2は水素原子もしくはアルキル基であり、R3
はアルキレン基である。)で表されるジアミン化合物か
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化性シリコーン組
成物に関し、詳しくは、難燃性が優れるシリコーン硬化
物を形成する硬化性シリコーン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化性シリコーン組成物は、硬化して、
電気的特性、耐熱性、耐候性等が優れたシリコーンゲ
ル、シリコーンゴム、あるいはシリコーンレジンを形成
するために、電気・電子部品の封止剤、充填剤、あるい
はコーティング剤として利用されている。このような硬
化性シリコーン組成物としては、例えば、分子鎖末端お
よび分子鎖側鎖にケイ素原子結合ビニル基を有するジオ
ルガノポリシロキサン、分子鎖末端および/または分子
鎖側鎖にケイ素原子結合水素原子を有するジオルガノポ
リシロキサン、および白金系触媒からなる硬化性シリコ
ーン組成物(特開昭48−17847号公報参照)、分
子鎖末端にケイ素原子結合ビニル基を有する分岐状のジ
メチルポリシロキサン、ケイ素原子結合水素原子を有す
るオルガノポリシロキサン、および白金系触媒からなる
硬化性シリコーン組成物(特開昭58−7452号公報
参照)、一分子中に2個以上のケイ素原子結合アルケニ
ル基を有し、環状ジオルガノシロキサンの含有量が0.
5重量%以下であるジオルガノポリシロキサン、ケイ素
原子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
レジン、分子鎖両末端にケイ素原子結合水素原子を有す
るジオルガノポリシロキサン、および白金系触媒からな
る硬化性シリコーン組成物(特開平5−209127号
公報参照)が提案されている。
【0003】また、このような硬化性シリコーン組成物
の保存安定性を向上させるために、ジアミン系化合物を
配合してなる硬化性シリコーン組成物も提案されている
(特開平1−213364号公報、特開平1−2158
56号公報、および特開平3−95267号公報参
照)。
【0004】しかし、これらの硬化性シリコーン組成物
を硬化して得られる透明ないし半透明のシリコーン硬化
物は難燃性が乏しいという問題があり、特に、この問題
はシリコーンゲルにおいて顕著であった。このため、こ
れらの硬化性シリコーン組成物、特に、シリコーンゲル
組成物により、高温に長時間さらされる電気・電子部品
を封止もしくは充填することはできなかった。
【0005】このようなシリコーン硬化物の難燃性を向
上させるために、各種の無機系難燃性付与剤を配合して
なる硬化性シリコーン組成物が提案されている。このよ
うな硬化性シリコーン組成物としては、例えば、一分子
中にケイ素原子結合アルケニル基を2個以上有するオル
ガノポリシロキサン、一分子中にケイ素原子結合水素原
子を2個以上有するオルガノポリシロキサン、補強性シ
リカ粉末、水酸化アルミニウム粉末、粘土質鉱物粉末、
トリアゾール系化合物、および白金系化合物からなる硬
化性シリコーン組成物(特開昭61−69865号公報
参照)、一分子中に平均0.1〜2.0個のケイ素原子
結合ビニル基を有するオルガノポリシロキサン、一分子
中に平均2個をこえるケイ素原子結合水素原子を有する
オルガノポリシロキサン、粉砕石英と金属炭酸塩とカー
ボンブラックからなる群から選ばれる無機充填剤、およ
び白金系触媒からなる硬化性シリコーン組成物(特開平
6−16937号公報参照)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの硬化
性シリコーン組成物は無機系難燃性付与剤を多量に配合
しなければ十分な難燃性を得ることができず、このた
め、このような硬化性シリコーン組成物は流動性や取扱
作業性が乏しかったり、得られるシリコーン硬化物の外
観が完全に不透明であり、白色、黒色、あるいは灰色に
限定されてしまうという問題があった。さらに、このよ
うな無機系難燃性付与剤を配合してなる硬化性シリコー
ン組成物を貯蔵しておくと、この無機系難燃性付与剤が
分離沈降してしまうという問題もあった。
【0007】本発明者らは上記の課題を解決するために
鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発
明の目的は、上記のような問題の少ない、難燃性が優れ
たシリコーン硬化物を形成する硬化性シリコーン組成物
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の硬化性シリコー
ン組成物は、 (A)分子構造中にSiO4/2単位を有さない、一分子中に少なくとも2個のケイ 素原子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)平均単位式: (R1 3SiO1/2)a(SiO4/2)1.0 (式中、R1は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、aは0.5〜4. 0の数である。) で表されるケイ素原子結合アルケニル基を有するか、または有さないオルガノポ リシロキサン 0.01〜20重量部、 (C)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリ シロキサン{(A)成分と(B)成分に含まれているケイ素原子結合アルケニル基の 合計1モルに対して、本成分に含まれているケイ素原子結合水素原子が0.1〜 5モルとなる量}、 (D)触媒量のヒドロシリル化反応用触媒、 および (E)一般式: R2 2N−R3−NR2 2 {式中、R2は同じか、または異なる、水素原子もしくは炭素原子数1〜4のア ルキル基であり、R3は炭素原子数2〜4のアルキレン基である。} で表されるジアミン化合物 0.0001〜1.0重量部 からなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の硬化性シリコーン組成物
を詳細に説明する。(A)成分は本組成物の主剤であり、
分子構造中にSiO4/2単位を有さない、一分子中に少
なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオ
ルガノポリシロキサンである。この成分中のケイ素原子
結合アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテ
ニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基が例示され、特
に、ビニル基であることが好ましい。また、この成分中
のアルケニル基以外のケイ素原子結合有機基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、ト
リル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェ
ネチル基等のアラルキル基;3,3,3−トリフロロプ
ロピル基、3−クロロプロピル基等のハロゲン化アルキ
ル基等のアルケニル基を除く置換もしくは非置換の一価
炭化水素基が例示され、特に、メチル基、フェニル基で
あることが好ましい。また、この成分はSiO4/2単位
を有さないものであれば特に限定されず、例えば、R3
SiO1/2単位、R2SiO2/2単位、およびRSiO3/2
単位の少なくとも二種の組み合せからなるオルガノポリ
シロキサン(Rは置換もしくは非置換の一価炭化水素基
であり、上記のような一価炭化水素基が例示される。)
が例示され、この分子構造としては、直鎖状、一部分枝
を有する直鎖状、分枝鎖状が例示され、特に、直鎖状、
一部分枝を有する直鎖状であることが好ましい。また、
この成分の粘度は限定されないが、例えば、25℃にお
ける粘度が50〜100,000センチポイズの範囲内
であることが好ましい。これは、この25℃における粘
度が50センチポイズ未満であると、得られるシリコー
ン硬化物の物理的特性が低下するおそれがあるからであ
り、一方、これが100,000センチポイズをこえる
と、得られる組成物の流動性や取扱作業性が低下するお
それがあるからである。
【0010】(B)成分は、(E)成分と併用して配合され
ることにより、本組成物の硬化物に難燃性を付与する成
分であり、平均単位式: (R1 3SiO1/2)a(SiO4/2)1.0 で表されるケイ素原子結合アルケニル基を有するか、ま
たは有さないオルガノポリシロキサンである。上式中の
1は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリ
ル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のア
ルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のア
リール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;3,3,3−トリフロロプロピル基、3−クロロプ
ロピル基等のハロゲン化アルキル基が例示され、特に、
この成分中の全Rの少なくとも95モル%がメチル基で
あることが好ましい。また、この成分のケイ素原子には
少量の水酸基、あるいはメトキシ基、エトキシ基等のア
ルコキシ基が結合していてもよく、特に、水酸基が結合
していることが好ましい。この成分中のケイ素原子に結
合する水酸基の含有量としては、4.0重量%以下であ
ることが好ましく、特に、3.5重量%以下であること
が好ましい。これは、この成分中のケイ素原子結合水酸
基は、本組成物を硬化して得られるシリコーン硬化物の
難燃性の向上に寄与している可能性があるからである。
また、上式中のaは0.5〜4.0の範囲内の数であ
り、好ましくは、0.5〜2.0の範囲内の数であり、
特に好ましくは、0.5〜1.5の範囲内の数である。
このような(B)成分は上記(A)成分に対して溶解するも
のが良好であり、これは、(B)成分が(A)成分中に溶解
すれば、得られる硬化物に良好な難燃性を付与できるか
らである。
【0011】本組成物において、(B)成分の配合量は、
(A)成分100重量部に対して0.01〜20重量部の
範囲内の量であり、好ましくは、0.01〜5重量部の
範囲内の量であり、特に好ましくは、0.1〜1.0重
量部の範囲内の量である。これは、(B)成分の配合量
が、(A)成分100重量部に対して、この範囲未満の量
であると、得られる硬化物の難燃性が低下する傾向があ
り、一方、この範囲をこえる量であると、得られる組成
物の粘度が高くなり、流動性や取扱作業性が低下する傾
向があるからである。
【0012】(C)成分は本組成物の架橋剤であり、一分
子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有す
るオルガノポリシロキサンである。この成分中のケイ素
原子に結合する有機基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のア
ルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシ
クロアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等
のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキ
ル基;3,3,3−トリフロロプロピル基、3−クロロ
プロピル基等のハロゲン化アルキル基等のアルケニル基
を除く置換もしくは非置換の一価炭化水素基が例示さ
れ、特に、メチル基、フェニル基であることが好まし
い。また、この成分の分子構造は限定されず、直鎖状、
一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、環状が例示され
る。また、この成分の粘度は限定されず、例えば、25
℃における粘度が1〜100,000センチポイズの範
囲内であることが好ましい。これは、この粘度が1セン
チポイズ未満であるものは揮発しやすく、得られる組成
物の組成が安定しないためであり、一方、これが10
0,000センチポイズをこえる場合には、得られる組
成物の流動性や取扱作業性が低下するおそれがあるから
である。
【0013】本組成物において、(C)成分の配合量は、
(A)成分と(B)成分に含まれているケイ素原子結合アル
ケニル基の合計1モルに対して、(C)成分に含まれてい
るケイ素原子結合水素原子が0.1〜5モルの範囲内と
なる量である。これは、(A)成分と(B)成分に含まれて
いるケイ素原子結合アルケニル基の合計1モルに対し
て、(C)成分に含まれているケイ素原子結合水素原子が
0.1モル未満となる量である組成物は十分に硬化しに
くくなるためであり、一方、これが5モルをこえる量で
ある組成物の硬化物は耐熱性が乏しくなるためである。
【0014】(D)成分のヒドロシリル化反応用触媒は本
組成物を硬化させるための触媒であり、例えば、塩化白
金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金のオレフィン
錯体、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン錯体、白金のジケトン錯体等の白
金系触媒;パラジウム黒、テトラキス(トリフェニルフ
ォスフィン)パラジウム等のパラジウム系触媒;その
他、ロジウム系触媒が挙げられ、特に、白金系触媒であ
ることが好ましい。
【0015】本組成物において、(D)成分の配合量は触
媒量であり、(D)成分として白金系触媒を用いた場合に
は、(A)成分に対して、この白金系触媒に含まれている
白金金属が重量単位で0.01〜1000ppmの範囲
内となる量であることが好ましく、特に、これが0.1
〜500ppmの範囲内となる量であることが好まし
い。これは、(A)成分に対して、この白金系触媒に含ま
れている白金金属が重量単位でこの範囲未満となる量で
ある組成物は十分に硬化しなくなる傾向があり、一方、
この範囲をこえる量である組成物の硬化物は加熱により
褐色に着色するおそれがあるからである。
【0016】(E)成分は、(B)成分と併用して配合され
ることにより、本組成物の硬化物に難燃性を付与する成
分であり、一般式: R2 2N−R3−NR2 2 で表されるジアミン化合物である。上式中のR2は同じ
か、または異なる、水素原子もしくは炭素原子数1〜4
のアルキル基であり、R2のアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示される。
また、上式中のR3は炭素原子数2〜4のアルキレン基
であり、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が例示
され、特に、エチレン基であることが好ましい。この成
分は、従来よりヒドロシリル化反応により硬化する硬化
性シリコーン組成物の保存安定性を向上させるための成
分として公知であるが、これ単独では硬化物に難燃性を
付与できなかったが、上記の(B)成分と併用して配合さ
れることにより、硬化物に著しい難燃性を付与できるこ
とを見いだして本発明に到達した。このようなジアミン
化合物としては、N,N,N’,N’−テトラメチルエ
チレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、
N,N−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジブチル
エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチル
エチレンジアミンが例示され、特に、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミンであることが好ま
しい。
【0017】本組成物において、(E)成分の配合量は、
(A)成分100重量部に対して0.0001〜1.0重
量部の範囲内の量であり、特に、0.001〜0.1重
量部の範囲内の量であることが好ましい。これは、(E)
成分の配合量が、(A)成分100重量部に対して、この
範囲未満の量であると、得られる硬化物に十分な難燃性
を付与することが困難となるためであり、一方、この範
囲をこえる量である組成物は、その硬化性が低下する傾
向があるからである。
【0018】本発明の硬化性シリコーン組成物は上記の
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、および(E)
成分を混合することにより調製される。本組成物は無機
系難燃性付与剤を必須としないために、これを硬化して
得られるシリコーン硬化物は無色透明ないしは無色半透
明であるので、この組成物に各種の染料や蛍光染料を添
加することにより、難燃性を有する有色透明ないし有色
半透明のシリコーン硬化物を形成することができる。さ
らに、得られるシリコーン硬化物の透明性がさほど問題
とならない場合には、各種の顔料や無機質充填剤を配合
することができる。さらに、本組成物には、本発明の目
的を損なわない限り、アセチレン系化合物、エン−イン
化合物、ヒドラジン系化合物、フォスフィン系化合物、
メルカプタン系化合物等の付加反応抑制剤、耐熱添加
剤、無機系難燃性付与剤、可塑剤、接着付与剤を配合す
ることができる。
【0019】このような本発明の硬化性シリコーン組成
物を硬化させて得られるシリコーン硬化物としては、例
えば、シリコーンゲル、シリコーンゴム、シリコーンレ
ジンが挙げられ、特に、一般にシリコーンゲルは難燃性
が乏しいとされているが、本組成物を硬化して得られる
シリコーンゲルは比較的難燃性が良好であるという特徴
がある。このシリコーンゲルとしてはJIS K 22
20に規定の1/4ちょう度が20〜200の範囲内で
あるものが好ましい。これは、この1/4ちょう度が2
0未満であると、シリコーンゲル本来の応力緩和性が低
下し、これにより電気・電子部品を封止ないしは充填す
ると、この封止ないしは充填しているシリコーンゲルに
クラックを生じやすくなる傾向あるからであり、一方、
これが200をこえると、振動によりシリコーンゲルが
流動しやすくなるからである。
【0020】本発明の硬化性シリコーン組成物を硬化さ
せる方法は限定されず、例えば、上記の硬化性シリコー
ン組成物を室温で放置する方法、50〜200℃に加熱
する方法が挙げられる。
【0021】
【実施例】本発明の硬化性シリコーン組成物を実施例に
より詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃に
おいて測定した値である。また、シリコーン硬化物の1
/4ちょう度および難燃性は次のようにして測定した。 [シリコーン硬化物の1/4ちょう度]50mlのガラ
スビーカーに硬化性シリコーン組成物40gを注入した
後、これを125℃で1時間加熱してシリコーン硬化物
を形成した。このシリコーン硬化物を25℃まで冷却し
た後、JIS K 2220に規定の方法に従って、1
/4インチコーンを用いて測定した。 [シリコーン硬化物の難燃性]硬化性シリコーン組成物
をテフロン容器に注いだ後、これらを125℃で1時間
加熱して、幅12.7mm、長さ127mm、厚さ3m
mであるシリコーン硬化物の試験片を作成した。この試
験片を垂直に固定して、この試験片の下部をメタンガス
を主成分とするガスバーナーの20mm(青色炎10m
m)の炎のほぼ中心に約10秒間置き、その後、ガスバ
ーナーを遠ざけて、試験片が完全に消炎するまでの時間
を測定した。また、試験片が完全に消炎した直後に再び
上記の操作を行い消炎するまでの時間(燃焼時間)を測定
した。この操作を5つの試験片について各々2回繰り返
して、10回測定した合計の燃焼時間を求めた。
【0022】[実施例1〜4、比較例1〜5]下記の成
分を表1に示した組成(重量部)に均一に混合してシリ
コーンゲル組成物を調製した。このシリコーンゲル組成
物を125℃のオーブン中で1時間加熱することにより
硬化させて無色透明なシリコーンゲルを形成した。この
シリコーンゲルの1/4ちょう度および難燃性を評価し
て、それらの結果を表1に示した。なお、表1中のSi
H/SiCH=CH2は、(A)成分および(B)成分とし
て用いたオルガノポリシロキサンに含まれているケイ素
原子結合アルケニル基1モルに対する、(C)成分として
用いたオルガノポリシロキサンに含まれているケイ素原
子結合水素原子のモル数を示している。
【0023】成分a−1:粘度が800センチポイズで
ある、(CH3)2SiO2/2単位93.8モル%、CH3
iO3/2単位3.1モル%、(CH3)3SiO1/2単位2.
5モル%、および(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2単位
0.6モル%からなるオルガノポリシロキサン(ビニル
基の含有量=0.22重量%) 成分a−2:粘度が2,000センチポイズである分子
鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシ
ロキサン(ビニル基の含有量=0.22重量%) 成分b: 平均単位式: [(CH3)3SiO1/2]0.7(SiO4/2)1.0 で表される、上記a−1およびa−2に可溶なオルガノ
ポリシロキサン(核磁気共鳴分析による、ケイ素原子結
合水酸基の含有量=0.5重量%) 成分c:粘度が10センチポイズである分子鎖両末端ジ
メチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロ
キサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=0.13重
量%) 成分d:白金濃度が0.5重量%である白金と1,3−
ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン
の錯体 成分e−1:N,N,N’,N’−テトラメチルエチレ
ンジアミン 成分e−2:N−メチルアニリン 成分e−3:N,N’−ジイソプロピルアミン 成分e−4:N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサ
メチレンジアミン
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の硬化性シリコーン組成物は、難
燃性が優れるシリコーン硬化物を形成できるという特徴
がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 83:05 83:06) (72)発明者 中村 昭宏 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子構造中にSiO4/2単位を有さない、一分子中に少 なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)平均単位式: (R1 3SiO1/2)a(SiO4/2)1.0 (式中、R1は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、aは0.5〜4. 0の数である。) で表されるケイ素原子結合アルケニル基を有するか、または有さないオルガノポ リシロキサン 0.01〜20重量部、 (C)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリ シロキサン{(A)成分と(B)成分に含まれているケイ素原子結合アルケニル基の 合計1モルに対して、本成分に含まれているケイ素原子結合水素原子が0.1〜 5モルとなる量}、 (D)触媒量のヒドロシリル化反応用触媒、 および (E)一般式: R2 2N−R3−NR2 2 (式中、R2は同じか、または異なる、水素原子もしくは炭素原子数1〜4のア ルキル基であり、R3は炭素原子数2〜4のアルキレン基である。) で表されるジアミン化合物 0.0001〜1.0重量部 からなる硬化性シリコーン組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分がケイ素原子結合水酸基を有す
    るオルガノポリシロキサンであることを特徴とする、請
    求項1記載の硬化性シリコーン組成物。
  3. 【請求項3】 硬化して、JIS K 2220に規定
    される1/4ちょう度が20〜200であるシリコーン
    ゲルを形成することを特徴とする、請求項1記載の硬化
    性シリコーン組成物。
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