JP3855040B2 - 硬化性シリコーン組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は硬化性シリコーン組成物に関し、詳しくは、艶消しされた硬化物を形成することができる硬化性シリコーン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
オルガノポリシロキサンを有機過酸化物やオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒により硬化させる硬化性シリコーン組成物は加熱により短時間に硬化させることができることから、電気・電子機器等のシール剤、ポッティング剤、あるいは接着剤として好適に使用されている。
しかし、このような硬化性シリコーン組成物の硬化物は表面に光沢を有するために、LED表示装置等の防水処理のためのポッティング剤ないしは接着剤として用いた場合にはLEDや外部からの光を反射してしまい視認性が悪いという問題があった。
このため、硬化性シリコーン組成物に無機系充填剤を配合して硬化物の艶消しを行う場合もあるが、十分な艶消し性を示すものではなく、また、艶消し性を付与するためには多量の充填剤を配合しなければならないが、そうすると得られる硬化性シリコーン組成物の流動性が低下し、もはやポッティング剤や接着剤として使用できなくなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、艶消し性の優れた硬化物を形成することができる硬化性シリコーン組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(A)平均組成式:
1 nSiO(4-n)/2
(式中、R1は同じか、または異なる置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、nは1.6〜2.4の正数である。)
で表され、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
100重量部、
(B)桐油または亜麻仁油からなる空気酸化硬化性の不飽和基を有する有機化合物
0.01〜50重量部、
(C)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン{ ( ) 成分中のアルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0 . 5〜10モルとなる量}と白金系触媒{本組成物中の白金金属が重量単位で0 . 1〜1 , 000 ppm となる量}
からなることを特徴とする硬化性シリコーン組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の硬化性シリコーン組成物を詳細に説明する。
(A)成分は本組成物の主剤であり、平均組成式:
1 nSiO(4-n)/2
で表されるオルガノポリシロキサンである。上式中のR1は同じか、または異なる置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;クロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が例示され ( )成分中のケイ素原子に結合する基の少なくとも2個は上記のアルケニル基であることが必要である。また、上式中のnは1.6〜2.4の範囲内の正数である。これは、本成分のオルガノポリシロキサンの分子構造が実質的に直鎖状であることを意味しているが、分子構造の一部が分岐していたり、あるいは樹枝状であったりしていてもよく、また、分子構造が分岐していたり、樹枝状であるオルガノポリシロキサンを併用してもよい。
【0006】
(B)成分の空気酸化硬化性の不飽和基を有する有機化合物は本組成物の特徴的な成分であり、本組成物の硬化物に十分な艶消し性を付与するための成分である。本成分は空気中の酸素により分子内の不飽和基が反応して硬化するものであり、具体的には、桐油、亜麻仁油である。
【0007】
この(B)成分の添加量は、上記の(A)成分100重量部に対して0.01〜50重量部の範囲内となる量であり、好ましくは、0.1〜20重量部の範囲内となる量であり、特に好ましくは、0.1〜10重量部の範囲内となる量である。これは、(B)成分の配合量が、上記範囲の下限未満である量であると、得られる硬化性シリコーン組成物の硬化物に十分な艶消し性を付与できなくなるからであり、一方、上記範囲の上限をこえる量であると、得られる硬化性シリコーン組成物の硬化物の機械的特性が低下したりするからである。
【0008】
(C)成分は本組成物の硬化剤であり、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒である。
【0010】
ルガノハイドロジェンポリシロキサンは、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するものであり、その分子構造としては、直鎖状、分岐鎖状、環状が例示される。このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、分子鎖両末端がジメチルハイドロジェンシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端がジメチルハイドロジェンシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたメチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メチルハイドロジェンシロキサン、環状ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、式:(CH3)2HSiO1/2で表されるシロキサン単位と式:SiO4/2で表されるシロキサン単位とからなる共重合体が例示される。
【0011】
このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの添加量は、上記(A)成分のオルガノポリシロキサン中のアルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0.5〜10モルとなる範囲内の量であることが好ましい。
【0012】
また、白金系触媒としては、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール化合物、白金のオレフィン錯体、白金のアルケニルシロキサン錯体、白金のカルボニル錯体が例示される。この白金系触媒の添加量は、上記(A)成分のオルガノポリシロキサンに対し、本組成物中の白金金属が重量単位で0.1〜1,000ppmの範囲内となる量であることが好ましく、特に、これが1〜500ppmの範囲内の量であることが好ましい。
【0013】
本組成物には、その他任意の成分として、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、粉砕石英、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機質充填剤;カーボンブラック、ベンガラ等の顔料;その他、耐熱性向上剤、反応制御剤、離型剤、可塑剤、増感剤、重合禁止剤等を配合してもよい。
【0014】
本組成物を調製する方法は限定されず、例えば、(A)成分、(B)成分、(C)成分、およびその他任意の成分を2本ロール、バンバリーミキサー、ニーダーミキサー、プラネタリミキサー等の周知の混練装置を用いて均一に混合する方法が挙げられる。また、本組成物の用途は限定されないが、艶消しされた硬化物を形成することができるので、LED等の表示装置の充填、あるいは接着に好適に使用することができる。
【0015】
【実施例】
本発明の硬化性シリコーン組成物を実施例により詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃における値である。また、硬化物の艶消し性の度合いは、硬化物の光沢度の測定(JIS Z 8741に規定する光沢度測定方法、測定角度60°)により評価した。
【0016】
[実施例1]
ジメチルシロキサン単位99モル%、ジメチルビニルシロキシ単位1モル%からなる粘度400mPa・sのオルガノポリシロキサン100重量部、平均粒径5μmの粉砕シリカ100重量部を均一に混合した後、塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液(塩化白金酸の添加量は上記のジメチルポリシロキサンに対して白金金属が0.001重量%となる量)、粘度10mPa・sの分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン12重量部、粘度5mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェンシロキサン単位のモル比は3:5である。)1重量部、桐油1.5重量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
次に、この硬化性シリコーン組成物を80℃で2時間加熱することにより硬化させてゴム状の硬化物を形成した。この硬化物を室温で1週間放置した後に、この硬化物の光沢度を測定したところ、光沢度は0であった。
【0017】
[比較例1]
実施例1において、桐油を添加しない以外は実施例1と同様にして硬化性シリコーン組成物を調製した。この組成物を実施例1と同様に硬化させ、その硬化物の光沢度を測定したところ、光沢度は60であった。
【0018】
【発明の効果】
本発明の硬化性シリコーン組成物は、硬化して、艶消し性に優れた硬化物を形成することができるという特徴がある。

Claims (2)

  1. (A)平均組成式:
    1 nSiO(4-n)/2
    (式中、R1は同じか、または異なる置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、nは1.6〜2.4の正数である。)
    で表され、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
    100重量部、
    (B)桐油または亜麻仁油からなる空気酸化硬化性の不飽和基を有する有機化合物
    0.01〜50重量部、
    (C)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン{ ( ) 成分中のアルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0 . 5〜10モルとなる量}と白金系触媒{本組成物中の白金金属が重量単位で0 . 1〜1 , 000 ppm となる量}
    からなることを特徴とする硬化性シリコーン組成物。
  2. 表示装置用の充填剤あるいは接着剤であることを特徴とする、請求項1記載の硬化性シリコーン組成物。
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