JPH10287393A - ビール泡出し装置および方法 - Google Patents

ビール泡出し装置および方法

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JPH10287393A
JPH10287393A JP9111397A JP9111397A JPH10287393A JP H10287393 A JPH10287393 A JP H10287393A JP 9111397 A JP9111397 A JP 9111397A JP 9111397 A JP9111397 A JP 9111397A JP H10287393 A JPH10287393 A JP H10287393A
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JP
Japan
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gas
beer
screen
nitrogen gas
blowing
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Application number
JP9111397A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshigiwa
洋 吉際
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SMC Corp
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
SMC Corp
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 きめが細かく持ちの良いビールの泡出しを行
うことができるとともに、この泡出しを熟練を要するこ
となく容易に行うことができるビールの泡出し装置およ
び方法を提供する。 【解決手段】 ステンレス製の焼結金属によって形成さ
れて供給されるガスを焼結金属の微孔から外方に吹き出
すスクリーン11Bを有するガス吹出しノズル11と、
このガス吹出しノズルに窒素ガスを供給する窒素ガスボ
ンベNBと、この窒素ガスボンベとガス吹出しノズル部
材を接続するガス供給パイプL1に取り付けられた電磁
弁20とを備えており、ディスペンサによってビール容
器に注出されたビールにガス吹出しノズル11を差し込
んだ状態で、電磁弁20を切り替えて窒素ガスボンベN
Bから窒素ガスを供給してスクリーンから吹き出すこと
により、窒素ガスによるきめの細かいビール泡を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グラス等の容器
に注がれたビールに泡出しを行うための装置に関し、特
にビールにきめが細かくて持ちの良い泡を出すことがで
きるビール泡出し装置および方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ビールがグラス等の容
器に注がれた際に出る泡はビールの命であり、きめが細
かく持ちの良い泡が出て、飲み終わるまでこの泡が消え
ないことが、ビールを美味しく飲むための重要な要素で
ある。
【0003】すなわち、ビールの泡は、ビール自体に溶
け込んでいる炭酸ガスの気泡をホップの樹脂や麦芽の蛋
白質,炭水化物で形成された膜が包んでいるものであっ
て、ビールには欠かせないホップの苦味成分(イソフム
ロン)を含むビールの旨味の要素であるとともに、ビー
ルから炭酸ガスが逃げ出すのを防ぐと同時にビールが空
気に触れて酸化するのを防ぐ重要な役割を果たすもので
ある。
【0004】そして、大麦に由来する蛋白質や多糖類と
ホップに由来するイソムフロン等の苦味成分が単独ある
いは相互に作用しながらビール泡の表面粘度を高めて泡
持ちに寄与するので、このビールの泡のきめが細かいほ
ど、泡に吸着されているホップの苦味成分が多くなると
ともに、泡持ちが良くなって飲み終わるまで消えずに蓋
の役割を果たすことにより、ビールの味をより引き立た
せることが出来るのである。
【0005】また、グラスの上にクリーミィな真白い泡
がこんもり盛り上がっている情景は、ビール好きには堪
らないものであって、このビールの泡は、ビールの美味
しさをさらに演出する上での視覚上の重要な要素でもあ
る。
【0006】以上のように、ビールの泡は単なる飾りで
はなく、ビールの味を大きく左右する重要な要素である
ので、ビアホールやレストラン等の料飲店において生ビ
ールを提供する際に、グラスに注がれたビールに如何に
きめが細かくて持ちの良い泡出しを行うかは、営業上非
常に重要である。
【0007】しかしながら、ディスペンサからジョッキ
にビールを注出する際に、このきめが細かく泡持ちの良
い泡出しを行うのは、非常に難しく相当な熟練を要する
ので、料飲店等において泡出しの熟練者を確保するのは
なかなか大変であり、また、このような泡出しは慎重に
行う必要があるので、店が混んでいる時間帯等には、注
文に追いつかない等の問題が生じて来る。
【0008】従来、上記のようなビールの泡出しを容易
に行うことが出来るようにするために、生ビールの注出
を行うディスペンサのタップに、ジョッキへのビールの
注出後に泡出しを行う泡出し機構を備えたものがある。
【0009】このディスペンサのタップに備えられた泡
出し機構は、タップのレバー操作によってタップ内の流
路を絞り込むことによってビールの泡を吹き出すように
なっているものであり、ジョッキに注がれたビールの味
覚および品質維持に効果を発揮するが、形成される泡は
不揃いでその径が比較的大きく、均一なきめの細かい泡
を形成するにはその機能が十分ではない。
【0010】また、一般に、泡の内部の気体が大気と異
なる組成の場合には、泡を長持ちさせるのが難しい。こ
れは、気体の拡散効果によって泡の内部の気体が泡の膜
を通して大気と気体交換され、このとき、泡の膜にこの
膜を壊そうとする力が働くからである。
【0011】ビールの泡は、前述したように、ビール中
に溶け込んでいる炭酸ガスの気泡が麦芽の蛋白質等で形
成された膜で包まれているものであり、この泡内の炭酸
ガスが泡の膜を通って大気中に拡散しようとするために
泡の膜が壊れやすく、このため、ビールの泡の持ちを良
くするのは容易ではない。
【0012】このため、近年、このビールの泡持ちを良
くするために、窒素ガスをビール中に溶存させるという
研究がなされてきている。
【0013】これは、窒素ガスがビールに溶け難く、ビ
ール中に溶存している窒素ガスは溶解度が低い(炭酸ガ
スの50〜100分の1)ために、ビールの注出時に窒
素ガスが細かい泡となって散逸する。この結果、ビール
のきめの細かい泡を形成することができ、さらに、ビー
ルの泡内における窒素ガスの分圧が高くなることによっ
て大気中の窒素ガスの分圧に近づくために、泡の膜を通
しての気体交換が少なくなって泡の膜を壊そうとする力
が小さくなるため、持ちの良いビールの泡を形成するこ
とが出来るからである。
【0014】本願の発明者は、このような窒素ガスの特
性に着目し、生ビールの注出時にきめが細かく持ちの良
い泡が出るようにするために、ディスペンスシステムに
おいて生ビール中に窒素ガスを溶解させる試みを行っ
た。
【0015】図11は、その試みの中の一つを示すもの
であって、生ビール樽TからディスペンサのタップTP
に至る配管L内に窒素ガスを吹き込んでこの配管L内を
流れる生ビールに窒素ガスを溶解させようとするもので
あるが、窒素ガスは生ビールに容易に溶け込まずタップ
TPから注出される生ビールが泡だらけになってしまっ
て、目的を達成することが出来なかった。
【0016】また、図12は、生ビール樽Tからディス
ペンサのタップTPに至る配管Lの途中に気泡塔Kを接
続し、生ビール樽Tからディスペンサに供給される生ビ
ールを一旦この気泡塔K内に溜めてこの気泡塔Kの底部
から窒素ガスを吹き込むことにより、生ビール内に窒素
ガスを溶解させようとしたものであるが、生ビールが注
出される前の短い時間では、窒素ガスを十分に溶け込ま
すことが出来ず、ビールの泡持ち時間を改善するまでに
は至らなかった。
【0017】この発明は、ビールにおける泡の重要性に
鑑み、上述したようなビールの泡出しにおける問題を解
決するためになされたものであって、発明者の長年の鋭
意研究によってなされたものである。
【0018】すなわち、この発明は、きめが細かく持ち
の良いビールの泡出しを行うことができるとともに、こ
の泡出しを熟練を要することなく容易に行うことができ
るビールの泡出し装置および方法を提供することを目的
とする。また、この発明は、小型で洗浄も容易なビール
の泡出し装置および方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるビール泡出し装置は、焼結金属に
よって形成されて供給されるガスを焼結金属の微孔から
外方に吹き出すスクリーンを有しこのスクリーンが下端
部に位置されてビール容器内に上方から挿入自在に機枠
に取り付けられたガス吹出し部材と、このガス吹出し部
材に接続されて窒素ガスをガス吹出し部材に供給する窒
素ガス供給部材と、この窒素ガス供給部材とガス吹出し
部材を接続するガス流路に取り付けられてこのガス流路
の開閉を行う流路開閉部材とを備えていることを特徴と
している。
【0020】この第1の発明によるビール泡出し装置
は、ディスペンサによってビール容器に注出されたビー
ルにガス吹出し部材が差し込まれてそのスクリーンがビ
ールに浸され、この後に流路開閉部材が切り替えられて
ガス流路が開かれることにより、窒素ガス供給部材から
ガス吹出し部材に窒素ガスが供給される。このガス吹出
し部材に供給された窒素ガスは、スクリーンを構成する
焼結金属に形成された無数の微孔からビール内に吹き出
され、極微細な気泡となってビール面に向かって上昇す
る。そして、この窒素ガスの気泡がビール面まで上昇す
る間に、気泡の周りにビール中に含まれるホップの樹脂
や麦芽の蛋白質等によって膜が形成されて、ビール容器
のビール面の上に非常に微細な窒素ガスによるビール泡
が形成される。
【0021】上記第1の発明によるビール泡出し装置に
よれば、スクリーンからビール内に吹き出される窒素ガ
スが、焼結金属に形成された無数の微孔を通過すること
によって極微細な気泡になるので、非常にきめの細かい
ビール泡を形成することが出来、しかもこの形成される
ビール泡は、溶解度の低い窒素ガスによって形成される
とともに泡内部の窒素ガスの分圧が高くなって大気中の
窒素ガスの分圧に近くなるために、ビール泡の膜を通し
ての気体交換が少なくなってこのビール泡の膜を壊そう
とする力が小さくなるので、非常に持ちが良くなる。そ
して、このようなビールの泡出しを熟練を要することな
く誰でも容易に行うことが出来るようになる。
【0022】前記目的を達成するために、第2の発明に
よるビール泡出し装置は、第1の発明の構成に加えて、
前記ガス吹出し部材のスクリーンが、ステンレスの粉体
の焼結金属であることを特徴としている。
【0023】この第2の発明によるビール泡出し装置
は、第1の発明の作用効果に加えて、スクリーンがステ
ンレス製であることにより食品への使用性および耐薬品
性に優れているので、ビールに安全に使用することがで
きるとともに、きめが細かく持ちの良いビール泡を熟練
を要することなく容易に形成することができる。
【0024】前記目的を達成するために、第3の発明に
よるビール泡出し装置は、第2の発明の構成に加えて、
前記ガス吹出し部材のスクリーンが、ほぼ同じ粒径を有
するステンレスの粉体が選別されこの選別されたステン
レスの粉体による焼結金属が電解研磨されることによっ
て形成されることを特徴としている。
【0025】この第3の発明によるビール泡出し装置
は、第2の発明の作用効果に加えて、スクリーンを構成
するステンレス製の焼結金属が、ステンレスの粉体のな
かから同じ粒径を有する粉体を選別してこの粒径が揃っ
た粉体を焼結し、さらにこの焼結されたステンレスの粉
体を電解研磨することによって製造される。
【0026】このようにして製造されたスクリーンは、
ステンレス製であることによって食品への使用性および
耐薬品性に優れていてビールに安全に使用することがで
きることに加え、この焼結金属を構成するステンレスの
粉体の粒径が揃っていることによって粉体の間に形成さ
れる微孔の大きさがほぼ均一になっているとともに、こ
の所定の粒度分布を持つステンレスの粉体による焼結金
属に形成された微孔がこの焼結金属にその後に施される
機械加工によって潰れた場合には、最後に施される電解
研磨加工によってこの潰れた微孔が回復されることによ
り、無数の均一で微細な孔が形成されることとなり、ま
た大きな孔は潰されていわゆる「かに泡」と呼ばれる大
きな泡が発生する虞が無くなるので、微細な窒素ガスの
気泡を形成することができる。
【0027】前記目的を達成するために、第4の発明に
よるビール泡出し装置は、第1の発明の構成に加えて、
前記ガス吹出し部材が取り付けられてこのガス吹出し部
材を昇降させる昇降部材と、この昇降部材に取り付けら
れたガス吹出し部材の下方に配置されて昇降部材によっ
て下降されたガス吹出し部材のスクリーンが挿入される
位置にビール容器を位置決めする容器受台とをさらに備
えていることを特徴としている。
【0028】この第4の発明によるビール泡出し装置
は、第1の発明の作用効果に加えて、ガス吹出し部材が
昇降部材によって昇降されることによって、ビール容器
内へのガス吹出し部材の挿入およびビール容器内からの
ガス吹出し部材の引出しが行われる。そして、ビール容
器は容器受台上に載置されて位置決めされるので、安定
したビールの泡出しを行うことができる。
【0029】前記目的を達成するために、第5の発明に
よるビール泡出し装置は、第1の発明の構成に加えて、
前記ガス吹出し部材にこのガス吹出し部材を振動させる
バイブレータが取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0030】この第5の発明によるビール泡出し装置
は、第1の発明の作用効果に加えて、ガス吹出し部材の
スクリーンから窒素ガスが吹き出されて泡出しが行われ
る際にバイブレータが作動されることにより、ガス吹出
し部材が振動され、これによってスクリーンからの窒素
ガスの気泡の離脱が促進され、これによって微細な泡の
形成を促進することができる。
【0031】前記目的を達成するために、第6の発明に
よるビール泡出し装置は、第4の発明の構成に加えて、
前記昇降部材がガス圧によって前記ガス吹出し部材を昇
降させるエアシリンダを有し、このエアシリンダに前記
流路開閉部材の切替えによって前記窒素ガス供給部材か
ら窒素ガスが供給されてガス吹出し部材が昇降されるこ
とを特徴としている。
【0032】この第6の発明によるビール泡出し装置
は、第4の発明の作用効果に加えて、昇降部材が、ガス
吹出し部材に窒素ガスを供給する窒素ガス供給部材から
流路開閉部材の切替えによって供給される窒素ガスのガ
ス圧を駆動源とするエアシリンダの作動によって、ガス
吹出し部材の昇降を行う。これによって、昇降部材の駆
動源を別個に設ける必要がなく、小型でかつ操作が容易
なビール泡出し装置を提供することができる。
【0033】前記目的を達成するために、第7の発明に
よるビール泡出し装置は、第6の発明の構成に加えて、
前記流路開閉部材に接続されてこの流路開閉部材の切替
えを行う制御部材と、この制御部材に接続されて制御部
材に泡出し動作指令と洗浄動作指令を行う操作部材とを
備え、制御部材が操作部材からの泡出し動作指令または
洗浄動作指令に基づいて流路開閉部材の切替えを行うこ
とを特徴としている。
【0034】この第7の発明によるビール泡出し装置
は、第6の発明の作用効果に加えて、ビール泡出し時の
流路開閉部材の切替えが制御部材による制御によって行
われ、制御部材は、この制御部材に接続された操作部材
からの泡出し動作指令に基づいて昇降部材によるガス吹
出し部材の昇降やガス吹出し部材からの窒素ガスの吹出
し等の泡出し動作を段階的に行ってゆく。また、このビ
ール泡出し装置は、操作部材からの洗浄動作指令に基づ
いて、制御部材が昇降部材によるガス吹出し部材の昇降
やガス吹出し部材からの窒素ガスの吹出し等の洗浄動作
を段階的に行ってゆく。これによって、熟練を有しない
者でも安定したビールの泡出しおよびガス吹出し部材の
洗浄を行うことが出来る。
【0035】前記目的を達成するために、第8の発明に
よるビール泡出し装置は、第7の発明の構成に加えて、
前記制御部材が、前記操作部材からの泡出し動作指令に
基づいて動作されて前記流路開閉部材を切り替えること
により昇降部材のエアシリンダの下降側ポートに窒素ガ
スを供給してガス吹出し部材を下降させる第1ガス吹出
し部材下降手段と、ガス吹出し部材の下降後に流路開閉
部材を切り替えることによりガス吹出し部材に窒素ガス
を供給して窒素ガスの吹出しを行う第1ガス吹出し手段
と、ガスの吹出し終了後に流路開閉部材を切り替えるこ
とにより昇降部材のエアシリンダの上昇側ポートに窒素
ガスを供給してガス吹出し部材を上昇させる第1ガス吹
出し部材上昇手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0036】この第8の発明によるビール泡出し装置
は、第7の発明の作用効果に加えて、制御部材が、操作
部材から泡出し動作指令を受けた際に、流路開閉部材を
順次切り替えていって、昇降部材のエアシリンダの下降
側ポートに窒素ガスを供給してガス吹出し部材を下降さ
せ、ガス吹出し部材の下降後にガス吹出し部材に窒素ガ
スを供給して窒素ガスの吹出しを行い、ガスの吹出し終
了後に昇降部材のエアシリンダの上昇側ポートに窒素ガ
スを供給してガス吹出し部材を上昇させることにより、
ビールの泡出し動作を行わせる。上記のような制御部材
による泡出し動作の制御によって、熟練を有しない者で
も容易にかつ安定してきめが細かく持ちが良いビール泡
を形成することができる。
【0037】前記目的を達成するために、第9の発明に
よるビール泡出し装置は、第8の発明の構成に加えて、
前記制御部材が、前記操作部材からの泡出し動作指令の
入力に基づいて動作されて前記第1ガス吹出し部材下降
手段が動作される前に前記流路開閉部材を切り替えるこ
とによりガス吹出し部材に窒素ガスを供給して所定の時
間空吹かしを行う第1空吹かし手段と、前記第1ガス吹
出し部材上昇手段の動作終了後に流路開閉部材を切り替
えることによりガス吹出し部材に窒素ガスを供給して所
定の時間空吹かしを行う第2空吹かし手段とをさらに備
えていることを特徴としている。
【0038】この第9の発明によるビール泡出し装置
は、第8の発明の作用効果に加えて、制御部材が、操作
部材から泡出し動作指令が入力されてガス吹出し部材を
下降させる前に、流路開閉部材を切り替えてガス吹出し
部材に所定の時間窒素ガスを供給して空吹かしを行い、
さらに、泡出し終了後、ガス吹出し部材を上昇させた後
に、流路開閉部材を切り替えてガス吹出し部材に所定の
時間窒素ガスを供給して空吹かしを行う。
【0039】この泡出し前に行う空吹かしによって、ガ
ス吹出しノズルのスクリーンから窒素ガスを吹き出す際
に、スクリーンの微細な孔の通りを良くして、ビールの
泡出しをスムースに行うことができ、また泡出し後に行
う空吹かしによって、ガス吹出し部材が引き上げられる
までにスクリーンの微孔内に入り込んだビール分を吹き
飛ばしてこのスクリーンの微孔の詰まりを防止すること
ができる。
【0040】前記目的を達成するために、第10の発明
によるビール泡出し装置は、第8の発明の構成に加え
て、前記ガス吹出し部材にこのガス吹出し部材を振動さ
せるバイブレータが取り付けられるとともに、このバイ
ブレータに前記制御部材が接続され、制御部材が、少な
くとも前記第1ガス吹出し手段によって窒素ガスの吹出
しが行われている間バイブレータを動作させてガス吹出
し部材を振動させる振動手段をさらに備えていることを
特徴としている。
【0041】この第10の発明によるビール泡出し装置
は、第8の発明の作用効果に加えて、ガス吹出し部材に
取り付けられたバイブレータによってガス吹出し部材が
振動されるとともに、このバイブレータが制御部材によ
る制御によって少なくともガス吹出し部材から窒素ガス
の吹出しが行われている間作動される。これによって、
スクリーンからの窒素ガスの気泡の離脱が促進されて微
細な泡の形成を促進するとともに、このバイブレータの
作動が自動的に制御されるので熟練を有しない者でも容
易にビールの泡出しを行うことができる。
【0042】前記目的を達成するために、第11の発明
によるビール泡出し装置は、第7の発明の構成に加え
て、前記制御部材が、前記操作部材からの洗浄動作指令
に基づいて動作されて前記流路開閉部材を切り替えるこ
とにより昇降部材のエアシリンダの下降側ポートに窒素
ガスを供給してガス吹出し部材を下降させる第2ガス吹
出し部材下降手段と、ガス吹出し部材の下降後に流路開
閉部材を切り替えることによりガス吹出し部材に窒素ガ
スを供給して窒素ガスの吹出しを行う第2ガス吹出し手
段と、ガスの吹出し終了後に流路開閉部材を切り替える
ことにより昇降部材のエアシリンダの上昇側ポートに窒
素ガスを供給してガス吹出し部材を上昇させる第2ガス
吹出し部材上昇手段と、ガス吹出し部材の上昇後に流路
開閉部材を切り替えることによりガス吹出し部材に窒素
ガスを供給して所定の時間空吹かしを行う第3空吹かし
手段とを備えていることを特徴としている。
【0043】この第11の発明によるビール泡出し装置
は、第7の発明の作用効果に加えて、制御部材が、操作
部材から洗浄動作指令を受けた際に、流路開閉部材を順
次切り替えていって、昇降部材のエアシリンダの下降側
ポートに窒素ガスを供給してガス吹出し部材を下降さ
せ、ガス吹出し部材の下降後にガス吹出し部材に窒素ガ
スを供給して窒素ガスの吹出しを行い、ガスの吹出し終
了後に昇降部材のエアシリンダの上昇側ポートに窒素ガ
スを供給してガス吹出し部材を上昇させ、ガス吹出し部
材の上昇後にガス吹出し部材に窒素ガスを供給して所定
の時間空吹かしを行ってビールの泡出し動作を行わせ
る。この洗浄動作において、ガス吹出し部材が下降した
際に、ガス吹出し部材の下端部に取り付けられたスクリ
ーンが洗浄液内に浸された状態でガスの吹出しが行われ
る。そして、ガス吹出し部材の上昇後に行われる空吹か
しによって、スクリーンの微孔内に入り込んだ洗浄液が
吹き飛ばされる。
【0044】上記のような制御部材による洗浄動作の制
御によって、熟練を有しない者でも容易にかつ安定して
ガス吹出し部材の洗浄を行うことが出来る。
【0045】前記目的を達成するために、第12の発明
によるビール泡出し装置は、第1の発明の構成に加え
て、前記窒素ガス供給部材に接続されてこの窒素ガス供
給部材から供給される窒素ガスの圧力が所定の圧力値以
下に低下したことを検出するガス圧検出部材をさらに備
えていることを特徴としている。
【0046】この第12の発明によるビール泡出し装置
は、第1の発明の作用効果に加えて、窒素ガス供給部材
から供給される窒素ガスの圧力が所定の圧力値以下に低
下した際に、このガス圧の低下がガス圧検出部材によっ
て検知される。これによって、例えば窒素ガス供給部材
である窒素ガスボンベが空になった際には、直ぐ窒素ガ
スボンベの交換を行うことが出来、これによって、安定
したビールの泡出しを行うことができる。
【0047】前記目的を達成するために、第13の発明
によるビール泡出し方法は、焼結金属によって形成され
たスクリーンを容器内に注出されたビールに浸し、スク
リーンの内側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを焼結
金属の微孔からビール内に吹き出すことを特徴としてい
る。
【0048】この第13の発明によるビール泡出し方法
は、ディスペンサによってビール容器に注出されたビー
ルに焼結金属によって形成されたスクリーンが差し込ま
れてビールに浸され、この後スクリーンの内側に窒素ガ
スが供給されて焼結金属に形成された無数の微孔から吹
き出される。これによって、窒素ガスが極微細な気泡と
なってビール面に向かって上昇し、この間に窒素ガスの
気泡の周りにビール中に含まれるホップの樹脂や麦芽の
蛋白質等によって膜が形成されて、ビール容器のビール
面の上に非常に微細な窒素ガスによるビール泡が形成さ
れる。
【0049】上記第13の発明によるビール泡出し方法
によれば、スクリーンからビール内に吹き出される窒素
ガスが、焼結金属に形成された無数の微孔を通過するこ
とによって極微細な気泡になるので、非常にきめの細か
いビール泡を形成することが出来、しかもこの形成され
るビール泡は、不溶解性の窒素ガスによって形成される
とともに泡内部の窒素ガスの分圧が高くなって大気中の
窒素ガスの分圧に近くなるために、ビール泡の膜を通し
ての気体交換が少なくなってこのビール泡の膜を壊そう
とする力が小さくなるので、非常に持ちが良くなる。そ
して、このようなビールの泡出しを熟練を要することな
く誰でも容易に行うことが出来るようになる。
【0050】前記目的を達成するために、第14の発明
によるビール泡出し装置は、第13の発明の構成に加え
て、前記ガス吹出し部材のスクリーンを、ほぼ同じ粒径
を有するステンレスの粉体を選別し、この選別されたス
テンレスの粉体による焼結金属を電解研磨することによ
って形成することを特徴としている。
【0051】この第14の発明によるビール泡出し方法
によれば、第13の発明の作用効果に加えて、窒素ガス
の気泡を形成するスクリーンが、ステンレスの粉体のな
かから同じ粒径を有する粉体が選別されてこの粒径が揃
った粉体が焼結され、さらにこの焼結されたステンレス
の粉体が電解研磨されることによって製造されるので、
食品への使用性および耐薬品性に優れていてビールに安
全に使用することができるとともに、この焼結金属を構
成するステンレスの粉体の粒径が揃っていることによっ
て粉体の間に形成される微孔の大きさがほぼ均一になっ
ており、この所定の粒度分布を持つステンレスの粉体に
よる焼結金属に形成された微孔がこの焼結金属にその後
に施される機械加工によって潰れた場合には、最後に施
される電解研磨加工によってこの潰れた微孔が回復され
ることにより、無数の均一で微細な孔が形成されること
となり、また大きな孔は潰されていわゆる「かに泡」と
呼ばれる大きな泡が発生する虞が無くなるので、微細な
窒素ガスの気泡を形成することができる。
【0052】前記目的を達成するために、第15の発明
によるビール泡出し方法は、第13の発明の構成に加え
て、前記スクリーンを振動させながら窒素ガスの吹出し
を行うことを特徴としている。
【0053】この第15の発明によるビール泡出し方法
によれば、第13の発明の作用効果に加えて、窒素ガス
の吹出しが行われる際にスクリーンがバイブレータによ
って振動され、これによってスクリーンからの窒素ガス
の気泡の離脱が促進され、これによって微細な泡の形成
を促進することができる。
【0054】前記目的を達成するために、第16の発明
によるビール泡出し方法は、第13の発明の構成に加え
て、前記スクリーンを下降させて容器内に注出されたビ
ールに浸す第1スクリーン下降工程と、この第1スクリ
ーン下降工程の終了後にスクリーンの内側に窒素ガスを
供給してこの窒素ガスをビール内に吹き出す第1ガス吹
出し工程と、この第1ガス吹出し工程の終了後にスクリ
ーンを上昇させてビールから引き上げる第1スクリーン
上昇工程とを有することを特徴としている。
【0055】この第16の発明によるビール泡出し方法
によれば、第13の発明の作用効果に加えて、ビールの
泡出しが、スクリーンを下降させて容器内に注出された
ビールに浸し、スクリーンが下降した後に窒素ガスを供
給してビール内に吹き出し、この後、スクリーンを上昇
させてビールから引き上げる工程を経て行われる。これ
によって、ビールの泡出しを容易にしかも安定して行う
ことができる。
【0056】前記目的を達成するために、第17の発明
によるビール泡出し方法は、第16の発明の構成に加え
て、前記第1ガス吹出し工程においてスクリーンを振動
させるとともに、このスクリーンの振動を第1ガス吹出
し工程の終了後所定の時間が経過した後に行うことを特
徴としている。
【0057】この第17の発明によるビール泡出し方法
によれば、第16の発明の作用効果に加えて、ガスの吹
出し時にスクリーンが振動される。これによって、スク
リーンからの窒素ガスの気泡の離脱が促進されて微細な
泡の形成が促進される。そして、このスクリーンの振動
がガスの吹出し停止後、所定の時間が経過した後に行わ
れる。これは、ガスの吹出し停止後も残圧によってスク
リーンから窒素ガスがしばらくの間吹き出されるので、
この間、スクリーンを振動させておくことにより、窒素
ガスの気泡の離脱を促進させるためである。
【0058】前記目的を達成するために、第18の発明
によるビール泡出し方法は、第16の発明の構成に加え
て、前記第1スクリーン下降工程の前に、スクリーンの
内側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを空吹きする第
1空吹き工程と、前記第1スクリーン上昇工程の後に、
スクリーンの内側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを
空吹きする第2空吹き工程とをさらに有することを特徴
としている。
【0059】この第18の発明によるビール泡出し方法
によれば、第16の発明の作用効果に加えて、スクリー
ンの下降前に窒素ガスの空吹かしが行われ、さらに、泡
出しが終了してスクリーンが上昇された後に窒素ガスの
空吹かしが行われる。
【0060】この泡出し前に行う空吹かしによって、ガ
ス吹出しノズルのスクリーンから窒素ガスを吹き出す際
に、スクリーンの微細な孔の通りを良くしてビールの泡
出しをスムースに行うことができ、また泡出し後に行う
空吹かしによって、ガス吹出し部材が引き上げられるま
でにスクリーンの微孔内に入り込んだビール分を吹き飛
ばしてこのスクリーンの微孔の詰まりを防止することが
できる。
【0061】前記目的を達成するために、第19の発明
によるビール泡出し方法は、第16の発明の構成に加え
て、前記スクリーンを下降させて洗浄容器内の洗浄液に
浸す第2スクリーン下降工程と、この第2スクリーン下
降工程の終了後にスクリーンの内側に窒素ガスを供給し
てこの窒素ガスを洗浄液内に吹き出す第2ガス吹出し工
程と、この第2ガス吹出し工程の終了後にスクリーンを
上昇させて洗浄液から引き上げる第2スクリーン上昇工
程と、この第2スクリーン上昇工程の終了後にスクリー
ンの内側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを空吹きす
る第3空吹き工程とをさらに有することを特徴としてい
る。
【0062】この第19の発明によるビール泡出し方法
によれば、第16の発明の作用効果に加えて、スクリー
ンの洗浄が、スクリーンが下降されて洗浄容器内の洗浄
液に浸され、このスクリーンの下降後にスクリーンの内
側に窒素ガスが供給されて洗浄液内に吹き出され、この
ガスの吹出し終了後にスクリーンが上昇されて洗浄液か
ら引き上げられることによって行われ、そして、スクリ
ーンの上昇後にスクリーンの内側に窒素ガスが供給され
て空吹きが行われて、スクリーンの微孔内に入り込んだ
洗浄液が吹き飛ばされる。これによって、熟練を有しな
い者でも容易にかつ安定してガス吹出し部材の洗浄を行
うことが出来る。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら説明を行
う。
【0064】図1は、この発明によるビール泡出し装置
の実施形態の一例を示す構成図である。
【0065】この図1において、容器受台10の上方に
ガス吹出しノズル11が、昇降機構12にバイブレータ
13を介して取り付けられることによって、昇降自在に
配置されている。
【0066】このガス吹出しノズル11は、図2に示さ
れるように、鉛直向きに延びる中空パイプ11Aの下端
部にステンレス焼結金属によって中空円筒形状に形成さ
れたスクリーン11Bが取り付けられた構成になってお
り、このスクリーン11Bは、その上端開口部が中空パ
イプ11Aの下端部に形成された拡大部11A’に嵌合
されることによって固定され、その下端開口部が円筒体
11Cに嵌合されることによって閉鎖されている。
【0067】そして、中空パイプ11Aの内部はスクリ
ーン11Bの内部に連通されていて、後述するように、
中空パイプ11Aを通って供給されてくる窒素ガスがス
クリーン11B内に導入され、このスクリーン11Bを
透過して吹き出されるようになっている。
【0068】スクリーン11Bは、選別された粒径が1
0μmのステンレス粉体が、密度が4.3〜5.0g/
cm3 ,空隙率(ステンレス粉体の間に開いている空間
の割合)が37〜43%,濾過精度(濾過性能)が1μ
mになるように焼結されることによって形成されてお
り、さらに外周面に無数に散在するガスの吹出し孔が小
さくかつ均一になるように、全面が電解研磨されてい
る。
【0069】昇降機構12は、機枠に上下向きに固定さ
れたガイドシャフト12Aと、このガイドシャフト12
Aにスライド自在に取り付けられた昇降台12Bと、機
枠に取り付けられて昇降台12Bをガイドシャフト12
Aに沿って上下動させるエアシリンダ12Cとから構成
されている。
【0070】この昇降機構12のエアシリンダ12C
は、後述する電磁弁20を介して供給される窒素ガスの
圧力によって昇降台12Bを稼働させるようになってい
るものであって、図3に示されるように、シリンダ12
Caの上端部にポートp1が設けられ下端部にポートp
2が設けられているとともに、このシリンダ12Ca内
に磁石12Cbが昇降台12Bと対向するように昇降自
在に内装されている。
【0071】そして、電磁弁20の切換えによってポー
トp1にガス圧が導入されると、このガス圧によって磁
石12Cbがシリンダ12Ca内を下降され、ポートp
2にガス圧が導入されるとこのガス圧によって磁石12
Cbがシリンダ12Ca内を上昇されて、この磁石12
Cbの磁力により昇降台12Bに固定された磁石が牽引
されることによって、昇降台12Bが昇降されるように
なっている。
【0072】この昇降機構12の昇降台12Bにはバイ
ブレータ13が固定され、このバイブレータ13に設け
られたエレメント取付けブラケット13Aに、ガス吹出
しノズル11が、その中空パイプ11Aの上端部に形成
されたねじ部11Dが螺合されることによって、スクリ
ーン11Bを下側にして鉛直向きに向くよう固定されて
おり、昇降台12Bの昇降にともなってガス吹出しノズ
ル11がバイブレータ13とともに軸方向に沿って昇降
されるようになっている。
【0073】ガス吹出しノズル11の長さは、昇降機構
12の昇降台12Bが図1に実線で示されるように最も
上昇した位置にあるとき、スクリーン11Bが容器受台
10上に置かれたグラスGの上方に位置され、昇降台1
2Bが図1に鎖線で示されるように、最も下降した位置
にあるときスクリーン11Bが容器受台10上に置かれ
たグラスG内に挿入されるように設定されている。
【0074】昇降機構12のエアシリンダ12Cのポー
トp1はガス供給パイプL2によって電磁弁20の出力
ポートp4に接続され、また、エアシリンダ12Cのポ
ートp2はガス供給パイプL3によって電磁弁20の出
力ポートp5に接続されていて、電磁弁20の切換えに
よってそれぞれ窒素ガスが供給されるようになってい
る。
【0075】さらに、電磁弁20のポートp6とガス供
給パイプL1の中間部との間には、流量計21が絞り弁
V3を介して接続されていて、ガス供給パイプL1を流
れる窒素ガスの流量が計測されるようになっている。
【0076】電磁弁20の入力ポートp7には、ガス供
給パイプL4および減圧弁V4を介して窒素ガスボンベ
NBが接続されて、この窒素ガスボンベNBから減圧弁
V4によって所定の圧力に減圧された窒素ガスが電磁弁
20に供給されるようになっている。
【0077】さらに、ガス供給パイプL4には、このガ
ス供給パイプL4内の圧力が所定値以下になった際に、
圧力検出信号aを出力する圧力スイッチ22が接続され
ている。
【0078】電磁弁20は、後述する制御ユニット23
からの切換え信号によって切り換えられて、入力ポート
p7に供給される窒素ガスを、出力ポートp3からガス
吹出しノズル11に供給し、また出力ポートp4および
5から昇降機構12のエアシリンダ12Cに供給するよ
うになっている。
【0079】制御ユニット23は、ビール泡出し装置の
全体の作動制御を行うものであり、電源ユニット24を
介して電源に接続される。
【0080】この制御ユニット23には、電磁弁20,
圧力スイッチ22,操作パネル25およびバイブレータ
コントローラ26がそれぞれ接続されている。
【0081】操作パネル25は、吹込み開始ボタン25
A,洗浄ボタン25Bおよび表示ランプ25Cを備えて
いて、吹込み開始ボタン25Aのボタン操作によって泡
出し作動のオン・オフを行い、洗浄ボタン25Bのボタ
ン操作によって洗浄作動のオン・オフを行い、さらに表
示ランプ25Cの点灯によって窒素ガスボンベNBの空
表示を行うようになっている。
【0082】また、バイブレータコントローラ26は、
バイブレータ13に接続されてこのバイブレータ13の
作動制御を行うようになっている。
【0083】制御ユニット23は、圧力スイッチ22か
ら圧力検出信号aが入力され、この圧力検出信号aが入
力されると操作パネル25に窒素ガスボンベNBの空検
出信号bを出力するようになっており、操作パネル25
は、制御ユニット23から空検出信号bが入力される
と、表示ランプ25Cを点灯させるようになっている。
【0084】さらに、制御ユニット23は、操作パネル
25から吹込み開始ボタン25Aがオンされることによ
って吹込み開始信号cが、また洗浄ボタン25Bがオン
されることによって洗浄信号dがそれぞれ入力されるよ
うになっており、この吹込み開始信号cまたは洗浄信号
dが入力されると、電磁弁20に切換え信号e,f,g
を出力し、さらにバイブレータコントローラ26にバイ
ブレータ作動信号hを出力するようになっている。
【0085】切換え信号eは電磁弁20の出力ポートp
3を入力ポートp7に連通してガス吹出しノズル11に
窒素ガスを供給するための信号であり、切換え信号fは
出力ポートp4を入力ポートp7に連通してエアシリン
ダ12Cのポートp1に窒素ガスを供給するための信号
であり、また切換え信号gは出力ポートp5と入力ポー
トp7との連通を遮断してエアシリンダ12Cのポート
p2への窒素ガスの供給を止めるための信号である。
【0086】なお、電磁弁20の各出力ポートp3,p
4およびp5は、入力ポートp7に連通されていないと
きには、それぞれ図示しないドレンポートに連通される
ようになっている。
【0087】バイブレータコントローラ26は、制御ユ
ニット23からバイブレータ作動信号hが入力される
と、バイブレータ13にコントロール信号iを出力する
ようになっている。
【0088】次に、上記ビール泡出し装置による泡出し
の工程を、図4に示されるフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0089】ビール泡出し装置は、待機状態において
は、電磁弁20の出力ポートp3およびp4と入力ポー
トp7の連通が遮断されていて、ガス吹出しノズル11
および昇降機構12のエアシリンダ12Cのポートp1
への窒素ガスの供給が遮断されている。
【0090】そして、電磁弁20の出力ポートp5が入
力ポートp7に連通されて窒素ガスがエアシリンダ12
Cのポートp2に供給されており、このポートp2から
シリンダ12Ca内の磁石12Cbの下側に導入された
窒素ガスのガス圧に付勢されることによって、磁石12
Cbがシリンダ12Caの上端側に位置され、これによ
って、磁石12Cbに牽引された昇降台12Bがガイド
シャフト12Aの上端側に引き上げられていて、ガス吹
出しノズル11を上昇位置(図1に実線で示されている
位置)に位置決めしている。
【0091】また、予めガス供給パイプL1に窒素ガス
を流して、流量計21でその流量を計測しながら絞り弁
V1を調節することにより、ガス吹出しノズル11への
窒素ガス供給量が所要の量になるように調節されてい
る。
【0092】上記の状態からビールの泡出しを行う場合
には、ディスペンサによって生ビールが注がれたグラス
Gを容器受台10の上において、このグラスGがガス吹
出しノズル11の真下に位置するようにセットした後、
操作パネル25の吹込み開始ボタン25Aをオンして、
ビールの泡出しを開始する。
【0093】図4において、制御ユニット23は、操作
パネル25の吹込み開始ボタン25Aがオン(ステップ
S1)されると、操作パネル25から入力される吹込み
開始信号cによって内蔵するタイマT1をオン(ステッ
プS2)させる。そして、予め設定された任意の時間t
1が経過した後、電磁弁20に切換え信号eを出力して
この電磁弁20の出力ポートp3を入力ポートp7に連
通させる。ここで、タイマT1をオンさせるのは、吹込
み開始ボタン25Aが押された途端に、後述する空吹か
しが開始されて窒素ガスが噴出されるのを防止するため
である。
【0094】この電磁弁20の出力ポートp3と入力ポ
ートp7の連通によって、入力ポートp7に窒素ガスボ
ンベNBから減圧弁V4を介して導入された窒素ガスが
ポートp3からガス吹出しノズル11に供給されて、ガ
ス吹出しノズル11の空吹かしが開始(ステップS3)
される。
【0095】そして、これと同時に、制御ユニット23
は、タイマT2をオン(ステップS4)させて、予め設
定された任意の時間t2が経過した後、電磁弁20への
切換え信号eの出力を中断して出力ポートp3と入力ポ
ートp7の連通を遮断することにより、ガス吹出しノズ
ル11の空吹かしを停止(ステップS5)させる。
【0096】この空吹かしは、後述するようにガス吹出
しノズル11を下降させて泡出しを行う前に、スクリー
ン11Bの微細な孔の通りを良くするために行われるも
のである。
【0097】上記空吹かしの工程が終了すると、制御ユ
ニット23は、バイブレータコントローラ26にバイブ
レータ作動信号hを出力し、バイブレータコントローラ
26はこのバイブレータ作動信号hに基づいてバイブレ
ータ13にコントロール信号iを出力して、バイブレー
タ13の作動を開始(ステップS6)させる。
【0098】これとともに、制御ユニット23は電磁弁
20に、切換え信号fを出力して出力ポートp4を入力
ポートp7に連通させてエアシリンダ12Cのポートp
1に窒素ガスを供給するとともに、切換え信号gを出力
して出力ポートp5と入力ポートp7の連通を遮断させ
る。
【0099】これによって、エアシリンダ12Cのシリ
ンダ12Ca内において磁石12Cbよりも上方側に窒
素ガスが導入されるとともに、シリンダ12Ca内の磁
石12Cbよりも下方側が電磁弁20のドレンに連通さ
れて窒素ガスが排出されることにより、磁石12Cbが
シリンダ12Ca内を下降される。これによって、昇降
台12Bが、下降する磁石12Cbに牽引されて下降さ
れ、これとともにガス吹出しノズル11がその軸方向に
沿って下降される(ステップS7)。
【0100】このガス吹出しノズル11の下降開始と同
時に制御ユニット23のタイマT3がオン(ステップS
8)される。この時間t3は、ガス吹出しノズル11が
ガイドシャフト12Aの下端部に完全に下降するまでの
時間が確保されるように設定されている。
【0101】この予め設定された時間t3が経過する
と、ガス吹出しノズル11のスクリーン11Bは、図6
に示されるように、容器受台10に置かれたグラスG内
のビールB中に浸され、そして、この後、制御ユニット
23から切換え信号eが電磁弁20に出力されて出力ポ
ートp3と入力ポートp7が再度連通されることによ
り、この出力ポートp3から窒素ガスが流出されて、グ
ラスGの生ビール内への窒素ガスの吹込みが開始される
(ステップS9)。
【0102】すなわち、この電磁弁20の出力ポートp
3から流出された窒素ガスは、絞り弁V1によって予め
設定された流量になるように絞られた後、ガス供給パイ
プL1を通ってガス吹出しノズル11に供給される。そ
して、この窒素ガスは、ガス吹出しノズル11の中空パ
イプ11A内を通ってスクリーン11Bの無数の孔か
ら、グラスGの生ビール内に吹き出される。
【0103】このグラスGの生ビール内に吹き出される
窒素ガスは、スクリーン11Bの焼結金属によって形成
された無数の微細な孔を通過することによって、生ビー
ル内において極微細な気泡wとなって生ビール内を上昇
してゆく。そして、この上昇の間に、窒素ガスの気泡の
周りに生ビール中に含まれるホップの樹脂や麦芽の蛋白
質等によって膜が形成されることによって、生ビールの
上面に非常に微細な窒素ガスによる泡Wが形成される。
【0104】このとき、ガス吹出しノズル11がバイブ
レータ13の作動によって振動されることにより、スク
リーン11Bからの窒素ガスの気泡の離脱が促進され、
これによって微細な泡の形成が促進される。
【0105】このようにして生ビールの上面に所要の量
のビールの泡が形成されると、操作パネル25の吹込み
開始ボタン25Aがオフ(ステップS10)されること
により、制御ユニット23から電磁弁20への切換え信
号eの出力が止まって出力ポートp3と入力ポートp7
の連通が遮断され、これによってスクリーン11Bから
生ビール内への窒素ガスの吹込みが停止(ステップS1
1)される。
【0106】この窒素ガスの吹込み停止は、ディスペン
サによってグラスGに生ビールが注出された際に形成さ
れる泡の状態がそれぞれ異なるために、手動で行われ、
泡出しを行っているオペレータが、形成されてゆく泡の
状態を視認しながらタイミングを見計らって操作パネル
25の吹込み開始ボタン25Aをオフさせる。
【0107】この吹込み開始ボタン25Aのオフと同時
に、制御ユニット23のタイマT4がオン(ステップS
12)され、予め設定された任意の時間t4が経過する
と、制御ユニット23がバイブレータコントローラ26
へのバイブレータ作動信号hの出力を停止して、バイブ
レータ13の振動を停止(ステップS13)させる。
【0108】このように、窒素ガスの吹込みが停止され
た後もバイブレータ13を一定時間作動させるのは、吹
込み開始ボタン25Aのオフにより電磁弁20からの窒
素ガスの流出が停止されても、窒素供給ラインL1内の
残圧によって、しばらくの間、スクリーン11Bから窒
素ガスの噴出が続いているので、バイブレータ13の停
止をスクリーン11Bからの窒素ガスの噴出が完全に止
まった後に行うこととしたためである。
【0109】このバイブレータ13の作動停止後、制御
ユニット23は、電磁弁20に切換え信号fおよびgを
出力して、出力ポートp4と入力ポートp7の連通を遮
断するとともに出力ポートp5と入力ポートp7を再度
連通させて、昇降機構12のエアシリンダ12Cのポー
トp2に窒素ガスを供給する。
【0110】これによって、エアシリンダ12Cのシリ
ンダ12Ca内において磁石12Cbの下側に導入され
た窒素ガスが磁石12Cbを上方向に付勢することによ
って、シリンダ12Caの磁石12Cbよりも上方側に
充満している窒素ガスをポートp1から排出しながら、
磁石12Cbがシリンダ12Ca内を上昇する。そし
て、これに伴って、ガス吹出しノズル11とともに昇降
台12Bが磁石12Cbに牽引されて上昇(ステップ1
4)し、スクリーン11BがグラスG内から引き上げら
れる。
【0111】この電磁弁20の切換えによるガス吹出し
ノズル11の上昇開始と同時に制御ユニット23は、タ
イマ5をオン(ステップS15)させる。
【0112】そして、制御ユニット23は、タイマ5に
予め設定された時間t5が経過した後、電磁弁20に切
換え信号eを出力して出力ポートp3と入力ポートp7
を連通させ、ガス吹出しノズル11に窒素ガスを供給し
て、スクリーン11Bからの空吹かしを開始(ステップ
S16)させる。
【0113】なお、タイマ5の時間t5は、ガス吹出し
ノズル11が昇降機構12によって完全に上昇するま
で、窒素ガスの空吹かしが行われないように設定され
る。
【0114】このスクリーン11Bからの窒素ガスの空
吹かしが開始されると同時に、制御ユニット23は、タ
イマT6を作動させて予め設定された時間t6が経過し
た後、電磁弁20への切換え信号eの出力を停止して出
力ポートp3と入力ポートp7の連通を遮断することに
より、スクリーン11Bからの窒素ガスの空吹かしを停
止(ステップ18)させる。
【0115】この最後の空吹かしは、スクリーン11B
が窒素ガスの吹出しを停止されてグラスGの生ビール内
から引き上げられるまでの間に、スクリーン11Bの孔
内に入り込んだビール分を吹き飛ばすために行われる。
【0116】以上のようにして、ディスペンサからグラ
スGに注出された生ビールについて窒素ガスによる泡出
しが行われる。
【0117】そして、このビール泡出し装置によるビー
ルの泡は、不溶解性の窒素ガスによって形成されるとと
もに、この窒素ガスがガス吹出しノズル11のスクリー
ン11Bの焼結金属に形成された非常に微細な孔から吹
き出されることによってさらに微細で均一な気泡にな
り、かつ内部における窒素ガスの分圧が高く大気中の窒
素ガスの分圧に近くなるために、泡の膜を通しての気体
交換が少なくなってこの泡の膜を壊そうとする力が小さ
くなるので、非常にきめが細かくクリーミィでかつ持ち
が良いものとなる。
【0118】なお、上記の例においては、スクリーン1
1Bからの窒素ガスの気泡の離脱を促進するために、バ
イブレータ13によってガス吹出しノズル11を振動さ
せながら窒素ガスの吹出しを行っているが、スクリーン
11Bからの窒素ガスの気泡の離脱が十分に行われる場
合には、ガス吹出しノズル11を振動させない状態で窒
素ガスの吹出しを行うようにしても十分にきめの細かい
泡を形成することができる。
【0119】次に、図5に基づいて、ガス吹出しノズル
11の洗浄を行う場合を説明する。
【0120】このガス吹出しノズル11の洗浄は、容器
受台10上に洗浄液の入った容器が置かれた後、操作パ
ネル25の洗浄ボタン25Bがオン(ステップS19)
されることによって開始される。
【0121】この洗浄ボタン25Bがオンされると、操
作パネル25から制御ユニット23に洗浄信号dが出力
され、制御ユニット23は、この洗浄信号dの入力によ
って内蔵するタイマT7をオン(ステップS20)させ
る。
【0122】そして、制御ユニット23は、予め設定さ
れた任意の時間t7が経過した後、電磁弁20に切換え
信号fおよびgを出力してこの電磁弁20の出力ポート
p4を入力ポートp7に連通させるとともに、出力ポー
トp5と入力ポートp7の連通を遮断して、前述と同様
に、昇降機構12の昇降台12Bをガス吹出しノズル1
1とともに下降(ステップS21)させる。
【0123】ここで、タイマT7をオンさせるのは、洗
浄ボタン25Bが押された途端に、ガス吹出しノズル1
1の下降が開始されるのを防止するためである。
【0124】この電磁弁20の切換えによってガス吹出
しノズル11の下降が開始されるのと同時に、制御ユニ
ット23はタイマT8をオン(ステップS22)させ
る。
【0125】そして、予め設定された時間t8が経過す
ると、制御ユニット23は、電磁弁20に切換え信号e
を出力して出力ポートp3と入力ポートp7を連通さ
せ、ガス吹出しノズル11に窒素ガスを供給してスクリ
ーン11Bからの吹出しを開始させる(ステップS2
3)。
【0126】時間t8は、ガス吹出しノズル11が完全
に下降された後に窒素ガスの吹出しが行われるように設
定される。
【0127】スクリーン11Bは、洗浄液の中での窒素
ガスの吹き出しにより、その表面に付着した汚れが剥離
されることによって洗浄される。
【0128】オペレータは、視認によって十分な洗浄が
行われたと判断した後に、操作パネル25の洗浄ボタン
25Bをオフ(ステップS24)し、これによって、操
作パネル25から制御ユニット23への洗浄信号dの出
力が停止される。
【0129】制御ユニット23は、洗浄信号dの入力の
停止によって電磁弁20への切換え信号eの出力を停止
し、出力ポートp3と入力ポートp7の連通を遮断する
ことによって、ガス吹出しノズル11のスクリーン11
Bからの窒素ガスの吹出しを停止させる(ステップS2
5)。
【0130】なお、この例においては窒素ガスの吹出し
の停止をオペレータが手動で行うようになっているが、
制御ユニット23が、タイマによって窒素ガスの吹出し
開始から所定の時間経過後に自動的に行うようにしても
よい。
【0131】制御ユニット23は、窒素ガスの吹出し停
止と同時にタイマT9をオン(ステップS26)させ、
予め設定された時間t9が経過した後に、電磁弁20に
切換え信号fおよびgを出力する。
【0132】この時間t9は、窒素ガスの吹出し停止後
に、容器内の洗浄液がスクリーン11Bの孔内に十分入
り込むことが出来るように設定される。この洗浄液の進
入によって、スクリーン11Bの孔内の洗浄が行われ
る。
【0133】電磁弁20は、切換え信号fおよびgの入
力によって、出力ポートp4と入力ポートp7の連通を
遮断するとともに出力ポートp5と入力ポートp7を再
度連通させ、昇降機構12のエアシリンダ12Cのポー
トp2に窒素ガスを供給して、ガス吹出しノズル11と
ともに昇降台12Bを上昇(ステップ27)させる。
【0134】これによって、スクリーン11Bが洗浄液
から引き上げられる。
【0135】そして、制御ユニット23は、このガス吹
出しノズル11の上昇開始と同時にタイマ10をオン
(ステップS28)させ、予め設定された時間t10が
経過した後に、電磁弁20に切換え信号eを出力して出
力ポートp3と入力ポートp7を連通させ、ガス吹出し
ノズル11に窒素ガスを供給して、スクリーン11Bか
らの空吹かしを開始(ステップS29)する。
【0136】なお、タイマ10の時間t10は、ガス吹
出しノズル11が昇降機構12によって完全に上昇した
後に、窒素ガスの空吹かしが行われるように設定され
る。
【0137】このスクリーン11Bからの窒素ガスの空
吹かしが開始されると同時に、制御ユニット23は、タ
イマT11をオン(ステップ30)させて予め設定され
た時間t11が経過した後に、電磁弁20への切換え信
号eの出力を停止して出力ポートp3と入力ポートp7
の連通を遮断することにより、スクリーン11Bからの
窒素ガスの空吹かしを停止(ステップ31)させる。
【0138】この最後の空吹かしは、スクリーン11B
の孔内に吸い込まれた洗浄液を吹き飛ばすために行われ
る。
【0139】以上のようにして、ガス吹出しノズル11
のスクリーン11Bの洗浄が行われる。
【0140】上記の泡出し作動時または洗浄作動時にお
いて、窒素ガスボンベNB内の窒素ガスの残量が少なく
なって、ガス吹出しノズル11に供給される窒素ガスの
圧力が予め設定された圧力よりも低下したときには、圧
力スイッチ22から圧力検出信号aが制御ユニット23
に出力され、制御ユニット23は、この圧力検出信号a
の入力に基づいて操作パネル25に空検出信号bを出力
する。
【0141】そして、この空検出信号bが操作パネル2
5に入力されると、操作パネル25に設けられた表示ラ
ンプ25Cが点灯されて、オペレータに、窒素ガスボン
ベNBが空になったことが表示される。オペレータは、
この表示ランプ25Cの点灯によって、窒素ガスボンベ
NBの交換を行うことができる。
【0142】図7は、上記の様にして形成された窒素ガ
スのビール泡の大きさと、ディスペンサからのビールの
注出時に形成される炭酸ガスのビール泡の大きさを比較
したものである。
【0143】この図7中、(a)がバイブレータ13に
よって振動されるガス吹出しノズル11のスクリーン1
1Bから噴出される窒素ガスによって形成されるビール
泡を示し、(b)がガス吹出しノズル11に振動を与え
ないでスクリーン11Bから噴出される窒素ガスによっ
て形成されるビール泡を示し、(c)がディスペンサか
らの生ビールの注出時に炭酸ガスによって形成されるビ
ール泡を示している。
【0144】この図7から分かるように、(a)および
(b)のステンレス粉体の焼結金属によって形成された
スクリーン11Bから噴出される窒素ガスのビール泡の
径が、(c)の炭酸ガスのビール泡よりも小さくなって
おり、特に、(a)のガス吹出しノズル11を振動させ
ながら形成した窒素ガスのビール泡は、その径が0.2
〜0.3mmのほぼ均一な微細な泡になっている。
【0145】図8は、図7の(a)〜(c)の三種類の
ビール泡について泡が消える速度を比較するために行っ
た泡持ち試験の結果を示したものである。
【0146】この泡持ち試験は、ビール面の高さが約1
0cmになるようにグラスに注がれた生ビールに、厚さ
が約5cmになるようにビール泡を形成して放置してお
き、このビール泡が消滅することによってビール面の高
さがどれだけ上昇するかを時間の経過毎に計測するもの
である。
【0147】図8には、(a)〜(c)の三種類のビー
ル泡が形成された各グラスについて、30秒ごとに上昇
したビール面の高さが示されている。
【0148】この図8から、窒素ガスによって形成され
たビール泡の消滅速度は、炭酸ガスによって形成された
ビール泡の消滅速度よりも格段に遅いことが分かる。
【0149】そして、ガス吹出しノズル11に振動を与
えながら形成された窒素ガスのビール泡の方が、ガス吹
出しノズル11に振動を与えないで形成された窒素ガス
のビール泡よりも、その消滅速度が遅いことが分かる。
【0150】また、上記の試験において、各グラスの泡
が完全に消えるまでの時間を計測したところ、炭酸ガス
のビール泡は約7分で消えたのに対し、ガス吹出しノズ
ル11を振動させないで形成した窒素ガスのビール泡が
消えるまでの時間は約50分であり、また、ガス吹出し
ノズル11を振動させながら形成した窒素ガスのビール
泡が消えるまでの時間は約1時間40分であった。
【0151】このビール泡の消滅時間は、気温等の周囲
の環境条件によって大きく変わってくるものであるが、
窒素ガスのビール泡の持ち時間が炭酸ガスのビール泡よ
りも格段に長くなっていることが分かる。
【0152】上記の例において、ガス吹出しノズル11
のスクリーン11Bをブロンズ粉体ではなくステンレス
粉体を焼結して形成したのは、ブロンズは、ほぼ均一な
粒径の粉体を得ることができこの粉体を焼結することに
よってスクリーンにほぼ均一な微孔を形成することが出
来るので微細な泡の形成には好都合であるが、銅と錫の
合金であって緑青も発生するために食品への使用性およ
び耐薬品性において問題があるのに対して、ステンレス
の粉体による焼結金属が、この食品への使用性および耐
薬品性において優れているからである。
【0153】ここで、ステンレスは均一な粒径の粉体を
得るのが難しく、一般にステンレス製の焼結金属スクリ
ーンによって気泡を形成すると、この形成された気泡の
径のばらつきが大きく、いわゆる「かに泡」と呼ばれる
大きな泡が発生する虞がある。これは、焼結金属スクリ
ーンに微細な孔が多数形成されていても大きな孔が一つ
でも開いていれば、ガスはその大きな孔から抜けて大き
な泡を形成してしまうことになるからである。
【0154】そこで、上記の例におけるスクリーン11
Bは、ステンレスの粉体のなかから粒径の揃った粉体を
選別して焼結し、かつこのステンレス製の焼結金属を電
解研磨することによって形成されている。
【0155】このように、粒径の揃ったステンレスの粉
体を選別することによって焼結金属における孔の径をあ
る程度均一にすることができるとともに、電解研磨の際
には焼結金属の大きな孔から塞がれてゆくので、均一で
微細な孔がスクリーン11Bに形成されることとなり、
このスクリーン11Bの流体に対する抵抗が増大される
ことによって、微細な気泡の形成が可能になる。
【0156】なお、このステンレス製の焼結金属の大き
な孔を塞いでスクリーンの流体に対する抵抗を増大させ
るために、電解研磨の代わりに、半透膜コーティングを
施すことも考えられ、例えば、ステンレス製の焼結金属
の表面をメッシュ状のテフロンシートによってコーティ
ングしたり、また焼結金属の表面に液化状のテフロンを
吹き付けてコーティングすることが考えられる。
【0157】このように、半透膜コーティングを施すこ
とによって、スクリーン内からの窒素ガスの通過は許容
するが、スクリーン外から内部へのビールの進入を阻止
するようにすることができ、これによってスクリーン内
における微生物汚染を防止するようにすることもでき
る。
【0158】図9および10は、この発明によるビール
泡出し装置の他の例を示すものであって、この例におけ
るビール泡出し装置は、図1ないし5のビール泡出し装
置の構成に加えて、ガス吹出しノズル11に洗浄液を供
給して洗浄を行う洗浄機構を備えているものである。
【0159】このビール泡出し装置の洗浄機構は、図9
に示されるように、洗浄液タンクSTと、ガス供給パイ
プL1の途中に接続された三方切替弁V6と、この三方
切替弁V6に取り付けられて三方切替弁V6の切替えを
行うアクチュエータAcと、洗浄液タンクSTから洗浄
液を三方切替弁V6に送る洗浄液ポンプPと、ガス供給
パイプL1の三方切替弁V6よりも上流側に接続された
逆止弁V7とから構成されている。
【0160】三方切替弁V6は、図10に拡大して示さ
れるように、ガス供給パイプL1の流量計21の接続部
よりも下流側位置において、一方の入力ポートvp1が
ガス供給パイプL1の上流側パイプL1’に接続され出
力ポートvp2がガス供給パイプL1の下流側パイプL
1”に接続されることによって、ガス供給パイプL1に
接続されている。
【0161】洗浄液タンクSTは、洗浄液供給パイプS
Lによって洗浄液ポンプPを介して三方切替弁V6の他
方の入力ポートvp3に接続されている。
【0162】逆止弁V7は、洗浄液が流量計21側に逆
流するのを防止するためのものであり、ガス供給パイプ
L1の流量計21の接続部と三方切替弁V6の接続部と
の間に接続されている。
【0163】アクチュエータAcは、制御ユニット23
から入力されるバルブ切替え信号jによって作動され
て、三方切替弁V6の出力ポートvp2を入力ポートv
p1と入力ポートvp3に切り替えて接続するようにな
っている。
【0164】洗浄液ポンプPは、制御ユニット23から
入力されるポンプ作動信号kによって作動されて、洗浄
液タンクSTから洗浄液をガス吹出しノズル11に供給
するようになっている。
【0165】なお、このビール泡出し装置の他の部分の
構成については、図1の装置と同様であるので、同一の
符号が付されている。
【0166】この例におけるビール泡出し装置の洗浄機
構は、前記図1ないし5のビール泡出し装置の窒素ガス
の吹出しによる洗浄機構と併用するようにしてもよく、
この場合には、操作パネル25に洗浄ボタンをもう一つ
設けるようにすればよい。また、窒素ガスの吹出しによ
る洗浄機構と併用しない場合には、操作パネル25の洗
浄ボタン25Bによって操作出来るようにしてもよい。
【0167】この図9のビール泡出し装置は、ビールの
泡出し時には、三方切替弁V6の入力ポートvp1が出
力ポートvp2に連通されていて、窒素ガスボンベNB
から窒素ガスを電磁弁20を介してガス吹出しノズル1
1に供給するが、ガス吹出しノズル11の洗浄時に、操
作パネル25の洗浄ボタン(洗浄ボタン25Bまたは他
に設けられた洗浄ボタン)がオンされると、操作パネル
25から制御ユニット23に洗浄信号(洗浄ボタン25
Bの場合には洗浄信号d,他の洗浄ボタンの場合には他
の洗浄信号)が出力され、この洗浄信号の入力によって
制御ユニット23からアクチュエータAcにバルブ切替
え信号jが出力されて、三方切替弁V6が切り替えられ
ることにより、出力ポートvp2と入力ポートvp3が
連通される。
【0168】これと同時に、制御ユニット23から洗浄
液ポンプPにポンプ作動信号kが出力されて洗浄液ポン
プPが作動されることにより、洗浄液タンクSTから洗
浄液が洗浄液供給パイプSLを介して三方切替弁V6に
供給される。
【0169】この三方切替弁V6に供給された洗浄液
は、入力ポートvp3から出力ポートvp2を通ってガ
ス吹出しノズル11内に導入され、スクリーン11Bの
微孔から外部に吹き出されることにより、ガス吹出しノ
ズル11の内部およびスクリーン11Bの微孔内の洗浄
が行われる。
【0170】オペレータは、所要の時間が経過した後に
操作パネル25の洗浄ボタンをオフすることによって洗
浄を終了する。このとき、洗浄ボタンのオフによって、
制御ユニット23からのバルブ切替え信号jおよびポン
プ作動信号kの出力が停止され、洗浄液ポンプPの作動
が停止されるとともに、三方切替弁V6が切り替えられ
てその入力ポートvp1が出力ポートvp2に再び連通
される。
【0171】なお、この洗浄終了後、窒素ガスをガス吹
出しノズル11に供給してスクリーン11Bから吹き出
すようにすることにより、ガス吹出しノズル11内およ
びスクリーン11Bの微孔内に残った洗浄液を吹き飛ば
すことができる。
【0172】また、上記において、三方切替弁V6にア
クチュエータAcを取り付けず、手動で切り替えるよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最良の形態の一例を示す回路構成図で
ある。
【図2】同例におけるガス吹出しノズルを示す片側断面
図である。
【図3】同例における昇降機構のエアシリンダを示す概
略構成図である。
【図4】同例におけるビール泡出し装置の泡出し時の作
動を示すフローチャートである。
【図5】同例におけるビール泡出し装置の洗浄時の作動
を示すフローチャートである。
【図6】同例におけるビール泡出し装置によってビール
容器内において泡出しが行われている状態を示す説明図
である。
【図7】同例におけるビール泡出し装置によって形成さ
れたビール泡と他の条件で形成されたビール泡との比較
図である。
【図8】同例におけるビール泡出し装置によって形成さ
れたビール泡の泡持ち試験の試験結果を示すグラフであ
る。
【図9】本発明の最良の形態の他の例を示す回路構成図
である。
【図10】同例におけるガス吹出しノズルの接続状態を
示す回路図である。
【図11】生ビールに窒素ガスを溶解させるために試み
られた実験の一例を示す説明図である。
【図12】生ビールに窒素ガスを溶解させるために試み
られた実験の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 …容器受台 11 …ガス吹出しノズル(ガス吹出し部材) 11B…スクリーン 12C…エアシリンダ 13 …バイブレータ 20 …電磁弁(流路開閉部材) 22 …圧力スイッチ(ガス圧検出部材) 23 …制御ユニット(制御部材) 25 …操作パネル(操作部材) NB …窒素ガスボンベ(窒素ガス供給部材) G …グラス(ビール容器) c …吹込み開始信号(吹込み動作指令) d …洗浄信号(洗浄動作指令) ST …洗浄液タンク P …洗浄液ポンプ(ポンプ) V6 …三方切替弁

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結金属によって形成されて供給される
    ガスを焼結金属の微孔から外方に吹き出すスクリーンを
    有しこのスクリーンが下端部に位置されてビール容器内
    に上方から挿入自在に機枠に取り付けられたガス吹出し
    部材と、 このガス吹出し部材に接続されて窒素ガスをガス吹出し
    部材に供給する窒素ガス供給部材と、 この窒素ガス供給部材とガス吹出し部材を接続するガス
    流路に取り付けられてこのガス流路の開閉を行う流路開
    閉部材と、 を備えていることを特徴とするビール泡出し装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス吹出し部材のスクリーンが、ス
    テンレスの粉体の焼結金属である請求項1に記載のビー
    ル泡出し装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス吹出し部材のスクリーンが、ほ
    ぼ同じ粒径を有するステンレスの粉体が選別されこの選
    別されたステンレスの粉体による焼結金属が電解研磨さ
    れることによって形成される請求項2に記載のビール泡
    出し装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス吹出し部材が取り付けられてこ
    のガス吹出し部材を昇降させる昇降部材と、この昇降部
    材に取り付けられたガス吹出し部材の下方に配置されて
    昇降部材によって下降されたガス吹出し部材のスクリー
    ンが挿入される位置にビール容器を位置決めする容器受
    台とをさらに備えている請求項1に記載のビール泡出し
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス吹出し部材にこのガス吹出し部
    材を振動させるバイブレータが取り付けられている請求
    項1に記載のビール泡出し装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降部材がガス圧によって前記ガス
    吹出し部材を昇降させるエアシリンダを有し、このエア
    シリンダに前記流路開閉部材の切替えによって前記窒素
    ガス供給部材から窒素ガスが供給されてガス吹出し部材
    が昇降される請求項4に記載のビール泡出し装置。
  7. 【請求項7】 前記流路開閉部材に接続されてこの流路
    開閉部材の切替えを行う制御部材と、この制御部材に接
    続されて制御部材に泡出し動作指令と洗浄動作指令を行
    う操作部材とを備え、制御部材が操作部材からの泡出し
    動作指令または洗浄動作指令に基づいて流路開閉部材の
    切替えを行う請求項6に記載のビール泡出し装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部材が、前記操作部材からの泡
    出し動作指令に基づいて動作されて前記流路開閉部材を
    切り替えることにより昇降部材のエアシリンダの下降側
    ポートに窒素ガスを供給してガス吹出し部材を下降させ
    る第1ガス吹出し部材下降手段と、ガス吹出し部材の下
    降後に流路開閉部材を切り替えることによりガス吹出し
    部材に窒素ガスを供給して窒素ガスの吹出しを行う第1
    ガス吹出し手段と、ガスの吹出し終了後に流路開閉部材
    を切り替えることにより昇降部材のエアシリンダの上昇
    側ポートに窒素ガスを供給してガス吹出し部材を上昇さ
    せる第1ガス吹出し部材上昇手段とを備えている請求項
    7に記載のビール泡出し装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部材が、前記操作部材からの泡
    出し動作指令の入力に基づいて動作されて前記第1ガス
    吹出し部材下降手段が動作される前に前記流路開閉部材
    を切り替えることによりガス吹出し部材に窒素ガスを供
    給して所定の時間空吹かしを行う第1空吹かし手段と、
    前記第1ガス吹出し部材上昇手段の動作終了後に流路開
    閉部材を切り替えることによりガス吹出し部材に窒素ガ
    スを供給して所定の時間空吹かしを行う第2空吹かし手
    段とをさらに備えている請求項8に記載のビール泡出し
    装置。
  10. 【請求項10】 前記ガス吹出し部材にこのガス吹出し
    部材を振動させるバイブレータが取り付けられるととも
    に、このバイブレータに前記制御部材が接続され、制御
    部材が、少なくとも前記第1ガス吹出し手段によって窒
    素ガスの吹出しが行われている間バイブレータを動作さ
    せてガス吹出し部材を振動させる振動手段をさらに備え
    ている請求項8に記載のビール泡出し装置。
  11. 【請求項11】 前記制御部材が、前記操作部材からの
    洗浄動作指令に基づいて動作されて前記流路開閉部材を
    切り替えることにより昇降部材のエアシリンダの下降側
    ポートに窒素ガスを供給してガス吹出し部材を下降させ
    る第2ガス吹出し部材下降手段と、ガス吹出し部材の下
    降後に流路開閉部材を切り替えることによりガス吹出し
    部材に窒素ガスを供給して窒素ガスの吹出しを行う第2
    ガス吹出し手段と、ガスの吹出し終了後に流路開閉部材
    を切り替えることにより昇降部材のエアシリンダの上昇
    側ポートに窒素ガスを供給してガス吹出し部材を上昇さ
    せる第2ガス吹出し部材上昇手段と、ガス吹出し部材の
    上昇後に流路開閉部材を切り替えることによりガス吹出
    し部材に窒素ガスを供給して所定の時間空吹かしを行う
    第3空吹かし手段とを備えている請求項7に記載のビー
    ル泡出し装置。
  12. 【請求項12】 前記窒素ガス供給部材に接続されてこ
    の窒素ガス供給部材から供給される窒素ガスの圧力が所
    定の圧力値以下に低下したことを検出するガス圧検出部
    材をさらに備えている請求項1に記載のビール泡出し装
    置。
  13. 【請求項13】 焼結金属によって形成されたスクリー
    ンを容器内に注出されたビールに浸し、スクリーンの内
    側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを焼結金属の微孔
    からビール内に吹き出すことを特徴とするビール泡出し
    方法。
  14. 【請求項14】 前記ガス吹出し部材のスクリーンを、
    ほぼ同じ粒径を有するステンレスの粉体を選別し、この
    選別されたステンレスの粉体による焼結金属を電解研磨
    することによって形成する請求項13に記載のビール泡
    出し方法。
  15. 【請求項15】 前記スクリーンを振動させながら窒素
    ガスの吹出しを行う請求項13に記載のビール泡出し方
    法。
  16. 【請求項16】 前記スクリーンを下降させて容器内に
    注出されたビールに浸す第1スクリーン下降工程と、 この第1スクリーン下降工程の終了後にスクリーンの内
    側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスをビール内に吹き
    出す第1ガス吹出し工程と、 この第1ガス吹出し工程の終了後にスクリーンを上昇さ
    せてビールから引き上げる第1スクリーン上昇工程と、 を有する請求項13に記載のビール泡出し方法。
  17. 【請求項17】 前記第1ガス吹出し工程においてスク
    リーンを振動させるとともに、このスクリーンの振動を
    第1ガス吹出し工程の終了後所定の時間が経過した後に
    行う請求項16に記載のビール泡出し方法。
  18. 【請求項18】 前記第1スクリーン下降工程の前に、
    スクリーンの内側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを
    空吹きする第1空吹き工程と、前記第1スクリーン上昇
    工程の後に、スクリーンの内側に窒素ガスを供給してこ
    の窒素ガスを空吹きする第2空吹き工程とをさらに有す
    る請求項16に記載のビール泡出し方法。
  19. 【請求項19】 前記スクリーンを下降させて洗浄容器
    内の洗浄液に浸す第2スクリーン下降工程と、 この第2スクリーン下降工程の終了後にスクリーンの内
    側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを洗浄液内に吹き
    出す第2ガス吹出し工程と、 この第2ガス吹出し工程の終了後にスクリーンを上昇さ
    せて洗浄液から引き上げる第2スクリーン上昇工程と、 この第2スクリーン上昇工程の終了後にスクリーンの内
    側に窒素ガスを供給してこの窒素ガスを空吹きする第3
    空吹き工程と、 をさらに有する請求項16に記載のビール泡出し方法。
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