JPH10286208A - 形状変更可能なモップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モップヘッドの形を変えることによって床面
モップとハンディモップとに使い分けることが可能なモ
ップを得る。 【解決手段】 拭布３を取り付けるためのモップヘッド
４を、中央部で折曲することにより清掃時の作業形状及
び作業面積を変更可能とすると共に、折曲形状に保持す
るための係止手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、折曲によりモップ
ヘッドの作業形状を変更可能なモップに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、柄の先端に設けたプレート状
のモップヘッドに不織布製の拭布を装着し、この拭布で
床、畳、家具、建具等を清掃するようにしたモップは公
知である。この種のモップは、小形且つ軽量で取り扱い
も容易であるため、対象部位を手軽に清掃することがで
きるという利点を持っている。

【０００３】しかしながら、従来のこの種のモップは、
拭布を取り付けるためのモップヘッドが一定の決まった
形をしているため、例えば、床や畳のような広い平面部
分の清掃に適するように作られた比較的大形で作業面が
広い床面モップを、家具や建具のように狭小で場合によ
っては曲面を含む部分の清掃に使用することは実質的に
不可能であった。またその逆に、家具や建具の清掃に適
するように作られた小形のハンディモップを、床や畳を
清掃する床面モップとして使用するのも困難であった。

【０００４】このため従来では、床や畳等を清掃するた
めの床面モップと、家具や建具等を清掃するための小形
のハンディモップとを別々に用意し、それらを適宜使い
分けるようにしていたが、用途の異なる複数種類のモッ
プを用意しなければならないため、不経済であるばかり
でなく、それらの使い分けや取り扱い、保管等も非常に
面倒であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、モップヘッドの形状を変えることにより、床や畳の
ような広い平面部分の清掃を行うのに適した床面モップ
としても、家具や建具あるいは家具間の隙間のような狭
い部分の清掃を行うのに適した小形のハンディモップと
しても、手軽に使い分けることができるモップを提供す
ることにある。

【０００６】本発明の他の技術的課題は、部分的に折曲
するだけでモップヘッドの形状を簡単に変えることがで
きる、取り扱いが容易なモップを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、操作用の柄の先端に拭布取付用の
モップヘッドを取り付けたモップ本体と、上記モップヘ
ッドに着脱自在の不織布製の拭布とからなり、上記モッ
プヘッドが、折曲により清掃時の作業形状を変更可能で
あると共に、折曲状態に保持するための係止手段を有す
ることを特徴とする折曲式モップが提供される。

【０００８】上記モップは、モップヘッドに拭布を装着
して清掃するが、該モップヘッドを折曲しない状態で
は、作業面が広い床面モップとして床や畳のような広い
平面部分の清掃を好適に行うことができ、モップヘッド
を折曲した状態では、小形のハンディモップとして家具
や建具あるいは家具間の隙間のような狭い部分や曲面等
の清掃を好適に行うことができる。

【０００９】本発明の具体的な実施態様によれば、上記
モップヘッドが一方向に細長い形状を有していて、その
長手方向の少なくとも一か所において長さを縮小する方
向に折曲自在となっている。この場合、長手方向の中央
部において二つに折曲するようにしても、両端側に寄っ
た二か所において折曲するようにしても良い。上記モッ
プヘッドは、長手方向両端部が先細り状をしていること
が望ましく、これにより、その先端部分を使用して障子
の桟のような狭幅部分を確実に清掃することができる。

【００１０】本発明の別の実施態様によれば、上記モッ
プヘッドが一方向に細長い形状を有していて、幅方向の
少なくとも一か所において幅を縮小する方向に折曲自在
となっている。この場合、両端側寄りの二か所において
折曲自在なるように構成することが望ましい。

【００１１】本発明において好ましくは、モップヘッド
に緩衝用の弾性部材を取り付け、該弾性部材を介して拭
布を装着することである。

【００１２】また、上記柄の長さは調節自在であること
が望ましく、これにより、床面モップとして使用する場
合は柄を伸長し、ハンディモップとして使用する場合は
柄を短縮することによって、使い分けが容易になる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１〜図５は本発明の第１実施例
を示すもので、この第１実施例のモップ１Ａは、モップ
本体２と、該モップ本体２に着脱自在の拭布３とからな
っている。

【００１４】上記モップ本体２は、二枚の基板５ａ，５
ａを連結金具６で折曲自在に結合してなる横に細長い形
をしたモップヘッド４と、該モップヘッド４の上面に全
方向（３６０度）に傾動自在なるように取り付けられた
操作用の柄７とで構成されている。

【００１５】更に詳しく説明すると、上記基板５ａ，５
ａは、合成樹脂やゴム等の硬質又は半硬質の素材からな
る平板状の部材で、内端部に上記連結金具６が嵌合する
コ字形の切欠き８を有し、この切欠き８内において連結
金具６にそれぞれ軸９で回動自在に連結されており、こ
れにより、清掃時の作業形状を、図１及び図２に示すよ
うにモップヘッド４が一枚板状に拡開した非折曲形状
と、図４に示すようにモップヘッド４が二つに折り曲げ
られて長さが短縮した（従って作業面積が減少した）折
曲形状とに、変更できるようになっている。また、各基
板５ａ，５ａの外端部５ｂは、外に凸の形をした円弧の
ような、次第に先細りをなす形状に形成されている。

【００１６】なお、図中６ａは、上記連結金具６から各
基板５ａ，５ａの上面に延びるストッパで、図２から分
かるように、モップヘッド４を非折曲状態にして清掃す
るときに、両基板５ａ，５ａが１８０度以上上方に開い
て十分な押圧力が得られなくなるのを防止するため、こ
れら両基板を上面側から支持するものである。

【００１７】上記モップヘッド４には、二枚の基板５
ａ，５ａを非折曲位置と折曲位置とに固定的に保持する
ための係止手段が設けられている。図５から分かるよう
にこの係止手段１０は、ばね１２で壁面から外部に突出
するように付勢された弾性突起１１と、該弾性突起１１
が係合する窪み１３とからなるもので、上記ばね１２及
び弾性突起１１が基板５ａ，５ａにおける切欠き８の側
壁に設けられ、窪み１３が連結金具６における該側壁と
の対向面に設けられている。この場合に窪み１３は、基
板５ａ，５ａが非折曲位置と折曲位置の両方にある場合
にそれぞれ弾性突起１１が係合できるように、２か所に
設けるようにする。しかし、上記の場合とは逆に、ばね
１２及び弾性突起１１を連結金具６側に設け、窪み１３
を基板５ａ，５ａ側に設けても良い。

【００１８】また、上記係止手段１０は、上述したよう
な弾性突起１１と窪み１３とからなるものに限定され
ず、各基板５ａ，５ａをフックで所定の位置に係止させ
る方式のものや、磁石で吸着させる方式のものなど、任
意の係止手段を用いることができる。磁石を用いる場合
には、両基板５ａ，５ａを非折曲位置に保持させるため
の係止手段として、各基板５ａ，５ａの基端部と取付金
具６との対応位置に一対の磁石か又は磁石と磁性板とを
設け、両基板５ａ，５ａを折曲位置に保持させるための
係止手段として、両基板５ａ，５ａの中間部又は先端部
の相対応する位置に、同様に一対の磁石か又は磁石と磁
性板とを設けるようにするのが良い。この場合に上記各
磁石又は磁性板は、それらが基板５ａ，５ａ及び取付金
具６の表面に突出しないように、該基板及び取付金具に
設けた窪み内に接着等の手段によって取り付けるか、又
は、該基板及び取付金具の内部に埋め込むようにするこ
とが望ましい。

【００１９】上記各基板５ａ，５ａの表面には、合成樹
脂発泡体のような緩衝用の弾性部材１５を取り付け、該
弾性部材１５を介して拭布３を取り付けるようにするこ
とが望ましい。この場合、基板５ａ，５ａの下面だけで
なく、上面や先細りの外端面にも弾性部材１５を被設す
ることが好ましく、より好ましくは両側面にまで設ける
ことである。

【００２０】上記柄７は、上記連結金具６の上面に縦軸
の回りで回転自在なるように取り付けられた取付金具１
６に、横軸１７で傾動自在に連結されており、これによ
って該柄が、モップヘッド４に対して全方向に傾斜でき
るようになっている。この場合、蝶ねじ等の固定手段を
設けることによって、該柄７を必要な傾斜角度に固定で
きるようにしても良い。また、該柄７は長さ調節自在で
あることが望ましい。この場合の長さ調節自在とは、望
遠鏡式に伸縮自在のものも、複数の柄部材を連結したり
切り離したりするものも含むことは言うまでもない。

【００２１】一方、上記拭布３は、不織布によりシート
状又は袋状に形成したものが使用される。シート状の拭
布は、モップヘッド４の下面から上面にかけて巻き付け
た状態に取り付けられ、袋状の拭布は、図の右側の基板
５ａで代表的に示すように、該基板５ａを外端部側から
包み込むように取り付けられる。

【００２２】上記拭布３の脱落を防止するため、モップ
ヘッド４の上面の適宜位置には、該拭布を係止させるた
めの止着手段１８が設けられている。この止着手段１８
は、拭布３が係止できるものであれば何でも良く、例え
ば、面ファスナーにおける一対の係止部材のうちの鉤爪
状突子側部材や、ピン、クリップ、スリットなどが好適
に使用される。なお、図示の例では、連結金具の上面に
上記止着手段１８が取り付けられている。

【００２３】上記構成を有する第１実施例のモップ１Ａ
は、そのモップヘッド４に拭布３を装着して清掃する
が、該モップヘッド４の作業形状及び作業面積を変える
ことにより、大形の床面モップと小形のハンディモップ
とに使い分けることができる。即ち、図１及び図２のよ
うにモップヘッド４を折曲しない状態では、作業面が広
い大形の床面モップとして床や畳のような広い平面部分
の清掃を好適に行うことができ、図４のようにモップヘ
ッド４を折曲した状態では、基板５ａ，５ａの上面や周
側面部分を使用することにより、小形のハンディモップ
として家具や建具あるいは家具間の隙間のような狭い部
分や曲面等の清掃を好適に行うことができる。また、二
つの基板５ａ，５ａを若干の隙間の保って折曲すること
により、その隙間をブラインドのルーバーの清掃に利用
することもできる。

【００２４】上記のようにモップヘッド４の作業形状を
変える場合、拭布３は取り付けたままでも良いが、作業
形状毎に別の拭布を取り付けるようにしても良い。即
ち、モップヘッド４が非折曲状態である場合に使用する
大形の拭布と、折曲状態にある場合に使用する小形の拭
布とを別に用意し、それらを使い分けるようにしても良
い。また、折曲状態にあるモップヘッド４に袋状の拭布
を取り付ける場合は、一つの拭布を二つの基板５ａ，５
ａの両方に被せた状態で取り付けても良い。

【００２５】図６〜図９は本発明の第２実施例を示すも
ので、この第２実施例のモップ１Ｂは、上記第１実施例
のモップ１Ａがモップヘッドを中央部で二つに折曲する
ようにしているのに対し、長手方向両端寄りの二か所で
折曲するようにしている点で相違するものである。

【００２６】即ち、このモップ１Ｂのモップヘッド２０
は、中央の第１基板２１ａと、その両側に位置する第２
基板２１ｂ及び第３基板２１ｃとを、蝶番式に折曲自在
に連結することにより構成され、その作業形状を、図６
及び図７に示すように３つの基板２１ａ，２１ｂ，２１
ｃが一つに連なった非折曲形状と、図８に示すように各
基板が折り曲げられて長さが短縮した折曲形状とに、変
更できるようになっている。

【００２７】そして、上記第１基板２１ａと第２基板２
１ｂ及び第３基板２１ｃには、相対する位置に一対の係
止部材２２ａ，２２ｂが取り付けられ、これらの係止部
材２２ａ，２２ｂによって上記第２基板２１ｂ及び第３
基板２１ｃが折曲状態に保持されるようになっている。
上記係止部材としては、磁石、面ファスナー、フック等
が好適に使用される。これらの係止部材２２ａ，２２ｂ
は、モップヘッド２０を折曲する際に邪魔にならないよ
うに、基板２１ａ，２１ｂ，２１ｃに設けた窪み内に取
り付けることが望ましい。また、上記モップヘッド４の
上面には、装着した拭布を止着するための止着手段２３
が各基板２１ａ，２１ｂ，２１ｃ上に設けられている。

【００２８】この第２実施例のモップ１Ｂにおいて、そ
れを床面モップとして使用するときは、図６乃至図８に
示すようにモップヘッド２０を非折曲の状態に広げ、シ
ート状の拭布３を下面から上面側端部にかけて巻き付け
るように装着してその端部を止着手段２３に止着させ、
その状態で床や畳を清掃する。

【００２９】この場合、上記第２基板２１ｂ及び第３基
板２１ｃが上方に折れ曲らないようにするため、図６に
示すようなストッパ２４を設けることができる。このス
トッパ２４は、第１基板２１ａの上面に回動自在に取り
付けれられたプレート状の部材で、第２基板２１ｂ又は
第３基板２１ｃに跨がって折れ曲がりを防止する規制位
置（図６の左側）と、第２基板２１ｂ又は第３基板２１
ｃから外れて折曲を可能にする解放位置（図６の右側）
との間を回動させることができる。

【００３０】また、上記モップをハンディモップとして
使用するときは、図９に示すようにモップヘッド２０を
折曲し、それに適合する大きさに形成されたハンディモ
ップ用の拭布（図示せず）を取り付けて使用する。この
場合、拭布の端部は、第１基板２１ａ上の止着手段２３
に係止させたり、第１基板２１ａと第２及び第３基板２
１ｂ，２１ｃとの間に挟持させるなどして止着させれば
良い。なお、この第２実施例において、上記説明以外で
第１実施例と同じ構成を持った部分には、第１実施例と
同じ符合を付してその説明は省略する。

【００３１】図１０及び図１１に示す第３実施例のモッ
プ１Ｃは、上記第２実施例の変形例であって、第２実施
例のモップ１Ｂが第２基板２１ｂ及び第３基板２１ｃを
第１基板２１ａの上面側に折り返すようにしているのに
対し、第２基板２１ｂ及び第３基板２１ｃを第１基板２
１ａの下面側に折り返して重ねることにより、両基板２
１ｂ，２１ｃの上側面を作業面として使用するようにし
たものである。従ってこの場合には、弾性部材２５を第
２及び第３基板２１ｂ，２１ｃの上側面にも取り付ける
ことが望ましい。

【００３２】なお、上記各基板間の折目２６は、例えば
柔軟性のある素材で若干幅を持たせた状態に形成するこ
とにより、弾性部材２５が取り付けられた状態でも第２
基板２１ｂ及び第３基板２１ｃを折り返すことができ
る。図中２７ａ，２７ｂは、第２基板及び第３基板を折
曲状態に保持するための係止手段を構成するフックと、
該フックが係止する係止穴である。

【００３３】図１２〜図１４は本発明のモップの第４実
施例を示すもので、このモップ１Ｄは、モップヘッド３
０を中央の第１基板３１ａと、その両側の第２，第３基
板３１ｂ，３１ｃと、更にその両側の第４，第５基板３
１ｄ，３１ｅとにより折曲自在に形成し、第１基板３１
ａと第２，第３基板３１ｂ，３１ｃとを図１４に示すよ
うに立ち上がらせることによって第４，第５基板３１
ｃ，３１ｄを内側に引き寄せ、それによって該モップヘ
ッド３０の長さを短縮するように構成したものである。

【００３４】図中３２，３３は、モップヘッド３０を折
曲形状に保持させるための係止手段であって、第１係止
手段３２は、第２基板３１ｂと第３基板３１ｃとに係止
して両基板をその位置に固定するもので、両基板の対応
位置に形成されたフック３２ａと係止穴３２ｂとからな
っており、第２係止手段３３は、第２基板３１ｂと第４
基板３１ｄ及び第３基板３１ｃと第５基板３１ｅにそれ
ぞれ係止してこれらの基板をその位置に固定するもの
で、各基板の対応位置に取り付けられた磁石やフック等
により形成されている。なお、この実施例においても、
特に図示はしていないが、拭布を止着するための止着手
段が適宜位置に設けられていることは言うまでもない。

【００３５】図１５〜図１７は本発明の第５実施例を示
すもので、この実施例のモップ１Ｅは、上記第１〜第４
実施例のモップがモップヘッドを長さが短縮する方向に
折曲自在としているのに対し、モップヘッド４０を幅が
短縮する方向に折曲自在としている点で相違している。

【００３６】即ち、上記モップヘッド４０は、中央に位
置する第１基板４１ａと、その幅方向両側に折曲自在に
連結された第２基板４１ｂ及び第３基板４１ｃとからな
っている。各基板の下面には弾性部材４２が取り付けら
れ、第２基板４１ｂ及び第３基板４１ｃの側端部には、
フックや磁石等によって相互に係脱自在の第１部片４３
ａ及び第２部片４３ｂからなる係止手段４３が付設され
ている。また、上記第２基板４１ｂ及び第３基板４１ｃ
は互いに同じ幅を持っていて、その幅は第１基板４１ａ
の幅の１／２より大きい。従って上記モップヘッド４０
は、図１７に示すように、第２基板４１ｂ及び第３基板
４１ｃを折り曲げて係止手段４３で固定すると、断面三
角形状となる。

【００３７】上記第１基板４１ａの上面には、柄７を該
基板４１ａと平行に倒した状態で固定するための固定部
材４５が設けられている。この固定部材４５は、上面か
ら切り込んだ溝穴４５ａを備えていて、この溝穴４５ａ
内に柄７を弾力的に押し込んで係止させるもので、上記
の如くモップヘッド４０を三角形に折曲したとき、該三
角形の内部において柄７をモップヘッド４０の軸線方向
に向けて固定するものである。

【００３８】また、モップヘッド４を広げた状態で上記
第２基板４１ｂ及び第３基板４１ｃが上方へ開きすぎな
いようにするため、第１基板４１ａの上面には、上記両
基板４１ｂ，４１ｃに跨がる長さのストッパ４６を回動
自在に取り付け、このストッパ４６によって両基板４１
ｂ，４１ｃが上方へ折れ曲がらないように規制してい
る。そして、モップヘッド４０を折曲するときは、この
ストッパ４６を第２基板４１ｂ及び第３基板４１ｃから
外れる図１５の鎖線の位置に回動させる。

【００３９】上記ストッパ４６は、図示の例では柄７を
取り付けるための座を兼用しているが、その他の適宜位
置に取り付けることができる。なお、この第５実施例に
おいても、拭布を止着するための止着手段が適宜位置に
設けられていることは言うまでもない。

【００４０】上記構成を有する第５実施例のモップ１Ｅ
は、図１５及び図１６のようにモップヘッド４０を折曲
しない状態では作業面が広い床面モップとして、床や畳
のような広い平面部分を清掃するのに適し、図１７のよ
うにモップヘッド４０を折曲した状態では、小形で細長
いハンディモップとして家具の間の狭い隙間などを清掃
するのに適する。

【００４１】後者のように折曲して使う場合、全ての基
板４１ａ，４１ｂ，４１ｃを取り囲むように拭布を取り
付けることにより、三角形状に連なる各基板の３つの面
を使用して隙間やその他の色々な面を効率良く清掃する
ことができる。なお、この場合、第２基板４１ｂ及び第
３基板４１ｃの側面にも止着手段を付設しておけば良
い。

【００４２】なお、モップヘッド４０を上記の如く三角
形状に折曲する場合、第２基板４１ｂと第３基板４１ｃ
とを間隔をおいて相互に係止させ、それらの間から柄７
を上方に導出させるようにしても良く、これによって通
常のモップと同様に操作することができる。

【００４３】図１８に示す第６実施例のモップ１Ｆは、
上記第５実施例の変形例であって、第２基板４１ｂ及び
第３基板４１ｃの幅を第１基板４１ａの幅の１／２より
小さく形成し、これら両基板４１ｂ，４１ｃを第１基板
４１ａ上に折り返して重ねるようにしたものである。

【００４４】

【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、モップヘッドの形を変えることによって床や畳のよ
うな広い平面部分の清掃を行うのに適した床面モップと
しても、家具や建具あるいは家具間の隙間のような狭い
部分の清掃を行うのに適した小形のハンディモップとし
ても、手軽に使い分けることができる。しかも、モップ
ヘッドを部分的に折曲するだけでその形状を簡単に変え
ることができるため、取り扱いが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るモップの第１実施例を示す非折曲
状態での平面図である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図１におけるＡ−Ａ線での拡大断面図である。

【図４】図１のモップの折曲状態での側面図である。

【図５】係止手段の一例を示す断面図である。

【図６】本発明のモップの第２実施例を示す非折曲状態
での平面図である。

【図７】図６の正面図である。

【図８】図６の側面図である。

【図９】図６のモップの折曲状態での正面図である。

【図１０】本発明のモップの第３実施例を示す非折曲状
態での正面図である。

【図１１】図１０のモップの折曲状態での正面図であ
る。

【図１２】本発明のモップの第４実施例を示す非折曲状
態での正面図である。

【図１３】図１２の平面図である。

【図１４】図１２のモップの折曲状態での正面図であ
る。

【図１５】本発明のモップの第５実施例を示す平面図で
ある。

【図１６】図１５の側面図である。

【図１７】図１５のモップの折曲状態での側面図であ
る。

【図１８】本発明のモップの第６実施例を示す一部を折
曲した状態での側面図である。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄ，１Ｅ，１Ｆ モップ ２ モップ本体 ３ 拭布 ４，２０，３０，４０ モップヘッド ７ 柄 １０，２３ａ，２３ｂ，３２，４３ 係止手段 １５，２５，４２ 弾性部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏 田 利 信 東京都墨田区本所１丁目３番７号 ライオ ン株式会社内

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】操作用の柄の先端に拭布取付用のモップヘ
   ッドを備えたモップ本体と、上記モップヘッドに着脱自
   在の不織布製の拭布とからなり、上記モップヘッドが、
   折曲により清掃時の作業形状を変更可能であると共に、
   折曲形状に保持するための係止手段を有することを特徴
   とする形状変更可能なモップ。
2. 【請求項２】請求項１に記載のモップにおいて、上記モ
   ップヘッドが一方向に細長い形状を有していて、長手方
   向の少なくとも一か所において長さを短縮する方向に折
   曲自在であるもの。
3. 【請求項３】請求項２に記載のモップにおいて、上記モ
   ップヘッドが、長手方向の中央部において二つに折曲自
   在であるもの。
4. 【請求項４】請求項３に記載のモップにおいて、上記モ
   ップヘッドの長手方向両端部が先細り状をなしているも
   の。
5. 【請求項５】請求項２に記載のモップにおいて、上記モ
   ップヘッドが、長手方向両端寄りの二か所において折曲
   自在であるもの。
6. 【請求項６】請求項１に記載のモップにおいて、上記モ
   ップヘッドが一方向に細長い形状を有していて、幅方向
   の少なくとも一か所において幅を短縮する方向に折曲自
   在であるもの。
7. 【請求項７】請求項６に記載のモップにおいて、上記モ
   ップヘッドが、幅方向両端寄りの二か所において折曲自
   在であるもの。
8. 【請求項８】請求項１乃至７の何れかに記載のモップに
   おいて、上記モップヘッドに緩衝用の弾性部材が取り付
   けられ、該弾性部材を介して拭布が装着されるようにな
   っているもの。
9. 【請求項９】請求項１乃至８の何れかに記載のモップに
   おいて、上記柄の長さが調節自在であるもの。
10. 【請求項１０】請求項１乃至９の何れかに記載のモップ
    において、上記拭布が、非折曲状態のモップヘッドに装
    着するための拭布と、折曲状態のモップヘッドに装着す
    るための拭布との、少なくとも二種類からなるもの。