JPH10284887A - 基板マーク検出方法 - Google Patents

基板マーク検出方法

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JPH10284887A
JPH10284887A JP9087081A JP8708197A JPH10284887A JP H10284887 A JPH10284887 A JP H10284887A JP 9087081 A JP9087081 A JP 9087081A JP 8708197 A JP8708197 A JP 8708197A JP H10284887 A JPH10284887 A JP H10284887A
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substrate mark
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recognition camera
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保孝 坪井
Kazuyuki Nakano
和幸 中野
Shigeki Imafuku
茂樹 今福
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板マーク周辺にシルク、ランド、パターン
などが隣接した場合にも安定した検出が可能な基板マー
ク検出方法を提供する。 【解決手段】 基板上の複数の基板マークのうち、認識
カメラの位置が教示位置のままで検出が可能なものを先
に検出し、その検出位置と教示位置とのずれ量を計算
し、そのずれ量を用いて他の基板マークの教示位置を自
動的に補正して、その位置に認識カメラを移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品装着機に
おいて部品の装着位置の補正を行うために、視覚認識技
術を用いて装着位置補正用の基板マークの位置を検出す
る、基板マーク検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品装着機は、図17に示すように
プリント基板(以下単に「基板」と称する)20上の決
められた位置に電子部品24を高精度に装着するもので
ある。基板20は一枚ずつレール28に沿って装着位置
に搬入され、この装着位置のテーブル27の上で電子部
品24が装着され、その後、搬出用のレール23に沿っ
て搬出される。
【0003】詳細には、搬入された基板20はテーブル
27に固定され、電子部品24は、専用のノズル25に
よって運ばれたうえで予め教示させられた位置へ装着さ
れる。その際、基板20の上に設けられた基板マーク2
1a、21bが認識カメラ26で撮像され、その画像は
2次元濃淡化もしくは2次元2値化処理され、この画像
処理によってこれらの基板マーク21a、21bの位置
が検出される。22は認識カメラ26の視野である。そ
して、それらの位置を基に、教示位置からのずれを補正
することにより、電子部品24の装着位置の精度を向上
させる。
【0004】基板マーク21a、21bは、電子部品2
4の電極が半田付けされる箇所にあたるランドや、基板
20上で電子回路を形成するパターンと同時に、この基
板20上に形成され、その形状は丸や四角形などの幾何
学的な模様を用いるのが一般的である。通常、基板マー
ク21a、21bは基板20上の離れた位置に2つ設け
てあり、それぞれの基板マーク21a、21bの位置を
検出することにより、基板20がテーブル27に固定さ
れた際に生じる水平方向の位置ずれと角度ずれを検出
し、部品24の装着時の位置を補正をすることができ
る。このとき、基板マーク21a、21bの位置とは、
基板マーク21a、21bの中心位置を意味する。以
下、前記2つの基板マークを、第1基板マーク21aお
よび第2基板マーク21bと称する。
【0005】次に、図12〜図14を用いて、従来の基
板マーク教示方法の一例を説明する。まず、図13に示
すように、第1基板マーク21aが認識カメラの視野2
2a内に位置するように認識カメラ26を移動させ、撮
像する(図12のステップ200)。次に基板マーク2
1aを検出するための処理エリアを示すウィンドウ30
aの大きさを設定する(図12のステップ201)。次
に第1基板マーク位置32aを検出し、その位置を第1
基板マーク21aの教示位置とする(図12のステップ
202)。図13では、第1基板マーク位置32aは認
識カメラ26の視野の中心位置31aと一致している。
【0006】次に、図14に示すように、第1基板マー
ク21aの場合と同様に第2基板マーク21bが認識カ
メラの視野22b内に位置するようにこの認識カメラ2
6を移動させ、撮像する(図12のステップ203)。
このとき、前記と同様にウィンドウ30bの大きさを設
定する(図12のステップ204)。次に第2基板マー
ク位置32bを検出し、その位置を第2基板マーク21
bの教示位置とする(図12のステップ205)。図1
4では、第2基板マーク位置32bは認識カメラ26の
視野の中心位置31bと一致している。
【0007】このとき、ウィンドウ30a、30bの大
きさは通常は基板マーク21a、21bの大きさを基に
設定するが、基板マーク21a、21bの周囲に基板上
のシルク、パターン、ランドなどが存在する場合は、そ
れらにウィンドウ30a、30bがかからないように小
さく設定する場合がある。通常、ウィンドウ30a、3
0bは、認識カメラの視野22の中心位置31a、31
bを中心に正方形もしくは長方形の形で設定する。
【0008】教示された2つの基板マーク21a、21
bの位置は、以降の基板マーク検出時に認識カメラ26
を基板マーク21の位置へ移動させるための基準の位置
となる。
【0009】なお、認識カメラ26を移動させる代わり
に、認識カメラ26を固定してテーブル27を移動させ
てもよい。
【0010】次に、図11、15、16を用いて、従来
の基板マーク検出方法を詳細に説明する。図11は従来
の基板マーク検出方法のフローチャートを示す。
【0011】いま、図17に示すように搬入が行われて
テーブル27に基板20が固定されたとする。まず第1
基板マーク21aの教示位置に認識カメラ26を移動
し、撮像する(ステップ210)。次に、図15に示す
ように教示時に設定した大きさのウィンドウ30aを張
り、その中にある第1基板マーク21aの位置32aを
検出する(ステップ211)。このとき、基板マーク2
1aに欠損や変形などの不良があったり、ウィンドウ3
0a内に基板マーク21aが無かったりした場合には
(ステップ212)、検出エラーとなって処理を中断す
る(ステップ218)。
【0012】次に第2基板マーク21bの教示位置に認
識カメラ26を移動し、図16に示すように撮像する
(ステップ214)。そして教示時に設定した大きさの
ウィンドウ30bを視野22bの中に張り、その中にあ
る第2基板マーク21bの位置32bを検出する(ステ
ップ215)。正しく検出が行われたなら(ステップ2
16)、正常に終了する(ステップ217)。第2基板
マーク21bの検出に検出エラーがあった場合には、同
様に処理を中断する(ステップ218)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】昨今、電子機器の小型
化に伴って基板上に実装される電子部品の密度が増し、
基板マークの周辺にもシルクやパターンやランドが隣接
する場合がある。そのような場合には、基板マークを検
出するための処理エリアを指定するウィンドウを、より
小さく設定する必要がある。
【0014】しかしながら、図17において、テーブル
27に固定された基板20は、その固定方法によっては
常に一定の位置には固定できずに、わずかにずれが生じ
てしまう。基板マークを検出する際に、そのズレの多少
によっては、小さく設定されたウィンドウ内に基板マー
クを納めることができず、基板マーク位置を検出できな
くなるおそれがある。これにより、電子部品装着機がエ
ラー停止して稼動率が低下する原因となっている。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑み、基板マーク
周辺にシルク、ランド、パターンなどが隣接した場合に
も安定した検出が可能な基板マーク検出方法を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明は、基板上の複数の基板マークのうち、認識カ
メラの位置が教示位置のままで検出が可能なものを先に
検出し、その検出位置と教示位置とのずれ量を計算し、
そのずれ量を用いて他の基板マークの教示位置を自動的
に補正して、その位置に認識カメラを移動させるもので
ある。これにより、基板が教示時の位置に対してずれて
固定された場合でも、認識カメラを精度よく基板マーク
の位置に移動させることができ、より安定した基板マー
クの検出を可能にする。
【0017】また本発明は、すべての基板マークのウィ
ンドウを小さく設定しなくてはならない場合でも、基板
マーク以外の検出しやすいマークを補助マークとして予
め教示しておき、その補助マークの教示位置と検出位置
とのずれ量を用いて、基板マークの検出のための認識カ
メラの移動位置を自動的に補正するように前記の方法を
応用することで、安定した基板マークの検出を可能にす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、基板に
電子部品を装着する際の装着位置の補正のために、基板
に形成された基板マークを認識カメラによって検出する
に際し、基板に形成された複数の基板マークのうち、認
識カメラを教示位置に位置させたままで検出可能な基板
マークを検出し、その検出位置と教示位置とのずれ量を
求め、前記ずれ量を用いて他の基板マークの教示位置を
補正し、認識カメラを補正後の教示位置に移動させて、
前記他の基板マークを検出するものである。
【0019】こうすると、基板がテーブルに固定される
際に生じるずれのために基板マークが教示位置からず
れ、しかも基板マーク検出用のウィンドウが小さく設定
されている場合でも、いずれかの基板マークが検出でき
れば、その位置を参考に、他の基板マークを検出するた
めの認識カメラの移動位置を補正することで、すべての
基板マークの検出が可能となる。
【0020】請求項2に記載の発明は、第1基板マーク
の教示位置に認識カメラを移動させて検出用のウィンド
ウを設定する第1工程と、前記ウィンドウ内の第1基板
マークを検出する第2工程と、第2基板マークを検出す
る際の認識カメラの移動位置を、前記第1基板マークの
教示位置と検出位置とのずれ量を用いて第2基板マーク
の教示位置を補正した位置として、その位置で検出用の
ウィンドウを設定する第3工程と、前記ウィンドウ内の
第2基板マークを検出する第4工程とを有するものであ
る。
【0021】これによれば、基板がテーブルに固定され
る際に生じるずれのために基板マークが教示位置からず
れ、しかも第2基板マーク検出用のウィンドウが小さく
設定されている場合でも、第1基板マークを検出して、
その位置を参考に、第2基板マークを検出するための認
識カメラの移動位置を補正することで、第1および第2
の基板マークをともに検出することが可能となる。
【0022】請求項3に記載の発明は、認識カメラを教
示位置に位置させたままでの基板マークの検出を失敗し
た場合に、前記認識カメラを別の基板マークの教示位置
に移動させて、その位置で前記別の基板マークを検出す
るものである。
【0023】こうすると、ある基板マークの検出を失敗
した場合であっても、他のいずれかの基板マークが検出
できれば、その位置を参考に、上記の失敗した基板マー
クを検出するための認識カメラの移動位置を補正するこ
とで、同様にすべての基板マークの検出が可能となる。
【0024】請求項4に記載の発明は、第2工程で第1
基板マークの検出を失敗した場合に、認識カメラを第2
基板マークの教示位置に移動させて検出用のウィンドウ
を設定し、前記ウィンドウ内の第2基板マークを検出
し、その後に再度第1基板マークを検出する際に、認識
カメラの移動位置を、前記第2基板マークの教示位置と
検出位置とのずれ量を用いて第1基板マークの教示位置
を補正した位置として、その位置で検出用のウィンドウ
を設定し、前記ウィンドウ内の第1基板マークを検出す
るものである。
【0025】こうすると、第1の基板マークの検出を失
敗した場合であっても、その代わりに第2の基板マーク
を検出し、その位置を参考に、第1の基板マークを検出
するための認識カメラの移動位置を補正することで、両
方の基板マークの検出が可能となる。
【0026】請求項5に記載の発明は、基板に電子部品
を装着する際の装着位置の補正のために、基板に形成さ
れた基板マークを認識カメラによって検出するに際し、
基板に形成された補助マークのための教示位置に認識カ
メラを移動させて、その位置で前記補助マークを検出
し、その検出位置と教示位置とのずれ量を求め、前記ず
れ量を用いて基板マークの教示位置を補正し、認識カメ
ラを補正後の教示位置に移動させて、前記基板マークを
検出するものである。
【0027】こうすれば、いずれの基板マークについて
も検出用のウィンドウが小さいなどによりこのウィンド
ウ内に基板マークを納めることが困難な場合でも、補助
マークの検出位置を参考にして、基板マークを検出する
ための認識カメラの移動位置を補正することで、すべて
の基板マークの検出が可能となる。
【0028】請求項6に記載の発明は、複数の補助マー
クについてそれぞれ検出位置と教示位置とのずれ量を求
めたうえで、これらのずれ量を用いて基板マークの教示
位置を補正するものである。
【0029】こうすると、基板がその面内で回転したと
きの回転方向のずれを補正することができる。
【0030】請求項7に記載の発明は、補助マークのた
めの教示位置に認識カメラを移動させて検出用のウィン
ドウを設定する第1工程と、前記ウィンドウ内の補助マ
ークを検出する第2工程と、第1基板マークを検出する
際の認識カメラの移動位置を、前記補助マークの教示位
置と検出位置とのずれ量を用いて第1基板マークの教示
位置を補正した位置として、その位置で検出用のウィン
ドウを設定する第3工程と、前記ウィンドウ内の第1基
板マークを検出する第4工程と、第2基板マークを検出
する際の認識カメラの移動位置を、前記ずれ量を用いて
第2基板マークの教示位置を補正した位置として、その
位置で検出用のウィンドウを設定する第5工程と、前記
ウィンドウ内の第2基板マークを検出する第6工程とを
有するようにしたものである。
【0031】こうすると、2つの基板マークのいずれに
ついても検出用のウィンドウが小さいなどにより、ウィ
ンドウ内に基板マークを納めることが困難な場合でも、
補助マークの検出位置を参考に、2つの基板マークを検
出するための認識カメラの移動位置を補正して、両方の
基板マークの検出が可能になる。
【0032】以下に、図1〜図5を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態の基
板マーク検出方法の全体を示すフローチャートである。
ここでステップ8およびステップ16は、2つの基板マ
ークが検出され正常にアルゴリズムを終了した場合を示
している。また、電子部品実装機については、従来例で
説明した図17のものを援用する。
【0033】図2および図3は、基板マーク21a、2
1bを例示する。図2では、第1基板マーク21aの周
辺に、文字などのシルクや、ランドや、パターンなどが
存在しないため、ウィンドウ30aを比較的大きめに設
定することができる。図3では、第2基板マーク21b
の周辺にシルク35、ランド33、パターン34が存在
するため、これらがウィンドウ30b内に入らないよう
に、このウィンドウ30bを小さく設定しなくてはなら
ない。なお、31a、31bは認識カメラの視野の中心
位置、32a、32bは基板マーク位置である。
【0034】このような基板マークの教示の手順は、先
に図12を参照して説明した従来例の場合と同様であ
り、その手順については、基板マークを図2および図3
のものに置き換えて従来例の説明を援用することができ
る。
【0035】次に、図1のステップ1から正常終了(ス
テップ18)に至る手順を説明する。いま、テーブル2
7に搬入された基板20が教示時の位置に対してずれて
固定されたとする。図1のステップ1で第1基板マーク
21aの教示の位置に認識カメラを移動させて撮像され
た画像は、図4のようになる。基板20は教示時と異な
る位置で固定されているため、第1基板マーク21aも
教示時とは異なる位置にある。しかし第1基板マーク2
1aは大きめに設定されたウィンドウ30aの内側にあ
るため、基板マークの位置32aを検出することができ
る(ステップ1、2、3)。
【0036】次に、第2基板マークを検出するが、その
前に、第2基板マークの教示位置の座標(SX2、SY
2)を下記の式1と式2によって補正する(ステップ
4)。すなわち、第1基板マークの教示位置の座標を
(SX1、SY1)、ステップ2で検出された第1基板
マーク21aの位置の座標を(X1、Y1)とすると、
第2基板マーク21bの検出のための認識カメラの移動
位置の座標(MX2、MY2)は、次の式1および式2
で表される。
【0037】 MX2=SX2+(X1−SX1) 式1 MY2=SY2+(Y1−SY1) 式2 式1、式2によって補正された座標となる第2基板マー
ク検出位置に認識カメラを移動させ撮像したとき(ステ
ップ5)の画像は図3のようになり、小さなウィンドウ
30bの内側に第2基板マーク21bを納めることがで
きる。ウィンドウ30b内の第2基板マーク21bの検
出を行い(ステップ6)、ステップ7でその位置32b
を検出できれば正常終了(ステップ8)となり、検出で
きなければ検出エラー(ステップ17)として処理を中
断する。
【0038】次に、上記とは逆に、第1の基板マーク2
1aのためのウィンドウは比較的小さく設定しなければ
ならず、これに対し第2の基板マーク21bのためのウ
ィンドウは比較的大きめに設定することができる場合に
ついて、図1のステップ1から正常終了(ステップ1
6)に至る手順で説明する。
【0039】前記と同様に、テーブル27に搬入された
基板20が、教示時の位置に対してずれて固定されたと
する。このときには、ステップ1で第1基板マークの教
示の位置に認識カメラを移動させて撮像された画像は、
図5のようになる。この場合は第1基板マーク21aは
小さいウィンドウ30aの外側にあり、この基板マーク
21aの位置を検出することができない(ステップ1、
2、3)。
【0040】そこで、この場合は、続いて第2基板マー
クの検出を行う。ステップ9において第2基板マークの
教示の位置に認識カメラを移動させて撮像した画像は、
図4に示された第1基板マーク21aの場合と同様にな
る。すなわち第2基板マークは大きめのウィンドウの内
側にあって、その位置を検出することができる(ステッ
プ10、11)。
【0041】次に再度第1基板マーク21aを検出する
が、その際に、まず第1基板マーク21aの教示位置の
座標(SX1、SY1)を、下記の式3と式4によって
補正する(ステップ12)。詳細には、第2基板マーク
の教示位置の座標を(SX2、SY2)、ステップ10
で検出された第2基板マークの位置の座標を(X2、Y
2)とすると、第1基板マーク21aの検出のための認
識カメラの移動位置の座標(MX1、MY1)は、次の
式で表される。
【0042】 MX1=SX1+(X2−SX2) 式3 MY1=SY1+(Y2−SY2) 式4 式3、式4によって補正された第1基板マーク検出位置
に認識カメラを移動させ撮像したときには(ステップ1
3)、図5に示す小さなウィンドウ30aの内側に第1
基板マーク21aを納めることができる。なお、納まっ
た状態の図示は省略する。そしてウィンドウ内の第1基
板マークの検出を行い(ステップ14)、ステップ15
で検出できれば正常終了(ステップ16)となる。検出
できなければ、検出エラー(ステップ17)で処理を中
断する。
【0043】なお、この場合においても、認識カメラを
移動させる代わりに、認識カメラを固定したうえでテー
ブルを移動させてもよい。次に、いずれの基板マークの
ためのウィンドウもすべて比較的小さく設定しなければ
ならない場合について、図6〜図10を参照して説明す
る。図6は、この場合の基板マーク検出方法の全体を示
すフローチャートである。図7はマークの教示の手順を
示すフローチャートである。図8はこの場合の基板マー
クの例を示す。図9はこの場合に用いる補助マークの例
を示す。
【0044】ここで補助マークとは、第1および第2基
板マークの教示位置を補正するために用いられる一種の
基板マークである。なお、補助マークは実際の電子部品
を実装する際の装着位置の補正には用いられない。この
ため、第1および第2基板マークのように、電子部品の
電極の半田付けが行われる箇所にあたるランドや、基板
上で電子回路を形成するパターンなどとともに基板上に
形成される必要はない。このため補助マークは、その周
辺にシルクやランドやパターンなどが存在しない場所に
存在する幾何学的パターンの中から、自由に選ぶ事がで
きる。その例として、基板上に白色で印刷された四角形
や三角形などのシルクを用いてもよい。
【0045】図9は補助マーク36fの一例を示すが、
その周辺にシルク、ランド、パターンなどが存在しない
ため、比較的大きめのウィンドウ30fを設定する事が
できる。31fは認識カメラの視野の中心位置を示し、
37fは補助マーク36fの位置を示す。
【0046】図8は、第1基板マーク21aの周辺にシ
ルク35、ランド33、パターン34が存在するため、
これらがウィンドウ30a内に入らないようにこのウィ
ンドウ30aを小さく設定しなくてはならない場合を例
示する。図示は省略するが、他の基板マークについても
条件は同じとする。
【0047】図7は補助マークおよび基板マークの教示
の手順を示す。ここで説明する例の場合は、補助マー
ク、第1基板マーク、第2基板マークの3つのマークの
位置を教示する。ここで、補助マークを含むこれらのマ
ークの教示の方法は、従来例で説明した基板マークの教
示の方法を援用する。
【0048】以下、図6のステップ40からステップ5
1の正常終了に至る手順を説明する。いま、テーブル2
7に搬入された基板20が教示時の位置に対してずれて
固定されたとする。このとき、補助マーク36fの教示
の位置に認識カメラを移動させて撮像した画像は図10
のようになる。この図10の補助マーク36fは大きめ
のウィンドウ30fの内側に位置するため、補助マーク
36fの位置37fを検出することができる(ステップ
40、41、42)。
【0049】次に第1基板マークを検出するが、この第
1基板マークの教示位置の座標(SX1、SY1)を、
補助マーク36fの教示位置と検出位置とのずれ量を用
いて、次の式5と式6によって補正する(ステップ4
3)。すなわち、補助マークの教示位置の座標を(S
X、SY)、ステップ41で検出された補助マークの位
置37fの座標を(X、Y)とすると、第1基板マーク
の検出のための認識カメラの移動位置の座標(MX1、
MY1)は、次の式で表される。
【0050】MX1=SX1+(X−SX) 式5 MY1=SY1+(Y−SY) 式6 式5、式6によって補正された第1基板マーク検出位置
に認識カメラを移動させ撮像すると(ステップ44)、
その画像は図8のようになり、小さなウィンドウ30a
の内側に第1基板マーク21aを納めることができる。
そしてこのウィンドウ30a内の第1基板マーク21a
の検出を行い(ステップ45)、ステップ46で検出で
きれば次の第2基板マーク検出(ステップ47以降)を
実行する。第1基板マーク21aを検出できない場合
は、検出エラー(ステップ52)で処理を中断する。
【0051】上述のように第1基板マーク21aの検出
ができたら、次に第2基板マークの検出を行う。まず第
2基板マークの教示位置の座標(SX2、SY2)を次
の式7と式8によって補正する(ステップ47)。すな
わち、第2基板マークの検出のための認識カメラの移動
位置の座標(MX2、MY2)は、次の式で表される。
【0052】MX2=SX2+(X−SX) 式7 MY2=SY2+(Y−SY) 式8 式7、式8によって補正された第2基板マーク検出位置
に認識カメラを移動させ撮像したとき(ステップ48)
も、同様に、小さなウィンドウの内側に第2基板マーク
を納めることができる。そしてウィンドウ内の第2基板
マークの検出を行い(ステップ49)、ステップ50で
検出できれば正常終了(ステップ51)となり、できな
ければ検出エラー(ステップ52)で処理を中断する。
【0053】なお、この場合も、認識カメラを移動させ
る代わりに、認識カメラを固定したうえでテーブルを移
動させてもよい。また、補助マークを2つ設けることに
より、基板の面内における回転方向のずれの補正も行う
ことができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板上の
複数の基板マークのうち、認識カメラの位置が教示位置
のままで検出が可能なものを先に検出し、その検出位置
と教示位置とのずれ量を計算し、そのずれ量を用いて他
の基板マークの教示位置を自動的に補正して、その位置
に認識カメラを移動させるため、認識カメラの処理エリ
アであるウィンドウが小さく設定され、しかも基板が教
示時の位置に対してずれて固定された場合でも、認識カ
メラを精度よく基板マークの位置に移動させることがで
き、より安定して基板マークを検出することができる。
【0055】また本発明によれば、すべての基板マーク
のウィンドウを小さく設定しなくてはならない場合で
も、基板マーク以外の検出しやすいマークを補助マーク
として予め教示しておき、その補助マークの教示位置と
検出位置とのずれ量を用いて、基板マークの検出のため
の認識カメラの移動位置を自動的に補正するように前記
の方法を応用することで、安定して基板マークを検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の基板マーク検出方法のフ
ローチャートである。
【図2】第1の基板マークの撮像例を示す図である。
【図3】第2の基板マークの撮像例を示す図である。
【図4】第1の基板マークの他の撮像例を示す図であ
る。
【図5】第1の基板マークのさらに他の撮像例を示す図
である。
【図6】本発明の他の実施の形態の基板マーク検出方法
のフローチャートである。
【図7】図6の検出方法のための教示についてのフロー
チャートである。
【図8】第1の基板マークの更に他の撮像例を示す図で
ある。
【図9】補助マークの撮像例を示す図である。
【図10】補助マークの他の撮像例を示す図である。
【図11】従来の基板マーク検出方法のフローチャート
である。
【図12】図11の検出方法のための教示についてのフ
ローチャートである。
【図13】従来における第1基板マークの撮像例を示す
図である。
【図14】従来における第2基板マークの撮像例を示す
図である。
【図15】従来における第1基板マークの他の撮像例を
示す図である。
【図16】従来における第2基板マークの他の撮像例を
示す図である。
【図17】本発明の方法を適用可能な従来の部品装着機
を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 プリント基板 21a 基板マーク 21b 基板マーク 30a ウィンドウ 36f 補助マーク 37f 補助マーク位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に電子部品を装着する際の装着位置
    の補正のために、基板に形成された基板マークを認識カ
    メラによって検出するに際し、基板に形成された複数の
    基板マークのうち、認識カメラを教示位置に位置させた
    ままで検出可能な基板マークを検出し、その検出位置と
    教示位置とのずれ量を求め、前記ずれ量を用いて他の基
    板マークの教示位置を補正し、認識カメラを補正後の教
    示位置に移動させて、前記他の基板マークを検出する基
    板マーク検出方法。
  2. 【請求項2】 第1基板マークの教示位置に認識カメラ
    を移動させて検出用のウィンドウを設定する第1工程
    と、前記ウィンドウ内の第1基板マークを検出する第2
    工程と、第2基板マークを検出する際の認識カメラの移
    動位置を、前記第1基板マークの教示位置と検出位置と
    のずれ量を用いて第2基板マークの教示位置を補正した
    位置として、その位置で検出用のウィンドウを設定する
    第3工程と、前記ウィンドウ内の第2基板マークを検出
    する第4工程とを有する請求項1記載の基板マーク検出
    方法。
  3. 【請求項3】 認識カメラを教示位置に位置させたまま
    での基板マークの検出を失敗した場合に、前記認識カメ
    ラを別の基板マークの教示位置に移動させて、その位置
    で前記別の基板マークを検出する請求項1記載の基板マ
    ーク検出方法。
  4. 【請求項4】 第2工程で第1基板マークの検出を失敗
    した場合に、認識カメラを第2基板マークの教示位置に
    移動させて検出用のウィンドウを設定し、前記ウィンド
    ウ内の第2基板マークを検出し、その後に再度第1基板
    マークを検出する際に、認識カメラの移動位置を、前記
    第2基板マークの教示位置と検出位置とのずれ量を用い
    て第1基板マークの教示位置を補正した位置として、そ
    の位置で検出用のウィンドウを設定し、前記ウィンドウ
    内の第1基板マークを検出する請求項2記載の基板マー
    ク検出方法。
  5. 【請求項5】 基板に電子部品を装着する際の装着位置
    の補正のために、基板に形成された基板マークを認識カ
    メラによって検出するに際し、基板に形成された補助マ
    ークのための教示位置に認識カメラを移動させて、その
    位置で前記補助マークを検出し、その検出位置と教示位
    置とのずれ量を求め、前記ずれ量を用いて基板マークの
    教示位置を補正し、認識カメラを補正後の教示位置に移
    動させて、前記基板マークを検出する基板マーク検出方
    法。
  6. 【請求項6】 複数の補助マークについてそれぞれ検出
    位置と教示位置とのずれ量を求めたうえで、これらのず
    れ量を用いて基板マークの教示位置を補正する請求項5
    記載の基板マーク検出方法。
  7. 【請求項7】 補助マークのための教示位置に認識カメ
    ラを移動させて検出用のウィンドウを設定する第1工程
    と、前記ウィンドウ内の補助マークを検出する第2工程
    と、第1基板マークを検出する際の認識カメラの移動位
    置を、前記補助マークの教示位置と検出位置とのずれ量
    を用いて第1基板マークの教示位置を補正した位置とし
    て、その位置で検出用のウィンドウを設定する第3工程
    と、前記ウィンドウ内の第1基板マークを検出する第4
    工程と、第2基板マークを検出する際の認識カメラの移
    動位置を、前記ずれ量を用いて第2基板マークの教示位
    置を補正した位置として、その位置で検出用のウィンド
    ウを設定する第5工程と、前記ウィンドウ内の第2基板
    マークを検出する第6工程とを有する基板マーク検出方
    法。
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