JPH10284748A - 半導体放射線検出装置の製造方法 - Google Patents

半導体放射線検出装置の製造方法

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JPH10284748A
JPH10284748A JP9160324A JP16032497A JPH10284748A JP H10284748 A JPH10284748 A JP H10284748A JP 9160324 A JP9160324 A JP 9160324A JP 16032497 A JP16032497 A JP 16032497A JP H10284748 A JPH10284748 A JP H10284748A
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恵二 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄い半導体層厚みの、両面に不純物領域をも
つ半導体放射線検出装置の製造を、大きなウエハーで製
造し生産性の向上と大面積化を実現する。 【解決手段】 600μmの6インチのシリコンのN−
基板1にN+領域2を形成し、 次に上記N-基板1をN
+領域2を形成した面同志で接合してからこの張り合わ
せ基板の両面を削り、PINフォトダイオードを両面に
形成してから2枚に分離し、比抵抗3kΩの厚み300
μmのPINフォトダイオードを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線、γ線、荷電
粒子などの高エネルギーの放射線を検出する半導体放射
線検出装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線、γ線、荷電粒子などの高エネルギ
ーの放射線を検出する半導体放射線検出装置としては従
来PINフォトダイオードが使用されている。PINフ
ォトダイオードは、例えば、N-基板の一方の面(表面
と称す)にP+型不純物領域を有し、他方の面(裏面と
称す)に当該基板より高い濃度のN型であるN+型領域
を有する構造が知られている。すなわち、P+−N-+
よりなるPN接合を形成したものである。
【0003】このようなPINフォトダイオードでは、
放射線検出装置として使用する場合、空乏層を深く延ば
す又は完全空乏層化することがあり、裏面の影響を受け
易いので、上述のように裏面にもN+型領域を形成する
必要がある。また、PINフォトダイオードは逆バイア
スを加えた時の空乏層の伸びが大きく、検出する放射線
のエネルギーの範囲が大きく取れることや、接合容量が
小さく高速応答に適しているという特徴をもつため、X
線、γ線、荷電粒子などの高エネルギーの放射線の検出
に向いている。しかしながら、その種の用途では、多重
散乱や拡散電流の影響を除去するために、又は低電圧で
完全空乏層化するために、300μmあるいは200μ
mといった薄い基板を使用する必要がある。
【0004】なお、以上の説明ではN-基板について述
べたが、もちろんP-基板についても同様である。ま
た、以下の説明においても、N-基板あるいはP-基板の
何れか一方だけについて説明するが、その場合でも当然
両方の基板についてあてはまるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体放射線検出装置
としてのPINフォトダイオードは、上述したように3
00μmあるいは200μmといった薄い基板を使用す
る必要があるが、一方、空乏層を深く延ばした際に基板
の裏面の影響を回避するために、裏面にも不純物層を形
成する必要がある。したがって、例えば、600μmと
いった厚い基板を使用してプロセス終了後、裏面を削る
というようなことができないので、現状では、4インチ
あるいはそれ以下といった小さなウエハーでしか製造で
きず、生産性が良くなく、また、大面積の検出装置の製
造ができないなどの問題がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑み、例えば、
300μmあるいは200μmといった薄い基板を使用
した半導体放射線検出装置を、例えば、6インチ以上の
ウエハーを用いて容易に製造でき、結果的に半導体放射
線検出装置を生産性よく製造でき、また、大面積の半導
体放射線検出装置を製造できる半導体放射線検出装置の
製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
半導体基板の一方の面に不純物領域を有すると共に他方
の面に光電変換素子及び必要に応じて信号処理回路を含
む所定の素子構造を有する半導体照射線検出装置を製造
する方法において、半導体基板の一方の面に不純物領域
を形成して不純物領域形成基板とする工程と、この不純
物領域形成基板を2枚用いて前記不純物領域を形成した
面同士を接合して張り合わせ基板を形成する工程と、前
記張り合わせ基板の両面に前記所定の素子構造を形成す
る工程と、前記所定の素子構造を形成した張り合わせ基
板を2枚に分離して所定の素子構造を有する半導体基板
を2枚得る工程と、を有することを特徴とする半導体放
射線検出装置の製造方法にある。
【0008】かかる第1の態様では、プロセスの大部分
を張り合わせ基板として処理できるため、半導体基板と
して、例えば、200〜300μmと薄く、且つ、例え
ば、6インチ以上と大面積のウエハーを用いることがで
き、生産性の向上を図ることができ、また、大面積の装
置の製造が可能となる。また、2枚の半導体基板を張り
合わせて用いるので、余分な材料を用いることもない。
【0009】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記張り合わせ基板の両面に所定の素子構造を形成
する工程の前に、当該張り合わせ基板の少なくとも一方
側の表面を除去して基板の全体の厚さを薄くする工程を
有することを特徴とする半導体放射線検出装置の製造方
法にある。かかる第2の態様では、半導体基板への不純
物導入プロセスのには、例えば、600μmの厚さのも
のを用いて生産性を向上し、結果的には、200〜30
0μmの半導体基板とすることができる。
【0010】本発明の第3の態様は、半導体基板の一方
の面に不純物領域を有すると共に他方の面に光電変換素
子及び必要に応じて信号処理回路を含む所定の素子構造
を有する半導体照射線検出装置を製造する方法におい
て、半導体基板の一方の面に不純物領域を形成して不純
物領域形成基板とする工程と、前記不純物領域形成基板
と、絶縁層を有する支持基板とを、前記不純物領域を形
成した面と前記絶縁層を有する面を相対向させて接合
し、張り合わせ基板を形成する工程と、前記張り合わせ
基板の表面に前記所定の素子構造を形成する工程と、前
記所定の素子構造を形成した張り合わせ基板から前記支
持基板を除去して前記所定の素子構造を有する半導体基
板を得る工程と、を有することを特徴とする半導体放射
線検出装置の製造方法にある。
【0011】かかる第3の態様では、プロセスの大部分
を張り合わせ基板として処理できるため、半導体基板と
して、例えば、200〜300μmと薄く、且つ、例え
ば、6インチ以上と大面積のウエハーを用いることがで
き、生産性の向上を図ることができ、また、大面積の装
置の製造が可能となる。本発明の第4の態様は、第3の
態様において、前記張り合わせ基板の表面に所定の素子
構造を形成する工程の前に、当該張り合わせ基板の表面
を除去して前記半導体基板の全体の厚さを薄くする工程
を有することを特徴とする半導体放射線検出装置の製造
方法にある。
【0012】かかる第4の態様では、半導体基板への不
純物導入プロセスのには、例えば、600μmの厚さの
ものを用いて生産性を向上し、結果的には、200〜3
00μmの半導体基板とすることができる。本発明の第
5の態様は、半導体基板の一方の面に不純物領域を有す
ると共に他方の面に光電変換素子及び必要に応じて信号
処理回路を含む所定の素子構造を有する半導体照射線検
出装置を製造する方法において、半導体基板の一方の面
に不純物領域を形成して不純物領域形成基板とする工程
と、前記不純物領域形成基板2枚と、両面に絶縁層を有
する支持基板とを、前記不純物領域を形成した面と前記
絶縁層を有する面とをそれぞれ相対向させて接合し、張
り合わせ基板を形成する工程と、前記張り合わせ基板の
両面に前記所定の素子構造を形成する工程と、前記所定
の素子構造を形成した張り合わせ基板から前記支持基板
を除去して前記所定の素子構造を有する半導体基板を2
枚得る工程と、を有することを特徴とする半導体放射線
検出装置の製造方法にある。
【0013】かかる第5の態様では、プロセスの大部分
を張り合わせ基板として処理できるため、半導体基板と
して、例えば、200〜300μmと薄く、且つ、例え
ば、6インチ以上と大面積のウエハーを用いることがで
き、生産性の向上を図ることができ、また、大面積の装
置の製造が可能となる。本発明の第6の態様は、第5の
態様において、前記張り合わせ基板の表面に所定の素子
構造を形成する工程の前に、当該張り合わせ基板の両側
の表面を除去して前記半導体基板の全体の厚さを薄くす
る工程を有することを特徴とする半導体放射線検出装置
の製造方法にある。
【0014】かかる第6の態様では、半導体基板への不
純物導入プロセスのには、例えば、600μmの厚さの
ものを用いて生産性を向上し、結果的には、200〜3
00μmの半導体基板とすることができる。本発明の第
7の態様は、第1の半導体基板の一方の面に不純物領域
を有すると共に当該不純物領域を有する面にはポリシリ
コン層を介して第2の半導体基板が接合され且つ前記第
1の半導体基板の他方の面上には光電変換素子及び必要
に応じて信号処理回路を含む所定の素子構造を有する半
導体照射線検出装置を製造する方法において、第1の半
導体基板の一方の面にパターン化された不純物領域を形
成する工程と、前記第1の半導体基板の不純物領域を形
成した前記第1の面上にポリシリコン層を形成する工程
と、前記ポリシリコン層の前記不純物領域に対応する部
分に高ドープ領域を形成する工程と、前記第1の半導体
基板の前記ポリシリコン層を形成した面に、第2の半導
体基板を接合して張り合わせ基板を形成する工程と、前
記張り合わせ基板の前記第1の半導体基板側の表面を除
去して当該第1の半導体基板の全体の厚さを薄くする工
程と、前記張り合わせ基板の前記第1の半導体基板側の
表面に前記所定の素子構造を形成する工程と、前記所定
の素子構造を形成した張り合わせ基板の前記第2の半導
体基板側の表面を除去して全体の厚さを調整する工程
と、を有することを特徴とする半導体放射線検出装置の
製造方法にある。
【0015】かかる第7の態様では、第1の半導体基板
としては、例えば、600μmの厚さのものを用いて生
産性を向上し、第2の半導体基板の接合後、表面を除去
して薄くすることができるので、結果的には、十分に薄
い装置を生産性よく製造できる。また、第1の半導体基
板と第2の半導体基板の間にポリシリコン層を有する構
造であるため、暗電流の少なくい装置が製造できる。
【0016】本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか
の態様において、前記半導体放射線検出装置がPINフ
ォトダイオードを有することを特徴とする半導体放射線
検出装置の製造方法にある。本発明の第9の態様は、第
8の態様において、前記PINフォトダイオードの少な
くとも一方の不純物領域が分割されていることを特徴と
する半導体放射線検出装置の製造方法にある。
【0017】本発明の第10の態様は、第1〜7の何れ
かの態様において、前記半導体放射線検出装置が接合形
FET構造を有することを特徴とする半導体放射線検出
装置の製造方法にある。以上説明したように、本発明方
法によると、最終的に基板ないしチップの厚みが400
μm以下で両面に不純物領域を形成する必要のある半導
体装置でも製造工程中においては600μm以上の厚み
の基板で取り扱えるので、したがって、6インチ以上の
大きなウエハーが使用でき、生産性の向上と大面積の半
導体装置の製造が可能となる。
【0018】なお、本発明において、半導体基板あるい
は基板とは、特にことわりのない限り、単結晶半導体基
板を示す。基板に形成する素子としては、PINフォト
ダイオードもしくはアバランシェフォトダイオード、又
は一方ないしは両方の不純物領域を多数分割したPIN
フォトダイオードもしくはアバランシェフォトダイオー
ドなどの各種光電変換素子、又は1個のPINフォトダ
イオードもしくはアバランシェフォトダイオードなどの
各種光電変換素子を1画素として2次元的に多数形成し
た2次元半導体放射線検出装置、さらにはこれらPIN
フォトダイオードもしくはアバランシェフォトダイオー
ドなどの各種光電変換素子と、トランジスターなどをは
じめ各種素子よりなる信号処理回路とを1基板上に形成
した半導体放射線検出装置を例示することができる。
【0019】特に、PINフォトダイオードの製造に適
用した場合には、大受光面化が可能となり、また、PI
Nフォトダイオードやアバランシェフォトダイオードを
多数形成することで大面積の1次元あるいは2次元の半
導体放射線検出装置が形成できる。また、本発明方法
は、トランジスター、CCD、BBD(バケツリレー形
電荷転送素子)などを一緒に形成することで増幅機能や
走査機能などを一体化した半導体放射線検出装置の製造
にも適用できる。
【0020】また、これらの装置を接合形FET構造と
した場合には、放射線損傷を起こし易いMOS構造を有
さないので特に優れている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1の製造方法であ
る半導体放射線検出装置の製造工程を部分的に示す図で
ある。
【0022】まず、(A)に示すように、例えば600
μmの厚さで6インチ直径のシリコンのN-基板(ウエ
ハー)1の一方の表面にN+領域2を形成する。次に、
(B)に示すように、2枚のN-基板1を用意し、N+
域2を形成した面同士で接合する。このときの接合は周
縁部をレーザにより融合することにより行うことができ
る。なお、この接合は、N-基板1の周縁部にSiO2
を形成して熱圧着することにより行ってもよい。
【0023】続いて、(C)に示すように、このように
張り合わせた基板の両面、すなわち、N-基板1の表面
全体を研削、研磨又はエッチングすることにより、例え
ば300μmの厚さだけ除去し、N-基板1aとする。
その後、各N-基板1aの表面に所定の手順で所定の素
子を形成した後、この張り合わせ基板を張り合わせ面で
二つに分離することにより、所望の半導体放射線検出装
置を得ることができる。なお、張り合わせ面での分離
は、例えば、基板の周縁部を削り取ることにより行うこ
とができる。
【0024】本実施形態では、最初の工程から大面積で
厚みのあるウエハーを用いたが、例えば、(A)に示す
工程は、大面積で薄い、例えば300μm厚で6インチ
径のウエハーを用い、その後、張り合わせ基板として厚
くした後、その後の工程を行うようにしてもよい。この
場合には、(A)の不純物領域の形成工程をかなり慎重
に行わなければならないが、その後の張り合わせ基板の
表面の研削、研磨、エッチングによる除去工程を省くこ
とができるという利点がある。なお、厚いウエハーと薄
いウエハーを張り合わせて厚いウエハーの表面のみを除
去するようにしてもよいし、上述した厚いウエハー同士
を張り合わせた場合にも、一方のみの表面を除去してそ
の表面のみに所定の素子構造を形成するようにしてもよ
い。
【0025】(第2実施形態)図2には、上述した第1
の製造方法で形成した半導体放射線検出装置の一例を示
す。図2に示すように、N-基板1aのN+領域2とは反
対の表面には、受光部となるP+領域3と、N+領域4と
が形成され、P+領域3の周縁部上にアノード電極5
が、N+領域4上にカソード電極6がそれぞれ形成され
ている。
【0026】これにより、半導体放射線検出装置とし
て、比抵抗3kΩ・cmで厚みが300μmのPINフ
ォトダイオードを得ることができる。図2に示すPIN
フォトダイオードでは、N-基板1の一方の面にP+領域
3が形成され、他方の面にはN+領域2が形成されてい
る。P+領域3と同じ面にもN +領域4が形成されてお
り、このP+領域3およびN+領域4にはそれぞれ、アノ
ード電極5およびカソード電極6が形成されている。
【0027】しかしながら、N+領域はどちらか一方形
成されていればよく、カソード電極6はN+領域4でな
くN+領域2に形成されていてもよい。しかしながら、
半導体放射線検出装置では空乏層を深く延ばすあるいは
完全空乏層化する場合が多いので暗電流を小さくするた
めにN+領域2が必要であり、N+領域4も表面や端面の
影響を小さくするためには設けた方がよい。
【0028】本発明によればこのようなPINフォトダ
イオードで多重散乱や拡散電流の影響の少ない大面積の
半導体放射線検出装置を製造することが可能である。 (第3実施形態)図3は本発明の第2の半導体放射線検
出装置の製造方法の製造工程を部分的に示す図である。
【0029】まず、(A)に示すように、例えば600
μmの厚さで6インチ直径のシリコンのN-基板(ウエ
ハー)1の一方の表面にN+領域2を形成する。次に、
(B)に示すように、N-基板1と、表面に絶縁層26
を形成した支持基板27とを、N+領域2を形成した面
と絶縁層26を形成した面とが相対向するように接合す
る。この接合には、上述した第1実施形態と同様に、レ
ーザ接合又は熱圧着が適用できる。また、絶縁層26を
有する支持基板27としては、例えば、絶縁層26とし
てSiO2を形成したシリコン基板を用いることができ
る。
【0030】続いて、(C)に示すように、張り合わせ
基板のN-基板1の表面を所定の厚みまで除去し、N-
板1aとする。本実施形態では、400μmの厚みを除
去した。その後、各N-基板1aの表面に所定の手順で
所定の素子を形成した後、の張り合わせ基板の支持基板
27を研削・研磨などで除去することにより、所望の半
導体放射線検出装置を得ることができる。
【0031】本実施形態では、最初の工程から大面積で
厚みのあるウエハーを用いたが、例えば、(A)に示す
工程は、大面積で薄いウエハーを用い、その後、張り合
わせ基板とした後、その後の工程を行うことができる。
この場合には、(A)の不純物領域の形成工程をかなり
慎重に行わなければならないが、その後の張り合わせ基
板の表面の研削、研磨、エッチングによる除去工程を省
くことができるという利点がある。
【0032】本実施形態では、N-基板1aのN+領域2
とは反対の表面に、図2に示す装置と同様に、受光部と
なるP+領域3と、N+領域4とを形成し、P+領域3の
周縁部上にアノード電極5を、N+領域4上にカソード
電極6を形成した。これにより、半導体放射線検出装置
として、比抵抗1kΩ・cmで厚み200μmのPIN
フォトダイオードを得た。
【0033】(第4実施形態)図4には、本発明方法で
製造される半導体放射線検出装置の一例としてのアバラ
ンシュフォトダイオードを示す。このアバランシュフォ
トダイオードは、P-基板11aの裏面側にはP+領域1
2を有し、表面側には、受光面となるN+領域13及び
このN+領域13の下側に形成されたP領域14、さら
に、周囲に配置されたP+領域15を有し、N+領域13
の周縁部上にカソード電極16,P+領域15上にアノ
ード電極17を具備するものである。
【0034】この装置の製造は第2の製造方法に準じて
行った。すなわち、厚さ600μmで直径6インチのP
-基板を用い、その一方の面にP+領域12を形成した
後、絶縁層を有する支持基板と接合して張り合わせ基板
とした後、P-基板の表面を300μmの厚さだけ除去
してP-基板11aとした後、所定の素子を形成して支
持基板を除去したものである。これにより、比抵抗4k
Ω・cmで厚さが300μmのアバランシュフォトダイ
オードを得ることができた。
【0035】(第5実施形態)図5は、本発明の第3の
半導体放射線検出装置の製造方法の工程を部分的に示す
図である。まず、(A)に示すように、例えば600μ
mの厚さで6インチ直径のシリコンのN-基板(ウエハ
ー)1の一方の表面にN+領域2を形成する。
【0036】次に、(B)に示すように、N-基板1
と、両面に絶縁層26を形成した支持基板27とを、N
+領域2を形成した面と絶縁層26を形成した面とが相
対向するようにそれぞれ接合する。この接合には、上述
した第1実施形態と同様に、レーザ接合又は熱圧着が適
用できる。また、絶縁層26を有する支持基板27とし
ては、例えば、絶縁層26としてSiO2を形成した、
例えば、400μm厚のシリコン基板を用いることがで
きる。
【0037】続いて、(C)に示すように、張り合わせ
基板のN-基板1の表面を所定の厚みまで除去し、N-
板1aとする。本実施形態では、400μmの厚みを除
去した。その後、各N-基板1aの表面に所定の手順で
所定の素子を形成した後、張り合わせ基板の支持基板2
7の部分を、例えば、300μm厚の切断刃で切断して
二つに分離する。必要に応じて、N-基板1aに付着し
た残りの支持基板27を研磨、エッチングなどで除去す
ることにより、所望の半導体放射線検出装置を得ること
ができる。
【0038】本実施形態では、最初の工程から大面積で
厚みのあるウエハーを用いたが、例えば、(A)に示す
工程は、大面積で薄いウエハーを用い、その後、張り合
わせ基板とした後、その後の工程を行うことができる。
この場合には、(A)の不純物領域の形成工程をかなり
慎重に行わなければならないが、その後の張り合わせ基
板の表面の研削、研磨、エッチングによる除去工程を省
くことができるという利点がある。
【0039】本実施形態では、N-基板1aのN+領域2
とは反対の表面に、図2に示すように、受光部となるP
+領域3と、その周囲に位置するN+領域4とを形成し、
+領域3の周縁部上にアノード電極5を、N+領域4上
にカソード電極6を形成する。これにより、半導体放射
線検出装置として、比抵抗1kΩ・cmで厚み200μ
mのPINフォトダイオードを得ることができる。
【0040】(第6実施形態)図6は、本発明方法で製
造した半導体放射線検出装置の他の例の平面図である。
この装置は基本的には図2に示したPINフォトダイオ
ードであるが、本実施形態では、受光部となるP+領域
をストリップ化、すなわち、短冊状に多数に分割してい
る。なお、図6は、N-基板1a上に形成したP+領域3
の配置パターンのみを示している。
【0041】このようなPINフォトダイオードは、本
発明の第1、2又は3の製造方法を用いることにより、
例えば、200μm〜300μmの厚みで一辺が7cm
以上という大面積のものを容易に且つ効率よく製造する
ことができ、一次元、又は2枚組み合わせることにより
二次元の半導体放射線検出装置が実現できる。なお、こ
の場合、N+領域2は分割してもしなくてもよい。
【0042】また、同様に、図4に示したアバランシェ
・フォトダイオードでN+領域13をストリップ化して
もよいが、この場合、N+領域13およびP領域14は
分割する必要があるが、P+領域12は分割してもしな
くてもよい。 (第7実施形態)図7は本発明の方法で製造した更に別
の構造をもつ半導体放射線検出装置の平面図である。基
本的には図2に示したPINフォトダイオードである
が、両面に形成した不純物領域をストリップ化したPI
Nフォトダイオードである(ストリップデテクターなど
と称する場合もある)。図7ではN-基板1aの両面に
形成したN+領域2とP+領域3の構造を主に示してい
る。
【0043】本実施形態では、N+領域2およびP+領域
3は両者ともにストリップ状に多数域に分離され、且つ
互いに直交するように配置されている。さらに、N+
域2間にはチャンネル分離をよくするためにP+不純物
領域19が配置されている。このようなPINフォトダ
イオードは、第1、2又は4の実施形態で示した製造方
法を用いることにより、例えば、200μm〜300μ
mの厚みで一辺が7cm以上という大面積のものを容易
に且つ効率よく製造することができる。
【0044】(第8実施形態)図8は本発明の第4の半
導体放射線検出装置の製造方法の工程を部分的に示す図
である。まず、(A)に示すように、第1の基板である
-基板1の一方の面にP+領域3を形成する。
【0045】次に、(B)に示すように、N-基板1の
+領域3の形成面上にポリシリコン16を形成する。
次に、(C)に示すように、ポリシリコン16のP+
域3と接する部分に高ドープ領域17を形成する。この
高ドープ領域17はP+領域3とオーミック接触をする
ようにする。したがって、例えば、Bなどのドープによ
りP+の高不純物領域とする必要がある。
【0046】その後、(D)に示すように、第2の基板
であるP+基板18を、N-基板1のポリシリコン16を
形成した面に接合して張り合わせ基板とし、続いて、
(E)に示すように、この張り合わせ基板の少なくとも
-基板1の表面を必要に応じて所定の厚みまで研削・
研磨して、N-基板1aとする。この後、第1の基板で
あるN-基板1a側の面に所定の素子を形成する。さら
に、第2の基板であるP+基板18を必要に応じて全部
あるいは部分的に除去する。
【0047】この場合P+領域3側の電極は、通常、P+
基板18を介して形成することになるので、P+領域3
と高ドープ領域17およびP+基板18は、上述したよ
うにオーミック接触をする必要がある。従って第1の基
板に形成される不純物領域が上記のようにP+領域であ
る場合には、ポリシリコン16の高ドープ領域17は高
濃度のP型領域で第2の基板は高濃度のP型基板である
必要がある。
【0048】また、第1の基板に形成される不純物領域
がN+領域である場合にはポリシリコン16の高ドープ
領域17は高濃度のN型領域で第2の基板は高濃度のN
型基板である必要がある。本実施形態では、第1の基板
はN-基板1としたが、勿論、P-基板としてもよい。
【0049】(第9実施形態)図9は、上述した本発明
の第4の製造方法で製造した半導体放射線検出装置の一
例の断面図である。この半導体放射線検出装置の平面視
は、図7に示したものと同様であり、N+領域2および
+領域3は両者ともにストリップ状に多数域に分離さ
れ、且つ互いに直交するように配置されている。また、
+領域2間にはチャンネル分離をよくするためにP+
純物領域19が形成されている。
【0050】第1の基板である比抵抗3〜5kΩ・cm
で厚さ300μmのN-基板1aにはP+領域3が形成さ
れ、その下にはポリシリコン16が形成しされ、さら
に、ポリシリコン16のP+領域3と接触する部分に
は、B,BF2のイオン注入により高濃度のP型領域で
ある高ドープ領域17が形成されている。更に、N-
板1aのポリシリコン16側には、第2の基板である比
抵抗0.01Ω・cm以下のP+基板18が接合されて
いる。
【0051】一方、N-基板1aのポリシリコン16と
は反対側の面にはN+領域2とその電極であるカソード
電極6とが形成され、N+領域2とN+領域2との間には
ストリップ間の分離をよくするためにP+不純物領域1
9が形成されている。P+基板18は最後に研削され、
-基板1aも含めた全体の厚みを、例えば、350μ
mに形成した。
【0052】かかる構造では、ポリシリコン16を介在
させることで暗電流を少なくすることができる。 (第10実施形態)図10は、図9に示した半導体放射
線検出装置の変形例である。この場合、ポリシリコン1
6のチップ端(基板の端部)部分16a、すなわち切断
部分により断面が露出した部分を、ポリシリコン16の
他の部分16bより深く(厚く)なるように形成してあ
り、これにより、切断・露出による表面抵抗の低下の影
響を低減できる。
【0053】(第11実施形態)図11には、図6に示
したPINフォトダイオードを容量読みだしとした例の
断面図である。図11に示すように、N-基板1aの一
方の面にはP+領域3が形成され、他方の面にはN+領域
2が形成されており、P+領域3と同じ面にもN+領域4
が形成されている。このP+領域3には逆電圧印加のた
めのアノード電極5が形成され、更に、容量読みだしと
するため、P+領域3上には誘電体層28を介してゲー
ト29が形成されている。
【0054】誘電体層28としては、シリコン半導体で
は、SiO2単独、あるいはSiO2の上にSi34を形
成した2層よりなるもの、SiO2にSi34を形成
し、更にその上にSiO2を形成した3層構造のものな
どを適用することができる。勿論、この容量読みだし構
造は、図7のように両方の不純物領域をストリップ化し
た場合にも適用可能である。
【0055】(第12実施形態)図12は本発明の製造
方法で製造した一方の不純物領域を多数に分割したもの
に走査回路等を一緒に形成した二次元の半導体放射線検
出装置の回路図であり、PINフォトダイオード、アバ
ランシェフォトダイオードなどの光電変換素子を1画素
として二次元的に多数形成して走査回路等を付加した
X,Yアドレス方式の2次元半導体放射線検出装置であ
る。
【0056】この回路は、XYアドレス方式をとってお
り、例えば、PINフォトダイオード、アバランシェ・
フォトダイオードなどの光電変換素子20を1画素とし
て多数平面上に形成し、垂直走査回路よりでた垂直走査
ライン22は各行(Yn)を選択し、一方、各列(X
n)の選択は、水平走査回路からの水平走査ライン21
によってなされる。また、スイッチング用にトランジス
ター24が設けられており、読出しライン23への信号
出力の切り換えがなされる。
【0057】すなわち、二次元的に多数形成した光電変
換素子20は水平走査回路とトランジスター24および
垂直走査回路により選択され読出しライン23より信号
出力される。このようにPINフォトダイオードあるい
は、アバランシェフォトダイオードを二次元的に多数形
成し、1個のPINフォトダイオードあるいはアバラン
シェフォトダイオードを1画素として上記のようなX,
Yアドレス方式、あるいはCCDやBBDを使用した転
送方式により配置することにより、大形の二次元半導体
放射線検出装置とすることが可能である。
【0058】なお、この場合、例えば、図2に示した構
造のPINフォトダイオードでは、P+領域3は分割す
る必要があるが、N+領域2は分割してもしなくてもよ
い。同様に、図4に示したアバランシェ・フォトダイオ
ードではN+領域13およびP領域14は分割する必要
があるが、P+領域12は分割してもしなくてもよい。
【0059】(第13実施形態)図13は本発明の方法
により製造される他の半導体放射線検出装置の断面図で
ある。この装置は、同一基板上にPINフォトダイオー
ドと接合形FETを形成した例を示す。図13に示すよ
うに、P-基板30の一方の面にはP+領域31が形成さ
れ、他の面にはN+領域32とNウェル34とP+領域3
3とが形成されている。N+領域32にはカソード電極
6が形成され、P+領域33にはアノード電極5が形成
され、この場合はP-基板ではあるがPINフォトダイ
オードとなっている。
【0060】一方、Nウェル34にはP+領域35とN+
領域36とが形成され、P+領域35にはゲート39
が、N+領域36にはソース37およびドレイン38が
形成されており、接合形FETとなっている。したがっ
て、PINフォトダイオードの出力を接合形FETの入
力とすることで増幅機能をもたせることができる。
【0061】かかる接合形FETは、放射線損傷を起こ
し易いMOS構造をもたないため放射線検出装置に好適
である。 (第14実施形態)図14は、本発明の方法により製造
した増幅機能をもつ半導体放射線検出装置の1画素の断
面図である。
【0062】N-基板1の一方の面にはN+領域2が形成
され、反対側の面にはPウェル40が形成され、Pウェ
ルにはN+領域41およびP+領域42が形成されてい
る。N +領域の間のPウェル40上にはSiO243を介
してゲート44が形成され、N +領域41上にはソース
およびドレイン38が形成され、これによりMOSFE
Tが形成されている。更に、Pウェル40内のP+領域
42上にはアノード電極5が形成され、Pウェ40の近
傍にはN+領域4およびカソード電極6が形成され、こ
れによりPINフォトダイオードを構成している。
【0063】かかる構成により、PINフォトダイオー
ドに生じた電荷がMOSFETのチャネルのコンダクタ
ンスを変化させることにより増幅機能をもつ半導体放射
線検出装置となっている。 (第15実施形態)図15は本発明の方法により製造し
た増幅機能をもつ別の半導体放射線検出装置の1画素の
断面図である。
【0064】N-基板1の一方の面にはN+領域2が形成
され、反対側の面にはPウェル40が形成されている。
Pウェル40内には、2つのN+領域41とその間のN
領域45とが形成され、N+領域41上にはソース37
およびドレイン38が、N領域45上にはゲート39が
形成され、これにより接合形FETが形成されている。
更に、Pウェル40内にはP+領域42と、この上にア
ノード電極5が形成され、Pウェル40近傍にはN+
域4と、この上のカソード電極6とが形成され、これに
よりPINフォトダイオードとなっている。
【0065】かかる構成により、PINフォトダイオー
ドに生じた電荷が接合形FETのチャネルのコンダクタ
ンスを変化させることにより増幅機能をもつ半導体放射
線検出装置となっている。この接合形FETはMOS構
造を持たないため放射線損傷に強いという特徴を有す
る。図13から図15の半導体放射線検出装置を1画素
として図12に示すような回路構成をとることで増幅機
能をもつ2次元半導体放射線検出装置が実現できる。
【0066】このように本発明によると、このような増
幅機能を有する2次元半導体放射線検出装置の大面積化
が可能となる。 (第16実施形態)図16は本発明の方法により製造し
た別の2次元半導体放射線検出装置の1画素の断面図で
ある。
【0067】P-基板30の一方の面にはP+領域31が
形成され、他方の面にはN+領域32が形成され、これ
によりPINフォトダイオードが構成されている。ま
た、N +領域32に隣接してN領域50が形成され、N+
領域32およびN領域50上には、2層のポリシリコン
52,53をSiO254で埋め込んだ2層電極が形成
され、これにより埋め込みチャネルCCDが形成されて
いる。なお、N+領域32およびN領域50内にそれぞ
れ形成されたP+領域51はチャネルストッパーであ
る。
【0068】(第17実施形態)図17は本発明の方法
により製造した2次元半導体放射線検出装置の更に別の
例の1画素について示す断面図である。P-基板30の
一方の面にはP+領域31が形成され、他方の面にはN+
領域32が形成され、これによりPINフォトダイオー
ドが構成されている。また、N +領域32に隣接してN
領域45が形成され、このN領域45上にはゲート39
が形成され、これにより接合形BBDが構成されてい
る。なお、P+領域51はチャネルストッパーである。
【0069】この場合も接合形FETは放射線損傷に強
いという特徴を有する。 (第18実施形態)図18は、図16および図17に図
示した2次元半導体放射線検出装置の回路図である。1
画素がPINフォトダイオードのような光電変換素子2
0と垂直転送回路61と水平転送回路62とよりなるイ
ンタライン形放射線検出装置である。
【0070】光電変換素子20で生じた電荷は入力ゲー
ト60により垂直転送回路61に転送され、更に水平転
送回路62に転送され、出力ゲート64より出力され
る。転送回路に使用されるCTD(電荷転送素子)は、
図16では埋め込みチャネルCCDで図17では接合形
FETによるBBDである。本発明方法によると、この
ような構造の2次元半導体放射線検出装置が200から
300μmの厚みでも6インチといった大きなウエハ
ー、すなわち基板により製造できる。
【0071】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば最終
的に基板ないしチップの厚みが400μm以下で両面に
不純物領域を形成する必要のある半導体装置でも製造工
程中においては600μm以上の厚みの基板で取り扱う
ことができ、したがって、6インチ以上の大きなウエハ
ーが使用できる。したがって、多重散乱や拡散電流の影
響を除去するため、300μmあるいは200μmとい
った薄い基板を使用する必要があるX線、γ線、荷電粒
子などの高エネルギー放射線用の半導体放射線検出装置
において、その生産性の向上を図ることができ、大面積
の半導体装置の製造が可能となる。
【0072】特に、PINフォトダイオードのように空
乏層を深くのばすため基板の裏面の影響をうける、ある
いは両面に不純物層を形成する必要があるため600μ
mといった厚い基板を使用してプロセス後裏面を削ると
いうようなことができない場合にも、本発明は適用でき
したがって生産性の向上と大面積が可能となる。また、
PINフォトダイオードの一方の不純物領域を分割し多
数形成することで大形の1次元あるいは2次元の半導体
放射線検出装置が製造できる。
【0073】さらに、トランジスターやCTD(電荷転
送素子)などを一緒に形成することで増幅機能や走査機
能などを一体化でき、このとき特に接合形FETを使用
することで放射線損傷を低減できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の半導体放射線検出装置の製造工
程を示す図である。
【図2】本発明方法で製造したPINフォトダイオード
の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の半導体放射線検出装置の製造工
程を示す図である。
【図4】本発明方法で製造したアバランシェフォトダイ
オードの一例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の半導体放射線検出装置の製造工
程を示す図である。
【図6】本発明の方法により製造したストリップ化した
PINフォトダイオードの平面図である。
【図7】本発明の方法により製造したストリップ化した
PINフォトダイオードの平面図である。
【図8】本発明の第4の半導体放射線検出装置の製造工
程を示す図である。
【図9】本発明の方法により製造したストリップ化した
PINフォトダイオードの断面図である。
【図10】本発明の方法により製造したストリップ化し
たPINフォトダイオードの断面図である。
【図11】本発明の方法により製造した容量読出しPI
Nフォトダイオードの断面図である。
【図12】本発明の方法により製造したX,Yアドレス
方式の2次元半導体放射線検出装置の回路図である。
【図13】本発明の方法により同一基板上に製造したP
INフォトダイオードと接合形FETの断面図である。
【図14】本発明の方法により製造した増幅機能をもつ
半導体放射線検出装置の1画素の断面図である。
【図15】本発明の方法により製造した増幅機能をもつ
半導体放射線検出装置の1画素の断面図である。本発明
の半導体放射線検出装置の製造工程図である。
【図16】本発明の方法により製造した2次元半導体放
射線検出装置の1画素の断面図である。
【図17】本発明の方法により製造した2次元半導体放
射線検出装置の1画素の断面図である。
【図18】本発明の方法により製造したインタライン形
2次元半導体放射線検出装置の回路図である。
【符号の説明】
1,1a N-基板 2,13,32,36,41 N+領域 5,17 アノード電極 6,16 カソード電極 11a,30 P-基板 12,15,31,33,35,42,51 P+領域 14 P領域 16 ポリシリコン 17 高ドープ領域 18 P-基板 19 P+領域 20 光電変換素子 21 水平走査ライン 22 垂直走査ライン 23 読出しライン 24 トランジスター 26 支持基板 27 絶縁層 28 誘電体層 29,39,44 ゲート 37 ソース 38 ドレイン 40 Pウェル 43,54 SiO2 45,50 N領域 52,53 ポリシリコン 60 入力ゲート 61 垂直転送回路 62 水平転送回路 63 出力ゲート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一方の面に不純物領域を有
    すると共に他方の面に光電変換素子及び必要に応じて信
    号処理回路を含む所定の素子構造を有する半導体照射線
    検出装置を製造する方法において、 半導体基板の一方の面に不純物領域を形成して不純物領
    域形成基板とする工程と、 この不純物領域形成基板を2枚用いて前記不純物領域を
    形成した面同士を接合して張り合わせ基板を形成する工
    程と、 前記張り合わせ基板の両面に前記所定の素子構造を形成
    する工程と、 前記所定の素子構造を形成した張り合わせ基板を2枚に
    分離して所定の素子構造を有する半導体基板を2枚得る
    工程と、を有することを特徴とする半導体放射線検出装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記張り合わせ基板
    の両面に所定の素子構造を形成する工程の前に、当該張
    り合わせ基板の少なくとも一方側の表面を除去して前記
    半導体基板の全体の厚さを薄くする工程を有することを
    特徴とする半導体放射線検出装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の一方の面に不純物領域を有
    すると共に他方の面に光電変換素子及び必要に応じて信
    号処理回路を含む所定の素子構造を有する半導体照射線
    検出装置を製造する方法において、 半導体基板の一方の面に不純物領域を形成して不純物領
    域形成基板とする工程と、 前記不純物領域形成基板と、絶縁層を有する支持基板と
    を、前記不純物領域を形成した面と前記絶縁層を有する
    面を相対向させて接合し、張り合わせ基板を形成する工
    程と、 前記張り合わせ基板の表面に前記所定の素子構造を形成
    する工程と、 前記所定の素子構造を形成した張り合わせ基板から前記
    支持基板を除去して前記所定の素子構造を有する半導体
    基板を得る工程と、を有することを特徴とする半導体放
    射線検出装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記張り合わせ基板
    の表面に所定の素子構造を形成する工程の前に、当該張
    り合わせ基板の表面を除去して前記半導体基板の全体の
    厚さを薄くする工程を有することを特徴とする半導体放
    射線検出装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の一方の面に不純物領域を有
    すると共に他方の面に光電変換素子及び必要に応じて信
    号処理回路を含む所定の素子構造を有する半導体照射線
    検出装置を製造する方法において、 半導体基板の一方の面に不純物領域を形成して不純物領
    域形成基板とする工程と、 前記不純物領域形成基板2枚と、両面に絶縁層を有する
    支持基板とを、前記不純物領域を形成した面と前記絶縁
    層を有する面とをそれぞれ相対向させて接合し、張り合
    わせ基板を形成する工程と、 前記張り合わせ基板の両面に前記所定の素子構造を形成
    する工程と、 前記所定の素子構造を形成した張り合わせ基板から前記
    支持基板を除去して前記所定の素子構造を有する半導体
    基板を2枚得る工程と、を有することを特徴とする半導
    体放射線検出装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記張り合わせ基板
    の表面に所定の素子構造を形成する工程の前に、当該張
    り合わせ基板の両側の表面を除去して前記半導体基板の
    全体の厚さを薄くする工程を有することを特徴とする半
    導体放射線検出装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の半導体基板の一方の面に不純物領
    域を有すると共に当該不純物領域を有する面にはポリシ
    リコン層を介して第2の半導体基板が接合され且つ前記
    第1の半導体基板の他方の面上には光電変換素子及び必
    要に応じて信号処理回路を含む所定の素子構造を有する
    半導体照射線検出装置を製造する方法において、 第1の半導体基板の一方の面にパターン化された不純物
    領域を形成する工程と、 前記第1の半導体基板の不純物領域を形成した前記第1
    の面上にポリシリコン層を形成する工程と、 前記ポリシリコン層の前記不純物領域に対応する部分に
    高ドープ領域を形成する工程と、 前記第1の半導体基板の前記ポリシリコン層を形成した
    面に、第2の半導体基板を接合して張り合わせ基板を形
    成する工程と、 前記張り合わせ基板の前記第1の半導体基板側の表面を
    除去して当該第1の半導体基板の全体の厚さを薄くする
    工程と、 前記張り合わせ基板の前記第1の半導体基板側の表面に
    前記所定の素子構造を形成する工程と、 前記所定の素子構造を形成した張り合わせ基板の前記第
    2の半導体基板側の表面を除去して全体の厚さを調整す
    る工程と、を有することを特徴とする半導体放射線検出
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記半
    導体放射線検出装置がPINフォトダイオードを有する
    ことを特徴とする半導体放射線検出装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記PINフォトダ
    イオードの少なくとも一方の不純物領域が分割されてい
    ることを特徴とする半導体放射線検出装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記
    半導体放射線検出装置が接合形FET構造を有すること
    を特徴とする半導体放射線検出装置の製造方法。
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