JP2020161775A - 光検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光子検出効率を向上することができる光検出器を提供する。【解決手段】複数の画素11がアレイ状に配置された画素アレイ10を備える光検出器1であって、画素11は、第1導電型の第1半導体層12と、第1半導体層12内に形成された、第2導電型の第2半導体層15と、第2半導体層15と接合する第3半導体層16と、を含み、第2半導体層15及び第3半導体層16は、アバランシェ増倍によって電荷が増倍される増倍領域17を形成し、画素アレイ10は、互いに隣接する画素11を電気的に分離する第1分離領域19と、第1半導体層12内の、平面視で、第1分離領域19の少なくとも一部に重なる位置に形成された、第1半導体層12よりも不純物濃度の高い第1導電型の接続領域14と、平面視で、第1分離領域19の少なくとも一部に重なる位置に形成された、接続領域14に接続する第1電極13と、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、光検出器に関し、特に微弱な光を検出することが可能な光検出器に関する。
近年、医療、通信、バイオ、化学、監視、車載、及び、放射線検出など多岐に渡る分野において、高感度な光検出器が利用されている。高感度な光検出器の一つとして、アバランシェフォトダイオード(APD:Avalanche Photodiode)が知られている。アバランシェフォトダイオードは、光電変換によって発生した信号電荷を、アバランシェ降伏(ブレークダウン)を用いて増倍(アバランシェ増倍)することで光の検出感度が高められたフォトダイオードである。
特開2018−19040号公報
本開示は、光子検出効率を向上することができる光検出器を提供する。
本開示の一態様に係る光検出器は、複数の画素がアレイ状に配置された画素アレイを備える光検出器であって、前記複数の画素のそれぞれは、第1面及び前記第1面と対面する第2面を有する、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層内に形成された、前記第1面に接する、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2半導体層と、前記第1半導体層内の、前記第2半導体層よりも前記第2面側に形成された、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い前記第1導電型の第3半導体層であって、前記第2半導体層と接合する第3半導体層と、を含み、前記第2半導体層及び前記第3半導体層は、アバランシェ増倍によって電荷が増倍される増倍領域を形成し、前記画素アレイは、互いに隣接する画素を電気的に分離する第1分離領域と、前記第1半導体層内の、前記画素アレイの平面視で、前記第1分離領域の少なくとも一部に重なる位置に形成された、前記第2面に接する、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い前記第1導電型の接続領域と、前記画素アレイの平面視で、前記第1分離領域の少なくとも一部に重なる位置に形成された、前記接続領域に接続する第1電極と、を含む。
本開示によれば、光子検出効率を向上することができる。
図1は、実施の形態1に係る光検出器の分解斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る光検出器の平面図である。 図3は、実施の形態1に係る画素アレイの平面図である。 図4は、実施の形態1に係る画素アレイの拡大断面図である。 図5は、実施の形態1に係る画素アレイの製造手順の一例を示す模式図である。 図6は、実施の形態1に係る画素アレイの製造手順の一例を示す模式図である。 図7は、実施の形態1に係る画素アレイの製造手順の一例を示す模式図である。 図8は、実施の形態2に係る光検出器の平面図である。 図9は、実施の形態2に係る画素アレイの平面図である。 図10は、実施の形態2に係る画素アレイの拡大断面図である。 図11は、実施の形態1に係る画素アレイの製造手順の一例を示す模式図である。 図12は、実施の形態1に係る画素アレイの製造手順の一例を示す模式図である。 図13は、実施の形態1に係る画素アレイの製造手順の一例を示す模式図である。
(本開示の一態様を得るに至った経緯)
CMOS(Complementary Metal−Oxide−Semiconductor)イメージセンサなどの光検出器を高感度化するための素子として、高電界が発生するPN接合を有し、アバランシェ増倍を利用したアバランシェフォトダイオードが知られている(例えば、特許文献1参照)。
発明者は、アバランシェフォトダイオードを有する複数の画素がアレイ状に配置された画素アレイを備える光検出器において、光子検出効率を向上すべく鋭意検討、実験を行った。そして、発明者は、アバランシェ増倍によって増倍される信号電荷を生成する光電変換が起こる領域への光の入射が、画素に電圧を印加するための電極により制限されることで、光検出効率の向上が阻害される知見を得た。発明者は、この知見に基づき、さらに鋭意検討、実験を重ね、下記検出器に想到した。
本開示の一態様に係る光検出器は、複数の画素がアレイ状に配置された画素アレイを備える光検出器であって、前記複数の画素のそれぞれは、第1面及び前記第1面と対面する第2面を有する、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層内に形成された、前記第1面に接する、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2半導体層と、前記第1半導体層内の、前記第2半導体層よりも前記第2面側に形成された、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い前記第1導電型の第3半導体層であって、前記第2半導体層と接合する第3半導体層と、を含み、前記第2半導体層及び前記第3半導体層は、アバランシェ増倍によって電荷が増倍される増倍領域を形成し、前記画素アレイは、互いに隣接する画素を電気的に分離する第1分離領域と、前記第1半導体層内の、前記画素アレイの平面視で、前記第1分離領域の少なくとも一部に重なる位置に形成された、前記第2面に接する、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い前記第1導電型の接続領域と、前記画素アレイの平面視で、前記第1分離領域の少なくとも一部に重なる位置に形成された、前記接続領域に接続する第1電極と、を含む。
上記構成の光検出器によると、画素に電圧を印加するための第1電極は、アバランシェ増倍によって増倍される信号電荷を生成しない第1分離領域の少なくとも一部に、画素アレイの平面視で重なる位置に配置される。このため、上記構成の光検出器によると、第1電極による、アバランシェ増倍によって増倍される信号電荷を生成する光電変換が起こる領域への光の入射の制限を抑制することができる。従って、上記構成の光検出器によると、光子検出効率を向上することができる。
また、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1半導体層内に形成された、前記第1面に接する前記第2導電型のウエルであって、1以上のトランジスタが形成されたウエルを含み、前記第1分離領域は、さらに、前記複数の画素のそれぞれにおいて、前記第1半導体層のうちの、前記画素アレイの平面視で前記第3半導体層に重なる第1領域と、前記画素アレイの平面視で前記ウエルに重なる第2領域とをも電気的に分離するとしてもよい。
これにより、1の画素の第1領域において光電変換により発生した信号電荷による、ウエル内に形成されたトランジスタへの電気的影響を抑制することができる。
また、1以上のトランジスタを有する回路領域と、前記画素アレイと、前記回路領域とを電気的に分離する第2分離領域と、を備えるとしてもよい。
これにより、画素アレイで発生したノイズの、回路領域への進入を抑制することができる。
また、前記画素アレイの平面に対する垂直方向における前記第2分離領域の深さは、当該垂直方向における前記第1分離領域の深さよりも浅いとしてもよい。
また、前記複数の画素のそれぞれは、前記第2半導体層に接続された第2電極を含み、前記第1電極と前記第2電極とに、互いに異なる電位が印加されることで、前記増倍領域が形成されるとしてもよい。
これにより、第1電極と第2電極とに印加する電圧を制御することで、増倍領域の形成を制御することができる。
以下、本開示の一態様に係る光検出器の具体例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面においては座標軸が示される場合がある。座標軸におけるZ軸方向は、例えば、鉛直方向であり、Z軸+側は、上側(上方)と表現され、Z軸−側は、下側(下方)と表現される。Z軸方向は、言い換えれば、半導体基板の上面または下面に垂直な方向であり、半導体基板の厚み方向である。また、X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に垂直な平面(水平面)上において、互いに直交する方向である。X軸方向は、横方向と表現され、Y軸方向は、縦方向と表現される。以下の実施の形態において、「平面視」とは、Z軸方向から見ることを意味する。また、本開示は、以下の実施の形態において、P型とN型とを逆転させた構造を排除するものではない。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る光検出器について、図面を参照しながら説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1に係る光検出器1の分解斜視図である。図2は、実施の形態1に係る光検出器1の平面図である。図1及び図2において、直接視認することができない要素の一部について、あたかも視認できるかの如く破線にて図示されている。
図1及び図2に示されるように、光検出器1は、第2半導体チップ200の表面に、フリップされた第1半導体チップ100の表面が接合されて構成される。
第1半導体チップ100は、アバランシェフォトダイオードからなる複数の画素がアレイ状に配置された画素アレイ10を備える。各アバランシェフォトダイオードへは、第1半導体チップ100の裏面から光子が入射する。各アバランシェフォトダイオードは、光子(例えば、波長領域が赤外線の光子)が入射すると、入射した光子に対応する信号電荷を生成する。言い換えると、画素アレイ10を構成する各画素は、第1半導体チップ100の裏面から入射した光子に対応する信号電荷を生成する。画素アレイ10は、ロジック回路を含まない。
第2半導体チップ200は、画素アレイ10を構成する複数の画素に一対一で対応する複数の画素回路がアレイ状に配置された画素回路アレイ210と、周辺回路211〜周辺回路214とを備える。
画素回路アレイ210は、構成する画素回路のそれぞれが、一対一で対応する画素のそれぞれに接合されるように、画素アレイ10に接合される。
各画素回路、及び周辺回路211〜周辺回路214は、ロジック回路を含んで構成され、互いに同期して動作することで、画素アレイ10を構成する各画素から信号電荷を読み出す。
上記構成により、光検出器1は、例えば、固体撮像素子として機能する。
以下、画素アレイ10を構成する画素について、図面を参照しながら説明する。
図3は、裏面側から見た画素アレイ10の平面図である。図4は、画素アレイ10を図3のXX−XX線において切断した場合の、画素アレイ10の拡大断面図である。ここで、図3は、図面を見やすくするために、画素アレイ10から、第1絶縁層21(図4参照)と、接続領域14(図4参照)と、注入領域18(図4参照)とが削除された状態における画素アレイ10の平面図となっている。また、図4は、説明が必要以上に煩雑になってしまうことを避けるために、図4におけるZ軸方向において、第1電極13(図3、4参照)から、第2電極23(図4参照)までの範囲の拡大断面図となっている。また、図4では、実際にはXX−XX線上に存在しない第1電極13を、あたかもXX−XX線上に存在するかの如く図示されている。
図3及び図4に示されるように、画素アレイ10を構成する各画素11は、第1半導体層12と、第2半導体層15と、第3半導体層16と、第1絶縁層21と、第2絶縁層22と、第1電極13と、第2電極23と、接続領域14と、第1分離領域19と、注入領域18とを含んで構成される。
なお、図3では、画素アレイ10は、画素11が4行6列のアレイ状に配置されて構成される例について図示されているが、画素アレイ10は、この通りの構成の例に限定される必要はない。例えば、画素アレイ10は、画素11が1080行1920列のアレイ状に配置された構成であってもよい。
第1半導体層12は、第1絶縁層21側の第1面と、第1面に対面する、第2絶縁層22側の第2面とを有する、第1導電型(ここでは、例えば、P型)の半導体層である。第1半導体層12の不純物濃度は、例えば、1×1016〜1×1018cm−3である。第1半導体層12は、例えば、第1導電型の半導体基板に対してエピタキシャル成長を行うことにより形成される。ここでは、第1半導体層12を形成するために利用された半導体基板は、第1半導体層12の形成後に、例えば、研削により、除去されているため存在しない。
第2半導体層15は、第1半導体層12内に形成された、第1面に接する、第1導電型と異なる第2導電型(ここでは、例えば、N型)の半導体層である。第2半導体層15の不純物濃度は、例えば、1×1016〜1×1018cm−3である。第2半導体層15は、例えば、所望の範囲の電圧で加速された第2導電型の不純物(例えば、ヒ素)イオンを、第1半導体層12の第1面から注入することにより形成される。
第3半導体層16は、第1半導体層12内に形成された、第2半導体層15よりも第2面側に形成された第1半導体層12よりも不純物濃度の高い第1導電型の半導体層であって、第2半導体層15と接合する。第3半導体層16の不純物濃度は、例えば、1×1014〜1×1016cm−3である。第3半導体層16は、例えば、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物(例えば、ボロン)イオンを、第1半導体層12の第1面から注入することにより形成される。
第1分離領域19は、互いに隣接する画素11を電気的に分離する分離層である。第1分離領域19は、例えば、二酸化ケイ素からなり、例えば、第1半導体層12にドライエッチング行ってトレンチを堀り、堀ったトレンチに、CVD(Chemical Vapor Depositon)法を利用して二酸化ケイ素を埋めることで形成される。図3に示されるように、第1分離領域19は、画素アレイ10の平面視で、画素11間の境界線に重なる格子の形状をしている。
注入領域18は、第1半導体層12内の、第1分離領域19の側面に接する位置に形成された、第1半導体層12よりも不純物濃度の高い第1導電型の半導体からなる薄膜状の領域である。注入領域18の不純物濃度は、例えば、1×1018cm−3以上である。注入領域18は、例えば、第1分離領域19の位置にトレンチが掘られている状態において、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物イオンを、第1半導体層12の第1面から注入することにより形成される。
接続領域14は、第1半導体層12内の、画素アレイ10の平面視で、第1分離領域19の少なくとも一部に重なる位置に形成された、第2面に接する、第1分離領域12よりも不純物濃度の高い第1導電型の半導体からなる領域である。接続領域14の不純物濃度は、例えば、1×1018cm−3以上である。接続領域14は、例えば、第1分離領域19の位置にトレンチが掘られている状態において、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物イオンを、第1半導体層12の第1面から注入することにより形成される。図3には図示されていないが、ここでは、接続領域14は、画素アレイ10の平面視で、第1分離領域19に重なる格子の形状をしている。
第1絶縁層21は、第1半導体層12の第2面に接する絶縁層である。第1絶縁層21は、例えば、二酸化ケイ素からなり、CVD法により形成される。
第2絶縁層22は、第1半導体層12の第1面に接する絶縁層である。第2絶縁層22は、例えば、二酸化ケイ素からなり、CVD法により形成される。
第1電極13は、画素アレイ10の平面視で、第1分離領域19の少なくとも一部に重なる位置に形成された、接続領域14に接続する電極である。第1電極13は、例えば、銅、アルミ等といった金属からなる。第1電極13は、例えば、第1絶縁層21にドライエッチングを行って貫通孔を開け、開けた貫通孔に、金属を埋め込むことで形成される。ここでは、第1電極13は、画素アレイ10の平面視で、第1分離領域19の全部に重なる位置に形成さている。
第2電極23は、第2半導体層15に接続する電極である。第2電極23は、例えば、銅、アルミ等といった金属からなる。第2電極23は、第2絶縁層22にドライエッチングを行って貫通孔を開け、開けた貫通孔に、金属を埋め込むことで形成される。
第1電極13と第2電極23との間に所定の電圧(例えば、10V〜50V)が印加されることによって、第2半導体層15及び第3半導体層16は、アバランシェ増倍によって電荷が増倍される増倍領域17を形成する。これにより、第1分離領域19で周囲を囲まれた、第2半導体層15及び第3半導体層16を含む第1半導体層12の領域は、アバランシェフォトダイオードとして機能する。
[1−2.製造方法]
以下、画素アレイ10の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図5、図6、図7は、画素アレイ10の製造手順の一例を示す模式図である。
画素アレイ10を製造する製造装置は、まず、半導体基板30に対してエピタキシャル成長を行うことで、第1半導体層12を形成する(ステップS10)。
次に、製造装置は、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物(例えばボロン)イオンを第1半導体層12の第1面から、所望の領域に注入することにより、第3半導体層16を形成し、さらに、所望の範囲の電圧で加速された第2導電型の不純物(例えばヒ素)イオンを第1半導体層12の第1面から、所望の領域に注入することにより、第2半導体層15を形成する(ステップS20)。
次に、製造装置は、第1半導体層12の所望の位置に、ドライエッチングにより分離溝51を堀る(ステップS30)。
次に、製造装置は、第1分離領域19に分離溝51が掘られている状態で、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物イオンを、第1半導体層12の第1面から、所望の領域に注入することにより、注入領域18と、接続領域14とを形成する(ステップS40)。
次に、製造装置は、分離溝51に、CVD法を利用して二酸化ケイ素を埋めることで第1分離領域19を形成する(ステップS50)。
次に、製造装置は、第1半導体層12の第1面上に、CVD法を利用して第2絶縁層22を形成する。そして、製造装置は、第2絶縁層22にドライエッチングを行って貫通孔を開け、開けた貫通孔に金属を埋め込むことで、第2電極23を形成する(ステップS60)。
次に、製造装置は、第2絶縁層22上に、さらに第3絶縁層54を形成する。そして、製造装置は、ダブルダマシン法により、第2絶縁層22内に配線55を形成する(ステップS70)。配線55は、例えば、銅、アルミ等の金属からなる。この際、配線55の一部は、第2絶縁層22の表面に露出している。
次に、製造装置は、第3絶縁層54上に、第2半導体チップ200の表面を貼り合わせることで、第2半導体チップの表面に、第3絶縁層54の表面を接合させる(ステップS80)。この際、製造装置は、第3絶縁層54の表面に露出している配線55の一部に、第2半導体チップ200の表面に露出している所望の配線の一部が電気的に接続されるように、上記接合を行う。
次に、製造装置は、ウエハを反転させ、バックグラインドにより、半導体基板30を研削し、さらに、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、接続領域14が露出する位置まで、第1半導体層12を研磨して、第2面を形成する。(ステップS90)。
次に、製造装置は、第1半導体層12の第2面上に、CVD法を利用して第1絶縁層21を形成する。そして、製造装置は、第1絶縁層21にドライエッチングを行って貫通孔を開け、開けた貫通孔に金属を埋め込むことで、第1電極13を形成する(ステップS100)。
[1−3.考察]
上記構成の光検出器1において、画素11に入射した光子が、第2半導体層15で光電変換を起こして信号電荷を発生させると、その信号電荷は、増倍領域17でアバランシェ増幅される。そして、光検出器1は、増倍された信号電荷を検出することで、その光子の入射を検出する。光検出器1では、第1電極13は、アバランシェ増倍によって増倍される信号電荷を生成しない第1分離領域19の少なくとも一部に、画素アレイ10の平面視で重なる位置に形成される。このため、光検出器1によると、第1電極13による、アバランシェ増倍によって増倍される信号電荷を生成する光電変換が起こる領域への光の入射の制限を抑制することができる。従って、光検出器1によると、光子検出効率を向上することができる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態1に係る光検出器1から、その構成の一部が変更されて構成される実施の形態2に係る光検出器について説明する。
[2−1.構成]
実施の形態1に係る光検出器1は、ロジック回路が形成された第2半導体チップ200の表面に、フリップされた、アバランシェフォトダイオードが形成された第1半導体チップ100の裏面が接合されて構成される例であった。
これに対して、実施の形態2に係る光検出器は、1つの半導体チップに、アバランシェフォトダイオードとロジック回路とが形成されて構成される例となっている。
図8は、実施の形態2に係る光検出器1Aの裏面側から見た平面図である。
図8に示されるように、光検出器1Aは、画素アレイ10Aと、周辺回路211A〜214Aとを備える第3半導体チップ300からなる。
画素アレイ10Aは、アバランシェフォトダイオードが形成されるフォトダイオード領域と、トランジスタが形成される回路領域とを有する複数の画素がアレイ状に配置されて構成される。各アバランシェフォトダイオードへは、第3半導体チップ300の裏面から光子が入射する。各アバランシェフォトダイオードは、光子(例えば、波長領域が赤外線の光子)が入射すると、入射した光子に対応する信号電荷を生成する。言い換えると、画素アレイ10Aを構成する各画素のフォトダイオード領域は、第3半導体チップ300の裏面から入射した光子に対応する信号電荷を生成する。
周辺回路211A〜周辺回路214Aは、ロジック回路を含んで構成され、各画素の回路領域と互いに同期して動作することで、各画素のフォトダイオード領域から信号電荷を読み出す。
上記構成により、光検出器1Aは、例えば、固体撮像素子として機能する。
以下、画素アレイ10Aを構成する画素について、及び、画素アレイ10Aの周辺の構成について図面を参照しながら説明する。
図9は、裏面側から見た画素アレイ10Aの平面図である。図10は、画素アレイ10Aを図9のXX−XX線において切断した場合の、画素アレイ10Aの拡大断面図である。ここで、図9は、図面を見やすくするために、画素アレイ10から、第1絶縁層21(図10参照)と、接続領域14A(図10参照)と、注入領域18A(図10参照)とが削除された状態における画素アレイ10Aの平面図となっている。また、図9は、説明が必要以上に煩雑になってしまうことを避けるために、図9におけるZ軸方向において、第1電極13(図9、10参照)から、第2電極23(図10参照)までの範囲の拡大断面図となっている。また、図10では、実際にはXX−XX線上に存在しない第1電極13を、あたかもXX−XX線上に存在するかの如く図示されている。以下では、画素アレイ10Aについて、画素アレイ10と同様の構成要素については、既に説明済みであるとして同じ符号を振ってその詳細な説明を省略し、画素アレイ10との相違点を中心に説明する。
図9に示されるように、光検出器1Aは、画素アレイ10Aの平面視で、画素アレイ10Aと、その周囲に配置される周辺回路211A〜周辺回路214Aとを電気的に分離する第2分離領域61を備える。第2分離領域61の、画素アレイ10Aの平面に対する垂直方向における深さは、後述の第1分離領域19Aの、画素アレイ10Aの平面に対する垂直方向における深さよりも浅い。第2分離領域61は、画素アレイ10Aの平面視で、画素アレイ10Aを取り囲む。
図9及び図10に示されるように、画素アレイ10Aを構成する各画素11Aは、第1半導体層12と、第2半導体層15と、第3半導体層16と、第1絶縁層21と、第2絶縁層22と、第1電極13と、第2電極23と、接続領域14Aと、第1分離領域19Aと、注入領域18Aと、ウエル43とを含んで構成される。
また、画素11Aには、増倍領域17が形成される第2半導体層15及び第3半導体層16を含み、アバランシェフォトダイオードが形成されるフォトダイオード領域41と、トランジスタが形成されるウエル43を含む回路領域42とが形成される。
なお、図10では、画素アレイ10Aは、画素11Aが4行3列のアレイ状に配置されて構成される例について図示されているが、画素アレイ10Aは、この通りの構成の例に限定される必要はない。例えば、画素アレイ10Aは、画素11Aが1080行1920列のアレイ状に配置された構成であってもよい。
第1分離領域19Aは、実施の形態1に係る第1分離領域19と、その形状が異なる点を除いて同様である。第1分離領域19Aは、互いに隣接する画素11Aを電気的に分離する。第1分離領域19Aは、また、1の画素11A内において、第1半導体層12のうちの、画素アレイ10Aの平面視で第3半導体層16に重なる第1領域44と、画素アレイ10Aの平面視でウエル43に重なる第2領域45とを電気的に分離する。言い換えると、第1分離領域19Aは、1の画素11A内において、フォトダイオード領域41と回路領域42とを電気的に分離する。図9に示されるように、第1分離領域19Aは、画素アレイ10Aの平面視で、画素11A間の境界線、及び、フォトダイオード領域41と回路領域42との間の境界線に重なる格子の形状をしている。
注入領域18Aは、実施の形態1に係る注入領域18と、その形状が異なる点を除いて同様である。図9には図示されていないが、ここでは、注入領域18Aは、画素アレイ10の平面視で、第1分離領域19に重なる格子の形状をしている。
ウエル43は、第1半導体層12内に形成された、第1面に接する、第1導電型と異なる第2導電型(ここでは、例えば、N型)のウエルである。接続領域14の不純物濃度は、例えば、1×1016〜1×1018cm−3である。ウエル43は、例えば、所望の範囲の電圧で加速された第2導電型の不純物(例えば、ヒ素)イオンを、第1半導体層12の第1面から注入することにより形成される。ウエル43には、1以上のトランジスタが形成されている。
[2−2.製造方法]
以下、画素アレイ10Aの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図11、図12、図13は、画素アレイ10Aの製造手順の一例を示す模式図である。
画素アレイ10を製造する製造装置は、まず、半導体基板30に対してエピタキシャル成長を行うことで、第1半導体層12を形成する(ステップS210)。
次に、製造装置は、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物(例えばボロン)イオンを第1半導体層12の第1面から、所望の領域に注入することにより、第3半導体層16を形成し、さらに、所望の範囲の電圧で加速された第2導電型の不純物(例えばヒ素)イオンを第1半導体層12の第1面から、所望の領域に注入することにより、第2半導体層15を形成する(ステップS220)。
次に、製造装置は、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物(例えばボロン)イオンを第1半導体層12の第1面から、所望の領域に注入することにより、ウエル43を形成する(ステップS230)。
次に、製造装置は、第1半導体層12の所望の位置に、ドライエッチングにより分離溝51Aを堀る(ステップS240)。
次に、製造装置は、第1分離領域19に分離溝51Aが掘られている状態で、所望の範囲の電圧で加速された第1導電型の不純物イオンを、第1半導体層12の第1面から、所望の領域に注入することにより、注入領域18Aと、接続領域14Aとを形成する(ステップS250)。
次に、製造装置は、分離溝51Aに、CVD法を利用して二酸化ケイ素を埋めることで第1分離領域19Aを形成する(ステップS260)。
次に、製造装置は、ウエル43にトランジスタを形成する。図12中には、形成されたトランジスタのゲート53が図示されている。その後、製造装置は、第1半導体層12の第1面上に、CVD法を利用して第2絶縁層22を形成する。そして、製造装置は、第2絶縁層22にドライエッチングを行うことで貫通孔を開け、開けた貫通孔に金属を埋め込むことで、第2電極23を形成する(ステップS270)。
次に、製造装置は、第2絶縁層22上に、支持体として働く半導体基板400を貼り合わせる(ステップS280)。
次に、製造装置は、ウエハを反転させ、バックグラインドにより、半導体基板30を研削し、さらに、CMPにより、接続領域14が露出する位置まで、第1半導体層12を研磨して、第2面を形成する(ステップS290)。
次に、製造装置は、第1半導体層12の第2面上に、CVD法を利用して第1絶縁層21を形成する。そして、製造装置は、第1絶縁層21にドライエッチングを行うことで貫通孔を開け、開けた貫通孔に金属を埋め込むことで、第1電極13を形成する(ステップS300)。
[2−3.考察]
上記構成の光検出器1Aによると、フォトダイオード領域41は、実施の形態1に係る画素11と同様に機能する。光検出器1Aでは、実施の形態1に係る光検出器1と同様に、第1電極13は、アバランシェ増倍によって増倍される信号電荷を生成しない第1分離領域19Aの少なくとも一部に、画素アレイ10Aの平面視で重なる位置に形成される。従って、光検出器1Aによると、光検出器1と同様に、光子検出効率を向上することができる。
また、光検出器1Aによると、第1分離領域19Aは、フォトダイオード領域41と回路領域42とを電気的に分離する。このため、フォトダイオード領域41内の第1半導体層12により発生した信号電荷による、回路領域42内のトランジスタへの電気的影響を抑制することができる。従って、光検出器1Aによると、光子検出を行う際の誤動作を抑制することができる。
また、光検出器1Aによると、第2分離領域61は、画素アレイ10Aと、周辺回路211A〜周辺回路214Aとを電気的に分離する。このため、画素アレイ10A内で生じるノイズによる、周辺回路211A〜周辺回路214Aへの進入を抑制することができる。従って、光検出器1Aによると、光子検出を行う際の誤動作を抑制することができる。
(補足)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1及び実施の形態2について説明した。しかしながら、本開示による技術は、これらに限定されず、本開示の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態又は変形例にも適用可能である。
(1)実施の形態1において、第1分離領域19は、例えば、二酸化ケイ素からなるとして説明した。しかしながら、第1分離領域19は、二酸化ケイ素からなる例に限定されない。例えば、第1分離領域19は、注入領域18及び接続領域14との間に絶縁膜で覆われることで、注入領域18及び接続領域14と絶縁された、ポリシリコン又は金属からなるとしてもよい。特に、第1分離領域19が金属からなる場合には、光検出器1の外部から第1半導体層12に侵入した光子の一部が、第1半導体層12において光電変換を起こさずに第1半導体層12を通過して第1分離領域19へと侵入しようとしても、その光子は、金属からなる第1分離領域19に反射して、第1半導体層12へと戻される。このため、その光子は、反射して戻された第1半導体層12内で光電変換を起こすことができるようになる。従って、第1分離領域19が金属からなる構成の光検出器1によると、光子検出効率を向上することができる。
本開示に係る光検出器は、光を検出する装置等に広く利用可能である。
1、1A 光検出器
10、10A 画素アレイ
11、11A 画素
12 第1半導体層
13 第1電極
14、14A 接続領域
15 第2半導体層
16 第3半導体層
17 増倍領域
18、18A 注入領域
19、19A 第1分離領域
21 第1絶縁層
22 第2絶縁層
23 第2電極
41 フォトダイオード領域
42 回路領域
43 ウエル
44 第1領域
45 第2領域
61 第2分離領域
100 第1半導体チップ
200 第2半導体チップ
211、211A、212、212A、213、213A、214、214A 周辺回路
300 第3半導体チップ

Claims (5)

  1. 複数の画素がアレイ状に配置された画素アレイを備える光検出器であって、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    第1面及び前記第1面と対面する第2面を有する、第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層内に形成された、前記第1面に接する、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2半導体層と、
    前記第1半導体層内の、前記第2半導体層よりも前記第2面側に形成された、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い前記第1導電型の第3半導体層であって、前記第2半導体層と接合する第3半導体層と、を含み、
    前記第2半導体層及び前記第3半導体層は、アバランシェ増倍によって電荷が増倍される増倍領域を形成し、
    前記画素アレイは、
    互いに隣接する画素を電気的に分離する第1分離領域と、
    前記第1半導体層内の、前記画素アレイの平面視で、前記第1分離領域の少なくとも一部に重なる位置に形成された、前記第2面に接する、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い前記第1導電型の接続領域と、
    前記画素アレイの平面視で、前記第1分離領域の少なくとも一部に重なる位置に形成された、前記接続領域に接続する第1電極と、を含む
    光検出器。
  2. 前記複数の画素のそれぞれは、前記第1半導体層内に形成された、前記第1面に接する前記第2導電型のウエルであって、1以上のトランジスタが形成されたウエルを含み、
    前記第1分離領域は、さらに、前記複数の画素のそれぞれにおいて、前記第1半導体層のうちの、前記画素アレイの平面視で前記第3半導体層に重なる第1領域と、前記画素アレイの平面視で前記ウエルに重なる第2領域とをも電気的に分離する
    請求項1に記載の光検出器。
  3. 1以上のトランジスタを有する回路領域と、
    前記画素アレイと、前記回路領域とを電気的に分離する第2分離領域と、を備える
    請求項1又は2に記載の光検出器。
  4. 前記画素アレイの平面に対する垂直方向における前記第2分離領域の深さは、当該垂直方向における前記第1分離領域の深さよりも浅い
    請求項3に記載の光検出器。
  5. 前記複数の画素のそれぞれは、前記第2半導体層に接続された第2電極を含み、
    前記第1電極と前記第2電極とに、互いに異なる電位が印加されることで、前記増倍領域が形成される
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光検出器。
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