JPH10284472A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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Publication number
JPH10284472A
JPH10284472A JP9839597A JP9839597A JPH10284472A JP H10284472 A JPH10284472 A JP H10284472A JP 9839597 A JP9839597 A JP 9839597A JP 9839597 A JP9839597 A JP 9839597A JP H10284472 A JPH10284472 A JP H10284472A
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JP
Japan
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substrate
pressing
glass substrate
susceptor
lcd
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Withdrawn
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JP9839597A
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Tsutomu Hiroki
勤 廣木
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多面取り用板状基板と載置台とを密着させて
その基板の冷却効率を向上させることが可能なプラズマ
処理装置を提供する。 【解決手段】 押圧部材152は支持部材154と先端
部材156とから成り,開口部154a内に先端部材1
56が挿入される。開口部154a内には,セラミック
スバネ158が設けられる。押圧点156aは,切りし
ろ領域L1よりも実質的に小さい面積を押圧する。押圧
部材152は切りしろ領域L1が形成されたLCD用ガ
ラス基板Lの略中央と対向する上部電極支持部材124
に取り付けられ,先端部材156はクランプ120より
も下方に配置される。サセプタ110が上昇することに
より,切りしろ領域L1が押圧点156aにより押圧さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,プラズマ処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,気密な処理容器内に形成され
た処理室内に,例えば上部電極と下部電極となるサセプ
タとを対向配置したエッチング装置が提案されている。
かかる装置においては,サセプタの載置面に被処理基
板,例えばLCD用ガラス基板を載置すると共に,処理
室内に所定の処理ガスを導入し,かつ処理室内を真空引
きすることにより,処理室内を所定の減圧雰囲気に調整
する。しかる後,上部電極に対してプラズマ生成用高周
波電力を印加し,処理室内に導入された処理ガスを解離
させてプラズマ化すると共に,サセプタに対してバイア
ス用高周波電力を印加して,励起したプラズマをLCD
用ガラス基板の被処理面に引き込むことにより,LCD
用ガラス基板に対して所望のエッチング処理を施してい
る。
【0003】ところで,サセプタの載置面に載置された
LCD用ガラス基板の固定には,機械的クランプが使用
される。このクランプは,略枠状の形状で,LCD用ガ
ラス基板の外縁部と対応する位置に固定配置されてい
る。そして,処理時には,上下方向に相対移動可能に構
成されたサセプタが上昇することにより,その載置面に
載置されているLCD用ガラス基板の外縁部がクランプ
に押圧され,LCD用ガラス基板が固定される構成とな
っている。
【0004】また,サセプタの内部には,温度調節機構
が備えられており,サセプタ上に載置されたLCD用ガ
ラス基板の温度を,処理時においても所望の状態に維持
する構成となっている。さらに,サセプタの載置面に
は,ガス供給孔が備えられており,サセプタ上にLCD
用ガラス基板が載置された際に,載置面とLCD用ガラ
ス基板との間に形成される微小空間に伝熱ガスを供給す
ることによって,伝熱効率を高める構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,最近,より
大型かつ薄型のLCD基板の需要が高まっていると共
に,このLCD基板を複数枚同時に生産可能な,いわゆ
る多面取りの技術が導入され,それに伴ってLCD用ガ
ラス基板の更なる大型化及び薄型化が進んでいる。しか
しながら,処理時には,上述の如くLCD用ガラス基板
裏面に供給される伝熱ガスにより,LCD用ガラス基板
を挟んで処理室側と載置面側との間に圧力差が生じるた
め,LCD用ガラス基板が上部電極方向に凸に湾曲し,
特にLCD用ガラス基板の略中央部での伝熱効率が低下
することがある。そして,その湾曲は,LCD用ガラス
基板の大型化及び薄型化に伴って,より一層顕著なもの
となる傾向にある。
【0006】また,LCD基板の生産性向上のため,最
近では上述したような高密度プラズマ源を用いたエッチ
ング装置が多く使用されている。このエッチング装置を
用いてLCD用ガラス基板にエッチング処理を施す場合
には,高選択比及び高エッチングレートで均一な処理が
可能となる反面,LCD用ガラス基板が高温状態とな
り,被処理面が損傷して歩留りの低下を招くことがあ
る。従って,LCD用ガラス基板に生じた熱を,いかに
効率的に放熱させるかという問題が,克服すべき技術的
要求項目の1つとして挙げられている。
【0007】本発明は,従来のプラズマ処理装置が有す
る上記のような問題点に鑑みて成されたものであり,多
面取り用板状基板に形成された切りしろ領域を,押圧手
段の1又は2以上の点で押圧し,その基板と載置台とを
密着させることにより,伝熱効率の向上を図り,かつ基
板の全面に渡って均一な処理を施すことが可能な,新規
かつ改良されたプラズマ処理装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1に記載の発明によれば,気密な処理室内に
おいて,多面取り用板状基板を,その外縁部をクランプ
することにより,載置台上に固定して,その被処理面に
対して所定のプラズマ処理を施す如く構成されたプラズ
マ処理装置において,基板の被処理面の切りしろ領域を
1又は2以上の点で押圧する押圧手段を備えたことを特
徴としている。
【0009】かかる構成によれば,多面取り用板状基板
の被処理面に形成された切りしろ領域を,押圧手段の1
又は2以上の点で押圧するするため,基板の被処理面に
施される処理に影響を及ぼすことなく,基板を載置台の
載置面に密着,固定することができる。従って,基板と
載置台との間の伝熱効率が向上し,処理時においても基
板を所望の温度に維持することが可能となり,さらに基
板にいわゆるたわみが生じないため,基板の被処理面全
面に渡って均一な処理を施すことができる。なお,本明
細書において,多面取り用板状基板の被処理面の切りし
ろ領域とは,所定の処理後に製品となる基板部間に形成
されている領域で,かつその処理後に切断される被切断
領域をいう。
【0010】また,押圧手段を,絶縁性材料,例えばセ
ラミックスから形成することにより,異常放電の発生や
いわゆるパーティクルの発生などを伴うことなく,処理
室内に配置し,かつ基板を効果的に押圧することができ
る。なお,押圧手段は,特にセラミックスから形成され
ることに限定されず,絶縁性素材で,かつ耐プラズマ性
の材料であれば良く,例えば各種樹脂を用いて形成する
ことによっても同様の効果を奏することができる。さら
に,押圧手段を,基板と載置台の載置面との間に供給さ
れる伝熱ガスの供給圧力よりも,実質的に強い力で基板
を押圧し,基板をその載置面に密着させることが可能な
最低限の大きさに形成することにより,処理室内のプラ
ズマ流を乱すことなく,所望の状態で基板を載置台の載
置面に密着させることができる。
【0011】また,請求項2に記載の発明によれば,押
圧手段は,多面取り用板状基板の被処理面の略中央点を
押圧するものであることを特徴としている。従って,例
えば1枚の多面取り用板状基板から,略同一形状及び略
同一面積の4枚の被処理基板を得る場合のように,基板
の被処理面の略中心点に切りしろ領域が形成されている
場合は,その被処理面の略中心点,すなわち,いわゆる
たわみが最も生じやすい部分を効果的に押圧し,基板を
載置台の載置面に密着させることができる。
【0012】さらに,請求項3に記載の発明によれば,
押圧手段は,基板の被処理面を略同心円状に略等間隔に
配置された複数の点で押圧するものであることを特徴と
している。従って,例えば1枚の多面取り用板状基板か
ら,略同一形状及び略同一面積の9枚の被処理基板を得
る場合のように,基板の被処理面の略中心点に切りしろ
領域が形成されない場合,またはさらに複数の被処理基
板を得る場合であっても,均一かつ効果的に基板を載置
台の載置面に密着させることができる。なお,当該発明
の構成に加えて,さらに請求項2に記載の発明の構成を
同時に実施することも可能であることは言うまでもな
い。
【0013】さらにまた,請求項4に記載の発明によれ
ば,押圧手段の1又は2以上の押圧点は,弾性力を有す
るものであることを特徴としている。従って,押圧手段
の押圧点が有する弾性力により,押圧点が基板の被処理
面の切りしろ領域に当接した際に生じる衝撃を吸収し,
かつ押圧手段によって基板へ加えられる押圧力の急激な
変化を緩衝することができるため,基板に過度の負担が
かからず,損傷を与えることがない。なお,押圧手段の
押圧点の弾性力は,例えば押圧手段に弾性体,例えば金
属又はセラミックスから成るバネ手段,ゴム,または弾
性樹脂などを備えた構成としても良く,または例えば押
圧点に耐プラズマ性の弾性体,例えば弾性樹脂などを備
えた構成としても良い。
【0014】そして,請求項5に記載の発明によれば,
押圧手段と載置台とは,上下方向に相対移動可能に構成
されていることを特徴としている。従って,押圧手段に
よって基板と載置台の載置面とを密着させる場合には,
基板を載置した載置台を上昇させることにより,所定の
位置に固定された押圧手段の押圧点に基板の切りしろ領
域を押圧する構成とすることができる。この場合には,
例えば基板の外縁部をクランプにより固定する工程と同
時に行うことができる。その結果,基板の切りしろ領域
の固定のために,特に押圧手段に駆動手段を備える必要
がなく,かかる発明を容易に実施することができる。ま
た,逆に,所定の位置に配置された載置台上の基板の切
りしろ領域に,押圧手段の押圧点を降下させて押圧する
構成としても良い。この場合には,例えば押圧手段を所
望の押圧力が生じるように,この押圧手段,特に押圧点
を上方又は下方に適宜移動させて微調整することが可能
となり,基板の切りしろ領域を所望の押圧力で押圧する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に,添付図面を参照しなが
ら,本発明にかかるプラズマ処理装置をエッチング装置
に適用した,実施の形態について詳細に説明する。な
お,以下の説明において,略同一の機能及び構成を有す
る構成要素については,同一符号を付することにより,
重複説明を省略することとする。
【0016】まず,第1の実施の形態について説明す
る。図1は,本実施の形態にかかるエッチング装置10
0の概略的な断面を示している。このエッチング装置1
00の処理室102は,気密に閉塞自在な,例えば表面
が陽極酸化処理されたアルミニウムから成る略円筒形状
の処理容器104内に形成され,この処理容器104
は,接地線106を介して接地されている。また,処理
室102内の底部には,例えばセラミックなどの絶縁支
持板108が設けられている。さらに,この絶縁支持板
108の上部には,多面取り用板状基板,例えば4枚の
LCD基板を同時に生産することが可能なLCD用ガラ
ス基板Lを載置するための下部電極を構成するサセプタ
110が配置されている。
【0017】このサセプタ110は,絶縁支持板108
及び処理容器104の底部を遊貫する昇降軸112によ
って支持されており,この昇降軸112は,処理容器1
04外部に設置されている不図示の駆動機構に接続され
ている。従って,この駆動機構の作動によりサセプタ1
10は,図1中の往復矢印に示したように,上下移動自
在となっている。なお,処理室102の気密性を確保す
るため,サセプタ110と絶縁支持板108との間に
は,昇降軸112の外方を囲むように伸縮自在な気密部
材,例えばベローズ114が設けられている。
【0018】また,サセプタ110は,例えば表面が陽
極酸化処理されたアルミニウムから成り,その内部には
冷媒循環路116が設けられている。この冷媒循環路1
16は,冷媒導入管116a及び冷媒排出管116bを
介して,外部に設けられた不図示の冷媒源に接続されて
おり,冷媒循環路116と冷媒源との間で冷媒,例えば
エチレングリコールが循環する構成となっている。さら
に,サセプタ110の内部には,不図示の加熱機構,例
えばセラミックヒータ及び不図示の温度センサが設けら
れており,冷媒循環路116と併せて,LCD用ガラス
基板Lの温度を自動的に所望の温度に維持可能な構成と
なっている。
【0019】また,サセプタ110の載置面には,伝熱
ガス供給孔118が複数設けられていると共に,この伝
熱ガス供給孔118は,伝熱ガス導入管118aを介し
て,外部に設けられた不図示の伝熱ガス供給源に接続さ
れている。従って,この伝熱ガス供給源から伝熱ガス,
例えばHeが,伝熱ガス供給孔118を介してサセプタ
110の載置面とLCD用ガラス基板Lとの間に形成さ
れる微小空間に供給される構成となっている。
【0020】また,サセプタ110の上方で,かつこの
サセプタ110の載置面の載置されたLCD用ガラス基
板Lの外縁部に対応する位置には,絶縁性材料,例えば
セラミックスから成る,略枠状の機械的クランプ120
が配置されている。また,このクランプ120は,例え
ばクランプ120と略同一の材料から成る,略棒状の支
持部材120aによって支持されている。この支持部材
120aは,例えばクランプ120の角部の裏面と,絶
縁支持部材108の上面とに接続されており,それら角
部に対応して4本設けられている。従って,LCD用ガ
ラス基板Lを載置したサセプタ110が,不図示の駆動
機構の作動によって上昇することにより,LCD用ガラ
ス基板Lの外縁部は,サセプタ110の載置面とクラン
プ120裏面とにより挟持され,固定される構成となっ
ている。
【0021】また,サセプタ110の載置面と対向する
位置には,導電性材料,例えばアルミニウムから成る上
部電極122が配置されている。さらに,この上部電極
122には,複数の貫通孔122aが設けられている。
また,上部電極122の上方には,上部電極支持部材1
24が設けられており,この上部電極支持部材124
は,上部電極122と略同形で,かつ略同一材料から構
成されている。さらに,この上部電極支持部材124
は,絶縁性材料,例えばセラミックスから成る略環状の
絶縁リング126を介して,処理容器104の天井部1
04aに取り付けられている。
【0022】また,上部電極122が上部電極支持部材
124に取り付けられた際には,上部電極122と上部
電極支持部材124との間に,空間部128が形成され
る構成となっている。さらに,この空間部128の上部
略中央には,ガス導入管130が接続されていると共
に,このガス導入管130には,バルブ132及び流量
調節器MFC134を介して,ガス供給源136に接続
されている。従って,このガス供給源136から所定の
処理ガス,例えば酸化膜処理の場合にはCF4,アルミ
ニウム膜処理の場合にはBCl3+Cl2の混合ガスが,
流量調節器134及びバルブ132を介して,一旦空間
部128に導入された後,上部電極122の貫通孔12
2aからLCD用ガラス基板Lの被処理面に向かって,
均一に吐出される構成となっている。
【0023】一方,処理容器104の下部側壁には,排
気管138が接続されており,この排気管138は,真
空引き機構,例えばターボ分子ポンプから成る真空ポン
プP140に接続されている。従って,この真空ポンプ
P140の作動により,処理室102内を所定の減圧雰
囲気,例えば数mTorr〜数100mTorrまでの
任意の真空度にまで真空引きし,これを維持することが
可能なように構成されている。また,排気管138の処
理室102側開口部付近には,例えばスリット形状の排
気板142が取り付けられており,この排気板142に
よって処理室102内で生じた付着物が,排気管138
内に進入し,例えば真空ポンプP140に付着すること
を防止するように構成されている。
【0024】また,エッチング装置100の高周波電力
の供給系について説明すると,上部電極122には,上
部電極支持部材124,整合回路から成る第1整合器1
44を介して第1高周波電源146が接続されている。
一方,サセプタ110には,整合回路から成る第2整合
器148を介して第2高周波電源150が接続されてい
る。そして,処理時には,上部電極122に対して,第
1高周波電源146から所定のプラズマ生成用高周波電
力,例えば13.56MHzの高周波電力が印加される
ことにより,処理室102内に導入された処理ガスが解
離し,プラズマが励起される。また同時に,サセプタ1
10に対して,第2高周波電源150から所定のバイア
ス用高周波電力,例えば380kHzの高周波電力が印
加されることにより,励起されたプラズマがLCD用ガ
ラス基板Lの被処理面に効果的に引き込まれる構成とな
っている。
【0025】次に,本実施の形態に係る押圧部材152
の構成について説明する。この押圧部材152は,図2
に示したように,絶縁性材料,例えばセラミックスから
成る略円筒形状の支持部材154と,同材料から成り,
支持部材154の開口部154a内に挿入される略棒状
の先端部材156とから構成されている。また,開口部
154a内には,弾性体,例えばセラミックスバネ15
8が内装されている。このセラミックスバネ158の弾
性力は,伝熱ガス供給孔118からLCD用ガラス基板
L裏面に供給される伝熱ガスの供給圧力よりも,実質的
に高い押圧力が得られるように設定されている。従っ
て,先端部材156は,このセラミックスバネ158の
弾性力の影響を受けると共に,開口部154a内を摺動
自在なように構成されている。また,先端部材156
は,この先端に向かうにつれて実質的に径が小さくなる
ように構成されており,その最先端にLCD用ガラス基
板Lの切りしろ領域L1を押圧するための押圧点156
aが形成されている。この押圧点156aは,切りしろ
領域L1よりも実質的に小さい面積を押圧するように構
成されている。なお,押圧部材152は,切りしろ領域
L1を押圧可能な最小限度の大きさに構成されているた
め,プラズマの流れを乱すことはない。
【0026】そして,上記の如く構成された押圧部材1
52は,図1及び図3に示したように,上部電極支持部
材124に取り付けられると共に,サセプタ110に載
置されたLCD用ガラス基板Lの略中央の切りしろ領域
L1と対向する位置に配置される構成となっている。ま
た,少なくとも先端部材156は,クランプ120より
も下方に配置される構成となっている。
【0027】次に,本実施の形態に係る押圧部材152
により,切りしろ領域L1を押圧する構成について図1
及び図3を参照しながら説明する。まず,クランプ12
0よりも下方の載置位置にあるサセプタ110の載置面
に,不図示の搬送アームにより処理室102内に搬送さ
れたLCD用ガラス基板Lが載置された後,不図示の駆
動機構の作動によりサセプタ110が所定の処理位置に
まで上昇する。次いで,このサセプタ110の上昇によ
り,LCD用ガラス基板Lの外縁部は,サセプタ110
の載置面とクランプ120との間で挟持され固定され
る。そして,同時に,LCD用ガラス基板Lの略中央,
すなわち略十字状の切りしろ領域L1の交差部分が,先
端部材156の押圧点156aにより押圧され,サセプ
タ110の載置面に密着,固定される構成となってい
る。
【0028】本実施の形態に係る押圧部材152は,以
上のように構成されているため,処理時に処理室102
内が所定の減圧雰囲気に維持され,かつLCD用ガラス
基板Lの裏面に所定の圧力で伝熱ガスが供給された場合
でも,LCD用ガラス基板Lをサセプタ110の載置面
に密着させることができる。従って,伝熱効率が向上す
るため,処理時にLCD用ガラス基板Lに生じた熱を,
サセプタ110に効率よく発散させることができる。
【0029】次に,第2の実施の形態について説明す
る。上記第1の実施の形態においては,4枚のLCD基
板を生産可能なLCD用ガラス基板L,すなわちその略
中央に切りしろ領域L1が形成されていたLCD用ガラ
ス基板Lを例に挙げて説明したが,さらに複数枚,例え
ば9枚のLCD基板を生産可能なLCD用ガラス基板
L’の被処理面に形成された切りしろ領域L1’を押圧
する場合には,次のような構成とすることができる。す
なわち,LCD用ガラス基板L’には,図4に示したよ
うに,この被処理面の略中央に切りしろ領域L1’は形
成されていない。従って,例えばその被処理面の略中央
に形成されているLCD基板の4つの角部付近の切りし
ろ領域L1’を,それぞれに対応する押圧部材200
a,200b,200c,200dによって押圧するこ
とで,第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。なお,押圧部材200a,200b,200c,2
00dの構成は,上部電極支持部材124への取り付け
位置以外,第1の実施の形態にかかる押圧部材152と
略同一である。
【0030】次に,第3の実施の形態について説明す
る。本実施の形態においては,図5に示したように,例
えば第1の実施の形態と同様に,切りしろ領域L1が形
成されているLCD用ガラス基板Lの略中央の略垂直方
向上方に押圧部材300が配置されている。なお,押圧
部材300は,押圧部材152と略同一の構成となって
いる。この押圧部材300は,上部電極122及び上部
電極支持部材124を貫通すると共に,処理容器104
外部に設けられている駆動機構302に機械的に接続さ
れている。また,駆動機構302は,処理容器104外
部上方に設けられた気密な容器304内に形成される機
械室306内に設けられる構成となっている。そして,
駆動機構302の作動により,押圧部材300は上下移
動自在に構成されており,処理時には,駆動機構302
の作動によって押圧部材300が下降し,この押圧部材
300の先端部材308の先端に形成された押圧点30
8aが,例えばサセプタ120に載置され,クランプ1
20により固定されたLCD用ガラス基板Lの略中央の
切りしろ領域L1を押圧し,固定するように構成されて
いる。
【0031】従って,LCD用ガラス基板Lが,クラン
プ120により固定される工程とは別に,切りしろ領域
L1を押圧することができる。その結果,LCD用ガラ
ス基板Lの外縁部に加えられる押圧力と,切りしろ領域
L1に加えられる押圧力とを容易に変更可能となる共
に,LCD用ガラス基板Lの状態に合わせて,それら押
圧力の微調整が可能となる。なお,第2の実施の形態の
ように,押圧部材300をLCD用ガラス基板Lの被処
理面に対して略同心円状に配置して,切りしろ領域L
1’を押圧する構成とすることができることは言うまで
もない。
【0032】次に,第4の実施の形態について説明す
る。本実施の形態にかかる押圧部材400は,図6に示
したように,切りしろ領域L1が形成されているLCD
用ガラス基板Lの略中央の略垂直方向上方の上部電極1
22に直接取り付けられる構成となっている。なお,押
圧部材400は,押圧部材152と略同一の構成となっ
ている。そして,押圧部材400の先端部材402は,
クランプ120よりも下方に配置されており,LCD用
ガラス基板Lを載置したサセプタ110が上昇すること
によって,先端部材402の押圧点402aに切りしろ
領域L1が押圧されることにより固定される構成となっ
ている。
【0033】従って,サセプタ110に接続されている
不図示の昇降機構の作動を調整することのみで,LCD
用ガラス基板Lを所望の押圧力で押圧することができ
る。また,上部電極122や上部電極支持部材124等
に,押圧部材152を貫通させるための貫通口を備える
といった,エッチング装置100の構成の大幅な変更を
伴うことなく,押圧部材152を設けることができる。
さらに,押圧部材152は,処理容器102内に設けら
れているため,処理室102内の気密性を損なうことが
ない。なお,第2の実施の形態のように,押圧部材40
0をLCD用ガラス基板Lの被処理面に対して略同心円
状に配置して,切りしろ領域L1’を押圧する構成とす
ることができることは言うまでもない。
【0034】なお,上記第1〜4の実施の形態におい
て,押圧部材152,200,300又は400を,そ
れぞれに対応する支持部材と先端部材とから構成し,さ
らにそれら押圧部材152,200,300又は400
の内部に弾性体を設けた構成した例を挙げて説明した
が,押圧部材は次のような構成としても良い。すなわ
ち,図7に示した押圧部材500は,絶縁性材料,例え
ばセラミックスから成る略棒状の形状であり,この押圧
部材500のLCD用ガラス基板Lの被処理面方向の先
端に,耐プラズマ性の弾性体,例えば樹脂から成る先端
部材502が取り付けられた構成となっている。また,
この先端部材502は,LCD用ガラス基板L方向に向
かうにつれて径が小さくなるように構成されており,先
端部材502の先端である押圧点502aは,切りしろ
領域L1よりも実質的に小さい面積を押圧するように構
成されている。さらに,押圧部材500は,切りしろ領
域L1を押圧することができる最小限の大きさで形成さ
れている。そして,押圧部材500を,上記第1〜4の
実施の形態に適用した場合には,押圧部材500に形成
された先端部材502により押圧時の衝撃を吸収するこ
とが可能となり,所望の状態でLCD用ガラス基板Lを
固定することができる。
【0035】以上,本発明の好適な実施の形態につい
て,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範疇において,当業者であれば,各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり,それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0036】例えば,上記実施の形態で説明した押圧部
材152,200a〜200d,300,400又は5
00の内部,またはそれらの各々の押圧点の内部に,さ
らに押圧力検出手段を備えた構成としてもよい。この場
合には,LCD用ガラス基板L又はL’の切りしろ領域
L1又はL1’にかかる押圧力を検出することが可能と
なる。従って,その検出された押圧力とあらかじめ設定
した圧力とを,例えば演算手段により比較し,その結果
に基づいてサセプタ110と押圧部材152,200a
〜200d,300,400又は500とを,適宜上下
方向に相対移動させることにより,所望の押圧力で切り
しろ領域L1又はL1’を押圧することができる。
【0037】また,上記実施の形態において,押圧部材
152,300,400又は500を,LCD用ガラス
基板Lの略中央,すなわち略十字状の切りしろ領域L1
の交差部分を押圧可能なように配置した例を挙げて説明
したが,本発明はかかる構成に限定されるものではな
く,本発明を適用する装置に応じて,適宜切りしろ領域
を押圧可能な位置に押圧部材を配置した構成としても良
い。さらに,上記実施の形態において,押圧部材200
a〜200dを,LCD用ガラス基板Lの略中央に形成
されるLCD基板の4つの角部付近の切りしろ領域L
1’を押圧可能なように配置した構成を例に挙げて説明
したが,本発明はかかる構成に限定されるものではな
く,上述したように,本発明を適用する装置に応じて,
適宜切りしろ領域を押圧可能な位置に押圧部材を配置し
た構成としても良い。
【0038】さらに,上記実施の形態において,押圧部
材152,200a〜200d,300,400又は5
00をエッチング装置100に適用し,LCD用ガラス
基板L又はL’の切りしろ領域L1又はL1’を押圧す
る例を挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定さ
れるものではなく,各種プラズマ装置に適用可能である
と共に,各種被処理基板に対しても押圧,固定すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば,押圧手段により,多面
取り用板状基板の被処理面の切りしろ領域を1又は2以
上の点で押圧することができるため,基板と載置台とを
密着させることができる。その結果,基板の冷却効率が
大幅に向上するため,高密度プラズマ源を使用したプラ
ズマ処理においても,基板が損傷を生じさせるような高
温状態にはならず,歩留りが向上し,かつ高選択比及び
高エッチングレートの処理を基板に施すことができる。
さらに,基板に歪みが生じることがないため,均一なプ
ラズマ処理を行うことができる。また,押圧部材によっ
て,基板の略中央又は基板を略同心円状に複数の点で押
圧することができるため,使用する基板に対応させて,
所望の状態で基板を固定することができる。さらに,押
圧手段の押圧点は,弾性力を有しているため,押圧時の
衝撃によって基板が損傷することがない。さらにまた,
押圧手段と載置台とは,上下方向に相対移動可能に構成
されているため,基板を移動させて押圧手段に押圧する
構成,押圧手段を移動させて基板に押圧する構成,また
は押圧手段と基板との双方を移動させて,押圧手段と基
板とを押圧させる構成のいずれによっても,所望の状態
で基板を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なエッチング装置の実施の一
形態を示す概略的な断面図である。
【図2】図1に示したエッチング装置の押圧部材を拡大
した概略的な拡大図である。
【図3】図1に示したエッチング装置の押圧部材の押圧
構成を説明するための概略的な説明図である。
【図4】他の実施の形態にかかる押圧部材を説明するた
めの概略的な説明図である。
【図5】他の実施の形態にかかる押圧部材を説明するた
めの概略的な説明図である。
【図6】他の実施の形態にかかる押圧部材を説明するた
めの概略的な説明図である。
【図7】他の実施の形態にかかる押圧部材を説明するた
めの概略的な説明図である。
【符号の説明】
100 エッチング装置 102 処理室 110 サセプタ 120 クランプ 122 上部電極 152 押圧部材 154 支持部材 156 先端部材 156a 押圧点 158 セラミックスバネ L LCD用ガラス基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密な処理室内において,多面取り用板
    状基板を,その外縁部をクランプすることにより,載置
    台上に固定して,その被処理面に対して所定のプラズマ
    処理を施す如く構成されたプラズマ処理装置において,
    前記基板の被処理面の切りしろ領域を1又は2以上の点
    で押圧する押圧手段を備えたことを特徴とする,プラズ
    マ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段は,前記基板の被処理面の
    略中央点を押圧するものであることを特徴とする,請求
    項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は,前記基板の被処理面を
    略同心円状に略等間隔に配置された複数の点で押圧する
    ものであることを特徴とする,請求項1又は2に記載の
    プラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段の1又は2以上の押圧点
    は,弾性力を有するものであることを特徴とする,請求
    項1,2又は3にいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧手段と前記載置台とは,上下方
    向に相対移動可能に構成されていることを特徴とする,
    請求項1,2,3又は4のいずれかに記載のプラズマ処
    理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100842060B1 (ko) * 2007-02-12 2008-06-30 (주)지티엔이 웨이퍼 교정 장치를 갖는 반도체 가열 및 냉각 시스템
JP2010263052A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Ulvac Japan Ltd 真空処理装置用基板クランプ装置

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