JPH10282838A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10282838A
JPH10282838A JP9088011A JP8801197A JPH10282838A JP H10282838 A JPH10282838 A JP H10282838A JP 9088011 A JP9088011 A JP 9088011A JP 8801197 A JP8801197 A JP 8801197A JP H10282838 A JPH10282838 A JP H10282838A
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Satoru Haneda
哲 羽根田
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電層を破損することなく突当コロが設けら
れ、導電層よりの良好な導通が行われ、また、導通用部
材により導電層を破損することなく、導電層よりの良好
な導通が行われる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 像形成体が絶縁性の透光性基体と透光性
基体の外周面に透光性の導電層と感光層とを設けて形成
されると共に、導電層が感光層より幅広く形成され、導
電層端部より導通をとる一方絶縁性薄膜層を設け、絶縁
性薄膜層に現像手段の両端に設けられた突当コロを当接
することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置で、像形成体の周囲に帯電
手段、像露光手段と現像手段を配置して画像形成を行う
電子写真方式の画像形成装置に関し、特に像形成体と現
像手段との間隙を保持する突当コロの配設の仕方や像形
成体の接地の仕方に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多色のカラー画像を形成する方法
の1つとして、1つの像形成体である感光体の一回転以
内に各色毎の帯電、像露光ならびに現像を順次行ってカ
ラー画像を形成するカラー画像形成装置が知られてお
り、像形成体の基体を樹脂やガラス等の透光性の素材に
よって形成し、その内部に複数の像露光手段を収容し
て、画像を前記の基体を通してその外周に形成した感光
層に露光する形態の装置が、例えば、特開平5−307
307号公報によって提案されている。
【0003】また、現像手段と像形成体との間隙を保持
する方法として現像手段の両端に像形成体に従動回転す
る突当コロを設けたものが従来より用いられている。
【0004】また、従来の像形成体の接地の仕方とし
て、基体と導電層及び感光層とにより形成される像形成
体の端部に露出された導電部を設け、導電部に導通用部
材として導電性ブラシを用い、導電性ブラシを導電部に
接触させて接地する方法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
画像形成装置においては、像形成体の内部に像露光手段
を配置し内部より像露光を行うため透光性基体が用いら
れ、透光性基体は絶縁性のため導電層を設け、像形成体
の端部よりアースをとることにしているが、像形成体と
現像手段とを所定の間隙に保持する突当コロにより導電
層が破損され良好な導通が得られないといった問題が生
じる。特に突当コロの使用頻度の多いカラー画像形成装
置において問題が大きい。
【0006】また、導通用部材として導電性ブラシを接
触させて接地する方法を用いると、導電性ブラシにより
導電層が剥離され易く導通不良が生じるといった問題が
起こる。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決して改良し
た結果、導電層を破損することなく突当コロが設けら
れ、導電層よりの良好な導通が行われ、また、導通用部
材により導電層を破損することなく、導電層よりの良好
な導通が行われる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体
と、前記像形成体を帯電させる帯電手段と、前記像形成
体の内部に配設され前記像形成体に像露光し潜像を形成
させる像露光手段と、前記像形成体に形成された潜像を
現像する現像手段とを設け、前記現像手段に設けられ前
記像形成体と前記現像手段との間隙を所定の値に保つ突
当コロを前記像形成体の両端に配設した画像形成装置に
おいて、前記像形成体が絶縁性の透光性基体と前記透光
性基体の外周面に透光性の導電層と感光層とを設けて形
成されると共に、前記導電層が前記感光層より幅広く形
成され、前記導電層端部より導通をとる一方前記導電層
上の或いは前記感光層上の両端に絶縁性薄膜層を設け、
前記絶縁性薄膜層に前記現像手段の両端に設けられた突
当コロを当接することを特徴とする画像形成装置によっ
て達成される(第1の発明)。
【0009】また、上記目的は、像形成体と、前記像形
成体を帯電させる帯電手段と、前記像形成体の内部に配
設され前記像形成体に像露光し潜像を形成させる像露光
手段と、前記像形成体に形成された潜像を現像する現像
手段とを設け、前記現像手段に設けられ前記像形成体と
前記現像手段との間隙を所定の値に保つ突当コロを前記
像形成体の両端に配設した画像形成装置において、前記
像形成体が絶縁性の透光性基体と前記透光性基体の外周
面に透光性の導電層と感光層とを設けて形成されると共
に、前記導電層が前記感光層より幅広く形成される一方
前記現像手段の両端の設けられた突当コロの当接幅より
狭く形成し、前記導電層の露出部に前記導電層より導通
をとる導通用部材を当接することを特徴とする画像形成
装置によって達成される(第2の発明)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0011】本発明に共通する画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセス及び構成を図1〜図7により説明
する。図1は、本発明に共通する画像形成装置の一実施
形態のカラー画像形成装置の断面構成図であり、図2
は、図1の像露光手段の要部拡大断面図であり、図3
は、図2の斜視図であり、図4は、像形成体の支持構造
を示す正面図であり、図5は、像形成体の支持構造を示
す断面図であり、図6は、像形成体ユニットの断面図で
あり、図7は、露光ユニットの断面図である。
【0012】図1ないし図3、及び図5によれば、円筒
状の像形成体である感光体ドラム10は、例えば、ガラ
ス材や透光性アクリル樹脂の透光性部材によって形成さ
れる円筒状の透光性基体1上に、透光性の導電層2及び
感光層としての有機感光層(OPC、感光層ともいう)
3を該透光性基体1の外周に形成したものであり(後述
する図8ないし図10に示す)、導電層2を接地された
状態で図1の矢印で示す反時計方向に回転される。
【0013】本実施形態では、像露光光に対し感光体ド
ラムの透光性の導電層2及び有機感光層3によって形成
される光導電体層は適切なコントラストを生成できる露
光感度を有していればよい。従って、本実施形態におけ
る感光体ドラム10のガラスや透光性樹脂を用いた基体
の光透過率は、100%である必要はなく、露光ビーム
の透過時にある程度の光が吸収されるような特性であっ
ても構わない。透光性基体1の素材としては、ガラス材
の他にアクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステル
モノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、
表面性等において優れており好ましく用いられるが、そ
の他一般光学部材などに使用されるフッ素、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートな
どの各種透光性樹脂が使用可能である。また、透光性基
体1は露光光に対し透光性を有していれば、着色してい
てもよい。これらの樹脂の屈折率はほぼ1.5である。
【0014】透光性樹脂による基体の製造方法としては
遠心重合法で高精度の素筒をつくることができる。この
製造法は、プラスチック材料モノマーを合成し、重合さ
せるための触媒を添加した後、円筒状の型に注ぎ、側板
にて密封して固定し、これを回転させると共に、適度に
加熱することにより均一な重合を促進させる。重合終了
後は冷却し、得られた透光性基体1を型より取り出し、
切断し、必要ならば仕上げ工程を経て画像形成装置の感
光体ドラム用の基体が製造される(遠心重合法)。
【0015】遠心重合によって成型される透光性のプラ
スチックの基体の素材としては、上記のごとくメタクリ
ル酸メチルエステルモノマーを用い重合したものが、透
明性、強度、精度、表面性等において最も良いが、その
他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリス
チレン、ポリイミド、ポリエステルあるいはポリ塩化ビ
ニル等、又はこれらの共重合体などが使用され得る。遠
心重合法では真円度が成型に用いられる型で決まるの
で、高精度の基体を得ることができる。また、偏肉は重
合時の回転ムラや粘度や重合時の加熱条件で変化する。
【0016】上記の製造方法によって造られたプラスチ
ックの円筒状の透光性基体1を用いることにより、肉厚
が均一で、円筒状の基体の円筒度、真円度に優れ、ガラ
ス材よりも製造が容易でコストが安い感光体ドラム10
が提供される。
【0017】次に、透光性の導電層2の成膜法として
は、真空蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング
法、各種CVD法を用いて、インジウム・スズ・酸化物
(ITO)、アルミナ、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウ
ム、ヨウ化銅や、Au、Ag、Ni、Al等からなる透
光性を維持した薄膜が用いられる。また、好ましくは、
浸漬塗工法やスプレー塗布法等を用いて上記透明の導電
性(例えばITO)の微粒子とバインダー樹脂とからな
る導電性樹脂層等が用いられる。この場合、透光性を高
めるためには、層を構成する微粒子を光散乱がほとんど
ないレイリー散乱(露光波長の1/10以下の大きさの
微粒子による散乱)領域の、500オングストローム程
度以下に制御することが好ましい。特に、主構成材料と
して、1次粒子径が400オングストローム以下の導電
性微粒子を用い、かつ、粒子半径の分布を±100オン
グストローム以下に制御したものを好ましく用いること
ができる。
【0018】有機感光層3は、電荷発生物質(CGM)
を主成分とする電荷発生層(CGL)と電荷輸送物質
(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機
能分離された二層構成の感光層とされる。二層構成の有
機感光層3は、CGLが薄いために像露光光の透過性が
良く本発明に適する。なお有機感光層3は、電荷発生物
質(CGM)と電荷輸送物質(CTM)を1つの層中に
含有する単層構成とされてもよく、該単層構成又は前記
二層構成の有機感光層3には、通常バインダー樹脂が含
有される。
【0019】イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)および黒色(K)のコロナ放電用の帯電手段とし
てのスコロトロン帯電器11は、感光体ドラム10の前
述した有機感光層に対し所定の電位に保持されたグリッ
ドと放電電極によるコロナ放電とによって帯電作用を行
い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0020】Y、M、C及びKの各色毎の像露光手段と
しての露光光学系12は、露光系として基板122上に
感光体ドラム10の軸と平行な主走査方向に配列された
複数の発光素子としてのLED(発光ダイオード)12
1をアレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素
子としての光集束性光伝送体(商品名、セルフォックレ
ンズアレイ)12bとよりなり、セルフォックレンズア
レイ12bがレンズ保持部材12cに例えば図2及び図
3に黒丸で示す接着剤により固定され、また、露光素子
12aが例えば黒丸で示す接着剤により熱伝導性の良好
な金属部材としての金属ケーシング12dに固定され、
更に露光素子12aとセルフォックレンズアレイ12b
とが位置出しされた状態で、金属ケーシング12dにレ
ンズ保持部材12cが例えば黒丸で示す接着剤により固
定されて露光光学系12が構成される。
【0021】発光素子としてはその他、FL(蛍光体発
光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラ
ズマ放電)等が用いられる。
【0022】各色毎の露光光学系12は楔状の貼付部材
21を用いて、予め治工具等により感光体ドラム10と
の主走査方向及び感光体ドラム10の回転方向の副走査
方向とを位置出しされる状態に調整されて露光光学系支
持部材であり共通支持体としての、例えば取付部が正八
角柱の左右の支持部材20a,20bに接着剤にて取付
けられる。左右の支持部材20a,20bは左右相互が
位置出しされ、各色毎の露光光学系12を保持した状態
で、左右の支持部材20a,20bの中心軸を感光体ド
ラム10の中心軸に合わせて感光体ドラム10の内側に
配置される。従って、感光体ドラム10に対し露光光学
系12による像露光が感光体ドラム10の中心軸に垂直
に行われる。
【0023】感光体ドラム10としては外径50〜20
0mmのものが用いられ、左右の支持部材20a,20
bとしては差渡し径30〜180mmのものが用いられ
る。
【0024】不図示のイメージスキャナにより読込まれ
たり、外部信号等により入力されて不図示の記憶部、例
えばRAM内に記憶された各色の画像信号が装置本体の
制御部を通して記憶部より順次読み出され、リード線1
2Aを通して各色毎の露光光学系12にそれぞれ電気信
号として入力され、LED121が、例えばパルス幅変
調方式(PWM方式)により発光される。この実施形態
で使用される発光素子の発光波長は600〜900nm
の範囲のものである。
【0025】上記の如く、各露光光学系12は何れも露
光光学系支持手段として設けた左右の支持部材20a,
20bに取り付けられて前記感光体ドラム10の基体内
部に収容され、各露光光学系12に設けられたLED1
21への信号入力を行うリード線12Aが前面側(図5
の左側)の支持部材20aの窓20Aから外部に引出さ
れる。
【0026】また、支持部材20a,20bには各色毎
の露光光学系12の他に転写同時露光手段としての転写
同時露光器12dや光検知手段としての、例えばトナー
濃度センサ12fが取付けられて感光体ドラム10の基
体内部に収容され、支持部材20a,20bに設けられ
た転写同時露光手段や光検知手段よりの信号を行うリー
ド線12Bが、リード線12Aに束ねられ、前記前面側
(図5の左側)の支持部材20aの窓20Aから外部に
引出される。該トナー濃度センサ12fによりトナー濃
度補正、γ補正、露光量補正等が行われる。
【0027】イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)および黒色(K)の各現像剤を収容するY、M、
C及びKの各色毎の現像手段としての現像器13は、そ
れぞれ感光体ドラム10の周面に対し、感光体ドラム1
0と現像スリーブ130との所定の間隙を保持する突当
コロ131(図8ないし図10に示す)により感光体ド
ラム10と所定の間隙を保って配置され、現像領域にお
いて感光体ドラム10と同方向に回転する現像スリーブ
130を備えている。
【0028】各現像器13は、前述したスコロトロン帯
電器11による帯電,露光光学系12による像露光によ
って形成される感光体ドラム10上の静電潜像を現像バ
イアス電圧の印加により非接触の状態で反転現像する。
【0029】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像あるい
はコンピュータで編集された画像を、Y,M,Cおよび
Kの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納さ
れる。
【0030】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タの始動により感光体ドラム10を反時計方向へと回転
し、同時にスコロトロン帯電器11(Y)の帯電作用に
より感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0031】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、前記の露光光学系12(Y)において第1の色信号
すなわちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号
による露光が開始されドラムの回転走査によってその表
面の感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応す
る静電潜像を形成する。
【0032】前記の潜像は現像器13(Y)により現像
スリーブ130上の現像剤が非接触の状態で反転現像さ
れ感光体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナ
ー像が形成される。
【0033】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上にさらにスコロトロン帯電器11
(M)の帯電作用により電位を付与され、露光光学系1
2(M)の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像
信号に対応する電気信号による露光が行われ、現像器1
3(M)による非接触の反転現像によって前記のイエロ
ー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が
順次重ね合わせて形成されていく。
【0034】同様のプロセスによりスコロトロン帯電器
11(C)、露光光学系12(C)および現像器13
(C)によってさらに第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が、またスコロトロン帯電器11
(K)、露光光学系12(K)および現像器13(K)
によって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像
が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回
転以内にその周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0035】これ等各露光光学系12による感光体ドラ
ム10の有機感光層に対する露光はドラムの内部より前
述した露光波長に対し透明な基体を通して行われる。従
って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の露
光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受ける
ことなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の
静電潜像を形成することが可能となる。なお各現像器に
よる現像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ130
に対し直流あるいはさらに交流を加えた現像バイアスが
印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤
によるジャンピング現像が行われて、透光性の電導層を
接地する感光体ドラム10に対して非接触の反転現像が
行われるようになっている。
【0036】かくして感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像は一旦中間転写手段として設け
た中間転写ベルト14の周面に転写される。この際、良
好な転写がなされるように、例えば発光ダイオードを用
いた転写同時露光器12gによる一様露光が行われる。
【0037】中間転写ベルト14は厚さ0.5〜2.0
mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウレ
タンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半導
電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング防
止層として抵抗値1010〜1016Ω・cmで、厚さ5〜
50μmのフッ素コーティングを行った2層構成とされ
る。この層も同様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基
体の代わりに厚さ0.1〜0.5mmの半導電性のポリ
エステルやポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート等を使用することもできる。中間転写ベ
ルト14がローラ14A,14B,14Cおよび14D
の間に張架され、ローラ14Dに伝達される動力により
感光体ドラム10の周速度に同期して時計方向に循環し
て搬送される。
【0038】前記の中間転写ベルト14はローラ14A
とローラ14Bの間のベルト面を感光体ドラム10の周
面に接し、一方、ローラ14Cの外周のベルト面を転写
部材である転写ローラ15に接していてそれぞれの接点
においてトナー像の転写域を形成している。
【0039】感光体ドラム10周面に付着した状態にあ
るカラートナー像は、先ず前記の中間転写ベルト14と
の間の接点においてローラ14Bへのトナーと反対極性
のバイアス電圧の印加により順次中間転写ベルト14の
周面側に転写される。すなわちドラム上のカラートナー
像は接地したローラ14Aの案内によりトナーを散らす
ことなく転写域へと搬送され、ローラ14Bに対する1
〜3kVのバイアス電圧の印加によって中間転写ベルト
14側に効率良く転写される。
【0040】一方では給紙カセット(図示せず)の給紙
ローラ17の作動により転写材としての転写紙Pが搬出
されてタイミングローラ18に給送され、中間転写ベル
ト14上のカラートナー像の搬送に同期して転写ローラ
15の転写域へと給紙される。
【0041】転写ローラ15は前記中間転写ベルト14
の周速度に同期して反時計方向に回動されていて、給紙
された転写紙Pは転写ローラ15と前記の接地状態にあ
るローラ14Cの間のニップ部の形成する転写域におい
て中間転写ベルト14上のカラートナー像に密着され転
写ローラ15への1〜3kVのトナーと反対極性のバイ
アス電圧の印加により順次カラートナー像は転写紙P上
に転写される。
【0042】カラートナー像の転写を受けた転写紙Pは
除電され、搬送板19を介して定着装置91に搬送さ
れ、熱ローラ91Aと圧着ローラ91Bとの間に挟着搬
送して加熱され、トナーを溶着して定着がなされたのち
排紙ローラ92を介して装置外部に排出される。
【0043】前述した感光体ドラム10および中間転写
ベルト14にはそれぞれクリーニング装置100および
中間転写ベルトクリーニング装置140が設置され、感
光体ドラム10は感光体ドラム10に常時圧接されてい
るクリーニング部材としてのクリーニングブレード10
1により、また、中間転写ベルト14は中間転写ベルト
14に常時圧接されている中間転写ベルトクリーニング
ブレード141により、それぞれ残留した付着トナーの
除去がなされて周面が常に清浄な状態に保たれる。
【0044】図7によれば、120は露光ユニットであ
り、露光ユニット120は以下の如くして組立、構成さ
れる。
【0045】支持部材20a,20bは各露光光学系1
2の両端部を支持する左右一対の部材により構成されて
いて、何れも中心軸である支持軸30に挿入され支持さ
れている。各露光光学系12の両端部は、支持部材20
a,20bの外周面に取り付けられ固定される。支持軸
30には右側のピン31が所定位置に植設されていて、
右側の支持部材20bを支持軸30に挿入したのち、右
側のピン31に、図示右側の支持部材20bの右側面の
V字型溝を当接させ、次に、支持軸30にピン32を所
定位置に植設し、左側のピン32に、図示左側の支持部
材20aの右側面を当接させ、軸方向の位置決めが行わ
れる。
【0046】なお、前記支持部材20a,20bと支持
軸30とが初めから一体で形成されているなら、この作
業は必要なくなることになる。
【0047】露光光学系12の両端部を支持し取り付け
る支持部材20a,20bの支持部は、正八角柱状の側
面をなしていて、該支持部材20a,20bの正八角柱
状の側面を予め定盤上で同一平面上になるように設置さ
れる。
【0048】各露光光学系12は、それぞれの両端部を
楔状の貼付部材21により感光体ドラム10の感光体層
面に対する距離及びそれぞれの間隔が所定の位置関係に
なるよう不図示の治工具により位置調節されて、接着に
より前記支持部材20a,20bの正八角柱状の支持部
に固定され、露光ユニット120が組立、構成される。
【0049】図6によれば、支持軸30に支持部材20
a,20bを介して各露光光学系12が固定された露光
ユニット120が感光体ドラム10に内包された状態
で、軸受け部材としての軸受B1,B2の外輪をそれぞ
れ圧入されたフランジ部材10A,10Bが、露光ユニ
ット120の左右の支持部材20a,20bに、軸受B
1,B2の内輪をそれぞれ圧入されて取付けられ、像形
成体ユニットとしてのドラムユニット300が構成され
る。
【0050】図4及び図5によれば、感光体ドラム10
は両端部に備える側面部材としてのフランジ部材10A
およびフランジ部材10Bがそれぞれ軸受Bを介して前
記の支持部材20a,20bに回動自在に支持されてい
て、フランジ部材10Bの備える歯車10Gの駆動によ
り固定状態にある支持軸30を回転中心として回動され
る。
【0051】前記の支持軸30を中心とし感光体ドラム
10ならびに各露光光学系12が同軸上にドラムユニッ
ト300として一体化され、支持軸30が該ドラムユニ
ット300を支持した状態で、像形成体ユニット及び像
露光手段の保持部材として、コの字状に形成して一体に
接続された対称形の前後に設けられた各ドラムサポート
板40の間に、ドラムユニット300が軸受け支持され
る。
【0052】前記の保持部材としてのドラムサポート板
40は前後の接続部に、例えば鉄、アルミ等の金属部材
を用いた吊り下げ手段としてのレール部材50を設けて
いて、前記のレール部材50を装置本体の備えるガイド
部材60に挿入し係合して吊り下げ状態にすることによ
り前記の支持軸30は、従って感光体ドラム10ならび
に各露光光学系12はほぼ所定の設定位置に置かれる。
【0053】更に前記の支持軸30は正規の位置まで挿
入されると、前述した吊り下げ状態から後方のドラムサ
ポート板40より突出する軸端部30Bが装置基板とし
ての後側板(図5の右側の側板)71の備える受座72
に嵌合し、前方のドラムサポート板40より突出する軸
端部30Aが、像形成体ユニット及び像露光手段の保持
部材としてのドラム支持基板80の備える受座81に対
しテーパー嵌合するネジ部材82に支持されることによ
り、感光体ドラム10を正規の設定位置に正確に規制し
て歯車10Gを駆動側の歯車に噛合し、一方、各露光光
学系12がさらに軸端部30Bの備える貫通ピンP1を
前記の受座72に形成した断面形状V字型の溝に係合さ
れることにより、装置本体に対する所定の角度位置に正
確に規制され固定状態となる。
【0054】前述の如く、転写同時露光手段や光検知手
段よりの信号出力を行うリード線12Bが束ねられた、
各露光光学系12に設けられるLED121の信号入力
を行うリード線12Aが、支持部材20aに設けられた
窓20Aを通して(図2及び図3にて説明した)、ま
た、前方のドラムサポート板40の切欠部40A、ドラ
ム支持基板80の貫通孔80Bを通してドラムユニット
300の外部へ引出される。リード線12Aに対応した
窓20A、切欠部40A及び貫通孔80Bはそれぞれ位
相を合わせて配置されている。切欠部40Aが孔によ
り、また、貫通孔80Bが切欠きにより形成されていて
もよい。
【0055】上記により、リード線による像露光手段へ
の負荷を掛けずに、像露光手段が変形されることなくリ
ード線が支持部材の外部に引出される。また、位相を合
わせて設けられた側面部材の孔や保持部材の切欠部或い
は貫通孔を通して、像露光手段への負荷を掛けずにリー
ド線が像形成体ユニットより外部に引出され、像露光手
段の変形が防止される。
【0056】前記のドラム支持基板80は、上下の各基
準穴H1が前方の装置基板としての前側板70の備える
一対の基準ピンP2に係合してその取付位置が決定され
た上で複数個所のネジ止メにより前側板70に固定され
るもので、さらに複数の窓80Aを開口していて前述し
た棒状をなす各スコロトロン帯電器11をドラム支持基
板80の外部より挿入して感光体ドラム10に対して所
定の間隔位置に設定すると共に電極を接続した状態でネ
ジ止メにより固定し支持している。
【0057】従って前記のドラム支持基板80は、各ス
コロトロン帯電器11を前記の窓80Aを経て取り外し
た状態で前記のネジ部材82を取り除くと複数個所のネ
ジ止メを解除するのみにして前側板70より分離され
る。
【0058】その状態から前記のドラムサポート板40
がガイド部材60の案内によりレール部材50をスライ
ドして引出され、感光体ドラム10ならびに各露光光学
系12を一体化したドラムユニット300が水平方向に
移動し、装置基板としての前側板70の像形成体開口部
としての開口孔70Aより装置本体の外部へと取り出す
ことが可能となる。
【0059】前記のドラムサポート板40によって支持
された感光体ドラム10の装置本体への着脱操作の開始
に先立って、感光体ドラム10の周辺に配置される中間
転写ベルト14ならびにクリーニングブレード101の
各圧接作用が事前に解除されているクリーニング装置1
00は、1〜10mm程度退避状態とされており、ま
た、感光体ドラム10の周辺に配置される各現像器13
は、感光体ドラム10の引出し方向と同方向に現像器1
3を引出し可能な30〜50mm程度の位置まで退避状
態とされており、装着後再び圧接状態に後帰されるもの
とする。
【0060】実施形態1 本発明の像形成体と現像手段との間隙を保持する突当コ
ロの配設の仕方についての第1の例を図8を用いて説明
する。図8は、突当コロの配設の仕方の第1の例を示す
図である。
【0061】図8によれば、感光体ドラム10は金属部
材よりなる両端のフランジ部材10B,10A(不図
示)が、軸受(ベアリング)B2,B1(不図示)を介
して後側板71に固定される回転支持軸30に保持され
る両端の支持部材20b,20a(不図示)に、回動自
在に支持されるが、感光体ドラム10の両端にフランジ
部材10B,10A(不図示)が圧入され、フランジ部
材10B,10A(不図示)により感光体ドラム10が
保持される。
【0062】各現像器13が点線矢印cにて示す感光体
ドラム10の中心軸方向であり感光体ドラム10の引出
し方向と、直交する実線矢印aにて示す方向に、前記退
避位置より移動され感光体ドラム10に当接されるが、
例えば厚み3mm、外径20mmの両端の円板状の突当
コロ131により、現像スリーブ130が後述する絶縁
性薄膜層としてのテープ部材Tを介し、感光体ドラム1
0と所定の値の間隙、例えば100μm〜600μmを
あけて非接触に保たれて各現像器13が装着される。
【0063】また、後側板71には、その背面に前記の
歯車10Gを駆動する駆動モータM1ならびにその動力
伝達手段すなわち歯車10Gの駆動系G(T)が取り付
け支持されており、駆動系G(T)の駆動をうけて感光
体ドラム10が回転される。感光体ドラム10に設けら
れた歯車10Gと少なくとも歯車10Gに結合する駆動
系G(T)の最終歯車G1とをハスバ歯車にて構成し、
回転時に感光体ドラム10が実線矢印bで示す方向に押
圧され、フランジ部材10B,10A(不図示)と両端
の支持部材20b,20a(不図示)とに嵌込まれた軸
受B2,B1(不図示)のスラスト方向の遊びを吸収
し、一方向に押圧した状態で回転される。これにより、
両端の軸受B2,B1(不図示)の遊びによって発生す
る、各露光光学系間の露光光の像形成体上での位置ズレ
を防止し、高精度のレジスト合わせがなされた良好な重
ね合わせカラートナー像が形成される。
【0064】また、現像スリーブ130は感光体ドラム
10の後側のフランジ部材10Bに設けられた歯車10
Gと結合する不図示の歯車により回転駆動される。突当
コロ131は感光体ドラム10の回転により従動回転さ
れる。
【0065】前述したように感光体ドラム10は円筒状
の透光性基体1とその外周面に導電層2と感光層(有機
感光層)3とがその順に塗布されて構成されるが、導電
層2は厚み0.1〜5μmであり、感光層(有機感光
層)3は厚み20〜40μmであり前述したように電荷
発生物質(CGM)を主成分とする0.5〜5μmの電
荷発生層(CGL)と電荷輸送物質(CTM)を主成分
とする20〜40μmの電荷輸送層(CTL)とにより
構成される。導電層2は感光層3より幅広く設定され透
光性基体1の端部まで設けられており、導電層2の端部
が金属部材からなるフランジ部材10Bと接触され、歯
車10Gを介しこれに連なる歯車列を通して接地される
装置本体と導電層2との導通がとられる。フランジ部材
10Bに直接軸受(ベアリング)B2を嵌込み導電層2
の端部より軸受B2を介して導通をとることも可能であ
る。
【0066】また、透光性基体1の導電層2の外周面上
の両端に絶縁性薄膜層としてのテープ部材Tが巻付けら
れ、両端のテープ部材Tの外周面に突当コロ131が当
接される。テープ部材Tを挟んで突当コロ131が設け
られるので、突当コロ131により導電層2が破損され
ることなく、導電層2よりの良好な導通が行われる。
【0067】テープ部材Tとしては、厚みが20〜50
μmで、例えばテフロンやPET(ポリエチレンテレフ
タレート)等の絶縁性のフィルムが用いられ、張合わせ
部dは突当コロ131との接触回転時の剥がれが防止さ
れるように、傾斜して設けられる。テープ部材Tを絶縁
性とすることにより、テープ部材Tが外れたり、剥がれ
たりしても周囲の帯電手段や現像手段での放電やリーク
の発生を防止する。
【0068】感光層3は現像スリーブ130の幅より広
く設定され、前記両端のテープ部材Tの内側迄の幅に設
定される。
【0069】また、感光体ドラム10に当接するクリー
ニング部材としてのクリーニングブレード101の幅は
その端部が、テープ部材Tと所定の間隔L1を置いて導
電層2の両端に設けられたテープ部材Tより内側に設け
られる。クリーニングブレード101はテープ部材Tに
重ならなければよく、テープ部材T部分に重なったり、
テープ部材Tより幅広く設定されると、クリーニングブ
レード101に溜まったトナーがテープ部材Tの下に入
り込み、テープ部材Tが剥がれたり、浮いたりする原因
となるので好ましくない。
【0070】また、クリーニングブレード101の幅は
その端部が、感光層3の端部と所定の間隔L2を置いて
感光層3の両端より外側に設けられる。これにより感光
層全域の転写残トナーが確実にクリーニングされる。
【0071】実施形態2 本発明の像形成体と現像手段との間隙を保持する突当コ
ロの配設の仕方についての第2の例を図9を用いて説明
する。図9は、突当コロの配設の仕方の第2の例を示す
図である。本実施の形態は実施形態1にて説明した構成
と同様の構成をとるが、実施形態1にて説明したのと異
なり透光性基体1の外周面に塗布される導電層2上の感
光層3の幅を実施形態1より長くとり、該感光層3の外
周面にテープ部材Tを巻きつけたものである。実施形態
1と同様の機能、構造を有する部材には同一の番号を付
した。
【0072】図9によれば、感光体ドラム10は金属部
材よりなる両端のフランジ部材10B,10A(不図
示)が、軸受(ベアリング)B2,B1(不図示)を介
して後側板71に固定される回転支持軸30に保持され
る両端の支持部材20b,20a(不図示)に、回動自
在に支持されるが、感光体ドラム10の両端にフランジ
部材10B,10A(不図示)が圧入され、フランジ部
材10B,10A(不図示)により感光体ドラム10が
保持される。
【0073】各現像器13が点線矢印cにて示す感光体
ドラム10の中心軸方向であり感光体ドラム10の引出
し方向と、直交する実線矢印aにて示す方向に、前記退
避位置より移動され感光体ドラム10に当接されるが、
例えば厚み3mm、外径20mmの両端の円板状の突当
コロ131により、現像スリーブ130が後述する絶縁
性薄膜層としてのテープ部材Tを介し、感光体ドラム1
0と所定の値の間隙、例えば100μm〜600μmを
あけて非接触に保たれて各現像器13が装着される。
【0074】また、後側板71には、その背面に前記の
歯車10Gを駆動する駆動モータM1ならびにその動力
伝達手段すなわち歯車10Gの駆動系G(T)が取り付
け支持されており、駆動系G(T)の駆動をうけて感光
体ドラム10が回転される。感光体ドラム10に設けら
れた歯車10Gと少なくとも歯車10Gに結合する駆動
系G(T)の最終歯車G1とをハスバ歯車にて構成し、
回転時に感光体ドラム10が実線矢印bで示す方向に押
圧され、フランジ部材10B,10A(不図示)と両端
の支持部材20b,20a(不図示)とに嵌込まれた軸
受B2,B1(不図示)のスラスト方向の遊びを吸収
し、一方向に押圧した状態で回転される。これにより、
両端の軸受B2,B1(不図示)の遊びによって発生す
る、各露光光学系間の露光光の像形成体上での位置ズレ
を防止し、高精度のレジスト合わせがなされた良好な重
ね合わせカラートナー像が形成される。
【0075】また、現像スリーブ130は感光体ドラム
10の後側のフランジ部材10Bに設けられた歯車10
Gと結合する不図示の歯車により回転駆動される。突当
コロ131は感光体ドラム10の回転により従動回転さ
れる。
【0076】前述したように感光体ドラム10は円筒状
の透光性基体1とその外周面に導電層2と感光層(有機
感光層)3とがその順に塗布されて構成されるが、導電
層2は厚み0.1〜5μmであり、感光層(有機感光
層)3は厚み20〜40μmであり前述したように電荷
発生物質(CGM)を主成分とする0.5〜5μmの電
荷発生層(CGL)と電荷輸送物質(CTM)を主成分
とする20〜40μmの電荷輸送層(CTL)とにより
構成される。導電層2は感光層3より幅広く設定され透
光性基体1の端部まで設けられており、導電層2の端部
が金属部材からなるフランジ部材10Bと接触され、歯
車10Gを介しこれに連なる歯車列を通して接地される
装置本体と導電層2との導通がとられる。フランジ部材
10Bに直接軸受(ベアリング)B2を嵌込み導電層2
の端部より軸受B2を介して導通をとることも可能であ
る。
【0077】また、感光層3は両端のテープ部材Tの外
側の幅より広く設定され、透光性基体1の感光層3の外
周面上の両端に絶縁性薄膜層としてのテープ部材Tが巻
付けられ、両端のテープ部材Tの外周面に突当コロ13
1が当接される。テープ部材Tを挟んで突当コロ131
が設けられるので、突当コロ131により感光層3が破
損されることもなく、また、導電層2よりの良好な導通
も行われる。
【0078】テープ部材Tとしては、厚みが20〜50
μmで、例えばテフロンやPET(ポリエチレンテレフ
タレート)等の絶縁性のフィルムが用いられ、張合わせ
部dは突当コロ131との接触回転時の剥がれが防止さ
れるように、傾斜して設けられる。テープ部材Tを絶縁
性とすることにより、テープ部材Tが外れたり、剥がれ
たりしても周囲の帯電手段や現像手段での放電やリーク
の発生を防止する。
【0079】また、感光体ドラム10に当接するクリー
ニング部材としてのクリーニングブレード101の幅は
その端部が、テープ部材Tと所定の間隔L3を置いて感
光層3上の両端に設けられたテープ部材Tより内側に設
けられる。クリーニングブレード101はテープ部材T
に重ならなければよく、テープ部材T部分に重なった
り、テープ部材Tより幅広く設定されると、クリーニン
グブレード101に溜まったトナーがテープ部材Tの下
に入り込み、テープ部材Tが剥がれたり、浮いたりする
原因となるので好ましくない。
【0080】実施形態3 本発明の像形成体の導電層の接地の仕方について図10
及び図11にて説明する。図10は、導電層の接地の仕
方を示す図であり、図11は、実施形態3にかかわる画
像形成装置の概要を示す要部断面構成図である。本実施
の形態は実施形態1にて説明した構成と同様の構成をと
るが、導通の仕方が実施形態1にて説明したのと異な
る。実施形態1と同様の機能、構造を有する部材には同
一の番号を付した。
【0081】図10によれば、感光体ドラム10は両端
のフランジ部材10B,10A(不図示)が、軸受(ベ
アリング)B2,B1(不図示)を介して後側板71に
固定される回転支持軸30に保持される両端の支持部材
20b,20a(不図示)に、回動自在に支持される
が、感光体ドラム10の両端にフランジ部材10B,1
0A(不図示)が圧入され、フランジ部材10B,10
A(不図示)により感光体ドラム10が保持される。
【0082】各現像器13が点線矢印cにて示す感光体
ドラム10の中心軸方向であり感光体ドラム10の引出
し方向と、直交する実線矢印aにて示す方向に、前記退
避位置より移動され感光体ドラム10の透光性基体1に
当接されるが、例えば厚み3mm、外径20mmの円板
状の突当コロ131により、現像スリーブ130が感光
体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm〜6
00μmをあけて非接触に保たれて各現像器13が装着
される。
【0083】また、後側板71には、その背面に前記の
歯車10Gを駆動する駆動モータM1ならびにその動力
伝達手段すなわち歯車10Gの駆動系G(T)が取り付
け支持されており、駆動系G(T)の駆動をうけて感光
体ドラム10が回転される。感光体ドラム10に設けら
れた歯車10Gと少なくとも歯車10Gに結合する駆動
系G(T)の最終歯車G1とをハスバ歯車にて構成し、
回転時に感光体ドラム10が実線矢印bで示す方向に押
圧され、フランジ部材10B,10A(不図示)と両端
の支持部材20b,20a(不図示)とに嵌込まれた軸
受B2,B1(不図示)のスラスト方向の遊びを吸収
し、一方向に押圧した状態で回転される。これにより、
両端の軸受B2,B1(不図示)の遊びによって発生す
る、各露光光学系間の露光光の像形成体上での位置ズレ
を防止し、高精度のレジスト合わせがなされた良好な重
ね合わせカラートナー像が形成される。
【0084】また、現像スリーブ130は感光体ドラム
10の後側のフランジ部材10Bに設けられた歯車10
Gと結合する不図示の歯車により回転駆動される。突当
コロ131は感光体ドラム10の回転により従動回転さ
れる。
【0085】前述したように感光体ドラム10は円筒状
の透光性基体1とその外周面に導電層2と感光層(有機
感光層)3とがその順に塗布されて構成されるが、導電
層2は厚み0.1〜5μmであり、感光層(有機感光
層)3は厚み20〜40μmであり前述したように電荷
発生物質(CGM)を主成分とする0.5〜5μmの電
荷発生層(CGL)と電荷輸送物質(CTM)を主成分
とする20〜40μmの電荷輸送層(CTL)とにより
構成される。
【0086】本実施の形態においては透光性基体1の両
端に、直接突当コロ131が当接される構成をとり、両
端の突当コロ131と間隔を置いて、両端の突当コロ1
31の内側に導電層2が形成され、更に導電層2は感光
層3より幅広く、導電層2より内側に感光層3が形成さ
れる。突当コロ131を導電層2の無い透光性基体1の
外周面部分に当接させることにより、導電層2の削れに
より発生する帯電手段や現像手段での放電やリークを防
止する。
【0087】不図示の弾性部材により導電層2に押圧さ
れて従動回転される、例えば導電性部材としてカーボン
粉末が含入された弾性ゴムローラからなる導通用部材と
しての導電性のアースローラRが、突当コロ131より
内側で感光層3より外側の導電層2の露出された部分に
設けられ、アースローラRに接続される不図示のリード
線を介し、アースローラRを通して接地される装置本体
と導電層2との導通がとられる。
【0088】上記の如く導通用部材を設けることによ
り、導電層を破損することなく、導電層よりの良好な導
通が行われる。
【0089】クリーニングブレード101の幅はその端
部が、導電層2の端部或いはアースローラRの外側(図
10の右側)の端部より外側に、幅広に設けられる。
【0090】導通用部材としてのアースローラRは図1
1に示すように、感光体ドラム10の回転方向クリーニ
ング装置100のクリーニングブレード101の下流で
Yのスコロトロン帯電器11の上流に設けられる。
【0091】上記により導通用部材の汚れが防止され
る。
【0092】
【発明の効果】請求項1によれば、導電層を破損するこ
となく突当コロが設けられ、導電層よりの良好な導通が
行われる。
【0093】請求項2によれば、クリーニング部材に溜
まったトナーの絶縁性薄膜層内への入り込みが少なく、
導電層上に設けられた絶縁性薄膜層の剥がれや浮きが防
止される。
【0094】請求項3によれば、感光層全域の転写残ト
ナーが確実にクリーニングされる。
【0095】請求項4または5によれば、導通用部材に
より導電層を破損することなく、導電層よりの良好な導
通が行われる。
【0096】請求項6または7によれば、導通用部材の
汚れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に共通する画像形成装置の一実施形態の
カラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の像露光手段の要部拡大断面図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】像形成体の支持構造を示す正面図である。
【図5】像形成体の支持構造を示す断面図である。
【図6】像形成体ユニットの断面図である。
【図7】露光ユニットの断面図である。
【図8】突当コロの配設の仕方の第1の例を示す図であ
る。
【図9】突当コロの配設の仕方の第2の例を示す図であ
る。
【図10】導電層の接地の仕方を示す図である。
【図11】実施形態3にかかわる画像形成装置の概要を
示す要部断面構成図である。
【符号の説明】
1 透光性基体 2 導電層 3 有機感光層(感光層) 10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 100 クリーニング装置 101 クリーニングブレード 130 現像スリーブ 131 突当コロ R アースローラ T テープ部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体と、前記像形成体を帯電させる
    帯電手段と、前記像形成体の内部に配設され前記像形成
    体に像露光し潜像を形成させる像露光手段と、前記像形
    成体に形成された潜像を現像する現像手段とを設け、前
    記現像手段に設けられ前記像形成体と前記現像手段との
    間隙を所定の値に保つ突当コロを前記像形成体の両端に
    配設した画像形成装置において、 前記像形成体が絶縁性の透光性基体と前記透光性基体の
    外周面に透光性の導電層と感光層とを設けて形成される
    と共に、前記導電層が前記感光層より幅広く形成され、
    前記導電層端部より導通をとる一方前記導電層上の或い
    は前記感光層上の両端に絶縁性薄膜層を設け、前記絶縁
    性薄膜層に前記現像手段の両端に設けられた突当コロを
    当接することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング部材の前記像形成体との当接幅が前記絶縁性薄膜
    層より内側であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング部材の前記像形成体との当接幅が前記感光層幅よ
    り外側であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像形成体と、前記像形成体を帯電させる
    帯電手段と、前記像形成体の内部に配設され前記像形成
    体に像露光し潜像を形成させる像露光手段と、前記像形
    成体に形成された潜像を現像する現像手段とを設け、前
    記現像手段に設けられ前記像形成体と前記現像手段との
    間隙を所定の値に保つ突当コロを前記像形成体の両端に
    配設した画像形成装置において、 前記像形成体が絶縁性の透光性基体と前記透光性基体の
    外周面に透光性の導電層と感光層とを設けて形成される
    と共に、前記導電層が前記感光層より幅広く形成される
    一方前記現像手段の両端に設けられた突当コロの当接幅
    より狭く形成し、前記導電層の露出部に前記導電層より
    導通をとる導通用部材を当接することを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記導通用部材が弾性ローラであること
    を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像形成体をクリーニングするクリー
    ニング部材の前記像形成体との当接幅が前記導電層の幅
    或いは前記導通用部材の位置より外側であることを特徴
    とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記導通用部材を前記像形成体をクリー
    ニングするクリーニング部材の前記像形成体の回転方向
    下流部に配置することを特徴とする請求項4〜6の何れ
    か1項に記載の画像形成装置。
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