JPH10104994A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10104994A
JPH10104994A JP25913496A JP25913496A JPH10104994A JP H10104994 A JPH10104994 A JP H10104994A JP 25913496 A JP25913496 A JP 25913496A JP 25913496 A JP25913496 A JP 25913496A JP H10104994 A JPH10104994 A JP H10104994A
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image forming
image
exposure
forming body
lead wire
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JP25913496A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像形成体の着脱、交換の際に、像露光手段や
転写同時露光手段や光検知手段や記憶手段よりのリード
線に負荷が掛かることを防止した画像形成装置を提供す
ること。 【解決手段】 像形成体の内部に設けられ、像露光手段
を支持する支持部材の側面に、支持部材よりのリード線
を中継し、外部に取出す中継接続端子を設けたことを特
徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等で、像形成体の内部に像露光手段を、ま
た、像形成体の外周部に帯電手段と現像手段とを配置し
て画像形成を行う電子写真方式の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多色のカラー画像を形成する方法
としては、画像形成に必要な色と同数の像形成体、帯電
手段、現像手段等を備え、それぞれの像形成体に形成し
た単色のトナー像を転写材に重ね合わせてカラー画像と
するカラー画像形成装置や、像形成体を複数回回転して
各色毎の帯電、像露光ならびに現像を繰り返してカラー
画像を形成するカラー画像形成装置、あるいは、同じく
像形成体の一回転以内に各色毎の帯電、像露光ならびに
現像を順次行ってカラー画像を形成するカラー画像形成
装置等が知られている。
【0003】しかし前記の各画像形成装置において、画
像形成に必要な色と同数の像形成体、帯電手段、現像手
段等を備え、それぞれ像形成体に形成した単色のトナー
像を転写材に重ね合わせてカラー画像とするカラー画像
形成装置は、複数の像形成体や転写材の搬送を要するた
め装置の容積が大型化する欠点があり、一方、像形成体
を複数回回転して各色毎の帯電、像露光ならびに現像を
繰り返してカラー画像を形成するカラー画像形成装置
は、容積は小型化されるものの、形成される画像のサイ
ズが像形成体の表面積以下に限定されると云う制約があ
る。
【0004】その点、像形成体の一回転以内に各色毎の
帯電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形
成するカラー画像形成装置は、画像のサイズに制約がな
く、しかも高速の画像形成を可能とする等の利点があ
る。更に、像形成体の基体として透光性基体を用い、像
形成体の内部に像露光手段を配置し装置の小型化を図っ
たものが、例えば特開平5−307307号公報によっ
て提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
提案による装置は、像形成体に対し、内部に固定した像
露光手段を数多く配置しており像形成体の取付構造が複
雑となる。更に、像露光手段の露光素子に配線用のリー
ド線が設けられ、該リード線を像形成体や像形成体を取
付ける部材の外部に引出すことが必要となるが、像形成
体を着脱、交換する際に、該リード線が像形成体を取付
ける部材と接触され、接触の際にリード線に負荷が掛り
切れたり、リード線により像露光手段が引っ張られて変
形され、像露光光に歪みが生じ、画像ボケが起こるとい
う問題が生じる。
【0006】また、像形成体を着脱、交換する際に、像
形成体内部の像露光手段を取付ける支持部材に設けられ
る一様露光を行う転写同時露光手段のリード線、トナー
濃度補正やγ補正等を行う光検知手段のリード線或いは
前記像形成体に像露光を行う際の位置合わせ情報や感光
体特性の情報を記憶する記憶部材のリード線等について
も同様に、リード線が像形成体を取付ける部材と接触さ
れリード線に負荷が掛かって切れたり、負荷により転写
同時露光手段や光検知手段や記憶部材等が動いてしまっ
たり、歪が生じたりし、正常に機能しないという問題が
生じる。
【0007】更に、リード線を外部に引出すための、像
形成体を取付ける部材に設けられた窓より、浮遊トナー
や埃等が像形成体内部に入り込み像露光手段や光検知手
段等を汚し、正常な働きをしないという問題が生じる。
【0008】本発明は上記の問題点を改良して、像形成
体の着脱、交換の際に、像露光手段や転写同時露光手段
や光検知手段や記憶部材よりのリード線に負荷が掛かる
ことを防止した画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0009】更に、上記の提案による装置は、殆ど交換
の必要性のない像露光手段に比べ、像形成体は一定のコ
ピー枚数毎に寿命となり、交換が必要となる。像形成体
は画像形成装置の初期設定時に像露光手段の位置合わせ
の補正が必要となり、また、画像形成装置の初期設定時
や像形成体の交換毎に、像形成体特性の補正や像露光手
段の露光光量補正が必要となり、補正の設定が複雑とな
る。
【0010】本発明は上記の問題点を改良して、像形成
体の交換毎に、像露光手段の位置合わせの補正や像形成
体特性の補正や像露光手段の露光光量補正の必要のない
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転する像
形成体と、前記像形成体の内部に像露光手段を内包する
画像形成装置において、前記像形成体の内部に設けら
れ、前記像露光手段を支持する支持部材の側面に、前記
支持部材よりのリード線を中継し、外部に取出す中継接
続端子を設けたことを特徴とする画像形成装置によって
達成される(第1の目的に対する発明)。
【0012】また、上記目的は、回転する像形成体と、
前記像形成体の内部に像露光手段を内包する画像形成装
置において、前記像形成体に像露光を行う際の前記像露
光手段の位置合わせ情報を記憶する記憶部材を前記像露
光手段と一体的に設け、前記像形成体の外部へ、前記記
憶部材より前記位置合わせ情報を読みだし、前記像形成
体の内部へ前記位置合わせ情報に基づいた画像データを
転送することを特徴とする画像形成装置によって達成さ
れる(第2の目的に対する発明)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0014】本発明の画像形成装置の一実施形態の画像
形成プロセス及び構成を図1〜図5により説明する。図
1は、画像形成装置の一実施形態のカラー画像形成装置
の断面構成図であり、図2は、図1の像露光手段の要部
拡大断面図であり、図3は、図2の斜視図であり、図4
は、像形成体の筺体への取付け方法の第1の例を示す断
面構成図であり、図5は、図4の概要組立図である。
【0015】図1ないし図4によれば、円筒状の像形成
体である感光体ドラム10は、例えば、ガラス材や透光
性アクリル樹脂の透光性部材によって形成される円筒状
の透光性基体上に、透光性の導電層及び有機感光体層
(OPC)を該基体の外周に形成したものであり、導電
層を接地された状態で図1の矢印で示す反時計方向に回
転される。
【0016】本実施形態では、像露光光に対し感光体ド
ラムの光導電体層は適切なコントラストを生成できる露
光感度を有していればよい。従って、本実施形態におけ
る感光体ドラムのガラスや透光性樹脂を用いた基体の光
透過率は、100%である必要はなく、露光ビームの透
過時にある程度の光が吸収されるような特性であっても
構わない。透光性基体の素材としては、ガラス材の他に
アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステルモノマ
ーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、表面性
等において優れており好ましく用いられるが、その他一
般光学部材などに使用されるフッ素、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリエチレンテレフタレートなどの各
種透光性樹脂が使用可能である。また、透光性基体は露
光光に対し透光性を有していれば、着色していてもよ
い。これらの樹脂の屈折率はほぼ1.5である。
【0017】透光性樹脂による基体の製造方法としては
遠心重合法で高精度の素筒をつくることができる。この
製造法は、プラスチック材料モノマーを合成し、重合さ
せるための触媒を添加した後、円筒状の型に注ぎ、側板
にて密封して固定し、これを回転させると共に、適度に
加熱することにより均一な重合を促進させる。重合終了
後は冷却し、得られた透光性樹脂基体を型より取り出
し、切断し、必要ならば仕上げ工程を経て画像形成装置
の感光体ドラム用の基体が製造される(遠心重合法)。
【0018】遠心重合によって成型される透光性のプラ
スチックの基体の素材としては、上記のごとくメタクリ
ル酸メチルエステルモノマーを用い重合したものが、透
明性、強度、精度、表面性等において最も良いが、その
他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリス
チレン、ポリイミド、ポリエステルあるいはポリ塩化ビ
ニル等、又はこれらの共重合体などが使用され得る。遠
心重合法では真円度が成型に用いられる型で決まるの
で、高精度の基体を得ることができる。また、偏肉は重
合時の回転ムラや粘度や重合時の加熱条件で変化する。
【0019】上記の製造方法によって造られたプラスチ
ックの円筒状の透光性樹脂基体を用いることにより、肉
厚が均一で、円筒状の基体の円筒度、真円度に優れ、ガ
ラス材よりも製造が容易でコストが易い感光体ドラムが
提供される。
【0020】次に、透光性導電層の成膜法としては、真
空蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各
種CVD法を用いて、インジウム・スズ・酸化物(IT
O)、アルミナ、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Al等からなる透光性を
維持した薄膜が用いられる。また、好ましくは、浸漬塗
工法やスプレー塗布法等を用いて上記透明の導電性(例
えばITO)の微粒子とバインダー樹脂とからなる導電
性樹脂層等が用いられる。この場合、透光性を高めるた
めには、層を構成する微粒子を光散乱がほとんどないレ
イリー散乱(露光波長の1/10以下の大きさの微粒子
による散乱)領域の、500オングストローム程度以下
に制御することが好ましい。特に、主構成材料として、
1次粒子径が400オングストローム以下の導電性微粒
子を用い、かつ、粒子半径の分布を±100オングスト
ローム以下に制御したものを好ましく用いることができ
る。
【0021】有機感光体層は、電荷発生物質(CGM)
を主成分とする電荷発生層(CGL)と電荷輸送物質
(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機
能分離された二層構成の感光体層とされる。二層構成の
有機感光体層は、CGLが薄いために像露光光の透過性
が良く本発明に適する。なお有機感光体層は、電荷発生
物質(CGM)と電荷輸送物質(CTM)を1つの層中
に含有する単層構成とされてもよく、該単層構成又は前
記二層構成の感光体層には、通常バインダー樹脂が含有
される。
【0022】11はイエロー(Y),マゼンタ(M),
シアン(C)および黒色(K)の各色毎のコロナ放電用
の帯電器としてのスコロトロン帯電器であり、感光体ド
ラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保
持されたグリッドと放電電極によるコロナ放電とによっ
て帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位
を与える。
【0023】Y、M、C及びKの各色毎の像露光手段と
しての露光光学系12は、露光系として基板122上に
感光体ドラム10の軸と平行な主走査方向に配列された
複数の発光素子としてのLED(発光ダイオード)12
1をアレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素
子としての光集束性光伝送体(商品名、セルフォックレ
ンズ)12bとよりなり、セルフォックレンズ12bが
レンズ保持部材12cに例えば図2及び図3に黒丸で示
す接着剤により固定され、また、露光素子12aが例え
ば黒丸で示す接着剤により熱伝導性の良好な金属部材と
しての金属ケーシング12dに固定され、更に露光素子
12aとセルフォックレンズ12bとが位置出しされた
状態で、金属ケーシング12dにレンズ保持部材12c
が例えば黒丸で示す接着剤により固定されて露光光学系
12が構成される。
【0024】発光素子としてはその他、FL(蛍光体発
光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラ
ズマ放電)等が用いられる。
【0025】各色毎の露光光学系12は楔状の貼付部材
21を用いて、予め治工具等により感光体ドラム10と
の主走査方向及び感光体ドラム10の回転方向の副走査
方向とを位置出しされる状態に調整されて各色毎の露光
光学系12の共通支持体としての支持部材20の中央の
円筒部20aに位置出しされて、接着剤にて取付けられ
る。各色毎の露光光学系12を保持した状態で、支持部
材20の中心軸を感光体ドラム10の中心軸に合わせて
感光体ドラム10の内側に配置される。従って、感光体
ドラム10に対し露光光学系12による像露光が感光体
ドラム10の中心軸に垂直に行われる。
【0026】イメージスキャナにより読込まれたり、外
部信号等により入力されて不図示の記憶部、例えばRA
M内に記憶された各色の画像信号が装置本体の制御部を
通して記憶部より順次読み出されて各色毎の露光光学系
12にそれぞれ電気信号として入力され、LED121
が、例えばパルス幅変調方式(PWM方式)により発光
される。この実施形態で使用される発光素子の発光波長
は600〜900nmの範囲のものである。
【0027】上記の如く、各露光光学系12は何れも支
持部材20の円筒部20aに取り付けられて感光体ドラ
ム10の基体内部に収容されるが、各露光光学系12の
基板122に取付けられた一端のコネクタ12eを通し
LED121のリード線251が設けられる。252は
リード線251の他端に設けられたコネクタである。
【0028】また、支持部材20には各色毎の露光光学
系12の他に転写同時露光手段としての転写同時露光器
12gや光検知手段としての、例えばトナー濃度補正や
γ補正や露光量補正等を行うための光検知センサ12f
が取付けられて感光体ドラム10の基体内部に収容され
るが、上記と同様にして、転写同時露光器12gや光検
知センサ12fに取付けられた一端のコネクタ12hを
通し転写同時露光器12gや光検知センサ12fのリー
ド線251が転写同時露光器12gや光検知センサ12
fに設けられ、他端のコネクタ252に接続される。
【0029】また、支持部材20には、後述する像露光
手段としての各色毎の露光光学系12の位置合わせ情報
であるLED121のユニットずれ量や像形成体として
の感光体ドラム10の感光体特性の情報を記憶する記憶
部材としての、例えばROM(2)204が取付けら
れ、先端にコネクタ262が設けられたROM(2)2
04よりのリード線261が設けられる。
【0030】コネクタ252,262がそれぞれ支持部
材20のフランジ部20bに設けられた中継接続端子2
53,263に接続される。
【0031】イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)および黒色(K)の各現像剤を収容するY、M、
C及びKの各色毎の現像手段としての現像器13は、そ
れぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保っ
て配置され、現像領域において感光体ドラム10と同方
向に回転する現像スリーブ130を備えている。
【0032】各現像器13は、前述したスコロトロン帯
電器11による帯電,露光光学系12による像露光によ
って形成される感光体ドラム10上の静電潜像を現像バ
イアス電圧の印加により非接触の状態で反転現像する。
【0033】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像あるい
はコンピュータで編集された画像を、Y,M,Cおよび
Kの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納さ
れる。
【0034】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タの始動により感光体ドラム10を反時計方向へと回転
し、同時にスコロトロン帯電器11(Y)の帯電作用に
より感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0035】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、前記の露光光学系12(Y)において第1の色信号
すなわちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号
による露光が開始されドラムの回転走査によってその表
面の感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応す
る静電潜像を形成する。
【0036】前記の潜像は現像器13(Y)により現像
スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光
体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が
形成される。
【0037】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上にさらにスコロトロン帯電器11
(M)の帯電作用により電位を付与され、露光光学系1
2(M)の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像
信号に対応する電気信号による露光が行われ、現像器1
3(M)による非接触の反転現像によって前記のイエロ
ー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が
順次重ね合わせて形成していく。
【0038】同様のプロセスによりスコロトロン帯電器
11(C)、露光光学系12(C)および現像器13
(C)によってさらに第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が、またスコロトロン帯電器11
(K)、露光光学系12(K)および現像器13(K)
によって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像
が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回
転以内にその周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0039】これ等各露光光学系12による感光体ドラ
ム10の有機感光層に対する露光はドラムの内部より前
述した露光波長に対し透明な基体を通して行われる。従
って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の露
光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受ける
ことなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の
静電潜像を形成することが可能となる。なお各現像器に
よる現像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ130
に対し直流あるいはさらに交流を加えた現像バイアスが
印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤
によるジャンピング現像が行われて、透光性電導層を接
地する感光体ドラム10に対して非接触の反転現像が行
われるようになっている。
【0040】かくして感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像は一旦中間転写手段として設け
た中間転写ベルト14の周面に転写される。この際、良
好な転写がなされるように、例えば発光ダイオードを用
いた転写同時露光器12gによる一様露光が行われる。
【0041】中間転写ベルト14は厚さ0.5〜2.0
mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウレ
タンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半導
電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング防
止層として抵抗値1010〜1016Ω・cmで、厚さ5〜
50μmのフッ素コーティングを行った2層構成とされ
る。この層も同様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基
体の代わりに厚さ0.1〜0.5mmの半導電性のポリ
エステルやポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート等を使用することもできる。中間転写ベ
ルト14がローラ14A,14B,14Cおよび14D
の間に張架され、ローラ14Dに伝達される動力により
感光体ドラム10の周速度に同期して時計方向に循環し
て搬送される。
【0042】前記の中間転写ベルト14はローラ14A
とローラ14Bの間のベルト面を感光体ドラム10の周
面に接し、一方、ローラ14Cの外周のベルト面を転写
部材である転写ローラ15に接していてそれぞれの接点
においてトナー像の転写域を形成している。
【0043】感光体ドラム10周面に付着した状態にあ
るカラートナー像は、先ず前記の中間転写ベルト14と
の間の接点においてローラ14Bへのトナーと反対極性
のバイアス電圧の印加により順次中間転写ベルト14の
周面側に転写される。すなわちドラム上のカラートナー
像は接地したローラ14Aの案内によりトナーを散らす
ことなく転写域へと搬送され、ローラ14Bに対する1
〜3kVのバイアス電圧の印加によって中間転写ベルト
14側に効率良く転写される。
【0044】一方では給紙カセット(図示せず)の給紙
ローラ17の作動により転写材としての転写紙Pが搬出
されてタイミングローラ18に給送され、中間転写ベル
ト14上のカラートナー像の搬送に同期して転写ローラ
15の転写域へと給紙される。
【0045】転写ローラ15は前記中間転写ベルト14
の周速度に同期して反時計方向に回動されていて、給紙
された転写紙Pは転写ローラ15と前記の接地状態にあ
るローラ14Cの間のニップ部の形成する転写域におい
て中間転写ベルト14上のカラートナー像に密着され転
写ローラ15への1〜3kVのトナーと反対極性のバイ
アス電圧の印加により順次カラートナー像は転写紙P上
に転写される。
【0046】カラートナー像の転写を受けた転写紙Pは
除電され、搬送板19を介して定着装置91に搬送さ
れ、熱ローラ91Aと圧着ローラ91Bとの間に挟着搬
送して加熱され、トナーを溶着して定着がなされたのち
排紙ローラ92を介して装置外部に排出される。
【0047】前述した感光体ドラム10および中間転写
ベルト14にはそれぞれクリーニング装置100および
中間転写ベルトクリーニング装置140が設置され、そ
れぞれの備えるブレードにより、残留した付着トナーの
除去がなされて周面は常に清浄な状態に保たれている。
クリーニング後のブレードはそれぞれ感光体ドラム10
および中間転写ベルト14より離間した状態に保たれ
る。
【0048】図4または図5によれば、装置本体の筺体
101を構成する前後側板102,103に、上記にて
説明した画像形成プロセスの要部機構である、スコロト
ロン帯電器11、現像器13、クリーニング装置100
等が取付けられる。また、下記に説明するドラムユニッ
ト300を筺体101に装着した後、中間転写ベルト1
4を挿入する。中間転写ベルト14は離間した状態で挿
入され、挿入後感光体ドラム10に圧着される。後側板
103の受け部103aにベアリングB2が圧入され
る。
【0049】端部に感光体ドラム駆動用の歯車10gが
設けられ、受け部112aにベアリングB3が圧入され
た後フランジ112と、受け部111aにベアリングB
1が圧入された前フランジ111とにより感光体ドラム
10が挟持される。
【0050】各色毎の露光光学系12、転写同時露光器
12g、センサ12f及びROM(2)204が取付け
られた支持部材20が感光体ドラム10の前後フランジ
111,112に設けられたベアリングB1,B3に軸
支されるように嵌込まれた後、支持部材20の支軸20
cに設けられたEリング溝20dにEリングE1が嵌込
まれて、感光体ドラム10が抜け止めされ、ドラムユニ
ット300が構成される。支持部材20のフランジ部2
0bの半分がベアリングB1に嵌込まれる。
【0051】ドラムユニット300が、前側板102の
孔102bを通して挿入され、後フランジ112の受け
部112aの外周面がベアリングB2に嵌込まれ、ま
た、前フランジ111に圧入され、その半分により支持
部材20が取付けられたベアリングB1の残りの半分が
前側板102の受け部102aに嵌込まれ、各色毎の露
光光学系12が位置出しされる状態でフランジ部20b
が前側板102にネジ151によりネジ止めされて、ド
ラムユニット300が前後側板102,103に固定さ
れる。
【0052】後フランジ112に設けられた歯車10g
が歯車G1と結合され、装置本体に設けられた不図示の
感光体ドラム駆動モータに駆動、回転される歯車G1に
より歯車10gが回転され、感光体ドラム10が回転さ
れる。
【0053】各色毎の露光光学系12のLED121、
転写同時露光器12g及び光検知センサ12fよりのリ
ード線251を接続する中継接続端子253に、後述す
る装置本体の制御部201よりのリード線255の先端
部に設けられたコネクタ254を接続する。また、RO
M(2)204よりのリード線261を接続する中継接
続端子263に、装置本体の制御部201よりのリード
線265のコネクタ254を接続する。リード線25
5,265は筺体101の内部より前側板102に設け
られたリード線引出し用の孔102c,102dを通し
て外部に引出されている。
【0054】ドラムユニット300や感光体ドラム10
の交換に際しては、中継接続端子253,263よりリ
ード線255,265に繋がるコネクタ254,264
をそれぞれ外し、ネジ151を外して、支持部材20の
支軸20cの後端を押してドラムユニット300を前側
板102の孔102aより引出す。
【0055】EリングE1を支持部材20の支軸20c
より外して、支持部材20より感光体ドラム10を外
し、感光体ドラム10の交換を行う。前記に説明した如
くにして、ドラムユニット300の組立、装着が行われ
る。
【0056】像形成体の筺体への取付け方の他の例を図
6、図7及び図3を用いて説明する。図6は、像形成体
の筺体への取付け方法の第2の例を示す断面構成図であ
り、図7は、図6の概要組立図である。
【0057】装置本体の筺体101を構成する前後側板
102,103に、前記図1にて説明した画像形成プロ
セスの要部機構である、スコロトロン帯電器11、現像
器13、クリーニング装置100等が取付けられる。ま
た、下記に説明する感光体ドラム10及び支持部材20
を筺体101に装着した後、中間転写ベルト14を挿入
する。中間転写ベルト14は離間した状態で挿入され、
挿入後感光体ドラム10に圧着される。後側板103の
受け部103aにベアリングB2が圧入される。
【0058】端部に感光体ドラム駆動用の歯車10gが
設けられた後フランジ112と、受け部111aにベア
リングB1が圧入された前フランジ111とにより感光
体ドラム10が挟持される。
【0059】前後フランジ111,112が取付けられ
た感光体ドラム10が、前側板102の孔102bを通
して挿入され、後フランジ112の受け部112aの外
周面がベアリングB2に嵌込まれ、また、前フランジ1
11に圧入されたベアリングB1の半分が前側板102
の受け部102aに圧入され、感光体ドラム10が筺体
101に取付けられる。
【0060】各色毎の露光光学系12、転写同時露光器
12g、センサ12f及びROM(2)204が取付け
られた支持部材20が、支軸20cを後側板103の支
軸孔103bに、また、フランジ部20bがベアリング
B1の残りの半分に嵌込まれ、各色毎の露光光学系12
が位置出しされる状態でフランジ部20bが前側板10
2にネジ151によりネジ止めされて、支持部材20が
前後側板102,103に固定される。
【0061】後フランジ112に設けられた歯車10g
が歯車G1と結合され、装置本体に設けられた不図示の
感光体ドラム駆動モータに駆動、回転される歯車G1に
より歯車10gが回転され、感光体ドラム10が回転さ
れる。
【0062】各色毎の露光光学系12のLED121、
転写同時露光器12g及び光検知センサ12fよりのリ
ード線251を接続する中継接続端子253に、後述す
る装置本体の制御部201よりのリード線255の先端
部に設けられたコネクタ254を接続する。また、RO
M(2)204よりのリード線261を接続する中継接
続端子263に、装置本体の制御部201よりのリード
線265のコネクタ254を接続する。リード線25
5,265は筺体101の内部より前側板102に設け
られたリード線引出し用の孔102c,102dを通し
て外部に引出されている。
【0063】感光体ドラム10の交換に際しては、ま
ず、中継接続端子253,263よりリード線255,
265に繋がるコネクタ254,264をそれぞれ外
し、ネジ151を外して、支持部材20の支軸20cの
後端を押して支持部材20を外し、前側板102の孔1
02aより支持部材20を引出す。次に、前フランジ1
11の内周面に設けられた鍔111bに、不図示の治具
を引っ掛けて感光体ドラム10を引出し、感光体ドラム
10の交換を行う。
【0064】上記に説明した如くにして、感光体ドラム
10及び支持部材20の組立、装着が行われる。
【0065】像露光手段の位置合わせについて、図8な
いし図16、及び図3、図4、図6を用いて説明する。
図8は、記憶部材よりの情報の取り方を示す図であり、
図9は、本発明の像露光制御手段の回路構成を示すブロ
ック図であり、図10は、LEDアレイのずれ量の関係
を示す説明図であり、図11は、本発明による露光タイ
ミングの制御による結果の第1の例を示す説明図であ
り、図12は、本発明による露光タイミングの制御によ
る結果の第2の例を示す説明図であり、図13は、従来
の露光タイミングの制御による結果を示す説明図であ
り、図14は、従来の露光タイミングの制御システムを
示す説明図であり、図15は、本発明による露光タイミ
ングの制御システムを示す説明図であり、図16は、L
EDアレイの等価回路図である。
【0066】前記図3、図4及び図6にて説明した如
く、各色毎の露光光学系12のLED121、転写同時
露光器12g及び光検知センサ12fよりのリード線2
51を接続する中継接続端子253に、後述する装置本
体の制御部201よりのリード線255の先端部に設け
られたコネクタ254を接続する。また、ROM(2)
204よりのリード線261を接続する中継接続端子2
63に、装置本体の制御部201よりのリード線265
のコネクタ254を接続する。リード線255,265
は筺体101の内部より前側板102に設けられたリー
ド線引出し用の孔102c,102dを通して外部に引
出されている。
【0067】感光体ドラム10と支持部材20に固定す
る露光光学系12とを一体化したドラムユニット300
毎に、或いは基準感光体ドラム装着して支持部材20に
固定する露光光学系12毎に、例えば基準画像形成装置
を用いて各色毎の露光光学系12の位置合わせ調整が行
われ、下記に説明する位置合わせ調整時の位置合わせ情
報が設定され、それぞれの露光光学系12毎の該位置合
わせ情報が記憶部材としてのROM(2)204に書込
まれ、位置合わせ情報が書込まれたROM(2)204
が支持部材20に取付けられる。
【0068】従って、図8に示すように、支持部材20
に設けられた記憶部材としてのROM(2)204に記
憶された情報、例えば上記の位置合わせ情報が中継接続
端子263を中継しリード線261及び265を通して
読み出され、制御部201より中継接続端子253を中
継しリード線255及び251を通してLED露光タイ
ミング制御信号に基づき画像データが発光素子としての
LED121に送られて画像書込みが行われる。
【0069】画像形成装置本体の設定時やドラムユニッ
ト300の交換の際に、新規のドラムユニット300の
支持部材20に取付けられたROM(2)204よりの
位置合わせ情報が装置本体の制御部201に読込まれ、
新規の情報に基づいたLED露光タイミング制御信号に
より画像データがLED121に送られて画像書込みが
行われる。
【0070】LED121を直線状に配列したLEDア
レイは等価回路として図16に示す構成となっている
が、LEDアレイを像露光手段として使用する場合、通
常画像データの転送と像露光のタイミングは図14
(a)に示す如くLEDアレイ全域にわたって同時に行
われるのが普通であるが回路の応答時間を稼ぐ目的から
LEDアレイを図14(b)あるいは(c)に示すよう
に幾つかのユニットに区分して画像データの転送を分割
して行う例もある。しかしその場合にも露光のタイミン
グはLEDアレイ全域に対して同時に行われるかあるい
は各ユニット毎に分割して行われたとしてもタイミング
が全く同一であるために、LEDアレイのもつ傾きや曲
がりはそのまま画像の傾きや曲がりとして表れている。
【0071】これに対し本発明においては図15に示す
如く画像データをLEDアレイの各ユニット毎に分割し
て転送すると共に、各ユニットの露光タイミングを主走
査方向の上流側からその傾きや曲がりの程度や方向に対
応して制御することにより、取り付けられたLEDアレ
イのもつ傾きや曲がりを矯正した画像を得ることを可能
としている。
【0072】図9に示す像露光制御手段によれば、外部
から入力された画像情報や画像読み取り装置によって読
み取られた画像情報は、画像処理が行われたのちY,
M,C,K各色の画像データとして制御部201に入力
される。またROM(1)203にはモノクロおよび多
色の像露光プログラムが記録されていて、モード切替選
択釦211によってモノクロモードが選択されたとき
は、選択された単色の像露光プログラムが制御部201
に出力され、カラーモードが選択されたときは、Y,
M,C,K各色についての像露光プログラムが制御部2
01に出力される。
【0073】本発明においては、後に説明する露光光学
系12の基準となるLEDアレイ(LS)と、他のLE
Dアレイ(L)例えばイエロー(Y)の露光光学系12
(Y)のLEDアレイ(LY)とを重ね合わせたときの
各ユニットのずれ量をROM(2)204に書き入れて
記憶するようにしたもので、基準となるLEDアレイ
(LS)としては、黒色(K)のLEDアレイ(LK)
が好ましく用いられる。
【0074】各LEDアレイ(L)は図10に示すよう
に、感光体ドラム10の移動方向と直交する方向に直線
状をなして配設され、かつ複数(図9には4分割で示し
ている)、例えば17のユニット(LU)に分割されて
いて、LEDアレイ(L)の各ユニット(LU)を左側
から順次LU1,LU2,・・・LU17と名付ける。
基準となるLEDアレイ(LS)に対する例えばイエロ
ー(Y)のLEDアレイ(LY)の各ユニットのずれ量
は、露光タイミングの基準点となる例えば中央のLU9
を重ね合わせ、対応する各ユニット(LU1Sに対する
LU1Y,LU2Sに対するLU2Y,・・・)のずれ
量LLU(LLU1Y,LLU2Y・・・)としてRO
M(2)204に書き入れられる。
【0075】ROM(2)204に書き込まれた各露光
手段のユニットずれ量(Kを基準) LLU1Y,LLU2Y,・・・LLU17Y LLU1M,LLU2M,・・・LLU17M LLU1C,LLU2C,・・・LLU17C がカラー画像形成に当たって制御部201に出力され
る。
【0076】図9に示す露光タイミング制御手段につい
て下記に説明する。
【0077】本実施形態のカラー画像形成装置では、図
1にて説明したと同様の画像形成プロセス及び構成を有
する基準画像形成装置を用いた画像形成に当たって、帯
電状態にある感光体ドラム10上に先ずイエロー(Y)
の像露光が行われる。
【0078】露光タイミング制御手段としての露光タイ
ミング制御部によれば、205Yは画像データバッファ
部であって、1行分の画像データはユニット毎に分割さ
れた形で一旦画像データバッファ部205Yに移動す
る。
【0079】206Yは露光タイム制御回路で、像露光
プログラムによってLEDアレイ(LY)の露光開始の
タイミング指示が各ユニット露光タイム補正回路208
(LU1Y,LU2Y,・・・)に出力される。
【0080】207Yはユニット露光タイム補正制御回
路で、ROM(2)204から呼び出されたLEDアレ
イ(LY)の各ユニットのずれ量(LLU1Y,LLU
2Y,・・・LLU17Y)に基づいて各ユニットの補
正露光時間が算出される。感光体ドラム10の周面上で
の移動速度がPmm/secであるとき、各ユニット
(LU1Y,LU2Y,・・・LU17Y)の露光制御
時間は、LLUnY/Psec(n:1〜17)であっ
て、ずれ量が感光体ドラム10の移動方向に対して上流
側はLLUnY/Psecだけ早く、下流側はLLUn
Y/Psecだけ遅く露光するよう算出された露光補正
時間は、各ユニットのユニット露光タイム補正回路20
8(LU1Y,LU2Y・・・LU17Y)に出力され
る。
【0081】ユニット露光タイム補正回路208(LU
1Y,LU2Y・・・LU17Y)では、露光タイム制
御回路206から出力された露光開始のタイミングにL
LUnY/Psecだけ補正された形で出力され、LE
Dアレイ(LY)の各ユニットは上記の補正された露光
開始タイミングによって画像データの像露光が行われ
る。
【0082】本実施例ではイエロー(Y)の像露光のの
ち、マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の順で像
露光がなされるが黒(K)のLEDアレイ(LK)を像
露光タイミング補正の基準としているので、黒(K)の
像露光制御部(K)については、像露光のタイミング補
正を必要としない。
【0083】本発明の画像形成における制御方法は、異
なる2つ以上の像露光手段によって像形成体上にトナー
像を重ね合わせるようにしたカラー画像形成において極
めて有効で、単色の場合にはその効果は認められない。
従ってモノクロモードにおいては本発明によるユニット
毎の露光タイミングの制御は、上記の説明したカラー画
像形成装置において解除可能とすると共に、自動的に解
除することが行われる。
【0084】以上説明した本発明による装置と制御は、
トナー像を重ね合わせる場合のずれ量をなくす上で卓越
した効果を有しており、図11及び図12にて以下にそ
の効果を説明する。説明を容易にするため前記装置によ
るイエロー(Y)およびシアン(C)の2色のトナーを
重ねて緑色の線状の画像を形成する場合について、露光
光学系12(Y)のLEDアレイ(LY)に対する露光
光学系12(C)のLEDアレイ(LC)の露光タイミ
ングの制御について説明する。
【0085】前記のLEDアレイ(LY)とLEDアレ
イ(LC)は、図11(a)に示す如く感光体ドラム1
0の移動方向の所定の間隔を置いた位置で、ドラム10
の移動方向の直交する方向に対し直線状をなし、かつ相
反する方向の角度θ1およびθ2に傾斜しているとす
る。
【0086】各LEDアレイは直線方向に複数(一般に
は4個以上本実施例では17個)の露光ユニットに区分
されていて、LEDアレイ(LY)については中央の露
光ユニットを露光タイミングの基準点PYとして各露光
ユニットが同じタイミングで像露光を行い、一方LED
アレイ(LC)については中央の露光ユニットを前記の
LEDアレイ(LY)に対する露光タイミングの基準点
PCとした上で、予め設けた像露光プログラムにより合
致するよう露光制御が行われるが、それ以外の各露光ユ
ニットの像露光を対応するLEDアレイ(LY)の各露
光ユニットの像露光に対してタイミングを予め入力され
たずれ量に基づいて先行もしくは遅延させることによっ
て図11(b)に示す如く緑色(Y+C)のトナー像の
輪郭が微小な鋸歯状を呈するよう露光タイミングが制御
される。
【0087】例えば各露光ユニットが12.5mmの長
さに区分されていて各LEDアレイの角度θ1およびθ
2がそれぞれ1分以内とすると、感光体ドラム10の周
面上に形成される太さ0.1mm、長さ100mmの線
形画像は、前述した鋸歯状の輪郭部に僅かに4μm程度
の視認の不可能なイエロー(Y)あるいはシアン(C)
のみの単色の領域を混在するのみで、大部分に2色(Y
+C)の合致した緑色の画像領域を形成することが可能
となり、実用上充分な色ずれの認められない高画質のカ
ラー画像を得ることが出来る。
【0088】さらに前述したLEDアレイの各露光ユニ
ット個々の露光タイミングの制御は、図12(a)に示
すような直線状でないLEDアレイの露光タイミングの
調整にも利用することが出来る。
【0089】図12(a)に示すLEDアレイ(LY)
は感光体ドラム10の移動方向の直交する方向に対し直
線状に角度θ傾斜し、一方LEDアレイ(LC)はドラ
ム10の移動方向に対し曲率Rの円弧状に湾曲したLE
Dアレイである。
【0090】前記のLEDアレイ(LY)とLEDアレ
イ(LC)を前述した角度θおよび曲率Rの大きさに応
じて複数の露光ユニットに区分し、先の例同様中央の露
光ユニットをそれぞれのタイミング制御の基準点PLお
よびPCとした上でLEDアレイ(LC)側の各露光ユ
ニットの露光タイミングを対応するLEDアレイ(L
Y)側の露光ユニットの像露光に対してタイミングを予
め入力されたずれ量に基づいて先行もしくは遅延させる
ことによって単色の領域を視認不可能の大きさに抑える
ことが出来る。
【0091】因に本発明の制御方法によらないで、図1
3(a)に示す如く従来行われていたように前記のLE
Dアレイ(LY)およびLEDアレイ(LC)を複数の
露光ユニットに区分することなく、それぞれの中央の基
準点PYおよびPCによって一体で露光タイミングを制
御した場合には、LEDアレイの傾斜による色ズレが顕
著に表れ、LEDアレイの傾斜の角度θ1およびθ2を
先の例同様1分とした時図13(b)に示すように太さ
0.1mm長さ100mmの画像に生ずるイエロー
(Y)およびシアン(C)のみの単色の領域は画像の両
端部において30μmとなって明らかに色ずれが視認さ
れ、画像のカラー画像が大きく損なわれる。
【0092】上記の説明において、各色毎の露光タイミ
ング制御部は装置本体に設けられるものとして説明した
が、各色毎の露光タイミング制御部も記憶部材としての
ROM(2)204内に予め記憶しておき、画像形成装
置本体の設定時やドラムユニット300の交換の際に、
新規のドラムユニット300の支持部材20に取付けら
れたROM(2)204よりの位置合わせ情報及び各色
毎の露光タイミング制御情報が装置本体の制御部201
に読込まれ、新規の情報に基づいたLED露光タイミン
グ制御信号により画像データがLED121に送られて
画像書込が行われるようにしてもよい。
【0093】上記により、画像形成装置本体の設定時や
像形成体の交換毎に像露光手段の位置合わせの補正の必
要がなくなる。
【0094】図17に記憶部材に格納されるその他の情
報を示すが、記憶部材としてのROM(2)204内
に、さらに感光体ドラム10の初期の感光体特性補正デ
ータ、露光素子12aに設けられる発光素子としてのL
ED121の初期の露光光量補正データ等の初期データ
や使用コピー枚数に応じた感光体特性補正データ、露光
光量補正データ等の履歴データを予め記憶しておき、画
像形成装置本体の設定時やドラムユニット300の交換
の際に、新規のドラムユニット300の支持部材20に
取付けられたROM(2)204よりの初期の感光体特
性補正データや露光光量補正データを装置本体の制御部
201に読込み、新規の情報に基づいた画像形成や、制
御部201の記憶部213に記憶されるコピー枚数との
比較により、コピー枚数に応じた感光体特性補正デー
タ、露光光量補正データに基づいた画像形成を行う。
【0095】また、記憶部材をROM(2)204及び
RAM214にて構成し感光体ドラム10のみの交換の
際に、その都度新規の感光体ドラム10の初期の感光体
特性補正データ、露光光量補正データやコピー枚数に応
じた感光体特性補正データ、露光光量補正データ等を不
図示の操作部よりのテンキーにより入力しRAM214
内に記憶させ、これらの情報に基づき画像形成を行うよ
うにすることも可能であり、更に、制御部201よりR
AM214にコピー枚数を記憶させ、記憶されたコピー
枚数との比較により、コピー枚数に応じた感光体特性補
正データ、露光光量補正データに基づいた画像形成を行
うことも可能である。感光体ドラム10の情報としてさ
らに外形寸法を持たせることも可能である。
【0096】これにより、像形成体の交換毎に像形成体
特性の補正や像露光手段の露光光量補正等の必要がなく
なる。
【0097】
【発明の効果】請求項1ないし7によれば、像露光手段
よりのリード線に負荷がかかることなく像形成体ユニッ
トや像形成体の着脱、交換が行われる。
【0098】請求項8または9によれば、像形成体の交
換毎に像露光手段の位置合わせの補正の必要がなくな
る。
【0099】請求項10によれば、像形成体の交換毎に
像形成体特性の補正や像露光手段の露光光量補正等の必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一実施形態のカラー画像形成装
置の断面構成図である。
【図2】図1の像露光手段の要部拡大断面図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】像形成体の筺体への取付け方法の第1の例を示
す断面構成図である。
【図5】図4の概要組立図である。
【図6】像形成体の筺体への取付け方法の第2の例を示
す断面構成図である。
【図7】図6の概要組立図である。
【図8】記憶部材よりの情報の取り方を示す図である。
【図9】本発明の像露光制御手段の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図10】LEDアレイのずれ量の関係を示す説明図で
ある。
【図11】本発明による露光タイミングの制御による結
果の第1の例を示す説明図である。
【図12】本発明による露光タイミングの制御による結
果の第2の例を示す説明図である。
【図13】従来の露光タイミングの制御による結果を示
す説明図である。
【図14】従来の露光タイミングの制御システムを示す
説明図である。
【図15】本発明による露光タイミングの制御システム
を示す説明図である。
【図16】LEDアレイの等価回路図である。
【図17】記憶部材に格納されるその他の情報を示す図
である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 12a 露光素子 12f 光検知センサ 12g 転写同時露光器 13 現像器 20 支持部材 121 LED 204 ROM(2) 251,255,261,265 リード線 253,263 中継接続端子 300 ドラムユニット L LLUアレイ LLU ずれ量

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像形成体と、前記像形成体の内
    部に像露光手段を内包する画像形成装置において、 前記像形成体の内部に設けられ、前記像露光手段を支持
    する支持部材の側面に、前記支持部材よりのリード線を
    中継し、外部に取出す中継接続端子を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像形成体と前記像露光手段とが一体
    化された像形成体ユニットとして着脱されることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像形成体と前記像露光手段とが各々
    着脱されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記リード線が、前記支持部材に取付け
    られ前記像形成体に像露光を行う露光素子のリード線で
    あることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記リード線が、前記支持部材に取付け
    られ前記像形成体に一様露光を行う転写同時露光手段の
    リード線であることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記リード線が、前記支持部材に取付け
    られトナー濃度補正やγ補正等を行う光検知手段のリー
    ド線であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記リード線が、前記支持部材に取付け
    られ前記像形成体に像露光を行う際の位置合わせ情報や
    感光体特性の情報を記憶する記憶部材のリード線である
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 回転する像形成体と、前記像形成体の内
    部に像露光手段を内包する画像形成装置において、 前記像形成体に像露光を行う際の前記像露光手段の位置
    合わせ情報を記憶する記憶部材を前記像露光手段と一体
    的に設け、 前記像形成体の外部へ、前記記憶部材より前記位置合わ
    せ情報を読みだし、前記像形成体の内部へ前記位置合わ
    せ情報に基づいた画像データを転送することを特徴とす
    る画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記像形成体に像露光を行う際の前記像
    露光手段の像露光光のずれ量を補正する露光タイミン制
    御手段を、前記記憶部材に記憶することを特徴とする請
    求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶部材に、前記像形成体の像形
    成体特性補正データや前記像露光手段の露光光量補正デ
    ータを記憶することを特徴とする請求項8または9に記
    載の画像形成装置。
JP25913496A 1996-05-16 1996-09-30 画像形成装置 Pending JPH10104994A (ja)

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