JPH10293443A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10293443A
JPH10293443A JP9103200A JP10320097A JPH10293443A JP H10293443 A JPH10293443 A JP H10293443A JP 9103200 A JP9103200 A JP 9103200A JP 10320097 A JP10320097 A JP 10320097A JP H10293443 A JPH10293443 A JP H10293443A
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exposure
image
image forming
optical system
holding
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JP9103200A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光素子を保持する保持部材が中空部材より
剥がれることを防止し、また、複数の像露光手段間のレ
ジストずれを防止した画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 露光素子を金属性の保持部材で保持する
と共に、像露光手段を支持する支持部材として金属性の
中空部材を用い、中空部材に保持部材を固定することを
特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置で、像形成体の周辺に帯電
手段、像露光手段と現像手段を配置して画像形成を行う
電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多色のカラー画像を形成する方法
の1つとして、1つの像形成体の一回転以内に各色毎の
帯電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形
成するカラー画像形成装置が知られている。
【0003】しかし前記のカラー画像形成装置は、多色
のカラー画像を形成する方法としては、高速の画像形成
を可能とするものの、感光体の一回転内に帯電手段、像
露光手段と現像手段を複数組配設する必要があること、
像露光手段が近接する現像手段から洩れるトナーによっ
て汚れて画質を損なうおそれがあり、これを避けるため
像露光手段と現像器の間隔を大きくとる必要があること
から必然的に感光体の径が大きくなって装置を大型化す
る欠点がある。この欠点を避ける目的から、感光体の基
体を透明の素材によって形成し、その内部に複数の像露
光手段を収容して、画像を前記基体を通してその外周に
形成した感光体層に露光する形態の装置が、例えば、特
開平5−307307号公報によって提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の提案による画像
形成装置は、その内部に複数の像露光手段を収容するた
めに小型の像露光手段が必要とされ、像露光手段に小型
の露光素子が用いられる。そのため、発光素子として複
数のLED(発光ダイオード)を基板上に線状に配列し
た露光素子が特に多く用いられる。また、露光素子を保
持する保持部材と像露光手段を支持する支持部材とを接
着剤にて固定したり、像露光手段の露光位置を調整する
ためのブロック部材を保持部材と支持部材との間に挿入
して位置決めし接着剤にて固定する等の方法が採られて
いる。
【0005】しかしながら、画像形成に際して、発光素
子としてのLEDよりの発熱により露光素子を保持する
該保持部材と、像露光手段を支持する該支持部材とが熱
膨張するが、保持部材と支持部材との温度差の違いや熱
膨張の違いにより保持部材が支持部材より剥がれるとい
う問題が生じる。また、露光素子を保持する保持部材の
熱膨張による複数の像露光手段の露光素子間に位置ずれ
(レジストずれ)が生じ、画像に色ムラが起こるという
問題が生じる。また、露光素子の光量変動が起こり、画
像に色むらが起こるという問題も生じる。また、LED
のリード線を曲げることによりストレスを生じ、露光素
子の保持部材が外れ易いという問題もある。
【0006】本発明は上記の問題点を改良し、露光素子
を保持する保持部材が中空部材より剥がれることを防止
し、また、複数の像露光手段間のレジストずれを防止し
た画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転する像
形成体と、基板上に複数の発光素子をライン状に配列し
た露光素子を配設する複数の像露光手段を前記像形成体
の内部に設けた画像形成装置において、前記露光素子を
金属性の保持部材で保持すると共に、前記像露光手段を
支持する支持部材として金属性の中空部材を用い、前記
中空部材に前記保持部材を固定することを特徴とする画
像形成装置によって達成される(第1の発明)。
【0008】また、上記目的は、回転する像形成体と、
基板上に複数の発光素子をライン状に配列した露光素子
を配設する複数の像露光手段を前記像形成体の内部に設
けた画像形成装置において、前記露光素子を保持部材で
保持すると共に、前記保持部材を前記像露光手段を支持
する中空部材にブロック部材を介して固定すると共に、
前記保持部材と前記中空部材との間に、前記保持部材と
前記中空部材とに接触する熱伝導部材を設けることを特
徴とする画像形成装置によって達成される(第2の発
明)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0010】本発明の画像形成装置の一実施形態の画像
形成プロセス及び構成を図1〜図4により説明する。図
1は、画像形成装置の一実施形態のカラー画像形成装置
の断面構成図であり、図2は、像露光手段の構成と支持
部材への取付方法との第1の例を示す図であり、図3
は、図2の斜視図であり、図4は、図2の像露光手段を
用いた像形成体の断面構成図である。
【0011】図1ないし図4によれば、ドラム状の像形
成体である感光体ドラム10は、例えば、透明アクリル
樹脂の透明部材によって形成される円筒状の透明樹脂基
体を内側に設け、透明の導電層及び有機感光体層(OP
C)を該基体の外周に形成したものであり、接地された
状態で図1の矢印で示す方向に回転される。
【0012】本実施形態では、感光体ドラムの光導電体
層において適切なコントラストを付与できる露光光量を
有していればよい。従って、本実施形態における感光体
ドラムの透明樹脂基体の光透過率は、100%である必
要はなく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収さ
れるような特性であっても構わない。透光性基体の素材
としては、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエス
テルモノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精
度、表面性等において優れており好ましく用いられる
が、その他一般光学部材などに使用されるフッ素、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート、などの各種透光性樹脂が使用可能である。また、
露光光に対し透光性を有していれば、着色していてもよ
い。これらの樹脂の屈折率はほぼ1.5である。透光性
導電層の成膜法としては、真空蒸着法、活性反応蒸着
法、各種スパッタリング法、各種CVD法を用いて、イ
ンジウム・スズ・酸化物(ITO)、アルミナ、酸化
錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅や、Au、A
g、Ni、Al等からなる透光性を維持した薄膜が用い
られたり、浸漬塗工法、スプレー塗布法等を用いて上記
金属の微粒子とバインダー樹脂とからなる導電性樹脂等
が用いられる。また、光導電体層としては、各種有機感
光体層(OPC)が使用可能である。
【0013】以下に好ましい像形成体の例を示す。
【0014】プラスチック材料モノマーを合成し、重合
させるための触媒を添加した後、円筒状の型に注ぎ、側
板にて密封して固定し、これを高速に回転させると共
に、適度に加熱することにより均一な重合を促進させ
る。重合終了後は冷却し、得られた透明な樹脂基体を型
より取り出し、切断し、必要ならば仕上げ工程を経て画
像形成装置の感光体ドラム用の透明樹脂基体が製造され
る(遠心重合法)。
【0015】遠心重合によって成型される透明なプラス
チックの透明樹脂基体の素材としては、上記のごとくメ
タクリル酸メチルエステルモノマーを用い重合したもの
が、透明性、強度、精度、表面性等において最も良い
が、その他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチ
ル、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル或いはポ
リ塩化ビニル等、又はこれらの共重合体などが使用され
得る。遠心重合法では真円度が成型に用いられる型で決
まるので、高精度の基体を得ることができる。また、偏
肉は重合時の回転ムラや粘度や重合時の加熱条件で変化
する。
【0016】導電層としては、インジウム・スズ・酸化
物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、アル
ミナ、ヨウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからな
る導電性微粒子と樹脂とを混合した導電性樹脂が用いら
れ、成膜法としては、浸漬塗工法、スプレー塗布法など
が好ましく利用される。
【0017】有機感光体層は、電荷発生物質(CGM)
を主成分とする電荷発生層(CGL)と電荷輸送物質
(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機
能分離された二層構成の感光体層とされる。二層構成の
有機感光体層は、CGLが薄いために像露光光の透過性
が良く本発明に適する。なお有機感光体層は、電荷発生
物質(CGM)と電荷輸送物質(CTM)を1つの層中
に含有する単層構成とされてもよく、該単層構成又は前
記二層構成の感光体層には、通常バインダー樹脂が含有
される。
【0018】前記二層構成の有機感光体層を有する感光
体ドラムにおいて、CGLに含有されるCGMとして
は、LED,LD等の光源光に感光性を有するアゾ系顔
料、アズレニウム顔料、フタロシアニン系顔料、ペリレ
ン系顔料が用いられ、なかでも赤〜赤外光(600nm
〜850nm)に感光するOPC感光体のCGMとして
は、銅フタロシアニン顔料やチタニルフタロシアニン顔
料等が好ましく用いられる。
【0019】CGLに用いられるバインダー樹脂として
は、ポリビニルブチラール樹脂又はポリカーボネート樹
脂が用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等にお
いて優れる。これらのバインダー樹脂は、単独で或いは
2種以上の混合物として用いることができる。
【0020】CGLの形成に用いられる溶媒或いは分散
媒としては、ケトン系又はハロゲン系溶剤が好ましく用
いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等が更に良好
となる。また、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混
合溶媒として用いることもできる。
【0021】CGL中のCGMとバインダー樹脂との重
量比は100:1〜1000とされ、該CGLの膜厚は
0.01〜10μmとされ、該CGLの形成のための塗
布方法としては、ブレード塗布、ワイヤーバー塗布、ス
プレー塗布、ディップ塗布、スライドホッパー塗布等の
各塗布方法がある。
【0022】次に前記CTLに含有されるCTMとして
は、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合物、ベンジジ
ン系化合物、スチルベン系化合物等が用いられる。
【0023】前記CTLに用いられるバインダー樹脂と
しては、広範囲な絶縁性樹脂から適時選択して使用する
ことができ、好ましい結着樹脂としては、シリコン−ア
ルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の絶縁性樹
脂を挙げることができ、これらの結着樹脂は単独或いは
2種以上混合して用いることができる。
【0024】バインダー樹脂とCTMとの配合比は1:
10〜500とされ、更には1:20〜150が好まし
い。CTLの膜厚は1:100μmとされるが、更に5
〜50μmが好ましい。
【0025】塗布方法としては、CGLと同様な方法を
用いることができる。
【0026】又、有機感光体層と導電層との間に必要に
より中間層が設けられるが、中間層としては、例えば塩
ビ酢ビ共重合体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合体、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、共重合タイ
プ若しくは変性タイプのアルコール可溶性ポリアミド樹
脂等の0.01〜2μm厚の樹脂層とされる。
【0027】前記の製造方法によって造られたプラスチ
ックの円筒状の透明樹脂基体を用いることにより、肉厚
が均一で、円筒状の基体の円筒度、真円度に優れ、像露
光光の焦点ズレのない感光体ドラムが提供される。
【0028】11は帯電手段としてのスコロトロン帯電
器で感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所
定の電位に保持されたグリッドと放電ワイヤによるコロ
ナ放電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム10に
対し一様な電位を与える。
【0029】Y、M、C及びKの各色毎の像露光手段と
しての露光光学系12は、露光系として基板122上に
感光体ドラム10の軸と平行な主走査方向に配列された
複数の発光素子としてのLED(発光ダイオード)12
1をアレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素
子としての光集束性光伝送体(商品名、セルフォックレ
ンズ)12bとよりなり、セルフォックレンズ12bが
レンズホルダ12cに例えば図2及び図3に黒丸で示す
接着剤により固定され、また、露光素子12aが例えば
黒丸で示す接着剤により保持部材(露光素子の保持部
材)としての熱伝導性の良好な金属性の金属ケーシング
12dに固定され、更に露光素子12aとセルフォック
レンズ12bとが位置出しされた状態で、金属ケーシン
グ12dにレンズホルダ12cが例えば黒丸で示す接着
剤により固定されて露光光学系12が構成される。
【0030】発光素子としてはその他、FL(蛍光体発
光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラ
ズマ放電)等が用いられる。金属ケーシング12dを用
いることにより、露光素子12a部で発生した熱が速や
かに伝達、拡散され、熱膨張に起因する露光素子12a
間の位置ずれや光量変動に影響を与える、露光素子12
aの不均一な温度分布や温度上昇が防止される。
【0031】各色毎の露光光学系12は楔状のブロック
部材として金属性のスペーサブロック12eを用いて、
予め治工具等により感光体ドラム10との主走査方向及
び感光体ドラム10の回転方向の副走査方向とを位置出
しされる状態に調整されて、各色毎の露光光学系12の
共通支持体である例えば円筒パイプや角パイプ形状等の
金属性の中空部材を用いた支持部材20に位置出しされ
て金属ケーシング12dが接着剤にて取付けられる。各
色毎の露光光学系12を保持した状態で、支持部材20
の中心軸を感光体ドラム10の中心軸に合わせて感光体
ドラム10の内側に配置される。従って、感光体ドラム
10に対し露光光学系12による像露光が感光体ドラム
10の中心軸に垂直に行われる。
【0032】また、支持部材20はその内周面と感光体
ドラム10の基体の外周面との間の距離が露光光学系1
2の高さとその結像位置までの距離より大即ち露光光学
系12の底面が常に支持部材20の内周面より外側に位
置される大きさの円周面を有していて、それによって支
持部材20は円筒面を破る必要がなく、強度が保たれて
露光光学系12を所定の結像位置に確実に保持出来るこ
ととなる。
【0033】イメージスキャナにより読込まれたり、外
部信号等により入力されて不図示の記憶部、例えばRA
M内に記憶された各色の画像信号が装置本体の制御部を
通して記憶部より順次読み出されて各色毎の露光光学系
12にそれぞれ電気信号として入力され、LED121
が、例えばパルス幅変調方式(PWM方式)により発光
される。この実施形態で使用される発光素子の発光波長
は600〜900nmの範囲のものである。
【0034】上記の如く、各露光光学系12は何れも中
空部材を用いた支持部材20に取り付けられて感光体ド
ラム10の基体内部に収容されるが、各露光光学系12
の基板122より引出され金属ケーシング12dの下部
の一端に取付けられたコネクタCを通しLED121の
リード線WAが設けられる。各色毎の露光光学系12の
リード線WAが束ねられ、支持部材20の中空部を通し
後述する側面基板30の挿通孔30Hより基板外部に引
出される。
【0035】13Yないし13Kはイエロー(Y),マ
ゼンタ(M),シアン(C)及び黒色(K)の各現像剤
を収容する現像手段としての現像器で、それぞれ感光体
ドラム10の周面に対し所定の間隙を保って同方向に回
転する現像スリーブ130を備えている。
【0036】前記の各現像器は、前述したスコロトロン
帯電器11による帯電、露光光学系12による像露光に
よって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を、現
像バイアス電圧の印加により非接触の状態で反転現像す
る。
【0037】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像或いは
コンピュータで編集された画像を、Y,M,C及びKの
各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納され
る。
【0038】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タの始動により感光体ドラム10を反時計方向へと回転
し、同時にスコロトロン帯電器11(Y)の帯電作用に
より感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0039】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、前記の露光光学系12(Y)において第1の色信号
即ちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号によ
る露光が開始されドラムの回転走査によってその表面の
感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静
電潜像を形成する。
【0040】前記の潜像は現像器13(Y)により現像
スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光
体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が
形成される。
【0041】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に更にスコロトロン帯電器11
(M)の帯電作用により電位を付与され、露光光学系1
2(M)の第2の色信号即ちマゼンタ(M)の画像信号
に対応する電気信号による露光が行われ、現像器13
(M)による非接触の反転現像によって前記のイエロー
(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順
次重ね合わせて形成していく。
【0042】同様のプロセスによりスコロトロン帯電器
11(C)、露光光学系12(C)及び現像器13
(C)によって更に第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が、またスコロトロン帯電器11
(K)、露光光学系12(K)及び現像器13(K)に
よって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が
順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転
以内にその周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0043】これ等各露光光学系による感光体ドラム1
0の有機感光層に対する露光はドラムの内部より前述し
た露光波長に対し透明の基体を通して行われる。従って
第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の露光は何
れも先に形成されたトナー像の影響を全く受けることな
く行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静電潜
像を形成することが可能となる。なお各現像器による現
像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ130に対し
直流或いは更に交流を加えた現像バイアスが印加され、
現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤によるジャ
ンピング現像が行われて、透明電導層を接地する感光体
ドラム10に対して非接触の反転現像が行われるように
なっている。
【0044】かくして感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像は一旦中間転写手段として設け
た中間転写ベルト14の周面に転写される。
【0045】中間転写ベルト14は厚さ0.5〜2.0
mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウレ
タンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半導
電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング防
止層として抵抗値1010〜1016Ω・cmで、厚さ5〜
50μmのフッ素コーティングを行った2層構成とされ
る。この層も同様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基
体の代わりに厚さ0.1〜0.5mmの半導電性のポリ
エステルやポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート等を使用することもできる。中間転写ベ
ルト14がローラ14A,14B,14C及び14Dの
間に張架され、ローラ14Dに伝達される動力により感
光体ドラム10の周速度に同期して時計方向に循環して
搬送される。
【0046】前記の中間転写ベルト14はローラ14A
とローラ14Bの間のベルト面を感光体ドラム10の周
面に接し、一方ローラ14C外周のベルト面を転写部材
である転写ローラ15に接していてそれぞれの接点にお
いてトナー像の転写域を形成している。
【0047】感光体ドラム10周面に付着した状態にあ
るカラートナー像は、先ず前記の中間転写ベルト14と
の間の接点においてローラ14Bへのトナーと反対極性
のバイアス電圧の印加により順次中間転写ベルト14の
周面側に転写される。即ちドラム上のカラートナー像は
接地したローラ14Aの案内によりトナーを散らすこと
なく転写域へと搬送され、ローラ14Bに対する1〜3
kVのバイアス電圧の印加によって中間転写ベルト14
側に効率良く転写される。
【0048】一方では給紙カセット(図示せず)の給紙
ローラ17の作動により転写材としての転写紙Pが搬出
されてタイミングローラ18に給送され、中間転写ベル
ト14上のカラートナー像の搬送に同期して転写ローラ
15の転写域へと給紙される。
【0049】転写ローラ15は前記中間転写ベルト14
の周速度に同期して反時計方向に回動されていて、給紙
された転写紙Pは転写ローラ15と前記の接地状態にあ
るローラ14Cの間のニップ部の形成する転写域におい
て中間転写ベルト14上のカラートナー像に密着され転
写ローラ15への1〜2kVのトナーと反対極性のバイ
アス電圧の印加により順次カラートナー像は転写紙P上
に転写される。
【0050】カラートナー像の転写を受けた転写紙Pは
除電され、搬送板19を介して定着装置91に搬送さ
れ、熱ローラ91Aと圧着ローラ91Bとの間に挟着搬
送して加熱され、トナーを溶着して定着がなされたのち
排紙ローラ92を介して装置外部に排出される。
【0051】前述した感光体ドラム10及び中間転写ベ
ルト14にはそれぞれクリーニング装置100及び14
0が設置され、それぞれの備えるブレードが常時圧接さ
れていて、残留した付着トナーの除去がなされて周面は
常に清浄な状態に保たれている。
【0052】図4及び図2によれば、前記の支持部材2
0は外周に直接保持する軸受B1と支持部材20と一体
とする円盤部材22の保持する軸受B2を介して感光体
ドラム10側端のフランジ部材10Aと10Bをそれぞ
れ支持していて、感光体ドラム10をフランジ部材10
Aの歯車10Gに噛合する駆動歯車Gの動力により回動
可能に支持している。
【0053】支持部材20は感光体ドラム10を支持し
た状態で、両端面の凹部即ち内周面を装置本体の側面基
板30に設けられた凸部即ち内側面に突設した係合部3
1の挿入により保持して側面基板30の間に固定され
る。なお支持部材20の保持に際しては一方の側面基板
30の係合部31の外周面に備える係合ピン32が支持
部材20の端面の切欠20Aに係合して支持部材20の
固定角度が規制され、各露光光学系12が装置本体に対
して所定位置に設定され、感光体ドラム10の周面に沿
って配設される帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1や現像手段としての現像器13に対しても正しい位置
関係が保持される。
【0054】また、支持部材20は、感光体ドラム10
の両外側部に円盤部材21及び22を同軸一体に備えて
いて、前記の円盤部材22は感光体ドラム10との間に
設けられる一方の軸受B2を支持する支持部材としても
利用される。
【0055】各円盤部材21及び22は、感光体ドラム
10の外径に略相当する径の外周部を有していて、その
外周部に各現像スリーブ130の同軸上でその両側端部
に設けた突当コロ130Aを当接していて、それによっ
て現像スリーブ130は位置が規制されて現像スリーブ
130の周面で感光体ドラム10の周面との間に所定の
現像間隙が設定される。
【0056】従って感光体ドラム10は現像器13の圧
接による負荷を受けることがないので円筒形状をなくし
た感光体ドラム10は歪や変形が生ぜず、ドラム表面に
重ねて形成されるトナー画像の間にも変形等に基づくズ
レ等が生じることがない。また現像器13の振動も感光
体ドラム10に直接伝達されないので像露光時のブレ等
の生じることがない。このようにして感光体ドラム10
は常に精度の高い真円度を保って円滑に駆動回転される
こととなり、その結果高品位のカラー画像形成が実現さ
れる。
【0057】一般に感光体ドラム10としては装置の規
模及び感光体ドラム10の外周面に設置される複数のス
コロトロン帯電器11、複数の現像器13やクリーニン
グ装置100等による制約に応じて外径が50mmない
し200mmの間の径を有したドラムが好ましく使用さ
れるが、その場合剛性を保つ目的から感光体ドラム10
の基体の厚さはドラム径に対応して2mmないし10m
mとされ、一方これ等の感光体ドラム10を支持する前
記の支持部材20としては、露光光学系12とその結像
距離分だけ小径となり、円筒パイプの場合で外径を20
mmないし160mm、支持部材20の厚さを外径に対
応して0.5mmないし5mmにとることにより、強度
が充分でかつ前記の各露光光学径12を余裕をもって支
持部材20上に設置することが可能となる。
【0058】前記の各露光光学系12の配線部即ち装置
本体側の電源に結線する各露光光学系12のコネクタC
は底面の同一方向の端部にそれぞれ突出して設けられ、
一方前記の支持部材20は前記各コネクタCに対向する
周面に挿通孔20Hを開口していて、各露光光学系12
の支持部材20への取り付け固定に際し、前記の各コネ
クタCはそれぞれの挿通孔20Hのスペース内に収めら
れる。
【0059】前記の各挿通孔20HはコネクタCと電源
との結線後、支持部材20の内周側からシール部材Sを
もってリード線WAと共に閉塞され、それによって露光
光学系12への飛散トナーやほこり等の侵入が防止され
る。
【0060】なお前記のシール材Sとしては例えば硬化
型のシリコンゴムシートが用いられていて接着剤等によ
って各挿通孔20Hが閉塞され、それによって気密性が
保たれる。更に、挿通孔20Hに接着剤或いは例えば発
泡ウレタンやゴム材等の弾性部材を詰込み、トナーや塵
等の侵入を防止する。
【0061】その結果リード線WAは強く折り曲げられ
ることなく支持部材20の内周面に沿い、さらに側面基
板30の係合部31に挿通孔30Hを設けることによっ
て装置本体側の電源に対し容易に結線されることとな
る。また、露光素子の保持部材はリード線WAによるス
トレスを受けることなく、リード線WAの曲げなどによ
り外れることがなくなる。
【0062】前述した如く、各露光光学系12の共通支
持体である前記の支持部材20にはアルミニウムやステ
ンレス等の軽金属材料から形成される薄肉の中空部材、
好ましくは円筒パイプや角パイプ等が使用されていて、
それによって金属性の中空部材を用いた支持部材20の
軽量化と低熱容量化が図られると共に、画像形成部の重
量が軽減されかつ熱容量が小さく熱伝導性も良好で、温
度調節の効率が高められている。又、円筒や角柱パイプ
は力学的な変形にも強い。
【0063】各露光光学系12の共通支持体である支持
部材20として用いられる金属性の中空部材としては、
例えば熱線膨張係数23×10-6-1のアルミニウム材
や熱線膨張係数16×10-6-1のステンレス材等の金
属部材が用いられるが、一方露光素子12aの保持部材
としての金属性の金属ケーシング12dの部材として
も、例えば熱線膨張係数23×10-6-1のアルミニウ
ム材や熱線膨張係数16×10-6-1のステンレス材等
の金属部材が用いられる。両者に用いられる金属部材と
しては、その他ニッケル材(熱線膨張係数18×10-6
-1)及びニッケル合金(熱線膨張係数8〜13×10
-6-1)や熱膨張の少ないインバール合金(熱線膨張係
数1×10-6-1)等が利用可能である。
【0064】支持部材20に用いられる金属部材の熱線
膨張係数をα1、金属ケーシング12dに用いられる金
属部材の熱線膨張係数をα2とするとき、α1とα2と
の差の絶対値が10×10-6-1以下の金属部材をそれ
ぞれ用いることが好ましい。α1とα2との差の絶対値
を10×10-6-1以下とすることにより、通常A−3
サイズ短辺幅を露光可能な長さを有する発光素子として
のLED121よりの発熱による、相互の伸びの差によ
り生じる支持部材20よりの金属ケーシング12dの剥
がれが防止される。
【0065】また、ブロック部材として金属性のスペー
サブロック12eを用いることにより、スペーサブロッ
ク12eを通して金属ケーシング12dよりの熱が支持
部材20に伝導され両者の温度差が小さくなり、熱線膨
張係数の差を10×10-6-1以下として用いられる両
者の熱膨張差を少なくし、剥がれを防止すると共に、各
金属ケーシング12d間の熱膨張の差を少なくする。こ
れにより、複数の像露光手段の露光素子間のレジストず
れが防止される。また、温度分布の不均一さや温度上昇
がないことから、露光素子の発光光量が安定化される。
【0066】像露光手段の支持部材への取付方法の第2
の例について、図5〜図7、及び前述した図1を用いて
説明する。図5は、像露光手段の構成と支持部材への取
付方法の第2の例を示す図であり、図6は、図5の斜視
図であり、図7は、図5の像露光手段を用いた像形成体
の断面構成図である。
【0067】第2の例は像露光手段の保持部材の支持部
材への取付方法が第1の例と異なり、第1の例における
ブロック部材を取り除き、支持部材に直接像露光手段の
保持部材を取付けるものであり、その他は図1にて説明
したと同様の画像形成プロセス及び機構が用いられる。
【0068】図5ないし図7によれば、Y、M、C及び
Kの各色毎の像露光手段としての露光光学系12は、露
光系として基板122上に感光体ドラム10の軸と平行
な主走査方向に配列された複数の発光素子としてのLE
D(発光ダイオード)121をアレイ状に並べた線状の
露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送体
(商品名、セルフォックレンズ)12bとよりなり、セ
ルフォックレンズ12bがレンズホルダ12cに例えば
図5及び図6に黒丸で示す接着剤により固定され、ま
た、露光素子12aが例えば黒丸で示す接着剤により保
持部材(露光素子の保持部材)としての熱伝導性の良好
な金属性の金属ケーシング12dに固定され、更に露光
素子12aとセルフォックレンズ12bとが位置出しさ
れた状態で、金属ケーシング12dにレンズホルダ12
cが例えば黒丸で示す接着剤により固定されて露光光学
系12が構成される。金属ケーシング12dを用いるこ
とにより、露光素子12a部で発生した熱が速やかに伝
達、拡散され、熱膨張に起因する露光素子12a間の位
置ずれや光量変動に影響を与える、露光素子12aの不
均一な温度分布や温度上昇が防止される。
【0069】発光素子としてはその他、FL(蛍光体発
光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラ
ズマ放電)等が用いられる。
【0070】各色毎の露光光学系12は、予め治工具等
により感光体ドラム10との主走査方向及び感光体ドラ
ム10の回転方向の副走査方向とを位置出しされる状態
に調整されて、各色毎の露光光学系12の共通支持体で
ある例えば円筒パイプや角パイプ形状等の金属性の中空
部材を用いた支持部材20に金属ケーシング12dが図
5ないし図7に黒丸で示す接着剤にて直接取付けられ
る。各色毎の露光光学系12を保持した状態で、支持部
材20の中心軸を感光体ドラム10の中心軸に合わせて
感光体ドラム10の内側に配置される。従って、感光体
ドラム10に対し露光光学系12による像露光が感光体
ドラム10の中心軸に垂直に行われる。
【0071】イメージスキャナにより読込まれたり、外
部信号等により入力されて不図示の記憶部、例えばRA
M内に記憶された各色の画像信号が装置本体の制御部を
通して記憶部より順次読み出されて各色毎の露光光学系
12にそれぞれ電気信号として入力され、LED121
が、例えばパルス幅変調方式(PWM方式)により発光
される。この実施形態で使用される発光素子の発光波長
は600〜900nmの範囲のものである。
【0072】上記の如く、各露光光学系12は何れも中
空部材を用いた支持部材20に取り付けられて感光体ド
ラム10の基体内部に収容される。
【0073】一般に感光体ドラム10としては装置の規
模及び感光体ドラム10の外周面に設置される複数のス
コロトロン帯電器11、複数の現像器13やクリーニン
グ装置100等による制約に応じて外径が50mmない
し200mmの間の径を有したドラムが好ましく使用さ
れるが、その場合剛性を保つ目的から感光体ドラム10
の基体の厚さはドラム径に対応して2mmないし10m
mとされ、一方これ等の感光体ドラム10を支持する前
記の支持部材20としては、露光光学系12とその結像
距離分だけ小径となり、円筒パイプの場合で外径を20
mmないし160mm、支持部材20の厚さを外径に対
応して0.5mmないし5mmにとることにより、強度
が充分でかつ前記の各露光光学径12を余裕をもって支
持部材20上に設置することが可能となる。
【0074】前記の各露光光学系12の配線部即ち装置
本体側の電源に結線する各露光光学系12のコネクタC
は底面の同一方向の端部にそれぞれ突出して設けられ、
一方前記の支持部材20は前記各コネクタCに対向する
周面に挿通孔20Hを開口していて、各露光光学系12
の支持部材20への取り付け固定に際し、前記の各コネ
クタCはそれぞれの挿通孔20Hのスペース内に収めら
れる。
【0075】前記の各挿通孔20HはコネクタCと電源
との結線後、支持部材20の内周側からシール部材Sを
もってリード線WAと共に閉塞され、それによって露光
光学系12への飛散トナーやほこり等の侵入が防止され
る。更に、挿通孔20Hに接着剤或いは例えば発泡ウレ
タンやゴム材等の弾性部材を詰込み、トナーや塵等の侵
入を防止する。
【0076】なお前記のシール材Sとしては例えば硬化
型のシリコンゴムシートが用いられていて接着剤等によ
って各挿通孔20Hが閉塞され、それによって気密性が
保たれる。
【0077】その結果リード線WAは強く折り曲げられ
ることなく支持部材20の内周面に沿い、さらに側面基
板30の係合部31に挿通孔30Hを設けることによっ
て装置本体側の電源に対し容易に結線されることとな
る。また、露光素子の保持部材はリード線WAによるス
トレスを受けることなく、リード線WAの曲げなどによ
り外れることがなくなる。
【0078】前述した如く、各露光光学系12の共通支
持体である前記の支持部材20にはアルミニウムやステ
ンレス等の軽金属材料から形成される薄肉の中空部材、
好ましくは円筒パイプや角パイプ等が使用されていて、
それによって金属性の中空部材を用いた支持部材20の
軽量化と低熱容量化が図られると共に、画像形成部の重
量が軽減されかつ熱容量が小さく熱伝導性も良好で、温
度調節の効率が高められている。又、円筒や角柱パイプ
は力学的な変形にも強い。
【0079】各露光光学系12の共通支持体である支持
部材20として用いられる金属性の中空部材としては、
例えば熱線膨張係数23×10-6-1のアルミニウム材
や熱線膨張係数16×10-6-1のステンレス材等の金
属部材が用いられるが、一方露光素子12aの保持部材
としての金属性の金属ケーシング12dの部材として
も、例えば熱線膨張係数23×10-6-1のアルミニウ
ム材や熱線膨張係数16×10-6-1のステンレス材等
の金属部材が用いられる。両者に用いられる金属部材と
しては、その他ニッケル材(熱線膨張係数18×10-6
-1)及びニッケル合金(熱線膨張係数8〜13×10
-6-1)や熱膨張の少ないインバール合金(熱線膨張係
数1×10-6-1)等が利用可能である。
【0080】支持部材20に用いられる金属部材の熱線
膨張係数をα1、金属ケーシング12dに用いられる金
属部材の熱線膨張係数をα2とするとき、α1とα2と
の差の絶対値が10×10-6-1以下の金属部材をそれ
ぞれ用いることが好ましい。α1とα2との差の絶対値
を10×10-6-1以下とすることにより、通常A−3
サイズ短辺幅を露光可能な長さを有する発光素子として
のLED121よりの発熱による、相互の伸びの差によ
り生じる支持部材20よりの金属ケーシング12dの剥
がれが防止される。
【0081】また、金属ケーシング12dが直接支持部
材20に接着剤にて取付けられることにより、金属ケー
シング12dと支持部材20とが近接或いは接触して配
置されるので、金属ケーシング12dよりの熱が支持部
材20に前述した第1の例よりも良好に伝導され両者の
温度差が小さくなり、熱線膨張係数の差を10×10-6
-1以下として用いられる両者の熱膨張差をより少なく
し、剥がれを防止すると共に、各金属ケーシング12d
間の熱膨張の差をより少なくする。これにより、複数の
像露光手段の露光素子間のレジストずれが防止される。
【0082】像露光手段の支持部材への取付方法の第3
の例について、図8〜図11、及び前述した図1を用い
て説明する。図8は、像露光手段の構成と支持部材への
取付方法の第3の例を示す図であり、図9は、図8の斜
視図であり、図10は、第3の例の像形成体の断面構成
図であり、図11は、熱伝導部材を示す図であり、図1
1(A)は、金属フィルムを示す図であり、図11
(B)は、金属スポンジを示す図である。
【0083】第3の例は像露光手段の保持部材の支持部
材への取付方法は第1の例と同様であるが、ブロック部
材の材質は樹脂部材としたものであり、更に保持部材と
支持部材との間に熱伝導部材を設けると共に、支持部材
の冷却手段を設けたものである。その他の機構及び画像
形成プロセスは図1にて説明したと同様である。
【0084】図8ないし図11によれば、Y、M、C及
びKの各色毎の像露光手段としての露光光学系12は、
露光系として基板122上に感光体ドラム10の軸と平
行な主走査方向に配列された複数の発光素子としてのL
ED(発光ダイオード)121をアレイ状に並べた線状
の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送
体(商品名、セルフォックレンズ)12bとよりなり、
セルフォックレンズ12bがレンズホルダ12cに例え
ば図8及び図9に黒丸で示す接着剤により固定され、ま
た、露光素子12aが例えば黒丸で示す接着剤により保
持部材(露光素子の保持部材)としての熱伝導性の良好
な金属性の金属ケーシング12dに固定され、更に露光
素子12aとセルフォックレンズ12bとが位置出しさ
れた状態で、金属ケーシング12dにレンズホルダ12
cが例えば黒丸で示す接着剤により固定されて露光光学
系12が構成される。金属ケーシング12dを用いるこ
とにより、露光素子12a部で発生した熱が速やかに伝
達、拡散され、熱膨張に起因する露光素子12a間の位
置ずれや光量変動に影響を与える、露光素子12aの不
均一な温度分布や温度上昇が防止される。
【0085】発光素子としてはその他、FL(蛍光体発
光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラ
ズマ放電)等が用いられる。
【0086】各色毎の露光光学系12はブロック部材と
して樹脂部材によるスペーサブロック121eを用い
て、予め治工具等により感光体ドラム10との主走査方
向及び感光体ドラム10の回転方向の副走査方向とを位
置出しされる状態に調整されて各色毎の露光光学系12
の共通支持体である例えば円筒パイプや角パイプ形状等
の中空部材を用いた支持部材20に位置出しされて接着
剤にて取付けられる。各色毎の露光光学系12を保持し
た状態で、支持部材20の中心軸を感光体ドラム10の
中心軸に合わせて感光体ドラム10の内側に配置され
る。従って、感光体ドラム10に対し露光光学系12に
よる像露光が感光体ドラム10の中心軸に垂直に行われ
る。
【0087】イメージスキャナにより読込まれたり、外
部信号等により入力されて不図示の記憶部、例えばRA
M内に記憶された各色の画像信号が装置本体の制御部を
通して記憶部より順次読み出されて各色毎の露光光学系
12にそれぞれ電気信号として入力され、LED121
が、例えばパルス幅変調方式(PWM方式)により発光
される。この実施形態で使用される発光素子の発光波長
は600〜900nmの範囲のものである。
【0088】上記の如く、各露光光学系12は何れも中
空部材を用いた支持部材20に取り付けられて感光体ド
ラム10の基体内部に収容される。
【0089】一般に感光体ドラム10としては装置の規
模及び感光体ドラム10の外周面に設置される複数のス
コロトロン帯電器11、複数の現像器13やクリーニン
グ装置100等による制約に応じて外径が50mmない
し200mmの間の径を有したドラムが好ましく使用さ
れるが、その場合剛性を保つ目的から感光体ドラム10
の基体の厚さはドラム径に対応して2mmないし10m
mとされ、一方これ等の感光体ドラム10を支持する前
記の支持部材20としては、露光光学系12とその結像
距離分だけ小径となり、円筒パイプの場合で外径を20
mmないし160mm、支持部材20の厚さを外径に対
応して0.5mmないし5mmにとることにより、強度
が充分でかつ前記の各露光光学径12を余裕をもって支
持部材20上に設置することが可能となる。
【0090】前記の各露光光学系12の配線部即ち装置
本体側の電源に結線する各露光光学系12のコネクタC
は底面の同一方向の端部にそれぞれ突出して設けられ、
一方前記の支持部材20は前記各コネクタCに対向する
周面に挿通孔20Hを開口していて、各露光光学系12
の支持部材20への取り付け固定に際し、前記の各コネ
クタCはそれぞれの挿通孔20Hのスペース内に収めら
れる。
【0091】前記の各挿通孔20HはコネクタCと電源
との結線後、支持部材20の内周側からシール部材Sを
もってリード線WAと共に閉塞され、それによって露光
光学系12への飛散トナーやほこり等の侵入が防止され
る。更に、挿通孔20Hに接着剤或いは例えば発泡ウレ
タンやゴム材等の弾性部材を詰込み、トナーや塵等の侵
入を防止する。
【0092】なお前記のシール材Sとしては例えば硬化
型のシリコンゴムシートが用いられていて接着剤等によ
って各挿通孔20Hが閉塞され、それによって気密性が
保たれる。
【0093】その結果リード線WAは強く折り曲げられ
ることなく支持部材20の内周面に沿い、さらに側面基
板30の係合部31に挿通孔30Hを設けることによっ
て装置本体側の電源に対し容易に結線されることとな
る。また、露光素子の保持部材はリード線WAによるス
トレスを受けることなく、リード線WAの曲げなどによ
り外れることがなくなる。
【0094】前述した如く、各露光光学系12の共通支
持体である前記の支持部材20にはアルミニウムやステ
ンレス等の軽金属材料から形成される薄肉の中空部材、
好ましくは円筒パイプや角パイプ等が使用されていて、
それによって金属性の中空部材を用いた支持部材20の
軽量化と低熱容量化が図られると共に、画像形成部の重
量が軽減されかつ熱容量が小さく熱伝導性も良好で、温
度調節の効率が高められている。又、円筒や角柱パイプ
は力学的な変形にも強い。
【0095】各露光光学系12の共通支持体である支持
部材20として用いられる金属性の中空部材としては、
例えば熱線膨張係数23×10-6-1のアルミニウム材
や熱線膨張係数16×10-6-1のステンレス材等の金
属部材が用いられるが、一方露光素子12aの保持部材
としての金属性の金属ケーシング12dの部材として
も、例えば熱線膨張係数23×10-6-1のアルミニウ
ム材や熱線膨張係数16×10-6-1のステンレス材等
の金属部材が用いられる。両者に用いられる金属部材と
しては、その他ニッケル材(熱線膨張係数18×10-6
-1)及びニッケル合金(熱線膨張係数8〜13×10
-6-1)や熱膨張の少ないインバール合金(熱線膨張係
数1×10-6-1)等が利用可能である。
【0096】支持部材20に用いられる金属部材の熱線
膨張係数をα1、金属ケーシング12dに用いられる金
属部材の熱線膨張係数をα2とするとき、α1とα2と
の差の絶対値が10×10-6-1以下の金属部材をそれ
ぞれ用いることが好ましい。α1とα2との差の絶対値
を10×10-6-1以下とすることにより、通常A−3
サイズ短辺幅を露光可能な長さを有する発光素子として
のLED121よりの発熱による、相互の伸びの差によ
り生じる支持部材20よりの金属ケーシング12dの剥
がれが防止される。
【0097】更に、樹脂部材を用いたスペーサブロック
121eを挟んで配置される支持部材20と金属ケーシ
ング12dとの間に、両者に接するようにして熱伝導部
材が設けられる。熱伝導部材としては、図11(A)に
示すように波形の金属薄板よりなる金属フィルムMF
や、図11(B)に示すように金属棒の切削時に生じる
ようなリボン状の切り子を固めてタワシ状とした金属ス
ポンジMS等が用いられる。
【0098】また、金属ケーシング12dと支持部材2
0との間に両者に接して熱伝導部材を設けることによ
り、金属ケーシング12dよりの熱が熱伝導部材を通し
て支持部材20に良好に伝導され両者の温度差が小さく
なり、熱線膨張係数の差を10×10-6-1以下として
用いられる両者の熱膨張差をより少なくし、剥がれを防
止すると共に、各金属ケーシング12d間の熱膨張の差
をより少なくする。これにより、複数の像露光手段の露
光素子間のレジストずれが防止される。
【0099】更に、両者の熱膨張を押さえるために、リ
ード線WAが引出される側と反対側の側面部材30の挿
通孔30Hに対向して、フィルタFLとファンFとが内
装された冷却手段としての冷却装置33を設け、図10
に波線矢印で示すようなファンFによる送風を行う。支
持部材20に設けられる不図示の温度センサによりファ
ンFの駆動のon,offを行い支持部材20の温度を
一定に保つように制御する。
【0100】なお、上記の第3の例において、保持部材
及び支持部材の材質を金属部材としたが、金属部材は好
ましく用いられるものであり、保持部材及び支持部材の
材質が金属部材に限定されるものでなく樹脂部材等を用
いることも可能である。
【0101】上記の如く、熱伝導部材により、発熱する
露光素子を保持する保持部材への中空部材よりの熱伝導
が良好に行われ、複数の像露光手段間のレジストずれが
防止される。更に、露光素子を保持する保持部材が中空
部材より剥がれることも防止される。また、温度分布の
不均一さや温度上昇がないことから、露光素子の発光光
量が安定化され、色むらも防止できる。
【0102】
【発明の効果】請求項1ないし4によれば、保持部材と
中空部材とが金属性の部材により構成されることによ
り、相互の熱膨張の差が小さくなり、露光素子を保持す
る保持部材が中空部材より剥がれることが防止される。
また、複数の像露光手段の露光素子間のレジストずれや
光量むらによる画像むらが防止される。
【0103】請求項5ないし7によれば、熱伝導部材に
より、発熱する露光素子を保持する保持部材への中空部
材よりの熱伝導が良好に行われ、複数の像露光手段間の
レジストずれや光量むらによる画像むらが防止される。
更に、露光素子を保持する保持部材が中空部材より剥が
れることも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一実施形態のカラー画像形成装
置の断面構成図である。
【図2】像露光手段の構成と支持部材への取付方法との
第1の例を示す図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】図2の像露光手段を用いた像形成体の断面構成
図である。
【図5】像露光手段の構成と支持部材への取付方法の第
2の例を示す図である。
【図6】図5の斜視図である。
【図7】図5の像露光手段を用いた像形成体の断面構成
図である。
【図8】像露光手段の構成と支持部材への取付方法の第
3の例を示す図である。
【図9】図8の斜視図である。
【図10】第3の例の像形成体の断面構成図である。
【図11】熱伝導部材を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 12a 露光素子 12d 金属ケーシング 12e,121e スペーサブロック 13 現像器 20 支持部材 121 LED 122 基板 MF 金属フィルム MS 金属スポンジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像形成体と、基板上に複数の発
    光素子をライン状に配列した露光素子を配設する複数の
    像露光手段を前記像形成体の内部に設けた画像形成装置
    において、 前記露光素子を金属性の保持部材で保持すると共に、前
    記像露光手段を支持する支持部材として金属性の中空部
    材を用い、前記中空部材に前記保持部材を固定すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記金属性の保持部材と前記金属性の中
    空部材の熱線膨張係数をそれぞれα1、α2とすると
    き、│α1−α2│≦10×10-6-1であることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記金属性の保持部材と前記金属性の中
    空部材とをブロック部材により結合することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ブロック部材が金属性の部材である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 回転する像形成体と、基板上に複数の発
    光素子をライン状に配列した露光素子を配設する複数の
    像露光手段を前記像形成体の内部に設けた画像形成装置
    において、 前記露光素子を保持部材で保持すると共に、前記保持部
    材を前記像露光手段を支持する中空部材にブロック部材
    を介して固定すると共に、前記保持部材と前記中空部材
    との間に、前記保持部材と前記中空部材とに接触する熱
    伝導部材を設けることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記熱伝導部材が金属フィルム或いは金
    属スポンジであることを特徴とする請求項5に記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記保持部材或いは前記中空部材が金属
    性の部材であることを特徴とする請求項5または6に記
    載の画像形成装置。
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