JPH10281922A - 建物の気密性の測定法 - Google Patents
建物の気密性の測定法Info
- Publication number
- JPH10281922A JPH10281922A JP10093097A JP10093097A JPH10281922A JP H10281922 A JPH10281922 A JP H10281922A JP 10093097 A JP10093097 A JP 10093097A JP 10093097 A JP10093097 A JP 10093097A JP H10281922 A JPH10281922 A JP H10281922A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- exhaust fan
- airtightness
- measuring
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 家屋の気密性を簡単に計測する。
【解決手段】 排気ファン２１の直下にある天井の点検
口２６をあけ、排気ファンの吸入側につながるフレキシ
ブルダクト２７を吸入ダクト２０から切離して、下に引
き出す。引き出したフレキシブルダクトの先に整流筒１
２を取り付け、整流筒に組み込まれているピトー管１３
にマノメータ１５をつなぐ。排気ファン２１の電動モー
タへの給電線の途中に回転数コントローラ１５を取り付
ける。内外気圧差を測るマノメータ１６のチューブは、
窓の隙間等を利用して建物の外部に出す。排気ファン２
１を運転し、従来通り、内外気圧差および流量を計測
し、これらの値から隙間相当面積を算出する。
口２６をあけ、排気ファンの吸入側につながるフレキシ
ブルダクト２７を吸入ダクト２０から切離して、下に引
き出す。引き出したフレキシブルダクトの先に整流筒１
２を取り付け、整流筒に組み込まれているピトー管１３
にマノメータ１５をつなぐ。排気ファン２１の電動モー
タへの給電線の途中に回転数コントローラ１５を取り付
ける。内外気圧差を測るマノメータ１６のチューブは、
窓の隙間等を利用して建物の外部に出す。排気ファン２
１を運転し、従来通り、内外気圧差および流量を計測
し、これらの値から隙間相当面積を算出する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の気密性を
測定する方法に関する。
測定する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】住宅の冷暖房効率を高めるには、家全体
を気密化し、隙間から自然換気で逃げる熱の損失を低減
する必要がある。このため、家を造るときは、窓枠等に
気密性のよいものを用いるのはもちろん、外壁、床、屋
根等に隙間が極力できないよう施工し、完成間直になっ
たら家の気密性を実際に計測し、所期の気密性が得られ
ているかをどうかを確認することが要請される。
を気密化し、隙間から自然換気で逃げる熱の損失を低減
する必要がある。このため、家を造るときは、窓枠等に
気密性のよいものを用いるのはもちろん、外壁、床、屋
根等に隙間が極力できないよう施工し、完成間直になっ
たら家の気密性を実際に計測し、所期の気密性が得られ
ているかをどうかを確認することが要請される。
【０００３】家屋の気密性を計測する従来の方法を図１
で説明すると、電動送風機１０を窓際に三脚１１などで
支え、送風機１０の排気筒１２を窓の開口１３から外に
出す。排気筒１２の周りから空気が洩れないよう、窓の
開口１３はしっかり目張りする。この送風機１０を運転
し、スライダックスやサイリスタ等からなる回転数コン
トローラー１５で送風機の風量を調節し、建物の内外に
１〜３mmAqほどの圧力差を作り出す。建物の内外の気圧
差はマノメータ１６で測る。
で説明すると、電動送風機１０を窓際に三脚１１などで
支え、送風機１０の排気筒１２を窓の開口１３から外に
出す。排気筒１２の周りから空気が洩れないよう、窓の
開口１３はしっかり目張りする。この送風機１０を運転
し、スライダックスやサイリスタ等からなる回転数コン
トローラー１５で送風機の風量を調節し、建物の内外に
１〜３mmAqほどの圧力差を作り出す。建物の内外の気圧
差はマノメータ１６で測る。
【０００４】送風機１０の吸込み側には、整流筒１２を
接続する。整流筒１２の中心にはピトー管１３が取り付
けてあり、ピトー管の全圧孔と静圧孔の各圧力をマノメ
ータ１５に導いて、動圧を求め、これから流速、さらに
は流量を求める。整流筒には、ピトー管に代えて熱線式
風速計を用いることがある。
接続する。整流筒１２の中心にはピトー管１３が取り付
けてあり、ピトー管の全圧孔と静圧孔の各圧力をマノメ
ータ１５に導いて、動圧を求め、これから流速、さらに
は流量を求める。整流筒には、ピトー管に代えて熱線式
風速計を用いることがある。
【０００５】これらの計測データを次式に代入して隙間
相当面積を算出する。 Ｃ＝ｂ・Ｑ／ΔＰ(1/n)・Ｓ ここに、 Ｃ：隙間相当面積（cm2／m2） ｂ：係数、室温１５〜２５℃のとき、ｂ＝0.689 Ｑ：通気量（m3/h） ΔＰ：建物の内外の圧力差（mmAq） ｎ：通気量グラフ（両対数目盛で、縦軸に建物の内外圧
力差、横軸に通気量をとって表したもの。）で示された
回帰直線の傾きで、通常１〜２の値をとる。 Ｓ：建物の床面積（m2） なお、一般の高気密住宅の場合、隙間相当面積Ｃは５cm
2／m2以下の値であることが要請される。
相当面積を算出する。 Ｃ＝ｂ・Ｑ／ΔＰ(1/n)・Ｓ ここに、 Ｃ：隙間相当面積（cm2／m2） ｂ：係数、室温１５〜２５℃のとき、ｂ＝0.689 Ｑ：通気量（m3/h） ΔＰ：建物の内外の圧力差（mmAq） ｎ：通気量グラフ（両対数目盛で、縦軸に建物の内外圧
力差、横軸に通気量をとって表したもの。）で示された
回帰直線の傾きで、通常１〜２の値をとる。 Ｓ：建物の床面積（m2） なお、一般の高気密住宅の場合、隙間相当面積Ｃは５cm
2／m2以下の値であることが要請される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】以上みたように従来の
測定法では、送風機の設置もさることながら、排気筒を
隙間なく建物の外に導き出すのは、たいへん手間のかか
る作業であった。この発明は、送風機をあらためて設置
しなくても済む気密測定法を提供することを課題とす
る。
測定法では、送風機の設置もさることながら、排気筒を
隙間なく建物の外に導き出すのは、たいへん手間のかか
る作業であった。この発明は、送風機をあらためて設置
しなくても済む気密測定法を提供することを課題とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明では、測定すべ
き家屋に測定用の送風機を新たに持ち込むのではなく、
厨房や衛生区画の空気を外に排出するために建物にもと
から装備されている排気ファンを流用し、排気ファンの
吸入側に、流量計測手段を組み込んだ整流筒を接続して
計測を行う。このように、すでに家屋に取り付けてある
排気ファンを使うので、あらためて送風機の取り付けの
手間がなく、簡単に気密性の計測を行うことができる。
き家屋に測定用の送風機を新たに持ち込むのではなく、
厨房や衛生区画の空気を外に排出するために建物にもと
から装備されている排気ファンを流用し、排気ファンの
吸入側に、流量計測手段を組み込んだ整流筒を接続して
計測を行う。このように、すでに家屋に取り付けてある
排気ファンを使うので、あらためて送風機の取り付けの
手間がなく、簡単に気密性の計測を行うことができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】図２は高気密性住宅の換気システ
ムを示したものであり、洗面所、浴室等の衛生区画や厨
房から導いた吸入ダクト２０は、電動排気ファン２１の
吸入側につながり、ファンの排気側は排気ダクト２２で
外壁の排気口２３につながっている。一方、家の中に新
鮮空気を取り入れるための給気口２５がいくつか外壁に
あけられている。このように構成されているので、厨房
や衛生区画の汚れた空気は吸入ダクト２０を通じて吸込
まれ、排気ファン２１によって外に排出される。代わり
に、新鮮空気が給気口２５から建物の中に入ってくる。
ムを示したものであり、洗面所、浴室等の衛生区画や厨
房から導いた吸入ダクト２０は、電動排気ファン２１の
吸入側につながり、ファンの排気側は排気ダクト２２で
外壁の排気口２３につながっている。一方、家の中に新
鮮空気を取り入れるための給気口２５がいくつか外壁に
あけられている。このように構成されているので、厨房
や衛生区画の汚れた空気は吸入ダクト２０を通じて吸込
まれ、排気ファン２１によって外に排出される。代わり
に、新鮮空気が給気口２５から建物の中に入ってくる。
【０００９】このような住宅で気密性の計測を行うとき
は、図３に示すように、排気ファン２１の直下にある天
井の点検口２６をあけ、排気ファンの吸入側につながる
フレキシブルダクト２７を吸入ダクト２０から切離し
て、下に引き出す。引き出したフレキシブルダクトの先
に整流筒１２を取り付け、整流筒には流速計測手段とし
てピトー管１３が組み込まれており、これにマノメータ
１５をつなぐ。流速計測手段は熱線式風速計などでもよ
い。排気ファン２１の電動モータへの給電線の途中に回
転数コントローラ１５を取り付ける。内外気圧差を測る
マノメータ１６のチューブは、窓の隙間等を利用して建
物の外部に出す。給気口２５等の開口は塞いでおく。
は、図３に示すように、排気ファン２１の直下にある天
井の点検口２６をあけ、排気ファンの吸入側につながる
フレキシブルダクト２７を吸入ダクト２０から切離し
て、下に引き出す。引き出したフレキシブルダクトの先
に整流筒１２を取り付け、整流筒には流速計測手段とし
てピトー管１３が組み込まれており、これにマノメータ
１５をつなぐ。流速計測手段は熱線式風速計などでもよ
い。排気ファン２１の電動モータへの給電線の途中に回
転数コントローラ１５を取り付ける。内外気圧差を測る
マノメータ１６のチューブは、窓の隙間等を利用して建
物の外部に出す。給気口２５等の開口は塞いでおく。
【００１０】こうして排気ファン２１を運転し、従来通
り、内外気圧差および流量を計測し、上述の計算式を用
いて気密性（隙間相当面積）を算出する。気密性の測定
後は、フレキシブルダクト２７を吸引ダクト２０につな
ぎ戻しておく。
り、内外気圧差および流量を計測し、上述の計算式を用
いて気密性（隙間相当面積）を算出する。気密性の測定
後は、フレキシブルダクト２７を吸引ダクト２０につな
ぎ戻しておく。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、建物
もともとに設けられている排気ファンを運転して建物の
内外に気圧差を設けるようにしたので、測定のために新
たに送風機および排気筒を取り付ける必要がなく、建物
の気密性を簡単に測定することができる。
もともとに設けられている排気ファンを運転して建物の
内外に気圧差を設けるようにしたので、測定のために新
たに送風機および排気筒を取り付ける必要がなく、建物
の気密性を簡単に測定することができる。
【図１】 従来の気密測定法を示す説明図である。
【図２】 建物の換気系統図である。
【図３】 この発明による気密測定法を示す説明図であ
る。
る。
１０ 送風機 １５ 回転数コントローラ １６ マノメータ １２ 整流筒 １３ ピトー管 １５ マノメ−タ ２１ 排気ファン
Claims (1)
- 【請求項１】 送風機を使って建物の内部の空気を排気
し、そのときの該送風機の流量および建物の内外の気圧
差を計測するすることにより建物の気密性を測定する方
法において、該送風機に、厨房や衛生区画の空気を外に
排出するために建物にもともと装備されている排気ファ
ンを流用し、該排気ファンの吸入側に、流速計測手段を
組み込んだ整流筒を接続することを特徴とする建物の気
密性の測定法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10093097A JPH10281922A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 建物の気密性の測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10093097A JPH10281922A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 建物の気密性の測定法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10281922A true JPH10281922A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14287079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10093097A Pending JPH10281922A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 建物の気密性の測定法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10281922A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010071950A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Asahi Kasei Homes Co | 建設途上躯体の気密検証方法 |
| JP2012179428A (ja) * | 2006-05-24 | 2012-09-20 | American Innovative Research Corp | 正の気圧隔離システム |
| KR101415882B1 (ko) * | 2013-07-04 | 2014-08-06 | 서울산업기술주식회사 | 풍량 측정용 정압탭이 구비된 이동식 디지털 풍량 측정장치 |
| JP2023145815A (ja) * | 2022-03-17 | 2023-10-12 | 株式会社マツナガ | 気密性能測定方法及び気密性能測定装置用の風量計セット |
-
1997
- 1997-04-02 JP JP10093097A patent/JPH10281922A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012179428A (ja) * | 2006-05-24 | 2012-09-20 | American Innovative Research Corp | 正の気圧隔離システム |
| JP2010071950A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Asahi Kasei Homes Co | 建設途上躯体の気密検証方法 |
| KR101415882B1 (ko) * | 2013-07-04 | 2014-08-06 | 서울산업기술주식회사 | 풍량 측정용 정압탭이 구비된 이동식 디지털 풍량 측정장치 |
| JP2023145815A (ja) * | 2022-03-17 | 2023-10-12 | 株式会社マツナガ | 気密性能測定方法及び気密性能測定装置用の風量計セット |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040331 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050524 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051004 |