JP3083384B2 - 同時給排気型レンジフード - Google Patents
同時給排気型レンジフードInfo
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- JP3083384B2 JP3083384B2 JP04005321A JP532192A JP3083384B2 JP 3083384 B2 JP3083384 B2 JP 3083384B2 JP 04005321 A JP04005321 A JP 04005321A JP 532192 A JP532192 A JP 532192A JP 3083384 B2 JP3083384 B2 JP 3083384B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理器具使用時の
厨房換気に用いられる同時給排気型レンジフードに関す
るものである。
厨房換気に用いられる同時給排気型レンジフードに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、局所的に大排気量を必要とする厨
房の排気用レンジフードにおいては、給気不足を補うた
め、別途給気口を設けることが多くなっている。しかし
給気系と排気系が離隔することで、レンジフード周辺の
ダクト配管の取り回しや給気位置の検討など解決すべき
問題が多い。そのため、特開平2−298744号公報
に示されるような、給気系と排気レンジフードとを一体
化した同時給排気型レンジフードが用いられるようにな
ってきた。
房の排気用レンジフードにおいては、給気不足を補うた
め、別途給気口を設けることが多くなっている。しかし
給気系と排気系が離隔することで、レンジフード周辺の
ダクト配管の取り回しや給気位置の検討など解決すべき
問題が多い。そのため、特開平2−298744号公報
に示されるような、給気系と排気レンジフードとを一体
化した同時給排気型レンジフードが用いられるようにな
ってきた。
【0003】以下、図8を用いて従来の同時給排気型レ
ンジフードについて説明する。加熱調理器具101の直
上に位置する同時給排気型レンジフード102は、フー
ド103内部に給気ファンと排気ファンを備え(図示せ
ず)、フード103下方の排気流域の左右側方に、袖壁
104を備えており、前記袖壁104には前端に、給気
空気を噴出する空気噴出口105が、適当な間隔で形成
された構成となっている。
ンジフードについて説明する。加熱調理器具101の直
上に位置する同時給排気型レンジフード102は、フー
ド103内部に給気ファンと排気ファンを備え(図示せ
ず)、フード103下方の排気流域の左右側方に、袖壁
104を備えており、前記袖壁104には前端に、給気
空気を噴出する空気噴出口105が、適当な間隔で形成
された構成となっている。
【0004】次に、上記の構成での動作を説明する。排
気ファンおよび給気ファン(図示せず)を駆動させる
と、袖壁104に設けられた空気噴出口105から供給
される空気流が、排気流域において排気流による負圧
と、空気流の噴出圧力によって排気流に合流し、重い流
れの油煙流の室内への拡散を防ぎ、排気流の流れに乗っ
て屋外に排気されるものであった。
気ファンおよび給気ファン(図示せず)を駆動させる
と、袖壁104に設けられた空気噴出口105から供給
される空気流が、排気流域において排気流による負圧
と、空気流の噴出圧力によって排気流に合流し、重い流
れの油煙流の室内への拡散を防ぎ、排気流の流れに乗っ
て屋外に排気されるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の同時
給排気型レンジフード102においては、空気噴出口1
05より給気される空気流によって、加熱調理器具10
1使用時発生する油煙、調理臭、燃焼排ガス等の汚染空
気を、一部フード外部に吹き飛ばしてしまうことが原因
となり、汚染空気捕集効率の低下を招いてしまう。一
方、給気風量を排気風量に対して少なく設定すれば、汚
染空気捕集効率の極端な低下は避けれるが、給気風量以
外の排気風量分を他の給気経路から確保しなければなら
ず、結局給気不足になることで、窓、ドア等からのすき
間風や開閉困難、排気風量の低下、騒音の増大などの弊
害が発生する。そのため、給気風量と排気風量との比率
を充分に留意しなければならないという問題があった。
給排気型レンジフード102においては、空気噴出口1
05より給気される空気流によって、加熱調理器具10
1使用時発生する油煙、調理臭、燃焼排ガス等の汚染空
気を、一部フード外部に吹き飛ばしてしまうことが原因
となり、汚染空気捕集効率の低下を招いてしまう。一
方、給気風量を排気風量に対して少なく設定すれば、汚
染空気捕集効率の極端な低下は避けれるが、給気風量以
外の排気風量分を他の給気経路から確保しなければなら
ず、結局給気不足になることで、窓、ドア等からのすき
間風や開閉困難、排気風量の低下、騒音の増大などの弊
害が発生する。そのため、給気風量と排気風量との比率
を充分に留意しなければならないという問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、排気
風量に応じ汚染空気捕集効率が大幅に低下しない最適な
給気風量を判断し、排気風量および給気風量を制御する
ことで、排気風量が変化しても高い汚染空気捕集効率が
確保でき、給気不足による弊害の発生を最小限度に抑え
ながら強制同時給排気ができる、同時給排気型レンジフ
ードを提供することを第1の目的としたものである。
風量に応じ汚染空気捕集効率が大幅に低下しない最適な
給気風量を判断し、排気風量および給気風量を制御する
ことで、排気風量が変化しても高い汚染空気捕集効率が
確保でき、給気不足による弊害の発生を最小限度に抑え
ながら強制同時給排気ができる、同時給排気型レンジフ
ードを提供することを第1の目的としたものである。
【0007】第2の目的は、排気経路内の炭酸ガス濃度
が最大になるように、排気風量の75%から50%の範
囲で給気風量を制御することで、排気風量一定でも汚染
空気捕集効率を高くするよう給気風量を都度変化させ、
給気不足による弊害の発生を最小限度に抑えながら、高
い汚染空気捕集効率を確保して、強制同時給排気をする
同時給排気型レンジフードを提供することを目的とした
ものである。
が最大になるように、排気風量の75%から50%の範
囲で給気風量を制御することで、排気風量一定でも汚染
空気捕集効率を高くするよう給気風量を都度変化させ、
給気不足による弊害の発生を最小限度に抑えながら、高
い汚染空気捕集効率を確保して、強制同時給排気をする
同時給排気型レンジフードを提供することを目的とした
ものである。
【0008】第3の目的は、排気経路内および給気経路
内の静圧を検知し、排気経路および給気経路の静圧の圧
力差を一定に保つように、排気風量の75%から50%
の範囲で給気風量を制御することで、建物の気密性能や
外風の影響に関係なく、給気不足による弊害の発生を防
止でき、かつ汚染空気捕集効率の低下を最小限度に抑え
ながら強制同時給排気ができる、同時給排気型レンジフ
ードを提供することを目的としたものである。
内の静圧を検知し、排気経路および給気経路の静圧の圧
力差を一定に保つように、排気風量の75%から50%
の範囲で給気風量を制御することで、建物の気密性能や
外風の影響に関係なく、給気不足による弊害の発生を防
止でき、かつ汚染空気捕集効率の低下を最小限度に抑え
ながら強制同時給排気ができる、同時給排気型レンジフ
ードを提供することを目的としたものである。
【0009】第4の目的は、排気ファンと、前記排気フ
ァンの70%の性能を有する給気ファンとを同一の給排
気用電動機で駆動することで、容易でかつ簡単な構成
で、給気不足による弊害の発生を防止でき、汚染空気捕
集効率の低下を防ぎながら強制同時給排気ができる、同
時給排気型レンジフードを提供することを目的としたも
のである。
ァンの70%の性能を有する給気ファンとを同一の給排
気用電動機で駆動することで、容易でかつ簡単な構成
で、給気不足による弊害の発生を防止でき、汚染空気捕
集効率の低下を防ぎながら強制同時給排気ができる、同
時給排気型レンジフードを提供することを目的としたも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、本体内に汚染空気を排出す
るための排気ファンと、新鮮空気を導入するための給気
ファンと、排気風量および給気風量を検知する風量検知
手段とを備え、要求された排気風量に対し、汚染空気捕
集効率が大幅に低下しない所定の給気率情報から給気風
量を演算する給気量演算手段と、前記排気ファンおよび
前記給気ファンの風量を制御するファン制御手段とを配
してなる構成としたものである。
成するための第1の手段は、本体内に汚染空気を排出す
るための排気ファンと、新鮮空気を導入するための給気
ファンと、排気風量および給気風量を検知する風量検知
手段とを備え、要求された排気風量に対し、汚染空気捕
集効率が大幅に低下しない所定の給気率情報から給気風
量を演算する給気量演算手段と、前記排気ファンおよび
前記給気ファンの風量を制御するファン制御手段とを配
してなる構成としたものである。
【0011】また、本発明の第2の目的を達成するため
の第2の手段は、給気量演算手段を、炭酸ガスの濃度変
化に応じて出力電圧が変化する炭酸ガスセンサーと、前
記炭酸ガスセンサーの出力電圧を、炭酸ガス濃度に変換
する炭酸ガス濃度変換手段と、排気空気の炭酸ガス濃度
が最大になるように、最適な給気風量を排気風量の75
%から50%の範囲内で判断し、給気ファンの風量を制
御するファン制御手段とを有するものとしたことを特徴
とする構成としたものである。
の第2の手段は、給気量演算手段を、炭酸ガスの濃度変
化に応じて出力電圧が変化する炭酸ガスセンサーと、前
記炭酸ガスセンサーの出力電圧を、炭酸ガス濃度に変換
する炭酸ガス濃度変換手段と、排気空気の炭酸ガス濃度
が最大になるように、最適な給気風量を排気風量の75
%から50%の範囲内で判断し、給気ファンの風量を制
御するファン制御手段とを有するものとしたことを特徴
とする構成としたものである。
【0012】また、本発明の第3の目的を達成するため
の第3の手段は、給気量演算手段を、排気経路内および
給気経路内の静圧を検知する静圧検知手段と、前記排気
経路と前記給気経路の静圧差を算出する差圧検知手段
と、前記静圧差を一定にするように、給気風量を排気風
量の75%から50%の範囲内で給気ファンの風量を制
御するファン制御手段とを有するものとしたことを特徴
とする構成としたものである。
の第3の手段は、給気量演算手段を、排気経路内および
給気経路内の静圧を検知する静圧検知手段と、前記排気
経路と前記給気経路の静圧差を算出する差圧検知手段
と、前記静圧差を一定にするように、給気風量を排気風
量の75%から50%の範囲内で給気ファンの風量を制
御するファン制御手段とを有するものとしたことを特徴
とする構成としたものである。
【0013】また、本発明の第4の目的を達成するため
の第4の手段は、給気量演算手段を、汚染空気を排出す
るための排気ファンと、前記排気ファンの70%の性能
に調整した新鮮外気を導入するための給気ファンとを同
一に駆動する給排気用電動機とを有するものとしたこと
を特徴とする構成としたものである。
の第4の手段は、給気量演算手段を、汚染空気を排出す
るための排気ファンと、前記排気ファンの70%の性能
に調整した新鮮外気を導入するための給気ファンとを同
一に駆動する給排気用電動機とを有するものとしたこと
を特徴とする構成としたものである。
【0014】
【作用】本発明は、上記した第1の手段の構成により、
風量検知手段は、排気風量および給気風量を検知してそ
の計測値を給気量演算手段に送り、排気風量に応じ排気
風量と給気風量の比率を最適にするのに必要な情報を有
する給気量演算手段が、選択された排気風量に対しての
給気風量を決定し、ファン制御手段を制御することによ
り高い汚染空気捕集効率を確保しながら、給気不足によ
る弊害の発生を防ぐことができるものである。
風量検知手段は、排気風量および給気風量を検知してそ
の計測値を給気量演算手段に送り、排気風量に応じ排気
風量と給気風量の比率を最適にするのに必要な情報を有
する給気量演算手段が、選択された排気風量に対しての
給気風量を決定し、ファン制御手段を制御することによ
り高い汚染空気捕集効率を確保しながら、給気不足によ
る弊害の発生を防ぐことができるものである。
【0015】また、上記した第2の手段の構成により、
炭酸ガス濃度を最大にするように、排気風量の75%か
ら50%の範囲で給気風量を決定し、制御することによ
り給気不足による弊害の発生を最小限度に抑えながら、
高い汚染空気捕集効率を確保することができるものであ
る。
炭酸ガス濃度を最大にするように、排気風量の75%か
ら50%の範囲で給気風量を決定し、制御することによ
り給気不足による弊害の発生を最小限度に抑えながら、
高い汚染空気捕集効率を確保することができるものであ
る。
【0016】また、上記した第3の手段の構成により、
給気量演算手段は、排気経路と給気経路の静圧差を一定
に保つのに必要な給気風量を、汚染空気捕集効率が大幅
に低下しない75%から50%の範囲内に維持するよう
制御することにより給気不足による弊害の発生限度に抑
えながら、高い汚染空気捕集効率を確保することができ
るものである。
給気量演算手段は、排気経路と給気経路の静圧差を一定
に保つのに必要な給気風量を、汚染空気捕集効率が大幅
に低下しない75%から50%の範囲内に維持するよう
制御することにより給気不足による弊害の発生限度に抑
えながら、高い汚染空気捕集効率を確保することができ
るものである。
【0017】また、上記した第4の手段の構成により、
給排気用電動機を運転することで、給気ファンの性能が
排気ファンの70%の性能に調整されていることによ
り、容易でかつ簡単な構成で、給気不足による弊害の発
生を防ぎながら、高い汚染空気捕集効率を確保すること
ができるものである。
給排気用電動機を運転することで、給気ファンの性能が
排気ファンの70%の性能に調整されていることによ
り、容易でかつ簡単な構成で、給気不足による弊害の発
生を防ぎながら、高い汚染空気捕集効率を確保すること
ができるものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1と図
2、および図3のグラフを参照しながら説明する。な
お、従来例と同一部分については同一番号をつけ、詳細
な説明は省略する。
2、および図3のグラフを参照しながら説明する。な
お、従来例と同一部分については同一番号をつけ、詳細
な説明は省略する。
【0019】図1と図2に示すように、加熱調理器具1
01の直上に位置する同時給排気型レンジフード102
は、フード103の前面に運転スイッチ1を備え、フー
ド103の前方には、二層管ダクト2、給気ファン3と
連通する空気吹出し口4を備えている。フード103の
下端開口部は、オイルフィルター5、排気ファン6、二
層管ダクト2と連通している。給気ファン3は、給気用
電動機7で、排気ファン6は排気用電動機8で駆動さ
れ、それぞれファンインバータ9に接続されている。二
層管ダクト2の排気経路内および給気経路内には、排気
風量検知のための風速計10aおよび給気風量検知のた
めの風速計10bとを備え、信号は給気量演算手段11
に送られ、給気量演算手段11は、ファンインバータ9
に接続されている。
01の直上に位置する同時給排気型レンジフード102
は、フード103の前面に運転スイッチ1を備え、フー
ド103の前方には、二層管ダクト2、給気ファン3と
連通する空気吹出し口4を備えている。フード103の
下端開口部は、オイルフィルター5、排気ファン6、二
層管ダクト2と連通している。給気ファン3は、給気用
電動機7で、排気ファン6は排気用電動機8で駆動さ
れ、それぞれファンインバータ9に接続されている。二
層管ダクト2の排気経路内および給気経路内には、排気
風量検知のための風速計10aおよび給気風量検知のた
めの風速計10bとを備え、信号は給気量演算手段11
に送られ、給気量演算手段11は、ファンインバータ9
に接続されている。
【0020】上記の構成により、以下その動作について
説明する。運転スイッチ1で選択された運転ノッチ、例
えば強・中・弱に応じファンインバータ9は、給気用電
動機7および排気用電動機8を運転し、二層管ダクト2
の排気経路内および給気経路内に備えた風速計10a,
10bは、断面通過風速の計測値を給気量演算手段11
に送る。給気量演算手段11は、運転ノッチで要求され
た排気風量に対し、汚染空気捕集効率が大幅に低下しな
い給気率の情報をもとに給気風量を演算し、要求された
排気風量および給気風量にするように、ファンインバー
タ9は、排気ファン6および給気ファン3の回転数を制
御する。強制給気流は、屋外から給気ファン3を経て、
フード103の前方に設けた空気吹出し口4より、下方
に向けて供給され、フード103の下端開口部に、調理
時の油煙や汚染空気を拡散させないで誘引するように導
き、油煙や汚染空気とともにオイルフィルター5で油分
を除去された後、排気ファン6によって屋外に排出され
る。
説明する。運転スイッチ1で選択された運転ノッチ、例
えば強・中・弱に応じファンインバータ9は、給気用電
動機7および排気用電動機8を運転し、二層管ダクト2
の排気経路内および給気経路内に備えた風速計10a,
10bは、断面通過風速の計測値を給気量演算手段11
に送る。給気量演算手段11は、運転ノッチで要求され
た排気風量に対し、汚染空気捕集効率が大幅に低下しな
い給気率の情報をもとに給気風量を演算し、要求された
排気風量および給気風量にするように、ファンインバー
タ9は、排気ファン6および給気ファン3の回転数を制
御する。強制給気流は、屋外から給気ファン3を経て、
フード103の前方に設けた空気吹出し口4より、下方
に向けて供給され、フード103の下端開口部に、調理
時の油煙や汚染空気を拡散させないで誘引するように導
き、油煙や汚染空気とともにオイルフィルター5で油分
を除去された後、排気ファン6によって屋外に排出され
る。
【0021】ここで、同時給排気型レンジフードの排気
風量に対する給気風量の比率と、汚染空気捕集効率との
関係の実験結果を、図3に基づき説明する。
風量に対する給気風量の比率と、汚染空気捕集効率との
関係の実験結果を、図3に基づき説明する。
【0022】横軸は給気風量を排気風量で割って求めた
比率、すなわち給気率であり、縦軸は汚染空気捕集効率
である。実線は排気風量400m3/hの時、一点鎖線は
排気風量300m3/hの時、点線は270m3/hの時の
時の実験結果をプロットしたものである。ここで汚染空
気捕集効率は、理論炭酸ガス発生量に対する炭酸ガス捕
集量の割合で定義しており、実験は鍋がある条件で実施
した。
比率、すなわち給気率であり、縦軸は汚染空気捕集効率
である。実線は排気風量400m3/hの時、一点鎖線は
排気風量300m3/hの時、点線は270m3/hの時の
時の実験結果をプロットしたものである。ここで汚染空
気捕集効率は、理論炭酸ガス発生量に対する炭酸ガス捕
集量の割合で定義しており、実験は鍋がある条件で実施
した。
【0023】図3のグラフより、強制同時給排気を行う
場合、排気量と同量の給気を行うと、強制給気流の影響
により汚染空気捕集効率は各風量ともに70%を下回る
ことがわかる。一方給気率0.5未満、すなわち排気風
量の50%未満の風量で給気を行った時、汚染空気捕集
効率は各風量とも90%以上を確保できるが、給気不足
による様々な弊害の発生が予想される。
場合、排気量と同量の給気を行うと、強制給気流の影響
により汚染空気捕集効率は各風量ともに70%を下回る
ことがわかる。一方給気率0.5未満、すなわち排気風
量の50%未満の風量で給気を行った時、汚染空気捕集
効率は各風量とも90%以上を確保できるが、給気不足
による様々な弊害の発生が予想される。
【0024】したがって、汚染空気捕集効率が大幅に低
下しない最大の給気率は、排気風量に応じて異なるの
で、本発明の第1実施例では、給気量演算手段11は、
排気風量に対する最適な給気比率を運転スイッチ1で要
求されたノッチに応じて、ファン制御手段9に、汚染空
気捕集効率が大幅に低下せず、給気不足による弊害の発
生を阻止できる最適な給気風量の情報を送り、強制同時
給排気が行えるものとする。例えば、同時給排気型レン
ジフードの給気率と汚染空気捕集効率との関係の実験結
果を示した図3のグラフにおいて、強ノッチ時の排気風
量は400m3/h、中ノッチ時は300m3/h、弱ノ
ッチ時は270m3/hであり、この場合、汚染空気捕
集効率が大幅に低下しない、すなわち図3において各ノ
ッチ時の直線部が大きく変曲し始める点の給気率は、強
ノッチで約65%、中ノッチで約70%、弱ノッチで約
50%となり、したがって給気風量は、強ノッチで26
0m3/h、中ノッチで210m3/h、弱ノッチで13
5m3/hとなる。
下しない最大の給気率は、排気風量に応じて異なるの
で、本発明の第1実施例では、給気量演算手段11は、
排気風量に対する最適な給気比率を運転スイッチ1で要
求されたノッチに応じて、ファン制御手段9に、汚染空
気捕集効率が大幅に低下せず、給気不足による弊害の発
生を阻止できる最適な給気風量の情報を送り、強制同時
給排気が行えるものとする。例えば、同時給排気型レン
ジフードの給気率と汚染空気捕集効率との関係の実験結
果を示した図3のグラフにおいて、強ノッチ時の排気風
量は400m3/h、中ノッチ時は300m3/h、弱ノ
ッチ時は270m3/hであり、この場合、汚染空気捕
集効率が大幅に低下しない、すなわち図3において各ノ
ッチ時の直線部が大きく変曲し始める点の給気率は、強
ノッチで約65%、中ノッチで約70%、弱ノッチで約
50%となり、したがって給気風量は、強ノッチで26
0m3/h、中ノッチで210m3/h、弱ノッチで13
5m3/hとなる。
【0025】このように本発明の第1実施例の同時給排
気型レンジフードによれば、排気風量に応じて、給気量
演算手段11は、汚染空気捕集効率が大幅に低下しない
最適な給気風量を決定し、フード103の前方に設けた
空気吹出し口4より下方に強制給気することで、排気風
量が変化しても高い汚染空気捕集効率を確保でき、給気
不足による弊害の発生を最小限度に抑えながら強制同時
給排気が行える、同時給排気型レンジフードを提供する
ことができる。
気型レンジフードによれば、排気風量に応じて、給気量
演算手段11は、汚染空気捕集効率が大幅に低下しない
最適な給気風量を決定し、フード103の前方に設けた
空気吹出し口4より下方に強制給気することで、排気風
量が変化しても高い汚染空気捕集効率を確保でき、給気
不足による弊害の発生を最小限度に抑えながら強制同時
給排気が行える、同時給排気型レンジフードを提供する
ことができる。
【0026】なお、ここでファン制御手段はファンイン
バータを用いる構成としたが、給気ファンの吸い込み部
開口面積、吸い込み側圧力、舌部との距離のいづれかを
可変できる構成とするか、給気ファンから空気吹出し口
に至る給気経路内に、ダンパーを設け、ダンパー開度を
可変できる構成としても、同様の効果が得られることは
言うまでもない。
バータを用いる構成としたが、給気ファンの吸い込み部
開口面積、吸い込み側圧力、舌部との距離のいづれかを
可変できる構成とするか、給気ファンから空気吹出し口
に至る給気経路内に、ダンパーを設け、ダンパー開度を
可変できる構成としても、同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0027】次に、本発明の第2実施例について図3、
図4および図5を用いて説明する。第1実施例と同一部
分については、同一番号をつけ詳細な説明は省略する。
図4および図5を用いて説明する。第1実施例と同一部
分については、同一番号をつけ詳細な説明は省略する。
【0028】図4に示すように、フード103の前面に
位置する運転スイッチ1は、排気ファン用電動機8と接
続されており、排気ファン6直前の排気経路内に、固体
電解質型炭酸ガスセンサ12を備え、信号は炭酸ガス濃
度変換手段13に送られる。炭酸ガス濃度変換手段13
は、排気経路内の炭酸ガス濃度情報を給気量演算手段1
1に送り。ファンインバータ9は、給気量演算手段11
と給気ファン用電動機7とに接続されている。
位置する運転スイッチ1は、排気ファン用電動機8と接
続されており、排気ファン6直前の排気経路内に、固体
電解質型炭酸ガスセンサ12を備え、信号は炭酸ガス濃
度変換手段13に送られる。炭酸ガス濃度変換手段13
は、排気経路内の炭酸ガス濃度情報を給気量演算手段1
1に送り。ファンインバータ9は、給気量演算手段11
と給気ファン用電動機7とに接続されている。
【0029】上記の構成により、以下その動作を説明す
る。運転スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、排
気ファン用電動機8を運転する。固体電解質型炭酸ガス
センサ12は、フード103の下端開口部から、排気フ
ァン6によって吸引される調理時の油煙、汚染空気等の
炭酸ガス濃度を計測し、計測値出力電圧を炭酸ガス濃度
変化手段13に送り、炭酸ガス濃度値に変換して給気量
演算手段11へ送る。
る。運転スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、排
気ファン用電動機8を運転する。固体電解質型炭酸ガス
センサ12は、フード103の下端開口部から、排気フ
ァン6によって吸引される調理時の油煙、汚染空気等の
炭酸ガス濃度を計測し、計測値出力電圧を炭酸ガス濃度
変化手段13に送り、炭酸ガス濃度値に変換して給気量
演算手段11へ送る。
【0030】次に図4と図5のフローチャートを用い
て、給気量演算手段の給気風量演算制御手順について説
明する。まずステップ1でファンインバータ9は、運転
スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、排気風量に
対する給気風量の比率、すなわち給気率を75%に設定
し、給気ファン用電動機7を運転、給気ファン3の回転
数を制御し強制同時給排気を行う。次にステップ2で固
体電解質型炭酸ガスセンサ12は、排気経路内の炭酸ガ
ス濃度を計測し、炭酸ガス濃度変化手段13で出力電圧
を炭酸ガス濃度値に変換する。次のステップ3でしばら
く経過した後、例えば5秒経過後、ステップ4に移り再
び炭酸ガス濃度を計測し、ステップ5で前回計測値と比
較する。ここで、前回計測値より濃度が高いか、等しい
場合はステップ6へ、前回の計測値より濃度が低い場合
はステップ7へ移る。ステップ6では、給気率の上昇に
よる汚染空気捕集効率の低下は起こっていないものと判
断して、給気率を5%アップさせるよう、ファンインバ
ータ9は、給気ファン3の回転数を制御する。ステップ
7では炭酸ガス濃度の低下から、汚染空気捕集効率の低
下が生じたものと判断し、給気率を5%ダウンさせるよ
うファンインバータ9は、給気ファン4の回転数を制御
する。次にステップ8では、給気率が75%を超えない
か、またステップ9では、給気率が50%を下回らない
かをチェックする。給気率が75%を超えたならば、ス
テップ10で給気率75%を維持しステップ3へ戻り、
給気率が50%を下回るならば、ステップ11で給気率
を50%に維持しステップ3に戻る。以上のステップ
を、運転スイッチ1がOFFになるまで繰り返す。
て、給気量演算手段の給気風量演算制御手順について説
明する。まずステップ1でファンインバータ9は、運転
スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、排気風量に
対する給気風量の比率、すなわち給気率を75%に設定
し、給気ファン用電動機7を運転、給気ファン3の回転
数を制御し強制同時給排気を行う。次にステップ2で固
体電解質型炭酸ガスセンサ12は、排気経路内の炭酸ガ
ス濃度を計測し、炭酸ガス濃度変化手段13で出力電圧
を炭酸ガス濃度値に変換する。次のステップ3でしばら
く経過した後、例えば5秒経過後、ステップ4に移り再
び炭酸ガス濃度を計測し、ステップ5で前回計測値と比
較する。ここで、前回計測値より濃度が高いか、等しい
場合はステップ6へ、前回の計測値より濃度が低い場合
はステップ7へ移る。ステップ6では、給気率の上昇に
よる汚染空気捕集効率の低下は起こっていないものと判
断して、給気率を5%アップさせるよう、ファンインバ
ータ9は、給気ファン3の回転数を制御する。ステップ
7では炭酸ガス濃度の低下から、汚染空気捕集効率の低
下が生じたものと判断し、給気率を5%ダウンさせるよ
うファンインバータ9は、給気ファン4の回転数を制御
する。次にステップ8では、給気率が75%を超えない
か、またステップ9では、給気率が50%を下回らない
かをチェックする。給気率が75%を超えたならば、ス
テップ10で給気率75%を維持しステップ3へ戻り、
給気率が50%を下回るならば、ステップ11で給気率
を50%に維持しステップ3に戻る。以上のステップ
を、運転スイッチ1がOFFになるまで繰り返す。
【0031】図3のグラフに示されるように、85%以
上の汚染空気捕集効率を確保するためには、給気率は7
5%以下が望ましく、給気不足により発生する弊害を防
ぐためには、給気率50%が必要となる。したがって、
本発明の第2実施例では、排気経路内の炭酸ガス濃度を
最大にするように、つまり汚染空気捕集効率を最大にす
るように、給気風量を排気風量の75%から50%の範
囲内で、都度給気風量を変化させ強制同時給排気を行う
ものとする。
上の汚染空気捕集効率を確保するためには、給気率は7
5%以下が望ましく、給気不足により発生する弊害を防
ぐためには、給気率50%が必要となる。したがって、
本発明の第2実施例では、排気経路内の炭酸ガス濃度を
最大にするように、つまり汚染空気捕集効率を最大にす
るように、給気風量を排気風量の75%から50%の範
囲内で、都度給気風量を変化させ強制同時給排気を行う
ものとする。
【0032】このように本発明の第2実施例の同時給排
気型レンジフードによれば、排気ファン6の直前の炭酸
ガス濃度が最大になるように、ファンインバータ9は、
給気風量を75%から50%の範囲内で制御すること
で、排気風量が一定でも汚染空気捕集効率を高くするよ
うに、給気風量を都度変化させるので、給気不足による
弊害の発生を最小限度に抑えながら、高い汚染空気捕集
効率を確保して効果的な強制同時給排気が行える、同時
給排気型レンジフードを提供することができる。
気型レンジフードによれば、排気ファン6の直前の炭酸
ガス濃度が最大になるように、ファンインバータ9は、
給気風量を75%から50%の範囲内で制御すること
で、排気風量が一定でも汚染空気捕集効率を高くするよ
うに、給気風量を都度変化させるので、給気不足による
弊害の発生を最小限度に抑えながら、高い汚染空気捕集
効率を確保して効果的な強制同時給排気が行える、同時
給排気型レンジフードを提供することができる。
【0033】なお、給気ファンを運転ノッチに対し一定
の回転数として、炭酸ガス濃度が最大になるように、排
気ファンの回転数を制御する手順としてもよい。
の回転数として、炭酸ガス濃度が最大になるように、排
気ファンの回転数を制御する手順としてもよい。
【0034】なお、炭酸ガスセンサは固体電解質型炭酸
ガスセンサとしたが、炭酸ガス濃度を計測できる計測器
および他のセンサを用いても、同様の効果が得られるこ
とは言うまでもない。
ガスセンサとしたが、炭酸ガス濃度を計測できる計測器
および他のセンサを用いても、同様の効果が得られるこ
とは言うまでもない。
【0035】次に、本発明の第3実施例について、図3
および図6を用いて説明する。第1、第2実施例と同一
部分については、同一番号をつけ詳細な説明は省略す
る。
および図6を用いて説明する。第1、第2実施例と同一
部分については、同一番号をつけ詳細な説明は省略す
る。
【0036】図に示すように、二層管ダクト2の排気経
路内および給気経路内には、静圧検知センサ14a,1
4bとを備え、計測値は差圧算出手段15に送られる。
差圧算出手段15は、給気量演算手段11に排気経路内
と給気経路内の静圧圧力差の情報を送り、給気量演算手
段11は、ファンインバータ9と接続されている。
路内および給気経路内には、静圧検知センサ14a,1
4bとを備え、計測値は差圧算出手段15に送られる。
差圧算出手段15は、給気量演算手段11に排気経路内
と給気経路内の静圧圧力差の情報を送り、給気量演算手
段11は、ファンインバータ9と接続されている。
【0037】上記の構成により、以下の動作を説明す
る。運転スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、排
気ファン用電動機8を運転する。静圧検知センサ14
a,14bは、二層管ダクト2の排気経路内および給気
経路内の静圧を計測し、その計測値は差圧検知手段15
に送られ、差圧検知手段15は、静圧検知センサ14a
と14bの差圧を算出し、給気量演算手段に送る。給気
量演算手段11は、例えば給気不足による弊害が発生し
ない圧力差が5mmAqであったならば、この圧力差を
一定に保つために必要な給気風量を、排気風量の75%
から50%の範囲内に維持するよう、ファンインバータ
9は給気ファン3の回転数を制御する。
る。運転スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、排
気ファン用電動機8を運転する。静圧検知センサ14
a,14bは、二層管ダクト2の排気経路内および給気
経路内の静圧を計測し、その計測値は差圧検知手段15
に送られ、差圧検知手段15は、静圧検知センサ14a
と14bの差圧を算出し、給気量演算手段に送る。給気
量演算手段11は、例えば給気不足による弊害が発生し
ない圧力差が5mmAqであったならば、この圧力差を
一定に保つために必要な給気風量を、排気風量の75%
から50%の範囲内に維持するよう、ファンインバータ
9は給気ファン3の回転数を制御する。
【0038】図3のグラフに示されるように、85%以
上の汚染空気捕集効率を確保するためには、給気率は7
5%以下が望ましく、給気不足により発生する弊害を防
ぐためには、給気率50%が必要となる。また、汚染空
気捕集効率が大幅に低下しない最大の給気率は、排気風
量に応じて異なる。したがって、本発明の第3実施例で
は、排気経路と給気経路の差圧を一定に保つようにす
る、つまり給気率を、汚染空気捕集効率が大幅に低下し
ない75%から50%の範囲内に維持するよう、給気風
量を変化させ強制同時給排気を行うものとする。
上の汚染空気捕集効率を確保するためには、給気率は7
5%以下が望ましく、給気不足により発生する弊害を防
ぐためには、給気率50%が必要となる。また、汚染空
気捕集効率が大幅に低下しない最大の給気率は、排気風
量に応じて異なる。したがって、本発明の第3実施例で
は、排気経路と給気経路の差圧を一定に保つようにす
る、つまり給気率を、汚染空気捕集効率が大幅に低下し
ない75%から50%の範囲内に維持するよう、給気風
量を変化させ強制同時給排気を行うものとする。
【0039】このように、本発明の第3実施例の同時給
排気型レンジフードによれば、排気経路と給気経路の静
圧の圧力差を一定に保つのに必要な給気風量を、排気風
量の75%から50%の範囲内で制御することで、建物
の気密性能や外風の影響を受けやすい超高層住宅等に関
係なく、給気不足による弊害の発生を防止でき、かつ汚
染空気捕集効率の低下を最小限度に抑えながら強制同時
給排気が行える、同時給排気型レンジフードを提供する
ことができる。
排気型レンジフードによれば、排気経路と給気経路の静
圧の圧力差を一定に保つのに必要な給気風量を、排気風
量の75%から50%の範囲内で制御することで、建物
の気密性能や外風の影響を受けやすい超高層住宅等に関
係なく、給気不足による弊害の発生を防止でき、かつ汚
染空気捕集効率の低下を最小限度に抑えながら強制同時
給排気が行える、同時給排気型レンジフードを提供する
ことができる。
【0040】なお、静圧検知手段は、ピトー管や、あら
かじめ校正したオリフィスを用いてもよい。この場合
は、用いる計測手段に応じて、差圧算出手段を適当なも
のに変更することで、計測精度を向上させることができ
る。
かじめ校正したオリフィスを用いてもよい。この場合
は、用いる計測手段に応じて、差圧算出手段を適当なも
のに変更することで、計測精度を向上させることができ
る。
【0041】なお、静圧検知手段は、室内と室外の圧力
を計測し、給気量演算手段は、室内と室外の圧力差を一
定に保つように給気風量を決定しても、同様の効果が得
られることは言うまでもない。
を計測し、給気量演算手段は、室内と室外の圧力差を一
定に保つように給気風量を決定しても、同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0042】次に、本発明の第4実施例について、図3
および図7を用いて説明する。第1、第2および第3実
施例と同一部分については、同一番号をつけ詳細な説明
は省略する。
および図7を用いて説明する。第1、第2および第3実
施例と同一部分については、同一番号をつけ詳細な説明
は省略する。
【0043】図に示すように、排気ファン6と、前記排
気ファン6の70%の性能に調節した給気ファン3は、
同一のシャフトに接続されており、給排気用電動機16
で同時に駆動される。
気ファン6の70%の性能に調節した給気ファン3は、
同一のシャフトに接続されており、給排気用電動機16
で同時に駆動される。
【0044】上記の構成により、以下その動作を説明す
る。運転スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、給
排気用電動機16を運転する。給排気用電動機16は、
同一のシャフトに排気ファン6と、前記排気ファン6の
70%の性能に調節した給気ファン3が接続されている
ので、給排気用電動機16を駆動することにより、排気
風量の70%の風量を強制給気することができる。
る。運転スイッチ1で選択された運転ノッチに応じ、給
排気用電動機16を運転する。給排気用電動機16は、
同一のシャフトに排気ファン6と、前記排気ファン6の
70%の性能に調節した給気ファン3が接続されている
ので、給排気用電動機16を駆動することにより、排気
風量の70%の風量を強制給気することができる。
【0045】ここでは、二層管ダクト2を用いており、
排気経路および給気経路における圧力損失は、ほぼ同じ
と考えられるので、給気風量は、排気風量の70%を確
保できる。また、建物外風の影響を受けても、給気ファ
ン3および排気ファン6は、同一シャフトで接続されて
いるので、排気風量に対する給気風量の比率は変化せ
ず、70%を確保できる。
排気経路および給気経路における圧力損失は、ほぼ同じ
と考えられるので、給気風量は、排気風量の70%を確
保できる。また、建物外風の影響を受けても、給気ファ
ン3および排気ファン6は、同一シャフトで接続されて
いるので、排気風量に対する給気風量の比率は変化せ
ず、70%を確保できる。
【0046】図3のグラフから、汚染空気捕集効率は、
強・中ノッチで90%以上、弱ノッチでも85%以上の
実用上問題のない高い値を確保できることがわかる。ま
た、排気風量の70%の風量を同時に強制給気するの
で、給気不足による弊害が発生しないための給気量を充
分に確保できる。そこで、本発明の第4実施例において
は、給気風量は、常に排気風量の70%の風量に設定
し、強制同時給排気を行うものとする。
強・中ノッチで90%以上、弱ノッチでも85%以上の
実用上問題のない高い値を確保できることがわかる。ま
た、排気風量の70%の風量を同時に強制給気するの
で、給気不足による弊害が発生しないための給気量を充
分に確保できる。そこで、本発明の第4実施例において
は、給気風量は、常に排気風量の70%の風量に設定
し、強制同時給排気を行うものとする。
【0047】このように、本発明の第4実施例の同時給
排気型レンジフードによれば、容易でかつ簡単な構成
で、排気風量が変化しても、給気不足による弊害の発生
を防止でき、汚染空気捕集効率の低下を防ぎながら強制
同時給排気ができる、同時給排気型レンジフードを提供
できる。
排気型レンジフードによれば、容易でかつ簡単な構成
で、排気風量が変化しても、給気不足による弊害の発生
を防止でき、汚染空気捕集効率の低下を防ぎながら強制
同時給排気ができる、同時給排気型レンジフードを提供
できる。
【0048】なお、給気ファンと、排気ファンとを、給
気風量が排気風量の70%にするよう、それぞれの別々
の電動機で駆動する構成としても、同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
気風量が排気風量の70%にするよう、それぞれの別々
の電動機で駆動する構成としても、同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば排気風量に応じ、最適な給気風量をフード前
方より下方に向けて強制的に供給し同時給排気を行うこ
とで、調理時の油煙や汚染空気を拡散させることなしに
排気経路に誘導し、給気不足による弊害の発生を防止で
きるとともに、高い汚染空気捕集効率が確保できる。ま
た、強制給気流を室内に放出せずに汚染空気の誘引流と
して用い、フード下端より汚染空気とともに回収するこ
とで、隣接する部屋の空調を乱すことなく効果的な同時
給排気が行える同時給排気型レンジフードを提供でき
る。
明によれば排気風量に応じ、最適な給気風量をフード前
方より下方に向けて強制的に供給し同時給排気を行うこ
とで、調理時の油煙や汚染空気を拡散させることなしに
排気経路に誘導し、給気不足による弊害の発生を防止で
きるとともに、高い汚染空気捕集効率が確保できる。ま
た、強制給気流を室内に放出せずに汚染空気の誘引流と
して用い、フード下端より汚染空気とともに回収するこ
とで、隣接する部屋の空調を乱すことなく効果的な同時
給排気が行える同時給排気型レンジフードを提供でき
る。
【0050】また、給排気系のダクトに二層管ダクトが
使用できる構成であるため、梁貫通部分を新たに設ける
ことなしに、従来の厨房排気用レンジフードを比較的容
易に同時給排気型に交換することができる。
使用できる構成であるため、梁貫通部分を新たに設ける
ことなしに、従来の厨房排気用レンジフードを比較的容
易に同時給排気型に交換することができる。
【0051】また、排気経路内の炭酸ガス濃度を最大に
するように、給気風量を75%から50%の範囲内で制
御することで、排気風量が一定でも汚染空気捕集効率を
高くするよう給気風量を都度変化させるので、給気不足
による弊害の発生を最小限度に抑えながら、高い汚染空
気捕集効率を確保して、効果的な強制同時給排気を行う
ことができる。
するように、給気風量を75%から50%の範囲内で制
御することで、排気風量が一定でも汚染空気捕集効率を
高くするよう給気風量を都度変化させるので、給気不足
による弊害の発生を最小限度に抑えながら、高い汚染空
気捕集効率を確保して、効果的な強制同時給排気を行う
ことができる。
【0052】また、排気経路と給気経路の静圧の圧力差
を一定にする最適な給気風量を、排気風量の75%から
50%の範囲内で制御することで、建物の気密性能や外
風の影響を受けやすい超高層住宅等に関係なく、給気不
足による弊害の発生を防止でき、かつ汚染空気捕集効率
の低下を最小限度に抑えながら強制同時給排気を行うこ
とができる。
を一定にする最適な給気風量を、排気風量の75%から
50%の範囲内で制御することで、建物の気密性能や外
風の影響を受けやすい超高層住宅等に関係なく、給気不
足による弊害の発生を防止でき、かつ汚染空気捕集効率
の低下を最小限度に抑えながら強制同時給排気を行うこ
とができる。
【0053】また、排気ファンと、前記排気ファンの7
0%の性能を有する給気ファンとを同一の給排気用電動
機で駆動することで、容易でかつ簡単な構成で、給気不
足による弊害の発生を防止でき、汚染空気捕集効率の低
下を防ぎながら強制同時給排気を行うことができる。
0%の性能を有する給気ファンとを同一の給排気用電動
機で駆動することで、容易でかつ簡単な構成で、給気不
足による弊害の発生を防止でき、汚染空気捕集効率の低
下を防ぎながら強制同時給排気を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例における同時給排気型レンジ
フードの斜視図
フードの斜視図
【図2】本発明の第1実施例における同時給排気型レン
ジフードの断面図
ジフードの断面図
【図3】本発明の一実施例における同時給排気型レンジ
フードの排気風量に対する給気風量の比率と汚染空気捕
集効率との関係を示すグラフ
フードの排気風量に対する給気風量の比率と汚染空気捕
集効率との関係を示すグラフ
【図4】本発明の第2実施例における同時給排気型レン
ジフードの断面図
ジフードの断面図
【図5】本発明の第2実施例における給気風量演算制御
手順を示すフローチャート
手順を示すフローチャート
【図6】本発明の第3実施例における同時給排気型レン
ジフードの断面図
ジフードの断面図
【図7】本発明の第4実施例における同時給排気型レン
ジフードの断面図
ジフードの断面図
【図8】従来の同時給排気型レンジフードを示す斜視図
3 給気ファン 6 排気ファン 9 ファン制御手段 10a 風量検知手段 10b 風量検知手段 11 給気量演算手段 12 炭酸ガスセンサ 13 炭酸ガス濃度変換手段 14a 静圧検知手段 14b 静圧検知手段 15 差圧算出手段 16 給排気用電動機 102 同時給排気型レンジフード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/007 F24F 7/06 101
Claims (4)
- 【請求項1】 本体内に汚染空気を排出するための排気
ファンと、新鮮空気を導入するための給気ファンと、排
気風量および給気風量を検知する風量検知手段とを備
え、要求された排気風量に対し、汚染空気捕集効率が大
幅に低下しない所定の給気率情報から給気風量を演算す
る給気量演算手段と、前記排気ファンおよび前記給気フ
ァンの風量を制御するファン制御手段とを配してなる同
時給排気型レンジフード。 - 【請求項2】 給気量演算手段を、炭酸ガスの濃度変化
に応じて出力電圧が変化する炭酸ガスセンサーと、前記
炭酸ガスセンサーの出力電圧を、炭酸ガス濃度に変換す
る炭酸ガス濃度変換手段と、排気空気の炭酸ガス濃度が
最大になるように、最適な給気風量を排気風量の75%
から50%の範囲内で判断し、給気ファンの風量を制御
するファン制御手段とを有するものとしたことを特徴と
する請求項1記載の同時給排気型レンジフード。 - 【請求項3】 給気量演算手段を、排気経路内および給
気経路内の静圧を検知する静圧検知手段と、前記排気経
路と前記給気経路の静圧差を算出する差圧検知手段と、
前記静圧差を一定にするように、給気風量を排気風量の
75%から50%の範囲内で給気ファンの風量を制御す
るファン制御手段とを有するものとしたことを特徴とす
る請求項1記載の同時給排気型レンジフード。 - 【請求項4】 給気量演算手段を、汚染空気を排出する
ための排気ファンと、前記排気ファンの70%の性能に
調整した新鮮外気を導入するための給気ファンとを同一
に駆動する給排気用電動機とを有するものとしたことを
特徴とする請求項1記載の同時給排気型レンジフード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04005321A JP3083384B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 同時給排気型レンジフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04005321A JP3083384B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 同時給排気型レンジフード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05196268A JPH05196268A (ja) | 1993-08-06 |
JP3083384B2 true JP3083384B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=11607993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04005321A Expired - Fee Related JP3083384B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 同時給排気型レンジフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3083384B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
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---|---|---|---|---|
JP2627252B2 (ja) * | 1994-08-16 | 1997-07-02 | 新日本空調株式会社 | 人工竜巻型排気フードおよびその運転方法 |
JP4844303B2 (ja) * | 2006-09-05 | 2011-12-28 | パナソニック株式会社 | レンジフードの送風装置 |
JP5082775B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2012-11-28 | ダイキン工業株式会社 | 換気装置 |
JP6546415B2 (ja) * | 2015-03-16 | 2019-07-17 | 株式会社ハーマン | レンジフード |
JP6671952B2 (ja) * | 2015-12-24 | 2020-03-25 | 協立エアテック株式会社 | 風量調整ダンパー |
KR20190005694A (ko) * | 2017-07-06 | 2019-01-16 | 주식회사 경동나비엔 | 실내 배기장치 및 이에 연동된 급기장치의 제어방법 |
JP7178703B2 (ja) * | 2019-01-28 | 2022-11-28 | 富士工業株式会社 | 換気システム |
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