JP3473127B2 - 空調換気扇 - Google Patents

空調換気扇

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JP3473127B2
JP3473127B2 JP23907294A JP23907294A JP3473127B2 JP 3473127 B2 JP3473127 B2 JP 3473127B2 JP 23907294 A JP23907294 A JP 23907294A JP 23907294 A JP23907294 A JP 23907294A JP 3473127 B2 JP3473127 B2 JP 3473127B2
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真也 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は排気する室内の空気と
給気する室外の空気との間で熱交換させる同時給排気式
の空調換気扇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記この種の空調換気扇は従来において
は、例えば実公昭64ー4027号公報に示されている
ように、給排気流間で熱交換を行なわせる熱交換器と給
気流と排気流を形成する給気用と排気用の各送風機を備
えた基本構成を採用している。即ち、室外の空気を吸い
込む給気用の送風機を設けた給気通路と、室内の空気を
排気する排気用の送風機を設けた排気通路とが本体ケー
シング内に構成され、給気通路の一部が本体ケーシング
に内蔵された熱交換器の一方の作動流体通路で構成さ
れ、排気通路の一部が本体ケーシングに内蔵された熱交
換器の他方の作動流体通路で構成されている。
【0003】こうした構成の空調換気扇は新鮮な室外の
空気を熱交換器を通して室内へ供給し、同時に汚濁した
室内の空気を熱交換器を通して室外へ排気することがで
きる。即ち、排気流と給気流との間で熱交換が連続的に
行なわれ、室内の温度や湿度といった状態量の変動の少
ない吸排気による換気を行なうことができ、高気密化が
進む住宅の換気に適し、広く普及している。その中に
は、快適な換気環境を形成すべく自動運転するものもあ
る。
【0004】例えば、特開平4ー198641号公報や
特開平5ー340577号公報には空調換気扇の自動運
転に関する技術が開示されている。これらは基本的には
室内の結露を結露センサなどで検知して、結露が検知さ
れると制御回路により送風機を運転させる構成で、前者
では、結露センサの信号に基づいて運転時間を変更でき
る工夫がなされている。後者は図7に示すように、室内
側の温度を検知する室内温度検知手段101と室内側の
湿度を検知する湿度検知手段102と、室外側の温度を
検知する室外温度検知手段103とを備えている。
【0005】空調換気装置104は、湿度検知手段10
2の信号出力があると運転開始手段105により運転が
開始される。運転が開始されると、室内温度検知手段1
01の信号と湿度検知手段102の信号とにより室内絶
対湿度が算出され、また、室内温度検知手段101の信
号と室外温度検知手段103の信号とにより壁面の温度
が予測され、この壁面の温度と室内絶対湿度とにより結
露判断手段106で結露状態の判断がなされ、これによ
り給排気量が調整されるようになっている。この他にも
浴室用のものなどには人検知手段を設け、人の在不在も
運転制御の条件にしているものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
調換気扇においては、結露を自動的に解消することはで
きるが、換気により肌寒さや蒸し暑さなどを伴うことが
あり、快適度の高い換気環境を形成し難いばかりでな
く、電力を無駄使いし勝ちであるといった問題点があっ
た。また、空調換気扇の室内側の化粧パネルなどに結露
が生じてもこれを防止できず、水滴となって室内や壁面
が汚れてしまうようなこともあった。
【0007】本発明は上記した従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その課題とするところは、快適
度の高い換気環境を、電力を無駄使いせずに形成するこ
とができる空調換気扇を得ることであり、換気扇自体の
結露による不具合を解消できる空調換気扇を得ることで
あり、そうした空調換気扇の組立性や保守性を向上させ
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】室外の空気を吸い込む給
気送風機を有する給気通路と、室内の空気を排気する排
気送風機を有する排気通路と、前記給気通路の一部を構
成する作動流体通路及び前記排気通路の一部を構成する
作動流体通路とを有する熱交換器とを備える本体ケーシ
ングと、前記給気通路の前記熱交換器より上流側に設け
られ、検知した温度情報を信号として出力する第1の温
度検知手段と、前記排気通路の前記熱交 換器より上流側
に設けられ、検知した温度情報を信号として出力する第
2の温度検知手段と、前記排気通路の前記熱交換器より
上流側に設けられ、検知した湿度情報を信号として出力
する結露検知手段と、前記結露検知手段からの信号を受
け、前記第1の温度検知手段からの信号が予め定められ
た設定値K1以上かつ前記第2の温度検知手段からの出
力が予め定められた設定値K2以上である場合には前記
給気送風機及び前記排気送風機の両方を高回転で駆動さ
せる指令を送り、前記第1の温度検知手段からの信号又
は前記第2の温度検知手段からの信号の少なくとも一方
が各々に対して設定された前記設定値K1又は前記設定
値K2に満たない場合には前記給気送風機及び前記排気
送風機の両方に低回転で駆動するよう指令を送る制御手
段とを備える。
【0009】また、制御手段は、結露検知手段が結露を
検知していた経過時間の長短に応じた残置運転を結露が
解消した後に行なって各送風機の運転を停止する構成で
ある。
【0010】室外の空気を吸い込む給気送風機を有する
給気通路と、室内の空気を排気する排気送風機を有する
排気通路と、前記給気通路の一部を構成する作動流体通
路及び前記排気通路の一部を構成する作動流体通路とを
有する熱交換器とを備える本体ケーシングと、本体ケー
シングの室内側に設けられ排気吸込口と吸気吹出口とを
有する化粧パネルと、前記化粧パネルの内側に設けられ
たヒータと、前記給気通路の前記熱交換器より上流側に
設けられ、検知した温度情報を信号として出力する第1
の温度検知手段と、前記排気通路の前記熱交換器より上
流側に設けられ、検知した温度情報を信号として出力す
る第2の温度検知手段と、前記排気通路の前記熱交換器
より上流側に設けられ、検知した湿度情報を信号として
出力する結露検知手段と、前記結露検知手段からの信号
を受けたときには、前記第1の温度検知手段からの出力
と前記第2の温度検知手段からの出力との差のに基づい
て前記ヒータへの通電を制御するとともに、前記第1の
温度検知手段からの出力と前記第2の温度検知手段から
の出力がいずれも各々に対して設定された設定値以上の
ときは各送風機を高回転で駆動させ、前記第1の温度検
知手段からの出力と 前記第2の温度検知手段からの出力
の少なくとも一方が各々に対して設定された前記設定値
に満たないときは各送風機を低回転で駆動させる構成で
ある。
【0011】また、制御手段は、結露検知手段が結露を
検知していた経過時間の長短に応じた残置運転を結露が
解消した後に行なって各送風機の運転を停止する構成で
ある。
【0012】さらに、制御手段は、一部が給気通路と排
気通路とに臨む着脱可能のケースに収納され、前記ケー
スの前記給気通路に臨む部分に第1の温度検知手段を、
前記排気通路に臨む部分に第2の温度検知手段と結露検
知手段を取り付けた。
【0013】
【作用】請求項1にかかる前記手段の採用により、結露
検知手段に結露検知出力があり、しかも第1と第2の温
度検知手段の出力がいずれも各々に対して設定された設
定値以上のときには、室外の空気と室内の空気とを迅速
に入れ換えても、室内の温度状態は不快感を感じさせる
ほど大きく変動しないので各送風機を高回転にして速や
かな結露の解消が図られる。結露検知手段に結露検知出
力があっても、第1と第2の温度検知手段の出力の少な
くとも一方が各々に対して設定された設定値に満たない
ときは、室外の空気と室内の空気とを入れ換えると、室
内の温度状態が不快感を伴うほどに変動し勝ちになるの
で、各送風機を低回転にして急激な室内の温度状態の変
化を回避しながら穏やかな結露の解消が図られる。
【0014】請求項2にかかる前記手段の採用により、
結露検知手段に結露検知出力があり、しかも第1と第2
の温度検知手段の出力がいずれも各々に対して設定され
た設定値以上のときには、室外の空気と室内の空気とを
迅速に入れ換えても、室内の温度状態は不快感を感じさ
せるほど大きく変動しないので各送風機を高回転にして
速やかな結露の解消が図られる。結露検知手段に結露検
知出力があっても、第1と第2の温度検知手段の出力の
少なくとも一方が各々に対して設定された設定値に満た
ないときは、室外の空気と室内の空気とを入れ換える
と、室内の温度状態が不快感を伴うほどに変動し勝ちに
なるので、各送風機を低回転にして急激な室内の温度状
態の変化を回避しながら穏やかな結露の解消が図られ
る。このようにして結露が解消されれば、結露検知手段
が結露を検知していた経過時間の長短に応じた残置運転
が行なわれて各送風機の運転が停止される。
【0015】請求項3にかかる前記手段の採用により、
結露検知手段に結露検知出力があり、第1と第2の温度
検知手段の出力の差が大きいときには、ヒータが通電さ
れヒータの熱による化粧パネルの結露の解消が行なわれ
るとともに、第1と第2の温度検知手段の出力がいずれ
も各々に対して設定された設定値以上であれば、室外の
空気と室内の空気とを迅速に入れ換えても、室内の温度
状態は不快感を感じさせるほど大きく変動しないので各
送風機を高回転にして送風による速やかな結露の解消も
図られる。結露検知手段に結露検知出力があっても、第
1と第2の温度検知手段の出力の少なくとも一方が各々
に対して設定された設定値に満たず、第1と第2の温度
検知手段の出力の差も小さいときには、結露の解消にヒ
ータの熱を使う程でもないことから、ヒータには通電さ
れず、各送風機を低回転にして急激な室内の温度状態の
変化を回避しながら穏やかな結露の解消が図られる。
【0016】請求項4にかかる前記手段の採用により、
結露検知手段に結露検知出力があり、第1と第2の温度
検知手段の出力の差が大きいときには、ヒータが通電さ
れヒータの熱による化粧パネルの結露の解消が行なわれ
るとともに、第1と第2の温度検知手段の出力がいずれ
も各々に対して設定された設定値以上であれば、室外の
空気と室内の空気とを迅速に入れ換えても、室内の温度
状態は不快感を感じさせるほど大きく変動しないので各
送風機を高回転にして送風による速やかな結露の解消も
図られる。結露検知手段に結露検知出力があっても、第
1と第2の温度検知手段の出力の少なくとも一方が各々
に対して設定された設定値に満たず、第1と第2の温度
検知手段の出力の差も小さいときには、結露の解消にヒ
ータの熱を使う程でもないことから、ヒータには通電さ
れず、各送風機を低回転にして急激な室内の温度状態の
変化を回避しながら穏やかな結露の解消が図られる。こ
のようにして結露が解消されれば、結露検知手段が結露
を検知していた経過時間の長短に応じた残置運転が行な
われて各送風機の運転が停止される。
【0017】請求項5にかかる前記手段の採用により、
請求項1〜請求項4までのいずれかに係る前記作用とと
もに、ケースの着脱操作のみで制御手段も各検知手段も
一括して本体ケーシングに組付け或いは本体ケーシング
から取外すことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 実施例1. 図1は本発明の一実施例を示す空調換気扇の構成を示す
断面図であり、図2は制御動作を示すフローチャートで
ある。
【0019】この空調換気扇は図1に示すように、天井
裏の空間に取り付ける本体と天井面Cに添って本体の下
面に装着される化粧パネル1からなる。本体は下面の開
放した箱型の本体ケーシング2内に換気機能部品を組込
んだ構成である。即ち、室外の空気を吸い込む給気送風
機3と室内の空気を排気する排気送風機4とが本体ケー
シング2に組み込まれ、給気送風機3の吐出し側には一
部を熱交換器5の一方の作動流体通路で構成した給気通
路6が設けられ、排気送風機4の吸込み側には一部を熱
交換器5のもう一方の作動流体通路で構成した排気通路
7が設けられている。
【0020】給気通路6の出口端は化粧パネル1の給気
吹出口8で室内に通じ、排気通路7の入口端は化粧パネ
ル1の給気吹出口8に並んで形成された排気吸込口9に
通じている。熱交換器5の排気流を通す作動流体通路は
排気流の流れ方向に向かって下り勾配となるように形成
され、その下傾端の下方にはドレン皿10が熱交換器5
の保持部11を兼ねて取り付けられている。給気送風機
3の吸込み側と排気送風機4の吐出し側は共にダクト接
続可能の給気接続口12と排気接続口13としてそれぞ
れ本体ケーシング2の背面側に横並びに構成されてい
る。
【0021】ドレン皿10は一側端の両端に筒状の排水
管接続口14と軸部15とが同一軸線上に突設され、こ
の排水管接続口14により本体ケーシング2に垂直方向
への回動を可能に軸支されている。ただし通常は、排水
管接続口14側が下傾端となる若干の勾配を持つ状態に
ストッパ等により保持されている。排水管接続口14に
は排水管が接続され所定の排水場所に連絡される。また
給気接続口12と排気接続口13とにもダクトが接続さ
れそれぞれ室外へ連絡される。
【0022】なお、図1におけるイ矢印は給気流の流れ
を、ロ矢印は排気流の流れをそれぞれ示している。ま
た、給気通路6と排気通路7とは全経路にわたり独立状
態に仕切部材16等で区分され、給気送風機3と排気送
風機4とは回転数可変の共通のモータ17により駆動さ
れる。
【0023】本体ケーシング2の給気送風機3と排気送
風機4とが並ぶ一側がわ内部には制御手段としての制御
回路18が組込まれている。この制御回路18には熱交
換器5より上流側となる給気接続口12近くの給気通路
6に、当該部の周囲温度を検知する第1の温度検知手段
19と、熱交換器5より上流側となる排気吸込口9近く
の排気通路7に、当該部の周囲温度を検知する第2の温
度検知手段20と、これに並んで当該部の結露状態を検
知する結露検知手段21とが接続されている。
【0024】第1の温度検知手段19は例えば温度変化
に応じて抵抗値が変化する素子などで構成され、検知し
た温度情報を信号として制御回路18に出力する。第2
の温度検知手段20も例えば温度変化に応じて抵抗値が
変化する素子などで構成され、検知した温度情報を信号
として制御回路18に出力する。結露検知手段21は例
えば湿度変化に応じて抵抗値が変化する素子などで構成
され、検知した湿度情報を信号として制御回路18に出
力する。
【0025】制御回路18は、図2に示すような制御に
ついてのアルゴリズムをもつモータ17の自動運転制御
回路として構成されている。この図2に基づいてこの実
施例の空調換気扇の動作を以下において説明する。即
ち、電源の投入とともに制御動作がスタートとし、ま
ず、ステップ1において結露検知手段21の結露検知出
力が有るか無いかが判定される。無ければステップ8に
進みモータ17は停止状態に置かれ、空調換気扇は停止
したままである。結露検知手段21の結露検知出力が有
ると、ステップ2に進む。ステップ2では、第1の温度
検知手段19の出力が設定された設定値K1以上かどう
かが判定される。設定値K1以上であればステップ3へ
進み、満たなければステップ5へ進む。ステップ3では
第2の温度検知手段20の出力が設定された設定値K2
以上かどうかが判定される。また、ステップ5ではモー
タ17を低速で駆動させ給気送風機3と排気送風機4と
を低回転で駆動させる。
【0026】第1の温度検知手段19についてのK1は
例えば15℃程度であり、第2の温度検知手段20につ
いてのK2は第1の温度検知手段19よりも高い例えば
20℃程度に設定される。ステップ3でK2以上であれ
ばステップ4へ進み、ステップ4ではモータ17を高速
で駆動させ給気送風機3と排気送風機4とを高回転で駆
動させる。ステップ3でK2に満たないときは、ステッ
プ5に進み、モータ17を低速で駆動させ給気送風機3
と排気送風機4とを低回転で駆動させる。ステップ4と
ステップ5の後はいずれもステップ6へ進み、ステップ
6において結露が消えたかどうかが判定される。消えて
いなければステップ2に戻り上記動作を繰り返す。結露
が消えていれば、ステップ7において結露検知手段21
が結露を検知していた経過時間の長短に応じてタイマに
よる残置運転を行ない、ステップ8においてモータ17
を停止して運転を終える。以降はステップ1からの動作
が繰り返される。
【0027】即ち、結露検知手段21に結露検知出力が
あり、しかも第1と第2の温度検知手段19,20の出
力がいずれも各々に対して設定された設定値K1,K2
以上のときには、室外の空気と室内の空気とを迅速に入
れ換えても、室内の温度状態は不快感を感じさせるほど
大きく変動しないので給気送風機3と排気送風機4とを
高回転にして速やかな結露の解消が図られる。結露検知
手段21に結露検知出力があっても、第1と第2の温度
検知手段19,20の出力の少なくとも一方が各々に対
して設定された設定値K1,K2に満たないときは、室
外の空気と室内の空気とを入れ換えると、室内の温度状
態が不快感を伴うほどに変動し勝ちになる状況下にある
場合が多いことから、給気送風機3と排気送風機4とを
低回転にして急激な室内の温度状態の変化を回避しなが
ら穏やかな結露の解消が図られる。このようにして結露
が解消されれば、結露検知手段21が結露を検知してい
た経過時間の長短に応じた残置運転が行なわれるので、
運転と停止が短時間に繰り返されるような不都合はな
い。従って、換気により肌寒さや蒸し暑さなどを伴うこ
とが少ない、快適度の高い換気環境を形成でき、状況に
即した結露解消に関する換気運転が行なわれるので電力
の無駄使いも少なくなる。
【0028】実施例2. 図3は本発明の実施例2にかかる制御動作を示すフロー
チャートである。この実施例2も、空調換気扇自体の構
成は実施例1で示したものと同じである。従って、実施
例1にかかる図1を援用して説明することにする。この
実施例2はモータ17の回転を無段階に制御するように
制御回路18を構成したものである。
【0029】制御回路18の制御についてのアルゴリズ
ムを示す図3に基づいてこの実施例2の空調換気扇につ
いて説明する。即ち、電源の投入とともに制御動作がス
タートとし、まず、ステップ1において結露検知手段2
1の結露検知出力が有るか無いかが判定される。無けれ
ばステップ6に進みモータ17は停止状態に置かれ、空
調換気扇は停止したままである。結露検知手段21の結
露検知出力が有ると、ステップ2に進む。ステップ2で
は、第2の温度検知手段20の出力値に定数aを乗じた
値と、第1の温度検知手段19の出力値に定数bを乗じ
た値と、定数cとを加算してN値を算出し、ステップ3
に進む。ステップ3ではステップ2で算出されたN値に
基づきモータ17をN回転で駆動させ、ステップ4に進
む。ステップ4では結露が消えたかどうかが判定され、
消えていなければステップ2に戻り上記動作を繰り返
す。結露が消えていれば、ステップ5において結露検知
手段21が結露を検知していた経過時間の長短に応じて
タイマによる残置運転を行ない、ステップ6においてモ
ータ17を停止して運転を終える。以降はステップ1か
らの動作が繰り返される。
【0030】この実施例2の空調換気扇は、実施例1の
ものよりモータ17の回転数の制御が無段階で緻密にな
り、より状況に適した結露の解消に関する給排気換気
を、快適性を一層損なうことなく行なうことができる
が、基本的な換気動作は実施例1のものと同じである。
【0031】実施例3. 図4は本発明の実施例3にかかる空調換気扇の構成を示
す断面図であり、図5はその制御動作を示すフローチャ
ートである。この実施例3も、化粧パネル1を除く空調
換気扇自体の構成は実施例1で示したものと同じであ
る。従って、実施例1のものと同じ部分については同一
の符号を用いそれらの説明は省略する。この実施例3
は、化粧パネル1の内側の結露を状況によっては熱も使
ってより速やかに解消しようとするものである。
【0032】即ち、化粧パネル1の内側には電気ヒータ
22が設けられ、制御回路18によってその通電を制御
するように構成されている。これ以外の基本的な構成は
実施例1のものと同じである。この実施例3の制御回路
18は図5に示すような制御動作を行なう。即ち、電源
の投入とともに制御動作がスタートとし、まず、図5に
おけるステップ1において結露検知手段21の結露検知
出力が有るか無いかが判定される。無ければステップ1
1に進みモータ17は停止状態に置かれ、空調換気扇は
停止したままである。結露検知手段21の結露検知出力
が有ると、ステップ2に進み、ステップ2において第2
の温度検知手段20の出力値と第1の温度検知手段19
の出力値の差の絶対値が設定値以上かどうかが判定され
る。要するにステップ2では内外の温度差が結露し易さ
の度合いとして掌握される。結露し易さの度合いが所定
以上であれば、ステップ3に進み、満たさなければステ
ップ4に進む。ステップ3では電気ヒータ22への通電
が行なわれ、ステップ4へ進む。ステップ4では、第1
の温度検知手段19の出力が設定された設定値K1以上
かどうかが判定される。設定値K1以上であればステッ
プ5へ進み、満たなければステップ7へ進む。ステップ
5では第2の温度検知手段20の出力が設定された設定
値K2以上かどうかが判定される。また、ステップ7で
はモータ17を低速で駆動させ給気送風機3と排気送風
機4とを低回転で駆動させる。
【0033】第1の温度検知手段19についてのK1は
例えば15℃程度であり、第2の温度検知手段20につ
いてのK2は第1の温度検知手段19よりも高い例えば
20℃程度に設定される。ステップ5でK2以上であれ
ばステップ6へ進み、ステップ6ではモータ17を高速
で駆動させ給気送風機3と排気送風機4とを高回転で駆
動させる。ステップ5でK2に満たないときは、ステッ
プ7に進み、モータ17を低速で駆動させ給気送風機3
と排気送風機4とを低回転で駆動させる。ステップ6と
ステップ7の後はいずれもステップ8へ進み、ステップ
8において結露が消えたかどうかが判定される。消えて
いなければステップ2に戻り上記動作を繰り返す。結露
が消えていれば、ステップ9おいて電気ヒータ22への
通電を停止し、ステップ10において結露検知手段21
が結露を検知していた経過時間の長短に応じてタイマに
よる残置運転を行ない、ステップ11においてモータ1
7を停止して運転を終える。以降はステップ1からの動
作が繰り返される。
【0034】この実施例3のものの特徴は、第2と第1
の温度検知手段20,19の出力の差が大きいときに
は、電気ヒータ22も通電されその熱と送風とによる化
粧パネル1の結露の解消が速やかに行なわれることであ
り、これにより結露が水滴となって床などに滴下するよ
うな不都合はなくなる。これ以外の機能は実施例1のも
のと同じであるのでその説明は省略する。
【0035】実施例4. 図6は本発明の実施例4にかかる空調換気扇の構成を示
す断面図である。この実施例4は、実施例1,2,3の
ものの制御回路18と各検知手段の本体ケーシング2に
対する構成に関するもので、この点を除く構成は実施例
1,2,3で示したものと同じである。従って、実施例
1,2,3のものと同じ部分については同一の符号を用
いそれらの説明は省略する。
【0036】この実施例4の空調換気扇はその制御回路
18を、一部がそれぞれ給気通路6の給気接続口12の
近傍と排気通路7の排気吸込口9の近傍に臨むケース2
3に収納されている。ケース23自体は化粧パネル1を
外した状態で本体ケーシング2の内部一側側にねじなど
の操作で着脱することができる。ケース23の給気通路
6の給気接続口12の近傍に臨む部分24には第1の温
度検知手段19が取り付けられ、排気通路7の排気吸込
口9の近傍に臨む部分25には第2の温度検知手段20
と結露検知手段21とが取り付けられている。これらの
各検知手段と制御回路18とはケース23とともに一括
して取り扱うことができる。これ以外の構成は実施例
1,2,3のものと同じであるのでその説明は省略す
る。この空調換気扇では制御にかかる部分の組み立て
や、保守点検がケース23の扱いにより一括して実施で
きるので簡単になる。これ以外の機能は実施例1,2,
3のものと同じである。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、換気により肌
寒さや蒸し暑さなどを伴うことが少なく、快適度の高い
換気環境を形成しながら、状況に即した結露解消に関す
る換気運転を実施できる空調換気扇が得られる。
【0038】請求項2の発明によれば、換気により肌寒
さや蒸し暑さなどを伴うことが少なく、快適度の高い換
気環境を形成しながら、状況に即した結露解消に関する
換気運転を実施でき、電力の無駄使いも少ない空調換気
扇が得られる。
【0039】請求項3の発明によれば、肌寒さや蒸し暑
さなどを伴うことが少なく、快適度の高い換気環境を形
成しながら、状況に即しヒータの熱も使った結露解消に
関する換気運転を実施できる空調換気扇が得られる。
【0040】請求項4の発明によれば、肌寒さや蒸し暑
さなどを伴うことが少なく、快適度の高い換気環境を形
成しながら、状況に即しヒータの熱も使った結露解消に
関する換気運転を行なう電力の無駄使いも少ない空調換
気扇が得られる。
【0041】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4までのいずれかに係る前記効果とともに、ケースの
着脱操作のみで制御手段も各検知手段も一括して本体ケ
ーシングに組付け或いは本体ケーシングから取外すこと
ができ、組立性や保守性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の空調換気扇を示す縦断面
図である。
【図2】この発明の実施例1の制御回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】この発明の実施例2の制御回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】この発明の実施例3の空調換気扇を示す縦断面
図である。
【図5】この発明の実施例3の制御回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】この発明の実施例4の空調換気扇の断面図であ
る。
【図7】従来の空調換気扇の自動運転にかかる構成図で
ある。
【符号の説明】
1 化粧パネル 2 本体ケーシング 3 給気送風機 4 排気送風機 5 熱交換器 6 給気通路 7 排気通路 9 排気吸込口 12 給気接続口 17 モータ 18 制御回路 19 第1の温度検知手段 20 第2の温度検知手段 21 結露検知手段 22 電気ヒータ 23 ケース 24 部分 25 部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−255748(JP,A) 特開 平1−310244(JP,A) 特開 平5−106891(JP,A) 特開 平3−31635(JP,A) 特開 平4−198641(JP,A) 実開 平1−75736(JP,U) 実開 昭62−117438(JP,U) 実開 昭62−138132(JP,U) 実開 昭58−64924(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/08 - 7/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室外の空気を吸い込む給気送風機を有する
    給気通路と、室内の空気を排気する排気送風機を有する
    排気通路と、前記給気通路の一部を構成する作動流体通
    路及び前記排気通路の一部を構成する作動流体通路とを
    有する熱交換器とを備える本体ケーシングと、 前記給気通路の前記熱交換器より上流側に設けられ、検
    知した温度情報を信号として出力する第1の温度検知手
    段と、 前記排気通路の前記熱交換器より上流側に設けられ、検
    知した温度情報を信号として出力する第2の温度検知手
    段と、 前記排気通路の前記熱交換器より上流側に設けられ、検
    知した湿度情報を信号として出力する結露検知手段と、 前記結露検知手段からの信号を受け、前記第1の温度検
    知手段からの信号が予め定められた設定値K1以上かつ
    前記第2の温度検知手段からの出力が予め定められた設
    定値K2以上である場合には前記給気送風機及び前記排
    気送風機の両方を高回転で駆動させる指令を送り、前記
    第1の温度検知手段からの信号又は前記第2の温度検知
    手段からの信号の少なくとも一方が各々に対して設定さ
    れた前記設定値K1又は前記設定値K2に満たない場合
    には前記給気送風機及び前記排気送風機の両方に低回転
    で駆動するよう指令を送る制御手段とを備えることを特
    徴とする空調換気扇。
  2. 【請求項2】制御手段は、結露検知手段が結露を検知し
    ていた経過時間の長短に応じた残置運転を結露が解消し
    た後に行なって各送風機の運転を停止する構成であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の空調換気扇。
  3. 【請求項3】室外の空気を吸い込む給気送風機を有する
    給気通路と、室内の空気を排気する排気送風機を有する
    排気通路と、前記給気通路の一部を構成する作動流体通
    路及び 前記排気通路の一部を構成する作動流体通路とを
    有する熱交換器とを備える本体ケーシングと、 本体ケーシングの室内側に設けられ排気吸込口と吸気吹
    出口とを有する化粧パネルと、 前記化粧パネルの内側に設けられたヒータと、 前記給気通路の前記熱交換器より上流側に設けられ、検
    知した温度情報を信号として出力する第1の温度検知手
    段と、 前記排気通路の前記熱交換器より上流側に設けられ、検
    知した温度情報を信号として出力する第2の温度検知手
    段と、 前記排気通路の前記熱交換器より上流側に設けられ、検
    知した湿度情報を信号として出力する結露検知手段と、 前記結露検知手段からの信号を受けたときには、前記第
    1の温度検知手段からの出力と前記第2の温度検知手段
    からの出力との差のに基づいて前記ヒータへの通電を制
    御するとともに、前記第1の温度検知手段からの出力と
    前記第2の温度検知手段からの出力がいずれも各々に対
    して設定された設定値以上のときは各送風機を高回転で
    駆動させ、前記第1の温度検知手段からの出力と前記第
    2の温度検知手段からの出力の少なくとも一方が各々に
    対して設定された前記設定値に満たないときは各送風機
    を低回転で駆動させる構成であることを特徴とする空調
    換気扇。
  4. 【請求項4】制御手段は、結露検知手段が結露を検知し
    ていた経過時間の長短に応じた残置運転を結露が解消し
    た後に行なって各送風機の運転を停止する構成であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の空調換気扇。
  5. 【請求項5】制御手段は、一部が給気通路と排気通路と
    に臨む着脱可能のケースに収納され、前記ケースの前記
    給気通路に臨む部分に第1の温度検知手段を、前記排気
    通路に臨む部分に第2の温度検知手段と結露検知手段を
    取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いず
    れか記載の空調換気扇。
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