JPH10281729A - マーク位置検出装置および方法 - Google Patents

マーク位置検出装置および方法

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JPH10281729A
JPH10281729A JP9085152A JP8515297A JPH10281729A JP H10281729 A JPH10281729 A JP H10281729A JP 9085152 A JP9085152 A JP 9085152A JP 8515297 A JP8515297 A JP 8515297A JP H10281729 A JPH10281729 A JP H10281729A
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Kazuaki Suzuki
一明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハステージを移動したまま複数回アライメ
ントマークを取込むことができるマーク位置検出装置を
提供する。 【解決手段】ウエハステージ5を移動させたまま、CC
Dなどの撮影素子S1は、パルス発光に同期してウエハ
マークWM1を複数回撮像して複数の画像データをサン
プリングして記憶する。パルス発光時のウエハステージ
5の位置を干渉計7で計測して記憶する。複数の画像デ
ータを加算する際に、ウエハステージ5の移動量を考慮
する。たとえば、パルス発光間隔の間のウエハステージ
5の移動量が2画素分であれば、2画素分各画像データ
をずらして加算する。補間計算で信号をずらして加算し
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
液晶ガラス基板の製造工程、特にリソグラフィ工程に使
用する露光装置におけるマーク位置検出装置および方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の露光装置における結像検
出タイプのマーク位置検出装置では、レチクル上に設け
た所定の間隔で並設された挟み込みマーク(指標パター
ン)の像と、ウエハやガラス基板などの感光基板上のア
ライメントマーク、たとえばラインアンドスペースの像
を投影光学系、結像光学系を介して撮像素子に結像し、
撮像素子からの画像データに基づいて感光基板の位置検
出を行っている。また、投影光学系とは別の対物光学系
を介してアライメント光学系内にウエハと略共役な関係
で指標板を設け、この指標板上に設けられた指標パター
ンとウエハアライメントマークとの像を結像光学系を介
して撮像素子に結像し、撮像素了からの画像データに基
づいて感光基板の位置検出を行うものも知られている。
このような位置検出装置では、指標パターンとアライメ
ントマークを複数回撮像して複数の枚の画像を得、これ
ら複数枚の画像を平均化処理して計測再現性を向上させ
ることが通常行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】撮像素子による画像デ
ータ取得にあたっては、画像のSNを良くするためには
10msecオーダの画像蓄積時問が必要であり、この
間にウエハステージが微小移動してしまうとマーク像が
ぼけてしまうという不都合がある。このため従来の位置
検出装置では、画像データ取得に先立ってウエハステー
ジを所走位置に対して数nm〜10nmの誤差内に精密
位置決めし、ウエハステージを十分静止させた後に画像
データを取得している。このため、アライメントに先立
つステージ位置決め時間が長くなり、スループットが低
下するという問題がある。また、複数枚の画像を用いて
平均化処理を行なう際も、単純に各画像データを加算し
ただけでは、各画像データ取得時のウエハステージの位
置ずれ分だけ合成後のマーク像がボケてしまうという問
題がある。
【0004】本発明の目的は、基板ステージを移動した
ままアライメントマークを取込み、像ボケが発生しない
ように平均化処理を行なうようにしたマーク位置検出装
置および方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)一実施の形態の図に対応づけて本発明を説明する
と、請求項1〜4の発明は、ステージ5上に載置された
基板W上のマークWM1を撮像してその位置を検出する
マーク位置検出装置に適用される。請求項1の発明で
は、基板W上のマークWM1にパルス光を照射する位置
検出用照射手段105と、パルス光の発光に同期してマ
ークWM1を撮像する撮像素子S1と、撮像時点の基板
ステージ5の位置を読み取る位置検出手段7と、この位
置検出手段7で読取ったステージ5の位置を記憶する位
置記憶手段200と、撮像素子S1で撮像された画像デ
ータを記憶する画像記憶手段200とを具備することに
より上記の目的を達成する。 (2)請求項2のマーク位置検出装置のように、画像記
憶手段200に記憶されている複数の画像データと位置
記憶手段200に記憶されている複数の画像データに対
応する位置データとに基づいて、マークの合成画像を生
成する画像合成手段200を備えることができる。 (3)請求項3のマーク位置検出装置のように、複数の
画像データに対して撮像素子S1の各画素の信号を互に
加算する際、各撮像時点において位置検出手段7で検出
されたステージ5の変動量分だけ各画素の信号を補正し
て加算することが好ましい。 (4)請求項4のマーク位置検出装置のように、ステー
ジ5を移動させたまま複数回マークWM1を撮像するの
が好ましい。 (5)請求項5〜8の発明は、ステージ5上に載置され
た基板W上のマークWM1を撮像素子S1で撮像してそ
の位置を検出するマーク位置検出方法に適用される。請
求項5の発明は、基板W上のマークにパルス光を照射す
る照射工程と、パルス光の発光に同期してマークを撮像
する撮像工程と、撮像時点の基板ステージの位置を読み
取る位置検出工程と、この位置検出工程で読取ったステ
ージの位置を記憶する位置記憶工程と、撮像された画像
データを記憶する画像記憶工程とを具備することによ
り、上記目的を達成する。 (6)請求項6のマーク位置検出方法のように、画像記
憶工程で記憶した複数の画像データと、位置記憶工程で
記憶した、複数の画像データに対応する位置データとに
基づいて、マークの合成画像を生成する画像合成工程を
備ることができる。 (7)請求項7のマーク位置検出方法のように、複数の
画像データに対して撮像素子の各画素の信号を互に加算
する際、各撮像時点において検出したステージ5の変動
量分だけ各画素の信号を補正して加算するのが好まし
い。 (8)請求項8のマーク位置検出方法のように、ステー
ジ5を移動させたままパルス光に同期して複数回マーク
を撮像するのが好ましい。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1〜4を参照して、本発
明をウエハに半導体回路を投影露光する投影露光装置に
適用した場合の実施の形態について説明する。
【0008】本実施の形態によるマーク位置検出装置
は、位置検出用光源として、XeランプやNeランプな
どの放電管(閃光時問は数μsecのオーダ)やパルス
レーザ(パルス幅は数10〜数100nsecのオー
ダ)を用い、ウエハステージを連続移動させながら、パ
ルス光に同期させてウエハマークと指標パターンを複数
回撮像し、複数枚の画像に基づいてウエハマークの位置
を検出するものである。そして、ウエハマークと指標パ
ターンを撮像した各々の時点のウエハステージの位置を
検出し、複数の画像を平均化処理する際、たとえば加算
する際、各画像データ取得時のウエハステージの位置ず
れ分を補正して加算することにより、精度よくウエハマ
ークの位置を検出するようにするものである。
【0009】図1は本発明によるマーク位置検出装置を
搭載した投影露光装置の一例を示す全体構成図である。
水銀ランプやパルスレーザ(エキシマレーザなど)から
なる光源100から射出した露光光はレンズ系101、
ミラー102、コンデンサレンズ1からなる照明光学系
を介してレチクルRを均一な照度で照明する。レチクル
Rを透過した露光光は投影レンズPLを介してウエハW
上に結像し、レチクルRのパターンは投影レンズPLを
介してウエハ上に転写される。ウエハWはXYステージ
5上のウエハホルダ3に載置されており、XYステージ
5はモータ等の駆動系103により2次元移動可能とな
っている。XYステージ5の2次元的な位置はXYステ
ージ干渉計7により計測され、このデータは主制御系2
00に送られる。主制御系はこのデータに基づいて駆動
系103を制御する。
【0010】この投影露光装置にはオフアクシス方式の
アライメント系AL1が搭載されている。このオフアク
シス方式のアライメント系AL1は、非露光光を用い
て、投影レンズPLとは別の対物レンズ29を介してウ
エハW上のアライメントマークWMlを検出するもので
ある。オフアクシスアライメント系AL1において、パ
ルス型の非露光光を射出する光源105からの光はリレ
ーレンズ21を介して視野絞り23を照明する。オフア
クシスアライメントのための光源波長(非露光波長)は
レジスト膜による干渉効果低滅のため、XeランプやN
eランプのスペクトルのうち可視領域から赤外領域(5
50nm〜900nm程度)を用いている。
【0011】視野絞り23はウエハW上の視野を規定す
るものであり、視野絞りの像はリレーレンズ25、ハー
フミラー27、指標板106、対物レンズ29を介して
ウエハW上に結像される。このように、視野絞り23に
よってウエハW上の照野が規定され、ウエハW上のアラ
イメントマークWM1の周辺のみが照明される。
【0012】図2によりアライメントマークWM1と指
標パターンAMについて説明する。透明なガラス板から
なる指標板106には、図2(a)に示すように、所定
の反射率を有する一対の遮光部Crが所定の間隔で形成
されている。アライメントマークWM1は、図2(b)
に示すように、例えば計測方向にDuty比1:1のラ
インアンドスペースで形成された3本のマークである。
【0013】図1において、アライメントマークWM1
からの戻り光は対物レンズ29、指標板106、ハーフ
ミラー27、第2対物レンズ31を介して1次元アレイ
センサまたはCCD等の撮像素子S1上に結像される。
指標板106は対物レンズ29に関してウエハWとほぼ
共役な関係で配置されており、第2対物レンズ31は指
標パターンMの像を撮像素子S1上に結像するものであ
る。このためアライメントマークWM1および指標パタ
ーンMの像は第2対物レンズ31を介して撮像素子Sl
上に結像される。
【0014】図1の投影露光装置はまた、TTR(スル
ーザレチクル)方式の第2のアライメント系AL2を備
えている。アライメント系AL2は光源104としてパ
ルス光源を備えている。露光光源が放電管やパルスレー
ザの場合には、その光の一部を導いて用いることもでき
る。また、露光光源が水銀ランプのように連続光源の場
合には、露光波長とほぼ同一波長のパルスレーザか、X
eランプなどの放電管のスペクトルから同一波長部を取
り出すことになる。また、投影光学系PLがアライメン
ト光の波長に対し十分色消しがなされて收差が小さい場
合には、露光波長と異なる波長域のアライメント光を用
いることができる。
【0015】光源104からのアライメント光はリレー
レンズ11を介して視野絞り13を照射する。視野絞り
13はオフアクシス方式の場合と同じくウエハW上の照
野を規定するものであり、視野絞りの像はハーフミラー
15、対物レンズ17を介してレチクルマークRMを照
明する。レチクルマークRMを透過した光は投影レンズ
PLを介してウエハW上のマークWM2を照明する。ウ
エハマークWM2からの反射光は再び投影レンズPLを
介してレチクルRM上に結像され、ウエハマークWM2
の像およびレチクルマークRMの像は対物レンズ17、
ハーフミラー15、リレーレンズ19を介して撮像素子
S2上に結像される。
【0016】このスルーザレチクル方式はオフアクシス
方式に比べ、指標板l06上のパターンMがレチクルマ
ークRMと対応していること以外、基本的には同様な構
成であり、以下では、オフアクシス方式を用いた場合に
ついて説明する。
【0017】なお、スルーザレチクル方式のアライメン
トにおいては、一般に、ウエハW上の各チップごとにア
ライメントマーク位置を検出して位置合わせを行なうの
で、計測再現性が良好な場合は、重ね合わせ精度は高く
なるものの1枚のウエハWの露光処理時間が長くなる。
一方、オフアクシス方式のアライメントにおいては、1
度ウエハW全体の位置合わせが完了したらチップの配列
にしたがってウエハWをステッピングさせるだけなの
で、露光処理時間は短縮される。
【0018】この場合、いわゆるEGA(Enhancement
Global Alignment)方式を採用して、1枚のウエハW上
の適宜選択された複数のアライメントマークについて位
置検出を行なって設計位置との位置誤差を算出し、実際
にウエハWをステッピング移動させて各チップに位置合
わせを行なう際に、位置誤差が最小となるようなチップ
の配列を演算し、その演算結果に基づいてウエハWをス
テッピングする方式も知られている。この場合、多マー
ク検出による平均化効果で計測再現性が向上する。本発
明はこれら各方式のいずれにも採用することができる。
【0019】以下、図1の投影露光装置のオフアクシス
アライメント系AL1により指標パターンAMとウエハ
マークWM1を複数回撮像してウエハマークの位置を検
出する手順について説明する。
【0020】オフアクシスアライメント光学系AL1で
指標板106上の指標パターンとウエハW上のアライメ
ントマークを撮像した場合、撮像素子S1で得られるア
ライメント信号波形は図2(c)に示すようになる。挟
み込み指標パターンAMとラインアンンドスペースのウ
エハマークWM1により、撮像素子Sl上からは図2
(c)のような波形信号が得られる。この信号を用い
て、指標板位置、ウエハマーク位置をそれぞれエッジス
ライス法等により求めれば、指標板106上のパターン
AMに対するウエハマークWM1の位置を決定できる。
【0021】次に、図3を参照して複数回のウエハマー
クと指標パターンのサンプリングについて説明する。図
3(a)はアライメント光源104を発光させるための
発光トリガ信号の出力タイミングを示すグラフ、図3
(b)はアライメント方向でのウエハステージの位置の
変化を示すグラフである。
【0022】本実施の形態では、アライメント光源10
4に発光を許容する位置決め許容域は比較的広く、たと
えば100〜150nm程度に設定する。そして、位置
決めモードにおいて、干渉計7からの検出信号に基づい
て、ウエハマーク位置が設計上の位置である図3(b)
の原点位置0を基準とした所定の許容域に入ったことを
認識すると、その基準位置を目標としたサーボ制御を行
なう。
【0023】図3(a)の時刻t0においてウエハステ
ージの位置が許容域に入ると、主制御系200は撮像素
子S1の各画素をリセットし、その後、時刻t1でアラ
イメント光源104に発光トリガ信号を送る。光源10
4は発光トリガ信号により発光し、アライメント系AL
1を介してウエハWのウエハアライメントマークWM1
を照明する。撮像素子S1は、リセット信号が印加され
るまでの間、マークWM1からの反射光を受光して蓄積
する。発光間隔はおよそ20msecであり、電荷蓄積
は充分に行なわれる。そして発光の瞬間のウエハステー
ジ5の計測方向位置x1を干渉計7から取り込む。
【0024】次に、主制御系200は撮像素子S1から
画像データGD1を取り込み、各画素をリセットする。
時刻t2で次の発光トリガ信号を送ると光源104は発
光し、アライメント系AL1を介してウエハWのウエハ
アライメントマークWM1を照明する。撮像素子S1は
マーク像を受光して電荷を蓄積する。発光の瞬間のウエ
ハステージ5の計測方向位置x2を取り込む。そして撮
像素子S1から画像データGD2を取り込み、各画素を
リセットする。さらに時刻t3で次の発光トリガ信号を
送ると光源104が発光し、撮像素子S1がウエハマー
ク像を受光して電荷を蓄積する。発光の瞬間のウエハス
テージ5の計測方向位置x3を取り込む。そして、撮像
素子S1から画像データGD3を取込む。以下、同様の
ことを、予め定められたパルス数分(たとえば5画像
分)の画像データが得られるまで繰り返す。
【0025】図3(d)は各パルス光で撮像された1枚
の画像の信号データ(画像データ)を示す。パルス光の
発光時間間隔は20msec程度であるが、ウエハステ
ージ5が移動しているので、各々の画像データは計測方
向(x方向)に、ステージ5の移動速度と発光時間間隔
の積に相当する微小量ずれている。図3(c)は図3
(d)のa部の拡大図であるが、画像データGD1、G
D2、GD3のエッジは、それぞれ計測方向にずれてい
る。
【0026】そこで、複数枚の画像データGD1、GD
2、GD3、…GDnを各パルスに対応したウエハステ
ージ5の位置情報にて補正しつつ加算し、ボケがない最
終位置決めデータを合成する。複数枚の画像データを加
算する場合、画素の分解能が高く、1画素当たりの長さ
が所望のアライメント精度に比べ十分小さいときには、
各パルスに対応した位置ずれ分の画素数だけ画像データ
をずらせて加算すればよい。
【0027】しかしながら、通常、ウエハマークの計測
方向の長さはマルチマーク全体で数10μmあるため、
撮像素子の視野はウエハW面上に換算して100μm程
度である。撮像素子の画素数を1024チャンネル(画
素)とすれば、1画素の長さは100nm弱となり、所
望の精度である10〜20nmよりずっと大きく、むし
ろ、アライメントのための位置決め許容域程度の大きさ
である。そこでこのような場合は、隣合う画素間でl次
補間、あるいは2次補間をして加算するのが好ましい。
【0028】たとえば図4(a)と(b)は画像データ
GD1とGD2の第1チャンネル〜第3チャンネルの信
号波形を示すものであり、時刻t1〜時刻t2の間にウ
エハステージ5が(画素幅×0.3)だけ移動した場合
を示している。この場合、画像データGD1とGD2の
各画素を1次補間によりGD2基準で合成した後のデー
タは、第1画素,第2画素についてそれぞれ次のように
表すことができる。
【数1】 GDT1=I11+(0.7×I1+0.3×I2) GDT2=I12+(0.7×I2+0.3×I3) ここで、GDT1は合成後の第1画素の画像データ GDT2は合成後の第2画素の画像データ I1は画像データGD1の第1画素の信号強度、I2は画
像データGD1の第2画素の信号強度、I3は画像デー
タGD1の第3画素の信号強度、I11は画像データGD
2の第1画素の信号強度、I12は画像データGD2の第
2画素の信号強度、
【0029】すなわち本実施の形態の位置検出装置で
は、パルス発光に同期させてウエハマークと指標パター
ンを複数回撮像して複数の画像データをサンプリングす
るとともに、そのサンプリング時点のステージの位置を
計測し、ウエハステージ5の移動量も考慮して複数の画
像データを合成するものである。なお、このような画像
合成は主制御系200で行なうことができるし、専用の
画像処理回路を使用してもよい。
【0030】以上のとおり本実施の形態では、パルス発
振型の位置検出用光源を用いているので、パルス発光時
間内にはウエハステージ5は実質上静止していると見な
すことができ、ステージ移動に伴う像ボケによる位置検
出精度への影響は少ない。すなわち、光源として放電管
を採用し、その閃光時問を10μsec、ウエハステー
ジ5の速度が100μm/secとしても、マーク像の
ずれは1nmにしかならない。さらに、位置検出の際
に、精密な位置決めをする必要がなくなり、ラフな位置
決め後、つまり100〜150nm程度の位置決め許容
範囲に入ったことを確認した後、ウエハステージ5がま
だ完全に停止せず微小に動いていても画像データを取得
することが可能となり、総合アライメト時間の短縮が実
現でき、スループット向上が可能となる。
【0031】さらに、ウエハステージ5の移動にともな
い各画像データは計測方向に位置ずれを生じるが、画素
をずらして加算したり、1次補間や2次補間により加算
処理を行なうから、加算処理に伴う像ボケの発生を極力
低減でき、ウエハステージ5を移動しながらウエハマー
クと指標パターンを複数回撮像してウエハマーク位置検
出を行なっても所望の位置検出精度を達成できる。ま
た、画像データを位置データにて補正をかけているの
で、1回の計測にて良好な計測再現性を得られる場合、
複数回のデータを用いる必要がないことは勿論である。
【0032】以上、投影光学系を持った露光装置を例に
実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるこ
となく、プロキシミティ方式等の露光装置のアライメン
トにも適用できる。また、放電管やパルスレーザに代え
て連続発光型の光源を使用してシャッタによりパルス光
を生成するようにしてもよい。スルーザレチクル方式の
アライメント系AL2で同様な位置検出を行なってもよ
い。さらには、X線投影露光装置や電子ビームなどの荷
電粒子線を用いた投影露光装置にも本発明を適用でき
る。
【0033】以上の実施の形態の構成要素と請求項の構
成要素との対応関係において、光源104が照射手段
に、干渉計7が位置検出手段に、主制御系200が位置
記憶手段、画像記憶手段、画像合成手段にそれぞれ対応
する。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パルス発
振型の位置検出用光源を用いているので、パルス発光時
間内にはステージは実質上静止していると見なすことが
でき、ステージが完全に停止しない間にマークを撮像し
てもマーク像はボケることはない。また、とくに複数パ
ルスによる各画像を合成する際に、各画像データ取得時
のステージ位置のずれを補正するようにしたので、画像
合成時のマーク像のボケも発生しない。さらに、位置検
出の際に、精密な位置決めをする必要がなくなり、ラフ
な位置決め後にウエハステージが微小に動いていても画
像データを取得することが可能となり、総合アライメト
時間の短縮が実現でき、スループット向上が可能とな
る。すなわち本発明によれば、アライメント精度の向上
を図るために複数回マークを撮像するようにしても所望
のスループットと精度の双方を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による投影露光装置の全
体構成を示す図
【図2】(a)は指標板のパターンを示す図、(b)は
ウエハ上のアライメントマークを示す図、(c)は撮像
素子からの信号を示す図
【図3】(a)は発光トリガ信号を示す図、(b)はウ
エハステージの位置の変化を示す図、(c)は(d)の
a部を拡大した図であり各パルスによる画像信号のエッ
ジ部を示す図、(d)は各々のパルスによる画像信号を
示す図
【図4】画像データの加算を説明する図
【符号の説明】
5 ウエハステージ 7 干渉計 13、23 視野絞り 104、105 パルス光源 106 指標板 200 主制御系 W ウエハ R レチクル PL 投影レンズ WMl,WM2 ウエハアライメントマーク AM 指標パターン RM レチクルアライメントマーク Sl、S2 撮像素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステージ上に載置された基板上のマークを
    撮像してその位置を検出するマーク位置検出装置におい
    て、 前記基板上のマークにパルス光を照射する位置検出用照
    射手段と、 前記パルス光の発光に同期して前記マークを撮像する撮
    像素子と、 前記マークの撮像時点における前記基板ステージの位置
    を読み取る位置検出手段と、 この位置検出手段で読取った前記ステージの位置を記憶
    する位置記憶手段と、 前記撮像素子で撮像された画像データを記憶する画像記
    憶手段とを具備することを特徴とするマーク位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1のマーク位置検出装置において、
    前記画像記憶手段に記憶されている複数の画像データ
    と、前記位置記憶手段に記憶されている複数の画像デー
    タに対応する位置データとに基づいて、前記マークの合
    成画像を生成する画像合成手段を具備することを特徴と
    するマーク位置検出装置。
  3. 【請求項3】請求項2のマーク位置検出装置において、
    前記画像合成手段は、前記複数の画像データに対して前
    記撮像素子の各画素の信号を互に加算する際、各撮像時
    点において前記位置検出手段で検出されたステージの位
    置の変動量分だけ各画素の信号を補正して加算すること
    を特徴とするマーク位置検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかのマーク位置検出
    装置において、前記撮像素子は前記ステージを移動させ
    たまま複数回前記マークを撮像することを特徴とするマ
    ーク位置検出装置。
  5. 【請求項5】ステージ上に載置された基板上のマークを
    撮像素子で撮像してその位置を検出するマーク位置検出
    方法において、 前記基板上のマークにパルス光を照射する照射工程と、 前記パルス光の発光に同期して前記マークを撮像する撮
    像工程と、 前記マークの撮像時点における前記基板ステージの位置
    を読み取る位置検出工程と、 この位置検出工程で読取った前記ステージの位置を記憶
    する位置記憶工程と、 撮像された画像データを記憶する画像記憶工程とを具備
    することを特徴とするマーク位置検出方法。
  6. 【請求項6】請求項5のマーク位置検出方法において、
    前記画像記憶工程で記憶した複数の画像データと、前記
    位置記憶工程で記憶した、前記複数の画像データに対応
    する位置データとに基づいて、前記マークの合成画像を
    生成する画像合成工程を具備することを特徴とするマー
    ク位置検出方法。
  7. 【請求項7】請求項6のマーク位置検出方法において、
    前記画像合成工程は、前記複数の画像データに対して前
    記撮像素子の各画素の信号を互に加算する際、各撮像時
    点において検出したステージの変動量分だけ各画素の信
    号を補正して加算することを特徴とするマーク位置検出
    方法。
  8. 【請求項8】請求項5〜7のいずれかのマーク位置検出
    方法において、前記撮像工程は前記ステージを移動させ
    たまま前記パルス光に同期して複数回前記マークを撮像
    することを特徴とするマーク位置検出方法。
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