JP2002185724A - 撮像装置、露光装置、計測装置、および撮像装置の駆動方法。 - Google Patents

撮像装置、露光装置、計測装置、および撮像装置の駆動方法。

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JP2002185724A
JP2002185724A JP2000379003A JP2000379003A JP2002185724A JP 2002185724 A JP2002185724 A JP 2002185724A JP 2000379003 A JP2000379003 A JP 2000379003A JP 2000379003 A JP2000379003 A JP 2000379003A JP 2002185724 A JP2002185724 A JP 2002185724A
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Atsushi Komai
敦 駒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビニング読み出しを行う撮像装置において、
欠陥画素の影響を低減して、良質な1次元画像を得る。 【解決手段】 受光面上に2次元配列され、受光量に応
じて画素出力を発生する複数の受光画素と、受光画素の
垂直列単位に設けられ、受光画素で発生した画素出力を
垂直転送するための垂直転送路の群と、垂直転送路の群
から出力される画素出力を、水平転送するための水平転
送路と、垂直転送路の群を順次転送される画素出力を垂
直列方向に加算し、加算後の画素出力を水平転送路から
読み出して、1次元画像を生成するビニング読み出し部
と、垂直転送路を順次転送中の画素出力を選択的に排出
するための排出ゲートと、受光画素中の欠陥画素につい
て位置情報を記憶する記憶部とを備え、ビニング読み出
し部は、記憶部に記憶された位置情報に基づいて、欠陥
画素が存在する行の画素出力を排出ゲートに排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニング(binnin
g)読み出しを行う撮像装置に関する。本発明は、この撮
像装置を具備した露光装置に関する。本発明は、この撮
像装置を具備した計測装置に関する。本発明は、撮像装
置を駆動してビニング(binning)読み出しを行う方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常、1次元画像データの生成には、リ
ニアセンサがよく使用される。このリニアセンサは、微
弱光検出の目的から画素一つ一つの受光面積を拡大する
と、画素出力の読み出し速度が遅くなるという問題点が
あった。従来、このような問題点を回避するため、『ビ
ニング読み出し』が知られている。このビニング読み出
しに使用される撮像装置は、図8に示すように、一般的
なイメージセンサと同様な構成を有する。すなわち、撮
像装置90の受光面には、受光画素91が、n行m列に
配列される。この受光画素91の列間には、m本の垂直
CCD92が配置される。この受光画素91と垂直CC
D92との間には、ゲート電極93が個別に設けられ
る。また、垂直CCD92の出力端に沿って、水平CC
D95が配置される。
【0003】以下、図8を用いて、上述したビニング読
み出しを説明する。まず、受光画素91は、入射光量に
応じて画素出力を生成する。この画素出力は、ゲート電
極93の電圧制御により、垂直CCD92に一括して移
送される。続いて、垂直CCD92には、垂直転送用の
駆動パルスが与えられる。この駆動パルスにより、垂直
CCD92上の画素出力は順次に垂直転送され、垂直C
CD92の出力端から、複数行分の画素出力が連続的に
出力される。この複数行分の画素出力は、水平CCD9
5上で逐次加算される。その結果、水平CCD95に
は、複数行分の画素出力を加算して得られる1次元画像
データが生成される。
【0004】続いて、水平CCD95には、水平転送用
の駆動パルスが与えられる。この駆動パルスにより、水
平CCD95上の1次元画像データは順次に水平転送さ
れる。その結果、水平CCD95の出力端からは、1次
元画像データがシリアルに出力される。このようにシリ
アル出力される1次元画像データは、出力アンプを介し
て、外部へ出力される。
【0005】以上説明したビニング読み出しにより、m
段のリニアセンサと同様の1次元画像データを得ること
ができる。また、水平CCD95上での加算行数を増や
すことにより、受光面積を実質的に拡大することができ
る。さらに、このように受光面積を拡大しても、受光画
素91一つ一つの受光面積は変わらないため、画素出力
の読み出し速度が遅くなることがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮像装置に
は、製造プロセスでの不良や異常により、欠陥画素が生
じる。このような欠陥画素には、例えば、高レベルの電
荷が異常発生する『白傷』と呼ばれるものと、電荷の発
生レベルが異常に低くなる『黒傷』と呼ばれるものがあ
る。
【0007】図9は、このような欠陥画素の状態を説明
する図である。図9では、受光面の3行目,6行目,お
よび10行目に白傷96が発生している。また、受光面
の4行目,7行目,および10行目に黒傷97が発生し
ている。このような欠陥画素を有する撮像装置におい
て、上述したビニング読み出しを実行した場合、欠陥画
素で生じたノイズが、1次元画像データに混入する。そ
の結果、白傷が存在する画素列については、1次元画像
データの出力レベルが高くなる。また、黒傷が存在する
画素列については、1次元画像データの出力レベルが低
くなる。その結果、図9に示すように、1次元画像デー
タには、欠陥画素に起因する不要なレベル段差が生じ
る。
【0008】1次元画像データを計測等に用いる場合に
は、この不要なレベル段差を極力排除しなければならな
い。そのため、従来のビニング読み出しでは、欠陥画素
の存在しない撮像装置を選別して使用する必要があっ
た。そのため、欠陥画素の存在する撮像装置が無駄にな
り、撮像装置の製品コストが高くなるという問題点があ
った。
【0009】そこで、本発明の目的は、ビニング読み出
しを行う際に、欠陥画素に起因する不要なレベル段差を
改善することである。また、本発明の他の目的は、この
撮像装置の欠陥画素を位置検出することである。また、
本発明の他の目的は、この撮像装置を具備した露光装置
を提供することである。また、本発明の他の目的は、こ
の撮像装置を具備した計測装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、欠陥画素に起因する不要な
レベル段差を改善する撮像装置の駆動方法を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、各請求項の発明は、下記のように構成される。
【0011】《請求項1》請求項1に記載の撮像装置
は、受光面上に2次元配列され、受光量に応じて画素出
力を発生する複数の受光画素と、受光画素の垂直列単位
に設けられ、受光画素で発生した画素出力を垂直転送す
る垂直転送路の群と、垂直転送路の群から出力される画
素出力を、水平転送するための水平転送路と、垂直転送
路を介して転送される画素出力を垂直列方向に加算し、
加算後の画素出力を水平転送路から読み出して、1次元
画像を生成するビニング読み出し部と、垂直転送路を順
次転送中の画素出力を選択的に排出するための排出ゲー
トと、受光画素中の欠陥画素について位置情報を記憶す
る記憶部とを備え、ビニング読み出し部は、記憶部に記
憶された位置情報に基づいて、欠陥画素が存在する行の
画素出力を排出ゲートに排出する。
【0012】《請求項2》請求項2に記載の撮像装置
は、請求項1に記載の撮像装置において、受光面を略一
様に照明する照明手段と、照明手段の照明により受光画
素に生成される画素出力を、垂直転送路の群および水平
転送路を介して転送し、2次元画像を生成する2次元読
み出し部と、2次元読み出し部により生成された2次元
画像から欠陥画素の位置検出を行い、欠陥画素の位置情
報を記憶部に記録する画像解析部とを備える。
【0013】《請求項3》請求項3に記載の露光装置
は、請求項1に記載の撮像装置と、撮像装置を用いてア
ライメントマークを撮像し、撮像装置から読み出される
1次元画像に基づいて、アライメント調整を行うアライ
メント調整部とアライメント調整部によりアライメント
調整された対象物に対して露光パターンを照射する露光
部とを備えたことを特徴とする。
【0014】《請求項4》請求項4に記載の露光装置
は、請求項3に記載の露光装置において、アライメント
マークと共に配置され、略一様な光を反射および/また
は放射するマーク領域と、マーク領域からの光により受
光画素に生成される画素出力を、垂直転送路の群および
水平転送路を介して転送し、2次元画像を生成する2次
元読み出し部と、2次元読み出し部により生成された2
次元画像から欠陥画素の位置検出を行い、欠陥画素の位
置情報を記憶部に記録する画像解析部とを備えたことを
特徴とする。
【0015】《請求項5》請求項5に記載の計測装置
は、請求項1または請求項2に記載の撮像装置と、撮像
装置を制御して、計測対象の1次元画像を生成する撮像
制御部と、撮像制御部により生成された1次元画像を処
理して計測結果を得る計測処理部とを備えたことを特徴
とする。
【0016】《請求項6》請求項6に記載の計測装置
は、請求項5に記載の計測装置において、撮像制御部
は、撮像装置を制御して、計測対象である光学系の透過
光を撮像して一次元画像を生成し、計測処理部は、一次
元画像に基づいて光学系の収差を算出することを特徴と
する。
【0017】《請求項7》請求項7に記載の駆動方法
は、受光面上に2次元配列され、受光量に応じて画素出
力を発生する複数の受光画素と、受光画素の垂直列単位
に設けられる垂直転送路の群と、垂直転送路の群から出
力される画素出力を、水平転送するための水平転送路
と、垂直転送路で順次転送中の画素出力を選択的に排出
するための排出ゲートとを備えた撮像装置の駆動方法で
あって、受光画素で発生した画素出力を垂直転送路の群
を介して垂直転送する垂直転送ステップと、垂直転送路
の群で順次転送される画素出力を垂直列方向に加算し、
加算後の画素出力を水平転送路から読み出して、1次元
画像を生成するビニング読み出しステップと、ビニング
読み出しステップの加算動作に先立って、受光画素中の
欠陥画素が存在する行の画素出力を排出ゲートを介して
排出する排出ステップとを有することを特徴とする。
【0018】《請求項8》請求項8に記載の駆動方法
は、請求項7に記載の撮像装置の駆動方法において、受
光面を略一様に照明する照明ステップと、照明手段の照
明により受光画素に生成される画素出力を、垂直転送路
の群および水平転送路を介して転送し、2次元画像を生
成する2次元読み出しステップと、2次元画像を取り込
み、2次元画像から欠陥画素を検出する検出ステップと
を有し、排出ステップは、ビニング読み出しステップの
加算動作に先立って、検出ステップにおいて検出した欠
陥画素が存在する行の画素出力を排出ゲートを介して排
出することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0020】《第1の実施形態》第1の実施形態は、請
求項1,2,7,8に記載の発明を適用した撮像装置の
実施形態である。図1は、撮像装置10の構成を示す図
である。図1において、撮像装置10の受光面には、受
光画素11が、n行m列に配列される。この受光画素1
1の列間には、m本の垂直CCD12が配置される。こ
の受光画素11と垂直CCD12との間には、ゲート電
極13が個別に設けられる。このゲート電極13には、
走査回路19から電荷移送の制御パルスが与えられる。
また、垂直CCD12の転送電極には、走査回路19か
ら多相の制御パルスφV1〜4が与えられる。
【0021】一方、垂直CCD12の最終段に沿って、
水平CCD15が配置される。この水平CCD15に
は、走査回路19から水平転送用の制御パルスφH1〜
2が与えられる。また、垂直CCD12の最終段と水平
CCD15との間には、蓄積ゲート電極14が設けられ
る。この蓄積ゲート電極14には、走査回路19から制
御パルスφBが与えられる。
【0022】また一方、垂直CCD12の最終段には、
排出ドレイン18が設けられる。この最終段と排出ドレ
イン18との間には、排出ゲート電極17が設けられ
る。この排出ゲート電極17には、走査回路19から制
御パルスφAが与えられる。この水平CCD15の転送
出力は、出力アンプを介して、外部へ出力される。ま
た、この転送出力は、撮像装置10内部の欠陥画素判定
回路20にも出力される。この欠陥画素判定回路20に
は、欠陥画素の検出時に、転送動作の同期パルスが走査
回路19から与えられる。この欠陥画素判定回路20の
出力は、メモリ21に記録される。走査回路19は、制
御パルスφAおよびφBの出力に際して、メモリ21の
記録内容を参照する。
【0023】[第1の実施形態と発明との対応関係]以
下、発明との対応関係について説明する。なお、ここで
の対応関係は、参考のために一解釈を述べるものであ
り、本発明を徒らに限定するものではない。請求項1の
記載事項と第1の実施形態との対応関係については、受
光画素は受光画素11に対応し、垂直転送路は垂直CC
D12に対応し、水平転送路は水平CCD15に対応
し、ビニング読み出し部は走査回路19の『ビニング読
み出し機能』に対応し、排出ゲートは排出ゲート電極1
7および排出ドレイン18に対応し、記憶部はメモリ2
1に対応する。請求項2の記載事項と第1の実施形態と
の対応関係については、照明手段は拡散板30(後述)
および光源31(後述)に対応し、2次元読み出し部は
走査回路19の『2次元読み出し機能』に対応し、画像
解析部は欠陥画素判定回路20に対応する。
【0024】[欠陥画素の位置検出]走査回路19は、
外部からの動作指示に従って、欠陥画素の位置検出を開
始する。図2は、この欠陥画素の位置検出を行う際の装
置レイアウトを示す図である。図3は、欠陥画素の検出
動作を説明する流れ図である。以下、図1〜図3を用い
て、撮像装置10による欠陥画素の検出動作について説
明する。 ステップS1: 図2に示すように、撮像装置10の受
光面の前には、拡散板30を介して、光源31が配置さ
れる。この光源31から放射された光は、拡散板30を
介して拡散され、略一様な光で撮像装置10の受光面を
照明する。この状態で、受光画素11は、所定の露光期
間、画素出力(ここでは信号電荷)を蓄積する。 ステップS2: 所定の露光期間を経過すると、走査回
路19は、ゲート電極13を電圧制御して、受光画素1
1から垂直CCD12へ画素出力を一括して移送する。
【0025】次に、走査回路19は、制御パルスφAに
より排出ゲートを閉状態に維持し、制御パルスφBによ
り蓄積ゲートを開状態に維持する。この状態で、走査回
路19は、多相の制御パルスφV1〜4を垂直CCD1
2に与え、垂直CCD12上の画素出力を垂直転送す
る。この垂直転送により、水平CCD15には、垂直C
CD12から画素出力が、行単位に出力される。
【0026】走査回路19は、この水平CCD15に対
して、水平転送用の制御パルスφH1〜2を出力し、水
平CCD15上の画素出力を行単位に水平転送する。そ
の結果、水平CCD15からは、2次元画像がシリアル
に出力される。 ステップS3: 欠陥画素判定回路20は、この2次元
画像のシリアル出力を順次に取り込む。一方、欠陥画素
判定回路20には、走査回路19から水平垂直の同期パ
ルス(画素単位のクロックも含む)も与えられる。欠陥
画素判定回路20は、この同期パルスにタイミングを合
わせて、2次元画像のシリアル出力を画素単位または行
単位にレベル判定する。このレベル判定において、露光
時間と照明光量との関係から予測されるレベル範囲をは
ずれる画素出力があった場合、欠陥画素判定回路20
は、当該画素または当該行について欠陥画素と判定す
る。 ステップS4: メモリ21内には、欠陥画素が存在す
るか否かを行単位に示すフラグ情報の領域が予め設けら
れる。欠陥画素判定回路20は、欠陥画素の存在行(欠
陥行)のフラグ情報をセットし、欠陥画素の存在しない
行(正常行)のフラグ情報をリセットする。このような
フラグ情報の更新を画素行全てについて完了することに
より、欠陥画素の位置検出が完了する。
【0027】[欠陥画素に対処したビニング読み出し動
作]走査回路19は、外部からの動作指示に従って、ビ
ニング読み出しを開始する。図4は、欠陥画素に対処し
たビニング読み出し動作を説明する流れ図である。図5
は、ビニング読み出しの動作説明図である。以下、これ
らの図を用いて、欠陥画素に対処したビニング読み出し
動作について説明する。(なお、流れ図による説明の都
合上、ここではソフトウェア動作として説明している
が、ハードウェアとして実現しても勿論よい)
【0028】ステップS11: まず、撮像装置10
は、受光画素11上の無効電荷を、垂直CCD12およ
び水平CCD15を介して排出する。この無効電荷の排
出の開始時点から、受光画素11は画素出力の蓄積を改
めて開始する。この時点から所定の露光時間を経過する
ことにより、受光画素11には、受光面上の光像に対応
した画素出力がそれぞれ蓄積される。この状態で、走査
回路19は、ゲート電極13を電圧制御して、受光画素
11から垂直CCD12へ画素出力を一括して移送す
る。
【0029】ステップS12: 走査回路19は、メモ
リ21のフラグ情報を参照することにより、垂直CCD
12の最終段に位置する画素出力が、欠陥行から出力さ
れたものか否かを判定する。ここで、最終段の画素出力
が正常行のものであった場合、走査回路19は、ステッ
プS13に動作を移行する。一方、最終段の画素出力が
欠陥行のものであった場合、走査回路19は、ステップ
S14に動作を移行する。なお、初回動作時は、最終段
に無効な電荷が蓄積されていると想定し、走査回路19
は、ステップS14に動作を移行する。
【0030】ステップS13: 走査回路19は、制御
パルスφAにより排出ゲートを閉状態に制御し、制御パ
ルスφBにより蓄積ゲートを開状態に制御する(図5参
照)。この状態で、ステップS15に動作を移行する。
【0031】ステップS14: 走査回路19は、制御
パルスφAにより排出ゲートを開状態に制御し、制御パ
ルスφBにより蓄積ゲートを閉状態に制御する(図5参
照)。この状態で、ステップS15に動作を移行する。
【0032】ステップS15: このようなゲートの開
閉制御の後、走査回路19は、多相の制御パルスφV1
〜4を垂直CCD12に与える。その結果、垂直CCD
12上の画素出力は、1行分だけ垂直に転送される。こ
のとき、最終段の画素出力は、欠陥行のものであれば、
排出ゲートを介して排出ドレイン18へ排出される。一
方、最終段の画素出力が正常行のものであれば、蓄積ゲ
ートを介して水平CCD15へ出力される。
【0033】ステップS16: 走査回路19は、垂直
転送の回数が所定回に到達するまで、ステップS12〜
S15の動作を繰り返す。その結果、水平CCD15で
は、正常行の画素出力のみが逐次に加算され、図5に示
すような、正常な1次元画像データが生成される。一
方、この垂直転送の回数が所定回に到達すると、走査回
路19はステップS17に動作を移行する。
【0034】ステップS17: 走査回路19は、水平
CCD15に対して、水平転送用の制御パルスφH1〜
2を出力する。その結果、水平CCD15の出力端から
は、1次元画像データがシリアル出力される。このよう
にシリアル出力される1次元画像データは、出力アンプ
を介して、外部へ出力される。このような一連の動作に
より、欠陥画素に対処したビニング読み出しが完了す
る。
【0035】[第1の実施形態の効果など]上述したよ
うに、第1の実施形態では、欠陥画素の位置情報をメモ
リ21に記憶し、このメモリ21に記憶された位置情報
に基づいて、欠陥行の画素出力を排出ゲートに排出す
る。そのため、水平CCD15に、欠陥画素の異常な画
素出力が混入することがない。したがって、ビニング読
み出しにより生成される1次元画像には、欠陥画素に起
因するレベル段差が殆ど含まれない。また、第1の実施
形態では、欠陥画素判定回路20を設けるので、撮像装
置10自体で欠陥画素の位置判定を行い、メモリ21の
フラグ情報を随時に更新することができる。次に、別の
実施形態について説明する。
【0036】《第2の実施形態》第2の実施形態は、請
求項1〜4,7,8に記載の発明を適用した露光装置の
実施形態である。図6は、第2の実施形態における露光
装置60を示す図である。図6において、ウェハステー
ジ61の上には、露光対象の基板として半導体ウェハ6
2が配置される。この半導体ウェハ62の上方には、露
光部63の投影光学系を介して、レチクル63aおよび
レチクルステージ63bが配置される。
【0037】この投影光学系およびレチクル63aを介
して、レチクル63a上のマークとウェハステージ61
側のアライメントマークとを撮像する位置に、いわゆる
TTR(スルー・ザ・レチクル)タイプの撮像装置64
a〜b,65a〜bが配置される。また、投影光学系を
介して、ウェハステージ61側のアライメントマークを
撮像する位置に、いわゆるTTL(スルー・ザ・レン
ズ)タイプの撮像装置64c〜d,65c〜dが配置さ
れる。
【0038】さらに、投影光学系を介さずにウェハステ
ージ61側のアライメントマークを直に撮像する位置
に、オフ・アクシスタイプの撮像装置64e〜f,65
e〜fが配置される。このような撮像装置64a〜f
は、所定方向の1次元画像を撮像する撮像装置である。
また、撮像装置65a〜fは、その所定方向と直交する
方向の1次元画像を撮像する撮像装置である。
【0039】これら撮像装置64a〜f,65a〜fか
ら出力されるアライメントマークの1次元画像は、位置
検出部66に与えられる。この位置検出部66は、これ
らの1次元画像に基づいて半導体ウェハ62や基準マー
ク板68aの位置検出を行う。位置制御部67は、この
位置検出結果に基づいてウェハステージ61を位置制御
し、半導体ウェハ62の位置決めを行う。このようにし
て位置決めされた半導体ウェハ62に対して、露光部6
3は、レチクル63aを介して所定の半導体回路パター
ンを投影する。
【0040】また、ウェハステージ61上の基準マーク
板68aには、アライメントマーク68と共に、マーク
領域69が設けられる。このマーク領域69は、略一様
な光を反射する拡散反射面である。なお、上述した撮像
装置64a〜f,65a〜fは、第1の実施形態の撮像
装置10と同様の内部構成(図1)を備える。そのた
め、ここでは、撮像装置64a〜f,65a〜fの内部
構成に関する説明を省略し、以下の説明では、図1の参
照符号をそのまま使用する。
【0041】[本発明と第2の実施形態との対応関係]
以下、発明との対応関係について説明する。なお、ここ
での対応関係は、参考のために一解釈を述べるものであ
り、本発明を徒らに限定するものではない。
【0042】請求項3の記載事項と第2の実施形態との
対応関係については、撮像装置は撮像装置64a〜f,
65a〜fに対応し、アライメント調整部は位置検出部
66および位置制御部67に対応し、露光部は露光部6
3に対応する。
【0043】請求項4の記載事項と第2の実施形態との
対応関係については、マーク領域はマーク領域69に対
応し、2次元読み出し部は撮像装置64a〜f,65a
〜f内の走査回路19の『2次元読み出し機能』に対応
し、画像解析部は撮像装置64a〜f,65a〜f内の
欠陥画素判定回路20に対応する。
【0044】[欠陥画素の位置検出]欠陥画素の位置検
出に当たって、位置制御部67は、ウェハステージ61
を位置制御して、マーク領域69を各撮像装置64a〜
f,65a〜fの撮像位置に逐一移動する。このマーク
領域69に照明光などが照射されることにより、略一様
な反射光が発生する。この略一様な反射光は、各撮像装
置64a〜f,65a〜fの受光面を順番に照明する。
このような照明状態のもとで、各撮像装置64a〜f,
65a〜fは、第1の実施形態(図3参照)と同様に、
欠陥画素の位置検出と、メモリ更新をそれぞれ実行す
る。
【0045】[欠陥画素に対処したビニング読み出し動
作]上述した撮像装置64a〜f,65a〜fは、アラ
イメントマークの撮像に当たって、第1の実施形態(図
4参照)と同様に、欠陥画素に対処したビニング読み出
し動作を実行する。
【0046】[第2の実施形態の効果など]上述したよ
うに、第2の実施形態では、撮像装置64a〜f,65
a〜fが、欠陥画素に対処したビニング読み出し動作を
実行する。したがって、撮像装置64a〜f,65a〜
fから出力されるアライメントマークの1次元画像に
は、欠陥画素に起因するレベル段差が含まれない。した
がって、露光装置60の位置検出部66は、不要なレベ
ル段差によってアライメントマークの位置検出を誤るこ
とがない。その結果、露光装置60の露光パターンの位
置精度を高めることが可能になる。
【0047】また、第2の実施形態では、ウェハステー
ジ61上のマーク領域を用いて、欠陥画素の位置検出を
実行する。したがって、露光装置自体で、欠陥画素の位
置検出を随時に行うことが可能になる。その結果、露光
装置のメンテナンス性および信頼性を一段と高めること
ができる。なお、第2の実施形態では、マーク領域69
として拡散反射面を使用した。しかしながら、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、マーク領域6
9を、略一様な光を放射するもの(例えば面発光体)と
してもよい。次に、別の実施形態について説明する。
【0048】《第3の実施形態》第3の実施形態は、請
求項1,2,5〜8に記載の発明を適用した計測装置の
実施形態である。この計測装置は、露光装置に付属し
て、投影光学系の収差測定を行うものである。図7は、
この露光装置70の概略構成を示す図である。
【0049】図7において、光源1から発生した光は、
ミラー9、コンデンサレンズ10bを経て、レチクル
(マスク)Rを照明する。レチクルRはレチクルステー
ジ10a上に載置されており、レチクルステージ10a
は、レチクルステージ制御部6により制御される。ウェ
ハステージ3(XYステージ3aと、Z及びレベリング
ステージ3b)上にはウェハホルダ4が設けられてお
り、ウェハW(不図示)は、ウェハホルダ4上にチャッ
クされるようになっている。ウェハステージ3はウェハ
ステージ制御部5により駆動制御、及び位置制御され
る。
【0050】主制御部2は、光源1、レチクルステージ
制御部6、ウェハステージ制御部5と電気的に接続して
おり、これらを統括的に制御するよう構成されている。
また、主制御部2は、投影光学系PLを調整するための
レンズ制御部LC、及び収差測定ユニットUTによる計
測結果に基づき光学系の収差を算出する演算処理部PC
にも電気的に接続しており、これらも統括制御する。
【0051】ウェハステージ3の側面には、着脱機構D
を介して収差測定ユニットUTが装着される。収差測定
ユニットUTには、コリメータレンズCLと、複数のレ
ンズ素子Lを配列したレンズアレイと、集光位置検出部
DETとが設けられている。集光位置検出部DETの内
部には、第1の実施形態で説明した撮像装置10が設け
られており、複数のレンズ素子Lを通過した光束は、撮
像装置10の受光面IP上に集光される。なお、収差測
定ユニットUTが着脱機構Dを介して露光装置70(ス
テージ3の側面)に機械的に接続されると、収差測定ユ
ニットUTは、演算処理部PCとも電気的に接続される
ことになり、両者間で通信可能な状態となる。
【0052】[本発明と第3の実施形態との対応関係]
以下、発明との対応関係について説明する。なお、ここ
での対応関係は、参考のために一解釈を述べるものであ
り、本発明を徒らに限定するものではない。
【0053】請求項5,6の記載事項と第3の実施形態
との対応関係については、撮像装置は撮像装置10に対
応し、撮像制御部は演算処理部PCの『撮像装置10を
制御して、投影光学系PLの透過波面を撮像する機能』
に対応し、計測処理部は演算処理PCの『撮像装置10
の1次元画像から収差測定を行う機能』に対応する。
【0054】[第3の実施形態の動作説明]次に、投影
光学系PLの波面収差測定および収差補正を行う手順に
ついて説明する。投影光学系PLの波面を測定する際に
は、波面収差測定用の光束として、波面が球面波の光を
投影光学系PLに入射させる。この球面波の光は、レチ
クルが配置される位置に、ピンホールパターンPHを備
えるレチクルR(図7)を配置し、これを光源1からの
光で照明することにより、ピンホールパターンPHから
発生させることができる。なお、これ(ピンホールパタ
ーンレチクル)に限らず、レチクルステージ10a上に
ピンホールを形成しておいてそれを照明するようにして
も良く、或いは点光源を使用しても良い。あるいはレチ
クルR上、またはレチクルステージ10a上に、光源1
からの光を拡散して透過させる領域(いわゆるレモンス
キン状態)を設けておき、このレモンスキン領域を透過
した光を波面収差測定用の光源としても良い。
【0055】レチクルステージ10a、及びレチクルR
が、上述したピンホールとレモンスキン領域とのいずれ
か一方を有していることが望ましい。更に好ましくは、
大きさの異なる複数のピンホールを備えており、測定目
的に応じて適宜ピンホールを選択できることが望まし
い。なお、波面収差測定用の光を、レチクルRを用いて
発生させる場合には、このレチクルRが収差測定光学系
を構成し、レチクルステージ10aを用いて発生させる
場合にはレチクルステージ10aが収差測定光学系を構
成することになる。
【0056】上述のように形成された球面波の光を投影
光学系PLに照射する。ウェハステージ制御部5は、収
差測定ユニットUTに投影光学系PLからの透過波面が
入射するように、ウェハステージ3を駆動制御する。投
影光学系PLを透過した光は、コリメータレンズCLに
て平行光に変換される。そして、微小なレンズLを配列
したレンズアレイに入射される。入射した光の被検波面
が理想波面(投影光学系に収差が無い場合の波面)から
偏差を有していると、レンズLの集光点に位置ずれが生
じる。
【0057】演算処理部PCは、各レンズLの集光点の
位置ずれに基づいて、投影光学系PLの収差を算出す
る。このとき、結像面上の1点において、集光点の位置
ずれを測定することにより、球面収差や非点隔差を求め
ることができる。また、結像面上の複数点において、集
光点の位置ずれを測定することにより、コマ収差、像面
湾曲、ディストーション、非点収差を求めることができ
る。
【0058】このように得られた投影光学系PLのコマ
収差、像面湾曲、ディストーション、非点収差等の波面
収差情報をレンズ制御部LCへフィードバックする。レ
ンズ制御部LCは、この波面収差情報に基づいて投影光
学系PLを構成する各レンズ素子の間隔や、その間隔の
空気の圧力を調整することで投影光学系PLを透過した
波面の収差量を所定範囲内に抑える。
【0059】[第3の実施形態の効果など]第3の実施
形態では、収差測定ユニットUT内に、撮像装置10を
搭載する。この撮像装置10から、欠陥画素の影響を受
けない1次元画像を得ることが可能になる。したがっ
て、露光装置70では、この良質な1次元画像に基づい
て、高精度な収差補正情報を得ることが可能になる。ま
た、撮像装置10の受光面に拡散板を挿入するなどし
て、受光面を略一様に照明することにより、第1の実施
形態と同様に、撮像装置10自体で欠陥画素の位置情報
を更新することもできる。
【0060】《実施形態の補足事項》なお、上述した実
施形態では、欠陥行の画素出力を行単位に排出する場合
について説明した。この場合には、1次元画像の各画素
の垂直加算回数が等しくなるので、垂直加算回数の差に
起因するレベル段差が1次元画像に生じないという利点
がある。しかしながら、本発明は、これに限定されるも
のではない。例えば、排出ゲート電極17および蓄積ゲ
ート電極14を画素列単位に制御することにより、欠陥
画素の画素出力を画素単位に排出してもよい。
【0061】また、上述した実施形態では、蓄積ゲート
電極14を設けているが、これに限定されるものではな
い。例えば、垂直転送動作によって垂直CCD12と水
平CCD15とが隔離されているタイミングを見計らっ
て、最終段の画素出力を排出することにより、この蓄積
ゲート電極14を省略してもよい。
【0062】なお、上述した実施形態では、垂直CCD
12の最終段に排出ゲート電極17および排出ドレイン
18を設けているが、これに限定されるものではない。
垂直CCD12の中段などに排出ゲートを設けても構わ
ない。
【0063】さらに、上述した実施形態では、排出ゲー
ト電極17を介して半導体基板の面方向に画素出力を排
出しているが、これに限定されるものではない。例え
ば、半導体基板の深さ方向に画素出力を排出してもよ
い。
【0064】また、上述した実施形態では、CCD方式
の撮像装置について説明した。しかしながら、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、XYアドレス
方式の撮像装置に本発明を適用してもよい。
【0065】なお、第3の実施形態では、収差測定ユニ
ットUTを、ウェハホルダ4又はウェハステージ3上に
着脱自在に設けてもよい。また、収差測定ユニットUT
をウェハステージ3に組み込んだり、ウェハステージ3
近傍に設けてもよい。
【0066】また、第3の実施形態では、露光装置に組
み込んだ状態で投影光学系PLの波面収差を測定した
が、露光装置に組み込む前に測定してもよい。また、波
面収差を測定するタイミングとしては、例えば、ウェハ
交換毎、レチクル交換毎、または予め設定した所定時間
毎のいずれかにしてもよい。
【0067】なお、第3の実施形態では、投影光学系P
Lの収差測定を行う場合について説明している。しかし
ながら、本発明はこれに限らず、各種の検査装置、測定
装置および光学機器などに搭載されている光学系を被検
光学系として、その光学特性を計測する用途に使用でき
る。
【0068】また、第2および第3の実施形態の露光装
置を、レチクルと基板とを同期移動してレチクルのパタ
ーンを露光する走査型の露光装置(例えばUSP547
3410)としてもよい。また、第2および第3の実施
形態の露光装置を、レチクルと基板とを静止した状態で
レチクルのパターンを露光し、基板を順次ステップ移動
させるステップ・アンド・リピート型の露光装置として
もよい。さらに、第2および第3の実施形態の露光装置
を、投影光学系を用いることなくレチクルと基板とを密
接させてレチクルのパターンを露光するプロキシミティ
露光装置としてもよい。
【0069】なお、第2および第3の実施形態では、半
導体製造用途の露光装置について説明した。しかし、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、ガラス
プレートに液晶表示素子パターンを露光する露光装置
や、薄膜磁気ヘッドの製造用途の露光装置に本発明を適
用してもよい。
【0070】また、第2および第3の実施形態における
露光装置の光源は、例えば、g線(436nm)、i線
(365nm)、KrFエキシマレーザ(248n
m)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レー
ザ(157nm)、金属蒸気レーザ、YAGレーザの高
調波を用いてもよい。また、X線や電子線などの荷電粒
子線を用いてもよい。さらに、電子線を用いる場合には
電子銃として、熱電子放射型のランタンヘキサボライト
(LaB6)、タンタル(Ta)を用いることができ
る。
【0071】なお、露光装置の投影倍率は縮小系のみな
らず、等倍系および拡大系のいずれでもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載の撮像装置は、欠陥画素
の位置情報を記憶する記憶部を備え、この記憶部に記憶
された位置情報に基づいて、欠陥画素が存在する行の画
素出力を排出ゲートに排出する。したがって、欠陥画素
からの異常な画素出力は、正常な画素出力に加算される
ことがない。その結果、水平転送路から出力される1次
元画像は、欠陥画素に起因するレベル段差を殆ど含まな
い。このようにレベル段差が改善されるので、欠陥画素
の存在する撮像装置を、ビニング読み出しに支障なく使
用できる。したがって、欠陥画素の存在する撮像装置が
無駄にならず、撮像装置の製品コストを低く抑えること
が可能になる。
【0073】請求項2に記載の撮像装置は、受光面を略
一様に照明した状態で、2次元画像を生成する。さら
に、撮像装置は、この2次元画像から欠陥画素の位置検
出を行い、欠陥画素の位置情報を記憶部に記録する。し
たがって、欠陥画素の検査装置などを別途に使用するこ
となく、撮像装置自体で欠陥画素の位置検出を行うこと
ができる。
【0074】請求項3に記載の露光装置は、請求項1に
記載の撮像装置を具備する。この撮像装置から出力され
るアライメントマークの1次元画像は、欠陥画素による
レベル段差を殆ど含まない。したがって、露光装置は、
不要なレベル段差によってアライメントマークの位置検
出を誤ることがなく、アライメント調整精度を高めるこ
とができる。
【0075】請求項4に記載の露光装置は、アライメン
トマークと共に配置されたマーク領域を備える。露光装
置は、このマーク領域からの光により撮像装置の受光面
を略一様照明した状態で、2次元画像を生成する。さら
に、露光装置は、この2次元画像から欠陥画素の位置検
出を行い、欠陥画素の位置情報を記憶部に記録する。し
たがって、欠陥画素の検査装置などを別途に使用するこ
となく、露光装置自体で、欠陥画素の位置検出を行うこ
とが可能になる。したがって、露光作業の空き時間など
に、『欠陥画素の位置検出』および『位置情報の記録更
新』を迅速かつ簡易に行うことが可能になり、露光装置
の信頼性およびメンテナンス性を一段と高めることがで
きる。
【0076】請求項5に記載の計測装置は、請求項1ま
たは請求項2に記載の撮像装置を具備する。この撮像装
置から出力される計測対象の1次元画像には、欠陥画素
によるレベル段差が殆ど含まれない。したがって、計測
装置は、不要なレベル段差によって計測処理を誤ること
がなく、より正確な計測結果を得ることが可能になる。
【0077】請求項6に記載の計測装置は、請求項1ま
たは請求項2に記載の撮像装置を具備する。この撮像装
置から出力される『光学系の透過波面の1次元画像』に
は、欠陥画素によるレベル段差が殆ど含まれない。した
がって、計測装置は、不要なレベル段差によって収差測
定を誤ることがなくなり、より正確な収差測定結果を得
ることが可能になる。
【0078】請求項7に記載の駆動方法では、排出ゲー
トを具備する撮像装置を使用して、請求項1の発明と同
様の作用効果を得ることができる。
【0079】請求項8に記載の駆動方法では、排出ゲー
トを具備する撮像装置を使用して、請求項2の発明と同
様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置10の構成を示す図である。
【図2】欠陥画素の位置検出を行う際の装置レイアウト
を示す図である。
【図3】欠陥画素の位置検出の動作を説明する流れ図で
ある。
【図4】欠陥画素に対処したビニング読み出し動作を説
明する流れ図である。
【図5】ビニング読み出し動作の説明図である。
【図6】第2の実施形態における露光装置60を示す図
である。
【図7】第3の実施形態における露光装置70を示す図
である。
【図8】従来の撮像装置90を示す図である。
【図9】欠陥画素が1次元画像に与える影響を説明する
図である。
【符号の説明】
1 光源 2 主制御部 3 ウェハステージ 4 ウェハホルダ 5 ウェハステージ制御部 6 レチクルステージ制御部 9 ミラー 10 撮像装置 10a レチクルステージ 10b コンデンサレンズ 11 受光画素 12 垂直CCD 13 ゲート電極 14 蓄積ゲート電極 15 水平CCD 17 排出ゲート電極 18 排出ドレイン 19 走査回路 20 欠陥画素判定回路 21 メモリ 30 拡散板 31 光源 60 露光装置 61 ウェハステージ 62 半導体ウェハ 63 露光部 63a レチクル 63b レチクルステージ 66 位置検出部 67 位置制御部 68 アライメントマーク 69 マーク領域 70 露光装置 90 撮像装置 91 受光画素 92 垂直CCD 93 ゲート電極 95 水平CCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/148 H01L 21/30 516A // H04N 5/335 525P 27/14 B Fターム(参考) 4M118 AA07 AB01 AB03 BA10 CA02 DB08 FA06 FA17 FA33 5B047 BB04 BC11 CB05 DA06 5C024 BX00 CX22 CX23 CY44 EX01 GY01 GZ04 GZ27 HX12 5C072 BA15 EA08 FA03 FB30 5F046 AA25 BA03 CB12 CB17 CB25 DA13 DB01 DB11 DC12 EB02 EB03 ED02 ED03 FA10 FA16 FC04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光面上に2次元配列され、受光量に応
    じて画素出力を発生する複数の受光画素と、 前記受光画素の垂直列単位に設けられ、前記受光画素で
    発生した前記画素出力を垂直転送する垂直転送路の群
    と、 前記垂直転送路の群から出力される前記画素出力を、水
    平転送するための水平転送路と、 前記垂直転送路を介して転送される前記画素出力を垂直
    列方向に加算し、加算後の前記画素出力を前記水平転送
    路から読み出して、1次元画像を生成するビニング読み
    出し部と、 前記垂直転送路を順次転送中の前記画素出力を選択的に
    排出するための排出ゲートと、 前記受光画素中の欠陥画素について位置情報を記憶する
    記憶部とを備え、 前記ビニング読み出し部は、前記記憶部に記憶された前
    記位置情報に基づいて、前記欠陥画素が存在する行の前
    記画素出力を前記排出ゲートに排出することを特徴とす
    る撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記受光面を略一様に照明する照明手段と、 前記照明手段の照明により前記受光画素に生成される前
    記画素出力を、前記垂直転送路の群および前記水平転送
    路を介して転送し、2次元画像を生成する2次元読み出
    し部と、 前記2次元読み出し部により生成された前記2次元画像
    から前記欠陥画素の位置検出を行い、前記欠陥画素の前
    記位置情報を前記記憶部に記録する画像解析部とを備え
    たことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の撮像装置と、 前記撮像装置を用いてアライメントマークを撮像し、前
    記撮像装置から読み出される1次元画像に基づいて、ア
    ライメント調整を行うアライメント調整部と前記アライ
    メント調整部によりアライメント調整された対象物に対
    して露光パターンを照射する露光部とを備えたことを特
    徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の露光装置において、 前記アライメントマークと共に配置され、略一様な光を
    反射および/または放射するマーク領域と、 前記マーク領域からの光により前記受光画素に生成され
    る前記画素出力を、前記垂直転送路の群および前記水平
    転送路を介して転送し、2次元画像を生成する2次元読
    み出し部と、 前記2次元読み出し部により生成された前記2次元画像
    から前記欠陥画素の位置検出を行い、前記欠陥画素の前
    記位置情報を前記記憶部に記録する画像解析部とを備え
    たことを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の撮像装
    置と、 前記撮像装置を制御して、計測対象の1次元画像を生成
    する撮像制御部と、 前記撮像制御部により生成された前記1次元画像を処理
    して計測結果を得る計測処理部とを備えたことを特徴と
    する計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の計測装置において、 前記撮像制御部は、前記撮像装置を制御して、計測対象
    である光学系の透過光を撮像して一次元画像を生成し、 前記計測処理部は、前記一次元画像に基づいて前記光学
    系の収差を算出することを特徴とする収差測定用の計測
    装置。
  7. 【請求項7】 受光面上に2次元配列され、受光量に応
    じて画素出力を発生する複数の受光画素と、 前記受光画素の垂直列単位に設けられる垂直転送路の群
    と、 前記垂直転送路の群から出力される画素出力を、水平転
    送するための水平転送路と、 前記垂直転送路で順次転送中の画素出力を選択的に排出
    するための排出ゲートとを備えた撮像装置の駆動方法で
    あって、 前記受光画素で発生した前記画素出力を前記垂直転送路
    の群を介して垂直転送する垂直転送ステップと、 前記垂直転送路の群で順次転送される画素出力を垂直列
    方向に加算し、加算後の画素出力を前記水平転送路から
    読み出して、1次元画像を生成するビニング読み出しス
    テップと、 前記ビニング読み出しステップの加算動作に先立って、
    前記受光画素中の欠陥画素が存在する行の画素出力を前
    記排出ゲートを介して排出する排出ステップとを有する
    ことを特徴とする撮像装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の撮像装置の駆動方法に
    おいて、 前記受光面を略一様に照明する照明ステップと、 前記照明手段の照明により前記受光画素に生成される画
    素出力を、前記垂直転送路の群および前記水平転送路を
    介して転送し、2次元画像を生成する2次元読み出しス
    テップと、 前記2次元画像を取り込み、前記2次元画像から欠陥画
    素を検出する検出ステップとを有し、 前記排出ステップは、前記ビニング読み出しステップの
    加算動作に先立って、前記検出ステップにおいて検出し
    た前記欠陥画素が存在する行の画素出力を前記排出ゲー
    トを介して排出することを特徴とする撮像装置の駆動方
    法。
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