JPH10281035A - 2サイクル多気筒筒内噴射エンジン - Google Patents

2サイクル多気筒筒内噴射エンジン

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JPH10281035A
JPH10281035A JP9088147A JP8814797A JPH10281035A JP H10281035 A JPH10281035 A JP H10281035A JP 9088147 A JP9088147 A JP 9088147A JP 8814797 A JP8814797 A JP 8814797A JP H10281035 A JPH10281035 A JP H10281035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
fuel
injector
injection engine
fuel supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP9088147A
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English (en)
Inventor
Taiichiro Ogi
泰一郎 小木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各気筒の振動に起因する燃料供給系の燃料漏
れを防止する2サイクル多気筒筒内噴射エンジンを得る
こと。 【解決手段】燃料ポンプから各気筒のシリンダヘッド2
に螺合されたインジェクタ4までの燃料供給経路とし
て、燃料ポンプからの燃料を導く燃料パイプ12と、こ
の燃料パイプ12に接続され各気筒に分岐する前段のコ
モンレール50、各気筒のインジェクタ4に燃料を送る
分岐管52及びインジェクタ4の燃料供給部分6を包持
するインジェクタホルダ54を一体で形成した共通分配
手段14を設ける。これを各気筒のシリンダヘッド2に
固定することで、共通分配手段14の剛性によるスティ
フナ機能により各気筒の振動の差違を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2サイクル多気筒
筒内噴射エンジン、特に車両や船舶などに搭載されて使
用される2サイクル多気筒筒内噴射エンジンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】2サイクル多気筒筒内噴射エンジンの燃
料は、図3及び図4に示すように、燃料タンクからポン
プで汲み上げられた後にコモンレール50に配給され、
そこから各気筒に分岐した分岐管52に分配され、イン
ジェクタホルダ54を介してインジェクタ4からシリン
ダヘッド2内に噴射される。これら燃料供給に関わるコ
モンレール50、分岐管52及びインジェクタホルダ5
4は別々の部品として製造されエンジンに組み付けられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】各気筒のシリンダ及び
シリンダヘッドが別々に製造され組み合わせられた2サ
イクルの多気筒エンジンでは、各気筒の運動による振動
が、その運動の周期が違うことなどから差違を有してい
る。この振動の差違は、エンジン及びその周囲の構造体
を様々な周波数、振幅及び方向で揺らすこととなり、螺
合による接続部位の結合を緩める作用をもたらす。従っ
て、図3及び図4に示す2サイクル多気筒筒内噴射エン
ジンにおいては、各気筒のインジェクタ4に燃料を供給
するために結合されているコモンレール50、分岐管5
2及びインジェクタホルダ54等の各接続部位で微小な
緩みが起こり、筒内噴射を行うために高圧にされた燃料
が漏れてしまう場合がある。
【0004】その対策は従来、各接続部分の増締め程度
の対症療法的な作業が主で、振動に起因する燃料供給系
の燃料漏れを予め防止する構造は採用されていないのが
現状である。
【0005】本発明はこうした点を鑑みてなされたもの
で、その目的は各気筒の運動による振動に起因する燃料
供給系の燃料漏れを防止する2サイクル多気筒筒内噴射
エンジンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下に示すエンジンをその手段として構成
する。すなわち、請求項1に係る2サイクル多気筒筒内
噴射エンジンは、燃料ポンプから各気筒のシリンダヘッ
ドに螺合されたインジェクタまでの燃料供給経路とし
て、燃料ポンプから引き出された燃料パイプ部と、この
燃料パイプ部に接続され、気筒毎に分岐される前段の共
通経路を構成するコモンレール部と、このコモンレール
部から分岐して各気筒のインジェクタにつながる分岐管
部と、を持つ2サイクル多気筒筒内噴射エンジンにおい
て、前記のコモンレール部と分岐管部が一体にて形成さ
れている。
【0007】かかる構成のエンジンによれば、燃料供給
経路を一体に形成されたコモンレール部と分岐管部にて
剛体化できる。また、コモンレール部と分岐管部との機
械的な接続部位をなくすことができる。
【0008】次に、請求項2に係る2サイクル多気筒筒
内噴射エンジンでは、前記の一体に形成されたコモンレ
ール部と前記分岐管部が、インジェクタの螺合された各
シリンダヘッドに対して一体結合されている。
【0009】こうした構成のエンジンによれば、一体に
形成されたコモンレール部と分岐管部の剛性により、そ
のシリンダヘッドを有する各気筒の振動による変位を抑
制することができる。
【0010】続いて、請求項3に係る2サイクル多気筒
筒内噴射エンジンでは、前記の分岐管部が、各気筒のイ
ンジェクタへ略直線状に延び、更にそのインジェクタの
燃料供給部分を包むように保持する形状から成ってい
る。
【0011】かかる構成のエンジンによれば、燃料供給
経路の形状を簡単なものとして構成することが可能であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。図1及び図2に
は、本発明に係る2サイクル多気筒筒内噴射エンジンの
一実施の形態について概略構成が示されている。
【0013】本実施の形態の2サイクル多気筒筒内噴射
エンジンは、シリンダヘッド2及びシリンダ3が別体で
製造され組み立てられた3つの気筒のエンジン本体1と
して構成されている。2サイクル多気筒筒内噴射エンジ
ンは、高圧の燃料がシリンダヘッド2に螺合されたイン
ジェクタ4の燃料供給部6に供給され、エンジン本体1
内部に予め吸入された空気の圧縮行程における所定時期
に燃焼室8に噴射され混合気を形成し、点火プラグ10
で着火されて燃焼が起こることにより、機関が運転され
る。
【0014】この燃焼のための燃料は、以下の燃料供給
経路を通じてインジェクタ4に供給される。すなわち、
燃料は、燃料タンクからポンプ7で汲み上げられ高圧に
昇圧された後、燃料パイプ12を通じてエンジン本体1
の近傍まで導かれる。燃料パイプ12の一端は、各気筒
の概ね上方に掛け渡されて設けられた共通分配手段14
に液密的に螺合されている。
【0015】この共通分配手段14は、図3及び図4で
示した各気筒へ燃料を配分する役割を担う共通部分であ
るコモンレール50と、各気筒のインジェクタ4にそれ
ぞれ燃料を送り込む分岐管52及びインジェクタ4の燃
料供給部分6を包持するインジェクタホルダ54として
の構成・機能を一体に形成することで全て備えている。
【0016】本実施の形態に係る共通分配手段14の具
体的な形状は、図1及び2に示すように、コモンレール
50に相当する部分は各気筒のシリンダヘッド2の上方
において掛け渡され、各気筒の分岐管52に相当する部
分がインジェクタ4方向へ略直線状に短く形成され、イ
ンジェクタホルダ54に相当する部分がインジェクタ4
の燃料供給部分6を包持するものとなっている。従っ
て、燃料パイプを通じて導かれた燃料は、共通分配手段
14に配給されると、そこから各気筒に分配され直接イ
ンジェクタ4の燃料供給部分6に導かれる。
【0017】また、このような短い略直線状の燃料供給
部分6を包持する構成とすれば、形状を簡略にして燃料
供給経路を構成しているので、所望の構造強度を得るの
に材料が少なく済む利点がある。
【0018】この共通分配手段14は、筒内噴射に必要
な圧力を有する燃料の内圧に耐え、かつ耐油性等を有す
る材質及び形状によるものであればいずれでもよい。ま
た、共通分配手段14は、エンジン本体1のいずれかの
位置にネジやクランプ等で高圧燃料が漏れないよう液密
的に固定されていればよく、図1及び図2ではシリンダ
ヘッド2にネジ止めされている。更に、共通分配手段1
4の燃料パイプ12との接続部に対向する端部16に
は、インジェクタ4から噴射されない高圧燃料を燃料タ
ンクに戻すためのリターン用パイプ18が液密的に螺合
されている。
【0019】かかる形態の2サイクル多気筒筒内噴射エ
ンジンによれば、エンジン本体1が運転を開始すると、
各気筒の運動に起因する振動に差違が発生する。ここ
で、上述の共通分配手段14は、一体に形成されている
ことで、各気筒との固定部分(例えばシリンダヘッド2
との固定部分)を介して各気筒を剛体的に支持・連結し
変位を防止するという、いわゆるスティフナ機能を発揮
する。この機能により、エンジン本体1及びその周囲の
構造体は、様々な周波数、振幅及び方向で揺らされるこ
となく、一定の周波数、振幅及び方向の振動のみが加え
られ、かつ各気筒による振動は、一体に形成された共通
分配手段14を伝搬しながら打ち消し合うこととなり、
全体として振動が小さく抑制される。
【0020】従って、螺合による接続部位の結合を緩め
る作用を抑えることが可能であり、特に燃料供給経路上
の接続部位、例えば、燃料パイプ12と共通分配手段1
4との接続部位、及び共通分配手段14とシリンダヘッ
ド2との接続部位等といった高圧燃料を封じた箇所の燃
料漏れを有効に防止できる。
【0021】また、この燃料漏れの防止効果に加え、従
来のコモンレール50、分岐管52、インジェクタホル
ダ54を共通分配手段14として一体で形成することに
より、燃料供給経路上の接続部位が減少することも燃料
漏れの防止に寄与する。更に、部品点数が減少すること
で、重量及び製造コストの低減の効果をももたらす。
【0022】なお、本発明は上記各実施の形態の構成に
限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の
変形が可能である。上述によれば、共通分配手段14の
具体的な形状は、各気筒の分岐管に相当する部分がイン
ジェクタ4方向へ略直線状に短く形成されているが、こ
の長さは種々選択的に設定される。例えば、この分岐管
に相当する部分がエンジン本体の形状やエンジン周辺の
機器の配置等との関連から、略直線状に長く形成され、
あるいは他の機器等を迂回して曲線状に形成されていて
もよいことは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる2
サイクル多気筒筒内噴射エンジンによれば、各気筒の運
動による振動を一定方向に抑制し、振動に起因する燃料
供給系の燃料漏れを防止するという優れた効果を呈す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る2サイクル多気筒筒内噴射
エンジンの正面からの概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る2サイクル多気筒筒内噴射
エンジンの側方からの概略構成図である。
【図3】従来の2サイクル多気筒筒内噴射エンジンの上
方からの概略構成図である。
【図4】従来の2サイクル多気筒筒内噴射エンジンの側
方からの概略構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 シリンダヘッド 4 インジェクタ 12 燃料パイプ 14 共通分配手段 50 コモンレール 52 分岐管 54 インジェクタホルダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ポンプから各気筒のシリンダヘッド
    に螺合されたインジェクタまでの燃料供給経路として、 前記燃料ポンプから引き出された燃料パイプ部と、 前記燃料パイプ部に接続され気筒毎に分岐される前段の
    共通経路を構成するコモンレール部と、 該コモンレール部から分岐して各気筒のインジェクタに
    つながる分岐管部と、 を有する2サイクル多気筒筒内噴射エンジンにおいて、 前記コモンレール部及び前記分岐管部が一体に形成され
    たことを特徴とする2サイクル多気筒筒内噴射エンジ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記一体に形成されたコモンレール部及
    び前記分岐管部は、 前記インジェクタが螺合された各シリンダヘッドに対し
    て一体結合されることを特徴とする請求項1に記載の2
    サイクル多気筒筒内噴射エンジン。
  3. 【請求項3】 前記分岐管部は、 各気筒の前記インジェクタへ略直線状に延び前記インジ
    ェクタの燃料供給部分を包持する形状から成ることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の2サイクル多気筒筒内
    噴射エンジン。
JP9088147A 1997-04-07 1997-04-07 2サイクル多気筒筒内噴射エンジン Pending JPH10281035A (ja)

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JP (1) JPH10281035A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1313727C (zh) * 2002-10-24 2007-05-02 三樱工业株式会社 燃料分配器
JP2014152688A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Maruyasu Industries Co Ltd 燃料デリバリパイプアセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1313727C (zh) * 2002-10-24 2007-05-02 三樱工业株式会社 燃料分配器
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