JPH10280925A - 可変動弁機構 - Google Patents

可変動弁機構

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JPH10280925A
JPH10280925A JP8421397A JP8421397A JPH10280925A JP H10280925 A JPH10280925 A JP H10280925A JP 8421397 A JP8421397 A JP 8421397A JP 8421397 A JP8421397 A JP 8421397A JP H10280925 A JPH10280925 A JP H10280925A
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intake
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rotation
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昌弘 藤本
Shinichi Murata
真一 村田
Atsushi Isomoto
淳 磯本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、可変動弁機構に関し、バルブタイ
ミングの変更過程において、エンジンの出力特性に適し
た特性でバルブリフト特性が変更されるようにする。 【解決手段】 可変動弁機構が、吸気弁側及び排気弁側
の少なくとも一方に配設され、内燃機関の運転状態が低
速運転から高速運転へ変化する際には、最初に吸気弁と
排気弁とのオーバラップ時間が増大するように吸気弁又
は排気弁の開弁期間が変更されるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気弁
や排気弁を機関の運転状態に応じたタイミングで開閉制
御する、可変動弁機構に関し、特に、入力回転の回転速
度を一回転中で増減しながら出力しうる不等速継手を利
用した、可変動弁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】往復動式内燃機関(以下、エンジンとい
う)には、吸気弁や排気弁(以下、これらを総称して機
関弁又は単にバルブともいう)がそなえられるが、この
ようなバルブは、カムの形状や回転位相に応じたバルブ
リフト状態で駆動されるので、バルブの開閉タイミング
及び開放期間(バルブを開放している期間をクランクの
回転角度の単位で示した量)も、カムの形状や回転位相
に応じることになる。
【0003】ところで、エンジンにそなえられた吸気弁
や排気弁の場合には、エンジンの負荷状態や速度状態に
応じて最適な開閉タイミングや開放期間が異なる。そこ
で、このようなバルブの開閉タイミングや開放期間を変
更できるようにした、所謂可変バルブタイミング装置
(可変動弁機構)が各種提案されている。特に、カムと
カムシャフトとの間に、偏心機構を用いた不等速継手を
介装し、カムシャフト側回転軸に対してカム側回転軸を
偏心した位置に設定することで、カムシャフトが1回転
する間にカムをカムシャフトの回転速度に対して増減又
は位相変化させうるようにして、偏心機構におけるかか
るカム側回転軸の偏心状態(即ち、カム側回転軸の軸心
軸位置)を調整することで、バルブの開閉タイミング及
び開放期間を調整できるようにした技術も開発されてい
る。
【0004】このような不等速継手を用いた技術は、例
えば特公昭47−20654号,特開平3−16830
9号,特開平4−183905号,特開平6−1063
0号等にて提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
不等速継手を用いた可変動弁機構では、偏心機構の偏心
位相をどのような回転方向で調整するかにより、吸気弁
や排気弁の作動タイミングの変化の仕方が異なり、エン
ジン出力の変化にも影響を与えることになる。そこで、
偏心機構の位相調整をエンジンの出力特性の合わせた回
転方向で行ないたいという要望がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、偏心機構によるバルブタイミングの変更過程
において、エンジンの出力特性に適した特性でバルブリ
フト特性が変更されるようにした、可変動弁機構を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の可変動弁機構は、内燃機関内燃機関のクラン
ク軸から回転駆動力が伝達されるカムシャフトと、該内
燃機関の吸気弁又は排気弁を駆動するカム部を有し該カ
ムシャフトに相対回転可能に設けられたカムローブと、
該カムシャフトと該カムローブとの間に介装され機関運
転状態に応じて該カムローブの回転位相を変化させて該
吸気弁又は該排気弁の開弁期間を可変とする制御機構と
を有する可変動弁機構であって、該可変動弁機構が、該
吸気弁側及び該排気弁側の少なくとも一方に配設され、
該内燃機関の運転状態が低速運転から高速運転へ変化す
る際には、最初に該吸気弁と該排気弁とのオーバラップ
時間が増大するように該吸気弁又は該排気弁の開弁期間
が変更されるように設定されていることを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2記載の本発明の可変動弁機
構は、上記請求項1記載の構成に加えて、該可変動弁機
構が、該内燃機関の吸気弁側及び排気弁側の両方に設け
られ、該内燃機関の運転状態が低速運転から高速運転へ
変化する際には、最初に、該吸気弁の開弁時期を進角さ
せるとともに該排気弁の閉弁時期を遅角させ、その後、
該吸気弁の閉弁時期を遅角させるとともに該排気弁の開
弁時期を進角させるように設定されていることを特徴と
している。
【0009】また、請求項3記載の本発明の可変動弁機
構は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、該可変
動弁機構が少なくとも該内燃機関の吸気弁側に配設さ
れ、該制御機構が、該カムシャフトの軸線と平行な軸線
を有する軸支部をそなえるとともに、該カムシャフトの
外周に相対回転可能又は揺動可能に設けられ該カムロー
ブを軸支する軸支部材と、該軸支部材に軸支された中間
回転部材と、該カムシャフトと該中間回転部材とを連結
して該中間回転部材を該カムシャフトと連動して回転可
能とする第1接続部材と、該中間回転部材と該カムロー
ブとを連結して該カムローブを該中間回転部材と連動し
て回転可能とする第2接続部材と、該軸支部材と係合す
る制御用部材と、該内燃機関の運転状態に応じて該制御
用部材を駆動し該カムローブの回転中心軸線を低速側の
第1所定位置と高速側の第2所定位置との間で連続的又
は段階的に変位させるアクチュエータと、をそなえてい
ることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての可変動弁機構について説明する。この実
施形態にかかる内燃機関は、レシプロ式の内燃機関であ
り、また、この実施形態にかかる可変動弁機構は、気筒
上方に設置された吸気弁又は排気弁(これらを総称し
て、機関弁又は単にバルブという)を駆動するようにそ
なえられている。
【0011】図3,図4,図5は本可変動弁機構の要部
を示す斜視図,断面図,模式的配置図(軸方向端面から
見た模式図)であり、図3,図4に示すように、シリン
ダヘッド1には、図示しない吸気ポート又は排気ポート
を開閉すべくバルブ(弁部材)2が装備されており、こ
のバルブ2のステム端部2Aには、バルブ2を閉鎖側に
付勢するバルブスプリング3(図5参照)が設置されて
いる。
【0012】さらに、バルブ2のステム端部2Aには、
ロッカアーム8が当接しており、このロッカアーム8に
カム6が当接している。そして、カム6の凸部(カム山
部分)6Aによってバルブスプリング3の付勢力に抗す
るようにしてバルブ2が開方向へ駆動される。本可変動
弁機構は、このようなカム6を回動させるためにそなえ
られている。
【0013】本可変動弁機構は、図3,図4に示すよう
に、ベルト(タイミングベルト)41とプーリ42とを
介して、エンジンのクランク軸(図示略)に連動して回
転駆動されるカムシャフト(第1回転軸部材)11と、
このカムシャフト11の外周に設けられたカムローブ
(第2回転軸部材)12とをそなえ、カム(カム部)6
はこのカムローブ12の外周に突設されている。なお、
このカムローブ12の外周はシリンダヘッド1側の軸受
部7によって回転自在に軸支されている。
【0014】また、カムシャフト11はこのカムローブ
12を介して軸受部7に支持されるが、カムシャフト1
1の端部は、同一軸心線上に結合された端部部材43を
介してシリンダヘッド1の軸受部1Aに軸支されてい
る。前述のプーリ42は、このような端部部材43に装
備されているので、このプーリ42を装備した端部部材
43を、入力部と称することができる。
【0015】なお、軸受部7は、図4,図5に示すよう
に、二つ割れ構造になっており、シリンダヘッド1に形
成された軸受下半部7Aと、この軸受下半部7Aに上方
から接合される軸受キャップ7Bと、軸受下半部7Aに
軸受キャップ7Bを結合するボルト7Cとから構成され
る。また、図5に示すように、軸受下半部7Aと軸受キ
ャップ7Bとの接合面7Dは、図示しないシリンダの軸
心線と直交するようにほぼ水平に設定されており、図
4,図5におけるほぼ鉛直方向(上下方向)に向けて締
結されるボルト7Cによって、軸受下半部7Aと軸受キ
ャップ7Bとがほぼ鉛直方向に強固に結合されている。
【0016】また、カムシャフト11とカムローブ12
との間には不等速継手13が設けられており、これらカ
ムローブ12及び不等速継手13により、バルブ開弁時
期を連続的又は段階的に調整しうる弁作動調整手段50
が構成されている。また、図4中の符号7E,11A,
11Bは各摺動部へ潤滑油(エンジンオイル)を供給す
る油穴である。
【0017】なお、本可変動弁機構は、多気筒エンジン
に適しており、多気筒エンジンに適用した場合には、各
気筒毎に、カムローブ12及び不等速継手13を設ける
ようにする。ここでは、一例として本可変動弁機構を直
列4気筒エンジンに適用した場合を説明する。
【0018】この不等速継手13は、カムシャフト11
の外周に回動可能に支持されたコントロールディスク
(軸支部材)14と、このコントロールディスク14に
一体的に設けられた偏心部(軸支部)15と、この偏心
部15の外周に設けられた係合ディスク(中間回転部
材)16と、係合ディスク16に接続された第1スライ
ダ部材(第1接続部材又はカム軸側ピン部材)17及び
第2スライダ部材(第2接続部材又はカムローブ側ピン
部材)18とをそなえている。なお、係合ディスク16
は、ハーモニックリングともいう。
【0019】偏心部15は、図3に示すように、カムシ
ャフト11の回転中心(第1回転中心軸線)O1 から偏
心した位置に回転中心O2 を有しており、係合ディスク
16はこの偏心部15の中心(第2回転中心軸線)O2
の回りに回転するようになっている。第1スライダ部材
17及び第2スライダ部材18は、図3に示すように、
それぞれその先端にスライダ本体部21,22をそな
え、その他端側にドライブピン部23,24をそなえて
いる。
【0020】そして、係合ディスク16の一面には、図
4に示すように、半径方向(ラジアル方向)に、第1ス
ライダ部材17のスライダ本体部21が摺動自在に嵌合
したスライダ用溝16Aと、第2スライダ部材18のス
ライダ本体部22が摺動自在に嵌合したスライダ用溝1
6Aとが形成されている。ここでは、2つのスライダ用
溝16A,16Bが互いに180°だけ回転位相をずら
せるように同一直径上に配置されている。
【0021】また、カムシャフト11にはドライブアー
ム19が設けられ、カムローブ12にはアーム部20が
設けられ、ドライブアーム19には、第1スライダ部材
17のドライブピン部23が回転自在に嵌入する穴部1
9Aが設けられ、アーム部20には、第2スライダ部材
18のドライブピン部24が回転自在に嵌入する穴部2
0Aが設けられている。
【0022】なお、ドライブアーム19は、カムローブ
12とコントロールディスク14との間のアーム部20
を除く空間に、カムシャフト11から半径方向(ラジア
ル方向)に突出するように設けられ、ロックピン25に
よりカムシャフト11と一体回転するように結合されて
いる。一方、アーム部20はカムローブ12の端部を、
係合ディスク16の一側面に近接する位置まで半径方向
(ラジアル方向)及び軸方向へ突出させるように一体形
成されている。
【0023】ところで、スライダ本体部21と溝16A
との間では、図5に示すように、スライダ本体部21の
外側平面21B,21Cと溝16Aの内壁平面28A,
28Bとの間で、溝16Bとスライダ本体部22との間
では、溝16Bの内壁平面28C,28Dとスライダ本
体部22の外側平面22B,22Cとの間で、それぞれ
回転力の伝達が行なわれる。
【0024】このように回転を伝達する際に、係合ディ
スク16が偏心していることにより、係合ディスク16
はカムシャフト11に対して先行したり遅延したりする
ことを繰り返し、また、カムローブ12は係合ディスク
16に対して先行したり遅延したりすることを繰り返し
ながら、カムローブ12がカムシャフト11とは不等速
で回転するようになっている。
【0025】例えば図6は、カムローブ12がカムシャ
フト11とは不等速で回転することを説明する図であ
り、(A1)〜(A3)はカムシャフト11に対する係
合ディスク16の回転角速度変化を、(B1)〜(B
3)は係合ディスク16に対するカムローブ12の回転
角速度変化をそれぞれ説明する図である。図6(A1)
に示すように、係合ディスク16の回転中心(第2回転
中心軸線)O2 が、カムシャフト11の回転中心(第1
回転中心軸線)O1 に対して上方に偏心しており、この
偏心した方向に、スライダ溝16A及び第1スライダ部
材17に位置した状態を回転基準位置として、カムシャ
フト11が時計回りに回転するものとする。
【0026】なお、図6(A1),(A2)において、
S1はカムシャフト11側の基準点(例えば第1スライ
ダ部材17の中心点)の回転基準位置での位置を示し、
H1は係合ディスク16側の基準点(例えばスライダ溝
16Aの基準点)の回転基準位置での位置を示してい
る。また、S2〜S12はカムシャフト11側の基準点
(第1スライダ部材17の中心点)が回転基準位置S1
から所定角度(ここでは、30°)ずつ回転した際の各
位置を示し、H2〜H12はこれらのカムシャフト11
側の基準点位置S2〜S12に応じて回転する係合ディ
スク16側の基準点(スライダ溝16Aの基準点)の各
位置を示している。
【0027】ここで、カムシャフト11側の基準点の回
転は、第1回転中心軸線O1 を中心に、係合ディスク1
6側の基準点の回転は、第2回転中心軸線O2 を中心
に、それぞれ行なわれる。図6(A2)に示すように、
カムシャフト11側の基準点(第1スライダ部材17の
中心点)がS1→S2へと30°(∠S1・O1 ・S
2)だけ回転すると、係合ディスク16側の基準点(ス
ライダ溝16Aの基準点)はH1→H2へと∠H1・O
2 ・H2の角度分回転するため、カムシャフト11側よ
りも大きな回転角度(∠H1・O2 ・H2>∠S1・O
1 ・S2)だけ回転する。即ち、係合ディスク16側は
カムシャフト11側よりも速い速度で回転する。
【0028】ついで、カムシャフト11側がS2→S3
へと30°(∠S2・O1 ・S3)だけ回転すると、係
合ディスク16側はH2→H3へと、∠H2・O2 ・H
3の角度分回転するため、ここではカムシャフト11側
よりもやや大きな回転角度(∠H2・O2 ・H3>∠S
2・O1 ・S3)だけ回転する。即ち、この間は、係合
ディスク16側はカムシャフト11側よりもやや速い速
度で回転する。
【0029】ついで、カムシャフト11側がS3→S4
へと30°(∠S3・O1 ・S4)だけ回転すると、係
合ディスク16側はH3→H4へと、∠H3・O2 ・H
4の角度分回転するため、ここではカムシャフト11側
とほぼ等しい回転角度(∠H3・O2 ・H4≒∠S3・
1 ・S4)だけ回転する。即ち、この間は、係合ディ
スク16側はカムシャフト11側とほぼ等しい速度で回
転する。
【0030】ついで、カムシャフト11側がS4→S5
へと30°(∠S4・O1 ・S5)だけ回転すると、係
合ディスク16側はH4→H5へと、∠H4・O2 ・H
5の角度分回転するため、ここでもカムシャフト11側
とほぼ等しい回転角度(∠H4・O2 ・H5≒∠S4・
1 ・S5)だけ回転する。即ち、この間は、係合ディ
スク16側はカムシャフト11側とほぼ等しい速度で回
転する。
【0031】さらに、カムシャフト11側がS5→S6
へと30°(∠S5・O1 ・S6)だけ回転すると、係
合ディスク16側はH5→H6へと、∠H5・O2 ・H
6の角度分回転するため、ここではカムシャフト11側
よりもやや小さな回転角度(∠H5・O2 ・H6<∠S
5・O1 ・S6)だけ回転する。即ち、この間は、係合
ディスク16側はカムシャフト11側よりもやや遅い速
度で回転する。
【0032】さらに、カムシャフト11側がS6→S7
へと30°(∠S6・O1 ・S7)だけ回転すると、係
合ディスク16側はH6→H7へと、∠H6・O2 ・H
7の角度分回転するため、ここではカムシャフト11側
よりも小さな回転角度(∠H6・O2 ・H7<∠S6・
1 ・S7)だけ回転する。即ち、この間は、係合ディ
スク16側はカムシャフト11側よりも遅い速度で回転
する。
【0033】このように、係合ディスク16側は位置H
1においてカムシャフト11側に対して最も速く回転
し、この後、カムシャフト11側がS1→S2→S3→
S4→S5→S6→S7へと回転する間には、係合ディ
スク16側はH1→H2→H3→H4→H5→H6→H
7へと、次第にカムシャフト11側に対する速度を減少
させ、この間、位置H3からH5の間付近で係合ディス
ク16側がカムシャフト11側とほぼ等しい速度にな
り、その後は、係合ディスク16側はカムシャフト11
側よりも遅くなり、位置H7においてカムシャフト11
側に対して最も遅く回転することになる。
【0034】この後、カムシャフト11側がS7→S8
→S9→S10→S11→S12→S1へと回転する間
には、係合ディスク16側はH7→H8→H9→H10
→H11→H12→H1へと、次第にカムシャフト11
側に対する速度を増加させ、この間、位置H9からH1
0の間付近で係合ディスク16側がカムシャフト11側
とほぼ等しい速度になり、その後は、係合ディスク16
側はカムシャフト11側よりも速くなり、位置H1にお
いてカムシャフト11側に対して最も速く回転すること
になる。
【0035】このようなカムシャフト11側の回転速度
に対する係合ディスク16側の回転速度を、カムシャフ
ト11の回転角度(位置S1を0°又は360°として
上述のような時計回りに回転するものとする)に対応さ
せて示すと、図6(A3)のようになる。この図6(A
3)では、カムシャフト11の回転速度は一定(横軸
上)としており、係合ディスク16側の回転速度は、余
弦カーブのような特性で変化する。
【0036】このような係合ディスク16側の回転に対
するカムローブ12側の回転角速度変化は、図6(B
1)〜(B3)に示すようになる。図6(A1)〜(A
3)は図6(B1)〜(B3)とそれぞれ対応する。ま
た、図6(B1)に示すように、係合ディスク16側と
カムローブ12側とは、第1スライダ部材17に対して
180°だけ回転した位置にあるスライダ溝16B及び
第2スライダ部材18を介して回転が伝達される。した
がって、係合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸
線)O2 が、カムシャフト11の回転中心(第1回転中
心軸線)O1 に対して偏心した方向にスライダ溝16A
及び第1スライダ部材17に位置した基準状態〔図6
(A1)参照〕では、図6(B1)に示すように、スラ
イダ溝16B及び第2スライダ部材18は、スライダ溝
16A及び第1スライダ部材17よりも180°だけ回
転した位置(図中下方)となり、これを、基準位置とす
る。
【0037】また、図6(B1),(B2)において、
H′1は係合ディスク16側の基準点(例えばスライダ
溝16Bの基準点)の回転基準位置での位置を示し、R
1はカムローブ12側の基準点(例えば第2スライダ部
材18の中心点)の回転基準位置での位置を示してい
る。また、H′2〜H′12は係合ディスク16側の第
1の基準点(スライダ溝16Aの基準点)H2〜H12
に対する係合ディスク16側の第2の基準点(スライダ
溝16Bの基準点)を示し、R2〜R12はこれらの係
合ディスク16側の第2の基準点(スライダ溝16Bの
基準点)H′2〜H′12に応じて回転するカムローブ
12側の基準点(第2スライダ部材18の中心点)の各
位置を示している。
【0038】ここで、係合ディスク16側の基準点の回
転は、第2回転中心軸線O2 を中心に、カムローブ12
側の基準点の回転は、第1回転中心軸線O1 を中心に、
それぞれ行なわれる。図6(B2),(B3)に示すよ
うに、カムローブ12側は、カムシャフト11側に対す
る係合ディスク16側の速度特性をさらに強めた特性で
回転し、位置R1において係合ディスク16側に対して
最も速く回転し、この後、係合ディスク16側がH′1
→H′2→H′3→H′4→H′5→H′6→H′7へ
と回転する間には、カムローブ12側はR1→R2→R
3→R4→R5→R6→R7へと、次第に係合ディスク
16側に対する速度を減少させ、この間、位置R3から
R4の間付近でカムローブ12側が係合ディスク16側
とほぼ等しい速度になり、その後は、カムローブ12側
は係合ディスク16側よりも遅くなり、位置R7におい
て係合ディスク16側に対して最も遅く回転することに
なる。
【0039】この後、係合ディスク16側はH′7→
H′8→H′9→H′10→H′11→H′12→H′
1へと回転する間には、カムローブ12側がR7→R8
→R9→R10→R11→R12→R1へと次第に係合
ディスク16側に対する速度を増加させ、この間、位置
R9からR10の間付近でカムローブ12側が係合ディ
スク16側側とほぼ等しい速度になり、その後は、カム
ローブ12側は係合ディスク16側よりも速くなり、位
置R1において係合ディスク16側に対して最も速く回
転することになる。
【0040】図6(B3)は、このようなカムローブ1
2側の回転速度特性を係合ディスク16側の回転速度特
性〔図6(A3)に示すものと同様な特性〕に対応させ
て示しており、カムローブ12側の回転速度は、係合デ
ィスク16側の回転速度と同様な余弦カーブのような特
性で変化し、しかも係合ディスク16側の特性を一層増
大させた(つまり、振幅を増大させた)ものとなる。す
なわち、カムローブ12側の回転速度は、カムシャフト
11側の回転速度に対して、余弦カーブのような特性で
変化する。
【0041】このようなカムローブ12側の回転速度特
性に対して、カムローブ12側の回転位相特性(即ち、
カムローブ12側がカムシャフト11側よりも進むか遅
れるかといった特性)については、図7の中段に記載し
たグラフ内の曲線PA1,PA2に示すようになる。つ
まり、図6(A1),(B1)及び図7(a1)に示す
ように、係合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸
線)O2 が、カムシャフト11,カムローブ12の回転
中心(第1回転中心軸線)O1 に対して上方に偏心して
いるもの(高速上方偏心)とする(即ち、カムローブ1
2の回転中心が高速側の第2所定位置にある)。そし
て、回転中心O1 ,O2 の上方にスライダ溝16A及び
第1スライダ部材17が位置し、回転中心O1 ,O2
下方にスライダ溝16B及び第2スライダ部材18が位
置した状態を、基準(カムシャフト回転角度が0)とす
ると、カムローブ12側の位相特性は、図7の曲線PA
1に示すようになる。
【0042】図7の曲線PA1に示すように、図7(a
1)及び図6(A2),(B2)中の符合S1,H1,
H′1,R1に示すようなカムシャフト回転角度が0の
ときには、カムローブ12側はカムシャフト11側と等
しい位相角度となる。この後のカムシャフト11の回転
角度に応じたカムローブ12側の回転位相特性、即ち、
カムシャフト11側の回転位相に対するカムローブ12
側の回転位相の進みや遅れの特性は、カムシャフト11
側の回転速度に対するカムローブ12側の回転速度〔図
6(B3)参照〕を積分した積分値に相当する。
【0043】したがって、図7の曲線PA1に示すよう
に、カムシャフト11が0°から90°へと回動する際
には、カムローブ12側がカムシャフト11側に先行し
てその進み角度が次第に増大するが、カムシャフト11
が90°となった時点でカムローブ12側はカムシャフ
ト11側よりも最も先行して〔図7(a2)参照〕、こ
の後、カムシャフト11が90°から180°へと回動
する際には、カムローブ12側がカムシャフト11側に
先行してはいるがその進み角度は次第に減少して、カム
シャフト11が180°になった時点で、カムローブ1
2側はカムシャフト11側と等しい位相角度となる〔図
7(a3)参照〕。
【0044】さらに、カムシャフト11が180°から
270°へと回動する際には、カムローブ12側がカム
シャフト11側から遅れてその遅れ角度が次第に増大す
るが、カムシャフト11が270°となった時点でカム
ローブ12側はカムシャフト11側よりも最も遅れて
〔図7(a4)参照〕、その後、カムシャフト11が2
70°から360°へと回動する際には、カムローブ1
2側がカムシャフト11側に遅れてはいるがその遅れ角
度は次第に減少して、カムシャフト11が360°にな
った時点で、カムローブ12側はカムシャフト11側と
等しい位相角度となる〔図7(a5)参照〕。
【0045】ここで、カムシャフト11が180°の位
置で、バルブリフトが最大となるように、カム6に対す
るバルブ2の位置を設定すると、バルブのリフトカーブ
は、図7の曲線VL1に示すようになる。なお、図7中
の曲線VL0は、不等速継手13(係合ディスク16や
コントロールディスク14等)をそなえず、カムローブ
12とカムシャフト11とが常に等しい位相角度となる
場合のバルブリフトカーブ(リフトカーブベース)を示
すものである。
【0046】曲線VL1に示すリフトカーブ特性では、
バルブの開放タイミング(開放開始時期)ST1はリフ
トカーブベースの開放タイミングST0よりも早くな
り、バルブの閉鎖タイミング(開放終了時期)ET1は
リフトカーブベースの閉鎖タイミングET0よりも遅く
なる。バルブの開放タイミングST1がリフトカーブベ
ースよりも早まるのは、バルブが開放を開始する領域で
は、カムローブ12側はカムシャフト11側よりも回転
位相角度が進んでいるためであり、バルブの閉鎖タイミ
ングET1がリフトカーブベースよりも遅くなるのは、
バルブが開放を終了する領域では、カムローブ12側は
カムシャフト11側よりも回転位相角度が遅れているた
めである。
【0047】一方、図7(b1)に示すように、係合デ
ィスク16の回転中心(第2回転中心軸線)O2 が、カ
ムシャフト11,カムローブ12の回転中心(第1回転
中心軸線)O1 に対して下方に偏心(低速下方偏心)し
ていて、回転中心O1 ,O2の上方にスライダ溝16A
及び第1スライダ部材17が位置し、回転中心O1 ,O
2 の下方にスライダ溝16B及び第2スライダ部材18
が位置した状態を、基準(カムシャフト回転角度が0)
とする(即ち、カムローブ12の回転中心が低速側の第
1所定位置にある)と、カムローブ12側の位相特性
は、図7の曲線PA2に示すようになる。
【0048】つまり、図7の曲線PA2に示すように、
図7(a1)に示すようなカムシャフト回転角度が0の
ときには、カムローブ12側はカムシャフト11側と等
しい位相角度となり、この後は、カムシャフト11が0
°から90°へと回動する際には、カムローブ12側が
カムシャフト11側から遅れてその遅れ角度が次第に増
大するが、カムシャフト11が90°となった時点でカ
ムローブ12側はカムシャフト11側よりも最も遅れて
〔図7(b2)参照〕、この後、カムシャフト11が9
0°から180°へと回動する際には、カムローブ12
側がカムシャフト11側から遅れてはいるがその遅れ角
度は次第に減少して、カムシャフト11が180°にな
った時点で、カムローブ12側はカムシャフト11側と
等しい位相角度となる〔図7(b3)参照〕。
【0049】さらに、カムシャフト11が180°から
270°へと回動する際には、カムローブ12側がカム
シャフト11側に先行してその進み角度が次第に増大す
るが、カムシャフト11が270°となった時点でカム
ローブ12側はカムシャフト11側よりも最も進んで
〔図7(b4)参照〕、その後、カムシャフト11が2
70°から360°へと回動する際には、カムローブ1
2側がカムシャフト11側より先行してはいるがその進
み角度は次第に減少して、カムシャフト11が360°
になった時点で、カムローブ12側はカムシャフト11
側と等しい位相角度となる〔図7(b5)参照〕。
【0050】このように、図7の曲線PA2に示すよう
な回転位相特性でカムローブ12が回転する場合には、
バルブのリフトカーブは、図7の曲線VL2に示すよう
になる。この曲線VL2に示すリフトカーブ特性では、
バルブの開放タイミング(開放開始時期)ST2はリフ
トカーブベースの開放タイミングST0よりも遅くな
り、バルブの閉鎖タイミング(開放終了時期)ET2は
リフトカーブベースの閉鎖タイミングET0よりも早く
なる。
【0051】このようにバルブの開放タイミングST2
がリフトカーブベースよりも遅くなるのは、バルブが開
放を開始する領域では、カムローブ12側はカムシャフ
ト11側よりも回転位相角度が遅れているためである。
また、バルブの閉鎖タイミングET2がリフトカーブベ
ースよりも早くなるのは、バルブが開放を終了する領域
では、カムローブ12側はカムシャフト11側よりも回
転位相角度が進んでいるためである。
【0052】このように、係合ディスク16の回転中心
(第2回転中心軸線)O2 、即ち、係合ディスク16の
偏心位置に応じて、バルブのリフトカーブ特性を変更す
ることができるのである。バルブの開放タイミングが早
く閉鎖タイミングが遅い場合には、バルブ開放期間が長
くなり、機関の高速回転時に適し、バルブの開放タイミ
ングが遅く閉鎖タイミングが速い場合には、バルブ開放
期間が短くなり、機関の低速回転時に適している。
【0053】このため、図7(a1)に示すように、係
合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸線)O2
カムシャフト11の回転中心(第1回転中心軸線)O1
に対して上方(バルブリフトトップを与える回転位相方
向と逆方向)にあれば、バルブ開放期間が最も長くなる
ため、高速用偏心となり、図7(b1)に示すように、
係合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸線)O2
が、カムシャフト11の回転中心(第1回転中心軸線)
1 に対して下方(バルブリフトトップを与える回転位
相方向)にあれば、バルブ開放期間が最も短くなるた
め、低速用偏心となる。
【0054】そして、係合ディスク16の回転中心(第
2回転中心軸線)O2 が図7(a1)に示す位置と図7
(b1)に示す位置との中間的な位置にある場合には、
その位置に応じたバルブ特性(バルブの開放タイミング
や閉鎖タイミング)でバルブ2を駆動することになる。
つまり、第2回転中心軸線O2 を図7(a1)に示す上
方偏心位置(第2所定位置)から下方位置へずらしてい
くと、バルブ特性は、曲線VL1で示すリフトカーブ特
性(高速用特性)から曲線VL0で示すリフトカーブベ
ース特性へと近づいて、第2回転中心軸線O2 が第1回
転中心軸線O1 とほぼ等しい高さになる(上下方向への
偏差がなくなる)と、バルブ特性はほぼリフトカーブベ
ース特性に近いものになる。さらに、第2回転中心軸線
2 を図7(b1)に示す下方偏心位置(第1所定位
置)へ向けてずらしていくと、バルブ特性は、曲線VL
0で示すリフトカーブベース特性から曲線VL2で示す
リフトカーブ特性(低速用特性)へと近づく。
【0055】したがって、例えば機関の回転数(回転速
度)等の機関の運転状態に応じて、第2回転中心軸線O
2 の位置を連続的又は段階的に調整すれば、機関の運転
状態に常に適した特性でバルブ2を駆動させることがで
きる。係合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸
線)O2 を位置調整するためには、係合ディスク16を
偏心状態に支持する偏心部15を回転させればよいの
で、本機構には、偏心部15を有するコントロールディ
スク14を回転させて偏心部15の偏心位置を調整する
偏心位置調整機構30が設けられている。
【0056】この偏心位置調整機構30は、図3,図4
に示すように、コントロールディスク14の外周に形成
された偏心制御ギア31と、この偏心制御ギア31と噛
合するコントロールギア35をそなえカムシャフト11
と平行に設置されたギア軸(コントロールシャフト又は
制御用部材)32と、このコントロールシャフト32を
回転駆動するためのアクチュエータ33とをそなえて構
成されており、ECU34を通じて作動を制御するよう
になっている。
【0057】つまり、図3に示すように、ECU34
に、エンジン回転数センサ(図示略)からの検出情報
(エンジン回転数情報),スロットルポジションセンサ
からの検出情報(TPS情報),エアフローセンサ(図
示略)からの検出情報(AFS情報)等が入力されるよ
うになっており、偏心位置調整機構30におけるモータ
の制御は、これらの情報に基づいて、エンジンの回転速
度や負荷状態に応じて行なうようになっている。
【0058】そして、例えばエンジンの高速時や高負荷
時には、図7中の曲線VL1のようなバルブリフト特性
になるようにコントロールディスク14の回転位相を調
整して、バルブの開放期間を長期間にするように制御す
る。また、エンジンの低速時や低負荷時には、図7中の
曲線VL2のようなバルブリフト特性になるようにコン
トロールディスク14の回転位相を調整して、バルブの
開放期間を短期間にするように制御する。一般には、エ
ンジンの速時や負荷に応じて、図7中の曲線VL1と曲
線VL2との中間的なバルブリフト特性になるようにコ
ントロールディスク14の回転位相を調整する。
【0059】ところで、コントロールシャフト32にそ
なえられたコントロールギア35は、2つのギア35
A,35Bからなるシザースギアであって、一方のギア
35Aはコントロールシャフト32に固定されている
が、他方のギア35Bはコントロールシャフト32に対
して回転可能に装備されている。つまり、ギア35B
は、ギア35Aに当接するように配設されており、コン
トロールシャフト32の外周に固定されるジャーナル3
6との間に装備されたねじりスプリング38によって、
回転方向への付勢力を受けるように設置され、両ギア3
5A,35Bによって、コントロールディスク14側の
偏心制御ギア31とコントロールギア35とがガタつく
ことなく噛合するようになっている。
【0060】なお、偏心位置調整機構30の設置にあた
っては、既に設置されているカムシャフト11外周のコ
ントロールディスク14側の偏心制御ギア31に対し
て、両ギア35A,35Bを噛合させた上で、ジャーナ
ル36をコントロールシャフト32に対して回転させな
がら軸方向所定位置に配置することで、ギア35Bに軸
方向付勢力及び回転方向付勢力を与えておいてから、ジ
ャーナル36を回り止めピン36Aによりコントロール
シャフト32と一体回転するように固定する。
【0061】また、本可変動弁機構を多気筒エンジン
(ここでは4気筒エンジン)に適用した場合には、各気
筒毎にカムローブ12及び不等速継手13(即ち、弁作
動調整手段50)を設けるようにすることになるが、こ
こでは、各気筒に、吸気弁駆動用の可変動弁機構と、排
気弁駆動用の可変動弁機構とをそなえている。つまり、
図8に示すように、吸気弁用カムシャフト11INと排気
弁用カムシャフト11EXとをそなえ、吸気弁用カムシャ
フト11INにおいても排気弁用カムシャフト11 EXにお
いても、それぞれ各気筒毎にカムローブ12及び不等速
継手13がそなえられる。
【0062】そして、偏心位置調整機構30は、吸気弁
用カムシャフト11INに各気筒毎に装備されたコントロ
ールディスク14側の偏心制御ギア31と、排気弁用カ
ムシャフト11EXにやはり各気筒毎に装備されたコント
ロールディスク14側の偏心制御ギア31と、吸気弁用
カムシャフト11INに隣接した吸気弁側コントロールシ
ャフト32と、排気弁用カムシャフト11EXに隣接した
排気弁側コントロールシャフト32と、これらの各コン
トロールシャフト32において各気筒毎に設置されて各
偏心制御ギア31と噛合するコントロールギア35及び
ジャーナル36及びスプリング38とをそなえている。
【0063】一方、アクチュエータ33はスプロケット
(端部部材)43と反対側端部の図示しないシリンダヘ
ッド側部分に1つだけそなえられ、ここでは、排気弁用
カムシャフト11EXの軸端部にアクチュエータ33がそ
なえられる。このアクチュエータ33は、ジョイント3
3Aを介して排気弁側ドライブギア機構39Aに接続さ
れており、アクチュエータ33の駆動力は、排気弁側ド
ライブギア機構39Aから排気弁側コントロールシャフ
ト32に伝達され、排気弁用カムシャフト11EXの各偏
心制御ギア31の回転駆動が行なわれるようになってい
る。
【0064】この一方、排気弁側ドライブギア機構39
Aはインタメディエイトギア機構40を介して吸気弁側
ドライブギア機構39Bに接続されており、アクチュエ
ータ33の駆動力は、排気弁側ドライブギア機構39
A,インタメディエイトギア機構40,吸気弁側ドライ
ブギア機構39Bを経て吸気弁側コントロールシャフト
32に伝達され、吸気弁用カムシャフト11INの各偏心
制御ギア31の回転駆動が行なわれるようになってい
る。
【0065】したがって、図9に示すように、排気弁側
(図中EX参照)では、アクチュエータ33の駆動力
は、ドライブギア機構39A,排気弁側コントロールシ
ャフト32及び各コントロールギア35を介して各偏心
制御ギア31に伝達され、吸気弁側(図中IN参照)で
は、アクチュエータ33の駆動力は、ドライブギア機構
39A,インタメディエイトギア機構40,ドライブギ
ア機構39B,吸気弁側コントロールシャフト32及び
各コントロールギア35を介して各偏心制御ギア31に
伝達されるようになっている。
【0066】また、インタメディエイトギア機構40
は、互いに噛合する2つのギア40a,40bからな
り、排気弁側ドライブギア機構39Aの軸39aの回転
を逆方向に同速度で吸気弁側ドライブギア機構39Bの
軸39aに伝達するようになっている。なお、各ドライ
ブギア機構39A,39Bは、図8に示すように、いず
れも軸39aに固定された固定ギア39b及び固定ギア
39bとの間にスプリング39cを介して装備された可
動ギア39dの2枚のギアからなるシザースギア39e
と、コントロールシャフト32の端部に固定されたギア
39fとから構成される。シザースギア39eでは、可
動ギア39dがスプリング39cにより回転方向に付勢
された状態で、固定ギア39bと共にギア39fと噛合
しており、ドライブギア機構39A,39Bにガタが生
じないようになっている。
【0067】さらに、各ドライブギア機構39A,39
Bのシザースギア39e(即ち、ギア39b,39d)
は各偏心制御ギア31と等しい歯数に設定され、各ドラ
イブギア機構39A,39Bのギア39fは各コントロ
ールギア35と等しい歯数に設定されており、アクチュ
エータ軸の回転角度と偏心制御ギア31の回転角度とが
等しくなるように設定されている。
【0068】ところで、上述したように、偏心部15の
回転位相を調整する際には、偏心位置調整機構30によ
ってコントロールディスク14が回転駆動されるように
なっているが、この時コントロールディスク14をどち
らの方向に回転駆動させて位相調整を行なうかで、バル
ブ2の作動タイミングの変化の仕方が異なり、エンジン
出力の変化にも影響を与えることになる。
【0069】つまり、上述したように、偏心部15及び
係合ディスク16の回転中心(第2回転中心軸線)O2
を図7(a1)に示す上方偏心位置から図7(b1)に
示す下方偏心位置へ向けてずらしていくと、バルブ特性
は、曲線VL1で示すリフトカーブ特性(高速用特性)
から曲線VL2で示すリフトカーブ特性(低速用特性)
へと変化するが、このとき、コントロールディスク14
を図中右回りで回転駆動させて偏心部15の位相を調整
するか、コントロールディスク14を左回りで回転駆動
させて偏心部15の位相を調整するかにより、偏心部1
5の回転中心O 2 の描く軌跡が異なり、バルブリフトカ
ーブの変化する過程がそれぞれ異なることになるのであ
る。
【0070】その一例として、吸気側と排気側との偏心
部15の回転方向(図7に示す低速下方偏心から高速上
方偏心への調整方向)をエンジン回転方向と逆回転させ
た場合の偏心部15の位相角変化に伴うバルブリフト特
性変化を図10(a)〜(e)に示す。この図10
(a)〜(e)に示すように、偏心部15の位相角変化
(45°毎の変化)過程において、最初は、主に吸気側
及び排気側の開弁タイミングが早くなる方向(吸気弁と
排気弁とのオーバラップが大きくなる方向)へ変化し、
その後、主に吸気側及び排気側の閉弁タイミングが遅く
なる方向へ変化する。なお、このときバルブリフトの頂
点位置は、位相変化にともなってバルブ開閉タイミング
と同方向へ移動し、これによりリフトのクランクアング
ルの積分値も大きくなる。この作用は、オーバラップや
吸気効率の面で有効に働く(バルブリフトの頂点位置の
変化は本可変動弁機構のような不等速継手を用いた従来
技術における特有の動きである)。
【0071】つまり、エンジン回転方向に対する偏心部
15の位相角変化方向の設定の仕方によってバルブ開閉
タイミングの変化が異なり、これによりエンジンの出力
特性も異なるものとなるのである。なお、この場合に
は、コントロールディスク14の回転方向の差異によ
り、バルブタイミングの変化する過程における特性(即
ち、開弁時期が先に変更されてから閉弁時期が変更され
るのか、あるいは、閉弁時期が先に変更されてから開弁
時期が変更されるのかという特性)が異なるのであっ
て、最終的なバルブ2のリフト特性は、どちらの回転方
向でコントロールディスク14を駆動しても勿論同一の
ものとなる。
【0072】そこで、本発明の可変動弁機構では、エン
ジンの出力特性等を考慮して、エンジンの運転状態が低
速運転から高速運転へ変化する際には、最初に吸気弁と
排気弁とのオーバラップ時間が大きくなるように開弁期
間が変更されるように設定されているのである。具体的
には、本実施形態では、エンジンの運転状態が低速運転
状態から高速運転状態へ変化する際には、図1(a),
図2に示すような回転方向でドライブギア39eを回転
駆動するようになっている。すなわち、この場合は、吸
気側のコントロールディスク14は図中右回りに回転駆
動され、また、排気側のコントロールディスク14は図
中左回り(本実施形態では、この回転方向がエンジン回
転方向及びカムシャフト11の回転方向と一致するもの
とする)に回転駆動されるように構成されているのであ
る。なお、図1(a),図2はアクチュエータ33(図
8参照)が配設された側から動弁機構を見た図である。
【0073】また、本実施形態では、図2に示すよう
に、インタメディエイトギア機構40が偶数個のギア
(ここでは、2つのギア40a,40b)により構成さ
れることにより、吸気側のコントロールディスク14と
排気側のコントロールディスク14とが互いに逆方向に
回転駆動されるようになっている。つまり、吸気側のコ
ントロールディスク14は、アクチュエータ33から排
気側のドライブギア39e(左回転),ギア40a(右
回転),40b(左回転),吸気側ドライブギア39e
(右回転)及びコントロールシャフト32(左回転)を
介して右回りの回転力が伝達されるのである。なお、排
気側のコントロールディスク14は、アクチュエータ3
3から排気側のドライブギア39e(左回転)及びコン
トロールシャフト32(右回転)を介して左回りの回転
力が伝達される。
【0074】そして、このような場合には、バルブタイ
ミングの変化は、図1(b)に示すような特性となる。
なお、図中、横軸はコントロールディスク14の基準状
態に対する位相角、縦軸はクランク角であって、縦軸上
方側が遅角側、縦軸下方側が進角側である。また、破線
は吸気弁のバルブタイミングの変化を示し、実線は排気
弁のバルブタイミングの変化を示している。また、図1
(b)における位相角0°は、図7(b1)に示すよう
な状態、即ち、係合ディスク16の回転中心(第2回転
中心軸線)O2 が、カムシャフト11,カムローブ12
の回転中心(第1回転中心軸線)O1 に対して下方に偏
心(低速下方偏心)している状態であり、また、位相角
180°は、図7(a1)に示すような状態、即ち、係
合ディスク16の回転中心O2 が、カムシャフト11,
カムローブ12の回転中心O1 に対して上方に偏心(高
速上方偏心)している状態である。
【0075】また、図1(c),(d)はいずれも吸気
弁及び排気弁のバルブリフトカーブの変化を模式的に示
す概念図であって、図1(c)はコントロールディスク
14の位相角を0°から90°に変化させたときのバル
ブリフトカーブを示す概念図、図1(d)はコントロー
ルディスク14の位相角を90°から180°に変化さ
せたときのバルブリフトカーブを示す概念図である。
【0076】さて、上述のように、吸気側のコントロー
ルディスク14と排気側のコントロールディスク14と
が逆方向に回転し、且つ吸気側コントロールディスク1
4がカムシャフト11に対して逆方向に回転するように
構成した場合のバルブリフトカーブの変化について図1
(b)〜(d)を用いて説明する。ここで、エンジン運
転状態が低速側から高速側に変化して、コントロールデ
ィスク14の位相角が、図1(a)に示すような回転方
向で0°(低速下方偏心)から180°(高速上方偏
心)に調整される場合、その過程を0°〜90°までの
期間と90°〜180°までの期間に分けて説明する。
【0077】まず、コントロールディスク14の位相角
が0°から90°に調整されると、図1(b)に示すよ
うに、吸気弁の開弁時期(図中IOで示す)が、徐々に
進角して、ΔθIOだけ進角する。また、吸気弁の閉弁時
期(図中ICで示す)は、ΔθICだけ遅角するが、この
変化量ΔθICは、上記の開弁時期変化量ΔθIOと比べる
と微小である。
【0078】一方、排気弁の閉弁時期(図中ECで示
す)は、徐々に遅角して、ΔθECだけ遅角する。また、
排気弁の開弁時期(図中EOで示す)は、ΔθEOだけ進
角するが、この変化量ΔθEOは上記の閉弁時期変化量Δ
θECに比べると微小である。したがって、0°〜90°
までの間は、図1(c)に示すように、相対的に吸気弁
の開弁時期(IO)が進角されるとともに、排気弁の閉
弁時期(EC)が遅角され、結果的に、吸気弁と排気弁
とのオーバラップが増大するのである。
【0079】次に、コントロールディスク14の位相角
が90°から180°に調整されると、図1(b)に示
すように、吸気弁の開弁時期(IO)は、ΔθIO′だけ
進角する。また、吸気弁の閉弁時期(IC)は、ΔθI
C′だけ遅角するが、この場合は、閉弁時期変化量ΔθI
C′の方が開弁時期変化量ΔθIO′よりも大きい(ΔθI
C′>ΔθIO′)。
【0080】一方、排気弁の閉弁時期(EC)は、Δθ
EC′だけ遅角し、排気弁の開弁時期(EO)は、ΔθE
O′だけ進角する。そして、このときには、開弁時期変
化量ΔθEO′に比べれば閉弁時期変化量ΔθEC′は微小
な変化量となる。したがって、90°〜180°までの
間では、図1(d)に示すように、相対的に吸気弁の閉
弁時期(IC)が遅角されるとともに、排気弁の開弁時
期(EO)が進角されることになる。
【0081】このように、エンジン運転状態が低速側か
ら高速側に変化する際に、コントロールディスク14の
位相角が0°(低速下方偏心)から180°(高速上方
偏心)に調整されると、吸気弁及び排気弁の開弁期間が
増大することになるが、特に、本実施手形態では、図1
(a),図2に示すような方向で各コントロールディス
ク14を回転駆動することにより、まず、最初に吸気弁
と排気弁とのオーバーラップ時間が増大して、その後、
吸気弁閉弁時期が遅角側に、排気弁の開弁時期が進角側
に調整されることになるのである。
【0082】そして、このようにコントロールディスク
14の位相調整方向を設定することにより、中速回転域
でのトルクピークを増大させることができ、また、バル
ブタイミングを変更する際のトルク特性を滑らかなもの
とすることができるのである。本発明の一実施形態とし
ての可変動弁機構は、上述のように構成されているの
で、このような可変動弁機構をそなえた内燃機関では、
偏心位置調整機構30を通じて、コントロールディスク
14の回転位相を調整しながら、バルブの開度特性が制
御される。
【0083】つまり、ECU34において、エンジン回
転数情報や吸入空気量情報等に基づき、エンジンの回転
速度や負荷状態に応じたコントロールディスク14の回
転位相を設定して、ポジションセンサの検出信号に基づ
いて、コントロールディスク14の実際の回転位相が設
定された状態になるように、アクチュエータ33の作動
制御を通じてコントロールディスク14を駆動する。
【0084】そして、このECU34によるアクチュエ
ータ33の作動制御を通じて、偏心部15を回動させて
位相角度を調整し、係合ディスク16の回転中心(第2
回転中心軸線)O2 を変位させながら、、例えばエンジ
ンの回転速度やエンジンの負荷が高くなるほど、図7の
曲線VL1に近づけるようにしてバルブ開放期間を長く
していき、逆に、エンジンの回転速度やエンジンの負荷
が低くなるほど、図7の曲線VL2に近づけるようにし
てバルブ開放期間を短くしていく。
【0085】このようにして、エンジンの運転状態に応
じてコントロールディスク14の回転位相(位置)を制
御しながら、エンジンの運転状態に適したバルブ駆動を
行なえるようになる。特に、バルブのリフト特性は、連
続的に調整することができるので、常にエンジンの運転
状態に最適の特性でバルブ駆動を行なえるようになるの
である。
【0086】また、この場合には、エンジンの運転状態
が低速運転から高速運転へ変化する際には、最初に吸気
弁と排気弁とのオーバラップ時間が大きくなるように開
弁期間が変更される。この場合、本実施形態では、図1
(a)に示すように、吸気側のコントロールディスク1
4は図中右回りに回転駆動され、また、排気側のコント
ロールディスク14は図中左回りに回転駆動される。
【0087】すなわち、コントロールディスク14の位
相角が、0°から90°に調整されると、図1(c)に
示すように、相対的に吸気弁の開弁時期(IO)が進角
されるとともに、排気弁の閉弁時期(EC)が遅角さ
れ、結果的に、吸気弁と排気弁とのオーバラップが増大
するのである。また、コントロールディスク14の位相
角が90°から180°に調整されると、図1(d)に
示すように、相対的に吸気弁の閉弁時期(IC)が遅角
されるとともに、排気弁の開弁時期(EO)が進角され
ることになる。
【0088】このように、本発明の可変動弁機構では、
エンジン運転状態が低速側から高速側に変化する際に、
コントロールディスク14の位相角が0°(低速下方偏
心)から180°(高速上方偏心)に調整されると、ま
ず、最初に吸気弁と排気弁とのオーバーラップ時間が増
大して、その後、吸気弁閉弁時期が遅角側に、排気弁の
開弁時期が進角側に調整される。
【0089】そして、このようにコントロールディスク
14の位相調整方向を設定しておくことにより、中速回
転域でのトルクピークが増大して、バルブタイミングを
変更する際のトルク特性を滑らかなものとすることがで
きるのである。すなわち、低速運転状態から高速運転状
態への移行時には、最初に吸気弁と排気弁とのオーバー
ラップ時間を増大させることにより、トルク段差を極力
抑制することができ、滑らかな加速感を得ることができ
るのである。
【0090】次に、本発明の一実施形態における第1の
変形例について説明すると、この第1の変形例では、図
11(a),図12に示すように、インタメディエイト
ギア機構40を奇数個のギア(ここでは、ギア40a,
40b,40c)により構成して、吸気弁側と排気弁側
とで、コントロールディスク14が同方向に回転駆動さ
れるように構成されたものである。なお、この場合は、
エンジンの運転状態が低速運転状態から高速運転状態へ
変化する際には、吸気側及び排気側のコントロールディ
スク14は図中右回り(エンジン回転方向及びカムシャ
フト11の回転方向とは逆方向)に回転駆動されるよう
に構成されている。
【0091】また、上述のように吸気弁側と排気弁側と
で、コントロールディスク14が同方向に回転駆動され
るように設定した場合には、バルブタイミングの変化す
る過程におけるバルブリフトの特性(即ち、開弁時期が
先に変更されてから閉弁時期が変更されるのか、あるい
は、閉弁時期が先に変更されてから開弁時期が変更され
るのかという特性)は、吸気弁側と排気弁側とで同様の
特性となる。
【0092】そして、コントロールディスク14の回転
方向をこのように設定した場合であっても、エンジンの
運転状態が低速運転から高速運転へ変化する際には、最
初に吸気弁と排気弁とのオーバラップ時間が増大するよ
うに吸気弁及び排気弁の開弁期間が変更されことにな
る。ここで、このような場合のバルブタイミングの変化
について図11(b)〜(d)を用いて説明する。
【0093】なお、この変形例の場合は、上述の実施形
態と比べてアクチュエータ33(図3参照)の回転方向
が逆方向となるため、図11(b)における位相角0°
を位相角360°とし、位相角が360°から270°
を経て180°に調整される。
【0094】まず、コントロールディスク14の位相角
が0°(=360°)から270°に調整されると、図
11(b)に示すように、吸気弁の開弁時期(IO)
が、徐々に進角して、ΔθIOだけ進角する。また、吸気
弁の閉弁時期(IC)は、ΔθICだけ遅角するが、この
変化量ΔθICは、上記の開弁時期変化量ΔθIOと比べる
と微小である。
【0095】一方、排気弁の開弁時期(EO)は、Δθ
EOだけ進角する。また、排気弁の閉弁時期(EC)は、
徐々に遅角して、ΔθECだけ遅角すが、この変化量Δθ
ECは上記の閉弁時期変化量ΔθEOに比べると微小であ
る。
【0096】したがって、360°〜270°までの間
は、図11(c)に示すように、相対的に吸気弁及び排
気弁の開弁時期(IO,EO)が進角されることにな
り、結果的に、吸気弁の開弁時期が進角した分だけ、吸
気弁と排気弁とのオーバラップが増大するのである。次
に、コントロールディスク14の位相角が270°から
180°に調整されると、図11(b)に示すように、
吸気弁の開弁時期(IO)は、ΔθIO′だけ進角する。
また、吸気弁の閉弁時期(IC)は、ΔθIC′だけ遅角
するが、この場合は、閉弁時期変化量ΔθIC′の方が開
弁時期変化量ΔθIO′よりも大きい(ΔθIC′>ΔθI
O′)。
【0097】一方、排気弁の閉弁時期(EC)は、Δθ
EC′だけ遅角し、排気弁の開弁時期(EO)は、ΔθE
O′だけ進角する。そして、このときには、閉弁時期変
化量ΔθEC′の方が開弁時期変化量ΔθEO′よりも大き
くなる(ΔθEC′>ΔθEO′)。したがって、270°
〜180°までの間では、図11(d)に示すように、
相対的に吸気弁及び排気弁の閉弁時期(IC,EC)が
進角されることになるのである。
【0098】このように、第1の変形例では、エンジン
運転状態が低速側から高速側に変化する際に、コントロ
ールディスク14の位相角が360°から180°に調
整されると、まず最初に吸気弁と排気弁との開弁時期が
進角され、その後吸気弁と排気弁との閉弁時期が遅角さ
れるのである。そして、まず最初に吸気弁の開弁時期が
進角した分だけ、吸気弁と排気弁とのオーバラップが増
大することになるのである。なお、その後に排気弁の閉
弁時期が遅角されたことによっても、オーバラップは増
大されることになる。
【0099】したがって、この第1の変形例では、上述
のようにコントロールディスク14の位相調整方向を設
定することにより、上述した実施形態と同様の効果が得
られる。すなわち、エンジンの低速運転状態から高速運
転状態への移行時には、最初に吸気弁と排気弁とのオー
バラップが増大するので、中速回転域でのトルクピーク
が増大して、バルブタイミングを変更する際のトルク特
性を滑らかなものとすることができる。
【0100】また、低速運転状態から高速運転状態への
移行時には、最初に吸気弁と排気弁とのオーバーラップ
時間を増大させることにより、トルク段差を極力抑制す
ることができ、滑らかな加速感を得ることができるので
ある。次に、本発明の一実施形態における第2の変形例
について説明すると、この第2の変形例では、上述の第
1の変形例に対して、エンジンの運転状態が低速運転状
態から高速運転状態へ変化する際に、吸気側及び排気側
のコントロールディスク14が逆方向(左回り)に回転
するようにしたものである。
【0101】すなわち、図13(a)に示すように、イ
ンタメディエイトギア機構40は奇数個のギア(ここで
は、ギア40a,40b,40c)により構成されてお
り、吸気弁側と排気弁側とで、コントロールディスク1
4が同方向に回転駆動されるようになっている。そし
て、この第2変形例では、吸気側及び排気側のコントロ
ールディスク14はエンジン回転方向及びカムシャフト
11の回転方向とは逆方向(図中左回り)に回転駆動さ
れるように構成されているのである。
【0102】したがって、この場合は、図10(a)〜
(e)を用いて説明した場合と同様のバルブリフト特性
となる。すなわち、この場合には、エンジンの運転状態
が低速運転状態から高速運転状態へと変化すると、吸気
弁側及び排気弁側のコントロールディスク14は、図1
3(a)に示すような方向に駆動され、この場合には、
まず最初に吸気弁と排気弁との閉弁時期が遅角され、そ
の後吸気弁と排気弁との開弁時期が進角されるのであ
る。
【0103】すなわち、コントロールディスク14の位
相角が0°から90°に調整されると、図13(b)に
示すように、吸気弁の閉弁時期(IC)は、ΔθICだけ
遅角する。一方、吸気弁の開弁時期(IO)は、ΔθIO
だけ進角するが、この変化量ΔθIOは、上記の開弁時期
変化量ΔθICと比べると微小である。一方、排気弁の閉
弁時期(EC)は、ΔθECだけ遅角する。また、排気弁
の開弁時期(EO)は、ΔθEOだけ進角するが、この変
化量ΔθEOは上記の閉弁時期変化量ΔθECに比べると微
小である。
【0104】したがって、0°〜90°までの間は、図
13(c)に示すように、相対的に吸気弁及び排気弁の
閉弁時期(IC,EC)が遅角されることになり、結果
的に、排気弁の閉弁時期が進角した分だけ、吸気弁と排
気弁とのオーバラップが増大するのである。次に、コン
トロールディスク14の位相角が90°から180°に
調整されると、図13(b)に示すように、吸気弁の開
弁時期(IO)は、ΔθIO′だけ進角する。また、吸気
弁の閉弁時期(IC)は、ΔθIC′だけ遅角するが、こ
の場合は、開弁時期変化量ΔθIO′の方が閉弁時期変化
量ΔθIC′よりも大きい(ΔθIO′>ΔθIC′)。
【0105】一方、排気弁の閉弁時期(EC)は、Δθ
EC′だけ遅角し、排気弁の開弁時期(EO)は、ΔθE
O′だけ進角する。そして、このときには、閉弁時期変
化量ΔθEO′の方が開弁時期変化量ΔθEC′よりも大き
くなる(ΔθEO′>ΔθEC′)。したがって、90°〜
180°までの間では、図13(d)に示すように、相
対的に吸気弁及び排気弁の開弁時期(IO,EO)が進
角されることになるのである。
【0106】そして、図13,(c)に示すように、ま
ず最初に排気弁の閉弁時期が遅角した分だけ、吸気弁と
排気弁とのオーバラップが増大することになるのであ
る。なお、その後に吸気弁の開弁時期が進角されたこと
によっても、オーバラップは増大されることになる。し
たがって、この第2の変形例においても上述の第1の変
形例と同様の効果が得られる。すなわち、エンジンの低
速運転状態から高速運転状態への移行時には、最初に吸
気弁と排気弁とのオーバラップが増大するので、中速回
転域でのトルクピークが増大して、バルブタイミングを
変更する際のトルク特性を滑らかなものとすることがで
きる。
【0107】また、低速運転状態から高速運転状態への
移行時には、最初に吸気弁と排気弁とのオーバーラップ
時間を増大させることにより、トルク段差を極力抑制す
ることができ、滑らかな加速感を得ることができるので
ある。なお、本発明の可変動弁機構は、上述のような実
施形態やその変形例に限定されるものではなく、これ以
外にも、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変形が可
能である。例えば、従来技術に示した不等速継手を用い
た動弁機構に適用してもよく、また、吸気側と排気側と
の偏心部15の調整は上述の実施形態に限定されるもの
ではない。さらに、可変動弁機構は、必ずしも吸気側及
び排気側の両方に配設されるものではなく、本発明のご
とく、低速から高速への位相角変化の際にオーバラップ
が先に増大されるよう設定されれば、少なくとも吸気側
及び排気側の何れか一方に配設されていればよい。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の可変動弁機構によれば、内燃機関の運転状態が低
速運転から高速運転へ変化する際には、最初に吸気弁と
排気弁とのオーバラップ時間が増大するように吸気弁又
は排気弁の開弁期間が変更されるように設定されている
ので、バルブタイミングを変更する際のトルク特性を滑
らかなものとすることができるという利点がある。すな
わち、低速運転状態から高速運転状態への移行時には、
最初に吸気弁と排気弁とのオーバーラップ時間を増大さ
せることにより、トルク段差を極力抑制することがで
き、滑らかな加速感を得ることができるのである。ま
た、中速域でのトルクピークを増大させることができる
という利点もある。
【0109】また、請求項2記載の本発明の可変動弁機
構によれば、内燃機関の運転状態が低速運転から高速運
転へ変化する際には、吸気弁の開弁時期を進角させると
ともに排気弁の閉弁時期を遅角させ、その後、吸気弁の
閉弁時期を遅角させるとともに排気弁の開弁時期を進角
させるように設定されているので、吸気弁と排気弁との
オーバラップ時間の増大分をさらに大きくすることがで
き、トルク段差を一層抑制することができるという利点
がある。
【0110】また、請求項3記載の本発明の可変動弁機
構によれば、カムローブの回転中心軸線を低速側の第1
所定位置から高速側の第2所定位置の変位させた場合、
吸気弁の進角時期が進角されるのにともない吸気弁のバ
ルブリフトカーブの頂点が進角側に変位するため、オー
バラップが増加し吸気効率が向上するという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての可変動弁機構にお
ける要部構成及びその動作を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態としての可変動弁機構にお
ける要部構成を示す模式的な構成図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の斜
視図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の要
部縦断面図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構にお
ける不等速継手の要部配置をす模式的な断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の可変動弁機構における不
等速機構の作動原理について示す図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の不
等速機構についての作動特性を説明する特性図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の分
解斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる可変動弁機構の偏
心位置調整の動力伝達経路を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態としての可変動弁機構に
おけるバルブリフト特性変化を示す図であって、吸気側
と排気側との偏心部の回転方向をエンジン回転方向と逆
回転させた場合の偏心部の位相角変化に伴うバルブリフ
ト特性変化を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態としての可変動弁機構の
第1の変形例を示す図であって、その要部構成及びその
動作を説明するための図である。
【図12】本発明の一実施形態としての可変動弁機構の
第1の変形例を示す図であって、その要部構成を示す模
式的な構成図である。
【図13】本発明の一実施形態としての可変動弁機構の
第2の変形例を示す図であって、その要部構成及びその
動作を説明するための図である。
【符号の説明】
14 コントロールディスク(軸支部材又はハーモニッ
クギア) 39e ドライブギア(ギア部材、シザースギア) 39f ギア(ギア部) 40 インタメディエイトギア機構(伝達機構) 40a,40b,40c ギア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランク軸から回転駆動力が
    伝達されるカムシャフトと、 該内燃機関の吸気弁又は排気弁を駆動するカム部を有し
    該カムシャフトに相対回転可能に設けられたカムローブ
    と、 該カムシャフトと該カムローブとの間に介装され機関運
    転状態に応じて該カムローブの偏心位相を変化させて該
    吸気弁又は該排気弁の開弁期間を可変とする制御機構と
    を有する可変動弁機構であって、 該可変動弁機構が、該吸気弁側及び該排気弁側の少なく
    とも一方に配設され、該内燃機関の運転状態が低速運転
    から高速運転へ変化する際には、最初に該吸気弁と該排
    気弁とのオーバラップ時間が増大するように該吸気弁又
    は該排気弁の開弁期間が変更されるように設定されてい
    ることを特徴とする、可変動弁機構。
  2. 【請求項2】 該可変動弁機構が、該内燃機関の吸気弁
    側及び排気弁側の両方に設けられ、 該内燃機関の運転状態が低速運転から高速運転へ変化す
    る際には、最初に、該吸気弁の開弁時期を進角させると
    ともに該排気弁の閉弁時期を遅角させ、その後、該吸気
    弁の閉弁時期を遅角させるとともに該排気弁の開弁時期
    を進角させるように設定されていることを特徴とする、
    請求項1記載の可変動弁機構。
  3. 【請求項3】 該可変動弁機構が、少なくとも該内燃機
    関の吸気弁側に配設され、 該制御機構が、 該カムシャフトの軸線と平行な軸線を有する軸支部をそ
    なえるとともに、該カムシャフトの外周に相対回転可能
    又は揺動可能に設けられ該カムローブを軸支する軸支部
    材と、 該軸支部に軸支された中間回転部材と、 該カムシャフトと該中間回転部材とを連結して該中間回
    転部材を該カムシャフトと連動して回転可能とする第1
    接続部材と、 該中間回転部材と該カムローブとを連結して該カムロー
    ブを該中間回転部材と連動して回転可能とする第2接続
    部材と、 該軸支部材と係合する制御用部材と、 該内燃機関の運転状態に応じて該制御用部材を駆動し該
    カムローブの回転中心軸線を低速側の第1所定位置と高
    速側の第2所定位置との間で連続的又は段階的に変位さ
    せるアクチュエータと、をそなえていることを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の可変動弁機構。
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