JPH10280828A - サッシ - Google Patents

サッシ

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JPH10280828A
JPH10280828A JP8302397A JP8302397A JPH10280828A JP H10280828 A JPH10280828 A JP H10280828A JP 8302397 A JP8302397 A JP 8302397A JP 8302397 A JP8302397 A JP 8302397A JP H10280828 A JPH10280828 A JP H10280828A
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JP
Japan
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tight material
rod
door
sash
frame
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Application number
JP8302397A
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English (en)
Inventor
Fumio Inagaki
垣 文 夫 稲
Noriyuki Nakamura
村 憲 之 中
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障子閉塞状態における障子の下端縁と下枠あ
るいは床面との間の水密性の向上を図る。 【解決手段】 ドア1と、下框1Aに上下動可能に設け
たタイト材13と、ドア1の閉塞開放に伴ってタイト材
13を下降上昇させるタイト材作動機構10を備え、ド
ア1の閉塞時におけるタイト材作動機構10の作動によ
り下降したタイト材13をさらに下方側に押圧するタイ
ト材押圧機構30を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障子の閉塞状態に
おいて、下枠(あるいは床面)と障子の下端縁との間の
隙間を閉塞可能としたサッシに係わり、とくに、床面と
同一レベルをなす下枠を有するサッシに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来において、障子を閉塞した際に、床
面と同一レベルをなす下枠と障子の下端縁との間の隙間
を閉塞可能としたサッシとしては、例えば、ドア枠に回
動自在に支持されるドアの下端縁に上下方向に移動可能
に設けたタイト材と、障子の閉塞開放に伴ってタイト材
を下枠に当接離間させるタイト材作動機構を備えたもの
があった。
【0003】この場合、図7に示すように、タイト材作
動機構101は、ドアの下框に埋め込まれるハウジング
102の吊元102a側(図示左側)に摺動可能に設け
られてドアの閉塞時にドア枠の竪枠に押圧されて戸先1
02b側(図示右側)に移動するロッド103と、ハウ
ジング102に沿って下方に撓ませて配設され一端をロ
ッド103に連結すると共に他端を戸先側のブロック1
04に連結した板ばね105と、ハウジング102の中
空部分に長手方向に配設されかつ板ばね105の略中央
部分に連結して当該板ばね105の屈伸に伴って上下方
向に平行移動可能とした昇降体106を備えており、タ
イト材107は、この昇降体106に保持されてその昇
降に伴ってハウジング102の下端から出没するように
なっている。
【0004】上記タイト材作動機構101を備えたサッ
シでは、ドアを閉じると、タイト材作動機構101のロ
ッド103がドア枠の吊元側竪枠に押圧されて戸先10
2b側に移動し、下方に撓ませてセットした板ばね10
5がこのロッド103の移動によりさらに撓んで昇降体
106が下降することから、タイト材107がハウジン
グ102から下方に突出して、ドアの下端縁と下枠との
間の隙間が塞がれることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におけ
るサッシにあっては、人を躓かせたり車椅子の通行を妨
げたりすることなく、ドアの下端縁と下枠との間の隙間
を閉塞して、ドアの下端縁と下枠との間から光が漏れる
のを防ぐことができるものの、ドアの閉塞状態におい
て、隙間を閉塞しているタイト材107はドア枠の下枠
に接触しているだけなので、気密性および水密性が万全
であるとは言い難いという問題があり、この問題を解決
することが従来の課題となっていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、床面と同一レベルをなしてい
る下枠を有している場合において人や車椅子の通行を阻
害することなく障子の下端縁と下枠との間の隙間を閉塞
することができるのは勿論のこと、障子の閉塞状態にお
ける障子の下端縁と下枠との間の気密性および水密性の
向上を実現できるサッシを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るサッシは、障子と、障子の下端縁に沿いかつ上下方向
に移動可能としたタイト材と、障子の閉塞開放に伴って
タイト材を下降上昇させるタイト材作動機構を備え、障
子閉塞時におけるタイト材作動機構の作動により下降し
たタイト材を下方側に押圧するタイト材押圧機構を設け
た構成としており、このサッシの構成を従来の課題を解
決するための手段としている。
【0008】また、本発明の請求項2に係わるサッシに
おいて、タイト材押圧機構は、操作部と、タイト材と略
平行をなしかつ操作部の操作に伴ってタイト材に沿って
移動するロッドと、タイト材およびロッドの間に位置し
てロッドの一方側への移動動作をタイト材の下降動作に
変換する運動方向変換装置を具備している構成とし、本
発明の請求項3に係わるサッシは、タイト材押圧機構の
操作部を本締錠のサムターンとし、ロッドがサムターン
の施錠回動動作に伴って一方側へ移動する構成としてい
る。
【0009】さらに、本発明の請求項4に係わるサッシ
において、タイト材作動機構は、タイト材に沿って往復
移動可能でかつ障子の閉塞に伴って一方側へ移動するロ
ッドと、タイト材およびロッドの間に位置してタイト材
に上昇力を付与すると共にロッドに他方側への移動力を
付与しかつロッドの一方側への移動動作をタイト材の下
降動作に変換する運動方向変換装置を具備し、タイト材
作動機構のロッドおよび運動方向変換装置がタイト材押
圧機構のロッドおよび運動方向変換装置を兼ねている構
成とし、本発明の請求項5に係わるサッシは、運動方向
変換装置をタイト材に沿って複数設けた構成としてい
る。
【0010】さらにまた、本発明の請求項6に係わるサ
ッシは、ロッドおよび運動方向変換装置を収容すると共
に、タイト材を上下方向に移動可能に保持するケースを
備え、ケースを障子の下端縁に取り外し可能に装着した
構成とし、本発明の請求項7に係わるサッシにおいて、
運動方向変換装置は、ケースに設けた水平方向でかつロ
ッドと直交する方向の回動軸と、回動軸に屈曲部を回動
自在に支持させると共に一方側に位置する端部をタイト
材に枢着連結しかつ他方側に位置する端部をロッドに枢
着連結したL字部材と、ケースとL字部材の一方側に位
置する端部との間に位置してL字部材に回動力を与えて
タイト材には上昇力を付与しかつロッドには他方側への
移動力を付与する弾性体を備えている構成としている。
【0011】さらにまた、本発明の請求項8に係わるサ
ッシは、障子が鉛直軸回りに回動するドアであり、タイ
ト材作動機構におけるロッドの他方側に位置する端部を
ドアの戸先側の側面から突出させ、ドアの閉塞状態にお
いて、ドアの戸先側の側面と向き合う対向部材とロッド
の突出端部との当接によりロッドが一方側へ移動する構
成としている。
【0012】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるサッシでは、
障子閉塞時において、タイト材作動機構の作動によって
既に下降して、例えば、下枠に当接しているタイト材を
タイト材押圧機構により下方側にさらに押圧すれば、タ
イト材が下枠に圧接することとなり、障子の下端縁と下
枠との間の気密性および水密性が高まることとなる。
【0013】また、本発明の請求項2に係わるサッシで
は、障子の閉塞時において、タイト材押圧機構の操作部
を操作してロッドを一方側へ移動させると、このロッド
の一方側への移動動作が運動方向変換装置によりタイト
材の下降動作に変換されるので、タイト材作動機構の作
動によって既に下降して、例えば、下枠に当接している
タイト材がさらに下降して下枠に圧接することとなり、
請求項1に係わるサッシと同じく、障子の下端縁と下枠
との間の気密性および水密性が高まることとなり、本発
明の請求項3に係わるサッシでは、障子の閉塞時におい
て、本締錠のサムターンをひねり操作するだけで、タイ
ト材が下降することとなる。
【0014】さらに、本発明の請求項4に係わるサッシ
では、障子を閉じると、これに伴ってロッドが一方側へ
移動し、このロッドの一方側への移動動作が運動方向変
換装置によりタイト材の下降動作に変換されるので、タ
イト材が下降して、例えば、下枠に当接することとな
り、これにより障子の下端縁と下枠との間に形成される
隙間の閉塞がなされることとなり、この際、タイト材作
動機構のロッドおよび運動方向変換装置がタイト材押圧
機構のロッドおよび運動方向変換装置を兼ねているの
で、部品点数の増加を少なく抑えたうえで、障子の下端
縁と下枠との間における気密性および水密性の向上が図
られることとなり、本発明の請求項5に係わるサッシで
は、上記した構成としたから、障子を閉める場合や、タ
イト材押圧機構によってタイト材を下降させる場合に、
タイト材が傾くことなく円滑に下降することとなる。
【0015】さらにまた、本発明の請求項6に係わるサ
ッシでは、ドアの下端縁からケースを取り外せば、運動
方向変換装置のメンテナンスや、タイト材の交換が簡単
になされることとなり、本発明の請求項7に係わるサッ
シでは、上記した構成としているので、タイト材に対す
る上昇力の付与およびロッドに対する他方側への移動力
の付与が簡単な構造でなされるうえ、ロッドの一方側へ
の移動動作をタイト材の下降動作へ変換することが簡単
な構造で円滑になされることとなる。
【0016】さらにまた、本発明の請求項8に係わるサ
ッシでは、ドアを閉じると、ドアの戸先側の側面から突
出するロッドの他方側の端部が、例えば、閉塞状態にお
いてドアの戸先側の側面と対向するドア枠の竪枠に押圧
されて一方側、すなわち、吊元側に移動し、この移動動
作が運動方向変換装置によりタイト材の下降動作に変換
されることから、タイト材が下降して、例えば、下枠に
当接し、これによりドアの下端縁と下枠との間に形成さ
れる隙間の閉塞がなされることとなり、この間、ロッド
の突出端部がドア枠の竪枠に当接するまではタイト材が
下降しないので、タイト材が床面と接触することが回避
され、一方、ドアを開ける場合には、ロッドの突出端部
がドア枠の竪枠から離間するのと同時に、運動方向変換
装置から付与される上向きの力によりタイト材が上昇す
るので、タイト材は開け始めとほとんど同時に下枠から
離間することとなり、したがって、ドアを開け閉めする
に際して、タイト材が床面と擦れ合いながら移動するこ
とがほとんでないので、タイト材の磨耗は少なく抑えら
れることとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図6は本発明に係わるサッシの一実
施例を示している。
【0019】図4に示すように、このサッシは、床面F
と同一レベルをなす下枠2a,吊元側竪枠2b,戸先側
竪枠2cおよび上枠(図示せず)を具備したドア枠2
と、このドア枠2の吊元側竪枠2bにヒンジ3を介して
回動自在に支持されるドア1と、このドア1の下端縁に
沿いかつ上下方向に移動可能とした長尺状をなすタイト
材13と、ドア1の閉塞開放に伴ってタイト材13を下
枠2aに当接離間させるタイト材作動機構10を備えて
おり、吊元側竪枠2b,戸先側竪枠2cおよび上枠に
は、長手方向に沿う枠側タイト材4(図3に戸先側竪枠
2cの枠側タイト材4のみ示す)がそれぞれ設けてあ
る。
【0020】タイト材作動機構10は、図1および図2
に示すように、ドア1における下框1Aの中空部分に取
り外し可能に嵌合して装着された長尺状をなすケース1
1と、このケース11の内部に設けられてタイト材13
を保持して上下方向に平行移動するホルダ12と、この
ホルダ12に保持されたタイト材13と略平行をなす状
態でケース11に摺動可能に収容されたロッド15と、
ケース11の内部に収容されかつタイト材13およびロ
ッド15の間に位置する運動方向変換装置20を備えて
いる。
【0021】この場合、タイト材13は、ケース11の
下向き面に設けた開口11aを通して上下方向に摺動す
るようになっており、略半割円筒形状をなしかつその湾
曲面が下枠2aと当接して変形可能な枠当接部13a
と、この枠当接部13aの両側縁からそれぞれ上方に延
出して対向する立壁部13b,13bを有している。そ
して、このタイト材13は、ホルダ12の両側面に立壁
部13b,13bを沿わせると共に、枠当接部13aの
平面中央に形成した上向き突条13cをホルダ12の下
向き溝12aに係合させた状態でホルダ12に保持され
ている。
【0022】タイト材作動機構10のロッド15はその
先端部(他方側の端部)にねじ対偶をなして連結したト
リガ14を具備しており、このトリガ14をドア1の戸
先側の側面1aから出没可能としてあって、ドア1の閉
塞時において、このトリガ14が戸先側竪枠2cに押圧
されて、全体でドア1の吊元側に移動するものとなって
いる。この場合、トリガ14の突出寸法の調節は、トリ
ガ14の上方に設けたロックねじ19(図2にのみ示
す)を外した状態でトリガ14自体を回動させることに
よりなされるようになっている。
【0023】運動方向変換装置20は、タイト材13に
沿って2組(図では1組のみ示す)設けてあって、ケー
ス11に固定したクランクブラケット21と、このクラ
ンクブラケット21に設けた水平方向でかつロッド15
と直交する方向のクランク軸(回動軸)22と、このク
ランク軸22に屈曲部分を回動自在に連結したベルクラ
ンク(L字部材)23と、ケース11に固定したばねブ
ラケット24と、このばねブラケット24に設けた水平
方向でかつロッド15と直交する方向のばね軸25と、
このばね軸25にコイル部分を嵌合したねじりコイルば
ね(弾性体)26を備えており、ベルクランク23のク
ランク軸22よりもロッド15のトリガ14側に位置さ
せた図1左側の端部は軸27を介してロッド15に回動
可能に連結してあると共に、図1右側の端部は軸28を
介してホルダ12およびタイト材13に回動可能に連結
してある。そして、この運動方向変換装置20では、ね
じりコイルばね26の下方に位置する端部をばねブラケ
ット24のフランジ24aに係止すると共に、上方に位
置する端部を軸28を介してベルクランク23の図1右
側の端部に連結することにより、ベルクランク23に図
1反時計回り方向の回動力を常時与えてタイト材13に
は上向きの力を常に付与し、一方、ロッド15には突出
方向(図1左方向)の力を常に付与し、さらに、トリガ
14とドア枠2の吊元側竪枠2bとの当接によるロッド
15の移動動作をタイト材13の下降動作に変換するこ
とができるようになっている。
【0024】また、このサッシは、ドア1の閉塞状態に
おいてロッド15のトリガ14とドア枠2の戸先側竪枠
2cとの当接により下降してドア枠2の下枠2aに当接
したタイト材13をさらに下降させて下枠2aに圧接さ
せるタイト材押圧機構30を備えている。
【0025】このタイト材押圧機構30は、操作部(こ
の実施例では本締錠5のサムターン31)と、ドア1の
上下方向に配設しかつ上端部をサムターン31の回動動
作に伴って上下移動するサムターン側ロッド32に連結
した押し引きロッド33と、タイト材作動機構10と兼
用のロッド15と、押し引きロッド33の押し下げ動作
をロッド15の没入方向(図1右方向)の移動動作に変
える押圧用運動方向変換部34と、タイト材作動機構1
0と兼用の運動方向変換装置20を具備しており、サム
ターン31の施錠回動動作に伴ってロッド15を没入方
向に移動させ、このロッド15の移動動作を運動方向変
換装置20によりタイト材13の下降動作に変換するも
のとなっている。この際、サムターン31の回動動作に
伴ってサムターン側ロッド32を上下移動させる機構と
しては、例えば、ラックとピニオンとを組み合わせた伝
達構造を採用でき、また、押圧用運動方向変換部34に
は、例えば、カムを用いた変向構造を採用することが可
能である。
【0026】さらに、このサッシは、戸先側竪枠2cの
下端部に枠側タイト材4と連続して設けられる防水ブロ
ック16を備えている。この防水ブロック16は合成ゴ
ムなどの弾性を有する材質よりなり、図5および図6に
も示すように、下枠2aと段差なく連続してタイト材1
3の略半割円筒形状をなす枠当接部13aの片側半面と
密着可能とした湾曲部16aと、この湾曲部16aから
下枠2aとドア1の下框1Aとの距離の分だけ立ち上が
った部位に位置してドア1の下框1Aと密着可能とした
台座部16bを有している。
【0027】なお、図3〜図6における符号6は竪框タ
イト材であって、ドア1における吊元側竪框1Bの吊元
側竪枠2b側の側縁に沿って配設されており、この竪框
タイト材6の下端部6aのみを吊元側竪框1Bの吊元側
竪枠2bとは反対側の側縁に沿わせることにより、ドア
1の吊元側竪框1Bとドア枠2の吊元側竪枠2bとの間
に吹込む雨水が下枠2aと吊元側竪枠2bとの間のコー
ナ部に浸入するのを阻止するようにしている。
【0028】このサッシでは、ドア1の開放状態におい
て、タイト材作動機構10の運動方向変換装置20にお
けるねじりコイルばね26の弾性力がタイト材13に対
して上向きの力として作用し、一方、ロッド15に対し
て突出方向の力として作用しているので、図4に示すよ
うに、タイト材13はホルダ12がケース11に設けた
ストッパ11bと当接する位置まで上昇しており、トリ
ガ14は所定量だけ突出した状態となっいる。
【0029】そして、開放されているドア1を閉じる際
には、図5に示すように、ドア1の戸先側の側面1aか
ら突出するトリガ14がドア枠2の戸先側竪枠2cに押
圧されてロッド15がその全体でドア1の吊元側に移動
し、このロッド15の移動動作が運動方向変換装置20
におけるベルクランク23の回動によりタイト材13の
下降動作に変換されることから、タイト材13が下降し
てドア枠2の下枠2aに当接し、これによりドア1の下
框1Aと下枠2aとの間に形成される隙間の閉塞がなさ
れることとなる。
【0030】このドア1の閉塞状態において、本締錠5
のサムターン31を施錠回動操作して、押し引きロッド
33を下降させると、押し引きロッド33の押し下げ動
作が押圧用運動方向変換部34によりロッド15の没入
方向の移動動作に変換されるので、このロッド15の移
動動作が上記と同じく運動方向変換装置20によってタ
イト材13の下降動作に変換されて、図6に示すよう
に、ドア枠2の下枠2aに既に当接しているタイト材1
2がさらに下降して下枠2aと圧接することとなり、ド
ア1の下框1Aと下枠2aとの間の気密性および水密性
が高まることとなる。
【0031】このとき、戸先側竪枠2cの下端部に枠側
タイト材4と連続して設けた防水ブロック16の湾曲部
16aとタイト材13の略半割円筒形状をなす枠当接部
13aの片側半面とが密着すると共に、台座部16bと
これに乗上げた状態のドア1の下框1Aとが密着するこ
とから、ドア1の戸先側竪框1Cとドア枠2の戸先側竪
枠2cとの間に吹込む雨水が下枠2aと戸先側竪枠2c
との間のコーナ部に溜まることが阻止され、一方、ドア
1における吊元側竪框1Bの吊元側竪枠2b側の側縁に
沿って配設されかつその下端部6aのみを吊元側竪框1
Bの吊元側竪枠2bとは反対側の側縁に沿わせた竪框タ
イト材6と、吊元側竪枠2bとが密着することから、ド
ア1の吊元側竪框1Bとドア枠2の吊元側竪枠2bとの
間に吹込む雨水が下枠2aと吊元側竪枠2bとの間のコ
ーナ部に浸入することが阻止されることとなる。
【0032】上記のように、ドア1を閉じる場合におい
て、トリガ14がドア枠2の戸先側竪枠2cに当接する
まではタイト材13に対して下降力が一切かからないの
で、ドア1を回動させる間、タイト材13が床面Fと接
触することが回避され、一方、ドア1を開ける場合にお
いて、トリガ14がドア枠2の戸先側竪枠2cから離間
するのと同時に、運動方向変換装置20のねじりコイル
ばね26から付与される上向きの力によりタイト材13
が上昇するので、タイト材13はドア1の開け始めとほ
とんど同時に下枠2aから離間することとなり、したが
って、ドア1を開け閉めするに際して、タイト材13が
床面Fと擦れ合いながら移動することがほとんどないこ
とから、タイト材13の磨耗は少なく抑えられることと
なる。
【0033】また、上記したサッシでは、タイト材作動
機構10のロッド15および運動方向変換装置20がタ
イト材押圧機構30のロッドおよび運動方向変換装置を
兼ねていることから、部品点数の増加を少なく抑えつ
つ、ドア1の下端縁と下枠2aとの間における気密性お
よび水密性の向上が図られるうえ、運動方向変換装置2
0をタイト材13に沿って2組設けているので、ドア1
を閉める場合や、本締錠5のサムターン31の回動操作
によってタイト材13を下降させる場合に、タイト材1
3が傾くことなくスムーズに下降することとなる。
【0034】さらに、このサッシでは、ドア1の下框1
Aからケース11を取り外せば、運動方向変換装置20
のメンテナンスや、タイト材13の交換が簡単になされ
ることとなり、さらにまた、このサッシでは、運動方向
変換装置20を上記した構成としているので、タイト材
13に対する上向きの力の付与およびロッド15に対す
る突出方向の力の付与、ならびに、ロッドの移動動作を
タイト材の下降動作に変換することが簡単な構造でなさ
れることとなる。
【0035】上記した実施例では、本発明に係わるサッ
シの障子がドア枠2の吊元側竪枠2bにヒンジ3を介し
て回動自在に支持されるドア1である場合を示したが、
これに限定されるものではなく、サッシの障子は引戸で
あってもよい。
【0036】また、上記した実施例では、本発明に係わ
るサッシが床面Fと同一レベルをなす下枠2aを有して
いる場合を示したが、これに限定されるものではなく、
下枠2aを設けずにタイト材13を床面Fに直接当接さ
せて、ドア1の下框1Aと床面Fとの間に形成される隙
間を閉塞する構成とすることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係わるサッシでは、タイト材作動機構の作動によ
って既に下枠(あるいは床面)に当接しているタイト材
を下枠に圧接させることができるので、障子の下端縁と
下枠との間の気密性および水密性を高めることが可能で
あるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0038】本発明の請求項2および3に係わるサッシ
では、障子の閉塞時において、タイト材押圧機構の操作
部を操作するだけで(請求項3に係わるサッシでは本締
錠のサムターンをひねり操作するだけで)タイト材を下
枠(あるいは床面)に対して圧接させることが可能であ
るという非常に優れた効果がもたらされる。
【0039】本発明の請求項4に係わるサッシでは、上
記した構成としているので、部品点数の増加を少なく抑
えたうえで、障子の下端縁と下枠(あるいは床面)との
間における気密性および水密性の向上が実現でき、本発
明の請求項5に係わるサッシでは、上記した構成とした
から、障子を閉める場合や、タイト材押圧機構によって
タイト材を下降させる場合に、その平行状態をほぼ保ち
つつタイト材を円滑に下降させることができ、その結
果、タイト材が下枠(あるいは床面)に傾いて当接する
などといった事態が生じるのを防ぐことが可能であると
いう非常に優れた効果がもたらされる。
【0040】本発明の請求項6に係わるサッシでは、上
記した構成としたため、運動方向変換装置のメンテナン
スや、タイト材の交換を簡単に行うことができ、本発明
の請求項7に係わるサッシでは、上記した構成としてい
るので、タイト材に対する上向きの力の付与およびロッ
ドに対する他方側への移動力の付与、ならびに、ロッド
の一方側への移動動作をタイト材の下降動作に変換する
ことを簡単な構造で行うことが可能であるという非常に
優れた効果がもたらされる。
【0041】本発明の請求項8に係わるサッシでは、請
求項1に係わるサッシと同じ効果が得られるのに加え
て、ドアを開け閉めするに際して、タイト材を床面から
離間させておくことができるので、タイト材の磨耗を少
なく抑えることが可能であるという非常に優れた効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるサッシの一実施例を示すドア内
部におけるタイト材作動機構およびタイト材押圧機構の
配置説明図である。
【図2】図1に示したサッシにおけるタイト材作動機構
のトリガ部分での側面説明図である。
【図3】図1に示したサッシにおけるタイト材と戸先側
竪枠の下端部に設けられる防水ブロックとの位置関係を
示す部分斜視説明図である。
【図4】図1に示したサッシにおけるドアの開放状態を
簡略的に示す平面説明図(a)およびこの状態における
ドア下端部をドア吊元側から見た側面説明図(b)であ
る。
【図5】図1に示したサッシにおけるドアの閉塞状態を
簡略的に示す平面説明図(a)およびこの状態における
ドア下端部をドア吊元側から見た側面説明図(b)であ
る。
【図6】図1に示したサッシにおけるドアの閉塞状態に
おいてタイト材をさらに押し下げた状況でのドア下端部
をドア吊元側から見た側面説明図である。
【図7】従来におけるサッシのタイト材作動機構を示す
斜視説明図である。
【符号の説明】
1 ドア(障子) 1A ドア下框(下端縁) 1a ドアの側面 5 本締錠 10 タイト材作動機構 11 ケース 13 タイト材 14 トリガ(ロッドの他方側に位置する端部) 15 ロッド(タイト材作動機構;タイト材押圧機構) 20 運動方向変換装置(タイト材作動機構;タイト材
押圧機構) 22 クランク軸(回動軸;運動方向変換装置) 23 ベルクランク(L字部材:運動方向変換装置) 26 ねじりコイルばね(弾性体;運動方向変換装置) 30 タイト材押圧機構 31 サムターン(操作部;タイト材押圧機構)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障子と、障子の下端縁に沿いかつ上下方
    向に移動可能としたタイト材と、障子の閉塞開放に伴っ
    てタイト材を下降上昇させるタイト材作動機構を備え、
    障子閉塞時におけるタイト材作動機構の作動により下降
    したタイト材を下方側に押圧するタイト材押圧機構を設
    けたことを特徴とするサッシ。
  2. 【請求項2】 タイト材押圧機構は、操作部と、タイト
    材と略平行をなしかつ操作部の操作に伴ってタイト材に
    沿って移動するロッドと、タイト材およびロッドの間に
    位置してロッドの一方側への移動動作をタイト材の下降
    動作に変換する運動方向変換装置を具備している請求項
    1に記載のサッシ。
  3. 【請求項3】 タイト材押圧機構の操作部を本締錠のサ
    ムターンとし、ロッドがサムターンの施錠回動動作に伴
    って一方側へ移動する請求項2に記載のサッシ。
  4. 【請求項4】 タイト材作動機構は、タイト材に沿って
    往復移動可能でかつ障子の閉塞に伴って一方側へ移動す
    るロッドと、タイト材およびロッドの間に位置してタイ
    ト材に上昇力を付与すると共にロッドに他方側への移動
    力を付与しかつロッドの一方側への移動動作をタイト材
    の下降動作に変換する運動方向変換装置を具備し、タイ
    ト材作動機構のロッドおよび運動方向変換装置がタイト
    材押圧機構のロッドおよび運動方向変換装置を兼ねてい
    る請求項2または3に記載のサッシ。
  5. 【請求項5】 運動方向変換装置をタイト材に沿って複
    数設けた請求項2〜4のいずれかに記載のサッシ。
  6. 【請求項6】 ロッドおよび運動方向変換装置を収容す
    ると共に、タイト材を上下方向に移動可能に保持するケ
    ースを備え、ケースを障子の下端縁に取り外し可能に装
    着した請求項4または5に記載のサッシ。
  7. 【請求項7】 運動方向変換装置は、ケースに設けた水
    平方向でかつロッドと直交する方向の回動軸と、回動軸
    に屈曲部を回動自在に支持させると共に一方側に位置す
    る端部をタイト材に枢着連結しかつ他方側に位置する端
    部をロッドに枢着連結したL字部材と、ケースとL字部
    材の一方側に位置する端部との間に位置してL字部材に
    回動力を与えてタイト材には上昇力を付与しかつロッド
    には他方側への移動力を付与する弾性体を備えている請
    求項4〜6のいずれかに記載のサッシ。
  8. 【請求項8】 障子が鉛直軸回りに回動するドアであ
    り、タイト材作動機構におけるロッドの他方側に位置す
    る端部をドアの戸先側の側面から突出させ、ドアの閉塞
    状態において、ドアの戸先側の側面と向き合う対向部材
    とロッドの突出端部との当接によりロッドが一方側へ移
    動する請求項4〜7のいずれかに記載のサッシ。
JP8302397A 1997-04-01 1997-04-01 サッシ Pending JPH10280828A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018505328A (ja) * 2015-01-15 2018-02-22 プラネット ゲーデーツェット アーゲー 敷居のないドア用のシール
JP2021025294A (ja) * 2019-08-05 2021-02-22 株式会社シブタニ ドアのシール装置

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JP2018505328A (ja) * 2015-01-15 2018-02-22 プラネット ゲーデーツェット アーゲー 敷居のないドア用のシール
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