JP5089315B2 - 浴室ドア - Google Patents

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Description

本発明は、止水機能を設けた浴室ドアに関する。
浴室内の水が脱衣室へ出ないようにするため、パッキンを用いて浴室ドアを止水することが行われている。パッキンを浴室ドアのドア枠やドア本体に取り付ける際には、パッキンを嵌合させるための形状をドア枠やドア本体に設けて該形状の嵌合部位にパッキンを嵌合したり、さらにパッキンのずれ防止のため該嵌合部位をかしめたりして、パッキンをドア枠やドア本体に固定している。特許文献1には、ドア本体の下框に横第1シール部材と横第2シール部材を嵌合させ、下枠の脱衣室側に横第3シール部材を嵌合させた浴室用建具が記載されている。
また、特許文献2には、浴室出入り口用の開口に設ける戸枠の下部枠に下部枠の長手方向に長い水止め部材を起倒自在に装着した浴室の出入り口の構造が記載されている。この水止め部材は、ねじによりドア枠の下部枠に取り付けられ、折戸の閉動作により折戸に当接した駆動装置によって立ち上がり、折戸の開動作により倒れるようにされている。
さらに、特許文献3には、浴室用ドアの下端部に止水プレートを設けた浴室用ドア構造が記載されている。この止水プレートは、回動ヒンジ部を支点として第1の止水プレートと第2の止水プレートとが略逆V字状に折畳み可能であり、スライド式の浴室用ドアの閉動作に連動して浴室の床面と接触し出入口への水の流れを阻止する止水壁を形成し、浴室用ドアの開動作に連動して浴室の床面から離れて略逆V字状に折畳まれる。
特開2000−257350号公報 特開平10−131643号公報 特開平11−280353号公報
ドア枠やドア本体にパッキンを嵌合させた浴室ドアの場合、ドア枠やドア本体に設けた嵌合部位にパッキンを嵌合させる作業をしにくく、パッキンの交換作業に時間がかかる。また、浴室ドアの物流時にパッキンが変形しないように浴室ドアを置く必要がある。ドア枠やドア本体に設けた嵌合部位をかしめる場合には、さらにパッキンの交換作業に時間がかかることになる。
特許文献2記載の浴室の出入り口の構造は、脱衣室側に起倒自在な水止め部材が設けられているため、見た目が良くないうえ、脱衣室で折戸を開閉操作したときに起倒する水止め部材に接触する可能性がある。また、浴室内の水が脱衣室へ出ないようにするためには水止め部材全体にわたって止水用のパッキンを設ける必要があるものの、このようなパッキンを設けることは考慮されていない。
特許文献3記載の浴室用ドア構造は、浴室側で略逆V字状に折畳み可能な止水プレートが設けられているため、見た目が良くない。また、浴室側でスライド式の浴室用ドアを開閉操作したときに大きく上下する回動ヒンジ部に接触する可能性があり、浴室用ドアを開ける操作をしたときに第1の止水プレートと第2の止水プレートとが挟むような動作をしてしまう。
本発明は、折戸タイプの浴室ドアにおいて、止水用の部品を交換しやすくし、メンテナンス性を向上させる、外観及び使い勝手の良好な浴室ドアの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の浴室ドアは、浴室のドア枠に対して開閉動作可能に設けられたドア本体と、該ドア本体の下部に設けられた止水ユニットとを備え、該止水ユニットは、前記ドア本体の下部に取り付けられた取付部材と、下縁部に止水用のパッキンを有し、前記取付部材に対して上下方向へスライド可能とされた止水部材と、前記ドア本体が開位置にあるときに前記止水部材を上げた状態とする一方で前記ドア本体が閉位置にあるときに前記止水部材を下げた状態として前記ドア枠の下枠上に前記パッキンを接触させるように前記止水部材を上下方向へスライドさせる止水部材高さ変更機構とを備え、前記ドア本体は、前記ドア枠に対して上下に向けた軸を回転動作の中心として前記ドア枠の面外に移動する第一のドア本体と、該第一のドア本体に対して折り動作可能に連結されて該第一のドア本体との連結部とは反対側の縁部が前記ドア枠の面内で移動可能とされた第二のドア本体とを有し、前記止水ユニットは、前記第一のドア本体の下部に設けられた第一の止水ユニットと、前記第二のドア本体の下部に設けられた第二の止水ユニットとを有し、前記第一の止水ユニットの前記止水部材は、前記第一のドア本体の下縁部に沿った両端部のうち前記軸側となる端部の下部に切欠部が形成され、前記第一の止水ユニットの前記止水部材高さ変更機構は、前記第一のドア本体の回転動作の中心となる軸の近傍で前記ドア枠に固定されて前記切欠部の位置で前記止水部材の前記軸側の端部を載置する止水部材端部載置部材と、前記止水部材を下方へ付勢する第一のばねとを備え、前記第一の止水ユニットの前記止水部材端部載置部材において前記止水部材の前記軸側の端部を載置する面は、前記第一のドア本体が前記閉位置から前記開位置へ移動するときに前記止水部材を上げる一方で前記第一のドア本体が前記開位置から前記閉位置へ移動するときに前記止水部材を下げるように傾斜した面を有し、前記第二の止水ユニットの前記止水部材高さ変更機構は、前記止水部材を上方へ付勢する第二のばねと、前記第二のドア本体から外側へ突出して該第二のドア本体が前記閉位置となったときに該第二のドア本体の内側へ押される押圧部を有して該押圧部が押されると前記止水部材を下方へ押して前記パッキンを前記下枠上に接触させる止水部材押下部材とを備えることを特徴とする。
すなわち、止水部材高さ変更機構により、第一及び第二のドア本体が開位置にあるときに止水部材が上がった状態である一方で、第一及び第二のドア本体が閉位置にあるときに止水部材が下がった状態となってドア枠の下枠上にパッキンが接触する。これにより、浴室ドアが閉じた状態で止水機能が発揮され、浴室ドアが止水機能の不要な開いた状態でパッキンが上方へ退避する。
本浴室ドアは、上記取付部材と上記止水部材と上記止水部材高さ変更機構とが止水ユニットに設けられているので、止水用の部品である止水ユニットの交換が容易であり、メンテナンス性が良好である。また、脱衣室側で起倒する水止め部材や浴室側で略逆V字状に折畳まれる止水プレートを設ける必要が無いので、本浴室ドアは、外観が良好であり、使い勝手が良好である。
なお、上記取付部材は、筐体状の部材や枠状の部材等が考えられる。
上記止水部材は、ドア本体が開位置にあるときに上がった状態でドア本体が閉位置にあるときに下がった状態であればよい。従って、止水部材は、閉動作するドア本体が閉位置となった時点で下方へスライドしてもよいし、閉動作するドア本体が閉位置の手前となった時点で下方へスライドしてもよいし、ドア本体がスライドするにつれて徐々に下方へスライドしてもよい。
請求項1に係る発明によれば、止水用の部品を交換しやすくし、メンテナンス性を向上させる、外観及び使い勝手の良好な折戸タイプの浴室ドアを提供することができる。
請求項2に係る発明では、浴室ドアの外観を向上させることができる
(1)浴室ドアの構成:
図1(a)は参考例に係る浴室ドア10の外観を示す斜視図、図1(b)は浴室ドア10を構成する各ドア本体の下部を斜め下から見て示す要部斜視図、図2(a)は浴室ドア10の下部を示す要部正面図、図2(b)(c)は止水ユニット40,140の上で浴室ドア10を断面視して示す水平断面図、図3(a)〜(c)は取付部材を取り付けたドア本体の要部を断面視して示す垂直断面図、図4は中央のドア本体32に設けられる止水ユニット40を示す図、図5(a)〜(c)は左右のドア本体31,33に設けられる止水ユニット140を示す図である。なお、図2(a)では、止水部材が上がった状態であるときの止水パッキン下縁の位置を二点鎖線で示している。図4はドア本体32の位置を二点鎖線で示し、同図(a)は止水ユニット40を一部破断して上から見て示す平面図、同図(b)は止水ユニット40の左側面図、同図(c)は止水ユニット40を同図(a)のA1−A1の位置で断面視して示す垂直断面図、同図(d)は止水ユニット40を同図(a)のA2−A2の位置で断面視して示す垂直断面図、同図(e)(f)は止水ユニット40を一部破断して示す正面図である。図5(a)(c)は正面側から見た止水ユニット140の垂直断面図、同図(b)は上側から見た止水ユニット140の水平断面図である。
図1に示すように、浴室ドア10は、上吊式の連動引戸であり、浴室1と脱衣室R1との間に設置したドア枠20に対して横滑り可能な3枚のドア本体31,32,33を並行して配している。ドア本体31,32,33には図示しない公知の連動機構が設けられ、浴室側のドア本体31を固定した状態で脱衣室側のドア本体33を開閉操作すると該ドア本体33の1/2の移動速度で中央のドア本体32が開閉動作し、脱衣室側のドア本体33を固定した状態で浴室側のドア本体31を開閉操作すると該ドア本体31の1/2の移動速度で中央のドア本体32が開閉動作する。連動機構には、例えば、特開2003−82933号公報に記載された連動引戸ユニットや特開平1−165894号公報に記載された吊戸の連動装置を用いることができる。
ドア枠20は、長手方向を左右方向に向けて配置された上枠21及び下枠22、並びに、長手方向を上下方向に向けて配置された縦枠23,23で構成されている。
各ドア本体31〜33は、長手方向を上下方向に向けた左右の縦框30a,30b、長手方向を左右方向に向けた上框30cと下框30d、ガラス等の面材30e、縦框30a,30bの上に取り付けられた左右のランナー部材30f,30fを有している。これらのランナー部材30fを挿入するための3条の平行な溝からなるレールが上枠21に設けられ、各ドア本体31〜33がランナー部材30fで該レールに吊られて該レールの各溝に沿って平行に配される。これにより、ドア本体31〜33の開閉方向D1が上框30cの長手方向となり、ドア本体31〜33がドア枠20に対して開閉動作可能に設けられる。
本浴室ドア10の場合、図1(a)に示す各ドア本体31〜33の位置が所定の閉位置L2である。脱衣室側のドア本体33を左方へ開動作させる場合、同図(a)の二点鎖線で示した位置がドア本体32,33の開位置L1である。浴室側のドア本体31の開位置は、同図(a)の状態から右方へ移動した位置である。
框30a,30b,30c,30dは、合成樹脂や金属の成形品、木材の加工品、等を用いることができ、塗装されていてもよい。
各ドア本体31〜33の下框30d及び縦框30a,30bにおいて下枠22に対向する部位、すなわち、下端面には、上方へ凹んだ凹部31a,32a,33aが形成されている。ここで、図4に示す止水ユニット40は凹部32aに収容されて中央のドア本体32の下部に設けられ、図5(a)〜(c)に示す止水ユニット140は凹部31a,33aに収容されて左右のドア本体31,33の下部に設けられる。これらの止水ユニット40,140は、取付部材50,150、止水部材60,160、止水部材高さ変更機構70,170、を備えている。
取付部材50,150は、止水部材60,160を上下方向へスライドさせるため下部に開口51,151を有する筐体状に形成され、凹部31a〜33aに収容されて框30a,30b,30dに対して着脱可能に取り付けられる。図4に示す取付部材50には、止水部材の延出部61,61を挿入させる長穴52,52や、押圧部75,75を外へ出すための穴53,53も形成されている。図5に示す取付部材150には、押圧部175を外へ出すための穴153も形成されている。
取付部材をドア本体31〜33の下部に取り付ける態様は、図3に示すように様々考えられる。
同図(a)に示す止水ユニット41は、取付部材50aの上面の浴室側及び脱衣室側から可撓性を有するフック状の爪41a,41aが上方へ突出している。一方、下框30dの浴室側及び脱衣室側の内壁には、取付部材取付時の爪41a,41aの基部に向かって互いに対向する水平方向へ延出した延出部30h,30hが形成されている。止水ユニット41をドア本体の凹部31a〜33aに挿入するとき、爪41a,41aが厚み方向D2内側への撓み動作の後に延出部30h,30hを乗り越えて係止するようにされている。一方、凹部31a〜33aから止水ユニット41を下方へ強く引っ張ると、爪41a,41aが厚み方向D2内側への撓み動作の後に延出部30h,30hを乗り越え、止水ユニット41がドア本体31〜33から外れる。
同図(b)に示す止水ユニット42は、取付部材50bの浴室側及び脱衣室側の面に可撓性を有する鉤状の爪42a,42aが設けられている。一方、下框30dの浴室側及び脱衣室側の壁には、取付部材取付時の爪42a,42aの先端部に合わせた位置に貫通穴30i,30iが形成されている。止水ユニット42をドア本体の凹部31a〜33aに挿入するとき、爪42a,42aを厚み方向D2内側へ押さえて凹部31a〜33aへ挿入し、爪42a,42aの先端部を穴30i,30iへ挿入させる。これにより、取付部材50bがドア本体の下部に取り付けられる。一方、穴30i,30i内の爪42a,42aを厚み方向D2内側へ押して凹部31a〜33aから止水ユニット42を下方へ引っ張ると、止水ユニット41をドア本体31〜33から外すことができる。
同図(c)に示す止水ユニット43は、取付部材50cにねじ穴が設けられている。一方、下框30dには、ねじ止め用の穴が形成されている。止水ユニット43を凹部31a〜33aに挿入すると、ねじ43aにより取付部材50cを下框30dに取り付けることができる。むろん、ねじ43aを外すと、止水ユニット43をドア本体31〜33から外すことができる。
止水部材60,160は、下縁部に止水用のパッキン68を有し、取付部材50,150に対して上下方向へスライド可能とされている。図4と図5に示すように、止水部材60,160の下縁部には止水パッキン68を挿入するための溝が形成され、この溝に止水パッキン68が取り付けられている。
図4に示す止水部材60は、開閉方向D1に沿った長手方向の両端部に外方へ延出した延出部61,61を有している。一方、取付部材50には、長手方向の端面に長穴52,52がそれぞれ形成されている。長穴52,52は、挿入した延出部61,61がドア本体の厚み方向D2へ移動しないように規制しながら所定範囲内で上下方向へ移動することを許容する。これにより、止水部材60は、取付部材50に対して上下方向へスライド可能に設けられている。
また、止水部材60の長手方向両端部の上面62,62は、止水部材押下部材74,74の基部76,76に接触している。図4(c)に示すように、止水部材の端部上面62は、止水部材押下部材74側となるほど下がる傾斜面とされている。
図5(a)〜(c)に示す止水部材160は、引張コイルばね172を介して取付部材150に吊り下げられることにより、取付部材150に対して上下方向へスライド可能に設けられている。止水部材160の上面からは、突出部162が上方へ突出している。この突出部の先端面163は、止水部材押下部材174の基部176に接触し、止水部材押下部材174に向かって下がる傾斜面とされている。
止水部材高さ変更機構70,170は、ドア本体31〜33の開閉位置に応じて止水部材60,160を上下方向へスライドさせる。止水部材60,160が上がった状態のときにドア枠の下枠22から離間した位置に止水パッキン68が存在し、止水部材60,160が下がった状態のときにパッキン68が下枠22上に接触する。止水部材高さ変更機構70,170は、ドア本体31〜33が開位置L1にあるときに止水部材60,160を上げた状態とする一方でドア本体31〜33が閉位置L2にあるときに止水部材60,160を下げた状態として下枠22上にパッキン68を接触させるように止水部材60,160を上下動させる。
図4に示す止水部材高さ変更機構70は、引張コイルばね72、止水部材押下部材74、を備え、中央のドア本体32に設けられる。
ばね72は、上端が取付部材50の天井部内壁に取り付けられ、下端が止水部材60の上面に取り付けられている。ばね72が引っ張られた状態で取付部材50と止水部材60に取り付けられているため、止水部材60は、取付部材50に対して上方へ付勢された状態とされ、止水部材押下部材74で押されていないときに取付部材の長穴52で規制される上側の位置で保持される。
止水部材押下部材74は、ドア本体32から外側へ突出して該ドア本体32が閉位置L2となったときに該ドア本体32の内側へ押される押圧部75と、止水部材の端部上面62に接触する基部76とを有している。この基部76の端面は、止水部材の端部上面62の傾斜に合わせた傾きで下側を向き、止水部材60側となるほど上がる面とされている。これにより、押圧部75が押されると、止水部材押下部材74は基部76で止水部材60を下方へ押して止水パッキン68を下枠22上に接触させる。一方、押圧部75が押されなくなると、ばね72の付勢力により止水部材60が上へ引き上げられ、止水部材押下部材74が止水部材の端部上面62に押されて厚み方向D2外側へ進出する。
なお、浴室側のドア本体31の縦框30bと脱衣室側のドア本体33の縦框30aには、閉位置L2にある中央のドア本体32に向かって該ドア本体の厚み方向D2へ突出した突出部31b,33bが設けられている。図4(a)左側の押圧部75は、突出部31bとは反対方向へ突出し、中央のドア本体32が閉位置L2となったときに突出部31bで厚み方向D2内側へ押される。図4(a)右側の押圧部75は、突出部33bとは反対方向へ突出し、中央のドア本体32が閉位置L2となったときに突出部33bで厚み方向D2内側へ押される。従って、止水部材60は、ドア本体32が開位置L1にあるときにばね72の付勢力により上がった状態とされ、ドア本体32が閉位置L2にあるときに止水部材押下部材74で押されて止水パッキン68が下枠22に接触するまで下がった状態とされる。
図5(a)〜(c)に示す止水部材高さ変更機構170は、引張コイルばね172、止水部材押下部材174、を備え、ドア本体31,33に設けられる。
ばね172は、上端が取付部材150の天井部内壁に取り付けられ、下端が止水部材160の上面に取り付けられている。止水部材160は、ばね172に吊り下げられ、止水部材押下部材74で押されていないときに上側の位置で保持される。
止水部材押下部材174は、ドア本体31,33から開閉方向D1外側へ突出して該ドア本体31,33が閉位置L2となったときに該ドア本体31,33の内側へ押される押圧部175と、止水部材の突出部先端面163に接触する基部176とを有している。この基部176は、厚み方向D2外側から見たときの垂直断面が押圧部175とは反対方向へ膨らんだ半円状とされ、半円部分の下側が止水部材の突出部先端面163に接触する。これにより、押圧部175が押されると、止水部材押下部材174は基部176で止水部材160を下方へ押して止水パッキン68を下枠22上に接触させる。一方、押圧部175が押されなくなると、ばね172の付勢力により止水部材160が上へ引き上げられ、止水部材押下部材174が止水部材の突出部先端面163に押されて開閉方向D1外側へ進出する。
なお、図2に示す浴室側のドア本体31には押圧部175を左に向けて止水ユニット140が配置され、同図に示す脱衣室側のドア本体33には押圧部175を右に向けて止水ユニット140が配置される。浴室側のドア本体31に設けられた押圧部175は、左側の縦枠23に向かって突出し、ドア本体31が閉位置となったときに開閉方向D1内側へ押される。脱衣室側のドア本体33に設けられた押圧部175は、右側の縦枠23に向かって突出し、ドア本体33が閉位置となったときに開閉方向D1内側へ押される。従って、止水部材160は、ドア本体31,33が開位置にあるときにばね172の付勢力により上がった状態とされ、ドア本体31,33が閉位置にあるときに止水部材押下部材174で押されて止水パッキン68が下枠22に接触するまで下がった状態とされる。
上述した取付部材50,150、止水部材60,160、止水部材押下部材74,174には、合成樹脂や金属の成形品、木材の加工品、等を用いることができる。止水パッキン68には、ゴムや合成樹脂の成形品等を用いることができる。
以上の構成を有する浴室ドア10は、例えば、以下のようにして形成され、浴室1の出入口に設けられる。
図4に示す止水ユニット40は、例えば、取付部材の穴53,53に止水部材押下部材の押圧部75,75を入れ、取付部材50の天井部内壁と止水部材60の上面との間に引張コイルばね72を取り付け、取付部材の長穴51,51に止水部材の延出部61,61を挿入することにより、形成することができる。
図5(a)〜(c)に示す止水ユニット140は、例えば、取付部材の穴153に止水部材押下部材の押圧部175を入れ、取付部材150の天井部内壁と止水部材160の上面との間に引張コイルばね172を取り付けることにより、形成することができる。
そして、中央のドア本体の凹部32aに止水ユニット140を収容して框30a,30b,30dに取り付け、左右のドア本体の凹部31a,33aに止水ユニット140を収容して框30a,30b,30dに取り付けると、引戸タイプの浴室ドア10が形成される。
(2)浴室ドアの作用、効果:
以下、本浴室ドアの作用、効果を説明する。
中央のドア本体32が開位置L1にあるとき、押圧部75,75が押されていないので、図4(e)に示すようにばね72の付勢力により止水部材60が上がった状態となる。また、脱衣室側のドア本体33が開位置L1にあるとき、押圧部175が押されていないので、図5(a)に示すようにばね172の付勢力により止水部材160が上がった状態となる。すなわち、パッキン68が下枠22に接触していないので、ドア本体32,33を閉める操作を容易に行うことができる。
開位置L1にあるドア本体33を閉方向(図2の右方)へ動かすと、連動機構により中央のドア本体32も閉方向へ動く。同図(b)に示すようにドア本体32,33が閉方向へ移動している途中では、押圧部75,175が押されていないので、止水部材60,160は上がった状態のままである。
中央のドア本体32が閉位置L2になると、浴室側のドア本体の突出部31bがドア本体の厚み方向D2へ左側の押圧部75を押し、脱衣室側のドア本体の突出部33bが厚み方向D2へ右側の押圧部75を押す。すると、止水部材押下部材の基部76,76が止水部材60を下方へ押し、止水パッキン68が下枠22上に接触する。また、脱衣室側のドア本体33が閉位置L2になると、右側の縦枠23がドア本体の開閉方向D1へ押圧部175を押す。すると、止水部材押下部材の基部176が止水部材160を下方へ押し、止水パッキン68が下枠22上に接触する。従って、浴室ドアが閉じた状態で止水機能が発揮される。
一方、閉位置L2にあるドア本体33を開方向(図2の左方)へ動かすと、連動機構により中央のドア本体32も開方向へ動く。中央のドア本体に設けられた押圧部75,75が突出部31b,33bで押されなくなると、ばね72の付勢力により止水部材60が上方へスライドし、押圧部75,75が元の位置まで突出する。また、脱衣室側のドア本体に設けられた押圧部175が縦枠23で押されなくなると、ばね172の付勢力により止水部材160が上方へスライドし、押圧部175が元の位置まで突出する。従って、止水機能の不要な状態で止水パッキンが上方へ退避し、ドア本体の開閉操作を容易に行うことができる。
むろん、浴室側のドア本体31を開閉操作する場合も、同様のことが言える。
本浴室ドア10では、上述した取付部材50,150と止水部材60,160と止水部材高さ変更機構70,170とを設けた止水ユニット40,140を止水用の部品としている。すなわち、止水ユニットを取り付けるだけでドア本体に止水機能を付与することができるので、止水用の部品の交換が容易であり、浴室ドアのメンテナンス性が良好である。また、浴室ドアの物流時にドア本体から止水ユニットを外しておけば止水パッキンが変形しないため、物流時における浴室ドアの配置の自由度を向上させることができる。さらに、脱衣室側で起倒する水止め部材や浴室側で略逆V字状に折畳まれる止水プレートが不要であるので、浴室ドアの外観が良好であり、浴室ドアの使い勝手も良好である。特に、ドア本体下部の凹部に止水ユニットが収容されて取り付けられるので、この点でも良好な外観の浴室ドアを提供することができる。
さらに、ばね72,172と止水部材押下部材74,174を備える止水部材高さ変更機構70,170により、ドア本体が閉位置にあるときに確実に止水することができる。
(3)変形例:
室ドアは、種々の変形例が考えられる。
引戸タイプの浴室ドアは、上吊式以外にも、止水部材と干渉しない限り、下戸車式等でもよい。
止水ユニットの取付部材は、筐体状の部材以外にも、枠状の部材等でもよい。
図4に示した止水ユニット40は、浴室側のドア本体の代わりに壁が設けられた浴室ドアの該壁に隣接するドア本体に設けてもよい。この場合、閉位置にあるドア本体に設けられた押圧部に向かう突出部を壁に設けてもよい。
図5(a)〜(c)に示した止水ユニット140は、二枚引戸や片引戸のドア本体に設けてもよい。
また、ドア枠の縦枠に突き当たった位置を閉位置とするドア本体に設置可能な止水ユニットは、図5と図6に示す止水ユニット240,340,440等、様々考えられる。
図5(d)(e)は、正面側から見た止水ユニット240の垂直断面図である。ドア本体下部に取り付けられる筐体状の取付部材250は、下部に開口251が形成され、押圧部275を外へ出すための穴253が長手方向の端面に形成されている。止水部材260は、下縁部に止水パッキン68を有し、上面から突出部262が上方へ突出している。この突出部の先端面263は、止水部材押下部材274の基部276に接触した傾斜面とされている。また、突出部262の途中から、左右に延出部264,264が延出している。止水部材高さ変更機構270は、延出部264と取付部材250の底部上面との間に挿入された圧縮コイルばね272と、押圧部275及び基部276を有する止水部材押下部材274とを備えている。止水部材260は、ばね272を介して取付部材250に支持されることにより、取付部材250に対して上下方向へスライド可能に設けられている。
以上の構成により、止水部材260は、ドア本体が開位置にあるときにばね272の付勢力により上がった状態となり、ドア本体が閉位置にあるときに押圧部275が縦枠で押されることにより下がって下枠22上にパッキン68を接触させる状態となる。
図6(a)(b)は、正面側から見た止水ユニット340の垂直断面図である。ドア本体下部に取り付けられる筐体状の取付部材350は、下部に開口351が形成され、押圧部375を外へ出すための穴353が長手方向の端面に形成されている。止水部材360は、下縁部に止水パッキン68を有している。止水部材高さ変更機構370は、取付部材350の天井部内壁と止水部材360の上面との間に取り付けられた引張コイルばね372と、押圧部375を有する止水部材押下部材374と、厚み方向D2に向けた軸を中心として回転動作可能なL字状部材376とを備えている。止水部材360は、ばね372を介して取付部材350の天井部に吊り下げられることにより、取付部材350に対して上下方向へスライド可能に設けられている。L字状部材376は、上側が止水部材押下部材374の基部への当接部376aとされ、下側が止水部材360の上面に接触する接触部376bとされている。
以上の構成により、押圧部375が押されると、止水部材押下部材374がL字状部材の当接部376aを図の右方へ押し、L字状部材376が右回りに回転して、L字状部材の接触部376bが止水部材360を下方へ押す。一方、押圧部375が押されなくなると、ばね372の付勢力により止水部材360が上へ引き上げられ、L字状部材376が左回りに回転して、止水部材押下部材374が開閉方向D1外側へ進出する。このように、止水部材押下部材374の動きがL字状部材376を介して止水部材360に伝えられるので、スムーズに止水部材360を上下方向へスライドさせることができる。
図6(c)(d)は、正面側から見た止水ユニット440の垂直断面図である。ドア本体下部に取り付けられる筐体状の取付部材450は、下部に開口451が形成され、押圧部475を外へ出すための穴453が長手方向の端面に形成されている。止水部材460は、下縁部に止水パッキン68を有し、上面から突出部462が上方へ突出している。この突出部の先端面463は、止水部材押下部材474のローラ476に接触した傾斜面とされている。止水部材高さ変更機構470は、取付部材450の天井部内壁と止水部材460の上面との間に取り付けられた引張コイルばね472と、押圧部475及びローラ476を有する止水部材押下部材474とを備えている。ローラ476は、止水部材押下部材474の基部に設けられ、厚み方向D2に向けた軸を中心として回転動作可能とされている。止水部材260は、ばね272を介して取付部材250に支持されることにより、取付部材250に対して上下方向へスライド可能に設けられている。
以上の構成により、押圧部475が押されると、止水部材押下部材474はローラ476で止水部材460を下方へ押して止水パッキン68を下枠22上に接触させる。ここで、止水部材の突出部上端面463に接触したローラ476が回転するので、スムーズに止水部材460を押すことができる。一方、押圧部475が押されなくなると、ばね472の付勢力により止水部材460が上へ引き上げられ、止水部材押下部材474が開閉方向D1外側へ進出する。このように、ローラ476を設けることにより、スムーズに止水部材460を上下方向へスライドさせることができる。
図7は止水ユニット540を設けた浴室ドア510の変形例を示す図であり、同図(a)はドア本体532が開位置L1にあるときの浴室ドア510を断面視して示す水平断面図、同図(b)はドア本体532が閉位置L2にあるときの浴室ドア510を断面視して示す水平断面図、同図(c)は止水ユニット540を断面視して示す水平断面図、同図(d)は同図(c)のA3−A3の位置で断面視して示す垂直断面図、同図(e)は押圧部575が押されたときの状態を同図(c)のA3−A3の位置で断面視して示す垂直断面図である。同図(c)では、ドア本体532の位置を二点鎖線で示している。
本浴室ドア510は、上吊式の片引戸であり、浴室と脱衣室との間に設置したドア枠520に対して壁531と横滑り可能なドア本体532とを並行して配している。壁531には、閉位置L2にあるドア本体532に向かって該ドア本体の厚み方向D2へ突出した突出部531bが形成されている。
ドア本体532の下部に取り付けられる筐体状の取付部材550には、止水部材560を上下方向へスライドさせるため下部に開口551が形成され、止水部材の延出部561,561を挿入させる長穴552,552が長手方向の端面に形成され、押圧部575を外へ出すための穴553が壁531に対向する面に形成されている。
止水部材560は、下縁部に止水パッキン68を有し、止水部材載置部材574を貫通させる貫通穴562が形成されている。本止水部材560は、貫通穴562の上側部分563が止水部材載置部材574に支持され、延出部561,561が取付部材の長穴552,552に挿入していることにより、取付部材550に対して上下方向へスライド可能に設けられている。
止水部材高さ変更機構570は、取付部材560において穴553に対向する内壁と止水部材載置部材574との間に挿入された圧縮コイルばね572と、押圧部575を有する止水部材載置部材574とを備えている。押圧部575は、壁の突出部531bとは反対方向となる厚み方向D2外側へ突出してドア本体532が閉位置L2となったときに突出部531bで厚み方向D2内側へ押されるようにされている。止水部材載置部材574は、止水部材の貫通穴562を貫通し、止水部材560の貫通穴の上側部分563を載置しながら厚み方向D2へスライド可能とされている。ばね572は、止水部材載置部材574を押し戻す方向へ付勢している。
止水部材載置部材574において止水部材560を載置する部位は、押圧部575から最も遠い第一の載置部位574a、該部位574aの押圧部575側となる案内部位574c、該部位574cの押圧部575側となる第二の載置部位574b、を有している。第一の載置部位574aは、押圧部575が押されていないときに止水部材560を上げた状態とする。第二の載置部位574bは、押圧部575が押されたときに下枠522上に止水パッキン68を接触させるように止水部材560を下げた状態とする。案内部位574cは、押圧部575が押されるときに止水部材560の載置部位を第一の載置部位574aから第二の載置部位574bへ下げる一方で押圧部75が押し戻されるときに止水部材560の載置部位を第二の載置部位574bから第一の載置部位574aへ上げるように止水部材560を案内しながら上下方向へスライドさせる。
ドア本体532が開位置L1にあるとき、押圧部575が押されていないので、図7(d)に示すように止水部材の貫通穴の上側部分563が第一の載置部位574a上にあり、止水部材560が上がった状態となる。ドア本体532を閉方向に動かして閉位置L2にすると、壁の突出部531bが厚み方向D2へ押圧部575を押す。すると、止水部材の貫通穴の上側部分563が案内部位574cを過ぎて第二の載置部位574b上となり、止水部材560が下がった状態となって、止水パッキン68が下枠522上に接触する。
また、閉位置L2にあるドア本体532を開方向に動かすと、押圧部575が突出部531bで押されなくなり、ばね572の付勢力により押圧部575が突出する方向へ止水部材載置部材574がスライドする。このとき、止水部材の貫通穴の上側部分563が案内部位574cを過ぎて第一の載置部位574a上となり、止水部材560が上がった状態となる。
本変形例では、止水部材を上下させるためではなく止水部材よりも小さい止水部材載置部材を水平方向へスライドさせるためにばねを用いるので、より小型のばねを用いて止水部材を上下方向へスライドさせることができる。
図8は止水ユニット640に磁石又は磁性体674を用いた浴室ドア610の変形例を示す図であり、同図(a)はドア本体632が開閉途中にあるときの浴室ドア610の要部を示す正面図、同図(b)はドア本体632が閉位置L2にあるときの浴室ドア610の要部を示す正面図、同図(c)はドア本体632が開位置にあるときの止水ユニット640及び下枠622の要部をドア本体532の開閉方向D1に対する垂直断面で示す図、同図(d)はドア本体632が閉位置L2にあるときの止水ユニット640及び下枠622の要部をドア本体532の開閉方向D1に対する垂直断面で示す図である。
本浴室ドア610も、上吊式の片引戸であり、浴室と脱衣室との間に設置したドア枠620に対して壁631と横滑り可能なドア本体632とを並行して配している。ドア枠の下枠622には、閉位置L2にあるドア本体632の下部に設けられた磁石又は磁性体674に合わせた位置に磁石622a、すなわち、磁力により引き合う力が作用する磁力作用部位が設けられている。
ドア本体632の下部に取り付けられる筐体状の取付部材650には、止水部材660を上下方向へスライドさせるため下部に開口651が形成されている。
止水部材660は、下縁部に止水パッキン68を有し、上面に磁石又は磁性体674が固定されている。
止水部材高さ変更機構670は、磁石又は磁性体674と、該磁石又は磁性体を上方へ付勢する引張コイルばね672とを備えている。磁石又は磁性体674は、下側に止水部材660を取り付けて上下方向へスライド可能であり、ドア本体632が閉位置L2にあるときにドア枠の磁石622aと磁力により引き合う。例えば、ドア枠622に磁石622aが上側をN極とし下側をS極として設置されている場合、磁性体、又は、下側をS極とし上側をN極とした磁石を止水部材高さ変更機構670に用いることができる。ドア枠622に磁石622aが上側をS極とし下側をN極として設置されている場合、磁性体、又は、下側をN極とし上側をS極とした磁石を止水部材高さ変更機構670に用いることができる。むろん、止水部材高さ変更機構670に磁石を用いる場合、下枠622の磁力作用部位に磁性体を用いることができる。
ばね672は、上端が取付部材650の天井部内壁に取り付けられ、下端が磁石又は磁性体674の上面に取り付けられている。従って、止水部材660は、実質的にばね672に吊り下げられ、磁石又は磁性体674に引き合う力が作用していないときに上側の位置で保持される。
ドア本体632が開位置L1にあるとき、磁石又は磁性体674に引き合う力が作用しないので、図8(c)に示すように止水部材660が上がった状態となる。ドア本体632を閉方向に動かして閉位置L2にすると、止水ユニットの磁石又は磁性体674とドア枠の磁石622aとが磁力により引き合い、止水部材660が下がった状態となって、止水パッキン68が下枠622上に接触する。
また、閉位置L2にあるドア本体632を開方向に動かすと、止水ユニットの磁石又は磁性体674とドア枠の磁石622aとが引き合う力が弱くなり、ばね672の付勢力により止水部材660が上がった状態となる。
本変形例では、閉位置にあるドア本体の設けられた止水部材が磁力により下枠上へ引き寄せられるので、ドア本体が閉位置にあるときに確実に止水することができる。
図9は開き戸タイプの浴室ドア710に止水ユニット740を用いた変形例を示す図であり、同図上側はドア本体731が開閉するときの浴室ドア710の様子を断面視して示す水平断面図、同図下側はドア本体731に対して垂直な方向から見るときの止水ユニット740の垂直断面図である。
本浴室ドア710は、ドア本体731がドア枠720に対して上下に向けた軸AX1を回転動作の中心としてドア枠720の面外に移動する開き戸とされている。図示の浴室ドア710は、右側の縦枠723近傍の軸AX1を中心としてドア本体731が図の上側へスイングするようにされている。
ドア本体731の下部に取り付けられる筐体状の取付部材750には、止水部材760を上下方向へスライドさせるため下部に開口751が形成され、止水部材の延出部761,761を挿入させる長穴752,752が長手方向の端面に形成されている。
止水部材760は、下縁部に止水パッキン68を有し、長手方向の両端部(ドア本体731の下縁部に沿った両端部)760a,760bのうち軸AX1側となる端部760bの下部に切欠部762が形成されている。
止水部材高さ変更機構770は、圧縮コイルばね772と止水部材端部載置部材774を備えている。ばね772は、上端が取付部材750の天井部内壁に取り付けられ、下端が止水部材760の上面に取り付けられている。止水部材端部載置部材774は、ドア本体の回転動作の中心となる軸AX1の近傍でドア枠の下枠722に固定され、切欠部762の位置で止水部材の軸側端部760bを載置している。ばね772は、止水部材端部載置部材774に端部760bを載置した止水部材760を下方へ付勢している。
ここで、止水部材端部載置部材774において止水部材の軸側端部760bを載置する面は、ドア本体731の開閉位置に応じて止水部材760を上下方向へスライドさせるように傾斜した面774aを有している。止水部材の軸側端部760bの下面は、止水部材760がドア枠720の面内にあるときの傾斜面774aに合わせた傾きの部分を有している。これにより、傾斜面774aは、ドア本体731が図の左側に示す閉位置L2から図の右側に示す開位置L1へ移動するときに止水部材760を上げる一方で、ドア本体731が開位置L1から閉位置L2へ移動するときに止水部材760を下げる傾斜とされている。
ドア本体731が閉位置L2にあるとき、止水部材端部載置部材の傾斜面774aと止水部材の軸側端部760bの下面とが広く接触し、ばね772の付勢力により止水部材760が下がった状態となり、止水パッキン68が下枠722上に接触する。ドア本体731を開方向に回転動作させると、止水部材の軸側端部760bが止水部材端部載置部材774で持ち上げられ、止水部材760が上がっていく。
一方、開位置L1にあるドア本体731を閉方向に回転動作させると、傾斜面774aと軸側端部760b下面との接触面が多くなり、ばね772の付勢力により止水部材760が下がっていく。そして、閉位置L2でパッキン68が下枠722に接触した状態となる。
従って、開き戸タイプのドア本体が閉位置にあるときに確実に止水することが可能となる。
なお、上述した押圧部を有する止水ユニットを開き戸に適用することも可能である。例えば、閉位置にあるドア本体に向かって突出した突出部を図9の左側の縦枠723に設け、ドア本体が閉位置となったときに前記突出部でドア本体内側へ押される押圧部を有する止水ユニットをドア本体下部に設けると、浴室ドアを構成することができる。
図10は折戸タイプの浴室ドア810に止水ユニット841,842を用いた例を示す図であり、同図(a)はドア本体831,832が開閉途中であるときの浴室ドア810の様子を断面視して示す水平断面図、同図(b)はドア本体831,832が開閉途中であるときの浴室ドア810の要部を示す正面図、同図(c)はドア本体831,832が閉位置にあるときの浴室ドア810の要部を示す正面図である。
本浴室ドア810は、折り動作可能に連結された第一のドア本体831と第二のドア本体832とを有している。第一のドア本体831は、ドア枠820に対して上下に向けた軸を回転動作の中心としてドア枠820の面外に移動するようにされている。第二のドア本体832は、第一のドア本体831に対して折り動作可能に連結されて該第一のドア本体831との連結部とは反対側の縁部がドア枠820の面内で移動可能とされている。
第一のドア本体831の下部となる縦框830a,830b及び下框830dには第一の止水ユニット841が着脱可能に設けられ、第二のドア本体832の下部となる縦框830a,830b及び下框830dには第二の止水ユニット842が着脱可能に設けられている。
第一の止水ユニット841には、例えば、図9で示した止水ユニット740を用いることができる。すなわち、止水部材760に切欠部762が形成され、止水部材高さ変更機構770が止水部材端部載置部材774と圧縮コイルばね(第一のばね)772とを備え、止水部材端部載置部材774において止水部材760の軸AX1側の端部760bを載置する面が傾斜面774aを有する。
第二の止水ユニット842には、例えば、図5で示した止水ユニット140を用いることができる。すなわち、止水部材高さ変更機構170が引張コイルばね(第二のばね)172と止水部材押下部材74とを備える。
ドア本体831,832が開位置にあるとき、第一の止水ユニット841では、止水部材760の軸側端部760bが止水部材端部載置部材774で持ち上げられているので、止水部材760が上がった状態となっている。第二の止水ユニット842では、押圧部175が押されていないので、ばね172の付勢力により止水部材160が上がった状態となっている。図10(b)に示すようにドア本体831,832が閉方向へ移動しているとき、第一の止水ユニット841では、傾斜面774aと軸側端部760b下面との接触面が多くなり、ばね772の付勢力により止水部材760が下がっていく。第二の止水ユニット842では、押圧部175が押されていないので、止水部材160は上がった状態のままである。
ドア本体831,832が閉位置となると、第一の止水ユニット841では、傾斜面774aと軸側端部760b下面とが広く接触し、ばね772の付勢力により止水部材760が下がった状態となって、止水パッキン68が下枠822に接触する。第二の止水ユニット842では、右側の縦枠823が止水ユニット841の長手方向へ押圧部175を押す。すると、止水部材押下部材174が止水部材160を下方へスライドさせ、止水パッキン68が下枠822上に接触する。
一方、閉位置にあるドア本体831,832を開方向へ動かすと、第一の止水ユニット841では、止水部材の軸側端部760bが止水部材端部載置部材774で持ち上げられ、止水部材760が上がっていく。第二の止水ユニット842では、押圧部175が押されなくなり、ばね172の付勢力により止水部材160が上方へスライドする。
従って、折戸タイプのドア本体が閉位置にあるときに確実に止水することが可能となる
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、止水用の部品を交換しやすくし、メンテナンス性を向上させる、外観及び使い勝手の良好な浴室ドアを提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
上吊式とした浴室ドアの例を示す斜視図。 図1に示した浴室ドアの要部を示す図。 取付部材を取り付けたドア本体の要部を断面視して示す垂直断面図。 中央のドア本体に設けられる止水ユニットの例を示す図。 左右のドア本体に設けられる止水ユニットの例を示す図。 左右のドア本体に設けられる止水ユニットの例を示す図。 止水ユニットを設けた浴室ドアの変形例を示す図。 止水ユニットに磁石又は磁性体を用いた浴室ドアの例を示す図。 開き戸タイプの浴室ドアに止水ユニットを用いた例を示す図。 折戸タイプの浴室ドアに止水ユニットを用いた例を示す図。
符号の説明
1…浴室、10,510,610…引戸タイプの浴室ドア、
20…ドア枠、21…上枠、22…下枠、
30a,30b…縦框、30c…上框、30d…下框、30e…面材、
30f…ランナー部材、
31,32,33…ドア本体、31a,32a,33a…凹部、
31b,33b,531b…突出部、
40〜43,140…止水ユニット、
50,150…取付部材、
60,160…止水部材、68…止水パッキン、
70,170…止水部材高さ変更機構、
72…引張コイルばね、
74,174…止水部材押下部材、75,175…押圧部、
172…引張コイルばね(第二のばね)、
572…圧縮コイルばね、
574…止水部材載置部材、575…押圧部、
574a…第一の載置部位、574b…第二の載置部位、574c…案内部位、
622a…磁石(磁力作用部位)、
672…引張コイルばね、674…磁石又は磁性体、
710…開き戸タイプの浴室ドア、
762…切欠部、
772…圧縮コイルばね(第一のばね)、774…止水部材端部載置部材、
810…折戸タイプの浴室ドア、
831…第一のドア本体、832…第二のドア本体、
841…第一の止水ユニット、842…第二の止水ユニット、
AX1…軸、
D1…開閉方向、D2…厚み方向、
L1…開位置、L2…閉位置、
R1…脱衣室、

Claims (2)

  1. 浴室のドア枠に対して開閉動作可能に設けられたドア本体と、
    該ドア本体の下部に設けられた止水ユニットとを備え、
    該止水ユニットは、
    前記ドア本体の下部に取り付けられた取付部材と、
    下縁部に止水用のパッキンを有し、前記取付部材に対して上下方向へスライド可能とされた止水部材と、
    前記ドア本体が開位置にあるときに前記止水部材を上げた状態とする一方で前記ドア本体が閉位置にあるときに前記止水部材を下げた状態として前記ドア枠の下枠上に前記パッキンを接触させるように前記止水部材を上下方向へスライドさせる止水部材高さ変更機構とを備え
    前記ドア本体は、前記ドア枠に対して上下に向けた軸を回転動作の中心として前記ドア枠の面外に移動する第一のドア本体と、該第一のドア本体に対して折り動作可能に連結されて該第一のドア本体との連結部とは反対側の縁部が前記ドア枠の面内で移動可能とされた第二のドア本体とを有し、
    前記止水ユニットは、前記第一のドア本体の下部に設けられた第一の止水ユニットと、前記第二のドア本体の下部に設けられた第二の止水ユニットとを有し、
    前記第一の止水ユニットの前記止水部材は、前記第一のドア本体の下縁部に沿った両端部のうち前記軸側となる端部の下部に切欠部が形成され、
    前記第一の止水ユニットの前記止水部材高さ変更機構は、前記第一のドア本体の回転動作の中心となる軸の近傍で前記ドア枠に固定されて前記切欠部の位置で前記止水部材の前記軸側の端部を載置する止水部材端部載置部材と、前記止水部材を下方へ付勢する第一のばねとを備え、
    前記第一の止水ユニットの前記止水部材端部載置部材において前記止水部材の前記軸側の端部を載置する面は、前記第一のドア本体が前記閉位置から前記開位置へ移動するときに前記止水部材を上げる一方で前記第一のドア本体が前記開位置から前記閉位置へ移動するときに前記止水部材を下げるように傾斜した面を有し、
    前記第二の止水ユニットの前記止水部材高さ変更機構は、前記止水部材を上方へ付勢する第二のばねと、前記第二のドア本体から外側へ突出して該第二のドア本体が前記閉位置となったときに該第二のドア本体の内側へ押される押圧部を有して該押圧部が押されると前記止水部材を下方へ押して前記パッキンを前記下枠上に接触させる止水部材押下部材とを備えることを特徴とする浴室ドア。
  2. 前記ドア本体は、前記下枠に対向する部位に上方へ凹んだ凹部が形成された框を有し、
    前記取付部材は、前記凹部に収容されて前記框に対して着脱可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の浴室ドア。
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