JPH10280640A - 外装材の取付金具 - Google Patents

外装材の取付金具

Info

Publication number
JPH10280640A
JPH10280640A JP8267597A JP8267597A JPH10280640A JP H10280640 A JPH10280640 A JP H10280640A JP 8267597 A JP8267597 A JP 8267597A JP 8267597 A JP8267597 A JP 8267597A JP H10280640 A JPH10280640 A JP H10280640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
vertical piece
metal fitting
exterior material
mounting bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8267597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3919873B2 (ja
Inventor
Takeshi Toda
戸田  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP08267597A priority Critical patent/JP3919873B2/ja
Publication of JPH10280640A publication Critical patent/JPH10280640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3919873B2 publication Critical patent/JP3919873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦片13下端の左右両端部を前側に折り曲げ
た横片14,14と、この各横片14の先端部を上方に
折り曲げた上側係止片15,15と、この各上側係止片
15の先端部を下方に折り曲げた下側係止片16,16
と、縦片13上端部を後側上方に折り曲げた傾斜面部1
9、及びその上端を縦片13と略平行に折り曲げてな
り、ビス孔25を有する当接面部20からなる上側脚部
18と、縦片13下端部を後側上方に折り曲げてなる下
側脚部21とを備えた取付金具12により、上下に隣り
合う外装材2,2を下地材1に固定する場合、釘打ちに
より固定する際の金具12の変形を防止する。 【解決手段】 金具12における縦片13に、前側から
見て略円形状に凹陥されかつ先端部が下地材1の外面に
当接する断面略円弧形状の3つの中間脚部27,27,
…を左右方向に独立して並設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装材の取付金具
に関し、特に、釘打ちによる固定時に金具を変形し難く
する対策に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の外装材用の取付金具
として、本出願人は特開平7―300969号公報に示
されるように、ガタツキが生じ難く不陸にも容易に対応
できて施工性に優れたものを提案している。この提案の
取付金具は、下地材の外面側に横長の外装材を上下方向
に複数枚並べ、上下に隣り合う外装材を、上側の外装材
の雌実部と下側の外装材の雄実部とを嵌合した状態で下
地材に固定するもので、下地材の外面に沿って配置され
る平板状の縦片と、この縦片の下端部の左右両端部を左
右中央部に対して上下方向に切れ目を入れてそれぞれ前
側に略直角に折り曲げてなる左右1対の横片と、この各
横片の先端部を上方に折り曲げてなり、上側外装材の雌
実部を係止する左右1対の上側係止片と、この各上側係
止片の先端部をそれぞれ下方に折り曲げてなり、上記下
側外装材の雄実部を係止する左右1対の下側係止片と、
上記縦片の上端部を後側上方に折り曲げてなる傾斜面
部、及び該傾斜面部の上端部を上記縦片と略平行に折り
曲げてなり、ビス孔が形成されかつ下地材の外面に当接
する当接面部からなる上側脚部と、縦片の下端部を後側
に折り曲げてなり、下地材の外面に当接する下側脚部と
を備えている。そして、外装材の取付施工時、取付金具
の縦片と下側係止片との間に下側外装材の雄実部を係止
した後、その取付金具を下地材の外面側に置き、そのビ
ス孔を挿通するビスにより取付金具を下地材に取り付
け、続いて金具の上側係止片と縦片との間の溝部に上側
外装材の雌実部を挿入して係止固定するようになってい
る。
【0003】さらに、本出願人は、上記した取付金具の
縦片から上側脚部にかけて深さの浅い凹部からなる補強
リブを設けることで、金具の剛性を高めるようにするこ
とを提案している(特願平7―294004号明細書及
び図面参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
取付金具においては、その上側脚部の傾斜面部に形成さ
れた釘孔に固定用の釘を貫通させ、その釘を下地材に打
ち込むことで、金具が取付固定される。しかし、この金
具を釘打ちにより固定する際、釘の打込みに伴ってその
頭部が金具の傾斜面部を押して金具を変形させる力が作
用する。この金具の変形を防ぐ目的で、縦片において上
側脚部の傾斜面部に近接した位置に略U字状の切れ目を
入れかつその部分を後方向に略直角に折り曲げてなる中
間脚部を形成し、この中間脚部を上側及び下側脚部と共
に下地材外面に当接させることにより、金具の変形を防
止するようにしている。
【0005】しかし、上記従来の中間脚部は小さな板状
片であるので、下地材の木材が柔らかいと、釘打ち時に
中間脚部に応力が集中し、その中間脚部が下地材内に埋
没してしまい、金具の変形を確実に防止できない虞れが
ある。さりとて、上記中間脚部の大きさを大きくしたと
しても、その形成のために縦片の切り開かれる部分が大
きくなるので、金具全体の剛性強度が低下し、却って変
形を招き易くなる。そして、これらの問題は金具の厚さ
を薄くした場合に顕著であり、改良の余地があった。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記外装材用の取付金具
に設ける中間脚部の構造を改良することにより、釘打ち
による金具の固定時に、その金具の変形を確実に防止で
きるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、金具における縦片に形成する中間
脚部を金具前側から見て凹陥形状のものとし、その凹陥
形状の中間脚部の底部(先端部)を下地材に当接させる
ようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、下地材
の外面側に横長の外装材を上下方向に複数枚並べ、上下
に隣り合う外装材を、上側の外装材の雌実部と下側の外
装材の雄実部とを嵌合した状態で下地材に固定するよう
にした取付金具として、上記下地材の外面に沿って配置
される平板状の縦片と、この縦片の下端部の左右両端部
を左右中央部に対して上下方向に切れ目を入れてそれぞ
れ前側に略直角に折り曲げてなる左右1対の横片と、こ
の各横片の先端部を上方に折り曲げてなり、上記上側外
装材の雌実部を係止する左右1対の上側係止片と、この
各上側係止片の先端部をそれぞれ下方に折り曲げてな
り、上記下側外装材の雄実部を係止する左右1対の下側
係止片と、上記縦片の上端部を後側上方に折り曲げてな
る傾斜面部、及び該傾斜面部の上端部を上記縦片と略平
行に折り曲げてなり、下地材の外面に当接する当接面部
からなり、該当接面部に、取付金具を下地材に取り付け
るためのビスを挿通するビス孔が形成された上側脚部
と、上記縦片の下端部を後側に折り曲げてなり、下地材
の外面に当接する下側脚部と、上記縦片に設けられ、金
具前側から見て凹陥されていて、底部(先端部)後面が
下地材の外面に当接する少なくとも1つの中間脚部とを
備えたことを特徴としている。
【0009】この構成によると、縦片に設けられる中間
脚部は金具前側から見て凹陥され、この凹陥形状の中間
脚部の底部が下地材の外面に当接するので、金具の釘打
ちによる固定時でも、その中間脚部が下地材に埋没する
ことはなくなる。また、中間脚部は凹陥形状であるの
で、金具の成形時には金具材料の変形が均一となり、中
間脚部ないし金具の強度を高めることができる。よっ
て、金具の変形を確実に防いで、金具及び該金具に固定
される外装材を下地材に対し強固に支持することができ
る。
【0010】上記中間脚部は、略円形状に凹陥された断
面略半円弧形状のものとすれば、金具の成形時に材料の
変形をさらに均一にでき、中間脚部ないし金具の強度を
さらに高めることができる。また、上記中間脚部は、左
右方向に延びるように横長形状に凹陥されているものと
すれば、金具の横方向の強度を中間脚部自体により高め
ることができる。
【0011】請求項2の発明では、上記凹陥されている
中間脚部を縦片に複数、左右方向に独立して並設する。
このことで、中間脚部が複数ある分だけ、金具を下地材
に支持する力を複数の中間脚部に分散して、中間脚部の
下地材への埋没をさらに有効に防止できる。
【0012】請求項3の発明では、取付金具の縦片に、
上記複数の中間脚部を連続させるように金具前側から見
て凹陥した横補強リブを設ける。この横補強リブによっ
て金具の横方向の強度をも高めることができる。
【0013】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
いずれかの外装材の取付金具において、その縦片及び上
側脚部の境界部分に配置され、金具前側から見て凹陥し
た中間補強リブと、上記上側脚部における傾斜面部及び
当接面部の境界部分に配置され、金具前側から見て突出
した上側補強リブと、上端部が縦片の上側脚部近傍に位
置する一方、下端部が左右の横片の位置よりも下側に位
置し、金具前側から見て凹陥した下側補強リブとを設け
る。
【0014】こうすれば、金具の強度をさらに高めるこ
とができる。特に、上記下側補強リブの下端部が金具に
おける左右の横片の位置よりも下側に位置しているの
で、例えば風圧力により上側外装材が上向きに押し上げ
られて金具を横片の部分から変形させようとする力が作
用しても、その変形を下側補強リブによって防止でき
る。
【0015】請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れかの外装材の取付金具において、中間脚部の底部に、
金具取付部材(ビスや釘等)を挿通するための挿通孔を
設ける。このことで、中間脚部を挿通孔を形成するため
の部分として利用することができる。また、金具を挿通
孔の挿通によりビスや釘等で下地材に固定した場合に
は、外装材の係止部分と金具の下地材への固定部分とが
接近しているので、風圧力により外装材が上向きに押し
上げられようとした際に、金具の浮き上がりを効果的に
防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図4は本発明の実施形態1に係る外装材
の取付構造を示し、1は建物における外壁の下地材で、
例えば鉄骨や木質材料(木下地)で構成されている。2
は下地材1の外面側に上下に複数枚並べられかつ取付金
具12を介して取り付けられた横長の外装材であって、
この各外装材2は、繊維強化セメント板、けい酸カルシ
ウム板、木片セメント板、スラグセメント板、GRC等
の無機質板、鉄やアルミニウム等の金属板からなる。
【0017】上記各外装材2の上端部(上側の長辺)に
は、その表面側(図4で右側)を切り欠いてなる雄実部
3が設けられている。一方、各外装材2の下端部(下側
の長辺)には、その裏面側(図4で左側)を切り欠いて
なる雌実部4が設けられ、該雌実部4は、その奥に係止
溝5を有しており、この係止溝5により表面側の雌実上
片6と裏面側の雌実下片7とに分けられている。そし
て、上下に隣り合う2枚の外装材2,2同士は、下側の
外装材2における雄実部3(詳しくはその前面の垂直面
3a)上に上側の外装材2における雌実部4の雌実上片
6(詳しくはその後面の垂直面6a)を重ね合わせた状
態で接合されている。
【0018】尚、図4中、9は下側外装材2における雄
実部3の垂直面3aに形成されて、取付金具12の後述
する下側係止片16を納める段差部、10は上記垂直面
3aの段差部9以外の箇所である基部側に設けられて、
その垂直面3aと上側外装材2における雌実上片6の垂
直面6aとの間をシールするシーリング材である。
【0019】上記取付金具12は、鉄やアルミニウム等
の金属板からなるもので、図1〜図3に詳示するよう
に、下地材1の外面に沿って配置される平板状の縦片1
3と、該縦片13の下端部の左右中央部及び左右両側部
の間に上下方向に切れ目を入れかつ該左右両側部をそれ
ぞれ前側に略直角に折り曲げて形成された左右1対の横
片14,14と、該横片14,14の先端部をそれぞれ
上方に折り曲げて形成された左右1対の上側係止片1
5,15と、該上側係止片15,15の先端部をそれぞ
れ下方に折り曲げて形成された左右1対の下側係止片1
6,16とを備えている。上記各上側係止片15は、上
方に向かうに従って縦片13との間の間隔が拡がるよう
に傾斜している一方、各下側係止片16は、縦片13と
一定の間隔を保って下方に延びている。
【0020】上記縦片13は、横片14,14を切り起
こして残ったもので、全体として前側から見て略T字状
であり、その上下両端部にはそれぞれ上側脚部18及び
下側脚部21が形成されている。上側脚部18は、縦片
13の上端部を上記横片14の折曲げ方向と反対側つま
り後側に向って上方に傾斜するように折り曲げられてな
る傾斜面部19と、該傾斜面部19の上端部(先端部)
を縦片13と略平行に折り曲げて形成され、下地材1の
外面に当接する当接面部20とからなる。一方、下側脚
部21は、縦片13の下端部を後側(横片14の折曲げ
方向と反対側)に略直角に折り曲げてなるものである。
【0021】上記上側脚部18の傾斜面部19には、金
具12を木下地(下地材1)に取付固定するための釘3
4(図4参照)を挿通する3つの釘孔24,24,…
が、また当接面部20には、同様に金具12を鉄骨(下
地材1)に取付固定するためのビス(図示せず)を挿通
する3つのビス孔25,25,…がそれぞれ上下に対応
して横一列に貫通形成されている。
【0022】また、本発明の特徴として、上記縦片13
の上下中央部には上記各釘孔24(各ビス孔25)に上
下に対応した位置に、金具12前側から見て略円形状に
凹陥されてなる断面略半円弧形状の3つ(尚、1つ、又
は3つ以外の複数であってもよい)の中間脚部27,2
7,…が左右方向に独立して並設されており、縦片13
が下地材1の外面に固定された状態では、各中間脚部2
7の底部(先端部)後面が上側及び下側脚部18,21
と共に下地材1の外面に当接するようになっている。
【0023】さらに、縦片13には、3つの中間脚部2
7,27,…間に亘りそれらを連続するように金具12
前側から見て各中間脚部27よりも浅く凹陥した横補強
リブ28が設けられている。
【0024】そして、上記縦片13と上側脚部18との
境界部分には金具12の左右端近傍に、金具12前側か
ら見て凹陥した左右1対の中間補強リブ30,30が、
また上側脚部18の傾斜面部19と当接面部20との境
界部分には金具12の左右端縁に、金具12前側から見
て突出した左右1対の上側補強リブ29,29がそれぞ
れ形成されている。さらに、縦片13の左右中央には、
金具12前側から見て上記横補強リブ28と同じ深さだ
け凹陥した下側補強リブ31が形成され、この下側補強
リブ31の上端部は上記左右中央の中間脚部27に連続
していて上側脚部18近傍の縦片13に位置し、下端部
は左右の横片14,14の位置よりも下側に位置してい
る。
【0025】次に、上記実施形態において、複数の外装
材2,2,…を下地材1に取付固定する手順について説
明すると、図4に示す如く、まず、取付金具12の縦片
13と下側係止片16との間に下側の外装材2の雄実部
3を挿入して係止した後、取付金具12を下地材1の外
面側に当接させる。
【0026】次いで、下地材1が鉄骨である場合には、
上記取付金具12における上側脚部18の当接面部20
の各ビス孔25にそれぞれビスを挿通し、その各ビスを
下地材1(鉄骨)に捩じ込んで取付金具12を下側の外
装材2と共に固定する。一方、下地材1が木質材料(木
下地)である場合、図4に示すように、上側脚部18の
傾斜面部19の各釘孔24にそれぞれ釘34を挿通し、
その各釘34を下地材1に打ち込んで取付金具12及び
下側外装材2を固定する。
【0027】そのとき、上記のように下地材1が木下地
である場合、上記取付金具12の縦片13に設けられる
3つの中間脚部27,27,…の各々は金具12前側か
ら見て凹陥され、この凹陥形状の中間脚部27,27,
…の底部が下地材1の外面に当接するので、上記のよう
な釘打ちによる金具12の固定時でも、その各中間脚部
27の底部が下地材1に埋没することはない。しかも、
縦片13に3つの中間脚部27,27,…が左右方向に
独立して並設されているので、金具12を下地材1に支
持する力は3つの中間脚部27,27,…に分散され、
応力集中による中間脚部27の下地材1への埋没をさら
に有効に防止できる。
【0028】また、各中間脚部27は略円形状に凹陥さ
れた断面略半円弧形状であるので、金具12の成形時に
各中間脚部27を形成する際、その金具材料の変形が均
一となり、各中間脚部27延いては金具12の強度を高
めることができる。また、金具12には、縦片13及び
上側脚部18の境界部分の中間補強リブ30,30、上
側脚部18の傾斜面部19及び当接面部20の境界部分
の上側補強リブ29,29、及び縦片13の左右中央に
位置する下側補強リブ31が設けられていることも相俟
って、金具12の強度はさらに増大したものとなる。し
かも、取付金具12の縦片13に3つの中間脚部27,
27,…を連続するように横補強リブ28が設けられて
いるので、この横補強リブ28によって金具12の横方
向の強度も増大する。これらより、金具12が薄肉の材
料であっても、その変形を確実に防ぐことができる。
【0029】このような取付金具12の固定後、その上
側係止片15と縦片13との間の溝部に上側の外装材2
の雌実下片7を挿入することで、上側係止片15が係止
溝5に挿入された状態で該上側係止片15により雌実下
片7つまり雌実部4を係止する。以上により、上下に隣
り合う外装材2,2が下地材1に対し、下側の外装材2
の雄実部3上に上側の外装材2の雌実部4の雌実上片6
を前後に重ね合わせた状態で互いに接合されかつ取付金
具12を介して取り付けられる。以後は、上記と同様に
して各外装材2の取付作業を繰り返せばよい。
【0030】したがって、この実施形態では、上記のよ
うに金具12の剛性強度が増大しているので、金具12
及び該金具12に固定される各外装材2を下地材1に対
し確実にかつ強固に支持することができる。
【0031】また、上記金具12の縦片13に下側補強
リブ31が設けられ、この補強リブ31の下端部が金具
12における左右の横片14,14の位置よりも下側に
位置しているので、例えば風圧力によって上側の外装材
2が上向きに押し上げられようとした際に横片14の部
分から金具12を変形させようとする力が作用しても、
その変形を下側補強リブ31によって防止できる。
【0032】(実施形態2)図5は本発明の実施形態2
を示し(尚、以下の各実施形態では、図1〜図4と同じ
部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略
する)、金具12における縦片13に3つの中間脚部2
7,27,…のみを設けたものであり、横補強リブ2
8、上側、中間及び下側補強リブ29〜31は省略され
ている。
【0033】この実施形態の場合、補強リブ28〜31
の効果は得られないが、それ以外は上記実施形態1と同
様の作用効果を奏することができる。特に、金具12の
構造が簡単になる利点がある。
【0034】(実施形態3)図6は実施形態3を示す。
この実施形態では、金具12の縦片13に3つの中間脚
部27,27,…及び横補強リブ28のみを設けてい
る。その他は実施形態2と同様である。よって実施形態
2と同様の作用効果に加えて、金具12の横方向の強度
を増大させることができる。
【0035】(実施形態4)図7は実施形態4を示し、
この実施形態では、上記実施形態2の構成において、上
側脚部18の傾斜面部19には、その3つの釘孔24,
24,…を含むように左右方向に延びかつ金具12前側
から見て凹陥した上側横補強リブ32が形成され、この
上側横補強リブ32の底部に各釘孔24が貫通形成され
ている。そして、上側横補強リブ32の底部後面は、縦
片13が下地材1の外面に固定された状態では下地材1
の外面に当接するようになっている。
【0036】この実施形態の場合、上側横補強リブ32
によって傾斜面部19延いては金具12の横方向の強度
を高めることができる。また、この上側横補強リブ32
の底部後面が下地材1の外面に当接するので、上側横補
強リブ32と各中間脚部27との双方によって金具12
を下地材1に対して支持でき、釘打ち時等での金具12
の変形をさらに確実に防止することができる。
【0037】(実施形態5)図8は実施形態5を示し、
この実施形態では、上記実施形態4(図7参照)の構成
において、金具12の縦片13に3つの独立した断面略
半円弧形状の中間脚部27,27,…を設けず、その代
わり、中間脚部27′は、左右方向に延びるように横長
形状に後側に凹陥されている1つのものとする。この実
施形態では、中間脚部27′は、恰も上記各実施形態1
〜4における3つの断面略半円弧形状の中間脚部27,
27,…と横補強リブ28とを1つに一体化した如き構
造となり、この1つの中間脚部27′自体により金具1
2の横方向の強度を高めることができる。
【0038】(実施形態6)図9は実施形態6を示す。
この実施形態では、上記実施形態5(図8参照)の構成
において、1つの中間脚部27′の底部に、金具取付部
材としてのビスや釘(いずれも図示せず)を挿通するた
めの挿通孔33,33,…を設けたものである。
【0039】この各挿通孔33によりビスや釘で金具1
2を下地材1に固定した場合、外装材2の係止部分と金
具12の下地材1への固定部分とが接近することとな
り、このことで金具12の浮き上がりを防止することが
できる。また、この実施形態では、中間脚部27′を挿
通孔33を形成するための部分として利用することがで
きる。
【0040】この実施形態6において、金具12を下地
材1に取り付けるときには、上側脚部18のビス孔2
5,25,…、上側横補強リブ32内の釘孔24,2
4,…又は中間脚部27′内の挿通孔33,33,…の
いずれを用いてもよく、必要に応じて適宜選択すればよ
い。また、このように中間脚部27′の底部に挿通孔3
3,33,…を設ける場合、その挿通孔33,33,…
をビス挿通専用のビス孔とするときには、上側脚部18
のビス孔25,25,…は省略してもよい。
【0041】尚、本発明の中間脚部は、上記各実施形態
に限定されるものではなく、金具12前側から見て凹陥
されていて底部後面が下地材1の外面に当接するであれ
ばどのようなものでもよい。
【0042】また、上記実施形態2〜5の金具12の構
成に上側、中間及び下側の各補強リブ29〜31を設け
てもよいのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、外装材の取付金具を、上側及び下側脚部の先端
部を下地材に当接させかつ上側脚部の釘孔に挿通された
釘により下地材に取付固定し、その上側係止片に、上下
に隣り合う外装材のうちの上側外装材の雌実部を係止す
る一方、下側係止片に下側外装材の雄実部を係止して、
両外装材を上側外装材の雌実部と下側の外装材の雄実部
とを嵌合した状態で下地材に固定する場合において、金
具の縦片に、金具前側から見て凹陥されかつ底部が下地
材外面に当接する少なくとも1つの中間脚部を設けたこ
とにより、金具の釘打ち固定時でも中間脚部が下地材に
埋没して金具が変形するのを確実に防ぐとともに、金具
の強度を高めることができ、金具及び外装材の下地材に
対する支持の安定確保を図ることができる。
【0044】請求項2の発明によると、縦片に複数の中
間脚部を左右方向に独立して並設したことにより、中間
脚部の下地材への埋没をさらに有効に防止することがで
きる。
【0045】請求項3の発明によると、上記複数の中間
脚部を連続させるように金具前側から見て凹陥した横補
強リブを設けたことにより、金具の横方向の強度の増大
を図ることができる。
【0046】請求項4の発明によると、取付金具におけ
る縦片及び上側脚部の境界部分に、金具前側から見て凹
陥した中間補強リブを、また上側脚部の傾斜面部及び当
接面部の境界部分に、金具前側から見て突出した上側補
強リブを、さらに縦片に、上端部が上側脚部近傍に位置
しかつ下端部が左右の横片の位置よりも下側に位置し、
金具前側から見て凹陥した下側補強リブをそれぞれ設け
たことにより、金具の強度のより一層の増大を図るとと
もに、風圧力によって上側外装材が上向きに押し上げら
れようとした際の横片部分からの金具の変形を下側補強
リブによって防止することができる。
【0047】請求項5の発明によると、取付金具の中間
脚部底部に、金具取付部材を挿通するための挿通孔を設
けたことにより、中間脚部を挿通孔の形成部分として利
用することができるとともに、挿通孔を利用した金具の
固定状態では、外装材の係止部分と金具の下地材への固
定部分とを接近させて、風圧力による金具の浮き上がり
の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る取付金具の斜視図で
ある。
【図2】実施形態1の取付金具の正面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】実施形態1の取付金具による外装材の取付構造
を示す断面図である。
【図5】実施形態2を示す図1相当図である。
【図6】実施形態3を示す図1相当図である。
【図7】実施形態4を示す図1相当図である。
【図8】実施形態5を示す図1相当図である。
【図9】実施形態6を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 下地材 2 外装材 3 雄実部 4 雌実部 12 取付金具 13 縦片 14 横片 15 上側係止片 16 下側係止片 18 上側脚部 19 傾斜面部 20 当接面部 21 下側脚部 24 釘孔 25 ビス孔 27,27′ 中間脚部 28 横補強リブ 29 上側補強リブ 30 中間補強リブ 31 下側補強リブ 33 挿通孔 34 釘

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地材の外面側に横長の外装材を上下方
    向に複数枚並べ、上下に隣り合う外装材を、上側の外装
    材の雌実部と下側の外装材の雄実部とを嵌合した状態で
    下地材に固定するようにした取付金具であって、 上記下地材の外面に沿って配置される平板状の縦片と、 上記縦片の下端部の左右両端部を左右中央部に対して上
    下方向に切れ目を入れてそれぞれ前側に略直角に折り曲
    げてなる左右1対の横片と、 上記各横片の先端部を上方に折り曲げてなり、上記上側
    外装材の雌実部を係止する左右1対の上側係止片と、 上記各上側係止片の先端部をそれぞれ下方に折り曲げて
    なり、上記下側外装材の雄実部を係止する左右1対の下
    側係止片と、 上記縦片の上端部を後側上方に折り曲げてなる傾斜面部
    と、該傾斜面部の上端部を上記縦片と略平行に折り曲げ
    てなり、下地材の外面に当接する当接面部とからなり、
    該当接面部に、取付金具を下地材に取り付けるためのビ
    スを挿通するビス孔が形成された上側脚部と、 上記縦片の下端部を後側に折り曲げてなり、下地材の外
    面に当接する下側脚部と、 上記縦片に設けられ、金具前側から見て凹陥されてい
    て、底部後面が下地材の外面に当接する少なくとも1つ
    の中間脚部とを備えたことを特徴とする外装材の取付金
    具。
  2. 【請求項2】 請求項1の外装材の取付金具において、 縦片に複数の中間脚部が左右方向に独立して並設されて
    いることを特徴とする外装材の取付金具。
  3. 【請求項3】 請求項2の外装材の取付金具において、 縦片に、複数の中間脚部を連続させるように金具前側か
    ら見て凹陥した横補強リブが設けられていることを特徴
    とする外装材の取付金具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの外装材の取付
    金具において、 縦片及び上側脚部の境界部分に配置され、金具前側から
    見て凹陥した中間補強リブと、 上記上側脚部における傾斜面部及び当接面部の境界部分
    に配置され、金具前側から見て突出した上側補強リブ
    と、 上端部が縦片の上側脚部近傍に位置する一方、下端部が
    左右の横片の位置よりも下側に位置し、金具前側から見
    て凹陥した下側補強リブとが設けられていることを特徴
    とする外装材の取付金具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの外装材の取付
    金具において、 中間脚部の底部に、金具取付部材を挿通するための挿通
    孔が設けられていることを特徴とする外装材の取付金
    具。
JP08267597A 1997-04-01 1997-04-01 外装材の取付金具 Expired - Fee Related JP3919873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08267597A JP3919873B2 (ja) 1997-04-01 1997-04-01 外装材の取付金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08267597A JP3919873B2 (ja) 1997-04-01 1997-04-01 外装材の取付金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10280640A true JPH10280640A (ja) 1998-10-20
JP3919873B2 JP3919873B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=13781001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08267597A Expired - Fee Related JP3919873B2 (ja) 1997-04-01 1997-04-01 外装材の取付金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3919873B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3919873B2 (ja) 2007-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3454244B2 (ja) 留め付け金具及び外壁施工構造
JP2002089008A (ja) 外壁施工構造
JPH10280640A (ja) 外装材の取付金具
JP3202706B2 (ja) 外壁出隅部材用取付金具
JP2001012051A (ja) 縦張り外装材のコーナ部材の取付用金具とその取付構造
JP4301644B2 (ja) 建築用化粧板材の取付金具およびその金具を用いた取付構造
JP3420933B2 (ja) パネル状材の取付金具
JPH09302889A (ja) 外壁材の留め金具
JPS5819202Y2 (ja) 本実形状板体雌実部の下縁部分と固定取付具との組合せ
JP2001098741A (ja) 外装材取付け金具
JP3084939U (ja) 建築用接続金具
JP3059898U (ja) ケ―ブル支持具
JP4296253B2 (ja) 天井野縁等の取付け金具
JP2579176B2 (ja) 建築用パネルの接続構造
JP3681042B2 (ja) 建築工事に於ける立上り部の下地材固定金具
JP2548317Y2 (ja) 軒裏天井パネル
JP2003239496A (ja) 外壁板の直張り縦張り用留め付け金具および該留め付け金具を使用した外壁板の直張り縦張り留め付け構造
JP3826329B2 (ja) 建築物における壁材裏止金具
JP2548316Y2 (ja) 軒裏天井構造とこれに用いられる野縁
JPH0341535Y2 (ja)
JPS625450Y2 (ja)
JP2552519B2 (ja) タイルブロック張設用取付け面板の固定支持装置
JP2002013272A (ja) 断熱壁板用取付け金具
JP2002356979A (ja) 床材及びその継手構造
JPH10280663A (ja) 建築用化粧板材の取付金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070214

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees