JPH10280616A - 軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根 - Google Patents
軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根Info
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
屋根の有効活用面積の増加を図り、瓦屋根の重量軽減に
寄与することと併せて切込み付近からの雨水の浸入を防
止することである。 【解決手段】 尻側の切り込み50に肉薄の被覆片40
が設けられた軒瓦10と、頭側の切り込み150に肉薄
の差込片128が設けられた桟瓦100とがそれぞれ少
なくとも2枚毎用意され、第1の軒瓦10aの衿側に、
第2の軒瓦10bの桟側が重ねられ、第2の軒瓦10b
の被覆片40の下方へ第1の桟瓦100aの差込片が挿
入され、第2の軒瓦10bの尻側に第2の桟瓦100b
の頭側が重ねられ、第1の桟瓦100aの衿側に第2の
桟瓦100bの桟側が重ねられてなるものである。
Description
字軒瓦や鎌軒瓦などの軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦
屋根に関する。さらに詳しくいえば、瓦屋根における軒
瓦と桟瓦の1枚当たりの有効活用面積の増加を図り、併
せて雨水の漏水の抑制を可能とする瓦屋根に関する。
でも桟瓦はとりわけ使用数が多く、瓦屋根の軒を形成す
る軒瓦は桟瓦に次いで使用数が多い。したがって、瓦屋
根の総重量は桟瓦と軒瓦の組み合わせ状態に大きく影響
を受けることはいうまでもない。
総重量を軽減することは予てこの業界に往時から要請さ
れているものの、伝統的な桟瓦と軒瓦の組み合わせによ
る瓦屋根の構造については未だ問題が少なくない。
屋根を設ける場合、桟瓦の頭側の切り込みと軒瓦の尻側
の切り込みが嵌合させることは広く知られているが、と
りわけ風雨の激しい場合にその嵌合部から雨水が浸入
し、両瓦の下方に一般的に敷設されるいわゆる野地材な
どを損傷させることが少なくないという問題があった。
22を参照して具体的に説明する。和形軒瓦と和形桟瓦
(日本工業規格A5208〔平成8年11月改正前〕で
は「軒がわら」、「桟がわら」と称されているが、この
明細書では以下単に「軒瓦」、「桟瓦」と称し、断りの
ない限り従来例の「軒瓦」の符号を「M」、「桟瓦」の
符号を「W」と表示する。)には、山と谷が設けられ、
断面が略波形状に形成されている。
りが桟、谷側の端寄りが衿または差込み、また屋根に葺
いた際の軒側に位置する端寄りが頭、棟側の端寄りが尻
と称されているから、以下これらの用語に基づいて従来
例の軒瓦M、桟瓦Wのほか、この発明の軒瓦10、桟瓦
100についても共通の用語として説明する。
縁」、「尻縁」、「桟縁」および「衿縁」とは、それぞ
れの端を観念するものであり、断りのない限り前記した
観念で使用する。
の頭側の切り込みXと相互に連結するため、軒瓦Mの尻
と桟とによって形成される隅部に方形状の尻側の切り込
みZが形成されることは知られるとおりである(図19
および図20を参照)。
られることにより、尻側の切り込みZの内側には軒瓦M
の長さ方向(頭側から尻側に至る方向)に縦辺Zvが、
幅方向(桟側から衿側に至る方向)に幅辺Zhが形成さ
れる(図19を参照)。
れることにより、頭側の切り込みXの内側には、桟瓦W
の長さ方向(頭側から尻側に至る方向)に縦辺Xvが、
幅方向(桟側から衿側に至る方向)に幅辺Xhが形成さ
れる(図20を参照)。
れ、頭側と同様に尻側の切り込みYの内側には、桟瓦W
の長さ方向に縦辺Yvが、幅方向に幅辺Yhが形成され
る(図20を参照)。
るように、少なくとも2枚の軒瓦Ma、Mbの尻側に葺
かれた2枚の桟瓦Wa、Wbにより、軒を含む最小単位
の瓦屋根が構成されることも知られるとおりである(図
21を参照)。
瓦Wa、Wbの組み合わせによる軒を含む最小単位の瓦
屋根の構造について説明すると、第1の軒瓦Maの衿側
に、第2の軒瓦Mbの桟側が重ねられ、第1の軒瓦Ma
の尻側に第1の桟瓦Waの頭側が重ねられるとともに、
第2の軒瓦Mbの尻側の切り込みZbと第1の桟瓦Wa
の頭側の切り込みXaが両切り込みZb、Xa間に間隙
を生ずることのないように互い違いに嵌合され、第2の
桟瓦Wbの桟側が第1の桟瓦Waの衿側に重ねられると
ともに、第2の桟瓦Wbの頭側が第2の軒瓦Mbの尻側
に重ねられている(図21を参照)。
軒瓦Mbの桟側の重なりにより、桟と衿とによる重ね部
Sm(頭側から尻側に至る方向)が形成される。この重
ね部Smの幅は前記した軒瓦Mの切り込みZの幅辺Zh
や桟瓦Wの頭側の切り込みXの幅辺Xhの幅に相当し、
また重ね部Smの長さは軒瓦Mの長さから前記した桟瓦
Wの頭側の切り込みXの縦辺Xvを差し引いた長さに相
当し、第1の桟瓦Waと第2の桟瓦Wbとの桟と衿の重
なりによっても同じように別の重ね部Swが形成される
(図21を参照)。
Waの頭側の重なりにより、頭と尻による重ね部Sn
(桟側から衿側に至る方向)が形成される。この重ね部
Snの幅は軒瓦Mおよび桟瓦Wの幅と同一であり、また
重ね部Snの長さは両者の切り込みZ、Xが互いに噛み
合うことにより形成されるから、桟瓦Wの縦辺Xvと軒
瓦Mの縦辺Zvを加算した長さに相当し、この重ね部S
nの面積は、軒瓦Mまたは桟瓦Wの幅と縦辺XvとSv
を加算した長さに基づいて算出される(図21を参
照)。前記した重ね部Snは第2の軒瓦Mbと第2の桟
瓦Wbの重なりによっても共通に形成される(図21を
参照)。
みXaと第2の軒瓦Mbの尻側の切り込みZbは互いに
対称に形成されているから、両者の切り込みXa、Zb
が互いに嵌合されることにより、両瓦Wa、Mbが妄動
しないようにされている。
第1の桟瓦Waの頭側の切り込みXaの幅辺Xhと第2
の軒瓦Mbの尻側の切り込みZbの幅片Zhが互いに当
接される。
2の軒瓦Mbの尻側の切り込みZbの位置よりも第1の
軒瓦Maの頭側に臨んでいる。そして、第1の桟瓦Wa
の頭縁と第2の軒瓦Mbの尻側の切り込みZbの幅辺Z
hとの距離は第1の桟瓦Waの頭側の切り込みXaの縦
辺Xvの長さにほぼ等しく設定される。
瓦Waの頭側の切り込みXaの位置よりも尻側に臨んで
いる。そして、第2の軒瓦Mbの尻縁と第1の桟瓦Wa
の頭側の切り込みXaの幅辺Xhとの距離は第2の軒瓦
Mbの尻側の切り込みZbの縦辺Zvの長さにほぼ等し
く設定される。
に嵌合されることに負うものであり、その結果、前記し
た重ね部Snの頭側から尻側に至る距離は、両瓦の縦辺
XvあるいはZvの長さの2倍になる結果を生じてい
る。
瓦Ma、Mbおよび桟瓦Wa、Wbが、軒を備えた瓦屋
根を構成する最小単位となり、この最小単位の瓦屋根に
軒瓦Mや桟瓦Wが連続的に設けられることにより家屋な
どの瓦屋根が設けられている。
の桟瓦Waの頭側が重ねられるとともに、第2の軒瓦M
bの尻側の切り込みZbと第1の桟瓦Waの頭側の切り
込みXaが噛み合うように嵌合され、また、第1の桟瓦
Waの衿側に第2の桟瓦Wbの桟側を重ねることによ
り、桟瓦Wの妄動を抑制できるとともに、両切り込み
Z、Xに間隙を生ずることが少ないので雨水の浸入を抑
制できるようにしている点で所期の目的が達成されてい
る。
の面積が小さいほど軒瓦Mや桟瓦Wの1枚当たりの有効
活用面積の増加を図ることができるのにもかかわらず、
3種類の重ね部Sm、Sn、Wwにより、重ねられる面
積の占める割合が比較的大きくなることは止むを得ない
ものとされ、軒瓦Mや桟瓦Wの1枚当たりの有効活用面
積に制約を受けているのが実情である。
Xaと第2の軒瓦Mbの尻側の切り込みZbの嵌合部上
には、第2の桟瓦Wbが重ねられ、かつ第1の軒瓦Ma
の尻と衿の隅部が嵌合部の下方に存在しているものの、
両切り込みX、Zを形成する幅辺Xh、Yhおよび縦辺
Xv、Yvが互いに当接されるに止まるから、これらの
当接部によって生ずる間隙は一般的に小さいとはいえ依
然として残存することを回避できないため、風雨が激し
い場合には、とりわけ、その残存する間隙を通じて雨水
が第1の軒瓦Maの尻と衿の隅部寄りを越えて第2の桟
瓦Wbの下方に敷設された野地材N側へ浸入するおそれ
が少なくなかった(図22を参照)。
第1の軒瓦Maと第2の軒瓦Mbの頭側を整然と統一さ
せ、同様に第1の桟瓦Waと第2の桟瓦Wbの頭側を揃
えることが瓦屋根の機能上要請されるが、この場合、第
1の桟瓦Waの頭側の切り込みXaと第2の軒瓦Mbの
尻側の切り込みZbを嵌合させ、第2の軒瓦Mbの尻側
に第2の桟瓦Wbの頭側を重ねるとともに第1の桟瓦W
aの衿側に第2の桟瓦Wbの桟側を重ねなければならな
い。
1の桟瓦Waの尻と頭による重ね部Snの長さ(頭側か
ら尻側に向かう方向の長さ)は、前記したとおり第1の
桟瓦Waの頭側の切り込みXaの縦辺Xvと第2の軒瓦
Mbの尻側の切り込みZbの縦辺Zvを加算した長さに
ほぼ等しくなる。
の全面積に対して頭と尻による重ね部Snの占める面積
が増大することになり、軒瓦Mおよび桟瓦Wのそれぞれ
において、桟と衿による重ね部Sm、Swの面積と相待
って単位面積当たりに必要な桟瓦Wの枚数(たとえば
3.3平方メ−トル当たりの葺き枚数)が増加する結
果、家屋に対する荷重が大きくなり、瓦屋根の荷重に抗
する家屋の構造が必要になるという問題を生じていた。
第7図には、軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根では
ないものの、桟瓦の組み合わせによる瓦屋根が記載され
ており、頭側の切り込みの裏面寄りに肉薄の略三角形の
段落部8が設けられ、他方、尻側の切り込みの表面寄り
に前記した段落部8に対応した薄肉の略三角部分5が形
成された桟瓦が記載され、隣接する桟瓦の前記した三角
部分5の裏面に段落部8が差し込まれることにより、切
り込みの嵌合部分における雨水の浸入の抑制を図るよう
にしている。
における雨水の浸入の抑制を図ることができるとして
も、軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根の軒瓦と桟瓦
の有効活用面積の増加を図り、もって瓦屋根の重量軽減
を図ることについては一切言及されていない。
とする課題は、従来の軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦
屋根にあっては、屋根葺きにおいて軒瓦と桟瓦の1枚当
たりの有効活用面積に制約を与え、その活用面積が減少
する結果、瓦屋根の重量増加を回避できないほか、切り
込み付近の嵌合部からの雨水の浸入を防止できない点で
ある。
せによる瓦屋根の有効活用面積の増加を図り、瓦屋根の
重量軽減に寄与することと併せて切り込み付近からの雨
水の浸入を防止することにある。
請求項1記載の軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根
は、軒瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えられるととも
に、尻側の切り込みを有する軒瓦において、尻側の切り
込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに設けられた
少なくとも2枚の軒瓦と、桟瓦本体に頭、尻、桟および
衿が備えられるともに、頭側の切り込みを有する桟瓦に
おいて、頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本体の裏
面寄りに設けられた少なくとも2枚の桟瓦とからなり、
第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第
1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるととも
に、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が
差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重
ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねら
れてなることを特徴とするものである。
みを塞ぐように軒瓦本体の表面寄りに設けられた薄肉の
ものであり、桟瓦の差込片とは、頭側の切り込みを塞ぐ
ように桟瓦本体の裏面寄りに設けられた薄肉のものであ
り、軒瓦と桟瓦の組み合わせ時に被覆片は表面側に位置
し、差込片は被覆片の下方へ差し込まれるものである。
毎を組み合わせた瓦屋根を最小の瓦屋根としたとき、軒
瓦と桟瓦のそれぞれの桟と衿によって形成される重ね部
(桟側から衿側に至る方向)の面積については従来例と
変化しない。しかし、従来例のように両瓦の切り込みを
互い違いに噛み合うように嵌合させることなく、単に切
り込み内に存在する桟瓦の差込片を軒瓦の被覆片の下方
へ差し込むことにより両瓦を組み合わせることができる
から、軒瓦の尻と桟瓦の頭によって形成される重ね部
(頭側から尻側に至る方向)の面積は、両切り込みの面
積を従来例と同一面積に設定した場合でも、その重ね部
の頭側から尻側に至る両瓦の切り込みの縦辺の距離は半
減できるので、その結果、前記した重ね部の面積を半減
できる(図5を参照)。
により瓦屋根の単位面積に必要な桟瓦数の低減に寄与で
き、また軒瓦の被覆片の下方に桟瓦の差込片を差し込む
ことにより、この軒瓦の被覆片付近に雨水が浸入して
も、桟瓦の差込片で受け止めることができるから、第1
の軒瓦の頭側に向けて浸入した雨水を誘導することがで
きるので、雨水が第1の軒瓦の衿や尻を越えて野地材側
に浸入しないようにできる。
み合わせによる瓦屋根は、軒瓦本体に頭、尻、桟および
衿が備えられるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦
において、尻側の切り込みにその切り込みの輪郭にほぼ
沿わせた略方形の肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに
設けられた少なくとも2枚の軒瓦と、桟瓦本体に頭、
尻、桟および衿が備えられるとともに、頭側の切り込み
を有する桟瓦において、頭側の切り込みにその切り込み
の輪郭にほぼ沿わせた略方形の肉薄の差込片が桟瓦本体
の裏面寄りに設けられた少なくとも2枚の桟瓦とからな
り、第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねら
れ、第1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられる
とともに、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差
込片が差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭
側が重ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が
重ねられてなることを特徴とするものである。
桟瓦の差込片の形態がそれぞれ略方形であって両切込み
の面積を最大限を占めるように大きいから、請求項1記
載の瓦屋根の奏する作用効果のほかに、両瓦の組み合わ
せ時の安定性が高い利点を奏する。
み合わせによる瓦屋根は、軒瓦本体に頭、尻、桟および
衿が備えられるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦
において、尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の
表面寄りに設けられ、該被覆片の外縁が尻側の切り込み
内において、尻側寄りの桟縁を延長させた桟側外縁部
と、桟側寄りの尻縁を延長させた尻側外縁部と、前記し
た桟側外縁部と尻側外縁部との間の突き合わせ外縁部と
からなる少なくとも2枚の軒瓦と、桟瓦本体に頭、尻、
桟および衿が備えられるとともに、頭側の切り込みを有
する桟瓦において、頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟
瓦本体の裏面寄りに設けられ、該差込片の外縁が頭側の
切り込み内において、衿側寄りの頭縁を延長させた頭側
外縁部と、頭側寄りの衿縁を延長させた衿側外縁部と、
前記した頭側外縁部と衿側外縁部との間の突き合わせ外
縁部とからなる少なくとも2枚の桟瓦とからなり、第1
の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第1の
軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるとともに、
第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が差し
込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重ねら
れ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねられて
なることを特徴とするものである。
込み内において、尻側寄りの桟縁を延長させた桟側外縁
部と、桟側寄りの尻縁を延長させた尻側外縁部と、前記
した桟側外縁部と尻側外縁部との間の突き合わせ縁縁部
とからなるとは、請求項2記載の発明において桟縁の尻
側を延長させた桟側外縁部と、尻側の桟側を延長させた
尻側外縁部の交点により切込みの輪郭に沿ってその全面
積を占めるように略方形を呈したものを、この発明はこ
れらの両外縁部を結ぶようにして形成されたもので、少
なくとも前記した交点部分のないものである。
瓦の組み合わせによる屋根瓦は、前記のように構成され
ているから、請求項1記載の瓦屋根の奏する作用効果の
ほかに、軒瓦の被覆片と桟瓦の差込片の外縁がそれぞれ
の切り込みの範囲内に形成されているから、被覆片と差
込片の隅部に交点のない瓦となり、軒瓦、桟瓦の生産工
程において被覆片と差込片の外縁に、成形から焼成に至
る搬送中に発生し勝ちな物理的な損傷や、乾燥工程や焼
成工程の熱的操作を要因とする変形を抑制することがで
きる軒瓦と桟瓦を屋根瓦に採用できる有利性がある。
み合わせによる瓦屋根は、軒瓦本体に頭、尻、桟および
衿が備えられるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦
において、尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の
表面寄りに設けられ、該被覆片の外縁が尻側の切り込み
内において、尻側寄りの桟縁を延長させた桟側外縁部
と、桟側寄りの尻縁を延長させた尻側外縁部と、前記し
た桟側外縁部と尻側外縁部との間の突き合わせ外縁部と
からなる少なくとも2枚の軒瓦と、桟瓦本体に頭、尻、
桟および衿が備えられるとともに、頭側の切り込みを有
する桟瓦において、頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟
瓦本体の裏面寄りに設けられ、該差込片の外縁が頭側の
切り込み内において、頭側寄りの衿縁を延長させた衿側
外縁部と、衿側寄りの頭縁端との間の突き合わせ外縁部
とからなる少なくとも2枚の桟瓦とからなり、第1の軒
瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第1の軒瓦
の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるとともに、第2
の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が差し込ま
れ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重ねられ、
第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねられてなる
ことを特徴とするものである。
記載の桟瓦の外縁では、衿寄りの頭縁が延長されること
により頭側外縁部が形成されたものが、この発明ではそ
の延長部分のないものである。
は、請求項1記載の発明の奏する作用効果のほか、両瓦
のうち、軒瓦については、請求項2記載の発明の作用効
果を奏する。
に延長部分がないので、頭縁の衿側寄りについて、一層
成形から焼成に至る搬送中に発生し勝ちな物理的な損傷
や、乾燥工程や焼成工程の熱的操作を要因とする変形を
抑制することができる桟瓦を瓦屋根に採用できる有利性
がある。。
み合わせによる瓦屋根は、軒瓦本体に頭、尻、桟および
衿が備えられるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦
において、尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の
表面寄りに設けられ、該被覆片の外縁が尻側の切り込み
内において、桟側寄りの尻縁を延長させた尻側外縁部
と、尻側寄りの桟縁端との間の突き合わせ外縁部とから
なる少なくとも2枚の軒瓦と、桟瓦本体に頭、尻、桟お
よび衿が備えられるとともに、頭側の切り込みを有する
桟瓦において、頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本
体の裏面寄りに設けられ、該差込片の外縁が頭側の切り
込み内において、衿側寄りの頭縁を延長させた頭側外縁
部と、頭側寄りの衿縁を延長させた衿側外縁部と、前記
した頭側外縁部と衿側外縁部との間の突き合わせ外縁部
とからなる少なくとも2枚の桟瓦とからなり、第1の軒
瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第1の軒瓦
の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるとともに、第2
の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が差し込ま
れ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重ねられ、
第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねられてなる
ことを特徴とするものである。
3、または4記載の外縁のうち、尻寄りの桟縁が延長さ
せた桟側外縁部が形成されたものが、この発明ではこの
延長部分のないものである。
は、請求項1記載の発明の奏する作用効果のほか、両瓦
のうち、桟瓦については、請求項3記載の発明の作用効
果を奏する。
に延長部分がないので、桟縁の尻側寄りについて、一層
成形から焼成に至る搬送中に発生し勝ちな物理的な損傷
や、乾燥工程や焼成工程の熱的操作を要因とする変形を
抑制することができる軒瓦を瓦屋根に採用できる有利性
がある。。
み合わせによる瓦屋根は、軒瓦本体に頭、尻、桟および
衿が備えられるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦
において、尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の
表面寄りに設けられ、該被覆片の外縁が尻側の切り込み
内において、桟側寄りの尻縁を延長させた尻側外縁部
と、尻側寄りの桟縁端との間の突き合わせ外縁部とから
なる少なくとも2枚の軒瓦と、桟瓦本体に頭、尻、桟お
よび衿が備えられるともに、頭側の切り込みを有する桟
瓦において、頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本体
の裏面寄りに設けられ、該差込片の外縁が頭側の切り込
み内において、頭側寄りの衿縁を延長させた衿側外縁部
と、衿側寄りの頭縁端との間の突き合わせ外縁部とから
なる少なくとも2枚の桟瓦とからなり、第1の軒瓦の衿
側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第1の軒瓦の尻側
に第1の桟瓦の頭側が重ねられるとともに、第2の軒瓦
の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が差し込まれ、第
2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重ねられ、第1の
桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねられてなることを
特徴とするものである。
4記載の桟瓦の組み合わせによる瓦屋根である。
果を奏することのほか、請求項5および請求項4に記載
された発明の軒瓦と桟瓦の有利性を奏する。
み合わせによる瓦屋根は、請求項1、2、3、4、5ま
たは6記載の軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根にお
いて、桟瓦の差込片と桟瓦本体の境界を形成する内縁が
軒瓦の被覆片の外縁にほぼ対応して設けられてなること
を特徴とするものである。
軒瓦の尻側の切り込みに設けられた被覆片の下方へ桟瓦
の差込片を差し込むことにより、桟瓦の内縁と軒瓦の外
縁が互いに間隙を少なくして向き合う結果、軒瓦の外縁
と桟瓦の内縁が妄動しない瓦屋根が得られる。
み合わせによる瓦屋根は、請求項1、2、3、4、5ま
たは6記載の軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根にお
いて、軒瓦の被覆片と軒瓦本体の境界を形成する内縁が
桟瓦の差込片の外縁にほぼ対応して設けられてなること
を特徴とするものである。
軒瓦の尻側の切り込みに設けられた被覆片の下方へ桟瓦
の差込片を差し込むことにより、軒瓦の内縁と桟瓦の外
縁が互いに間隙を少なくして向き合う結果、桟瓦の外縁
と軒瓦の内縁が妄動しない瓦屋根が得られる。
る軒瓦の表面斜視図、図2はその裏面斜視図、図3は実
施の形態に係る桟瓦の表面斜視図、図4はその裏面斜視
図、図5は2枚毎の軒瓦と桟瓦との組み合わせ状態を示
す平面図、図6は実施例その1の軒瓦の被覆片と桟瓦の
差込片の概略を示す要部拡大平面図、図7と図8はその
2の軒瓦の被覆片と桟瓦の差込片の概略を示す要部拡大
平面図、図9と図10はその3の軒瓦の被覆片と桟瓦の
差込片の概略を示す要部拡大平面図、図11と図12は
その4の軒瓦の被覆片と桟瓦の差込片の概略を示す要部
拡大平面図、図13と図14はその5の軒瓦の被覆片と
桟瓦の差込片の概略を示す要部拡大平面図、図15は図
7における被覆片付近の要部拡大平面図、図16は図5
における矢印P−P線の縦断面図、図17は図5におけ
る矢印Q−Q線の縦断面図、図18は表1における実施
の形態の軒瓦の各寸法を示す参考図、図19は従来例の
軒瓦の表面斜視図、図20は従来例の桟瓦の表面斜視
図、図21は従来例の各2枚の軒瓦および桟瓦による瓦
屋根の組み合わせ構造を示す平面図、図22は図21に
おける矢印V−V線の縦断面図である。
せてこの軒瓦10に対応する桟瓦100を説明し、両瓦
10、100の組み合わせによる瓦屋根を説明する(図
1ないし図18を参照)。
られるとともに、尻側の切り込み50を有する軒瓦10
において、尻側の切り込み50に肉薄の被覆片40が軒
瓦本体30の表面寄りに設けられた少なくとも2枚の軒
瓦10が設けられている(図1および図2を参照)。
て、桟瓦本体130に頭、尻、桟および衿が備えられる
とともに、頭側の切り込み150を有する桟瓦100に
おいて、頭側の切り込み150に肉薄の差込片128が
桟瓦本体130の裏面寄りに設けられた少なくとも2枚
の桟瓦が設けられている(図3および図4を参照)。
が少なくともそれぞれ2枚毎設けられ、第1の軒瓦10
aの衿側に、第2の軒瓦10bの桟側が重ねられ、第1
の軒瓦10aの尻側に第1の桟瓦100aの頭側が重ね
られるとともに、第2の軒瓦10bの被覆片40の下方
に第1の桟瓦100aの差込片128が差し込まれ、第
2の軒瓦10bの尻側に第2の桟瓦100bの頭側が重
ねられ、第1の桟瓦100aの衿側に第2の桟瓦100
bの桟側が重ねらことにより、軒瓦と桟瓦の組み合わせ
による瓦屋根が得られる(図5を参照)。
込片128と桟瓦本体130の境界を形成する内縁14
4が軒瓦10の被覆片40の外縁42にほぼ対応して設
けられるとともに、軒瓦10の被覆片40と軒瓦本体3
0の境界を形成する内縁46が桟瓦100の差込片12
8の外縁132にほぼ対応して設けられてなることが好
ましい(図6、図7、図9、図11、図13を参照)。
10の外縁42に対応すること、さらに軒瓦10の内縁
46が桟瓦100の外縁132に対応することを説明し
たが、両者の内縁144、46と両者の外縁42、13
2がともに対応することなく、桟瓦100の内縁144
が軒瓦10の外縁42に対応しているか、あるいは軒瓦
10の内縁46が桟瓦100の外縁132に対応してい
ることによってもこの発明の目的を達成できる。
桟瓦100のそれぞれの瓦について共通する基本的構成
を図面を参照して説明する。まず、軒瓦10について説
明する。少なくとも軒瓦本体30に頭、尻、桟および衿
が備えられるとともに、尻側に切り込み50を有し(図
2を参照)、知られているように山14と谷16が設け
られている(図1を参照)。
は、裏面に向けて一定の傾斜角度を保っていわゆる垂れ
31と称されているものが備えられ、垂れ31の桟寄り
に円形の万十33と称されているものが備えられている
(図1および図2を参照)。この実施例の軒瓦10は、
いわゆる万十軒瓦と称されているものである。
の突条18が衿から山14にかけて設けられており、こ
の尻縁の突条18には外側を開放した凹部20が2個設
けられている(図1を参照)。
縁に平行な別の突条19が設けられており、少なくとも
尻縁と該突条19の間隔が尻側の切り込み50の長さよ
り小さくなるように設定されている(図5を参照)。
0の尻側に後述する桟瓦100の頭側が重ねられること
により、突条19は重ねた桟瓦100の頭側に覆われて
外観上現れない(図5を参照)。
より、尻側に向けて浸入する雨水は確実に堰き止めら
れ、これらの突条18、19を越えて野地材側に達しな
い。
頭に向けて水返しのために突条22が設けられている
(図1を参照)。また、前記した突条22と平行に別の
突条23が軒瓦本体30の表面の衿縁寄りに設けられて
おり、両突条22、23の間隔は桟瓦100の頭側の切
り込み150の幅にほぼ等しく設定されている(図5を
参照)。衿縁寄りの前記した別の突条23は水返しの目
的のほかに、軒瓦10の衿側に重ねられる別の軒瓦10
の桟縁の位置決めと幅方向の妄動の抑制を図ることを意
図している。
に向けて突条26が設けられている(図2を参照)。ま
た、尻縁寄りの裏面に一対の尻剣27、27が設けられ
ている。
徴について説明すると、略方形の尻側の切り込み50に
肉薄であって、かつ被覆片40が軒瓦本体30の表面寄
りに設けられている(図2を参照)。この被覆片40の
肉厚は一般的には軒瓦本体30の肉厚の2分の1程度が
適当であり、被覆片40の表面は軒瓦本体30の表面と
同一面を形成している。
るが、被覆片40の下方に桟瓦100の差込片128が
差し込まれることにより、両者の肉厚は軒瓦本体30や
桟瓦本体130の肉厚とほぼ等しくなり、両者128、
40の裏面と表面は、それぞれ軒瓦本体30の表裏と同
一面をほぼ形成するから違和感を生ずることがない(図
16および図17を参照)。
説明する5種類の軒瓦10の実施例について共通な構成
である。他方、5種類の実施例について相違する点につ
いては以下に説明するが、説明の便宜上その説明に先立
って5種類の桟瓦100に共通する基本的構成を予め明
らかにする。
くとも桟瓦本体130に頭、尻、桟および衿が備えられ
るとともに、頭側に切り込み150を有し、軒瓦10と
同様に山114と谷116が設けられている(図3を参
照)。
めの突条118が衿から山114にかけて設けられてお
り、この尻縁の突条118には外側を開放した凹部12
0が2個設けられている(図3を参照)。
尻縁に平行な別の突条119が設けられており、少なく
とも尻縁と該突条119の間隔が軒瓦10に設けられた
尻側の切込み50の長さより小さくなるように設定され
ている(図5を参照)。したがって、この間隔の設定に
より図示を省略したが、桟瓦100の尻側に別の桟瓦1
00の頭側が重ねられることにより、突条119は重ね
た桟瓦100の頭側に覆われて外観上現れない(図5を
参照)。
ら頭に向けて水返しのために突条122が設けられてい
る(図3を参照)。また、前記した突条122と平行に
別の突条123が桟瓦本体130の表面の衿縁寄りに設
けられており、両突条122、突条123の間隔は桟瓦
100の頭側の切り込み150の幅にほぼ等しく設定さ
れている(図5を参照)。衿縁寄りの前記した別の突条
123は水返しの目的のほかに、桟瓦100の衿側に重
ねられる別の桟瓦100の桟縁の位置決めと幅方向の妄
動の抑制を図ることを意図している。
尻に向けて突条126が設けられている(図4を参
照)。また、尻縁寄りの裏面に一対の尻剣127、12
7が設けられている。そして、頭縁には突条124とそ
の内側の中心部分に平行に比較的短い別の突条125が
設けられている。
特徴について説明すると、略方形の頭側の切り込み15
0に肉薄であって、かつ差込片128が桟瓦本体130
の裏面寄りに設けられている(図3を参照)。この差込
片128の肉厚は一般的には桟瓦本体130の肉厚の2
分の1程度が適当であり、差込片128の表面は桟瓦本
体130の表面と同一面を形成している。
覆片40の下方に桟瓦100の差込片128が差し込ま
れる結果、両者の肉厚は、桟瓦本体130や軒瓦本体3
0の肉厚とほぼ等しくなるため、両者128、40の裏
面と表面は、それぞれ軒瓦本体30や桟瓦本体130や
の表裏と同一面を形成するため違和感を生ずることがな
い(図16および図17を参照)。
数が瓦屋根に連続的に採用されるから、連続的に桟瓦1
00を組み合わせできるようにするため、尻側の切り込
み160に前記した軒瓦10における被覆片40と同一
の構成による被覆片140をそっくり設けることが基本
的に必要である(図5を参照)。
00について相違する点をそれぞれ、前記した両瓦1
0、100に対応させつつ図面を参照して説明する。実
施例のその1について(図6を参照)、尻側の切り込み
50(従来例と同様に略方形であることを前提とするも
のである、以下の実施例についても同じである)にその
切り込み50の輪郭にほぼ沿わせた略方形の肉薄の被覆
片40が軒瓦本体30の表面寄りに設けられた少なくと
も2枚の軒瓦10が設けられている。
において、頭側の切り込み150(従来例と同様に略方
形であることを前提とするものである、以下の実施例に
ついても同じである)にその切り込み150の輪郭に沿
わせた略方形の肉薄の差込片128が桟瓦本体130の
裏面寄りに設けられた少なくとも2枚の桟瓦100が設
けられている。
本体130の境界を形成する内縁144が軒瓦10の被
覆片40の外縁42にほぼ対応して設けられるととも
に、軒瓦10の被覆片40と軒瓦本体30の境界を形成
する内縁46が桟瓦100の差込片128の外縁132
にほぼ対応して設けられている(図6を参照)。
さらに説明すると、尻縁を桟側に向けて延長させた尻側
外縁部42aと、桟縁を尻側に向けて延長させた桟側外
縁部42bとから構成されている。したがって、この発
明では切り込み50の形態は方形を前提とするものであ
るから、一般的に前記した外縁42の形態により、被覆
片40の形態は略方形のものとして現れる。
は、被覆片40に対応する形態に構成されている。桟瓦
100の差込片128の外縁132についてさらに説明
すると、頭縁を衿側に向けて延長させた頭側外縁部13
2aと、衿縁を頭側に向けて延長させた衿側外縁部13
2bとから構成されている。したがって、この発明では
切り込み150の形態は方形を前提とするものであるか
ら、一般的に前記した外縁132の形態により、差込片
128のの形態は略方形のものとして現れる。
少なくとも2枚が設けられ、第1の軒瓦10aの衿側
に、第2の軒瓦10bの桟側が重ねられ、第1の軒瓦1
0aの尻側に第1の桟瓦100aの頭側が重ねられると
ともに、第2の軒瓦10bの被覆片40の下方に第1の
桟瓦100aの差込片128が差し込まれ、第2の軒瓦
10bの尻側に第2の桟瓦100bの頭側が重ねられ、
第1の桟瓦100aの衿側に第2の桟瓦100bの桟側
が重ねられ、さらに、第2の軒瓦10bの被覆片40の
外縁42が第1の桟瓦100aの内縁144に、第1の
桟瓦100aの差込片128の外縁132が第2の軒瓦
10bの内縁46に向けられることにより瓦屋根が構成
されている(図5を参照)。
を参照)、軒瓦10の被覆片40の外縁42は、尻側の
切り込み50内において、尻縁を桟側に向けて延長させ
た尻側外縁部42aと、桟縁を尻側に向けて延長させた
桟側外縁部42bと、前記した尻側外縁部42aと桟側
外縁部42bとの間の突き合わせ外縁部42cとから構
成されている。
み50の範囲内に存在し、切り込み50範囲外に存在し
ないことを意味する。
42a、桟側外縁部42bおよび突き合わせ外縁部42
cによって形成され、突き合わせ外縁部42cは図7に
示される場合、直線を描いているが、もとより直線に制
限される趣旨ではなく、切り込み50の範囲内にあれば
よく、円弧、波形あるいは不定形を描くことは自由であ
る(図2および図7を参照)。
を形成する内縁46は後述する差込片128の外縁13
2にほぼ対応して設けらることが好ましい(図7を参
照)。
10に対応する桟瓦100の差込片128の外縁132
を構成する頭側外縁部132a、衿側外縁部132bお
よび突き合わせ外縁部132cにほぼ対応した横内縁部
46a、縦内縁部46bおよび突き合わせ内縁部46c
から構成されている(図7を参照)。
は、軒瓦10の被覆片40の下方に桟瓦100の差込片
128を差し込んだときに、被覆片40の突き合わせ内
縁部46cに桟瓦100の差込片128の突き合わせ外
縁部132cが当接することや、また差込片128の突
き合わせ内縁部144cに軒瓦10の被覆片40の突き
合わせ外縁部42cが当接することあるいは、これらの
突き合わせ外縁部132c、42cが差込片128、被
覆片40に位置する条件を満たせば、その形状は問わな
い(図7を参照)。
0の外縁42に対応させるため、その形態に倣うように
設けられており、衿縁から桟側に向かう横内縁部144
a、頭縁から尻側に向けられた縦内縁部144bおよび
両者144a、144bを結ぶ突き合わせ内縁部144
cから構成されている(図7を参照)。
外縁部132aおよび衿側外縁部132bを得るため、
頭側の切り込み150内において衿縁寄りの頭縁を、ま
た頭縁寄りの衿縁をそれぞれ延長させている理由は次の
とおりである。
外縁42が当接されるものの、依然として両縁144、
42間に間隙が生ずることは否定できない。したがっ
て、雨水はこの間隙を通じて差込片28の表面に浸入す
ることも否定できない。
下方に位置することにより浸入する雨水の受け皿の役割
も果たすことになるから、本来的にはその面積は広いこ
とが所望されるものの、頭側の切り込み150全体を占
めるような大きさにすれば(方形状にする例)、先に説
明したとおり、桟瓦100の生産工程上において差込片
128が損傷を受けるなどのおそれがある。
32bを省略した場合、差込片128の外縁132が頭
縁と衿縁を直接結んだものであって、つまり差込片12
8が略三角形を呈することになるが、このようにすれ
ば、衿縁寄りの頭縁と桟縁寄りの尻縁には雨水の受け皿
となる差込片128の一部が存在しないことになり、と
くに衿縁に向けて浸入してくる雨水に対する受皿となる
部分がないため、野地材側に達するおそれがあることよ
負っている。ところで、図8に示される例は、桟瓦10
0の差込片128の外縁132が軒瓦10の内縁46
に、軒瓦10の外縁42bが桟瓦100の内縁144に
対応しない点においてのみ図7に示される例と相違して
いる例である。
2枚の軒瓦10と2枚の桟瓦100により、組み合わせ
て瓦屋根を得る構成は、以下の実施例とともに前記した
実施例のその1の構成とそっくり同じであるからその説
明を省略し、前記の説明を援用する。
0を参照)、図9に示される軒瓦10の被覆片40の外
縁42の構成は、そっくり先に説明した実施例その2の
外縁42の構成と同じである。相違する点は、内縁46
の構成が縦内縁部46bと外縁42の突き合わせ外縁部
42cに対して平行でない突き合わせ内縁部46cから
なるものである(図9を参照)。
32が頭側の切り込み150内において、頭側寄りの衿
縁を延長させた衿側外縁部132bと、衿側寄りの頭縁
端132dとの間の突き合わせ外縁部132cから構成
されており、軒瓦10の前記した内縁46に対応してい
る(図9を参照)。
0の被覆片40の外縁42に対応するように、横内縁部
144a、縦内縁部144bおよび突き合わせ内縁部1
44cから構成されている(図9を参照)。
先に説明した実施例その2の図8に示される例の構成と
同一である(図8を参照)。そして、桟瓦100の外縁
132の構成は先に説明したとおり頭側の切込み150
内において頭側寄りの衿縁を延長させた衿側外縁部13
2bと衿側寄りの頭側端132dとの間の突き合わせ外
縁部132cから構成されている(図9を参照)。図1
0に示される例は、桟瓦100の差込片128の外縁1
32が軒瓦10の内縁46に、軒瓦10の外縁42が桟
瓦100の内縁144に対応しない点においてのみ図9
に示される例と相違している例である。
12を参照)、軒瓦10の被覆片40の外縁42が尻側
の切り込み50内において、桟側寄りの尻縁を延長させ
た尻側外縁部42aと、尻側寄りの桟縁端42dとの間
の突き合わせ外縁部42cとからなるものである。
頭側の切り込み150内において、衿側寄りの頭縁を延
長させた頭側外縁部132aと、頭側寄りの衿縁を延長
させた衿側外縁部132bと、前記した頭側外縁部13
2aと衿側外縁部132bとの間の突き合わせ外縁部1
32cとからなるものである。
れる例の桟瓦100の差込片128の外縁132は軒瓦
10の内縁46にほぼ対応して設けられており、また、
軒瓦10の被覆片40の外縁42は、桟瓦100の内縁
144にほぼ対応して設けられている。
横内縁部46aおよびこれらの間の突き合わせ内縁部4
6cから構成され、桟瓦100の外縁132に対応して
いる。他方、桟瓦100の内縁144は、横内縁部14
4aと軒瓦10の外縁42を構成する突き合わせ外縁部
42cに対応する突き合わせ内縁部144cから構成さ
れ、軒瓦10の外縁42に対応している。
100がそれぞれ、先に説明した実施例と同様に組み合
わせられることにより瓦屋根が設けられる(図5および
図12を参照)。
片128の外縁132が軒瓦10の内縁46に、軒瓦1
0の外縁42が桟瓦100の内縁144に対応しない点
においてのみ図11に示される例と相違している例であ
る。
14を参照)、軒瓦10の被覆片40の外縁42が尻側
の切り込み50内において、桟側寄りの尻縁を延長させ
た尻側外縁部42aと尻側寄りの桟縁端42dとの間の
突き合わせ外縁部42cとからなるものである。
頭側の切り込み150内において、頭側寄りの衿縁を延
長させた衿側外縁部132bと、衿側寄りの頭縁端13
2dとの間の突き合わせ外縁部132cとからなるもの
である。
れる例の桟瓦100の差込片128の外縁132は軒瓦
10の内縁46にほぼ対応して設けられており、また、
軒瓦10の被覆片40の外縁42は、桟瓦100の内縁
144にほぼ対応して設けられている。
桟瓦100の外縁132を構成する突き合わせ外縁部1
32cに対応する突き合わせ内縁部46cとから構成さ
れ、桟瓦100の外縁132に対応している。他方、桟
瓦100の内縁144は、横内縁部144aと軒瓦10
の外縁42を構成する突き合わせ外縁部42cに対応す
る突き合わせ内縁部144cから構成され、軒瓦10の
外縁42に対応している。そして、これらの2枚毎の軒
瓦10と桟瓦150がそれぞれ、先に説明した実施の形
態と同様に組み合わせられたものである(図5、図13
および図14を参照)。
片128の外縁132が軒瓦10の内縁46に、軒瓦1
0の外縁42が桟瓦100の内縁144に対応しない点
においてのみ図13に示される例と相違している例であ
る。
るが、軒瓦10と軒瓦10に対応する桟瓦100の組み
合わせによる瓦屋根についてさらにその詳細を説明する
と、一般的に多数の軒瓦10と桟瓦100によって構成
されるものの、その基本は以下に説明するように各2枚
の軒瓦10と桟瓦により、従来例と基本的に同じ組み合
わせ手段によって行われる。
0bと桟瓦100a、100bを用意し、図5を参照し
て明らかなように、第1の軒瓦10aの衿側上に第2の
軒瓦10bの桟側を重ねることにより、軒瓦10の桟と
衿とによる重ね部48が形成される。
部48(弯曲された桟の裏面と衿の表面による重合によ
る組合わせ)の面積を減少させることは軒瓦10や桟瓦
100の形態から困難性が高いため、頭と尻とによる重
ね部49の面積を減少させることにより、軒瓦10と桟
瓦100の有効活用面積の増加を図ろうとするものであ
り、したがって、桟と衿とによる重ね部48の幅は、従
来例の重ね部Smの幅と同じである。
48の面積を減少させることより、軒瓦10や桟瓦10
0の瓦屋根の有効活用面積を広くしようとするものでは
なく、桟と衿とによる重ね部48の活用については従来
例と比較して変化しないことを念のため明らかにする。
0aの頭側が重ねられるとともに、第2の軒瓦10bの
被覆片40の下方に第1の桟瓦100aの差込片128
が差し込まれ、第2の軒瓦10bの尻側に第2の桟瓦1
00bの頭側が重ねられ、第1の桟瓦100aの衿側に
第2の桟瓦100bの桟側を重ねる。
00aの頭と尻による重なりにより、重ね部49が形成
される。そして、この重ね部49の長さは、桟瓦100
の差込片128あるいは軒瓦10の被覆片40の長さに
ほぼ相当している。
1の桟瓦Waの頭側が第2の軒瓦Mbの尻側の切り込み
Zbより第2の軒瓦Mbの頭側に臨み、第1の桟瓦Wa
の頭側の切り込みXaと第2の軒瓦Wbの尻側の切り込
みZbが互い違いに嵌合され、第1の軒瓦Maの尻側と
第1の桟瓦Waの頭側により重ね部Snが形成され、こ
の重ね部Snの長さは、桟瓦Wの切り込みXaの縦辺X
vと軒瓦Mの切り込みZbの縦辺Zvを加算した長さに
相当することを先に説明した。
桟瓦100の差込片128および軒瓦10の被覆片40
の長さおよび幅をそれぞれ従来例の桟瓦Wや軒瓦Mの切
り込みX、Zの縦辺Xv、Zvと同じ寸法にすれば、頭
と尻とによる重ね部49の長さが従来例の桟瓦Wと軒瓦
Mと比較して半減することは明らかであり、結局、頭と
尻とによる重ね部49の面積が2分の1に減少すること
になる。
瓦100bの頭側により、別の重ね部49が形成される
が、この重ね部49の長さもまた前記した第1の軒瓦1
0aと第1の桟瓦100aによって構成される重ね部4
9の長さに等しく形成される。
0と従来品の桟瓦Wの形状寸法、そして軒瓦10と桟瓦
100を用いた単位面積(3.3平方メートル)当たり
の葺き枚数を対比すると「表1」に示すとおりである。
般的に広く採用される桟瓦としてたとえば、寸法区分に
より53A版と称される従来の桟瓦Wを使用し従来の軒
瓦Mと組み合わせた場合では、単位面積当たり53枚を
必要としたものが、この発明の実施例の軒瓦10とこの
軒瓦10に対応する桟瓦100を用いた場合では、軒瓦
10と桟瓦100合計枚数が46枚で足り、13%以上
その必要枚数を減ずることができたことが示されてい
る。さらに、桟瓦100と軒瓦10の大きさが小さくな
るにしたがって、一層、単位面積当たりの桟瓦100の
必要枚数を従来例と比較して減少することも明らかにな
ったことを示している。
10bと2枚の桟瓦100a、100bが組み合わせら
れることにより、第1の桟瓦100aの差込片128と
第2の軒瓦10bの被覆片40との間に浸入経路52が
階段状に形成される(図16および図17を参照)。
10bおよび第1の桟瓦100a、の表面から第1の桟
瓦100aの差込片128の表面に向かう第1の垂直経
路54、第1の垂直経路54から引き続いて軒側に向か
うとともに垂直経路54に対してほぼ直角方向に設けら
れた水平経路56、水平経路56に引続きしかも直角方
向であって第1の軒瓦10aに向かう第2の垂直経路5
8から構成される(図16を参照)。
経路54に浸入した雨水は、水平経路56および第2の
垂直経路58へ誘導され、雨水が第1の軒瓦10a側に
達するまでにその勢いが著しく減じられるので、雨水が
逆流して野地材側へ浸入させないように配慮されてい
る。
側外縁部132bが設けられ、軒瓦10の被覆片40に
は桟側外縁部42aが設けられているので、差込片12
8を被覆片40の下方に差し込むことにより、桟瓦10
0の切り込み150および軒瓦10の切り込み50内に
は雨水を受ける二層の受皿となる部分が形成される。
0に浸入した雨水は、第2の軒瓦10bの被覆片40に
よって第1の軒瓦10aの谷側へ確実に誘導され、仮に
被覆片40の外縁42側から被覆片40の下方に雨水が
浸入しても、被覆片40の下方には第1の桟瓦100a
の差込片128が存在し、かつ衿側外縁部132bが設
けられているので、切り込み50、150を越えて第2
の軒瓦10bの衿側に浸入することがなく、第1の軒瓦
10aの谷側に確実に誘導されるので、野地材側を損傷
させることがない。
軒瓦Mbの切り込みZbの縦辺Zvと第1の桟瓦Waの
頭側の衿縁との当接部分に達する雨水が縦辺Xvと衿縁
の当接部分に入り込み、第1の軒瓦Maの衿縁を通じて
野地材N側に至り、野地材N側を損傷させるという問題
を解消したことにほかならない。
である。
である。
である。
である。
平面図である。
概略を示す要部拡大平面図であるである。
概略を示す要部拡大平面図である。
片の概略を示す要部拡大平面図図である。
概略を示す要部拡大平面図である。
込片の概略を示す要部拡大平面図である。
の概略を示す要部拡大平面図である。
込片の概略を示す要部拡大平面図である。
の概略を示す要部拡大平面図である。
込片の概略を示す要部拡大平面図である。
ある。
る。
る。
す参考図である。
根の組み合わせ構造を示す平面図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 軒瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えら
れるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦において、 尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに
設けられた少なくとも2枚の軒瓦と、 桟瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えられるとともに、
頭側の切り込みを有する桟瓦において、 頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本体の裏面寄りに
設けられた少なくとも2枚の桟瓦とからなり、 第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第
1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるととも
に、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が
差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重
ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねら
れてなることを特徴とする軒瓦と桟瓦の組み合わせによ
る瓦屋根。 - 【請求項2】 軒瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えら
れるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦において、 尻側の切り込みにその切り込みの輪郭にほぼ沿わせた略
方形の肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに設けられた
少なくとも2枚の軒瓦と、 桟瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えられるとともに、
頭側の切り込みを有する桟瓦において、 頭側の切り込みにその切り込みの輪郭にほぼ沿わせた略
方形の肉薄の差込片が桟瓦本体の裏面寄りに設けられた
少なくとも2枚の桟瓦とからなり、 第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第
1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるととも
に、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が
差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重
ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねら
れてなることを特徴とする軒瓦と桟瓦の組み合わせによ
る瓦屋根。 - 【請求項3】 軒瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えら
れるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦において、 尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに
設けられ、 該被覆片の外縁が尻側の切り込み内において、尻側寄り
の桟縁を延長させた桟側外縁部と、桟側寄りの尻縁を延
長させた尻側外縁部と、前記した桟側外縁部と尻側外縁
部との間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚
の軒瓦と、 桟瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えられるとともに、
頭側の切り込みを有する桟瓦において、 頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本体の裏面寄りに
設けられ、 該差込片の外縁が頭側の切り込み内において、衿側寄り
の頭縁を延長させた頭側外縁部と、頭側寄りの衿縁を延
長させた衿側外縁部と、前記した頭側外縁部と衿側外縁
部との間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚
の桟瓦とからなり、 第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第
1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるととも
に、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が
差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重
ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねら
れてなることを特徴とする軒瓦と桟瓦の組み合わせによ
る瓦屋根。 - 【請求項4】 軒瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えら
れるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦において、 尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに
設けられ、 該被覆片の外縁が尻側の切り込み内において、尻側寄り
の桟縁を延長させた桟側外縁部と、桟側寄りの尻縁を延
長させた尻側外縁部と、前記した桟側外縁部と尻側外縁
部との間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚
の軒瓦と、 桟瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えられるとともに、
頭側の切り込みを有する桟瓦において、 頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本体の裏面寄りに
設けられ、 該差込片の外縁が頭側の切り込み内において、頭側寄り
の衿縁を延長させた衿側外縁部と、衿側寄りの頭縁端と
の間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚の桟
瓦とからなり、 第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第
1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるととも
に、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が
差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重
ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねら
れてなることを特徴とする軒瓦と桟瓦の組み合わせによ
る瓦屋根。 - 【請求項5】 軒瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えら
れるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦において、 尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに
設けられ、 該被覆片の外縁が尻側の切り込み内において、桟側寄り
の尻縁を延長させた尻側外縁部と、尻側寄りの桟縁端と
の間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚の軒
瓦と、 桟瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えられるとともに、
頭側の切り込みを有する桟瓦において、 頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本体の裏面寄りに
設けられ、 該差込片の外縁が頭側の切り込み内において、衿側寄り
の頭縁を延長させた頭側外縁部と、頭側寄りの衿縁を延
長させた衿側外縁部と、前記した頭側外縁部と衿側外縁
部との間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚
の桟瓦とからなり、 第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第
1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるととも
に、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が
差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重
ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねら
れてなることを特徴とする軒瓦と桟瓦の組み合わせによ
る瓦屋根。 - 【請求項6】 軒瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えら
れるとともに、尻側の切り込みを有する軒瓦において、 尻側の切り込みに肉薄の被覆片が軒瓦本体の表面寄りに
設けられ、 該被覆片の外縁が尻側の切り込み内において、桟側寄り
の尻縁を延長させた尻側外縁部と、尻側寄りの桟縁端と
の間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚の軒
瓦と、 桟瓦本体に頭、尻、桟および衿が備えられるとともに、
頭側の切り込みを有する桟瓦において、 頭側の切り込みに肉薄の差込片が桟瓦本体の裏面寄りに
設けられ、 該差込片の外縁が頭側の切り込み内において、頭側寄り
の衿縁を延長させた衿側外縁部と、衿側寄りの頭縁端と
の間の突き合わせ外縁部とからなる少なくとも2枚の桟
瓦とからなり、 第1の軒瓦の衿側に、第2の軒瓦の桟側が重ねられ、第
1の軒瓦の尻側に第1の桟瓦の頭側が重ねられるととも
に、第2の軒瓦の被覆片の下方に第1の桟瓦の差込片が
差し込まれ、第2の軒瓦の尻側に第2の桟瓦の頭側が重
ねられ、第1の桟瓦の衿側に第2の桟瓦の桟側が重ねら
れてなることを特徴とする軒瓦と桟瓦の組み合わせによ
る瓦屋根。 - 【請求項7】 桟瓦の差込片と桟瓦本体の境界を形成す
る内縁が軒瓦の被覆片の外縁にほぼ対応して設けられて
なることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
6記載の軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根。 - 【請求項8】 軒瓦の被覆片と軒瓦本体の境界を形成す
る内縁が桟瓦の差込片の外縁にほぼ対応して設けられて
なることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
6記載の軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020197A JP3572564B2 (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020197A JP3572564B2 (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10280616A true JPH10280616A (ja) | 1998-10-20 |
JP3572564B2 JP3572564B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=14529623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11020197A Expired - Lifetime JP3572564B2 (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 軒瓦と桟瓦の組み合わせによる瓦屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3572564B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP11020197A patent/JP3572564B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3572564B2 (ja) | 2004-10-06 |
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