JPH10279992A - 粒状洗浄剤組成物 - Google Patents

粒状洗浄剤組成物

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JPH10279992A
JPH10279992A JP9984697A JP9984697A JPH10279992A JP H10279992 A JPH10279992 A JP H10279992A JP 9984697 A JP9984697 A JP 9984697A JP 9984697 A JP9984697 A JP 9984697A JP H10279992 A JPH10279992 A JP H10279992A
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oil
fragrance
detergent
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JP9984697A
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Tomomichi Okano
知道 岡野
Akiko Sonoda
明子 園田
Seiichi Tobe
聖一 戸部
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酵素、香料及び過酸素化合物を含む洗浄剤に
関して、酵素の臭いを抑制すると共に、過酸素化合物に
よる影響を排除して長期に香料を存在させることができ
る洗浄剤組成物の提供。 【解決手段】 酵素(a成分)、香料(b成分)及び過
炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム(c成分)を含有
する洗浄剤組成物であって、酵素及び過炭酸ナトリウム
又は過硼酸ナトリウムは粒状であって、香料が粒状の酵
素粒剤に含浸、吸収又は吸着された状態であって、香料
が粒状の酵素に含浸、吸収力は吸着された状態である洗
浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状洗浄剤組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗浄剤の開発は、より洗浄力が高いもの
を求めて積極的に進められてきた。その開発の中で、多
くの界面活性剤のほかに、酵素などの汚れを分解させ
て、洗浄を促進させるもの、過硼酸ナトリウムなどの汚
れを漂白させるものなどの洗浄剤に添加する成分の発明
があった。これらの成分を含有する洗浄剤は確かに洗浄
剤の機能を高めるために有効であった。しかしながら、
これらの酵素成分を用いることによる特有の問題とし
て、使用に際して酵素が臭気を発生することが問題とな
った。この問題を解決するために、香料を添加してき
た。しかしながら、香料はある程度多くの量を使用しな
いと効果がなく、使用量が多くなり過ぎると、むしろ不
快感を与え、更に、被洗物に香気が移り、問題とされる
事が少なくない。当然のこととして、酵素の臭いを抑制
するための最低限の量の香料を配合することが提案され
たが、過炭酸ナトリウムなどの漂白するための成分とし
て含む洗剤では香料を破壊することとなるために、香料
の保存安定性を満足させる事ができなかった。そこで、
香料に対する保護をはかるために、香料成分をβ−シク
ロデキストリンにより包接する方法や、漂白成分である
過炭酸ナトリウムの表面を処理して直接香料に影響を及
ぼさないようにすることが行われたが、期待するほどの
効果が得られず、また、製造費がかさむことを避けるこ
とができなかった。このような技術背景の下で、酵素、
香料及び過酸素化合物を含む洗浄剤に関して、酵素の臭
いを抑制すると共に、過酸素化合物による影響を排除し
て長期に香料を存在させる事が技術的課題として研究が
進められてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、酵
素、香料及び過酸素化合物を含む洗浄剤に関して、酵素
の臭いを抑制すると共に、過酸素化合物による影響を排
除して長期に香料を存在させることができる洗浄剤組成
物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ね、本発明を完成するに至っ
た。すなわち本発明によれば、酵素(a成分)、香料
(b成分)及び過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム
(c成分)を含有する洗浄剤組成物であって、酵素及び
過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウムは粒状であっ
て、香料が粒状の酵素粒剤に含浸、吸収又は吸着された
状態であることを特徴とする洗浄剤組成物が提供され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤組成物には酵素
(以下a成分ともいう)が含まれる。酵素は衣料や食器
などの被洗浄物に付着している汚れを分解させて被洗浄
物から脱離させるものである。さらに本願発明では洗浄
剤組成物中に含有させる酵素の臭いを抑制するための香
料を酵素粒剤中に含浸、吸収又は吸着させるための担体
としての役割をはたしている。本発明では香料を含浸、
吸収又は吸着するための担体として作用するためには酵
素は粒状で用いられる。粒子径としては0.1〜2m
m、好ましくは0.5〜1.5mmのものが用いられ
る。粒径が0.1mm未満の微粒子であると、表面積が
大きくなりすぎるため、過炭酸ナトリウムなどの漂白成
分と接触する機会が増加し、保存時の安定性が不十分に
なる場合がある。また、粒径が2mmを超える場合に
は、洗剤として製品化した場合に粒子径の違いによる分
級が生じやすくなる。酵素は被洗浄物に付着する汚れを
分解できるものであれば、どのようなものでも用いるこ
とができる。具体的にはプロテアーゼ、リパーゼ、アミ
ラーゼ、プルラナーゼ、オキシターゼ、ペクチナーゼ、
セルラーゼ等一般に洗浄剤に使用されるものを挙げるこ
とができる。そして、酵素はその産出株の種類や活性の
種類によって何ら限定されるものではない。すなわち、
衣料用洗剤として用いる場合にはプロテアーゼやリパー
ゼ、食器洗浄機用洗剤に用いる場合にはアミラーゼやプ
ルラナーゼというように、その目的や用途に応じて任意
に選択することが可能である。本発明において酵素は造
粒された酵素粒剤として利用されることが好ましい。本
発明では洗浄剤組成物に対する酵素粒剤の含有量は0.
05〜10重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%で
ある。酵素を造粒して酵素粒剤を製造する場合には、そ
の組成や製造方法は、従来より公知であるとされていた
もので差し支えなく、特に限定されるものではない。具
体的な一例としては、特開昭53−6484に記載され
ているような、セルロースなどの造形剤中に、任意量の
酵素、好ましくは酵素粒剤中の0.01〜50重量%に
相当する酵素と、バインダー成分を加え、マルメライザ
ーなどの造粒機により酵素粒剤を製造する方法などは極
めて好適に適用できる。
【0006】本発明の洗浄剤組成物には香料(b成分)
が含まれる。香料は洗浄剤組成物に含まれる酵素の臭い
を打ち消すために用いられる。本発明で使用される香料
は、その構造などによって特に限定されるものではな
く、一般に使用されている市販の香料を好適に使用する
ことが可能である。具体的に好ましい香料を例示する
と、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水
素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコ
ール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エー
テル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイ
ド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族
アルデヒド、テルペン系アルデヒド、水素化芳香族アル
デヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデ
ヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、水素化芳香族
ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケト
ン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケター
ル類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、
テルペン系カルボン酸、水素化芳香族カルボン酸等の酸
類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、
テルペン系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラ
クトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カル
ボン酸族エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シ
クロヘキシルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボ
ン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル
類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、
キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等
々の合成香料、及び動物、植物からの天然香料等が挙げ
られ、これらは単独でも2種以上からなる混合物として
でも好適に使用することができる。以下に、更に具体的
に好ましい香料を例示する。アルデヒド(C8〜C2
0)、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノ
ン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグ
リコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、α
−ダマスコン、σ−ダマスコン、アンブレットリッド、
アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミ
ルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミル
バレリアネート、アミルサリチレート、イソアミルアセ
テート、イソアミルサリチレート、アニスアルデヒド、
オウランチオール、アセチルオイーゲノール、バクダノ
ール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベン
ジルベンゾエート、ベンジルサリチレート、ベルガミー
ルアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレー
ト、p−tert−ブチルシクロヘキサノール、p−t
ert−ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンズアル
デヒド、ベンジルホルメート、カリオフィレン、カシメ
ラン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロー
ル、セレストリッド、シンナミックアルコール、シンナ
ミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シト
ラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラ
ール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シト
ロネリルホルメート、シトロネリルニトリル、シクラセ
ット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロ
ン、クマリン、シンナミルアセテート、ジエチルフタレ
ート、ジプロピレングリコール、γ−デカラクトン、σ
−(C6〜C13)ラクトン、ジメチルベンジルカービ
ノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジ
ヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジ
フェニルオキサイド、ニチルワニリン、ユーゲノル、フ
ルイテート、フェンチールアルコール、フェニルエチル
フェニルアセテート、ガラキソリット、γ−(C6〜C
13)ラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、
ゲラニルホルメート、ゲラニルニトリル、ヘディオン、
ヘリオナール、ヘリオトロピン、シス3−ヘキセノー
ル、シス−3−ヘキセニルアセテート、ヘキシルシンナ
ミックアルデヒド、ヘキシルサリチレート、ヒヤシンス
ジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、
ヒドロキシシトロネラール、ハーコリン、インドール、
イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラ
ール、イソEスーパー、イソオイゲノール、イソノニル
アセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャ
スモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグスト
ラール、リリアール、ライムオキサイド、リモネン、リ
ナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテー
ト、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサニー
ルアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレー
ト、メチルオイゲノール、α−メチルイオノン、β−メ
チルイオノン、γ−メチルイオノン、メチルイソオイゲ
ノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリチレー
ト、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM−II、
ムスキ781、ムスクC14、ムスクT、ムスクケト
ン、ムスクチベチン、ムスクモスケン、ミラックアルデ
ヒド、メチルフェニルアセテート、ネロール、ネリール
アセテート、ノピールサセテート、ノピールアルコー
ル、ネオベルガメート、オークモスNo.1、オルボ
ン、オキシフェニロン、p−クレゾールメチルエーテ
ル、ペンタリッド、フェニルエチルアルコール、フェニ
ルエチルアセテート、αーピネン、ルバフラン、パッチ
ョン、ローズフェノン、ローズオキサイド、サンダロ
ア、サンデラ、サンタレックス、バクダノール、スチラ
リールアセテート、スチラリールプロピオネート、ター
ピネオール、ターピニルアセテート、テトラヒドロリナ
ロール、テトラヒドロリナリールアセテート、テトラヒ
ドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニールアセテー
ト、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、チモ
ール、ワニリン、ベラモス、ベルドックス、ヤラヤラ、
アセチルオイゲノール、アニス油、ベイ油、ボアドロー
ズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウ
ッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、
バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、コ
リアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、
ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、ジャスミン油、
ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス
油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、
オレンジ油、パチュリ油、ペパーミント油、ペリラ油、
プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、
樟脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、
スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス
油、タイム油、トンカ豆、テレピン油、ワニラ豆、ベチ
バー油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ベンゾ
イン、ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ
油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチン
キ、アンバーグリスチンキ等は特に好適である。本発明
において香料は、粒状洗浄剤全体に対し、0.01〜1
重量%の範囲で配合されることが好ましい。配合量が
0.01重量%未満であると、賦香効果が小さく、消費
者に対して十分な満足度を与えられる商品には仕上げら
れない。また、この範囲を超えて香料の配合量が多くて
も、香気が強すぎ、逆に消費者に不快感を与える可能性
がある上、場合によっては自動食器洗浄機本体や食器に
残香してしまう可能性もある。
【0007】本発明には顆粒状の過炭酸ナトリウムまた
は過硼酸ナトリウム(c成分)が含まれる。これらの化
合物は漂白剤としての作用をはたすものである。過炭酸
ナトリウムや過硼酸ナトリウムはその形状や性質、グレ
ードなどによって特に限定されるものではなく、市販の
ものが使用可能である。保存時の安定性や洗剤とした場
合の粉体流動性、さらには香気の安定性を考慮すると、
過炭酸ナトリウムの場合には硼酸塩などにより表面処理
された顆粒状過炭酸ナトリウムが、また、過硼酸ナトリ
ウムの場合は4水塩よりもむしろ1水塩であることが好
ましい。顆粒の平均粒子径は0.1〜2mmであること
が好ましい。粒子径が0.1mm未満であると、表面積
が大きくなりすぎるため、酵素粒剤や香料成分と接触す
る機会が増加し、保存時の安定性が十分でない場合があ
る。また、粒子径が2mmを超えると洗剤として製品化
した場合に粒子径の違いによる分級が生じやすくなる。
具体的に好ましい例を商品名で挙げると、SPC−D等
のSPCシリーズやペルボン(三菱瓦斯化学(株)製登
録商標)等を挙げることができる。過炭酸ナトリウム、
過硼酸ナトリウムの配合量は1〜80重量%であり、そ
の用途や目的に応じて任意に設定することが可能であ
る。具体的には、衣料用ヘビー洗剤や自動食器洗浄機用
洗剤に応用する場合には、最適配合量は1〜30重量
%、一方漂白剤に応用する場合には、最適配合量は30
〜80重量%である。
【0008】本発明では香料成分を酵素成分に含浸、吸
着又は吸収させて洗浄剤組成物中に存在させる。その理
由は、漂白成分である過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナト
リウムが香料と直接接触すると、香料成分は分解される
ために、香料成分を酵素に含浸、吸着又は吸収させるこ
とにより直接香料と過炭酸ナトリウムが直接接触するこ
とを防止することにより香料の分解を防止しようとする
ものである。香料成分は稀釈して用いることが通常であ
る。本発明の酵素の造粒に際しては酵素粒剤に香料成分
を含浸、吸収又は吸着させることを考慮して、造粒に用
いられるバインダー成分に香料成分の稀釈剤を用いるこ
とは極めて重要なことである。このことから具体的には
ポリエチレングリコールを用いて造粒されていることが
特に好ましい。その場合、ポリエチレングリコールは、
その分子量などによって特に限定されないが、本発明に
おいてポリエチレングリコールは造粒剤としての役割よ
りも、効果的な香料の含浸剤または吸着剤としての役割
を有するので、好ましくは分子量が1000〜2000
0のポリエチレングリコールが好適である。また、造粒
時に用いるポリエチレングリコールの量は、酵素粒剤中
の0.01〜50重量%に相当する量が配合されている
ことが好ましく、更に好ましくは0.1〜20重量%に
相当する量が配合されていると極めて好ましい。酵素粒
剤中のポリエチレングリコール含量が0.01重量%以
下では香料を含浸または吸着する能力も不足するため、
本発明の効果が満足に得られない。また、50重量%を
越えて多い場合は、造粒した酵素粒剤の成型性が悪くな
ったり、吸湿性が強くなりすぎるために保存時の安定性
が悪くなることがある。
【0009】本発明の洗浄剤組成物には、その目的や用
途に応じて、通常洗浄剤に使用される成分を、効果を損
なわない範囲で任意に配合することが可能である。以
下、任意成分について説明する。
【0010】一般の衣料用ヘビー洗浄剤や、衣料用また
は家庭用漂白剤、自動食器洗浄機用洗浄剤には、界面活
性剤、アルカリ剤、アルカリ緩衝剤、キレート剤、増量
剤、漂白活性化剤、粉体流動性改善剤などが、しばしば
配合されるが、本発明の洗浄剤組成物をこれらの洗浄剤
に応用する場合には、これらの成分を任意に配合するこ
とが可能である。
【0011】界面活性剤としては、通常洗浄剤組成物に
配合される界面活性剤であれば、その構造や性質に限定
されることなく、いかなるものであっても好適に配合可
能である。具体的には、衣料用ヘビー洗剤に応用される
場合には、アルキルサルフェートまたはその塩、アルキ
ルエトキシサルフェートまたはその塩、αオレフィンス
ルホン酸またはその塩、αスルホ脂肪酸エステルまたは
その塩、石鹸、アルキルベンゼンスルホン酸またはその
塩などに代表されるアニオン性界面活性剤や、アルコー
ルエトキシレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレン共重合体またはその誘導体に代表されるポリオキ
シアルキレングリコール系非イオン性界面活性剤、アル
キルポリグルコシド等に代表されるポリオール系非イオ
ン性界面活性剤、アルキルアミンオキシド、脂肪酸アル
カノールアミド、アルキルベタイン、脂肪酸アミドアミ
ンから誘導されるベタインなどに代表される含N系両性
界面活性剤等が挙げられる。これらは単独でも混合物で
も好ましく使用することが可能である。
【0012】使用する界面活性剤に低泡性であることが
要求される自動食器洗浄機用洗剤として、本発明の洗浄
剤組成物を応用する場合には、具体的には炭素数4〜1
8のアルキル基を疎水基に、ポリオキシエチレン基また
はポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体
を親水基に含有することを特徴とする低泡性ノニオン活
性剤、又はこのノニオン活性剤を必須成分として含有す
る混合ノニオン活性剤等が特に好ましく利用可能であ
る。界面活性剤の配合量は、その用途や目的に応じて異
なるが、一般的には0.1〜50重量%である。この範
囲未満のときには十分な洗浄効果が得られない場合があ
る。一方、この範囲を超えて用いたとしても、範囲内の
場合と比較して効果の点から見ると格別相違がなく、経
済上不利となったり吸湿性が高くなりすぎ、安定性や粉
体流動性に欠ける場合がある。
【0013】アルカリ剤としては炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、アルカリ性珪酸塩などが使用可能であり、こ
れらは粉末であっても顆粒であっても良い。これらのア
ルカリ剤を洗浄剤に用いる場合には、用途によって使用
量は異なるが、通常、1〜50重量%の範囲で配合され
るのが一般的であり、この量が少なすぎては洗浄力の低
下を招くおそれがあるし、一方、多すぎても酵素や漂白
剤を併用した場合には、これらの成分の活性を十分に機
能させられないことがある。
【0014】アルカリ緩衝剤は、酵素や過炭酸ナトリウ
ムまたは過硼酸ナトリウムの効果を高くするために、洗
浄時の洗剤水溶液のpHが最適である8.5〜11.0
の範囲内となるように調節するために配合されるもので
ある、アルカリ緩衝剤としては炭酸水素ナトリウム等が
特に好適である。アルカリ緩衝剤の配合量は、先にも述
べたように洗浄時の洗剤水溶液のpHを調節するために
配合されるものなので、アルカリ剤の配合量によって異
なるが、一般的には1〜30重量%の範囲で配合され
る。
【0015】洗浄力を高めたり、水不溶性アルカリ土類
金属塩の析出を抑制する目的で、キレート剤が一般に配
合される。具体的には、コハク酸塩、クエン酸塩等の低
分子カルボン酸系キレートや、ポリアクリル酸塩やポリ
アクリル酸/ポリマレイン酸共重合体などの高分子ポリ
カルボン酸系キレート剤が好適である。キレート剤の配
合量は、用途によっても異なるし、その種類や性能によ
っても異なるが、一般的には低分子カルボン酸系キレー
ト剤の場合には1〜25重量%、高分子ポリカルボン酸
系キレート剤の場合には0.1〜10重量%配合される
のが好ましく、この範囲未満の場合にはキレート能力が
不十分なため、十分な洗浄力が得られないことがある。
また、この範囲を超える場合には、さらなる性能の向上
は認められない反面、コストが上昇するといった経済的
不利が生ずることがある。
【0016】粒状洗剤として製剤化するために、硫酸ナ
トリウムなどの無機粉体を、増量剤として配合すること
も好ましい。増量剤の好ましい配合量は、言うまでもな
く他の成分とのバランスにより決定されるので、特に好
ましい配合量というものは存在しないが、有効成分量が
少なすぎると洗浄力などの性能が不足する場合があるの
で、0〜70重量%の範囲が一般的である。
【0017】更にまた、過炭酸ナトリウムや過硼酸ナト
リウムの漂白効果を更に向上させる目的で、有機過酸前
駆体や金属錯体などの漂白活性化剤を配合することも非
常に好ましい。また、非晶質シリカなどの粉体流動性改
善剤なども好適に配合される他、本発明の洗剤には、ア
ルミン酸ナトリウム等の特別な機能を有する無機添加剤
や、色素等の有機添加剤等、種々の添加成分を必要に応
じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合するこ
とが可能である。本発明の洗浄剤組成物は、特にその製
造方法を限定されるものではなく、通常行われる噴霧乾
燥や撹拌造粒により製造することが可能である。
【0018】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定
されるものではない。本実施例に於いて使用した原料の
中の香料は以下の表に示した処方の混合香料を使用し
た。
【0019】
【表1−(1)】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 成 分 配合量 (重量部) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール 80 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル−アセテート 60 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール 40 β−フェニルエチルアルコール 50 p−tert−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド 70 α−メチル−p−イソプロピルフェニルプロピオンアルデヒド 60 α−n−アミルシンナミックアルデヒド 20 α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド 60 7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラヒドロナフタレン 80 3-(5,5,6-トリメチル-ノルボルナン-2-イル)シクロヘキサン-1-オール 20 ベルトフィックス 30 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン −1−イル)−2−ブタン−1−オール 10 α,α−ジメチル−p−エチルヒドロシンナミックアルデヒド 40 2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド 10 cis−3−ヘキセノール 10 2-trans-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール 30 n−デシルアルデヒド 5 10−ウンデセン−1−アール 5 メチルノニルアセトアルデヒド 5 4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン -1-カルボキシアルデヒド 30 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0020】
【表1−(2)】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 成 分 配合量 (重量部) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ナフタレン-2-アセチル-1,2,3,4,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8 -テトラメチル 30 5-(2-メチレン-6,6-ジメチル-シクロヘキシル)-4-ペンテン-3-オン 50 2−メトキシ−4−プロペニルフェノール 20 アリルシクロヘキサンプロピオネート 10 6,7-ジヒドロ-1,1,2,3,3,-ペンタメタル-4(5H)-インダノン 5 p−プロペニルフェニルメチルエーテル 5 メチル−2−アミノベンゾエート 5 レモンオイル 30 オレンジオイル 20 ラバンジオイル 20 パチュリオイル 10 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール 30 メチルジヒドロジャスモネート 50 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0021】酵素としては以下のものを使用した。 プロテアーゼ:Bacillus licheniformis由来のアルカリ
プロテアーゼを使用した。このアルカリプロテアーゼの
破砕粉末をプロテアーゼAとして用いる。また、同じア
ルカリプロテアーゼ粉末100gを、100gの繊維状
セルロール(造形剤)と、有効成分として20gのポリ
ビニルピロリドン(結合剤)、及び50gのポリエチレ
ングリコール(平均分子量6000)を混合し、レジゲ
ミキサー及び、噴霧乾燥装置、マルメライザーを用いて
造粒したところ、平均粒子径が0.8mmのプロテアー
ゼ酵素粒剤が得られた。このプロテアーゼ酵素粒剤をプ
ロテアーゼBとして用いた。 リパーゼ :Humicola lanuginosa由来のアルカリリ
パーゼを使用した。このアルカリリパーゼの破砕粉末を
リパーゼAとして用いる。また、同じアルカリリパーゼ
粉末100gを、150gの繊維状セルロール(造形
剤)と、有効成分として40gのポリビニルピロリドン
(結合剤)、及び80gのポリエチレングリコール(平
均分子量6000)を混合し、レジゲミキサー及び、噴
霧乾燥装置、マルメライザーを用いて造粒したところ、
平均粒子径が0.8mmのリパーゼ酵素粒剤が得られ
た。このリパーゼ酵素粒剤をリパーゼBとして用いた。 アミラーゼ :Bacillus amyloliquefaciens由来のアミ
ラーゼを使用した。このアミラーゼの破砕粉末をアミラ
ーゼAとして用いる。また、同じアミラーゼ粉末100
gを、100gの繊維状セルロール(造形剤)と、有効
成分として20gのポリビニルピロリドン(結合剤)、
及び50gのポリエチレングリコール(平均分子量60
00)を混合し、レジゲミキサー及び、噴霧乾燥装置、
マルメライザーを用いて造粒したところ、平均粒子径が
0.9mmのアミラーゼ酵素粒剤が得られた。このアミ
ラーゼ酵素粒剤をアミラーゼBとして用いた。
【0022】過酸素化合物としては以下のものを使用し
た。過炭酸ナトリウムは、三菱瓦斯化学(株)製「SP
C−D」である。過硼酸ナトリウムは、三菱瓦斯化学
(株)製「ペルボン」である。
【0023】本発明の実施例の効果を確認するために洗
浄力試験及び香気性試験を実施した。その内容は以下の
通りである。 《洗浄力試験(1)》 (1)人工汚垢の調製 結晶性鉱物であるカオリナイオ、バーミキュライトなど
を主成分とする粘土を200℃で30時間乾燥したもの
を使用する。950ccの水にゼラチン3.5gを約4
0℃で溶解した後、強力な乳化分散機であるポリトロン
(スイスKINEMATICA社製)により0.25gのカーボン
ブラックを水中に分散する。次に、無機汚垢14.9g
を加えてポリトロンで乳化し、さらに有機汚垢31.3
5gを加えてポリトロンで乳化分散して安定な汚垢浴を
作る。この汚垢浴中に10cm×20cmの所定の清浄
布(日本油化学会指定綿布60番)を浸漬した後、ゴム
製2本ロールで水を絞り、汚垢の付着量を均一化する。
この汚垢布を105℃で30分間乾燥した後、汚垢布の
両面を左右25回づつラビングする。これを5cm×5
cmに裁断して反射率が42±2%の範囲のものを汚垢
布に供する。こうして得られた人工汚垢布の汚垢組成は
表2の通りである。
【0024】
【表2】 ─────────────────────────────── 汚垢成分 組成(重量%) ─────────────────────────────── 有機汚垢: オレイン酸 28.3 トリオレイン 15.6 コレステロールオレエート 12.2 流動パラフィン 2.5 スクワレン 2.5 コレステロール 1.6 油性汚垢合計 62.7 ─────────────────────────────── ゼラチン 7.0 ─────────────────────────────── 無機汚垢 29.8 カーボンブラック(日本油化学会指定) 0.5 ───────────────────────────────
【0025】(2)洗浄方法 U.S.Testing社のTerg−O−Tomet
erを使用し、これに人工汚垢布10枚とメリヤス布を
入れて浴比を30倍に合わせ、120rpm、25℃で
10分間洗浄する。洗浄液は洗浄剤濃度0.083重量
%のもの900mlを用い、濯ぎは900mlの水で3
分間行う。使用水は3゜DHのものを用いる。
【0026】(3)評価方法 下記式Iにより洗浄率を求める。洗浄率の値が大きいほ
ど洗浄力が優れていることを表す。
【数1】 式中、Kは/Sは以下により算出する。
【数2】 ここで、Rはカール・ツワイス社製のELREPHO反
射率計によって測定される反射率(%)である。また、
洗浄力の評価は供試茶汚垢布10枚の平均値として評価
する。
【0027】《香気性試験》製造直後、及び保存後の洗
剤の香りを、20人の専門パネラーに嗅いでもらい、官
能評価により下記の判定基準で評価する。 判定基準 ○:大多数のパネラーが良好な香気であると評価する。 △:5名未満のパネラーが僅かな異臭または不快臭を指
摘する。 ×:5名以上のパネラーが異臭または不快臭を明確に指
摘する。
【0028】《漂白力試験》 (1)紅茶汚垢布の調製 80℃に加温した1000ccの湯に、リプトンティー
パック2個を入れ、1分間煮出した後、ティーパックを
取り出し、紅茶汚垢浴とする。この汚垢浴中に10cm
×20cmの所定の清浄布(日本油化学会指定綿布60
番)を80℃で5分間浸漬した後、濯ぎは行わずに一昼
夜風乾する。この汚垢布を5cm×5cmに裁断して反
射率が45±2%の範囲のものを汚垢布に供する。 (2)洗浄方法 U.S.Testing社のTerg−O−Tomet
erを使用し、これに人工汚垢布10枚とメリヤス布を
入れて浴比を30倍に合わせ、120rpm、25℃で
10分間洗浄する。洗浄液は洗浄剤濃度0.083重量
%のもの900mlを用い、濯ぎは900mlの水で3
分間行う。使用水は3゜DHのものを用いる。 (3)評価方法 下記式(1)により洗浄率を求める。洗浄率の値が大き
いほど洗浄力が優れていることを表す。
【数1】 式中、K/Sは以下により算出する。
【数2】 ここで、Rはカール・ツワイス社製のELREPHO反
射率計によって測定される反射率(%)である。また、
漂白力の評価は供試紅茶汚垢布10枚の平均値として評
価する。
【0029】《洗浄力試験(2)》自動食器洗浄機(松
下電器産業(株)製、機種NP−810)に、バターを
5gづつ塗布した直径25cmの陶器皿5枚、直径15
cmのメラミン皿3枚、箱形タッパー容器(中サイズ)
1個と、卵を3gづつ塗布した直径25cmの陶器皿3
枚、および同サイズのメラミン皿3枚と、お粥を5gづ
つ塗布した陶器茶碗3個及び漆器椀3個と、牛乳ですす
いだ透明ガラスコップ6個をセットし、2時間放置す
る。その後、調製した洗剤5gを使用して標準コース洗
浄を行い、仕上がり具合を以下の判定基準に基づいた官
能評価により評価する。 判定基準 ○:汚れは全く残留しておらず、食器を触ってもぬるつ
き等の違和感は全く感じられない。 △:汚れの残留は目視では認められないが、触ると若干
のぬるつき等の違和感を感じる。 ×:汚れの残留が目視で認められる。
【0030】実施例1〜3 前記原料を利用し下記表3の衣料用ヘビー洗剤を調製し
た。調製方法は次の通りである。初めに、ノニオン性界
面活性剤、ゼオライトの一部、炭酸ナトリウムの一部、
香料、酵素及び過酸素化合物を除く他の全ての成分を、
水を加えて固形分60%のスラリーにし、向流式噴霧乾
燥塔を用いて、熱風温度270℃で、水分5%となるよ
うに乾燥し、ベース粉を調製した。続いて、該ベース粉
にノニオン活性剤を添加して、連続ニーダを用いてねっ
和し、更には破砕機により破砕した後、残りのゼオライ
ト及び炭酸ナトリウム、過酸素化合物を加えてトロンメ
ル中で均一になるように撹拌混合した。最後に別工程で
香料を含浸させた酵素をトロンメル中で添加し、目的と
する衣料用ヘビー洗剤を得た。得られた衣料用ヘビー洗
剤はいずれのものも、平均粒子径が約0.7mm、嵩密
度が約0.9g/mlであった。また、これらの洗剤中
から酵素顆粒を拾い出し、その香気を確認したところ、
香料の香気がし、不快な酵素臭はほとんど感じられなか
った。
【0031】比較例1〜3 前記原料を利用して下記表3の衣料用ヘビー洗剤を調製
した。調製方法は次の通りである。初めに、ノニオン活
性剤、ゼオライトの一部、炭酸ナトリウムの一部、香
料、酵素、過炭素化合物を除く他の全ての成分を、水を
加えて固形分60%のスラリーにし、向流式噴霧乾燥塔
を用いて、熱風温度270℃で、水分5%となるように
乾燥し、ベース粉を調製した。続いて、該ベース粉にノ
ニオン活性剤を添加して、連続ニーダを用いてねっ和
し、更には破砕機により破砕した後、スプレーによって
香料を添加した。続いて、残りのゼオライト及び炭酸ナ
トリウム、過酸素化合物を加えてトロンメル中で均一に
なるように撹拌混合した。最後に酵素をトロンメル中で
添加し、目的とする衣料用ヘビー洗剤を得た。得られた
衣料用ヘビー洗剤はいずれのものも、平均粒子径が約
0.7mm、嵩密度が約0.9g/mlであった。ま
た、これらの洗剤中から酵素顆粒を拾い出し、その香気
を確認したところ、香料の香気はほとんどせず、不快な
酵素臭が感じられた。これらの衣料用ヘビー洗浄剤の本
発明の効果を確認するために、以下に示した洗浄力試験
と香気性試験を実施した。なお、香気性試験については
製造1週間後と、室温、1年間保存後、及び40℃、6
ヶ月保存後に行った。
【0032】
【表3】
【0033】実施例4、5 前記原料を利用して下記表4の漂白剤を調製した。調製
方法は次の通りである。リボンミキサーで撹拌しなが
ら、過酸素化合物と炭酸ナトリウムを混合する。続い
て、あらかじめトロンメル中で撹拌しながら香料を吹き
付けておいた酵素を添加し、均一になるように撹拌混合
して目的とする漂白剤を得た。これらの漂白剤中から酵
素顆粒を拾い出し、その香気を確認したところ、香料の
香気がし、不快な酵素臭はほとんど感じられなかった。
【0034】比較例4、5 前記原料を利用して下記表4の漂白剤を調製した。調製
方法は次の通りである。リボンミキサーで撹拌しなが
ら、過酸素化合物と炭酸ナトリウムを混合する。続い
て、スプレーを用いて香料を添加した。最後に、撹拌し
ながら酵素を添加し、均一になるように撹拌混合して目
的とする漂白剤を得た。これらの漂白剤中から酵素を拾
い出し、その香気を確認したところ、香料の香気はほと
んどせず、不快な酵素臭が感じられた。これらの漂白剤
の本発明の効果を確認するために、以下に示した漂白力
試験と香気性試験を実施した。なお、香気性試験につい
ては製造1週間後と、室温、1年間保存後、及び40
℃、6ヶ月保存後に行った。
【0035】
【表4】
【0036】実施例6〜8 前記原料を利用して下記表5の自動食器洗浄機用洗剤を
調製した。調製方法は次の通りである。リボンミキサー
で撹拌しながら、過酸素化合物と酵素、香料を除いた全
ての成分を撹拌混合した。均一になったところで、撹拌
を止めて酵素を投入し、その上にスプレーを用いて香料
を添加した。しばらく静置した後、最後に、過酸素化合
物を添加、混合し、均一になるように撹拌混合して目的
とする自動食器洗浄機用洗剤を得た。得られた自動食器
洗浄機用洗剤はいずれのものも、平均粒子径が0.5m
m、嵩密度が約0.9g/mlであった。また、これら
の洗剤剤中から酵素を拾い出し、その香気を確認したと
ころ、香料の香気がし、不快な酵素臭はほとんど感じら
れなかった。
【0037】比較例6〜8 前記原料を利用して下記表5の自動食器洗浄機用洗剤を
調製した。調製方法は次の通りである。リボンミキサー
で撹拌しながら、過酸素化合物と酵素、香料を除いた全
ての成分を撹拌混合した。均一になったところで、撹拌
しながらスプレーにより香料を添加し、さらに過酸素化
合物を加えた後、酵素を投入し、均一になるように撹拌
混合して目的とする自動食器洗浄機用洗剤を得た。得ら
れた自動食器洗浄機用洗剤はいずれのものも、平均粒子
径が0.5mm、嵩密度が約0.9g/mlであった。
また、これらの洗剤剤中から酵素を拾い出し、その香気
を確認したところ、香料の香気は微弱であり、不快な酵
素臭が感じられた。これらの自動食器洗浄機用洗剤の本
発明の効果を確認するために、以下に示した洗浄力試験
と香気性試験を実施した。なお、香気性試験について
は、製造1週間後と、室温、1年間保存後、及び40
℃、6ヶ月間保存後に行った。
【0038】
【表5】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、酵素及び漂白成分を含
有するにもかかわらず酵素特有の臭いを低減させると共
に長期間保存しても臭いが低減した状態に保持すること
ができる粒状洗浄剤組成物を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵素(a成分)、香料(b成分)及び過
    炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム(c成分)を含有
    する洗浄剤組成物であって、酵素及び過炭酸ナトリウム
    又は過硼酸ナトリウムは粒状であり、香料が粒状の酵素
    粒剤に含浸、吸収又は吸着された状態であることを特徴
    とする洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 香料を含浸、吸収又は吸着している酵素
    粒剤がポリエチレングリコールを用いて造粒されている
    ことを特徴とする前記請求項1の洗浄剤組成物。
JP9984697A 1997-04-02 1997-04-02 粒状洗浄剤組成物 Pending JPH10279992A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019513166A (ja) * 2016-03-08 2019-05-23 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 酵素を含む粒子
US10538720B2 (en) 2016-03-08 2020-01-21 The Procter & Gamble Company Particles including enzyme

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