JP2009507112A - 様々な芳香を有する消費者製品 - Google Patents

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Abstract

従来の芳香性消費者製品、例えば例えば粉末洗剤は、消費者製品全体にわたって均一な芳香を有している。本発明は、消費者製品中にその割合に応じて均一に分布していない少なくとも2種の異なった香りがする香油を含む、芳香付与消費者製品に関する。本発明の最先端の製品概念によって、消費者は、同一の消費者製品、例えば粉末洗剤を使用して、その使用中に芳香の変化を体験でき、それによって、従来の芳香付与消費者製品に関する芳香の単調さを完全に打破できるようになる。

Description

本発明は、製品中に互いに均一な割合で分布していない少なくとも2種類の異なる芳香を放つ香油が存在する、芳香を有する消費者製品に関する。この消費者製品は産業上利用可能ないずれの芳香製品であってもよいが、主として洗剤または洗浄剤および化粧品分野の製品である。
例えば洗剤または洗浄剤などの典型的な消費者製品における芳香剤の使用は、通常、2つの異なる目的を果たす。一つは、これらの製品はそれ自体芳香性を備えているということであり、もう一つは、その製品が作用する対象に芳香を付与するということである。洗剤または洗浄剤を例にとれば、洗浄されたばかりの表面または洗浄されたばかりの洗濯物は「洗ったばかりの」香りがし、これができる限り持続しなければならず、しかも、時には、洗剤および洗浄剤特有の極めて強い匂いがマスクされる必要がある。
多くの消費者にとって、例えば洗剤および洗浄剤分野においてことごとく製品群が複雑になっていることからして、例えば洗剤および洗浄剤などの消費者製品の香りは、最終的に歓迎される差別化の可能性ももたらす。
また、多くの消費者は、例えばそれらの洗剤または洗浄剤の香りを安息や個人の快適性の増進に寄与するものと考えるので、多くの洗剤および洗浄剤の製造業者は、それ故に、種々の香りを有する洗剤および洗浄剤の幅広い選択という消費者ニーズを満たしてきた。従って、例えば、繊維柔軟剤など、本質的に提供されている香りだけが異なり、同じ商標でまとめられる洗剤および洗浄剤区分の製品系列がある。
これに関して、香りは極めて特定の消費者の好みを満たす。従って、例えば、1つの同じ種類の製品、例えば繊維柔軟剤で、「アーモンドと蜂蜜」、「ピーチとライムの花」、「野バラ」、「ランとハスの花」または例えば「ホワイトチューリップとデリケートミント」などの多様な香りの方向性が提供され、これにより消費者は自分の感覚や好みに合った製品を選択することができる。
しかしながら、自然さと変化の豊富さに価値をおく消費者にとって、製品、例えば洗剤および洗浄剤の買いだめには問題が残る。例えば、自分の繊維柔軟剤の香りを頻繁に変えたければ、消費者は家にたくさんの繊維柔軟剤を保管しなければならない。これまで、香りの印象が異なる変化に富んだ芳香剤というのは、消費者にとって異なる製品を使用することでのみ達成され、その全ての製品を保管しておかければならなかった。
従って、本発明の根底にある目的は、香りの多様性を必要とする消費者に改良された製品を提供することを考えることである。
この目的は、製品中に互いに均一な割合で分布していない少なくとも2種類の異なる芳香を放つ香油を含む、芳香を有する消費者製品、好ましくは洗剤または洗浄剤または化粧品組成物により達成される。
好ましい態様によれば、有利には、製品中に互いに均一な割合で分布していない少なくとも3、4、5、6またはそれを超える異なる芳香を放つ香油が存在する。好ましい態様によれば、この製品は、洗剤、洗浄剤および/または化粧品の成分を含む。
本発明の理解は、既知の先行技術、例えば従来の洗剤または洗浄剤と比較することから直接得られる。経験的には、従来の洗剤または洗浄剤は単一かつ均一の特徴的な香りを特徴とすることが示されている。すなわち、1つの同じ香油はその製品内で可能な限り均一に分布している。例えば粉末洗剤の二成分を従来の洗剤パケットからビーカーを用いて取り出すと、各サンプルは、通常の製品の偏りの範囲内で1つの同じ香油からなる。これはまた、本質的に製品保証が例えばアーモンド/蜂蜜芳香に向けられる場合にも当てはまる。従ってこの結果も製品全体を通じてただ1つの単一で一定の匂いの印象でしかない。
これは、製品の香りが、特に従来の洗剤または洗浄剤分野の特定の製品の認識の均一で、間違いのない、従って独特なシンボルでなければならないということからの現状の論理に当たる。
本発明では、製品全体を通じて一定の匂いであるという先行技術に当たるこの従来の考え方は、完全に古い考え方となる。
本発明の消費者製品、好ましくは洗剤または洗浄剤は、1を超える、すなわち少なくとも2種類の異なる芳香を放つ香油を含むことを特に特徴とする。これら香油は、製品中に互いに均一な割合で分布していない。それらは製品中に互いに均一な割合で分布していれば、やはり極めて均一な製品芳香を生じる。しかし、本発明の場合はそうではない。存在する香油は製品中に互いに均一な割合で分布していないので、着目する製品全体、好ましくは洗剤または洗浄剤全体としては、質的および場合によっては量的に不均一な製品芳香を生じる。好ましい態様によれば、本発明の消費者製品は質的に不均一な製品芳香を有する。
製品芳香の不均一性の程度は、質および量の両面で極めて広い範囲で、ほぼ無制限に調節することができる。
例えばまず、存在する香油の選択により大きな差別化の可能性がもたらされる。少なくとも2種類の異なる芳香を放つ香油が存在しなければならない。ここで「異なる芳香を放つ」とは、徐々の変動から完全な変動までの全域にわたる。徐々に異なる芳香を放つ香油の一例としてが、例えば、香油1がオレンジ様の香りを発散し、香油2がレモン様の香りを発散する場合がある。双方とも柑橘様であるので、類似の香りである。有意に異なる芳香を放つ香油の例としては、例えば、香油1がオレンジ様の香りを発散し、一方、香油2が蜂蜜様の香り、あるいは動物臭または金属臭でさえも発散する場合があり、これは完全な変動をもたらす。しかし、これらは無作為に選んだ2例というだけであり、単純な例を示したに過ぎない。
さらなる差別化の可能性は、直ちに理解できるように、存在する、芳香が異なる香油の数によって、またそれらの使用量によってももたらされる。好ましい態様によれば、本発明の製品は製品中で互いに均一な割合でない異なる芳香を放つ香油を少なくとも2、3、4、5もしくは6またはそれを超えて含む。
さらなる差別化の可能性は、香油の局在分布特性によってもたらされる。
ここでは、極めて多様なモデルが実現可能である。これを洗剤または洗浄剤を例にとって説明する。
粉末洗剤の1つのモデルとして、例えば「層状モデル」がある。本発明の「層状モデル」の洗剤は層状構造の原理に従う。例えば、従来の方法で11種の異なる粉末洗剤を製造することができる。粉末洗剤1は香油1だけを含み、粉末洗剤11は香油2だけを含む。粉末洗剤2〜10は香油1と香油2の双方を異なる量で含む。粉末洗剤2は存在する全香油に対して90重量%の香油1と10重量%の香油2を含む。相応して、粉末洗剤3は80重量%の香油1と20重量%の香油2を含み、粉末洗剤4は70重量%の香油1と30重量%の香油2を含むなど、10重量%の香油1と90重量%の香油2を含む粉末洗剤10までがある。
そして、これらの粉末洗剤は粉末洗剤パックにおいてあるものが他のものの上に重ねられ、符番され、すなわち、最下層が粉末洗剤1からなり、次に、最上層である粉末洗剤11まで、2、3、4などがくる。
これは、製品中に互いに均一な割合で分布していない少なくとも2種類の異なる芳香を放つ香油を含む「層状モデル」の洗剤の一例である。
この場合、例えば2種類の穏やかに異なる香油が使用可能である。すなわち、このように洗剤は最初はレモン様の香りを放つが、その洗剤を使っていくと、次第にオレンジ様の香りに移行し、最後には完全にオレンジ様の香りになる。
この例によれば、層状モデルに関してだけ言えば、多様な生産が可能である。例えば、直接接している層を芳香が際だつように構成すること、従って例えば1つの層を甘くまろやかに、次の層を香辛ハーブなどで構成することができる。
調香師の調香の想像力は無限である。
上記のことから、本発明の好ましい態様として、消費者製品が、少なくとも互いに接する層が互いに異なる芳香を有する層構造を持つものがある。
液体消費者製品の1つのモデルとして、例えばカプセル、マイクロカプセルまたはスペックルの形態の固体画分を含む液体洗剤がある。これらの固体はそれぞれの場合で香油担体であり、液体製品中に分布しており、その分布はランダムであるが、これはそれらの固体がその位置に本質的に留まり、浮き上がりもしないし沈みもしないことを意味する。これに関して、この洗剤は少なくとも2種類の異なる固体を含み、1種類目は香油1を含み、2種類目は香油2を含む。そしてこれらの粒子種は液体洗剤中に不均一に分布するが、これはこれらの香油が製品中に互いに均一な割合で分布していないことを意味する。従って、製品を取り出していくと、少なくとも徐々に常に違った印象のする香りが得られる。
そこで、好ましい態様によれば、本発明の製品は本質的に液体状で存在する。好ましくは、本質的に液体状で存在する本発明の製品は、有利には香油を保持する懸濁固体を含む。組成物が「本質的に液体状で存在する」とは、それが固体画分を含んでもよいことを明示することを意図したものである。
さらなる態様は、いわゆる多相系(好ましくは、2液体相)、例えば、1(または1以上)の水平分離線を特徴とする2相洗浄剤または洗剤に関する。例えば主として香油1は上相に存在し、主として香油2は下相、好ましくは相の1つ、特には両相に存在し、芳香を保持する懸濁固体が存在している。
本発明は、例えば洗剤または洗浄剤などの製品の芳香性に広範囲の可能性をもたらす。異なる芳香を放つ香油は、製品中に互いに均一な割合で分布していない限り、例えば製品中に完全に任意に分布することができる。
従って、このような任意または無秩序な香油分布は香りのポプリや香りのくじ引きと同じことである。さらなる楽しみとして、洗剤または洗浄剤中の香油分布が実に無秩序で、消費者には自分がその洗剤または洗浄剤で処理した物が最終的にどんな香りになるか予め分からないことから、付加的利益として驚きの効果も得られる。よって、消費者は実際に洗ってみる度に、新しい、可能性として極めてユニークな、おそらくは二度とない匂いの体験ができ、従来の製品に伴う臭覚体験の単調性を完全に打破することができる。これは、好ましくは洗剤または洗浄剤などの製品中で非体系的な様式で起こる香油の不均一な分布の一例となる。このような製品の特徴は、香りの体験の本質的に偶発的な特徴である。このような製品は、体験を楽しみたいという消費者により喜んで受け入れられるであろう。よって、好ましい態様によれば、これらの香油は製品中に非体系的な様式で製品中に不均一に分布させることができる。
しかしながら、異なる芳香を放つ香油は、例えば層状モデルで概略を示したように極めて体系的な様式で、製品、好ましくは洗剤または洗浄剤中に、分布させることもできる。よって、好ましい態様によれば、これらの香油は製品中に体系的な様式で不均一に分布させることができる。
製品設計を行う者の行為の自由度には制限がなく、製品中に互いに均一な割合で分布していない消費者製品に存在する少なくとも2種類の異なる芳香を放つ存在する香油がなければならないという前提条件だけが、本発明により満たされなければならない。
香油とは、好ましくは、製品の芳香に一般に用いられ、特にヒトが良い香りと判断する、それ自体完全な芳香組成物を意味するものとする。これを、例を挙げて説明する。例えば、当業者がシャワージェルを良い香りにしたいという場合、通常はそれに(良い)香りの物質を1つだけ加えるではなく、(良い)香りの物質の集合体を加える。このような集合体は通常、例えば10または15種類以上、好ましくは100種類以上といった多数の個々の芳香からなる。これらの芳香は、一緒に作用して、望ましい良い香りの協調した匂いのパターンを形成する。このような良い香りの集合体である芳香組成物は、可能であれば芳香特異的な助剤も含んでよく、本発明によれば、香油という言葉で記載される。「それ自体完全である」とは、香油が2種類以上の香油を混合することにより形成することができ、(製品中で)混合された後には、個々の香油は互いから分離されて、すなわち互いに比較して知覚されず、共通の均一な香りの集合体を形成することを表すことを意図したものである。このことは日常の体験から誰もが知っている。従って、例えば、シャワージェルも、例えばレモンなどのユニークで特徴的な香りまたはユニークな混合型の香りを発する。それは互いから分離して数種の香りを発することはない。これは2種類以上の異なるシャワージェルを互いに別々に用いた場合にのみ実現される。従来の製品の均一な香りは、存在する香油が製品中に互いに均一な割合で分布しているということの当然の結果である。
極めて例外的な場合では、本発明の香油は1種類だけの芳香からなる場合があるが、これは極めてまれでほとんどなく、本発明の可能なものの範囲内にある。通常の場合、本発明の香油(従って、芳香組成物)は少なくとも2種類、好ましくは少なくとも3種類、有利には少なくとも4種類の異なる芳香からなり、一緒になって好ましくは良い香りのパターンを作る。
よって、本発明の香油は個々の芳香化合物、例えば、エステル種、エーテル種、アルデヒド種、ケトン種、アルコール種および炭化水素種の生成物を含み得る。エステル種の芳香化合物としては、例えば、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート(DMBCA)、フェニルエチルアセテート、ベンジルアセテート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネート、ベンジルサリチレート、シクロヘキシルサリチレート、フロラメート、メルセートおよびジャスメシクレートがある。エーテルとしては、例えば、ベンジルエチルエーテルおよびアンブロキサンが挙げられ、アルデヒドとしては、例えば、8〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、リリアールおよびブルゲオナール(bourgeonal)が挙げられ、ケトンとしては、例えば、イオノン、α−イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンが挙げられ、アルコールとしては、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールが挙げられ、炭化水素としては、主として、リモネンおよびピネンなどのテルペンが挙げられる。しかしながら、形成された香油の魅力的な香りのノートを一緒に発する異なる香料の混合物を用いるのが好ましい。
しかしながら、この香油は植物源から得られる、例えば松、柑橘、ジャスミン、パチョリ、バラまたはイランイラン油のような天然芳香混合物も含み得る。同様に、クラリーセージ油、カモミール油、クローブ油、メリッサ油、ミント油、シナモンリーフ油、ライム花油、杜松子油、ベチベル油、乳香油、ガルバヌム油およびラブダナム油、ならびにオレンジ花油、ネロリ油、オレンジ皮油およびビャクダン油もまた好ましい。
検知可能とするため、芳香は揮発性でなければならず、これに関しては、官能基の性質および化合物の構造の他、分子量も重要な役割を果たす。例えば、ほとんどの香料は約200ダルトンまでの分子量を有し、300ダルトンおよびそれを超える分子量の例外は少ない。香料の揮発性は様々であるため、2種以上の香料を含む芳香剤の香りは蒸発中に変化し、この香りの印象が「トップノート」、「ミドルノートまたはボディー」および「エンドノートまたはドライアウト」に分けられる。
本発明の範囲内の香油に有利に使用可能な強く付着する香料としては、例えば、アンゼリカ根油、アニス油、アルニカ花油、バジル油、ゲッケイジュ油、チャンパカ花油、モミ油、モミ球果油、エレミ油、ユーカリ油、ウイキョウ油、松葉油、ガルバヌム油、ゼラニウム油、ショウガ葉油、グアヤク油、ガージャンバルサム油、ムギワラギク油、芳油、ショウガ油、アヤメ油、カユプテ油、カルムス油、カモミール油、樟脳油、カナガ油、カルダモン油、カシア油、ヨーロッパアカマツ油、コパイババルサム油、コリアンダー油、スペアミント油、キャラウェイ油、クミン油、レモングラス油、ジャコウ種子油、没薬油、クローブ油、ネロリ油、ニアウリ油、乳香油、マヨナラ油、パルマローザ油、パチョリ油、ペルーバルサム油、プチグレン油、コショウ油、ペパーミント油、ピメント油、松油、ローズ油、ローズマリー油、ビャクダン油、セロリ油、スターアニス油、ニオイヒバ油、タイム油、バーベナ油、ベチベル油、杜松子油、ヨモギ油、冬緑油、イランイラン油、ヒソップ油、シナモン油、シナモン葉油、およびイトスギ油などの精油がある。
しかしながら、天然または合成起源の高沸点または固体芳香剤も、本発明の範囲内の香油において強く付着する香料または香料混合物として有利に使用することができる。これらの化合物としては、以下に明示される化合物:アンブレットリド、α−アミルシンナムアルデヒド、アネトール、アニスアルデヒド、アニスアルコール、アニソール、メチルアントラニレート、アセトフェノン、ベンジルアセトン、ベンズアルデヒド、エチルベンゾエート、ベンゾフェノン、ベンジルアルコール、ボルネオール、ボルニルアセテート、α−ブロモスチレン、n−デシルアルデヒド、n−ドデシルアルデヒド、オイゲノール、オイゲノールメチルエーテル、ユーカリプトール、ファルネソール、フェンチョン、フェンチルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルホルメート、ヘリオトロピン、メチルヘプチンカルボキシレート、ヘプトアルデヒド、ヒドロキノンジメチルエーテル、ヒドロキシシンナムアルデヒド、ヒドロキシシンナミルアルコール、インドール、鉄、イソオイゲノール、イソオイゲノールメチルエーテル、イソサフロール、ジャスモン、カンファー、カルバクロール、カルボン、p−クレゾールメチルエーテル、クマリン、p−メトキシアセトフェノン、メチルn−アミルケトン、メチルメチルアントラニレート、p−メチルアセトフェノン、メチルカビコール、p−メチルキノリン、メチルβ−ナフチルケトン、メチルn−ノニルアセトアルデヒド、メチルn−ノニルケトン、ムスコン、β−ナフトールエチルエーテル、β−ナフトールメチルエーテル、ネロール、ニトロベンゼン、n−ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、n−オクチルアルデヒド、p−オキシアセトフェノン、ペンタデカノリド、β−フェニルエチルアルコール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニル酢酸、プレゴン、サフロール、イソアミルサリチレート、メチルサリチレート、ヘキシルサリチレート、シクロヘキシルサリチレート、サンタロール、スカトール、テルピネオール、チミン、チモール、γ−ウンデカラクトン、バニリン、ベラトラムアルデヒド、シンナムアルデヒド、シンナミルアルコール、桂皮酸、エチルシンナメート、ベンジルシナメートおよびそれらの混合物が挙げられる。
本発明の範囲内の香油に有利に使用することができる、より容易に揮発する香料としては、特に天然または合成起源の低沸点香料が挙げられ、これらは単独で、または混合物として使用することができる。より容易に揮発する香料の例としては、アルキルイソチオシアネート(アルキルマスタード油)、ブタンジオン、リモネン、リナロール、リナリルアセテートおよびプロピオネート、メントール、メントン、メチル−n−ヘプテノン、フェランドレン、フェニルアセトアルデヒド、テルピニルアセテート、シトラール、シトロネラルが挙げられる。
上述の芳香は全て、すでに述べた利点を伴って、本発明の香油において単独でまたは混合物として使用することができる。
特に、アリルアルコールエステル、第二級アルコールのエステル、第三級アルコールのエステル、アリルケトン、アセタール、ケタール、アミンとアルデヒドの縮合生成物および/またはそれらの混合物からなる群から選択される香料が香油中に存在してもよい。
アリルアルコールエステルは、次のような構造特性C(OH)−C=Cを有するアリルアルコールのエステルである。アリルアルコールエステルの例としては特に、アリルアミルグリコレート、アリルアントラニレート、アリルベンゾエート、アリルブチレート、アリルカプレート、アリルカプロエート、アリルシンナメート、アリルシクロヘキサンアセテート、アリルシクロヘキサンブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アリルヘプトエート、アリルノナノエート、アリルサリチレート、アミルシンナミルアセテート、アミルシンナミルホルメート、シンナミルホルメート、シンナミルアセテート、シクロガルバネート、ゲラニルアセテート、ゲラニルアセトアセテート、ゲラニルベンゾエート、ゲラニルシンナメート、メタリルブチレート、メタリルカプロエート、ネリルアセテート、ネリルブチレート、アミルシンナミルホルメート、α−メチルシンナミルアセテート、メチルゲラニルチグレート、メルテニルアセテート、ファルネシルアセテート、フェンチルアセテート、ゲラニルアントラニレート、ゲラニルブチレート、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルカプロエート、ゲラニルカプリレート、ゲラニルエチルカーボネート、ゲラニルホルメート、ゲラニルフロエート、ゲラニルヘプトエート、ゲラニルメトキシアセテート、ゲラニルペラルゴネート、ゲラニルフェニルアセテート、ゲラニルフタレート、ゲラニルプロピオネート、ゲラニルイソプロポキシアセテート、ゲラニルバレレート、ゲラニルイソバレレート、トランス−2−ヘキセニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルブチレート、トランス−2−ヘキセニルカプロエート、トランス−2−ヘキセニルフェニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルプロピオネート、トランス−2−ヘキセニルチグレート、トランス−2−ヘキセニルバレレート、β−ペンテニルアセテート、α−フェニルアリルアセテート、プレニルアセテート、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテートおよび/またはそれらの混合物がある。本発明の香油中には好ましくはアリルアルコールエステルが存在し得る。
第二級アルコール(第二級アルコールは、OH基を有するC原子上で2つのH原子が有機基(RおよびR)で置換されているもの[一般式:RCH(OH)R]として存在する)のエステルの例としては、特に、オルト−tert−アミルシクロヘキシルアセテート、イソアミルベンジルアセテート、第二級n−アミルブチレート、アミルビニルカルビニルアセテート、アミルビニルカルビニルプロピオネート、シクロヘキシルサリチレート、ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルアセテート、ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルプロピオネート、イソボルニルアセテート、イソボルニルサリチレート、イソボルニルバレレート、フルテン、2−メチルブテン−2−オール−4−アセテート、メチルフェニルカルビニルアセテート、2−メチル−3−フェニルプロパン−2−イルアセテート、プレニルアセテート、4−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、ヴェルドックス(Verdox)(2−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート)、Iヴェルネックス(Vertenex)(4−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート)、バイオリッフ(Violiff)(カルボン酸4−シクロオクテン−1−イルメチルエステル)、エテニルイソアミルカルビニルアセテート、フェンチルアセテート、フェンチルベンゾエート、フェンチルn−ブチレート、フェンチルイソブチレート、レボ−メンチルアセテート、dlメンチルアセテート、メンチルアントラニレート、メンチルベンゾエート、メチルイソブチレート、メンチルホルメート、レボ−メンチルフェニルアセテート、メンチルプロピオネート、メンチルサリチレート、メンチルイソバレレート、シクロヘキシルアセテート、シクロヘキシルアントラニレート、シクロヘキシルベンゾエート、シクロヘキシルブチレート、シクロヘキシルイソブチレート、シクロヘキシルカプロエート、シクロヘキシルシンナメート、シクロヘキシルホルメート、シクロヘキシルヘプトエート、シクロヘキシルオキサレート、シクロヘキシルペラルゴネート、シクロヘキシルフェニルアセテート、シクロヘキシルプロピオネート、シクロヘキシルチオグリコレート、シクロヘキシルバレレート、シクロヘキシルイソバレレート、メチルアミルアセテート、メチルベンジルカルビニルアセテート、メチルブチルシクロヘキサニルアセテート、5−メチル−3−ブチルテトラヒドロピラン−4−イルアセテート、メチルシトレート、メチルイソカンフォレート、2−メチルシクロヘキシルアセテート、4−メチルシクロヘキシルアセテート、4−メチルシクロヘキシルメチルカルビニルアセテート、メチルエチルベンジルカルビニルアセテート、2−メチルヘプタノール−6−アセテート、メチルヘプテニルアセテート、
α−メチルn−ヘキシルカルビニルホルメート、メチル2メチルブチレート、メチルノニルカルビニルアセテート、メチルフェニルカルビニルアセテート、メチルフェニルカルビニルアントラニレート、メチルフェニルカルビニルベンゾエート、メチルフェニルカルビニルn−ブチレート、メチルフェニルカルビニルイソブチレート、メチルフェニルカルビニルカプロエート、メチルフェニルカルビニルカプリレート、メチルフェニルカルビニルシンナメート、メチルフェニルカルビニルホルメート、メチルフェニルカルビニルフェニルアセテート、メチルフェニルカルビニルプロピオネート、メチルフェニルカルビニルサリチレート、メチルフェニルカルビニルイソバレレート、3−ノナニルアセテート、3ノネニルアセテート、ノナンジオール2,3−アセテート、ノニノールアセテート、2−オクタニルアセテート、3−オクタニルアセテート、n−オクチルアセテート、sec−オクチルイソブチレート、β−ペンテニルアセテート、α−フェニルアリルアセテート、フェニルエチルメチルカルビニルイソバレレート、フェニルエチレングリコールジフェニルアセテート、フェニルエチルエチルカルビニルアセテート、フェニルグリコールジアセテート、sec−フェニルグリコールモノアセテート、フェニルグリコールモノベンゾエート、イソプロピルカプレート、イソプロピルカプロエート、イソプロピルカプリレート、イソプロピルシンナメート、パラ−イソプロピルシクロヘキサニルアセテート、プロピルグリコールジアセテート、プロピレングリコールジイソブチレート、プロピレングリコールジプロピオネート、イソプロピルn−ヘプトエート、イソプロピルn−ヘプト−1−インカーボネート、イソプロピルペラルゴネート、イソプロピルプロピオネート、イソプロピルウンデシレネート、イソプロピルn−バレレート、イソプロピルイソバレレート、イソプロピルセバケート、イソプレジルアセテート、イソプレジルアセトアセテート、イソプレジルイソブチレート、イソプレジルホルメート、チミルプロピオネート、α−2,4−トリメチルシクロヘキサンメチルアセテート、トリメチルシクロヘキシルアセテート、バニリントリアセテート、バニリデンジアセテート、バニリルバニレート、および/またはそれらの混合物がある。本発明の香油中には好ましくはこれらのエステルが存在し得る。
第三級アルコール(第三級アルコールは、OH基を有するα−炭素原子上で、3つのH原子が有機基R、R、Rで置換されているもの(一般式RC−OH)である)のエステルの好ましい例としては、第三級アミルアセテート、カリオフィレンアセテート、セドレニルアセテート、セドリルアセテート、ジヒドロミルセニルアセテート、ジヒドロテルピニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルイソブチレート、ジメチルヘプテニルアセテート、ジメチルヘプテニルホルメート、ジメチルヘプテニルプロピオネート、ジメチルヘプテニルイソブチレート、ジメチルフェニルエチルカルビニルアセテート、ジメチルフェニルエチルカルビニルイソブチレート、ジメチルフェニルエチルカルビニルイソバレレート、ジヒドロ−ノル−ジシクロペンタジエニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、ジメチルベンジルカルビニルホルメート、ジメチルベンジルカルビニルプロピオネート、ジメチルフェニルエチルカルビニルn−ブチレート、ジメチルフェニルエチルカルビニルホルメート、ジメチルフェニルエチルカルビニルプロピオネート、エレミルアセテート、エチニルシクロヘキシルアセテート、オイデスミルアセテート、オイゲニルシンナメート、オイゲニルホルメート、イソオイゲニルホルメート、オイゲニルフェニルアセテート、イソオイデヒルフェニルアセテート、グアイルアセテート、ヒドロキシシトロネリルエチルカーボネート、リナリルアセテート、リナリルアントラニレート、リナリルベンゾエート、リナリルブチレート、リナリルイソブチレート、リナリルカプロエート、リナリルカプリレート、リナリルシンナメート、リナリルシトロネレート、リナリルホルメート、リナリルヘプトエート、リナリルN−メチルアントラニレート、リナリルメチルチグレート、リナリルペラルゴネート、リナリルフェニルアセテート、リナリルプロピオネート、リナリルピルベート、リナリルサリチレート、リナリルn−バレレート、リナリルイソバレレート、メチルシクロペンテノロンブチレート、メチルシクロペンテノロンプロピオネート、メチルエチルフェニルカルビニルアセテート、メチルヘプチンカーボネート、メチルニコチネート、ミルセニルアセテート、ミルセニルホルメート、ミルセニルプロピオネート、シス−オシメニルアセテート、フェニルサリチレート、テルピニルアセテート、テルピニルアントラニレート、テルピニルベンゾエート、テルピニルn−ブチレート、テルピニルイソブチレート、テルピニルシンナメート、テルピニルホルメート、テルピニルフェニルアセテート、テルピニルプロピオネート、テルピニルn−バレレート、テルピニルイソバレレート、トリブチルアセチルシトレート、および/またはそれらの混合物がある。本発明の香油には好ましくはこれらのエステルが存在し得る。
数種の芳香性エステルは、アリル系第二級アルコールまたはアリル系第三級アルコールいずれかのエステルであってもよく、例えば、特に、アミルビニルカルビニルアセテート、アミルビニルカルビニルプロピオネート、ヘキシルビニルカルビニルアセテート、3−ノネニルアセテート、4−ヒドロキシ−2−ヘキセニルアセテート、リナリルアントラニレート、リナリルベンゾエート、リナリルブチレート、リナリルイソブチレート、リナリルカプロエート、リナリルカプリレート、リナリルシンナメート、リナリルシトロネレート、リナリルホルメート、リナリルヘプトエート、リナリルNメチルアントラニレート、リナリルメチルチグレート、リナリルペラルゴネート、リナリルフェニルアセテート、リナリルプロピオネート、リナリルピルベート、リナリルサリチレート、リナリルn−バレレート、リナリルイソバレレート、ミルテニルアセテート、ネロリジルアセテート、ネロリジルブチレート、β−ペンテニルアセテート、α−フェニルアリルアセテート、および/またはそれらの混合物がある。本発明の香油には好ましくはこれらのエステルも存在し得る。
アリル系ケトンは、次のような構造特性C−C(=O)−C=Cを特徴とする。好ましい例としては、アセチルフラン、アレスロロン、アリルイオノン、アリルプレゴン、アミルシクロペンテノン、ベンジリデンアセトン、ベンジリデンアセトフェノン、α−イソメチルイオノン、4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、β−ダマスコン(1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン)、ダマスセノン(1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1−イル)−2−ブテン−1−オン)、δ−ダマスコン(1−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン)、α−イオノン(4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル−1−イル)−3−ブテン−2−オン)、β−イオノン(4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン)、γ−メチルイオノン(4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキシル−1−イル)−3−メチル−3−ブテン−2−オン)、プレゴンおよび/またはそれらの混合物がある。本発明の香油には好ましくはアリル系ケトンが存在し得る。
アセタールは、一般式RCH(OR)(OR)のジェミナルジエーテルである。好ましい例としては、アセトアルデヒドベンジルβ−メトキシエチルアセタール、アセトアルデヒドジイソアミルアセタール、アセトアルデヒドジペンタンジオールアセタール、アセトアルデヒドジ−n−プロピルアセタール、10−アセトアルデヒドエチル−トランス−3−ヘキセニルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチレングリコールアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルn−プロピルアセタール、桂皮アルデヒドジメチルアセタール、アセトアルデヒドベンジルβ−メトキシエチルアセタール、アセトアルデヒドジイソアミルアセタール、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アセトアルデヒドジ−シス−3−ヘキセニルアセタール、アセトアルデヒドジペンタンジオールアセタール、アセトアルデヒドジ−n−プロピルアセタール、アセトアルデヒドエチルトランス−3−ヘキセニルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチレングリコールアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルn−プロピルアセタール、アセチルバニリンジメチルアセタール、α−アミル桂皮アルデヒドジイソプロピルアセタール、p−tert−アミルフェノキシアセトアルデヒドジエチルアセタール、アニスアルデヒドジエチルアセタール、アニスアルデヒドジメチルアセタール、イソアピオール、ベンズアルデヒドジエチルアセタール、ベンズアルデヒドジ(エチレングリコールモノブチルエーテル)アセタール、ベンズアルデヒドジメチルアセタール、ベンズアルデヒドエチレングリコールアセタール、ベンズアルデヒドグリセリルアセタール、ベンズアルデヒドプロピレングリコールアセタール、桂皮アルデヒドジエチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、α−メチル桂皮アルデヒドジエチルアセタール、α−桂皮アルデヒドジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒド2,3−ブチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドシトロネリルメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジアリルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジアミルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジベンジルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジブチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジゲラニルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドエチレングリコールアセタール、フェニルアセタルドグリセリルアセタール(phenyl acetald glyceryl acetal)、シトロネラルシクロモノグリコールアセタール、シトロネラルジエチルアセタール、シトロネラルジメチルアセタール、シトロネラルジフェニルエチルアセタール、ゲラノキシアセトアルデヒドジエチルアセタールおよび/またはそれらの混合物がある。本発明の香油には好ましくはアセタールが存在し得る。
ケタールは、一般式RC(OR)(OR)のジェミナルジエーテルである。好ましい例としては、アセトンジエチルケタール、アセトンジメチルケタール、アセトフェノンジエチルケタール、メチルアミルカテコールケタール、メチルブチルカテコールケタールおよび/またはそれらの混合物がある。本発明の香油には好ましくはケタールが存在し得る。
アミンとアルデヒドの縮合生成物の好ましい例としては、アニスアルデヒドメチルアントラニレート、オーランチオール(ヒドロキシシトロネラルメチルアントラニレート)、ベルダンチオール(4−tert−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒドメチルアントラニレート)、ベルトシン(2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルバルデヒド)、ヒドロキシシトロネラルエチルアントラニレート、ヒドロキシシトロネラルリナリルアントラニレート、メチルN−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセニルメチリデン)アントラニレート、メチルナフチルケトンメチルアントラニレート、メチルノニルアセトアルデヒドメチルアントラニレート、メチルN−(3,5,5−トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、バニリンメチルアントラニレートおよび/またはそれらの混合物がある。本発明の香油には好ましくはアミンとアルデヒドの縮合生成物が存在し得る。
特に、本発明の香油に、例えば、アドキサール(Adoxal)(2,6,10−トリメチル−9−ウンデセン−1−アール)、アミルアセテート、アニスアルデヒド(4−メトキシベンズアルデヒド)、バクダノール(2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール)、ベンズアルデヒド、ベンゾフェノン、ベンジルアセテート、ベンジルサリチレート、3−ヘキセン−1−オール、セタロックス(Cetalox)(ドデカヒドロ−3A,6,6,9A−テトラメチルウアフト[2,1B]フラン)、シス−3−ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニルサリチレート、シトロネロール、クマリン、シクロヘキシルサリチレート、シマル(2−メチル−3−(パラ−イソプロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド)、デシルアルデヒド、エチルバニリン、エチル2−メチルブチレート、エチレンブラシレート、ユーカリプトール、オイゲノール、エキサルトリド(シクロペンタデカノリド)、フロルヒドラル(3−(3−イソプロピルフェニル)ブタノール)、ガラキソリド(1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン)、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、ヘリオナール(α−メチル−3,4−(メチレンジオキシ)ヒドロシンナムアルデヒド)、ヘリオトロピン、ヘキシルアセテート、ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘキシルサリチレート、ヒドロキシアムブラン(Hydroxyambran)(2−シクロドデシルプロパノール)、ヒドロキシシトロネラル、イソEスーパー(7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン)、イソオイゲノール、イソジャスモン、コアボン(Koavone)(アセチルジイソアミレン)、ラウリルアルデヒド、Irg 201(2,4−ジヒドロキシ−3,6−ジメチル安息香酸メチルエステル)、リラル(Liral)(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド)、マジャントール(Majantol)(2,2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)プロパノール)、メイオル(Mayor)(4−(1−メチルエチル)シクロヘキサンメタノール)、メチルアントラニレート、メチルβ−ナフチルケトン、メチルセドリロン(メチルセドレニルケトン)、メチルカビコール(1−メチルオキシ−4,2−プロペン−1−イルベンゼン)、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、ムスクインダノン(4−アセチル−6−tert−ブチル−1,1−ジメチルインダン)、ネロール、ノナラクトン(4−ヒドロキシノナン酸、ラクトン)、ノルリンバノール(1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル)−3−ヘキサノール)、P.T.ブシナル(2メチル−3−(パラ−tert−ブチルフェニル)プロピオンアルデヒド)、パラ−ヒドロキシフェニルブタノン、パチョリ、フェニルアセトアルデヒド、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルヘキサノール/フェノキサノール(3−メチル−5−フェニルペンタノール)、ポリサントール(3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール)、ローザフェン(Rosaphen)(2−メチル−5−フェニルペンタノール)、ビャクダン、α−テルピネン、トナリド(Tonalide)/ムスクプラス(Musk Plus)(7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラリン)、ウンデカラクトン、ウンデカベルトール(4−メチル−3−デセン−5−オール)、ウンデシルアルデヒドまたはウンデセンアルデヒド、バニリンおよび/または混合物などの香料が存在するのが有利である。
所望により、存在する香油の少なくとも1つを芳香定着剤と組み合わせてもよい。芳香定着剤は、芳香の揮発性の高い画分の蒸発を緩慢にすることができると考えられ、本発明では有利であり得る。
さらなる好ましい態様によれば、存在する香油の少なくとも1つは、芳香定着剤を、好ましくはジエチルフタレート、ジャコウ(誘導体)、およびこれらの混合物の形態で含み、芳香定着剤の量は、各場合において対象とする香油総量の好ましくは1〜55重量%、有利には2〜50重量%、より有利には10〜45重量%、特に10〜40重量%である。
さらなる好ましい態様によれば、存在する香油の少なくとも1つは、液体、特に香料の粘度を高める成分、好ましくはPEG(ポリエチレングリコール)、有利には分子量が400〜2000であるものを含み、粘度を高める成分は、好ましい様式では、各場合において対象とする香油総量の0.1〜20重量%、有利には0.15〜10重量%、さらに有利な様式では、0.2〜5重量%、特に0.25〜3重量%の量で存在する。
液体、特に香料の粘度を高める成分は香料の安定性に寄与し得ることが分かっている。
本発明の好ましい態様によれば、少なくとも1つの香油は、粘度を高める成分、好ましくは、下記一般式:
H−(O−CH−CH−OH
で示すことができるポリエチレングリコール(略称:PEG)を含む。重合度nは約5〜>100,000であり、これは分子量200〜5,000,000g/molに相当する。本明細書では分子量が25,000g/molの製品を好適なポリエチレングリコールとするが、文献ではそれより大きな分子量の製品がポリエチレンオキシド(略称:PEOX)と呼ばれる。好ましく用いられるポリエチレングリコールは直鎖または分枝構造を有し、特に直鎖ポリエチレングリコールが好ましく、末端キャップされている。
特に好ましいポリエチレングリコールとしては、相対分子量が400〜2000であるものがある。また、特に、それ自体、室温、圧力1バール下で液体で存在するポリエチレングリコールの使用も可能であり、ここでの議論は主として相対分子量が200、400および600であるポリエチレングリコールに関するものである。
すでに上述したように、芳香組成物の構造は、「トップノート」、「ミドルノートまたはボディー」および「エンドノートまたはドライアウト」に分けられる。トップノート(ヘッド、トップ、初期臭)は、本質的に、揮発の容易な、好ましくはほとんどが鮮度の高い特性の芳香からなる。ミドルノート(ブーケ、ボディ、ハート、ハートノート)は、本質的に、揮発性が中程度の、好ましくはほとんどが花の特性の芳香からなり、エンドノート(ベース、残り香)は、本質的に揮発性の低い芳香からなり、本質的に香料のベース特性(リード臭)を規定する。
従ってこれは、トップノートが本質的に、香料、または例えば洗剤などの香料により芳香性を持たせた製品の香りの進行の第一段階を規定する。それは匂いの体験の第一印象、すなわち例えば洗剤パックを開封した際、また、洗剤を洗濯機に入れた際に、決定的な役割を果たす。トップノートは本質的にその香料、ひいてはそれにより芳香性を持つ製品に対する興味関心をひくものでなければならず、これが、トップノートは本質的に軽い揮発性物質の混合物からなる理由であるが、ボディーやベースからのノートがすでに香りの第一段階に役割を果たしている場合もある。トップノートの典型的な構成要素は例えば、アグルメンオイル(agrumen oil)、フルーツノート、ラベンダー、ジヒドロミルセノールまたはローズオキシドがある。当業者ならば日常の経験から他の構成要素も多数知っており、あるいはまた関連の専門文献からこれらを見出すことができる。
香料、または例えば洗剤などの香料により芳香性を持たせた製品の香りの進行の第二段階、すなわち中間段階はミドルノートとして規定される。これは香料に豊かさ、特徴およびある特定の方向を与えるよりまろやかな、より複雑なノートの混合から構成される。それは主として例えばドイツスズラン、ジャスミンまたはバラなどのフローラル成分を特徴とする。さらに、ここでは、例えばオイゲノール(エッセンシャルクローブフレグランス)など、香料の多くの香辛成分を見出すことができる。当業者ならば日常の経験から他の構成要素も多数知っており、あるいはまた関連の専門文献からこれらを見出すことができる。
香料のエンドノート(それにより例えば洗剤に芳香性が与えられる)は、香りの特徴を規定する。エンドノートは長時間芳香付けした物質に付着し、本質的により強く、芳醇なノートからなる。例えば、ファインウッドベースは他の木材の、匂いの担体の単離物と、また、ジャコウ芳香および/または動物性の複合体と、また、パチョリやバニラなどの予定エンドノートと組み合わせることができる。
香料組成物は一般に、この通常の慣例の香料ノート概念に基づいて作り出され、これに関して、複雑な構造の香料は数百の個々の成分からなり得る。経験によれば、多くの成分(例えば少なくとも15〜10種、多くの場合で少なくとも30種または50種またはそれ以上)の極めてバランスのとれた混合物だけが芳香の成功、すなわち良い香りをもたらすことが示される。好ましい態様によれば、全く同一の香油のノートは、それらの定量的重量によって異なり、好ましくは
(a)トップノートは、ミドルノートおよびエンドノートよりも定量的重量が重く、この2つの低重量ノートは本質的に互いに等しい重量であるか、または低重量ノートの一方が他方よりも重量が重い、あるいは
(b)ミドルノートは、トップノートおよびエンドノートよりも定量的重量が重く、この2つの低重量ノートは本質的に互いに等しい重量であるか、または低重量ノートの一方が他方よりも重量が重い、あるいは
(c)エンドノートは、トップノートおよびミドルノートよりも定量的重量が重く、この2つの低重量ノートは本質的に互いに等しい重量であるか、または低重量ノートの一方が他方よりも重量が重い。
あるノートが別のノートよりも定量的重量が重いということは、その重量の重いノートを形成している芳香の総質量が、重量の軽いノートを形成している芳香の総質量よりも重い、有利には各場合において、対象とする香料組成物の総質量に基づいて、少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも20重量%、特に少なくとも30重量%だけ重いことを意味する。
好ましい態様によれば、少なくとも2種類の異なる香油のノートは、それらの定量的重量が異なり、好ましくは
(a)香油1のトップノートは香油2のトップノートよりも定量的重量が重い、またはその逆、かつ/または
(b)香油1のミドルノートは香油2のミドルノートよりも定量的重量が重い、またはその逆、かつ/または
(c)香油1のエンドノートは香油2のエンドノートよりも定量的重量が重い、またはその逆である。
あるノートが別のノートよりも定量的重量が重いということは、ここでは、その重量の重いノートを形成している1つの香油の芳香の総質量が、重量の軽いノートを形成している香油の芳香の総質量よりも重い、有利には各場合において、対象とする香油の特定の総質量に基づいて、少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも20重量%、特に少なくとも30重量%だけ重いことを意味する。
別の好ましい態様によれば、芳香組成物のノートは全て本質的に等しい重量である。
すでに強調したように、本発明は当業者が全く新しいタイプの香りの特性を有する製品を作り出すという立場にある場合、製品に芳香を与える際にその操作の余地を高める。これに関して、本発明によれば、用いる香油が特殊な香りのノートを含むのが特に好ましい。このため、好ましい態様の本発明の製品は特に下記のものとともに芳香を含む。
(a)好ましくは、ベンズアルデヒド、ペンタナール、ヘプテナール、5メチルフルフラル、メチルブタナール、フルフラルおよび/またはアセトフェノンなどのアーモンド様の匂い、あるいは
(b)好ましくは、(S)−(+)−エチル2−メチルブタノエート、ジエチルマロネート、エチルブチレート、ゲラニルブチレート、ゲラニルイソペンタノエート、イソブチルアセテート、リナリルイソペンタノエート、(E)−β−ダマスコン、ヘプチル2−メチルブチレート、メチル3−メチルブタノエート、2−ヘキセニルペンチルメチルブチレート、エチルメチルブチレート類および/またはメチル2−メチルブタノエートなどのリンゴ様の匂い、あるいは
(c)好ましくは、エチルヘキサノエート、ヘキシルブタノエートおよび/またはヘキシル ヘキサノエートなどのリンゴの皮様の匂い、あるいは
(d)好ましくは、γ−ウンデカラクトンなどのアプリコット様の匂い、あるいは
(e)好ましくは、イソブチルアセテート、イソアミルアセテート、ヘキセニルアセテートおよび/またはペンチルブタノエートなどのバナナ様の匂い、あるいは
(f)好ましくは、4−アセチルトルエンなどのビターアーモンド様の匂い、あるいは
(g)好ましくは、メルカプトメチルペンタノンおよび/またはメトキシメチルブタンチオールなどの黒スグリ様の匂い、あるいは
(h)好ましくは、リナリルペンタノエート、ヘプタナール、リナリルイソペンタノエートドデカナール、リナリルホルメート、α−p−ジメチルスチレン、p−シメノール、ノナナール、β−クベベン、(Z)−リモネンオキシド、シス−6−エテニルテトラヒドロ−2,2,6−トリメチルピラン−3−オール、シス−ピラノイドリナロールオキシド、ジヒドロリナロール、6(10)−ジヒドロミルセノール、ジヒドロミルセノール、β−ファルネセン、(Z)−β−ファルネセン、(Z)−オシメン、(E)−リモネンオキシド、ジヒドロテルピニルアセテート、(+)−リモネン、(エポキシメチルブチル)メチルフランおよび/またはp−シメンなどの柑橘様の匂い、あるいは
(i)好ましくは、ジメチルピラジン、ブチルメチルブチレートおよび/またはメチルブタナールなどのココア様の匂い、あるいは
(j)好ましくは、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、メチルラウレート、テトラデカノール、メチルノナノエート、(3S,3aS,7aR)−3a,4,5,7a−テトラヒドロ−3,6−ジメチルベンゾフラン−2(3H)−オン、5−ブチルジヒドロ−4−メチル−2(3H)−フラノン、エチルウンデカノエートおよび/またはδ−デカラクトンなどのココナッツ様の匂い、あるいは
(k)好ましくは、ジエチルアセタール、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、2,3−ペンタジオンおよび/または4−ヘプテナールなどのクリーム様の匂い、あるいは
(l)好ましくは、ベンジルアルコール、フェニル酢酸、トリデカナール、p−アニシルアルコール、ヘキサノール、(E,E)−ファルネシルアセトン、メチルゲラネート、トランス−クロトンアルデヒド、テトラデシルアルデヒド、メチルアントラニレート、リナロールオキシド、エポキシリナロール、フィトール、10−エピ−γ−オイデスモール、ネロールオキシド、エチルジヒドロシンナメート、γ−ドデカラクトン、ヘキサデカノール、4−メルカプト−4−メチル−2−ペンタノール、(Z)−オシメン、セチルアルコール、ネロリドール、エチル(E)−シンナメート、エレミシン、ピノカルベオール、α−ビサボロール、(2R,4R)−テトラヒドロ−4−メチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)−2H−ピラン、(E)−イソエレミシン、メチル2−メチルプロパノエート、トリメチルフェニルブテノン、2−メチルアニソール、β−ファルネソール、(E)−イソオイゲノール、ニトロフェニルエタン、エチルバニレート、6−メトキシオイゲノール、リナロール、β−イオノン、トリメチルフェニルブテノン、エチルベンゾエート、フェニルエチルベンゾエート、イソオイゲノールおよび/またはアセトフェノン類などの花様の匂い、あるいは
(m)好ましくは、メチルヘキサノエート、ウンデカノン、(Z)−リモネンオキシド、ベンジルアセテート、エチルヒドロキシヘキサノエート、イソプロピルヘキサノエート、ペンタデカナール、β−エレメン、α−ジンギベレン、(E)−リモネンオキシド、(E)−p−メンタ−2,8−ジエン−1−オール、メントン、ピペリトン、(E)−3−ヘキセノールおよび/またはカルベオールなどの新鮮な匂い、
(n)好ましくは、エチルフェニルアセテート、ゲラニルバレレート、γ−ヘプタラクトン、エチルプロピオネート、ジエチルアセタール、ゲラニルブチレート、エチルヘプチレート、エチルオクタノエート、メチルヘキサノエート、ジメチルヘプテナール、ペンタノン、エチル3−メチルブタノエート、ゲラニルイソバレレート、イソブチルアセテート、エトキシプロパノール、メチル−2−ブテナール、メチルノナンジオン、リナリルアセテート、メチルゲラネート、リモネンオキシド、ヒドロ桂皮酸アルコール、ジエチルスクシネート、エチルヘキサノエート、エチルメチルピラジン、ネリルアセテート、シトロネリルブチレート、ヘキシルアセテート、ノニルアセテート、ブチルメチルブチレート、ペンテナール、イソペンチルジメチルピラジン、p−メント−1−エン−9−オール、ヘキサデカノン、オクチルアセテート、γ−ドデカラクトン、エポキシ−γ−イオノン、エチルオクテノエート、エチルイソヘキサノエート、イソボルニルプロピオネート、セドレノール、p−メント−1−エン−9−イルアセテート、カジナジエン、(Z)−3−ヘキセニルヘキサノエート、エチルシクロヘキサノエート、4−メチルチオ−2−ブタノン、3,5−オクタジエノン、メチルシクロヘキサンカルボキシレート、2−ペンチルチオフェン、α−オシメン類、ブタンジオール、エチルバレレート、ペンタノール、イソピペリトン、ブチルオクタノエート、エチルバニレート、メチルブタノエート、2−メチルブチルアセテート、プロピルヘキサノエート、ブチルヘキサノエート、イソプロピルブタノエート、スパチュレノール、ブタノール、δ−ドデカラクトン、メチルキノキサリン、セスキフェランドレン、2−ヘキセノール、エチルベンゾエート類、イソプロピルベンゾエート、エチルラクテートおよび/またはシトロネリルイソブチレートなどのフルーツの匂い、あるいは
(o)好ましくは、ゲラニオール、(E,Z)−2,4−ノナジエナール、オクタジエノンおよび/またはo−キシレンなどのゼラニウム様の匂い、あるいは
(p)好ましくは、エチルデカノエートおよび/またはヘキサノンなどのブドウ様の匂い、あるいは
(q)好ましくは、(+)−5,6−ジメチル−8−イソプロペニルビシクロ[4.4.0]デク−1−エン−3−オンおよび/またはp−メンテンチオールなどのグレープフルーツ様の匂い、あるいは
(r)好ましくは、2−エチルピリジン、2,6−ジメチルナフタレン、ヘキサナールおよび/または(Z)−3−ヘキセノールなどの草様の匂い、
(s)グリーンノート、好ましくは、2−エチルヘキサノール、6−デセナール、ジメチルヘプテナール、ヘキサノール、ヘプタノール、メチル−2−ブテナール、ヘキシルオクタノエート類、ノナン酸、ウンデカノン、メチルゲラネート、イソボルニルホルメート、ブタナール、オクタナール、ノナナール、エポキシ−2−デセナール、シス−リナロール、ピランオキシド、ノナノール、α,γ−ジメチルアリルアルコール、(Z)−2−ペンテン−1−オール、(Z)−3−ヘキセニルブタノエート、イソブチルチアゾール、(E)−2−ノネナール、2−ドデセナール、(Z)−4−デセナール、2−オクテナール、2−ヘプテン−1−アール、ビシクロゲルマクレン類、2−オクテナール、α−チュジェン類、(Z)−β−ファルネセン類、(−)−γ−エレメン類、2,4−オクタジエナール、フコセルラテン(Fucoserraten)、ヘキセニルアセテート、ゲラニルアセトン、バレンセン類、β−オイデスモール、1−ヘキセノール、(E)−2−ウンデセナール、アルテミシアケトン、ビリジフロロール、2,6−ノナジエナール、トリメチルフェニルブテノン、2,4−ノナジエナール、ブチルイソチオシアネート、2−ペンタノール、エレモール、2−ヘキセナール、3−ヘキセナール、(+)−(E)−リモネンオキシド、シス−イソシトラール、ジメチルオクタジエナール、ボルニルホルメート、ボルニルイソバレレート、イソブチルアルデヒド、2,4−ヘキサジエナール、トリメチルフェニルブテノン、ノナノン、(E)−2−ヘキセナール、(+)−シス−ローズ−オキシド、メントン、クマリン、(エポキシメチルブチル)メチルフラン、2−ヘキセノール、(E)−2−ヘキセノールおよび/またはカルビルアセテート、あるいは
(t)緑茶様の匂い、好ましくは、(−)−クベノール、あるいは
(u)ハーブ様の匂い、好ましくは、オクタノン、ヘキシルオクタノエート、カリオフィレンオキシド類、メチルブテノール、サフラナール、ベンジルベンゾエート、ボルニルブチレート、ヘキシルアセテート、β−ビサボロール、ピペリトール、β−セリネン類、α−クベベン類、p−メント−1−エン−9−オール、1,5,9,9−テトラメチル−12−オキサビシクロドデカ−4,7−ジエン、T−ムウロロール、(−)−クベノール、レボメノール、オシメン類、α−チュジェン類、p−メント−1−エン−9−イルアセテート、デヒドロカルベオール、アルテミシアアルコール、γ−ムウロレン類、ヒドロキシペンタノン、(Z)−オシメン類、β−エレメン類、δ−カジノール、(E)−β−オシメン類、(Z)−ジヒドロカルボン類、α−カジノール、カラメネン、(Z)−ピペリトール、ラバンデュロール、β−ブルボネン類、(Z)−3−ヘキセニル−2−メチルブタノエート、4−(1−メチルエチル)ベンゼンメタノール、アルテミシアケトン、メチル−2−ブタノール、ヘプタノール、(E)−ジヒドロカルボン、p−2−メンテン−1−オール、α−クルクメン類、スパチュレノール、セスキフェランドレン、シトロネリルバレレート、ボルニルイソバレレート、1,5−オクタジエン−3−オール、メチルベンゾエート、2,3,4,5−テトラヒドロアニソールおよび/またはヒドロキシカラメネン、あるいは
(v)蜂蜜様の匂い、好ましくは、エチルシンナメート類、β−フェネチルアセテート、フェニル酢酸、フェニルエタナール、メチルアントラニレート、桂皮酸、β−ダマセノン類、エチル(E)−シンナメート、2−フェニルエチルアルコール、シトロネリルバレレート類、フェニルエチルベンゾエート類および/またはオイゲノール、あるいは
(w)ヒアシンス様の匂い、好ましくは、ホトリエノール、あるいは
(x)ジャスミン様の匂い、好ましくは、メチルジャスモネート、メチルジヒドロエピジャスモネートおよび/またはメチルエピジャスモネート、あるいは
(y)ラベンダー様の匂い、好ましくは、リナリルバレレート類および/またはリナロール、あるいは
(z)レモン様の匂い、好ましくは、ネラール、オクタナール、δ−3−カレン類、リモネン、ゲラニアール、4−メルカプト−4−メチル−2−ペンタノール、シトラール、2,3−デヒドロ−1,8−シネオールおよび/またはα−テルピネン、あるいは
(aa)ユリ様の匂い、好ましくは、ドデカナール、あるいは
(bb)モクレン様の匂い、好ましくは、ゲラニルアセトン、あるいは
(cc)マンダリン様の匂い、好ましくは、ウンデカノール、あるいは
(dd)メロン様の匂い、好ましくは、ジメチルヘプテナール、あるいは
(ee)ミント様の匂い、好ましくは、メントン、エチルサリチレート、p−アニスアルデヒド、2,4,5,7a−テトラヒドロ−3,6−ジメチルベンゾフラン、エポキシ−p−メンテン、ゲラニアール、(メチルブテニル)メチルフラン、ジヒドロカルビルアセテート、β−シクロシトラール、1,8−シネオール、β−フェランドレン類、メチルペンタノン、(+)−リモネン、ジヒドロカルベオール(−)−カルボン、(E)−p−メンタ−2,8−ジエン−1−オール、イソプレジルアセテート、ピペリトン、2,3−デヒドロ−1,8−シネオール、α−テルピネオール、D,L−カルボンおよび/またはα−フェランドレン類、あるいは
(ff)ナッツ様の匂い、好ましくは、5−メチル−(E)−2−ヘプテン−4−オン、γ−ヘプタラクトン、2−アセチルピロール、3−オクテン−2−オン、ジヒドロメチルシクロペンタピラジン、アセチルチアゾール、2−オクテナール、2,4−ヘプタジエナール、3−オクテノン、ヒドロキシペンタノン、オクタノール、ジメチルピラジン、メチルキノキサリンおよび/またはアセチルピロリン、あるいは
(gg)オレンジ様の匂い、好ましくは、メチルオクタノエート、ウンデカノン、デシル アルコール、リモネンおよび/または2−デセナール、あるいは
(hh)オレンジ皮様の匂い、好ましくは、デカナールおよび/またはβ−カレン、あるいは
(ii)ピーチ様の匂い、好ましくは、γ−ノナラクトン、(Z)−6−ドデセン−γ−ラクトン、δ−デカラクトン、R−δ−デセノラクトン、ヘキシルヘキサノエート、5−オクタノリド、γ−デカラクトンおよび/またはδ−ウンデカラクトン、あるいは
(jj)ペパーミント様の匂い、好ましくは、サリチル酸メチルおよび/またはl−メントール、あるいは
(kk)マツ様の匂い、好ましくは、α−p−ジメチルスチレン、β−ピネン、ボルニルベンゾエート、δ−テルピネン、ジヒドロテルピニルアセテートおよび/またはα−ピネン、あるいは
(ll)パイナップル様の匂い、好ましくは、プロピルブチレート、プロピルプロパノエートおよび/またはエチルアセテート、あるいは
(mm)プラム様の匂い、好ましくは、ベンジルブタノエート、あるいは
(nn)ラズベリー様の匂い、好ましくは、β−イオノン類、あるいは
(oo)バラ様の匂い、好ましくは、β−フェネチルアセテート、2−エチルヘキサノール、ゲラニルバレレート、ゲラニルアセテート、シトロネロール、ゲラニオール、ゲラニルブチレート、ゲラニルイソバレレート、シトロネリルブチレート、シトロネリルアセテート、イソゲラニオール、テトラヒドロ−4−メチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)−2,5−シス−2H−ピラン、イソゲラニオール、2−フェニルエチルアルコール、シトロネリルバレレートおよび/またはシトロネリルイソブチレート、あるいは
(pp)グリーンミント様の匂い、好ましくは、カルビルアセテート類および/またはカルベオール、あるいは
(qq)イチゴ様の匂い、好ましくは、ヘキシルメチルブチレート、メチルシンナメート、ペンテナール、メチルシンナメート類、あるいは
(rr)甘い匂い、好ましくは、ベンジルアルコール、エチルフェニルアセテート、トリデカナール、ネロール、メチルヘキサノエート、リナリルイソバレレート、ウンデカンアルデヒド、カリオフィレンオキシド、リナリルアセテート、サフラナール、ウンシネオール、フェニルエタナール、p−アニスアルデヒド、オイデスモール、エチルメチルピラジン、シトロネリルブチレート、4メチル−3−ペンテン−2−オン、ノニルアセテート、10−エピ−γ−オイデスモール、β−ビサボロール、(Z)−6−ドデセン−γ−ラクトン、β−ファルネセン類、2−ドデセナール、γ−ドデカラクトン、エポキシ−β−イオノン、2−ウンデセナール、スチレングリコール、メチルフラネオール、(−)−シス−ローズオキシド、(E)−β−オシメン類、ジメチルメトキシフラノン、1,8−シネオール類、エチルベンズアルデヒド、2−ペンチルチオフェン、α−ファルネセン類、メチオノール、7−メトキシクマリン、(Z)−3−ヘキセニル−2−メチルブタノエート、o−アミノアセトフェノン、ビリジフロロール、イソピペリトン類、β−シネンサール、エチルバニレート、メチルブタノエート、p−メトキシスチレン、6−メトキシオイゲノール、4−ヘキサノリド、δ−ドデカラクトン、セスキフェランドレン、ジエチルマレート、リナリルブチレート、グアイアコール、クマリン、メチルベンゾエート、イソプロピルベンゾエート、サフロール類、ジュレン類、γ−ブチロラクトン、エチルイソブチレートおよび/またはフルフラール、あるいは
(ss)バニラ様の匂い、好ましくは、バニリン、メチルバニレート、アセトバニロンおよび/またはエチルバニレート、あるいは
(tt)スイカ様の匂い、好ましくは、2,4−ノナジエナール、あるいは
(uu)木材様の匂い、好ましくは、α−ムウロレン類、カジナ−1,4−ジエン−3−オール、イソカリオフィレン、オイデスモール、α−イオノン、ボルニルブチレート、(E)−α−ベルガモテン、リナロールオキシド、エチルピラジン、10−エピ−γ−オイデスモール、ゲルマクレンB類、トランス−サビネンヒドレート、ジヒドロリナロール、イソジヒドロカルベオール、β−ファルネセン類、β−セスキフェランドレン、δ−エレメン類、α−カラコレン類、エポキシ−β−イオノン、ゲルマクレンD類、ビシクロゲルマクレン類、アロアロマデンドレン類、α−チュジェン類、オキソ−β−イオノン、(−)−γ−エレメン類、γ−ムウロレン類、サビネン、α−グアレン類、α−コパエン類、γ−カジネン類、ネロリドール、β−オイデスモール、α−カジノール、δ−カジネン類、4,5−ジメトキシ−6−(2−プロペニル)−1,3−ベンゾジオキソール、[1ar−(1aα,4aα,7α,7aβ,7bα)]−デカヒドロ−1,1,7−トリメチル−4−メチレン−1H−シクロプロプ[e]アズレン、α−グルジュネン、グアイオール、α−ファルネセン類、γ−セリネン類、4−(1−メチルエチル)ベンゼンメタノール、ペリレン、エレモール、α−フムレン類、β−カリオフィレンおよび/またはβ−グアイエン類、あるいは
(vv)上記の混合物。
上述の芳香は好ましくは、本発明の香油中に好ましく存在し得る。それらは特に洗剤、洗浄剤または衛生組成物または化粧組成物の芳香付けに極めて好適である。
ここで、当業者であれば直接認識するように、例えば、リンゴ様、オレンジ様およびモクレン様の匂いなどを持つ層状モデルに従う洗剤など、極めて多様な創作が認識できるであろう。
本発明の範囲内で、それは同じく、各場合で存在する香油のうち少なくとも1種類、好ましくは少なくとも2種類、有利には少なくとも3種類、特には少なくとも4種類が、少なくとも1種類、好ましくは少なくとも2種類、有利には少なくとも3種類、さらに有利な様式では少なくとも4種類、いっそう有利な様式では少なくとも5種類、特には少なくとも6種類の芳香アルコールを含むならば、好ましい態様に相当する。なお、この芳香アルコールは好ましくは、アセトバニロン、アリルアミルグリコレート、アリルイソアミルグリコレート、α−アミルシンナミルアルコール、アニシルアルコール、ベンゾイン、ベンジルアルコール、ベンジルサリチレート、1−ブタノール、ブチルラクテート、2−t−ブチル−5−メチルフェノール、2−t−ブチル−6−メチルフェノール、カルバクロール、カルベオール、4−カルボメンテノール、セドロール、セチルアルコール、桂皮酸アルコール、シトロネロール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、クロチルアルコール、デカヒドロ−2−ナフトール、1−デカノール、1−デセン−3−オール、9−デセン−1−オール、ジエチルマレート、ジエチルタートレート、ジヒドロカルベオール、ジヒドロミルセノール、2,6−ジイソプロピルフェノール、ジメチコンコポリオール、2,6−ジメトキシフェノール、1,1−ジメトキシ−3,7−ジメチルオクタン−7−オール、2,6−ジメチル−4−ヘプタノール、2,6−ジメチルヘプタン−2−オール、6,8−ジメチル−2−ノナノール、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール、3,7−ジメチル−1−オクタノール、3,7−ジメチル−3−オクタノール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール、3,7−ジメチル−7−オクテン−1−オール、ジメトール、2−エチルフェンコール、4−エチルグアイアコール、2−エチル−1−ヘキサノール、エチル2−ヒドロキシ安息香酸、エチル3−ヒドロキシブチレート、3−エチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、エチル2−ヒドロキシカプロエート、エチル3−ヒドロキシヘキサノエート、エチルラクテート、エチルマルトール、p−エチルフェノール、エチルサリチレート、オイゲノール、ファルネソール、フェンチルアルコール、ゲラニオール、グルコースペンタアセテート、グリセロール、グリセリルモノステアレート、グアイアコール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、シス−4−ヘプテノール、シス−3−ヘプテノール、n−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、シス−2−ヘキセノール、シス−3−ヘキセノール、トランス−3−ヘキセノール、4−ヘキセノール、シス−3−ヘキセニルヒドロシンナミルアルコール、
2−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシアセトフェノン、4−ヒドロキシベンジルアルコール、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、ヒドロキシシトロネラル、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン、2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン、4−(p−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノン、2−ヒドロキシ−3,5,5−トリメチル−2−シクロへキセノン、δ−イソアスコルビン酸、イソボルネオール、イソオイゲノール、イソフィトール、イソプロピルアルコール、p−イソプロピルベンジルアルコール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、3−イソプロピルフェノール、4−イソプロピルフェノール、2−イソプロピルフェノール、イソプレゴール、ラウリルアルコール、リナロール、マルトール、メントール、4−メトキシベンジルアルコール、2−メトキシ−4−メチルフェノール、2−メトキシ−4−プロピルフェノール、2−メトキシ−4−ビニルフェノール、α−メチルベンジルアルコール、2−メチルブタノール、3−メチル−2−ブタノール、3−メチル−2−ブテン−1−オール、2−メチル−3−ブテン−2−オール、メチル2,4−ジヒドロキシ−3,6−ジメチル安息香酸、4−メチル−2,6−ジメトキシフェノール、メチルN−3,7−ジメチル−7−ヒドロキシオクチリデンアントラニレート、メチル3−ヒドロキシヘキサノエート、6−メチル−5−ヘプテン−2−オール、2−メチルペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2−メチル−4−フェニルブタン−2−オール、2−メチル−3−フェニルプロパン−2−オール、サリチル酸メチル、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール、2−メチル−2−ビニル−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロフラン、ミルテノール、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ネオメントール、ネロール、ネロリドール、トランス−2−シス−6−ノナジエノール、1,3−ノナンジオールアセテート、ノナジル、2−ノナノール、シス−6−ノネン−1−オール、トランス−2−ノネン−1−オール、
ノニルアルコール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、シス−3−オクテン−1−オール、シス−2−オクテン−1−オール、トランス−2−オクテン−1−オール、シス−6−オクテン−1−オール、シス−オクテン−1−オール、1−オクテン−3−オール、オレイルアルコール、パチョリアルコール、3−ペンタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、1−ペンテン−1−オール、シス−2−ペンテン−1−オール、ペリリルアルコール、2−フェノキシエタノールアラビノガラクタン、β−フェニルエチルアルコール、フェネチルサリチレート、フェノール、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、3−フェニル−1−ペンタノール、5−フェニル−1−ペンタノール、1−フェニル−1−ペンタノール、1−フェニル−2−ペンタノール、1−フェニル−3−メチル−1−ペンタノール、フィトール、ピナコール、ポリアルキレングリコール、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、プレノール、n−プロパノール、プロペニルグアエトール、プロピレングリコール、2−プロピルフェノール、4−プロピルフェノール、レゾルシノール、レチノール、サリチルアルデヒド、モノステアリン酸ソルビタン、ソルビトール、ステアリルアルコール、シリンジアルデヒド、α−テルピネオール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロミルセロール、チモール、トリエチルシトレート、1,2,6−トリヒドロキシヘキサン、p−α,α−トリメチルベンジルアルコール、2−(5,5,6−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルシクロヘキサノール、5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−メチルペンタン−2−オール、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−1−オール、3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエン−3−オール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、10−ウンデセン−1−オール、ウンデシルアルコール、バニリン、o−バニリン、バニリルブチルエーテル、4−ビニルフェノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノール、3,5−キシレノール、2,4−キシレノールおよび/またはキシロースから好ましく選択される。これに関して、1種類を超える香油が芳香アルコールを含む場合は、全ての香油が異なる芳香アルコールを含むのが好ましい。さらに、本発明によれば、本発明の製品が少なくとも1種類、2種類、3種類、4種類、5種類または6種類またはそれを超える上述の芳香を含むのが明らかに好ましい。
本発明の範囲内で、それは同じく、各場合で存在する香油のうち少なくとも1種類、好ましくは少なくとも2種類、有利には少なくとも3種類、特には少なくとも4種類が、少なくとも1種類、好ましくは少なくとも2種類、有利には少なくとも3種類、さらに有利な様式では少なくとも4種類、いっそう有利な様式では少なくとも5種類、特には少なくとも6種類の、カルボニル官能基を有する芳香を含むならば、好ましい態様に相当する。なお、この芳香は好ましくは、4−アセトキシ−3−ペンチルテトラヒドロピラン、アリルシンナメート、アリル2−エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アリルヘプタノエート、アリルヘキサノエート、アリルイソバレレート、アリルノナノエート、アリルオクタノエート、アリルフェノキシアセテート、アリルフェニルアセテート、アリルプロピオネート、α−アミルシンナミルアセテート、アミルオクタノエート、アニシルアセテート、アニシルフェニルアセテート、ベンジルアセテート、ベンジルアセトアセテート、ベンジルブチレート、ベンジルシンナメート、ベンジルイソブチレート、ベンジルイソバレレート、ベンジルフェニルアセテート、ベンジルプロピオネート、ボルニルアセテート、ボルニルイソバレレート、ボルニルバレレート、ブチルアセテート、ブチルブチレート、ブチルブチリルラクテート、4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、ブチルヘプタノエート、ブチルヘキサノエート、ブチルイソブチレート、ブチルイソバレレート、ブチルラウレート、ブチルプロピオネート、ブチルステアレート、3−ブチリデンフタリド、ブチル2−メチルブチレート、ブチル10−ウンデセノエート、γ−ブチロラクトン、カルビルアセテート、カルビルプロピオネート、カリオフィレンアセテート、セドリルアセテート、トランス−シンナミルアセテート、トランス−シンナミルブチレート、シンナミルシンナメート、シンナミルイソブチレート、シトロネリルアセテート、シトロネリルブチレート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルプロピオネート、シトロネリルバレレート、シクロヘキサンエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、シクロヘキシルブチレート、シクロヘキシルイソバレレート、シクロヘキシルプロピオネート、δ−デカラクトン、ε−デカラクトン、γ−デカラクトン、4−デカノリド、デシルアセテート、デシルブチレート、デシルプロピオネート、ジエチルマロネート、
ジエチルセバケート、ジエチルスクシネート、ジヒドロカルビルアセテート、ジヒドロクマリン、ジヒドロミルセニルアセテート、ジヒドロノルジシクロペンタジエニルアセテート、ジヒドロテルピニルアセテート、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イルアセテート、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イルプロピオネート、3,7−ジメチルオクタン−3−イルアセテート、α,α−ジメチルフェネチルアセテート、α,α−ジメチルフェネチルブチレート、6,10−ジメチル−5,9−ウンデカジエン−2−イルアセテート、δ−ドデカラクトン、ε−ドデカラクトン、γ−ドデカラクトン、エチルアセテート、エチルアセトアセテート、エチル6−アセトキシヘキサノエート、エチル2−アセチル−3−フェニルプロピオネート、エチルベンゾイルアセテート、2−エチルブチルアセテート、エチルブチレート、エチルシンナメート、エチルシクロヘキサンプロピオネート、エチルデカノエート、エチレンブラシレート、エチル2−エチル−6,6−ジメチル−2−シクロヘキセンカルボキシレート、エチル2,3−エポキシブチレート、エチル2−メチル−4−ペンテノエート、エチルヘプタノエート、エチルヘキサノエート、エチルトランス−3−ヘキセノエート、2−エチルヘキシルアセテート、エチルイソブチレート、エチルイソバレレート、エチルラウレート、エチル2−メルカプトプロピオネート、エチル3−メルカプトプロピオネート、エチル2−メチルブチレート、エチル2−メチルペンタノエート、エチル(メチルチオ)アセテート、メチル(メチルチオ)アセテート、メチル2−(メチルチオ)プロピオネート、エチルミリステート、エチルノナノエート、エチルオクタノエート、エチルパルミテート、エチルフェニルアセテート、エチル3−フェニルプロピオネート、エチル3−フェニル−2,3−エポキシブチレート、エチル3−フェニルプロピオネート、エチルプロピオネート、エチルステアレート、エチル2,3,6,6−テトラメチル−2−シクロヘキセンカルボキシレート、エチル(p−トリルオキシ)アセテート、エチルウンデカノエート、エチルバレレート、オイゲニルアセテート、フェンチルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルブチレート、ゲラニルフェニルアセテート、ゲラニルプロピオネート、グアイアシルフェニルアセテート、グアイックウッドアセテート、
γ−ヘプタラクトン、ヘプチルアセテート、ヘプチルブチレート、ヘプチルイソブチレート、ω−6−ヘキサデセンラクトン、δ−ヘキシラクトン、γ−ヘキシラクトン、3−ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニル2−メチルブタノエート、シス−3−ヘキセニルシス−3−ヘキサノエート、シス−3−ヘキセニルフェニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルアセテート、ヘキシルアセテート、ヘキシルブチレート、ヘキシルヘキサノエート、ヘキシルイソブチレート、ヘキシルプロピオネート、ヘキシル2−メチルブタノエート、ヘキシル3−メチルブタノエート、ヘキシルフェニルアセテート、イソアミルアセテート、イソアミルアセトアセテート、イソアミルブチレート、イソアミルシンナメート、イソアミルヘキサノエート、イソアミルイソブチレート、イソアミルイソバレレート、イソアミルラウレート、イソアミルノナノエート、イソアミルオクタノエート、イソアミルフェニルアセテート、イソアミルプロピオネート、イソボルニルアセテート、イソボルニルプロピオネート、イソブチルアセテート、イソブチルブチレート、イソブチルシンナメート、イソブチルヘキサノエート、イソブチルイソブチレート、イソブチル2−メチルブチレート、イソブチルプロピオネート、イソオイゲニルアセテート、イソプロピルシンナメート、イソブチルフェニルアセテート、イソプロピルアセテート、イソプロピルブチレート、イソプロピルイソブチレート、ミリスチン酸イソプロピル、イソプロピルパルミテート、イソプロピルフェニルアセテート、ラウリルアセテート、リナニルアセテート、リナニルブチレート、リナニルイソバレレート、メンタラクトン、メンチルアセテート、メンチルシクロヘキサンカルボキシレート、メンチルイソバレレート、4−メトキシベンジルアセテート、4−メトキシベンジルプロピオネート、2−メトキシフェニルアセテート、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)フェニルアセテート、メチルアセテート、α−メチルベンジルアセテート、α−メチルベンジルブチレート、α−メチルベンジルプロピオネート、2−メチルブチルアセテート、2−メチルブチルブチレート、2−メチルブチルイソバレレート、3−メチルブチル2−メチルブタノエート、2−メチルブチル2−メチルブタノエート、メチルp−t−ブチルフェニルアセテート、メチルブチレート、メチルシンナメート、メチルデカノエート、メチルヘプタノエート、メチルヘキサノエート、メチルイソブチレート、メチルイソバレレート、メチルラウレート、メチルN−2−メチル−3−(4−t−ブチルフェニルプロピリデン)アントラニレート、ミリスチン酸メチル、メチルノナノエート、メチルオクタノエート、パルミチン酸メチル、
4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセニルメチルアセテート、メチル2−メチルブチレート、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−イルアセテート、メチル4−メチルバレレート、メチル2−メチルペンタノエート、メチルフェノキシアセテート、2−メチル−3−フェニルプロパン−2−イルアセテート、メチル3−フェニルプロピオネート、メチルプロピオネート、2−メチルプロピルフェニルアセテート、メチルフェニルアセテート、2−メチル−3−フェニルプロパン−2−イルアセテート、メチルステアレート、メチル(p−トリルオキシ)アセテート、メチル9−ウンデセノエート、メチルバレレート、ミルテニルアセテート、ネリルアセテート、ネリルブチレート、ネリルイソブチレート、δ−ノナラクトン、γ−ノナラクトン、1,3−ノナンジオールジアセテート、ノニルアセテート、オクタヒドロクマリン、γ−オクタラクトン、1−オクテン−3−イルアセテート、1−オクテン−3−イルブチレート、オクチルアセテート、オクチルブチレート、オクチルイソブチレート、オクチルイソバレレート、オクチルオクタノエート、オクチルプロピオネート、オキサシクロヘプタデク−10−エン−2−オン、ω−ペンタデカラクトン、ペンチルアセテート、ペンチルブチレート、ペンチルヘキサノエート、ペンチルオクタノエート、フェネチルアセテート、フェネチルブチレート、フェネチルシンナメート、フェネチルヘキサノエート、フェネチルイソブチレート、フェネチルイソバレレート、フェネチル2−メチルブチレート、フェネチル2−メチルプロピオネート、フェネチルオクタノエート、フェネチルフェニルアセテート、フェネチルプロピオネート、フェノキシエチルプロピオネート、2−フェノキシエチル2−メチルプロピオネート、3−フェニル−2−プロペニルプロピオネート、3−フェニルプロピルアセテート、2−フェニルプロピルブチレート、2−フェニルプロピルイソブチレート、2−フェニルプロピルイソバレレート、ピペロニルアセテート、ピペロニルイソブチレート、プレニルアセテート、プロピルアセテート、プロピルブチレート、プロピルヘプタノエート、プロピルヘキサノエート、3−プロピリデンフタリド、プロピルイソブチレート、プロピルプロピオネート、プロピルフェニルアセテート、スクロースオクタアセテート、テルピニルアセテート、テルピニルブチレート、テルピニルイソブチレート、テルピニルプロピオネート、テトラヒドロフルフリルアセテート、テトラヒドロフルフリルブチレート、テトラヒドロフルフリルプロピオネート、テトラヒドロリナリルアセテート、2,6,6,8−テトラメチルトリシクロ[5.3.1.0(1.5)]ウデンカン−8−イルアセテート、
p−トリルアセテート、p−トリルイソブチレート、p−トリルフェニルアセテート、トリアセチン、トリブチルアセチルシトレート、トリブチリン、トリプロピオニン、3,5,5−トリメチルヘキシルアセテート、6−ウンデカラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−バレロラクトン、バニリンアセテート、バニリルイソブチレート、1−ビニル−2−(1−メチルプロピル)シクロヘキシルアセテート、ウィスキーラクトン、ブチルアルデヒド、シトロネラル、デカナール、シス−4−デセナール、トランス−4−デセナール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、3,7−ジメチルオクタナール、2−エチルブチルアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ヘプタナール、シス−4−ヘプテナール、ヘキサナール、ヒドロシンナムアルデヒド、イソブチルアルデヒド、3−(p−イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド、イソバレルアルデヒド、ラウリンアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、2−メチル−3−(p−イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド、2−メチルペンタナール、4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、4−メチルフェニルアセトアルデヒド、3−(メチルチオ)ブタナール、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)ブタナール、2−メチルウンデカナール、ノナナール、シス−6−ノネナール、オクタナール、フェニルアセトアルデヒド、2−フェニルプロピオンアルデヒド、3−フェニルプロピオンアルデヒド、プロピオンアルデヒド、p−トリルアセトアルデヒド、トリデカナール、2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、
2,6,10−トリメチル−9−ウンデカナール、7−ウンデセナール、8−ウンデセナール、9−ウンデセナール、10−ウンデセナール、バレルアルデヒド、アセトアニソール、1’−アセトナフトン、2’−アセトナフトン、アセトン、アセトフェノン、2−アセトキシ−2,5−ジメチル−3(2H)フラノン、2−アセチルシクロペンタノン、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチルインダン、7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルインダン、2−アセチル−2−チゾリン、6−アセチル−1,1,2,4,4,7−ヘキサメチルテトラリン、アリル−α−イオノン、ベンジリデンアセトン、2,3−ブタンジオン、2−sec−ブチルシクロヘキサノン、5−t−ブチル−3,5−ジニトロ−2,6−ジメチルアセトフェノン、ブチロフェノン、カンファー、2−デカノン、3−デカノン、3−デセン−2−オン、ジヒドロカルボン、ジヒドロ−β−イオノン、ジヒドロジャスモン、4,5−ジヒドロ−3(2H)−チオフェノン、2’,4’−ジメチルアセトフェノン、3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、3,5−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、2,6−ジメチル−4−ヘプタノン、1,3−ジフェニル−2−プロパノン、4−(1−エトキシビニル)−3,3,5,5−テトラメチルシクロヘキサノン、p−エチルアセトフェノン、エチルビニルケトン、ゲラニルアセトン、2,3−ヘプタンジオン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、3,4−ヘキサンジオン、3−ヘキサノン、4−ヘキセン−3−オン、2−ヘキシリデンシクロペンタノン、α−イオノン、β−イオノン、4−イソブチル−2,6−ジメチル−3,5−ジニトロアセトフェノン、イソホロン、6−イソプロピルデカヒドロ−2−ナフトン、シス−ジャスモン、リベスコン、4−メトキシアセトフェノン、4−(p−メトキシフェニル)−2−ブタノン、4’−メチルアセトフェノン、3−メチル−1,2−シクロヘキサンジオン、3−メチル−2−シクロヘキセン−1−オン、2−(2−(4−メチル−3−シクロヘキセン−1−イル)プロピル)シクロペンタノン、
3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルエチルケトン、2−メチル−3−ヘプタノン、5−メチル−2−ヘプテン−4−オン、6−メチル−5−ヘプテン−2−オン、5−メチル−α−イオノン、1−(2−メチル−5−イソプロピル−2−シクロヘキセニル)−1−プロパノン、4−メチル−2−ペンタノン、3−メチル−2−(2−ペンテニル)−2−シクロペンテン−1−オン、4−メチル−1−フェニル−2−ペンタノン、2−メチルテトラヒドロフラン−3−オン、2−メチルテトラヒドロチオフェン−3−オン、2−ノナノン、3−ノナノン、2−オクタノン、3−オクタノン、1−オクテン−3−オン、3−オクテン−2−オン、4−オキソイソホロン、2−ペンタデカノン、2,3−ペンタンジオン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、3−ペンテン−2−オン、1−フェニル−1,2−プロパンジオン、プロピオフェノン、プレゴン、2−トリデカノン、2,2,6−トリメチルシクロヘキサノン、4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−メチル−3−ブテン−2−オン、2−ウンデカノン、および6−ウンデカノンから好ましく選択される。さらに、本発明によれば、本発明の製品が少なくとも1種類、2種類、3種類、4種類、5種類または6種類またはそれを超える上述の香料を含むのが明らかに好ましい。
好ましい態様では、製品はある最少量の香油、すなわち製品全体に対して少なくとも0.05重量%、有利には少なくとも0.1重量%、かなり有利な様式では少なくとも0.15重量%、より有利な様式では少なくとも0.2重量%、さらに有利な様式では少なくとも0.25重量%、いっそうさらに有利な様式では少なくとも0.3重量%、極めて有利な様式では少なくとも0.35重量%、特に有利な様式では少なくとも0.4重量%、極めて特に有利な様式では少なくとも0.45重量%、かなり有利な様式では少なくとも0.5重量%、極めてかなり有利な様式では少なくとも0.55重量%、著しく有利な様式では少なくとも0.6重量%、高度に有利な様式では少なくとも0.65重量%、著しく有利な様式では少なくとも0.7重量%、格段に有利な様式では少なくとも0.75重量%、特別に有利な様式では少なくとも0.8重量%、卓越して有利な様式では少なくとも0.85重量%、特に少なくとも0.9重量%の香油を含む。
しかしながら、好ましい態様では、製品は比較的多量の香油、すなわち製品全体に対して少なくとも1重量%、有利には少なくとも2重量%、かなり有利な様式では少なくとも5重量%、より有利な様式では少なくとも10重量%、さらに有利な様式では少なくとも13重量%、いっそうさらに有利な様式では少なくとも14重量%、極めて有利な様式では少なくとも15重量%、特に有利な様式では少なくとも16重量%、極めて特に有利な様式では少なくとも17重量%、かなり有利な様式では少なくとも18重量%、極めてかなり有利な様式では少なくとも19重量%、特には少なくとも20重量%の香油を含む。このような製品は、例えばいわゆるアロマシャワージェルであり得る。
しかしながら、(香りが)強すぎる製品を回避するため、消費者製品中に極めて高い香油含量を実現することは少ない。むしろ、存在する香油量はは制限するのが望ましい場合が多い。従って、好ましい態様では、製品はある最大値の香油、すなわち製品全体に対して、15重量%以下、有利には10重量%以下、かなり有利な様式では9重量%以下、より有利な様式では8重量%以下、さらに有利な様式では7重量%以下、いっそうさらに有利な様式では6重量%以下、極めて有利な様式では5重量%以下、特に有利な様式では4.5重量%以下、極めて特に有利な様式では4重量%以下、かなり有利な様式では3.5重量%以下、特に3重量%以下の香油を含む。
また、存在する種々の香油の量を互いに適合させることが有利な場合もある。従って、異なる2種類の香油を含む好ましい態様によれば、香油2の対する香油1の比は、1/1より大きく、6/1より小さく、好ましくは5/1より小さく、有利には4/1より小さく、さらに有利な様式では3/1より小さく、いっそうさらに有利な様式では2/1より小さく、特には3/2より小さい。
好ましい態様では、これらの香油は、アミルシンナマル、アミルシンナミルアルコール、ベンジルアルコール、ベンジルサリチレート、シンナミルアルコール、シンナミル、シトラール、クマリン、オイゲノール、ゲラニオール、ヒドロキシシトロネラル、ヒドロキシメチルペンチルシクロヘキセンカルボキシアルデヒド、イソオイゲノール、アニシルアルコール、ベンジルベンゾエート、ベンジルシンナメート、シトロネロール、ファルネソール、ヘキシルシンナムアルデヒド、リリアール、d−リモネン、リナロール、メチルヘプチンカーボネート、3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、オークモス抽出物、ツリーモス抽出物由来の芳香を、8種類未満、有利には7種類未満、より有利な様式では6種類未満、再び有利な様式では5種類未満、さらに有利な様式では4種類未満、いっそうより有利には3種類未満、好ましくは2種類未満含み、特には含まない。
一般的な皮膚科学的知見によれば、特に、本発明の好ましい組成物である洗剤または洗浄剤では、適用濃度は皮膚アレルギーを誘発し得る量の芳香を含まないことはもちろんのこと、可能であれば第三者によりある特定の物質を避けることが望ましい場合がある。
本発明の目的にとって好ましい製品は、洗剤または洗浄剤、化粧組成物、接着剤、封止剤、被覆剤および空気清浄剤がある。
本発明の目的にとって好ましい製品はまた、いわゆる洗浄助剤であり得る。これは特に以下のものを含む。
(a)例えば、グリースリムーバーなどの部分処理剤。これらは主として部分的な油および/または色素汚れを(前)処理する働きをし、布製品に直接適用される。
(b)浸漬剤。これらはほとんどが、界面活性剤含量の低い、よりアルカリ性の助剤(約pH13まで)である。それらは汚れの場合には膨潤過程に有利に働き、汚れの付着を少なくする。
(c)染み抜き塩、液体漂白剤、洗浄促進剤などの個別の漂白剤。それらは洗剤添加物としてまたは前処理剤としてのいずれかで使用可能である。
(d)好ましくは、例えばシトレートおよび/またはゼオライトなどのビルダーと、例えばポリカルボキシレートなどの分散剤を含む個別の柔軟剤。
(e)個別の変色防止剤。
(f)各種染みに対する染み抜き剤。
本発明の目的にとって好ましい製品としてはまた後処理組成物がある。これは特に以下のものを含む。
(a)手触り改質剤または繊維コンディショナーとも呼ばれ、また乾燥機用ワイプに当たる繊維柔軟剤。
(b)洗濯物にはりと完全な形状を与える効果を持つランドリーストリップ。
(c)処理する布地の繊維構造を強化し、洗濯物に柔らかなはりないし実質的な糊付け感を持たせる効果を持つシェイプリンス(formspueler)。
(d)好ましくは最後のすすぎに加え、抗菌有効成分および好ましくは非イオン性界面活性剤を含む、衛生リンス。
(e)例えば噴霧して、アイロンをかけなくとも、例えば噴霧した後にまだ湿り気のある洗濯物を手で延ばせばある程度繊維が滑らかになる効果を持つアイロン助剤。
(f)(カーテンの)漂白度を高める目的を持ち、場合により繊維強化効果を持つ(カーテン)漂白剤。
(g)衣料の処理中(例えば、機械洗浄中)に、衣料を着用した時にヒトの皮膚に放出され、皮膚に利点をもたらし、かつ/または皮膚を保護する有効成分(例えば、オイル)を持たせる保護リンス。
(h)低塩水または完全に脱塩した水と、好ましくは保存剤および芳香を含む、スチームアイロン用のアイロン水。
(i)テキスタイルフレッシュナー、すなわち、例えばシクロデキストリンなどの好適な成分の助けにより、除去される匂いを封入することにより、あるいはまた例えばリシノール酸亜鉛などの他の有効成分により、多くの衣料から臭いを取り除く製品。
しかしながら、例えば洗剤または繊維柔軟剤などの、液体状および固体状の繊維製品処理剤が特に好ましい。従って、本発明の目的にとって好ましい製品は洗剤である。これらは特に以下のものを含む。
(a)標準的な洗剤(好ましくは、漂白剤、蛍光増白剤、酵素などを含む)。
(b)色物洗剤(本質的に漂白剤および蛍光増白剤を含まず、好ましくは変色防止剤、セルロースなどを含む)。
(c)軽質洗剤(本質的に漂白剤および蛍光増白剤を含まず、好ましくは低アルカリ性)。
(d)例えば、特に下記のような特殊な洗剤。
i)ウール洗剤(好ましくは漂白剤、蛍光増白剤、酵素を含まず、好ましくは中性pH)
ii)カーテン洗剤
iii)手洗い用洗剤
iv)例えば、下記のような付加的利益を有する洗剤
・臭い吸収剤を含む洗剤
・UV保護洗剤
・衛生洗剤
・イージーアイロン洗剤
・白黒洗濯物用の特殊洗剤
・好ましくは例えばアーモンド油、アロエ抽出物などの保護物質を含む敏感肌用洗剤
・芳香洗剤またはアロマ洗剤
好ましい洗浄剤としては、特に、手洗い用食器洗浄剤および機械用食器洗浄剤がある。
好ましい洗浄剤としては、とりわけ、トイレ洗浄剤またはWC洗浄剤、すなわち便器および小便器を洗浄するための製品があり、好ましくは、粉末、錠剤、成形体または液体、好ましくは、ジェルとして提供される。それらは界面活性剤などの他の慣用成分の他、ほとんどの場合で、石灰付着物またはいわゆる尿石を除去するために有機酸(例えば、クエン酸および/または乳酸)または硫酸水素ナトリウム、アミド硫酸またはリン酸を含む。
好ましい洗浄剤としてはまた、とりわけ、パイプ洗浄組成物または排水溝洗浄剤がある。これらは好ましくは、通常、毛髪、油脂、食品残渣、石鹸堆積物などのような有機物のパイプ詰まりを取り除く働きをする強アルカリ調製物である。AlまたはZn粉末の添加は、発泡効果を有するHガスを発生させる働きをする。可能性のある成分として、一般に、アルカリ、アルカリ塩、酸化剤および中性塩がある。微粉供給形では、硝酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムも存在するのが好ましい。液体状のパイプ洗浄組成物は次亜塩素酸塩も好ましく含むことができる。これらは酵素に基づく排水溝洗浄剤でもある。同様に酸性調製物も可能である。
好ましい洗浄剤としてはまた、とりわけ、万能または多目的洗浄剤がある。これらは、水分や湿気をぬぐい去ることができ、家庭用および商業用のあらゆる硬質面に汎用することができる洗浄剤である。基本的に、これらは中性または弱アルカリ性または弱酸性の製品、特に液体製品である。多目的洗浄剤は一般に界面活性剤、ビルダー、溶媒およびヒドロトロープ、色素、保存剤などを含む。
また特に殺菌多目的洗浄剤もある。これらは更に、抗菌活性成分(例えば、アルデヒド、アルコール、第四級アンモニウム化合物、両性界面活性剤、トリクロサン)を含む。
好ましい洗浄剤としてはまた、とりわけ、衛生洗浄剤がある。これらは浴室やトイレの洗浄用の製品である。アルカリ衛生洗浄剤は油脂汚れに好ましく使用され、酸性衛生洗浄剤は主として尿石付着物を除去するために用いられる。衛生洗浄剤はまた有利には、顕著な殺菌効果を有し、特に、強アルカリ性の塩素含有衛生洗浄剤である。
好ましい洗浄剤としてはまた、とりわけ、オーブン洗浄剤およびグリル洗浄剤があり、これらは有利にはジェルまたは発泡スプレーの形態で提供される。これらは一般に、焼け焦げた、または炭化した食品残渣を除去する働きをする。好ましくは、オーブン洗浄剤は、例えば、水酸化ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、2−アミノエタノールで強アルカリ性にする。さらに、それらは通常、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤、水溶性溶媒および場合によってポリカルボキシレート、カルボキシメチルセルロースなどの増粘剤を含む。
好ましい洗浄剤としてはまた、とりわけ、金属洗浄剤がある。これらは、ステンレス鋼または銀などのある種の金属のための洗浄剤である。ステンレス鋼洗浄剤は、酸(好ましくは、3重量%まで、例えば、クエン酸、乳酸)、界面活性剤(特に5重量%まで、好ましくは、非イオン性および/またはアニオン性界面活性剤)、水の他、好ましくは、油脂含有の汚れを除去するための溶媒(好ましくは、15重量%まで)、並びに例えば増粘剤および保存剤などの他の物質も含む。また、好ましくはステンレス鋼表面のつや出しのために製品に微細な研磨剤も含める。また、銀洗浄剤は好ましくは酸性とする。それらは好ましくは、特に硫化銀の黒い付着物を除去するために錯化剤(例えば、チオ尿素、チオ硫酸ナトリウム)を含む。典型的な供給形態は洗浄布、浸漬剤、ペースト、液体である。銅および非鉄洗浄剤(例えば、真鍮および青銅用)は、暗い変色(酸下層)を除去する働きをする。一般にこれらは、(好ましくは、アンモニアで)弱アルカリ性とし、一般に、研磨剤および好ましくはアンモニウム石鹸および/または錯化剤も含む。
好ましい洗浄剤としてはまた、とりわけ、ガラスクリーナーおよびウインドウクリーナーがある。これらは好ましくは、特にガラス表面から油脂含有の汚れを除去する働きをする。それらは好ましくは、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤(特に5重量%まで)、アンモニアおよび/またはエタノールアミン(特に1重量%まで)、エタノールおよび/または2−プロパノール、グリコールエーテル(特に10〜30重量%)、水、保存剤、色素、曇り防止剤などの物質を含む。
好ましい洗浄剤としてはまた、とりわけ、あらゆる特殊洗浄剤、例えば、ガラスセラミック製のホブ用のもの、また、カーペットまたは室内装飾品洗浄剤および汚れ落とし剤がある。
本発明の好ましい製品はカーケア製品である。好ましいカーケア製品としては、とりわけ、塗料保存剤、塗料つや出し剤、塗料洗浄剤、洗剤保存剤、洗車シャンプー、洗車およびワックス製品、装飾金属用つや出し剤、装飾金属用保護被膜、プラスチック洗浄剤、タールリムーバー、ウインドウクリーナー、エンジンクリーナーなどがある。
好ましくはフィルム、バンドまたはスティックの形態の接着剤または封止剤もまた、有利には溶媒含有液(一相または多相)と同様に、有利には被覆剤がそうであり得るように、本発明の組成物に列挙されてもよい。
好ましい化粧組成物は好ましくは以下のものである。
(a)スキンケア用化粧組成物、特に、入浴調製物、皮膚洗浄・クリーニング組成物、スキンケア組成物、眼用化粧品、リップケア組成物、ネイルケア組成物、個人用衛生組成物、フットケア組成物
(b)特殊な効果を有する化粧組成物、特に、光保護組成物、皮膚日焼け用組成物、脱色素組成物、消臭剤、制汗剤、除毛組成物、ひげ剃り用組成物、香り組成物
(c)デンタルケア用化粧組成物、特に、デンタルケア・オーラルケア用組成物、義歯ケア組成物、入れ歯洗浄剤、入れ歯接着剤
(d)ヘアケア用化粧組成物、特に、洗髪組成物、ヘアケア組成物、ヘアセット組成物、ヘアシェーピング組成物、毛染め剤
本発明の消費者製品、特に化粧組成物の好ましい成分は、それらの機能により規定することができる。もちろん、いくつかの成分は多機能である場合もある。本発明の消費者製品、好ましくは化粧品の好ましい成分は以下のものであり得る。
a)吸収剤
これらは、好ましくは水溶性および/または油溶性の溶解された物質または微細な物質を吸収する働きをする。
b)抗菌物質
これらは、一般に例えば皮膚上および口腔中の微生物の活性を抑えるために製品に添加することができる。
c)抗酸化剤
これらは、酸化などの酸素により誘発される反応を防ぐよう働かせ、製品の保存寿命を延長する、すなわち、製品の品質を保持することを意図する。
d)制汗剤
これらは、好ましくは化粧品に用い、発汗を抑える。
e)消泡剤
これらは、例えば製造中の消泡、または最終製品に過度に気泡形成が起こる傾向を抑えるために添加することができる。
f)ふけ取り有効成分
これらは、ふけの形成を打ち消し得るので、主としてヘアケア製品に用いられる。
g)帯電防止剤
これらは、例えば、ヘアケア製品の適合助剤である。これらは、一般に対象、例えば髪の表面の静電気帯電を軽減する。従って、極めて容易に髪をとかすことができる。
h)結合剤
これらは、例えば、化粧組成物などの微粉製品の密着を確保するものである。
i)生物起源の物質
これらは、例えば緑茶抽出物などのある種の植物成分である。これらは、製品に対応する生物材料に関連するある種の望ましい特性を付与するか、またはさらに既存の特性を改良する、もしくは望ましくない特性を抑制する、もしくはできる限り軽減することを意図する。
j)漂白剤
これらは、例えば、髪または皮膚の色調を明るくする働きをする。
k)キレート剤
これらは、例えば、金属イオンとの錯体を形成するために化粧組成物に加えられ、それにより、例えば組成物の安定性および/または外観を操作する。
l)脱臭剤/制汗剤
これらは、不快な体臭の生成の防止または軽減に寄与し得る。これらは、このような臭いを隠し、場合によっては発汗を軽減することができる。
m)皮膚軟化剤
化粧品分野では、これらは、例えば、皮膚を軟らかく、滑らかにする働きを持つ。
n)乳化剤
これらは、水と油などの互いに不混和性の液体を好ましくは安定に分配することのできる界面活性物質である。
o)エマルション安定剤
これらは、なおさらに乳化の過程を補助し(乳化剤と比較)、そのようにしてさらに製品の安定性および保存寿命を改良することはできる。
p)除毛剤
これらは、好ましくは体毛の選択的除去のための働く。
q)保湿剤
これらは、皮膚の水分の保持または回復、および皮膚の乾燥の防止に寄与し得る。
r)皮膜形成剤
これらは、例えば化粧組成物において、表面、好ましくは皮膚、毛髪または爪に保護、安定化皮膜を形成させることができる。
s)染料
これらは、例えば、製品の着色を行うため、または間接的な対象の着色、例えばヘアカラーを行うための化粧品に加えられる。
t)保存剤
これらは、例えば、微生物(細菌、真菌、酵母)の有害な作用から保護し、組成物の分解を回避するために化粧組成物に加えられる。
u)腐食防止剤
これらは、例えば、化粧組成物のパッケージングの腐食、またはそうでなければ組成物と直接接触するようになる部分の腐食を防ぐ働きをし得る。
v)溶媒
これらは、例えば、液体化粧調製物の基本であり、または固体製品の構成要素としても使用可能である。
w)オーラルケア物質
これらは、歯および歯茎のケアに働き得る。
x)酸化剤
これらは、酸化により、別の物質の化学的性質を変化させる働きをし得る。
y)pH調整剤/緩衝物質
化粧品では、例えば、これらは、望ましいpHを確立し、かつ/または安定化させる働きをし得る。
z)還元剤
これらは、レドックス反応により別の物質の化学的性質を変化させることができる。
aa)研磨剤
これらは、例えば歯の機械的洗浄を補助するため、または歯の輝きを高めるために、種々の(身体)表面から物質を除去する働きをし得る。
bb)界面活性剤/洗浄活性物質
これらは、洗浄目的で働く界面活性化合物である。
cc)噴射ガス
これらは、例えば化粧組成物などの製品と共に耐圧容器中に加圧して封入され、脱圧時に内容物を噴射するためのガス物質である。
dd)乳白剤
これらは、好ましくは、可視光または近可視光に対して不透過性とするために、透明または半透明製品に加えることができる。
ee)UV吸収剤/フォトフィルター物質
これらは、ある種の紫外線を除去することができ、そのようにして例えば早期の光誘導性加齢から、また、日焼けから皮膚を保護することができる。
ff)変性剤
これらは、例えば組成物を不快とするためのエタノールを含む化粧組成物に加える。
gg)粘度調節剤
これらは、製品の粘度を高めたり、低めたりすることができる。
好ましい態様によれば、本発明の製品、好ましくは化粧組成物には上述の成分が存在し得る。
本発明によれば、ある種の香料が製品中、好ましくはある種の製品中に存在するのが極めて有利であり得る。
本発明の製品が、ガラキソリド(Galaxolide)、ジヒドロミルセノール、4−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、γ−イソ−メチルイオノン、テトラヒドロリナロール、ヘキシルシンナムアルデヒド、リリアール、リナロール、アミルシンナムアルデヒド、6−メチル−γ−イオノン、メチルオレエート、ネリルアセテート、15−ペンタデカラクトン、フェノキシエチルイソブチレート、フェニルエチルメタノエート、a−ピネン、b−ピネン、ローズオキシド、サビネン、アネトール、2−ヒドロキシペンチルベンゾエート、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノン、シクラメンアルデヒド、a−ダマスコン、デカナール、ジシクロペンタジエンアルコール、アリルシクロヘキシルプロピオネート、イソボルニルアセテート、ボルニルアセテート、ジヒドロメチルジャスモネート、ユーカリプトール、n−ドデカノール、エチルパルミテート、ゲラニオールアセテート、ヘキシルアセテート、n−ヘキシルサリチレート、a−イオノン、l−リモネン、メチルパルミテート、2−ナフチルメチルケトン、イソプロピルミリステート、ローズフェノン、a−テルピネオール、スチラリルアセテート、ツジョプセン、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、d−リモネン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、シトロネロール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、カリオフィレン、エチルステアレート、トナリド、2,4−ヘキサジエナール、メタノアズレン、メチルラウレート、メチルミリステート、2−メチルウンデカナール、ミルセン、ノナナール、酢酸ノピル、15−ペンタデカラクトン、β−フェランドレン、3−フェニル−2−メチルプロペン、ローズアセテート、トラセオリド、ウィドレンおよび/またはd−リモネンの群から選択される少なくとも1種類の香料、好ましくは2種類、3種類またはそれを超える香料を含むのが好ましい態様に当たる。
ここで、これらの香料は、最も好ましくは、メチルオレエート、メチルパルミテート、メチルラウレート、ユーカリプトール、ジヒドロメチルジャスモネート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジフェニルエーテル、ヘキシルシンナムアルデヒド、リリアール、リナロール、メチルオレエート、メチルミリステート、d−リモネン、ジヒドロミルセノール、4−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、a−ダマスコン、a−テルピネオール、トナリド、ガラキソリド、ドデカノール、イソプロピルミリステート、γ−イソメチルイオノン、イソボルニルアセテート、ボルニルアセテート、6−メチル−γ−イオノンおよび/またはテトラヒドロリナロールである。
芳香ジヒドロミルセノールは、とりわけ、好ましくは固体中、好ましくは微粉製品中、特には洗剤および機械洗浄用洗剤中に存在する。芳香d−リモネンは、好ましくは液体製品中、好ましくはゲル様製品中、特には洗浄剤中に存在し得る。上記の態様は、本発明の製品が洗剤または洗浄剤である場合に極めて好ましい。
本発明の製品が、ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、タンジェリン油、ジメチルアントラニレート、アルデヒドc11.(en)、アリルアミルグリコレート、シクロベルタル、カロン、スチロリルアセテート、エチルリナロール、イソボルニルアセテート、ユーカリ油(グローバラス)、アルデヒドC12、ダイナスコン10、リモネン、オレンジ油、エチル2−メチルブチレート、テトラヒドロリナロール、ウンデカベルトール、アルデヒドc10、スチロリルアセテート、Otbca、ウォーターフルーツベース、シトロニトリルの群から選択される少なくとも1種類の香料、好ましくは2種類、3種類またはそれを超える香料を含むのが好ましい態様に当たる。このような香料は「さわやか」という香りの印象を助けるのに特に有利である。
本発明の製品が、アルデヒドC14、γ−デカラクトン、シクラメンアルデヒド、リリアール、トロエナン、カントキサール、シトロネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、ジヒドロフロリフォン類、Dmbca、フェニレート、フェニルエチルイソブチレート、ローズオキシド、ジャスメリア、ヘキシルシンナムアルデヒド(α)、β−イオノン、イラン、シクロヘキシルサリチレート、ヘキセニルサリチレート(シス−3)、サンデリス、サントバール、バクダノール、グアヤク油、イソEスーパー、チンベロール(フォルテ)、ノルリンバノール(Norlimbanol)、アンブロキサン、シンナミルアルコール、シクロペンタデカノリド、ニルバノール、ジャバノール、アルデヒドC11、ハバノリド、マルトール、ベンジルアセトン、クマリン、ベンジルサリチレート、メロナール、ガルバナム(油)、エチルバニリン、コアボン類、Ptbca25シス、へジオン、リリアール、ジヒドロフロリフォン類、イソラルデインの群から選択される少なくとも1種類の香料、好ましくは2種類、3種類またはそれを超える香料を含むのが好ましい態様に当たる。このような香料は「ケア」という香りの印象を助けるのに特に有利である。このようなケアという印象を持つ香料を含む香油は、好ましくは、ベントナイト含有担体材料に適用される。すぐ前に述べたような「さわやか」という香りの印象を補助する芳香を、すぐ前に述べたような「ケア」という印象を補助するものと組み合わせるのが特に有利であり得る。
特に好ましい製品としてまた空気清浄剤がある。このような製品は揮発性物質と、ほとんどの場合、有利には極めて少量でもいやな臭いを隠すことができる、よい香りの物質を含む。リビング空間の空気清浄剤は、針葉樹油、柑橘油、ユーカリ油、ラベンダー油などの、特に天然および合成精油を例えば50重量%までの量で含む。エアゾールとして、それらはむしろ、いっそう好ましくは、アセトアルデヒド(特に<0.5重量%)、イソプロピルアルコール(特に<5重量%)、鉱油(特に<5重量%)および噴射ガスなどの物質の代わりに少量、例えば5重量%未満または2重量%未満の精油を含む。他の投与形態としては、スティックおよびブロックがある。それらの製造では、好ましくは精油のゲル濃縮物を用いる。さらに、さらなる成分が可能な場合は、ホルムアルデヒド(保存のため)およびクロロフィル(好ましくは<5重量%)を加えることができる。
しかしながら、空気清浄剤はリビング空間に限定されないばかりか、自動車、食器棚、食器洗浄機、冷蔵庫、靴も意図され、掃除機での適用もあり得る。家庭では(例えば、食器棚)、臭気改良剤の他、殺菌薬も用いられ、殺菌剤は好ましくはリン酸カルシウム、タルク、ステアリンおよび精油を、例えば小袋の形態で含む。
本発明の組成物は、対象物、表面または空間、好ましくは繊維織物、家庭内の表面、靴、ゴミ箱、リサイクル容器、空気、比較的大きな家庭用電気器具、ネコの敷物、ペット、ペットの寝床、特に布製品、カーペット、敷物材料、カーテン、メッシュカーテン、装飾家具、ベッド、テント、寝袋、車のシート、車のカーペット、車の繊維内装、棒の表面、壁、床、浴室面、キッチン面、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、食器洗浄機、回転式乾燥機、オーブンおよび電子レンジの芳香付けに、直接または間接的に用いることができる。これに関してこの組成物は所望の形態で適用することができ、例えばスプレーアプリケーターによりスプレーすることができる。
さらに好ましい態様によれば、この香油は以下の群から選択される物質を含むことができる。
・果実、果実部分および/または他の植物部分、好ましくはハーブのエッセンス、それから得られる薬物、香油、好ましくはテルペン不含油および/または
・人工エッセンス、好ましくは合成香料および/またはフレーバー由来のもの、特に好ましくは、バニリン、メントール、ジアセチルおよび/またはユーカリプトールおよび/または
・アロマ、好ましくは、精油、アニス油、スターアニス油、ビターアーモンド油、ユーカリ油、ウイキョウ油、ペパーミント油、レモン油、冬緑油、クローブ油、メントールおよび/またはキャラウェイ油および/または
・エステル型の合成芳香化合物、好ましくは、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネートおよび/またはベンジルサリチレートおよび/または
・エーテル型の合成芳香化合物、好ましくは、ベンジルエチルエーテルおよび/または
・アルデヒド型の合成芳香化合物、好ましくは、8〜18の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアールおよび/またはブルゲオナールおよび/または
・ケトン型の合成芳香化合物、好ましくは、イオノン、イソメチルイオノンおよび/またはメチルセドリルケトンおよび/または
・アルコール型の合成芳香化合物、好ましくは、アネトール、シトロネルシトロネロール、オイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよび/またはテルピネオールおよび/または
・炭化水素型の合成芳香化合物、好ましくはテルペン類、好ましくはリモネンおよびピネンおよび/または
・植物源由来の天然芳香混合物、好ましくは、マツ、柑橘、ジャスミン、パチョリ、バラまたはイランイラン油、クラリーセージ油、カモミール油、クローブ油、メリッサ油、ミント油、シンナモン葉油、リンデン花油、杜松子油、ベチベル油、乳香油、ガルバヌム油、ラブダナム油、オレンジ花油、ネロリオール、オレンジ皮油および/またはビャクダン油。
意図される特定の使用によって、芳香、すなわち香油構成成分の放出を加速または遅延させることが有利な場合がある。例えば、本発明の組成物を洗濯液または洗浄液に用いた場合、放出を遅延させるのが有利である。それは、このような場合、芳香が処理された物品上に完全に展開することのみが望ましいことだからである。
しかしながら、例えば硬質面を洗浄する場合には、芳香または香油は洗浄工程の間、本質的に均一な速度で展開することが望ましい場合もある。
これらの目的では、香油は担体物質と組み合わせることができるか、または担体物質に組み込むことができ、これは好ましい態様に相当する。
芳香または香油にとって好適な担体物質は好ましくは、ポリマー、シロキサン、有機基で変性されたシリコーン含有化合物、ベタイン、パラフィン、界面活性剤、特に、エトキシル化脂肪アルコール、脂肪酸、シリコーン油および/または脂肪アルコール、好ましくは、親油性物質(融点が25℃より高い親油性物質が特に好ましい)からなる群から選択され得る。
本発明に従って使用可能な芳香および香油のための、本発明に従う特に好適である担体物質は、ワックス、パラフィン、ポリアルキレングリコールなどからなる群から選択される溶融性または軟化性物質である。これらの溶融性または軟化性物質は約45℃〜約75℃の間の融点を持つ。本発明の場合では、これは、融点が示されている温度範囲内にあることを意味するものであって、その融点の範囲を表すものではない。
「ワックス」は、通常、40℃を超える温度で分解無く融解する一連の天然または合成物質を意味すると理解され、融点よりもやや高い温度であっても、比較的低粘度で、糸引きがない。ワックスは温度依存性の高いコンシステンシーおよび溶解度を有する。ワックスはその起源によって、天然ワックス、化学変性ワックスおよび合成ワックスの3群に分類される。
天然ワックスとしては例えば、カンデリラ蝋、カルナウバ蝋、木蝋燭、アフリカハヤガネ蝋、コルク蝋、グアルマ蝋、コメヌカ蝋、サトウキビ蝋、オーリクリー(ouricury)蝋、またはモンタン蝋などの植物蝋、蜜蝋、セラック蝋、鯨蝋、ラノリン(羊毛蝋)、または尾蝋などの動物蝋、セレシンまたはオゾケライト(地蝋)などの無機蝋、あるいは石油、パラフィン蝋または微晶質蝋などの石油化学蝋が挙げられる。
化学変性蝋としては、例えば、モンタンエステルワックス、サッソールワックスまたは水添ホホバ油が挙げられる。
合成ワックスは、一般にポリアルキレンワックスまたはポリアルキレングリコールワックスを意味すると理解される。冷却により固化する物質として使用可能な溶融性または軟化性物質は、軟化点に関して示されている要件を満たす他種の物質に由来する化合物でもある。好適な合成化合物は例えばフタル酸の高級エステル、特に、Unimoll(登録商標)66(Bayer AG)の名称で市販されているジシクロヘキシルフタレートであることが分かっている。また、低級カルボン酸および脂肪アルコール、例えば、Cosmacol(登録商標)ETLP(Condea)の名称で市販されているジミリスチルタルタレートから合成的に製造されるワックスも好ましい。これに対し、低級アルコールと天然源からの脂肪酸との合成または部分合成エステルも使用可能である。この物質種としては例えば、Tegin(登録商標)90(Goldschmidt)、モノステアリン酸グリセロールパルミテートが挙げられる。同様にセラック、例えばShellack−KPS−Dreiring−SP(Kalkhoff GmbH)も、本発明に従い溶融性または軟化性物質として使用可能である。
本発明の目的では、ワックスとして、いわゆるワックスアルコールも含む。ワックスアルコールは比較的分子量が高く、一般に約22〜40個の炭素原子を有する水に不溶な脂肪アルコールである。これらのワックスアルコールは例えば、多くの天然ワックスの主要な構成要素として比較的高分子量の脂肪酸のワックスエステル(ワックス酸)の形態で存在する。ワックスアルコールの例としては、リグノセリルアルコール(1−テトラコサノール)、セチルアルコール、ミリスチルアルコールまたはミリシルアルコールがある。使用可能なさらなる溶融性および軟化性物質としては羊毛蝋アルコールがあり、トリテルペノイドアルコールおよびステロイドアルコール、例えば、ラノリンを意味するものと理解され、例えば商標Argowax(登録商標)(Pamentier & Co)として市販されている。同様に溶融性または軟化性物質の構成要素として少なくとも比例的に使用可能なものとしては、本発明では、脂肪酸グリセロールエステルまたは脂肪酸アルカノールアミド、また、所望により、水に不溶であるか、または水に難溶性のポリアルキレン グリコール化合物がある。
特に好ましい溶融性または軟化性担体物質としては、ポリエチレングリコール(PEG)および/またはポリプロピレングリコール(PPG)からなる群から選択されるものがあり、分子量が1500〜36,000の間であるポリエチレングリコールが好ましく、分子量が2000〜6000のものが特に好ましく、分子量が3000〜5000のものが特に好ましい。可塑的変形性材料がポリエチレングリコール(PEG)および/またはポリプロピレングリコール(PPG)の少なくとも1種類の物質を含むことを特徴とする対応する方法が好ましい。
ここで、単一の溶融性または軟化性物質としてプロピレングリコール(PPG)および/またはポリエチレングリコール(PEG)を含む物質が特に好ましい。本発明に従って使用可能なポリプロピレングリコール(略称PPG)は、下記一般式を満たす(nは10〜2000の間の値である)プロピレングリコールのポリマーである。好ましいPPGはnの値が17〜約170の間に相当する1000〜10,000の分子量を有する。
ポリマー保持物質として本発明に従って好ましく使用できるポリエチレングリコール(略称PEG)はここでは、一般式:H−(O−CH−CH−OH(式中、nは20〜約1000の間の値である)を満たすエチレングリコールのポリマーである。上述の好ましい分子量範囲は、ここでは式VIのN値の好ましい範囲30〜820、特に34〜818、特に好ましくは40〜150、特に45〜136、よりいっそう好ましくは70〜120、特には68〜113に相当する。
よって、本発明のさらに好ましい態様によれば、本発明の製品は保持された芳香または香油を含み、この保持物質は好ましくは、ポリマー、シロキサン、有機基で変性されたシリコーン含有化合物、ベタイン、パラフィン、界面活性剤、特にエトキシル化脂肪アルコール、脂肪酸、シリコーン油および/または脂肪アルコール、好ましくは親油性物質からなる群から好ましく選択され、融点が25℃より高い親油性物質が特に好ましい。
本発明の製品のさらに好ましい態様によれば、保持された香油の場合には、香油と保持物質の比は、20:1〜1:10、好ましくは5:1〜10:1、好ましくは3:1の範囲である。
さらなる好ましい態様では、本発明に従って用いられる溶融性および軟化性保持物質は主としてパラフィンワックスを含む。これは、存在する全溶融性または軟化性物質の少なくとも50重量%、好ましくはそれ以上がパラフィンワックスからなることを意味する。パラフィンワックス含量は(溶融性または軟化性物質の総量に対して)約60重量%、約70重量%または約80重量%であるのが特に適しており、例えば90重量%を超えるようなさらに高い画分が特に好ましい。本発明の特定の態様では、少なくとも1つの物質の溶融性または軟化性物質の全量が、もっぱらパラフィンワックスからなる。
本発明では、パラフィンワックスは加水分解性基を含まないことから、(例えばワックスエステルの場合に予測されるような)アルカリ洗浄組成物の環境でワックスの加水分解が起こらないという点で、他の特定の天然ワックスに優る利点がある。
パラフィンワックスは、主としてアルカンと、イソアルカンおよびシクロアルカンの少量とからなる。本発明に従って使用可能なパラフィンは好ましくは、本質的に融点が70℃より高い、特に好ましくは60℃より高い構成要素を含まない。パラフィン中の高融点アルカン画分は、洗浄組成物液の温度がこの融点より低ければ、洗浄面または洗浄物品上に望ましくないワックス残渣が残る場合がある。この種のワックス残渣は一般に洗浄面の美観を損ねるので避けるべきである。
好ましい処理のための溶融性または軟化性保持物質または保持物質混合物は、融点範囲が50℃〜60℃の少なくとも1つのパラフィンワックスを含み、好ましい方法は、変形性物質が50℃〜55℃の融点範囲を有するパラフィンワックスを含むことを特徴とする。
香油とともに用いるのに好ましい保持物質はまた、水溶性ポリマーの群からも選択することができ、そのうち最も重要なものだけを挙げると、水溶性非イオン性ポリマー(ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルエステルコポリマー、セルロースエーテル);水溶性両性ポリマー(アルキルアクリルアミド/アクリル酸コポリマー、アルキルアクリルアミド/メタクリル酸コポリマー、アルキルアクリルアミド/メチルメタクリル酸コポリマー、アルキルアクリルアミド/アクリル酸/アルキルアミノアルキル(メタ)アクリル酸コポリマー、アルキルアクリルアミド/メタクリル酸/アルキルアミノアルキル(メタ)アクリル酸コポリマー、アルキルアクリルアミド/メチルメタクリル酸/アルキルアミノアルキル(メタ)アクリル酸コポリマー、アルキルアクリルアミド/アルキルメタクリレート/アルキルアミノエチルメタクリレート/アルキルメタクリレートコポリマー);不飽和カルボン酸のコポリマー、カチオン誘導体化不飽和カルボン酸、所望により、さらなるイオン性または非イオン性モノマー;水溶性双性イオン性ポリマー(アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロリド/アクリル酸コポリマーおよびそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウムクロリド/メタクリル酸コポリマーおよびそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、メタクロイルエチルベタイン/メタクリレートコポリマー);水溶性アニオン性ポリマー(ビニルアセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、アクリル酸/エチルアクリレート/N−tert−ブチルアクリルアミドターポリマー、ビニルエステルのグラフトポリマー、アクリル酸またはメタクリル酸のエステル単独または混合物、クロトン酸、アクリル酸またはメタクリル酸とポリアルキレンオキシドおよび/またはポリアルキレングリコールとの共重合物);グラフトおよび架橋コポリマー(a)非イオン型の少なくとも1つのモノマー、b)イオン型の少なくとも1つのモノマー、c)ポリエチレングリコールおよびd)架橋剤の共重合からのもの);
以下の各3群a)不飽和アルコールおよび短鎖飽和カルボン酸のエステルおよび/または短鎖飽和アルコールおよび不飽和カルボン酸のエステル、b)不飽和カルボン酸、c)長鎖カルボン酸および不飽和アルコールのエステルおよび/または飽和または不飽和、直鎖または分枝C8−18−アルコールからなる群から選択されるカルボン酸のエステルの少なくとも1つのモノマーの共重合により得られるコポリマー;クロトン酸、ビニルアセテートおよびアリルまたはメタリルエステルのターポリマー;a)クロトン酸またはアリルオキシ酢酸、b)ビニルアセテートまたはビニルプロピオネート、c)分枝アリルまたはメタリルエステル、d)ビニルエーテル、ビニルエステルまたは直鎖アリルまたはメタリルエステルのテトラポリマーおよびペンタポリマー;エチレン、ビニルベンゼン、ビニルメチルエーテル、アクリルアミドおよびその水溶性塩からなる群から選択される1以上のモノマーを用いたクロトン酸コポリマー;ビニルアセテート、クロトン酸およびx位で分枝した飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエステルのターポリマー;水溶性カチオン性ポリマー(第四級化セルロース誘導体、第四級基を有するポリシロキサン、カチオン性グアー誘導体、ポリマージメチルジアリルアンモニウム塩およびアクリル酸およびメタクリル酸のエステルおよびアミドとのそのコポリマー、ビニルピロリドンとジアルキルアミノアクリレートおよびジアルキルアミノメタクリレートの第四級化誘導体とのコポリマー、ビニルピロリドン−メトイミダゾリニウムクロリドコポリマー、第四級化ポリビニルアルコール、INCI名Polyquaternium 2、Polyquaternium 17、Polyquaternium 18およびPolyquaternium 27として示されるポリマーである。本発明の目的での水溶性ポリマーの形態における担体物質は、室温で水中2.5重量%を超える溶解度のポリマーである。本発明によれば、保持物質は単独または混合して使用することができる。
従って、好ましい態様によれば、本発明の組成物は保持された香油を含む。
さらなる好ましい態様によれば、本発明の製品、例えば、特に、洗浄組成物、ケア組成物またはクリーニング組成物は、有利にはアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、酸性化剤、アルカリ性化剤、折り目防止化合物、抗菌物質、抗酸化剤、再付着防止剤、帯電防止剤、ビルダー物質、漂白剤、漂白促進剤、漂白安定剤、漂白触媒、アイロン助剤、共ビルダー、防しわ剤、電解質、酵素、着色防止剤、着色剤、染料、色移り防止剤、蛍光剤、殺真菌剤、殺菌剤、臭気複合物質、助剤、ヒドロトロープ、すすぎ助剤、錯化剤、保存剤、腐食防止剤、蛍光増白剤、芳香担体、パール化剤、pH調整剤、疎化剤・含浸剤、ポリマー、膨潤および滑り防止剤、発泡防止剤、層状シリケート、防汚物質、銀保護剤、シリコーン油、UV保護物質、粘度調節剤、増粘剤、変色防止剤、黒ずみ防止剤、ビタミンおよび/または繊維柔軟剤からなる群から選択される、少なくとも1つの、好ましくは2つのまたはそれを超える活性成分、特に洗浄活性成分、ケア活性成分および/またはクリーニング活性成分を有する。
本発明の目的では、特に断りのない限り、本発明の製品に関する重量%のデータは、本発明の製品の総重量に対するものである。本発明の製品、消費者製品および組成物とは、特に断りのない限り同義で用いられる。
本発明の組成物中の個々の成分の量は、各場合において、対象とする組成物の意図する用途により規定され、当業者ならばそれら成分の使用量の範囲を知っているか、または関連の技術文献からそれらが分かる。例えば、選択された界面活性剤含量は本発明の組成物の意図する使用によって高くても低くてもよい。例えば洗濯洗剤の界面活性剤含量は、通常は例えば10〜50重量%の間、好ましくは12.5〜30重量%の間、特には15〜25重量%の間であり得るが、例えば機械食器洗浄用洗剤は、通常0.1〜10重量%の間、好ましくは0.5〜7.5重量%の間、特には1〜5重量%の間の界面活性剤を含み得る。
以下、本発明の組成物の好ましい成分をさらに詳しく説明する。好ましくは、本発明の製品中にはアニオン性界面活性剤が存在する。用いるアニオン性界面活性剤は、例えば、スルホネート型およびスルフェート型のものである。スルホネート型の好適な界面活性剤は、好ましくは、例えば、末端または内部二重結合を有するC12−18−モノオレフィンから、三酸化硫黄ガスによるスルホン化とそのスルホン化生成物のその後のアルカリ加水分解または酸加水分解により得られるような、C9−13−アルキルベンゼンスルホネート、オレフィンスルホネート、すなわち、アルケンスルホネートおよびヒドロキシアルカンスルホネートおよびジスルホネートの混合物である。C12−18−アルカンから、例えば、その後に加水分解と中和を伴うスルホクロロ化またはスルホキシド化により得られるアルカンスルホネートも好適である。α−ポリヒドロキシ脂肪酸のエステル(エステルスルホネート)、例えば、水添ココナッツ、パーム核または獣脂脂肪酸のα−スルホン化メチルエステルも好適である。
さらなる好適なアニオン性界面活性剤として、硫酸化脂肪酸グリセロールエステルがある。脂肪酸グリセロールエステルは、1〜3molの脂肪酸を用いたモノグリセロールのエステル化による製造で、または0.3〜2molのグリセロールを用いたトリグリセリドのエステル交換で得られるような、モノエステル、ジエステルおよびトリエステル、ならびにその混合物を意味するものと理解される。ここで好ましい硫酸化脂肪酸グリセロールエステルは、6〜22個の炭素原子を有する飽和脂肪酸、例えばカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはベヘン酸の硫酸化生成物である。
好ましいアルキル(アルケニル)スルフェートは、例えばココナッツ脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコールまたはステアリルアルコールなどのC12−C18−脂肪アルコール、またはC10−C20−オキソアルコールの硫酸半エステル、あるいはこれらの鎖長を有する第二級アルコールの半エステルの、アルカリ金属塩、特に、ナトリウム塩である。また、石油化学に基づいて製造される合成直鎖アルキル基を含み、脂肪化学原料に基づく同等の化合物に類似した分解挙動を有する、上記鎖長のアルキル(アルケニル)スルフェートも好ましい。洗浄という点からは、C12−C16−アルキルスルフェートおよびC12−C15−アルキルスルフェート、およびC14−C15−アルキルスルフェートが好ましい。DAN(登録商標)の名称でShell Oil Companyの市販品として得られる2,3−アルキルスルフェートも好適なアニオン性界面活性剤である。
また、平均3.5molのエチレンオキシド(EO)を含む2−メチル分枝C9−11−アルコールまたは1〜4EO含有C12−18−脂肪アルコールのような、1〜6molのエチレンオキシドでエトキシル化された直鎖または分枝C7−21−アルコールの、硫酸モノエステルも好ましい。その高い発泡挙動のため、それらは特に洗浄組成物に、好ましくは比較的少量でのみ、例えば1〜5重量%の量で用いられる。
さらなるアニオン性界面活性剤として、塩基性触媒の存在下で脂肪アルコールエトキシレートとナトリウムクロロアセテートを反応させることにより得られるエーテルカルボン酸がある。それらは一般式:R10O−(CH−CH−O)−CH−COOH(式中、R10=C−C18およびp=0.1〜20)を有する。エーテルカルボン酸は水の硬度に敏感ではなく、ひときわ優れた界面活性特性を示す。
好適なアニオン性界面活性剤としてまた、例えば、酸価10〜140を有する鎖長10〜25炭素原子の少なくとも一価の不飽和カルボン酸上の、無水マレイン酸のエン付加物と、ジヒドロキシアルカンまたはポリヒドロキシアルカン、単糖類および二糖類、ポリエチレングリコールとの部分エステルがある。
好ましいアニオン性界面活性剤は、非分枝または分枝、飽和または不飽和、脂肪族または芳香族、非環式または環式の、所望によりアルコキシル化された、4〜28個、好ましくは6〜20個、特に8〜18個、特に好ましくは10〜16個、格段に好ましくは12〜14個の炭素原子のアルキル基の他、2以上のアニオン性、特に2つの酸基、好ましくはカルボキシレート基、スルホネート基および/またはスルフェート基、特に1個のカルボキシレート基と1個のスルフェート基を有する。これらの化合物の例としては、スルホ脂肪酸塩、アシルグルタメート、モノグリセリドジスルフェート、およびグリセロールジスルフェートのアルキルエーテル、特に下記のモノエステル化スルホスクシネートがある。
特に好ましいアニオン性界面活性剤としては、スルホスクシネート、スルホスクシナメートおよびスルホスクシンアミド、特にスルホスクシネートおよびスルホスルホスクシナメート、格段に好ましくはスルホスクシネートがある。スルホスクシネートはスルホコハク酸HOOCCH(SOH)CHCOOHのモノエステルおよびジエステルの塩であり、スルホスクシナメートはスルホコハク酸のモノアミドの塩を意味するものと理解され、スルホスクシンアミドはスルホコハク酸のジアミドの塩を意味するものと理解される。
これらの塩は好ましくは、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、また、モノアルキルアンモニウム塩、ジアルキルアンモニウム塩およびトリアルキルアンモニウム塩、例えば、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩またはトリエタノールアンモニウム塩、特に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩、特に好ましくはナトリウム塩またはアンモニウム塩、格段に好ましくはナトリウム塩である。
スルホスクシナメートでは、スルホコハク酸の1つまたは2つのカルボキシル基は、好ましくは1つまたは2つの同じまたは異なる非分枝または分枝、飽和または不飽和、非環式または環式の、所望によりアルコキシル化された、4〜22個、好ましくは6〜20個、特に8〜18個、特に好ましくは10〜16個、格段に好ましくは12〜14個の炭素原子を有するアルコールでエステル化されている。非分枝および/または飽和および/または非環式および/またはアルコキシル化アルコール、特に、非分枝飽和脂肪アルコール、および/またはエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド、好ましくはエチレンオキシドでアルコキシル化され、アルコキシル化度が1〜20、好ましくは1〜15、特に1〜10、特に好ましくは1〜6、格段に好ましくは1〜4の非分枝飽和脂肪アルコールのエステルが好ましい。本発明では、モノエステルがジエステルより好ましい。特に好ましいスルホスクシネートは、例えば、スルホスクシネート含量が30重量%であるTego(登録商標)Sulfosuccinate F 30(Goldschmidt)として市販されているスルホコハク酸ラウリルポリグリコールエステル二ナトリウム塩(ラウリル−EO−スルホスクシネート、二ナトリウム塩;INCI Disodium Laureth Sulfosuccinate)がある。
スルホスクシナメートまたはスルホスクシンアミドでは、スルホコハク酸の1つまたは両方のカルボキシル基が、1つまたは2つの同一または異なる、非分枝または分枝、飽和または不飽和、非環状または環状の、場合によってアルコキシル化されている、4〜22個、好ましくは6〜20個、特に8〜18個、特に好ましくは10〜16個、格段に好ましくは12〜14個の炭素原子を有するアルキル基を含有する第一級または第二級アミンとカルボキサミドを形成することが好ましい。非分枝および/または飽和および/または非環状アルキル基、特に非分枝飽和脂肪アルキル基が特に好ましい。
例えば、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbookに詳細に記載されている、次のINCIによる記載のスルホスクシネートおよびスルホスクシナメートもまた好適である:アンモニウムジノニルスルホスクシネート、アンモニウムラウリルスルホスクシネート、ジアンモニウムジメチコンコポリオールスルホスクシネート、ジアンモニウムラウラミド−MEAスルホスクシネート、ジアンモニウムラウリルスルホスクシネート、ジアンモニウムオレアミドPEG−2スルホスクシネート、ジアミルナトリウムスルホスクシネート、ジアカプリルナトリウムスルホスクシネート、ジシクロヘキシルナトリウムスルホスクシネート、ジヘプチルナトリウムスルホスクシネート、ジヘキシルナトリウムスルホスクシネート、ジイソブチルナトリウムスルホスクシネート、ジオクチルナトリウムスルホスクシネート、ジナトリウムセテアリルスルホスクシネート、ジナトリウムコカミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムコカミドグルコシドスルホスクシネート、ジナトリウムココイルブチルグルセス−10スルホスクシネート、ジナトリウムC12−15パレススルホスクシネート、ジナトリウムデセス−5スルホスクシネート、ジナトリウムデセス−6スルホスクシネート、ジナトリウムジヒドロキシエチルスルホスクシニルウンデシレネート、ジナトリウムジメチコンコポリオールスルホスクシネート、ジナトリウム水添コットンシードグリセリドスルホスクシネート、ジナトリウムイソデシルスルホスクシネート、ジナトリウムイソステアラミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムイソステアラミドMIPA−スルホスクシネート、ジナトリウムイソステアリルスルホスクシネート、ジナトリウムラネス−5スルホスクシネート、ジナトリウムラウラミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムラウラミドPEG−2スルホスクシネート、ジナトリウムラウラミドPEG−5スルホスクシネート、ジナトリウムラウレス−6スルホスクシネート、
ジナトリウムラウレス−9スルホスクシネート、ジナトリウムラウレス−12スルホスクシネート、ジナトリウムラウリルスルホスクシネート、ジナトリウムミリスタミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムノノキシノール−10スルホスクシネート、ジナトリウムオレアミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムオレアミドMIPA−スルホスクシネート、ジナトリウムオレアミドPEG−2スルホスクシネート、ジナトリウムオレス−3スルホスクシネート、ジナトリウムオレイルスルホスクシネート、ジナトリウムパルミタミドPEG−2スルホスクシネート、ジナトリウムパルミトレアミドPEG−2スルホスクシネート、ジナトリウムPEG−4コカミドMIPA−スルホスクシネート、ジナトリウムPEG−5ラウリルシトレートスルホスクシネート、ジナトリウムPEG−8パームグリセリドスルホスクシネート、ジナトリウムリシノレアミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムシトステレス−14スルホスクシネート、ジナトリウムステアラミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムステアリルスルホスクシナメート、ジナトリウムステアリルスルホスクシネート、ジナトリウムトールアミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウム獣脂アミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウム獣脂スルホスクシナメート、ジナトリウムトリデシルスルホスクシネート、ジナトリウムウンデシレンアミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムウンデシレンアミドPEG−2スルホスクシネート、ジナトリウムコムギゲルマミドMEA−スルホスクシネート、ジナトリウムコムギゲルマミドPEG−2スルホスクシネート、ジ−TEA−オレ−アミドPEG−2スルホスクシネート、ジトリデシルナトリウムスルホスクシネート、ナトリウムビスグリコールリシノスルホスクシネート、ナトリウム/MEAラウレス−2スルホスクシネートおよびテトラナトリウムジカルボキシエチルステアリルスルホスクシナメート。さらに別の好適なスルホスクシナメートはジナトリウムC16−18−アルコキシプロピレンスルホスクシナメートである。
本発明の組成物におけるアニオン性界面活性剤、好ましくは、記載したアニオン性界面活性剤の含量は、問題の組成物によって果たされる目的に応じて、広い範囲内で変動し得る。従って、本発明の組成物は、かなり大量の、好ましくは、40重量%、50重量%または60重量%まで、あるいはそれを超える程度までのアニオン性界面活性剤を含み得る。本発明の組成物は、同様に、ごく少量の、例えば15重量%もしくは10重量%未満または5重量%未満あるいはそれより少ないアニオン性界面活性剤も含み得る。しかしながら、本発明の組成物では、アニオン性界面活性剤は、2〜35重量%、特に5〜30重量%の量で存在することが有利であり、10重量%を超える、さらに15重量%までも超える濃度が特に好ましい。好ましい態様によれば、本発明の製品は、アニオン性界面活性剤を、好ましくは、製品全体に対して少なくとも0.1重量%の量で含む。
記載したアニオン性界面活性剤の他に、またそれらとは独立に、本発明の組成物中に石鹸が存在することが可能である。特に適しているのは、飽和脂肪酸石鹸、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、水素添加エルシン酸およびベヘン酸の石鹸、特に、天然脂肪酸、例えば、ココナツ、パーム核または獣脂脂肪酸由来の石鹸混合物である。組成物における石鹸の含量は、他のアニオン性界面活性剤とは独立に、好ましくは、全組成物に対して3重量%以下、特に0.5〜2.5重量%である。
アニオン性界面活性剤および石鹸は、ナトリウム、カリウムまたはアンモニウム塩の形で存在し得、また有機塩基、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミンまたはトリエタノールアミンの可溶性塩としても存在し得る。好ましくは、アニオン性界面活性剤および石鹸は、ナトリウムまたはカリウム塩の形、特にナトリウム塩の形で存在する。アニオン性界面活性剤および石鹸は、アニオン性界面活性酸、所望により、脂肪酸を、噴霧乾燥される組成物中に組み込んだ後、これらの酸が、噴霧乾燥される組成物中のアルカリ性の担体により中和されることにより、その場(in situ)でも調製され得る。
有利には、非イオン性界面活性剤が本発明の組成物中に、すなわち固体組成物および液体組成物の両方においてさらに存在し得る。例えば、非イオン性界面活性剤の含量は、2重量%または3重量%または5重量%であり得る。便宜な場合には、より多くの非イオン性界面活性剤も、例えば5重量%までまたは10重量%または15重量%または20重量%または30重量%あるいはそれを超えて存在し得る。有用な下限値は、1重量%、2重量%、3重量%または4重量%の値であり得る。
しかしながら、非イオン性界面活性剤は、好ましくは、比較的大量に、すなわちいずれの場合にも全組成物に対して50重量%まで、有利には0.1〜40重量%、特に好ましくは0.5〜30重量%、特に2〜25重量%の量で存在する。好ましい態様によれば、本発明の製品は、非イオン性界面活性剤を、好ましくは、製品全体に対して少なくとも0.1重量%の量で含む。
先行技術により知られている全ての非イオン性界面活性剤が、有利には本発明の組成物中に存在し得る。好ましい非イオン性界面活性剤については以下に示す。
本発明の組成物、例えば、特に、クリーニング、ケアおよび洗浄組成物は、カチオン性界面活性剤も含むことが好ましい。好適なカチオン性界面活性剤は、例えば、界面活性第四級化合物、特にアンモニウム、スルホニウム、ホスホニウム、ヨードニウムまたはアルソニウム基を有するものである。抗菌効果を有する第四級界面活性化合物を使用することによって、抗菌効果を有し、かつ/または他の成分によってすでに存在する可能性のある抗菌効果を向上させる組成物を作ることができる。
特に好ましいカチオン性界面活性剤は、一般式(R)(RII)(RIII)(RIV)N(式中、R〜RIVは、同一または異なるC1−22−アルキル基、C7−28−アラルキル基または複素環式基であり、この場合、2つの基、または、ピリジンの場合のように芳香族結合のケースでは3つの基は、窒素原子とともに、複素環、例えば、ピリジニウムまたはイミダゾリニウム化合物を形成し、Xはハロゲン化物イオン、硫酸イオン、水酸化物イオンまたは同様のアニオンである)の第四級の、一部のケースでは抗菌効果を有する、アンモニウム化合物(QAC;INCI 第四級アンモニウム化合物)である。
最適な抗菌効果を得るには、少なくとも1つの基の鎖長が8〜18個、特に12〜16個の炭素原子であることが好ましい。
QACは、第三級アミンと、例えば、塩化メチル、塩化ベンジル、硫酸ジメチル、臭化ドデシル、またエチレンオキシドなどのアルキル化剤とを反応させることにより調製することができる。1つの長アルキル基と2つのメチル基を有する第三級アミンのアルキル化は特に容易に行われるが、2つの長い基と1つのメチル基を有する第三級アミンの四級化も穏和な条件下で塩化メチルを用いて行うことができる。3つの長アルキル基またはヒドロキシ置換アルキル基を有するアミンは、反応性が低く、ジメチルスルフェートを用いて四級化することが好ましい。
好適なQACは、例えば、ベンザルコニウムクロリド(N−アルキル−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、CAS番号8001−54−5)、ベンザルコンB(m,p−ジクロロベンジル−ジメチル−C12−アルキルアンモニウムクロリド、CAS番号58390−78−6)、ベンゾキソニウムクロリド(ベンジルドデシルビス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド)、セトリモニウムブロミド(N−ヘキサデシル−N,N−トリメチルアンモニウムブロミド、CAS番号57−09−0)、ベンゼトニウムクロリド(N,N−ジメチル−N−[2−[2−[p−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]エトキシ]エチル]ベンジルアンモニウムクロリド、CAS番号121−54−0)、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、例えばジ−n−デシルジメチルアンモニウムクロリド(CAS番号7173−51−5−5)、ジデシルジメチルアンモニウムブロミド(CAS番号2390−68−3)、ジオクチルジエチルアンモニウムクロリド、1−セチルピリジニウムクロリド(CAS番号123−03−5)およびチアゾリンヨージド(CAS番号15764−48−1)ならびにそれらの混合物である。好ましいQACは、C−C18−アルキル基を有するベンザルコニウムクロリド、特にC12−C14−アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリドである。特に好ましいQACは、ココペンタエトキシメチルアンモニウムメトスルフェート(INCI PEG−5ココモニウムメトスルフェート(PEG-5 Cocomonium Methosulfate);Rewoquat(登録商標)CPEM)である。
抗菌カチオン性界面活性剤と、本発明の組成物中に存在するアニオン性界面活性剤との起こり得る不適合を回避するために、使用するカチオン性界面活性剤は、できる限りアニオン性界面活性剤に対する適合性を有するものであり、かつ/またはできる限り最少の量で使用され、また、本発明の好ましい態様では、カチオン性界面活性剤は、全体に分布している。
第四級アンモニウム化合物などのさらなるカチオン性界面活性剤については、以下で後に、特にコンディショナーおよび柔軟剤に関連して説明する。これらも、好ましくは、本発明の組成物中に存在してよい。
本発明の組成物、例えば好ましくは、クリーニング、ケアおよび洗浄組成物は、1種類以上のカチオン性界面活性剤を、有利には全組成物に対して0〜30重量%、より有利には0〜20重量%を超える、好ましくは0.01〜10重量%、特に0.1〜5重量%の量で含み得る。また、好適な最小値は、0.5重量%、1重量%、2重量%または3重量%であってもよい。好ましい態様によれば、本発明の製品は、カチオン性界面活性剤を、好ましくは、製品全体に対して少なくとも0.1重量%の量で含む。
本発明の組成物、例えば好ましくは、クリーニング、ケアおよび洗浄組成物はまた、両性界面活性剤も同様に含み得る。これらについては、特にコンディショナーおよび柔軟剤に関連して、以下で後により詳細に記載する。
本発明の組成物、例えばクリーニング、ケアおよび洗浄組成物は、1種類以上の両性界面活性剤を、有利には全組成物に対して0〜30重量%、より有利には0〜20重量%を超える、好ましくは0.01〜10重量%、特に0.1〜5重量%の量で含み得る。
本発明の組成物のさらなる成分は、無機または有機ビルダー物質であってよい。無機ビルダー物質としては、水不溶性または非水溶性成分、例えばアルミノシリケート、特に、ゼオライトが挙げられる。
好ましい態様では、本発明の組成物は、リン酸塩を含まず、かつ/またはゼオライトを含まない。しかしながら、組成物はゼオライトも含み得る。よって、組成物の全重量に対するこのゼオライトの割合は、5重量%未満、好ましくは、最大でも4重量%、最大でも3重量%または最大でも2重量%であることが好まれ得る。
しかしながら、有利には、本発明の組成物のゼオライト含量が少なくとも10重量%、例えば、少なくとも15重量%または少なくとも20重量%または少なくとも30重量%、あるいはそれを超える、例えば少なくとも50重量%であることも意図され得る。
本発明の組成物は、可溶性ビルダーを、好ましくは、組成物の全重量に対して10重量%〜30重量%、好ましくは15重量%〜25重量%、特に好ましくは18重量%〜20重量%の量で含み得、炭酸ナトリウムが特に好ましい可溶性ビルダーである。しかしながら、有利には、本発明の組成物が10重量%未満、例えば5重量%未満の可溶性ビルダーを含むことも考えてよい。
使用することができる、微細結晶性の結合水含有合成ゼオライトは、好ましくは、ゼオライトAおよび/またはPである。特に好ましいゼオライトPは、例えば、ゼオライトMAP(登録商標)(Crosfieldの市販製品)である。しかしながら、ゼオライトX、また、ゼオライトA、Xおよび/またはPの混合物も好適である。ゼオライトAおよびゼオライトXの共結晶化ナトリウム/カリウムアルミニウムシリケートも特に興味深く、これはVEGOBOND AX(登録商標)(Condea Augusta S.p.A.の市販製品)として市販されている。この製品については、以下でより詳細に記載する。ゼオライトは、噴霧乾燥粉末として使用することができ、また調製してまだ湿潤した状態の未乾燥安定化懸濁液として使用することができる。ゼオライトを懸濁液として使用する場合には、その懸濁液は、安定化剤としての非イオン性界面活性剤、例えばゼオライトに対して1〜3重量%の、2〜5つのエチレンオキシド基を有するエトキシル化C12−C18脂肪アルコール、4〜5つのエチレンオキシド基を有するC12−C14−脂肪アルコール、またはエトキシル化イソトリデカノールの少量の添加物を含むことができる。好適なゼオライトは、平均粒径が好ましくは、10μm未満(体積分布;測定法:Coulter counter)であり、好ましくは18〜22重量%、特に20〜22重量%の結合水を含有する。
さらなる特に好適なゼオライトは、フォージャサイト型ゼオライトである。鉱物フォージャサイトは、ゼオライトXおよびYとともに、ゼオライト構造グループ4に属する、二重六員環サブユニットD6Rを特徴とするフォージャサイト型の1つである。前記フォージャサイト型の他、ゼオライト構造グループ4は、鉱物菱沸石およびグメリン沸石、そして合成ゼオライトR(菱沸石タイプ)、S(グメリン沸石タイプ)、LおよびZK−5も含む。最後に記載した2つの合成ゼオライトには鉱物類似体は存在しない。
フォージャサイト型のゼオライトは、D6Rサブユニットを介して四面体的に結合したβケージからなり、そのβケージはダイヤモンドの炭素原子と同じように配置されている。本発明の好適なフォージャサイト型ゼオライトの三次元網目構造は、2.2Åおよび7.4Åの孔を有し;さらに単位格子は直径およそ13Åの8個の空洞を含み、式Na86[(AlO86(SiO106]・264 HOによって記載され得る。ゼオライトXの網目構造には、無水結晶に対しておよそ50%の空洞容積があり、その空洞容積は全ての既知ゼオライトの最大空間を構成する(ゼオライトY:空洞容積 約48%、フォージャサイト:空洞容積 約47%)。
本発明の目的では、用語「フォージャサイト型ゼオライト」とは、ゼオライト構造グループ4のフォージャサイトサブグループを構成する3種類のゼオライト全てを説明するものである。よって、本発明によれば、ゼオライトXだけでなく、ゼオライトYおよびフォージャサイト、ならびにこれらの化合物の混合物も好適であり、純粋なゼオライトXが好ましい。
本発明によれば、フォージャサイト型ゼオライトと他のゼオライトとの混合物または共結晶化物も好適であり、その混合物または共結晶化物は必ずしもゼオライト構造グループ4に属している必要はないが、少なくとも50重量%のゼオライトがフォージャサイト型のものであることが好ましい。
好適なケイ酸アルミニウムは市販されており、それらを調製する方法は、標準的な研究論文に記載されている。
Xタイプの市販ゼオライトの例は、次式:
Figure 2009507112
(式中、xは、0〜276の値である)により記載することができる。これらのゼオライトの孔径は8.0〜8.4Åである。
例えば、ゼオライトXとゼオライトAとの共結晶化物に相当し、無水形態では式(M2/nO+M’2/nO)・Al・zSiO(この場合、MおよびM’は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であってよく、zは、2.1〜2.6の数値である)を有するゼオライトA−LSXも好適である。この製品は、CONDEA Augusta S.p.AからVEGOBOND AXという商標名で市販されている。
Yタイプのゼオライトも市販されており、例えば、式
Figure 2009507112
(式中、xは、0〜276の数値である)により記載することができる。これらのゼオライトの孔径は8.0Åである。
ここで、好適なゼオライトの粒径は、有利には0.1μm〜100μm、好ましくは0.5μm〜50μm、特に1μm〜30μmの範囲にあり、いずれの場合にも標準的な粒径測定法を用いて測定されたものである。
本発明の好ましい態様では、存在する無機構成要素の全ては、好ましくは、水溶性であるべきである。そのため、これらの態様では、記載したゼオライト以外のビルダー物質を使用する。
さらなる好適なビルダー物質は、ポリアセタールであり、このポリアセタールは、ジアルデヒドと、5〜7個の炭素原子と少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールカルボン酸との反応により得ることができる。好ましいポリアセタールは、例えばグリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒド、およびそれらの混合物などのジアルデヒドと、例えばグルコン酸および/またはグルコヘプトン酸などのポリオールカルボン酸とから得られる。
さらなる好適な有機ビルダー物質は、デキストリン、例えばデンプンの部分的加水分解により得ることができる炭水化物のオリゴマーまたはポリマーである。この加水分解は、慣例的な方法により行うことができ、例には酸または酵素触媒による方法がある。加水分解産物は、好ましくは、平均分子量が400〜500,000g/molの範囲のものである。ここでは、デキストロース当量(DE)が0.5〜40、特に2〜30の範囲の多糖類が好ましく、この場合、DEは、DEが100であるデキストロースと対照する多糖類の還元効果の慣例的な指標である。DEが3〜20であるマルトデキストリンおよびDEが20〜37である乾燥グルコースシロップ、そして2000〜30,000g/molの範囲のより高い分子量を有する、いわゆる黄色デキストリンおよび白色デキストリンのいずれも使用することができる。好ましいデキストリンは、英国特許出願第94 19 091号に記載されている。そのようなデキストリンの酸化誘導体は、糖類の環の少なくとも1つのアルコール官能基をカルボン酸官能基へと酸化することができる酸化剤によるデキストリンの反応生成物である。
オキシジスクシネートおよび他のジスクシネート誘導体、好ましくは、エチレンジアミンジスクシネートもまた、さらなる好適な共ビルダーである。ここでは、エチレンジアミンN,N’−ジスクシネート(EDDS)を、そのナトリウム塩またはマグネシウム塩の形で使用することが好ましい。これに関連して、グリセロールジスクシネートおよびグリセロールトリスクシネートもさらに好ましい。好適な使用量は、例えば、全組成物に対して3〜15重量%である。
使用することができるさらなる有機共ビルダーは、例えば、アセチル化ヒドロキシカルボン酸およびそれらの塩であり、それらは、場合によって、ラクトン形態で存在していてもよく、少なくとも4個の炭素原子と少なくとも1つのヒドロキシ基および最大でも2つの酸性基を含有する。
共ビルダー特性を有するさらなる物質はホスホネートである。これらは、特に、ヒドロキシアルカンホスホネートまたはアミノアルカンホスホネートである。ヒドロキシアルカンホスホネートでは、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホネート(HEDP)が共ビルダーとして特に重要である。1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホネートは、ナトリウム塩として使用することが好ましく、ジナトリウム塩は中性反応を呈し、テトラナトリウム塩はアルカリ性(pH9)反応を呈する。好適なアミノアルカンホスホネートは、好ましくは、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート(EDTMP)、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)およびそれらの高級同族体である。それらは、中性反応を呈するナトリウム塩の形で、例えば、EDTMPのヘキサナトリウム塩としておよびDTPMPのヘプタナトリウム塩およびオクタナトリウム塩として使用することが好ましい。ここで使用されるホスホネートのビルダーは、好ましくは、HEDPである。加えて、アミノアルカンホスホネートは、顕著な重金属結合能力を有する。それゆえ、特に組成物が漂白剤も含む場合には、アミノアルカンホスホネート、特にDTPMP、または前記ホスホネートの混合物を使用することが好ましい。
ホスフェートを含有することが許容される場合では、ホスフェート、特にペンタナトリウムトリホスフェート、場合によってピロホスフェートおよびオルトホスフェートも使用することができ、それらは主として石灰塩の沈殿剤として作用する。ホスフェートは、大部分は機械食器洗浄組成物に使用されるが、洗濯洗剤にも使用されることもある。
アルカリ金属ホスフェートは、様々なリン酸(メタリン酸(HPOおよびオルトリン酸HPO、ならびにより高分子量の代表物とは区別されていてよい)のアルカリ金属(特にナトリウムおよびカリウム)塩に対する総称である。ホスフェートは、数多くの利点を兼ね備える:ホスフェートは、アルカリ性の担体として働き、機械部品への石灰かすの沈積や構造物への石灰の付着を防ぎ、さらに、クリーニング性能に貢献する。
リン酸二水素ナトリウム、NaHPOは、二水和物(密度1.91gcm−3、融点60℃)として、そして一水和物(密度2.04gcm−3)として存在する。どちらの塩も、水に極めて溶けやすい白色粉末であり、加熱すると結晶化の水を失い、200℃では弱酸性ジホスフェート(二リン酸水素二ナトリウム、Na)へと変換され、高温ではナトリウムトリメタホスフェート(Na)とマッドレル(下記参照)へと変換される。NaHPOは、酸性反応を呈し;NaHPOは、リン酸を、水酸化ナトリウム溶液を用いてpH4.5に調整した場合に生成し、そのスラリーは噴霧される。リン酸二水素カリウム(第一リン酸カリウム、カリウムビホスフェート、KDP)、KHPOは、密度2.33gcm−3の白色塩であり、融点は253℃であり[カリウムポリホスフェート(KPOの形成により分解]、易水溶性である。
リン酸水素二ナトリウム(第二リン酸ナトリウム)NaHPOは、水に極めて溶けやすい無色の結晶性塩である。リン酸水素二ナトリウムは、無水形態で、そして2molの水(密度2.066g/cm、95℃で水消失)、7molの水(密度1.68g/cm、融点48℃(5HOを消失))および12molの水(密度1.52g/cm、融点35℃(5HOを消失))を有する状態で存在し、100℃で無水状態になり、さらに激しく加熱すると、ジホスフェートNaへと転化する。リン酸水素二ナトリウムは、指示薬としてフェノールフタレインを用いて炭酸ナトリウム溶液でリン酸を中和することにより調製される。リン酸水素二カリウム(第二リン酸カリウム)KHPOは、白色の非晶質塩であり、易水溶性である。
トリナトリウムホスフェート(第三リン酸ナトリウム)NaPOは、無色の結晶であり、この結晶は、十二水和物としては密度が1.62g/cm、融点が73〜76℃(分解)であり、十水和物(19〜20%Pに相当する)としては融点が100℃であり、無水形態(39〜40%Pに相当する)では密度が2.536g/cmである。トリナトリウムホスフェートは、易水溶性であり、アルカリ性反応を呈し、正確に1molのジナトリウムホスフェートと1molのNaOHとの溶液を蒸発濃縮することにより調製される。トリカリウムホスフェート(第三リン酸カリウム)KPOは、密度2.56g/cmの白色潮解性顆粒状粉末であり、融点が1340℃であり、易水溶性であり、アルカリ性反応を呈する。トリカリウムホスフェートは、例えば、トーマススラグに炭と硫酸カリウムとを加えて加熱したときに生成する。より溶けやすく、それゆえ高活性のカリウムホスフェートは、価格が比較的高いにもかかわらず、クリーニング製品産業では、対応するナトリウム化合物と比べて好ましい場合が多い。
テトラナトリウムジホスフェート(ナトリウムピロホスフェート)Naは、無水形態(密度2.534g/cm、融点988℃、880℃とも報告されている)で、そして十水和物(密度1.815〜1.836g/cm、融点94℃(水を消失))として存在する。どちらの物質も無色の結晶であり、この結晶は水に溶け、アルカリ性反応を呈する。Naは、ジナトリウムホスフェートを>200℃で加熱すると、またはリン酸と炭酸ナトリウムとを化学量論比で反応させ、その溶液を噴霧により脱水することにより生成する。十水和物は、重金属塩と硬度形成体(hardness former)とを錯体化するため、水の硬度を低下する。カリウムジホスフェート(カリウムピロホスフェート)Kは、三水和物の形で存在し、密度2.33g/cmの無色の吸湿性粉末であり、この粉末は水溶性であり、その1%濃度の溶液の25℃でのpHは10.4である。
NaHPOの縮合またはKHPOの縮合により、高分子量のナトリウムおよびカリウムホスフェートが生成し、それらは、環状代表物であるナトリウムおよびカリウムメタホスフェート、ならびに鎖状タイプであるナトリウムおよびカリウムポリホスフェートに区別することができる。後者のものについては、特に多くの名前が用いられている:溶成または焼成リン酸塩、グレーアム塩、クロール塩およびマッドレル塩。高分子のナトリウムおよびカリウムホスフェートの全てを、まとめて縮合ホスフェートと称する。
産業上重要なペンタナトリウムトリホスフェートNa10(ナトリウムトリポリホスフェート)は、非吸湿性の白色水溶性塩であり、この塩は無水であるか、または6HOを含んで結晶化しており、一般式NaO−[P(O)(ONa)−O]−Na(この場合、n=3)を有する。室温では100gの水に約17gの無水塩が溶け、60℃では約20g、100℃では約32g溶ける;その溶液を100℃で2時間加熱すると、加水分解により約8%のオルトホスフェートと15%のジホスフェートが生成する。ペンタナトリウムトリスホスフェートの調製では、リン酸を、炭酸ナトリウム溶液または水酸化ナトリウム溶液と化学量論比で反応させ、その溶液を噴霧により脱水する。グレーアム塩とナトリウムジホスフェートと同じように、ペンタナトリウムトリホスフェートは数多くの不溶性金属化合物(石灰石鹸などを含む)を溶解する。ペンタカリウムトリホスフェートK10(カリウムトリポリホスフェート)は、例えば、50重量%濃度の溶液(>23%P、25%KO)の形で市販されている。カリウムポリホスフェートは、洗剤および洗浄剤産業で広く使用されている。本発明の目的に同様に使用することができるナトリウムカリウムトリポリホスフェートも存在する。これらは、例えば、ナトリウムトリメタホスフェートをKOHで加水分解すると生成する:
(NaPO+2KOH→Na10+H
これらは、本発明に従って、ナトリウムトリポリホスフェート、カリウムトリポリホスフェートまたはこれら2つの混合物と全く同じように使用することができ;ナトリウムトリポリホスフェートとナトリウムカリウムトリポリホスフェートとの混合物またはカリウムトリポリホスフェートとナトリウムカリウムトリポリホスフェートとの混合物またはナトリウムトリポリホスフェートとカリウムトリポリホスフェートとナトリウムカリウムトリポリホスフェートとの混合物もまた、本発明に従って使用することができる。
本発明の好ましい態様では、炭酸塩およびケイ酸塩は、特に無機ビルダー物質として使用される。
本明細書では、特に一般式NaMSi2x+1・yHO(式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.6〜4、好ましくは1.9〜4.0の数値であり、yは0〜20の数値であり、xの好ましい値は2、3、または4である)の結晶性層状ケイ酸ナトリウムについて言及する。しかしながら、この種の結晶性シリケートは噴霧乾燥プロセスによりその結晶構造が少なくとも部分的に失われるため、結晶性シリケートは、後に、直接または後処理噴霧乾燥製品に混ぜることが好ましい。示した式の好ましい結晶性層状シリケートは、Mがナトリウムであり、xが2もしくは3の値のものである。特に、β−二ケイ酸ナトリウムおよびδ−二ケイ酸ナトリウムNaSi・yHOの両方が好ましい。この種の化合物は、例えば、SKS(登録商標)(Clariant)という名称で市販されている。SKS−6(登録商標)は、大部分は式NaSi・yHOを有するδ−二ケイ酸ナトリウムであり;SKS−7(登録商標)は、β−二ケイ酸ナトリウムが主たるものである。δ−二ケイ酸ナトリウムから酸(例えば、クエン酸または炭酸)との反応によりカネマイトNaHSi・yHOが生じ、SKS−9(登録商標)およびSKS−10(登録商標)(Clariant)という名称で市販されている。これらの層状シリケートの化学変性品を利用することも有利であり得る。そのため、例えば、層状シリケートのアルカリ度は適当な方法で影響を受け得る。δ−二ケイ酸ナトリウムと比べて、リン酸塩でドープした層状シリケートおよび/または炭酸塩でドープした層状シリケートは、結晶形態が変わっており、より迅速に溶解し、δ−二ケイ酸ナトリウムのものより高いカルシウム結合能を示す。例えば、xとyとの比率が0.35〜0.6の数値に相当し、xとzとの比率が1.75〜1200の数値に相当し、かつyとzとの比率が4〜2800の数値に相当する一般実験式xNaO・ySiO・zPの層状シリケートが知られている。層状シリケートの溶解度は、特に微粉層状シリケートを用いることによっても高めることができる。結晶性層状シリケートと他の成分の化合物も使用することができる。これに関連しては、特に崩壊効果において有利であるセルロース誘導体との化合物について、さらに、ポリカルボン酸塩(例えば、クエン酸)、および/またはポリカルボン酸塩ポリマー(例えば、アクリル酸のコポリマー)との化合物について言及する。
好ましいビルダー物質としては、NaO:SiO率が1:2〜1:3.3、好ましくは1:2〜1:2.8、特に1:2〜1:2.6である非晶質ケイ酸ナトリウムも含まれ、それは二次的洗浄特性を有する。本発明に関連して、用語「非晶質(の)」とは、「X線非晶質(の)」という意味でも理解される。これは、ケイ酸塩は、X線回折実験において、結晶性物質に典型的なシャープなX線反射を生じないがその代わりに数度単位の回折角の幅を有する散乱X線の最大値を、最大でも1またはそれ以上もたらすということを意味する。しかしながら、電子回折実験において、ケイ酸塩粒子が不明瞭なあるいははっきりとした回折最大値をもたらす場合には、良好なビルダー特性、極めて高い確実性で著しく良好なビルダー特性さえも生じ得る。これは、生成物がサイズ10〜数百nmの微結晶領域を有するという意味であり、その値は最大50nmまで、特に最大20nmまでが好ましい。通常の水ガラスよりもゆっくりと溶解する、以上のようないわゆるX線非晶質シリケートは、公知である。圧縮非晶質シリケート、複合非晶質シリケート、および過乾燥X線非晶質シリケートは、特に好ましい。(X線)非晶質シリケートの、特にゼオライトを含まない組成物における含量は、好ましくは、1〜10重量%であり、これは本発明の好ましい態様に相当する。
特に好ましい無機水溶性ビルダーは、アルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属重炭酸塩であり、好ましい形態には炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム、特に炭酸ナトリウムがある。アルカリ金属炭酸塩の、特にゼオライトを含まない組成物における含量は、非常に広範囲にわたって変動し得、好ましくは5〜40重量%、特に8〜30重量%であり、そして、アルカリ金属炭酸塩の含量は、通常、(X線)非晶質シリケートのものよりも高い。
使用することができる有機ビルダー物質は、そのような使用について生態学上異議がないという条件で、例えば、アルカリ金属、特にナトリウムの塩の形態で使用可能なポリカルボン酸、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸、アミノカルボン酸、ニトリロトリ酢酸(NTA)、さらにはこれらの混合物である。好ましい塩は、ポリカルボン酸(例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸、およびこれらの混合物)の塩である。これらの酸は酸自体としても使用し得る。このような酸は、そのビルダー作用の他に、一般には、酸性化成分の特性も有し、そのため、例えば本発明の顆粒の場合のように、洗剤および洗浄剤の低弱なpHを確立するのにも役立つ。これに関しては、特にクエン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸、およびそれらの任意の望ましい混合物が挙げられ得る。
有機ビルダーとして好適なものにはポリカルボン酸塩ポリマーもあり;このようなポリカルボン酸塩ポリマーは、例えば、ポリアクリル酸またはポリメタクリル酸のアルカリ金属塩、例えば相対分子量が500〜70,000g/molのものである。本明細書の意味の範囲内で、ポリカルボン酸塩ポリマーに関して記述される分子量は、各々の酸形態の重量平均分子量Mであり、原則としてゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により、UV検出器を用いて測定したものである。測定は、外部ポリアクリル酸標準に対して行われ、調査するポリマーとのその構造的類似性から実際の分子量値が得られる。これらの値は、標準としてポリスチレンスルホン酸を用いて得られた分子量データとは著しく異なる。ポリスチレンスルホン酸に対して測定された分子量は、一般に、本明細書において記述される分子量よりもずっと高い。
本発明の組成物はまた、特に香油の保持剤として、ポリマーも含み得る。芳香剤とともに保持物質として使用することもできる好適なポリマーとしては、特に、ポリアクリレートが挙げられ、このポリアクリレートは、分子量が2000〜20,000g/molであることが好ましい。この群においては、それらの優れた溶解度から、分子量が2000〜10,000g/mol、特に好ましくは3000〜5000g/molである短鎖ポリアクリレートが好ましいことがある。
また、ポリカルボン酸塩コポリマー、特にアクリル酸とメタクリル酸とのコポリマー、およびアクリル酸またはメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマーも適している。50〜90重量%のアクリル酸と50〜10重量%のマレイン酸とを含むアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーが特に好適であることが証明されている。それらの相対分子量は、遊離酸に基づいて、一般に2000〜70,000g/mol、好ましくは20,000〜50,000g/mol、特に30,000〜40,000g/molである。
有機ビルダー物質の組成物における含量は、広範囲にわたって変動し得る。2〜20重量%の含量が好ましく、特に最大でも10重量%の含量が特によく受け入れられる。
この点に関して、重量%の合計値は、特に断りのない限り、いずれの場合も組成物全体に対する値である。
本発明の組成物は、黒ずみ防止剤(土担体)、中性塩、および/または布地柔軟助剤(例えばカチオン性界面活性剤)の群から選択される成分も有し得、このような組成物は好ましい。
黒ずみ防止剤の働きは、繊維から分離された汚れを液体中に懸濁した状態に保つことであり、それによって、汚れの再付着を防ぐことである。この目的には、主に有機性の水溶性コロイド、例えばカルボン酸ポリマーの水溶性塩、サイズ剤、ゼラチン、デンプンもしくはセルロースのエーテルカルボン酸もしくはエーテルスルホン酸の塩、またはセルロースもしくはデンプンの酸性硫酸エステルの塩が適している。酸性基を含む水溶性ポリアミドもこの目的に適している。さらに、上記以外の可溶性デンプン調製物およびデンプン製品、例えばデンプン分解物、アルデヒドデンプンなども使用可能である。また、ポリビニルピロリドンも使用可能である。しかしながら、セルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロース(Na塩)、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、および混合エーテル、例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、ならびにそれらの混合物、そして、ポリビニルピロリドンを、例えば組成物に対して、好ましくは、0.1〜5重量%の量で使用することも好ましい。
中性塩の好適な例は硫酸ナトリウムである。これは、例えば、0〜60重量%、好ましくは2〜45重量%の量で使用することができる。
以下でより詳細に記載される好適な柔軟剤は、例えば、対応するモンモリロナイト型、例えばベントナイトの膨潤性層状シリケート、及びカチオン性界面活性剤である。
組成物における含水量は、とりわけ、組成物が液体状で存在するか、または固体状で存在するかによって決まるため、好ましくは0〜100重量%未満、特に0.5〜95重量%であり、そして、特に固体組成物または非水性液体組成物の場合では、最大でも5重量%の値が特に好ましい。固体組成物の場合、これらの数値には、ゼオライトなどの存在するアルミノシリケートに結合している水は含んでいない。
液体組成物の場合では、好ましい態様によれば、本発明の組成物は、水を、組成物全体に対して20重量%を超える、有利には30重量%を超える、さらに有利には40重量%を超える、さらに有利には50重量%を超える、特に60〜95重量%、特に好ましくは70〜93重量%、非常に好ましくは80〜90重量%の量で含む。
組成物が固体である場合には、本発明の組成物は、優れたフリーフロー性を有し得る。好ましい態様によれば、本発明の組成物は、本質的に固体状であり、好ましくは、微粉状、圧縮状または顆粒状で存在する。
組成物が微粒子状であるならば、例えば組成物の粒子に丸みをつけることにより、粒子を後処理することができる。丸みづけは、通常のスフェロナイザーで行ってよい。好ましくは、本発明における丸みづけ時間は4分以下、特に3.5分以下である。丸みづけ時間は、最大でも1.5分またはそれより短いことが特に好ましい。形成されたいずれの塊も粉砕されるため、丸みづけは、粒子スペクトルの均一性のさらなる増加を成し遂げる。
粒子状の本発明の組成物は、特に、非イオン性界面活性剤、香油および/もしくは発泡防止剤、またはこれらの成分を含む調製物を、好ましくは、いずれの場合も後処理される製品に対して20重量%までの活性物質量で、特に2〜18重量%の活性物質量で用いて、それ自体慣例的な方法により、好ましくはミキサーあるいは流動床で、後処理することができる。
特に、本発明の組成物は、粉末化することもでき、または、好ましくはいずれの場合にも後処理される組成物の全重量に対して15重量%までの量、特に2〜15重量%の量で、固体を用いて後処理することもできる。
後処理に使用することができる固体は、好ましくは、特に、後処理される製品の全重量に対して2〜15重量%の量の、重炭酸塩、炭酸塩、ゼオライト、シリカ、クエン酸塩、尿素、またはこれらの混合物である。後処理は、有利にはミキサーで、かつ/またはスフェロナイザーを用いて行うことができる。
本発明の好ましい態様では、本発明の組成物は非イオン性界面活性剤で後処理され、この非イオン性界面活性剤には、例えば蛍光増白剤および/もしくはヒドロトロープ、香料、ならびに/または蛍光増白剤および/もしくは発泡防止剤あるいはこれらの成分を含み得る調製物の溶液が含まれていてもよい。好ましくは、これらの成分またはこれらの成分を含む調製物は、液体状、溶融体状またはペースト状で、後処理を受ける微粒子組成物に適用される。
これに関連して、本明細書に記述された物質での後処理は、通常のミキサーで、単に例えば二軸ミキサーで、最長1分間、好ましくは30秒間、例えば20秒間行うことが好ましく、同時に、この時間表示は、添加時間と混合時間についてのものである。
非イオン性界面活性剤は以下により詳細に記載される。これらの非イオン性界面活性剤は、後処理工程において微粒子組成物に適用することができる。しかしながら、全ての非イオン性界面活性剤は、もちろん、本発明の組成物中にそのまま存在することが有利であり得、非イオン性界面活性剤は液体または固体、あるいは泡状またはゲル状であってよい。
使用される非イオン性界面活性剤は、好ましくは、アルコキシル化された、有利にはエトキシル化された、特に、好ましくは、8〜18個の炭素原子と、アルコール1モル当たり平均して1〜12モルのエチレンオキシド(EO)とを有する第一級アルコールであり、そのアルコール基は、直鎖であってよく、または好ましくは、2位でメチル分枝していてよく、および/またはオキソアルコール基に通常存在するように直鎖基とメチル分枝基とを混合状態で含有する場合もある。しかしながら、特に、12〜18個の炭素原子を有する天然起源のアルコール、例えば、ココヤシアルコール、ヤシアルコール、パーム核アルコール、獣脂脂肪アルコールまたはオレイルアルコールの直鎖基と、アルコール1モル当たり平均して2〜8個のEOとを含有するアルコールエトキシレートが好ましい。好ましいエトキシル化アルコールとしては、例えば、3個のEO〜6個のEOを含有するC12−C14−アルコール、7個のEOを含有するC−C11−アルコール、3個のEO、5個のEO、7個のEOまたは8個のEOを含有するC13−C15−アルコール、4個のEO、5個のEO、7個のEOまたは9個のEOを含有するC14−C15−アルコール、3個のEO、5個のEOまたは7個のEOを含有するC12−C18−アルコール、およびそれらの混合物、例えば3個のEOを含有するC12−C14−アルコールと7個のEOを含有するC12−C18−アルコールとの混合物が挙げられる。上記のエトキシル化度は統計的平均値であり、そのため、特定の生成物に関しては、整数または分数であるかもしれない。
好ましいアルコールエトキシレートは狭い同族体分布を有する(狭範囲エトキシレート、NRE)。これらの非イオン性界面活性剤の他に、12個を超えるEOを含有する脂肪アルコールを使用することもできる。その例は、14個のEO、16個のEO、20個のEO、25個のEO、30個のEOまたは40個のEOを含有する(獣脂)脂肪アルコールである。
好ましい非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシド(EO)および/もしくはプロピレンオキシド(PO)でアルコキシル化されており、アルコキシル化度が30までである1種類以上の非分枝もしくは分枝、飽和もしくは不飽和C10−22−アルコール、好ましくは、エトキシル化度が30未満、好ましくは1〜20、特に1〜12、特に好ましくは1〜8、格段に好ましくは2〜5であるエトキシル化C10−18−脂肪アルコール、例えば2個、3個もしくは4個のEOを有するC12−14−脂肪アルコールエトキシレート、または3個のEOを有するC12−14−脂肪アルコールエトキシレートと4個のEOを有するC12−14−脂肪アルコールエトキシレートとの重量比1:1の混合物、または5個、8個もしくは12個のEOを有するイソトリデシルアルコールエトキシレートである。
さらに、使用することができるさらなる非イオン性界面活性剤は、一般式RO(G)(式中、Rは、8〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する直鎖状またはメチル分枝状、特に2位でメチル分枝した一級脂肪族基であり、Gは5または6個の炭素原子を有するグリコース単位、好ましくは、グルコースを表す記号である)のアルキルグリコシドである。モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を表すオリゴマー化度xは、1〜10の任意の所望の数であり;好ましくは、xは1.1〜1.4である。
単一の非イオン性界面活性剤として、または他の非イオン性界面活性剤と組み合わせて、特にアルコキシル化脂肪アルコールおよび/またはアルキルグリコシドとともに使用される、好ましく使用される非イオン性界面活性剤のさらなる種類は、アルキル鎖中に好ましくは1〜4個の炭素原子を有する、アルコキシル化された、好ましくはエトキシル化された、またはエトキシル化かつプロポキシル化された脂肪酸アルキルエステル、特に脂肪酸メチルエステル、特に好ましくは、平均して3〜15個のEOを有する、特に平均して5〜12個のEOを有する、C12−C18−脂肪酸メチルエステルである。
アミンオキシドタイプの非イオン性界面活性剤、例えばN−ココアルキル−N,N−ジメチルアミンオキシドおよびN−獣脂アルキル−N,N−ジヒドロキシエチルアミンオキシド、ならびに脂肪酸アルカノールアミドタイプの非イオン性界面活性剤も好適であり得る。これらの非イオン性界面活性剤の量は、好ましくは、エトキシル化脂肪アルコールの量以下、特にその半分以下である。
また、アルコキシル化アミン、有利にはエトキシル化かつ/またはプロポキシル化された、特にアルキル鎖につき好ましくは、1〜18個の炭素原子と、アミン1モル当たり平均して1〜12モルのエチレンオキシド(EO)および/または1〜10モルのプロピレンオキシド(PO)とを有する第一級および第二級アミンも好適である。
特に機械食器洗いに好適な本発明の組成物、特にタブなどの錠剤成形体としての食器用洗剤の場合では、原則として全ての界面活性剤が好適な界面活性剤である。しかしながら、この意図された使用には、特に上述の非イオン性界面活性剤が好ましく、それらのうち、主として低発泡性非イオン性界面活性剤が好ましい。特に好ましいのは、アルコキシル化アルコール、特にエトキシル化かつ/またはプロポキシル化されたアルコールである。これに関連して、当業者は、一般に、アルキレンオキシド、好ましくはエチレンオキシドと、アルコール、好ましくは、本発明の目的においては、比較的長鎖のアルコール、C10〜C18アルコール、好ましくはC12〜C16アルコール、例えばC11−アルコール、C12−アルコール、C13−アルコール、C14−アルコール、C15−アルコール、C16−アルコール、C17−アルコールおよびC18−アルコールとの反応生成物となるアルコキシル化アルコールを選択する。一般に、nモルのエチレンオキシドと1モルのアルコールとから、反応条件に応じて、様々なエトキシル化度の付加生成物の複合混合物を生じる。さらなる態様は、アルキレンオキシドの混合物の使用、好ましくは、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの混合物の使用からなる。必要に応じて、短鎖アルキル基、例えば好ましくはブチル基での最終エーテル化を通じて、本発明の目的に同様に使用することができる物質「キャップ」アルコールエトキシレートにすることもできる。これに関連して、本発明の目的に非常に特に好ましいのは、高エトキシル化脂肪アルコール、またはそれらと末端キャップ脂肪アルコールエトキシレートとの混合物である。
有利には、本発明の組成物は、発泡防止剤、例えば発泡防止パラフィン油または発泡防止シリコーン油、例えばジメチルポリシロキサンも含み得る。これらの有効成分の混合物の使用もまた可能である。特に明示した発泡防止有効成分の場合、室温で固体である好適な添加剤は、パラフィン蝋、公知の方法により疎水化もし得るシリカ、およびC2−7−ジアミンとC12−22−カルボン酸から得られるビスアミドである。
使用に好ましい好適な発泡防止パラフィン油(パラフィン蝋との混合状態でも存在し得る)は、一般に、明確な融点を持たない複合物質混合物である。特徴付けるためには、融解範囲を、通常、示差熱分析(DTA)および/または凝固点により測定する。この融解範囲とは、徐冷によりパラフィンが液体の状態から固体の状態へ転移する温度を指すと理解される。17個より少ない炭素原子を有するパラフィンは本発明には使用することができないため、パラフィン油混合物中のそれらの割合は可能な限り低くすべきであり、通常の分析法、例えばガスクロマトグラフィーを用いて有意に測定することができる限界よりも低いことが好ましい。好ましいのは、20℃〜70℃の範囲で固化するパラフィンの使用である。これに関連して、室温で固体に見えるパラフィン蝋混合物でさえも異なる割合の液体パラフィン油を含み得ることは考慮に入れるべきである。本発明に従って使用することができるパラフィン蝋の場合、40℃での液体分率は可能な限り高いが、この温度ではまだ100%には達していない。好ましいパラフィン蝋混合物では、40℃での液体分率は少なくとも50重量%、特に55重量%〜80重量%であり、60℃では液体分率は少なくとも90重量%である。そのため、パラフィンは、少なくとも70℃に下がった温度、好ましくは、少なくとも60℃に下がった温度で流動性を有し、ポンプ輸送できる。さらに、パラフィンは可能な限り揮発性画分を含まないことが保証されるべきである。好ましいパラフィン蝋では、大気圧下、110℃で蒸発し得る画分含量は1重量%未満、特に0.5重量%未満である。本発明に使用することができるパラフィンは、例えば、Lunaflex(登録商標)(Fuller製)およびDeawax(登録商標)(DEA Mineraloel AG製)という商標名で入手することができる。
パラフィン油は、12〜22個、好ましくは14〜18個の炭素原子を有する飽和脂肪酸と2〜7個の炭素原子を有するアルキレンジアミンとから得られる、室温で固体であるビスアミドを含んでよい。好適な脂肪酸は、天然脂肪または硬化油、例えば獣脂または硬化ヤシ油から得ることができるような、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸およびベヘン酸、ならびにそれらの混合物である。好適なジアミンは、例えば、エチレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミンおよびトリレンジアミンである。好ましいジアミンは、エチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミンである。特に好ましいビスアミドはビスミリストイルエチレンジアミン、ビスパルミトイルエチレンジアミン、ビステアロイルエチレンジアミン、およびそれらの混合物、ならびにそれらに対応するヘキサメチレンジアミンの誘導体である。
本発明の製品は、特に洗浄、ケアおよび/もしくはクリーニング組成物のさらなる構成要素、または化粧品成分と混合することが好ましい。通常、混合することができる、洗浄またはクリーニング組成物の成分と原料については、広範な先行技術から一般に知られている。これらは、例えば、漂白剤、漂白促進剤および/または漂白触媒、酵素、感温色素などのような物質であるが、もちろん、これらは組成物中にそのまま存在してもよい。
組成物は、好ましくは、UV吸収剤も含み得、このUV吸収剤は、有利には処理した布地に付着し、繊維の光安定性および/または他の配合成分の光安定性を向上させる。UV吸収剤とは、紫外線を吸収することができ、吸収したエネルギーを再び、長波長放射エネルギー、例えば、熱として放出することができる有機物質(光保護フィルター)を指すと理解される。このような望ましい特性を有する化合物は、例えば、ベンゾフェノン化合物および誘導体であり、そのような化合物は無放射失活により活性となり、2位および/または4位に置換基を有する。さらに、置換ベンゾトリアゾール、2位にシアノ基を有しているまたは有していない3位でフェニル置換されているアクリレート(桂皮酸誘導体)、サリチレート、有機Ni錯体、ならびにウンベリフェロンおよび内因性ウロカニン酸のような天然物質も好適である。特に重要なのは、ビフェニル誘導体、特に、CibaからTinosorb(登録商標)FDまたはTinosorb(登録商標)FRとして市販されているスチルベン誘導体である。記載すべきUV−B吸収剤は、3−ベンジリデンカンファーまたは3−ベンジリデンノルカンファーおよびそれらの誘導体、例えば、3−(4−メチルベンジリデン)カンファー;4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは、2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2−オクチル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエートおよびアミル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート;桂皮酸エステル、好ましくは、2−エチルヘキシル4−メトキシシンナメート、プロピル4−メトキシシンナメート、イソアミル4−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−フェニルシンナメート(オクトクリレン);サリチル酸エステル、好ましくは、2−エチルヘキシルサリチレート、4−イソプロピルベンジルサリチレート、ホモメンチルサリチレート;ベンゾフェノン誘導体、好ましくは、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;ベンザイルマロン酸エステル、好ましくは、ジ−2−エチルヘキシル4−メトキシベンズマロネート;トリアジン誘導体、例えば、2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ−1,3,5−トリアジンおよびオクチルトリアゾン、またはジオクチルブタミドトリアゾン(Uvasorb(登録商標)HEB)など;プロパン−1,3−ジオン、例えば、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンなど;ケトトリシクロ(5.2.1.0)デカン誘導体である。さらに適しているものには、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸ならびにそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩およびグルカンモニウム塩;ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびその塩;3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸および2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデン)スルホン酸、ならびにそれらの塩などがある。
好適な典型UV−Aフィルターは、特に、ベンゾイルメタン誘導体、例えば、1−(4’−tert−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−tert−ブチル−4”メトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789)、1−フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)プロパン−1,3−ジオン、およびエナミン化合物などである。UV−AフィルターとUV−Bフィルターは、もちろん、混合物として使用することもできる。明示した可溶性物質に加えて、不溶性光保護顔料(すなわち、微細分散する、好ましくは、ナノ化された金属酸化物および/または塩)もこの目的に適している。好適な金属酸化物の例は、特に、酸化亜鉛および二酸化チタン、加えて、鉄、ジルコニウム、シリコン、マンガン、アルミニウムおよびセリウムの酸化物、ならびにそれらの混合物である。使用することができる塩は、ケイ酸塩(タルク)、硫酸バリウムまたはステアリン酸亜鉛である。これらの酸化物および塩は、皮膚ケアおよび皮膚保護エマルジョン、ならびに装飾用化粧品に用いる顔料としてすでに使用されている。これらの粒子は、平均直径が100nm未満、好ましくは5〜50nm、特に15〜30nmである必要がある。これらは球状であってよいが、楕円形状または球から幾分他の方向に外れた形状を有する粒子を使用することもできる。また、顔料は、表面処理形態でもあり得る、すなわち親水化または疎水化することもできる。典型的な例は、被覆二酸化チタン、例えば、二酸化チタン T 805(Degussa)またはEusolex(登録商標)T2000(Merck)などである。ここで、好適な疎水性コーティング組成物は、第一にシリコーンであり、具体的には、トリアルコキシオクチルシランまたはシメチコンである。好ましくは、微粒酸化亜鉛を使用する。さらなる好適なUV光保護フィルターは、関連先行技術中に見ることができる。
UV吸収剤は、組成物中0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.03重量%〜1重量%の量で存在することが有利であり得る。また、それらは、その後、組成物に、例えば他の物質と一緒に混合することもできる。
また、本発明の組成物は、固体である場合には、錠剤または成形体として存在することも好ましい。本発明の目的において、「錠剤」または「成形体」とは、それらの製造の性質に関係なく、寸法安定性のある固形物を指すのに用いられる用語である。この種の物体は、例えば、結晶化、注入成形、射出成形、反応焼結もしくは熱焼結、(同時)押出、造粒、ペレット化、または圧縮法、例えばカレンダリングまたは打錠により製造することができる。本発明の範囲内では、打錠による「錠剤」または「成形体」の製造が特に好ましいは。よって、錠剤は、圧縮粒子材料からなることが好ましい。
固体状の、好ましくは、錠剤または成形体としての本発明の組成物は、崩壊助剤を含むことが好ましい。好適な膨潤性崩壊助剤は、例えば、ベントナイトまたは他の膨潤性シリケートである。合成ポリマー、特に架橋ポリビニルピロリドン、または衛生分野に使用される高吸収性物質も使用することができる。
膨潤性崩壊助剤として、デンプン系および/またはセルロース系ポリマーを使用することが、特に有利である。これらのベース物質は、膨潤性崩壊剤を得るために、それらだけで、またはさらなる天然および/もしくは合成ポリマーとの混合物として加工することができる。最も簡単なケースでは、セルロース系材料または純セルロースは、造粒、圧縮または他の加圧法により二次粒子に転換することができ、その二次粒子は水と接触することで、膨潤するため、それにより崩壊剤としての役割を果たす。有用であることが証明されているセルロース材料は木材パルプであり、この木材パルプは、木材または木材チップ(挽いたチップ、木挽台のくず)から熱的または化学熱的方法により得ることができる。TMP法(熱機械的パルプ)またはCTMP法(化学熱機械的パルプ)によるこのセルロース材料は、その後、加圧により圧縮され、好ましくは、ロールにより圧縮され、粒子状に転換され得る。もちろん、純セルロースも全く同じように使用することができるが、純セルロースはその原料基準からより高価である。その場合、微結晶性および非結晶性の微粉セルロース、ならびにそれらの混合物を使用することができる。
別の方法は、造粒助剤を加えてセルロース系材料を造粒することからなる。有用であることが証明されている造粒助剤は、例えば、合成ポリマーまたは非イオン性界面活性剤の溶液である。本発明の組成物で洗浄した布地への残留物の発生を防止するために、使用するセルロースまたはセルロース系材料中のセルロースの一次繊維長は200μmより短い必要があり、100μmより短い、特に50μmより短い一次繊維長が好ましい。
二次粒子は、理想的には、好ましくは、90重量%を超える粒子の粒径が200μmを上回っているという粒度分布を有する。ある特定の粉末画分は、上記のように製造された錠剤の改善された貯蔵安定性をもたらし得る。本発明に従って使用される崩壊剤顆粒を含有する組成物には、0.1mm未満の細粉末画分は、10重量%まで、好ましくは8重量%までの量で存在し得る。
さらに、本発明の組成物は、コンディショニング組成物および/またはコンディショニング基材としてあり得、それらに相当する成分を含む。本発明の目的においては、用語コンディショニングとは、好ましくは、織物、物質および編物の仕上げ処理を指すと理解されるべきである。コンディショニングは、布地の好ましい特性、例えば、改善された柔らかな肌触り、改善された光沢および色の鮮やかさ、改善された香りの効果、フェルト化の減少、スリップ性の減少によるアイロンがけの容易さの増加、皺および静電気の減少、そして、染色布地の場合の色移りの防止などを与える。
本発明の組成物、特にコンディショニング組成物は、例えば、一般式(I):
[Ra-X-(CH2)k-NRbRc-(CRdRe)l-(C=O)-O-(Rf-O)m-Rg(+)A(-) (I)
{式中、
は、少なくとも1つのカルボニル官能基を含有するエチレン性不飽和基、例えば、アクリロイル、メタクリロイル、マレオイルもしくはイタコノイルなどであり;
Xは、酸素原子、−N(CH)−もしくはNH−であり;
、Rは、互いに独立に、1〜4個の炭素原子を有する非分枝もしくは分枝アルキル基であり、ヘテロ原子置換基、特にO、S、N、Pを含有していてよく;
基R、Rは、互いに独立に、水素(H)、1〜4個の炭素原子を有する場合によって分枝したアルキル基、場合によって置換されたアリールもしくはベンジル基、および−CHCOOH、−CHCOOR、−CHCHCOOH、−CHCHCOOR(この場合、Rは、場合によって、多重結合を含有し、ハロゲン原子および/もしくはヘテロ原子および/もしくはカルボニル基を含有し、かつ1〜18個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分枝および/もしくは環状および/もしくは置換炭化水素基であり、あるいは、Rは、エチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドもしくはブチレンオキシドもしくはスチレンオキシドから排他的に構成されるポリエーテルである)から選択され;
は、場合によって、多重結合を含有し、かつ1〜10個、好ましくは2個もしくは3個の炭素原子を有する、分枝および/もしくは置換および/もしくは環状炭化水素基であり、またはスチレン基であり、またはエチレンもしくはプロピレンもしくはブチレンもしくはスチレン基から排他的に構成され、または前記基を含有するブロックコポリマーもしくはランダムコポリマーであり;
は、場合によって二重結合を含有し、かつ1〜22個の炭素原子を有する、場合によって分枝した場合によって環状の炭化水素基であり(この場合、Rは、m=0の場合には、場合によって二重結合を含有する場合によって分枝した炭化水素基であり、Rは、m>0の場合には、Hであってよい);
k、lは、互いに独立に、1〜4であり(この場合、kは、好ましくは2もしくは3であり、lは、好ましくは1であり);かつ
mは、0〜100、好ましくは0〜40の値を有し;
(−)は、アニオンである}
に相当する重合性ベタインエステル;および/または
一般式(I)の重合性ベタインエステルから調製されたホモポリマー、および一般式(I)の重合性ベタインエステルと一般式(II):
C=CR (II)
{式中、
およびRは、Hであり、
は、HもしくはCHであり、かつ
は、少なくとも1つのカルボニル基を含有する基、例えば、−C(O)OR、−C(O)NR’R”(この場合、R、R’およびR”は、H、または場合によって、多重結合を含有し、ハロゲン原子および/もしくはヘテロ原子および/もしくはカルボニル基を含有し、かつ1〜18個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分枝および/もしくは環状および/もしくは置換炭化水素基である)などであり;または
およびRは、Hであり、
およびRは、カルボニル基を含有する基、例えば−C(O)OR、−C(O)NR’R”(この場合、R、R’およびR”は、H、または場合によって、多重結合を含有し、ハロゲン原子および/もしくはヘテロ原子を含有し、かつ1〜18個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分枝および/もしくは環状脂肪族もしくは芳香族および/もしくは置換炭化水素基である)などであり;または
、RおよびRは、Hであり、かつ
は、場合によって、ハロゲン原子置換および/もしくはヘテロ原子置換されており、かつ直鎖および/もしくは分枝アルキル置換基を含有する、芳香族もしくは複素芳香族であり;または
、RおよびRは、Hであり、かつ
は、−(CH−ORIII(この場合、RIIIは、H、または場合によって、カルボニル基を含有し、かつ1〜22個の炭素原子を有するアルキル基、またはエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドもしくはブチレンオキシドもしくはスチレンオキシドから排他的に構成され、前記基を含有するブロックコポリマーもしくはランダムコポリマーである、ポリエーテルであり、aは、0もしくは1である)である}
に相当する好適なコモノマーから調製されたコポリマーを含み得る。
上述の式(I)の重合性ベタインエステル、および/またはホモポリマーの場合には、一般式(I)の重合性ベタインエステルモノマーから調製され、および/またはコポリマーの場合には、一般式(I)の重合性ベタインエステルと一般式(II)の好適なコモノマーから調製される、ベタインエステルポリマーは、本発明のコンディショニング組成物に使用することが好ましい。特に安定しており、それゆえ、コンディショニング組成物としての使用に好ましいのは、Xが−N(CH)−または−NH−である場合の、一般式(I)の重合性ベタインエステル、および/またはホモポリマーの場合には、一般式(I)の重合性ベタインエステルモノマーから調製され、および/またはコポリマーの場合には、一般式(I)の重合性ベタインエステルと一般式(II)の好適なコモノマーから調製される、ベタインエステルポリマーである。
好ましくは、本発明の組成物、特にコンディショニング組成物は、0.5〜100mol%の一般式(I)の重合性ベタインエステル(100mol%で対象の化合物はホモポリマーになる)と、0〜99.5mol%の一般式(II)のエチレン性不飽和コモノマーとの共重合により調製され、好ましくは、20〜70mol%の一般式(I)の重合性ベタインエステルと、30〜80mol%の一般式(II)の不飽和コモノマーとの共重合により調製され、特に好ましくは、40〜60mol%の一般式(I)の重合性ベタインエステルと、60〜40mol%の一般式(II)のエチレン性不飽和コモノマーとの共重合により調製される、オリゴマーおよびポリマーを含み得る。格段に好ましいのは、式(I)の重合性ベタインエステルから調製されたホモポリマーを本発明の組成物に使用することである。このようなホモポリマーは、より高い含量のエステル化活性アルコールを保持し、さらに、改善された付着性と、それにより改善された布地コンディショニング特性、例えば柔らかな布地の肌触りを示すという利点を与える。X=−N(CH)−または−NH−の場合には、さらに、このようなポリマーは、特に加水分解に対する優れた安定性を示し、エステル系芳香剤の望ましいゆっくりとした、すなわち遅延放出をもたらす。特に有利なのは、k=3の場合のホモポリマーである。式(I)の重合性ベタインエステル、およびそれらから調製可能な、特に有用であることが証明されているベタインエステルポリマーは、m=0、かつRが芳香性アルコールであるものである。
本発明の組成物、特にコンディショニング組成物は、Rが芳香性の芳香族アルコールである、式(I)の重合性ベタインエステル、および/またはホモポリマーの場合には、一般式(I)の重合性ベタインエステルモノマーから調製され、および/またはコポリマーの場合には、一般式(I)の重合性ベタインエステルと一般式(II)の好適なコモノマーから調製される、ベタインエステルポリマーを含み得る。よって、特に好ましい芳香性アルコールは、フェニルエタノール、フェノキシエタノール、2−フェニルプロパノール、3−フェニルプロパノール、α−メチルベンジルアルコール、アミルサリチレート、ベンジルアルコール、ベンジルサリチレート、ブチルサリチレート、シクロヘキシルサリチレート、ジメチルベンジルカルビノール、エチルサリチレート、エチルバニリン、オイゲノール、ヘキシルサリチレート、イソオイゲノール、フェノール、フェニルサリチレート、チモール、バニリン、シンナミルアルコールおよび3−メチル−4−フェニル−1−ペンタノールである。
しかしながら、上述の選択は、好適である芳香性の芳香族アルコールについて何ら制限するものではない。
本発明の組成物、特にコンディショニング組成物は、pHが8以下、好ましくは7未満、特に好ましくは1〜6、特に2〜5であることが有利であり得る。
好ましい態様では、本発明のコンディショニング組成物は、界面活性剤をさらに含む。界面活性剤をさらに使用することには、コンディショニング特性を強化する効果があり、さらに、コンディショニング組成物各成分の貯蔵安定性および分散性または乳化性の改善に役立つ。
本発明の組成物は、柔らかな風合いや仕上がり特性を改善するために、柔軟剤成分を含み得る。そのような化合物の例は、ヘアケア組成物や布地仕上げ用組成物にも使用されているような、第四級アンモニウム化合物、カチオン性ポリマーおよび乳化剤である。これらの柔軟化合物は、以下にもより詳細に記載され、本発明の全ての組成物中に存在し得るが、特にコンディショニング組成物や柔軟効果の実現を目指す組成物中に存在し得る。
好適な例は、式(III)および(IV):
Figure 2009507112
(ここで、(III)中、RおよびRは、12〜24個の炭素原子を有する非環状アルキル基であり、Rは、飽和C−C−アルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、Rは、R、RもしくはRであり、または芳香族基である。Xは、ハロゲン化物イオン、メト硫酸イオン、メトリン酸イオンまたはリン酸イオン、およびそれらの混合物である)
に相当する第四級アンモニウム化合物である。式(III)のカチオン化合物の例は、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジ獣脂ジメチルアンモニウムクロリドまたはジヘキサデシルアンモニウムクロリドである。
式(IV)の化合物は、いわゆるエステルクワット(ester quat)である。エステルクワットは、優れた生分解性を特徴とする。ここで、Rは、12〜22個の炭素原子を有し、0、1つ、2つまたは3つの二重結合を有する、脂肪族アルキル基であり;Rは、H、OHまたはO(CO)Rであり、Rは、Rとは独立に、H、OHまたはO(CO)Rである(この場合、RおよびRは、互いに独立に、各々、12〜22個の炭素原子を有し、0、1つ、2つまたは3つの二重結合を有する、脂肪族アルキル(アルケニル)基である)。m、nおよびpは、各々、互いに独立に、1、2または3の値を有し得る。Xは、ハロゲン化物イオン、メト硫酸イオン、メトリン酸イオンまたはリン酸イオン、およびそれらの混合物であり得る。Rには基O(CO)R、RおよびRには16〜18個の炭素原子を有するアルキル基を含有する化合物が好ましい。加えて、RがOHである化合物が特に好ましい。式(IV)の化合物の例は、メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N,N−ジ(獣脂アシルオキシエチル)アンモニウムメトスルフェート、ビス(パルミトイル)エチルヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトスルフェートまたはメチル−N,N−ビス(アシルオキシエチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメトスルフェートである。不飽和アルキル鎖を有する式(IV)の四級化化合物を使用するならば、対応する脂肪酸のヨウ素価が5〜80、好ましくは10〜60、特に15〜45であり、かつシス/トランス異性体比(重量%で)が30:70より高い、好ましくは50:50より高い、特に70:30より高い、アシル基が好ましい。標準的な市販品の例は、Stepantex(登録商標)という商標名でStepanより販売されているメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェート、またはDehyquart(登録商標)で知られているCognisの製品、またはRewoquat(登録商標)で知られているGoldschmidt−Witcoの製品である。さらに好ましい化合物は、式(V)のジエステルクワットであり、これはRewoquat(登録商標)W 222 LMまたはCR 3099という名称で入手可能であり、柔らかさに加えて、安定性および着色防止も保証する。
Figure 2009507112
ここで、R21およびR22は、互いに独立に、各々、12〜22個の炭素原子を有し、0、1つ、2つまたは3つの二重結合を有する脂肪族基である。
上述の第四級化合物に加えて、例えば、式(VI):
Figure 2009507112
(式中、Rは、H、または1〜4個の炭素原子を有する飽和アルキル基であり、R10およびR11は、互いに独立に、各々、12〜18個の炭素原子を有する脂肪族の飽和または不飽和アルキル基であり、また、R10は、O(CO)R20(この場合、R20は、12〜18個の炭素原子を有する脂肪族の飽和または不飽和アルキル基である)であってもよく、Zは、NH基または酸素であり、Xは、アニオンである。qは、1〜4の整数値である)
に相当する第四級イミダゾリニウム化合物などの他の公知の化合物も使用することができる。
さらに好適な第四級化合物は、式(VII):
Figure 2009507112
(式中、R12、R13およびR14は、互いに独立に、C1−4−アルキル、アルケニルまたはヒドロキシアルキル基であり、R15およびR16は、各々、独立に、C8−28−アルキル基から選択され、rは0〜5の数値である)
により表される。
式(III)および(IV)の化合物に加えて、水溶性の短鎖第四級アンモニウム化合物も使用することができ、例えば、トリヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトスルフェートまたはアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリドがある。
柔軟効果を有するプロトン化アルキルアミン化合物、およびカチオン性乳化剤のプロトン化された非四級化前駆体もまた好適である。
本発明に従って使用することができるさらなるカチオン化合物は、四級化タンパク質加水分解物である。
好適なカチオン性ポリマーとしては、CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary(The Cosmetic,Toiletry and Fragrance,Inc.,1997)に記載されているようなポリクオタニウムポリマー、特にポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10ポリマー(Ucare polymer IR 400;Amerchol)(メルクワット(merquat)とも呼ばれている)、ポリクオタニウム−4コポリマー、例えば、アリルジメチルアンモニウムクロリドを介して結合されたセルロース主鎖と第四級アンモニウム基を有するグラフトコポリマー、カチオン性セルロース誘導体、例えばカチオン性グアー、例えばグアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムクロリド、および同様の四級化グアー誘導体(例えば、cosmedia guar、製造業者:Cognis GmbH)、カチオン性第四級糖誘導体(カチオン性アルキルポリグルコシド)、例えば、市販品 Glucquat(登録商標)100(CTFA命名法によれば「ラウリルメチルグルセス−10ヒドロキシプロピルジモニウムクロリド(Lauryl Methyl Gluceth-10 Hydroxypropyl Dimonium Chloride)」)、PVPとジメチルアミノメタクリレートとのコポリマー、ビニルイミダゾールとビニルピロリドンとのコポリマー、アミノシリコーンポリマーおよびコポリマーが挙げられる。
同様に、ポリ四級化ポリマー(例えば、BASFのLuviquat Care)、およびキチンベースのカチオン性バイオポリマー、ならびにそれらの誘導体、例えばChitosan(登録商標)(製造業者:Cognis)という商標名で入手可能なポリマーも使用することができる。
本発明によれば、同様に、カチオン性シリコーン油、例えば、市販品Q2−7224(製造業者:Dow Corning;安定化トリメチルシリルアモジメチコン)、Dow Corning 929エマルジョン(ヒドロキシルアミノ変性シリコーンを含み、アモジメチコンとも呼ばれる)、SM−2059(製造業者:General Electric)、SLM−55067(製造業者:Wacker)、Abil(登録商標)−Quat 3270および3272(製造業者:Goldschmidt−Rewo;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、クオタニウム−80)、およびSiliconquat Rewoquat(登録商標)SQ 1(Tegopren(登録商標)6922、製造業者:Goldschmidt−Rewo)なども使用することができる。
同様に、式(VIII):
Figure 2009507112
の化合物も使用することができ、これは、それらの非四級化形態、または、示すように、それらの四級化形態のアルキルアミドアミンであってよい。R17は、12〜22個の炭素原子を有し、0、1つ、2つまたは3つの二重結合を有する脂肪族アルキル(アルケニル)基であってよい。sは、0〜5の値である。R18およびR19は、互いに独立に、各々、H、C14−アルキルまたはヒドロキシアルキルである。好ましい化合物は、脂肪酸アミドアミン、例えばTego Amid(登録商標)S 18という名称で入手可能なステアリルアミドプロピルジメチルアミン、またはStepantex(登録商標)X 9124という名称で入手可能な3−獣脂アミドプロピルトリメチルアンモニウムメトスルフェートであり、脂肪酸アミドアミンは優れたコンディショニング効果だけでなく、色移り防止効果、特にそれらの優れた生分解性も特徴とする。
特に好ましいのは、少なくとも1つのアルキル鎖がエステル基および/またはアミド基によって分断されているアルキル化第四級アンモニウム化合物、特にN−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N,N−(ジ獣脂アシルオキシエチル)アンモニウムメトスルフェートである。
好適な非イオン性柔軟剤は、主として、ポリオキシアルキレングリセロールアルカノエート、ポリブチレン、長鎖脂肪酸、エトキシル化脂肪酸エタノールアミド、アルキルポリグリコシド、特にソルビタンモノ−、ジ−およびトリエステル、ならびにポリカルボン酸の脂肪酸エステルである。
本発明の組成物、好ましくは、コンディショニング組成物では、柔軟剤は、いずれの場合にも組成物全体に対して0.1〜80重量%、通常0.1〜70重量%、好ましくは0.2〜60重量%、特に0.5〜40重量%の量で存在し得る。
本発明のコンディショニング組成物は、好ましくは、1種類以上のアニオン性界面活性剤、特に上記で既述のものを含む。
本発明のコンディショニング組成物は、好ましくは、1種類以上の非イオン性界面活性剤、特に上記で既述のものを含む。
本発明の組成物の全てに対して、特にコンディショニング組成物に対して好適なさらなる界面活性剤は、いわゆるジェミニ界面活性剤である。このジェミニ界面活性剤とは、一般に、1分子当たりに2つの親水基と2つの疎水基とを有する化合物を指すと理解される。これらの基は、一般に、いわゆるスペーサーで相互に分離されている。このスペーサーは、通常、炭素鎖であり、この炭素鎖は、親水基が互いに独立に作用し得るように十分な間隔で配置されるのに十分に長い必要がある。そのような界面活性剤は、一般に、異常に低い臨界ミセル濃度と水の表面張力を大幅に低下させる能力を特徴とする。しかしながら、例外的なケースでは、ジェミニ界面活性剤という表現は、二量体界面活性剤だけでなく、三量体界面活性剤も指すと理解される。
好適なジェミニ界面活性剤は、例えば、硫酸化ヒドロキシ混合エーテルまたは二量体アルコールビス−および三量体アルコールトリス−スルフェート、ならびにエーテルスルフェートである。末端キャップされた二量体および三量体混合エーテルは、特に二官能性および多官能性を特徴とする。そのため、前記末端キャップ界面活性剤は、優れた湿潤性を有し、低発泡性であり、これは、その界面活性剤が、特に機械での洗浄またはクリーニング処理に使用するのに好適であることを意味する。
しかしながら、関連先行技術に記載のとおり、ジェミニポリヒドロキシ脂肪酸アミドまたはポリ−ポリヒドロキシ脂肪酸アミドも使用することができる。
さらなる好適な界面活性剤は、次式:
Figure 2009507112
(式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、R23は、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、[Z]は3〜10個の炭素原子と3〜10のヒドロキシル基とを有する直鎖もしくは分枝ポリヒドロキシアルキル基である)
に相当するポリヒドロキシ脂肪酸アミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは公知の物質であり、通常、還元糖をアンモニア、アルキルアミンまたはアルカノールアミンで還元的アミノ化し、その後、脂肪酸、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸クロリドでアシル化することにより得ることができる。
また、ポリヒドロキシ脂肪酸アミドのグループには、次式:
Figure 2009507112
(式中、Rは、7〜12個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルまたはアルケニル基であり、R24は、2〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルキル基またはアリール基であり、R25は、1〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝もしくは環状アルキル基またはアリール基またはオキシアルキル基であり(この場合、C1−4−アルキルまたはフェニル基が好ましい)、[Z]は、アルキル鎖が少なくとも2つのヒドロキシル基により置換されている直鎖ポリヒドロキシアルキル基、またはこの基のアルコキシル化、好ましくはエトキシル化もしくはプロポキシル化誘導体である)
に相当する化合物も含まれる。
[Z]は、還元糖、例えばグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースまたはキシロースの還元的アミノ化により得られることが好ましい。その後、N−アルコキシ−もしくはN−アリールオキシ−置換化合物は、例えば触媒としてのアルコキシドの存在下で脂肪酸メチルエステルと反応させることにより、所望のポリヒドロキシ脂肪酸アミドに変換され得る。
また、本発明の組成物は、好ましくは、両性界面活性剤も含む。数多くのモノ−、ジ−およびトリアルキル化アミンオキシドに加えて、ベタインは重要な種類である。
ベタインは、公知の界面活性剤であり、大部分は、アミン化合物のカルボキシアルキル化、好ましくは、カルボキシメチル化により調製される。好ましくは、出発物質は、ハロカルボン酸またはそれらの塩、特にクロロ酢酸ナトリウムと縮合され、この場合、ベタイン1モル当たり1molの塩が生成される。さらに実現性があるのは、例えば、アクリル酸などの不飽和カルボン酸の付加反応である。標準名称に関しては、そして特にベタインと「厳密な」両性界面活性剤とを区別するためには、関連技術文献が参照される。好適なベタインの例は、式(IX):
Figure 2009507112
(式中、R26は、6〜22個の炭素原子を有するアルキルおよび/またはアルケニル基であり、R27は、水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、R28は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは、1〜6の数値であり、Xは、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属またはアンモニウムである)
に相当する、第二級、特に第三級アミンのカルボキシアルキル化生成物である。典型的な例は、ヘキシルメチルアミン、ヘキシルジメチルアミン、オクチルジメチルアミン、デシルジメチルアミン、ドデシルメチルアミン、ドデシルジメチルアミン、ドデシルエチルメチルアミン、C12/14−ココアルキルジメチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、セチルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、ステアリルエチルメチルアミン、オレイルジメチルアミン、C16/18−獣脂アルキルジメチルアミン、およびそれらの技術的混合物のカルボキシメチル化生成物である。
さらに、式(X):
Figure 2009507112
(式中、R31COは、6〜22個の炭素原子と0または1〜3つの二重結合を有する脂肪族アシル基であり、mは、1〜3の数値であり、R29、R30、nおよびXは、上述した意味を有する)
に相当するアミドアミンのカルボキシアルキル化生成物もまた好適である。典型的な例は、6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸、すなわちカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パームオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸およびエルカ酸、ならびにそれらの技術的混合物と、N,N−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノエチルアミンおよびN,N−ジエチルアミノプロピルアミンとの反応生成物であり、これらの反応生成物はクロロ酢酸ナトリウムと縮合される。C8/18−ココヤシ脂肪酸−N,N−ジメチルアミノプロピルアミドとクロロ酢酸ナトリウムとの縮合生成物を使用することが好ましい。
また、本発明の目的に使用することができるベタインに適した出発物質として好適なのは、式(XI):
Figure 2009507112
(式中、R32は、5〜21個の炭素原子を有するアルキル基であり、R33は、ヒドロキシル基、OCOR32またはNHCOR32基であり、mは、2または3である)
に相当するイミダゾリンである。これらの物質もまた、公知の物質であり、例えば、1または2molの脂肪酸と、多官能性アミン、例えばアミノエチルエタノールアミン(AEEA)またはジエチレントリアミンとを環化縮合することにより得ることができる。対応するカルボキシアルキル化生成物は、異なる開鎖ベタインの混合物である。典型的な例は、上述の脂肪酸とAEEAとの縮合生成物、好ましくは、ラウリン酸、あるいはまたC12/14−ココヤシ脂肪酸をベースとしたイミダゾリンであり、これらは、続いて、クロロ酢酸ナトリウムでベタイン化される。
好ましい態様では、本発明の組成物は、液状で、例えばコンディショニング組成物または液体洗剤などとして存在する。液体コンシステンシーを実現するために、液体有機溶媒の使用も水の使用も適当であり得る。よって、本発明の組成物は、場合により、溶媒を含む。
本発明の組成物に使用することができる溶媒は、定められた濃度範囲で水と混合できるという条件で、例えば、一価もしくは多価アルコール、アルカノールアミンまたはグリコールエーテルの群に由来するものである。好ましくは、溶媒は、エタノール、n−もしくはイソプロパノール、ブタノール、グリコール、プロパンジオールまたはブタンジオール、グリセロール、ジグリコール、プロピルもしくはブチルジグリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチル、エチルもしくはプロピルエーテル、ブトキシプロポキシプロパノール(BPP)、ジプロピレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル、ジイソプロピレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル、メトキシ、エトキシもしくはブトキシトリグリコール、1−ブトキシエトキシ−2−プロパノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、プロピレングリコールt−ブチルエーテル、およびこれらの溶媒の混合物から選択される。
いくつかのグリコールエーテルは、Arcosolv(登録商標)(Arco Chemical Co.)またはCellosolve(登録商標)、Carbitol(登録商標)もしくはPropasol(登録商標)(Union Carbide Corp.)という商標名で入手可能であり;このようなものには、例えば、ButylCarbitol(登録商標)、HexylCarbitol(登録商標)、MethylCarbitol(登録商標)、およびCarbitol(登録商標)自体、(2−(2−エトキシ)エトキシ)エタノールも含まれる。当業者ならば、グリコールエーテルを、揮発性、水解性、分散液全体に対する重量パーセントなどに基づいて容易に選択することができる。N−アルキルピロリドン、例えばN−メチル−2−ピロリドンもしくはN−C−C12−アルキルピロリドン、または2−ピロリドンなどのピロリドン溶媒も同様に使用することができる。また、単独溶媒としてまたは溶媒混合物の構成要素として、グリセロール誘導体、特にグリセロールカーボネートも好ましい。
本発明において、好ましくは、共溶媒として使用することができるアルコールとしては、低分子量の液体ポリエチレングリコール、例えば分子量が200、300、400または600であるポリエチレングリコールが挙げられる。さらなる好適な共溶媒は、他のアルコール、例えば(a)低級アルコール、例えばエタノール、プロパノール、イソプロパノールおよびn−ブタノール、(b)ケトン、例えばアセトンおよびメチルエチルケトン、(c)C−C−ポリオール、例えばジオールまたはトリオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールまたはそれらの混合物である。ジオールからは、1,2−オクタンジオールが特に好ましい。
好ましい態様では、本発明の組成物は、C〜C−モノアルコール、C〜C−グリコール、C〜C12−グリコールエーテルおよびグリセロールを含む群の1種類以上の溶媒、特にエタノールを含む。本発明のC〜C12−グリコールエーテルは、10個未満の炭素原子、好ましくは8個までの、特に6個までの、特に好ましくは1〜4個の、格段に好ましくは2〜3個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル基を含有する。
好ましいC〜C−モノアルコールは、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールおよびtert−ブタノールである。好ましいC〜C−グリコールは、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコールおよび1,6−ヘキサンジオール、特にエチレングリコールおよび1,2−プロピレングリコールである。好ましいC〜C12−グリコールエーテルは、ジ−、トリ−、テトラ−およびペンタエチレングリコール、ジ−、トリ−およびテトラプロピレングリコール、プロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテルおよびプロピレングリコールモノエチルエーテル、ならびにINCIによってブトキシジグリコール、ブトキシエタノール、ブトキシイソプロパノール、ブトキシプロパノール、ブチルオクタノール、エトキシジグリコール、エトキシエタノール、エチルヘキサンジオール、イソブトキシプロパノール、イソペンチルジオール、3−メトキシブタノール、メトキシエタノール、メトキシイソプロパノールおよびメトキシメチルブタノールと呼ばれる溶媒である。
本発明の組成物、好ましくは、コンディショニング組成物または液体洗剤は、1種類以上の溶媒を、いずれの場合にも組成物全体に対して、通常40重量%まで、好ましくは0.1〜30重量%、特に2〜20重量%、特に好ましくは3〜15重量%、格段に好ましくは5〜12重量%、例えば5.3または10.6重量%の量で含み得る。
好ましい態様では、本発明の組成物、例えば、特に、コンディショニング組成物は、場合により、1種類以上の錯化剤を含み得る。
錯化剤(INCI キレート剤)は、金属イオン封鎖剤とも呼ばれ、例えば安定性または組成物の外観、例えば濁度への悪影響が起こらないようにするために、金属イオンを錯化および不活性化することができる成分である。一方では、数多くの成分と不適合である硬水のカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンを錯化することが重要である。鉄または銅のような重金属のイオンの錯化は、完成した組成物の酸化分解を遅らせる。
例えば、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbookでより詳細に記述されている、例えば、INCIによって名づけられた次の錯化剤:アミノトリメチレンホスホン酸、β−アラニン二酢酸、カルシウムジナトリウムEDTA、クエン酸、シクロデキストリン、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ジアンモニウムシトレート、ジアンモニウムEDTA、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、ジカリウムEDTA、ジナトリウムアザシクロヘプタンジホスホネート、ジナトリウムEDTA、ジナトリウムピロホスフェート、EDTA、エチドロン酸、ガラクタル酸、グルコン酸、グルクロン酸、HEDTA、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、メチルシクロデキストリン、ペンタカリウムトリホスフェート、ペンタナトリウムアミノトリメチレンホスホネート、ペンタナトリウムエチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、ペンタナトリウムペンテテート、ペンタナトリウムトリホスフェート、ペンテト酸、フィチン酸、カリウムシトレート、カリウムEDTMP、カリウムグルコネート、カリウムポリホスフェート、カリウムトリスホスホノメチルアミンオキシド、リボン酸、ナトリウムキトサンメチレンホスホネート、ナトリウムシトレート、ナトリウムジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート、ナトリウムジヒドロキシエチルグリシネート、ナトリウムEDTMP、ナトリウムグルセプテート、ナトリウムグルコネート、ナトリウムグリセレス−1−ポリホスフェート、ナトリウムヘキサメタホスフェート、ナトリウムメタホスフェート、ナトリウムメタシリケート、ナトリウムフィテート、ナトリウムポリジメチルグリシノフェノールスルホネート、ナトリウムトリメタホスフェート、TEA−EDTA、TEA−ポリホスフェート、テトラヒドロキシエチルエチレンジアミン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、テトラカリウムエチドロネート、テトラカリウムピロホスフェート、テトラナトリウムEDTA、テトラナトリウムエチドロネート、テトラナトリウムピロホスフェート、トリカリウムEDTA、トリナトリウムジカルボキシメチルアラニネート、トリナトリウムEDTA、トリナトリウムHEDTA、トリナトリウムNTAおよびトリナトリウムホスフェートが適している。
好ましい錯化剤は、第三級アミン、特に第三級アルカノールアミン(アミノアルコール)である。アルカノールアミンは、官能基としてアミノ基と、ヒドロキシおよび/またはエーテル基の両方を有する。特に好ましい第三級アルカノールアミンは、トリエタノールアミンおよびテトラ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン)である。第三級アミンと、リシノール酸亜鉛および非イオン性溶解促進剤としての1種類以上のエトキシル化脂肪アルコールおよび場合により溶媒との特に好ましい組合せは、先行技術に記載されている。
特に好ましい錯化剤は、その塩を含むエチドロン酸(1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、HEDP、アセトホスホン酸、INCI エチドロン酸)である。従って、好ましい態様では、本発明の組成物は、錯化剤としてエチドロン酸および/または1種類以上のその塩を含む。
特定の態様では、本発明の組成物は、1種類以上の第三級アミンと1種類以上のさらなる錯化剤、好ましくは、1種類以上の錯化剤である酸またはそれらの塩との錯化剤組合せ、特にトリエタノールアミンおよび/またはテトラ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミンとエチドロン酸および/または1種類以上のその塩との錯化剤組合せを含む。
本発明の組成物、例えば特にコンディショニング組成物は、錯化剤を、有利には組成物全体に対して通常0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、特に0.5〜10重量%、特に好ましくは1〜8重量%、格段に好ましくは1.5〜6重量%の量で含む。
さらなる態様では、本発明の組成物、例えば、特に、コンディショニング組成物は、場合により、好ましくは増粘剤として作用する1種類以上の粘度調節剤を含む。
組成物の粘度は、通常の標準的な方法(例えばBrookfield粘度計 RVD−VII、20rpmおよび20℃にて、スピンドル3)を用いて測定することができ、10〜5000mPasの範囲であることが好ましい。好ましい液体からゲル様の組成物は、20〜4000mPasの粘度を有し、40〜2000mPasの値が特に好ましい。
好適な増粘剤は、無機または高分子有機化合物である。2種類以上の増粘剤の混合物も使用することができる。
無機増粘剤としては、例えば、ポリケイ酸、粘土鉱物、例えばモンモリロナイト、ゼオライト、シリカ、ケイ酸アルミニウム、層状シリケートおよびベントナイトが挙げられる。
有機増粘剤は、天然ポリマー、改質天然ポリマーおよび完全合成ポリマーの群に由来するものである。
増粘剤として使用される天然起源のポリマーは、例えば、キサンタン、寒天、カラギーン、トラガカントゴム、アラビアゴム、アルギン酸塩、ペクチン、ポリオース、グァーフラワー、ジェランガム、イナゴマメシードフラワー、デンプン、デキストリン、ゼラチンおよびカゼインである。
改質天然物質は、主として、加工デンプンおよびセルロースの群に由来するものであり、ここで記載し得る例は、カルボキシメチルセルロースおよび他のセルロースエーテル、ヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロース、高エーテル化メチルヒドロキシエチルセルロース、ならびにイナゴマメフラワーエーテルである。
非常に様々な応用分野で広く使用される増粘剤の大きな群は、完全合成ポリマー、例えば架橋型または非架橋型であってよく、場合によってカチオン変性されていてよいポリアクリル酸化合物およびポリメタクリル酸化合物、ビニルポリマー、ポリカルボン酸、ポリエーテル、活性化ポリアミド誘導体、ヒマシ油誘導体、ポリイミン、ポリアミドおよびポリウレタンである。そのようなポリマーの例は、アクリル樹脂、アクリル酸エチル−アクリルアミドコポリマー、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステルコポリマー、アクリル酸エチル−アクリル酸−メタクリル酸コポリマー、N−メチロール−メタクリルアミド、無水マレイン酸−メチルビニルエーテルコポリマー、ポリエーテル−ポリオールコポリマー、およびブタジエン−スチレンコポリマーである。
さらなる好適な増粘剤は、有機酸誘導体およびそれらのアルコキシド付加物、例えばアリールポリグリコールエーテル、カルボキシル化ノニルフェノールエトキシレート誘導体、アルギン酸ナトリウム、ジグリセロールモノイソステアレート、非イオノゲン性(nonionogenic)エチレンオキシド付加物、ココヤシ脂肪酸ジエタノールアミド、無水イソドデセニルコハク酸、およびガラクトマンナンである。前記物質種の増粘剤は、市販されており、例えば、Acusol(登録商標)−820(メタクリル酸(ステアリルアルコール−20−EO)エステル−アクリル酸コポリマー、水中濃度30%、Rohm & Haas)、Dapral(登録商標)−GT−282−S(アルキルポリグリコールエーテル、Akzo)、Deuterol(登録商標)−Polymer−11(ジカルボン酸コポリマー、Schoener GmbH)、Deuteron(登録商標)−XG(β−D−グルコース、D−マンノース、D−グルクロン酸に基づくアニオン性ヘテロ多糖類、Schoener GmbH)、Deuteron(登録商標)−XN(非イオノゲン性多糖類、Schoener GmbH)、Dicrylan(登録商標)−Verdicker−O(エチレンオキシド付加物、水/イソプロパノール中濃度50%、Pfersse Chemie)、EMA(登録商標)−81およびEMA(登録商標)−91(エチレン−無水マレイン酸コポリマー、Monsanto)、Verdicker−QR−1001(ポリウレタンエマルジョン、水/ジグリコールエーテル中濃度19〜21%、Rohm & Haas)、Mirox(登録商標)−AM(アニオン性アクリル酸−アクリル酸エステルコポリマー分散液、水中濃度25%、Stockhausen)、SER−AD−FX−1100(疎水性ウレタンポリマー、Servo Delden)、Shellflo(登録商標)−S(高分子量多糖類、ホルムアルデヒドによる安定化、Shell)、Shellflo(登録商標)−XA(キサンタンバイオポリマー、ホルムアルデヒドによる安定化、Shell)、Kelzan、Keltrol T(Kelco)という商標名で供給されている。
さらなる好ましい態様では、本発明の組成物、例えば、特に、コンディショニング組成物は、場合により、1種類以上の酵素を含む。
好適な酵素は、特に、ヒドロラーゼ種のもの、例えばプロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼもしくは脂肪分解酵素、アミラーゼ、セルラーゼまたは他のグリコシルヒドロラーゼおよび前記酵素の混合物である。これらのヒドロラーゼは全て、洗浄中、汚れ(例えばタンパク質性の汚れ、油脂性の汚れまたはデンプン質の汚れ)や灰色化の除去に役立つ。セルラーゼおよび他のグリコシルヒドロラーゼは、さらに、色の保留や、ピリングおよび微小繊維を除去することにより布地の柔らかさの増加にも役立ち得る。漂白のため、そして色移り防止のために、オキシレダクターゼを使用することもできる。
特に良好な適性を示すのは、細菌株または真菌、例えば枯草菌(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニホルミス菌(Bacillus licheniformis)、ストレプトミセス・グリセウス(Streptomyceus griseus)およびフミコラ・インソレンス(Humicola insolens)から得られる酵素有効成分である。サブチリシンタイプのプロテアーゼ、特にバチルス・レンタス(Bacillus lentus)から得られるプロテアーゼを使用することが好ましい。これに関連して、酵素混合物、例えばプロテアーゼとアミラーゼとの酵素混合物またはプロテアーゼとリパーゼもしくは脂肪分解酵素との酵素混合物またはプロテアーゼとセルラーゼとの酵素混合物またはセルラーゼとリパーゼもしくは脂肪分解酵素との酵素混合物またはプロテアーゼとアミラーゼとリパーゼもしくは脂肪分解酵素との酵素混合物またはプロテアーゼとリパーゼもしくは脂肪分解酵素とセルラーゼとの酵素混合物、特にプロテアーゼおよび/またはリパーゼ含有混合物もしくは脂肪分解酵素含有混合物が特に興味深い。そのような脂肪分解酵素の例は、公知のクチナーゼである。また、ペルオキシダーゼまたはオキシダーゼも一部のケースでは好適であることが証明されている。好適なアミラーゼとしては、特に、α−アミラーゼ、イソアミラーゼ、プルラナーゼおよびペクチナーゼが挙げられる。セルラーゼとしては、セロビオヒドロラーゼ、エンドグルカナーゼおよびセロビアーゼとも呼ばれるβ−グルコシダーゼ、またはそれらの混合物を使用することが好ましい。様々なタイプのセルロースはCMCアーゼ活性およびアビセラーゼ活性によって異なっているため、所望の活性は、セルラーゼの的を絞った混合により達成することができる。
酵素は、早期分解から酵素を守るために、担体物質に吸着またはコーティングされた成形体として組み込むことができる。酵素、酵素混合物または酵素顆粒の割合は、例えば、組成物全体に対して、約0.1〜5重量%、好ましくは0.12〜約2重量%であり得る。
本発明の組成物、例えば特に洗剤もしくは洗浄剤、ケア組成物またはコンディショニング組成物は、場合により、漂白剤を含み得る。水中でHを発生する漂白剤として働く化合物では、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム四水和物および過ホウ酸ナトリウム一水和物が特に重要である。使用することができるさらなる漂白剤は、例えば、ペルオキソピロホスフェート、クエン酸塩過水和物、およびHを発生する過酸塩または過酸、例えば過硫酸塩または過硫酸である。また、式HN−CO−NH・Hにより記載することができるウレアペルオキソハイドレートペルカルバミドも使用することができる。特に、組成物が例えば機械による食器洗い中に硬質表面を清浄するのに使用される場合、組成物は、必要に応じて、有機漂白剤の群の漂白剤も含んでよいが、そのような漂白剤は、原則として、布地洗浄のための組成物においても使用可能である。典型的な有機漂白剤は、過酸化ジアクリル、例えば、過酸化ジベンゾイルなどである。さらなる典型的な有機漂白剤は、ペルオキソ酸であり、特定例はアルキルペルオキソ酸およびアリールペルオキソ酸である。好ましい代表は、ペルオキシ安息香酸およびその環置換誘導体、例えばアルキルペルオキシ安息香酸であるが、ペルオキシ−α−ナフトエ酸およびモノ過フタル酸マグネシウム、脂肪族もしくは置換脂肪族ペルオキソ酸、例えばペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、ε−フタルイミドペルオキシカプロン酸(フタルイミドペルオキシヘキサン酸、PAP)、o−カルボキシベンズアミドペルオキシカプロン酸、N−ノネニルアミド過アジピン酸およびN−ノネニルアミド過コハク酸塩、ならびに脂肪族および芳香脂肪族ペルオキシジカルボン酸、例えば1,12−ジペルオキシカルボン酸、1,9−ジペルオキシアゼライン酸、ジペルオキシセバシン酸、ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシフタル酸、2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二酸、N,N−テレフタロイル−ジ(6−アミノ過カプロン酸)も使用することができる。
漂白剤は、早期分解から漂白剤を守るために、コーティングすることが好ましい。
本発明の組成物に色素を使用することができるが、1種類以上の色素の量は低く選択して、組成物の使用後に眼に見える残留物が残らないようにする。本発明の組成物は、色素を含まないことが好ましい。
本発明の組成物は好ましくは、1種類以上の抗菌有効成分または保存剤を通常0.0001〜3重量%、好ましくは0.0001〜2重量%、特に0.0002〜1重量%、特に好ましくは0.0002〜0.2重量%、格段に好ましくは0.0003〜0.1重量%の量で含み得る。
抗菌有効成分または保存剤は抗菌域および活性機構によって、静菌剤と殺菌剤、静真菌剤と殺真菌剤などに区別される。これらの群の重要な物質としては、例えば、ベンザルコニウムクロリド、アルキルアリールスルホネート、ハロフェノールおよびフェノールマーキュリーアセテートがある。本発明の教示の範囲内で、抗菌作用および抗菌有効成分とは、標準的な専門的意味を有する。好適な抗菌有効成分は好ましくは、アルコール、アミン、アルデヒド、抗菌性の酸およびその塩、カルボン酸エステル、酸アミド、フェノール、フェノール誘導体、ジフェニル、ジフェニルアルカン、尿素誘導体、酸素−、窒素−アセタールおよび−ホルマール、ベンズアミジン、イソチアゾリン、フタルイミド誘導体、ピリジン誘導体、抗菌界面活性化合物、グアニジン、抗菌両性化合物、キノリン、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、ヨード−2−プロピルブチルカルバメート、ヨウ素、ヨードフォア、ペルオキソ化合物、ハロゲン化合物、および上記の望ましい混合物がある。
ここで、抗菌有効成分は、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、1,3−ブタンジオール、フェノキシエタノール、1,2−プロピレングリコール、グリセロール、ウンデシレン酸、安息香酸、サリチル酸、ジヒドロ酢酸、o−フェニルフェノール、N−メチルモルホリニウムアセトニトリル(MMA)、2−ベンジル−4−クロロフェノール、2,2’−メチレンビス(6−ブロモ−4−クロロフェノール)、4,4’−ジクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(ジクロサン)、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、クロルヘキシジン、N−(4−クロロフェニル)−N−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、N,N’−(1,10−デカンジイルジ−1−ピリジニル−4−イリデン)ビス(1−オクタンアミン)ジヒドロクロリド、N,N’−ビス(4−クロロフェニル)−3,12−ジイミノ−2,4,11,13−テトラアザテトラデカンジイミドアミド、グルコプロタミン、抗菌界面活性第四級化合物、例えば、1,6−ビス(2−エチルヘキシルビグアニドヘキサン)ジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−フェニル−N,N−メチルジグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−o−クロロフェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−2,6−ジクロロフェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−β(p−メトキシフェニル)ジグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−α−メチル−β−フェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−p−ニトロフェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、ω,ω−ジ(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’)−ジ−n−プロピルエーテルジヒドロクロリド、ω,ω’−ジ(N,N’−p−クロロフェニルジグアニド−N,N’)−ジ−n−プロピルエーテルテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−2,4−ジクロロフェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−p−メチルフェニルグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−2,4,5−トリクロロフェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ[N,N’−α(p−クロロフェニル)エチルジグアニド−N,N’]ヘキサンジヒドロクロリド、ω,ω−ジ(N,N’−p−クロロフェニルジグアニド−N,N’)−m−キシレンジヒドロクロリド、1,12−ジ(N,N’−p−クロロフェニルジグアニド−N,N’)ドデカンジヒドロクロリド、1,10−ジ(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’)デカンテトラヒドロクロリド、1,12−ジ(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’)ドデカンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−o−クロロフェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ(N,N’−o−クロロフェニルジグアニド−N,N’)ヘキサンテトラヒドロクロリド、
エチレンビス(1−トリルビグアニド)、エチレンビス(p−トリルビグアニド)、エチレンビス(3,5−ジメチルフェニルビグアニド)、エチレンビス(p−tert−アミルフェニルビグアニド)、エチレンビス(ノニルフェニルビグアニド)、エチレンビス(フェニルビグアニド)、エチレンビス(N−ブチルフェニルビグアニド)、エチレンビス(2,5−ジエトキシフェニルビグアニド)、エチレンビス(2,4−ジメチルフェニルビグアニド)、エチレンビス(o−ジフェニルビグアニド)、エチレンビス(混合アミルナフチルビグアニド)、N−ブチルエチレンビス(フェニルビグアニド)、トリメチレンビス(o−トリルビグアニド)、N−ブチルトリメチルビス(フェニルビグアニド)などのビグアニジンおよびポリグアニジンを含むグアニジン、ならびに酢酸塩、グルコン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸塩、重亜硫酸塩、フッ化物、ポリマレイン酸塩、N−ココアルキルサルコシン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、ペルフルオロオクタン酸塩、ケイ酸塩、ソルビン酸塩、サリチル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、桂皮酸塩、チオシアン酸塩、アルギン酸塩、ピロメリト酸塩、テトラカルボキシ酪酸塩、安息香酸塩、グルタル酸塩、モノフルオロリン酸塩、ペルフルオロプロピオン酸塩などの対応する塩、およびそれらの望ましい混合物から選択することができる。ハロゲン化キシロールおよびクレゾール誘導体、例えばp−クロロメタクレゾールまたはp−クロロメタキシロール、および植物起源(例えば、スパイスまたはハーブ由来)、動物起源、または微生物起源の天然抗菌有効成分も好適である。抗菌界面活性第四級化合物、植物起源の天然抗菌有効成分ならびに/または動物起源の天然抗菌有効成分、格段に好ましくは、カフェイン、テオブロミンおよびテオフィリン、ならびに精油、例えばオイゲノール、チモールおよびゲラニオールを含む群の植物起源の少なくとも1つの天然抗菌有効成分、ならびに/または酵素、例えば乳汁由来のタンパク質、リゾチームおよびラクトペルオキシダーゼを含む群の動物起源の少なくとも1つの天然抗菌有効成分、ならびに/またはアンモニウム、スルホニウム、ホスホニウム、ヨードニウムもしくはアルソニウム基を有する少なくとも1つの抗菌界面活性第四級化合物、ペルオキソ化合物および塩素化合物を使用することが好ましいことがある。微生物起源の物質、いわゆるバクテリオシンも使用することができる。グリシン、グリシン誘導体、ホルムアルデヒド、並びにホルムアルデヒド、ギ酸および過酸化物を容易に遊離する化合物を使用することが好ましい。
抗菌有効成分として好適な第四級アンモニウム化合物(QAC)については、上記にすでに述べた。特に適しているのは、例えば、ベンザルコニウムクロリドなどである。ベンザルコニウムハライドおよび/または置換ベンザルコニウムハライドは、例えば、Barquat(登録商標)ex Lonza、Marquat(登録商標)ex Mason、Variquat(登録商標)ex Witco/SherexおよびHyamine(登録商標)ex Lonza、ならびにBardac(登録商標)ex Lonzaとして市販されている。さらなる市販抗菌有効成分は、N−(3−クロロアリル)ヘキサミニウムクロリド、例えばDowicide(登録商標)およびDowicil(登録商標)ex Dow、ベンゼトニウムクロリド、例えばHyamine(登録商標)1622 ex Rohm & Haas、メチルベンゼトニウムクロリド、例えばHyamine(登録商標)10X ex Rohm & Haas、セチルピリジニウムクロリド、例えばcepacol chloride ex Merrell Labsである。
さらに、本発明の組成物、例えば、特に、洗剤もしくは洗浄剤、ケア組成物またはコンディショニング組成物は、場合により、吸水能、すなわち処理する布地の再湿潤性を改善するため、そして処理した布地のアイロンがけを容易にするために、アイロン助剤を含み得る。例えば、組成物にシリコーン誘導体を使用してよい。これらは、発泡防止特性を示すことから、洗剤組成物のすすぎ性をさらに改善する。好ましいシリコーン誘導体は、例えば、アルキル基が1〜5個の炭素原子を有し、全体または部分的にフッ素化されている、ポリジアルキルシロキサンまたはアルキルアリールシロキサンである。好ましいシリコーンは、ポリジメチルシロキサンであり、このポリジメチルシロキサンは、場合により、誘導体化されていてよく、アミノ官能性であってよくもしくは四級化されていてよく、またはSi−OH、Si−Hおよび/もしくはSi−Cl結合を有していてよい。好ましいシリコーンの25℃での粘度は、100〜100,000mPasの範囲であり、この場合、シリコーンを、組成物全体に対して0.2〜5重量%の量で使用することができる。
本発明の組成物、特にコンディショニング組成物は、当業者には馴染み深いあらゆる公知の技術により得ることができる。例えば、組成物は、それらの原料から、混合により、必要に応じて高剪断混合装置を用いて、直接得ることができる。液体製剤、特にコンディショニング組成物では、存在する任意の柔軟剤成分を溶かし、その後、その溶解物を溶媒、好ましくは、水中に分散させることが望ましい。本発明の有用な式(I)の重合性ベタインエステルまたは本発明に従ってそれらから調製可能なポリマーは、例えば、単純混合により、コンディショニング組成物に組み込むことができる。
コンディショニング組成物は、布地柔軟剤の形であることが好ましい。この場合、それらは、通常、全自動洗濯機のすすぎサイクルに投入される。
本発明はさらに、基材、特にコンディショナー基材を提供し、このコンディショナー基材は、本発明の組成物、特にコンディショニング組成物で含浸および/またはコーティングされるため、他の構成要素に加えて、本発明の芳香組成物を含む。
本発明のコンディショナー基材は、主として布地処理に、特に布地乾燥処理に使用される。基材材料は、好ましくは、多孔性平クロスからなる。この多孔性平クロスは、乾燥機に使用するのに十分な熱安定性を有し、かつ貯蔵中に組成物の漏出または滲みをほとんど起こさせずに物質を効果的にコンディショニングするのに十分な量の含浸またはコーティング組成物を保持し得る、繊維状または多孔性軟質材料からなり得る。これらのクロスには、織および不織合成繊維および天然繊維、フェルト、紙または発泡材料、例えば親水性ポリウレタンフォームでできた布地が含まれる。
本発明では、不織材料(不織物)でできた従来の布地を使用することが好ましい。不織物とは、一般に、マットもしくは層状繊維構造を有する接着接合した繊維性製品、または繊維が無作為にもしくは統計的配置に分布している繊維マットを含むものとして定義される。繊維は、天然繊維、例えば羊毛、絹、ジュート、麻、綿、リネン、サイザルもしくはラミー;または合成繊維、例えばレーヨン、セルロースエステル、ポリビニル誘導体、ポリオレフィン、ポリアミドもしくはポリエステルであってよい。一般に、いずれの繊維径または繊維価も本発明に好適である。本発明で使用する不織材料は、不織材料中の繊維の無作為または統計的配置から、それらを、例えば、家庭用回転式乾燥機に使用したときに、破れたり、分解したりせず、全方向に優れた強度を与える傾向を有する。本発明において好適な基材である不織物質の例は、例えば、WO 93/23603より知られている。好ましい多孔性平クリーニングクロスは、1種類のまたは異なる繊維材料、特に綿、加工綿、ポリアミド、ポリエステルまたはこれらの混合物からなる。好ましくは、クロス形態のクリーニング基材は、10〜5000cm、好ましくは50〜2000cm、特に100〜1500cm、特に好ましくは200〜1000cmの面積を有する。本発明での材料の坪量は、通常20〜1000g/m、好ましくは30〜500g/m、特に50〜150g/mである。コンディショニング基材は、本発明の組成物、すなわちコンディショニング組成物を基材上に、浸漬または含浸させることにより、あるいは溶かすことにより得ることができる。
本発明はさらに、本発明のコンディショニング組成物の使用、すなわち布地コンディショニング処理、例えば、すすぎサイクルなど、布地乾燥処理および布地ドライクリーニング法または布地リフレッシュ法における本発明のコンディショニング基材の使用を提供する。例えば、木材、紙、革などでできたコンディショニング済基材も同様に芳香剤として使用することができる。
本発明の好ましい組成物は、好ましくは、界面活性剤とさらなる通常の洗剤または洗浄剤成分とを含む液体洗剤である。例えば、本発明の好適な液体洗剤は、増粘系として、いずれの場合にも組成物全体に対して、a)0.1〜5重量%の高分子増粘剤、b)0.5〜7重量%のホウ素化合物、およびc)1〜8重量%の錯化剤を含み得る。
本発明の範囲内では、界面活性剤含量が35重量%を超える高粘度の水性液体洗剤が好ましい。
膨潤剤とも呼ばれる好適な増粘剤、例えば、アルギン酸塩または寒天などについては、上記にすでに述べた。好ましい水性液体洗剤は、増粘系として0.2〜4重量%、好ましくは0.3〜3重量%、特に0.4〜1.5重量%の多糖類を含む。
好ましく使用される高分子増粘剤は、Xanthomonas campestrisや他のいくつかの種によって好気性条件下で生産され、分子量が2〜15百万ダルトンの、微生物アニオン性ヘテロ多糖類であるキサンタンである。キサンタンは、側鎖を有するβ−1,4−結合グルコース(セルロース)を有する鎖から形成される。サブグループの構造は、グルコース、マンノース、グルクロン酸、酢酸塩およびピルビン酸塩からなり、ここで、ピルビン酸単位の数はキサンタンの粘度を決定する。
本発明の液体洗剤は、ホウ素化合物を含むことが好ましく、このホウ素化合物は0.5〜7重量%の量で使用される。本発明の範囲内で使用することができるホウ素化合物の例は、ホウ酸、酸化ホウ素、アルカリ金属ホウ酸塩、例えばオルト−、メタ−およびピロホウ酸のアンモニウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩、異なる水和状態のホウ砂、ならびにポリホウ酸塩、例えば、アルカリ金属ペンタホウ酸塩などである。
例えば、HBOと非イオン性界面活性剤および/または香料との反応生成物が可能なように、有機ホウ素化合物、例えばホウ酸エステルも使用することができる。
好ましい液体洗剤は、0.5〜4重量%、好ましくは0.75〜3重量%、特に1〜2重量%のホウ酸および/またはテトラホウ酸ナトリウムを含む。
さらに、本発明の液体洗剤は、1〜8重量%の錯化剤を含み得る。ここで、特に好ましい液体洗剤は、クエン酸またはクエン酸ナトリウムを含み、2.0〜7.5重量%、好ましくは3.0〜6.0重量%、特に4.0〜5.0重量%のクエン酸ナトリウムを含む液体洗剤が好ましい。
本発明の液体洗剤は、増粘系の構成要素に加えて、好ましくは、界面活性剤を含み、そのようなケースでは、アニオン性、非イオン性、カチオン性および/または両性界面活性剤が使用される。用途的には、アニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤との混合物が好ましく、この場合、非イオン性界面活性剤の割合はアニオン性界面活性剤の割合より高いことが好ましい。同様に、糖および/または糖誘導体、例えば、アルキルポリグルコシドまたはシクロデキストリンなども使用することができる。
実施例1:
香りを付けていない固形洗剤を1:2比の量に分割した。成分1には、その後、噴霧により「シトラスフレッシュネス」系の香りの香油で香りを付けた;成分2には、「バルサミコ調ケア」系の香りの着色香油で香りを付けた。
2つの分流を、別々のコンベヤーベルトによって回転傾斜漏斗に注ぎ、その回転傾斜漏斗から、充填するパッケージに送り込んだ。充填作業期間中に成分1と成分2の混合比が一定にならないように、ベルト速度を適切に選択することによって(それぞれのベルト速度は、互いに独立に変化させた)それを調整することができた。
この結果、2種類の異なる芳香を放つ香油が製品中に互いに均一な割合で分布していない製品を得た。
実施例2:
球形基本構造を有する香りを付けていない固形圧縮洗剤を、コンベヤーベルト上でV字形挿入補助具を用いて2つの同一分流に分岐した。1つの分流には「オーデコロン」タイプの流動性の高い香油を噴霧し、着色小班点も付けたもう1つの分流には、「フラワーアコード」タイプの著しく粘稠な香油を添加した。2つの分流を、シュートにより「適宜」、すなわち偶然の原理により、パッケージ内に導入し、パッケージ内に層構造の洗剤を与えた。すなわち「オーデコロン」タイプの香油で香りを付けた洗剤層と「フラワーアコード」タイプの香油で香りを付けた洗剤層とがそれぞれ、不規則に、同一のパッケージ内で互い違いになっており、それらの割合は、パッケージ全体に対して80:20〜20:80間に制御可能であった。この結果、2種類の異なる芳香を放つ香油が製品中に互いに均一な割合で分布していない製品を得た。
この実施例の変形例は、さらに、重要度の極めて高い香料(ミドルノート)を、パッケージの中央部に、洗剤の総充填量に対して約47重量%の充填量で入れ、同様に担体としての圧縮洗剤上に粉末としても入れた。充填量が洗剤の総充填量に対して約53重量%に達したときに、この場合も上記のような洗剤層を得た。
実施例3:
液体洗剤を基本主要部分として調製し、「マンダリンレモン」タイプの香料で香り付けした。別の、異なる芳香を放つ香油組成物IIを粒子に導入し、その粒子を、後に粒子が浮上も沈降もしないように、液体洗剤中に懸濁した。液体洗剤に配合された粒子集団は、いずれの場合にも、同じ香油組成物IIを、各粒子に対して、全く異なる濃度で含んでいた。従って、その結果、2種類の異なる芳香を放つ香油が製品中に互いに均一な割合で分布していない製品を得た。

Claims (15)

  1. 製品中に互いに均一な割合で分布していない少なくとも2種類の異なる芳香を放つ香油が存在することを特徴とする、芳香を有する消費者製品。
  2. 存在する香油が製品中に非体系的な様式で不均一に分布している、請求項1に記載の製品。
  3. 存在する香油が製品中に体系的な様式で不均一に分布している、請求項1に記載の製品。
  4. 製品中に互いに均一な割合で分布していない少なくとも3種類、4種類、5種類の異なる芳香を放つ香油が存在する、請求項1〜3のいずれかに記載の製品。
  5. ガラキソリド、ジヒドロミルセノール、4−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、γ−イソメチルイオノン、テトラヒドロリナロール、ヘキシルシンナムアルデヒド、リリアール、リナロール、アミルシンナムアルデヒド、6−メチル−γ−イオノン、メチルオレエート、ネリルアセテート、15−ペンタデカラクトン、フェノキシエチルイソブチレート、フェニルエチルメタノエート、a−ピネン、b−ピネン、ローズオキシド、サビネン、アネトール、2−ヒドロキシペンチルベンゾエート、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノン、シクラメンアルデヒド、a−ダマスコン、デカナール、ジシクロペンタジエンアルコール、アリルシクロヘキシルプロピオネート、イソボルニルアセテート、ボルニルアセテート、ジヒドロメチルジャスモネート、ユーカリプトール、n−ドデカノール、エチルパルミテート、ゲラニオールアセテート、ヘキシルアセテート、n−ヘキシルサリチレート、a−イオノン、l−リモネン、メチルパルミテート、2−ナフチルメチルケトン、イソプロピルミリステート、ローズフェノン、a−テルピネオール、スチラリルアセテート、ツジョプセン、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、d−リモネン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、シトロネロール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、カリオフィレン、エチルステアレート、トナリド、2,4−ヘキサジエナール、メタノアズレン、メチルラウレート、メチルミリステート、2−メチルウンデカノール、ミルセン、ノナナール、ノピルアセテート、15−ペンタデカラクトン、β−フェランドレン、3−フェニル−2−メチルプロペン、ローズアセテート、トラセオリド、ウィドレンおよび/またはd−リモネンの群から選択される、少なくとも1種類、好ましくは、2種類、3種類またはそれを超える芳香が存在する、請求項1〜4のいずれかに記載の製品。
  6. 少なくとも互いに接する層が互いに異なる芳香を有する層構造を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の製品。
  7. 洗剤、洗浄剤および/または化粧品の成分を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の製品。
  8. 好ましくは製品全体に対して少なくとも0.1重量%量のアニオン性界面活性剤を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の製品。
  9. 好ましくは製品全体に対して少なくとも0.1重量%量の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の製品。
  10. 好ましくは製品全体に対して少なくとも0.1重量%量のカチオン性界面活性剤を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の製品。
  11. 本質的に固体状、好ましくは微粉状、圧縮状または顆粒状で存在する、請求項1〜10のいずれかに記載の製品。
  12. 本質的に液体状で存在する、請求項1〜10のいずれかに記載の製品。
  13. 香油を保持する懸濁固体を含む、請求項12に記載の製品。
  14. 保持された香油を含む、請求項1〜13のいずれかに記載の製品。
  15. アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、酸性化剤、アルカリ性化剤、折り目防止化合物、抗菌物質、抗酸化剤、再付着防止剤、帯電防止剤、ビルダー物質、漂白剤、漂白促進剤、漂白安定剤、漂白触媒、アイロン助剤、共ビルダー、防しわ剤、電解質、酵素、着色防止剤、着色剤、色素、色移り防止剤、蛍光剤、殺真菌剤、殺菌剤、臭気複合物質、助剤、ヒドロトロープ、すすぎ助剤、錯化剤、保存剤、腐食防止剤、蛍光増白剤、芳香担体、パール化剤、pH調整剤、疎化剤・含浸剤、ポリマー、膨潤・滑り防止剤、発泡防止剤、層状シリケート、防汚物質、銀保護剤、シリコーン油、UV保護物質、粘度調節剤、増粘剤、変色防止剤、黒ずみ防止剤、ビタミンおよび/または繊維柔軟剤からなる群から選択される成分を有する、請求項1〜14のいずれかに記載の製品。
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