JP2004518800A - 添加剤を詰めカプセル封入した多孔性担体を有するデリバリーシステム - Google Patents
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Abstract
本発明は、添加剤が濡れたまたは湿った環境にさらされるまで放出から保護される、洗剤及び洗浄用組成物、室内脱臭剤、殺虫剤組成物、カーペット洗浄剤及び脱臭剤を包含する種々の消費材に組み入れられる添加剤のためのデリバリーシステムに関する。具体的には、本添加剤デリバリーシステムは、その孔の中に香料のような添加剤を含有する多孔性担体物質の芯と、前記芯をカプセル封入する、デンプンまたは加工デンプンのような水溶性または水分散性であるが、油不溶性の物質の被覆とを含んでなる粒子である。本デリバリー粒子は、洗浄サイクルにまたは洗浄サイクルを介して洗濯剤及び洗浄剤を送達するのに用いることができる。本発明に基づいた洗濯用添加剤デリバリー粒子は、洗濯を介して布地表面に香料成分を効果的に送達する。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、デリバリー粒子、特に、芳香剤のような洗濯用添加剤の送達のための粒子、及びデリバリー粒子、特に顆粒状洗剤を包含する洗剤組成物に関する。
【0002】
(発明の背景)
ほとんどの消費者は、においのよい洗濯製品を期待するようになってきており、洗濯した布地にも心地よい芳香があることを期待している。世界中の大部分において、手洗いは布地を洗濯する主要な手段である。汚れた布地を手洗いする場合、ユーザーは洗浄液に接触することが多く、そこで用いられている洗剤製品に極めて接近することになる。手洗い洗浄溶液は、汚れた衣類を加えた際、不快な臭いを発する可能性もある。従って、かかる製品に香料物質を加えることが望ましく、商業的に利益がある。香料添加剤は、消費者にとって洗濯用組成物をさらに審美的に心地よくし、香料が、それで処理される布地に心地よい芳香を付与する場合もある。しかしながら、水性洗濯槽から布地上に移る香料の量は、多くの場合わずかな量である。従って、業界は、長く持続する、保存にも安定した芳香を製品に提供すると共に、使用中に湿った溶液の臭いを覆い隠すために芳香を放ち、洗濯した布地に芳香をもたらす、洗剤製品における使用に有効な香料デリバリーシステムを長い間追求している。
【0003】
組成物と混合した、または組成物にスプレーする香料を含有する洗濯用及びその他の布地の手入れ用組成物は、商業的実施の上では周知である。香料は、揮発性化合物の組み合わせから作成されるので、香料が加えられている単純な溶液及び乾燥した混合物から香料を絶え間なく発することができる。長い時間、審美的に心地よいままであるように、組成物からの香料の放出を妨げるまたは遅らせるために種々の技法が開発されている。しかしながら、今日まで、製品の長期保存の後で十分な布地香り利益をもたらす方法はほとんどない。
【0004】
その上、洗濯槽から布地表面上に香料を効果的に且つ効率よくもたらす方法及び組成物を絶え間なく追求してきている。次の開示からわかるように、香料の布地上への放出と共に、洗浄サイクル中での香料の保護を含めて種々の香料送達方法が開発されてきている。1978年6月20日にブロック(Brock)らに発行された米国特許第4,096,072号は、脂肪族第四級アンモニウム塩を介して洗浄と乾燥のサイクルを通る香料を含んでなる、繊維コンディショニング剤を送達する方法を教示している。1983年9月6日にシュノリング(Schnoring)らに発行された米国特許第4,402,856号は、特定の温度でのみ香料がカプセルの外に拡散することができる、殻物質の処方を含んでなる、微小カプセル封入技法を教示している。1979年5月1日にヤング(Young)に発行された米国特許第4,152,272号は、乾燥組成物における保存を通して及び洗濯工程を通して香料を保護するために、蝋状粒子に香料を組み入れることを教示している。香料は、乾燥機の中で蝋状物質を介して繊維上に断定的に拡散する。1991年11月19日にウォーリー(Walley)らに発行された米国特許第5,066,419号は、非水溶性非ポリマー担体物質に分散し、非水溶性の砕けやすい被覆物質で被覆することにより保護殻にカプセル封入された香料を教示している。1992年3月10日にトリン(Trinh)らに発行された米国特許第5,094,761号米国特許第5,094,761号は、少なくとも部分的に湿った布地に香料の利益を提供する粘土により保護された香料/シクロデキストリン複合体を教示している。
【0005】
洗浄サイクルにおける香料のデリバリーに関するもう一つの方法は、1980年6月24日にホワイト(Whyte)に発行された米国特許第4,209,417号、1982年7月13日にホワイトに発行された米国特許第4,339,356号、及び1971年4月27日にゴウルド(Gould)らに発行された米国特許第3,576,760号に記載されているように、香料を乳化剤及び水溶性ポリマーと組み合わせ、混合物を粒子状に形成し、それらを洗濯用組成物に加えることが含まれる。しかしながら、この領域における業界の多大な研究があったとしても、洗濯用組成物と共に混合することができ、洗濯製品で処理された布地に当初の長く持続する香料の利益を提供する、単純でさらに効率良く且つ効果的な香料デリバリーシステムに対するニーズが依然として存在する。
【0006】
1981年7月15日にベアーズ(Bares)らに発行された英国特許公開第2,066,839号に記載されるように、香料は、ポリマー物質のような多孔性担体物質上にも吸着され得る。香料は、粘土またはゼオライト物質にも吸収されており、次いで粒子状洗剤組成物に混合される。一般に、好ましいゼオライト類は、およそ4オングストローム単位の名目上の孔径を有するA型または4A型ゼオライトである。実際にゼオライトの孔に吸収される香料が相対的にはほとんどないゼオライト表面上に、ゼオライトA型または4A型と共に香料が吸収されると今や考えられている。ゼオライトまたはポリマー担体上への香料の吸着は、洗剤組成物と混合する原液香料の添加に対して何らかの改善を提供する可能性がある一方で、業界は未だに、洗浄工程の間放出され、布地に送達される芳香の強度または量において、及び処理された繊維表面における香料のにおいの持続時間において、香料特性を失わない洗濯用組成物保存時間の長さの改善を追求している。
【0007】
大型の孔径であるゼオライトXとYとの香料の一般的な組み合わせも当該技術で教示されている。1987年8月12日発行の東ドイツ特許第248,508号は、香料を詰め込んだホージャサイト型ゼオライト(例えば、ゼオライトX及びY)を含有する香料分配器(例えば、空気清浄器)に関する。香料分子の臨界分子径は、2〜8オングストロームの間であると言われている。また、1979年9月12日発行の東ドイツ特許第137,599号は、粉末洗浄剤中で使用し、熱調節により香料の放出を提供する組成物を教示している。このような組成物で使用するためのゼオライトA、X、及びYが教示される。このような早期の教示は、最近出願された、ユニレバー(Unilever)PLCによる1993年、4月7日発行の欧州出願公報番号535,942、及び1993年4月14日発行の同第536,942、並びに1994年8月9日にガーナー−グレイ(Garner−Gray)らに発行された米国特許第5,336,665号の中で繰り返されている。
【0008】
効果的な香料デリバリー組成物は、プロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)により1994年12月8日公開されたPCT国際公開公報WO94/28107に教示されている。これらの組成物は、少なくとも6オングストロームの孔サイズを有するゼオライト(例えば、ゼオライトXまたはY)、ゼオライトの孔の中に放出可能に組み入れられる香料、及び香料を含んでなる、ゼオライト上に被覆されるマトリックスを含有し、マトリックスは、三つを超えるヒドロキシル部分を含有する少なくとも一つの固体ポリオール0重量%〜約80重量%及び約20重量%〜約100重量%の流体ジオールまたはポリオールを含んでなる、水溶性(洗浄にて除去可能)組成物を含み、香料は実質的に不溶性であり、且つ固体ポリオールは実質的に可溶性である。
【0009】
その他の香料デリバリーシステムは、プロクター・アンド・ギャンブル社により公開されたPCT国際公開公報WO97/34982及びPCT国際公開公報WO98/41607により教示されている。PCT国際公開公報WO97/34982は、香料を詰め込んだゼオライト、及び蝋に由来する作用剤であり、ゼオライト担体の孔開口部のサイズより大きなサイズ(すなわち、横断面領域)を有する放出バリアを含んでなる粒子を開示している。PCT国際公開公報WO98/41607は、洗濯用または洗浄用組成物に有用な作用剤及び一つ以上の少なくとも部分的に水溶性のヒドロキシル化合物に由来するガラスを含んでなる、ガラス状粒子を開示している。好ましい作用剤は、ゼオライト担体中の香料である。
【0010】
芳香油をゼオライト中に捕捉する以前の方法では、非常に値段が高く、複雑な二重及び三重の被覆過程が必要であり、それによって得られた粒子は、依然として芳香油がゼオライトから許容できない速度で漏れ出す可能性があった。比較的少量(<50%)のゼオライト担体を含有するデリバリー粒子を被覆するために高濃度がデンプンを使用される。使用されるゼオライト担体が少量であるので、必然的に、十分な量の香料を送達するために必要な粒子全体の量が増加し、乾燥した布地に適切な香りを与える。
【0011】
芳香を放つ製品を提供するのに生じる可能性があるもう一つの問題は、製品に関連した過剰な香り強度である。従って、使用中及びその後乾燥した洗濯物布地から満足のいく香料の香りを提供するが、長期の保存の利益も提供し、且つ製品の香り強度を軽減する香料デリバリーシステムに対するニーズが存在する。
【0012】
本発明によって、ゼオライト粒子のような多孔性担体に詰められた香料では、香料を詰めた担体粒子を比較的少量の水溶性または水分散性であるが油不溶性の物質、例えばデンプンまたは加工デンプンをカプセル封入することにより、香料の早期の放出を効果的に防止できることが今般見出された。多孔性担体は、布地を乾燥した後でさえ注目に値する香りの利益を送達するために、布地上に十分香料を付着することができるように、布地の実体に即して選択してもよい。
【0013】
本発明は、洗濯過程の間及びその後、消費者が注目に値する香りの利益を提供し、組成物の保存中、製品の香りを軽減する、簡便で効果的な保存安定性の香料デリバリーシステムに対する長年にわたるニーズを解決する。特に、本香料デリバリーシステムで処理された布地は、高い香り強度を有し、洗濯及び乾燥後、長時間にわたってにおいが保たれたままである。
【0014】
本発明はまた、添加剤を含んでなる製品が水性の洗浄環境にさらされるまで放出を望ましく防止できるような、他の添加剤用のデリバリーシステムも提供する。
【0015】
(発明の概要)
本発明は、添加剤が濡れたまたは湿った環境にさらされるまで放出から保護される、洗剤及び洗浄用組成物、室内脱臭剤、殺虫剤組成物、カーペット洗浄剤及び脱臭剤を含んでなる種々の消費材に組み入れられる添加剤のためのデリバリーシステムに関する。具体的には、本添加剤デリバリーシステムは、その孔の中に香料のような添加剤を含有する多孔性担体物質の芯と外側カプセル封入物質とを含んでなる粒子であり、外側カプセル封入物質とは、デンプンまたは加工デンプンのような水溶性または水分散性であるが、油不溶性の物質である。本デリバリー粒子は、洗浄サイクルにまたは洗浄サイクルを通して洗濯剤及び洗浄剤を送達するのに用いることができる。本発明に基づいた洗濯用添加剤デリバリー粒子は、洗濯を介して布地表面に香料成分を効果的に送達する。
【0016】
伝統的な香料デリバリーシステムでは、揮発性香料物質が製品から拡散するために、または洗濯中の溶解により50%を超える香料物質が「失われ」、布地表面に送達されない。本発明では、カプセル封入外皮が担体の芯に詰められた香料物質を効果的に捕捉する。従って、香料物質は、伝統的な香料デリバリーシステムよりも高い比率で布地表面に送達される。
【0017】
多孔性担体物質は、典型的にはゼオライト類、マクロ孔質のゼオライト類、非晶性珪酸塩類、結晶非層珪酸塩類、層性珪酸塩類、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム/炭酸ナトリウム二重塩、炭酸ナトリウム、粘土類、方ソーダ石、アルカリ金属リン酸塩類、キチン微小ビーズ、カルボキシアルキルセルロース類、カルボキシアルキルデンプン類、シクロデキストリン類、多孔性デンプン類、及びそれらの混合物から選択される。好ましくは担体物質は、ゼオライトX、ゼオライトY、及びそれらの混合物のようなゼオライト類である。
【0018】
特に好ましい多孔性担体は、孔に香料を効果的に組み入れるために少なくとも名目上約6オングストロームの孔径を持つゼオライトである。理論によって制限されることを望まないが、これらのゼオライト類は、香料分子がその中に捕捉される導管またはカゴ様構造を提供すると考えられている。残念なことに、かかる香料を満たされたゼオライト類は、特に水分吸収の際での香料の早すぎる放出のために、洗濯用洗剤のような布地用顆粒状ケア製品において商業的に使用するには保存安定性が十分ではない。しかし、香料の詰められたゼオライトを、比較的少量の水溶性または水分散性であるが、油不溶性の物質でカプセル封入できることを今般見出している。従って、香料は、実質的にゼオライト粒子孔内にとどまっている。香料は比較的大きなゼオライトの孔に組み入れられるので、香料が主としてゼオライトの外表面に吸着する他のより小さな孔径のゼオライトよりも、洗濯過程を通して香料をより良好に保持するとも考えられている。
【0019】
理論に拘束されることを望まないが、高濃度のカプセル封入物質を使用する場合、香料の詰められた芯は、デリバリー粒子全体に均一に分配され、カプセル封入物質内に散在すると考えられている。驚くべきことに、カプセル封入物質の濃度が減少するにつれて、香料の詰められた芯は、カプセル封入物質の薄い外皮によって囲まれた添加剤粒子の中央に、より集まることを今般見出している。これにより、カプセル封入物質の量を減少させ、単一粒子内に送達され得る添加剤の量を増加させ、さらに過程の複雑性をも軽減する。
【0020】
例えば洗濯中に、本カプセル封入された粒子を水に加える場合、水溶性または水分散性のカプセル封入外皮物質は溶解し、洗浄溶液中に添加剤が詰められた担体を放出すると考えられている。香料または他の添加剤を詰めた担体粒子が洗浄溶液に放出され、布地上に付着する。布地を乾燥した後、空気中の湿気が、担体の孔に含有される香料に置き換わるにつれて担体から香料が放出され、乾燥した香りの利益を提供する。
【0021】
多孔性担体の芯に含有される添加剤は、好ましくは香料、漂白剤、漂白促進剤、漂白活性剤、漂白触媒、キレート剤、スケール防止剤、染料移行阻害剤、光漂白剤、酵素、触媒抗体、光沢剤、織物直接染料、抗真菌剤、抗菌剤、昆虫忌避剤、汚れ放出ポリマー、布地柔軟剤、染料固定剤、pHジャンプシステム、及びそれらの混合物から成る群から選択される。
【0022】
多孔性担体物質に詰められるべき好ましい洗濯用添加剤は香料である。好ましくは、粒子の芯は香料を詰めたゼオライト(PLZ)である。
【0023】
好ましいカプセル封入物質は、デンプン、加工デンプン、またはデンプン加水分解物である。カプセル封入物質は、可塑剤、抗凝集剤、及びそれらの混合物から成る群から選択される成分をさらに包含してもよい。
【0024】
本発明のさらなる実施形態では洗濯用または洗浄用洗剤組成物が提供される。洗濯用または洗浄用組成物は、約0.001重量%〜約50重量%の上述の洗濯用添加剤粒子組成物、及び約50重量%〜約99.999重量%の洗浄界面活性剤、ビルダー、漂白剤、酵素、汚れ放出ポリマー、染料移行阻害剤、充填剤及びそれらの混合物から成る群から選択される洗濯用成分組成物を含む。好ましくは、組成物は、少なくとも一つの洗浄性界面活性剤及び少なくとも一つのビルダーを包含する。
【0025】
従って、本発明の目的は、添加剤、好ましくは香料のような洗濯用添加剤を詰めた芯、及び水溶性または水分散性物質の外側カプセル封入被覆を有する添加剤デリバリー粒子を提供することにある。本発明の別の目的は、その中に組み入れられた前記洗濯用添加剤粒子を有する洗濯用及び洗浄用組成物を提供することにある。本発明のさらなる目的は、改善された布香り利益、長くなった貯蔵寿命性能を提供し、製品の香り強度を弱め、粒子中に効率よく坦持される添加剤の量を増加させることができる、洗濯用添加剤粒子を提供することにある。本発明のこれらの及びそのほかの目的、特徴、及び長所は、次の説明及び添付の請求項から当業者に認識されるであろう。
【0026】
本明細書におけるパーセンテージ、割合、及び比率はすべて、指示がない限り重量を基準にする。本明細書において引用したすべての文書は参考として本明細書に組み入れる。
【0027】
(発明の詳細な説明)
本発明は、洗濯用添加剤粒子及び好ましくは香料含有粒子である洗濯用添加剤粒子を含む洗濯用及び洗浄用組成物に関する。洗濯用及び洗浄用組成物には、伝統的な顆粒状洗濯洗剤並びに顆粒状漂白剤、自動食器洗浄用組成物、硬質面洗浄剤、及び布地柔軟剤組成物が挙げられる。本発明の洗濯用添加剤粒子は、洗浄を介して優れた香料送達能力を提供すると共に、揮発性香料成分の発生による製品の香りを最小限にとどめる。中央芯を、本明細書に特定された被覆でカプセル封入することにより、粒子の安定性をさらに増大できる。
【0028】
本発明の好ましい洗濯用粒子は、香料を詰めた多孔性担体の芯を含んでなり、この詰められた芯はデンプンまたは加工デンプンのような水溶性または水分散性であるが、油不溶性の物質の外側被覆によりカプセル封入され、最終的な粒子を形成する。
【0029】
本発明の洗濯用添加剤粒子は典型的には、それ自体が約75%〜約95%多孔性担体と、約5%〜約25の香料またはそのほかの洗濯用添加剤物質である詰められた中央芯粒子約51%〜約90%と、外側のカプセル封入物質約10%〜約49%とを含む。
【0030】
詰められた中心の芯粒子
すでに述べたように、添加剤粒子の中央芯は、多孔性担体物質及び前記担体物質に詰められた洗濯用添加剤を含む。多数の異なった方法で中央芯の2つの成分を混合してもよい。
【0031】
実験室の規模では、この目的に用いられる基本的な装置は、10〜20gのコーヒーの粉挽きから100〜500gのフードプロセッサまたは200〜1000gの台所ミキサーまでと変化可能である。手順は、担体物質粒子(ゼオライト)を装置の中に入れること、同時に洗濯用添加剤を注ぎ、混合を開始することから成る。混合時間は0.5〜15分である。次いで、さらに処理する前に詰められた担体物質(ゼオライト)を0.5〜48時間静置する。詰め込み過程の間、熱を生じた場合は、任意で冷却ジャケットを用いてもよい。試験工場レベルでは、好適な装置はリトルフォード型のミキサーであり、それは、高い回転数で作動するスキと切断ブレードを備えたバッチ型ミキサーであり、粉末または粉末の混合物を連続的に混合しながら液状芳香油をその上にスプレーする。
【0032】
多孔性担体物質
本明細書で使用される多孔性担体物質とは、洗濯用剤または洗浄用剤のような送達可能な作用剤を担持する(例えば、孔の中に吸着することによって)ことができるいずれかの物質を意味する。そのような物質にはゼオライト類のような多孔性固体が挙げられる。
【0033】
好ましいゼオライト類は、ゼオライトX、ゼオライトY及びそれらの混合物から選択される。本明細書で使用される用語「ゼオライト」は、結晶性アルミノ珪酸塩物質を指す。ゼオライトの構造式は結晶単位セルに基づき、構造の最小単位は次に表される。
Mm/n[(AlO2)m(SiO2)y]・xH2O
式中、nは陽イオンMの原子価であり、xは単位セル当りの水分子の数であり、m及びyは単位セル当りの四面体の総数であり、y/mは1〜100である。最も好ましくは、y/mは1〜5である。陽イオンMは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、及びカルシウムのようなIA族及びIIA族の元素であり得る。
【0034】
本明細書で有用なゼオライトは、X型ゼオライトまたはY型ゼオライトを包含し、両者共典型的には約4〜約10オングストローム単位の範囲、好ましくは約8オングストローム単位の孔径を有するホージャサイト型のゼオライトである。
【0035】
本発明の実施に有用なアルミノ珪酸塩ゼオライト物質は市販されている。X型及びY型のゼオライトを製造する方法は周知であり、標準的教科書から入手可能である。本明細書で有用な好ましい合成結晶性アルミノ珪酸塩物質は、X型またはY型の名のもとに入手可能である。
【0036】
限定する手段ではなく説明する目的での好ましい実施形態では、結晶性アルミノ珪酸塩物質はX型であり、次のものから選択される。
(I)Na86[AlO2]86・(SiO2)106]・xH2O、
(II)K86[AlO2]86・(SiO2)106]・xH2O、
(III)Ca40Na6[AlO2]86・(SiO2)106]・xH2O、
(IV)Sr21Ba22[AlO2]86(SiO2)106]xH2O、
及びこれらの混合物であり、その際、xは約0〜約276である。式(I)及び(II)のゼオライトは、8.4オングストローム単位の名目上の孔径または開口部を有する。式(III)及び式(IV)のゼオライトは8.0オングストローム単位の名目上の孔径または開口部を有する。
【0037】
もう一つの好ましい実施形態では、結晶性アルミノ珪酸塩物質はY型であり、次にものから選択される:
(V)Na56[AlO2]56・(SiO2)136]・xH2O、
(VI)K56[AlO2]56・(SiO2)136]・xH2O
及びこれらの混合物であり、その際、xは約0〜約276である。式(V)及び(VI)のゼオライトは8.0オングストローム単位の名目上の孔径または開口部を有する。
【0038】
さらにもう一つの実施形態では、「ゼオライトマップ(MAP)」として知られるゼオライトの部類が本発明で用いられてもよい。このようなゼオライト類は、1996年9月16日出願された米国特許出願番号08/716,147に開示且つ記載されており、「改善された布地ケアのためのゼオライトマップ(MAP)及びアルカラーゼ」と題されている。
【0039】
本発明で使用されるゼオライト類は、標準粒子サイズ分析技術により測定されるとき、約0.1ミクロン〜約120ミクロン、好ましくは約0.5ミクロン〜約100ミクロンの平均粒子サイズを有する粒子形態である。
【0040】
ゼオライト粒子のサイズによっては接触する布地にゼオライト粒子を引っ張りこむことができる。いったん布地表面に定着すると(洗濯過程の間に洗い流される被覆物と共に)、ゼオライトは、特に熱及び周囲の水分から解離した水を受けると、取り込んだ洗濯用作用剤を放出し始めることができる。
【0041】
外側のカプセル封入物質
外側カプセル封入物質は、芯粒子の上に被覆され、最終粒子の外層を提供する。外側の被覆物質は、芯粒子を囲む薄い外皮を提供し、最終粒子に実質的に非粘着性または非付着性を提供する。好ましくは、外側の被覆は30℃(90°F)にて相対湿度80%のような湿度の高い条件において非粘着性表面を有する粒子を提供する。
【0042】
外面被覆は、一つ以上の少なくとも部分的に、洗浄可溶性または分散可能な化合物に由来する物質である。すなわち、外側の被覆は、水性洗浄環境に可溶性または水性洗浄環境に分散可能のいずれかである。本明細書で有用な化合物は好ましくは次の部類の物質から選択される。
【0043】
炭水化物であって、i)加工デンプン及びデンプン加水分解物を包含するデンプン;ii)オリゴ多糖類(2〜35の単糖類分子から成る炭水化物鎖として定義される);iii)多糖類(少なくとも35の単糖類分子から成る炭水化物鎖として定義される);及びiv)単糖(または単糖類);及びv)i)、ii)、iii)並びにiv)の水素添加物、のいずれかまたはその混合物であることができる。
【0044】
線状及び分枝状双方の炭水化物鎖を用いてもよい。さらに、化学的に加工したデンプン及びポリ/オリゴ多糖類を用いてもよい。典型的な加工には、界面活性剤で見い出されるのと同じ、アルキル、アリール等の形態での疎水性部分の付加が挙げられ、このような化合物に何らかの表面活性を付与する。
【0045】
アルギン酸エステル、カラゲニン、寒天、ペクチン酸のような天然または合成のゴムすべて、及びアラビアゴム、トラガカントゴム、及びカラヤゴムのような天然ゴム。
【0046】
セルロース及びセルロース誘導体。例には:i)セルロースアセテート及びセルロースアセテートフタレート(CAP);ii)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);iii)カルボキシメチルセルロース(CMC);iv)腸溶性/水性被覆すべて及びそれらの混合物、が挙げられる。ゼラチン、カゼイン及び卵アルブミンを包含する天然のタンパク質。
【0047】
好ましいカプセル封入物質は、ナショナルスターチ(National Starch)から市販されているCAPSUL(商標)のようなデンプン類または加工デンプン類、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース及びセルロース誘導体、スクロース及びフルクトースのようなそのほかの炭水化物類、アラビアゴム及びグアーゴムのような天然ポリマー類、天然のタンパク質類、及びポリエチレングリコールのような水溶性ポリマー類である。
【0048】
外面のカプセル被覆には、可塑剤、抗凝集剤、及びそれらの混合物のような任意の添加剤成分が包含されてもよい。任意の可塑剤には、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、低分子量炭水化物類などが挙げられ、ソルビトール、ポリエチレングリコール、及び低分子量ポリオール類の混合物が最も好ましい。可塑剤は約0.01%〜約5%の濃度で用いられる。本発明に基づいた抗凝集剤は、好ましくは界面活性剤であり、外面被覆の1%未満の低い濃度で包含される。本発明で使用するのに好適な界面活性剤にはインペリアルケミカルズ社(Imperial Chemicals, Inc.)(ICI)から市販されているTWEEN(商標)80が挙げられる。当業者に考慮される他のいかなる変性剤も本発明での使用に好適である。
【0049】
洗濯用及び洗浄用添加剤
洗濯用及び洗浄用添加剤または作用剤は、本発明の粒子中に包含される。前述したように、作用剤は多孔性担体物質に含有される。本発明について理解されることができるように、本発明の粒子に組み入れられる作用剤は粒子を含有する洗濯用及び洗浄用組成物の残りを処方するのに典型的に使用される作用剤と同一であっても異なっていてもよい。例えば、粒子は、芳香剤を含んでもよく、及び(同一のまたは異なった)香料を香料含有粒子と共に最終組成物(例えばスプレーオン法による)に混合してもよい。これらの作用剤は、顆粒状洗濯洗剤組成物、顆粒状自動食器洗浄組成物、または硬質面洗剤のような処方されるべき組成物のタイプに所望であるように選択される。
【0050】
本発明の洗濯用粒子は、そのほかの成分を含有する組成物にも当然包含されてもよい。洗濯用添加剤粒子を含有する組成物は、任意で一つ以上のそのほかの洗剤付加的物質またはクリーニング性能、洗浄されるべき基材の処理を助けるまたは高める、若しくは洗剤組成物の審美性を変えるためのそのほかの物質(例えば、香料、着色剤、染料など)を包含することができる。
【0051】
香料
本発明に基づいた好ましい洗濯用または洗浄用添加剤は香料物質である。本明細書で使用される用語「香料」は、水槽の中及び/または布地の上、あるいはそれに接触したそのほかの表面の後に続いて放出される芳しい物質のいかなるものも示すのに用いられる。香料は周囲温度では流体であることが最も多い。多種多様な化学物質が香料用途として知られており、それには天然の植物及び動物油などが含まれるがこれらに限定されず、種々の化学成分の複合混合物を含んでなる滲出物も香料としての用途で知られている。本明細書の香料は、その組成物において比較的単純であることができるか、または天然及び合成化学成分の高度に洗練された複合混合物を含むことができ、すべて所望の香りを提供するために選択される。一般的な香料は、例えば、ビャクダン、シベット、及びパチョリ油のような異国情緒の物質を含有する木質/素朴な基剤を含むことができる。香料は、例えば、バラ抽出物、スミレ抽出物、及びライラックのような軽い花の芳香であることができる。香料はまた、例えば、ライム、レモン、及びオレンジのような所望の果実の香りを提供するように処方することもできる。心地よいまたはそうでなければ所望の香りを滲出する、化学的に相容性のいかなる物質も本明細書の芳香で満たされた組成物に用いることができる。
【0052】
香料はまた、アセタールプロ芳香、ケタールプロ芳香、エステルプロ芳香(例えば、ジゲラニルコハク酸)、加水分解可能な無機−有機プロ芳香、及びそれらの混合物のようなプロ芳香も包含する。このようなプロ芳香は単純な加水分解の結果として香料物質を放出してもよいし、pHの変化が誘発するプロ芳香(例えば、pHの低下)であってもよいし、酵素的に放出可能なプロ芳香であってもよい。
【0053】
本明細書で有用な好ましい芳香剤は次のように定義される。
【0054】
本発明の目的のために、芳香剤は担体の孔に組み入れられることができ、結果として水性環境を介して担体から送達される成分としてその有用性を有するものである。共同所有されるPCT国際公開公報WO98/41607は、ゼオライトのような担体の孔に組み入れられる能力に影響を与える香料分子の特徴的な物理的パラメータを記載している。芳香剤が組成物によって送達される本発明の組成物については、消費者が利益を判別するために感覚認知も必要である。
【0055】
また、洗濯工程の間坦持され、その後乾いた布地の周りの空気中に放出される香料も好ましい(例えば、保存中での布地の周りの空間)。これには、ゼオライトの孔からの香料の移動とそれに続く、布地の周りの空気中における分配が必要である。
【0056】
本発明の使用に特に好ましい香料は、10オングストローム未満の断面積を有するものである。このサイズの香料分子は、ゼオライト中に容易に吸収され得る。
【0057】
香料固定剤
任意で、香料は、香料固定剤と組み合わせることができる。本明細書で用いられる香料固定剤物質は、本発明の実施において固定剤を特に好適にするいくつかの基準によって特徴付けられる。分散可能性の、毒性学上許容可能な、皮膚に刺激性でない、香料に対して不活性であり、分解可能で及び/または再生可能な資源から入手可能な、且つ相対的ににおいのない添加剤が用いられる。香料固定剤は、香料のより揮発性の成分の蒸発を遅らせると考えられている。
【0058】
好適な固定剤の例には、フタル酸ジエチル、麝香、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。香料固定剤は、用いる場合、香料の約10重量%〜約50重量%、好ましくは約20重量%〜約40重量%含まれる。
【0059】
好ましいゼオライト担体における香料の組み入れ
本明細書の好ましい担体として用いられるべきX型またはY型のゼオライトは、約15%未満の脱離可能な水、さらに好ましくは約8%未満の脱離可能な水、及び最も好ましくは約5%未満の脱離可能な水を含有する。かかる物質は、先ず150〜350℃に加熱することにより、任意で減圧(約0.133322〜約2666.44Pa)して活性化し/脱水することによって得られてもよい。活性化した後、作用剤を活性化したゼオライトとゆっくり且つ十分に混合し、ゼオライト粒子内での吸収平衡を加速するために任意で約60℃にて2時間まで加熱する。次いで、香料/ゼオライト混合物を室温に冷却し、自由に流れる粉末の形態にする。
【0060】
ゼオライト担体に組み入れられる香料またはそのほかの洗濯用添加剤の量は、典型的には、ゼオライトの孔容量の限界を考慮すると、詰められる粒子の5重量%〜25重量%、好ましくは少なくとも約10重量%、さらに好ましくは少なくとも約15重量%である。しかしながら、本発明の粒子は、粒子重量による洗濯用添加剤のこの濃度を超えてもよいことは認識されるべきであるが、過剰濃度の洗濯用添加剤は、送達可能な作用剤のみが用いられたとしても、ゼオライトに組み入れられないことを認識する。従って、本発明の粒子は、25重量%を超える洗濯用作用剤を含んでもよい。過剰の洗濯用作用剤はいかなるものも(存在する送達可能でない作用剤も同様に)ゼオライトの孔に組み入れられないので、このような物質は水性洗浄媒体に接触した際に、洗浄溶液に直ちに放出されると思われる。
【0061】
詰められたゼオライト粒子のカプセル封入
本発明の実施形態では、自由に流れる粉末の形態にて香料を詰めたゼオライト粒子は、加工デンプンの溶液で十分にカプセルに閉じ込められ、攪拌されてエマルションを形成する。次いで、回転ディスク、羽根なしディスク、羽根付きディスクまたは歯車若しくは2流体霧スプレーノズルのような並流スプレーシステムを有するスプレー式ドライヤーを用いてエマルションをスプレー乾燥する。典型的な条件には、約120℃〜約220℃の流入口温度及び約50℃〜約220℃の流出口温度が挙げられる。
【0062】
本洗濯用添加剤デリバリー粒子は、標準粒子サイズ分析技術により測定されるとき、約3〜約100ミクロンの粒子サイズを有する離散粒子である。
【0063】
カプセル封入された、香料を詰めたゼオライト粒子の安定性試験
内包された、香料を詰めたゼオライト粒子の試料を25℃(80°F)及び70%相対湿度にて開口ビンに入れ、プラスチック袋に密封して50℃(120°F)にて10日間保つ。この期間の後、試料を取り出し、感覚器による評価を行う。粒子を均質化し、その地域の実際的な洗濯条件に従って適量に分ける。予めこの種の試験に認可されている無臭の基剤顆粒とそれらを混合する。元々の粒子(安定性試験の条件の対象にはなっていない)を照合として含める。香料を詰めたゼオライトを有する粒子は、香料だけに噴霧したコントロールと比べて、ヘッドスペースに少なくとも10倍の顕著な香料を送達できる。
【0064】
付加的な洗濯用または洗浄用の成分
本発明に基づいた洗濯用または洗浄用組成物で有用な付加的成分には、界面活性剤、ビルダー、本デリバリー粒子に組み入れられるもののような作用剤が挙げられる。洗濯用及び洗浄用組成物で有用な種々の作用剤を下記に説明する。粒子状組成物を含有する組成物は、任意で1つ以上のその他の洗剤付加物質またはクリーニング性能、洗浄されるべき基材の処理を促進するまたは高めるその他の物質、若しくは洗剤組成物の審美性を変えるためのそのほかの物質を包含することができる。
【0065】
洗浄性界面活性剤
顆粒及び/または粒塊には、前述した濃度での界面活性剤が挙げられる。洗浄性界面活性剤は、陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、双性イオン界面活性剤、及び混合物から成る群から選択することができる。本明細書で有用な界面活性剤の非限定例には、従来のC11〜C18のアルキルベンゼンスルホネート類(「LAS」)及び第一級、分枝鎖及びランダムのC10〜C20のアルキルサルフェート類(「AS」)、式CH3(CH2)x(CHOSO3 −M+)CH3及びCH3(CH2)y(CHOSO3 −M+)CH2CH3で表され、x及び(y+1)が少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mが水に可溶の陽イオン、特にナトリウムであるC10〜C18の第二級(2,3)アルキルサルフェート類;オレイルサルフェートのような不飽和サルフェート類、C10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(「AExS」;特にEO1〜7のエトキシサルフェート類)、C10〜C18のアルキルアルコキシカルボキシレート類(特にEO1〜5のエトキシカルボキシレート類)、C10〜18のグリセロールエーテル類、C10〜C18のアルキルポリグリコシド類及びそれらの相当する硫酸化ポリグリコシド類、及びC12〜C18アルファスルホン化脂肪酸エステル類が挙げられる。所望であれば、従来の非イオン及び両性界面活性剤、例えば、いわゆる狭いピーク(narrow peaked)のアルキルエトキシレート類を包含するC12〜C18アルキルエトキシレート類(「AE」)及びC6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート類(特にエトキシレート及びエトキシ/プロポキシ混合)、C12〜C18ベタイン類及びスルホベタイン類(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキサイド類等が全体の組成物中に包含され得る。C10〜C18N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド類も使用できる。代表的な例としては、C12〜C18N−メチルグルカミド類が挙げられる。PCT国際公開公報WO9,206,154を参照のこと。その他の糖由来の界面活性剤には、C10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドなどのN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド類が挙げられる。N−プロピル〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミド類は低い泡立ちに使うことができる。C10〜C20の従来の石鹸もまた使用してもよい。高い泡立ちが望ましければ、分岐鎖のC10〜C16の石鹸類を使用してもよい。陰イオン性及び非イオン性界面活性剤の混合物は、とりわけ有用である。その他の従来の有用な界面活性剤は標準テキストに一覧されている。
【0066】
C10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(「AExS」;特にEO1〜7のエトキシサルフェート類)及びC12〜C18のアルキルエトキシレート類(「AE」)は、本明細書に記載されるセルラーゼ含有洗剤に最も好ましい。
【0067】
洗浄性ビルダー
顆粒及び粒塊は、好ましくは前述した濃度でビルダーを包含する。その目的で、有機ビルダーはもとより無機ビルダーも用いることができる。また、非晶性ビルダー物質はもとより結晶性ビルダーも用いることができる。ビルダーは典型的には、粒子状の汚れを取り除くことを促進し、水の硬度を除くために布地洗濯用組成物で使用される。
【0068】
無機またはリン含有洗浄性ビルダーには、ポリホスフェート類(トリポリホスフェート類、ピロホスフェート類、及びガラス状の高分子メタ−ホスフェート類が例示される)、ホスホネート類、フィチン酸、珪酸塩類、重炭酸塩類(炭酸水素塩類及びセスキカーボネート類を含む)、硫酸塩類、及びアルミノ珪酸塩類のアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩が挙げられるが、これに限定されない。しかしながら、ある地方では非ホスフェートビルダー類が求められる場合もある。重要なことに、クエン酸塩のようないわゆる「弱い」ビルダー(リン酸塩に比べて)の存在下でも、ゼオライトまたは層状珪酸塩ビルダーと共に生じる可能性があるいわゆる「増進下」(”under built”)の状況でも、本明細書における組成物は驚く程上手く機能する。
【0069】
珪酸塩ビルダーの例は、アルカリ金属珪酸塩類、特にSiO2:Na2Oの比が、1.6:1〜3.2:1の範囲にあるもの、及び層状珪酸塩類、例えば、H.P.リーク(H.P.Rieck)に対して1987年5月12日に発行された、米国特許第4,664,839号に記載されている層状珪酸ナトリウムがある。NaSKS−6は、ヘキストにより市販されている結晶性層状珪酸塩(本明細書では通常「SKS−6」と略す)の商標である。ゼオライトビルダーとは異なって、NaSKS−6珪酸塩ビルダーはアルミニウムを含有していない。NaSKS−6は、層状珪酸塩のデルタ−Na2SiO5形態を有する。それは、ドイツDE−A−3,417,649及び同DE−A−3,742,043に記載されるような方法によって調製することができる。SKS−6は、本明細書に用いるのに極めて好ましい層状珪酸塩であるが、その他のこのような層状珪酸塩、例えば一般式NaMSixO2x+1・yH2Oを有するものが本明細書で使用でき、式中、Mはナトリウムまたは水素、xは1.9〜4の数字であり、好ましくは2、及びyは0〜20、好ましくは0の数字である。ヘキストの種々のその他の層状珪酸塩類には、アルファ−、ベータ−、及びガンマ−形態としてのNaSKS−5、NaSKS−7、及びNaSKS−11が挙げられる。前述のように、デルタ−Na2SiO5(NaSKS−6形態)が本明細書での使用に最も好ましい。例えば、顆粒状製剤中でクリスペン剤として、酸素漂白剤に対する安定剤として、及び泡制御システムの構成成分として作用し得る珪酸マグネシウムのようなその他の珪酸塩類も有用であり得る。
【0070】
炭酸塩ビルダー類の例は、1973年11月15日に発行されたドイツ特許出願第2,321,001号に開示されているようなアルカリ土類及びアルカリ金属の炭酸塩である。前述のように、アルミノ珪酸塩ビルダー類は本発明において有用なビルダーである。アルミノ珪酸塩ビルダー類は、現在市販されている重質顆粒洗剤組成物のほとんどにおいて極めて重要であり、流状洗剤配合物においても重要なビルダー成分であり得る。アルミノ珪酸塩ビルダー類には、次の実験式を有するものが挙げられる。
Mz(zAlO2)y]・xH2O
式中、z及びyは少なくとも6の整数であって、z対yのモル比は1.0〜約0.5の範囲内であり、xは約15〜約264の整数である。
【0071】
有用なアルミノ珪酸塩イオン交換物質は市販されている。これらのアルミノ珪酸塩類は、構造において結晶性であっても非晶性であってもよいし、天然に生じるアルミノ珪酸塩であっても合成に由来してもよい。アルミノ珪酸塩イオン交換物質の製造方法は、1976年10月12日にクルメル(Krummel)らに発行された米国特許第3,985,669号に開示されている。本明細書に有用であり好ましい合成の結晶性アルミノ珪酸塩イオン交換物質は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライトMAP、及びゼオライトXという名称で入手できる。特に好ましい実施形態において、結晶アルミノケイ酸塩イオン交換物質は次の式を有する。
Na12[(AlO2)12(SiO2)12]・xH2O
式中、xは約20〜約30、特に約27である。この物質は、ゼオライトAとして既知である。脱水化ゼオライト(x=0〜10)も本明細書において使用されてよい。好ましくは、アルミノケイ酸塩は、直径約0.1〜10ミクロンの粒度を有する。
【0072】
本発明の目的に好適な有機洗浄性ビルダー類には、多種多様なポリカルボキシレート化合物が挙げられるが、これに拘束されない。本明細書で使用するとき、「ポリカルボキシレート」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3つのカルボキシレート基を有する化合物を指す。ポリカルボキシレートビルダーは一般に酸性形態で組成物に添加することができるが、中和された塩の形態で加えることもできる。塩の形態で利用する場合、ナトリウム、カリウム、及びリチウムのようなアルカリ金属塩、またはアルカノールアンモニウム塩が好ましい。
【0073】
ポリカルボキシレートビルダー類の中に包含されるのは種々のカテゴリーの有用な物質である。ポリカルボキシレートビルダー類の重要な部類の一つには、1964年4月7日にバーグ(Berg)に発行された米国特許第3,128,287号、及び1972年1月18日にランバーチ(Lamberti)らに発行された米国特許第3,635,830号に開示されたようなオキシジスクシネートを包含するエーテルポリカルボキシレートが挙げられる。1987年5月5日にブッシュ(Bush)らに発行された米国特許第4,663,071号の「TMS/TDS」ビルダーも参照のこと。好適なエーテルポリカルボキシレート類には、米国特許第3,923,679号、同第3,835,163号、同第4,158,635号、同第4,120,874号、及び同第4,102,903号に記載されたもののような環式化合物、特に脂環式化合物も挙げられる。
【0074】
その他の有用な洗浄性ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート類、エチレンまたはビニルメチルエーテルとの無水マレイン酸のコポリマー類;1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸及びカルボキシメチルオキシコハク酸;エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩;並びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸のようなポリカルボキシレート類、及びその可溶性の塩が挙げられる。
【0075】
クエン酸塩ビルダー類、例えば、クエン酸及びその可溶性の塩(特にナトリウム塩)は、その再生可能な資源からの入手可能性及びその生分解性のために重質の流体洗剤配合物にとって、特に重要なポリカルボキシレートビルダー類である。クエン酸塩類は、顆粒状組成物で、特にゼオライト及び/または層状珪酸塩ビルダー類との組み合わせにおいて用いることもできる。オキシジスクシネート類はまたかかる組成物及び組み合わせにおいて特に有用である。
【0076】
また、本発明の洗剤組成物で好適なのは、1986年1月28日にブッシュ(Bush)に発行された米国特許第4,566,984号に開示されている3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエート及び関連する化合物である。有用なコハク酸ビルダー類には、C5〜C20のアルキル及びアルケニルコハク酸及びその塩が挙げられる。特に好ましいこのタイプの化合物は、ドデセニルコハク酸である。コハク酸塩ビルダー類の特別な例としては、ラウリルサクシネート酸塩、ミリスチルサクシネート酸塩、パルミチルサクシネート酸塩、2−ドデセニルサクシネート酸塩(好ましい)、2−ペンタデセニルサクシネート酸塩などが挙げられる。ラウリルサクシネート酸塩は、この群において好ましいビルダー類であり、1986年11月5日に公開されたEP−A86200690.5/0,200,263に記載されている。
【0077】
その他の好適なポリカルボキシレート類は、1979年3月13日にクルチフィールド(Crutchfield)らに発行された米国特許第4,144,226号、及び1967年3月7日にディール(Diehl)に発行された米国特許第3,308,067号に開示されている。米国特許第3,723,322号(ディール)も参照のこと。脂肪酸、例えば、C12〜C18のモノカルボン酸は、単独で、若しくは上述のビルダー類、特にクエン酸塩及び/またはコハク酸塩ビルダー類との組み合わせで組成物に組み入れられ、追加のビルダー活性を提供することができる。脂肪酸をこのように使用すると、一般に、配合者によって考慮されるべき泡立ちが減少する。
【0078】
リンに基づいたビルダー類を使用することができる状況では、特に手による洗濯操作に使用される固形石鹸の配合においては、周知のナトリウムトリポリホスフェート、ナトリウムピロホスフェート、及びナトリウムオルトホスフェートのような種々のアルカリ金属ホスフェート類を用いることができる。エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネート及びその他の既知のホスホネート類(例えば、米国特許第3,159,581号、同第3,213,030号、同第3,422,021号、同第3,400,148号、及び同第3,422,137号を参照のこと)のようなホスホネートビルダー類も使用することができる。
【0079】
そのほかの付加的な成分
本発明の組成物は、酵素、酵素安定剤、光沢剤、ポリマー分散剤(すなわち、ポリアクリレート)、担体、屈水性誘発物質、泡促進剤または泡抑制材、汚れ放出剤、染料移行阻害剤、及び処理助剤も包含してもよい。
【0080】
顆粒状組成物
本発明の洗濯用及び洗浄用組成物は、低密度(550グラム/リットル未満)の顆粒状組成物及び顆粒の密度が少なくとも550グラム/リットルである高密度顆粒状組成物の双方に用いることができる。顆粒状組成物は典型的には、約7.5〜約11.5、さらに好ましくは約9.5〜約10.5の洗浄pHにおいて提供されるように設計される。低密度の組成物は標準的なスプレー/乾燥過程により調製することができる。高密度の組成物を調製するために種々の手段及び装置が利用可能である。業界における現在の商業的実施は、約500g/L未満の密度を有する組成物を製造するのにスプレー乾燥タワーを採用する。従って、全過程の一部としてスプレー乾燥が用いられると、得られるスプレー乾燥した粒子は、以降説明する手段及び装置を用いてさらに密度を高めなければならない。別の方法では、配合者は、混合し、密度を高め、市販されている顆粒化する装置によって、スプレー乾燥を排除することができる。本明細書で使用するのに好適な、かかる装置の非限定的な記載を次に記す。
【0081】
本発明に基づいて、高密度(すなわち、約550、好ましくは約650グラム/リットルまたは650「g/L」より大きい)、高い溶解度、自由に流れる、顆粒状洗剤組成物を調製するために種々の手段及び装置が利用可能である。この分野の現在の商業的実施において、約500g/l未満の密度を有することが多い顆粒状洗濯洗剤を製造するにはスプレー乾燥タワーを用いる。この過程では、約175℃〜約225℃の温度にて従来の技法を用いるスプレー乾燥タワーを通過させることによって最終洗剤組成物における種々の熱安定成分の水性スラリーを均一な顆粒に形成する。しかしながら、スプレー乾燥が本明細書の全過程の一部として用いられる場合、最新のぎっしり詰まった低用量洗剤製品に必要な密度レベル(すなわち、>650g/L)を得るためには以降記載するような追加過程を用いなければならない。
【0082】
例えば、タワーでスプレー乾燥された顆粒は、水または非イオン系界面活性剤のような流体を顆粒の孔に詰めることによって、及び/または一つ以上の高速ミキサー/加密度機に掛けることによって、密度を高めることができる。この過程に好適な高速ミキサー/加密度機は、その上に乗った混合/切断ブレードを備えた中心の回転シャフトを有する静止円筒状混合ドラムを含んでなる、商品名「ロジゲ(Loudige)CB30」または「ロジゲCB30リサイクラー(Recycler)」のもとで市販されている装置である。使用中、洗剤組成物のための成分はドラムに導入され、シャフト/ブレードの組み合わせが100〜2500rpmの範囲の速度で回転して十分な混合/緻密化を提供する。1992年9月22日にヤコブ(Jacobs)らに発行された米国特許第5,149,455号を参照のこと。高速のミキサー/加密度機における好ましい滞留時間は約1〜60秒である。そのほかのかかる装置には、商品名「シュギ造粒機(Shugi Granulator)」及び商品名「ドライス(Drais)K−TTP80」のもとで市販されている装置が挙げられる。
【0083】
スプレー乾燥された顆粒の密度をさらに高めるために用いることができるもう一つの方法過程には、低い粒子内孔隙率を有する粒子を得ることができるように、中速度のミキサー/加密度機においてスプレー乾燥した顆粒を粉砕すること、塊にすること、または変形することが挙げられる。商品名「ロジゲ(Loudige)KM」(300または600シリーズ)または「ロジゲ・プラウシェア(Loudige Ploughshare)」ミキサー/加密度機のもとで市販されているような装置がこの方法の過程に好適である。かかる装置は通常、40〜160rpmにて操作される。中程度の速度のミキサー/加密度機における洗剤成分の滞留時間は約0.1〜12分である。そのほかの有用な装置には、商品名「ドライス(Drais)K−T160」のもとで入手可能である装置がある。中速度のミキサー/加密度機(例えばロジゲKM)を用いるこの方法の工程は、それ自体を用いることによって、または前述の高速度ミキサー/加密度機(例えば、ロジゲCB)に続いて用いることにより、所望の密度を達成することができる。本明細書にて有用な他のタイプの顆粒製造装置には、1942年12月29日にヘラー(G.L.Heller)に対して発行された米国特許第2,306,898号に開示された機器が包含される。
【0084】
高速ミキサー/加密度機を用い、続いて低速のミキサー/加密度機を用いることはさらに好適であり得るが、逆のミキサー/加密度機の連続配置も発明によって熟考される。ミキサー/加密度機における滞留時間、装置の操作温度、顆粒の温度及び/または組成、流体バインダー及び流速助剤のような添加成分の使用、を含んでなる種々のパラメータの一つまたは組み合わせを用いて、本発明の過程においてスプレー乾燥された顆粒の緻密化を最適化することができる。例証として、1992年7月28日発アペル(Appel)らに発行された米国特許第5,133,924号(緻密化の前に顆粒を変形可能な状態にする)、1987年1月20日にデルウエル(Delwel)らに発行された米国特許第4,637,891号(液状結合剤とアルミノ珪酸塩で造粒するスプレー乾燥した顆粒)、1988年2月23日にクルーズ(Kruse)らに発行された米国特許第4,726,908号(液状結合剤とアルミノ珪酸塩で造粒するスプレー乾燥した顆粒)、及び1992年11月3日にボルトロッティ(Bortolotti)らに発行された米国特許第5,160,657号(密度を高めた顆粒を液状結合剤とアルミノ珪酸塩で被覆する)における方法を参照のこと。
【0085】
熱感受性が高いまたは揮発性が高い洗剤成分を最終洗剤組成物に導入すべきである状況では、スプレー乾燥タワーを包含しない方法が好ましい。配合者は、市販されている混合/緻密化装置の中に直接、出発洗剤成分を連続して、またはバッチ様式のいずれかにて供給することによって、スプレー乾燥工程を排除することができる。特に好ましい実施形態の一つには、界面活性剤ペースト及び無水ビルダー物質を、高速ミキサー/加密度機(例えばロジゲCB)に、続いて中速度のミキサー/加密度機(例えばロジゲKM)に詰めて、高密度の洗剤粒塊を形成することが含まれる。1994年11月22日カペシ(Capeci)らに発行された米国特許第5,366,652号、及び1996年1月23日にカペシ(Capeci)らに発行された米国特許第5,486,303号を参照のこと。任意で、かかる方法における出発洗剤成分の流体/固体比を選択して、さらに流動性の高い、カリカリした高密度の粒塊を得ることができる。
【0086】
任意で、その方法は、さらなる凝塊形成または蓄積ためにミキサー/加密度機に送り戻す方法によって製造される標準より小さい粒子をリサイクルする一つ以上の流れを包含してもよい。この方法で製造される標準より大きい粒子を粉砕装置に送り、次いでミキサー/加密度機装置に送り戻すことができる。これらの追加のリサイクル方法工程によって出発洗剤成分の凝集体成形を促進し、結果として所望の粒度(400〜700ミクロン)及び密度(>550g/l)の均一な分布を有する完成組成物を生じる。1996年5月14日にカペシらに発行された米国特許第5,516,448号及び1996年2月6日にカペシらに発行された米国特許第5,489,392号を参照のこと。スプレー乾燥タワーの使用を求めないそのほかの好適な方法は、1989年5月9日にボリアー(Bollier)らに発行された米国特許第4,828,721号、米国特許第5,108,646号、及び1993年1月12日にジョリコアール(Jolicoeur)に発行された米国特許第5,178,798号に記載されている。
【0087】
さらにもう一つの実施形態では、本発明の高密度洗剤組成物は、流動床ミキサーを用いて製造することができる。この方法では、完成組成物の種々の成分を水性スラリー(通常80%の固形分)内で組み合わせ、流動床にスプレーして完成した洗剤用顆粒を提供する。流動床に先立って、この方法は任意で、前述のロジゲCBミキサー/加密度機またはシュギ(Shugi)から入手可能な「フレクソミックス(Flexomix)160」ミキサー/加密度機を用いてスラリーを混合する工程を含むことができる。商品名「エスカーウイス(EscherWyss)」のもとで入手可能な種類の流動床または移動床をかかる方法に用いることができる。
【0088】
本明細書で使用することができるもう一つの好適な方法には、部分的にまたは全体的に中和された陰イオン系界面活性剤の塩及びそのほかの出発洗剤成分を含有する粒塊を形成できるように、陰イオン系界面活性剤の液体酸前駆体、アルカリ無機物質(例えば炭酸ナトリウム)及び任意のそのほかの洗剤成分を高速ミキサー/加密度機(滞留時間5〜30秒)の中に供給することが挙げられる。任意で、さらに凝塊形成するために、高速ミキサー/加密度機の中味を中速度のミキサー/加密度機(例えば、ロジゲKM)に送り、結果として完成した高密度の洗剤組成物を生じることができる。1992年11月17日にアペル(Appel)らに発行された米国特許第5,164,108号を参照のこと。
【0089】
任意で、従来の洗剤用顆粒または密度を高めたスプレー乾燥した洗剤用顆粒と本明細書で論じられる方法の一つまたは組み合わせ方法によって製造される洗剤凝集体とを、種々の比率(例えば、顆粒対凝集体の重量比60:40)にて混合することによって発明に基づいた高密度の洗剤組成物を製造することができる。酵素、香料、光沢剤などの追加的な添加成分を、本明細書で論じられる方法により製造される粒塊、顆粒、またはそれらの混合物と共にスプレーするまたは混合することができる。顆粒形態における漂白組成物は典型的には、最良の保存安定性のために水分含量を、例えば、約7%未満の遊離水に制限する。
【0090】
布地表面への香料の付着
布地を洗濯し、それに香料を付着する方法は、少なくとも約100ppmの従来の上述した洗浄性成分、並びに少なくとも約0.1ppmの上記で開示した洗濯用添加剤粒子を含んでなる水性洗濯液と前記布地との接触を含む。好ましくは、前記水性液は、約500ppm〜約20,000ppmの従来の洗浄性成分及び約1ppm〜約600ppmの洗濯用添加剤粒子を含む。
【0091】
洗濯用添加剤粒子は、あらゆる環境下で機能するが、特に、洗濯過程の間、及び濡れた及び乾いた布地の上に香りの利益を提供するのに有用である。方法は、芳香を放つゼオライト粒子が布地に捕捉されるように少なくとも約100ppmの従来の洗浄性成分及び少なくとも約1ppmの洗濯用添加剤粒子を含有する水性液と布地を接触させること、少なくとも20%の湿度を伴う周囲条件下にて並べて乾燥させた布地を保存すること、従来の自動乾燥機で布地を乾燥させること、または並べて乾燥させたまたは低い加熱(約50℃未満)にて機械で乾燥させた布地に従来のアイロン手段(好ましくは蒸気と共にまたは事前に湿らせて)によって熱を適用すること、を含む。
【0092】
次の非限定的実施例は、発明の範囲内で用いられる組成物のパラメータ及び組成物を説明するものである。特に指示がない限り、パーセント、割合及び比率はすべて重量による。
【0093】
(実施例)
実施例1
ゼオライト13X及び香料を85/15の重量比にて混合することにより、香料を詰めたゼオライト(「PLZ」)を調製する。次いで、混合物重量の約4倍で、約17%の固形状デンプンを含有する溶液にPLZを注ぐ。全過程の間、ミキサーまたは組織ホモジナイザーのような高速ホモジナイザーを用いて撹拌しながら、この第2の混合物を保つ。次いで、180℃〜220℃にてポンプでスプレー乾燥機に混合物を入れる。この過程によって洗剤組成物における洗濯用添加剤として使用するのに好適な微細粉末が得られる。ゼオライトに詰められた香料は次の組成を有する。
【0094】
【表1】
【0095】
形成された粒子は、思いがけなく優れた「純製品の香り」(「NPO」)を有し、統計的に有意な数のパネリスト等級採点者によって認められたように基剤製品の香りに対して最低限に検出可能な香りを放つ。このことは、担体粒子からの香料の置き換えがないという強い証拠を提供している。
【0096】
実施例2
実施例1で調製した香料粒子を組み入れて、数種の洗剤組成物を次に例示する。
【0097】
【表2】
【0098】
1チバ・ガイギー(Ciba−Geigy)から購入した
2ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸
3ジエチレントリアミン五酢酸
4実施例1から
51995年5月16日発行にゴスリンク(Gosselink)らに発行された米国特許第5,415,807号に従って作製した
6ノボノルディスク社(Novo Nordisk A/S)から購入した
7ゼネカ(Genencor)から購入した
8ノナノイルオキシベンゼンスルホネート
9テトラアセチルエチレンジアミン
【0099】
実施例3
本発明に基づいた次の洗剤組成物は、機械操作及び手洗い操作に好適である。出発成分がスラリーに形成され、熱風(200〜400℃)の対向流の流れを有するスプレー乾燥タワーを通過し、結果として多孔性顆粒を形成する従来のスプレー乾燥過程によって基剤顆粒を調製する。残りの付属の洗剤成分をスプレーするかまたは加えて乾燥する。
【0100】
【表3】
【0101】
1C12〜14ジメチルヒドロキシエチル第四級アンモニウム化合物
2ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸
3ジエチレントリアミン五酢酸
4チバ・ガイギー(Ciba−Geigy)から購入した
5ノボノルディスク社(Novo Nordisk A/S)から購入した
61995年5月16日にゴスリンク(Gosselink)らに発行された米国特許第5,415,807号に従って作製した
7実施例1から
本発明の詳細を以上の通り記載しているが、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更が可能であること、および本発明が本明細書に記載された内容に限定されると考えるべきでないことは、当業者には明らかである。
(発明の分野)
本発明は、デリバリー粒子、特に、芳香剤のような洗濯用添加剤の送達のための粒子、及びデリバリー粒子、特に顆粒状洗剤を包含する洗剤組成物に関する。
【0002】
(発明の背景)
ほとんどの消費者は、においのよい洗濯製品を期待するようになってきており、洗濯した布地にも心地よい芳香があることを期待している。世界中の大部分において、手洗いは布地を洗濯する主要な手段である。汚れた布地を手洗いする場合、ユーザーは洗浄液に接触することが多く、そこで用いられている洗剤製品に極めて接近することになる。手洗い洗浄溶液は、汚れた衣類を加えた際、不快な臭いを発する可能性もある。従って、かかる製品に香料物質を加えることが望ましく、商業的に利益がある。香料添加剤は、消費者にとって洗濯用組成物をさらに審美的に心地よくし、香料が、それで処理される布地に心地よい芳香を付与する場合もある。しかしながら、水性洗濯槽から布地上に移る香料の量は、多くの場合わずかな量である。従って、業界は、長く持続する、保存にも安定した芳香を製品に提供すると共に、使用中に湿った溶液の臭いを覆い隠すために芳香を放ち、洗濯した布地に芳香をもたらす、洗剤製品における使用に有効な香料デリバリーシステムを長い間追求している。
【0003】
組成物と混合した、または組成物にスプレーする香料を含有する洗濯用及びその他の布地の手入れ用組成物は、商業的実施の上では周知である。香料は、揮発性化合物の組み合わせから作成されるので、香料が加えられている単純な溶液及び乾燥した混合物から香料を絶え間なく発することができる。長い時間、審美的に心地よいままであるように、組成物からの香料の放出を妨げるまたは遅らせるために種々の技法が開発されている。しかしながら、今日まで、製品の長期保存の後で十分な布地香り利益をもたらす方法はほとんどない。
【0004】
その上、洗濯槽から布地表面上に香料を効果的に且つ効率よくもたらす方法及び組成物を絶え間なく追求してきている。次の開示からわかるように、香料の布地上への放出と共に、洗浄サイクル中での香料の保護を含めて種々の香料送達方法が開発されてきている。1978年6月20日にブロック(Brock)らに発行された米国特許第4,096,072号は、脂肪族第四級アンモニウム塩を介して洗浄と乾燥のサイクルを通る香料を含んでなる、繊維コンディショニング剤を送達する方法を教示している。1983年9月6日にシュノリング(Schnoring)らに発行された米国特許第4,402,856号は、特定の温度でのみ香料がカプセルの外に拡散することができる、殻物質の処方を含んでなる、微小カプセル封入技法を教示している。1979年5月1日にヤング(Young)に発行された米国特許第4,152,272号は、乾燥組成物における保存を通して及び洗濯工程を通して香料を保護するために、蝋状粒子に香料を組み入れることを教示している。香料は、乾燥機の中で蝋状物質を介して繊維上に断定的に拡散する。1991年11月19日にウォーリー(Walley)らに発行された米国特許第5,066,419号は、非水溶性非ポリマー担体物質に分散し、非水溶性の砕けやすい被覆物質で被覆することにより保護殻にカプセル封入された香料を教示している。1992年3月10日にトリン(Trinh)らに発行された米国特許第5,094,761号米国特許第5,094,761号は、少なくとも部分的に湿った布地に香料の利益を提供する粘土により保護された香料/シクロデキストリン複合体を教示している。
【0005】
洗浄サイクルにおける香料のデリバリーに関するもう一つの方法は、1980年6月24日にホワイト(Whyte)に発行された米国特許第4,209,417号、1982年7月13日にホワイトに発行された米国特許第4,339,356号、及び1971年4月27日にゴウルド(Gould)らに発行された米国特許第3,576,760号に記載されているように、香料を乳化剤及び水溶性ポリマーと組み合わせ、混合物を粒子状に形成し、それらを洗濯用組成物に加えることが含まれる。しかしながら、この領域における業界の多大な研究があったとしても、洗濯用組成物と共に混合することができ、洗濯製品で処理された布地に当初の長く持続する香料の利益を提供する、単純でさらに効率良く且つ効果的な香料デリバリーシステムに対するニーズが依然として存在する。
【0006】
1981年7月15日にベアーズ(Bares)らに発行された英国特許公開第2,066,839号に記載されるように、香料は、ポリマー物質のような多孔性担体物質上にも吸着され得る。香料は、粘土またはゼオライト物質にも吸収されており、次いで粒子状洗剤組成物に混合される。一般に、好ましいゼオライト類は、およそ4オングストローム単位の名目上の孔径を有するA型または4A型ゼオライトである。実際にゼオライトの孔に吸収される香料が相対的にはほとんどないゼオライト表面上に、ゼオライトA型または4A型と共に香料が吸収されると今や考えられている。ゼオライトまたはポリマー担体上への香料の吸着は、洗剤組成物と混合する原液香料の添加に対して何らかの改善を提供する可能性がある一方で、業界は未だに、洗浄工程の間放出され、布地に送達される芳香の強度または量において、及び処理された繊維表面における香料のにおいの持続時間において、香料特性を失わない洗濯用組成物保存時間の長さの改善を追求している。
【0007】
大型の孔径であるゼオライトXとYとの香料の一般的な組み合わせも当該技術で教示されている。1987年8月12日発行の東ドイツ特許第248,508号は、香料を詰め込んだホージャサイト型ゼオライト(例えば、ゼオライトX及びY)を含有する香料分配器(例えば、空気清浄器)に関する。香料分子の臨界分子径は、2〜8オングストロームの間であると言われている。また、1979年9月12日発行の東ドイツ特許第137,599号は、粉末洗浄剤中で使用し、熱調節により香料の放出を提供する組成物を教示している。このような組成物で使用するためのゼオライトA、X、及びYが教示される。このような早期の教示は、最近出願された、ユニレバー(Unilever)PLCによる1993年、4月7日発行の欧州出願公報番号535,942、及び1993年4月14日発行の同第536,942、並びに1994年8月9日にガーナー−グレイ(Garner−Gray)らに発行された米国特許第5,336,665号の中で繰り返されている。
【0008】
効果的な香料デリバリー組成物は、プロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)により1994年12月8日公開されたPCT国際公開公報WO94/28107に教示されている。これらの組成物は、少なくとも6オングストロームの孔サイズを有するゼオライト(例えば、ゼオライトXまたはY)、ゼオライトの孔の中に放出可能に組み入れられる香料、及び香料を含んでなる、ゼオライト上に被覆されるマトリックスを含有し、マトリックスは、三つを超えるヒドロキシル部分を含有する少なくとも一つの固体ポリオール0重量%〜約80重量%及び約20重量%〜約100重量%の流体ジオールまたはポリオールを含んでなる、水溶性(洗浄にて除去可能)組成物を含み、香料は実質的に不溶性であり、且つ固体ポリオールは実質的に可溶性である。
【0009】
その他の香料デリバリーシステムは、プロクター・アンド・ギャンブル社により公開されたPCT国際公開公報WO97/34982及びPCT国際公開公報WO98/41607により教示されている。PCT国際公開公報WO97/34982は、香料を詰め込んだゼオライト、及び蝋に由来する作用剤であり、ゼオライト担体の孔開口部のサイズより大きなサイズ(すなわち、横断面領域)を有する放出バリアを含んでなる粒子を開示している。PCT国際公開公報WO98/41607は、洗濯用または洗浄用組成物に有用な作用剤及び一つ以上の少なくとも部分的に水溶性のヒドロキシル化合物に由来するガラスを含んでなる、ガラス状粒子を開示している。好ましい作用剤は、ゼオライト担体中の香料である。
【0010】
芳香油をゼオライト中に捕捉する以前の方法では、非常に値段が高く、複雑な二重及び三重の被覆過程が必要であり、それによって得られた粒子は、依然として芳香油がゼオライトから許容できない速度で漏れ出す可能性があった。比較的少量(<50%)のゼオライト担体を含有するデリバリー粒子を被覆するために高濃度がデンプンを使用される。使用されるゼオライト担体が少量であるので、必然的に、十分な量の香料を送達するために必要な粒子全体の量が増加し、乾燥した布地に適切な香りを与える。
【0011】
芳香を放つ製品を提供するのに生じる可能性があるもう一つの問題は、製品に関連した過剰な香り強度である。従って、使用中及びその後乾燥した洗濯物布地から満足のいく香料の香りを提供するが、長期の保存の利益も提供し、且つ製品の香り強度を軽減する香料デリバリーシステムに対するニーズが存在する。
【0012】
本発明によって、ゼオライト粒子のような多孔性担体に詰められた香料では、香料を詰めた担体粒子を比較的少量の水溶性または水分散性であるが油不溶性の物質、例えばデンプンまたは加工デンプンをカプセル封入することにより、香料の早期の放出を効果的に防止できることが今般見出された。多孔性担体は、布地を乾燥した後でさえ注目に値する香りの利益を送達するために、布地上に十分香料を付着することができるように、布地の実体に即して選択してもよい。
【0013】
本発明は、洗濯過程の間及びその後、消費者が注目に値する香りの利益を提供し、組成物の保存中、製品の香りを軽減する、簡便で効果的な保存安定性の香料デリバリーシステムに対する長年にわたるニーズを解決する。特に、本香料デリバリーシステムで処理された布地は、高い香り強度を有し、洗濯及び乾燥後、長時間にわたってにおいが保たれたままである。
【0014】
本発明はまた、添加剤を含んでなる製品が水性の洗浄環境にさらされるまで放出を望ましく防止できるような、他の添加剤用のデリバリーシステムも提供する。
【0015】
(発明の概要)
本発明は、添加剤が濡れたまたは湿った環境にさらされるまで放出から保護される、洗剤及び洗浄用組成物、室内脱臭剤、殺虫剤組成物、カーペット洗浄剤及び脱臭剤を含んでなる種々の消費材に組み入れられる添加剤のためのデリバリーシステムに関する。具体的には、本添加剤デリバリーシステムは、その孔の中に香料のような添加剤を含有する多孔性担体物質の芯と外側カプセル封入物質とを含んでなる粒子であり、外側カプセル封入物質とは、デンプンまたは加工デンプンのような水溶性または水分散性であるが、油不溶性の物質である。本デリバリー粒子は、洗浄サイクルにまたは洗浄サイクルを通して洗濯剤及び洗浄剤を送達するのに用いることができる。本発明に基づいた洗濯用添加剤デリバリー粒子は、洗濯を介して布地表面に香料成分を効果的に送達する。
【0016】
伝統的な香料デリバリーシステムでは、揮発性香料物質が製品から拡散するために、または洗濯中の溶解により50%を超える香料物質が「失われ」、布地表面に送達されない。本発明では、カプセル封入外皮が担体の芯に詰められた香料物質を効果的に捕捉する。従って、香料物質は、伝統的な香料デリバリーシステムよりも高い比率で布地表面に送達される。
【0017】
多孔性担体物質は、典型的にはゼオライト類、マクロ孔質のゼオライト類、非晶性珪酸塩類、結晶非層珪酸塩類、層性珪酸塩類、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム/炭酸ナトリウム二重塩、炭酸ナトリウム、粘土類、方ソーダ石、アルカリ金属リン酸塩類、キチン微小ビーズ、カルボキシアルキルセルロース類、カルボキシアルキルデンプン類、シクロデキストリン類、多孔性デンプン類、及びそれらの混合物から選択される。好ましくは担体物質は、ゼオライトX、ゼオライトY、及びそれらの混合物のようなゼオライト類である。
【0018】
特に好ましい多孔性担体は、孔に香料を効果的に組み入れるために少なくとも名目上約6オングストロームの孔径を持つゼオライトである。理論によって制限されることを望まないが、これらのゼオライト類は、香料分子がその中に捕捉される導管またはカゴ様構造を提供すると考えられている。残念なことに、かかる香料を満たされたゼオライト類は、特に水分吸収の際での香料の早すぎる放出のために、洗濯用洗剤のような布地用顆粒状ケア製品において商業的に使用するには保存安定性が十分ではない。しかし、香料の詰められたゼオライトを、比較的少量の水溶性または水分散性であるが、油不溶性の物質でカプセル封入できることを今般見出している。従って、香料は、実質的にゼオライト粒子孔内にとどまっている。香料は比較的大きなゼオライトの孔に組み入れられるので、香料が主としてゼオライトの外表面に吸着する他のより小さな孔径のゼオライトよりも、洗濯過程を通して香料をより良好に保持するとも考えられている。
【0019】
理論に拘束されることを望まないが、高濃度のカプセル封入物質を使用する場合、香料の詰められた芯は、デリバリー粒子全体に均一に分配され、カプセル封入物質内に散在すると考えられている。驚くべきことに、カプセル封入物質の濃度が減少するにつれて、香料の詰められた芯は、カプセル封入物質の薄い外皮によって囲まれた添加剤粒子の中央に、より集まることを今般見出している。これにより、カプセル封入物質の量を減少させ、単一粒子内に送達され得る添加剤の量を増加させ、さらに過程の複雑性をも軽減する。
【0020】
例えば洗濯中に、本カプセル封入された粒子を水に加える場合、水溶性または水分散性のカプセル封入外皮物質は溶解し、洗浄溶液中に添加剤が詰められた担体を放出すると考えられている。香料または他の添加剤を詰めた担体粒子が洗浄溶液に放出され、布地上に付着する。布地を乾燥した後、空気中の湿気が、担体の孔に含有される香料に置き換わるにつれて担体から香料が放出され、乾燥した香りの利益を提供する。
【0021】
多孔性担体の芯に含有される添加剤は、好ましくは香料、漂白剤、漂白促進剤、漂白活性剤、漂白触媒、キレート剤、スケール防止剤、染料移行阻害剤、光漂白剤、酵素、触媒抗体、光沢剤、織物直接染料、抗真菌剤、抗菌剤、昆虫忌避剤、汚れ放出ポリマー、布地柔軟剤、染料固定剤、pHジャンプシステム、及びそれらの混合物から成る群から選択される。
【0022】
多孔性担体物質に詰められるべき好ましい洗濯用添加剤は香料である。好ましくは、粒子の芯は香料を詰めたゼオライト(PLZ)である。
【0023】
好ましいカプセル封入物質は、デンプン、加工デンプン、またはデンプン加水分解物である。カプセル封入物質は、可塑剤、抗凝集剤、及びそれらの混合物から成る群から選択される成分をさらに包含してもよい。
【0024】
本発明のさらなる実施形態では洗濯用または洗浄用洗剤組成物が提供される。洗濯用または洗浄用組成物は、約0.001重量%〜約50重量%の上述の洗濯用添加剤粒子組成物、及び約50重量%〜約99.999重量%の洗浄界面活性剤、ビルダー、漂白剤、酵素、汚れ放出ポリマー、染料移行阻害剤、充填剤及びそれらの混合物から成る群から選択される洗濯用成分組成物を含む。好ましくは、組成物は、少なくとも一つの洗浄性界面活性剤及び少なくとも一つのビルダーを包含する。
【0025】
従って、本発明の目的は、添加剤、好ましくは香料のような洗濯用添加剤を詰めた芯、及び水溶性または水分散性物質の外側カプセル封入被覆を有する添加剤デリバリー粒子を提供することにある。本発明の別の目的は、その中に組み入れられた前記洗濯用添加剤粒子を有する洗濯用及び洗浄用組成物を提供することにある。本発明のさらなる目的は、改善された布香り利益、長くなった貯蔵寿命性能を提供し、製品の香り強度を弱め、粒子中に効率よく坦持される添加剤の量を増加させることができる、洗濯用添加剤粒子を提供することにある。本発明のこれらの及びそのほかの目的、特徴、及び長所は、次の説明及び添付の請求項から当業者に認識されるであろう。
【0026】
本明細書におけるパーセンテージ、割合、及び比率はすべて、指示がない限り重量を基準にする。本明細書において引用したすべての文書は参考として本明細書に組み入れる。
【0027】
(発明の詳細な説明)
本発明は、洗濯用添加剤粒子及び好ましくは香料含有粒子である洗濯用添加剤粒子を含む洗濯用及び洗浄用組成物に関する。洗濯用及び洗浄用組成物には、伝統的な顆粒状洗濯洗剤並びに顆粒状漂白剤、自動食器洗浄用組成物、硬質面洗浄剤、及び布地柔軟剤組成物が挙げられる。本発明の洗濯用添加剤粒子は、洗浄を介して優れた香料送達能力を提供すると共に、揮発性香料成分の発生による製品の香りを最小限にとどめる。中央芯を、本明細書に特定された被覆でカプセル封入することにより、粒子の安定性をさらに増大できる。
【0028】
本発明の好ましい洗濯用粒子は、香料を詰めた多孔性担体の芯を含んでなり、この詰められた芯はデンプンまたは加工デンプンのような水溶性または水分散性であるが、油不溶性の物質の外側被覆によりカプセル封入され、最終的な粒子を形成する。
【0029】
本発明の洗濯用添加剤粒子は典型的には、それ自体が約75%〜約95%多孔性担体と、約5%〜約25の香料またはそのほかの洗濯用添加剤物質である詰められた中央芯粒子約51%〜約90%と、外側のカプセル封入物質約10%〜約49%とを含む。
【0030】
詰められた中心の芯粒子
すでに述べたように、添加剤粒子の中央芯は、多孔性担体物質及び前記担体物質に詰められた洗濯用添加剤を含む。多数の異なった方法で中央芯の2つの成分を混合してもよい。
【0031】
実験室の規模では、この目的に用いられる基本的な装置は、10〜20gのコーヒーの粉挽きから100〜500gのフードプロセッサまたは200〜1000gの台所ミキサーまでと変化可能である。手順は、担体物質粒子(ゼオライト)を装置の中に入れること、同時に洗濯用添加剤を注ぎ、混合を開始することから成る。混合時間は0.5〜15分である。次いで、さらに処理する前に詰められた担体物質(ゼオライト)を0.5〜48時間静置する。詰め込み過程の間、熱を生じた場合は、任意で冷却ジャケットを用いてもよい。試験工場レベルでは、好適な装置はリトルフォード型のミキサーであり、それは、高い回転数で作動するスキと切断ブレードを備えたバッチ型ミキサーであり、粉末または粉末の混合物を連続的に混合しながら液状芳香油をその上にスプレーする。
【0032】
多孔性担体物質
本明細書で使用される多孔性担体物質とは、洗濯用剤または洗浄用剤のような送達可能な作用剤を担持する(例えば、孔の中に吸着することによって)ことができるいずれかの物質を意味する。そのような物質にはゼオライト類のような多孔性固体が挙げられる。
【0033】
好ましいゼオライト類は、ゼオライトX、ゼオライトY及びそれらの混合物から選択される。本明細書で使用される用語「ゼオライト」は、結晶性アルミノ珪酸塩物質を指す。ゼオライトの構造式は結晶単位セルに基づき、構造の最小単位は次に表される。
Mm/n[(AlO2)m(SiO2)y]・xH2O
式中、nは陽イオンMの原子価であり、xは単位セル当りの水分子の数であり、m及びyは単位セル当りの四面体の総数であり、y/mは1〜100である。最も好ましくは、y/mは1〜5である。陽イオンMは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、及びカルシウムのようなIA族及びIIA族の元素であり得る。
【0034】
本明細書で有用なゼオライトは、X型ゼオライトまたはY型ゼオライトを包含し、両者共典型的には約4〜約10オングストローム単位の範囲、好ましくは約8オングストローム単位の孔径を有するホージャサイト型のゼオライトである。
【0035】
本発明の実施に有用なアルミノ珪酸塩ゼオライト物質は市販されている。X型及びY型のゼオライトを製造する方法は周知であり、標準的教科書から入手可能である。本明細書で有用な好ましい合成結晶性アルミノ珪酸塩物質は、X型またはY型の名のもとに入手可能である。
【0036】
限定する手段ではなく説明する目的での好ましい実施形態では、結晶性アルミノ珪酸塩物質はX型であり、次のものから選択される。
(I)Na86[AlO2]86・(SiO2)106]・xH2O、
(II)K86[AlO2]86・(SiO2)106]・xH2O、
(III)Ca40Na6[AlO2]86・(SiO2)106]・xH2O、
(IV)Sr21Ba22[AlO2]86(SiO2)106]xH2O、
及びこれらの混合物であり、その際、xは約0〜約276である。式(I)及び(II)のゼオライトは、8.4オングストローム単位の名目上の孔径または開口部を有する。式(III)及び式(IV)のゼオライトは8.0オングストローム単位の名目上の孔径または開口部を有する。
【0037】
もう一つの好ましい実施形態では、結晶性アルミノ珪酸塩物質はY型であり、次にものから選択される:
(V)Na56[AlO2]56・(SiO2)136]・xH2O、
(VI)K56[AlO2]56・(SiO2)136]・xH2O
及びこれらの混合物であり、その際、xは約0〜約276である。式(V)及び(VI)のゼオライトは8.0オングストローム単位の名目上の孔径または開口部を有する。
【0038】
さらにもう一つの実施形態では、「ゼオライトマップ(MAP)」として知られるゼオライトの部類が本発明で用いられてもよい。このようなゼオライト類は、1996年9月16日出願された米国特許出願番号08/716,147に開示且つ記載されており、「改善された布地ケアのためのゼオライトマップ(MAP)及びアルカラーゼ」と題されている。
【0039】
本発明で使用されるゼオライト類は、標準粒子サイズ分析技術により測定されるとき、約0.1ミクロン〜約120ミクロン、好ましくは約0.5ミクロン〜約100ミクロンの平均粒子サイズを有する粒子形態である。
【0040】
ゼオライト粒子のサイズによっては接触する布地にゼオライト粒子を引っ張りこむことができる。いったん布地表面に定着すると(洗濯過程の間に洗い流される被覆物と共に)、ゼオライトは、特に熱及び周囲の水分から解離した水を受けると、取り込んだ洗濯用作用剤を放出し始めることができる。
【0041】
外側のカプセル封入物質
外側カプセル封入物質は、芯粒子の上に被覆され、最終粒子の外層を提供する。外側の被覆物質は、芯粒子を囲む薄い外皮を提供し、最終粒子に実質的に非粘着性または非付着性を提供する。好ましくは、外側の被覆は30℃(90°F)にて相対湿度80%のような湿度の高い条件において非粘着性表面を有する粒子を提供する。
【0042】
外面被覆は、一つ以上の少なくとも部分的に、洗浄可溶性または分散可能な化合物に由来する物質である。すなわち、外側の被覆は、水性洗浄環境に可溶性または水性洗浄環境に分散可能のいずれかである。本明細書で有用な化合物は好ましくは次の部類の物質から選択される。
【0043】
炭水化物であって、i)加工デンプン及びデンプン加水分解物を包含するデンプン;ii)オリゴ多糖類(2〜35の単糖類分子から成る炭水化物鎖として定義される);iii)多糖類(少なくとも35の単糖類分子から成る炭水化物鎖として定義される);及びiv)単糖(または単糖類);及びv)i)、ii)、iii)並びにiv)の水素添加物、のいずれかまたはその混合物であることができる。
【0044】
線状及び分枝状双方の炭水化物鎖を用いてもよい。さらに、化学的に加工したデンプン及びポリ/オリゴ多糖類を用いてもよい。典型的な加工には、界面活性剤で見い出されるのと同じ、アルキル、アリール等の形態での疎水性部分の付加が挙げられ、このような化合物に何らかの表面活性を付与する。
【0045】
アルギン酸エステル、カラゲニン、寒天、ペクチン酸のような天然または合成のゴムすべて、及びアラビアゴム、トラガカントゴム、及びカラヤゴムのような天然ゴム。
【0046】
セルロース及びセルロース誘導体。例には:i)セルロースアセテート及びセルロースアセテートフタレート(CAP);ii)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);iii)カルボキシメチルセルロース(CMC);iv)腸溶性/水性被覆すべて及びそれらの混合物、が挙げられる。ゼラチン、カゼイン及び卵アルブミンを包含する天然のタンパク質。
【0047】
好ましいカプセル封入物質は、ナショナルスターチ(National Starch)から市販されているCAPSUL(商標)のようなデンプン類または加工デンプン類、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース及びセルロース誘導体、スクロース及びフルクトースのようなそのほかの炭水化物類、アラビアゴム及びグアーゴムのような天然ポリマー類、天然のタンパク質類、及びポリエチレングリコールのような水溶性ポリマー類である。
【0048】
外面のカプセル被覆には、可塑剤、抗凝集剤、及びそれらの混合物のような任意の添加剤成分が包含されてもよい。任意の可塑剤には、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、低分子量炭水化物類などが挙げられ、ソルビトール、ポリエチレングリコール、及び低分子量ポリオール類の混合物が最も好ましい。可塑剤は約0.01%〜約5%の濃度で用いられる。本発明に基づいた抗凝集剤は、好ましくは界面活性剤であり、外面被覆の1%未満の低い濃度で包含される。本発明で使用するのに好適な界面活性剤にはインペリアルケミカルズ社(Imperial Chemicals, Inc.)(ICI)から市販されているTWEEN(商標)80が挙げられる。当業者に考慮される他のいかなる変性剤も本発明での使用に好適である。
【0049】
洗濯用及び洗浄用添加剤
洗濯用及び洗浄用添加剤または作用剤は、本発明の粒子中に包含される。前述したように、作用剤は多孔性担体物質に含有される。本発明について理解されることができるように、本発明の粒子に組み入れられる作用剤は粒子を含有する洗濯用及び洗浄用組成物の残りを処方するのに典型的に使用される作用剤と同一であっても異なっていてもよい。例えば、粒子は、芳香剤を含んでもよく、及び(同一のまたは異なった)香料を香料含有粒子と共に最終組成物(例えばスプレーオン法による)に混合してもよい。これらの作用剤は、顆粒状洗濯洗剤組成物、顆粒状自動食器洗浄組成物、または硬質面洗剤のような処方されるべき組成物のタイプに所望であるように選択される。
【0050】
本発明の洗濯用粒子は、そのほかの成分を含有する組成物にも当然包含されてもよい。洗濯用添加剤粒子を含有する組成物は、任意で一つ以上のそのほかの洗剤付加的物質またはクリーニング性能、洗浄されるべき基材の処理を助けるまたは高める、若しくは洗剤組成物の審美性を変えるためのそのほかの物質(例えば、香料、着色剤、染料など)を包含することができる。
【0051】
香料
本発明に基づいた好ましい洗濯用または洗浄用添加剤は香料物質である。本明細書で使用される用語「香料」は、水槽の中及び/または布地の上、あるいはそれに接触したそのほかの表面の後に続いて放出される芳しい物質のいかなるものも示すのに用いられる。香料は周囲温度では流体であることが最も多い。多種多様な化学物質が香料用途として知られており、それには天然の植物及び動物油などが含まれるがこれらに限定されず、種々の化学成分の複合混合物を含んでなる滲出物も香料としての用途で知られている。本明細書の香料は、その組成物において比較的単純であることができるか、または天然及び合成化学成分の高度に洗練された複合混合物を含むことができ、すべて所望の香りを提供するために選択される。一般的な香料は、例えば、ビャクダン、シベット、及びパチョリ油のような異国情緒の物質を含有する木質/素朴な基剤を含むことができる。香料は、例えば、バラ抽出物、スミレ抽出物、及びライラックのような軽い花の芳香であることができる。香料はまた、例えば、ライム、レモン、及びオレンジのような所望の果実の香りを提供するように処方することもできる。心地よいまたはそうでなければ所望の香りを滲出する、化学的に相容性のいかなる物質も本明細書の芳香で満たされた組成物に用いることができる。
【0052】
香料はまた、アセタールプロ芳香、ケタールプロ芳香、エステルプロ芳香(例えば、ジゲラニルコハク酸)、加水分解可能な無機−有機プロ芳香、及びそれらの混合物のようなプロ芳香も包含する。このようなプロ芳香は単純な加水分解の結果として香料物質を放出してもよいし、pHの変化が誘発するプロ芳香(例えば、pHの低下)であってもよいし、酵素的に放出可能なプロ芳香であってもよい。
【0053】
本明細書で有用な好ましい芳香剤は次のように定義される。
【0054】
本発明の目的のために、芳香剤は担体の孔に組み入れられることができ、結果として水性環境を介して担体から送達される成分としてその有用性を有するものである。共同所有されるPCT国際公開公報WO98/41607は、ゼオライトのような担体の孔に組み入れられる能力に影響を与える香料分子の特徴的な物理的パラメータを記載している。芳香剤が組成物によって送達される本発明の組成物については、消費者が利益を判別するために感覚認知も必要である。
【0055】
また、洗濯工程の間坦持され、その後乾いた布地の周りの空気中に放出される香料も好ましい(例えば、保存中での布地の周りの空間)。これには、ゼオライトの孔からの香料の移動とそれに続く、布地の周りの空気中における分配が必要である。
【0056】
本発明の使用に特に好ましい香料は、10オングストローム未満の断面積を有するものである。このサイズの香料分子は、ゼオライト中に容易に吸収され得る。
【0057】
香料固定剤
任意で、香料は、香料固定剤と組み合わせることができる。本明細書で用いられる香料固定剤物質は、本発明の実施において固定剤を特に好適にするいくつかの基準によって特徴付けられる。分散可能性の、毒性学上許容可能な、皮膚に刺激性でない、香料に対して不活性であり、分解可能で及び/または再生可能な資源から入手可能な、且つ相対的ににおいのない添加剤が用いられる。香料固定剤は、香料のより揮発性の成分の蒸発を遅らせると考えられている。
【0058】
好適な固定剤の例には、フタル酸ジエチル、麝香、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。香料固定剤は、用いる場合、香料の約10重量%〜約50重量%、好ましくは約20重量%〜約40重量%含まれる。
【0059】
好ましいゼオライト担体における香料の組み入れ
本明細書の好ましい担体として用いられるべきX型またはY型のゼオライトは、約15%未満の脱離可能な水、さらに好ましくは約8%未満の脱離可能な水、及び最も好ましくは約5%未満の脱離可能な水を含有する。かかる物質は、先ず150〜350℃に加熱することにより、任意で減圧(約0.133322〜約2666.44Pa)して活性化し/脱水することによって得られてもよい。活性化した後、作用剤を活性化したゼオライトとゆっくり且つ十分に混合し、ゼオライト粒子内での吸収平衡を加速するために任意で約60℃にて2時間まで加熱する。次いで、香料/ゼオライト混合物を室温に冷却し、自由に流れる粉末の形態にする。
【0060】
ゼオライト担体に組み入れられる香料またはそのほかの洗濯用添加剤の量は、典型的には、ゼオライトの孔容量の限界を考慮すると、詰められる粒子の5重量%〜25重量%、好ましくは少なくとも約10重量%、さらに好ましくは少なくとも約15重量%である。しかしながら、本発明の粒子は、粒子重量による洗濯用添加剤のこの濃度を超えてもよいことは認識されるべきであるが、過剰濃度の洗濯用添加剤は、送達可能な作用剤のみが用いられたとしても、ゼオライトに組み入れられないことを認識する。従って、本発明の粒子は、25重量%を超える洗濯用作用剤を含んでもよい。過剰の洗濯用作用剤はいかなるものも(存在する送達可能でない作用剤も同様に)ゼオライトの孔に組み入れられないので、このような物質は水性洗浄媒体に接触した際に、洗浄溶液に直ちに放出されると思われる。
【0061】
詰められたゼオライト粒子のカプセル封入
本発明の実施形態では、自由に流れる粉末の形態にて香料を詰めたゼオライト粒子は、加工デンプンの溶液で十分にカプセルに閉じ込められ、攪拌されてエマルションを形成する。次いで、回転ディスク、羽根なしディスク、羽根付きディスクまたは歯車若しくは2流体霧スプレーノズルのような並流スプレーシステムを有するスプレー式ドライヤーを用いてエマルションをスプレー乾燥する。典型的な条件には、約120℃〜約220℃の流入口温度及び約50℃〜約220℃の流出口温度が挙げられる。
【0062】
本洗濯用添加剤デリバリー粒子は、標準粒子サイズ分析技術により測定されるとき、約3〜約100ミクロンの粒子サイズを有する離散粒子である。
【0063】
カプセル封入された、香料を詰めたゼオライト粒子の安定性試験
内包された、香料を詰めたゼオライト粒子の試料を25℃(80°F)及び70%相対湿度にて開口ビンに入れ、プラスチック袋に密封して50℃(120°F)にて10日間保つ。この期間の後、試料を取り出し、感覚器による評価を行う。粒子を均質化し、その地域の実際的な洗濯条件に従って適量に分ける。予めこの種の試験に認可されている無臭の基剤顆粒とそれらを混合する。元々の粒子(安定性試験の条件の対象にはなっていない)を照合として含める。香料を詰めたゼオライトを有する粒子は、香料だけに噴霧したコントロールと比べて、ヘッドスペースに少なくとも10倍の顕著な香料を送達できる。
【0064】
付加的な洗濯用または洗浄用の成分
本発明に基づいた洗濯用または洗浄用組成物で有用な付加的成分には、界面活性剤、ビルダー、本デリバリー粒子に組み入れられるもののような作用剤が挙げられる。洗濯用及び洗浄用組成物で有用な種々の作用剤を下記に説明する。粒子状組成物を含有する組成物は、任意で1つ以上のその他の洗剤付加物質またはクリーニング性能、洗浄されるべき基材の処理を促進するまたは高めるその他の物質、若しくは洗剤組成物の審美性を変えるためのそのほかの物質を包含することができる。
【0065】
洗浄性界面活性剤
顆粒及び/または粒塊には、前述した濃度での界面活性剤が挙げられる。洗浄性界面活性剤は、陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、双性イオン界面活性剤、及び混合物から成る群から選択することができる。本明細書で有用な界面活性剤の非限定例には、従来のC11〜C18のアルキルベンゼンスルホネート類(「LAS」)及び第一級、分枝鎖及びランダムのC10〜C20のアルキルサルフェート類(「AS」)、式CH3(CH2)x(CHOSO3 −M+)CH3及びCH3(CH2)y(CHOSO3 −M+)CH2CH3で表され、x及び(y+1)が少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mが水に可溶の陽イオン、特にナトリウムであるC10〜C18の第二級(2,3)アルキルサルフェート類;オレイルサルフェートのような不飽和サルフェート類、C10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(「AExS」;特にEO1〜7のエトキシサルフェート類)、C10〜C18のアルキルアルコキシカルボキシレート類(特にEO1〜5のエトキシカルボキシレート類)、C10〜18のグリセロールエーテル類、C10〜C18のアルキルポリグリコシド類及びそれらの相当する硫酸化ポリグリコシド類、及びC12〜C18アルファスルホン化脂肪酸エステル類が挙げられる。所望であれば、従来の非イオン及び両性界面活性剤、例えば、いわゆる狭いピーク(narrow peaked)のアルキルエトキシレート類を包含するC12〜C18アルキルエトキシレート類(「AE」)及びC6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート類(特にエトキシレート及びエトキシ/プロポキシ混合)、C12〜C18ベタイン類及びスルホベタイン類(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキサイド類等が全体の組成物中に包含され得る。C10〜C18N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド類も使用できる。代表的な例としては、C12〜C18N−メチルグルカミド類が挙げられる。PCT国際公開公報WO9,206,154を参照のこと。その他の糖由来の界面活性剤には、C10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドなどのN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド類が挙げられる。N−プロピル〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミド類は低い泡立ちに使うことができる。C10〜C20の従来の石鹸もまた使用してもよい。高い泡立ちが望ましければ、分岐鎖のC10〜C16の石鹸類を使用してもよい。陰イオン性及び非イオン性界面活性剤の混合物は、とりわけ有用である。その他の従来の有用な界面活性剤は標準テキストに一覧されている。
【0066】
C10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(「AExS」;特にEO1〜7のエトキシサルフェート類)及びC12〜C18のアルキルエトキシレート類(「AE」)は、本明細書に記載されるセルラーゼ含有洗剤に最も好ましい。
【0067】
洗浄性ビルダー
顆粒及び粒塊は、好ましくは前述した濃度でビルダーを包含する。その目的で、有機ビルダーはもとより無機ビルダーも用いることができる。また、非晶性ビルダー物質はもとより結晶性ビルダーも用いることができる。ビルダーは典型的には、粒子状の汚れを取り除くことを促進し、水の硬度を除くために布地洗濯用組成物で使用される。
【0068】
無機またはリン含有洗浄性ビルダーには、ポリホスフェート類(トリポリホスフェート類、ピロホスフェート類、及びガラス状の高分子メタ−ホスフェート類が例示される)、ホスホネート類、フィチン酸、珪酸塩類、重炭酸塩類(炭酸水素塩類及びセスキカーボネート類を含む)、硫酸塩類、及びアルミノ珪酸塩類のアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩が挙げられるが、これに限定されない。しかしながら、ある地方では非ホスフェートビルダー類が求められる場合もある。重要なことに、クエン酸塩のようないわゆる「弱い」ビルダー(リン酸塩に比べて)の存在下でも、ゼオライトまたは層状珪酸塩ビルダーと共に生じる可能性があるいわゆる「増進下」(”under built”)の状況でも、本明細書における組成物は驚く程上手く機能する。
【0069】
珪酸塩ビルダーの例は、アルカリ金属珪酸塩類、特にSiO2:Na2Oの比が、1.6:1〜3.2:1の範囲にあるもの、及び層状珪酸塩類、例えば、H.P.リーク(H.P.Rieck)に対して1987年5月12日に発行された、米国特許第4,664,839号に記載されている層状珪酸ナトリウムがある。NaSKS−6は、ヘキストにより市販されている結晶性層状珪酸塩(本明細書では通常「SKS−6」と略す)の商標である。ゼオライトビルダーとは異なって、NaSKS−6珪酸塩ビルダーはアルミニウムを含有していない。NaSKS−6は、層状珪酸塩のデルタ−Na2SiO5形態を有する。それは、ドイツDE−A−3,417,649及び同DE−A−3,742,043に記載されるような方法によって調製することができる。SKS−6は、本明細書に用いるのに極めて好ましい層状珪酸塩であるが、その他のこのような層状珪酸塩、例えば一般式NaMSixO2x+1・yH2Oを有するものが本明細書で使用でき、式中、Mはナトリウムまたは水素、xは1.9〜4の数字であり、好ましくは2、及びyは0〜20、好ましくは0の数字である。ヘキストの種々のその他の層状珪酸塩類には、アルファ−、ベータ−、及びガンマ−形態としてのNaSKS−5、NaSKS−7、及びNaSKS−11が挙げられる。前述のように、デルタ−Na2SiO5(NaSKS−6形態)が本明細書での使用に最も好ましい。例えば、顆粒状製剤中でクリスペン剤として、酸素漂白剤に対する安定剤として、及び泡制御システムの構成成分として作用し得る珪酸マグネシウムのようなその他の珪酸塩類も有用であり得る。
【0070】
炭酸塩ビルダー類の例は、1973年11月15日に発行されたドイツ特許出願第2,321,001号に開示されているようなアルカリ土類及びアルカリ金属の炭酸塩である。前述のように、アルミノ珪酸塩ビルダー類は本発明において有用なビルダーである。アルミノ珪酸塩ビルダー類は、現在市販されている重質顆粒洗剤組成物のほとんどにおいて極めて重要であり、流状洗剤配合物においても重要なビルダー成分であり得る。アルミノ珪酸塩ビルダー類には、次の実験式を有するものが挙げられる。
Mz(zAlO2)y]・xH2O
式中、z及びyは少なくとも6の整数であって、z対yのモル比は1.0〜約0.5の範囲内であり、xは約15〜約264の整数である。
【0071】
有用なアルミノ珪酸塩イオン交換物質は市販されている。これらのアルミノ珪酸塩類は、構造において結晶性であっても非晶性であってもよいし、天然に生じるアルミノ珪酸塩であっても合成に由来してもよい。アルミノ珪酸塩イオン交換物質の製造方法は、1976年10月12日にクルメル(Krummel)らに発行された米国特許第3,985,669号に開示されている。本明細書に有用であり好ましい合成の結晶性アルミノ珪酸塩イオン交換物質は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライトMAP、及びゼオライトXという名称で入手できる。特に好ましい実施形態において、結晶アルミノケイ酸塩イオン交換物質は次の式を有する。
Na12[(AlO2)12(SiO2)12]・xH2O
式中、xは約20〜約30、特に約27である。この物質は、ゼオライトAとして既知である。脱水化ゼオライト(x=0〜10)も本明細書において使用されてよい。好ましくは、アルミノケイ酸塩は、直径約0.1〜10ミクロンの粒度を有する。
【0072】
本発明の目的に好適な有機洗浄性ビルダー類には、多種多様なポリカルボキシレート化合物が挙げられるが、これに拘束されない。本明細書で使用するとき、「ポリカルボキシレート」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3つのカルボキシレート基を有する化合物を指す。ポリカルボキシレートビルダーは一般に酸性形態で組成物に添加することができるが、中和された塩の形態で加えることもできる。塩の形態で利用する場合、ナトリウム、カリウム、及びリチウムのようなアルカリ金属塩、またはアルカノールアンモニウム塩が好ましい。
【0073】
ポリカルボキシレートビルダー類の中に包含されるのは種々のカテゴリーの有用な物質である。ポリカルボキシレートビルダー類の重要な部類の一つには、1964年4月7日にバーグ(Berg)に発行された米国特許第3,128,287号、及び1972年1月18日にランバーチ(Lamberti)らに発行された米国特許第3,635,830号に開示されたようなオキシジスクシネートを包含するエーテルポリカルボキシレートが挙げられる。1987年5月5日にブッシュ(Bush)らに発行された米国特許第4,663,071号の「TMS/TDS」ビルダーも参照のこと。好適なエーテルポリカルボキシレート類には、米国特許第3,923,679号、同第3,835,163号、同第4,158,635号、同第4,120,874号、及び同第4,102,903号に記載されたもののような環式化合物、特に脂環式化合物も挙げられる。
【0074】
その他の有用な洗浄性ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート類、エチレンまたはビニルメチルエーテルとの無水マレイン酸のコポリマー類;1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸及びカルボキシメチルオキシコハク酸;エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩;並びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸のようなポリカルボキシレート類、及びその可溶性の塩が挙げられる。
【0075】
クエン酸塩ビルダー類、例えば、クエン酸及びその可溶性の塩(特にナトリウム塩)は、その再生可能な資源からの入手可能性及びその生分解性のために重質の流体洗剤配合物にとって、特に重要なポリカルボキシレートビルダー類である。クエン酸塩類は、顆粒状組成物で、特にゼオライト及び/または層状珪酸塩ビルダー類との組み合わせにおいて用いることもできる。オキシジスクシネート類はまたかかる組成物及び組み合わせにおいて特に有用である。
【0076】
また、本発明の洗剤組成物で好適なのは、1986年1月28日にブッシュ(Bush)に発行された米国特許第4,566,984号に開示されている3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエート及び関連する化合物である。有用なコハク酸ビルダー類には、C5〜C20のアルキル及びアルケニルコハク酸及びその塩が挙げられる。特に好ましいこのタイプの化合物は、ドデセニルコハク酸である。コハク酸塩ビルダー類の特別な例としては、ラウリルサクシネート酸塩、ミリスチルサクシネート酸塩、パルミチルサクシネート酸塩、2−ドデセニルサクシネート酸塩(好ましい)、2−ペンタデセニルサクシネート酸塩などが挙げられる。ラウリルサクシネート酸塩は、この群において好ましいビルダー類であり、1986年11月5日に公開されたEP−A86200690.5/0,200,263に記載されている。
【0077】
その他の好適なポリカルボキシレート類は、1979年3月13日にクルチフィールド(Crutchfield)らに発行された米国特許第4,144,226号、及び1967年3月7日にディール(Diehl)に発行された米国特許第3,308,067号に開示されている。米国特許第3,723,322号(ディール)も参照のこと。脂肪酸、例えば、C12〜C18のモノカルボン酸は、単独で、若しくは上述のビルダー類、特にクエン酸塩及び/またはコハク酸塩ビルダー類との組み合わせで組成物に組み入れられ、追加のビルダー活性を提供することができる。脂肪酸をこのように使用すると、一般に、配合者によって考慮されるべき泡立ちが減少する。
【0078】
リンに基づいたビルダー類を使用することができる状況では、特に手による洗濯操作に使用される固形石鹸の配合においては、周知のナトリウムトリポリホスフェート、ナトリウムピロホスフェート、及びナトリウムオルトホスフェートのような種々のアルカリ金属ホスフェート類を用いることができる。エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネート及びその他の既知のホスホネート類(例えば、米国特許第3,159,581号、同第3,213,030号、同第3,422,021号、同第3,400,148号、及び同第3,422,137号を参照のこと)のようなホスホネートビルダー類も使用することができる。
【0079】
そのほかの付加的な成分
本発明の組成物は、酵素、酵素安定剤、光沢剤、ポリマー分散剤(すなわち、ポリアクリレート)、担体、屈水性誘発物質、泡促進剤または泡抑制材、汚れ放出剤、染料移行阻害剤、及び処理助剤も包含してもよい。
【0080】
顆粒状組成物
本発明の洗濯用及び洗浄用組成物は、低密度(550グラム/リットル未満)の顆粒状組成物及び顆粒の密度が少なくとも550グラム/リットルである高密度顆粒状組成物の双方に用いることができる。顆粒状組成物は典型的には、約7.5〜約11.5、さらに好ましくは約9.5〜約10.5の洗浄pHにおいて提供されるように設計される。低密度の組成物は標準的なスプレー/乾燥過程により調製することができる。高密度の組成物を調製するために種々の手段及び装置が利用可能である。業界における現在の商業的実施は、約500g/L未満の密度を有する組成物を製造するのにスプレー乾燥タワーを採用する。従って、全過程の一部としてスプレー乾燥が用いられると、得られるスプレー乾燥した粒子は、以降説明する手段及び装置を用いてさらに密度を高めなければならない。別の方法では、配合者は、混合し、密度を高め、市販されている顆粒化する装置によって、スプレー乾燥を排除することができる。本明細書で使用するのに好適な、かかる装置の非限定的な記載を次に記す。
【0081】
本発明に基づいて、高密度(すなわち、約550、好ましくは約650グラム/リットルまたは650「g/L」より大きい)、高い溶解度、自由に流れる、顆粒状洗剤組成物を調製するために種々の手段及び装置が利用可能である。この分野の現在の商業的実施において、約500g/l未満の密度を有することが多い顆粒状洗濯洗剤を製造するにはスプレー乾燥タワーを用いる。この過程では、約175℃〜約225℃の温度にて従来の技法を用いるスプレー乾燥タワーを通過させることによって最終洗剤組成物における種々の熱安定成分の水性スラリーを均一な顆粒に形成する。しかしながら、スプレー乾燥が本明細書の全過程の一部として用いられる場合、最新のぎっしり詰まった低用量洗剤製品に必要な密度レベル(すなわち、>650g/L)を得るためには以降記載するような追加過程を用いなければならない。
【0082】
例えば、タワーでスプレー乾燥された顆粒は、水または非イオン系界面活性剤のような流体を顆粒の孔に詰めることによって、及び/または一つ以上の高速ミキサー/加密度機に掛けることによって、密度を高めることができる。この過程に好適な高速ミキサー/加密度機は、その上に乗った混合/切断ブレードを備えた中心の回転シャフトを有する静止円筒状混合ドラムを含んでなる、商品名「ロジゲ(Loudige)CB30」または「ロジゲCB30リサイクラー(Recycler)」のもとで市販されている装置である。使用中、洗剤組成物のための成分はドラムに導入され、シャフト/ブレードの組み合わせが100〜2500rpmの範囲の速度で回転して十分な混合/緻密化を提供する。1992年9月22日にヤコブ(Jacobs)らに発行された米国特許第5,149,455号を参照のこと。高速のミキサー/加密度機における好ましい滞留時間は約1〜60秒である。そのほかのかかる装置には、商品名「シュギ造粒機(Shugi Granulator)」及び商品名「ドライス(Drais)K−TTP80」のもとで市販されている装置が挙げられる。
【0083】
スプレー乾燥された顆粒の密度をさらに高めるために用いることができるもう一つの方法過程には、低い粒子内孔隙率を有する粒子を得ることができるように、中速度のミキサー/加密度機においてスプレー乾燥した顆粒を粉砕すること、塊にすること、または変形することが挙げられる。商品名「ロジゲ(Loudige)KM」(300または600シリーズ)または「ロジゲ・プラウシェア(Loudige Ploughshare)」ミキサー/加密度機のもとで市販されているような装置がこの方法の過程に好適である。かかる装置は通常、40〜160rpmにて操作される。中程度の速度のミキサー/加密度機における洗剤成分の滞留時間は約0.1〜12分である。そのほかの有用な装置には、商品名「ドライス(Drais)K−T160」のもとで入手可能である装置がある。中速度のミキサー/加密度機(例えばロジゲKM)を用いるこの方法の工程は、それ自体を用いることによって、または前述の高速度ミキサー/加密度機(例えば、ロジゲCB)に続いて用いることにより、所望の密度を達成することができる。本明細書にて有用な他のタイプの顆粒製造装置には、1942年12月29日にヘラー(G.L.Heller)に対して発行された米国特許第2,306,898号に開示された機器が包含される。
【0084】
高速ミキサー/加密度機を用い、続いて低速のミキサー/加密度機を用いることはさらに好適であり得るが、逆のミキサー/加密度機の連続配置も発明によって熟考される。ミキサー/加密度機における滞留時間、装置の操作温度、顆粒の温度及び/または組成、流体バインダー及び流速助剤のような添加成分の使用、を含んでなる種々のパラメータの一つまたは組み合わせを用いて、本発明の過程においてスプレー乾燥された顆粒の緻密化を最適化することができる。例証として、1992年7月28日発アペル(Appel)らに発行された米国特許第5,133,924号(緻密化の前に顆粒を変形可能な状態にする)、1987年1月20日にデルウエル(Delwel)らに発行された米国特許第4,637,891号(液状結合剤とアルミノ珪酸塩で造粒するスプレー乾燥した顆粒)、1988年2月23日にクルーズ(Kruse)らに発行された米国特許第4,726,908号(液状結合剤とアルミノ珪酸塩で造粒するスプレー乾燥した顆粒)、及び1992年11月3日にボルトロッティ(Bortolotti)らに発行された米国特許第5,160,657号(密度を高めた顆粒を液状結合剤とアルミノ珪酸塩で被覆する)における方法を参照のこと。
【0085】
熱感受性が高いまたは揮発性が高い洗剤成分を最終洗剤組成物に導入すべきである状況では、スプレー乾燥タワーを包含しない方法が好ましい。配合者は、市販されている混合/緻密化装置の中に直接、出発洗剤成分を連続して、またはバッチ様式のいずれかにて供給することによって、スプレー乾燥工程を排除することができる。特に好ましい実施形態の一つには、界面活性剤ペースト及び無水ビルダー物質を、高速ミキサー/加密度機(例えばロジゲCB)に、続いて中速度のミキサー/加密度機(例えばロジゲKM)に詰めて、高密度の洗剤粒塊を形成することが含まれる。1994年11月22日カペシ(Capeci)らに発行された米国特許第5,366,652号、及び1996年1月23日にカペシ(Capeci)らに発行された米国特許第5,486,303号を参照のこと。任意で、かかる方法における出発洗剤成分の流体/固体比を選択して、さらに流動性の高い、カリカリした高密度の粒塊を得ることができる。
【0086】
任意で、その方法は、さらなる凝塊形成または蓄積ためにミキサー/加密度機に送り戻す方法によって製造される標準より小さい粒子をリサイクルする一つ以上の流れを包含してもよい。この方法で製造される標準より大きい粒子を粉砕装置に送り、次いでミキサー/加密度機装置に送り戻すことができる。これらの追加のリサイクル方法工程によって出発洗剤成分の凝集体成形を促進し、結果として所望の粒度(400〜700ミクロン)及び密度(>550g/l)の均一な分布を有する完成組成物を生じる。1996年5月14日にカペシらに発行された米国特許第5,516,448号及び1996年2月6日にカペシらに発行された米国特許第5,489,392号を参照のこと。スプレー乾燥タワーの使用を求めないそのほかの好適な方法は、1989年5月9日にボリアー(Bollier)らに発行された米国特許第4,828,721号、米国特許第5,108,646号、及び1993年1月12日にジョリコアール(Jolicoeur)に発行された米国特許第5,178,798号に記載されている。
【0087】
さらにもう一つの実施形態では、本発明の高密度洗剤組成物は、流動床ミキサーを用いて製造することができる。この方法では、完成組成物の種々の成分を水性スラリー(通常80%の固形分)内で組み合わせ、流動床にスプレーして完成した洗剤用顆粒を提供する。流動床に先立って、この方法は任意で、前述のロジゲCBミキサー/加密度機またはシュギ(Shugi)から入手可能な「フレクソミックス(Flexomix)160」ミキサー/加密度機を用いてスラリーを混合する工程を含むことができる。商品名「エスカーウイス(EscherWyss)」のもとで入手可能な種類の流動床または移動床をかかる方法に用いることができる。
【0088】
本明細書で使用することができるもう一つの好適な方法には、部分的にまたは全体的に中和された陰イオン系界面活性剤の塩及びそのほかの出発洗剤成分を含有する粒塊を形成できるように、陰イオン系界面活性剤の液体酸前駆体、アルカリ無機物質(例えば炭酸ナトリウム)及び任意のそのほかの洗剤成分を高速ミキサー/加密度機(滞留時間5〜30秒)の中に供給することが挙げられる。任意で、さらに凝塊形成するために、高速ミキサー/加密度機の中味を中速度のミキサー/加密度機(例えば、ロジゲKM)に送り、結果として完成した高密度の洗剤組成物を生じることができる。1992年11月17日にアペル(Appel)らに発行された米国特許第5,164,108号を参照のこと。
【0089】
任意で、従来の洗剤用顆粒または密度を高めたスプレー乾燥した洗剤用顆粒と本明細書で論じられる方法の一つまたは組み合わせ方法によって製造される洗剤凝集体とを、種々の比率(例えば、顆粒対凝集体の重量比60:40)にて混合することによって発明に基づいた高密度の洗剤組成物を製造することができる。酵素、香料、光沢剤などの追加的な添加成分を、本明細書で論じられる方法により製造される粒塊、顆粒、またはそれらの混合物と共にスプレーするまたは混合することができる。顆粒形態における漂白組成物は典型的には、最良の保存安定性のために水分含量を、例えば、約7%未満の遊離水に制限する。
【0090】
布地表面への香料の付着
布地を洗濯し、それに香料を付着する方法は、少なくとも約100ppmの従来の上述した洗浄性成分、並びに少なくとも約0.1ppmの上記で開示した洗濯用添加剤粒子を含んでなる水性洗濯液と前記布地との接触を含む。好ましくは、前記水性液は、約500ppm〜約20,000ppmの従来の洗浄性成分及び約1ppm〜約600ppmの洗濯用添加剤粒子を含む。
【0091】
洗濯用添加剤粒子は、あらゆる環境下で機能するが、特に、洗濯過程の間、及び濡れた及び乾いた布地の上に香りの利益を提供するのに有用である。方法は、芳香を放つゼオライト粒子が布地に捕捉されるように少なくとも約100ppmの従来の洗浄性成分及び少なくとも約1ppmの洗濯用添加剤粒子を含有する水性液と布地を接触させること、少なくとも20%の湿度を伴う周囲条件下にて並べて乾燥させた布地を保存すること、従来の自動乾燥機で布地を乾燥させること、または並べて乾燥させたまたは低い加熱(約50℃未満)にて機械で乾燥させた布地に従来のアイロン手段(好ましくは蒸気と共にまたは事前に湿らせて)によって熱を適用すること、を含む。
【0092】
次の非限定的実施例は、発明の範囲内で用いられる組成物のパラメータ及び組成物を説明するものである。特に指示がない限り、パーセント、割合及び比率はすべて重量による。
【0093】
(実施例)
実施例1
ゼオライト13X及び香料を85/15の重量比にて混合することにより、香料を詰めたゼオライト(「PLZ」)を調製する。次いで、混合物重量の約4倍で、約17%の固形状デンプンを含有する溶液にPLZを注ぐ。全過程の間、ミキサーまたは組織ホモジナイザーのような高速ホモジナイザーを用いて撹拌しながら、この第2の混合物を保つ。次いで、180℃〜220℃にてポンプでスプレー乾燥機に混合物を入れる。この過程によって洗剤組成物における洗濯用添加剤として使用するのに好適な微細粉末が得られる。ゼオライトに詰められた香料は次の組成を有する。
【0094】
【表1】
【0095】
形成された粒子は、思いがけなく優れた「純製品の香り」(「NPO」)を有し、統計的に有意な数のパネリスト等級採点者によって認められたように基剤製品の香りに対して最低限に検出可能な香りを放つ。このことは、担体粒子からの香料の置き換えがないという強い証拠を提供している。
【0096】
実施例2
実施例1で調製した香料粒子を組み入れて、数種の洗剤組成物を次に例示する。
【0097】
【表2】
【0098】
1チバ・ガイギー(Ciba−Geigy)から購入した
2ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸
3ジエチレントリアミン五酢酸
4実施例1から
51995年5月16日発行にゴスリンク(Gosselink)らに発行された米国特許第5,415,807号に従って作製した
6ノボノルディスク社(Novo Nordisk A/S)から購入した
7ゼネカ(Genencor)から購入した
8ノナノイルオキシベンゼンスルホネート
9テトラアセチルエチレンジアミン
【0099】
実施例3
本発明に基づいた次の洗剤組成物は、機械操作及び手洗い操作に好適である。出発成分がスラリーに形成され、熱風(200〜400℃)の対向流の流れを有するスプレー乾燥タワーを通過し、結果として多孔性顆粒を形成する従来のスプレー乾燥過程によって基剤顆粒を調製する。残りの付属の洗剤成分をスプレーするかまたは加えて乾燥する。
【0100】
【表3】
【0101】
1C12〜14ジメチルヒドロキシエチル第四級アンモニウム化合物
2ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸
3ジエチレントリアミン五酢酸
4チバ・ガイギー(Ciba−Geigy)から購入した
5ノボノルディスク社(Novo Nordisk A/S)から購入した
61995年5月16日にゴスリンク(Gosselink)らに発行された米国特許第5,415,807号に従って作製した
7実施例1から
本発明の詳細を以上の通り記載しているが、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更が可能であること、および本発明が本明細書に記載された内容に限定されると考えるべきでないことは、当業者には明らかである。
Claims (10)
- 添加剤デリバリー粒子であって、
該添加剤デリバリー粒子が、
a.)前記添加剤デリバリー粒子の51重量%〜90重量%を構成する中央芯と、
前記中央芯が、
(i)前記中央芯の75重量%〜95重量%を構成する多孔性担体物質と、
(ii)前記多孔性担体物質の孔に含有される添加剤とを含んでなるものであり、
前記添加剤が、前記中央芯の5重量%〜25重量%を構成し、かつ、香料、漂白剤、漂白促進剤、漂白剤活性剤、漂白触媒、キレート剤、スケール防止剤、閾値阻害剤、染料移行阻害剤、光漂白剤、酵素、触媒抗体、光沢剤、布地直接染料、抗カビ剤、抗菌剤、防虫剤、汚れ放出ポリマー、布地柔軟剤、染料固定剤、pHジャンプシステム、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものであり、
b.)外面カプセル封入物質とから構成されてなるものであり、
前記外面カプセル封印物質が、前記デリバリー粒子の10重量%〜49重量%を構成し、前記中央芯の上で被覆されるものであり、前記外面カプセル封入物質が前記中央芯を囲む外皮を形成し、前記添加剤デリバリー粒子に実質的に非粘着性の表面を与えてなるものであり、前記外面カプセル封入物質が、一種以上の少なくとも部分的に水溶性または水分散性の化合物を含んでなり、前記少なくとも部分的に水溶性または水分散性の化合物が、炭水化物、セルロース及びセルロース誘導体、天然及び合成ゴム、珪酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、キチン及びキトサン、水溶性ポリマー、脂肪族化合物、及びこれらの混合物から成る群から好ましくは選択されるものであることを特徴とする、添加剤デリバリー粒子。 - 前記多孔性担体物質が、ゼオライトX、ゼオライトY、及びこれらの混合物から成る群から選択されるゼオライトである、請求項1に記載の添加剤デリバリー粒子。
- 前記外面被覆物質が、デンプン、加工デンプン、またはデンプン加水分解物から選択される炭水化物である、請求項1または2に記載の添加剤デリバリー粒子。
- 前記添加剤が、香料、好ましくは10Å未満の断面直径を有する香料である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の添加剤デリバリー粒子。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の添加剤デリバリー粒子またはそれらの組み合わせから成る群から選択される添加剤デリバリー粒子を含んでなる、洗濯用または洗浄用洗剤組成物。
- 請求項1に記載の添加剤デリバリー粒子を含んでなる、請求項5に記載の洗濯用または洗浄用洗剤組成物。
- 請求項2に記載の添加剤デリバリー粒子を含んでなる、請求項5に記載の洗濯用または洗浄用洗剤組成物。
- 請求項3に記載の添加剤デリバリー粒子を含んでなる、請求項5に記載の洗濯用または洗浄用洗剤組成物。
- 請求項4に記載の添加剤デリバリー粒子を含んでなる、請求項5に記載の洗濯用または洗浄用洗剤組成物。
- 少なくとも一種類の洗浄性界面活性剤と、少なくとも一種類のビルダーとを含んでなる、請求項5〜9のいずれか一項に記載の洗濯用または洗浄用洗剤組成物。
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