JPH1027990A - 部品供給装置 - Google Patents

部品供給装置

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JPH1027990A
JPH1027990A JP8201296A JP20129696A JPH1027990A JP H1027990 A JPH1027990 A JP H1027990A JP 8201296 A JP8201296 A JP 8201296A JP 20129696 A JP20129696 A JP 20129696A JP H1027990 A JPH1027990 A JP H1027990A
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JP8201296A
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Choji Watanabe
長次 渡辺
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上記諸不具合点について、その防止策、精度
アップに備えて、確実な供給を狙った部品供給装置を提
供すること。 【解決手段】 キャリアテープに予め配列されたチップ
状のワーク110のような部品を実装機1000の所定
の位置に供給するための部品供給装置100に関して、
キャリアテープを巻付けたリールの装着部118、キャ
リアテープの送り機構102、キャリアテープのトップ
テープ91aの剥離を兼ねたテープカバー部機構103
及び、キャリアテープのトップテープ巻取機構105を
備え、それ等を連動するようになっている部品供給装置
100において、キャリアテープの種類により、キャリ
アテープの板厚が変わって、テープカバー35の位置が
上下に移動しても、テープカバー35の前部と後部の押
圧比を、同一比率に保てる1点加圧ポイント35aと、
その加圧ポイントの押さえ込み手段104と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリアテープに
予め配列されたチップ状のワークのような部品を、ワー
クの実装機の所定の位置に供給するための部品供給装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】チップ状のワークをキャリアテープに配
列してこのキャリアテープをリールに巻付けた、いわゆ
るテーピング式の部品供給装置は、機能や性能等の完全
化を追求しているが、末だしの感がある。このキャリア
テープのベーステープの幅や厚み等は、配列するワーク
の形状、寸法により異なり、ベーステープの材質も紙、
樹脂などがあって、それぞれに違った特性を持ってい
る。
【0003】図18に示す紙製のキャリアテープは、ベ
ーステープ91bにワーク110の挿入用の角穴91d
と送り丸穴91cを等間隔に設けて、ワーク110の挿
入用の角穴91dの底面部にボトムテープ91、上面部
にトップテープ91aをそれぞれ貼付けた構成になって
いる。この角穴91dにワーク110が入り、ワーク1
10の厚さにベーステープ91bの板厚を合わせてあ
る。図19に示す樹脂製のキャリアテープは、板厚0.
2mm〜0.3mmの樹脂フィルムであり、ワーク11
0の挿入部91dを熱成型でベーステープ91bに下方
向に凹状に形成し、ワーク110の上面部をトップテー
プ91aで覆ってある。
【0004】ところで、部品供給装置はキャリアテープ
を押えるためのテープカバー機構を備えている。しかし
このようにキャリアテープの厚さがワークによって変わ
るということは、部品供給装置にキャリアテープを装填
すると、所定供給位置におけるワーク110の上面の高
さが変わるということを意味し、これに伴ってテープカ
バー機構の高さ方向の位置が変わることを意味する。更
に、部品供給装置の前端部は、送りギアの外径の限度、
送りギアとキャリアテープの送り丸穴との噛合わせ、及
びキャリアテープ使用後の送出し方向(下方向に出す)
等の都合でテープカバー機構の先端形状を設定してあ
る。
【0005】従来の部品供給装置では、テープカバー機
構の取付け回転軸がテープカバー機構より後方にあるた
め、前記のようにキャリアテープの厚さが変わる度に、
テープカバー前部と後部の密着度(押え込み角度)が変
わってしまうのでキャリアテープの押さえ込みバランス
が崩れ、送りギアとキャリアテープの送り穴の噛合いが
悪くなり、所定供給位置でのワークの供給精度が出ない
ことがあった。
【0006】図18や図19のトップテープ91aの巻
取リールのリールカバーは、供給テープの交換の際に取
外して巻取ったトップテープを取払うために、着脱を頻
繁に繰返すことになるが、カバーのロックが甘く、稼働
中に脱落する問題等があった。
【0007】トップテープの巻取り動作において、トッ
プテープがカバースライダーのトップテープ剥離部を介
して、更にガイドローラーを経て巻き取りリールに巻き
付いている状態で、実装機のピックアップが部品供給装
置の所定供給位置に下降すると、カバースライダーが後
退し、同時にテンションローラーがトップテープを押下
げ、トップテープの剥離が終了する。次の段階で、実装
機のピックアップが上昇すると、カバースライダーが前
進して、キャリアテープを1ピッチ送り、同時にテンシ
ョンローラーが上昇し、トップテープ巻取リールによっ
てトップテープを巻取るが、この巻取りタイミングがス
ライダーの戻りより早まることがあると、トップテープ
が張り過ぎてカバースライダーの前進を妨げ、キャリア
テープの送りに支障を来すことがあった。
【0008】トップテープ巻取リールの駆動に関して、
一般的には、軸部にローラークラッチ等を使用して、リ
ールの回転を巻取り方向のみにしてあり、前記実装機の
ピックアップが、部品供給装置の所定供給位置に降下す
ると、リール駆動アームが回動し、リール回動機構(ク
ラッチ機構等)がリール非回転方向に逆らってスリップ
する。そして次の段階でピックアップが上昇すると同時
に、回動機構がリールを回転させることによって、トッ
プテープの巻き取りを終了‥‥といった方法が行われて
いる。しかし、このクラッチ機構が不安定で、トップテ
ープの巻き取りに不具合を生じることがあった。
【0009】キャリアテープリールの装填軸の抜け止め
装置に関して、リールの軸穴径に合わせた軸部にリール
厚の溝を設けて、リールを溝に落とし込み、軸先端のフ
ランジ部を抜止めに利用する方法を一般的に用いている
が、リールを装填した部品供給装置を、実装機に取付け
る前の段取り段階で、軸から外れ落ちる問題が発生し
た。
【0010】部品供給装置を実装機へ取付けるためのロ
ック機構としては、上端面に回転係止溝を設けたフラン
ジ付きロック棒を圧縮コイルばねを介して、基台に設け
た二段径(上方穴径=ばね外径)の垂直貫通穴に上方か
ら差込み、ロック棒先端に係止ピンを布設した構成にし
てある。この取付方法は、取付け工具を用いて、ロック
棒の上端面の回転係止溝に押し当て、実装機の取付係止
部にロック棒を回転して先端の係止ピンを引掛ける方式
を取っている。従ってばね圧強度は手先で押し込める範
囲に止まるため、ロックする力が甘くなり、所定供給位
置が変化する等の不具合があった。
【0011】部品供給装置によるエンボステープ使用時
において、ワーク所定供給位置における、ワークの踊り
が発生し、取損ない、極性ミス等の供給上の不具合が発
生することがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述の部品供給装置で
は、厚さの相違する紙テープ、凹形状に成型されたエン
ボステープ等の多種に亘るワークのキャリアテープを扱
うため、従来の技術で述べたような諸不具合点が見掛け
られ、これらの各項目別の対応策を一つずつ解決し、供
給精度をアップしていくことが、大きい課題である。本
発明は、上記諸不具合点について、その防止策、精度ア
ップに備えて、確実な供給を狙った部品供給装置を提供
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、キャリアテープに予め配列されたチップ状のワ
ークのような部品を実装機の所定の位置に供給するため
の部品供給装置に関して、キャリアテープを巻付けたリ
ールの装着部、キャリアテープの送り機構、キャリアテ
ープのトップテープの剥離を兼ねたテープカバー部機構
及び、キャリアテープのトップテープ巻取機構を備え、
それ等を連動するようになっている部品供給装置におい
て、キャリアテープの種類により、キャリアテープの板
厚が変わって、テープカバーの位置が上下に移動して
も、テープカバーの前部と後部の押圧比を、同一比率に
保てる1点加圧ポイントと、その加圧ポイントの押さえ
込み手段と、を備えた部品供給装置により、達成され
る。
【0014】本発明では、キャリアテープのテープカバ
ーの押さえ込み機構に関しては、1点加圧ポイントを設
けたことによって、テープカバーの前部と後部に加わる
押し圧の比率が使用するキャリアテープの板厚によって
変化せず均一化される。このため、安定したキャリアテ
ープの送出しが可能になり、所定供給位置における精度
の向上に繋がる。又、1点加圧ポイントのロック機構
は、押さえ込み部のローラーによって、常に可動時の下
方向への付勢力をロスなく伝達できるため、上記1点加
圧ポイントのメリットをフルに引出せる。
【0015】本発明にあっては、好ましくはトップテー
プ巻取リールにおける、リールカバーの着脱に関して、
リールホィール軸部の根本に溝をつけ、リールカバーに
抱え込み爪を設けたロック板ばねを組付けてロック機構
を構成する。
【0016】本発明では、トップテープ巻取リールにお
ける、リールカバーの着脱機構については、リールカバ
ーの中央部に設けたR付きロック板ばねの抱え込み爪に
よって、取付け時には、リールホィールに押当ててロッ
ク板ばねを指の腹で軽くワンプッシュしてロックが出来
る。また、取外しの際には、ロック板ばねを親指の腹で
軽く押し、他の指をリールカバーの外周内側に掛けて捻
じるだけで容易に可能になる。取付けた状態でのロック
強度も十分にある。頻繁に行われる着脱の繰返しに、一
度の動作により操作時間の短縮が可能である。
【0017】本発明にあっては、好ましくはトップテー
プの巻取機構において、クラッチ駆動板に爪を設け、そ
の爪と係合させる係止板を設けて、トップテープ剥離終
了時からの巻取タイミングを遅らせ、トップテープの張
力をなくすように構成する。
【0018】本発明では、巻取リールによるトップテー
プの巻取動作を遅らせることによって、その遅れタイミ
ング分のトップテープの弛みが、テープカバーのカバー
スライダーの前進過程の制動作用をなくすことが可能に
なり、ワークの所定供給位置における精度アップが図れ
る。
【0019】本発明にあっては、好ましくはトップテー
プ巻取リールの駆動に関して、一方向回転の巻取リール
を駆動レバー復帰時に連動回転させる手段として、クラ
ッチ駆動板のアームのホールドピンに、マグネットを固
定したマグネットホルダーの係合部を屈曲自在に布設
し、リールベース面との間に常にマグネット面が均一に
密着可能なマグネットクラッチを構成する。
【0020】本発明では、機構上のばらつきを改善する
手段として、マグネットクラッチを取入れ、クラッチ駆
動板が駆動中に捩じれその他の変化があっても、マグネ
ットホルダーに影響を及ぼさないため、動作過程におい
て密着吸引の度合いが変化しない。したがって、安定し
たクラッチ機能が可能になり、巻取リールのクラッチ機
構に起因する巻取ミスがなくなる。
【0021】本発明にあっては、好ましくはキャリアテ
ープのリール軸のリール係止板機構に関して、リール軸
方向とそれに直角方向の2段階に係止板をロックし、係
止板の操作を90度回動可能な機構にして、リール軸に
対し90度倒した状態で係止機能を持たせる。
【0022】本発明では、キャリアテープのリールの装
填軸の抜止め機構に付いては、係止板を設置し、リール
の着脱に備えて、軸方向と軸に直角方向(係止時)の2
点において、クリック作用を持たせたことによって、実
装機に装填する以前の段取り段階において、軸からリー
ルが抜け落ちる等の問題が無くなる。又、ワンタッチで
リールの着脱ができ段取り時の不具合が解消される。
【0023】上記目的は、本発明にあっては、部品供給
装置を実装機への取り付ける場合のロック機構に関し
て、ロックレバーとロック棒を、回転軸で連結し、ロッ
クレバーとロック棒に所定の回転範囲を持たせて回動自
在にし、ロックレバー軸側先端形状と、前記回転軸に対
してロックレバーの長手方向に平行な可動角内端面まで
の先端端面Aの寸法と、ロックレバー長手方向に直角の
端面までの先端端面Bの寸法にA>Bの関係を持たせ
て、2端面のコーナーに曲面部をとった形状に形成する
ことと、ロックレバー先端とロック棒先端部の係止ピン
の間に、圧着スライダー、ホールドばね、基台、実装機
の係止ピン係合部を介して挟み込むように構成したこと
と、ロックレバーとロック棒を一直線にした状態からロ
ックレバーを倒した時に、ロックレバーの回転軸からの
先端端面A、Bの寸法差分が、圧着スライダーを押し下
げホールドばねを圧縮し、ホールドばねの強度に応じた
取り付け強度が得られるように構成する。
【0024】本発明では、実装機に設置する以前にあっ
ては、浮上ばねによってロックレバー組立てを上方に押
上げ、尚ロックレバーを垂直にした状態で、その姿勢を
保持する機能を持たせてあり、更に、実装機に設置する
にあたっては、実装機の取付部に合わせて、ロックレバ
ーを垂直に立てた状態で90度時計方向に回転し、軽い
力で押下げ、行き止まりでロックレバーを90度反時計
方向に回転して、ロックレバーを後方に倒す。これによ
り、ロックレバーの回転軸部の梃機能が作用し、ホール
ドばねの荷重に応じた取付強度で安定したロックが可能
である。又、取付工具を使用せずに、ロックレバーのみ
の操作で容易に着脱ができる。
【0025】本発明にあっては、好ましくは供給装置の
ワーク供給所定位置における、エンボステープのワーク
収納凹部の底下面よりの押上げ機構に関して、テープ走
行通路の溝内部に、押上板の前端がワーク所定供給部の
ワーク収納底部に、下方向から当接する位置にして、そ
の後方に支点を設け回動自在に配設し、押上板のほぼ先
端部の下側に押上ばねを布設し、常に押上板先端を押上
げるようにしたことと、更に押上板を支点より後方に延
長して、押上板先端が溝上面より上方に回動させないた
めの係止部を設けている。
【0026】本発明では、樹脂のエンボステープ使用時
の所定供給位置におけるワーク(部品)の踊り防止につ
いては、基台のエンボステープ通過路の所定供給位置下
部の溝底に、エンボステープのワーク収納凹部底面を軽
く押上げる押上板を布設したことによって、樹脂特有の
弾性によるワークの跳ね上げを吸収して、静止状態を保
たせることが可能になり、ワークの供給上の不具合を防
止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。図1〜図3は、本発明の部品供給装置の好ましい実
施の形態を示す。図1は大半を分解して左面側より見た
その斜視図、図2は左側面より見た斜視図、図3は右側
面より見た斜視図である。図4〜図17は、各部分の構
成図である。
【0028】図1〜図3において、この部品供給装置1
00は、大別して基台1のキャリアテープ送り機構部1
02と、リールホルダー2のトップテープ91の巻取部
105と、カバー機構部103、巻取リールブロック1
18、ロックレバー組立101で構成されている。図1
の基台1は、アルミ製の部材を用い、底部1cには実装
機1000の取付部32(図15参照)に位置決めする
ための2つの位置決めピン30を布設してある。図1の
上面1dから前面1eにかけて、キャリアテープ91
(図9)の通過路のガイド基準面1aを形成し、図3の
右側面1f及び図2の左側面1gには、送り機構部10
2及びカバー機構部103等の構成上必要に応じて深浅
差を付けた堀込み(図1、2、3参照 106,10
7,基準面1a,1e,94,95,98)を形成し
た。
【0029】図2のリールホルダー2は、ステンレス部
材を用いて、キャリアテープ91用リール90(図9参
照)の図2の取付軸60、図9のトップテープ91aの
図1の巻取部105等を配設、構成している。詳述する
と、図3と図1と図15に示すように、基台1の右側面
1fの前部の凹所94には、送りギアブロック3、駆動
アーム4を配設し、ホィール軸5で取り付けてある。送
りギアブロック3は、ギアホィール3bを挟んで送りギ
ア3aとラチェットギア3cを一体化してあり、固定し
たホィール軸5に対して回転可能にしてある。図3と図
15の駆動アーム4は、ギアホィール3bの同芯上の一
部を軸にして、送りギアブロック3に対し、回転自在に
組付けてある。駆動アーム4の下部には、回動自在の送
り爪4cを配設し、引張りコイルばね6によって反時計
回転方向の付勢力を持たせ、送り爪4c先端をラチェッ
トギア3cに係合させてある。駆動アーム4の上方に
は、スライダー駆動ピン4fが設けてある。図1と図3
と図15のように、凹所94には、送り位置決め調整用
の偏芯係止軸9及び、ラチェット爪14の調整偏芯軸1
5を配設し、ラチェット爪14をトグルばね13によっ
て、反時計回転方向の付勢力を与え、ラチェット爪先端
14aをラチェットギア3cに係合させてある。(図1
5参照)
【0030】図3と図1に示すように、基台1の右側面
1fの後半の凹部95には、駆動レバー40がそのほぼ
中間の軸41によって、回動自在に配設してある。駆動
レバー40の前端は、図1の駆動アーム4の後端部4e
に設けてある係合軸4dに挿入した回転自在なローラー
39を挟んで、連結させてある。駆動レバー後端部40
cは、連結軸40bによって連結板40aと回動自在に
結合させてある。図1の基台1の前部上面1dから図3
の右側面凹部94内の駆動レバー40のローラー39上
部に、上下に可動自在の駆動棒26を配設してある。
(図15参照)
【0031】図3の基台1の後方寄りには、図15のよ
うに上面1dから下面1cに穴径を3段階にした垂直な
貫通穴96が設けてある。上段穴96aの段面96c
は、ホールドばね19の受面である。中段穴96bの段
面96dは、浮上ばね18の受面である。下段穴96e
は、ロック棒21のスライド穴である。この貫通穴96
には、ロック機構部品を組み込んで、ロックレバー組立
101を構成してある。先ず、ロック棒21の上端部2
1cから、上下動可能なフランジカバー22を嵌め込ん
で、ロックレバー24をコの字形にして、ロック棒21
cを包み込む形で合わせ、回転軸23によって回動可能
に結合させる。このロック棒21の先端21bから、圧
着スライダー20、ホールドばね19、浮上ばね18を
通して上記貫通穴96に上部から挿入し、ロック棒先端
部21bを基台1の底面部1c側に押出し、ロック棒先
端部21bの係止ピン25を挿し込んでロック機構を形
成している。尚、基台1の上面1dの上記貫通穴96に
つなげた後方に、ロックレバー24を倒した際の逃げと
して凹部97が設けている。
【0032】図1の基台1の上面1dの左側には、キャ
リアテープ91の通過路とガイドを兼ねた基準面1aが
設けられ、キャリアテープ91におけるワーク110の
配列センターに対して、図1と図16のように溝106
を形成している。図16と図17のように溝106の底
部106aにはワーク110の所定供給位置111から
後方に2段階の深さの凹部107及び、所定供給位置1
11に近接して垂直行き止まりの丸穴108が形成して
ある。図17の丸穴108にテープ押上板29の押上ば
ね28が入っており、その上部に上記2段階の凹部10
7に沿ってテープ押上板29が配設され、図1と図17
の基台1の左側面1gの軸穴109に軸ピン67を挿入
して固定してある。
【0033】図1の基台1の左側面1gのほぼ中央に
は、テープカバー35のロック機構である加圧ポイント
の押さえ込み手段104があり、2段階の凹部98が設
けられ、ロックアームガイド軸46及び、ばね掛けピン
45が固定してある。基台1の左側面1gの前部に、テ
ープカバーガイドピン37が固定してある。図1と図1
6のテープカバーブロック(カバー機構部)103は、
基台1の左側面1gのテープカバーガイドピン37にテ
ープカバー35の変形穴35dを合わせ、テープカバー
回転軸36をテープカバー35の回転軸長穴35eを通
して左側面1gの取付穴112に差込むことで配設して
ある。このテープカバー35には、カバースライダー3
4が2つのスライド軸35fによってスライダーの長穴
34aを通して取付けてあり、長穴34aの範囲におい
てテープカバー35に対して、前後動可能にしてある。
(図4と図16参照)
【0034】図1と図16と図4のカバー機構部(テー
プカバーロック機構部ともいう)104は、ロックアー
ム軸48をカバーロックレバー47の回転軸穴47cを
通して図1の基台1の左側面1gの軸穴113に挿入し
て設置してある。図1のロックレバー47には、ロック
アーム99が回転軸47bによって、回動自在に取付け
てあり、又ロックアーム99の先端99cには、ロック
ローラー114が図4のローラー軸99bによって回転
自在に取付けられている。このロックアーム99の下側
凹凸端面部99dが、基台1の左側面1gの凹部98上
のロック板ガイド軸溝46aに嵌め込み係合させてある
(図4の2点鎖線で示す状態において)。更にロックア
ーム99には、ロックアーム99のばね取付け部99a
と、基台1の左側面1gの凹部98上のばね掛けピン4
5間に引張りコイルばね49を布設して、ロックアーム
先端99cがカバーロックレバー47上の回転軸47b
を支点にして時計方向の回転に荷重を与える。図3のカ
バースライダー34の前部右側面のスリット34bは、
テープカバー35を基台1の上面1dにセッテングする
と同時に、駆動アーム4上のスライダー駆動ピン4f
(図1参照)に係合するようにしてある。
【0035】図1と図2と図3のリールホルダー2に
は、下方2dにリール軸60、上方2jに巻取リール軸
67を固定し、前方にタイミング係止板53を、軸11
6で回動自在に取付けてある。このタイミング係止板5
3のばね取付け穴53aと、リールホルダー2の切起し
部の穴2bとの間に引張りコイルばね54が付設してあ
る。図1のタイミング係止板53の前方には、テープガ
イドローラー58、テープ上限ガイドローラー57、ト
ップテープ誘導ローラー56及び、トップテープガイド
ローラー55が、夫々軸115により回転自在に設置し
てある。リールホルダー2の後方の長穴2eは、図示の
部品供給装置を持運び、又はこの部品供給装置を実装機
にセッテングするときの指掛けである。リールホルダー
2は、2本の取付けねじ51により基台1に取付けて固
定してある。
【0036】図1と図12と図13のリールホルダー2
の下部2dのリール軸60は、その軸方向センターに一
部切欠き、スリットを設けた袋穴60bに、圧縮コイル
ばね61、リール軸スライダー62を組合わせて挿入
し、リール係止板63を押当てある。係止板63の回転
軸64はリール軸60に直角に設けた回転軸穴60aに
嵌め込んである。これにより、リール係止板63がリー
ル軸スライダー62の反発力によって、リール係止板6
3を矢印RX方向に回転する時にクリック作用をもたせ
て、リール係止板63がリールホルダー2の面と平行又
は垂直な姿勢を常に保持できるようにしてある。図1の
リール回転制動ばね65は、取付けねじ66でリールホ
ルダー2の取付け穴2iに固定してある。
【0037】図1と図9と図10のリールホルダー2上
の巻取リール軸67には、ポリスライダー85、クラッ
チ駆動板68、ポリスライダー85、巻取駆動板71、
ポリスライダー85、テンションレバー72、ポリスラ
イダー85の順に嵌め込んである。マグネット69はマ
グネットホルダー70に固定し、これをクラッチ駆動板
68のホールドピン68cに差込んである。更に、図1
の巻取リールブロック118のリールホィール74には
ローラークラッチ73を圧入し、リールホィール74は
リールベース75にねじ86で締付けて巻取リール軸6
7に嵌め込み、リールホィール係止ねじ76で取付けて
ある。
【0038】図1の巻取駆動板71には、駆動伝達軸7
1eが固定してあり、この駆動伝達軸71eの先端が、
リールホルダー2の長穴2kからリールホルダー2の裏
面に抜け、駆動レバー40aの連結穴40cに差込ま
れ、抜止めEリング83によってホールドされている。
テンションレバー72のアーム先端72cには、テンシ
ョンローラー72aが、ローラー軸72bによって回転
自在に取付けられている。
【0039】図1と図9のクラッチ駆動板68の係止爪
68bは、リールホルダー2に配設されているタイミン
グ係止板53の係止部53b面に近接対面している。
又、巻取駆動板71のアーム先端71cは、タイミング
係止板53の係止部53b面に当接している。この係止
部53b面には、係止爪68bと係合する凹部53dが
設けてあり、巻取駆動板71のアーム先端71cは、図
9のように上記凹部53dに対して間隔を置いた軌跡5
3eを通り、凹部53dに落込まない構成にしてある。
【0040】図1と図9の巻取駆動板71のばね掛けア
ーム71aの先端穴71fと、リールホルダー2の切起
し部穴2a間には、駆動引張りコイルばね80が布設し
てある。また、巻取駆動板71のアーム先端穴71b
と、テンションレバー72のアーム先端穴72e間に、
テンション引張りコイルばね81が設けてある。更に、
巻取駆動板71のアーム先端穴71bと、クラッチ駆動
板68のばね掛けアーム穴68a間に、クラッチ引張り
コイルばね82が夫々布設してある。
【0041】図1の巻取リールブロック118の巻取リ
ールカバー部116のリールカバー77のセンターに
は、カバーロック板ばね79が取付けられ、更に、スリ
ット77aサイドにテープクリッパー78がねじ止め固
定されている。図5と図6のカバーロック板ばね79
は、ロック板ばね裏面79cとアーム付根側の肩部79
aの4点の間に、リールカバー77の裏面77dと切起
し支柱77b先端の各4点を挟み込んだ状態で遊びを持
たせて取付けてある。
【0042】図5と図6と図7と図8の半円形状のリー
ル溝底117は、2個対称的に向かい合わせて、溝底ホ
ールドピン119によってリールカバー77の裏面に、
回動及びスライド自在に取付けられている。つまり、リ
ール溝底117の取り付け穴117aは長穴にしてあ
り、2個のリール溝底117をリールカバー77のセン
ターから外周方向に、一杯に押広げた時に、リール溝底
117の外周が真円になるようにしてある。
【0043】図5と図6と図7の溝底ホールドピン11
9には、溝底抜け止め用のフランジ部119aが設けら
れており、その先端部はリールベース75に組合わせる
位置決めを兼ねている。リール溝底117の長穴周囲に
は、溝底ホールドピン119のフランジ部119aに対
してスライド範囲の逃げ凹部117bを施してある。
又、カバーロック板ばね79のアーム付根側の肩部79
bの幅方向寸法に合わせた溝底117の軸側の凹部11
7cによって、リール溝底117の溝底ホールドピン1
19を軸とする回動範囲の限度を制約している。
【0044】図5と図6の巻取リールカバー部116
は、リールカバー77等を図1の巻取リールベース75
に取付けて巻取リールを構成するもので、常に脱着可能
にしてある。このリールカバー77の取付けは次のよう
にして行う。つまり、図1のリールベース75の付いた
リールホィール74のテーパー軸先端74aに、リール
カバー部116の溝底ホールドピン119の位置をあら
まし合わせてY方向に押込むと、図6のようにカバーロ
ック板ばね79のロック爪79aの先端がテーパー軸先
端74aからテーパー部に倣って爪が開き、溝底ホール
ドピン119の先端が図1のリールベース75のホール
ドピン嵌合穴75aに挿入される。行き止まった所でカ
バーロック板ばね79の上面を指の腹でY方向に軽く押
すとロックばね79の爪先が、テーパー軸根本のロック
溝74aに落ち込んでロックされる。
【0045】部品供給装置100について、さらに詳し
く説明する。図1のテープカバー35の押さえ込み機構
(カバー機構部)103について、図4と図9を参照し
て説明する。このカバー機構部103は、キャリアテー
プ91を押さえ込むための機構である。つまり、キャリ
アテープ91の板厚によって変化するテープカバー35
の上下の移動に伴う、テープカバー35前後端の押圧比
を同一比率に保つために、テープカバー35の前後長の
ほぼ中間に、下方向に向けて押さえる1点加圧ポイント
(図4の部分35aに相当)を設定している。しかも、
テープカバー35の前部に回転軸36を設け、その軸3
6に対して軸穴を垂直方向の長穴35eに設定し、テー
プカバー35の移動方向を、上下にフリー、前後に移動
量零となる構成にしている。更に、キャリアテープ91
の交換時のテープカバー35の回転は、テープカバー3
5の前部の軸長穴35eを支点にして、後方側が開く方
式にしてある。
【0046】テープカバー35の1点加圧ポイント(部
分35a)のロック機構としては、ロックアーム99の
先端の加圧部の押当て位置に、ローラー114を配設し
て、ロックアーム99の後方にロックレバー47aと連
結した第一の支点(回転軸47bに相当)を設け、その
第一の支点をほぼ中間にして、その下部を第二の支点と
する垂直の前後振り分けに可動するロックレバー47a
を設けている。更に、ロックアーム99の先端近くに固
定のガイド軸を設けて、ロックアーム99の下端面に、
ガイド軸に対して前後可動範囲の係止部と凹凸のクリッ
ク部(倣い部99dを含む領域)を形成して、ガイド軸
46の溝に倣わせるようにしてある。加えて、ロックア
ーム99のセンター後方寄りに、アームを下方向に引付
ける引張りコイルばね49を設けている。
【0047】テープカバー35のロック動作としては、
図4のロックレバー47aをB方向に沿って後方に倒
し、テープカバー35の後部をD方向に沿って上方に開
き、キャリアテープ91をテープ通過路上面に引入れて
(図9参照)、テープカバー35を覆う。次に、図4の
ロックレバー47aを前方に倒すことによって、ガイド
軸に倣ってロックアーム99の先端のローラー114
が、テープカバー35の1点加圧ポイント部分35aに
乗上げると同時に、ロックアーム99の倣い部99dが
浮き、ばね圧がローラー114を通じて常に下方向に加
わるようにしてある。
【0048】トップテープ巻取リールにおけるリールカ
バーの着脱機構については、図1のリールホィール7
4、リールカバー77、及びロック板ばね79の3点で
構成している。リールベース75に取り付けたリールホ
ィール74のテーパー軸根本には、図6〜図8のように
ロック板ばね79の抱え込み爪の引掛け溝74aを設け
てある。リールカバー77のセンターには、ロック板ば
ねを支える支柱を左右振り分けのために各2個の切起こ
し77bを設け、各2個の支柱の間にロック板ばね79
のアーム部を挟み込む形状に凹部を形成してある。ロッ
ク板ばね79は、リールカバー表面に露出する面を、中
央が盛上がるように曲面部Rをつけ、両端に曲面部Rに
対してほぼ中心方向に向けてアームを設け、そのアーム
先端にアームから90度内側を向けた爪79aを構成す
る。又、各アーム部に、抜止めの係止部を形成してあ
る。このロック板ばね79を、リールカバー77の中央
部の支柱に両端が乗るように嵌め込むと、ロック板ばね
79のアーム部の係止部がリールカバー77の裏面に係
合して、外れない状態に収まる。
【0049】図6のロック板ばね79の付いたリールカ
バー77を、リールホィール74のテーパー軸74aに
取付ける過程を説明する。リールカバー77を合わせて
押当てると、ロック板ばね79の抱え込み爪先端が、テ
ーパー軸74aの先端の面取り部からテーパー部に倣っ
て進行して行止まったところで、ロック板ばね79の中
央の盛上り部を、指の腹で軽く押すことによって、爪先
が溝74aに落ち込み、リールカバー77の支柱先端と
溝側壁をロック板ばね79が抱え込んだ状態になる。こ
れによりリールカバー77とリールベース75側に完全
にロックされる。リールカバー77の取外しは次のよう
にして行う。リールカバー77の外周を指先で摘み、ロ
ック板ばね79の中央部を指の腹で押すことによって、
ロック板ばねの爪79aが外側に開き溝側壁から外れ
て、容易に取外すことができる。
【0050】トップテープの巻取タイミング機構は、図
1と図9のように主に巻取リール軸に取付けてあるクラ
ッチ駆動板68、巻取駆動板71、マグネットホルダー
70と、リールホルダー2に布設してあるタイミング係
止板53、引張りコイルばね80,81,82等で構成
してある。図1と図9のクラッチ駆動板68は、図2の
部品供給装置100の左側面1gから見て、下方にマグ
ネットホルダー70の取付部、右斜め上にばね掛アーム
68a、右横下目に係止爪68bを夫々配設してあり、
ばね82の付勢力によって、巻取リール軸67を支点に
して、常に反時計回りに付勢されている。上記マグネッ
トホルダー70の取付部には、ホールドピン68cを介
して、マグネット69を布設したマグネットホルダー7
0が配設され、リールベース面75の内面を密着して吸
引している。
【0051】図1と図9の巻取駆動板71は、左方に駆
動ばね掛けアーム71a、上方にテンション及びクラッ
チ駆動板の引張りコイルばね掛アーム,71b、右斜め
上に連動爪71d、右斜め下にタイミング係止板の解除
アーム71cを各配設してあり、駆動引張りコイルばね
80によって、巻取リール軸67を支点にして、常に反
時計回りに付勢されている。図1と図9のタイミング係
止板53は、リールホルダー2に回転軸116によって
回動自在に取付けてあり、上方に係止部53b、右方に
ばね掛アーム53aを配設してあり、ばねの付勢力によ
って、回転軸116を支点にして、常に反時計回りに付
勢されている。
【0052】図1と図9において、部品供給装置100
の動作が静止状態にあるときは、タイミング係止板53
の係止部53bと、巻取駆動板71の解除アーム71c
の先端が当接して、クラッチ駆動板68の係止爪68b
が係止部53bから切離された状態にある。この状態で
実装機1000のピックアップ(図示せず)が下降する
と、巻取駆動板71が付勢力に逆らって図1と図9にお
いて時計回り(H方向)に回動し、それに伴って上記解
除アーム71cが、タイミング係止板53の係止部53
bから離れる。更に、巻取駆動板71の連動爪71dに
より、クラッチ駆動板68が時計方向に回動し、リール
ベース75の面に吸着していたマグネットホルダー70
が、時計方向(H方向)には回転しないリールベース7
5の面を滑って移動すると共に、上記タイミング係止板
53が付勢力によって更に反時計回転することによっ
て、上記係止部53bがマグネットレバーの係止爪68
bに当接し、図9の係止部53bの凹部53dに係止爪
68bが入り込む。
【0053】次の段階で、実装機1000のピックアッ
プが上昇すると、図1と図9の巻取駆動板71が付勢力
によって、反時計回り(K方向)に回動して、静止位置
に戻り始めるが、クラッチ駆動板68のレバーの係止爪
68bが、タイミング係止板53の係止部53bの凹部
53dで落込んだ状態を保ち、その間に、クラッチ駆動
板68のばね掛アームと巻取駆動板71のアーム間に布
設した引張りコイルばね82の付勢力が強まって行く。
巻取駆動板71の回動が進むに従って解除アーム71c
がタイミング係止板53の係止部53bを押退けて、回
動終了寸前で係止部53bから係止爪68bが解除さ
れ、クラッチ駆動板68が付勢力に従って反時計方向
(K方向)に回動する。それに伴ってリールベース75
に吸着しているマグネットホルダー70と共にリールベ
ース75が反時計方向(K方向)に回転して、トップテ
ープ91aの巻取を行う。これによって、巻取駆動板7
1の復帰始動から終動寸前までのタイミングを遅らせて
トップテープ91aを巻取る。
【0054】このように、トップテープ91aの巻取リ
ールの駆動機構は、一方向回転の巻取リールブロック1
18を、往復運動をするアームによって、一ステップず
つ回転駆動に変える方法として、マグネット69のリー
ルベース75に対する吸着力を活用したマグネットクラ
ッチ機構を採用している。このクラッチ機構は、クラッ
チ駆動板68、マグネットホルダー70、マグネット6
9及び、トップテープ巻取リールブロック118などで
構成している。クラッチ駆動板68は非磁性体の部材を
用い、上述したように部品供給装置100を図2と図9
において左側面1gから見て、巻取リール軸を支点にし
て、その下方先端に板面から垂直に2本のホールドピン
68cを切起し、右方向に係止爪68b、右斜め上にば
ね掛アーム68aを夫々配設してある。上記ホールドピ
ン68cには、非磁性体の板材の両端に、上記ホールド
ピンに対して、ピン方向に可動自在の嵌合穴を設け、そ
の中間にマグネット69を固定したマグネットホルダー
70を布設してある。上記マグネットホルダー70は、
磁性体の板材を用いたリールベース75の面にマグネッ
ト69の吸着力によって密着吸引した状態にある。又、
クラッチ駆動板68の可動時に生じる捩じれ、歪み等
は、ホールドピンとマグネットホルダーの嵌合穴によっ
て、吸収し、マグネット69による吸着力に変化を来た
さないようにしてある。
【0055】上述したように実装機1000のピックア
ップが、下降する過程では、図1と図9と図10におい
てクラッチ駆動板68が、時計方向(H方向)に回動す
るが、一方向回転のリールベース75が非回転状態にあ
るため、クラッチ駆動板に布設したマグネットホルダー
70は、リールベース75の面を、マグネット69の吸
着力を保ちながらスリップする。次に、上記ピックアッ
プが上昇過程にあるときは、クラッチ駆動板が反時計方
向(K方向)に回動し、一方向回転の回転可能状態にあ
るリールベースに対して、マグネットホルダーが密着吸
引状態に保ったままスリップせずに一体回動しトップテ
ープ91aを巻取る。上記マグネット69によるクラッ
チ機構によって、吸着力のばらつきを無くして、巻き取
り動作を安定化できる。
【0056】キャリアテープリールの装填軸の抜止め機
構に関してさらに説明すると、図1と図12と図13の
リール軸部60、係止板63、係止板軸、シリンダー6
2及び、圧縮コイルばね61で構成している。リール軸
部60は、軸の中心に軸方向のシリンダー径に嵌合させ
た袋穴と、軸先端に軸と直角な係止板の回転軸穴60a
を設け、更に先端から回転軸穴60aに直角(軸方向に
平行)な係止板の板厚分のスリットを入れた形状にして
ある。シリンダー62は、片側の端面から圧縮コイルば
ね61を挿入する袋穴を設け、他の端面をフラット面に
形成する。図12と図13において、係止板63は、リ
ール軸60に取付けた状態において、リール軸方向に起
こして、リール軸方向から見た係止板の外形がリール軸
の外径内にあって、90度倒した位置で、リール軸先端
から係止板の板厚がプラスされる範囲内に納まり、リー
ル軸センターからの長さをリール軸外径からリールの抜
止め機能を有する寸法に納まることを条件としている。
又、回転軸に対して係止板63の長手方向に平行な90
度回転の内角端面と直角の先端端面寸法を同一にしてい
る。そしてリール面に当接する係止板63の面のリール
進行に対する迎え側端面を外側に曲げて、引掛かりを防
止した形状に形成してある。動作的には、シリンダー6
2の袋穴とリール軸64の袋穴の間のコイルばね61に
よって、シリンダーのフラット端面と係止板の先端又
は、90度回転内角端面を加圧して、係止板63の位置
を保持し、90度回転する過程では、上記2端面のコー
ナーがシリンダー62を押さえ込んで可動し、クリック
作用を持たせてある。更に、リールの遊び防止について
は、リール軸の根本に板ばねを布設して、上記係止板と
の間で押さえ込む方式にしてある。
【0057】部品供給装置100の実装機1000への
取付けロック機構は、図1、図14と図15に示す。取
付ロック機構は、基台1、ロックレバー24、ロック棒
21、圧着スライダー20、ホールドばね19、浮上ば
ね18、係止ピン25等によって構成されている。基台
1の取付部32には、上面からホールドばね19の外
径、浮上ばね18の外径、ロック棒21の外径に夫々合
わせた垂直3段階の貫通穴96を設けてあることはすで
に説明している。ロックレバー24は、その先端部をコ
の字形にしてロック棒21を包み込むようにし、ロック
棒21と回転軸23で連結し、直線状態から90度まで
の範囲で回動自在にしてあるが、その回転軸側先端部の
回転軸からロックレバー24の長手方向に直角の端面ま
での寸法(B)に対して、長手方向に平行な回動角内端
面までの寸法(A)の関係を、〔A=B+ロック圧寸法
+遊び寸法〕とし、上記回転軸からA寸法を半径にして
上記2端面のコーナーに曲面部Rを取ってある。構成内
容は、圧着スライダー20の下端面と基台1間に浮上ば
ね18、圧着スライダー20のフランジ下部と基台1間
にロック荷重対応のホールドばね19、更に、ロック棒
21の下端部に係止ピン25を配設してある。
【0058】部品供給装置100を実装機1000に取
付ける以前のロックレバー24を含むロック棒21は、
浮上ばね18によって圧着スライダー20と共に、上方
に押上げられた位置にある。ロックレバー24を垂直に
立てた姿勢においては、圧着スライダー20の上面に、
ロックレバー24の先端の上記レバー長手方向に直角な
端面の直線部が当接しているため、軽いロック機能をも
たせ垂直姿勢を保持させている。この状態でのロックレ
バー24の浮上力は、指先で簡単に押下げられる程度の
荷重にしてある。部品供給装置100を実装機1000
の取付部32に取付けする時に、ロックレバー24を垂
直に立てた状態で、そのロックレバー24を90度時計
方向(図14のG方向)に回転し、実装機1000の取
付部32に合わせて、ロックレバー24を押下げ、行止
まった所で、90度反時計方向(図14のL方向)に回
転することによって、ロック棒21の先端の係止ピン2
5が実装機1000の取付部32に係合する。この状態
からロックレバー24を図15のF方向に倒して行く
と、ロックレバー24の先端のコーナー部の曲面部Rに
よって、圧着スライダー20が下方に押下げられ、圧着
スライダー20のフランジ下面がホールドばね19を介
して基台1を加圧して、部品供給装置100は取付部3
2に対してホールドばね19の荷重に応じた取付け強度
でロックすることができる。
【0059】部品供給装置100においてエンボステー
プを使用する場合、図16の供給位置111におけるワ
ーク110の踊り防止に関しては、次のような工夫を行
っている。図16と図17のように基台1のエンボステ
ープ通過路1a下部の所定供給位置111にあたる部分
の溝底に、エンボステープのワーク収納凹部の底面を押
上げる押上板29が配設されている。この押上板29の
前方先端を所定供給位置111に合わせ、その後方に支
点67を設け、押上板29の前方先端部の下部に垂直に
押上板29を押上げる押上ばね28を設けて、常にワー
ク収納凹部が軽く加圧されるが、更に、押上板29をそ
の支点67より後方に延長して係止部29cとすること
で、係止部29cが押上板29の先端をキャリアテープ
91の通過路1aの上面から上方に出さないための回動
制限の係止作用を発揮する。樹脂のフィルムから熱成型
されたエンボステープは、弾性があり、ワーク収納凹部
に対してワーク110との遊びがあるため、僅かな振動
でワークWを弾く傾向がある。このエンボステープの振
動を、ワーク収納凹部の下部から押上板により、軽く押
さえることによって防止することができる。
【0060】次に、上述した部品供給装置100におけ
るキャリアテープの装填動作と関連する動作について説
明する。キャリアテープ91を部品供給装置100に装
填するにあたっては、先に作業者が図1の部品供給装置
100のリール軸60のリール係止板63を軸方向に沿
って起こし、図1のカバーロックレバー47を図4にお
いてB方向に沿って後方に倒して、テープカバー35の
前部軸穴35eを支点36に位置させ、テープカバー3
5の後部をD方向に沿って上方に引上げておく。
【0061】図9のキャリアテープ91の装填をする時
には、先ず図9のキャリアテープ91のリール90を図
2のリール軸60に嵌め込み、リール係止板63をE方
向に倒して取付ける。次に、図9のキャリアテープ91
は、リール90から引出してテープガイドローラー58
の上からテープ上限ガイドローラー57の下を通し、テ
ープ通過路1a上で、図16と図17のようにトップテ
ープ91aのみをカバースライダー34のスリット34
cを通して引出して置く。更に、図9のベーステープ9
1bは、図3の前方の送りギア3a上部から、カバース
ライダー34の先端下部を通過させ、そのベーステープ
91bの送り穴91cに送りギア3aを噛合わせて、テ
ープカバー35を押さえ込み、カバーロックレバー47
を図4のC方向に沿って前方に倒してテープカバー35
のロックを行う。
【0062】一方、図9のようにカバースライダー34
のスリット34cから引出されているトップテープ91
aは、トップテープ誘導ローラー56の下からトップテ
ープガイドローラー55の溝上部を経て、テンションロ
ーラー72aの下を通して巻取リール118のリール溝
底117(図5参照)の上部を回して、約0.5ターン
以上巻付けてから図2のリールカバー77のスリット7
7aに引込み、折返してテープクリッパー78の先端に
挟み込む。次に、図14と図15の駆動棒26の押し下
げ操作を何回か繰返して、所定供給位置111における
ベーステープ91bのワーク穴91dに先頭のワークW
の頭出しを確認する。
【0063】このようにしてキャリアテープ91の装填
された部品供給装置100が図15の実装機1000に
設置される時には、先ず図15のロックレバー24を図
15のE方向に沿って垂直に立て、図14のG方向に9
0度時計方向に回転して、実装機1000の取付部32
の位置決め穴32aに、部品供給装置100の位置決め
ピン30を合わせて嵌め込み、ロックレバー24を押込
んで、行き止ったところでロックレバー24を反時計方
向(図14のL方向)に90度回転する。これにより、
図15のロック棒先端21bの係止ピン25が、実装機
1000の取付部32の凹部32bに係合する。次の段
階ではロックレバー24をリールホルダー2の係止部2
cに当接するまで図15のE方向に沿って後方に倒して
行くと、ロックレバー先端24cの丸み部分Rの梃作用
によって圧着スライダー20が押し下げられ、圧着スラ
イダー20はホールドばね19を介して、基台1の垂直
3段階の貫通穴96の上段面96cを押し付けると、部
品供給装置100の基台1は実装機1000の取付部3
2に対して密着して設置される。
【0064】部品供給装置100が静止状態を基準にし
て、所定供給位置111に実装機1000のピックアッ
プ(図示せず)が下降した場合は、図15の駆動棒26
が押下げられ、部品供給装置100を図3において右側
面1fから見て、駆動アーム4が時計方向に回転し、図
15の駆動アーム4の下方に布設した引張りコイルばね
6によって反時計方向に付勢された送り爪4cが、ラチ
ェット爪14によって制止されているラチェットギア3
cの歯を一つ乗越える。これと同時に駆動アーム4の上
方に布設してあるカバースライダー駆動ピン4fと、カ
バースライダー34のスリット部34bの係合によっ
て、カバースライダー34が後退すると共に、所定供給
位置111のワークカバーが図3のG方向に後退して、
ピックアップがワークを吸引する。
【0065】図1の駆動アーム4の後方の駆動軸4dと
係合している駆動レバー40によって、巻取駆動板71
に布設してある駆動伝達軸71eを押して、駆動引張り
コイルばね80の付勢力に逆らって、図1の巻取駆動板
71を図3の右側面1fから見て反時計方向(図9と図
3ではH方向)に回転させる。これにより巻取駆動板7
1に設けた係止爪71dが、クラッチ駆動板68を同方
向に回転させる。これに伴って図10のクラッチ駆動板
68に布設してあるマグネットホルダー70が、一方向
回転の非回転状態にあるリールベース75の面に密吸着
した状態で、スリップ動作をする。この状態にあるクラ
ッチ駆動板68の係止爪68bは、図9のようにタイミ
ング係止板53の係止凹部53dと係合状態にある。更
に、図9のようにテンション引張りコイルばね81を介
して係合してあるテンションレバー72のテンションロ
ーラー72aが、トップテープガイドローラー55と巻
取リール溝底117に掛かっているトップテープ91a
を図9のJ方向に押さえ込んで、ベーステープ91bか
らトップテープ91aの剥離を行う。
【0066】次に、実装機1000のピックアップ上昇
過程においては、部品供給装置100を図3の右側面1
fから見て、駆動引張りコイルばね80の付勢力によっ
て、図1の巻取駆動板71が時計方向(図9のK方向)
に回転し、巻取駆動板ばね掛けアーム71bの根本部
に、テンションレバー72に設けられた係止爪72dが
係合して、テンションレバー72が強制的に時計方向に
回転復帰させられ、同時にテンションローラー72aが
図9のJ方向とは逆方向に回転復帰する。このピックア
ップの上昇過程にあっては、図9においてタイミング係
止板53の係止部(凹部)53dに係合しているクラッ
チ駆動板68の係止爪68bが係合を保ち、巻取駆動板
71の動作に同期せずに静止を保つ。そして巻取駆動板
71の回転が80〜90%進行して回転終了間際にタイ
ミングを遅らせた状態で、巻取駆動板71の解除アーム
71cがタイミング係止板53の係止部53bを押して
係止爪68bの解除動作が終了する。従って、クラッチ
駆動板68は、クラッチ引張りコイルばね82の付勢力
によって時計方向(図3のK方向)に回転する。これと
同時に、クラッチ駆動板68のホールドピン68cに係
合しリールベース75に密着吸引しているマグネットホ
ルダー70によって、巻取リールブロック118が図3
の右側面1fからみて時計方向(図1と図9ではK方
向)に回転して、トップテープ91aを巻取る。
【0067】ピックアップ上昇に伴って、ピックアップ
により押下げられていた駆動棒26の付勢力がなくなる
ため、図3の巻取駆動板71上の駆動伝達軸71eを経
て駆動レバー40の前端40dと係合している駆動アー
ム4の駆動軸4d部が上昇し、駆動棒26が押上げられ
ると共に、駆動アーム4が図3において反時計方向に回
転復帰する。この回転動作に伴って、駆動アーム4の送
り爪4cの先端がラチェットギア3cの歯に係合した状
態で、ラチェットギア3cを回転させ、送り爪4cの右
側端面が、位置決め調整用の偏芯係止軸9の側面に当接
して係止する。この過程において、トグルばね13によ
って調整偏芯軸15を支点として、反時計方向に付勢さ
れているラチェット爪先端14aが、ラチェットギア3
cの歯を1枚乗り越えて歯谷に係合する。更に、上記駆
動アーム4の回転に同期して、駆動アーム4の上方に布
設してあるスライダー駆動ピン4fと、カバースライダ
ー34の右側面のスリット部34bの係合によって、カ
バースライダー34が図3のG方向とは反対方向に前進
し、同時に送りギア3aによって、ベーステープ91b
が1ピッチ送られる。
【0068】ピックアップ上昇に伴う一連の動作におい
て、同期して作動するカバースライダー34及び、テン
ションローラー72aに対して、トップテープ91aの
巻取リール部118の巻取遅れタイミングとの関連性に
ついては、テンションローラー72aがトップテープ9
1aの張力を即解除して、トップテープ91aが弛みを
生じた時点において、同期して前進するカバースライダ
ー34の動作がほぼ終了するタイミングで、巻取リール
ブロック118によるトップテープ91aの巻取が開始
することになる。したがって、トップテープ91aの張
力によるカバースライダー34の制動を皆無にして、ベ
ーステープ91bのワーク110の所定供給位置111
における供給精度を向上できる。
【0069】実装機1000に対して部品供給装置10
0でワーク110を供給していて、キャリアテープ91
上のワーク110の使用を終了してリール90を取外す
には、先ず、図14と図15の実装機1000の取付部
32に設置してある部品供給装置100のロックレバー
24を起こして垂直に立て、軽く押し下げて時計方向
(図14のG方向)に90度回転して取外す。
【0070】次に、図5と図6の巻取リール部118の
巻取リールカバー部116をリールセンターのカバーロ
ック板ばね79に指の腹を当て、他の指をリールカバー
77の内側の縁に掛けて巻取リールカバー部116を、
外側に捻るとカバーロック板ばねの爪先79aが開いて
容易に外れる。リールカバー77の内側の2個に分割し
てあるリール溝底117,117は、リールホィール7
4のテーパー部74aの根本に嵌合している時は、リー
ル溝底117,117が開いて真円状態を構成してい
る。このリール溝底に巻付いていたトップテープ91a
は、溝底117,117がテーパー部から抜け出ると、
2個の溝底117,117がセンター寄りに移動して、
溝底径が小さくなるため、容易に巻き終ったトップテー
プ91aの固まりが溝底117,117から抜き出すこ
とができる。上記に続いて、カバーロックレバー47を
後方に倒して、テープカバー35を上方に上げて、キャ
リアテープ91を取外すことができる。
【0071】以上説明した通り、本発明においては、多
項目にわたり次のような作用とメリットを得ることがで
きる。
【0072】つまり、図1のキャリアテープのテープカ
バーの押さえ込み手段104に関しては、1点加圧ポイ
ント35aを設けたことによって、テープカバーの前部
と後部に加わる押し圧の比率が使用するキャリアテープ
91の板厚によって変化せず均一化されたため、安定し
たキャリアテープ91の送出しが可能になり、所定供給
位置における精度の向上が図れる。又、1点加圧ポイン
ト35aのロック機構は、押さえ込み部のローラー11
4によって、常に可動時の下方向への付勢力をロスなく
伝達できるため、上記1点加圧ポイント35aの効果を
フルに引出せる。
【0073】トップテープ巻取リールにおける、リール
カバーの着脱機構については、リールカバーの中央部に
設けた曲面部R付きのロック板ばね79の抱え込み爪に
よって、取付け時には、リールホィールに押当ててロッ
ク板ばね79を指の腹で軽くワンプッシュしてロックが
出来る。取外しの際には、ロック板ばね79を親指の腹
で軽く押し、他の指をリールカバーの外周内側に掛けて
捻るだけで容易に可能になる。又、取付けた状態でのロ
ック強度も十分にある。頻繁に行われる着脱の繰返し
に、一度の動作による操作時間の短縮が可能である。
【0074】トップテープの巻取タイミング機構につい
ては、実装機1000のピックアップが下降し、次に上
昇する過程において、カバースライダー34が後退し、
テンションローラーがトップテープ91aを押下げて、
ベーステープ91bからトップテープ91aを剥離した
状態から、カバースライダー34がキャリアテープ91
と共に前進し、テンションローラーが上昇する過程で、
巻取リールによるトップテープ91aの巻取動作を遅ら
せることによって、その遅れタイミング分のトップテー
プ91aの弛みが、カバースライダー34の前進過程の
制動作用をなくすことが可能になり、ワーク110の所
定供給位置111における精度アップの一つの要素を確
保することができる。
【0075】トップテープ91aの巻取リールの駆動機
構については、一方向回転の巻取リールを、往復運動す
るアームによって、1ステップずつ回転運動に変換する
方法として、クラッチ機構を採用しているが、機構上の
ばらつきを改善する手段として、マグネットクラッチを
取入れている。非磁性体のマグネットホルダー70に、
マグネット69を固定して、そのマグネットホルダー面
とリールベース面75を密着吸引させ、マグネットホル
ダー70の両端に、クラッチ駆動板68に垂直のホール
ドピン68cと係合させる2個の穴70a,70aを設
け、そのホールドピン68c方向に可動可能に係合させ
たことによって、クラッチ駆動板68が駆動中に捩じれ
その他の変化があっても、マグネットホルダー70に影
響を及ぼさない。このため、動作過程において密着吸引
の度合いが変化せず、安定したクラッチ機能が可能にな
り、巻取リールのクラッチ機構に起因する巻取ミスがな
くなる。
【0076】キャリアテープ91のリール90の装填軸
60の抜止め機構に付いては、係止板63を設置し、リ
ールの着脱に備えて、軸方向と軸に直角方向(係止時)
の2点において、クリック作用を持たせたことによっ
て、実装機1000に装填する以前の段取り段階におい
て、軸からリール90が抜け落ちる等の問題が無くな
り、又、ワンタッチで着脱ができ段取り時の不具合が解
消される。
【0077】部品供給装置100の実装機1000への
取付けロック機構については、図15の基台1のロック
機構部に3段階の垂直貫通穴96を施し、中段には浮上
ばね18、上段にホールドばね19と圧着スライダー2
0を組込み、そこに、ロックレバー24とロック棒21
の結合回転軸部に梃機能を備えたロック棒21を差込
み、基台1の下面においてロック棒先端部21bに係止
ピン25を布設している。このため、実装機1000に
設置する以前にあっては、浮上ばね18がロックレバー
組立て101を上方に押上げ、ロックレバー24を垂直
にした状態で、その姿勢を保持する機能を持たせてあ
り、更に、実装機1000に設置するにあたっては、実
装機1000の取付部32に合わせて、ロックレバー2
4を垂直に立てた状態で90度時計方向に回転し、軽い
力で押下げ、行き止まりでロックレバーを90度反時計
方向に回転して、ロックレバーを後方に倒すことによっ
て、ロックレバーの回転軸部の梃機能が作用し、ホール
ドばねの荷重に応じた取付強度で安定したロックが可能
である。又、取付工具を使用せずに、作業者はロックレ
バー24のみの操作で容易に着脱ができる。
【0078】樹脂のエンボステープ使用時の所定供給位
置におけるワークの踊り防止については、図17のよう
に基台1のエンボステープ通過路1aの所定供給位置1
11の下部の溝底106に、エンボステープのワーク収
納凹部底面を軽く押上げる押上板29を布設したことに
よって、樹脂特有の弾性によるワーク110の跳ね上げ
を吸収して、静止状態を保たせることが可能になり、供
給上の不具合を防止することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記諸不具合点について、その防止策、精度アップに備
えて、確実な供給を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品供給装置の大半を分解して一面よ
り見た斜視図である。
【図2】本発明の部品供給装置を左側面より見た斜視図
である。
【図3】本発明の部品供給装置を右側面から見た斜視図
である。
【図4】本発明の部品供給装置の左側面より見たテープ
カバー機構の構成図である。
【図5】本発明の部品供給装置の巻取リールカバーの1
断面拡大図である。
【図6】本発明の部品供給装置の巻取リール要部の1断
面拡大図である。
【図7】本発明の部品供給装置の巻取リールカバー組み
立ての裏面図である。
【図8】図7のカバーロック板ばねの側面拡大図であ
る。
【図9】本発明の部品供給装置の要部の左側面図であ
る。
【図10】本発明の部品供給装置のマグネットクラッチ
機構の1要部右側図である。
【図11】本発明の部品供給装置のマグネットクラッチ
機構を下方から見た部分図である。
【図12】本発明の部品供給装置のリール装填軸を前面
から見た部分図である。
【図13】図12を左側面から見た部分図である。
【図14】本発明の部品供給装置の取り付けロック機構
を上面から見た図である。
【図15】本発明の部品供給装置の前半要部の右側面一
部断面図である。
【図16】本発明の部品供給装置のワーク踊り防止機構
の左側面一部断面図である。
【図17】図16の要部拡大一部断面図である。
【図18】キャリア紙テープを1方向から見た斜視図で
ある。
【図19】キャリアエンボステープを1方向から見た斜
視図である。
【符号の説明】
1・・・基台、2・・・リールホルダー、3・・・送り
ギアブロック、4・・・駆動アーム、14・・・ラチェ
ット爪、18・・・浮上ばね、19・・・ホールドば
ね、20・・・圧着スライダー、26・・・駆動棒、2
9・・・テープ押上板、29c・・・係止部、30・・
・位置決めピン、34・・・カバースライダー、35・
・・テープカバー、35a・・・1点加圧ポイント、4
0・・・駆動レバー、47・・・カバーロックレバー、
53・・・タイミング係止板、60・・・リール軸、6
3・・・リール係止板、65・・・リール回転制動ば
ね、67・・・巻取リール軸、68・・・クラッチ駆動
板、69・・・マグネット、70・・・マグネットホル
ダー、71・・・巻取駆動板、72・・・テンションレ
バー、74・・・リールホィール、75・・・リールベ
ース、77・・・リールカバー、79・・・カバーロッ
ク板ばね、90・・・リール、91a・・・トップテー
プ、91b・・・ベーステープ、100・・・部品供給
装置、101・・・ロックレバー組立、102・・・キ
ャリアテープ送り機構部(キャリアテープの送り機
構)、103・・・カバー機構部(テープカバー部機
構)、104・・・ロック機構部(1点加圧ポイントの
押さえ込み手段)、105・・・トップテープの巻取部
(トップテープの巻取機構)、110・・・ワーク(部
品)、111・・・ワーク供給位置、118・・・巻取
リールブロック、1000・・・実装機

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアテープに予め配列されたチップ
    状のワークのような部品を実装機の所定の位置に供給す
    るための部品供給装置に関して、キャリアテープを巻付
    けたリールの装着部、キャリアテープの送り機構、キャ
    リアテープのトップテープの剥離を兼ねたテープカバー
    部機構及び、キャリアテープのトップテープ巻取機構を
    備え、それ等を連動するようになっている部品供給装置
    において、 キャリアテープの種類により、キャリアテープの板厚が
    変わって、テープカバーの位置が上下に移動しても、テ
    ープカバーの前部と後部の押圧比を、同一比率に保てる
    1点加圧ポイントと、その加圧ポイントの押さえ込み手
    段と、を備えたことを特徴とする部品供給装置。
  2. 【請求項2】 トップテープ巻取リールにおける、リー
    ルカバーの着脱に関して、リールホィール軸部の根本に
    溝をつけ、リールカバーに抱え込み爪を設けたロック板
    ばねを組付けてロック機構を構成したことを特徴とした
    請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 【請求項3】 トップテープの巻取機構部において、ク
    ラッチ駆動板に爪を設け、その爪と係合させる係止板を
    設けて、トップテープ剥離終了時からの巻取タイミング
    を遅らせ、トップテープの張力をなくすように構成した
    ことを特徴とした請求項1に記載の部品供給装置。
  4. 【請求項4】 トップテープ巻取リールの駆動に関し
    て、一方向回転の巻取リールを駆動レバー復帰時に連動
    して回転させる手段として、クラッチ駆動板のアームの
    ホールドピンに、マグネットを固定したマグネットホル
    ダーの係合部を屈曲自在に布設し、リールベース面との
    間に常にマグネット面が均一に密着可能なマグネットク
    ラッチを構成したことを特徴とした請求項1に記載の部
    品供給装置。
  5. 【請求項5】 キャリアテープのリール軸のリール係止
    板機構に関して、リール軸方向とそれに直角方向の2段
    階に係止板をロックし、係止板の操作を90度回動可能
    な機構にして、リール軸に対し90度倒した状態で係止
    機能を持たせることを特徴とした請求項1に記載の部品
    供給装置。
  6. 【請求項6】 部品供給装置を実装機へ取り付ける場合
    のロック機構に関して、ロックレバーとロック棒を、回
    転軸で連結し、ロックレバーとロック棒に所定の回転範
    囲を持たせて回動自在にし、ロックレバー軸側先端形状
    と、前記回転軸に対してロックレバーの長手方向に平行
    な可動角内端面までの先端端面Aの寸法と、ロックレバ
    ー長手方向に直角の端面までの先端端面Bの寸法にA>
    Bの関係を持たせて、2端面のコーナーに曲面部をとっ
    た形状に形成することと、ロックレバー先端とロック棒
    先端部の係止ピンの間に、圧着スライダー、ホールドば
    ね、基台、実装機の係止ピン係合部を介して挟み込むよ
    うに構成したことと、ロックレバーとロック棒を一直線
    にした状態からロックレバーを倒した時に、ロックレバ
    ーの回転軸からの先端端面A、Bの寸法差分が、圧着ス
    ライダーを押し下げホールドばねを圧縮し、ホールドば
    ねの強度に応じた取り付け強度が得られるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。
  7. 【請求項7】 供給装置のワーク供給所定位置におけ
    る、エンボステープのワーク収納凹部の底下面よりの押
    上げ機構に関して、テープ走行通路の溝内部に、押上板
    の前端がワーク所定供給部のワーク収納底部に、下方向
    から当接する位置にして、その後方に支点を設け回動自
    在に配設し、押上板のほぼ先端部の下側に押上ばねを布
    設し、常に押上板先端を押上げるようにしたことと、更
    に押上板を支点より後方に延長して、押上板先端が溝上
    面より上方に回動させないための係止部を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。
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WO2001033930A1 (fr) * 1999-11-05 2001-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede et dispositif d'alimentation et de montage de pieces, et utilisation dudit procede et dudit dispositif
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