JPH10279696A - 流動性を改良した熱可塑性エラストマー組成物とその製造方法 - Google Patents
流動性を改良した熱可塑性エラストマー組成物とその製造方法Info
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- JPH10279696A JPH10279696A JP8629397A JP8629397A JPH10279696A JP H10279696 A JPH10279696 A JP H10279696A JP 8629397 A JP8629397 A JP 8629397A JP 8629397 A JP8629397 A JP 8629397A JP H10279696 A JPH10279696 A JP H10279696A
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- thermoplastic elastomer
- elastomer composition
- rubber
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】加工成形時の流動性を改良した熱可塑性エラス
トマー組成物の提供。 【解決手段】以下の成分(A),(B),および(C)
を、成分(A)のポリマー分と成分(B)のポリマー分
の重量和100重量%に対して、成分(A)のポリマー
分が40〜80重量%、成分(B)のポリマー分が20
〜60重量%、成分(C)が10〜90重量%であるよ
うに配合し、 成分(A):ポリプロピレン成分およびプロピレン・エ
チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体、 成分(B):少なくとも一部が架橋したゴム組成物、 成分(C):可塑剤および/または軟化剤 かつ、少なくとも2工程において成分(C)を分割投入
することを特徴とする動的加硫による熱可塑性エラスト
マー組成物の製造方法、該熱可塑性エラストマー組成
物、およびパッキング材。
トマー組成物の提供。 【解決手段】以下の成分(A),(B),および(C)
を、成分(A)のポリマー分と成分(B)のポリマー分
の重量和100重量%に対して、成分(A)のポリマー
分が40〜80重量%、成分(B)のポリマー分が20
〜60重量%、成分(C)が10〜90重量%であるよ
うに配合し、 成分(A):ポリプロピレン成分およびプロピレン・エ
チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体、 成分(B):少なくとも一部が架橋したゴム組成物、 成分(C):可塑剤および/または軟化剤 かつ、少なくとも2工程において成分(C)を分割投入
することを特徴とする動的加硫による熱可塑性エラスト
マー組成物の製造方法、該熱可塑性エラストマー組成
物、およびパッキング材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加工成形時の流動性
を改良した熱可塑性エラストマー組成物およびその製造
方法に関する。
を改良した熱可塑性エラストマー組成物およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂をマトリックスと
し、その中に加硫ゴム粒子がドメインとして細かく分散
した熱可塑性エラストマー組成物は公知であり、加硫工
程が不要で、通常の熱可塑性樹脂と同様に成形できるた
め、自動車部品、家電部品をはじめとする様々な分野で
利用されている。しかし、これら材料は柔軟性向上の目
的からゴム分が多いため、加工時の流動性が低下し、簡
易押出機などによる加工が困難で、加工のために大型射
出成形機等の高価な設備を必要とした。簡易単軸押出機
などの低圧加工機による加工を可能にするためには、軟
化剤や可塑剤を大量に配合し、熱可塑性エラストマー組
成物の流動性を改善する手法が考えられるが、通常用い
られるポリプロピレン樹脂(例えば、ポリプロピレンホ
モポリマー)をマトリックスとするエラストマーには、
軟化剤などを大量に添加することは難しく、またエラス
トマー中に一度に大量の軟化剤などを投入すると、均一
に混合させることが困難である。
し、その中に加硫ゴム粒子がドメインとして細かく分散
した熱可塑性エラストマー組成物は公知であり、加硫工
程が不要で、通常の熱可塑性樹脂と同様に成形できるた
め、自動車部品、家電部品をはじめとする様々な分野で
利用されている。しかし、これら材料は柔軟性向上の目
的からゴム分が多いため、加工時の流動性が低下し、簡
易押出機などによる加工が困難で、加工のために大型射
出成形機等の高価な設備を必要とした。簡易単軸押出機
などの低圧加工機による加工を可能にするためには、軟
化剤や可塑剤を大量に配合し、熱可塑性エラストマー組
成物の流動性を改善する手法が考えられるが、通常用い
られるポリプロピレン樹脂(例えば、ポリプロピレンホ
モポリマー)をマトリックスとするエラストマーには、
軟化剤などを大量に添加することは難しく、またエラス
トマー中に一度に大量の軟化剤などを投入すると、均一
に混合させることが困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は加工成形時の
流動性を改良した熱可塑性エラストマー組成物およびそ
の製造方法を提供しようとする。
流動性を改良した熱可塑性エラストマー組成物およびそ
の製造方法を提供しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者等は上記課題に鑑
み、特定のプロピレン系樹脂を用い、さらに軟化剤およ
び/または可塑剤を複数工程に分割して添加することに
より、加工時の流動性を改良可能なことを見いだし本発
明の完成に至った。すなわち、本発明は以下の成分
(A),(B),および(C)を、成分(A)のポリマ
ー分と成分(B)のポリマー分の重量和100重量%に
対して、成分(A)のポリマー分が40〜80重量%、
成分(B)のポリマー分が20〜60重量%、成分
(C)が10〜90重量%であるように配合し、 成分(A):ポリプロピレン成分およびプロピレン・エ
チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体、 成分(B):少なくとも一部が架橋したゴム組成物、 成分(C):可塑剤または軟化剤 かつ、少なくとも2工程において成分(C)を分割投入
することを特徴とする動的加硫による熱可塑性エラスト
マー組成物の製造方法を提供する。さらに上記方法を用
いて得られる熱可塑性エラストマー組成物のうち、MI
が3〜110(g/10分)で、JIS−A硬度が40
〜70である熱可塑性エラストマー組成物を提供する。
さらに本発明は、上記の熱可塑性エラストマー組成物か
らなるパッキング材、好ましくはランプ構造体用のパッ
キング材も提供する。
み、特定のプロピレン系樹脂を用い、さらに軟化剤およ
び/または可塑剤を複数工程に分割して添加することに
より、加工時の流動性を改良可能なことを見いだし本発
明の完成に至った。すなわち、本発明は以下の成分
(A),(B),および(C)を、成分(A)のポリマ
ー分と成分(B)のポリマー分の重量和100重量%に
対して、成分(A)のポリマー分が40〜80重量%、
成分(B)のポリマー分が20〜60重量%、成分
(C)が10〜90重量%であるように配合し、 成分(A):ポリプロピレン成分およびプロピレン・エ
チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体、 成分(B):少なくとも一部が架橋したゴム組成物、 成分(C):可塑剤または軟化剤 かつ、少なくとも2工程において成分(C)を分割投入
することを特徴とする動的加硫による熱可塑性エラスト
マー組成物の製造方法を提供する。さらに上記方法を用
いて得られる熱可塑性エラストマー組成物のうち、MI
が3〜110(g/10分)で、JIS−A硬度が40
〜70である熱可塑性エラストマー組成物を提供する。
さらに本発明は、上記の熱可塑性エラストマー組成物か
らなるパッキング材、好ましくはランプ構造体用のパッ
キング材も提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においてマトリックス樹脂
として用いられる成分(A)であるポリプロピレン成分
及びプロピレン・エチレンランダム共重合体成分を含む
ブロック共重合体とは、成分(A)のうちポリプロピレ
ン成分が0.1〜30重量%であり、プロピレン・エチ
レンランダム共重合体成分が99.1〜70重量%であ
って、ポリプロピレン成分とランダム共重合体成分とが
ブロック共重合体を形成する。また、プロピレン・エチ
レンランダム共重合体中エチレンに基づく単量体単位は
15〜80モル%で、プロピレンに基づく単量体単位を
85〜20モル%含む。また、他のポリブテン成分など
も必要に応じて5重量%以下で含まれていて良い。従
来、ポリオレフィン系樹脂よりなる軟質材料は、バナジ
ウム系触媒を用いて製造された非晶質エチレン−プロピ
レンゴム(EPR)等をポリプロピレンに混在すること
によって製造されている。これに対して、本発明で用い
る成分(A)は好ましくは、PERと略称されるもの
で、柔軟化を目的とし、ポリプロピレンとプロピレン・
エチレンランダム共重合体のエラストマー成分を一つの
重合槽で、チタン化合物及び有機アルミニウム化合物な
どを用い、同時に重合し、エチレン分を増した、いわゆ
るリアクタータイプの共重合体が好ましい。このような
成分(A)としては特にトクヤマ社製のPERが好まし
い。
として用いられる成分(A)であるポリプロピレン成分
及びプロピレン・エチレンランダム共重合体成分を含む
ブロック共重合体とは、成分(A)のうちポリプロピレ
ン成分が0.1〜30重量%であり、プロピレン・エチ
レンランダム共重合体成分が99.1〜70重量%であ
って、ポリプロピレン成分とランダム共重合体成分とが
ブロック共重合体を形成する。また、プロピレン・エチ
レンランダム共重合体中エチレンに基づく単量体単位は
15〜80モル%で、プロピレンに基づく単量体単位を
85〜20モル%含む。また、他のポリブテン成分など
も必要に応じて5重量%以下で含まれていて良い。従
来、ポリオレフィン系樹脂よりなる軟質材料は、バナジ
ウム系触媒を用いて製造された非晶質エチレン−プロピ
レンゴム(EPR)等をポリプロピレンに混在すること
によって製造されている。これに対して、本発明で用い
る成分(A)は好ましくは、PERと略称されるもの
で、柔軟化を目的とし、ポリプロピレンとプロピレン・
エチレンランダム共重合体のエラストマー成分を一つの
重合槽で、チタン化合物及び有機アルミニウム化合物な
どを用い、同時に重合し、エチレン分を増した、いわゆ
るリアクタータイプの共重合体が好ましい。このような
成分(A)としては特にトクヤマ社製のPERが好まし
い。
【0006】ホモポリプロピレンをマトリックス樹脂と
するエラストマーには可塑剤/軟化剤を大量に配合する
ことは困難であるが、本発明はこのような特定のプロピ
レン系樹脂を用いることにより、軟化剤および/または
可塑剤の分散性が改善され、大量に配合することができ
るので、得られた熱可塑性エラストマー組成物の成形加
工時の流動性を向上させることができ、簡易押出機等の
低圧加工機による加工を可能とする。
するエラストマーには可塑剤/軟化剤を大量に配合する
ことは困難であるが、本発明はこのような特定のプロピ
レン系樹脂を用いることにより、軟化剤および/または
可塑剤の分散性が改善され、大量に配合することができ
るので、得られた熱可塑性エラストマー組成物の成形加
工時の流動性を向上させることができ、簡易押出機等の
低圧加工機による加工を可能とする。
【0007】本発明の組成物に成分(B)として配合さ
れるゴム組成物は少なくとも一部が架橋されたものであ
る。成分(B)として利用されるゴム成分としては、ジ
エン系ゴムおよびその水素添加物、オレフィン系ゴム、
含ハロゲン系ゴム、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ
素ゴム、および熱可塑性エラストマーからなる群より選
択される1以上が好適に例示される。
れるゴム組成物は少なくとも一部が架橋されたものであ
る。成分(B)として利用されるゴム成分としては、ジ
エン系ゴムおよびその水素添加物、オレフィン系ゴム、
含ハロゲン系ゴム、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ
素ゴム、および熱可塑性エラストマーからなる群より選
択される1以上が好適に例示される。
【0008】具体的には、ジエン系ゴムおよびその水素
添加物としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム
(IR)、エポキシ化天然ゴム、スチレン・ブタジエン
ゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR 高シスBRお
よび低シスBR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム
(NBR)、水素化NBR、水素化SBR等が;オレフ
ィン系ゴムとしては、エチレン・プロピレン共重合ゴム
(EPM)、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
(EPDM)、マレイン酸変性エチレン・プロピレン共
重合ゴム(M−EPM)、ブチルゴム(IIR)、イソ
ブチレンと芳香族ビニルあるいはジエン系モノマーの共
重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー等が;
含ハロゲンゴムとしては、臭素化ブチルゴム(Br−I
IR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)、イソブチ
レン・パラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−
IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム
(CHR、CHC)、クロロスルホン化ポリエチレン
(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸
変性塩素化ポリエチレン(M−CM)等が;シリコンゴ
ムとしては、メチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリ
コンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム等が;含
イオウゴムとしては、ポリスルフィドゴム等が;フッ素
ゴムとしては、ビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ
素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プ
ロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホ
スファゼン系ゴム等が;熱可塑性エラストマーとして
は、スチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラス
トマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系
エラストマー、ポリアミド系エラストマー等が;それぞ
れ好適に例示される。
添加物としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム
(IR)、エポキシ化天然ゴム、スチレン・ブタジエン
ゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR 高シスBRお
よび低シスBR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム
(NBR)、水素化NBR、水素化SBR等が;オレフ
ィン系ゴムとしては、エチレン・プロピレン共重合ゴム
(EPM)、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
(EPDM)、マレイン酸変性エチレン・プロピレン共
重合ゴム(M−EPM)、ブチルゴム(IIR)、イソ
ブチレンと芳香族ビニルあるいはジエン系モノマーの共
重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー等が;
含ハロゲンゴムとしては、臭素化ブチルゴム(Br−I
IR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)、イソブチ
レン・パラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−
IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム
(CHR、CHC)、クロロスルホン化ポリエチレン
(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸
変性塩素化ポリエチレン(M−CM)等が;シリコンゴ
ムとしては、メチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリ
コンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム等が;含
イオウゴムとしては、ポリスルフィドゴム等が;フッ素
ゴムとしては、ビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ
素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プ
ロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホ
スファゼン系ゴム等が;熱可塑性エラストマーとして
は、スチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラス
トマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系
エラストマー、ポリアミド系エラストマー等が;それぞ
れ好適に例示される。
【0009】特に、EPM系ゴムやEPDM系ゴム(あ
るいはこれらを含むゴム組成物)等のオレフィン系ゴム
(組成物)が、後述する本発明の熱可塑性エラストマー
組成物の製造方法による混練加工時や、本発明の熱可塑
性エラストマー組成物を用いた押出成形や射出成形等の
成形加工時における良好な熱安定性等の理由で好適に利
用される。中でも特に、エチレンおよびプロピレン、あ
るいはさらに若干のジシクロペンタジエン、エチリデン
ノルボーネン、1,4−ヘキサジエン等の若干のジエン
成分を有する2元または3元共重合体であるEPMおよ
び/またはEPDM、さらにこれらEPMおよび/また
はEPDMを無水マレイン酸等で変性してなるマレイン
酸変性EPMおよび/またはEPDMは好適に利用可能
である。具体的には、三井石油化学社製の三井EPT4
021、または日本ゼオン社製のNipol1042A
L等の市販品を用いることができる。成分(B)を構成
するゴム成分(基本的に架橋剤は除いた成分)と成分
(A)を、2軸混練押出機等で溶融混練し、マトリック
スを形成する成分(A)中に未架橋の成分(B)を分散
させ、この状態(混練下)で引き続き架橋剤を添加し、
未架橋の成分(B)を混練中に、すなわち動的に架橋さ
せることにより、成分(B)である少なくとも1部が架
橋されたゴム組成物を形成することができる。
るいはこれらを含むゴム組成物)等のオレフィン系ゴム
(組成物)が、後述する本発明の熱可塑性エラストマー
組成物の製造方法による混練加工時や、本発明の熱可塑
性エラストマー組成物を用いた押出成形や射出成形等の
成形加工時における良好な熱安定性等の理由で好適に利
用される。中でも特に、エチレンおよびプロピレン、あ
るいはさらに若干のジシクロペンタジエン、エチリデン
ノルボーネン、1,4−ヘキサジエン等の若干のジエン
成分を有する2元または3元共重合体であるEPMおよ
び/またはEPDM、さらにこれらEPMおよび/また
はEPDMを無水マレイン酸等で変性してなるマレイン
酸変性EPMおよび/またはEPDMは好適に利用可能
である。具体的には、三井石油化学社製の三井EPT4
021、または日本ゼオン社製のNipol1042A
L等の市販品を用いることができる。成分(B)を構成
するゴム成分(基本的に架橋剤は除いた成分)と成分
(A)を、2軸混練押出機等で溶融混練し、マトリック
スを形成する成分(A)中に未架橋の成分(B)を分散
させ、この状態(混練下)で引き続き架橋剤を添加し、
未架橋の成分(B)を混練中に、すなわち動的に架橋さ
せることにより、成分(B)である少なくとも1部が架
橋されたゴム組成物を形成することができる。
【0010】成分(B)に用いる架橋剤の種類や動的な
架橋条件(温度、時間)等は、添加する成分(B)に応
じて適宜決定すればよく、特に限定はない。架橋剤とし
ては、一般的なゴム架橋剤を用いることができる。具体
的には、イオウ系架橋剤としては粉末イオウ、沈降性イ
オウ、高分散性イオウ、表面処理イオウ、不溶性イオ
ウ、ジモルフォリンジサルファイド、アルキルフェノー
ルジサルファイド等が例示され、例えば、0.5〜4p
hr(成分(B)中のポリマー100重量部あたりの重
量部)程度を用いればよい。また、有機過酸化物系の架
橋剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチル
ヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン
−2,5−ジ(パーオキシルベンゾエート)等が例示さ
れ、例えば、1〜15phr程度を用いればよい。さら
に、フェノール樹脂系の架橋剤としては、アルキルフェ
ノール樹脂の臭素化物や、塩化スズ、クロロプレン等の
ハロゲンドナーとアルキルフェノール樹脂とを含有する
混合架橋系等が例示され、例えば1〜20phr程度を
用いればよい。その他として、亜鉛華(5phr程
度)、酸化マグネシウム(4phr程度)、リサージ
(10〜20phr程度)、p−キノンジオキシム、p
−ジベンゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−p−
ベンゾキノン、ポリ−p−ジニトロソベンゼン(2〜1
0phr程度)、メチレンジアニリン(0.2〜10p
hr程度)が例示される。
架橋条件(温度、時間)等は、添加する成分(B)に応
じて適宜決定すればよく、特に限定はない。架橋剤とし
ては、一般的なゴム架橋剤を用いることができる。具体
的には、イオウ系架橋剤としては粉末イオウ、沈降性イ
オウ、高分散性イオウ、表面処理イオウ、不溶性イオ
ウ、ジモルフォリンジサルファイド、アルキルフェノー
ルジサルファイド等が例示され、例えば、0.5〜4p
hr(成分(B)中のポリマー100重量部あたりの重
量部)程度を用いればよい。また、有機過酸化物系の架
橋剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチル
ヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン
−2,5−ジ(パーオキシルベンゾエート)等が例示さ
れ、例えば、1〜15phr程度を用いればよい。さら
に、フェノール樹脂系の架橋剤としては、アルキルフェ
ノール樹脂の臭素化物や、塩化スズ、クロロプレン等の
ハロゲンドナーとアルキルフェノール樹脂とを含有する
混合架橋系等が例示され、例えば1〜20phr程度を
用いればよい。その他として、亜鉛華(5phr程
度)、酸化マグネシウム(4phr程度)、リサージ
(10〜20phr程度)、p−キノンジオキシム、p
−ジベンゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−p−
ベンゾキノン、ポリ−p−ジニトロソベンゼン(2〜1
0phr程度)、メチレンジアニリン(0.2〜10p
hr程度)が例示される。
【0011】また、必要に応じて、架橋促進剤を添加し
てもよい。架橋促進剤としては、アルデヒド・アンモニ
ア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド
系、チウラム系、ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般
的な架橋促進剤を、例えば0.5〜2phr程度用いれ
ばよい。
てもよい。架橋促進剤としては、アルデヒド・アンモニ
ア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド
系、チウラム系、ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般
的な架橋促進剤を、例えば0.5〜2phr程度用いれ
ばよい。
【0012】具体的には、アルデヒド・アンモニア系架
橋促進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;グ
アニジン系架橋促進剤としては、ジフェニルグアニジン
等が;チアゾール系架橋促進剤としては、ジベンゾチア
ジルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾチ
アゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩2
−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール等が;
スルフェンアミド系架橋促進剤としては、シクロヘキシ
ルベンゾチアゾリルスルフェンアマイド(CBS)、N
−オキシジエチレンベンゾチアゾリル−2−スルフェン
アマイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)ベンゾ
チアゾール等が;チウラム系架橋促進剤としては、テト
ラメチルチウラムジサルファイド(TMTD)、テトラ
エチルチウラムジサルファイド、テトラメチルチウラム
モノサルファイド(TMTM)、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラサルファイド等が;ジチオ酸塩系架橋促進剤
としては、Zn−ジメチルジチオカーバメート、Zn−
ジエチルジチオカーバメート、Zn−ジ−n−ブチルジ
チオカーバメート、Zn−エチルフェニルジチオカーバ
メート、Te−ジエチルジチオカーバメート、Cu−ジ
メチルジチオカーバメート、Fe−ジメチルジチオカー
バメート、ピペコリンピペコリルジチオカーバメート等
が;チオウレア系架橋促進剤としては、エチレンチオウ
レア、ジエチルチオウレア等が;それぞれ開示される。
橋促進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;グ
アニジン系架橋促進剤としては、ジフェニルグアニジン
等が;チアゾール系架橋促進剤としては、ジベンゾチア
ジルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾチ
アゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩2
−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール等が;
スルフェンアミド系架橋促進剤としては、シクロヘキシ
ルベンゾチアゾリルスルフェンアマイド(CBS)、N
−オキシジエチレンベンゾチアゾリル−2−スルフェン
アマイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)ベンゾ
チアゾール等が;チウラム系架橋促進剤としては、テト
ラメチルチウラムジサルファイド(TMTD)、テトラ
エチルチウラムジサルファイド、テトラメチルチウラム
モノサルファイド(TMTM)、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラサルファイド等が;ジチオ酸塩系架橋促進剤
としては、Zn−ジメチルジチオカーバメート、Zn−
ジエチルジチオカーバメート、Zn−ジ−n−ブチルジ
チオカーバメート、Zn−エチルフェニルジチオカーバ
メート、Te−ジエチルジチオカーバメート、Cu−ジ
メチルジチオカーバメート、Fe−ジメチルジチオカー
バメート、ピペコリンピペコリルジチオカーバメート等
が;チオウレア系架橋促進剤としては、エチレンチオウ
レア、ジエチルチオウレア等が;それぞれ開示される。
【0013】また、架橋促進助剤としては、一般的なゴ
ム用助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華
(5phr程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこ
れらのZn塩(2〜4phr程度)等を用いればよい。
ム用助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華
(5phr程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこ
れらのZn塩(2〜4phr程度)等を用いればよい。
【0014】成分(B)には、これ以外にも、老化防止
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色
剤、カーボンブラックやシリカ等の補強剤が必要に応じ
て含まれていてもよい。
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色
剤、カーボンブラックやシリカ等の補強剤が必要に応じ
て含まれていてもよい。
【0015】本発明の製造方法で得られるエラストマー
組成物は、成分(A)をマトリックスとし、成分(B)
が分散相(ドメイン)として分散し、かつ、成分(B)
の少なくとも一部が架橋された構成を有するが、該エラ
ストマー組成物は、成分(A)のポリマー分と成分
(B)のポリマー分の重量和100重量%に対して、成
分(A)のポリマー分が40〜80重量%、成分(B)
のポリマー分が20〜60重量%であり、さらに、成分
(A)のポリマー分が50〜70重量%、成分(B)の
ポリマー分が30〜50重量%であるのが好ましい。成
分(B)のポリマー分が20重量%未満であると得られ
たエラストマー組成物の柔軟性が不十分で、60重量%
超であると流動性に劣るからである。
組成物は、成分(A)をマトリックスとし、成分(B)
が分散相(ドメイン)として分散し、かつ、成分(B)
の少なくとも一部が架橋された構成を有するが、該エラ
ストマー組成物は、成分(A)のポリマー分と成分
(B)のポリマー分の重量和100重量%に対して、成
分(A)のポリマー分が40〜80重量%、成分(B)
のポリマー分が20〜60重量%であり、さらに、成分
(A)のポリマー分が50〜70重量%、成分(B)の
ポリマー分が30〜50重量%であるのが好ましい。成
分(B)のポリマー分が20重量%未満であると得られ
たエラストマー組成物の柔軟性が不十分で、60重量%
超であると流動性に劣るからである。
【0016】成分(C)は、通常プロセス油もしくはエ
クステンダー油と呼ばれる石油系軟化剤、可塑剤であ
る。石油系軟化剤は、使用するポリマーの加工時の粘度
低減、架橋後又は、加工後製品の硬度低減もしくは、高
温、低温特性などの物理特性の制御に使用される。ま
た、石油系軟化剤は、重質油の精製によって得られ、含
有する成分の違いにより、アルキルアロマチック系油、
アルキルナフテニック系油、パラフィン系油に大別さ
れ、使用するポリマーとの相溶性の関係で適宜成分
(A)及び成分(B)の種類によりこれら又はこれらの
混合物で適するものを使用すればよい。また、成分
(C)の一態様として、一般に、ゴム及び熱可塑性樹脂
に使用されている可塑剤として高沸点のエステル類又は
化学構造が使用するマトリックスポリマーと類似する液
状化合物が好適に使用され得る。これらの可塑剤は、ジ
オクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート
(DBP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジ
イソノニルフタレート(DINP)、ジトリデシルフタ
レート(DTDP)等のいわゆるフタール酸エステル系
可塑剤が、またエポキシ化大豆油、エポキシ化脂肪酸エ
ステル等のエポキシ系の可塑剤が、また、塩素化脂肪酸
エステル、塩素化パラフィン等の塩素化系可塑剤が、ま
た、トリクレジルフォスフェート(TCP)、トリーβ
ークロロエチルホスフェート(TCEP)等のリン酸系
可塑剤、ジオクチルアジペート(DOA)、ジデシルア
ジペート(DDA)等のアジピン酸系可塑剤、ジブチル
セバケート(DBS)等のセバチン酸系可塑剤、ジオク
チルアゼレート(DOZ)等のアゼライン酸系可塑剤、
トリエチル・シトレート(TEC)等のクエン酸系可塑
剤、ポリプロピレン・アジペート(PPA)等のポリエ
ステル系可塑剤が各々または、ブレンドされた状態で、
好適に使用できる。耐熱性を有する可塑剤、軟化剤であ
れば特に限定されないが、好ましくはJIS K622
0に示す、加熱減量が100℃×3時間で1%以下の低
揮発性可塑剤、軟化剤が良好な熱時特性を示すものとし
て好ましい。かかる特性を示す、軟化剤、可塑剤として
は、上記軟化剤、可塑剤の組成で、前記加熱減量の範囲
を満足するものであればいずれでも良いが、特に好まし
くは、高沸点アロマ系軟化剤(可塑剤)、パラフィン系
軟化剤、ナフテン系軟化剤および、DIDP、DTDP
等のフタル酸系可塑剤、エポキシ化大豆油等のエポキシ
系可塑剤及びTCEP等のリン酸系可塑剤が好適に使用
し得る。
クステンダー油と呼ばれる石油系軟化剤、可塑剤であ
る。石油系軟化剤は、使用するポリマーの加工時の粘度
低減、架橋後又は、加工後製品の硬度低減もしくは、高
温、低温特性などの物理特性の制御に使用される。ま
た、石油系軟化剤は、重質油の精製によって得られ、含
有する成分の違いにより、アルキルアロマチック系油、
アルキルナフテニック系油、パラフィン系油に大別さ
れ、使用するポリマーとの相溶性の関係で適宜成分
(A)及び成分(B)の種類によりこれら又はこれらの
混合物で適するものを使用すればよい。また、成分
(C)の一態様として、一般に、ゴム及び熱可塑性樹脂
に使用されている可塑剤として高沸点のエステル類又は
化学構造が使用するマトリックスポリマーと類似する液
状化合物が好適に使用され得る。これらの可塑剤は、ジ
オクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート
(DBP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジ
イソノニルフタレート(DINP)、ジトリデシルフタ
レート(DTDP)等のいわゆるフタール酸エステル系
可塑剤が、またエポキシ化大豆油、エポキシ化脂肪酸エ
ステル等のエポキシ系の可塑剤が、また、塩素化脂肪酸
エステル、塩素化パラフィン等の塩素化系可塑剤が、ま
た、トリクレジルフォスフェート(TCP)、トリーβ
ークロロエチルホスフェート(TCEP)等のリン酸系
可塑剤、ジオクチルアジペート(DOA)、ジデシルア
ジペート(DDA)等のアジピン酸系可塑剤、ジブチル
セバケート(DBS)等のセバチン酸系可塑剤、ジオク
チルアゼレート(DOZ)等のアゼライン酸系可塑剤、
トリエチル・シトレート(TEC)等のクエン酸系可塑
剤、ポリプロピレン・アジペート(PPA)等のポリエ
ステル系可塑剤が各々または、ブレンドされた状態で、
好適に使用できる。耐熱性を有する可塑剤、軟化剤であ
れば特に限定されないが、好ましくはJIS K622
0に示す、加熱減量が100℃×3時間で1%以下の低
揮発性可塑剤、軟化剤が良好な熱時特性を示すものとし
て好ましい。かかる特性を示す、軟化剤、可塑剤として
は、上記軟化剤、可塑剤の組成で、前記加熱減量の範囲
を満足するものであればいずれでも良いが、特に好まし
くは、高沸点アロマ系軟化剤(可塑剤)、パラフィン系
軟化剤、ナフテン系軟化剤および、DIDP、DTDP
等のフタル酸系可塑剤、エポキシ化大豆油等のエポキシ
系可塑剤及びTCEP等のリン酸系可塑剤が好適に使用
し得る。
【0017】本発明の組成物において、成分(C)の配
合量は成分(A)のポリマー分と成分(B)のポリマー
分の和100重量%に対して10〜90重量%であり、
好ましくは30〜60重量%である。成分(C)の配合
量が10重量%未満であると十分な柔軟性が得られず、
90重量%より多いと成分(A)、(B)との均一な混
合が困難になる。
合量は成分(A)のポリマー分と成分(B)のポリマー
分の和100重量%に対して10〜90重量%であり、
好ましくは30〜60重量%である。成分(C)の配合
量が10重量%未満であると十分な柔軟性が得られず、
90重量%より多いと成分(A)、(B)との均一な混
合が困難になる。
【0018】さらに本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、本発明の特性を損なわない範囲で、他のポリマ
ーを混合することができる。他のポリマーを混合するこ
とによって、相溶性の改善、成形加工性の改良、耐熱性
の向上、コストダウンなどを図ることが出来る。これら
の他のポリマーとしては、ポリエチレン(PE)、ポリ
プロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、
SBS、ポリカーボネート(PC)等が挙げられる。
物には、本発明の特性を損なわない範囲で、他のポリマ
ーを混合することができる。他のポリマーを混合するこ
とによって、相溶性の改善、成形加工性の改良、耐熱性
の向上、コストダウンなどを図ることが出来る。これら
の他のポリマーとしては、ポリエチレン(PE)、ポリ
プロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、
SBS、ポリカーボネート(PC)等が挙げられる。
【0019】さらに、本発明により得られる熱可塑性エ
ラストマー組成物を発泡体として使用する場合は、化学
発泡剤、低沸点炭化水素、クロロフルオロカーボン、ま
たは水等を発泡剤として加えても良い。本発明の熱可塑
性エラストマー組成物は良好な流動性を有するため、均
一な発泡に優れる。
ラストマー組成物を発泡体として使用する場合は、化学
発泡剤、低沸点炭化水素、クロロフルオロカーボン、ま
たは水等を発泡剤として加えても良い。本発明の熱可塑
性エラストマー組成物は良好な流動性を有するため、均
一な発泡に優れる。
【0020】本発明により得られる熱可塑性エラストマ
ー組成物は、これ以外にも、加硫促進剤、老化防止剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色剤、カ
ーボンブラックやシリカ等の補強剤及び加工助剤を必要
に応じて添加・混練してもよい。
ー組成物は、これ以外にも、加硫促進剤、老化防止剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色剤、カ
ーボンブラックやシリカ等の補強剤及び加工助剤を必要
に応じて添加・混練してもよい。
【0021】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製
造方法は少なくとも2つの工程において成分(C)を投
入し、成分(B)を動的加硫することを特徴とする。成
分(C)を分割して投入する態様には以下の4とおりの
方法が挙げられる;あらかじめ成分(B)に添加し、
さらに成分(A)と成分(B)の混練時に添加する、
あらかじめ成分(A)と成分(B)に別々に添加する、
あらかじめ成分(A)に添加し、さらに成分(A)と
成分(B)の混練時に添加する、あらかじめ成分
(A)と成分(B)に別々に添加し、さらに成分(A)
と成分(B)の混練時に添加する。通常軟化剤または可
塑剤を熱可塑性エラストマー組成物に配合する場合、マ
トリックス樹脂とゴムドメインの混練の際に投入する。
本発明では得られる熱可塑性エラストマー組成物の流動
性を改善するために、可塑剤または軟化剤を大量に添加
するが、一回の添加で大量の軟化剤または可塑剤を添加
することは困難であり、一回の添加で大量の軟化剤また
は可塑剤を添加すると均一に混合することができない。
各工程における成分(C)の添加量は、特に限定されな
いが、少なくとも1回あたり(1工程あたり)の添加量
が総添加量の80%以下であるのが好ましい。本発明で
は数工程に分けて軟化剤または可塑剤を分割することに
より軟化剤/可塑剤の大量投入を可能にした。また、本
発明では特定のプロピレン系ブロック共重合体樹脂をマ
トリックス樹脂として使用することにより、通常用いら
れるプロピレン系マトリックスポリマー等では困難な、
マトリックス樹脂への事前の軟化剤/可塑剤の添加を可
能とした。動的に加硫する方法としては公知の熱可塑性
樹脂組成物の製造方法が利用可能であるが、バッチ式の
製造方法を用いてもよく、あるいは、連続的に熱可塑性
樹脂を供給・溶融し、混練しつつ移送しながら順次ゴム
組成物や加硫剤等を添加・混練してエラストマー組成物
を製造する、2軸混練押出機等を使用した連続的な製造
方法を利用してもよい。以下に本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物の好ましい製造方法の一例を示す。
造方法は少なくとも2つの工程において成分(C)を投
入し、成分(B)を動的加硫することを特徴とする。成
分(C)を分割して投入する態様には以下の4とおりの
方法が挙げられる;あらかじめ成分(B)に添加し、
さらに成分(A)と成分(B)の混練時に添加する、
あらかじめ成分(A)と成分(B)に別々に添加する、
あらかじめ成分(A)に添加し、さらに成分(A)と
成分(B)の混練時に添加する、あらかじめ成分
(A)と成分(B)に別々に添加し、さらに成分(A)
と成分(B)の混練時に添加する。通常軟化剤または可
塑剤を熱可塑性エラストマー組成物に配合する場合、マ
トリックス樹脂とゴムドメインの混練の際に投入する。
本発明では得られる熱可塑性エラストマー組成物の流動
性を改善するために、可塑剤または軟化剤を大量に添加
するが、一回の添加で大量の軟化剤または可塑剤を添加
することは困難であり、一回の添加で大量の軟化剤また
は可塑剤を添加すると均一に混合することができない。
各工程における成分(C)の添加量は、特に限定されな
いが、少なくとも1回あたり(1工程あたり)の添加量
が総添加量の80%以下であるのが好ましい。本発明で
は数工程に分けて軟化剤または可塑剤を分割することに
より軟化剤/可塑剤の大量投入を可能にした。また、本
発明では特定のプロピレン系ブロック共重合体樹脂をマ
トリックス樹脂として使用することにより、通常用いら
れるプロピレン系マトリックスポリマー等では困難な、
マトリックス樹脂への事前の軟化剤/可塑剤の添加を可
能とした。動的に加硫する方法としては公知の熱可塑性
樹脂組成物の製造方法が利用可能であるが、バッチ式の
製造方法を用いてもよく、あるいは、連続的に熱可塑性
樹脂を供給・溶融し、混練しつつ移送しながら順次ゴム
組成物や加硫剤等を添加・混練してエラストマー組成物
を製造する、2軸混練押出機等を使用した連続的な製造
方法を利用してもよい。以下に本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物の好ましい製造方法の一例を示す。
【0022】この熱可塑性エラストマー組成物の製造に
おいて、成分(A)、および(B)の混練に使用する機
械には特に限定はないが、スクリュー押出機、ニーダ、
バンバリミキサー、2軸混練押出機等が例示される。な
かでも成分(A)と成分(B)の混練および成分(B)
の動的加硫を考慮すると、2軸混練押出機を使用するの
が好ましい。さらに、2種類以上の混練機を使用し、順
次混練してもよい。また、混練温度は成分(A)が溶融
する温度以上であればよいが120〜260℃が好まし
い。混練時の剪断速度は2500〜7500sec-1で
あるのが好ましい。混練全体の時間は30秒から10分
で、加硫系を添加した後の加硫時間は15秒から5分程
度とするのが好ましい。
おいて、成分(A)、および(B)の混練に使用する機
械には特に限定はないが、スクリュー押出機、ニーダ、
バンバリミキサー、2軸混練押出機等が例示される。な
かでも成分(A)と成分(B)の混練および成分(B)
の動的加硫を考慮すると、2軸混練押出機を使用するの
が好ましい。さらに、2種類以上の混練機を使用し、順
次混練してもよい。また、混練温度は成分(A)が溶融
する温度以上であればよいが120〜260℃が好まし
い。混練時の剪断速度は2500〜7500sec-1で
あるのが好ましい。混練全体の時間は30秒から10分
で、加硫系を添加した後の加硫時間は15秒から5分程
度とするのが好ましい。
【0023】以下、通常行われる2軸混練機による混練
に基づいて、製造方法の一例をより具体的に例示する。
まず、2軸混練機の第1の投入口より、ペレット状に成
形した成分(A)を投入し、2軸スクリューによって混
合して溶融・加熱する。
に基づいて、製造方法の一例をより具体的に例示する。
まず、2軸混練機の第1の投入口より、ペレット状に成
形した成分(A)を投入し、2軸スクリューによって混
合して溶融・加熱する。
【0024】一方、成分(B)はバンバリミキサー等の
ゴム用混練機を用い、ゴム成分に必要に応じて補強剤、
老化防止剤、加工助剤等を添加して混練した後、加硫系
を含まない、いわゆるマスターバッチとして、ゴム用ロ
ール等で厚さ2〜2.5mmのシート状に成形し、さら
に、このシートをゴム用ペレタイザーでペレット化して
調製しておく。前述のように、成分(A)を2軸混練機
で溶融・加熱した後、このようにあらかじめペレット化
した成分(B)を2軸混練機の第2の投入口より投入
し、成分(A)中に成分(B)を分散させる。なお、成
分(B)の添加時には、ステアリン酸、ステアリン酸亜
鉛、ワックスのような加工助剤を併用してもよい。この
場合には、成分(B)とステアリン酸等とをバンバリミ
キサー等によって混合した後、前述のようにペレット状
にして2軸混練機成分に投入すればよい。
ゴム用混練機を用い、ゴム成分に必要に応じて補強剤、
老化防止剤、加工助剤等を添加して混練した後、加硫系
を含まない、いわゆるマスターバッチとして、ゴム用ロ
ール等で厚さ2〜2.5mmのシート状に成形し、さら
に、このシートをゴム用ペレタイザーでペレット化して
調製しておく。前述のように、成分(A)を2軸混練機
で溶融・加熱した後、このようにあらかじめペレット化
した成分(B)を2軸混練機の第2の投入口より投入
し、成分(A)中に成分(B)を分散させる。なお、成
分(B)の添加時には、ステアリン酸、ステアリン酸亜
鉛、ワックスのような加工助剤を併用してもよい。この
場合には、成分(B)とステアリン酸等とをバンバリミ
キサー等によって混合した後、前述のようにペレット状
にして2軸混練機成分に投入すればよい。
【0025】この後、2軸混練機の第3の投入口より加
硫剤あるいはさらに加硫助剤を投入し、混練下に、成分
(A)と成分(B)を加硫(動的に加硫)させる。加硫
をこのようにして行うことにより、成分(B)を成分
(A)に十分に分散した状態で、しかも成分(B)が十
分に微細な状態のまま加硫を行い、連続相(マトリック
ス)をなす成分(A)中に、分散相(ドメイン)として
少なくとも一部が加硫された成分(B)が安定に分散し
てなる本発明の熱可塑性エラストマー組成物を好適に製
造することができ、得られた熱可塑性エラストマー組成
物(成形品)の溶融流動性、ゴム弾性等の点で好ましい
結果を得ることができる。
硫剤あるいはさらに加硫助剤を投入し、混練下に、成分
(A)と成分(B)を加硫(動的に加硫)させる。加硫
をこのようにして行うことにより、成分(B)を成分
(A)に十分に分散した状態で、しかも成分(B)が十
分に微細な状態のまま加硫を行い、連続相(マトリック
ス)をなす成分(A)中に、分散相(ドメイン)として
少なくとも一部が加硫された成分(B)が安定に分散し
てなる本発明の熱可塑性エラストマー組成物を好適に製
造することができ、得られた熱可塑性エラストマー組成
物(成形品)の溶融流動性、ゴム弾性等の点で好ましい
結果を得ることができる。
【0026】本発明の製造方法において、成分(C)を
分割して投入する態様には、上述のとおり、以下の4と
おりの方法が挙げられる;あらかじめ成分(B)に添
加し、さらに成分(A)と成分(B)の混練時に添加す
る、あらかじめ成分(A)と成分(B)に別々に添加
する、あらかじめ成分(A)に添加し、さらに成分
(A)と成分(B)の混練時に添加する、あらかじめ
成分(A)と成分(B)に別々に添加し、さらに成分
(A)と成分(B)の混練時に添加する。あらかじめ成
分(A)に軟化剤/可塑剤(成分(C))を添加する場
合は、例えば2軸混練機で成分(A)を溶融し、成分
(C)を添加し混練した後、ストランド状に押し出し、
樹脂用ペレタイザーでペレット化しておく。または、ペ
レットすることなしに、成分(C)を添加した後、成分
(A)が溶融したままの状態で、さらに成分(B)を投
入してもよい。また、あらかじめ成分(B)に軟化剤/
可塑剤(成分(C))を添加する場合は、例えばバンバ
リミキサー等のゴム用混練機を用い、他の配合剤と併せ
て成分(C)を添加して混練した後、加硫系を含まな
い、いわゆるマスターバッチとして、ゴム用ロール等で
シート状に成形し、さらに、このシートをゴム用ペレタ
イザーでペレット化して調製しておく。成分(A)と
(B)の混練時に成分(C)を配合する場合は、2軸混
練機等で成分(A)中に成分(B)を分散させると同時
に又はその後、加硫剤投入前に、または加硫剤投入時、
またはその後、成分(C)を添加し、均一に分散するま
で混練する。
分割して投入する態様には、上述のとおり、以下の4と
おりの方法が挙げられる;あらかじめ成分(B)に添
加し、さらに成分(A)と成分(B)の混練時に添加す
る、あらかじめ成分(A)と成分(B)に別々に添加
する、あらかじめ成分(A)に添加し、さらに成分
(A)と成分(B)の混練時に添加する、あらかじめ
成分(A)と成分(B)に別々に添加し、さらに成分
(A)と成分(B)の混練時に添加する。あらかじめ成
分(A)に軟化剤/可塑剤(成分(C))を添加する場
合は、例えば2軸混練機で成分(A)を溶融し、成分
(C)を添加し混練した後、ストランド状に押し出し、
樹脂用ペレタイザーでペレット化しておく。または、ペ
レットすることなしに、成分(C)を添加した後、成分
(A)が溶融したままの状態で、さらに成分(B)を投
入してもよい。また、あらかじめ成分(B)に軟化剤/
可塑剤(成分(C))を添加する場合は、例えばバンバ
リミキサー等のゴム用混練機を用い、他の配合剤と併せ
て成分(C)を添加して混練した後、加硫系を含まな
い、いわゆるマスターバッチとして、ゴム用ロール等で
シート状に成形し、さらに、このシートをゴム用ペレタ
イザーでペレット化して調製しておく。成分(A)と
(B)の混練時に成分(C)を配合する場合は、2軸混
練機等で成分(A)中に成分(B)を分散させると同時
に又はその後、加硫剤投入前に、または加硫剤投入時、
またはその後、成分(C)を添加し、均一に分散するま
で混練する。
【0027】本発明により得られる熱可塑性エラストマ
ー組成物は、2軸混練押出機でストランド状に押し出
し、樹脂用ペレタイザーでペレット化する。本発明によ
り得られる熱可塑性エラストマー組成物は流動性に優れ
るため、このペレットを溶融押出機構を有する押出機ま
たは簡易型押出機などの簡易な装置を使用して成形する
ことが可能である。
ー組成物は、2軸混練押出機でストランド状に押し出
し、樹脂用ペレタイザーでペレット化する。本発明によ
り得られる熱可塑性エラストマー組成物は流動性に優れ
るため、このペレットを溶融押出機構を有する押出機ま
たは簡易型押出機などの簡易な装置を使用して成形する
ことが可能である。
【0028】このように得られた熱可塑性エラストマー
組成物のなかでも、硬度がJIS−Aで40〜70で、
230℃で2.16kgfの荷重下のMI値が3〜11
0(g/10分)のものが好ましい。この範囲の物性を
有するものが流動性、加工性のバランスが好ましいから
である。特に好ましくは、硬度がJIS−Aで45〜6
0、230℃で2.16kgfの荷重下のMI値が30
〜90(g/10分)である熱可塑性エラストマー組成
物が好ましい。
組成物のなかでも、硬度がJIS−Aで40〜70で、
230℃で2.16kgfの荷重下のMI値が3〜11
0(g/10分)のものが好ましい。この範囲の物性を
有するものが流動性、加工性のバランスが好ましいから
である。特に好ましくは、硬度がJIS−Aで45〜6
0、230℃で2.16kgfの荷重下のMI値が30
〜90(g/10分)である熱可塑性エラストマー組成
物が好ましい。
【0029】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は樹
脂マトリックスとして特定のプロピレン系ブロック共重
合樹脂を用いることにより、可塑剤または軟化剤の配合
可能量を増加することができ、流動性が増し、その結果
良好な成形加工性を有することができる。このため、本
発明の熱可塑性エラストマー組成物を用いてパッキング
材を提供することができる。ここで本発明のパッキング
材の用途の例としてはランプ(例えば自動車用)、家電
製品、タンク(例えば自動車のオイルパン)、複層ガラ
スのシール部等が挙げられる。
脂マトリックスとして特定のプロピレン系ブロック共重
合樹脂を用いることにより、可塑剤または軟化剤の配合
可能量を増加することができ、流動性が増し、その結果
良好な成形加工性を有することができる。このため、本
発明の熱可塑性エラストマー組成物を用いてパッキング
材を提供することができる。ここで本発明のパッキング
材の用途の例としてはランプ(例えば自動車用)、家電
製品、タンク(例えば自動車のオイルパン)、複層ガラ
スのシール部等が挙げられる。
【0030】本発明のパッキング材について、ランプ構
造体を例に挙げて説明する。図1に、ランプ構造体の一
例の概略断面図が示される。図1に示される本発明のパ
ッキング材を用いたランプ構造体1は、基本的に、ラン
プの光源2と、ハウジング(リフレクタ)3と、レンズ
4と、成形パッキング6とが、ランプ構造体1の取付対
象部材、例えば自動車のボディ9等と一体的に組み立て
られて構成される。
造体を例に挙げて説明する。図1に、ランプ構造体の一
例の概略断面図が示される。図1に示される本発明のパ
ッキング材を用いたランプ構造体1は、基本的に、ラン
プの光源2と、ハウジング(リフレクタ)3と、レンズ
4と、成形パッキング6とが、ランプ構造体1の取付対
象部材、例えば自動車のボディ9等と一体的に組み立て
られて構成される。
【0031】図示例においては、ハウジング3は平面部
が開放する中空半球状の形状(すなわち略スリバチ状の
内面形状)を有し、その底部分に光源2が公知の手段で
保持される。ハウジング3の内表面は反射鏡となってお
り、光源2の光を開放口側(前方)に反射する。ハウジ
ング3の開放口周辺には外方向に突出するフランジ部7
が形成され、このフランジ部7の前方側面には全周に渡
って溝部8が形成される。
が開放する中空半球状の形状(すなわち略スリバチ状の
内面形状)を有し、その底部分に光源2が公知の手段で
保持される。ハウジング3の内表面は反射鏡となってお
り、光源2の光を開放口側(前方)に反射する。ハウジ
ング3の開放口周辺には外方向に突出するフランジ部7
が形成され、このフランジ部7の前方側面には全周に渡
って溝部8が形成される。
【0032】一方、レンズ4は、光源2およびハウジン
グ3からの光を集光すると共に、ハウジング3の開放面
を閉塞するもので、図示例においては、フランジ部7と
ほぼ同径の開放端を有する蓋状の形状を有し、開放側の
周端面には全周に渡って凸部5が形成される。つまり、
図示例のランプ構造体においては、この溝部8にホット
メルト系接着剤等を充填して、レンズ4の凸部5をここ
に挿入することにより、レンズ4がハウジング3に固定
される。
グ3からの光を集光すると共に、ハウジング3の開放面
を閉塞するもので、図示例においては、フランジ部7と
ほぼ同径の開放端を有する蓋状の形状を有し、開放側の
周端面には全周に渡って凸部5が形成される。つまり、
図示例のランプ構造体においては、この溝部8にホット
メルト系接着剤等を充填して、レンズ4の凸部5をここ
に挿入することにより、レンズ4がハウジング3に固定
される。
【0033】フランジ部7の後方側面には、パッキング
材6が当接して配置され、必要に応じて粘着あるいは接
着されている。このランプ構造体1は、このパッキング
材6を自動車等のボディ9等の取付対象部材の接合部分
に当接・密着して、図示しないビスやボルトとナット等
によって固定されることにより、ボディ9の所定位置に
固定される。すなわち、パッキング材6は、自動車のボ
ディ9等の取付対象部材の所定位置に当接・密着してボ
ディ9とランプ構造体1との間を密に保持すると共に、
ビスやボルトとナット等によってランプ構造体1をボデ
ィ9に固定した際の力や、ランプ構造体使用中の温度変
化や自動車走行時の振動等により発生する力等を吸収
し、ハウジング3やボディ9の歪や損傷を防止するため
の接合部材である。
材6が当接して配置され、必要に応じて粘着あるいは接
着されている。このランプ構造体1は、このパッキング
材6を自動車等のボディ9等の取付対象部材の接合部分
に当接・密着して、図示しないビスやボルトとナット等
によって固定されることにより、ボディ9の所定位置に
固定される。すなわち、パッキング材6は、自動車のボ
ディ9等の取付対象部材の所定位置に当接・密着してボ
ディ9とランプ構造体1との間を密に保持すると共に、
ビスやボルトとナット等によってランプ構造体1をボデ
ィ9に固定した際の力や、ランプ構造体使用中の温度変
化や自動車走行時の振動等により発生する力等を吸収
し、ハウジング3やボディ9の歪や損傷を防止するため
の接合部材である。
【0034】パッキング材6は、このランプ構造体1の
特徴的な部材であって、本発明の熱可塑性エラストマー
組成物を簡易押出機等を用いて成形加工することにより
得ることができ、加工に高価な設備を要さない。しか
し、射出成形等、従来使用されてきたホットメルト材料
の成形に通常使用される方法でも成形加工が可能である
ことはいうまでもない。また、本発明の製造方法により
得られる熱可塑性エラストマー組成物をあらかじめ成形
加工せず溶融した状態で、ポリプロピレン基材などに直
接塗布することにより、パッキング材としてもよく、こ
のときポリプロピレン基材等にはあらかじめプライマー
が塗布されていても、いなくてもいずれであってもよ
い。本発明の熱可塑性エラストマー組成物が良好な流動
性を有するため、このような方法も可能となる。また、
本発明のエラストマー組成物に発泡剤を添加した組成物
を発泡させた発泡体もパッキング材6として用いること
ができる。
特徴的な部材であって、本発明の熱可塑性エラストマー
組成物を簡易押出機等を用いて成形加工することにより
得ることができ、加工に高価な設備を要さない。しか
し、射出成形等、従来使用されてきたホットメルト材料
の成形に通常使用される方法でも成形加工が可能である
ことはいうまでもない。また、本発明の製造方法により
得られる熱可塑性エラストマー組成物をあらかじめ成形
加工せず溶融した状態で、ポリプロピレン基材などに直
接塗布することにより、パッキング材としてもよく、こ
のときポリプロピレン基材等にはあらかじめプライマー
が塗布されていても、いなくてもいずれであってもよ
い。本発明の熱可塑性エラストマー組成物が良好な流動
性を有するため、このような方法も可能となる。また、
本発明のエラストマー組成物に発泡剤を添加した組成物
を発泡させた発泡体もパッキング材6として用いること
ができる。
【0035】本発明のエラストマー組成物は流動性が非
常に高く、現状の大型射出成形機以外に、低圧加工機、
例えば簡易単軸押出成形機での加工が可能となり、パッ
キング材等の加工コストが大幅に低減できる。
常に高く、現状の大型射出成形機以外に、低圧加工機、
例えば簡易単軸押出成形機での加工が可能となり、パッ
キング材等の加工コストが大幅に低減できる。
【0036】以上、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物、その製造方法、およびパッキング材について詳細に
説明したが、本発明は上記構成に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において各種の改良および変更を
行ってもよいのはもちろんである。
物、その製造方法、およびパッキング材について詳細に
説明したが、本発明は上記構成に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において各種の改良および変更を
行ってもよいのはもちろんである。
【0037】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の製造方法、熱
可塑性エラストマー組成物およびパッキング材について
さらに詳細に説明する。 (実施例1〜8、および比較例1〜5)表1に示した添
加方法で可塑剤または軟化剤を添加し、表2に記載の各
種熱可塑性エラストマー組成物を調整し、該熱可塑性エ
ラストマー組成物の初期物性および該熱可塑性エラスト
マー組成物からなるパッキング材の評価を行い表3に記
載した。
可塑性エラストマー組成物およびパッキング材について
さらに詳細に説明する。 (実施例1〜8、および比較例1〜5)表1に示した添
加方法で可塑剤または軟化剤を添加し、表2に記載の各
種熱可塑性エラストマー組成物を調整し、該熱可塑性エ
ラストマー組成物の初期物性および該熱可塑性エラスト
マー組成物からなるパッキング材の評価を行い表3に記
載した。
【0038】熱可塑性エラストマー組成物の製造 まず、成分(B)を構成する各配合剤のうち、必要に応
じて成分(C)を含む架橋剤以外の成分を、密閉式のゴ
ム用バンバリミキサーに投入して混練し、次いで、ゴム
用ロールを用いて厚さ2.5mmのゴムシート状に成形し
て、マスターバッチを作製した。このマスターバッチの
シートをゴム用ペレタイザーでペレット化し、成分
(B)のペレットを作製した。また必要な場合は成分
(A)にも成分(C)を配合し、ペレットを成形してお
く。次に、成分(A)を、2軸混練押出機の第1の投入
口に投入して、成分(A)を200℃で溶解して、20
0rpmで剪断、混練し、次に成分(B)のペレットを
第2の投入口から投入した。その時又はその後、必要な
場合は、第3の投入口から成分(C)を投入し、成分
(A)、(B)に混合した。さらに、第4の投入口から
加硫系を添加して、混練することによって、成分(A)
中にドメインとして分散される成分(B)を動的に加硫
した。得られた各熱可塑性エラストマー組成物は、2軸
混練押出機により、吐出速度20kg/hでストランド
状に押し出し、樹脂用ペレタイザーでペレット化した。
各熱可塑性エラストマー組成物において軟化剤または可
塑剤(成分(C))は表1に記載の工程で添加した。
じて成分(C)を含む架橋剤以外の成分を、密閉式のゴ
ム用バンバリミキサーに投入して混練し、次いで、ゴム
用ロールを用いて厚さ2.5mmのゴムシート状に成形し
て、マスターバッチを作製した。このマスターバッチの
シートをゴム用ペレタイザーでペレット化し、成分
(B)のペレットを作製した。また必要な場合は成分
(A)にも成分(C)を配合し、ペレットを成形してお
く。次に、成分(A)を、2軸混練押出機の第1の投入
口に投入して、成分(A)を200℃で溶解して、20
0rpmで剪断、混練し、次に成分(B)のペレットを
第2の投入口から投入した。その時又はその後、必要な
場合は、第3の投入口から成分(C)を投入し、成分
(A)、(B)に混合した。さらに、第4の投入口から
加硫系を添加して、混練することによって、成分(A)
中にドメインとして分散される成分(B)を動的に加硫
した。得られた各熱可塑性エラストマー組成物は、2軸
混練押出機により、吐出速度20kg/hでストランド
状に押し出し、樹脂用ペレタイザーでペレット化した。
各熱可塑性エラストマー組成物において軟化剤または可
塑剤(成分(C))は表1に記載の工程で添加した。
【0039】ランプ構造体の製造 さらに簡易押出機により各熱可塑性エラストマー組成物
からなるパッキング材を成形し、図1に示すような自動
車用ランプ構造体を作成した;まず、この構造体本体
(ハウジング3、レンズ4およびランプ2の組立体)と
ランプ構造体1とをあらかじめ所定位置に位置決めし、
両者の間に1カ所の注入口を有する成形用型を配置し
た。次いで前述のように作製した熱可塑性エラストマー
組成物のペレットを樹脂用小型押出機に充填し、前述の
注入口から成形用型内に注入した。熱可塑性エラストマ
ー組成物が十分に冷却した後、成形用型を取り外し、図
1に示すようなランプ構造体を得た。
からなるパッキング材を成形し、図1に示すような自動
車用ランプ構造体を作成した;まず、この構造体本体
(ハウジング3、レンズ4およびランプ2の組立体)と
ランプ構造体1とをあらかじめ所定位置に位置決めし、
両者の間に1カ所の注入口を有する成形用型を配置し
た。次いで前述のように作製した熱可塑性エラストマー
組成物のペレットを樹脂用小型押出機に充填し、前述の
注入口から成形用型内に注入した。熱可塑性エラストマ
ー組成物が十分に冷却した後、成形用型を取り外し、図
1に示すようなランプ構造体を得た。
【0040】初期物性およびパッキング材の評価を以下
のとおり行った。硬度 :JIS−A硬度計を使用して25℃で測定した。MI(M.F.R.) :230℃で2.16kgfの荷
重下で測定した。混練可否 :作業工程上、混練が不可能で中断した場合を
×と評価した。締結性 :接触面積あたりの応力が3kg/cm2 となる
ように所定の治具を用いて、パッキング材を間にはさん
で構造体本体と取付対象体を圧着した際、構造体本体と
取付部材との平均距離が、パッキング材の初期の厚さの
80%を超える場合を×と評価した。成形性 :テストモールド(20mm×50mm×3mm
の空隙を有し、その外壁に2mm直径の穴を開けた金
型)をランプハウジングに装着し、所定の吐出機にてポ
リプロピレン製ランプハウジングに設けられた溝に溶融
した熱可塑性エラストマー組成物を30kg/cm2 の
圧で充填し、完全に充填が行えた場合を○、それ以外を
×とした。ただし、完全に充填が行えたものでも、30
分後にハウジングを逆さにし、落下した場合は×と評価
した。
のとおり行った。硬度 :JIS−A硬度計を使用して25℃で測定した。MI(M.F.R.) :230℃で2.16kgfの荷
重下で測定した。混練可否 :作業工程上、混練が不可能で中断した場合を
×と評価した。締結性 :接触面積あたりの応力が3kg/cm2 となる
ように所定の治具を用いて、パッキング材を間にはさん
で構造体本体と取付対象体を圧着した際、構造体本体と
取付部材との平均距離が、パッキング材の初期の厚さの
80%を超える場合を×と評価した。成形性 :テストモールド(20mm×50mm×3mm
の空隙を有し、その外壁に2mm直径の穴を開けた金
型)をランプハウジングに装着し、所定の吐出機にてポ
リプロピレン製ランプハウジングに設けられた溝に溶融
した熱可塑性エラストマー組成物を30kg/cm2 の
圧で充填し、完全に充填が行えた場合を○、それ以外を
×とした。ただし、完全に充填が行えたものでも、30
分後にハウジングを逆さにし、落下した場合は×と評価
した。
【0041】以下に実施例、比較例をさらに詳しく説明
するが、本発明はその趣旨を逸脱しない限り、これら実
施例により何ら限定されるものではない。 (実施例1)あらかじめ成分(B):EPDMに軟化剤
を10重量部バンバリーミキサーにて添加し、その後2
軸混練機にて、成分(A)と混練中に、架橋剤を加える
前に軟化剤10重量部をポンプにて添加し、熱可塑性エ
ラストマー組成物を製造した。得られた組成物の初期物
性及びパッキング材としての評価結果を表3の1に示
す。 (実施例2)軟化剤の添加量をバンバリーミキサーで2
0重量部、2軸混練機で30重量部と増量した以外は実
施例1と同様な方法で熱可塑性エラストマー組成物を製
造した。得られた組成物の評価結果を表3の1に示す。 (実施例3)架橋剤の種類を過酸化物とした以外は実施
例2と同様の方法で熱可塑性エラストマー組成物を製造
した。得られた組成物の評価結果を表3の1に示す。 (実施例4)架橋剤の種類を臭素化フェノール樹脂と
し、軟化剤の添加量を2軸混練機で40重量部と増量し
た以外は実施例2と同様の方法で熱可塑性エラストマー
組成物を製造した。得られた組成物の評価結果を表3の
1に示す。 (実施例5)成分(B)をNBRとし、可塑剤をバンバ
リーミキサーにて10重量部添加し、その後2軸混練機
にて成分(A)と混練中に、架橋剤を加える前に可塑剤
10重量部をポンプにて添加し、熱可塑性エラストマー
組成物を製造した。評価結果を表3の1に示す。 (実施例6)あらかじめ成分(A)に2軸混練機にて、
軟化剤20重量部を添加し、ペレットを作成した。その
後2軸混練機にて、成分(B)と混練中に、架橋剤を加
える前に軟化剤40重量部をポンプにて添加し、熱可塑
性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表3の1
に示す。 (実施例7)あらかじめ成分(A)に2軸混練機にて軟
化剤20重量部を添加し、ペレットを作製した。成分
(B)にもバンバリーミキサーにて軟化剤10重量部を
添加した。その後2軸混練機にて、成分(A)と成分
(B)を混練中に、架橋剤を加える前に軟化剤10重量
部をポンプにて添加し、熱可塑性エラストマー組成物を
製造した。評価結果を表3の1に示す。 (実施例8)成分(B)の軟化剤添加量を20重量部と
し、その後の2軸混練機で軟化剤を添加しなかった以外
は実施例7と同様の方法で熱可塑性エラストマー組成物
を製造した。評価結果を表3の1に示す。
するが、本発明はその趣旨を逸脱しない限り、これら実
施例により何ら限定されるものではない。 (実施例1)あらかじめ成分(B):EPDMに軟化剤
を10重量部バンバリーミキサーにて添加し、その後2
軸混練機にて、成分(A)と混練中に、架橋剤を加える
前に軟化剤10重量部をポンプにて添加し、熱可塑性エ
ラストマー組成物を製造した。得られた組成物の初期物
性及びパッキング材としての評価結果を表3の1に示
す。 (実施例2)軟化剤の添加量をバンバリーミキサーで2
0重量部、2軸混練機で30重量部と増量した以外は実
施例1と同様な方法で熱可塑性エラストマー組成物を製
造した。得られた組成物の評価結果を表3の1に示す。 (実施例3)架橋剤の種類を過酸化物とした以外は実施
例2と同様の方法で熱可塑性エラストマー組成物を製造
した。得られた組成物の評価結果を表3の1に示す。 (実施例4)架橋剤の種類を臭素化フェノール樹脂と
し、軟化剤の添加量を2軸混練機で40重量部と増量し
た以外は実施例2と同様の方法で熱可塑性エラストマー
組成物を製造した。得られた組成物の評価結果を表3の
1に示す。 (実施例5)成分(B)をNBRとし、可塑剤をバンバ
リーミキサーにて10重量部添加し、その後2軸混練機
にて成分(A)と混練中に、架橋剤を加える前に可塑剤
10重量部をポンプにて添加し、熱可塑性エラストマー
組成物を製造した。評価結果を表3の1に示す。 (実施例6)あらかじめ成分(A)に2軸混練機にて、
軟化剤20重量部を添加し、ペレットを作成した。その
後2軸混練機にて、成分(B)と混練中に、架橋剤を加
える前に軟化剤40重量部をポンプにて添加し、熱可塑
性エラストマー組成物を製造した。評価結果を表3の1
に示す。 (実施例7)あらかじめ成分(A)に2軸混練機にて軟
化剤20重量部を添加し、ペレットを作製した。成分
(B)にもバンバリーミキサーにて軟化剤10重量部を
添加した。その後2軸混練機にて、成分(A)と成分
(B)を混練中に、架橋剤を加える前に軟化剤10重量
部をポンプにて添加し、熱可塑性エラストマー組成物を
製造した。評価結果を表3の1に示す。 (実施例8)成分(B)の軟化剤添加量を20重量部と
し、その後の2軸混練機で軟化剤を添加しなかった以外
は実施例7と同様の方法で熱可塑性エラストマー組成物
を製造した。評価結果を表3の1に示す。
【0042】(比較例1)成分(A)にホモポリプロピ
レンを使用した以外は実施例1と同様の方法で熱可塑性
エラストマー組成物を製造した。評価結果を表3の2に
示す。 (比較例2)成分(B)のポリマー分率を70%と増や
した以外は比較例1と同様の方法で熱可塑性エラストマ
ー組成物を製造した。評価結果を表3の2に示す。 (比較例3)成分(B)のポリマー分率を15%と下
げ、架橋剤種を臭素化フェノール樹脂とした以外は、実
施例1と同様の方法で、熱可塑性エラストマー組成物を
製造した。評価結果を表3の2に示す。 (比較例4)2軸混練時の軟化剤添加をなくし、成分
(A)への事前の軟化剤添加を無くした以外は実施例7
と同様の方法で熱可塑性エラスマー組成物を製造した。
評価結果を表3の2に示す。 (比較例5)成分(B)の軟化剤添加を60重量部と
し、その後の2軸混練機で成分(A)と混練中軟化剤4
0重量部を添加しようとしたが粘度差によりうまくサン
プルが作製できなかった。
レンを使用した以外は実施例1と同様の方法で熱可塑性
エラストマー組成物を製造した。評価結果を表3の2に
示す。 (比較例2)成分(B)のポリマー分率を70%と増や
した以外は比較例1と同様の方法で熱可塑性エラストマ
ー組成物を製造した。評価結果を表3の2に示す。 (比較例3)成分(B)のポリマー分率を15%と下
げ、架橋剤種を臭素化フェノール樹脂とした以外は、実
施例1と同様の方法で、熱可塑性エラストマー組成物を
製造した。評価結果を表3の2に示す。 (比較例4)2軸混練時の軟化剤添加をなくし、成分
(A)への事前の軟化剤添加を無くした以外は実施例7
と同様の方法で熱可塑性エラスマー組成物を製造した。
評価結果を表3の2に示す。 (比較例5)成分(B)の軟化剤添加を60重量部と
し、その後の2軸混練機で成分(A)と混練中軟化剤4
0重量部を添加しようとしたが粘度差によりうまくサン
プルが作製できなかった。
【0043】以下の表中の数値は、特に記載のない場合
は重量部を表す。ただし、成分(A)と成分(B)のポ
リマー分の重量和を100としている。
は重量部を表す。ただし、成分(A)と成分(B)のポ
リマー分の重量和を100としている。
【0044】
【表1】
【0045】 *成分(A)・・・あらかじめ成分(A)に軟化剤または可塑剤を添加する。 成分(B)・・・あらかじめ成分(B)に軟化剤または可塑剤を添加する。 混練時・・・・・成分(A)と成分(B)の混練時に軟化剤または可塑剤を 添加する。
【0046】表1中の記載は以下のとおりである。 軟化剤:サンバ−2280(パラフィン系オイル、日本
サン石油(株)製) 可塑剤:ダイアナプロセスオイルAH−58(アロマ系
オイル、出光興産(株)製)
サン石油(株)製) 可塑剤:ダイアナプロセスオイルAH−58(アロマ系
オイル、出光興産(株)製)
【0047】
【表2】
【0048】
【0049】表2の記載は以下のとおりである。 PP:MH493((株)トクヤマ製) PER:M352E((株)トクヤマ製) EPDM:三井EPT4021(三井石油化学(株)
製) NBR:Nipol1042AL(日本ゼオン(株)
製) カ−ボン:FEF級カ−ボン 亜鉛華:銀嶺亜鉛華R(東邦亜鉛製) ステアリン酸:ビ−ズステアリン酸(日本油脂(株)
製) パーオキサイド:パ−カドックス14/40(化薬アケ
ゾ(株)製) 臭素化フェノ−ル樹脂:タッキロ−ル250(田岡化学
工業(株)製) 架橋促進剤1:BZ:TRA:TT:CZ=1:0.
5:0.5:1 BZ、TRA、TTおよびCZはそれぞれ以下のとおり BZ:ノクセ−ラBZ−O(大内新興化学(株)) TRA:サンセラ−TRA(三新化学(株)) TT:ノクセ−ラTT(大内新興化学(株)) CZ:ノクセ−ラCZ−G(大内新興化学(株)) 架橋促進剤2:ノクセ−ラDM−PO(大内新興化学
(株))
製) NBR:Nipol1042AL(日本ゼオン(株)
製) カ−ボン:FEF級カ−ボン 亜鉛華:銀嶺亜鉛華R(東邦亜鉛製) ステアリン酸:ビ−ズステアリン酸(日本油脂(株)
製) パーオキサイド:パ−カドックス14/40(化薬アケ
ゾ(株)製) 臭素化フェノ−ル樹脂:タッキロ−ル250(田岡化学
工業(株)製) 架橋促進剤1:BZ:TRA:TT:CZ=1:0.
5:0.5:1 BZ、TRA、TTおよびCZはそれぞれ以下のとおり BZ:ノクセ−ラBZ−O(大内新興化学(株)) TRA:サンセラ−TRA(三新化学(株)) TT:ノクセ−ラTT(大内新興化学(株)) CZ:ノクセ−ラCZ−G(大内新興化学(株)) 架橋促進剤2:ノクセ−ラDM−PO(大内新興化学
(株))
【0050】
【表3】
【0051】
【0052】
【発明の効果】本発明により材料の流動性が非常に高
く、現在使用されている大型射出成形機に加えて、低圧
加工機、例えば簡易単軸押出成形機での加工が可能とな
り、パッキング材等の加工コストを大幅に低下すること
ができる。
く、現在使用されている大型射出成形機に加えて、低圧
加工機、例えば簡易単軸押出成形機での加工が可能とな
り、パッキング材等の加工コストを大幅に低下すること
ができる。
【図1】 本発明のパッキング材を使用したランプ構造
体の一例の概略断面図である。
体の一例の概略断面図である。
【符号の説明】 1 ランプ構造体 2 ランプの光源 3 ハウジング(リフレクタ) 4 レンズ 5 凸部 6 パッキング材 7 フランジ部 8 溝部 9 自動車のボディ等
Claims (4)
- 【請求項1】以下の成分(A),(B),および(C)
を、成分(A)のポリマー分と成分(B)のポリマー分
の重量和100重量%に対して、成分(A)のポリマー
分が40〜80重量%、成分(B)のポリマー分が20
〜60重量%、成分(C)が10〜90重量%であるよ
うに配合し、 成分(A):ポリプロピレン成分およびプロピレン・エ
チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体、 成分(B):少なくとも一部が架橋したゴム組成物、 成分(C):可塑剤および/または軟化剤 かつ、 少なくとも2工程において成分(C)を分割投入するこ
とを特徴とする動的加硫による熱可塑性エラストマー組
成物の製造方法。 - 【請求項2】MIが3〜110(g/10分)で、JI
S−A硬度が40〜70である請求項1に記載の方法に
より製造される熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項3】請求項2に記載の熱可塑性エラストマー組
成物からなるパッキング材。 - 【請求項4】請求項2に記載の熱可塑性エラストマー組
成物からなるランプ構造体用パッキング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8629397A JPH10279696A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 流動性を改良した熱可塑性エラストマー組成物とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8629397A JPH10279696A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 流動性を改良した熱可塑性エラストマー組成物とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10279696A true JPH10279696A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13882798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8629397A Withdrawn JPH10279696A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 流動性を改良した熱可塑性エラストマー組成物とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10279696A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014027977A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Toto Ltd | 便蓋のクッションゴム及びそれを用いたトイレ装置 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP8629397A patent/JPH10279696A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014027977A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Toto Ltd | 便蓋のクッションゴム及びそれを用いたトイレ装置 |
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