JPH10279556A - ピロリジン誘導体及び抗潰瘍剤、抗菌剤 - Google Patents

ピロリジン誘導体及び抗潰瘍剤、抗菌剤

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JPH10279556A
JPH10279556A JP9102630A JP10263097A JPH10279556A JP H10279556 A JPH10279556 A JP H10279556A JP 9102630 A JP9102630 A JP 9102630A JP 10263097 A JP10263097 A JP 10263097A JP H10279556 A JPH10279556 A JP H10279556A
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    • C07D207/09Radicals substituted by nitrogen atoms, not forming part of a nitro radical

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗潰瘍作用及びヘリコバクター・ピロリに対
する抗菌作用を有する化合物を提供する。 【解決手段】 下記化1で示されるピロリジン誘導体及
びその塩、抗潰瘍剤、抗菌剤。 【化1】 (化1中、R1はアルケニル基であり、R2は低級アルコ
キシ基又はハロゲン原子である。R3は低級アルキル基
である。Xは−O−又は−S−で示される基であり、Y
は炭素原子又は窒素原子である。mは1〜3の整数、n
は0〜2の整数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピロリジン誘導体、特に
ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用ないし抗潰瘍
作用を有するピロリジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】人間における潰瘍の発生原因としては各
種の説が考えられている。特にストレス、及びリウマチ
疾患などの治療のための非ステロイド性抗炎症剤の服用
などが潰瘍の発生に密接に関連していることが解明され
ており、これらは胃や十二指腸への過剰な酸分泌を誘発
することが大きな原因といわれている。このため、酸分
泌を抑制することで、潰瘍の発生予防及び治療を行うこ
とが重要である。
【0003】一方、胃に常在する桿菌であるヘリコバク
ター・ピロリは、これが持つ強いウレアーゼ活性により
アンモニアを発生し、潰瘍を誘発するとともに、粘液や
粘膜内にしつこく生存するために潰瘍再発の最大の要因
と考えられるようになってきた。従って、この菌を殺菌
することができれば、潰瘍の再発を防止できると考えら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来より各種潰瘍治療
薬が開発されているが、ストレス性潰瘍の発生防止効果
あるいはヘリコバクター・ピロリに対する抗菌作用を持
つ薬剤は少ない。本発明は前記従来技術の課題に鑑みな
されたものであり、その目的は潰瘍の発生防止効果に優
れたピロリジン誘導体及びそれを主成分とするヘリコバ
クター・ピロリに対する抗菌剤、抗潰瘍剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、特定のピロリジ
ン誘導体が、ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌性な
いし酸分泌抑制を主作用機序として各種潰瘍に有効であ
ることを見いだし、本発明を完成するにいたった。すな
わち、本発明にかかるピロリジン誘導体及びその塩は、
下記一般式化4で示されることを特徴とする。
【0006】
【化4】 (化4中、R1はアルケニル基であり、R2は低級アルコ
キシ基又はハロゲン原子である。R3は低級アルキル基
である。Xは−O−又は−S−で示される基であり、Y
は炭素原子又は窒素原子である。mは1〜3の整数、n
は0〜2の整数である。) また、本発明の化合物において、下記一般式化5で示さ
れるピロリジン誘導体及びその塩が好適である。
【0007】
【化5】 (化5中、R1、R2、R3、X、m及びnは前記化4の
定義と同じである。) また、前記化4又は化5において、nが0であることが
好適である。また、前記化4又は化5において、nが1
又は2であることが好適であり、さらには、nが1又は
2で且つmが1であることが好適である。また、前記化
4又は化5において、Xが−O−であることが好適であ
る。また、本発明の化合物において、下記一般式化6で
示されるピロリジン誘導体及びその塩が好適である。
【0008】
【化6】 (化6中、R1、R3は前記化4の定義と同じである。) また、本発明にかかる化合物において、R1がプレニル
基、ゲラニル基、ネリル基又はファルネシル基であるこ
とが好適である。また、本発明にかかる化合物におい
て、R3がエチル基であることが好適である。また、本
発明にかかる抗潰瘍剤は、前記ピロリジン誘導体ないし
その薬理的に許容できる塩を有効成分とすることを特徴
とする。また、本発明にかかるヘリコバクター・ピロリ
に対する抗菌剤は、前記ピロリジン誘導体ないしその薬
理的に許容できる塩を有効成分とすることを特徴する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明化合物において、R1に見られるア
ルケニル基とは、二重結合が1つ以上含まれる炭素数2
〜20の直鎖又は分岐状のアルケニル基を意味する。な
お、二重結合の立体配置についてはシス(cis)、ト
ランス(trans)の二種が存在するが、アルケニル
基中のそれぞれの二重結合の立体配置はこの何れであっ
てもよい。このようなアルケニル基のうち、好ましくは
分岐アルケニル基であり、特に好ましくはプレニル基、
ゲラニル基、ネリル基、ファルネシル基である。本発明
化合物において、R2は低級アルコキシ基又はハロゲン
原子を意味する。このような低級アルコキシ基とは、後
述するR3の低級アルキル基から誘導されるアルコキシ
基を意味するが、好ましい例はメトキシ基である。ま
た、ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられるが、好ましくは
フッ素原子である。R3に見られる低級アルキル基と
は、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐状のアルキル基を
意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、n−ブ
チル、イソプロピル、イソブチル、1−メチルプロピ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロ
ピル、イソアミル、n−ヘキシルなどを挙げることがで
きるが、好ましくはエチル基である。
【0010】本発明化合物において、Xは−O−又は−
S−で示される基を意味するが、好ましくは−O−であ
る。以下、本発明化合物の一般的な製法を説明するが、
特にこれに限定されるものではない
【0011】まず、前記化4で示される本発明化合物
(I)は、図1に示す反応式Aによって製造することが
できる。反応式Aにおいて、カルボン酸(II)とアミン(I
II) から、混合酸無水物法、酸塩化物法、DCC法、C
DI法あるいはアジド法等の公知のアミド結合形成反応
を用いることにより、本発明化合物であるピロリジン誘
導体(I)が得られる。なお、反応式A中、R1、R2
3、X、Y、m及びnは上記化4の定義のとおりであ
る。
【0012】混合酸無水物法の場合には、活性化剤とし
て例えば、ジフェニルホスフィニッククロライド、エチ
ルクロロホルメート、イソブチルクロロホルメート、ピ
バロイルクロライド等を用いて、カルボン酸 (II) をそ
の対応する酸無水物へと変換した後、アミン(III) と反
応させる。添加剤として例えば、有機塩基であるトリエ
チルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等が用い
られる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれ
ば良いが通常、−15℃から溶媒の還流温度の範囲で行
われる。
【0013】酸塩化物法の場合には、活性化剤として例
えば、五塩化リン、三塩化リン、塩化チオニル等を用い
て、カルボン酸 (II) をその対応する酸塩化物へと変換
した後、アミン(III) と反応させる。添加剤として例え
ば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N−
メチルモルホリン等が用いられる。溶媒として例えば、
ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用す
る原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃か
ら溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0014】DCC法の場合には、縮合剤として例え
ば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩(WSCI)等が用いられる。溶媒として
例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類等が用いられる。本反応は必要に応じて1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)やN−ヒドロ
キシスクシンイミド(HOSu)を添加して行っても良
い。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて
変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
【0015】CDI法の場合には、活性化剤として例え
ば、N,N’−カルボニルジイミダゾール等を用いてカ
ルボン酸 (II) をその対応するN−アシル誘導体へと変
換した後、アミン(III) と反応させる。添加剤として例
えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N
−メチルモルホリン等が、無機塩基である水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等が用いられる。溶媒として例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原
料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃から溶
媒の還流温度の範囲で行われる。
【0016】アジド法の場合には、活性化剤として例え
ば、ジフェニルホスホリルアジド等を用いてカルボン酸
(II) をその対応するアジドへと変換した後、アミン(I
II)と反応させる。添加剤として例えば、有機塩基であ
るトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン
等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられ
る。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて
変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
【0017】具体的には、例えば混合酸無水物法の活性
化剤として、ジフェニルホスフィニッククロライド、ピ
バロイルクロライド等を用い、添加剤としてはトリエチ
ルアミンを用いてクロロホルムまたはジメチルホルムア
ミド等の溶媒中にて、−15℃から室温の範囲で反応を
行なうことにより目的を達する。
【0018】前記反応式Aで用いる原料化合物(II)
は、例えば図2に示す反応式Bのようにして合成するこ
とができる。反応式B中、R1、R2、X、Y、m及びn
は上記化4の定義のとおりである。Raはカルボキシル
保護基を表し、以後の反応において問題を起こさない限
りメチル基、エチル基、第3ブチル基等の低級アルキル
基、フェナシル基あるいはトリクロロエチル基等を用い
ることができる。Zはハロゲン原子を表す。
【0019】反応式Bにおいて、アルケニルハライド
(V)を、塩基存在下で化合物(IV)と反応させ、ついで
加水分解することによりカルボン酸(II)を合成するこ
とができる。本反応の一段階めは塩基の存在下に行うこ
とができ、ナトリウムアミド、トリエチルアミン、水素
化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、酸化
バリウム、酸化銀などが用いられる。また、触媒量のヨ
ウ化カリウムを加えることもできる。溶媒としては例え
ば、メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコ
ール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなど
の芳香族化合物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルス
ルホキシド、アセトンなどのケトン類などが使用され
る。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて
変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
【0020】具体的には例えば化合物(IV)をテトラヒ
ドロフラン、N,N'−ジメチルホルムアミド等に溶解し、
塩基として水素化ナトリウム等を加えて攪拌した後、ア
ルケニルハライド(V)を加えて室温から溶媒の還流温度
の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
【0021】また、2段階めの反応では、エステル化合
物(VI)を酸あるいは塩基の存在下で加水分解すること
により、カルボン酸(II)を合成することができる。酸
としては塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸など、塩基
としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウム
t−ブトキシドなどが用いられる。溶媒としてはギ酸、
酢酸などのカルボン酸類、メタノール、エタノールなど
のアルコール類、水あるいはこれらの混合溶媒などが使
用される。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に
応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温
度の範囲で行われる。
【0022】具体的には、例えばエステル化合物(VI)
をメタノール、エタノールなどのアルコール類に溶解
し、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム水溶液を
加え、室温から還流温度で反応を行うことにより目的を
達する。
【0023】なお、反応式Bで用いた原料化合物(V)
は、例えば図3に示す反応式Cのようにして合成するこ
とができる。反応式C中、R1及びZは上記反応式Bに
おける定義のとおりである。本反応においてアルコール
(VII)をハロゲン化することによりアルケニルハライド
(V)を得ることができる。
【0024】本反応は水酸基のハロゲン化反応として一
般的な方法を用いることができる。例えば、ハロゲン化
の試薬として塩酸や臭化水素酸などの強酸、三臭化リ
ン、三塩化リン、五塩化リンなどのリン化合物、塩化チ
オニル、N-ハロゲノスクシンイミドとジメチルスルフィ
ド、トリフェニルホスフィンとハロゲン化炭化水素、塩
化メタンスルホニルとリチウムハライドなどを用いて実
施することができる。溶媒としては、例えばジクロロメ
タン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族類、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチ
ルアセトアミドなどのアミド類が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれ
ば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われ
る。
【0025】具体的には例えば塩化リチウムとトリエチ
ルアミンの存在下でメタンスルホニルクロリド等を用
い、アセトン等の溶媒中において0℃から室温の範囲で
反応を行うことにより目的を達する。なお、上記の各反
応式において用いられている原料化合物で、製造法を記
述していない化合物は商業上入手可能であるか、あるい
は公知の方法を用いて容易に合成することができる。
【0026】また、本発明のピロリジン誘導体(I)の
酸付加塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リ
ン酸等の無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、クエン
酸、乳酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハク
酸、酒石酸、メタンスルホン酸等の有機酸との塩が挙げ
られる。これらの塩は通常の方法により容易に製造する
ことができる。
【0027】本発明にかかるピロリジン誘導体は、強力
な抗ストレス性潰瘍作用や優れた胃酸分泌抑制作用を有
し、さらに潰瘍再発の原因とされるヘリコバクター・ピ
ロリに対する抗菌作用を有し、しかも安全性が高い。こ
のため、人または動物の消化性潰瘍の治療・予防剤とし
て有用である。このように、胃酸分泌抑制作用及びヘリ
コバクター・ピロリに対する抗菌作用を共に有する化合
物は従来殆ど認められておらず、本発明化合物が潰瘍の
予防、治療のみならず、再発防止にも有効であることが
示される。
【0028】本発明化合物を消化性潰瘍の治療・予防剤
として投与する場合、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル
剤、シロップ剤などとして経口的に投与してもよいし、
また坐剤、注射剤、外用剤、点滴剤として非経口的に投
与してもよい。投与量は症状の程度、個人差、年齢、潰
瘍の種類などにより下記範囲外の量を投与することもあ
り得るが、勿論それぞれの特定の場合における個々の状
況に適合するように調節しなければならない。通常成人
1日あたり約0.01〜200mg/kg、好ましくは0.
05〜50mg/kg、さらに好ましくは0.1〜10mg/kg
を1日1〜数回に分けて投与する。
【0029】製剤化の際は、通常の製剤担体を用い、常
法により製造するが、必要により薬理学的、製剤学的に
許容しうる添加物を加えてもよい。すなわち、経口用固
形製剤を調製する場合には、主薬に賦形剤、さらに必要
に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤
等を加えた後、常法により錠剤、被服錠剤、顆粒剤、散
剤、カプセル剤などとする。
【0030】賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスタ
ーチ、白糖、ブドウ糖、ソルビット、結晶セルロース、
二酸化ケイ素等が、結合剤としては、例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロース、
メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチ
ン、シェラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン等が、
崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶
セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、ク
エン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン等が、滑沢
剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油など
が、着色剤としては医薬品に添加することが許されてい
るものが、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、
芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末などが用いられる。こ
れらの錠剤、顆粒剤には糖衣、ゼラチン衣、その他必要
により適宜コーティングすることが可能である。
【0031】注射剤を調製する場合には、必要により主
薬にpH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可溶化剤などを添
加し、常法により皮下、筋肉内、静脈内用注射剤とす
る。以下、具体例を挙げて本発明を詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。まず、各実
施例の抗潰瘍剤としての評価に用いた試験方法について
説明する。
【0032】WIS:水浸拘束ストレス潰瘍抑制試験 <意義>ストレスによる潰瘍発生の抑制度を検証する。 <方法>6〜7週齢Crj:SD系雄性ラットまたはS
lc:SD系雄性ラットを一晩絶食し(摂水は自由)、
一群あたり5〜8匹として0.3%カルボキシメチルセ
ルロースナトリウムまたは0.05%Tween80水溶液に
溶解または懸濁した被験薬物(100mg/10ml/kg)を経
口投与した。なお、対象には基剤のみを投与した。10
分後にラットをストレスケージに入れ、21℃の恒温水
槽内に剣状突起まで浸した。水浸開始より7時間後にラ
ットを水槽より引き上げ、直ちにエーテルまたは炭酸ガ
スで屠殺して胃を摘出した。5%中性ホルマリン緩衝液
10mlを胃内に注入し、そのまま1%中性ホルマリン緩
衝液中に30分以上浸して固定したのち、胃の大彎に沿
って切開し腺胃部に発生している糜爛の長さを解剖顕微
鏡下にで測定した。胃一つあたりの糜爛の長さの総和を
潰瘍係数とした。
【0033】<判定基準>被験薬物100mg/kg投与時
の効果を、潰瘍発生抑制率(%)として表した。 潰瘍発生抑制率(%)=(1-(被験薬物群の潰瘍係数/対象群
の潰瘍係数))×100
【0034】CAP:酸分泌抑制試験(in vitr
o) <意義>細胞レベルでの酸分泌抑制能を検討する。また
作用機序の検討に用いることができる。 <方法>まず遊離胃底腺膜標本を作製した。雄性日本白
色種家兎(2.5−3Kg)をネンブタールTMで麻酔死
させ、正中切開して直ちに胃を摘出し、幽門・噴門部を
切除して大彎部に沿って切開して2枚に分けた。粘膜面
に付着している胃内容物を氷冷PBS(−)で洗い流し
たのち、氷冷PBS(−)中で丁寧に洗い去った。胃壁
を粘膜面を上にしてコルク板上に広げ、滅菌ガーゼで餌
・粘液を完全に除去した。スパチラで粘膜を剥離し、氷
冷PBS(−)に集めた。PBS(−)で2回洗浄後、
はさみで2〜3mm3に細切した。さらに栄養液で2回洗
浄した。栄養液の組成は、NaCl 132.4mM,
KCl 5.4mM,Na2HPO4・12H2O 5m
M,NaH2PO4・2H2O 1mM,MgSO4 1.
2mM,CaCl2 1mM,HEPES 25mM,
glucose 2mg/ml,BSA 1mg/ml
である。コラゲナーゼ 1mg/mlを含む栄養液70
mlに細切した粘膜片を分散させ、三角フラスコに入れ
て37℃で40−60分間スターラーで激しく撹拌し
た。この間、100%O2を栄養液表面に吹き付けてお
き、またpHを適 宜測定して、低下していたら直ちに
アルカリでpH7.4に調整した。反応液に栄養液を加
えて約200mlとし、メッシュでろ過して50mlの
遠沈管に分注し、15分間静置して胃底腺を沈殿させ
た。上清をアスピレーターで除去・栄養液に分散・静
置、を繰り返して胃底腺を3回洗浄した。この時、ピペ
ッティングではなく、遠沈管2本に交互に繰り返し注ぎ
入れるかたちで分散させた。顕微鏡下で細胞数をカウン
トし、1.6×106cells/mlに調整した。
【0035】次に[14C]−アミノピリンの取り込み実
験を行なった。エッペンドルフチューブを秤量したの
ち、上述した栄養液に溶解したヒスタミン10μl(最
終濃度10-5M)、DMSOに溶解した被験薬物10μ
l(最終濃度10-5M)、栄養液で希釈した[14C]−
アミノピリン10μl(最終濃度0.05μCi/m
l)を入れ、上で調製した遊離胃底腺分散液970μl
を加え、37℃で40分間125回/分で振盪させた。
30秒間遠心し、上清200μlをミニバイアルにと
り、残りはアスピレーターで除去した。沈澱はチューブ
の蓋を開けた状態で80℃の乾燥機に一晩入れて完全に
乾固させたのち、蓋を閉めて室温に戻して秤量した。次
いで1N KOH 100μlを加え、蓋をして60℃
で1−2時間処理して溶解し、ミニバイアルに移した。
上清または沈澱の入ったミニバイアルにアトムライト4
mlを加え、液体シンチレーションカウンターで放射活
性を測定した。なお、20mM NaSCNを加えて水
素イオン濃度勾配をキャンセルさせたものを用いて沈澱
の放射活性の補正を行なったのち、沈澱に特異的にトラ
ップされたアミノピリンの集積率を算出した。なお、本
実験はduplicateで実施した。
【0036】ここで、原理について簡単に説明する。遊
離胃底腺では酸は分泌小管から腺腔にかけての空間に蓄
積する。アミノピリンは弱塩基(pKa=5.0)で中
性溶液中では非イオン型で細胞膜を自由に通過し、酸性
溶液中ではイオン化して電荷のため細胞膜を通過できな
くなることから、遊離胃底腺の閉じられた酸性空間にア
ミノピリンが蓄積する性質を利用している。アミノピリ
ンの集積率(R)は以下の式で算出される。 R=((補正した沈澱の放射活性)/(上清の放射活
性))×(200/(沈澱のmg乾燥重量)) <判定基準>最終濃度10-5Mにおける被験薬物の効果
は、酸分泌抑制率(%)で表した。 酸分泌抑制率(%)=(1−(被験薬物のR/対照群の
R))×100
【0037】AHP:ヘリコバクター・ピロリに対する
抗菌性試験 <意義>潰瘍の発生及び再燃・再発に深く関与するとい
われているヘリコバクター・ピロリ(微好気性のグラム
陰性菌;以下、HP)に対する最小発育阻止濃度(MI
C)を測定し、抗ヘリコバクター・ピロリ作用を有する
化合物を見出す。
【0038】<方法>MICは寒天希釈法にて測定し
た。すなわち、Helicobacter pylor
i NCTC11637株の凍結菌株(−80℃)を市
販の5%羊血液加トリブチケースソイ寒天培地で復元さ
せ、さらに同培地で継代し、3日間前培養した。なお、
培養条件は、37℃,5%O2・10%CO2・85%N
2で行った。
【0039】次に被験薬物の1000μg/ml溶液を
25%以下のDMSO溶液にて調製し、これを減菌清製
水で種々の濃度となるように希釈し、各濃度の溶液各々
100μlを24ウエルプレートにとり、5%馬血液加
ブルセラ寒天培地900μlを加えて混合し固化させ、
MIC測定用培地を調製した。前培養で生育したコロニ
ーは適当量とり、Mueller Hinton Br
othに、肉眼で濁りが確認できる程度まで懸濁し、約
107cfu/mlの菌懸濁原液とした。この菌懸濁原
液をMueller Hinton Brothで10
2希釈し、接種用菌液(105cfu/ml)とした。菌
の接種は、接種用菌液10μl(約103cfu/m
l)を分注器にてMIC測定用培地上に滴下して行っ
た。菌を接種したMIC測定用培地は、前培養と同条件
下で7日間培養し、培養終了後に菌の生育の無有を判定
した。
【0040】<判定基準>HPのコロニーを認めない
か、認めても数個(5個以内)の被験薬物の最小濃度を
MIC値(μg/ml)として数値で表示した。
【0041】AT:単回投与毒性予備試験 <方法> 5週齢のSlc:ICR系雄性マウスを一群3〜5匹で
用いた。試験当日朝9時より4〜5時間絶食(摂水は自
由)し、0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム水溶液に溶解または懸濁した被験薬物2000mg/10m
l/kgを経口投与した。なお、対照には基剤のみを投与し
た。投与後15分、30分、1時間、2時間、3時間の
各時点で行動・症状観察を行い、一週間後まで毎日経過
観察した。体重は、絶食前・絶食後毎日同じ時刻に測定
した。死亡例については直ちに剖検し、臓器の肉眼的観
察を行った。生存例についても、投与一週間後にエーテ
ルまたは炭酸ガスで屠殺し、臓器の肉眼的観察を行っ
た。
【0042】<判定基準>被験薬物2000mg/kg単回
投与時の毒性を5段階に分類して表した。 5:死亡率0%、行動・臓器とも全く毒性を認めない。 4:死亡率0%、臓器には毒性を認めないが、行動ない
し体重増加に若干の毒性を認める。 3:死亡例がある(全例死亡ではない)が臓器には毒性
を認めない。 2:死亡例の有無に関わらず、臓器に毒性を認める。 1:全例死亡
【0043】MTT:細胞障害・保護作用試験 <意義>細胞レベルでの毒性がないことを確認する。細
胞レベルでの毒性があるものも、抗潰瘍剤としては不適
当である。また、他の細胞レベルの試験における被験薬
物の作用が毒性によるものではないことを確認すること
ができる。
【0044】<方法>雄性日本白色種家兎(2.5〜3
kg)をネンブタールTMで麻酔死させ、直ちに胃を摘出し
た。胃大彎を切開して胃内容物を除去し、粘膜表面をH
BSS(Hanks'balanced salt solution)で洗浄したの
ち、氷冷したHBSS中で実験室へ運搬した。幽門前庭
部を取り除き、胃体部粘膜をスバチラではがし、BME
(Basal Medium Eagle)中で2〜3mm3に細切した後、
ディスパーゼ280U/ml及びコラゲナーゼ30〜50U/
ml(メディウム:BME60ml)にて37℃で15分間
120〜130回/分振盪した。なお、コラゲナーゼ濃
度はロットが変わるごとに、細胞の状態を見て適宜変更
した。1mMEDTA含有EBSS(Earle's Balanced S
alt Solution)で2回洗浄した後、1mMEDTA含有M
EM(Minimum Essential Medium)で5分間37℃で振
盪した。次に、前述と同濃度のディスパーゼ・コラゲナ
ーゼで15分振盪させて上清を除去し、さらに50〜6
0分間、37℃・120〜130回/分振盪した。その
後、HBSSで2回洗浄した後、2%Ultrocer
TMを含むHam F12にて1×106Cells/mlと
し、96穴プレートに200μlづつ分注した。37℃
・5%CO2・95%airで3日間インキュベートしてコ
ンフルエントに達した状態で、MTTアッセイに用い
た。
【0045】被験薬物は10-2MとなるようにDMSO
に溶解し、最終濃度10-4Mとなるように2%Ultr
ocer GTM含有HBSSで希釈した。8well/群と
し、メディウム100μlと交換後直ちにMTT試薬1
0μlを加えた。37℃・5%CO2・95%airで4時
間インキュベート後、遠心して上清を捨て、100%エ
タノール100μlを加えてMTTホルマザンを溶解
し、マイクロプレートリーダーで吸光度(OD570−
630)を測定した。これは生細胞のミトコンドリアの
みによってMTTがMTTホルマザンに変化し、色が変
わる現象を利用した方法である。
【0046】<判定基準>最終濃度10-4Mにおける被
験薬物の細胞障害作用または細胞保護作用を細胞障害率
(%)として表した。 細胞障害率(%)=(1-(被験薬物群の吸光度/対照群の吸
光度))×100 従って、数字が小さい方が好ましい。
【0047】以上の効果試験及び安全性試験に基づき、
本発明の実施例にかかる化合物を試験した。化合物群1 本化合物群1のピロリジン誘導体は前記化5に相当する
化合物のうち、n=0の化合物である。本化合物群1の
ピロリジン誘導体として、下記実施例1〜14の化合物
を試験した。
【0048】[実施例1]
【化7】 [実施例2]
【化8】 [実施例3]
【化9】 [実施例4]
【化10】
【0049】[実施例5]
【化11】 [実施例6]
【化12】 [実施例7]
【化13】 [実施例8]
【化14】 [実施例9]
【化15】
【0050】[実施例10]
【化16】 [実施例11]
【化17】 [実施例12]
【化18】 [実施例13]
【化19】 [実施例14]
【化20】
【0051】
【表1】 ──────────────────────────────────── 抗潰瘍試験 抗ヘリコハ゛クター試験 安全性 実施例 WIS CAP AHP MTT AT ──────────────────────────────────── 1 80 ──────────────────────────────────── 2 85 99.7 19 ──────────────────────────────────── 3 86 61.0 -14 ──────────────────────────────────── 4 68 100.3 5 ──────────────────────────────────── 5 70 100.1 9 ──────────────────────────────────── 6 84 100.2 34 3 ──────────────────────────────────── 7 92 99.7 28 3 ──────────────────────────────────── 8 81 100.3 5 ──────────────────────────────────── 9 66 ──────────────────────────────────── 10 74 100.5 <3.13 15 3 ──────────────────────────────────── 11 75 ──────────────────────────────────── 12 82 100.4 29 ──────────────────────────────────── 13 57 ──────────────────────────────────── 14 81 98.1 27 ────────────────────────────────────
【0052】上記表1より明らかなように、本化合物群
1の化合物は優れた抗潰瘍作用、酸分泌抑制作用を有し
ており、ヘリコバクター・ピコリに対する高い抗菌性を
併有するものもある。また、安全性も高いことが理解さ
れる。なお、本化合物群1において、Xは−O−である
ことが好ましいが、実施例14のようにXを−S−とし
た場合にもその効果は維持される。
【0053】化合物群2 本化合物群2にかかるピロリジン誘導体は、前記化5に
相当する化合物のうち、nが1又は2である化合物であ
る。本化合物群2のピロリジン誘導体として、下記実施
例15〜24の化合物を試験した。
【0054】[実施例15]
【化21】 [実施例16]
【化22】 [実施例17]
【化23】
【0055】[実施例18]
【化24】 [実施例19]
【化25】 [実施例20]
【化26】 [実施例21]
【化27】
【0056】[実施例22]
【化28】 [実施例23]
【化29】 [実施例24]
【化30】
【0057】
【表2】 ─────────────────────────── 抗潰瘍試験 安全性 実施例 WIS CAP MTT AT ─────────────────────────── 15 91 2 ─────────────────────────── 16 72 99.8 4 ─────────────────────────── 17 82 100.2 22 ─────────────────────────── 18 76 4 ─────────────────────────── 19 89 21 ─────────────────────────── 20 89 23 ─────────────────────────── 21 76 ─────────────────────────── 22 80 ─────────────────────────── 23 79 73.1 -3 ─────────────────────────── 24 79 12 ───────────────────────────
【0058】上記表2より明らかなように、前記化合物
群1のピロリジン誘導体に低級アルキル基やハロゲン原
子を導入した場合にも、高い抗潰瘍作用、酸分泌抑制作
用が発揮される。また、安全性も高いことが理解され
る。
【0059】化合物群3 本化合物群3にかかるピロリジン誘導体は、前記化6に
相当する化合物である。本化合物群3のピロリジン誘導
体として、下記実施例25〜27の化合物を試験した。
【0060】[実施例25]
【化31】 [実施例26]
【化32】 [実施例27]
【化33】
【0061】
【表3】 ─────────────────────────── 抗潰瘍試験 安全性 実施例 WIS CAP MTT ─────────────────────────── 25 90 -15 ─────────────────────────── 26 48 -8 ─────────────────────────── 27 88 81.0 ───────────────────────────
【0062】上記表3より明らかなように、本化合物群
3のピロリジン誘導体も高い抗潰瘍作用及び酸分泌抑制
作用を有し、また、安全性も高いことが示された。
【0063】
【実施例】以下に本発明の実施例の製造方法を示す。ま
ず、本発明の化合物を合成するために用いられた原料化
合物の合成法を参考例1〜29として示す。
【0064】参考例1 4−ゲラニルオキシ安息香酸の合成 4−ヒドロキシ安息香酸メチル 7.61g のアセトン溶液
80ml に、ゲラニルブロマイド 10.9g および炭酸カリウ
ム 13.8g を加えて、6時間加熱還流した。反応終了
後、水 150mlを加えクロロホルムで抽出した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=9:1)で精製して、4−ゲラニルオキシ安息香
酸メチル 13.00gを得た。4−ゲラニルオキシ安息香酸
メチル 13.00g のメタノール溶液 50ml に、水酸化カリ
ウム 3.90g の水溶液 10ml を加えた。室温で一晩攪拌
した後、1時間加熱還流した。反応液に濃塩酸を加えて
溶液を酸性としたのち、クロロホルムで抽出した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
した。得られた固体をヘキサン−酢酸エチルから再結晶
して標題化合物 9.77g(71%)を得た。
【0065】参考例2 4−プレニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、4−ヒドロキシ安息香酸メチル
7.61g とプレニルブロマイド 7.45g から、4−プレニ
ルオキシ安息香酸 5.86g(57%)を得た。
【0066】参考例3 2-ゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、2−ヒドロキシ安息香酸メチル
7.61g とゲラニルブロマイド10.86g から、2-ゲラニ
ルオキシ安息香酸10.23g(75%)を得た。
【0067】参考例4 4-ファルネシルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、4−ヒドロキシ安息香酸メチル
5.33g とファルネシルブロマイド10.00g から、4-フ
ァルネシルオキシ安息香酸7.58g(63%)を得た。
【0068】参考例5 2-ゲラニルチオ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、2−メルカプト安息香酸メチル
8.36g とゲラニルブロマイド10.86g から、2-ゲラニル
チオ安息香酸10.97g(76%)を得た。
【0069】参考例6 2-ゲラニルオキシ-5-メトキシ安息香酸の合成 2−ヒドロキシ-5-メトキシ安息香酸8.40gのエタノー
ル溶液100mlに硫酸5mlを加え、3時間加熱還流した。反
応終了後、濃縮し、水100ml及び炭酸水素ナトリウムを
加えた。クロロホルムで抽出した後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)で精製
し、2-ヒドロキシ-5-メトキシ安息香酸エチルを得
た。得られた化合物9.10g及びゲラニルブロマイド10.8
6g から、参考例1と同様にして2-ゲラニルオキシ-5-
メトキシ安息香酸7.34g(48%)を得た。
【0070】参考例7 3,4-ジプレニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3,4−ジヒドロキシ安息香酸
エチル9.10g とプレニルブロマイド14.90g から、3,
4-ジプレニルオキシ安息香酸11.61g(67%)を得た。
【0071】参考例8 3,4-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3,4−ジヒドロキシ安息香酸
エチル9.10g とゲラニルブロマイド21.70g から、3,
4-ジゲラニルオキシ安息香酸13.1g(62%)を得た。
【0072】参考例9 2,4-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例7と同様にして、2,4−ジヒドロキシ安息香酸
9.10g とゲラニルブロマイド21.70g から、2,4-ジゲ
ラニルオキシ安息香酸8.34g(52%)を得た。
【0073】参考例10 3,4-ジメトキシ-5-ゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3,4−ジメトキシ−5−ヒド
ロキシ安息香酸メチル7.00g とゲラニルブロマイド10.3
0g から、3,4-ジメトキシ-5-ゲラニルオキシ安息香
酸5.62g(51%)を得た。
【0074】参考例11 3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸メチルの合
成 参考例6と同様にしてシリンギン酸17.03g及びメタノー
ルから3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸メチ
ル13.85g(76%)を得た。
【0075】参考例12 3,5-ジメトキシ-4-プレニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロ
キシ安息香酸メチル7.89g とプレニルクロライド5.73g
から、3,5-ジメトキシ-4-プレニルオキシ安息香酸
5.40g(55%)を得た。
【0076】参考例13 3,5-ジメトキシ-4-ゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロ
キシ安息香酸メチル5.44g とゲラニルブロマイド8.04g
から、3,5-ジメトキシ-4-ゲラニルオキシ安息香酸
5.71g(67%)を得た。
【0077】参考例14 4-ネリルオキシ安息香酸の合成 ネロール7.71gのジクロロメタン溶液200mlにN-クロロ
スクシンイミド10.01g及びジメチルスルフィド6.56ml
を加え氷冷中4時間攪拌した。反応終了後、飽和食塩
水、水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮
し、得られたネリルクロライドと4-ヒドロキシ安息香
酸メチル7.61g から参考例1と同様にして4-ネリルオ
キシ安息香酸7.47g(54%)を得た。
【0078】参考例15 3,4,5-トリプレニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして3,4,5-トリヒドロキシ安息
香酸エチル4.95g及びプレニルブロマイド14.90gから
3,4,5-トリプレニルオキシ安息香酸5.43g(58
%)を得た。
【0079】参考例16 2-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、2-ヒドロキシ-4-メトキシ安
息香酸メチル9.1g 及びゲラニルブロマイド10.86gから
2-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸7.73g(51%)
を得た。
【0080】参考例17 4-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、4-ヒドロキシ-3-メトキシ安
息香酸メチル9.1g 及びゲラニルブロマイド10.86gから
4-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸7.59g(63%)
を得た。
【0081】参考例18 2-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸の合成 参考例7と同様にして、2-ヒドロキシ-3-メトキシ安
息香酸16.80g 及びゲラニルブロマイド10.86gから2-
ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸11.54g(64%)を
得た。
【0082】参考例19 3-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3-ヒドロキシ-4-メトキシ安
息香酸メチル8.40g 及びゲラニルブロマイド10.36gか
ら3-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸3.60g(24
%)を得た。
【0083】参考例20 3,5-ジプレニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3,5-ジヒドロキシ安息香酸
メチル8.40g 及びプレニルブロマイド14.90gから3,
5-ジプレニルオキシ安息香酸10.06g(69%)を得た。
【0084】参考例21 2,4-ジプレニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、2,4-ジヒドロキシ安息香酸
メチル8.40g 及びプレルブロマイド14.90gから2,4-
ジプレニルオキシ安息香酸8.86g(61%)を得た。
【0085】参考例22 2,5-ジプレニルオキシ安息香酸の合成 参考例7と同様にして、2,5-ジヒドロキシ安息香酸2
3.10g 及びプレニルブロマイド14.90gから2,5-ジプ
レニルオキシ安息香酸9.74g(84%)を得た。
【0086】参考例23 3,5-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、3,5-ジヒドロキシ安息香酸
メチル8.40g 及びゲラニルブロマイド21.72gから3,
5-ジゲラニルオキシ安息香酸10.09g(47%)を得た。
【0087】参考例24 2,5-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、2,5-ジヒドロキシ安息香酸
メチル7.12g 及びゲラニルブロマイド21.72gから2,
5-ジゲラニルオキシ安息香酸2.17g(10%)を得た。
【0088】参考例25 3-フルオロ-6-ゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例7と同様にして、3-フルオロ-6-ヒドロキシ安
息香酸10.00g 及びゲラニルブロマイド10.86gから3-
フルオロ-6-ゲラニルオキシ安息香酸11.57g(79%)を
得た。
【0089】参考例26 3,4-ジメトキシ-5-プレニルオキシ安息香酸の合成 参考例6と同様にして3,4−ジメトキシ−5−ヒドロ
キシ安息香酸及びメタノールから3,4-ジメトキシ-5
-ヒドロキシ安息香酸メチルを得た。参考例1と同様に
して、3,4-ジメトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸メチ
ルとプレニルクロライドから、3,4-ジメトキシ-5-
プレニルオキシ安息香酸を得た。
【0090】参考例27 6-プレニルオキシニコチン酸の合成 参考例1と同様にして、6−ヒドロキシニコチン酸6g及
びプレニルブロマイド13.5gから6−プレニルオキシニ
コチン酸プレニルエステルを得た。得られた化合物を参
考例1と同様にして加水分解し、6−プレニルオキシニ
コチン酸3.59gを得た。
【0091】参考例28 2-プレニルオキシニコチン酸の合成 参考例1と同様にして、2−ヒドロキシニコチン酸及び
プレニルブロマイドから2−プレニルオキシニコチン酸
プレニルエステルを得た。得られた化合物を参考例1と
同様にして加水分解し、2−プレニルオキシニコチン酸
を得た。
【0092】参考例29 6-ゲラニルオキシニコチン酸の合成 参考例1と同様にして、6−ヒドロキシニコチン酸及び
ゲラニルブロマイドから6−ゲラニルオキシニコチン酸
ゲラニルエステルを得た。得られた化合物を参考例1と
同様にして加水分解し、6−ゲラニルオキシニコチン酸
を得た。
【0093】実施例1 1-エチル-2-(4-ゲラニルオキシベンゾイルアミノメチ
ル)ピロリジン 実施例15と同様にして、4-ゲラニルオキシ安息香酸
1.45gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7mlと
の縮合反応に付すことにより、標題化合物 1.96g(98
%)を得た。
【0094】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.73(2H, d, J=8.8H
z), 6.95(1H, bs), 6.91(2H, d, J=8.8Hz), 5.47(1H,
t, J=6.8Hz), 5.13-5.05(1H, m), 4.57(2H, d, J=6.4H
z), 3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54
(1H, m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00(4H, m), 1.98-
1.86(1H, m), 1.74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.67(3H,
s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0095】実施例2 1-エチル-2-(2-ゲラニルオキシベンゾイルアミノメチ
ル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2-ゲラニルオキシ安息香酸
1.37gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7mlと
の縮合反応に付すことにより、標題化合物 1.53g(80
%)を得た。
【0096】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.34(1H, bs), 8.21
(1H, dd, J=2.0Hz, 7.8Hz), 7.40(1H,dt, J=2.0Hz, 8.3
Hz), 7.05(1H, t, J=7.8Hz), 6.94(1H, d, J=8.3Hz),
5.50(1H, t, J=6.4Hz), 5.11-5.02(1H, m), 4.72(2H,
d, J=6.4Hz), 3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m),
2.16-2.54(1H, m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00(4H,
m), 1.98-1.86(1H, m), 1.74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.
67(3H, s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0097】実施例3 1-エチル-2-(4-プレニルオキシベンゾイルアミノメチ
ル)ピロリジン 実施例15と同様にして、4-プレニルオキシ安息香酸
1.44gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 1.0mlと
の縮合反応に付すことにより、標題化合物 1.02g(46
%)を得た。
【0098】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.76(2H, d, J=8.8H
z), 6.97(1H, bs), 6.92(2H, d, J=8.8Hz), 5.54-5.44
(1H, m), 4.55(2H, d, J=6.4Hz), 3.69-3.64(1H, m),
3.38-3.22(2H, m), 2.90-2.70(2H, m), 2.37-2.19(2H,
m),1.97-1.87(1H, m), 1.80(3H,s), 1.75(3H, s), 1.69
-1.63(3H, m), 1.14(3H, t, J=6.8Hz).
【0099】実施例4 1-エチル-2-(4-ネリルオキシベンゾイルアミノメチ
ル)ピロリジン 実施例15と同様にして、4-ネリルオキシ安息香酸 1.6
4gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.84mlとの
縮合反応に付すことにより、標題化合物 0.69g(30%)
を得た。
【0100】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.75(2H, d, J=8.8H
z), 6.29(2H, d, J=8.8Hz), 6.83(1H,bs), 5.50(1H, t,
J=6.8Hz), 5.11(1H, t, J=5.8Hz), 4.54(2H, d, J=6.8
Hz),3.74-3.66(1H, m), 3.38-3.20(2H, m), 2.92-2.70
(2H, m), 2.19-2.09(4H, m),1.97-1.87(1H, m), 1.80(3
H, s), 1.68(3H, s), 1.60(3H, s), 1.14(3H, t, J=6.8
Hz).
【0101】実施例5 1-エチル-2-(2,4-ジプレニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2,4-ジプレニルオキシ安息香
酸 1.45gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物1.96g(98
%)を得た。
【0102】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.19-8.15(2H, m),
6.59(1H, d, J=2.4Hz), 6.49(1H, d,J=2.2Hz), 5.52-5.
48(2H, m), 4.63(2H, d, J=5.9Hz), 4.54(2H, d, J=6.3
Hz),3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54
(1H, m), 2.33-2.22(1H, m),2.20-2.00(4H, m), 1.98-
1.86(1H, m), 1.80(6H, s), 1.75(6H, s), 1.12(3H, t,
J=7.3Hz).
【0103】実施例6 1-エチル-2-(2,5-ジプレニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2,5-ジプレニルオキシ安息香
酸 1.45gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物1.40g(70
%)を得た。
【0104】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.44(1H, bs), 7.77
(1H, d, J=3.4Hz), 6.98(1H, dd, J=3.4Hz, 8.8Hz), 6.
90(1H, d, J=8.8Hz), 5.52-4.94(2H, m), 4.63(2H, d,
J=6.4Hz), 4.52(2H, d, J=6.4Hz), 3.28-3.13(1H, m),
2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54(1H, m), 2.33-2.22(1H,
m), 2.20-2.00(4H,m), 1.98-1.86(1H, m), 1.79(6H,
s), 1.74(6H, s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0105】実施例7 1-エチル-2-(3,4-ジプレニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,4-ジプレニルオキシ安息香
酸 1.45gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物1.09g(55
%)を得た。
【0106】m.p. 80.0-81.5℃1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.44(1H, s), 6.86(1H, d, J=8.0
Hz),5.50-5.45(1H, m),4.64(4H, d, J=6.8Hz), 3.27-3.
14(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.15-2.55(1H,m), 2.32
-2.23(1H, m), 2.20-1.98(4H,m), 1.96-1.84(1H, m),
1.74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.67(6H, s), 1.12(3H, t,
J=7.3Hz).
【0107】実施例8 1-エチル-2-(3,5-ジプレニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,5-ジプレニルオキシ安息香
酸 1.45gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物0.78g(39
%)を得た。
【0108】1H-NMR (CDCl3)δ: 6.94(2H, d, J=2.4H
z), 6.61(1H, t, J=2.4Hz), 5.49(1H,t, J=5.4Hz), 4.5
1(4H, d, J=6.8Hz), 3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H,
m),2.16-2.54(1H, m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00
(4H,m), 1.98-1.86(1H, m), 1.79(6H, s), 1.74(6H,
s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0109】実施例9 1-エチル-2-(2,4-ジゲラニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2,4-ジゲラニルオキシ安息香
酸 2.13gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物2.03g(76
%)を得た。
【0110】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.20(1H, bs), 8.15
(1H, d, J=8.8Hz), 6.58(1H, dd, J=2.0Hz, 6.8Hz), 6.
49(1H, d, J=2.0Hz), 5.52-5.46(2H, m), 5.09-5.07(2
H, m),4.67(2H, d, J=6.4Hz), 4.56(2H, d, J=6.4Hz),
3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54(1H,
m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00(8H,m), 1.98-1.86(1
H, m), 1.74(6H, s), 1.68-1.67(6H, m), 1.12(3H, t,
J=7.3Hz).
【0111】実施例10 1-エチル-2-(2,5-ジゲラニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2,5-ジゲラニルオキシ安息香
酸 2.13gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物1.47g(55
%)を得た。
【0112】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.44(1H, bs), 7.77
(1H, d, J=3.4Hz), 6.98(1H, dd, J=3.4Hz, 8.8Hz), 6.
90(1H, d, J=8.8Hz), 5.53-5.42(2H, m), 5.11-5.02(2
H, m),4.63(2H, d, J=6.4Hz), 4.52(2H, d, J=6.4Hz),
3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54(1H,
m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00(4H,m), 1.98-1.86(1
H, m), 1.72(6H, s), 1.67(6H, s), 1.60(6H, s), 1.12
(3H, t, J=7.3Hz).
【0113】実施例11 1-エチル-2-(3,4-ジゲラニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,4-ジゲラニルオキシ安息香
酸 2.13gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物1.93g(72
%)を得た。
【0114】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.46(1H, bs), 7.76
(1H, d, J=3.0Hz), 7.06-6.82(2H, m), 5.50-5.45(2H,
m), 5.08-5.02(2H, m), 4.64(4H, d, J=6.8Hz), 3.27-
3.14(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.15-2.55(1H, m),
2.32-2.23(1H, m), 2.20-1.98(4H,m), 1.96-1.84(1H,
m), 1.74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.67(6H, s), 1.59(6
H, s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0115】実施例12 1-エチル-2-(3,5-ジゲラニルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,5-ジゲラニルオキシ安息香
酸 2.13gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物2.14g(82
%)を得た。
【0116】1H-NMR (CDCl3)δ: 6.94(2H, d, J=2.4H
z), 6.61(1H, d, J=2.4Hz), 5.49(2H,t, J=5.4Hz), 5.1
2-5.04(2H, m), 4.51(4H, d, J=6.8Hz), 3.28-3.13(1H,
m),2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54(1H, m), 2.33-2.22
(1H, m), 2.20-2.00(4H,m), 1.98-1.86(1H, m), 1.73(6
H, s), 1.68(6H, s), 1.60(6H, s), 1.12(3H, t, J=7.3
Hz).
【0117】実施例13 1-エチル-2-(3,4,5-トリプレニルオキシベンゾイルア
ミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,4,5-トリプレニルオキシ安
息香酸 0.94gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン
0.35gとの縮合反応に付すことにより、標題化合物 1.21
g(79%)を得た。
【0118】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.01(2H, s), 6.73
(1H, s), 5.58-5.47(3H, m), 4.59(4H,d, J=5.9Hz), 4.
54(2H, d, J=6.8Hz), 3.71-3.63(1H, m), 3.34-3.25(1
H, m),3.24-3.16(1H, m), 2.90-2.76(1H, m), 2.75-2.6
5(1H, m), 2.32-2.18(2H, m),1.95-1.85(1H, m), 1.77
(6H, s), 1.73(9H, s), 1.66(3H, s), 1.12(3H, t, J=
7.8Hz).
【0119】実施例14 1-エチル-2-(2-ゲラニルチオベンゾイルアミノメチ
ル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2-ゲラニルチオ安息香酸 2.0
3gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 1.0mlとの縮
合反応に付すことにより、標題化合物 1.52g(54%)を
得た。
【0120】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.63(1H, d, J=7.8H
z), 7.48(1H, bs), 7.38-7.19(3H, m), 5.28(1H, t, J=
7.8Hz), 5.05(1H, t, J=6.4Hz), 4.72(2H, d, J=6.4H
z), 3.80-3.74(1H, m), 3.54(2H, d, J=7.8Hz), 3.47-
3.29(2H, m), 3.00-2.90(1H, m),2.40-2.26(2H, m), 2.
10-1.95(4H, m), 1.84-1.69(4H, m), 1.66(3H, s), 1.5
9(3H, s), 1.14(3H, t, J=6.8Hz).
【0121】実施例15 1-エチル-2-(3-ゲラニルオキシ-4-メトキシベンゾイル
アミノメチル)ピロリジン 3-ゲラニルオキシ-4-メトキシ安息香酸 1.52gを、クロ
ロホルム50ml、トリエチルアミン1.4mlに溶解し、氷冷
下ジフェニルフォスフィニッククロライド1.0mlを加え
た。15分撹拌後、2-アミノメチル-1-エチルピロリジ
ン 0.7mlを加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=15:1)で精製することにより、標題化合物
1.47g(71%)を得た。
【0122】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.45(1H, d, J=2.0H
z), 6.88(1H, d, J=8.3Hz), 6.66(1H,bs), 5.53(1H, t,
J=6.4Hz), 5.09(1H, t, J=6.4Hz), 4.67(2H, d, J=6.4
Hz),3.91(3H, s), 3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H,
m), 2.16-2.54(1H, m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00
(4H,m), 1.98-1.86(1H, m), 1.74(3H, s), 1.71(3H,
s), 1.67(3H, s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0123】実施例16 1-エチル-2-(4-ゲラニルオキシ-3-メトキシベンゾイル
アミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、4-ゲラニルオキシ-3-メトキ
シ安息香酸 1.52gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジ
ン 0.7mlとの縮合反応に付すことにより、標題化合物
1.63g(79%)を得た。
【0124】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.45(1H, d, J=2.0H
z), 7.28(1H, dd, J=2.0Hz, 8.3Hz),6.85(1H, d, J=8.3
Hz), 7.09(1H, bs), 5.50(1H, t, J=6.4Hz), 5.06(1H,
t, J=6.8Hz), 4.65(2H, d, J=6.4Hz), 3.91(3H, s), 3.
28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54(1H,
m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00(4H,m), 1.98-1.86(1
H, m), 1.74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.67(3H, s), 1.12
(3H, t, J=7.3Hz).
【0125】実施例17 1-エチル-2-(2-ゲラニルオキシ-3-メトキシベンゾイル
アミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2-ゲラニルオキシ-3-メトキ
シ安息香酸 1.52gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジ
ン 0.7mlとの縮合反応に付すことにより、標題化合物
1.84g(89%)を得た。
【0126】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.38(1H, bs), 7.70
(1H, dd, J=2.0Hz, 7.8Hz), 7.12(1H,dt, J=2.0Hz, 7.8
Hz), 7.00(1H, d, J=8.3Hz), 5.53(1H, t, J=7.3Hz),
5.07-5.02(1H, m), 4.64(2H, d, J=7.3Hz), 3.91(3H,
s), 3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54
(1H, m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00(4H,m), 1.98-
1.86(1H, m), 1.74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.67(3H,
s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0127】実施例18 1-エチル-2-(2-ゲラニルオキシ-4-メトキシベンゾイル
アミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2-ゲラニルオキシ-4-メトキ
シ安息香酸 1.52gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジ
ン 0.7mlとの縮合反応に付すことにより、標題化合物
1.43g(69%)を得た。
【0128】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.24(1H, bs), 8.19
(1H, d, J=8.8Hz), 6.57(1H, dd, J=2.0Hz, 8.8Hz), 6.
47(1H, d, J=2.4Hz), 5.55-5.46(1H, m), 5.10-5.02(1
H, m),4.67(2H, d, J=6.4Hz), 3.83(3H, s), 3.28-3.13
(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-2.54(1H, m), 2.33-
2.22(1H, m), 2.20-2.00(4H,m), 1.98-1.86(1H, m), 1.
74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.67(3H, s), 1.12(3H, t, J
=7.3Hz).
【0129】実施例19 1-エチル-2-(2-ゲラニルオキシ-5-メトキシベンゾイル
アミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2-ゲラニルオキシ-5-メトキ
シ安息香酸 1.52gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジ
ン 0.7mlとの縮合反応に付すことにより、標題化合物
1.78g(86%)を得た。
【0130】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.46(1H, bs), 7.76
(1H, dd, J=3.0Hz), 7.06-6.82(2H, m), 5.50-5.45(1H,
m), 5.08-5.02(1H, m), 4.64(2H, d, J=6.8Hz), 3.82
(3H, s), 3.28-3.13(1H, m), 2.95-2.81(1H, m), 2.16-
2.54(1H, m), 2.33-2.22(1H, m), 2.20-2.00(4H,m), 1.
98-1.86(1H, m), 1.74(3H, s), 1.71(3H, s), 1.67(3H,
s), 1.12(3H, t, J=7.3Hz).
【0131】実施例20 1-エチル-2-(3-フルオロ-6-ゲラニルオキシベンゾイル
アミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3-フルオロ-6-ゲラニルオキ
シ安息香酸 1.46gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジ
ン 0.7mlとの縮合反応に付すことにより、標題化合物
1.68g(84%)を得た。
【0132】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.38(1H, bs), 7.91
(1H, d, J=9.8Hz), 7.00-7.10(1H, m), 6.90-6.83(1H,
m), 5.52-5.42(1H, m), 5.00-5.07(1H, m), 4.70(2H,
d, J=6.4Hz), 3.72-3.82(1H, m), 3.30-3.12(2H, m),
2.94-2.80(1H, m), 2.65-2.54(1H, m), 2.30-1.55(10H,
m), 1.74(3H, s), 1.66(3H, s), 1.59(3H, s), 1.11(3
H,t, J=6.8Hz).
【0133】実施例21 1-エチル-2-(3,5-ジメトキシ-4-ゲラニルオキシベンゾ
イルアミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-ゲラニル
オキシ安息香酸 0.80gを2-アミノメチル-1-エチルピロ
リジン 0.31gとの縮合反応に付すことにより、標題化合
物 1.02g(95%)を得た。
【0134】実施例22 1-エチル-2-(3,4-ジメトキシ-5-ゲラニルオキシベンゾ
イルアミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,4-ジメトキシ-5-ゲラニル
オキシ安息香酸 0.80gを2-アミノメチル-1-エチルピロ
リジン 0.31gとの縮合反応に付すことにより、標題化合
物 0.62g(58%)を得た。
【0135】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.03(1H, s), 7.02
(1H, s), 6.78(1H, s), 5.55-5.48(1H,m), 5.11-5.04(1
H, m), 4.63(2H, d, J=6.4Hz), 3.90(3H, s), 3.88(3H,
s), 3.69-3.63(1H, m), 3.32-3.29(1H, m), 3.24-3.15
(1H, m), 2.87-2.82(1H, m), 2.78-2.67(H, m), 2.32-
2.20(2H, m), 2.12-2.07(4H, m), 1.95-1.87(2H, m),
1.74-1.70(5H, s), 1.66(3H, s), 1.59(3H, s), 1.13(3
H, t, J=6.8Hz).
【0136】実施例23 1-エチル-2-(3,4-ジメトキシ-5-プレニルオキシベンゾ
イルアミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,4-ジメトキシ-5-プレニル
オキシ安息香酸 0.80gを2-アミノメチル-1-エチルピロ
リジン 0.39gとの縮合反応に付すことにより、標題化合
物 0.78g(69%)を得た。
【0137】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.07(1H, s), 7.06
(1H, s), 5.56-5.49(1H, m), 4.62(2H,d, J=6.3Hz), 3.
91(3H, s), 3.89(3H, s), 3.72-3.66(1H, m), 3.38-3.3
4(1H,m), 3.31-3.20(1H, m), 2.93-2.81(2H, m), 2.36-
2.28(2H, m), 1.98-1.81(1H,m), 1.78(3H, s), 1.75(3
H, s), 1.71-1.63(2H, m), 1.16(3H, t, J=7.3Hz).
【0138】実施例24 1-エチル-2-(3,5-ジメトキシ-4-プレニルオキシベンゾ
イルアミノメチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、3,5-ジメトキシ-4-プレニル
オキシ安息香酸 0.80gを2-アミノメチル-1-エチルピロ
リジン 0.39gとの縮合反応に付すことにより、標題化合
物 1.01g(89%)を得た。
【0139】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.05(2H, s), 5.60-
5.51(1H, m), 4.55(2H, d, J=7.3Hz),3.90(6H, s), 3.7
1-3.64(1H, m), 3.37-3.34(1H, m), 3.30-3.21(1H, m),
2.92-2.84(1H, m), 2.83-2.75(1H, m), 2.35-2.28(2H,
m), 2.00-1.91(1H, m), 1.82-1.76(1H, m), 1.75(3H,
s), 1.67(3H, s), 1.16(3H, t, J=7.3Hz).
【0140】実施例25 1-エチル-2-(2-プレニルオキシニコチノイルアミノメ
チル)ピロリジン 実施例15と同様にして、2-プレニルオキシニコチン酸
1.00gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.63gと
の縮合反応に付すことにより、標題化合物 1.41g(92
%)を得た。
【0141】1H-NMR (CDCl3)δ: 9.92(1H, s), 8.53-
8.47(1H, m), 7.55-7.48(1H, m), 6.41-6.34(1H, m),
5.35-5.29(1H, m), 4.70-4.52(2H, m), 3.78-3.71(1H,
m), 3.32-3.21(2H, m), 2.99-2.91(1H, m), 2.80-2.60
(1H, m), 2.33(2.41(1H, m), 2.27-2.21( 1H, m), 2.02
-1.92(1H, m), 1.89-1.63(9H, m), 1.16(3H, t, J=7.3H
z).
【0142】実施例26 1-エチル-2-(6-プレニルオキシニコチノイルアミノメ
チル)ピロリジン 実施例15と同様にして、6-プレニルオキシニコチン酸
0.70gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.90gと
の縮合反応に付すことにより、標題化合物 0.73g(68
%)を得た。
【0143】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.09(1H, d, J=2.9H
z), 7.58-7.50(1H, m), 6.72(1H, s),6.54(1H, d, J=9.
8Hz), 5.35-5.28(1H, m), 4.57(2H, d, J= 7.3Hz), 3.6
7-3.01(1H, m), 3.29-3.19(2H, m), 2.75-2.67(1H, m),
2.33-2.20(2H, m), 1.79(6H,s), 1.76-1.67(1H, m),
1.66-1.55(1H, m), 1.13(3H, t, J=7.3Hz).
【0144】実施例27 1-エチル-2-(6-ゲラニルオキシニコチノイルアミノメ
チル)ピロリジン 実施例15と同様にして、6-ゲラニルオキシニコチン酸
0.75gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.36gと
の縮合反応に付すことにより、標題化合物 0.95g(90
%)を得た。
【0145】1H-NMR (CDCl3)δ: 8.12(1H, d, J=2.4H
z), 7.61-7.52(1H, m), 6.87(1H, s),6.55(1H, d, J=9.
3Hz), 5.35-5.27(1H, m), 5.10-5.01(1H, m), 4.60(2H,
d, J=6.8Hz), 3.68-3.62(1H, m), 3.32-3.26(2H, m),
2.88-2.77(2H, m), 2.35-2.20(2H, m), 2.13-2.02(4H,
m), 1.98-1.81(1H, m), 1.79-1.70(6H, m), 1.66(3H,
s), 1.59(3H, s), 1.15(3H, t, J=6.8Hz).
【0146】実施例28 1-エチル-2-(4-ファルネシルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン 実施例15と同様にして、4-ファルネシルオキシ安息香
酸 1.71gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物1.73g(77
%)を得た。
【0147】1H-NMR (CDCl3)δ: 7.74(2H, d, J=8.3H
z), 6.93(2H, d, J=8.8Hz), 6.83( 1H, bs), 5.48(1H,
t, J-5.4Hz), 5.14-5.07(2H, m), 4.57(2H, d, J= 6.4H
z), 3.75-3.65(1H, m), 3.32-3.19(2H, m), 2.89-2.80
(1H, m), 2.70(1H, bs), 2.33-1.88(12H, m), 1.74(3H,
s), 1.67( 3H, s), 1.60(6H, s), 1.12(3H, t, J=7.3H
z).
【0148】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるピロ
リジン誘導体は、優れた抗潰瘍効果及びヘリコバクター
・ピロリに対する抗菌作用と、高い安全性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるピロリジン誘導体の製造行程の
一例を示す説明図である。
【図2】本発明にかかるピロリジン誘導体の原料化合物
の製造行程の一例を示す説明図である。
【図3】本発明にかかるピロリジン誘導体の原料化合物
の製造行程の一例を示す説明図である。
【化34】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】WIS:水浸拘束ストレス潰瘍抑制試験 <意義>ストレスによる潰瘍発生の抑制度を検証する。 <方法>6〜7週齢Crj:SD系雄性ラットまたはS
lc:SD系雄性ラットを一晩絶食し(摂水は自由)、
一群あたり5〜8匹として0.3%カルボキシメチルセ
ルロースナトリウムまたは0.05%Tween80水溶液に
溶解または懸濁した被験薬物(100mg/10ml/kg)を経
口投与した。なお、対象には基剤のみを投与した。10
分後にラットをストレスケージに入れ、21℃の恒温水
槽内に剣状突起まで浸した。水浸開始より7時間後にラ
ットを水槽より引き上げ、直ちにエーテルまたは炭酸ガ
スで屠殺して胃を摘出した。5%中性ホルマリン緩衝液
10mlを胃内に注入し、そのまま1%中性ホルマリン緩
衝液中に30分以上浸して固定したのち、胃の大彎に沿
って切開し腺胃部に発生している糜爛の長さを解剖顕微
鏡下測定した。胃一つあたりの糜爛の長さの総和を潰
瘍係数とした。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】次に[14C]−アミノピリンの取り込み
実験を行なった。エッペンドルフチューブを秤量したの
ち、上述した栄養液に溶解したヒスタミン10μl(最
終濃度10−5M)、DMSOに溶解した被験薬物10
μl(最終濃度10−5M)、栄養液で希釈した[14
C]−アミノピリン10μl(最終濃度0.05μCi
/ml)を入れ、上で調製した遊離胃底腺分散液970
μlを加え、37℃で40分間125回/分で振盪させ
た。30秒間遠心し、上清200μlをミニバイアルに
とり、残りはアスピレーターで除去した。沈澱はチュー
ブの蓋を開けた状態で80℃の乾燥機に一晩入れて完全
に乾固させたのち、蓋を閉めて室温に戻して秤量した。
次いで1N KOH 100μlを加え、蓋をして60
℃で1−2時間処理して溶解し、ミニバイアルに移し
た。上清または沈澱の入ったミニバイアルにアトムライ
TM 4mlを加え、液体シンチレーションカウンター
で放射活性を測定した。なお、20mM NaSCNを
加えて水素イオン濃度勾配をキャンセルさせたものを用
いて沈澱の放射活性の補正を行なったのち、沈澱に特異
的にトラップされたアミノピリンの集積率を算出した。
なお、本実験はduplicateで実施した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】次に被験薬物の1000μg/ml溶液を
25%以下のDMSO溶液にて調製し、これを減菌清製
水で種々の濃度となるように希釈し、各濃度の溶液各々
100μlを24ウエルプレートにとり、5%馬血液加
ブルセラ寒天培地900μlを加えて混合し固化させ、
MIC測定用培地を調製した。前培養で生育したコロニ
ーは適当量とり、Mueller Hinton Br
othに、肉眼で濁りが確認できる程度まで懸濁し、約
10cfu/mlの菌懸濁原液とした。この菌懸濁原
液をMueller Hinton Brothで10
希釈し、接種用菌液(10cfu/ml)とした。
菌の接種は、接種用菌液10μl(約10 cfu)を
分注器にてMIC測定用培地上に滴下して行った。菌を
接種したMIC測定用培地は、前培養と同条件下で7日
間培養し、培養終了後に菌の生育の無有を判定した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】<方法>雄性日本白色種家兎(2.5〜3
kg)をネンブタールTMで麻酔死させ、直ちに胃を摘出
した。胃大彎を切開して胃内容物を除去し、粘膜表面を
HBSS(Hanks'balanced salt solution)で洗浄した
のち、氷冷したHBSS中で実験室へ運搬した。幽門前
庭部を取り除き、胃体部粘膜をスパチラではがし、BM
E(Basal Medium Eagle)中で2〜3mmに細切した
後、ディスパーゼ280U/ml及びコラゲナーゼ30〜5
0U/ml(メディウム:BME60ml)にて37℃で15
分間120〜130回/分振盪した。なお、コラゲナー
ゼ濃度はロットが変わるごとに、細胞の状態を見て適宜
変更した。1mMEDTA含有EBSS(Earle's Balanc
ed Salt Solution)で2回洗浄した後、1mMEDTA含
有MEM(MinimumEssential Medium)で5分間37℃
で振盪した。次に、前述と同濃度のディスパーゼ・コラ
ゲナーゼで15分振盪させて上清を除去し、さらに50
〜60分間、37℃・120〜130回/分振盪した。
その後、HBSSで2回洗浄した後、2%Ultroc
er GTMを含むHam F12にて1×10Cell
s/mlとし、96穴プレートに200μlづつ分注した。
37℃・5%CO・95%airで3日間インキュベー
トしてコンフルエントに達した状態で、MTTアッセイ
に用いた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】参考例9 2,4-ジゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例と同様にして、2,4−ジヒドロキシ安息香酸
9.10g とゲラニルブロマイド21.70g から、2,4-ジゲ
ラニルオキシ安息香酸8.34g(52%)を得た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】参考例18 2-ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸の合成 参考例と同様にして、2-ヒドロキシ-3-メトキシ安
息香酸16.80g 及びゲラニルブロマイド10.86gから2-
ゲラニルオキシ-3-メトキシ安息香酸11.54g(64%)を
得た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】参考例21 2,4-ジプレニルオキシ安息香酸の合成 参考例1と同様にして、2,4-ジヒドロキシ安息香酸
メチル8.40g 及びプレニルブロマイド14.90gから2,
4-ジプレニルオキシ安息香酸8.86g(61%)を得た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】参考例22 2,5-ジプレニルオキシ安息香酸の合成 参考例と同様にして、2,5-ジヒドロキシ安息香酸2
3.10g 及びプレニルブロマイド14.90gから2,5-ジプ
レニルオキシ安息香酸9.74g(84%)を得た。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】参考例25 3-フルオロ-6-ゲラニルオキシ安息香酸の合成 参考例と同様にして、3-フルオロ-6-ヒドロキシ安
息香酸10.00g 及びゲラニルブロマイド10.86gから3-
フルオロ-6-ゲラニルオキシ安息香酸11.57g(79%)を
得た。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0146
【補正方法】変更
【補正内容】
【0146】実施例28 1-エチル-2-(4-ファルネシルオキシベンゾイルアミノ
メチル)ピロリジン
【化34】 実施例15と同様にして、4-ファルネシルオキシ安息香
酸 1.71gを2-アミノメチル-1-エチルピロリジン 0.7ml
との縮合反応に付すことにより、標題化合物1.73g(77
%)を得た。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1で示されることを特徴と
    するピロリジン誘導体及びその塩。 【化1】 (化1中、R1はアルケニル基であり、R2は低級アルコ
    キシ基又はハロゲン原子である。R3は低級アルキル基
    である。Xは−O−又は−S−で示される基であり、Y
    は炭素原子又は窒素原子である。mは1〜3の整数、n
    は0〜2の整数である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物において、下記一
    般式化2で示されることを特徴とするピロリジン誘導体
    及びその塩。 【化2】 (化2中、R1、R2、R3、X、m及びnは前記化1の
    定義と同じである。)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化合物において、
    nが0であることを特徴とするピロリジン誘導体及びそ
    の塩。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の化合物において、
    nが1又は2であることを特徴とするピロリジン誘導体
    及びその塩。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の化合物において、mが1
    であることを特徴とするピロリジン誘導体及びその塩。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の化合物に
    おいて、Xが−O−であることを特徴とするピロリジン
    誘導体及びその塩。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の化合物において、下記一
    般式化3で示されることを特徴とするピロリジン誘導体
    及びその塩。 【化3】 (化3中、R1、R3は前記化1の定義と同じである。)
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の化合物に
    おいて、R1がプレニル基、ゲラニル基、ネリル基又は
    ファルネシル基であることを特徴とするピロリジン誘導
    体及びその塩。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の化合物に
    おいて、R3がエチル基であることを特徴とするピロリ
    ジン誘導体及びその塩。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9何れかに記載のピロリジ
    ン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分と
    する抗潰瘍剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9の何れかに記載のピロリ
    ジン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分
    とするヘリコバクター・ピロリに対する抗菌剤。
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