JPH10278888A - 小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置 - Google Patents

小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置

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JPH10278888A
JPH10278888A JP9089254A JP8925497A JPH10278888A JP H10278888 A JPH10278888 A JP H10278888A JP 9089254 A JP9089254 A JP 9089254A JP 8925497 A JP8925497 A JP 8925497A JP H10278888 A JPH10278888 A JP H10278888A
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cooling water
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valve
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Toshiyuki Takada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型滑走艇におけるエンジンおよび排気系の冷
却を、排ガスの背圧上昇を招くことなく確実に行う。 【解決手段】 小型滑走艇は、推進機3と、艇体内に設
置されて推進機3を駆動するエンジン4と、エンジンの
排ガスを排気管13,消音器16およびテールパイプ1
7を経て船外へ排出する排気装置9とを備える。その船
体内に、推進機3の高圧部3aから取り込まれた冷却水
を、排ガスと分離された状態でエンジン4および排気装
置9を経て船外へ放出する冷却水通路11を設ける。排
気装置9のうち少なくとも排気管13および消音器16
の外壁は2重構造とし、その間に冷却水通路11を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型滑走艇のエンジ
ン・排気系冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型滑走艇では、エンジンルーム内にエ
ンジンが収納されているため、通常、水冷エンジンが用
いられている。このエンジンの水冷方法は、構造の簡単
な直接冷却方式が一般的であり、例えば水ジェット推進
機内に設けた開口から、加圧水の一部をパイプによりエ
ンジンのウォータジャケットに取り入れて冷却するもの
とされている。また、エンジンを冷却した後の水は排気
装置内に放出され、排ガスとともに、消音器を構成する
水マフラを通して船外に排出される。これにより、排気
系の冷却も行われる(実公平4−13276号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のエンジ
ン・排気系冷却装置の場合、水マフラで排ガスと冷却水
を混合するので、排ガスの背圧が上昇し、エンジンの出
力低下を招く。また、小型滑走艇がジャンプした時に
は、水ジェット推進機から冷却水が供給されなくなるの
で、冷却水通路にエアが入り込んで、冷却水が流れにく
くなる。このため、エンジンばかりでなく、排気系の接
続部に使用される柔軟性を有するゴムパイプの温度も上
昇する。排気系の排ガス通路内に排ガス浄化用の触媒を
設置した場合には、その触媒の発熱のため、触媒の温度
が上昇して、排気浄化機能が低下することもある。
【0004】本発明の第1の目的は、排気ガスの背圧上
昇を招くことなくエンジンおよび排気系の冷却を行うこ
とのできる小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置を提
供することにある。第2の目的は、小型滑走艇がジャン
プした時にも、エンジンまたは排気系の冷却性能を確保
できる小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の小型滑走艇のエンジン・排気系冷
却装置は、推進機と、艇体内に設置されて前記推進機を
駆動するエンジンと、エンジンの排ガスを排気管,消音
器およびテールパイプを経て船外へ排出する排気装置
と、前記推進機の高圧部から取り込まれた冷却水を、排
ガスと分離された状態でエンジンおよび前記排気装置を
経て船外へ放出する冷却水通路とを備え、前記排気装置
のうち少なくとも排気管および消音器の外壁が2重構造
とされ、その間に前記冷却水通路が形成されている。
【0006】上記構成によれば、推進機から取り込まれ
エンジンおよび排気装置を経て船外へ放出される冷却水
が、エンジンの排ガスと分離されるので、冷却水との混
合に起因する排ガスの背圧上昇を回避でき、エンジンの
出力低下を防止できる。また、排気装置のうち少なくと
も排気管および消音器では、その2重構造の外壁を冷却
水が流れるので、冷却水が防音壁となり、排気系での十
分な消音効果が得られる。
【0007】また、上記第1および第2の目的を達成す
るために、請求項2のエンジン・排気系冷却装置は、推
進機と、艇体内に設置されて前記推進機を駆動するエン
ジンと、エンジンの排ガスを排気管,消音器およびテー
ルパイプを経て船外へ排出する排気装置と、エンジンお
よび排気装置を通る閉回路を形成する冷却水通路と、こ
の冷却水通路に冷却水を循環させるポンプと、冷却水を
冷却するラジエータとを備え、前記排気装置のうち少な
くとも排気管および消音器の外壁が2重構造とされて、
その間に前記冷却水通路が形成されている。
【0008】上記構成によれば、冷却水がエンジンの排
ガスと分離されるので、冷却水との混合に起因する排ガ
スの背圧上昇を回避でき、エンジンの出力低下を防止で
きる。また、冷却水通路が閉回路とされているので、小
型滑走艇がジャンプした時でも、冷却性能が確保され
る。さらに、排気装置のうち少なくとも排気管および消
音器では、その2重構造の外壁を冷却水が流れるので、
冷却水が防音壁となり、排気系での十分な消音効果が得
られる。
【0009】また、第1および第2の目的を達成するた
めに、請求項3の小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装
置は、推進機と、艇体内に設置されて前記推進機を駆動
するエンジンと、エンジンの排ガスを排気管,消音器お
よびテールパイプを経て船外へ排出する排気装置と、前
記エンジンを通る閉回路を形成するエンジン系冷却水通
路と、このエンジン系冷却水通路に冷却水を循環させる
ポンプと、前記推進機の高圧部から取り込まれた冷却水
を、排ガスと分離された状態で排気装置を経て船外へ放
出する排気系冷却水通路とを備え、前記排気装置のうち
少なくとも排気管および消音器の外壁が2重構造とされ
て、その間に前記排気系冷却水通路が形成されている。
【0010】上記構成によれば、推進機から取り込まれ
排気系冷却水通路を流れる冷却水は排ガスと分離される
ので、冷却水との混合に起因する排ガスの背圧上昇を回
避でき、エンジンの出力低下を防止できる。また、エン
ジン用冷却水通路が閉回路とされているので、小型滑走
艇がジャンプした時でも、確実にエンジンの冷却性能が
維持される。さらに、排気装置のうち少なくとも排気管
および消音器では、その2重構造の外壁を冷却水が流れ
るので、冷却水が防音壁となり、排気系での十分な消音
効果が得られる。
【0011】また、第1および第2の目的を達成するた
めに、請求項4の小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装
置は、推進機と、艇体内に設置されて前記推進機を駆動
するエンジンと、エンジンの排ガスを排気管,消音器お
よびテールパイプを経て船外へ排出する排気装置と、前
記推進機の高圧部から取り込んだ冷却水をエンジンを経
て船外へ放出するエンジン系冷却水通路と、前記排気装
置を通る閉回路を形成する排気系冷却水通路と、この排
気系冷却水通路に冷却水を循環させるポンプとを備え、
前記排気装置のうち少なくとも排気管および消音器の外
壁が2重構造とされて、その間に前記排気系冷却水通路
が形成されている。
【0012】上記構成によれば、推進機から取り込まれ
エンジン系冷却水通路を流れる冷却水でエンジンが冷却
される。排気装置は閉回路を形成する排気系冷却水通路
を循環する冷却水で冷却されるので、小型滑走艇がジャ
ンプした時でも、排気装置の冷却性能が維持される。ま
た、排気装置の排気管および消音器の外壁を冷却水が流
れるので、排ガスと冷却水とが混合せず、冷却水との混
合に起因する排ガスの背圧上昇を回避でき、エンジンの
出力低下を防止できる。さらに、排気装置のうち少なく
とも排気管および消音器では、その2重構造の外壁を冷
却水が流れるので、冷却水が防音壁となり、排気系での
十分な消音効果が得られる。
【0013】請求項5のエンジン・排気系冷却装置は、
請求項1において、前記推進機とエンジン間の冷却水通
路に、推進機からエンジンへのみ冷却水の流れを許容す
る第1の逆止弁が装着され、前記消音器の下流側の冷却
水通路に所定圧力差で開弁して冷却水の船外への流れの
みを許容する第2の逆止弁が装着されたものとしてい
る。請求項6においては、請求項3の推進機と排気装置
との間に前記第1の逆止弁が、消音器の下流側に前記第
2の逆止弁が、それぞれ装着されている。また、請求項
7においては、請求項4の推進機とエンジンとの間に前
記第1の逆止弁が、エンジンの下流側に前記第2の逆止
弁が、それぞれ装着されている。
【0014】上記請求項5〜7の上記構成によれば、小
型滑走艇がジャンプした時、第1および第2の逆止弁が
閉止するので、冷却水通路内に冷却水が保持され、冷却
性能が維持される。
【0015】請求項8の小型滑走艇のエンジン・排気系
冷却装置は、請求項5または6のエンジン・排気系冷却
装置において、さらに前記テールパイプが2重壁構造と
されて、その間に前記冷却水通路が形成されていて、前
記第2の逆止弁が装着される消音器の下流側の冷却水通
路を前記テールパイプの冷却水通路としている。この構
成によれば、排気装置のテールパイプも冷却水で冷却で
きるとともに、小型滑走艇がジャンプした時、テールパ
イプの冷却水通路内の冷却水も保持されるので、十分な
冷却性能が得られる。
【0016】請求項9の小型滑走艇のエンジン・排気系
冷却装置は、請求項1において、前記推進機とエンジン
間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記消音
器の下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉弁と、
エンジンに供給される冷却水通路の水圧を検出する圧力
検出手段と、検出された水圧が所定圧力よりも低下した
ときに前記第1および第2の開閉弁を閉止させる弁駆動
手段とを備えたものとしている。請求項10において
は、請求項3の推進機と排気装置との間に前記第1の開
閉弁が、消音器の下流側に前記第2の開閉弁が、それぞ
れ装着されている。請求項11では、請求項4の推進機
とエンジンとの間に前記第1の開閉弁が、エンジンの下
流側に前記第2の開閉弁が、それぞれ装着されている。
【0017】請求項9〜11の構成によれば、小型滑走
艇がジャンプした時、圧力検出手段の検出する水圧が所
定圧力よりも低下するので、これに応答して第1および
第2の開閉弁が閉止して、冷却水通路内に冷却水が保持
され、冷却性能が維持される。
【0018】請求項12の小型滑走艇のエンジン・排気
系冷却装置は、請求項1において、前記推進機とエンジ
ン間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記消
音器の下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉弁
と、エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、検出
されたエンジン回転数が所定値よりも上昇したときに前
記第1および第2の開閉弁を閉止させる弁駆動手段とを
備えたものとしている。請求項13においては、請求項
3の推進機と排気装置との間に前記第1の開閉弁が、消
音器の下流側に前記第2の開閉弁が、それぞれ装着され
ている。請求項14では、請求項4の推進機とエンジン
との間に前記第1の開閉弁が、エンジンの下流側に前記
第2の開閉弁が、それぞれ装着されている。
【0019】請求項12〜14の構成によれば、小型滑
走艇がジャンプした時、回転数検出手段の検出するエン
ジン回転数が所定値よりも上昇し、これに応答して弁駆
動手段が第1および第2の開閉弁を閉止させるので、冷
却水通路内に冷却水が保持され、冷却性能が維持され
る。
【0020】請求項15のエンジン・排気系冷却装置
は、請求項9,10,12または13において、さらに
前記テールパイプが2重壁構造とされて、その間に前記
冷却水通路が形成されていて、前記第2の開閉弁が装着
される消音器の下流側の冷却水通路を前記テールパイプ
の冷却水通路としている。この構成によれば、排気装置
のテールパイプも冷却水で冷却できるとともに、小型滑
走艇がジャンプした時、テールパイプの冷却水通路内の
冷却水も保持されるので、十分な冷却性能が得られる。
【0021】請求項16のエンジン・排気系冷却装置
は、請求項1ないし14の小型滑走艇の排気系冷却装置
のいずれかにおいて、前記排気管内に排ガス浄化用の触
媒が装着されている。この構成によれば、触媒が自身の
発熱により温度上昇するのを防止でき、排ガス浄化機能
を高く維持できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態で
あるエンジン・排気系冷却装置を備えた小型滑走艇の側
面図である。図1において、小型滑走艇1の船体2はハ
ル2aの上にデッキ2bを接合して構成され、デッキ2
bには座席2cと足台2dが設けられている。2eはハ
ンドルである。船尾部には水ジェット式の推進機3が装
着されており、そのシャフト7はカップリング6を介し
て船内のエンジン4の回転軸5に連結されている。前記
回転軸5は、この例ではクランクシャフトであるが、ク
ランクシャフトに回転連結される別体のシャフトとして
もよい。このエンジン4により推進機3が駆動されて、
船体2が推進する。
【0023】図2は、上記小型滑走艇1のデッキ2bを
除いて各装置の設置状態を示した平面図である。図2に
おいて、8は燃料タンクで、船体2の前部に配置され、
エンジン4は船体2のほぼ中央に配置されている。ま
た、エンジン4から船尾部にわたる部分には、エンジン
4の排ガスGを船外へ排出する排気装置9と、推進機3
の高圧部3a(図3)から取り込まれた冷却水Wを、排
ガスGと分離された状態でエンジン4および排気装置9
を経て船外へ放出する開回路の冷却水通路11が設けら
れている。
【0024】図3(A)は、この実施形態のエンジン・
排気系冷却装置を示す一部破断した側面図である。冷却
水通路11は、推進機3の高圧部3aから取り込まれた
冷却水Wをエンジン4の図示しないウォータジャケット
に供給してエンジン4を冷却する前半部分と、エンジン
を経た冷却水Wを排気装置9を経由して船外に放出する
後半部分とからなる。前記高圧部3aは、この例では、
シャフト7に固定された動翼であるインペラ41の後方
に位置する静翼42の部分である。冷却水通路11にお
ける前記推進機3からエンジン4までの部分は、パイプ
によって形成されている。排気装置9は、エンジン4の
シリンダ10の排気マニホールド12に接続された排気
管13、この排気管13の下流に接続部であるゴムパイ
プ14を介して接続されたマフラ15、このマフラ15
の出口に接続された消音器16、およびこの消音器16
を船尾2fの排気口18に接続するテールパイプ17と
で構成されている。
【0025】排気装置9を構成する排気管13、ゴムパ
イプ14、マフラ15、消音器16およびテールパイプ
17は、それぞれ外壁が2重構造とされ、その2重の外
壁の間に、冷却水通路11のうち排気装置9を経由する
後半部分が形成されている。冷却水通路11の後半部分
はテールパイプ17の外壁部から分岐され、その排水口
19は、図3(B)に船体後部側から見るように、船尾
2fの排気口18から離れた下方の位置に開口させてあ
る。これにより、推進機3から取り込まれた冷却水W
は、排ガスGと分離された状態でエンジン4および排気
装置9を経て船外へ放出される。上記マフラ15内に
は、排ガスG浄化用の触媒20が装着されている。な
お、図3(A)において、破線は冷却水Wの流れを示
し、実線は排ガスGの流れを示す。
【0026】前記のように構成されたエンジン・排気系
冷却装置によるエンジン4および排気装置9の冷却は、
以下のようにして行われる。推進機3の高圧部3aから
冷却水通路11に取り込まれた冷却水Wは、エンジン4
の図示しないウォータジャケットに供給され、さらに排
気装置9を構成する排気管13、ゴムパイプ14、マフ
ラ15、消音器16およびテールパイプ17の各外壁部
に形成された冷却水通路11を経て、船尾2fの排水口
19から船外へ放出される。これにより、エンジン4の
排ガスGを船尾2fの排気口18から船外に排気する排
気装置9の全経路が冷却される。この場合、冷却水Wは
排ガスGと完全に分離さた状態でエンジン4および排気
装置9を経て船外へ放出されるので、従来例のように、
水マフラ内での冷却水Wと排ガスGの混合により排ガス
Gの背圧が上昇することはなく、冷却水Wに起因するエ
ンジン4の出力低下を防止することができる。また、排
気装置9の排気管13や消音器16では、その2重構造
の外壁を冷却水Wが流れるので、冷却水Wが防音壁とな
って、排気系での十分な消音効果が得られる。
【0027】なお、上記実施形態において、排気装置9
の下流のテールパイプ17においては排ガスGの冷却が
十分進んでいるので、テールパイプ17の外壁部の冷却
水通路11は省略して、冷却水通路11を、消音器16
から船尾2fの排水口19に直接接続してもよい。ま
た、排水口19は、船尾2fに開口させる場合のほか、
船体2の前方側面に開口させて、デッキ2bの座席2c
に座った搭乗者が冷却水Wの放出状態を容易に視認でき
るようにしてもよい。
【0028】図4は、本発明の第2の実施形態であるエ
ンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した側面図であ
る。この実施形態のエンジン・排気系冷却装置は、図3
に示すエンジン・排気系冷却装置において、推進機3と
エンジン4の間の冷却水通路11の部分に、推進機3か
らエンジン4へのみ冷却水Wの流れを許容する第1の逆
止弁21を装着するとともに、冷却水通路11の後半部
分である消音器16の下流側の部分には、所定圧力差で
開弁して冷却水Wの船外への流れのみを許容する第2の
逆止弁22を装着したものである。その他の構成は図3
の場合と同様である。
【0029】上記逆止弁21,22としては、例えば図
5に示すように、冷却水通路11の途中に設けられた通
水穴23aを有する弁座23と、この弁座23の下流側
の面に止着されたリード弁体24とで構成したものであ
ってもよく、また、例えば図6に示すように、冷却水通
路11の途中に設けられた通水穴25aを有する弁座2
5と、その通水穴25aに遊嵌させたピストン状の弁体
26と、その弁体26の頭部26aを下流側から弾支す
るばね27とで構成したものでもよい。
【0030】このエンジン・排気系冷却装置によると、
図4の推進機3の高圧部3aから冷却水通路11に取り
込まれる冷却水Wの水圧により、第1および第2の逆止
弁21,22が開弁するので、冷却水Wは冷却水通路1
1によりエンジン4から排気装置9を経て流れ排水口1
9から船外に放出される。これにより、図3のエンジン
・排気系冷却装置の場合と同様の冷却性能が得られる。
【0031】一方、小型滑走艇がジャンプした時には、
推進機3の高圧部3aから冷却水通路11Aへ冷却水W
が取り込まれないので、冷却水通路11内の水圧が低下
して、第1および第2の逆止弁21,22が閉止する。
このため、冷却水Wが2つの逆止弁21,22間に貯留
されるので、船外に排出されず、小型滑走艇1がジャン
プした時でも、冷却性能が維持される。このように冷却
性能が改善されることにより、ゴムパイプ14の温度上
昇も抑制される。また、マフラ15内に装着された触媒
20が自身の発熱によって温度上昇するのを防止して、
排ガス浄化機能を高く維持できる。
【0032】図7は、本発明の第3の実施形態であるエ
ンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した側面図であ
る。この実施形態のエンジン・排気系冷却装置は、図4
に示したエンジン・排気系冷却装置において、第1およ
び第2の逆止弁21,22に代えて、図7に示す、例え
ばソレノイド弁からなる第1および第2の開閉弁31,
32を装着するとともに、冷却水通路11の水圧を検出
する圧力センサなどの圧力検出手段33と、検出された
水圧が所定圧力よりも低下したときに、電気信号である
閉止指令信号を出力して、第1および第2の開閉弁3
1,32を閉止させる弁駆動手段34とを設けたもので
ある。
【0033】このエンジン・排気系冷却装置によると、
推進機3の高圧部3aから冷却水通路11に冷却水Wが
取り込まれる時、その水圧を検出する圧力検出手段33
の検出水圧が所定圧力以上となり、弁駆動手段34は第
1および第2の開閉弁31,32を開弁状態に保つの
で、冷却水Wは冷却水通路11によりエンジン4から排
気装置9を経て排水口19から船外に放出され、図3に
示したエンジン・排気系冷却装置の場合と同様の冷却性
能が得られる。
【0034】一方、小型滑走艇がジャンプした時には、
推進機3の高圧部3aから冷却水通路11へ冷却水Wが
取り込まれないので、圧力検出手段33の検出水圧が所
定圧力より低くなり、これに応答して弁駆動手段34が
第1および第2の開閉弁31,32を閉止させる。この
ため、冷却水通路11内の冷却水Wが船外に排出されな
いので、小型滑走艇がジャンプした時でも、冷却性能が
維持される。このときの効果は、図4の場合と同様であ
る。
【0035】図8は、本発明の第4の実施形態であるエ
ンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した側面図であ
る。この実施形態のエンジン・排気系冷却装置は、図7
に示すエンジン・排気系冷却装置において、圧力検出手
段33に代えて、図8に示すエンジン4の回転数を検出
するエンコーダなどの回転数検出手段36を設け、回転
数検出手段36で検出されたエンジン回転数が所定値よ
りも上昇したときに第1および第2の開閉弁31,32
を閉止させる弁駆動手段35を設けたものである。
【0036】このエンジン・排気系冷却装置によると、
通常の走行状態で推進機3が水ジェットを噴射して、そ
の高圧部3aから冷却水通路11に冷却水Wが取り込ま
れる時、エンジン4には負荷がかかっているから、回転
数検出手段36が検出するエンジン回転数は所定値以下
となり、弁駆動手段35は第1および第2の開閉弁3
1,32を開弁状態に保つ。これにより、冷却水Wは、
冷却水通路11を通ってエンジン4から排気装置9を経
て排水口19から船外に放出され、図3に示したエンジ
ン・排気系冷却装置の場合と同様の冷却性能が得られ
る。
【0037】一方、小型滑走艇がジャンプした時には、
推進機3の負荷が急減するので、エンジン4の回転数が
上昇し、その回転数が所定値を越えるので、これに応答
して弁駆動手段35が第1および第2の開閉弁31,3
2を閉止させる。このため、冷却水通路11内の冷却水
Wが船外に排出されず、小型滑走艇がジャンプした時で
も、冷却性能が維持される。このときの効果は、図4の
場合と同様である。
【0038】図9(A)は、本発明の第5の実施形態で
あるエンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した側面
図である。この実施形態のエンジン・排気系冷却装置
は、図3に示すエンジン・排気系冷却装置における開回
路の冷却水通路11に代えて、図9(A)のエンジン4
および排気装置9を通る閉回路を形成する冷却水通路1
1Aを設けるとともに、エンンジン4内に設けられて回
転軸5により駆動されるウォータポンプ37で、冷却水
通路11Aに冷却水Wを循環させ、冷却水通路11Aの
途中に、周囲の水で冷却水Wを冷却させるラジエータ3
8を設けたものである。排気装置9を構成する排気管1
3、ゴムパイプ14、マフラ15、消音器16、テール
パイプ17の外壁を2重構造とし、その外壁の間に冷却
水通路11Aを形成することは、図3のエンジン・排気
系冷却装置の場合と同様である。
【0039】図9(A)のラジエータ38は、船底2g
に配置して一部(底壁)が船外の水に接触するようにさ
れている。図9(B)に示すように、ラジエータ38の
内部には仕切壁39を設けて、冷却水Wの入口40から
出口41にかけて迂回路を形成し、ラジエータ38内を
冷却水Wが均等に流通するように設定している。
【0040】このエンジン・排気系冷却装置によると、
小型滑走艇がジャンプした時でも着水状態の時でも、エ
ンジン4から排気装置9にわたって冷却水Wが循環供給
され、その冷却水Wは常にラジエータ38で冷却される
ので、エンジン4および排気装置9の冷却性能が維持さ
れる。その他の作用は図3のエンジン・排気系冷却装置
の場合と同様である。
【0041】図10は、本発明の第6の実施形態である
エンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した側面図で
ある。この実施形態のエンジン・排気系冷却装置は、図
3に示すエンジン・排気系冷却装置における開回路の冷
却水通路11に代えて、図10のエンジン4を通る閉回
路を形成するエンジン系冷却水通路11Bと、推進機3
の高圧部3aから取り込まれた冷却水Wを、エンジン4
の排ガスGと分離された状態で排気装置9を経て船外へ
放出する排気系冷却水通路11Cとを設けている。この
閉回路のエンジン系冷却水通路11Bには、エンンジン
4内に設けられて回転軸5により駆動されるウォータポ
ンプ37により、冷却水Wを循環させ、さらに、エンジ
ン系冷却水通路11Bの途中に冷却水Wを冷却させるラ
ジエータ48を設けている。
【0042】排気系冷却水通路11Cの上流側と下流側
には、図4に示したエンジン・排気系冷却装置の場合と
同様に、図10の示す第1および第2の逆止弁51,5
2が装着されている。排気装置9を構成する排気管1
3、ゴムパイプ14、マフラ15、消音器16、テール
パイプ17の外壁を2重構造とし、その外壁の間に排気
系冷却水通路11Cを形成することは、図3のエンジン
・排気系冷却装置の場合と同様である。図10のエンジ
ン系冷却水通路11Bのラジエータ48の配置や構造
は、図9の実施形態の場合と同様である。
【0043】このエンジン・排気系冷却装置によると、
小型滑走艇がジャンプした時でも着水状態の時でも、エ
ンジン4には冷却水Wが循環供給され、その冷却水Wは
ラジエータ48で常に冷却されるので、エンジン4の冷
却性能が維持される。また、排気装置9の冷却は、推進
機3の高圧部3aから取り込まれる冷却水Wによって行
われる。排気系冷却水通路11Cの上流側と下流側には
第1および第2の逆止弁51,52が装着されているの
で、小型滑走艇1がジャンプした時には、冷却水Wが排
気系冷却水通路11C内に保持され、冷却性能が低下す
るのを防止できる。この場合も、排気系冷却水通路11
Cを流れる冷却水Wは排ガスGと分離されるので、冷却
水Wに起因する排ガスGの背圧上昇を回避でき、エンジ
ン4の出力低下を防止できる。
【0044】逆止弁51,52に代えて、図7のように
圧力検出手段33の検出する水圧によって開閉弁31,
32を開閉させるようにしてもよく、また、図8のよう
に回転数検出手段36の検出するエンジン回転数によっ
て開閉弁31,32を開閉させるようにしてもよい。さ
らに、船体ジャンプ時の排気系の冷却性能低下が無視で
きる場合、逆止弁51,52や開閉弁31,32は省略
してもよい。
【0045】図11は、本発明の第7の実施形態である
エンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した側面図で
ある。この実施形態のエンジン・排気系冷却装置は、図
3に示すエンジン・排気系冷却装置における開回路の冷
却水通路11に代えて、図11の推進機3の高圧部3a
から取り込んだ冷却水Wをエンジン4を経て船外へ放出
するエンジン系冷却水通路11Dと、排気装置9を通る
閉回路を形成する排気系冷却水通路11Eを設けるとと
もに、この排気系冷却水通路11Eに、冷却水Wを循環
させるポンプ53と、図10におけるエンジン系冷却水
通路11Bの場合と同様のラジエータ58とを設けたも
のである。図11のポンプ53は、例えばエンジン4の
外部に設置されて回転軸5により駆動されるウオーター
ポンプを用いることができる。エンジン系冷却水通路1
1Dの排水口59は、図1に鎖線で示すように、船体2
の前方側面に開口させて、搭乗者がデッキ2bの座席2
cに座った状態で冷却水Wの放出状態を容易に視認でき
るようにしてある。
【0046】エンジン系冷却水通路11Dの上流側と下
流側には、図4に示したエンジン・排気系冷却装置の場
合と同様に、第1および第2の逆止弁61,62が装着
されている。排気装置9を構成する排気管13、ゴムパ
イプ14、マフラ15、消音器16、テールパイプ17
の外壁を2重構造とし、その外壁の間に排気系冷却水通
路11Eを形成することは、図3のエンジン・排気系冷
却装置の場合と同様である。
【0047】図11のエンジン・排気系冷却装置による
と、小型滑走艇がジャンプした時でも着水状態の時で
も、排気装置9には冷却水Wが循環供給されるので、排
気装置9の冷却性能が維持される。また、エンジン4の
冷却は、推進機3の高圧部3aから取り込まれる冷却水
Wによって行われる。エンジン系冷却水通路11Dにお
けるエンジン4の上流側と下流側には、第1および第2
の逆止弁61,62が装着されているので、小型滑走艇
がジャンプした時には、冷却水Wがエンジン系冷却水通
路111D内に維持され、エンジン冷却性能が低下する
のを防止できる。
【0048】逆止弁61,62に代えて、図7のように
圧力検出手段33の検出する水圧によって開閉弁31,
32を開閉させるようにしてもよく、また、図8のよう
に回転数検出手段36の検出するエンジン回転数によっ
て開閉弁31,32を開閉させるようにしてもよい。さ
らに、船体ジャンプ時の冷却性能低下が無視できる場
合、逆止弁61,62や開閉弁31,32は省略しても
よい。
【0049】図12は、ジャンプ時の冷却性能低下を防
止できるエンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した
側面図である。このエンジン・排気系冷却装置は、推進
機3の高圧部3aから取り込まれた冷却水Wを、エンジ
ン4および排気装置9を経て船外へ放出する冷却水通路
11Fを有する。この冷却水通路11Fの、推進機3か
らエンジン4および排気装置9のマフラ15に至るまで
の構造は、図3に示すエンジン・排気系冷却装置におけ
る冷却水通路11と同様である。
【0050】このエンジン・排気系冷却装置では、図3
における消音器16に代えて、図12の水マフラ56が
設けられており、この水マフラ56と、これに続くテー
ルパイプ17とは外壁が2重構造とされておらず、排気
管13、ゴムパイプ14およびマフラ15の外壁に設け
られた冷却水通路11Fから送られてくる冷却水Wは、
水マフラ56で排ガスGと混合され、テールパイプ17
から船外に排出される。つまり、この冷却水通路11F
は従来と同一構造である。従来と異なるのは、冷却水通
路11Fの上流側と下流側に、第1および第2の逆止弁
71,72が装着されていることである。すなわち、冷
却水通路11Fにおいての、推進機3からエンジン4に
至る途中には第1の逆止弁71が装着され、水マフラ入
口部分に第2の逆止弁72が装着されている。その他の
構成は図3のエンジン・排気系冷却装置の場合と同様で
ある。
【0051】このエンジン・排気系冷却装置によると、
水マフラ56において排ガスGと冷却水Wが混合される
ので、排ガスGの背圧が上昇することになり、冷却水W
に起因するエンジン4の出力低下は免れないが、船体ジ
ャンプ時には、逆止弁71,72により冷却水通路11
F内に冷却水Wが保持されるので、冷却性能を維持でき
る。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、排気装置のうち少なくとも排気管および消音器の外
壁を2重構造とし、その間に冷却水通路を形成したか
ら、冷却水に起因する排ガスGの背圧上昇を回避でき、
エンジンの出力低下を防止できる。また、排気装置のう
ち少なくとも排気管および消音器では、その2重構造の
外壁を冷却水が流れるので、冷却水が防音壁となり、排
気系での十分な消音効果が得られる。
【0053】請求項2の発明によれば、排気装置のうち
少なくとも排気管および消音器の外壁を2重構造とし、
その間に前記冷却水通路を形成したから、冷却水に起因
する排ガスの背圧上昇を回避でき、エンジンの出力低下
を防止できる。また、冷却水通路が閉回路とされている
ので、小型滑走艇がジャンプした時でも、冷却性能が確
保される。さらに、排気装置のうち少なくとも排気管お
よび消音器では、その2重構造の外壁を冷却水が流れる
ので、冷却水が防音壁となり、排気系での十分な消音効
果が得られる。
【0054】請求項3の発明によれば、排気装置のうち
少なくとも排気管および消音器の外壁を2重構造とし、
その間に前記排気系冷却水通路を形成したから、冷却水
に起因する排ガスの背圧上昇を回避でき、エンジンの出
力低下を防止できる。また、エンジン系冷却水通路が閉
回路とされているので、小型滑走艇がジャンプした時で
も、エンジンの冷却性能が維持される。さらに、排気装
置のうち少なくとも排気管および消音器では、その2重
構造の外壁を冷却水が流れるので、冷却水が防音壁とな
り、排気系での十分な消音効果が得られる。
【0055】また、請求項4の発明によれば、排気装置
のうち少なくとも排気管および消音器の外壁を2重構造
とし、その間に前記排気系冷却水通路を形成したから、
排ガスと冷却水とが混合せず、冷却水に起因する排ガス
の背圧上昇を回避でき、エンジンの出力低下を防止でき
るとともに、排気系での十分な消音効果が得られる。ま
た、排気系冷却水通路が開回路とされているので、小型
滑走艇がジャンプした時でも、排気装置の冷却性能が維
持される。さらに、排気装置のうち少なくとも排気管お
よび消音器では、その2重構造の外壁を冷却水が流れる
ので、冷却水が防音壁となり、排気系での十分な消音効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るエンジン・排気
系冷却装置を備えた小型滑走艇の側面図である。
【図2】同上の小型滑走艇のデッキを除いて各装置の設
置状態を示した平面図である。
【図3】(A)は同上のエンジン・排気系冷却装置を示
す一部破断した側面図、(B)は同装置における排気口
および排水口の配置を示す船尾の正面図である。
【図4】第2の実施形態に係るエンジン・排気系冷却装
置を示す一部破断した側面図である。
【図5】同上のエンジン・排気系冷却装置に使用する逆
止弁の一例を示す断面図である。
【図6】同上のエンジン・排気系冷却装置に使用する逆
止弁の他の一例を示す断面図である。
【図7】第3の実施形態に係るエンジン・排気系冷却装
置を示す一部破断した側面図である。
【図8】第4の実施形態に係るエンジン・排気系冷却装
置を示す一部破断した側面図である。
【図9】(A)は第5の実施形態に係るエンジン・排気
系冷却装置を示す一部破断した側面図、(B)は(A)
中のIX−IX線に沿った断面図である。
【図10】第6の実施形態に係るエンジン・排気系冷却
装置を示す一部破断した側面図である。
【図11】第7の実施形態に係るエンジン・排気系冷却
装置を示す一部破断した側面図である。
【図12】本発明に関連して発明者により提案されたエ
ンジン・排気系冷却装置を示す一部破断した側面図であ
る。
【符号の説明】
2…船体、3…推進機、3a…高圧部、4…エンジン、
9…排気装置、11,11A…冷却水通路、11B,1
1D…エンジン系冷却水通路、11C,11E…排気系
冷却水通路、13…排気管、16…消音器、17…テー
ルパイプ、20…排ガス浄化用触媒、21,51,61
…第1の逆止弁、22,52,62…第2の逆止弁、3
3…圧力検出手段、34,35…弁駆動手段、36…回
転数検出手段、37…ウォータポンプ、38,48…ラ
ジエータ、53…ポンプ、G…排ガス、W…冷却水

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進機と、艇体内に設置されて前記推進
    機を駆動するエンジンと、エンジンの排ガスを排気管,
    消音器およびテールパイプを経て船外へ排出する排気装
    置と、前記推進機の高圧部から取り込まれた冷却水を、
    排ガスと分離された状態でエンジンおよび前記排気装置
    を経て船外へ放出する冷却水通路とを備え、 前記排気装置のうち少なくとも排気管および消音器の外
    壁が2重構造とされて、その間に前記冷却水通路が形成
    されている小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  2. 【請求項2】 推進機と、艇体内に設置されて前記推進
    機を駆動するエンジンと、エンジンの排ガスを排気管,
    消音器およびテールパイプを経て船外へ排出する排気装
    置と、エンジンおよび排気装置を通る閉回路を形成する
    冷却水通路と、この冷却水通路に冷却水を循環させるポ
    ンプと、冷却水を冷却するラジエータとを備え、 前記排気装置のうち少なくとも排気管および消音器の外
    壁が2重構造とされて、その間に前記冷却水通路が形成
    されている小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  3. 【請求項3】 推進機と、艇体内に設置されて前記推進
    機を駆動するエンジンと、エンジンの排ガスを排気管,
    消音器およびテールパイプを経て船外へ排出する排気装
    置と、前記エンジンを通る閉回路を形成するエンジン系
    冷却水通路と、このエンジン系冷却水通路に冷却水を循
    環させるポンプと、前記推進機の高圧部から取り込まれ
    た冷却水を、排ガスと分離された状態で排気装置を経て
    船外へ放出する排気系冷却水通路とを備え、 前記排気装置のうち少なくとも排気管および消音器の外
    壁が2重構造とされて、その間に前記排気系冷却水通路
    が形成されている小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装
    置。
  4. 【請求項4】 推進機と、艇体内に設置されて前記推進
    機を駆動するエンジンと、エンジンの排ガスを排気管,
    消音器およびテールパイプを経て船外へ排出する排気装
    置と、前記推進機の高圧部から取り込んだ冷却水をエン
    ジンを経て船外へ放出するエンジン系冷却水通路と、 前記排気装置を通る閉回路を形成する排気系冷却水通路
    と、この排気系冷却水通路に冷却水を循環させるポンプ
    とを備え、 前記排気装置のうち少なくとも排気管および消音器の外
    壁が2重構造とされて、その間に前記排気系冷却水通路
    が形成されている小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記推進機とエンジ
    ン間の冷却水通路に、推進機からエンジンへのみ冷却水
    の流れを許容する第1の逆止弁が装着され、前記消音器
    の下流側の冷却水通路に所定圧力差で開弁して冷却水の
    船外への流れのみを許容する第2の逆止弁が装着されて
    いる小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、前記推進機と排気装
    置間の冷却水通路に、推進機から排気装置へのみ冷却水
    の流れを許容する第1の逆止弁が装着され、前記消音器
    の下流側の冷却水通路に所定圧力差で開弁して冷却水の
    船外への流れのみを許容する第2の逆止弁が装着されて
    いる小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記推進機とエンジ
    ン間の冷却水通路に、推進機からエンジンへのみ冷却水
    の流れを許容する第1の逆止弁が装着され、前記エンジ
    ンの下流側の冷却水通路に所定圧力差で開弁して冷却水
    の船外への流れのみを許容する第2の逆止弁が装着され
    ている小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または6において、さらに前記
    テールパイプが2重壁構造とされて、その間に前記冷却
    水通路が形成されており、前記第2の逆止弁が装着され
    る消音器の下流側の冷却水通路は前記テールパイプの冷
    却水通路である小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記推進機とエンジ
    ン間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記消
    音器の下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉弁
    と、エンジンに供給される冷却水通路の水圧を検出する
    圧力検出手段と、検出された水圧が所定圧力よりも低下
    したときに前記第1および第2の開閉弁を閉止させる弁
    駆動手段とを備えた小型滑走艇のエンジン・排気系冷却
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項3において、前記推進機と排気
    装置間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記
    消音器の下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉弁
    と、排気装置に供給される冷却水通路の水圧を検出する
    圧力検出手段と、検出された水圧が所定圧力よりも低下
    したときに前記第1および第2の開閉弁を閉止させる弁
    駆動手段とを備えた小型滑走艇のエンジン・排気系冷却
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項4において、前記推進機とエン
    ジン間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記
    エンジンの下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉
    弁と、エンジンに供給される冷却水通路の水圧を検出す
    る圧力検出手段と、検出された水圧が所定圧力よりも低
    下したときに前記第1および第2の開閉弁を閉止させる
    弁駆動手段とを備えた小型滑走艇のエンジン・排気系冷
    却装置。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記推進機とエン
    ジン間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記
    消音器の下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉弁
    と、エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、検出
    されたエンジン回転数が所定回転数よりも上昇したとき
    に前記第1および第2の開閉弁を閉止させる弁駆動手段
    とを備えた小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  13. 【請求項13】 請求項3において、前記推進機と排気
    装置間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記
    消音器の下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉弁
    と、エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、検出
    されたエンジン回転数が所定回転数よりも上昇したとき
    に前記第1および第2の開閉弁を閉止させる弁駆動手段
    とを備えた小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  14. 【請求項14】 請求項4において、前記推進機とエン
    ジン間の冷却水通路に装着された第1の開閉弁と、前記
    エンジンの下流側の冷却水通路に装着された第2の開閉
    弁と、エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、検
    出されたエンジン回転数が所定回転数よりも上昇したと
    きに前記第1および第2の開閉弁を閉止させる弁駆動手
    段とを備えた小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
  15. 【請求項15】 請求項9,10,12または13にお
    いて、さらに前記テールパイプが2重壁構造とされて、
    その間に前記冷却水通路が形成されており、前記第2の
    開閉弁が装着される消音器の下流側の冷却水通路は前記
    テールパイプの冷却水通路である小型滑走艇のエンジン
    ・排気系冷却装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかにおい
    て、前記排気管内に排ガス浄化用の触媒が装着されてい
    る小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置。
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