JP3877849B2 - 水上滑走艇の排気装置 - Google Patents
水上滑走艇の排気装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3877849B2 JP3877849B2 JP32609897A JP32609897A JP3877849B2 JP 3877849 B2 JP3877849 B2 JP 3877849B2 JP 32609897 A JP32609897 A JP 32609897A JP 32609897 A JP32609897 A JP 32609897A JP 3877849 B2 JP3877849 B2 JP 3877849B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- control valve
- engine
- exhaust control
- watercraft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 32
- 230000007704 transition Effects 0.000 claims description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 7
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 7
- 239000013535 sea water Substances 0.000 description 6
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N13/00—Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00
- F01N13/004—Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00 specially adapted for marine propulsion, i.e. for receiving simultaneously engine exhaust gases and engine cooling water
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B34/00—Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
- B63B34/10—Power-driven personal watercraft, e.g. water scooters; Accessories therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H21/00—Use of propulsion power plant or units on vessels
- B63H21/32—Arrangements of propulsion power-unit exhaust uptakes; Funnels peculiar to vessels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N1/00—Silencing apparatus characterised by method of silencing
- F01N1/16—Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts
- F01N1/165—Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts for adjusting flow area
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D9/00—Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
- F02D9/04—Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits concerning exhaust conduits
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N2590/00—Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines
- F01N2590/02—Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines for marine vessels or naval applications
- F01N2590/022—Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines for marine vessels or naval applications for jetskis
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジェット推進機を駆動するエンジンから導出する排気管の途中にウォーターロックを介設して成る水上滑走艇の排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用エンジン等においては、排気管の途中に排気通路を開閉する排気制御弁を設け、この排気制御弁をエンジン回転数に応じて開閉し、排気管の開口比率を変化させて排気の反射波を制御することによって低・中速トルクの向上を図ることは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、水上滑走艇の排気装置においても排気管に排気制御弁を設けることが考えられるが、排気管の途中にウォーターロックを介設して成る水上滑走艇においては排気圧力波はウォーターロックで反射し、反射波の圧力はウォーターロックの内圧(背圧)によって決まるため、排気制御弁の設置場所が問題となる。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、エンジン低回転時におけるエンジン出力の向上と排気騒音の低減を図るとともに、エンジン高回転時におけるエンジン出力の低下を防ぐことができる水上滑走艇の排気装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ジェット推進機を駆動するエンジンから導出する排気管の途中にウォーターロックを介設して成る水上滑走艇の排気装置において、前記排気管の前記ウォーターロックと排気出口との間に設けられて排気通路を開閉する排気制御弁と、該排気制御弁を駆動する駆動手段と、前記排気制御弁をエンジン低回転時には閉じ、エンジン高回転時には開くよう前記駆動手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、滑走移行回転数よりも低いエンジン回転数で前記排気制御弁を開くことを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記エンジンの停止時においては前記排気制御弁と前記排気通路との間に空隙が形成されるよう構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記排気管の下流端部を下流に向かって低くなるよう傾斜させるとともに、その傾斜部に前記排気制御弁を配置したことを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記駆動手段の電源が前記エンジンの始動と共にONし、エンジンの停止と共にOFFするようにしたことを特徴とする。
【0010】
従って、請求項1記載の発明によれば、排気制御弁の開閉によってウォーターロックの内圧(背圧)が変化するが、エンジン低回転時には排気制御弁を閉じるようにしたため、ウェーターロックの内圧が高められて高い排気圧力波がウォーターロックで反射してエンジンに戻るために排気脈動効果によるエンジン出力の向上が図られるとともに、排気制御弁による排気絞りによって排気騒音が低く抑えられる。又、エンジン高回転時には排気制御弁による排気抵抗の増大がエンジン出力に影響を及ぼすが、このエンジン高回転時には排気制御弁を開くようにしたため、エンジン高回転時の排気抵抗が低く抑えられてエンジン出力の低下が防がれる。尚、請求項1における「エンジン低回転時には閉じ、エンジン高回転時には開く」とは、「エンジン低回転時に排気通路を全閉し、エンジン高回転時には排気通路を全開する」必要はなく、エンジン高回転時に排気通路をほぼ全開状態にし、エンジン低回転時における排気通路の開口面積をエンジン高回転時よりも小さくしていれば良いことを意味している。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、水上滑走艇が滑走を始める前の段階で排気制御弁を開くようにしたため、それまでに排気脈動効果によって発生した高いエンジン出力を維持しつつ、排気制御弁を開くことによって排気抵抗を減らしてより高いエンジン出力を得ることができ、この結果、船艇はスムーズに滑走状態に移行することができる。尚、請求項2における「排気制御弁を開く」とは、少なくとも排気制御弁を開き始めれば良く、滑走移行回転数よりも低いエンジン回転数で排気制御弁を必ずしも全開状態にする必要はないことを意味している。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、エンジンの停止時には排気制御弁と排気通路との間に空隙が形成されるようにしたため、船艇の転覆等によって排気通路に溜った水は船艇を傾けたりすることによってこの空隙を通って船艇の外部に排出される。このため、排気通路に溜った海水に含まれる水分がエンジン停止時に蒸発して排気制御弁の周囲に塩が固着することがなく、排気制御弁のスティックが防がれてその作動安定性が高められる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、排気管の下流端部を下流に向かって低くなるよう傾斜させ、その傾斜部に排気制御弁を配置したため、該排気制御弁の周囲に海水が溜りにくく、塩による排気制御弁の固着が防がれてその作動安定性が高められる。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、駆動手段の電源はエンジンの停止時にはOFFされるため、エンジン停止時のバッテリの放電が抑えられてバッテリ寿命が延長される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態に係る水上滑走艇の破断側面図、図2は同水上滑走艇の内部構成を示す概略平面図、図3は同水上滑走艇の排気制御弁取付部の拡大断面図、図4は排気制御弁の開度特性を示す図である。
【0017】
図1及び図2に示す水上滑走艇1の船体2の前後方向略中央部には駆動源である2サイクル2気筒エンジン3が搭載されており、該エンジン3の前方(図1及び図2の矢印F方向が船体2の前方)には燃料タンク4(図2参照)が配されている。そして、エンジン3、燃料タンク4等の上方はカウリング5(図1参照)によって覆われており、エンジン3の上方のカウリング5外にはステアリングハンドル6が設けられている。又、ステアリングハンドル6の後方にはシート7(図1参照)が配設されている。
【0018】
一方、船体2の後端部であって、船体2の幅方向中央部にはジェット推進機8が配置されており、前記エンジン3によって回転駆動されるインペラ軸9はエンジン3から後方に延びて前記ジェット推進機8内に導入され、その後端部にはジェット推進機8に内蔵された不図示のインペラが取り付けられている。尚、ジェット推進機8の後端部には、前記ステアリングハンドル6による操舵操作によってその方向が左右に変化する操向ノズル10が揺動自在に取り付けられている。
【0019】
ところで、前記エンジン3の各気筒から左側方(船体2の前方に向かって左側方)に導出する排気管(本実施の形態では、マフラー)11は集合した後に前方へ延び、そこから上方へ立ち上がって横U字状にUターンして後方に延出した後、立ち下がってエンジン3の左側方(ジェット推進機8の左側方)に配されたウォーターロック12の前面に接続されている。
【0020】
そして、上記ウォーターロック12からは可撓性を有するゴム製の排気管(ハイライズホース)13が立ち上がっており、図2に示すように、この排気管13は前記ジェット推進機8の上方を横切って船体2の右側方へ向かい、そこから船体2の後方に向かって斜めに立ち下がり、その端部には樹脂製の排気管14及びアルミニウム製の排気管15が順次接続されている。
【0021】
而して、排気の流れ方向下流端部に位置する上記排気管14,15は排気の流れ方向下流(船体2の後方)に向かって低くなるよう傾斜して配置されており、図3に示すように、排気管15はその排気出口15aが船体2の後面に開口しており、排気管14にはその内部の排気通路14aを開閉する排気制御弁16が設けられている。即ち、排気制御弁16はウォーターロック12よりも下流側の排気管14と15との間(つまり、排気管14,15のウォーターロック12と排気出口15aとの間)に配置されている。尚、本実施の形態では、排気管15の下流端は船体2を構成するトランサム(船尾板)を貫通してトランサムよりも後方に突出しているが、排気管15の後端面をトランサムと面一に構成しても良い。
【0022】
上記排気制御弁16は、図3に詳細に示すように、排気管14に回転自在に支持された弁軸16aにSUS製の円板状の弁体16bを取り付けて構成され、弁軸16aの排気管14の外方へ突出する端部にはプーリ17が取り付けられている。
【0023】
一方、図3において、18は前記排気制御弁16を駆動するための駆動手段であるサーボモータであり、このサーボモータ18は制御手段であるエンジンコントロールユニット(以下、ECUと略称する)19によってその動作が制御される。そして、このサーボモータ18の出力軸18aにはプーリ20が取り付けられており、このプーリ20と前記プーリ17との間には無端状のベルト21が巻装されている。
【0024】
而して、サーボモータ18が駆動されると、その出力軸18aの回転はプーリ20、ベルト21及びプーリ17を経て排気制御弁16に伝達され、該排気制御弁16が駆動されて排気管14内の排気通路14aが排気制御弁16によって開閉されるが、前述のようにサーボモータ18の動作は前記ECU19によって制御され、従って、排気制御バルブ16の開閉はECU19によって制御される。
【0025】
即ち、ECU19はエンジン回転数Nに応じて排気制御バルブ16の開度を図4に示すように制御する。具体的には、水上滑走艇1が非滑走状態にあって、且つ、滑走状態に移行する遷移領域(エンジン回転数N=3500rpm〜4500rpm)に達する以前のエンジン低回転時(N<3500rpm)には図3に実線にて示すように排気制御弁16は閉じられる(全閉(開度=0)ではない)。尚、この領域では水上滑走艇1は水を掻き分けて航走する所謂排水量型の航走を行う。
【0026】
そして、エンジン回転数Nが3500rpmを超えて遷移領域に移行すると排気制御バルブ16は徐々に開けられ、エンジン回転数Nが滑走移行回転数(船艇が滑走を開始するエンジン回転数)である4500rpmに達する以前に排気制御弁16は図3に鎖線にて示すように全開(開度=100%)され、滑走状態(エンジン高回転時)においては排気制御弁16は全開状態を維持される。尚、遷移領域では、船速が増して船艇が水から受ける抵抗が増大するために船艇は船首部が持ち上がった状態で航走し、エンジン回転数Nが滑走移行回転数に到達すると船首部が下がり水面上を滑走するようになる。
【0027】
ところで、エンジン回転数Nが遷移領域に移行する以前であっても、急加速時には図4に破線にて示すように排気制御弁16を早い段階で開き始める。このように急加速時には排気制御弁16を早い段階で開き始めることによって、通常時よりもより低いエンジン回転数Nで排気通路14aの開口面積が最大となってエンジン出力が増大するため、船艇をよりスムーズに滑走状態に移行させることができる。
【0028】
又、エンジン3の停止時には排気制御弁16は全閉されるが、この状態においては排気制御弁16と排気通路14aとの間に所定(水が流れるのを許容する程度の大きさ)の空隙が形成されている。このため、船艇の転覆等によって排気通路14aに溜った水は船艇を傾けたりすることによって空隙を通って船艇の外部に排出される。従って、排気通路14aに溜った海水に含まれる水分がエンジン3の停止時に蒸発して排気制御弁16の周囲に塩が固着することがなく、排気制御弁16のスティックが防がれてその作動安定性が高められる。
【0029】
而して、以上のように構成された排気装置を備える水上滑走艇1において、エンジン3によってジェット推進機8が駆動されると、該ジェット推進機8におけるインペラの回転によって発生する推進力によって当該水上滑走艇1が滑走するが、エンジン3から排出される排気は排気管11を通ってウォーターロック12内に導入され、ウェーターロック12から排気管13,14,15を通って排気出口15aから大気中に排出される。
【0030】
尚、本実施の形態においては、排気制御弁16を駆動するサーボモータ18の電源はエンジン3の始動と共にONし、エンジン3の停止と共にOFFするよう構成されており、従って、サーボモータ18の電源はエンジン3の停止時には必ずOFFされることとなり、これによってエンジン3の停止時の不図示のバッテリの放電が抑えられて該バッテリの寿命延長が図られる。尚、水上滑走艇1にはバッテリと電装品都の接続を断接するメインスイッチが設けられておらず、エンジン3の停止は点火を停止することによって行われる。
【0031】
ところで、エンジン3から排出される排気の圧力波はウォーターロック12において反射してエンジン3に戻ってくるため、エンジン3の性能を左右する排気脈動効果は主に排気管11部分の影響を受ける。
【0032】
而して、本実施の形態では、排気制御弁16の開閉によってウェーターロック12の内圧(背圧)が変化するが、エンジン低回転時には排気制御弁16を閉じるようにしたため、ウォーターロック12の内圧が高められて高い排気圧力波がウォーターロック12で反射してエンジン3に戻るために排気脈動効果によるエンジン3の出力向上が図られるとともに、排気制御弁16による排気絞りによって排気騒音が低く抑えられる。
【0033】
そして、エンジン高回転時には排気制御弁16による排気抵抗の増大がエンジン3の出力に影響を及ぼすが、このエンジン高回転時には排気制御弁16を開くようにしたため、エンジン高回転時の排気抵抗が低く抑えられてエンジン3の出力低下が防がれる。
【0034】
又、本実施の形態では、水上滑走艇1が滑走を始める前の段階で排気制御弁16を開くようにしたため、それまでに排気脈動効果によって発生した高いエンジン出力を維持しつつ、排気制御弁16を開くことによって排気抵抗を減らしてより高いエンジン出力を得ることができ、この結果、船艇はスムーズに滑走状態に移行することができる。
【0035】
更に、本実施の形態では、排気管14,15の下流端部を下流に向かって低くなるよう傾斜させ、その傾斜部に排気制御弁16を配置したため、該排気制御弁16の周囲に海水が溜りにくく、塩による排気制御弁16の固着が防がれてその作動安定性が高められる。
【0036】
その他、本実施の形態では、図2に示すように船体2の長手方向中心線Lの一側にウォーターロック12を配置し、他側に排気制御弁16及びサーボモータ18を配置したため、船体2の左右の重量バランスが良好となる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、排気制御弁の開閉によってウェーターロックの内圧(背圧)が変化するが、エンジン低回転時には排気制御弁を閉じるようにしたため、ウォーターロックの内圧が高められて高い排気圧力波がウォーターロックで反射してエンジンに戻るために排気脈動効果によるエンジン出力の向上が図られるとともに、排気制御弁による排気絞りによって排気騒音が低く抑えられる。又、エンジン高回転時には排気制御弁による排気抵抗の増大がエンジン出力に影響を及ぼすが、このエンジン高回転時には排気制御弁を開くようにしたため、エンジン高回転時の排気抵抗が低く抑えられてエンジン出力の低下が防がれるという効果が得られる。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、水上滑走艇が滑走を始める前の段階で排気制御弁を開くようにしたため、それまでに排気脈動効果によって発生した高いエンジン出力を維持しつつ、排気制御弁を開くことによって排気抵抗を減らしてより高いエンジン出力を得ることができ、この結果、船艇はスムーズに滑走状態に移行することができるという効果が得られる。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、エンジンの停止時には排気制御弁と排気通路との間に空隙が形成されるようにしたため、船艇の転覆等によって排気通路に溜った水は船艇を傾けたりすることによってこの空隙を通って船艇の外部に排出される。このため、排気通路に溜った海水に含まれる水分がエンジン停止時に蒸発して排気制御弁の周囲に塩が固着することがなく、排気制御弁のスティックが防がれてその作動安定性が高められるという効果が得られる。
【0040】
請求項4記載の発明によれば、排気管の下流端部を下流に向かって低くなるよう傾斜させ、その傾斜部に排気制御弁を配置したため、該排気制御弁の周囲に海水が溜りにくく、塩による排気制御弁の固着が防がれてその作動安定性が高められるという効果が得られる。
【0041】
請求項5記載の発明によれば、駆動手段の電源はエンジンの停止時にはOFFされるため、エンジン停止時のバッテリの放電が抑えられてバッテリ寿命が延長されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る水上滑走艇の破断側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る水上滑走艇の内部構成を示す概略平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る水上滑走艇の排気制御弁取付部の拡大断面図である。
【図4】排気制御弁の開度特性を示す図である。
【符号の説明】
1 水上滑走艇
2 船体
3 エンジン
8 ジェット推進機
11 排気管
12 ウォーターロック
14,15 排気管
15a 排気出口
16 排気制御弁
18 サーボモータ(駆動手段)
19 エンジンコントロールユニット(制御手段)
Claims (5)
- ジェット推進機を駆動するエンジンから導出する排気管の途中にウォーターロックを介設して成る水上滑走艇の排気装置において、
前記排気管の前記ウォーターロックと排気出口との間に設けられて排気通路を開閉する排気制御弁と、該排気制御弁を駆動する駆動手段と、前記排気制御弁をエンジン低回転時には閉じ、エンジン高回転時には開くよう前記駆動手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする水上滑走艇の排気装置。 - 前記制御手段は、滑走移行回転数よりも低いエンジン回転数で前記排気制御弁を開くことを特徴とする請求項1記載の水上滑走艇の排気装置。
- 前記エンジンの停止時においては前記排気制御弁と前記排気通路との間に空隙が形成されるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の水上滑走艇の排気装置。
- 前記排気管の下流端部を下流に向かって低くなるよう傾斜させるとともに、その傾斜部に前記排気制御弁を配置したことを特徴とする請求項1記載の水上滑走艇の排気装置。
- 前記駆動手段の電源は、前記エンジンの始動と共にONし、エンジンの停止と共にOFFすることを特徴とする請求項1記載の水上滑走艇の排気装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32609897A JP3877849B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 水上滑走艇の排気装置 |
US09/199,942 US6220907B1 (en) | 1997-11-27 | 1998-11-25 | Watercraft exhaust control |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32609897A JP3877849B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 水上滑走艇の排気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157494A JPH11157494A (ja) | 1999-06-15 |
JP3877849B2 true JP3877849B2 (ja) | 2007-02-07 |
Family
ID=18184087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32609897A Expired - Fee Related JP3877849B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 水上滑走艇の排気装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6220907B1 (ja) |
JP (1) | JP3877849B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4298835B2 (ja) * | 1999-01-22 | 2009-07-22 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車の排気装置 |
US6302751B1 (en) * | 1999-09-27 | 2001-10-16 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine arrangement for small planing watercraft |
US6299496B1 (en) * | 2000-06-19 | 2001-10-09 | Brunswick Corporation | Exhaust control system for a marine vessel |
US6773317B2 (en) | 2001-06-18 | 2004-08-10 | Bombardier Recreational Products Inc. | Method and system for preventing fluid from flowing along a fluid path in a watercraft |
JP2003118694A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-04-23 | Yamaha Motor Co Ltd | 舶用エンジン排気系への水侵入防止装置 |
JP4282550B2 (ja) | 2004-05-28 | 2009-06-24 | ヤマハ発動機株式会社 | 水ジェット推進艇の排気制御装置 |
US7347045B2 (en) * | 2004-06-30 | 2008-03-25 | Harley-Davidson Motor Company Group, Inc. | Motorcycle dynamic exhaust system |
US7332016B2 (en) * | 2004-07-30 | 2008-02-19 | Caterpillar Inc. | Particulate trap with selective blocking element |
US7476136B2 (en) * | 2005-02-16 | 2009-01-13 | Brp Us Inc. | Exhaust valve for two-stroke engine |
JP4680651B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2011-05-11 | 本田技研工業株式会社 | 船艇の排気装置 |
JP2010053817A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Yamaha Motor Co Ltd | 船外機用エンジンの排気装置および船外機 |
JP6073644B2 (ja) * | 2012-10-25 | 2017-02-01 | 富士重工業株式会社 | 排圧調整バルブの制御装置 |
CN103470368B (zh) * | 2013-08-27 | 2015-12-23 | 上海交通大学 | 带有同步旋转机构的涡轮增压系统 |
CN103452647A (zh) * | 2013-08-29 | 2013-12-18 | 上海交通大学 | 排气支管流通面积自适应系统 |
US10239599B1 (en) * | 2017-02-08 | 2019-03-26 | Brunswick Corporation | Stern drive arrangements having idle relief exhaust gas bypass |
CN113250801A (zh) * | 2021-06-02 | 2021-08-13 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种排气管装置、发动机排气系统及车辆 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4643272A (en) * | 1985-05-30 | 1987-02-17 | Gaffrig James W | Marine muffler for water-cooled internal combustion engines |
US4609068A (en) * | 1985-07-29 | 1986-09-02 | Drew Backlund | Exhaust accessory unit for internal combustion engines |
US5022877A (en) * | 1990-02-16 | 1991-06-11 | Vernay Laboratories, Inc. | Marine exhaust system |
US5556314A (en) * | 1994-03-08 | 1996-09-17 | Sanshin Kogyo Kabushuki Kaisha | Exhaust system for watercraft |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32609897A patent/JP3877849B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-11-25 US US09/199,942 patent/US6220907B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6220907B1 (en) | 2001-04-24 |
JPH11157494A (ja) | 1999-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3877849B2 (ja) | 水上滑走艇の排気装置 | |
JP3707577B2 (ja) | 船舶用エンジンの運転制御装置 | |
US5554057A (en) | Exhaust treatment for outboard motor | |
US5433634A (en) | Exhaust treatment for outboard motor | |
US7536855B2 (en) | Exhaust control device for water jet propulsion boat | |
US6331127B1 (en) | Marine engine | |
JPH10318007A (ja) | 小型滑走艇用多気筒エンジン | |
JP2006037730A (ja) | 過給式エンジンの吸気装置 | |
JP2001349225A (ja) | 小型滑走艇のエンジン回転数制御装置 | |
JPH10339147A (ja) | 滑走艇用エンジン | |
JP3317618B2 (ja) | 水ジェット推進艇の船内部材の配置構造 | |
JP3992458B2 (ja) | 小型滑走艇のエンジンマウント構造 | |
JP3336174B2 (ja) | 船舶用2サイクルエンジン | |
US6227922B1 (en) | Exhaust timing control valve control arrangement | |
CA2425484A1 (en) | Stator vane and impeller-drive shaft arrangements and personal watercraft employing the same | |
US6918804B2 (en) | Personal watercraft | |
JP2004322775A (ja) | エンジン制御装置 | |
US6554665B1 (en) | Exhaust system for watercraft | |
JP2909446B2 (ja) | 小型滑走艇のエンジン・排気系冷却装置 | |
JPH10504256A (ja) | ボートモーターの排気音を弱めるための装置 | |
US6491557B2 (en) | Exhaust system for watercraft | |
JP4421320B2 (ja) | ウォータージェット推進型の小型滑走艇 | |
JPS62238192A (ja) | 舶用推進装置 | |
JP3817016B2 (ja) | ジェット推進ボート | |
JP3821671B2 (ja) | 小型滑走艇用エンジンのセンサ配置構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041111 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060323 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131110 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |