JPH10278487A - 画像除去促進液付与装置 - Google Patents

画像除去促進液付与装置

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JPH10278487A
JPH10278487A JP10664197A JP10664197A JPH10278487A JP H10278487 A JPH10278487 A JP H10278487A JP 10664197 A JP10664197 A JP 10664197A JP 10664197 A JP10664197 A JP 10664197A JP H10278487 A JPH10278487 A JP H10278487A
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JP10664197A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kaneko
哲也 金子
Eriko Chiba
恵里子 千葉
Hidenori Tomono
英紀 友野
Shigeru Fujita
滋 藤田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は画像除去促進液の濃度に応じた画像除
去促進液を被記録材に付与して、適切に画像形成物質を
除去するとともに、被記録材への再画像形成を適切に行
える画像除去促進液付与装置を提供する。 【解決手段】再生装置1は給紙ユニットU1から画像形
成物質313により画像の形成された被記録材105を
1枚ずつ液付与ユニットU2に送り、液付与ユニットU
2は画像除去促進液212の濃度を検出して当該画像除
去促進液212の濃度に適した量の画像除去促進液21
2を被記録材105の画像形成面に塗布して剥離・移動
ユニットU3に搬送する。剥離・移動ユニットU3は被
記録材105を加圧・加熱しつつジグザグ状に搬送し
て、画像除去促進液205の付与された被記録材105
から画像形成物質313を剥離ベルト305a、305
bに転写、剥離除去し、乾燥ユニットU5で乾燥して、
紙受けユニットU6に排出・載置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像除去促進液付
与装置に関し、詳細には、被記録材に付与する画像除去
促進液の量を画像除去促進液の濃度に応じて制御して、
画像を形成する画像形成物質を被記録材から良好に剥離
除去するとともに、再生した被記録材への画像形成物質
の定着性を向上させて画像品質を向上させる画像除去促
進液付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のOA(Office Automation )化に
より、プリンターや複写機等により記録紙に情報が記録
されるようになり、オフィスでは、この情報の記録され
たプリンター用紙や複写用紙等の用紙が大量に発生する
が、その用紙の多くが無駄に捨てられているのが現状で
ある。
【0003】これらの情報の記録された用紙は、廃棄処
理を行うと、多大な費用がかかるとともに、廃棄処理に
よる地域環境の悪化、ひいては、紙を生産するための森
林伐採による地球規模での環境悪化につながる。
【0004】従来、この問題を解消して、紙のリサイク
ルを図るために、一度使用した用紙上のインキを取り除
き、浸して再びすくことにより、再生古紙として利用す
る処置を施していた。
【0005】この古紙を再生する処理では、大規模な古
紙再生施設が必要となる上、使用済みの古紙に対して、
分別、回収、輸送など再生古紙を得るまでにいくつもの
工程を踏まざるをえなかった。
【0006】そこで、近時、少なくとも一部がセルロー
ス繊維を主成分とする紙質層で構成され、かつ、該紙質
層に熱可塑性インキ(トナー)等の画像形成物質よりな
る疎水性画像の形成されている被記録材に、水、あるい
は、界面活性剤及びまたは水溶性ポリマーの水溶液など
の画像除去促進液を含浸させ、疎水性画像を画像剥離部
材に転写させることにより、紙質層から疎水性画像を除
去する被記録材の再生方法が提案されている(特開平7
−13383号公報参照)。
【0007】ところが、上記画像除去促進液は、被記録
材と画像形成物質との接着力を低下させる機能、すなわ
ち、画像除去促進性能を有した所定組成の液体である
が、含有成分の揮発や分解あるいは吸湿現象等により経
時的に組成変動を起こし、再生処理された被記録材の品
質にバラツキを生じさせる。
【0008】すなわち、画像除去促進液の成分が変動す
ると、画像除去促進性能が低下して、画像形成物質を適
切に除去することができず、画像除去不良が発生した
り、逆に、被記録材表面の画像形成物質の定着を必要以
上に低下させて、再生した被記録材に再度画像形成を行
うと、画像形成不良を発生させるという問題があった。
【0009】そこで、従来、被記録材の再生処理中に発
生する蒸気を回収して再利用する像保持体再生装置にお
いて、画像除去促進液(不安定化液)中の浸透促進物質
の画像除去促進液における比率を検出して、該比率が所
定比率以上となるように該浸透促進物質を補充する補充
機構を備えた像保持体再生装置が提案されている(特開
平7−219263号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−219263号公報記載の像保持体再生装置に
あっては、画像除去促進液中の浸透促進物質の画像除去
促進液における比率を検出して、該比率が所定比率以上
となるように該浸透促進物質を補充するようになってい
たため、画像除去促進液中の浸透促進物質の比率を一定
にすることはできるが、画像除去促進液の画像除去促進
性能を適切に発揮させるためには、画像除去促進液中に
浸透促進物質を均一に溶解、あるいは、分散させる必要
があり、浸透促進物の物性として高い溶解性が要求され
るとともに、浸透促進物を画像除去促進液中で撹拌させ
る撹拌機構を必要とするため、使用可能な浸透促進物が
高い溶解性を有するものに限定されたり、再生装置が大
型化して、高価なものとなるという問題があった。
【0011】そこで、請求項1記載の発明は、被記録材
から画像形成物質を剥離除去する剥離部材と被記録材と
を接触させる前に、所定の成分組成を有する液体であっ
て画像形成物質と被記録材との接着力を弱める画像除去
促進液を被記録材に付与するに際して、画像除去促進液
の組成変動を成分濃度検出手段で検出して、当該成分濃
度検出手段の検出結果に基づいて、液付与量制御手段で
被記録材への画像除去促進液の付与量を制御することに
より、画像除去促進液の組成が変動した場合にも、当該
組成に応じた量の画像除去促進液を被記録材に付与し
て、画像形成物質を被記録材から効率的に、かつ、良好
に除去するとともに、再生した被記録材への画像形成物
質への付着性を向上させて、画像品質を向上させる画像
除去促進液付与装置を提供することを目的としている。
【0012】請求項2記載の発明は、成分濃度検出手段
で、画像除去促進液の各種成分のうち、画像形成物質の
除去を促進させる画像除去促進性能に影響のある所定の
成分の濃度を検出することにより、比較的簡単に画像除
去促進液の組成変動を検出して、画像形成物質を被記録
材から安価に、かつ、良好に除去するとともに、再生し
た被記録材への画像形成物質への付着性を向上させて、
画像品質を向上させる安価な画像除去促進液付与装置を
提供することを目的としている。
【0013】請求項3記載の発明は、成分濃度検出手段
で、画像除去促進液の導電率を検出することにより、よ
り一層簡単に画像除去促進液の組成変動を検出して、画
像形成物質を被記録材からより一層安価に、かつ、良好
に除去するとともに、再生した被記録材への画像形成物
質への付着性を向上させて、画像品質を向上させるより
一層安価な画像除去促進液付与装置を提供することを目
的としている。
【0014】請求項4記載の発明は、成分濃度検出手段
で、画像除去促進液の屈折率を検出することにより、よ
り一層簡単に画像除去促進液の組成変動を検出して、画
像形成物質を被記録材からより一層安価に、かつ、良好
に除去するとともに、再生した被記録材への画像形成物
質への付着性を向上させて、画像品質を向上させるより
一層安価な画像除去促進液付与装置を提供することを目
的としている。
【0015】請求項5記載の発明は、成分濃度検出手段
で、画像除去促進液中の水分量を検出することにより、
より一層簡単に画像除去促進液の組成変動を検出して、
画像形成物質を被記録材からさらにより一層安価に、か
つ、良好に除去するとともに、再生した被記録材への画
像形成物質への付着性を向上させて、画像品質を向上さ
せるさらにより一層安価な画像除去促進液付与装置を提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像除去促進液付与装置は、熱可塑性あるいは熱軟化性の
画像形成物質により画像の形成された被記録材に、前記
被記録材と所定の剥離部材を加熱・加圧下で接触させ、
前記画像形成物質を前記剥離部材に転写させて、前記被
記録材から前記画像形成物質を剥離除去するに際して、
所定の成分組成を有する液体であって前記画像形成物質
と前記被記録材との接着力を弱める画像除去促進液を前
記被記録材に付与する画像除去促進液付与装置であっ
て、前記画像除去促進液の成分濃度を検出する成分濃度
検出手段と、前記成分濃度検出手段の検出結果に基づい
て、前記被記録材への前記画像除去促進液の付与量を制
御する液付与量制御手段と、を備えることにより、上記
目的を達成している。
【0017】ここで、被記録材としては、主に複写ある
いはプリンティング用紙が挙げられる。他にも、OHP
用フィルムなど樹脂フィルムなどにも適用可能である。
【0018】さらに、画像としては、通常の乾式トナー
や湿式トナーを用いた電子写真法、熱溶融性インク・シ
ートを用いた熱転写法、ホットメルト・インクを用いる
インクジェット法又はオフセット版、凹版、凸版、孔版
を用いる印刷法等のように熱可塑性あるいは熱溶融性の
画像形成物質(静電潜像現像用乾式トナーや湿式トナ
ー、熱溶融性インクシート、ホットメルトインク等)を
用いて形成される画像が挙げられる。
【0019】上記剥離部材は、画像を形成する画像形成
物質とある程度以上の接着性や耐熱性を有し、画像形成
物質と接着して画像形成物質を被記録材から剥離除去す
る。
【0020】画像除去促進液は、被記録材と画像形成物
質との接着力を低下させる機能、すなわち、画像除去促
進性能を有する所定の成分組成を有する液体であり、界
面活性剤やアルコール等を含有するものがある。この画
像除去促進液は、含有成分の揮発や分解あるいは吸湿現
象等により、その成分組成が経時的に変動する。
【0021】そして、画像除去促進液の成分組成が変動
すると、画像除去促進性能が低下して、画像除去不良が
発生したり、逆に、被記録材表面の画像形成物質の定着
性を必要以上に低下させて、再生後の被記録材を使用し
て再度が像形成すると、画像形成不良を発生させる。
【0022】そこで、本請求項の発明では、画像除去促
進液を被記録材に付与するに際して、画像除去促進液の
成分濃度を検出して、当該検出した成分濃度に適した量
の画像除去促進液を被記録材に付与し、画像形成物質を
被記録材から効率的に、かつ、良好に除去するととも
に、再生した被記録材への画像形成物質の付着性を向上
させて、画像品質を向上させている。
【0023】すなわち、画像除去促進液は、上述のよう
に、画像形成物質により画像の形成された被記録材と当
該被記録材上の画像形成物質との接着力を低下させ、該
画像形成物質を除去しやすくする性質、すなわち、画像
除去促進性能を有しており、この画像除去促進性能が高
いほど、画像形成物質を被記録材から除去しやすくな
る。
【0024】ところが、画像形成物質が除去され再生さ
れた被記録材上に画像除去促進性能を有する成分が過度
に残存すると、当該再生された被記録材を使用して画像
形成物質により画像を再度形成した場合、画像形成物質
と被記録材との接着性を阻害し、適切な画像形成を行う
ことができない。したがって、画像除去促進液は、その
画像除去促進性能が高すぎても不適当である。
【0025】そこで、画像除去促進液は、図4に示すよ
うに、画像除去促進液の濃度が、10%、15%及び2
0%のときの画像の残像濃度と画像除去促進液の付与量
(液付与量)との関係として示すように、被記録材の再
生時の画像形成物質の除去のしやすさと画像再形成時の
画像形成のしやすさとをともに満たすように、画像除去
促進液の組成及び被記録材への付与量が決定される必要
がある。
【0026】そして、画像除去促進液は、含有成分の揮
発、分解、あるいは、吸湿現象等により、その成分組成
が変動し、再生処理された被記録材の品質にバラツキを
生じさせる。
【0027】そこで、本請求項の発明は、図5に示すよ
うに、液貯蔵部に貯蔵されている画像除去促進液を液付
与手段により被塗布物である被記録材に付与するが、こ
の画像除去促進液の成分濃度、すなわち、組成変化を成
分濃度検出手段で検出し、液付与量制御手段が、当該成
分濃度における画像除去性能(画像除去促進性能)と液
量との関係に基づいて、液付与手段による被記録材への
画像除去促進液の付与量を制御する。
【0028】上記構成によれば、剥離部材と被記録材と
を接触させて被記録材から画像形成物質を剥離除去する
ために、所定の成分組成を有する液体であって画像形成
物質と被記録材との接着力を弱める画像除去促進液を被
記録材に付与するに際して、画像除去促進液の組成変動
を成分濃度検出手段で検出して、当該成分濃度検出手段
の検出結果に基づいて、液付与量制御手段で被記録材へ
の画像除去促進液の付与量を制御しているので、画像除
去促進液の組成が変動した場合にも、当該組成に応じた
量の画像除去促進液を被記録材に付与することができ、
画像形成物質を被記録材から効率的に、かつ、良好に除
去することができるとともに、再生した被記録材への画
像形成物質の付着性を向上させて、画像品質を向上させ
ることができる。
【0029】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促進液の
各種成分のうち、前記画像形成物質の除去を促進させる
画像除去促進性能に影響のある所定の成分の濃度を検出
するものであってもよい。
【0030】上記構成によれば、成分濃度検出手段で、
画像除去促進液の各種成分のうち、画像形成物質の除去
を促進させる画像除去促進性能に影響のある所定の成分
の濃度を検出するので、比較的簡単に画像除去促進液の
組成変動を検出することができ、画像形成物質を被記録
材から安価に、かつ、良好に除去することができるとと
もに、再生した被記録材への画像形成物質の付着性を向
上させて、画像品質を安価に向上させることができる。
【0031】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促進液の導
電率を検出するものであってもよい。
【0032】上記構成によれば、成分濃度検出手段で、
画像除去促進液の導電率を検出するので、より一層簡単
に画像除去促進液の組成変動を検出することができ、画
像形成物質を被記録材からより一層安価に、かつ、良好
に除去することができるとともに、再生した被記録材へ
の画像形成物質の付着性を向上させて、画像品質をより
一層安価に向上させることができる。
【0033】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促進液の屈
折率を検出するものであってもよい。
【0034】上記構成によれば、成分濃度検出手段で、
画像除去促進液の屈折率を検出するので、より一層簡単
に画像除去促進液の組成変動を検出することができ、画
像形成物質を被記録材からより一層安価に、かつ、良好
に除去することができるとともに、再生した被記録材へ
の画像形成物質の付着性を向上させて、画像品質をより
一層安価に向上させることができる。
【0035】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促進液中の
水分量を検出するものであってもよい。
【0036】上記構成によれば、成分濃度検出手段で、
画像除去促進液中の水分量を検出するので、より一層簡
単に画像除去促進液の組成変動を検出することができ、
画像形成物質を被記録材からさらにより一層安価に、か
つ、良好に除去することができるとともに、再生した被
記録材への画像形成物質の付着性を向上させて、画像品
質をさらにより一層安価に向上させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0038】図1〜図3は、本発明の画像除去促進液付
与装置の一実施の形態を適用した再生装置を示す図であ
り、本実施の形態は、トナー等の画像形成物質により画
像の形成された被記録材に、画像除去促進液を付与し
て、画像形成物質を除去しやすくした後、被記録材から
画像形成物質を剥離・除去して、再生する再生装置に適
用したものである。
【0039】図1は、再生装置1の全体構成図であり、
再生装置1は、給紙ユニットU1、液付与ユニットU
2、剥離・移動ユニットU3、乾燥ユニットU4及び紙
受けユニットU5等を備えている。
【0040】再生装置1は、給紙ユニットU1から再生
対象である被記録材を1枚ずつ液付与ユニットU2に給
紙して、液付与ユニットU2で被記録材にその成分濃度
に応じた量の画像除去促進液を付与した後、剥離・移動
ユニットU3で、被記録材上の画像形成物質を剥離・除
去し、乾燥ユニットU4で画像形成物質の剥離・除去さ
れた被記録材を乾燥させて、紙受けユニットU5に載置
させる。
【0041】以下、各ユニットU1〜U5について順次
説明する。給紙ユニットU1は、給紙ケース101、給
紙ローラ102、一対のレジストローラ103及びガイ
ド板104等を備えており、給紙ケース101上には、
再生対象である被記録材105が複数枚載置される。
【0042】給紙ケース101内には、図示しないが、
被記録材105の載置される底板を備えており、該底板
は、図示しないスプリング等により上方に付勢されて、
給紙ケース101内の被記録材105の給紙ローラ10
2側の端部を上方に持ち上げる。
【0043】給紙ローラ102は、図示しない駆動モー
タ等により所定タイミングで回転駆動され、給紙ケース
101内の被記録材105を、最上段の被記録材105
から順次送り出す。
【0044】給紙ローラ102により送り出された被記
録材105は、図示しない剥離機構で重送紙が分離さ
れ、一枚の被記録材105のみが、レジストローラ対1
03でタイミング調整及びスキュー補正されて、ガイド
板104を介して液付与ユニットU2に給紙される。
【0045】被記録材105としては、主に複写あるい
はプリンティング用紙が用いられ、他にも、OHP用フ
ィルムなど樹脂フィルムなども適用することができる。
また、剥離除去するのに適した画像は、通常の乾式トナ
ーや湿式トナーを用いた電子写真法、熱溶融性インク・
シートを用いた熱転写法、ホットメルト・インクを用い
るインクジェット法又はオフセット版、凹版、凸版、孔
版を用いる印刷法等のように熱可塑性あるいは熱溶融性
の画像形成物質(静電潜像現像用乾式トナーや湿式トナ
ー、熱溶融性インクシート、ホットメルトインク等)を
用いて形成される画像である。
【0046】液付与ユニットU2は、補給液容器20
1、液自動補給機202、液容器203、液汲み上げロ
ーラ204、液塗布ローラ205、押さえローラ20
6、搬送ベルト207、駆動ローラ208及びガイド板
209等を備えており、補給液容器201と液自動補給
機202及び液自動補給機202と液容器203は、そ
れぞれパイプ210、211により接続されている。
【0047】補給液容器201及び液容器203内に
は、画像除去促進液212が収納されており、液容器2
03には、図示しないが、液量センサーが設けられてい
る。
【0048】液自動補給機202は、液量センサーの検
出結果に基づいて動作して、補給液容器201内の画像
除去促進液212を汲み上げて、液容器203に画像除
去促進液212を補給する。
【0049】液汲み上げローラ204と液塗布ローラ2
05は、所定圧力で当接しつつ回転駆動され、液汲み上
げローラ204は、回転駆動されることにより、液容器
203内の画像除去促進液212を汲み上げて、当接す
る液塗布ローラ205に絞られることにより、所定量の
画像除去促進液212を液塗布ローラ205に付着させ
る。
【0050】液塗布ローラ205は、付着した所定量の
画像除去促進液212を、押さえローラ206との間に
給紙ユニットU1から給紙されてきた被記録材105の
画像形成面に、少量塗布し、画像除去促進液212の塗
布された被記録材105は、ガイド板209に案内され
つつ、駆動ローラ208により駆動される搬送ベルト2
07により剥離・移動ユニットU3に送り出される。
【0051】上記液汲み上げローラ204には、図2に
示すように、液付与量制御ローラ213が近接して配設
されており、液付与量制御ローラ213は、その軸にア
ーム214の一端が取り付けられて、当該アーム214
により支持されている。アーム214は、その他端が駆
動部215に取り付けられており、駆動部215は、被
記録材105への画像除去促進液212の付与量に応じ
て、図2に両矢印で示すように、アーム214を介して
液付与量制御ローラ213を液汲み上げローラ204に
接近させ、また、液汲み上げローラ204から離隔させ
ることにより、すなわち、液付与量制御ローラ213と
液汲み上げローラ204との距離Lを調整することによ
り、液汲み上げローラ204に付着する画像除去促進液
212の量を制御して、最終的に、被記録材105に付
与する画像除去促進液212の付与量を制御する。
【0052】したがって、上記液付与量制御ローラ21
3、アーム214及び駆動部215は、全体として被記
録材105に付与する画像除去促進液212の付与量を
制御する液付与量制御手段216として機能する。
【0053】なお、図1では、被記録材105の下側が
画像形成面であり、この画像形成面に液塗布ローラ20
5により画像除去促進液212が塗布されるように示さ
れているが、被記録材105に画像除去促進液212を
塗布する構成は、これに限るものではなく、例えば、液
塗布ローラ205を2個設けて、被記録材105の両面
に画像除去促進液212を塗布するようにしてもよく、
この場合、両面に画像の形成された被記録材105の両
面の画像を一度に除去することができる。また、液塗布
ローラ205を被記録材105に接触させて塗布する方
法ではなく、液滴を噴霧する等の非接触で画像除去促進
液212を付与したり、あるいは液塗布ローラ205と
非接触の塗布手段を組み合わせて、2段階の塗布を行う
ようにしてもよい。この場合、画像除去促進液212の
噴霧量を制御することにより、被記録材105への画像
除去促進液212の付与量を制御することができる。
【0054】画像除去促進液212の付与された被記録
材105は、剥離・移動ユニットU3に搬送される間
に、画像除去促進液212により、画像形成物質313
の接着力を低下させるためのものであり、水分を含有し
ている。
【0055】画像除去促進液212は、上述のように、
画像形成物質313により画像の形成された被記録材1
05に付与されることにより、被記録材と画像形成物質
313との接着力を低下させる機能、すなわち、画像除
去促進性能を有するものであり、適用される被記録材1
05や画像形成物質313等により各種成分のものが使
用されるが、所定成分の液体である。
【0056】画像除去促進液212は、含有成分の揮
発、分解あるいは吸湿現象等により経時的にその組成が
変動し、画像除去促進液212の画像除去促進性能が低
下して、再生装置1での画像除去不良が発生したり、逆
に、再生後の被記録材105の表面の画像形成物質31
3の定着性を必要以上に低下させて、再生後の被記録材
105を使用した画像形成を悪化させる。
【0057】そこで、再生装置1は、その液付与ユニッ
トU2に、図3に示すように、画像除去促進液212の
組成を検出する組成検出センサ217を備えており、組
成検出センサ217は、画像除去促進液212が比較的
安定した状態となっている液容器203に取り付けられ
ている。
【0058】組成検出センサ217は、画像除去促進液
212の組成を詳細に検出するものであってもよいが、
画像除去促進液212の組成の中で画像除去促進性能に
影響する成分を検出するものであってもよい。すなわ
ち、画像除去促進液212は、その組成の中で、画像除
去促進性能に影響する成分とあまり影響を与えない成分
があり、例えば、画像除去促進液212が界面活性剤や
多価アルコールを主成分とした水溶液系であるときに
は、組成として界面活性剤の比率が高くなるほど、画像
除去促進性能が高くなるのが一般的である。そこで、画
像除去促進液212が上記界面活性剤や多価アルコール
を主成分とした水溶液系であるときには、組成検出セン
サ217として、画像除去促進性能に影響を与える界面
活性剤の濃度を検出するものを使用する。なお、組成検
出センサ217としては、上記のものに限るものではな
く、例えば、画像除去促進液212の導電率あるいは屈
折率を測定するものであってもよく、また、画像除去促
進液212のpH、吸光度、あるいは、比重を測定する
ものであってもよく、組成検出センサ217として、導
電率、屈折率、pH、吸光度、あるいは、比重を測定す
るものを使用すると、組成検出センサ217を簡単な構
成で、安価なものとすることができる。また、組成検出
センサ217として、導電率、屈折率、pH、吸光度、
あるいは、比重を測定するものを使用する場合、組成検
出センサ217の表面に固形物が付着するのを防止した
り、付着物を除去したり、あるいは、組成検出センサ2
17の周辺にガスが滞留するのを防止する機構を設ける
と、信頼性の高い測定を行うことができる。
【0059】また、組成検出センサ217による画像除
去促進液212の組成の測定は、被記録材105への画
像除去促進液212の付与環境や画像除去促進液212
の組成自体等により画像除去促進液212の組成の変動
が激しかったり、緩やかであったりするため、組成変動
の状態に応じた測定を行う。例えば、画像除去促進液2
12の組成変動が激しくないときには、画像除去促進液
212の組成変動をリアルタイムで測定する必要はな
く、むしろ組成検出センサ217としては、簡単な構成
のものを使用して、組成変動を所定期間毎に検出するも
のが安価である。このような組成検出センサ217とし
ては、画像除去促進液212の液量変化を検出すること
により、画像除去促進液212の組成変動を検出するも
のを使用することができる。すなわち、画像除去促進液
212が水溶液系であって、絶えず水分の蒸発により組
成の変化するものである場合や画像除去促進液212が
潤滑剤を豊富に含んでいて、潤滑剤の吸湿効果により水
分量が多くなるような場合には、画像除去促進液212
の液量変化を検出する組成検出センサ217により画像
除去促進液212の組成変動を簡単、かつ、安価に検出
することができる。
【0060】上記画像除去促進液212の付与された被
記録材105は、上述のように、剥離・移動ユニットU
3に搬送される間に、被記録材105の膨潤により被記
録材105と画像形成物質313との接着力が弱めら
れ、画像形成物質313が除去されやすくなる。
【0061】剥離・移動ユニットU3は、複数の搬送ロ
ーラ301、複数の従動ローラ302、複数のガイドロ
ーラ303、304、2個の剥離ベルト305a、30
5b、2個のスパイラルローラ306a、306b、画
像形成物質受け器307、一対の送り出しローラ30
8、搬送ベルト309及び搬送ローラ310等を備えて
いる。
【0062】複数の搬送ローラ301と従動ローラ30
2は、それぞれ相互に当接するとともに、ジクザグ状に
配設され、搬送ローラ301と従動ローラ302の間を
ジグザグに縫うように、密着された2個の剥離ベルト3
05a、305bがはい回されている。搬送ローラ30
1が剥離ベルト305a、305bの下側に配設され、
従動ローラ302が剥離ベルト305a、305bの上
側に配設されている。搬送ローラ301の上端と従動ロ
ーラ302の下端がそれぞれ交差する状態で配設され、
搬送ローラ301が図外の駆動機構により回転駆動され
ることにより、密着一体化した剥離ベルト305a、3
05bをジグザグに、図1中左から右方向に搬送・移動
させる。なお、従動ローラ302が図外の駆動機構によ
り回転駆動され、搬送ローラ301が吊れ回りするよう
にしてもよいし、搬送ローラ301と従動ローラ302
の双方が図外の駆動機構により回転駆動されるようにし
てもよい。
【0063】剥離ベルト305aは、所定の幅、例え
ば、各種サイズの被記録材105を挟持して、被記録材
105上の画像形成物質313を剥離・転写させるのに
十分な幅を有したリング状に形成されており、ガイドロ
ーラ303に案内されて、搬送ローラ301と従動ロー
ラ302からなるジグザグ搬送路に供給される。
【0064】剥離ベルト305bは、剥離ベルト305
aと同様の幅を有したリング状に形成されており、ガイ
ドローラ304に案内されて、搬送ローラ301と従動
ローラ302からなるジグザグ搬送路に供給される。
【0065】したがって、剥離ベルト305aと剥離ベ
ルト305bは、密着一体化して、ジグザグ搬送路を搬
送される。
【0066】上記各搬送ローラ301には、加熱手段と
しての加熱ランプ311が内蔵されており、加熱ランプ
311は、図示しない電源から通電されるとともに、図
示しない通電制御部により通電制御されて、搬送ローラ
301を所定温度に加熱する。
【0067】また、各従動ローラ302には、加熱手段
としての加熱ランプ312が内蔵されており、加熱ラン
プ312は、図示しない電源から通電されるとともに、
図示しない通電制御部により通電制御されて、従動ロー
ラ302を所定温度に加熱する。
【0068】この加熱ランプ311による搬送ローラ3
01の加熱温度及び加熱ランプ312による従動ローラ
302の加熱温度は、画像形成物質313の物性による
が、被記録材105上の画像形成物質313が溶融しな
い程度に行う。
【0069】すなわち、画像形成物質313が溶融して
しまうと、被記録材105上の画像形成物質313を、
被記録材105側と剥離ベルト305a、305b側と
に分断することなく、剥離ベルト305a、305b側
へ転写させるのが困難になるためである。また、加熱し
すぎると、ジグザグ搬送路を通過中に被記録材105が
乾燥しすぎて、被記録材105が画像形成物質313を
介して剥離ベルト305a、305bに貼り付いてしま
い、剥離できなくなるおそれがあるからである。
【0070】スパイラルローラ306a、306bは、
各剥離ベルト305a、305bに当接して、回転する
ことにより、剥離ベルト305a、305bに転写され
た画像形成物質313を掻き落して、剥離ベルト305
a、305bをクリーニングする。
【0071】スパイラルローラ306a、306bの下
方には、画像形成物質受け器307が配設されており、
スパイラルローラ306a、306bにより掻き落とさ
れた画像形成物質313が画像形成物質受け器307内
に収納される。
【0072】上記液付与ユニットU2で画像除去促進液
212が付与され、画像形成物質313と被記録材10
5との接着力の弱められた被記録材105は、剥離ベル
ト305aと剥離ベルト305bの間に挿入され、剥離
ベルト305aと剥離ベルト305bの間に挟持された
状態で、かつ、剥離ベルト305a、305bの接着力
により剥離ベルト305a、305bに所定の接着力で
接着された状態で、ジグザグ搬送路を移動領域として、
図1中左から右方向に搬送される。
【0073】このジグザグ搬送路が搬送ローラ301と
従動ローラ302によりジグザグ状に形成されているた
め、被記録材105は、剥離ベルト305a、305b
に密着一体的に挟持された状態でジグザグ搬送路を搬送
される間に、被記録材105と剥離ベルト305a、3
05bとが相対変位し、被記録材105と剥離ベルト3
05a、305bとの間にせん断力が発生する。このせ
ん断力により被記録材105から画像形成物質313が
剥離して、剥離ベルト305a、305bに剥離・転写
され、画像形成物質313の除去された被記録材105
が送り出しローラ308に搬出されて、乾燥ユニットU
4に送り出される。
【0074】また、剥離ベルト305a、305bに挟
持された被記録材105は、上記ジグザグ搬送路を搬送
されている間に、搬送ローラ301及び従動ローラ30
2に内蔵された加熱ランプ311及び加熱ランプ312
により加熱され、被記録材105上に画像を形成してい
る画像形成物質313が軟化して、剥離し易い状態とな
り、効率的に剥離ベルト305a、305bに転写・除
去される。
【0075】剥離ベルト305a、305bは、画像と
ある程度以上の接着性や耐熱性を有し、画像形成物質と
接着して画像形成物質を被記録材105から剥離除去す
る。剥離ベルト305a、305bの材料は、剥離しよ
うとする画像形成物質313の種類、画像形成物質除去
プロセス条件等により選定されるべきであるが、剥離ベ
ルト305a、305bを繰り返し使用することが再生
コストを下げるなど種々の点で有利であり、その場合に
は、比較的高い耐熱性や表面の安定性が要求される。
【0076】乾燥ユニットU4は、被記録材105を乾
燥させるものであり、加熱ランプ401を内臓したアル
ミ等で形成された乾燥ドラム402、通気性がよく表面
平滑性の高い仕上げベルト403及び回転ローラ404
等を備えている。
【0077】仕上げベルト403は、乾燥ドラム402
及び回転ローラ404の外周部に沿って図1中時計方向
に回転し、乾燥ドラム402と回転ローラ404とは、
いずれかが図外の駆動モータ等により回転駆動されて、
他方が仕上げベルト403により吊れ回りする。なお、
乾燥ドラム402と回転ローラ404の双方を駆動モー
タ等により回転駆動するようにしてもよい。
【0078】剥離・移動ユニットU3から搬送されてき
た被記録材105は、乾燥ドラム402と回転ローラ4
04との間から乾燥ドラム402と仕上げベルト403
との間に導入され、加熱ランプ401により加熱された
乾燥ドラム402により余分な水分が乾燥されて、乾燥
ドラム401と回転ローラ404の間から紙受けユニッ
トU5に排出される。
【0079】このとき、仕上げベルト403が通気性が
良好で、かつ、その平面が平滑性の高い部材で形成され
ているため、被記録材105が適切に乾燥されるととも
に、被記録材105が仕上げベルト403に付着した
り、傷ついたりすることなく、適切に被記録材105を
乾燥することができる。
【0080】なお、乾燥ユニットU3は、上記構成のも
のに限るものではなく、例えば、上記構成のものに、代
わって、あるいは、上記構成のものに加えて、ローラ対
の部材を用いたり、熱風を用いたり、熱風ファンや赤外
線ランプなどを用いたりしてもよい。
【0081】紙受けユニットU5は、ガイド部材50
1、排紙トレー502及び排出ローラ503等を備えて
いる。
【0082】乾燥ユニットU4から排出された被記録材
105は、ガイド部材501により排出ローラ503に
案内され、排出ローラ503は、被記録材105を排紙
トレー502上に排出・載置させる。
【0083】なお、再生装置1は、図示しないが、給紙
ユニットU1の給紙ケース101に被記録材105があ
るか否かを検出する紙検出手段、給紙ユニットU1によ
る被記録材105の重送検出手段、被記録材105の再
生装置1内でのジャムの発生を検出するジャム検出手
段、剥離・移動ユニットU3の各加熱ローラ311、3
12の加熱温度制御手段、画像形成物質受け容器307
内の画像形成物質313が満杯になったかどうかを検出
する満杯検知手段及び乾燥ユニットU4の乾燥ドラム4
02の内蔵する加熱ランプ401の加熱温度制御手段等
が設けられている。
【0084】次に、再生装置1の動作について、以下、
説明する。再生装置1は、画像除去促進液212の組成
変動を検出して、当該検出した画像除去促進液212の
組成(成分濃度)に応じた量の画像除去促進液212を
被記録材105に付与して、被記録材105上の画像形
成物質313と被記録材105との接着力を弱めた状態
で、一体密着化された剥離ベルト305aと剥離ベルト
305bに被記録材105を挟持させて、ジグザグ搬送
して、被記録材105上の画像形成物質313を剥離ベ
ルト305a、305bに剥離・除去し、画像形成物質
313を適切に剥離するとともに、再生した被記録材1
05への画像の定着性を向上させるところにその特徴が
ある。
【0085】すなわち、再生装置1は、電源が投入さ
れ、給紙ケース101に画像形成物質313により画像
の形成された被記録材105が複数枚載置された後、所
定のウォーミングアップが完了すると、給紙ローラ10
2により給紙ケース101上の被記録材105を、最上
段の被記録材105から、順次液付与ユニットU2に送
り出す。
【0086】液付与ユニットU2は、液容器203内の
画像除去促進液212を、液汲み上げローラ204によ
り液塗布ローラ205に付着して、液塗布ローラ205
により、搬送ローラ206との間に給紙されてきた被記
録材105の画像形成面に、塗布する。
【0087】このとき、液付与ユニットU2は、組成検
出センサ217により液容器203内の画像除去促進液
212の組成(成分濃度)を測定し、測定した画像除去
促進液212の組成に応じて、駆動部215がアーム2
14を介して液付与量制御ローラ213を液汲み上げロ
ーラ204に接近する方向あるいは離隔する方向に移動
して、液付与量制御ローラ213と液汲み上げローラ2
04との距離Laを調整する。
【0088】液付与量制御ローラ213と液汲み上げロ
ーラ204との距離Lが調整されることにより、液汲み
上げローラ204に付着する画像除去促進液212の量
が、液付与量制御ローラ213により画像除去促進液2
12の組成に適切な量に調整され、この液汲み上げロー
ラ204に付着された画像除去促進液212が液付与ロ
ーラ205に付着して、被記録材105に付与される。
【0089】液付与ユニットU2は、画像除去促進液2
12を塗布した被記録材105を、ガイド板209で案
内しつつ、駆動ローラ208により駆動される搬送ベル
ト207により剥離・移動ユニットU3に送り出す。
【0090】剥離・移動ユニットU3は、画像除去促進
液212が付与されて画像形成物質313との接着力の
弱められた状態の被記録材105を、剥離ベルト305
aと剥離ベルト305bとの間に挟持し、複数の搬送ロ
ーラ301と従動ローラ302により、被記録材105
を狭持して密着一体化した剥離ベルト305a、305
bをジグザグ状に搬送・移動させる。搬送ローラ301
及び従動ローラ302には、これらを所定温度に加熱す
る加熱ランプ311及び加熱ランプ312が内蔵されて
おり、剥離ベルト305a及び剥離ベルト305bに挟
持されてジグザグ搬送路を搬送される被記録材105を
加熱する。
【0091】被記録材105は、剥離ベルト305a、
305bに密着一体的に挟持された状態でジグザグ搬送
路を搬送される間に、被記録材105と剥離ベルト30
5a、305bとが相対変位し、被記録材105と剥離
ベルト305a、305bとの間にせん断力が発生す
る。剥離・移動ユニットU3は、このせん断力により被
記録材105から画像形成物質313を剥離して、剥離
ベルト305a、305bに剥離・転写させる。
【0092】また、剥離・移動ユニットU3は、剥離ベ
ルト305a、305bに挟持された被記録材105
を、上記ジグザグ搬送路を搬送している間に、搬送ロー
ラ301及び従動ローラ302に内蔵された加熱ランプ
311及び加熱ランプ312により加熱し、被記録材1
05上に画像を形成している画像形成物質313を軟化
して、剥離し易い状態とし、画像形成物質313を効率
的に剥離ベルト305a、305bに転写・除去させ
る。
【0093】そして、剥離・移動ユニットU3は、上述
のようにして画像形成物質313を転写・除去した被記
録材105を、送り出しローラ308及び搬送ベルト3
09により、乾燥ユニットU4に送り出すとともに、剥
離ベルト305a、305bに転写された画像形成物質
313を、スパイラルローラ306a、306bにより
掻き落として、画像形成物質受け器307内に収納す
る。
【0094】乾燥ユニットU4は、剥離・移動ユニット
U3から搬送されてきた被記録材105を、加熱ランプ
401により加熱された乾燥ドラム402と仕上げベル
ト403との間に挟んで搬送する間に、被記録材105
の余分な水分を乾燥させて、紙受けユニットU5に排出
する。
【0095】紙受けユニットU5は、乾燥ユニットU4
から排出された被記録材105を、排出ローラ503に
より、排紙トレー502上に排出・載置させる。
【0096】このように、再生装置1は、液付与ユニッ
トU2で、画像除去促進液212の成分組成を検出し
て、当該検出した画像除去促進液212の成分組成に適
した量の画像除去促進液212を、画像形成物質313
により画像の形成された被記録材105に付与して、画
像除去促進液212により被記録材105と画像形成物
質313との接着力を弱めて、剥離・移動ユニットU3
の密着一体化した剥離ベルト305aと剥離ベルト30
5bで被記録材105を挟持して、ジグザグ搬送路を搬
送し、被記録材105から画像形成物質313を効率的
に剥離して、剥離ベルト305a、305bに転写する
ことができ、被記録材105の再生品質を向上させるこ
とができるとともに、被記録材105の再生効率を向上
させることができる。
【0097】このように、本実施の形態によれば、剥離
ベルト305a、305bと被記録材105とを接触さ
せて、被記録材105から画像形成物質313を剥離除
去するために、所定の成分組成を有する液体であって画
像形成物質313と被記録材105との接着力を弱める
画像除去促進液212を被記録材105に付与するに際
して、画像除去促進液212の組成変動を組成検出セン
サ217で検出して、当該組成検出センサ217の検出
結果に基づいて、被記録材105への画像除去促進液2
12の付与量を制御しているので、画像除去促進液21
2の組成が変動した場合にも、当該組成に応じた量の画
像除去促進液212を被記録材105に付与することが
でき、画像形成物質313を被記録材105から効率的
に、かつ、良好に除去することができるとともに、再生
した被記録材105への画像形成物質313の付着性を
向上させて、画像品質を向上させることができる。
【0098】また、組成検出センサ217として、画像
除去促進液212の各種成分のうち、画像形成物質31
3の除去を促進させる画像除去促進性能に影響のある所
定の成分の濃度を検出するものを使用すると、比較的簡
単に画像除去促進液212の組成変動を検出することが
でき、画像形成物質313を被記録材105から安価
に、かつ、良好に除去することができるとともに、再生
した被記録材105への画像形成物質313の付着性を
向上させて、画像品質を安価に向上させることができ
る。
【0099】さらに、組成検出センサ217として、画
像除去促進液212の導電率を検出するものを使用する
と、より一層簡単に画像除去促進液212の組成変動を
検出することができ、画像形成物質313を被記録材1
05からより一層安価に、かつ、良好に除去することが
できるとともに、再生した被記録材105への画像形成
物質313の付着性を向上させて、画像品質をより一層
安価に向上させることができる。
【0100】また、組成検出センサ217として、画像
除去促進液212の屈折率を検出するものを使用する
と、より一層簡単に画像除去促進液212の組成変動を
検出することができ、画像形成物質313を被記録材1
05からより一層安価に、かつ、良好に除去することが
できるとともに、再生した被記録材105への画像形成
物質313の付着性を向上させて、画像品質をより一層
安価に向上させることができる。
【0101】さらに、組成検出センサ217として、画
像除去促進液212中の水分量を検出するものを使用す
ると、より一層簡単に画像除去促進液212の組成変動
を検出することができ、画像形成物質313を被記録材
105からさらにより一層安価に、かつ、良好に除去す
ることができるとともに、再生した被記録材105への
画像形成物質313の付着性を向上させて、画像品質を
さらにより一層安価に向上させることができる。
【0102】〈実験例1〉複写機によりトナー画像をA
4のPPC複写用紙に形成し、当該トナー画像の形成さ
れたPPC複写用紙を上記実施の形態の再生装置1を使
用して、再生処理した。
【0103】この再生装置1においては、画像除去促進
液212として、界面活性剤を20wt%、イソプロピ
ルアルコールを5wt%、安息香酸ナトリウムを0.1
wt%含んだ水溶液を使用し、組成検出センサ217と
して導電率を測定するものを使用して、画像除去促進液
212の導電率を測定した。
【0104】上記条件の再生装置1を使用して上記トナ
ー画像の形成されたPPC複写用紙を再生処理したとこ
ろ、1.0gの画像除去促進液212を均一にPPC複
写用紙に付与することができ、画像形成物質を良好に剥
離・除去することができた。
【0105】上記再生装置1を2週間そのままの状態で
放置したところ、画像除去促進液212の組成の変動が
生じており、この組成変動は、上記当初の画像除去促進
液212の組成と2週間後の画像除去促進液212の組
成で、画像除去を適切に行うのに必要な画像除去促進液
212の付与量が、上記当初の組成では、1.0gであ
ったものが、変動後では、0.7gとなる組成変動であ
った。
【0106】そこで、この2週間放置した再生装置1
で、上記複写機でトナー画像を形成したPPC複写用紙
の再生処理を行ったところ、組成検出センサ217によ
り画像除去促進液212の組成の変化を適切に検出し、
駆動部215が動作して、液付与量制御ローラ213が
液汲み上げローラ204に接近する方向に移動させる。
そして、液汲み上げローラ204方向に移動した液付与
量制御ローラ213が液汲み上げローラ204に付着す
る画像除去促進液212の量を減らし、PPC複写用紙
には、0.7gの画像除去促進液212が付与され、P
PC複写用紙から画像形成物質を適切に剥離・除去する
ことができた。
【0107】〈比較例1〉上記実験例1と同様の再生装
置1において、組成検出センサ217を取り除くか、あ
るいは、組成検出センサ217の動作または駆動部21
5の動作を停止して、汲み上げローラ204への画像除
去促進液212の付与量を一定とし、上記実験例1と同
様の再生処理を行って、比較実験を行った。
【0108】その結果、最初は、PPC複写用紙から画
像形成物質を適切に剥離・除去することができたが、2
週間放置した再生装置1で上記同様の比較実験を行った
ところ、画像除去促進液212の組成変化に対して当初
と同じ量の画像除去促進液212では、画像除去促進液
212の量が多すぎて、画像除去促進性能が高すぎ、再
生処理したPPC複写用紙を使用して、再度画像形成を
行ったところ、画像形成物質の定着不良が発生した。
【0109】〈実験例2〉複写機によりトナー画像をA
4のPPC複写用紙に形成し、当該トナー画像の形成さ
れたPPC複写用紙を上記実施の形態の再生装置1を使
用して、再生処理した。
【0110】この再生装置1においては、液付与ユニッ
トU2として、液滴状の画像除去促進液212をPPC
複写用紙に噴霧する方式のものを使用し、画像除去促進
液212として、界面活性剤が15wt%、2−メチル
−2,4−ペンタンジオールが10wt%、トリエタノ
ールアミンが5wt%及び残量水からなる液を用いた。
【0111】上記条件の再生装置1を使用して上記トナ
ー画像の形成されたPPC複写用紙を再生処理したとこ
ろ、図4のBに相当する量の画像除去促進液212を均
一にPPC複写用紙に付与することができ、画像形成物
質を良好に剥離・除去することができた。
【0112】上記再生装置1を使用して、1日当たり6
時間上記再生処理を行う処理を、10日間連続して行っ
たところ、この10日間の連続再生処理の間に、画像除
去促進液212中の界面活性剤が加水分解することによ
り、10wt%に濃度低下したことが検知されたが、予
め各濃度に対する所定画像除去促進性能を発揮する液付
与量は、図4に示す関係であることが分かっているた
め、上記噴霧方式の液付与ユニットU2で画像除去促進
液212の付与量を図4に示す関係に応じて、最終的に
図4のCに対応する量へと変化させて、再生処理を行っ
た。その結果、画像形成物質を適切に剥離・除去するこ
とができた。
【0113】〈比較例2〉上記実験例2と同様の再生装
置1において、組成検出センサ217を取り除くか、あ
るいは、組成検出センサ217の動作を停止して、噴霧
する画像除去促進液212の付与量を一定とし、上記実
験例2と同様の再生処理を行って、比較実験を行った。
【0114】その結果、最初は、PPC複写用紙から画
像形成物質を適切に剥離・除去することができたが、1
0日間の連続再生処理の後では、画像除去促進液212
の組成変化に対して当初と同じ量の画像除去促進液21
2では、画像除去促進液212の量が少なすぎて、画像
除去促進性能が低すぎ、画像除去不良が発生した。
【0115】〈実験例3〉複写機によりトナー画像をA
4のPPC複写用紙に形成し、当該トナー画像の形成さ
れたPPC複写用紙を上記実施の形態の再生装置1を使
用して、再生処理した。
【0116】この再生装置1においては、画像除去促進
液212として、界面活性剤が10wt%、2−ブタノ
ールが10wt%、グリセリンが5wt%及び残量水か
らなる液を使用し、組成検出センサ217として画像除
去促進液212の屈折率を測定するものを使用した。
【0117】上記条件の再生装置1を使用して上記トナ
ー画像の形成されたPPC複写用紙を再生処理したとこ
ろ、一定量の画像除去促進液212を均一にPPC複写
用紙に付与することができ、画像形成物質を良好に剥離
・除去することができた。
【0118】上記再生装置1を使用して、1日当たり6
時間上記再生処理を行う処理を、10日間連続して行っ
たところ、この10日間の連続再生処理の間に、湿潤効
果により、画像除去促進液212の屈折率が変化し、画
像除去促進液212の屈折率の変化に対応する画像除去
促進性能を発揮する画像除去促進液212の付与量は分
かっているため、組成検出センサ217により画像除去
促進液212の屈折率の変化を適切に検出して、駆動部
215が動作し、液付与量制御ローラ213が液汲み上
げローラ204に接近する方向に移動させる。そして、
液汲み上げローラ204方向に移動した液付与量制御ロ
ーラ213が液汲み上げローラ204に付着する画像除
去促進液212の量を減らし、PPC複写用紙には、当
該画像除去促進液212の屈折率に適した画像除去促進
液212が付与され、PPC複写用紙から画像形成物質
を適切に剥離・除去することができた。
【0119】〈比較例3〉上記実験例2と同様の再生装
置1において、組成検出センサ217を取り除くか、あ
るいは、組成検出センサ217の動作または駆動部21
5の動作を停止して、画像除去促進液212の付与量を
一定とし、上記実験例3と同様の再生処理を行って、比
較実験を行った。
【0120】その結果、最初は、PPC複写用紙から画
像形成物質を適切に剥離・除去することができたが、1
0日間の連続再生処理の後では、画像除去促進液212
の組成変化に対して当初と同じ量の画像除去促進液21
2では、画像除去促進液212の量が少なすぎて、画像
除去促進性能が低すぎ、画像除去不良が発生した。
【0121】〈実験例4〉液滴状の画像除去促進液21
2を画像除去促進液212の組成濃度に応じた量だけ噴
霧する画像除去促進液付与装置を使用して、界面活性剤
を20wt%、イソプロピルアルコールを5wt%、安
息香酸ナトリウムを0.1wt%含んだ水溶液からなる
画像除去促進液212を液滴状にして、PPC複写用紙
に均一に噴霧した。このときの画像除去促進液212の
重量を画像除去促進液付与装置に設けられている組成検
出センサ217により測定した。
【0122】この画像除去促進液212を噴霧したPP
C複写用紙に、複写機によりトナー画像を形成し、この
画像除去促進液212が付与された後にトナー画像の形
成されたPPC複写用紙を、液付与ユニットU2及び乾
燥ユニットU4を動作させない状態、あるいは、液付与
ユニットU2及び乾燥ユニットU4を取り除いた再生装
置1を使用して再生処理したところ、画像形成物質を良
好に剥離・除去することができた。
【0123】上記画像除去促進液付与装置に上記画像除
去促進液212を収納した状態で2週間そのまま放置し
た後、当該画像除去促進液付与装置によりPPC複写用
紙に画像除去促進液212を付与させた。このとき、画
像除去促進液付与装置に設けられている組成検出センサ
217が画像除去促進液212の重量を測定した結果、
画像除去促進液212の重量変動が検知され、画像除去
促進液212の濃度が当初の濃度に比較して高くなって
いることが判明した。
【0124】画像除去促進液付与装置は、この組成検出
センサ217の検出した重量に基づいて画像除去促進液
212の濃度に適した画像除去促進液212をPPC複
写用紙に噴霧して、画像除去促進液212をPPC複写
用紙に均一に付与した。
【0125】この画像除去促進液212を付与したPP
C複写用紙に複写機で画像形成した後、この画像除去促
進液212が付与された後にトナー画像の形成されたP
PC複写用紙を、液付与ユニットU2及び乾燥ユニット
U4を動作させない状態、あるいは、液付与ユニットU
2及び乾燥ユニットU4を取り除いた再生装置1を使用
して再生処理したところ、画像形成物質を良好に剥離・
除去することができた。
【0126】〈比較例4〉組成検出センサ217を取り
除いた、あるいは、組成検出センサ217を動作させな
い状態の上記実験例4と同様の画像除去促進液付与装置
を使用して、PPC複写用紙に画像除去促進液212を
噴霧により付与し、この画像除去促進液212を付与し
たPPC複写用紙に複写機でトナー画像を形成した後、
この画像除去促進液212が付与された後にトナー画像
の形成されたPPC複写用紙を、液付与ユニットU2及
び乾燥ユニットU4を動作させない状態、あるいは、液
付与ユニットU2及び乾燥ユニットU4を取り除いた再
生装置1を使用して再生処理したところ、画像形成物質
を良好に剥離・除去することができた。
【0127】ところが、上記画像除去促進液付与装置に
上記画像除去促進液212を収納した状態で2週間その
まま放置した後、当該画像除去促進液付与装置によりP
PC複写用紙に2週間前と同じ量の画像除去促進液21
2を付与させた。この画像除去促進液212を付与した
PPC複写用紙に複写機で画像形成したところ、画像除
去促進液212の濃度が高く、画像除去促進性能が高す
ぎて、画像の定着不良が発生した。
【0128】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0129】例えば、上記実施の形態及び実験例1〜実
験例3においては、画像の形成された被記録材に画像除
去促進液を付与した後、被記録材から画像除去促進を剥
離除去しているが、画像除去促進液を被記録材に付与す
るタイミングは、上記実施の形態及び実験例のタイミン
グに限るものではなく、例えば、上記実験例4に示すよ
うに、前もって被記録材に画像除去促進液を付与し、こ
の画像除去促進液を付与した被記録材に画像形成を行っ
て、画像が不要になった時点で、画像除去促進液の付与
を行わない画像除去処理を行うようにしてもよい。
【0130】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像除去促進液付
与装置によれば、剥離部材と被記録材とを接触させて被
記録材から画像形成物質を剥離除去するために、所定の
成分組成を有する液体であって画像形成物質と被記録材
との接着力を弱める画像除去促進液を被記録材に付与す
るに際して、画像除去促進液の組成変動を成分濃度検出
手段で検出して、当該成分濃度検出手段の検出結果に基
づいて、液付与量制御手段で被記録材への画像除去促進
液の付与量を制御しているので、画像除去促進液の組成
が変動した場合にも、当該組成に応じた量の画像除去促
進液を被記録材に付与することができ、画像形成物質を
被記録材から効率的に、かつ、良好に除去することがで
きるとともに、再生した被記録材への画像形成物質の付
着性を向上させて、画像品質を向上させることができ
る。
【0131】請求項2記載の発明の画像除去促進液付与
装置によれば、成分濃度検出手段で、画像除去促進液の
各種成分のうち、画像形成物質の除去を促進させる画像
除去促進性能に影響のある所定の成分の濃度を検出する
ので、比較的簡単に画像除去促進液の組成変動を検出す
ることができ、画像形成物質を被記録材から安価に、か
つ、良好に除去することができるとともに、再生した被
記録材への画像形成物質の付着性を向上させて、画像品
質を安価に向上させることができる。
【0132】請求項3記載の発明の画像除去促進液付与
装置によれば、成分濃度検出手段で、画像除去促進液の
導電率を検出するので、より一層簡単に画像除去促進液
の組成変動を検出することができ、画像形成物質を被記
録材からより一層安価に、かつ、良好に除去することが
できるとともに、再生した被記録材への画像形成物質の
付着性を向上させて、画像品質をより一層安価に向上さ
せることができる。
【0133】請求項4記載の発明の画像除去促進液付与
装置によれば、成分濃度検出手段で、画像除去促進液の
屈折率を検出するので、より一層簡単に画像除去促進液
の組成変動を検出することができ、画像形成物質を被記
録材からより一層安価に、かつ、良好に除去することが
できるとともに、再生した被記録材への画像形成物質の
付着性を向上させて、画像品質をより一層安価に向上さ
せることができる。
【0134】請求項5記載の発明の画像除去促進液付与
装置によれば、成分濃度検出手段で、画像除去促進液中
の水分量を検出するので、より一層簡単に画像除去促進
液の組成変動を検出することができ、画像形成物質を被
記録材からさらにより一層安価に、かつ、良好に除去す
ることができるとともに、再生した被記録材への画像形
成物質の付着性を向上させて、画像品質をさらにより一
層安価に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像除去促進液付与装置の一実施の形
態を適用した再生装置の概略構成図。
【図2】図1の液付与ユニットの液付与制御手段部分の
側面拡大断面図。
【図3】図1の液付与ユニットの組成検出センサの取り
付けられた液容器の斜視図。
【図4】画像除去促進液の各濃度毎の残像濃度と液付与
量の関係を示す図。
【図5】本発明の画像除去促進液付与装置の基本概念を
示す図。
【符号の説明】
1 再生装置 U1 給紙ユニット U2 液付与ユニット U3 剥離・移動ユニット U4 乾燥ユニット U5 紙受けユニット 101 給紙ケース 102 給紙ローラ 103 レジストローラ 104 ガイド板 105 被記録材 201 補給液容器 202 液自動補給機 203 液容器 204 液汲み上げローラ 205 液塗布ローラ 206 押さえローラ 207 搬送ベルト 208 駆動ローラ 209 ガイド板 210、211 パイプ 212 画像除去促進液 213 液付与量制御ローラ 214 アーム 215 駆動部 216 液付与量制御手段 217 組成検出センサ 301 搬送ローラ 302 従動ローラ 303、304 ガイドローラ 305a、305b 剥離ベルト 306a、306b スパイラルローラ 307 画像形成物質受け器 308 送り出しローラ 309 搬送ベルト 310 搬送ローラ 311、312 加熱ランプ 313 画像形成物質 401 加熱ランプ 402 乾燥ドラム 403 仕上げベルト 404 回転ローラ 501 ガイド部材 502 排紙トレー 503 排出ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 滋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性あるいは熱軟化性の画像形成物質
    により画像の形成された被記録材に、前記被記録材と所
    定の剥離部材を加熱・加圧下で接触させ、前記画像形成
    物質を前記剥離部材に転写させて、前記被記録材から前
    記画像形成物質を剥離除去するに際して、所定の成分組
    成を有する液体であって前記画像形成物質と前記被記録
    材との接着力を弱める画像除去促進液を前記被記録材に
    付与する画像除去促進液付与装置であって、前記画像除
    去促進液の成分濃度を検出する成分濃度検出手段と、前
    記成分濃度検出手段の検出結果に基づいて、前記被記録
    材への前記画像除去促進液の付与量を制御する液付与量
    制御手段と、を備えたことを特徴とする画像除去促進液
    付与装置。
  2. 【請求項2】前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促
    進液の各種成分のうち、前記画像形成物質の除去を促進
    させる画像除去促進性能に影響のある所定の成分の濃度
    を検出することを特徴とする請求項1記載の画像除去促
    進液付与装置。
  3. 【請求項3】前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促
    進液の導電率を検出することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の画像除去促進液付与装置。
  4. 【請求項4】前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促
    進液の屈折率を検出することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の画像除去促進液付与装置。
  5. 【請求項5】前記成分濃度検出手段は、前記画像除去促
    進液中の水分量を検出することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の記載の画像除去促進液付与装置。
JP10664197A 1997-04-08 1997-04-08 画像除去促進液付与装置 Pending JPH10278487A (ja)

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