JPH1027839A - ウェハの回転方向検出方法 - Google Patents

ウェハの回転方向検出方法

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JPH1027839A
JPH1027839A JP19973196A JP19973196A JPH1027839A JP H1027839 A JPH1027839 A JP H1027839A JP 19973196 A JP19973196 A JP 19973196A JP 19973196 A JP19973196 A JP 19973196A JP H1027839 A JPH1027839 A JP H1027839A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハステージの回転機構を用いずに、ウェ
ハの回転方向を検出する。 【解決手段】 被測定ウェハ表面の一部の撮像領域の画
像を取り込み、その画像に含まれる直線部分を分析する
ことによって、被測定ウェハが取り得る回転角度とし
て、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を
決定する。また、画像に対してテンプレート画像を用い
たパターンマッチングを行なうことによってマッチング
パターンを検出し、マッチングパターンの方向に基づい
て4つの等価回転角度の中から1つを選択する。この選
択された等価回転角度から被測定ウェハの回転方向を決
定する。基準ウェハと被測定ウェハの回転角度から、両
者の相対的な回転角度を決定することができる。あるい
は、被測定ウェハ内で複数箇所でパターンマッチングを
行い、複数のマッチングパターンの基準点を連結する連
結方向から、被測定ウェハの回転角度を決定することも
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウェハの
回転方向を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハは、その製造工程において
種々の装置によって処理される。装置によっては、ウェ
ハの回転方向(オリエンテーション)を認識する必要が
ある。例えば、ウェハの膜厚測定装置では、測定時にウ
ェハ上の所定の測定ポイントに光学ヘッドを移動させ
る。このため、まず、ウェハの回転方向を検出し、この
回転方向に応じて位置合わせ処理(アラインメント処
理)が行なわれる。
【0003】ウェハの回転方向を検出するための従来の
技術としては、例えば本出願人により開示された特開平
8−23023号公報に記載されたものがある。この技
術では、ウェハのステージを回転させる機構を設け、ウ
ェハを回転させながら、ウェハ外周にあるノッチやオリ
エンテーションフラットの位置をセンサによって検出し
ている。そして、検出した位置が、所定の位置になるよ
うにステージを回転させることによってウェハの回転方
向を補正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術によっ
ても、半導体ウェハの回転方向を検出することは可能で
ある。しかし、この技術では、ウェハを回転させる動作
が必要になるため、時間が掛かり、また、ウェハステー
ジの回転機構を有する装置にしか適用できないという問
題があった。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、ウェハステージ
の回転機構を用いずに、ウェハの回転方向を検出するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明
は、ウェハの回転方向を検出する方法であって、(a)
画像のパターンマッチングに用いるテンプレート画像を
準備する工程と、(b)被測定ウェハ表面の一部の撮像
領域の画像を取り込む工程と、(c)前記画像に含まれ
る直線部分を分析することによって、前記被測定ウェハ
が取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異な
る4つの等価回転角度を決定する工程と、(d)前記画
像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッ
チングを行なうことによってマッチングパターンを検出
し、前記マッチングパターンの方向に基づいて前記4つ
の等価回転角度の中から1つを選択する工程と、(e)
前記選択された等価回転角度から前記被測定ウェハの回
転方向を決定する工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】第1の発明においては、画像に含まれる直
線部分から4つの等価回転角度を決定する処理と、パタ
ーンマッチングを行うことによって4つの等価回転角度
から1つを選択する処理は、いずれも画像処理によって
行うことができる。従って、回転機構を用いずに、ウェ
ハの回転方向を検出することができる。
【0008】上記第1の発明において、前記工程(a)
は、(1)基準ウェハ表面の一部の撮像領域の画像を取
り込む工程と、(2)前記画像に含まれる直線部分を分
析することによって、前記基準ウェハが取り得る回転角
度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転
角度を決定する工程と、(3)前記画像の一部からテン
プレート画像を抽出する工程と、(4)前記テンプレー
ト画像の向きとの関連から、前記4つの等価回転角度の
中から1つを選択する工程と、を備え、前記工程(e)
は、前記基準ウェハに対して選択された等価回転角度
と、前記被測定ウェハに対して選択された等価回転角度
との差を求めることによって、前記基準ウェハに対する
前記被測定ウェハの相対的な回転角度を決定する工程、
を含む、ことが好ましい。
【0009】こうすれば、基準ウェハと被測定ウェハの
相対的な回転角度を決定することができる。
【0010】第2の発明は、ウェハの回転方向を検出す
る方法であって、(a)画像のパターンマッチングに用
いるテンプレート画像を準備する工程と、(b)被測定
ウェハ表面の一部の第1の撮像領域の第1の画像を取り
込む工程と、(c)前記第1の画像に含まれる直線部分
を分析することによって、前記被測定ウェハが取り得る
回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等
価回転角度を決定する工程と、(d)前記第1の画像に
対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチン
グを行なうことによってマッチングパターンを検出する
とともに、前記マッチングパターンの方向に基づいて前
記4つの等価回転角度の中から1つを選択する工程と、
(e)選択された等価回転角度に基づいて前記第1の撮
像領域から所定の検索方向を特定し、前記検索方向に沿
った所定の位置に存在する少なくとも他の1つの撮像領
域を特定するとともに、特定された各撮像領域の画像を
取り込む工程と、(f)前記各撮像領域の画像に対して
前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行
なってマッチングパターンをそれぞれ検出する工程と、
(g)前記検索方向に沿った前記第1の撮像領域を含む
複数の撮像領域のそれぞれにおいて検出されたマッチン
グパターンの所定の基準位置を互いに結ぶ第1の連結方
向を求め、前記第1の連結方向から前記被測定ウェハの
回転方向を決定する工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0011】第2の発明においては画像処理によって複
数のマッチングパターンを求め、複数のマッチングパタ
ーンの基準位置を結ぶ連結方向に基づいてウェハの回転
方向が決定される。従って、回転機構を用いずに、ウェ
ハの回転方向を検出することができる。また、連結方向
は、複数のマッチングパターンの基準位置から正確に決
定されるので、ウェハの回転方向を比較的高精度に検出
することができる。
【0012】上記第2の発明において、前記工程(a)
は、(1)基準ウェハ表面の一部の第2の撮像領域の第
2の画像を取り込む工程と、(2)前記第2の画像に含
まれる直線部分を分析することによって、前記基準ウェ
ハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異
なる4つの等価回転角度を決定する工程と、(3)前記
第2の画像の一部から前記テンプレート画像を抽出する
工程と、(4)前記テンプレート画像の向きとの関連か
ら、前記4つの等価回転角度の中から1つを選択する工
程と、(5)選択された等価回転角度に基づいて、前記
第2の撮像領域から所定の検索方向を特定し、前記検索
方向に沿った所定の位置に存在する少なくとも他の1つ
の撮像領域を特定するとともに、特定された各撮像領域
の画像を取り込む工程と、(6)前記各撮像領域の画像
に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチ
ングを行なってマッチングパターンをそれぞれ検出する
工程と、(7)前記検索方向に沿った前記第2の撮像領
域を含む複数の撮像領域のそれぞれにおいて検出された
マッチングパターンの所定の基準位置を互いに結ぶ第2
の連結方向を決定する工程と、を備え、前記工程(g)
は、前記第1の連結方向と前記第2の連結方向との角度
差から、前記基準ウェハに対する前記被測定ウェハの相
対的な回転角度を決定する工程、を含む、ことが好まし
い。
【0013】こうすれば、基準ウェハと被測定ウェハの
相対的な回転角度を比較的高精度に決定することができ
る。
【0014】上記第2の発明において、さらに、前記基
準ウェハにおける複数のマッチングパターンの基準位置
の座標と、前記被測定ウェハにおける複数のマッチング
パターンの基準位置の座標とに基づいて、前記基準ウェ
ハの座標と前記被測定ウェハの座標との相対関係を決定
する工程、を備えることが好ましい。
【0015】こうすれば、ウェハの相対的な回転方向の
みでなく、相対的な座標を決定することができる。
【0016】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、上記の各発明の各工程を
それぞれ対応する手段として実現した装置である。
【0017】第2の態様は、コンピュータシステムのマ
イクロプロセッサによって実行されることによって、上
記の各発明の各工程または各手段を実現するコンピュー
タプログラムを格納した携帯型の記憶媒体である。
【0018】第3の態様は、コンピュータシステムのマ
イクロプロセッサによって実行されることによって、上
記の各発明の各工程または各手段を実現するコンピュー
タプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供
給装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
A.装置の構成:次に、本発明の実施の形態を実施例に
基づき説明する。図1は、この発明の実施例を適用して
半導体ウェハの位置合わせ処理(アラインメント処理)
を行なう機能を有する測定装置の構成を示すブロック図
である。この測定装置は、制御操作ユニット30と、光
学ユニット40と、画像処理ユニット50とを備えてい
る。
【0020】制御操作ユニット30は、表示部31と、
操作部32と、制御部33と、ステージ駆動部34と、
ステージ座標読み込み部35と、XYステージ36とを
備えている。表示部31としては、例えばモニタや液晶
ディスプレイ等が使用される。また、操作部32として
は、例えばキーボードやマウス等が用いられる。XYス
テージ36の上には、半導体ウェハWFが載置される。
半導体ウェハWFの表面には、タイル状に配列された矩
形の複数の半導体チップが形成されている。なお、この
装置は、XYステージ36を回転させる機構は有してい
ない。
【0021】光学ユニット40は、カメラ41と、光源
42と、ハーフミラー43と、対物レンズ44とを備え
ている。ハーフミラー43は、光源42から出射された
光を対物レンズ44に向けて反射し、XYステージ36
上の半導体ウェハWFに光を照射する。半導体ウェハW
Fの表面で反射されたは光は、対物レンズ44とハーフ
ミラー43とを通過して、カメラ41に入射する。すな
わち、カメラ41は、半導体ウェハWFの表面の画像を
撮像する。画像としては、多階調画像(グレー画像)を
読取ることが好ましい。なお、この実施例では、カメラ
41の視野サイズは、半導体ウェハの表面に形成された
半導体チップの1個分のサイズよりも小さい。後で詳述
するように、半導体ウェハWFの多階調画像は、画像処
理ユニット50によって処理され、これによって半導体
ウェハWFの回転方向が検出される。画像処理ユニット
50のモニタ136には、半導体ウェハWFの一部の撮
像領域の多階調画像が表示される。
【0022】ユーザが操作部32を操作してXYステー
ジ36に対する移動指令を入力すると、その指令に応じ
て、制御部33がステージ駆動部34を制御してXYス
テージ36をX方向とY方向に移動させる。また、操作
部32からステージの座標読み込み指令が入力される
と、その時点のステージ座標情報がステージ座標読み込
み部35によって読込まれて制御部33に供給される。
ステージ座標情報は、必要に応じて表示部31に表示さ
れる。ステージ座標情報は、さらに、双方向の通信経路
38を介して制御部33から画像処理ユニット50にも
供給される。後述するように、画像処理ユニット50
は、画像処理によって認識されたウェハの回転方向と、
このステージ座標情報とを利用することによって、ウェ
ハの正確な回転方向や測定位置を決定する。
【0023】図2は、画像処理ユニット50の内部構成
を示すブロック図である。この画像処理ユニット50
は、CPU110と、ROM114と、RAM116
と、入出力インタフェイス140とが、バスライン11
2に接続されたコンピュータシステムとして構成されて
いる。入出力インタフェイス140には、モニタ136
と、磁気ディスク138と、通信経路38とが接続され
ている。
【0024】RAM116には、等価回転方向決定手段
150と、撮像位置決定手段152と、パターンマッチ
ング手段154と、角度選択手段156と、回転方向決
定手段158とを実現するアプリケーションプログラム
が格納されている。これらの各手段の機能については後
述する。
【0025】なお、これらの各手段の機能を実現するコ
ンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)
は、フロッピディスクやCD−ROM等の携帯型の記憶
媒体(可搬型の記憶媒体)からコンピュータシステムの
メインメモリまたは外部記憶装置に転送される。あるい
は、通信経路を介してプログラム供給装置からコンピュ
ータシステムに供給するようにしてもよい。
【0026】ウェハの回転方向の決定は、基準ウェハを
用いた前処理工程と、被測定ウェハに対する処理工程と
に大別される。以下では、これらの各工程について、そ
れぞれ説明する。
【0027】B.基準ウェハを用いた前処理:図3は、
基準ウェハを用いた前処理の手順を示すフローチャート
である。基準ウェハとは、回転方向検出の処理対象とな
る被測定ウェハと同じパターンが形成されたウェハであ
る。一般的には、同一のロットで処理された複数のウェ
ハの1枚を基準ウェハとして使用し、他のウェハが被測
定ウェハとなる。
【0028】図3のステップS1では、ウェハのチップ
寸法と、X軸方向およびY軸方向のチップ個数とをユー
ザが入力する。
【0029】図4は、半導体ウェハの表面に形成された
チップの配列を示す概念図である。半導体ウェハWFの
表面上には、同一サイズの矩形の複数のチップCPがタ
イル状に配置される。X軸方向とY軸方向に沿ったチッ
プ個数の偶数と奇数の組合わせは、偶数−偶数、奇数−
偶数、偶数−奇数、奇数−奇数の4通りある。図3
(A)は偶数−偶数の例であり、図3(B)は、偶数−
奇数の例である。このような4通りの組み合わせのいず
れであるかの情報と、チップの縦横のピッチLX,LY
から、ウェハの中心Oを基準にして、中心付近のチップ
の位置を算出することができる。従って、ステップS1
では、少なくともチップ個数の4通りの組合わせのいず
れであるかを示す情報と、チップのピッチLX,LYを
示す情報とが入力される。
【0030】図3のステップS2では、ウェハの中心位
置において多階調画像(グレー画像)がカメラ41によ
って取り込まれる。ウェハが最初にXYステージ36上
に載置される時には、図4に示すように、ウェハの外周
が、XYステージ36のウェハ保持アーム36a,36
bで保持されて、XYステージ36のほぼ中央に位置決
めされる。この状態において、カメラ41によって撮像
すると、ウェハの中心付近の画像を得ることができる。
【0031】図5は、ウェハの中心付近を拡大して示す
概念図である。この実施例では、各チップCPの右上の
角に、他の3つの角にはない特徴的なパターンPTが形
成されているものとする。このパターンPTを含む画像
部分は、後述するパターンマッチングにおいて、テンプ
レート画像として利用される。チップCPは、直交する
スクライブラインSLによって区分されている。ウェハ
表面を撮像して得られた多階調画像では、スクライブラ
インSLは暗領域として識別されることもあり、あるい
は、明領域として識別されることもある。いずれの場合
においても、スクライブラインSLは、チップCPとは
明度が異なる領域として識別可能である。
【0032】図5には、チップ個数の4種類の組み合わ
せに応じたカメラ41の視野W1〜W4の位置が例示さ
れている。前述したように、カメラ41の視野サイズ
は、チップ1個分のサイズよりも小さいので、視野内に
1個のチップがすべて含まれることはない。第1の視野
W1は、チップ個数が偶数−偶数の場合におけるウェハ
中央での撮像領域に相当する。この視野W1は、スクラ
イブラインSLの交点のほぼ中心に位置している。第2
の視野W2は、チップ個数が偶数−奇数の場合における
ウェハ中央での撮像領域に相当する。この視野W2は、
2つのチップに挟まれた位置にある。第3の視野W3
は、チップ個数が奇数−偶数の場合におけるウェハ中央
での撮像領域に相当する。この視野W3も、チップに挟
まれた位置にある。第4の視野W4は、チップ個数が奇
数−奇数の場合におけるウェハ中央での撮像領域に相当
する。この視野W4も、2つのチップのほぼ中央に挟ま
れた位置にある。なお、実際には、基準ウェハは図5の
位置から回転しているので、視野W1〜W4は、スクラ
イブラインSLで示される正規の方位から傾いた状態と
なる。
【0033】図3のステップS2では、ウェハの中心位
置において画像を取り込むので、図5の視野W1〜W4
のいずれかの位置における画像が得られる。この画像
は、次のステップS3において、画像内に含まれる直線
部分(スクライブラインSL等)を認識するために使用
される。チップの個数が奇数−奇数の場合には、図5の
第4の視野W4のように直線部分が含まれない可能性が
高い。そこで、この場合には、チップのピッチLXまた
はLYの1/2だけウェハの中心からずらした位置にお
いて撮像するようにしてもよい。
【0034】図3のステップS3では、等価回転方向決
定手段150(図2)が、画像に含まれる直線エッジ情
報を検出するとともに、その直線エッジ情報から、基準
ウェハの粗回転角度を決定する。「粗回転角度」とは、
直線エッジ情報から得られる比較的低精度の回転角度を
意味する。直線エッジ情報の抽出方法としては、以下に
説明する1次元投影法やソベルオペレータ法等を利用す
ることができる。
【0035】図6は、1次元投影法による直線エッジ情
報の検出処理を示す説明図である。図6には、水平方向
にのみ直線部分が存在する2次元多階調画像が示されて
いる。1次元投影法では、この2次元多階調画像を種々
の方向に1次元投影して、画素値を加算する。直線部分
に平行な方向に投影した場合には、直線部分が存在する
座標における画素値が大きなピーク値を持つ。一方、直
線部分と平行でない方向に投影した場合には、加算され
た画素値のピーク値はこれよりも小さくなる。このよう
に、2次元画像をさまざまな方向に1次元投影して、画
素値の累算値のピーク値が最大となる投影方向を、直線
部分の方向として決定することができる。投影方向は、
180°の範囲にわたる複数の投影方向を選択するよう
にすればよい。この直線部分の方向から、粗回転角度が
決定される。例えば、ステージ座標系(XYステージ3
6に固定された座標系)の所定の方向(例えば時計の3
時方向)を基準方向として、この基準方向から反時計回
りに直線部分の方向まで測った角度を粗回転角度とする
ことができる。
【0036】図7ないし図9は、ソベルオペレータ法に
よる直線エッジ情報の検出処理を示す説明図である。図
7は、ソベルオペレータによる画像処理の方法を示して
いる。ソベルオペレータ法では、まず、図7(A−1)
または(A−2)に示すような、エッジ画素を含む所定
サイズの画素ブロック(図7の例では、3×3ブロッ
ク)を多階調画像の中から選択する。ここで、「エッジ
画素」は、「8近傍の画素のうちで、少なくとも1つの
画素の画素値が、自分自身(図7(A−1),(A−
2)の中心画素)の画素値と異なっており、かつ、画像
の境界上にない画素」と定義される。図7(A−1)で
は、画像の角部分の画素がエッジ画素として認識される
状態を示しており、図7(A−2)では、直線部分の画
素がエッジ画素として認識される状態を示している。エ
ッジ画素の識別は、3×3ブロックを多階調画像内で走
査し、ブロックの中央画素が上記の定義に合致するか否
かを判断することによって行なわれる。
【0037】図7(B−1),(B−2)は、水平方向
と垂直方向のソベルオペレータをそれぞれ示している。
エッジ画素を含む3×3ブロックに対して、これらの水
平方向オペレータと垂直方向オペレータとをそれぞれ作
用させることによって、水平エッジ値と垂直エッジ値と
がそれぞれ求められる。図7(C)は、水平方向オペレ
ータを作用させた場合の演算の例を示している。水平方
向オペレータを3×3ブロックの画素値に作用させると
水平エッジ値が得られ、同様にして、垂直方向オペレー
タを3×3ブロックの画素値に作用させると垂直エッジ
値が得られる。
【0038】図8は、ソベルオペレータを用いて得られ
た水平エッジ値xと垂直エッジ値yとから、画像の直線
部分の角度を算出する方法を示す説明図である。図8
(A)に示すように、画像の直線部分の角度αは、ta
-1(y/x)で与えられる。ここで、角度αは、水平
右向き方向(時計の3時方向)から反時計回りに測った
角度である。例えば、図8(B)の例では、垂直エッジ
値が0であり水平エッジ値が4なので、角度αは0°で
あると判定できる。また、図8(C)の例では、垂直エ
ッジ値と水平エッジ値がいずれも1なので、角度αは4
5°であると判定できる。なお、角度αは0°〜180
°の範囲の値を取るものとする。180°〜360°の
範囲は、0°〜180°の範囲と等価である。
【0039】図9は、処理対象となる多階調画像の一例
と、この多階調画像からソベルオペレータ法によって検
出された角度αのヒストグラムを示す説明図である。図
9(A)に示す多階調画像内において、図7(A−1)
または図7(A−2)のようなエッジ画素を中心画素と
する3×3ブロックを検出し、エッジ画素を含む各3×
3ブロックについて図8に示す方法で角度αを決定す
る。図9(B)は、このようして多数の3×3ブロック
について得られた角度αの頻度を示すヒストグラムであ
る。この例では、40°と130°の位置にピークが存
在し、40°の位置のピークが最大である。この時、最
大ピーク位置の角度α1を、多階調画像内の直線部分の
回転方向を示す粗回転角度であるとして採用する。
【0040】なお、上述した1次元投影法やソベルオペ
レータ法を用いて検出された粗回転角度α1には、90
°の整数倍異なる4つの等価な角度が存在する。換言す
れば、粗回転角度α1は、1/4の不確定さを有してい
る。図10は、4つの等価回転角度を示す説明図であ
る。図10(A)に示すように、カメラ41の視野W内
にスクライブラインSLの交点付近の画像が見えている
場合を考える。この実施例ではカメラ41の視野サイズ
がチップサイズに比べて小さいので、チップの回転方向
が図10(B)〜(E)の4種類のいずれであるかを画
像データから特定することができない。従って、ウェハ
の正しい回転角度は、90°おきの4つの等価な回転角
度の中の1つである。図3のステップS3においては、
この4つの等価な回転角度の少なくとも1つを粗回転角
度として検出する。等価な回転角度の1つが検出できれ
ば、他の等価な回転角度も検出できたものと考えること
ができる。
【0041】なお、ステップS3において得られる直線
エッジ情報とその粗回転角度は、ほとんどの場合はスク
ライブラインSLのものである。但し、スクライブライ
ンSLに限らず、ウェハの多階調画像内に存在する直線
的な画像部分に関する直線エッジ情報やその粗回転角度
を検出してもよい。チップ内の回路が有する直線的な部
分は、スクライブラインSLに平行なものがほとんどで
ある。従って、スクライブラインSL以外の直線的画像
部分を検出しても、ウェハの粗回転角度を求めることが
できる。
【0042】ステップS4では、ステップS3で検出さ
れた直線エッジ情報が信頼できるか否かが判定される。
この判定は、例えば、図6に示す1次元投影法を用いた
場合には、累算画素値のピーク値が所定の閾値以上であ
るか否かによって行なうことができる。また、図7〜図
9に示すソベルオペレータ法を用いた場合には、図9
(B)のヒストグラムのピーク値が所定の閾値以上であ
るか否かによって判定することができる。あるいは、モ
ニタ136にウェハの画像を表示しておけば、はっきり
とした直線エッジが画像内に含まれるか否かをユーザが
目視で判定することができる。直線エッジ情報が信頼で
きないものである場合には、ステップS5において、X
Yステージ36を所定量(例えば1視野分)だけ移動さ
せ、ウェハ中心付近の別の位置において多階調画像を取
り込む。そして、ステップS3を再度実行することによ
って直線エッジ情報を検出し、粗回転角度α1を求め
る。
【0043】こうして、粗回転角度α1が求められる
と、ステップS6において、撮像位置決定手段152
が、ウェハの中心付近においてスクライブラインSLの
交点位置を視野に含むように、XYステージ36の目標
位置座標を算出して移動させる。前述したように、X軸
方向とY軸方向に沿ったチップの個数の4種類の組み合
わせ(偶数−偶数、偶数−奇数、奇数−偶数、奇数−奇
数)によって、ウェハの中心における初期の視野の位置
は図5に示す4つの視野W1〜W4の位置にほぼ決まっ
ている。撮像位置決定手段152(図2)は、ステップ
S3で得られた粗回転角度αと、チップの寸法(ピッチ
LX,LY)と、チップの個数情報から、X方向とY方
向にそれぞれどの程度移動させればスクライブラインS
Lの交点位置を視野内に含む位置に移動できるかを算出
する。画像処理ユニット50は、この移動量を制御部3
3(図1)に通知して、XYステージ36を移動させ
る。その後、カメラ41によって多階調画像を再度撮像
する。なお、粗回転角度α1には1/4の不確定さがあ
るので、1回の移動によって、視野の中心がスクライブ
ラインSLの交点位置に到達できるとは限らない。この
場合には、例えばウェハの中央位置を中心として90°
回転した方向に移動方向を変更して、同じ距離だけ移動
すれば、スクライブラインSLの交点位置に視野(すな
わち撮像領域)の中心を移動させることができる。図1
1は、スクライブラインSLの交点位置に視野の中心を
移動させた状態を示している。図11に示したように、
ウェハの直線部分(スクライブラインSL)の方向は、
ステージ座標系の基準方向Dsから粗回転角度α1だけ
回転している。
【0044】ステップS6においてカメラ41で取り込
んだ画像はモニタ136に表示される。ステップS6で
は、さらに、撮像位置決定手段152が、スクライブラ
インSLの交点の正確な位置(座標値)の実測値を求め
る。スクライブラインSLの交点位置の座標は、後に、
被測定ウェハにおいて対応する交点位置において撮像す
る際に使用される。基準ウェハのスクライブラインSL
の交点位置は、例えば、図11に示す、カメラ41の視
野Waの中心点Paの座標で代表される。この点Paの
位置は、ユーザがモニタ136に表示された画像上にお
いて、マウス等のポインティングデバイスを用い、カー
ソルを移動させて指定することができる。あるいは、カ
メラ41で取り込んだ多階調画像を処理することによっ
て、スクライブラインSLの交点の中心位置の座標を自
動的に決定することも可能である。画像処理で交点の中
心位置を求める場合には、まず、前述したステップS3
と同様な方法に従って直線エッジを検出する。そして、
スクライブラインSLのエッジを近似した直線を求め
る。さらに、これらの近似直線で構成される4つの角部
の中心位置を、スクライブラインSLの交点位置として
決定する。なお、視野Waの中心位置の座標は、ステー
ジ座標読み込み部35(図1)で取り込まれたステージ
座標系の座標(ステージに固定された座標)である。視
野Wa(すなわち取込まれた画像)内の任意の位置のス
テージ座標系の座標は、この座標値から容易に算出でき
る。
【0045】図3のステップS7では、ステップS6で
取り込まれた画像を時計回りに粗回転角度α1だけ回転
させる画像処理を行い、回転後の画像の中からパターン
マッチング用のモデルパターン(「テンプレート画像」
とも呼ぶ)を切り出して登録する。図12は、モデルパ
ターンMPaの登録の様子を示す説明図である。ステッ
プS7では、まず、スクライブラインSL交点位置にお
ける多階調画像(図12(A))を、図12(B)に示
すように粗回転角度α1だけ時計回りに回転させて、回
転後の画像をモニタ136に表示する。画像の回転は、
アフィン変換によって実行される。ユーザは、表示され
た画像を観察して、モデルパターンMPaとして使用で
きるパターンが存在するか否かを判断する。モデルパタ
ーンMPaとして使用できるパターンとは、そのパター
ンの向きから、粗回転角度α1として等価な4つ等価回
転角度の中の1つを選択できるようなパターンを意味す
る。モデルパターンMPaとしては、90°の整数倍の
回転対称性が無いパターンが好ましい。換言すれば、9
0°の整数倍の回転対称性(90°,180°,270
°の回転対称性)のいずれかを有するパターンは、モデ
ルパターンMPaとしては不適切である。スクライブラ
インSLの交点付近の視野Waには、隣接する4つのチ
ップのそれぞれの角部が含まれるので、これらの4つの
角部の内の1つにのみ含まれる特有のパターンをモデル
パターンMPaとして登録することができる。
【0046】現在の視野Wa内にモデルパターンMPa
として使用できるパターンが存在しない場合には、カメ
ラ41で取り込んだ画像をモニタ136に表示して観察
しながら、XYステージ36を少しずつ移動させる。そ
して、モデルパターンMPaとして使用できるパターン
が視野内に入る状態に設定する。
【0047】現在の視野Wa内にモデルパターンMPa
として使用できるパターンが存在する場合には、図12
(B),(C)に示すように、回転後の画像内からモデ
ルパターンMPaを切り出す。モデルパターンMPaの
範囲は、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを
用いて指定する。モデルパターンMPaは、スクライブ
ラインSLの交点付近に存在すれば望ましいが、必ずし
も交点付近に存在しなくても良い。
【0048】図3のステップS8では、ユーザが、回転
して切り出したモデルパターンMPaの所定の方向(例
えば時計の3時の方向)を、ウェハ座標系の基準方向
(0°方向)Dw1と定めることによって、粗回転角度α
1の不確定性を取り除く。例えば、図12(B)に示す
ように、粗回転角度α1だけ時計廻りに回転した画像に
おいて、時計の3時方向がウェハ座標系の基準方向Dw1
として設定される。なお、ユーザが指定せずに、自動的
に時計の3時方向が基準方向Dw1として設定されるよう
にしてもよい。ウェハの回転角度は、ステージ座標系の
基準方向Dsから、ウェハ座標系の基準方向Dw1までの
角度である。従って、図12(B)の場合には、基準ウ
ェハの回転角度は、粗回転角度α1に等しい。なお、ウ
ェハ座標系の基準方向を、時計の3時方向以外の方向に
選択した場合には、基準ウェハの回転角度はα1とは異
なる値となる。しかし、この場合にも、粗回転角度α1
に所定の値を加算または減算した値が基準ウェハの回転
角度になる。例えば、図12(B)の状態において、時
計の12時方向がウェハ座標系の基準方向として選択さ
れた場合には、基準ウェハの回転角度は、(α1+90
°)となる。
【0049】図3のステップS9では、切り出されたモ
デルパターンMPaを、粗回転角度α1とともに登録す
る。この時、モデルパターンMPaの所定位置にある基
準点(例えば左上点Qa)の座標も登録される(図12
(C))。なお、基準点Qaの座標は、例えばウェハの
中心を原点とした座標値で表わされる。
【0050】ステップS10では、隣接するチップのス
クライブライン交点位置に撮像領域が来るようにXYス
テージ36を移動させて画像を撮像する。そして、この
画像について、パターンマッチングを行なうことによっ
て、モデルパターンMPaと同じパターン(マッチング
パターン)を検出する。図13は、ステップS10の処
理内容を示す説明図である。この例では、モデルパター
ンMPaの登録を行なった交点位置から斜め右下に隣接
する交点位置に視野Wbを移動させている。隣接するチ
ップのスクライブライン交点位置は、縦、横、斜めのい
ずれの方向に隣接していてもよい。この視野(撮像領
域)Wbにおける画像の中から、モデルパターンMPa
にマッチングするマッチングパターンMPbを検出す
る。
【0051】ステップS10では、マッチングパターン
MPbを検出した後に、その基準点Qbの座標も算出す
る。そして、パターンMPa,MPbの基準点Qa,Q
b同士を結ぶ直線L1の方向として、第2の基準点Qb
から第1の基準点Qaに向う方向(基準点の連結方向)
DL1を特定する。この連結方向DL1の回転角度(ステー
ジ座標系の基準方向Dsから反時計回りに測った角度)
θ1を算出する。なお、基準点Qa,Qbの座標は、ス
テージ座標系の座標として求められているので、連結方
向DL1の回転角度θ1は、これらの座標から簡単な計算
で求めることができる。
【0052】図12(B)に示す粗回転角度α1の代り
に、基準点の連結方向DL1の回転角度θ1を基準ウェハ
の回転角度として使用することも可能である。2つの回
転角度の違いは、ウェハ座標系の基準方向としてどの方
向を選択するか、に起因するものであり、いずれを回転
角度として定義してもよい。但し、マッチングパターン
の基準点の連結方向の回転角度θ1の方が、粗回転角度
α1よりも高精度に決定できるという利点がある。
【0053】ステップS10では、さらに、2つのマッ
チングパターンの基準点Qa,Qbの中点Qabの座標
も算出される。
【0054】以上の基準ウェハに関する前処理によっ
て、以下のデータが登録される。 (a)基準ウェハの回転角度α1; (b)モデルパターンMPaの画像データ(テンプレー
トデータ); (c)2つの撮像領域の所定点Pa,Pbの座標値; (d)2つのマッチングパターンの基準点Qa,Qbの
座標値; (e)2つのパターンの基準点Qa,Qbの中点Qab
の座標値; (f)2つのパターンの基準点Qa,Qbを結ぶ連結方
向の回転角度θ1。 これらのデータは、以下に説明する被測定ウェハの処理
の際に使用される。
【0055】なお、基準ウェハに関しては、図1に示す
装置を用いて種々の測定等の所定の処理が行なわれる。
例えば、図1に示す装置が膜厚計である場合には、基準
ウェハ内の複数の測定位置においてウェハ表面の膜厚が
測定される。この時、各測定位置の座標は、ウェハ座標
系の座標として登録される。
【0056】B.被測定ウェハの処理:被測定ウェハ
は、基準ウェハと同じ位置において同じ処理(例えば膜
厚測定)が実行される。しかし、被測定ウェハがXYス
テージ36に載置された時には、被測定ウェハの回転角
度が不明なので、基準ウェハと同じ測定位置になるよう
に、XYステージ36の位置を移動させることができな
い。そこで、各被測定ウェハについての測定処理を実行
する前に、以下の手順によって、その被測定ウェハの回
転角度を決定する。この回転角度を用いて測定位置の座
標を補正(座標変換)すれば、被測定ウェハについて
も、基準ウェハと同じ測定位置において測定を行うこと
ができる。
【0057】図14は、被測定ウェハの回転角度を決定
する手順を示す説明図である。ステップS1〜S6まで
の処理は、図3に示した基準ウェハに関する処理と同じ
である。これによって、ウェハの中心近くのスクライブ
ライン交点の画像が取り込まれる。図15は、被測定ウ
ェハに設定された視野の一例を示している。ここでは、
視野Wcを撮像領域とした画像が取込まれる。ステップ
S3においては、粗回転角度α2prが検出されている。
なお、この粗回転角度α2prは、90°の整数倍の不確
定さを有している。被測定ウェハにおいては、不確定さ
を取除く前の粗回転角度を「予備回転角度」とも呼ぶ。
この名前は、不確定さを含む予備的な回転角度であるこ
とを意味している。
【0058】ステップS21では、パターンマッチング
手段154(図2)が、この視野Wc内の画像に関し
て、基準ウェハの前処理において予め登録したモデルパ
ターンMPaを用いたパターンマッチング処理を行な
い、予備回転角度α2prの不確定さを解消する。
【0059】図16は、被測定ウェハに関するパターン
マッチングの方法を示す説明図である。まず、図16
(A)に示す読み取られた画像を、アフィン変換によっ
て予備回転角度α2prだけ時計廻りに回転して、図16
(B)に示すような画像を作成する。そして、回転後の
画像内において、モデルパターンMPaとマッチングす
るパターンをパターンマッチング処理によって検出す
る。この時、図16(C)に示すように、90°ずつ回
転した4つのモデルパターンをテンプレート画像として
予め作成しておくことが好ましい。そして、これらの4
つのテンプレート画像の中で、マッチング度が最も高く
なるテンプレート画像を決定し、これにマッチングした
パターン(マッチングパターン)の位置座標を検出す
る。図16(B)の例では、180°回転のテンプレー
ト画像のマッチング度が最も高い。従って、この被測定
ウェハの粗回転角度α2は、(α2pr+180°)であ
ることが決定される。すなわち、テンプレートマッチン
グによって、予備回転角度α2prの不確定さを解消し
て、粗回転角度α2の値を決定することができる。
【0060】図17は、被測定ウェハにおけるウェハの
予備回転角度α2prと粗回転角度α2との関係を示す説
明図である。予備回転角度α2prは、ステージ座標系の
基準方向Dsから、ウェハの直線部分(スクライブライ
ンSL)の方向までの角度である。粗回転角度α2は、
ステージ座標系の基準方向Dsから、ウェハ座標系の基
準方向Dw2まで反時計回りに測った角度である。ウェハ
座標系の基準方向Dw2は、マッチングパターンMPcが
正立(図16(C)の最初のテンプレートの向きに)し
た時に、時計の3時方向を向く方向であると定義されて
いる。予備回転角度α2prは、ウェハの直線部分から決
定されていただけなので、この例では、予備回転角度α
2prと粗回転角度α2とは180°の差がある。もちろ
ん、これらの角度α2pr,α2が等しい場合もある。
【0061】被測定ウェハ内の測定位置は、粗回転角度
α2と、ウェハの中心位置から決定することができる。
しかし、基準ウェハとの相対的な回転角度をより正確に
求めることによって、測定位置をより正確に決定するこ
とができる。このために、ステップS21では、検出さ
れたマッチングパターンMPcの基準点Qc(図17)
の座標を算出して登録する。
【0062】ステップS22では、基準ウェハにおいて
求めた基準点の連結方向(角度θ1の方向)に隣接する
スクライブライン交点位置を視野内に含むように、XY
ステージ36を移動して、画像を取り込む。この際、基
準ウェハの粗回転角度α1と被測定ウェハの粗回転角度
α2との差から、被測定ウェハにおける基準点の連結方
向が求められる。また、2番目のスクライブラインの交
点位置を視野とするためのステージ座標は、1番目の交
点位置Pcの座標と、基準ウェハにおける2つ交点位置
Pa,Pbの座標とから算出される。
【0063】図18は、被測定ウェハにおいて設定され
た2つの視野の関係を示す説明図である。被測定ウェハ
の2つのスクライブライン交点位置Pc,Pdの位置関
係は、ウェハ座標系において、基準ウェハの2つのスク
ライブライン交点位置Pa,Pbの位置関係と同じであ
る。従って、2番目の交点位置Pdは、最初の交点位置
Pcから、基準ウェハの直線L1に相当する直線L2の
方向に沿った方向に存在する。2番目の交点位置Pdに
XYステージ36を移動させる移動量は、基準ウェハの
2つの基準点Qa,Qbの座標値の差分と同じである。
こうして、図18の2番目の視野Wdが設定されて、そ
の画像が読み取られる。
【0064】図14のステップS23では、この視野W
d内の画像についてモデルパターンMPaとのパターン
マッチングを行ない、モデルパターンMPaと最も一致
したマッチングパターンMPdの基準点Qdの座標を求
める。また、2つの基準点Qc,Qdの中点Qcdの座
標も算出される。
【0065】ステップS24では、回転方向決定手段1
58(図2)が、2つの基準点Qc,Qdの連結方向D
L2の回転角度θ2を求める。この回転角度θ2は、ステ
ージ座標系の基準方向Dsから、基準点の連結方向DL2
まで反時計回りに測定した角度である。被測定ウェハに
おける基準点の連結方向DL2の回転角度θ2と、基準ウ
ェハにおける基準点の連結方向DL1の回転角度θ1とを
用いて、両者の相対的な回転角度を高精度に決定するこ
とができる。
【0066】図19は、高精度な相対回転角度を求める
方法を示す説明図である。図19(A)は、基準ウェハ
に関して得られた2つの基準点Qa,Qbを結ぶ直線L
1を示している。これらの基準点Qa,Qbを結ぶ連結
方向DL1は、第2の基準点Qbから第1の基準点Qaに
向う方向に取られている。この連結方向DL1の回転角度
θ1は、ステージ座標系の基準方向Dsから連結方向D
L1まで反時計回りに測った角度である。図19(B)
は、被測定ウェハに関して得られた2つの基準点Qc,
Qdを結ぶ直線L2を示している。これらの基準点Q
c,Qdを結ぶ連結方向DL2も、第2の基準点Qdから
第1の基準点Qcに向う方向に取られている。この連結
方向DL2の回転角度θ2も、ステージ座標系の基準方向
Dsから連結方向DL2まで反時計回りに測った角度であ
る。このように、基準ウェハにおける連結方向DL1の回
転角度θ1も、被測定ウェハにおける連結方向DL2の回
転角度θ2も、いずれも同じ定義に従って決定されてい
る。従って、これらの差分△θ=θ2−θ1を求めるこ
とによって、これを、基準ウェハと被測定ウェハとの相
対的な回転角度として採用することができる。
【0067】ところで、被測定ウェハの回転角度(回転
方向)を決める方法としては、他の方法も考えられる。
図20は、粗回転角度α1,α2を用いた粗い相対回転
角度の決定方法を示す説明図である。粗回転角度α1,
α2は、ステージ座標系の基準方向Dsから、ウェハ座
標系の基準方向Dw1,Dw2まで反時計回りに測った角度
である。従って、粗回転角度の差分△α=α2−α1
を、基準ウェハと被測定ウェハとの相対的な回転角度と
することができる。但し、上述した回転角度θ1、θ2
の方が、粗回転角度α1,α2よりも精度が高いので、
その相対回転角度△θも、粗回転角度から決定された相
対回転角度△αよりも精度が高い。
【0068】回転方向決定手段158が被測定ウェハの
回転角度(回転方向)を決定する方法としては、上述の
方法も含めて、以下のような種々の方法が考えられる。
【0069】方法1:基準ウェハの高精度回転角度θ1
と、被測定ウェハの高精度回転角度θ2との差分△θか
ら、両者の相対的な回転角度(回転方向)を決定する。
この方法1は、図19に示したものである。この方法に
よれば、相対的な回転角度(回転方向)を高精度に決定
できるという利点がある。
【0070】方法2:基準ウェハの粗回転角度α1と、
被測定ウェハの粗回転角度α2との差分△αから、両者
の相対的な回転角度(回転方向)を決定する。この方法
2は、図20に示したものである。この方法を用いる場
合には、基準ウェハや被測定ウェハにおいて、少なくと
も1カ所の画像でパターンマッチングを行えばよい。従
って、処理を高速化できるという利点がある。
【0071】方法3:被測定ウェハの高精度回転角度θ
2そのものを、被測定ウェハの回転角度(回転方向)と
して利用する。図19(B)から解るように、高精度回
転角度θ2は、ステージ座標系の基準方向Dsから、ウ
ェハ座標系の連結方向DL2までの回転角度である。従っ
て、被測定ウェハは、ステージ座標系の基準方向Dsか
らθ2だけ回転しているものと考えることが可能であ
る。なお、方法3の変形として、高精度回転角度θ2に
一定値を加算または減算した値を、被測定ウェハの回転
角度(回転方向)としてもよい。この方法3によれば、
基準ウェハからの相対的な回転角度ではなく、ステージ
座標系の所定の基準方向Dsを基準とした回転角度(回
転方向)を高精度に決定できるという利点がある。
【0072】方法4:被測定ウェハの粗回転角度α2そ
のものを、被測定ウェハの回転角度(回転方向)とす
る。この場合も、方法3と同様に、回転角度α2に一定
値を加算または減算した値を、被測定ウェハの回転角度
(回転方向)としてもよい。この方法4によれば、基準
ウェハからの相対的な回転角度ではなく、ステージ座標
系の所定の基準方向Dsを基準とした回転角度(回転方
向)を高速に決定できるという利点がある。
【0073】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0074】(1)上記実施例では、高精度な回転角度
θ1,θ2を求める際に、2つの撮像領域においてパタ
ーンマッチングを行うことによって、2つのマッチング
パターンを検出していた。しかし、パターンマッチング
を行う撮像領域は2つに限らず、同じ方向(検索方向)
に並ぶ3つ以上の撮像領域においてマッチングパターン
をそれぞれ検出するようにしてもよい。この場合には、
3つ以上のマッチングパターンの各基準点を結ぶような
直線L2を、最小2乗法で求めるようにすればよい。こ
うすれば、回転角度θ1,θ2をより高精度に決定する
ことができる。
【0075】(2)基準ウェハのマッチングパターンM
Pa,MPbの2つの基準点Qa,Qbを結ぶ直線L1
上の所定の点(例えば図19(A)に示す基準点の中点
Qab)の座標と、被測定ウェハにおける対応する点
(図19(B)に示す中点Qcd)の座標から、基準ウ
ェハと被測定ウェハの相対的な位置座標を求めるように
してもよい。こうすれば、両者の相対的な回転角度のみ
でなく、相対的な位置座標も求めることができる。
【0076】(3)上記実施例では、装置にウェハの回
転機構が備えられていない場合について説明したが、回
転機構を有する装置に対しても本発明を適用することが
可能である。本発明によれば、回転機能を有する装置に
おいても、ウェハの回転方向(回転角度)を画像処理に
よって検出することが可能なので、回転方向の検出処理
が簡単であり、また、高速に処理できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を適用して半導体ウェハの位
置合わせ処理(アラインメント処理)を行なう機能を有
する測定装置の構成を示すブロック図。
【図2】画像処理ユニット50の内部構成を示すブロッ
ク図。
【図3】基準ウェハを用いた前処理の手順を示すフロー
チャート。
【図4】半導体ウェハWF内に形成された複数のチップ
の配列の様子を示す概念図。
【図5】ウェハの中心付近を拡大して示す概念図。
【図6】1次元投影法による直線エッジ情報の検出処理
を示す説明図。
【図7】ソベルオペレータによる画像処理の方法を示す
説明図。
【図8】ソベルオペレータを用いて得られた水平エッジ
値と垂直エッジ値とから、画像の直線部分の角度を算出
する方法を示す説明図。
【図9】処理対象となる多階調画像の一例と、この多階
調画像からソベルオペレータ法によって検出された角度
のヒストグラムを示す説明図。
【図10】4つの等価回転角度を示す説明図。
【図11】スクライブラインSLの交点位置に視野の中
心を移動させた状態を示す説明図。
【図12】モデルパターンMPaの登録の様子を示す説
明図。
【図13】ステップS10の処理内容を示す説明図。
【図14】被測定ウェハの回転角度を決定する手順を示
すフローチャート。
【図15】被測定ウェハにおいて設定される視野の一例
を示す説明図。
【図16】被測定ウェハに関するパターンマッチングの
方法を示す説明図。
【図17】被測定ウェハにおけるウェハの予備回転角度
α2prと粗回転角度α2との関係を示す説明図。
【図18】被測定ウェハにおいて設定された2つの視野
の関係を示す説明図。
【図19】高精度な相対回転角度を求める方法を示す説
明図。
【図20】粗い相対回転角度を求める方法を示す説明
図。
【符号の説明】
30…制御操作ユニット 31…表示部 32…操作部 33…制御部 34…ステージ駆動部 35…ステージ座標読み取り部 36…XYステージ 36a,36b…ウェハ保持アーム 38…通信経路 40…光学ユニット 41…カメラ 42…光源 43…ハーフミラー 44…対物レンズ 50…画像処理ユニット 110…CPU 112…バスライン 114…ROM 116…RAM 136…モニタ 138…磁気ディスク 140…入出力インタフェイス 150…等価回転角度決定手段 152…撮像位置決定手段 154…パターンマッチング手段 156…角度選択手段 158…回転方向決定手段 DL1,DL2…基準点連結方向 Dw1,Dw2…ウェハ座標系の基準方向 Ds…ステージ座標系の基準方向 α1,α2…粗回転角度 θ1,θ2…高精度回転角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハの回転方向を検出する方法であっ
    て、(a)画像のパターンマッチングに用いるテンプレ
    ート画像を準備する工程と、(b)被測定ウェハ表面の
    一部の撮像領域の画像を取り込む工程と、(c)前記画
    像に含まれる直線部分を分析することによって、前記被
    測定ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の
    整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
    (d)前記画像に対して前記テンプレート画像を用いた
    パターンマッチングを行なうことによってマッチングパ
    ターンを検出し、前記マッチングパターンの方向に基づ
    いて前記4つの等価回転角度の中から1つを選択する工
    程と、(e)前記選択された等価回転角度から前記被測
    定ウェハの回転方向を決定する工程と、を備えることを
    特徴とするウェハの回転方向検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のウェハの回転方向検出方
    法であって、 前記工程(a)は、(1)基準ウェハ表面の一部の撮像
    領域の画像を取り込む工程と、(2)前記画像に含まれ
    る直線部分を分析することによって、前記基準ウェハが
    取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる
    4つの等価回転角度を決定する工程と、(3)前記画像
    の一部からテンプレート画像を抽出する工程と、(4)
    前記テンプレート画像の向きとの関連から、前記4つの
    等価回転角度の中から1つを選択する工程と、を備え、 前記工程(e)は、 前記基準ウェハに対して選択された等価回転角度と、前
    記被測定ウェハに対して選択された等価回転角度との差
    を求めることによって、前記基準ウェハに対する前記被
    測定ウェハの相対的な回転角度を決定する工程、を含
    む、ウェハの回転方向検出方法。
  3. 【請求項3】 ウェハの回転方向を検出する方法であっ
    て、(a)画像のパターンマッチングに用いるテンプレ
    ート画像を準備する工程と、(b)被測定ウェハ表面の
    一部の第1の撮像領域の第1の画像を取り込む工程と、
    (c)前記第1の画像に含まれる直線部分を分析するこ
    とによって、前記被測定ウェハが取り得る回転角度とし
    て、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を
    決定する工程と、(d)前記第1の画像に対して前記テ
    ンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なうこ
    とによってマッチングパターンを検出するとともに、前
    記マッチングパターンの方向に基づいて前記4つの等価
    回転角度の中から1つを選択する工程と、(e)選択さ
    れた等価回転角度に基づいて前記第1の撮像領域から所
    定の検索方向を特定し、前記検索方向に沿った所定の位
    置に存在する少なくとも他の1つの撮像領域を特定する
    とともに、特定された各撮像領域の画像を取り込む工程
    と、(f)前記各撮像領域の画像に対して前記テンプレ
    ート画像を用いたパターンマッチングを行なってマッチ
    ングパターンをそれぞれ検出する工程と、(g)前記検
    索方向に沿った前記第1の撮像領域を含む複数の撮像領
    域のそれぞれにおいて検出されたマッチングパターンの
    所定の基準位置を互いに結ぶ第1の連結方向を求め、前
    記第1の連結方向から前記被測定ウェハの回転方向を決
    定する工程と、を備えることを特徴とするウェハの回転
    方向検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のウェハの回転方向検出方
    法であって、 前記工程(a)は、(1)基準ウェハ表面の一部の第2
    の撮像領域の第2の画像を取り込む工程と、(2)前記
    第2の画像に含まれる直線部分を分析することによっ
    て、前記基準ウェハが取り得る回転角度として、互いに
    90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工
    程と、(3)前記第2の画像の一部から前記テンプレー
    ト画像を抽出する工程と、(4)前記テンプレート画像
    の向きとの関連から、前記4つの等価回転角度の中から
    1つを選択する工程と、(5)選択された等価回転角度
    に基づいて、前記第2の撮像領域から所定の検索方向を
    特定し、前記検索方向に沿った所定の位置に存在する少
    なくとも他の1つの撮像領域を特定するとともに、特定
    された各撮像領域の画像を取り込む工程と、(6)前記
    各撮像領域の画像に対して前記テンプレート画像を用い
    たパターンマッチングを行なってマッチングパターンを
    それぞれ検出する工程と、(7)前記検索方向に沿った
    前記第2の撮像領域を含む複数の撮像領域のそれぞれに
    おいて検出されたマッチングパターンの所定の基準位置
    を互いに結ぶ第2の連結方向を決定する工程と、を備
    え、 前記工程(g)は、 前記第1の連結方向と前記第2の連結方向との角度差か
    ら、前記基準ウェハに対する前記被測定ウェハの相対的
    な回転角度を決定する工程、を含む、ウェハの回転方向
    検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のウェハの回転方向検出方
    法であって、さらに、 前記基準ウェハにおける複数のマッチングパターンの基
    準位置の座標と、前記被測定ウェハにおける複数のマッ
    チングパターンの基準位置の座標とに基づいて、前記基
    準ウェハの座標と前記被測定ウェハの座標との相対関係
    を決定する工程、を備えるウェハの回転方向検出方法。
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