JP3545542B2 - ウェハの回転方向検出方法 - Google Patents

ウェハの回転方向検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウェハの回転方向を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハは、その製造工程において種々の装置によって処理される。装置によっては、ウェハの回転方向(オリエンテーション)を認識する必要がある。例えば、ウェハの膜厚測定装置では、測定時にウェハ上の所定の測定ポイントに光学ヘッドを移動させる。このため、まず、ウェハの回転方向を検出し、この回転方向に応じて位置合わせ処理(アラインメント処理)が行なわれる。
【0003】
ウェハの回転方向を検出するための従来の技術としては、例えば本出願人により開示された特開平8−23023号公報に記載されたものがある。この技術では、ウェハのステージを回転させる機構を設け、ウェハを回転させながら、ウェハ外周にあるノッチやオリエンテーションフラットの位置をセンサによって検出している。そして、検出した位置が、所定の位置になるようにステージを回転させることによってウェハの回転方向を補正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術によっても、半導体ウェハの回転方向を検出することは可能である。しかし、この技術では、ウェハを回転させる動作が必要になるため、時間が掛かり、また、ウェハステージの回転機構を有する装置にしか適用できないという問題があった。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、ウェハステージの回転機構を用いずに、ウェハの回転方向を検出することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明は、ウェハの回転方向を検出する方法であって、
(a)画像のパターンマッチングに用いるテンプレート画像を準備する工程と、
(b)被測定ウェハ表面の一部の撮像領域の画像を取り込む工程と、
(c)前記画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記被測定ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
(d)前記画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なうことによってマッチングパターンを検出し、前記マッチングパターンの方向に基づいて前記4つの等価回転角度の中からウェハ座標系において予め定められた1つの基準方向に対応する1つの等価回転角度を選択する工程と、
(e)前記選択された等価回転角度から前記被測定ウェハの回転方向を決定する工程と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
第1の発明においては、画像に含まれる直線部分から4つの等価回転角度を決定する処理と、パターンマッチングを行うことによって4つの等価回転角度から1つを選択する処理は、いずれも画像処理によって行うことができる。従って、回転機構を用いずに、ウェハの回転方向を検出することができる。
【0008】
上記第1の発明において、前記工程(a)は、
(1)基準ウェハ表面の一部の撮像領域の画像を取り込む工程と、
(2)前記画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記基準ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
(3)前記画像の一部からテンプレート画像を抽出する工程と、
(4)前記テンプレート画像の向きとの関連から、前記4つの等価回転角度の中から1つを選択する工程と、を備え、
前記工程(e)は、
前記基準ウェハに対して選択された等価回転角度と、前記被測定ウェハに対して選択された等価回転角度との差を求めることによって、前記基準ウェハに対する前記被測定ウェハの相対的な回転角度を決定する工程、を含む、ことが好ましい。
【0009】
こうすれば、基準ウェハと被測定ウェハの相対的な回転角度を決定することができる。
【0010】
第2の発明は、ウェハの回転方向を検出する方法であって、
(a)画像のパターンマッチングに用いるテンプレート画像を準備する工程と、
(b)被測定ウェハ表面の一部の第1の撮像領域の第1の画像を取り込む工程と

(c)前記第1の画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記被測定ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
(d)前記第1の画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なうことによってマッチングパターンを検出するとともに、前記マッチングパターンの方向に基づいて前記4つの等価回転角度の中からウェハ座標系において予め定められた1つの基準方向に対応する1つの等価回転角度を選択する工程と、
(e)選択された等価回転角度に基づいて前記第1の撮像領域から所定の検索方向を特定し、前記検索方向に沿った所定の位置に存在する少なくとも他の1つの撮像領域を特定するとともに、特定された各撮像領域の画像を取り込む工程と、
(f)前記各撮像領域の画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なってマッチングパターンをそれぞれ検出する工程と、
(g)前記検索方向に沿った前記第1の撮像領域を含む複数の撮像領域のそれぞれにおいて検出されたマッチングパターンの所定の基準位置を互いに結ぶ第1の連結方向を求め、前記第1の連結方向から前記被測定ウェハの回転方向を決定する工程と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
第2の発明においては画像処理によって複数のマッチングパターンを求め、複数のマッチングパターンの基準位置を結ぶ連結方向に基づいてウェハの回転方向が決定される。従って、回転機構を用いずに、ウェハの回転方向を検出することができる。また、連結方向は、複数のマッチングパターンの基準位置から正確に決定されるので、ウェハの回転方向を比較的高精度に検出することができる。
【0012】
上記第2の発明において、前記工程(a)は、
(1)基準ウェハ表面の一部の第2の撮像領域の第2の画像を取り込む工程と、
(2)前記第2の画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記基準ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
(3)前記第2の画像の一部から前記テンプレート画像を抽出する工程と、
(4)前記テンプレート画像の向きとの関連から、前記4つの等価回転角度の中から1つを選択する工程と、
(5)選択された等価回転角度に基づいて、前記第2の撮像領域から所定の検索方向を特定し、前記検索方向に沿った所定の位置に存在する少なくとも他の1つの撮像領域を特定するとともに、特定された各撮像領域の画像を取り込む工程と、
(6)前記各撮像領域の画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なってマッチングパターンをそれぞれ検出する工程と、
(7)前記検索方向に沿った前記第2の撮像領域を含む複数の撮像領域のそれぞれにおいて検出されたマッチングパターンの所定の基準位置を互いに結ぶ第2の連結方向を決定する工程と、を備え、
前記工程(g)は、
前記第1の連結方向と前記第2の連結方向との角度差から、前記基準ウェハに対する前記被測定ウェハの相対的な回転角度を決定する工程、を含む、ことが好ましい。
【0013】
こうすれば、基準ウェハと被測定ウェハの相対的な回転角度を比較的高精度に決定することができる。
【0014】
上記第2の発明において、さらに、
前記基準ウェハにおける複数のマッチングパターンの基準位置の座標と、前記被測定ウェハにおける複数のマッチングパターンの基準位置の座標とに基づいて、前記基準ウェハの座標と前記被測定ウェハの座標との相対関係を決定する工程、を備えることが好ましい。
【0015】
こうすれば、ウェハの相対的な回転方向のみでなく、相対的な座標を決定することができる。
【0016】
【発明の他の態様】
この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。第1の態様は、上記の各発明の各工程をそれぞれ対応する手段として実現した装置である。
【0017】
第2の態様は、コンピュータシステムのマイクロプロセッサによって実行されることによって、上記の各発明の各工程または各手段を実現するコンピュータプログラムを格納した携帯型の記憶媒体である。
【0018】
第3の態様は、コンピュータシステムのマイクロプロセッサによって実行されることによって、上記の各発明の各工程または各手段を実現するコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
A.装置の構成:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、この発明の実施例を適用して半導体ウェハの位置合わせ処理(アラインメント処理)を行なう機能を有する測定装置の構成を示すブロック図である。この測定装置は、制御操作ユニット30と、光学ユニット40と、画像処理ユニット50とを備えている。
【0020】
制御操作ユニット30は、表示部31と、操作部32と、制御部33と、ステージ駆動部34と、ステージ座標読み込み部35と、XYステージ36とを備えている。表示部31としては、例えばモニタや液晶ディスプレイ等が使用される。また、操作部32としては、例えばキーボードやマウス等が用いられる。XYステージ36の上には、半導体ウェハWFが載置される。半導体ウェハWFの表面には、タイル状に配列された矩形の複数の半導体チップが形成されている。なお、この装置は、XYステージ36を回転させる機構は有していない。
【0021】
光学ユニット40は、カメラ41と、光源42と、ハーフミラー43と、対物レンズ44とを備えている。ハーフミラー43は、光源42から出射された光を対物レンズ44に向けて反射し、XYステージ36上の半導体ウェハWFに光を照射する。半導体ウェハWFの表面で反射されたは光は、対物レンズ44とハーフミラー43とを通過して、カメラ41に入射する。すなわち、カメラ41は、半導体ウェハWFの表面の画像を撮像する。画像としては、多階調画像(グレー画像)を読取ることが好ましい。なお、この実施例では、カメラ41の視野サイズは、半導体ウェハの表面に形成された半導体チップの1個分のサイズよりも小さい。後で詳述するように、半導体ウェハWFの多階調画像は、画像処理ユニット50によって処理され、これによって半導体ウェハWFの回転方向が検出される。画像処理ユニット50のモニタ136には、半導体ウェハWFの一部の撮像領域の多階調画像が表示される。
【0022】
ユーザが操作部32を操作してXYステージ36に対する移動指令を入力すると、その指令に応じて、制御部33がステージ駆動部34を制御してXYステージ36をX方向とY方向に移動させる。また、操作部32からステージの座標読み込み指令が入力されると、その時点のステージ座標情報がステージ座標読み込み部35によって読込まれて制御部33に供給される。ステージ座標情報は、必要に応じて表示部31に表示される。ステージ座標情報は、さらに、双方向の通信経路38を介して制御部33から画像処理ユニット50にも供給される。後述するように、画像処理ユニット50は、画像処理によって認識されたウェハの回転方向と、このステージ座標情報とを利用することによって、ウェハの正確な回転方向や測定位置を決定する。
【0023】
図2は、画像処理ユニット50の内部構成を示すブロック図である。この画像処理ユニット50は、CPU110と、ROM114と、RAM116と、入出力インタフェイス140とが、バスライン112に接続されたコンピュータシステムとして構成されている。入出力インタフェイス140には、モニタ136と、磁気ディスク138と、通信経路38とが接続されている。
【0024】
RAM116には、等価回転方向決定手段150と、撮像位置決定手段152と、パターンマッチング手段154と、角度選択手段156と、回転方向決定手段158とを実現するアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各手段の機能については後述する。
【0025】
なお、これらの各手段の機能を実現するコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)は、フロッピディスクやCD−ROM等の携帯型の記憶媒体(可搬型の記憶媒体)からコンピュータシステムのメインメモリまたは外部記憶装置に転送される。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からコンピュータシステムに供給するようにしてもよい。
【0026】
ウェハの回転方向の決定は、基準ウェハを用いた前処理工程と、被測定ウェハに対する処理工程とに大別される。以下では、これらの各工程について、それぞれ説明する。
【0027】
B.基準ウェハを用いた前処理:
図3は、基準ウェハを用いた前処理の手順を示すフローチャートである。基準ウェハとは、回転方向検出の処理対象となる被測定ウェハと同じパターンが形成されたウェハである。一般的には、同一のロットで処理された複数のウェハの1枚を基準ウェハとして使用し、他のウェハが被測定ウェハとなる。
【0028】
図3のステップS1では、ウェハのチップ寸法と、X軸方向およびY軸方向のチップ個数とをユーザが入力する。
【0029】
図4は、半導体ウェハの表面に形成されたチップの配列を示す概念図である。半導体ウェハWFの表面上には、同一サイズの矩形の複数のチップCPがタイル状に配置される。X軸方向とY軸方向に沿ったチップ個数の偶数と奇数の組合わせは、偶数−偶数、奇数−偶数、偶数−奇数、奇数−奇数の4通りある。図3(A)は偶数−偶数の例であり、図3(B)は、偶数−奇数の例である。このような4通りの組み合わせのいずれであるかの情報と、チップの縦横のピッチLX,LYから、ウェハの中心Oを基準にして、中心付近のチップの位置を算出することができる。従って、ステップS1では、少なくともチップ個数の4通りの組合わせのいずれであるかを示す情報と、チップのピッチLX,LYを示す情報とが入力される。
【0030】
図3のステップS2では、ウェハの中心位置において多階調画像(グレー画像)がカメラ41によって取り込まれる。ウェハが最初にXYステージ36上に載置される時には、図4に示すように、ウェハの外周が、XYステージ36のウェハ保持アーム36a,36bで保持されて、XYステージ36のほぼ中央に位置決めされる。この状態において、カメラ41によって撮像すると、ウェハの中心付近の画像を得ることができる。
【0031】
図5は、ウェハの中心付近を拡大して示す概念図である。この実施例では、各チップCPの右上の角に、他の3つの角にはない特徴的なパターンPTが形成されているものとする。このパターンPTを含む画像部分は、後述するパターンマッチングにおいて、テンプレート画像として利用される。チップCPは、直交するスクライブラインSLによって区分されている。ウェハ表面を撮像して得られた多階調画像では、スクライブラインSLは暗領域として識別されることもあり、あるいは、明領域として識別されることもある。いずれの場合においても、スクライブラインSLは、チップCPとは明度が異なる領域として識別可能である。
【0032】
図5には、チップ個数の4種類の組み合わせに応じたカメラ41の視野W1〜W4の位置が例示されている。前述したように、カメラ41の視野サイズは、チップ1個分のサイズよりも小さいので、視野内に1個のチップがすべて含まれることはない。第1の視野W1は、チップ個数が偶数−偶数の場合におけるウェハ中央での撮像領域に相当する。この視野W1は、スクライブラインSLの交点のほぼ中心に位置している。第2の視野W2は、チップ個数が偶数−奇数の場合におけるウェハ中央での撮像領域に相当する。この視野W2は、2つのチップに挟まれた位置にある。第3の視野W3は、チップ個数が奇数−偶数の場合におけるウェハ中央での撮像領域に相当する。この視野W3も、チップに挟まれた位置にある。第4の視野W4は、チップ個数が奇数−奇数の場合におけるウェハ中央での撮像領域に相当する。この視野W4も、2つのチップのほぼ中央に挟まれた位置にある。なお、実際には、基準ウェハは図5の位置から回転しているので、視野W1〜W4は、スクライブラインSLで示される正規の方位から傾いた状態となる。
【0033】
図3のステップS2では、ウェハの中心位置において画像を取り込むので、図5の視野W1〜W4のいずれかの位置における画像が得られる。この画像は、次のステップS3において、画像内に含まれる直線部分(スクライブラインSL等)を認識するために使用される。チップの個数が奇数−奇数の場合には、図5の第4の視野W4のように直線部分が含まれない可能性が高い。そこで、この場合には、チップのピッチLXまたはLYの1/2だけウェハの中心からずらした位置において撮像するようにしてもよい。
【0034】
図3のステップS3では、等価回転方向決定手段150(図2)が、画像に含まれる直線エッジ情報を検出するとともに、その直線エッジ情報から、基準ウェハの粗回転角度を決定する。「粗回転角度」とは、直線エッジ情報から得られる比較的低精度の回転角度を意味する。直線エッジ情報の抽出方法としては、以下に説明する1次元投影法やソベルオペレータ法等を利用することができる。
【0035】
図6は、1次元投影法による直線エッジ情報の検出処理を示す説明図である。図6には、水平方向にのみ直線部分が存在する2次元多階調画像が示されている。1次元投影法では、この2次元多階調画像を種々の方向に1次元投影して、画素値を加算する。直線部分に平行な方向に投影した場合には、直線部分が存在する座標における画素値が大きなピーク値を持つ。一方、直線部分と平行でない方向に投影した場合には、加算された画素値のピーク値はこれよりも小さくなる。このように、2次元画像をさまざまな方向に1次元投影して、画素値の累算値のピーク値が最大となる投影方向を、直線部分の方向として決定することができる。投影方向は、180°の範囲にわたる複数の投影方向を選択するようにすればよい。この直線部分の方向から、粗回転角度が決定される。例えば、ステージ座標系(XYステージ36に固定された座標系)の所定の方向(例えば時計の3時方向)を基準方向として、この基準方向から反時計回りに直線部分の方向まで測った角度を粗回転角度とすることができる。
【0036】
図7ないし図9は、ソベルオペレータ法による直線エッジ情報の検出処理を示す説明図である。図7は、ソベルオペレータによる画像処理の方法を示している。ソベルオペレータ法では、まず、図7(A−1)または(A−2)に示すような、エッジ画素を含む所定サイズの画素ブロック(図7の例では、3×3ブロック)を多階調画像の中から選択する。ここで、「エッジ画素」は、「8近傍の画素のうちで、少なくとも1つの画素の画素値が、自分自身(図7(A−1),(A−2)の中心画素)の画素値と異なっており、かつ、画像の境界上にない画素」と定義される。図7(A−1)では、画像の角部分の画素がエッジ画素として認識される状態を示しており、図7(A−2)では、直線部分の画素がエッジ画素として認識される状態を示している。エッジ画素の識別は、3×3ブロックを多階調画像内で走査し、ブロックの中央画素が上記の定義に合致するか否かを判断することによって行なわれる。
【0037】
図7(B−1),(B−2)は、水平方向と垂直方向のソベルオペレータをそれぞれ示している。エッジ画素を含む3×3ブロックに対して、これらの水平方向オペレータと垂直方向オペレータとをそれぞれ作用させることによって、水平エッジ値と垂直エッジ値とがそれぞれ求められる。図7(C)は、水平方向オペレータを作用させた場合の演算の例を示している。水平方向オペレータを3×3ブロックの画素値に作用させると水平エッジ値が得られ、同様にして、垂直方向オペレータを3×3ブロックの画素値に作用させると垂直エッジ値が得られる。
【0038】
図8は、ソベルオペレータを用いて得られた水平エッジ値xと垂直エッジ値yとから、画像の直線部分の角度を算出する方法を示す説明図である。図8(A)に示すように、画像の直線部分の角度αは、tan−1(y/x)で与えられる。ここで、角度αは、水平右向き方向(時計の3時方向)から反時計回りに測った角度である。例えば、図8(B)の例では、垂直エッジ値が0であり水平エッジ値が4なので、角度αは0°であると判定できる。また、図8(C)の例では、垂直エッジ値と水平エッジ値がいずれも1なので、角度αは45°であると判定できる。なお、角度αは0°〜180°の範囲の値を取るものとする。180°〜360°の範囲は、0°〜180°の範囲と等価である。
【0039】
図9は、処理対象となる多階調画像の一例と、この多階調画像からソベルオペレータ法によって検出された角度αのヒストグラムを示す説明図である。図9(A)に示す多階調画像内において、図7(A−1)または図7(A−2)のようなエッジ画素を中心画素とする3×3ブロックを検出し、エッジ画素を含む各3×3ブロックについて図8に示す方法で角度αを決定する。図9(B)は、このようして多数の3×3ブロックについて得られた角度αの頻度を示すヒストグラムである。この例では、40°と130°の位置にピークが存在し、40°の位置のピークが最大である。この時、最大ピーク位置の角度α1を、多階調画像内の直線部分の回転方向を示す粗回転角度であるとして採用する。
【0040】
なお、上述した1次元投影法やソベルオペレータ法を用いて検出された粗回転角度α1には、90°の整数倍異なる4つの等価な角度が存在する。換言すれば、粗回転角度α1は、1/4の不確定さを有している。図10は、4つの等価回転角度を示す説明図である。図10(A)に示すように、カメラ41の視野W内にスクライブラインSLの交点付近の画像が見えている場合を考える。この実施例ではカメラ41の視野サイズがチップサイズに比べて小さいので、チップの回転方向が図10(B)〜(E)の4種類のいずれであるかを画像データから特定することができない。従って、ウェハの正しい回転角度は、90°おきの4つの等価な回転角度の中の1つである。図3のステップS3においては、この4つの等価な回転角度の少なくとも1つを粗回転角度として検出する。等価な回転角度の1つが検出できれば、他の等価な回転角度も検出できたものと考えることができる。
【0041】
なお、ステップS3において得られる直線エッジ情報とその粗回転角度は、ほとんどの場合はスクライブラインSLのものである。但し、スクライブラインSLに限らず、ウェハの多階調画像内に存在する直線的な画像部分に関する直線エッジ情報やその粗回転角度を検出してもよい。チップ内の回路が有する直線的な部分は、スクライブラインSLに平行なものがほとんどである。従って、スクライブラインSL以外の直線的画像部分を検出しても、ウェハの粗回転角度を求めることができる。
【0042】
ステップS4では、ステップS3で検出された直線エッジ情報が信頼できるか否かが判定される。この判定は、例えば、図6に示す1次元投影法を用いた場合には、累算画素値のピーク値が所定の閾値以上であるか否かによって行なうことができる。また、図7〜図9に示すソベルオペレータ法を用いた場合には、図9(B)のヒストグラムのピーク値が所定の閾値以上であるか否かによって判定することができる。あるいは、モニタ136にウェハの画像を表示しておけば、はっきりとした直線エッジが画像内に含まれるか否かをユーザが目視で判定することができる。直線エッジ情報が信頼できないものである場合には、ステップS5において、XYステージ36を所定量(例えば1視野分)だけ移動させ、ウェハ中心付近の別の位置において多階調画像を取り込む。そして、ステップS3を再度実行することによって直線エッジ情報を検出し、粗回転角度α1を求める。
【0043】
こうして、粗回転角度α1が求められると、ステップS6において、撮像位置決定手段152が、ウェハの中心付近においてスクライブラインSLの交点位置を視野に含むように、XYステージ36の目標位置座標を算出して移動させる。前述したように、X軸方向とY軸方向に沿ったチップの個数の4種類の組み合わせ(偶数−偶数、偶数−奇数、奇数−偶数、奇数−奇数)によって、ウェハの中心における初期の視野の位置は図5に示す4つの視野W1〜W4の位置にほぼ決まっている。撮像位置決定手段152(図2)は、ステップS3で得られた粗回転角度αと、チップの寸法(ピッチLX,LY)と、チップの個数情報から、X方向とY方向にそれぞれどの程度移動させればスクライブラインSLの交点位置を視野内に含む位置に移動できるかを算出する。画像処理ユニット50は、この移動量を制御部33(図1)に通知して、XYステージ36を移動させる。その後、カメラ41によって多階調画像を再度撮像する。なお、粗回転角度α1には1/4の不確定さがあるので、1回の移動によって、視野の中心がスクライブラインSLの交点位置に到達できるとは限らない。この場合には、例えばウェハの中央位置を中心として90°回転した方向に移動方向を変更して、同じ距離だけ移動すれば、スクライブラインSLの交点位置に視野(すなわち撮像領域)の中心を移動させることができる。図11は、スクライブラインSLの交点位置に視野の中心を移動させた状態を示している。図11に示したように、ウェハの直線部分(スクライブラインSL)の方向は、ステージ座標系の基準方向Dsから粗回転角度α1だけ回転している。
【0044】
ステップS6においてカメラ41で取り込んだ画像はモニタ136に表示される。ステップS6では、さらに、撮像位置決定手段152が、スクライブラインSLの交点の正確な位置(座標値)の実測値を求める。スクライブラインSLの交点位置の座標は、後に、被測定ウェハにおいて対応する交点位置において撮像する際に使用される。基準ウェハのスクライブラインSLの交点位置は、例えば、図11に示す、カメラ41の視野Waの中心点Paの座標で代表される。この点Paの位置は、ユーザがモニタ136に表示された画像上において、マウス等のポインティングデバイスを用い、カーソルを移動させて指定することができる。あるいは、カメラ41で取り込んだ多階調画像を処理することによって、スクライブラインSLの交点の中心位置の座標を自動的に決定することも可能である。画像処理で交点の中心位置を求める場合には、まず、前述したステップS3と同様な方法に従って直線エッジを検出する。そして、スクライブラインSLのエッジを近似した直線を求める。さらに、これらの近似直線で構成される4つの角部の中心位置を、スクライブラインSLの交点位置として決定する。なお、視野Waの中心位置の座標は、ステージ座標読み込み部35(図1)で取り込まれたステージ座標系の座標(ステージに固定された座標)である。視野Wa(すなわち取込まれた画像)内の任意の位置のステージ座標系の座標は、この座標値から容易に算出できる。
【0045】
図3のステップS7では、ステップS6で取り込まれた画像を時計回りに粗回転角度α1だけ回転させる画像処理を行い、回転後の画像の中からパターンマッチング用のモデルパターン(「テンプレート画像」とも呼ぶ)を切り出して登録する。図12は、モデルパターンMPaの登録の様子を示す説明図である。ステップS7では、まず、スクライブラインSL交点位置における多階調画像(図12(A))を、図12(B)に示すように粗回転角度α1だけ時計回りに回転させて、回転後の画像をモニタ136に表示する。画像の回転は、アフィン変換によって実行される。ユーザは、表示された画像を観察して、モデルパターンMPaとして使用できるパターンが存在するか否かを判断する。モデルパターンMPaとして使用できるパターンとは、そのパターンの向きから、粗回転角度α1として等価な4つ等価回転角度の中の1つを選択できるようなパターンを意味する。モデルパターンMPaとしては、90°の整数倍の回転対称性が無いパターンが好ましい。換言すれば、90°の整数倍の回転対称性(90°,180°,270°の回転対称性)のいずれかを有するパターンは、モデルパターンMPaとしては不適切である。スクライブラインSLの交点付近の視野Waには、隣接する4つのチップのそれぞれの角部が含まれるので、これらの4つの角部の内の1つにのみ含まれる特有のパターンをモデルパターンMPaとして登録することができる。
【0046】
現在の視野Wa内にモデルパターンMPaとして使用できるパターンが存在しない場合には、カメラ41で取り込んだ画像をモニタ136に表示して観察しながら、XYステージ36を少しずつ移動させる。そして、モデルパターンMPaとして使用できるパターンが視野内に入る状態に設定する。
【0047】
現在の視野Wa内にモデルパターンMPaとして使用できるパターンが存在する場合には、図12(B),(C)に示すように、回転後の画像内からモデルパターンMPaを切り出す。モデルパターンMPaの範囲は、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを用いて指定する。モデルパターンMPaは、スクライブラインSLの交点付近に存在すれば望ましいが、必ずしも交点付近に存在しなくても良い。
【0048】
図3のステップS8では、ユーザが、回転して切り出したモデルパターンMPaの所定の方向(例えば時計の3時の方向)を、ウェハ座標系の基準方向(0°方向)Dw1と定めることによって、粗回転角度α1の不確定性を取り除く。例えば、図12(B)に示すように、粗回転角度α1だけ時計廻りに回転した画像において、時計の3時方向がウェハ座標系の基準方向Dw1として設定される。なお、ユーザが指定せずに、自動的に時計の3時方向が基準方向Dw1として設定されるようにしてもよい。ウェハの回転角度は、ステージ座標系の基準方向Dsから、ウェハ座標系の基準方向Dw1までの角度である。従って、図12(B)の場合には、基準ウェハの回転角度は、粗回転角度α1に等しい。なお、ウェハ座標系の基準方向を、時計の3時方向以外の方向に選択した場合には、基準ウェハの回転角度はα1とは異なる値となる。しかし、この場合にも、粗回転角度α1に所定の値を加算または減算した値が基準ウェハの回転角度になる。例えば、図12(B)の状態において、時計の12時方向がウェハ座標系の基準方向として選択された場合には、基準ウェハの回転角度は、(α1+90°)となる。
【0049】
図3のステップS9では、切り出されたモデルパターンMPaを、粗回転角度α1とともに登録する。この時、モデルパターンMPaの所定位置にある基準点(例えば左上点Qa)の座標も登録される(図12(C))。なお、基準点Qaの座標は、例えばウェハの中心を原点とした座標値で表わされる。
【0050】
ステップS10では、隣接するチップのスクライブライン交点位置に撮像領域が来るようにXYステージ36を移動させて画像を撮像する。そして、この画像について、パターンマッチングを行なうことによって、モデルパターンMPaと同じパターン(マッチングパターン)を検出する。図13は、ステップS10の処理内容を示す説明図である。この例では、モデルパターンMPaの登録を行なった交点位置から斜め右下に隣接する交点位置に視野Wbを移動させている。隣接するチップのスクライブライン交点位置は、縦、横、斜めのいずれの方向に隣接していてもよい。この視野(撮像領域)Wbにおける画像の中から、モデルパターンMPaにマッチングするマッチングパターンMPbを検出する。
【0051】
ステップS10では、マッチングパターンMPbを検出した後に、その基準点Qbの座標も算出する。そして、パターンMPa,MPbの基準点Qa,Qb同士を結ぶ直線L1の方向として、第2の基準点Qbから第1の基準点Qaに向う方向(基準点の連結方向)DL1を特定する。この連結方向DL1の回転角度(ステージ座標系の基準方向Dsから反時計回りに測った角度)θ1を算出する。なお、基準点Qa,Qbの座標は、ステージ座標系の座標として求められているので、連結方向DL1の回転角度θ1は、これらの座標から簡単な計算で求めることができる。
【0052】
図12(B)に示す粗回転角度α1の代りに、基準点の連結方向DL1の回転角度θ1を基準ウェハの回転角度として使用することも可能である。2つの回転角度の違いは、ウェハ座標系の基準方向としてどの方向を選択するか、に起因するものであり、いずれを回転角度として定義してもよい。但し、マッチングパターンの基準点の連結方向の回転角度θ1の方が、粗回転角度α1よりも高精度に決定できるという利点がある。
【0053】
ステップS10では、さらに、2つのマッチングパターンの基準点Qa,Qbの中点Qabの座標も算出される。
【0054】
以上の基準ウェハに関する前処理によって、以下のデータが登録される。
(a)基準ウェハの回転角度α1;
(b)モデルパターンMPaの画像データ(テンプレートデータ);
(c)2つの撮像領域の所定点Pa,Pbの座標値;
(d)2つのマッチングパターンの基準点Qa,Qbの座標値;
(e)2つのパターンの基準点Qa,Qbの中点Qabの座標値;
(f)2つのパターンの基準点Qa,Qbを結ぶ連結方向の回転角度θ1。
これらのデータは、以下に説明する被測定ウェハの処理の際に使用される。
【0055】
なお、基準ウェハに関しては、図1に示す装置を用いて種々の測定等の所定の処理が行なわれる。例えば、図1に示す装置が膜厚計である場合には、基準ウェハ内の複数の測定位置においてウェハ表面の膜厚が測定される。この時、各測定位置の座標は、ウェハ座標系の座標として登録される。
【0056】
B.被測定ウェハの処理:
被測定ウェハは、基準ウェハと同じ位置において同じ処理(例えば膜厚測定)が実行される。しかし、被測定ウェハがXYステージ36に載置された時には、被測定ウェハの回転角度が不明なので、基準ウェハと同じ測定位置になるように、XYステージ36の位置を移動させることができない。そこで、各被測定ウェハについての測定処理を実行する前に、以下の手順によって、その被測定ウェハの回転角度を決定する。この回転角度を用いて測定位置の座標を補正(座標変換)すれば、被測定ウェハについても、基準ウェハと同じ測定位置において測定を行うことができる。
【0057】
図14は、被測定ウェハの回転角度を決定する手順を示す説明図である。ステップS1〜S6までの処理は、図3に示した基準ウェハに関する処理と同じである。これによって、ウェハの中心近くのスクライブライン交点の画像が取り込まれる。図15は、被測定ウェハに設定された視野の一例を示している。ここでは、視野Wcを撮像領域とした画像が取込まれる。ステップS3においては、粗回転角度α2prが検出されている。なお、この粗回転角度α2prは、90°の整数倍の不確定さを有している。被測定ウェハにおいては、不確定さを取除く前の粗回転角度を「予備回転角度」とも呼ぶ。この名前は、不確定さを含む予備的な回転角度であることを意味している。
【0058】
ステップS21では、パターンマッチング手段154(図2)が、この視野Wc内の画像に関して、基準ウェハの前処理において予め登録したモデルパターンMPaを用いたパターンマッチング処理を行ない、予備回転角度α2prの不確定さを解消する。
【0059】
図16は、被測定ウェハに関するパターンマッチングの方法を示す説明図である。まず、図16(A)に示す読み取られた画像を、アフィン変換によって予備回転角度α2prだけ時計廻りに回転して、図16(B)に示すような画像を作成する。そして、回転後の画像内において、モデルパターンMPaとマッチングするパターンをパターンマッチング処理によって検出する。この時、図16(C)に示すように、90°ずつ回転した4つのモデルパターンをテンプレート画像として予め作成しておくことが好ましい。そして、これらの4つのテンプレート画像の中で、マッチング度が最も高くなるテンプレート画像を決定し、これにマッチングしたパターン(マッチングパターン)の位置座標を検出する。図16(B)の例では、180°回転のテンプレート画像のマッチング度が最も高い。従って、この被測定ウェハの粗回転角度α2は、(α2pr+180°)であることが決定される。すなわち、テンプレートマッチングによって、予備回転角度α2prの不確定さを解消して、粗回転角度α2の値を決定することができる。
【0060】
図17は、被測定ウェハにおけるウェハの予備回転角度α2prと粗回転角度α2との関係を示す説明図である。予備回転角度α2prは、ステージ座標系の基準方向Dsから、ウェハの直線部分(スクライブラインSL)の方向までの角度である。粗回転角度α2は、ステージ座標系の基準方向Dsから、ウェハ座標系の基準方向Dw2まで反時計回りに測った角度である。ウェハ座標系の基準方向Dw2は、マッチングパターンMPcが正立(図16(C)の最初のテンプレートの向きに)した時に、時計の3時方向を向く方向であると定義されている。予備回転角度α2prは、ウェハの直線部分から決定されていただけなので、この例では、予備回転角度α2prと粗回転角度α2とは180°の差がある。もちろん、これらの角度α2pr,α2が等しい場合もある。
【0061】
被測定ウェハ内の測定位置は、粗回転角度α2と、ウェハの中心位置から決定することができる。しかし、基準ウェハとの相対的な回転角度をより正確に求めることによって、測定位置をより正確に決定することができる。このために、ステップS21では、検出されたマッチングパターンMPcの基準点Qc(図17)の座標を算出して登録する。
【0062】
ステップS22では、基準ウェハにおいて求めた基準点の連結方向(角度θ1の方向)に隣接するスクライブライン交点位置を視野内に含むように、XYステージ36を移動して、画像を取り込む。この際、基準ウェハの粗回転角度α1と被測定ウェハの粗回転角度α2との差から、被測定ウェハにおける基準点の連結方向が求められる。また、2番目のスクライブラインの交点位置を視野とするためのステージ座標は、1番目の交点位置Pcの座標と、基準ウェハにおける2つ交点位置Pa,Pbの座標とから算出される。
【0063】
図18は、被測定ウェハにおいて設定された2つの視野の関係を示す説明図である。被測定ウェハの2つのスクライブライン交点位置Pc,Pdの位置関係は、ウェハ座標系において、基準ウェハの2つのスクライブライン交点位置Pa,Pbの位置関係と同じである。従って、2番目の交点位置Pdは、最初の交点位置Pcから、基準ウェハの直線L1に相当する直線L2の方向に沿った方向に存在する。2番目の交点位置PdにXYステージ36を移動させる移動量は、基準ウェハの2つの基準点Qa,Qbの座標値の差分と同じである。こうして、図18の2番目の視野Wdが設定されて、その画像が読み取られる。
【0064】
図14のステップS23では、この視野Wd内の画像についてモデルパターンMPaとのパターンマッチングを行ない、モデルパターンMPaと最も一致したマッチングパターンMPdの基準点Qdの座標を求める。また、2つの基準点Qc,Qdの中点Qcdの座標も算出される。
【0065】
ステップS24では、回転方向決定手段158(図2)が、2つの基準点Qc,Qdの連結方向DL2の回転角度θ2を求める。この回転角度θ2は、ステージ座標系の基準方向Dsから、基準点の連結方向DL2まで反時計回りに測定した角度である。被測定ウェハにおける基準点の連結方向DL2の回転角度θ2と、基準ウェハにおける基準点の連結方向DL1の回転角度θ1とを用いて、両者の相対的な回転角度を高精度に決定することができる。
【0066】
図19は、高精度な相対回転角度を求める方法を示す説明図である。図19(A)は、基準ウェハに関して得られた2つの基準点Qa,Qbを結ぶ直線L1を示している。これらの基準点Qa,Qbを結ぶ連結方向DL1は、第2の基準点Qbから第1の基準点Qaに向う方向に取られている。この連結方向DL1の回転角度θ1は、ステージ座標系の基準方向Dsから連結方向DL1まで反時計回りに測った角度である。図19(B)は、被測定ウェハに関して得られた2つの基準点Qc,Qdを結ぶ直線L2を示している。これらの基準点Qc,Qdを結ぶ連結方向DL2も、第2の基準点Qdから第1の基準点Qcに向う方向に取られている。この連結方向DL2の回転角度θ2も、ステージ座標系の基準方向Dsから連結方向DL2まで反時計回りに測った角度である。このように、基準ウェハにおける連結方向DL1の回転角度θ1も、被測定ウェハにおける連結方向DL2の回転角度θ2も、いずれも同じ定義に従って決定されている。従って、これらの差分△θ=θ2−θ1を求めることによって、これを、基準ウェハと被測定ウェハとの相対的な回転角度として採用することができる。
【0067】
ところで、被測定ウェハの回転角度(回転方向)を決める方法としては、他の方法も考えられる。図20は、粗回転角度α1,α2を用いた粗い相対回転角度の決定方法を示す説明図である。粗回転角度α1,α2は、ステージ座標系の基準方向Dsから、ウェハ座標系の基準方向Dw1,Dw2まで反時計回りに測った角度である。従って、粗回転角度の差分△α=α2−α1を、基準ウェハと被測定ウェハとの相対的な回転角度とすることができる。但し、上述した回転角度θ1、θ2の方が、粗回転角度α1,α2よりも精度が高いので、その相対回転角度△θも、粗回転角度から決定された相対回転角度△αよりも精度が高い。
【0068】
回転方向決定手段158が被測定ウェハの回転角度(回転方向)を決定する方法としては、上述の方法も含めて、以下のような種々の方法が考えられる。
【0069】
方法1:基準ウェハの高精度回転角度θ1と、被測定ウェハの高精度回転角度θ2との差分△θから、両者の相対的な回転角度(回転方向)を決定する。この方法1は、図19に示したものである。この方法によれば、相対的な回転角度(回転方向)を高精度に決定できるという利点がある。
【0070】
方法2:基準ウェハの粗回転角度α1と、被測定ウェハの粗回転角度α2との差分△αから、両者の相対的な回転角度(回転方向)を決定する。この方法2は、図20に示したものである。この方法を用いる場合には、基準ウェハや被測定ウェハにおいて、少なくとも1カ所の画像でパターンマッチングを行えばよい。従って、処理を高速化できるという利点がある。
【0071】
方法3:被測定ウェハの高精度回転角度θ2そのものを、被測定ウェハの回転角度(回転方向)として利用する。図19(B)から解るように、高精度回転角度θ2は、ステージ座標系の基準方向Dsから、ウェハ座標系の連結方向DL2までの回転角度である。従って、被測定ウェハは、ステージ座標系の基準方向Dsからθ2だけ回転しているものと考えることが可能である。なお、方法3の変形として、高精度回転角度θ2に一定値を加算または減算した値を、被測定ウェハの回転角度(回転方向)としてもよい。この方法3によれば、基準ウェハからの相対的な回転角度ではなく、ステージ座標系の所定の基準方向Dsを基準とした回転角度(回転方向)を高精度に決定できるという利点がある。
【0072】
方法4:被測定ウェハの粗回転角度α2そのものを、被測定ウェハの回転角度(回転方向)とする。この場合も、方法3と同様に、回転角度α2に一定値を加算または減算した値を、被測定ウェハの回転角度(回転方向)としてもよい。この方法4によれば、基準ウェハからの相対的な回転角度ではなく、ステージ座標系の所定の基準方向Dsを基準とした回転角度(回転方向)を高速に決定できるという利点がある。
【0073】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0074】
(1)上記実施例では、高精度な回転角度θ1,θ2を求める際に、2つの撮像領域においてパターンマッチングを行うことによって、2つのマッチングパターンを検出していた。しかし、パターンマッチングを行う撮像領域は2つに限らず、同じ方向(検索方向)に並ぶ3つ以上の撮像領域においてマッチングパターンをそれぞれ検出するようにしてもよい。この場合には、3つ以上のマッチングパターンの各基準点を結ぶような直線L2を、最小2乗法で求めるようにすればよい。こうすれば、回転角度θ1,θ2をより高精度に決定することができる。
【0075】
(2)基準ウェハのマッチングパターンMPa,MPbの2つの基準点Qa,Qbを結ぶ直線L1上の所定の点(例えば図19(A)に示す基準点の中点Qab)の座標と、被測定ウェハにおける対応する点(図19(B)に示す中点Qcd)の座標から、基準ウェハと被測定ウェハの相対的な位置座標を求めるようにしてもよい。こうすれば、両者の相対的な回転角度のみでなく、相対的な位置座標も求めることができる。
【0076】
(3)上記実施例では、装置にウェハの回転機構が備えられていない場合について説明したが、回転機構を有する装置に対しても本発明を適用することが可能である。本発明によれば、回転機能を有する装置においても、ウェハの回転方向(回転角度)を画像処理によって検出することが可能なので、回転方向の検出処理が簡単であり、また、高速に処理できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を適用して半導体ウェハの位置合わせ処理(アラインメント処理)を行なう機能を有する測定装置の構成を示すブロック図。
【図2】画像処理ユニット50の内部構成を示すブロック図。
【図3】基準ウェハを用いた前処理の手順を示すフローチャート。
【図4】半導体ウェハWF内に形成された複数のチップの配列の様子を示す概念図。
【図5】ウェハの中心付近を拡大して示す概念図。
【図6】1次元投影法による直線エッジ情報の検出処理を示す説明図。
【図7】ソベルオペレータによる画像処理の方法を示す説明図。
【図8】ソベルオペレータを用いて得られた水平エッジ値と垂直エッジ値とから、画像の直線部分の角度を算出する方法を示す説明図。
【図9】処理対象となる多階調画像の一例と、この多階調画像からソベルオペレータ法によって検出された角度のヒストグラムを示す説明図。
【図10】4つの等価回転角度を示す説明図。
【図11】スクライブラインSLの交点位置に視野の中心を移動させた状態を示す説明図。
【図12】モデルパターンMPaの登録の様子を示す説明図。
【図13】ステップS10の処理内容を示す説明図。
【図14】被測定ウェハの回転角度を決定する手順を示すフローチャート。
【図15】被測定ウェハにおいて設定される視野の一例を示す説明図。
【図16】被測定ウェハに関するパターンマッチングの方法を示す説明図。
【図17】被測定ウェハにおけるウェハの予備回転角度α2prと粗回転角度α2との関係を示す説明図。
【図18】被測定ウェハにおいて設定された2つの視野の関係を示す説明図。
【図19】高精度な相対回転角度を求める方法を示す説明図。
【図20】粗い相対回転角度を求める方法を示す説明図。
【符号の説明】
30…制御操作ユニット
31…表示部
32…操作部
33…制御部
34…ステージ駆動部
35…ステージ座標読み取り部
36…XYステージ
36a,36b…ウェハ保持アーム
38…通信経路
40…光学ユニット
41…カメラ
42…光源
43…ハーフミラー
44…対物レンズ
50…画像処理ユニット
110…CPU
112…バスライン
114…ROM
116…RAM
136…モニタ
138…磁気ディスク
140…入出力インタフェイス
150…等価回転角度決定手段
152…撮像位置決定手段
154…パターンマッチング手段
156…角度選択手段
158…回転方向決定手段
DL1,DL2…基準点連結方向
Dw1,Dw2…ウェハ座標系の基準方向
Ds…ステージ座標系の基準方向
α1,α2…粗回転角度
θ1,θ2…高精度回転角度

Claims (5)

  1. ウェハの回転方向を検出する方法であって、
    (a)画像のパターンマッチングに用いるテンプレート画像を準備する工程と、
    (b)被測定ウェハ表面の一部の撮像領域の画像を取り込む工程と、
    (c)前記画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記被測定ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
    (d)前記画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なうことによってマッチングパターンを検出し、前記マッチングパターンの方向に基づいて前記4つの等価回転角度の中からウェハ座標系において予め定められた1つの基準方向に対応する1つの等価回転角度を選択する工程と、
    (e)前記選択された等価回転角度から前記被測定ウェハの回転方向を決定する工程と、
    を備えることを特徴とするウェハの回転方向検出方法。
  2. 請求項1記載のウェハの回転方向検出方法であって、
    前記工程(a)は、
    (1)基準ウェハ表面の一部の撮像領域の画像を取り込む工程と、
    (2)前記画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記基準ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
    (3)前記画像の一部からテンプレート画像を抽出する工程と、
    (4)前記テンプレート画像の向きとの関連から、前記4つの等価回転角度の中から1つを選択する工程と、を備え、
    前記工程(e)は、
    前記基準ウェハに対して選択された等価回転角度と、前記被測定ウェハに対して選択された等価回転角度との差を求めることによって、前記基準ウェハに対する前記被測定ウェハの相対的な回転角度を決定する工程、を含む、
    ウェハの回転方向検出方法。
  3. ウェハの回転方向を検出する方法であって、
    (a)画像のパターンマッチングに用いるテンプレート画像を準備する工程と、
    (b)被測定ウェハ表面の一部の第1の撮像領域の第1の画像を取り込む工程と

    (c)前記第1の画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記被測定ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
    (d)前記第1の画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なうことによってマッチングパターンを検出するとともに、前記マッチングパターンの方向に基づいて前記4つの等価回転角度の中からウェハ座標系において予め定められた1つの基準方向に対応する1つの等価回転角度を選択する工程と、
    (e)選択された等価回転角度に基づいて前記第1の撮像領域から所定の検索方向を特定し、前記検索方向に沿った所定の位置に存在する少なくとも他の1つの撮像領域を特定するとともに、特定された各撮像領域の画像を取り込む工程と、
    (f)前記各撮像領域の画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なってマッチングパターンをそれぞれ検出する工程と、
    (g)前記検索方向に沿った前記第1の撮像領域を含む複数の撮像領域のそれぞれにおいて検出されたマッチングパターンの所定の基準位置を互いに結ぶ第1の連結方向を求め、前記第1の連結方向から前記被測定ウェハの回転方向を決定する工程と、
    を備えることを特徴とするウェハの回転方向検出方法。
  4. 請求項3記載のウェハの回転方向検出方法であって、
    前記工程(a)は、
    (1)基準ウェハ表面の一部の第2の撮像領域の第2の画像を取り込む工程と、
    (2)前記第2の画像に含まれる直線部分を分析することによって、前記基準ウェハが取り得る回転角度として、互いに90度の整数倍異なる4つの等価回転角度を決定する工程と、
    (3)前記第2の画像の一部から前記テンプレート画像を抽出する工程と、
    (4)前記テンプレート画像の向きとの関連から、前記4つの等価回転角度の中から1つを選択する工程と、
    (5)選択された等価回転角度に基づいて、前記第2の撮像領域から所定の検索方向を特定し、前記検索方向に沿った所定の位置に存在する少なくとも他の1つの撮像領域を特定するとともに、特定された各撮像領域の画像を取り込む工程と、
    (6)前記各撮像領域の画像に対して前記テンプレート画像を用いたパターンマッチングを行なってマッチングパターンをそれぞれ検出する工程と、
    (7)前記検索方向に沿った前記第2の撮像領域を含む複数の撮像領域のそれぞれにおいて検出されたマッチングパターンの所定の基準位置を互いに結ぶ第2の連結方向を決定する工程と、を備え、
    前記工程(g)は、
    前記第1の連結方向と前記第2の連結方向との角度差から、前記基準ウェハに対する前記被測定ウェハの相対的な回転角度を決定する工程、を含む、
    ウェハの回転方向検出方法。
  5. 請求項4記載のウェハの回転方向検出方法であって、さらに、
    前記基準ウェハにおける複数のマッチングパターンの基準位置の座標と、前記被測定ウェハにおける複数のマッチングパターンの基準位置の座標とに基づいて、前記基準ウェハの座標と前記被測定ウェハの座標との相対関係を決定する工程、
    を備えるウェハの回転方向検出方法。
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