JPH10278219A - オフセット印刷機 - Google Patents

オフセット印刷機

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JPH10278219A
JPH10278219A JP8383297A JP8383297A JPH10278219A JP H10278219 A JPH10278219 A JP H10278219A JP 8383297 A JP8383297 A JP 8383297A JP 8383297 A JP8383297 A JP 8383297A JP H10278219 A JPH10278219 A JP H10278219A
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JP
Japan
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printing
platen
plate
blanket cylinder
ink
Prior art date
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Pending
Application number
JP8383297A
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English (en)
Inventor
Takashi Teraguchi
隆司 寺口
Hiroaki Kawasaki
裕章 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10278219A publication Critical patent/JPH10278219A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷時間を短縮しうるオフセット印刷機を提
供する。 【解決手段】 被印刷物2を位置決めして載置する被印
刷物用定盤3と、インクが塗布されかつ余分なインクが
掻き取られる版4を位置決めして載置する版用定盤5
と、前記版4に残るインクを転写するとともに、この転
写されたインクを前記被印刷物2に印刷するブランケッ
ト胴6とを具え、前記版用定盤5と被印刷物用定盤3と
は前記ブランケット胴6を交互に通過することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷時間を短縮し
うるオフセット印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオフセット印刷機は、例えば図6
に示すようなサイクルで印刷が行われるのが一般的であ
る。先ず、同図(a)に示すように、被印刷物aを被印
刷物用定盤bに位置決め配置する被印刷物の位置決め工
程を行う。この位置決め工程では、例えばCCDカメラ
cなどで被印刷物aの位置を画像認識し、正規位置との
偏差を無くすように定盤bを移動させる。
【0003】次に、位置決め工程が完了すると、図6
(b)に示すように、版用定盤dに位置決め保持された
版eに、供給具fを用いてインクを塗布しかつドクタブ
レードgで該版e上の余分なインクを掻き取るドクター
工程が行われる。
【0004】また、図6(c)に示すように、前記ドク
ター工程を経た前記版eと、回転するブランケット胴h
との該回転に同期した相対的な接触移動により、前記版
eのインク像を該ブランケット胴hに転写する転写工程
を行う。
【0005】しかる後、図6(d)に示すように、被印
刷物aと、回転するブランケット胴hとの該回転に同期
した接触移動により該ブランケット胴hのインク像を前
記被印刷物aに印刷する印刷工程が行われる。
【0006】このようにして印刷の1サイクルが完了す
る。この例では、各定盤b、dは、一つの台盤iに設け
られ、この台盤iが図において左から右へ移動する過程
で前記各工程が行われている。そして、印刷の1サイク
ルが完了すると、再び台盤iは、図6(a)の位置に戻
るとともに、印刷済みの被印刷物aを定盤bから取り外
し、新たな被印刷物aを定盤bに載置する。なお版e
は、通常連続して印刷に供されるため、印刷1サイクル
毎に取り外すことは行われない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の印刷1
サイクルは、位置決め工程、ドクター工程、転写工程及
び印刷工程の各工程が順番に行われるため、印刷1サイ
クルに要する時間は、各工程の総和とほぼ等しくなり、
1枚の印刷物の印刷時間が長いという問題があった。
【0008】本発明者らは、オフセット印刷機の印刷1
サイクルに要する時間を短縮するべく鋭意研究を重ねた
ところ、版用定盤dで転写工程が行われている際には、
被印刷物定盤bが使用されていないこと、及び被印刷物
用定盤bで印刷工程が行われている際には、版用定盤d
が使用されていないことに着目して前記各工程が並行に
行えるよう印刷機の構造などを改善することにより、印
刷1サイクルに要するを時間を大幅に短縮しうることを
見出し本発明を完成させるに至った。
【0009】以上のように、本発明は、印刷時間を短縮
しうるオフセット印刷機を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、被印刷物を位置決めして載置する被印刷物
用定盤と、インクが塗布されかつ余分なインクが掻き取
られる版を位置決めして載置する版用定盤と、前記版に
残るインクを転写するとともに、この転写されたインク
を前記被印刷物に印刷するブランケット胴とを具え、前
記版用定盤と被印刷物用定盤とは前記ブランケット胴を
交互に通過することを特徴とするオフセット印刷機であ
る。
【0011】また請求項2記載の発明は、前記版用定盤
と被印刷用定盤とが、前記ブランケット胴の両側に配さ
れ、かつ前記版用定盤、被印刷用定盤は、リニアガイド
のレールに案内されて移動することにより前記ブランケ
ット胴を通過することを特徴とする請求項1記載のオフ
セット印刷機である。
【0012】また請求項3記載の発明は、前記被印刷物
用定盤では、版用定盤の前記転写の工程と並行して、被
印刷物の位置決めを行い、かつ前記版用定盤のインクの
塗布、インクの掻き取りの工程と並行して被印刷物への
印刷工程を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の
オフセット印刷機である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。本実施形態のオフセット印刷機1
は、図1、図2に示すように、被印刷物2を位置決めし
て載置する被印刷物用定盤3と、インクが塗布されかつ
余分なインクが掻き取られる版4を位置決めして載置す
る版用定盤5と、前記版4に残るインクを転写するとと
もに、この転写されたインクを前記被印刷物2に印刷す
るブランケット胴6とを具えた平板式のものを例示す
る。
【0014】前記被印刷物2は、本例では例えばLCD
用カラーフィルタなどに用いられる薄板のガラス板であ
るものを例示している。そして、この被印刷物2には被
印刷物用定盤3に対しての位置を定める位置決め用のマ
ークが、例えば4隅に正確に付されている。
【0015】前記被印刷物用定盤3は、例えば基盤3A
に可動盤3Bが重なり合う二重構造を有し、被印刷物2
が載置された可動盤3Bの、X方向、Y方向または回転
角θなどをそれぞれパルスモータ12で調節して移動さ
せることにより、被印刷物2を既定位置に位置決め可能
である。また、被印刷物用定盤3の可動盤3Bは、表面
に多数の小孔を有し、真空引きにより位置決めされた被
印刷物2を吸着保持し得るように構成される。さらに、
被印刷物用定盤3は、被印刷物2の取り外しを容易とす
るべく、伸縮自在なピンP(図2に示す)を可動盤3B
から突出させることにより、被印刷物2を浮かせた状態
で保持できるものを例示する。
【0016】前記被印刷物用定盤3は、本例では、第1
の基台7の上面に設けられた第1のレールR1と、この
第1のレールR1を摺動しうるスライダSとからなるリ
ニアガイド機構Lを介して該第1の基台7に移動自在に
支持されている。また、前記第1のレールR1は、左右
一対設けられ、第1の基台7から張り出した位置で終端
したものを例示している。
【0017】前記第1の基台7には、例えば、被印刷物
の位置認識装置8と、被印刷物2を被印刷物用定盤3か
ら出し入れ自在な被印刷物の搬送装置9などを付設する
ことができる。
【0018】前記被印刷物の搬送装置9は、例えば接触
式の吸着具など、被印刷物2を持ち上げうる把持部9A
を有する移動自在なロボットアーム9Bなどを利用しう
る。これにより、搬送装置9は被印刷物2を前記被印刷
物用定盤3に載置でき、かつこの被印刷物用定盤3から
印刷済の被印刷物を取り外して所定の位置に移動させう
る。
【0019】前記被印刷物の位置認識装置8は、例え
ば、被印刷物2の2ないし4隅に配置したCCDカメラ
とこのCCDカメラから送られてくる画像データを画像
処理しうる画像制御装置とが採用されている。
【0020】この位置認識装置8は、前記被印刷物2に
予め付されている前記マークを撮影するとともに、この
マークの位置と定盤上の規定の位置との相対偏差を画像
処理により演算しうる。また、この偏差に基づいて該偏
差を0とするように前記被印刷物用定盤3に設けられた
パルスモータ12が駆動するように構成され、被印刷物
2の位置決めが例えば10μm以下の精度で行える。な
お、被印刷物用定盤3上に位置決めされた被印刷物2
は、前記真空引きによりその位置が保持される。
【0021】前記版4は、例えばガラス製の凹版を用い
ることができる。また、本例では前記版用定盤5は、前
記被印刷物用定盤3と同様に基盤5Aに可動盤5Bを重
ねた構成を有し、版4を位置決めして保持できるが、こ
こでは説明を省略する。なお、印刷に際しては版4に対
する被印刷物2の位置が合えば良いため、版用定盤5側
は、可動盤5Bを省略することもできる。また、版用定
盤5は、第2の基台10に設けられた第2のレールR2
と、この第2のレールR2を摺動しうるスライダSとか
らなるリニアガイド機構Lを介して第2の基台10に移
動自在に支持されている。前記第2のレールR2は、前
記第1のレールR1と並行に配され、かつ第2の基台1
0から前記第1の基台7側に張り出して終端するものを
例示している。
【0022】前記第2の基台10には、版4にインクを
塗布しかつ余分なインクを掻き取るドクター装置11な
どを付設することができる。このドクター装置11は、
本例では、版4の全面にインクを塗布しうるインク供給
具11aと、インクの塗布された版4に一定の圧力で接
触することにより余分なインクを掻き取りしうるドクタ
ブレード11bとを有し、これらは別個独立してシリン
ダ19により上下に移動しうる。
【0023】また、このドクタ装置11は、支持フレー
ム20により保持されるとともに、この支持フレーム2
0は前記第2の基台10にボールネジ機構21を介して
取り付けされている。そして、モータM1によりボール
ネジ21を回転駆動させることにより、ドクタ装置11
は版4の表面に沿って移動でき、前記版4の全面にイン
クを塗布しかつ余分なインクを掻き取るドクター工程を
行いうる。
【0024】前記被印刷物用定盤3、及び版用定盤5
は、図示していないが、ともに駆動具により前記レール
R1、R2に沿って移動できる。この駆動具には、例え
ばボールネジ機構、リニアモータ機構、さらにはラック
&ピニンなどを用いることができるが、さらには、産業
用ロボットなどで外部から各定盤を移動させることもで
きる。
【0025】さらに図示の如く、本例では、前記被印刷
用定盤3と版用定盤5とは、前記ブランケット胴6を挟
んで互いに相反する位置、すなわちブランケット胴6の
両側に配されたものが例示されている。
【0026】前記ブランケット胴6は、その軸方向両端
部をエアシリンダ24を介して上下動可能にフレーム枠
22に設けられている。また、このフレーム枠22は、
本例では前記第1、第2の基台7、10間に配置された
第3の基台13に取り付けされたものが示されている。
【0027】また第3の基台13は、本実施形態では、
その上面にレール14Aを配する一方、このレール14
Aに沿うガイド部14Bを有して走行しうる移動台盤C
を有する。この第3の台盤Cは、前記第3の基台13に
支持された精密ボールネジ15に噛み合うボールナット
部16、16を内蔵することにより、前記第1の基台7
及び第2の基台10のいずれの側にも移動自在に構成さ
れている。なお、ボールネジ15は、モータM2により
回転の向きと速度などを制御しうる。
【0028】また前記移動台盤Cは、本実施形態では、
前記第1のレールR1、第2のレールR2と平行な第3
のレールR3を有する。そして、この第3のレールR3
は、移動台盤Cがレール14Aに沿って移動することに
より、第1、第2の各レールと衝合し一体になるよう配
されている。図1、図2においては、第3のレールR3
が第1のレールR1と衝合することにより一体となった
状態を示している。なお、前記リニアガイドLの各レー
ルには、精度の高いものを使用するのが好ましい。
【0029】また、前記状態において、被印刷物用定盤
3を移動台盤C側に向けて移動させることにより、被印
刷物用定盤3は、第1のレールR1から第3のレールR
3を経て移動台盤Cの上に乗り移りしうる。同様に、移
動台盤Cの第3のレールR3が第2のレールR2と一体
となることにより、版用定盤5も移動台盤上へと乗り移
りできる。なお第3のレールR3には、本例では各定盤
3、5の停止位置をそれぞれ規制しかつ保持しうるスト
ッパ片17A、17Bが設けられている。
【0030】そして前記被印刷物用定盤3又は版用定盤
5の一つを交互に載せ替えた移動台盤Cを移動すること
により、前記版用定盤3と被印刷物用定盤5とは、前記
ブランケット胴6の下を互いに独立しかつ交互に通過す
ることができる。その結果、ブランケット胴6を通過し
ていない定盤においては、並行して他の工程を行うこと
を可能とし、印刷時間の短縮を図ることができる。
【0031】以下、本実施形態のオフセット印刷機を用
い、被印刷物用定盤3では、版用定盤5の前記転写の工
程と並行して被印刷物2の交換、位置決め工程を行うと
ともに、前記版用定盤5のドクター工程と並行して被印
刷部2への印刷工程を行う印刷動作ないし印刷方法につ
いて説明する。
【0032】先ず、図3(a)に示すように、被印刷物
用定盤3と盤用定盤5とは、ブランケット胴6を挟む両
側に位置している。そして、第1の基台上に位置する被
印刷物用定盤3では、前記搬送装置9を用い、印刷済み
の被印刷物2をこの被印刷物用定盤3から取り出しかつ
新たな被印刷物2を被印刷物用定盤3に位置決め配置す
る被印刷物交換位置決め工程を行うことができる。
【0033】また、この被印刷物用定盤3において行わ
れている被印刷物交換位置決め工程を行っている間、第
2の基台10の上に位置している版用定盤5では、ドク
ター工程などを行うことができるとともに、図3(b)
に示すように、ドクター工程が完了した版4を転写工程
に送るべく、前記第2の基台側に移動台盤Cを移動させ
て第3のレールR3を第2のレールR2と一体に衝合す
る。そして、版用定盤5を移動台盤Cに乗り移らせる。
このとき、第3のレールR3に設けられた前記ストッパ
片17Bにより版用定盤5の停止位置を一定に保つのに
役立つ。
【0034】次に、図3(c)に示すように、版用定盤
5を載せた移動台盤Cが図において左に移動し(なお、
ブランケット胴6は、この時点では上昇した位置にあ
り、版用定盤5などとの接触は防止されている)、図に
おいて版4の右端を、ブランケット胴6の転写開始位置
に位置決めする。
【0035】しかる後、図3(d)に示すように、ブラ
ンケット胴6が下降して版4に接触して回転すると同時
に、版4をブランケット胴6の前記回転に同期した相対
的な接触移動を行わせる。これは、移動台盤Cの移動速
度を前記ブランケット胴6の回転に同期させることによ
り行いうる。これによって、前記版4のインク像が該ブ
ランケット胴6に転写される転写工程が行える。
【0036】この転写工程の開始から完了するまでの時
間を利用し、本実施形態では該転写工程と並行して、被
印刷物用定盤3では、位置認識装置8を用いた被印刷物
2の位置認識(図3(b))や、パルスモータ12によ
る微調整(図3(c))、さらには真空吸着(図3
(d))などを含めた被印刷物交換位置決め工程を行わ
せている。
【0037】次に、版用定盤5で転写工程が完了する
と、図3(e)に示すように、移動台盤Cは、第2の基
台10側へと移動し、第2、第3のレールR2、R3を
再び一体化する一方、版用定盤5は、第2の基台10へ
乗り移り移動する。
【0038】第2の基台10に戻った版用定盤5では、
図4(a)に示す如く、ドクター装置11を用い、版4
に再びインクを塗布しかつ余分なインクを掻き取るドク
ター工程が行われる。本例ではこの版用定盤5で行われ
るドクター工程に並行して、前記位置決めされた被印刷
物2にブランケット胴6に転写されたインク像を印刷す
る印刷工程を行わせている。
【0039】先ず、印刷工程では、図4(b)に示すよ
うに、移動台盤Cが、第1の基台7側に移動することに
より、第1のレールR1、第3のレールR3を一体化す
るとともに、被印刷物用定盤3が移動台盤Cへと乗り移
りする。このとき、第3のレールR3に設けられたスト
ッパ片17Aが被印刷用定盤3の停止位置を一定に保持
るのに役立つ。
【0040】次に、図4(c)に示すように、移動台盤
Cを図において右に移動し、被印刷物2の印刷開始位置
をブランケット胴6の印刷開始位置に位置合わせして、
しかる後、ブランケット胴6が下降して被印刷物2と接
触し回転すると同時に、被印刷物用定盤3は、ブランケ
ット胴6の前記回転に同期して接触移動する。これは、
前記転写工程と同様、移動台盤Cの移動速度を前記ブラ
ンケット胴6の回転に同期させることにより行いうる。
これによって、ブランケット胴6のインク像が前記被印
刷物に印刷する印刷工程が行える(図4(d))。
【0041】また、本例では、この印刷工程が完了した
時点では前記版用定盤5でのドクター工程も完了してい
る(図4(d))。
【0042】このように、本実施形態では、前記版用定
盤5と被印刷物用定盤3とは前記ブランケット胴6を交
互に、かつ互いに独立して通過することができるから、
ブランケット胴6を通過していない定盤において、並行
して他の工程を行うことを可能とする。その結果、図5
に示すように、前記被印刷物用定盤3では、版用定盤5
の前記転写の工程と並行して、被印刷物2の交換、位置
決め工程を行うことができ、また前記版用定盤5のドク
ター工程と並行して被印刷部2への印刷工程を行うこと
ができるのである。
【0043】これにより、従来、順番に行われていた各
工程を互いにオーバラップさせて処理することが可能に
なり印刷時間を従来よりも大幅に短縮しうる。例えば、
被印刷物交換位置決め工程の作業時間をTa、印刷工程
の作業時間をTb、転写工程の作業時間をTc、ドクタ
ー工程の作業時間をTdとすると、印刷1サイクルに要
する時間Tが、従来、 T=Ta+Tb+Tc+Td であったものが、本実施形態では、 T=Ta+Tb 又は T=Tc+Td としうる。
【0044】なお印刷条件等によって、例えば転写工程
の作業時間Tcが長い場合などがあるため、必ずしも印
刷物用定盤3側のサイクルと、版用定盤5側のサイクル
とが等しくする必要はない。この場合においても、各工
程が並行して行われることによる印刷時間の短縮効果が
得られる。
【0045】さらに、本発明のオフセット印刷機は、被
印刷物がガラス板以外でも良いのは言うまでもなく、ま
た被印刷物の位置認識装置や搬送装置などは本例示以外
にも種々のものが採用できる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、版用定盤と、被印刷物用定盤とが交互にブランケ
ット胴を通過するため、ブランケット胴を通過していな
い側の定盤で他の作業を並行して行わせることが可能と
なるから、印刷時間を短縮しうる。
【0047】また、請求項2記載の発明のように、版用
定盤と、被印刷物用定盤とをブランケット胴の両側に配
置して交互にブランケット胴を通過させることにより、
ブランケット胴を通過していない側の定盤で他の作業を
並行して行わせることがより効率的に行える。
【0048】さらに、請求項3記載の発明の如く、被印
刷物用定盤では、版用定盤の前記転写の工程と並行し
て、被印刷物の位置決めを行い、かつ前記版用定盤のイ
ンクの塗布、インクの掻き取りの工程と並行して被印刷
物への印刷工程を行うことにより、各工程が互いに並行
して行われる結果、印刷時間のより一層の短縮を図りう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すオフセット印刷機
の正面図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示すオフセット印刷機
の平面図である。
【図3】(a)〜(e)は、本実施形態の印刷サイクル
を説明する概略図である。
【図4】(a)〜(e)は、本実施形態の印刷サイクル
を説明する概略図である。
【図5】印刷サイクルを説明する工程図である。
【図6】(a)〜(e)は、従来のオフセット印刷機の
印刷サイクルを説明する概略図である。
【符号の説明】
1 オフセット印刷機 2 被印刷物 3 被印刷物用定盤 4 版 5 版用定盤 6 ブランケット胴 L リニアガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被印刷物を位置決めして載置する被印刷物
    用定盤と、インクが塗布されかつ余分なインクが掻き取
    られる版を位置決めして載置する版用定盤と、前記版に
    残るインクを転写するとともに、この転写されたインク
    を前記被印刷物に印刷するブランケット胴とを具え、 前記版用定盤と被印刷物用定盤とは前記ブランケット胴
    を交互に通過することを特徴とするオフセット印刷機。
  2. 【請求項2】前記版用定盤と被印刷用定盤とは、前記ブ
    ランケット胴の両側に配され、かつ前記版用定盤、被印
    刷用定盤は、リニアガイドのレールに案内されて移動す
    ることにより前記ブランケット胴を通過することを特徴
    とする請求項1記載のオフセット印刷機。
  3. 【請求項3】前記被印刷物用定盤では、版用定盤の前記
    転写の工程と並行して、被印刷物の位置決めを行い、か
    つ前記版用定盤のインクの塗布、インクの掻き取りの工
    程と並行して被印刷物への印刷工程を行うことを特徴と
    する請求項1又は2記載のオフセット印刷機。
JP8383297A 1997-04-02 1997-04-02 オフセット印刷機 Pending JPH10278219A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010280085A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Ihi Corp オフセット印刷方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010280085A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Ihi Corp オフセット印刷方法及び装置

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