JPH10278071A - 射出成形同時絵付け装置及びその方法 - Google Patents

射出成形同時絵付け装置及びその方法

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JPH10278071A
JPH10278071A JP10538497A JP10538497A JPH10278071A JP H10278071 A JPH10278071 A JP H10278071A JP 10538497 A JP10538497 A JP 10538497A JP 10538497 A JP10538497 A JP 10538497A JP H10278071 A JPH10278071 A JP H10278071A
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Hiroyuki Atake
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続帯状の絵付シートを、1ショット分の大
きさに無駄を少なくして切断して使用する。 【解決手段】 絵付シートSの先端部を搬送チャック1
で把持して型間に導き、次いで、受取チャック2で先端
部を把持後、搬送チャックの把持を解放し、その後、ク
ランプ3を、絵付シートが逆送でき且つ逆送時に絵付シ
ートの形状が崩れない様に形状規制する半固定状態
(b)として、受取チャックを解放して絵付シートを上
流側に逆送し、クランプより下流側の絵付シートの先端
部を短くし、その後で、クランプで絵付シートをシート
固定面4に固定し、固定時又は固定後に、切断装置6で
絵付シートを1ショット分の大きさに切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形同時絵付
け装置及びその方法に関する。特に、連続帯状の絵付シ
ートを、無駄無く1ショット分の大きさに切断して射出
成形できる装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形品の成形と同時にその外
表面に模様等を設ける射出成形同時絵付け方法が各種の
態様で行われている。例えば、絵付シートに転写シート
を用いて成形品表面を転写により付けする態様と、絵付
シートにラミネートシートを用いて成形品表面に積層に
より絵付けする態様とがある。また、樹脂の射出前に、
絵付シートを加熱軟化させる態様と、加熱軟化させ無い
態様とがある。また、前者の加熱軟化させる態様では、
絵付シートを射出成形型で真空成形(又は真空圧空成
形、以下、両者を含めて真空成形ということにする)に
より予備成形してから樹脂を射出する態様、絵付シート
を予備成形せずにそのまま樹脂を射出する態様がある。
これらは、所謂射出成形同時絵付け方法の各種態様の一
部を示す例であるが、その装置もこれら態様に応じた機
構を有する装置となっている。そして、連続生産性の点
からは、通常は絵付シートに連続帯状のシートを用い、
これを1ショット分の大きさに切断しながら行う装置及
び方法が、優れている。
【0003】例えば特開平6−315950号公報で
は、金型の上方に設けた連続帯状の絵付シートのロール
から巻きだされたシート先端部を、チャック装置で把持
して、絵付シートを型開き状態にある雌雄両金型間に、
雌型のパーティング面を覆う位置まで導き、次いで、雌
型の下部にそのパーティング面に隣接して設けられた固
定用押さえ枠で絵付シート先端部を固定し、チャック装
置はシート先端部を解放して型外の退避位置にもどり、
しかる後に、シート押さえフレームで絵付シートを雌型
のパーティング面に固定し、切断装置で絵付シートをシ
ート押さえフレームの上流側で1ショット分の大きさに
切断し、次いで、熱盤にて絵付シートを加熱軟化させ
て、絵付シートを真空成形で予備成形して雌型のキャビ
ティ形成面に沿わせ、その後、熱盤を型外の退避位置に
退避させた後、両型で形成されるキャビティに溶融樹脂
を射出する、射出成形同時絵付けに関する技術が記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、連続帯状の
絵付シートを、型開き状態にある一対の型の間に供給し
た後、絵付シートを1ショット分の大きさに切断し、次
いで、両型を型締めし、両型で形成されるキャビティに
樹脂を射出して、成形と同時に絵付シートにより成形品
表面を絵付けする際に、上記特開平6−315950号
公報に関して述べた様に、連続帯状の絵付シートの先端
部を、チャック装置で把持して、絵付シートを型開き状
態にある一対の型間に導き、次いで、固定用押さえ枠で
絵付シート先端部を把持した後、シート押さえフレーム
で絵付シートを雌型のパーティング面に固定し、その後
に、絵付シートを1ショット分の大きさに切断したので
は、絵付シートの無駄が多い。従って1ロールで可能な
ショット数も限定される。図9は、絵付シート先端部の
ロス部Lの無駄な長さを示す説明図である。同図では、
絵付シートSが、雌型である型Bのパーティング面に、
略四角形の中空を有する枠形状のシート押さえフレーム
等を固定手段3として、四方全周囲を固定された状態を
示す。絵付シートSは、その先端部を固定用押さえ枠等
の把持手段2で固定され、且つシート上流側は加熱線条
等の切断手段6で1ショット分の大きさに切断されてい
る。この様に、固定手段3の上流側端近傍を切断手段で
切断できたとしても、固定手段下端よりも下流側にある
絵付シートの先端部には、成形品の絵付けには貢献しな
い大きなロス分Lが生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
べく、本発明の射出成形同時絵付け装置では、連続帯状
の絵付シートを、型開き状態にある一対の型の間に供給
した後、絵付シートを1ショット分の大きさに切断し、
次いで、両型を型締めし、両型で形成されるキャビティ
に樹脂を射出して、成形と同時に絵付シートにより成形
品表面を絵付けする射出成形同時絵付け装置において、
絵付シートの先端部を把持して、型開き状態にある両型
の間に導き、型締め時は型外に退避する搬送手段と、両
型間に導かれ搬送手段で把持されている絵付シートの先
端部を、把持する把持手段と、絵付シートを型のシート
固定面に固持する固定状態と、型のシート固定面との間
に間隙を有し、該間隙を通して、絵付シートが逆送可能
で且つ絵付シート逆送時に絵付シートの形状が崩れない
様に形状規制する半固定状態と、の少なくとも両状態を
とれる固定手段と、固定手段で半固定状態にある絵付シ
ートを上流側に逆送する逆送手段と、固定手段による絵
付シートの固定と同時又は固定の後に、絵付シートを固
定手段よりも上流側で1ショット分の大きさに切断する
切断手段と、を備える構成の装置とした。そして、この
装置により、連続帯状の絵付シートの先端部を搬送手段
で把持して型開き状態にある両型の間に導き、次いで、
搬送手段で把持されている絵付シートの先端部を、把持
手段で把持し、その後、搬送手段の絵付シートの把持を
解除し、次いで、固定手段により、絵付シートが逆送可
能で且つ絵付シート逆送時に絵付シートの形状が崩れな
いだけの間隙を固定手段と型のシート固定面との間に形
成する様に形状規制された半固定状態で、把持手段の絵
付シートの把持を解放し、その後、絵付シートを逆送手
段により上流側に逆送して、固定手段の下流側端部から
下流側に延びている絵付シートの先端部の長さを短く
し、次いで、固定手段で絵付シートを型のシート固定面
に固持して固定し、絵付シートの固定と同時又は固定の
後に、絵付シートを1ショット分の大きさに切断手段で
切断することで、絵付シートの無駄を少なくして射出成
形できる様にした。なお、装置に更に、シート固定面に
対して固定状態にある絵付シートを加熱する加熱手段を
備えることで、固定状態にある絵付シートを加熱手段で
加熱軟化させた後、真空成形により型のキャビティ形成
面に絵付シートを沿わせ、その後、型締めして射出成形
する事もできる。
【0006】また、本発明の射出成形同時絵付け方法で
は、連続帯状の絵付シートを、型開き状態にある一対の
型の間に供給した後、絵付シートを1ショット分の大き
さに切断し、次いで、両型を型締めし、両型で形成され
るキャビティに樹脂を射出して、成形と同時に絵付シー
トにより成形品表面を絵付けする射出成形同時絵付け方
法において、連続帯状の絵付シートの先端部を搬送手段
で把持して型開き状態にある型の間に導き、次いで、搬
送手段で把持されている絵付シートの先端部を、把持手
段で把持し、その後、搬送手段の絵付シートの把持を解
除し、固定手段により、絵付シートが型のシート固定面
との間隙を通して逆送可能で且つ絵付シート逆送時に絵
付シートの形状が崩れない様に形状規制された半固定状
態で、把持手段の絵付シートの把持を解放し、その後、
絵付シートを逆送手段により固定手段と型のシート固定
面との間隙を通して上流側に逆送して、固定手段の下流
側端部から下流側に延びている絵付シートの先端部の長
さを短くし、次いで、固定手段で絵付シートを型のシー
ト固定面に固持して固定し、絵付シートの固定と同時又
は固定の後に、絵付シートを固定手段よりも上流側で1
ショット分の大きさに切断することで、絵付シートの無
駄を少なくして射出成形できる様にした。なお、シート
固定面に対して固定状態にある絵付シートを加熱軟化さ
せた後、真空成形により型のキャビティ形成面に絵付シ
ートを沿わせ、その後、型締めして射出成形しても良
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の射出成形同時絵付け装置及びその方法について、実施
の形態を説明する。
【0008】先ず、本発明の一形態として、絵付シート
を加熱軟化させて射出成形用の型で予備成形した後に、
射出する場合を例に、その概念図である図1〜図8によ
り、順を追って説明する。型は型A(雄型)及び型B
(雌型)の雌雄一対の型から構成され、予備成形型には
雌型Bを使う場合の例である。なお、図面では予備成形
型となる型Bの通気孔、真空源等の予備成形用の機構は
図示を省略してある。なお、本発明の射出成形同時絵付
け装置が有する特徴は、固定手段、逆送手段、及びこれ
ら手段を含めた各手段の連携動作の手順にある。特に、
シート固定面へ絵付シートを固定する固定手段は、型B
(雌型)のシート固定面と固定手段との間に完全に絵付
シートを固持した状態の固定状態以外に、型B(雌型)
のシート固定面と固定手段との間に適度な間隙を形成し
て絵付シートを上流側に逆送可能な程度の押圧力で固定
状態とする半固定状態も可能な、少なくともこれら2状
態をとり得る固定手段とする。逆送手段は、絵付シート
を逆送する逆送手段である。従って、装置機構的には、
これら以外のその他の手段である、搬送手段、把持手
段、切断手段、加熱手段等は、従来同様で良く、従来公
知の技術を適用できるものである。そして、各手段、例
えば搬送手段、把持手段、逆送手段等の動作順は、装置
的には各手段に対するシーケンス制御で制御される。
【0009】先ず、図1は、連続帯状の絵付シート供給
前の状態である。連続帯状の絵付シートはロールRとし
て、型Bの上方に配置されている(ロールRの支持装置
は図示略)。そして、ロールRから巻きだされた絵付シ
ートSは、その先端部は搬送手段1として、搬送チャッ
クによって把持されて、鉛直方向下方に向かって、これ
らか型開き状態にある型間に導かれようとしているとこ
ろである。そして、図2は、搬送手段1が絵付シートの
先端部を把持して、下方に搬送しているところである。
一方、型Bの下端には把持手段2として受取チャックが
取り付けてある。また、固定手段3とてしの中空四辺形
の額縁状のクランプは、半固定状態よりも更にシート固
定面から離れた解放状態(a)に位置している。なお、
図の例では、シート固定面4は型Bのパーティング面で
ある。型上方には、絵付シートSを元の上流側に逆送す
る逆送手段5として、正転・逆転切換可能な一対の駆動
ローラが設けられている。また、型Bのパーティング面
の、固定手段よりも絵付シート供給方向上流側には、型
Bに形成した溝内に切断手段6として加熱線条等が設け
られている。
【0010】搬送手段1は、搬送チャックなど、従来公
知のもので良い。例えば、絵付シートを把持する把持部
は、絵付シートの先端部を表裏から挟持したり、片面か
ら吸盤で吸着することで、絵付シートを把持する。そし
て、絵付シートを把持した把持部は、流体圧シリンダや
サーボモータ等で上下動作させるアームの先端部に設
け、アームの上下動で動作させる。或いは、図の様に鉛
直方向下方に絵付シートを供給する場合には、アームを
用いずにチェーンを用いることもできる。チェーンを延
ばすことで、チェーンの先端に設けた把持部の自重で落
下させて、絵付シートの先端部を搬送する機構である。
【0011】そして、図1の状態から、図2に示す如
く、型開き状態にある型A及びBの間を、搬送手段1が
絵付シートSの先端部を把持したまま下方に移動する様
にして、両型間に導いていく。搬送手段は、把持手段2
が絵付シートの先端部を把持できる位置まで、絵付シー
トを搬送する。そして、連続帯状の絵付シートSはロー
ルR自体、及び駆動ローラの回転(この時の回転方向を
正転と呼称する)により、ロールRから巻きだされる。
この際、搬送手段は、型Bのシート固定面4の前面に解
放状態(a)として待機している固定手段3と、型Bの
シート固定面4との間を通り抜けて行く。固定手段の解
放状態(a)の位置が、型開き状態にある型Bと型Aと
の間に位置しているからである。固定手段の解放状態
(a)の位置は、通常はこの様に、型開き状態にある型
Bと型Aとの間となる。そして、次に、図3に示す如
く、搬送手段1は、その把持した絵付シートの先端部
を、型Bの下面に設置された把持手段2に渡す。把持手
段2は、絵付シートの先端部の少し上流部が搬送手段で
把持されている状態で、該先端部を把持する。なお、固
定手段3は、解放状態(a)である。
【0012】把持手段2は、チャック等であるが、上記
搬送手段の把持部同様に、従来公知のもので良い。例え
ば、絵付シートの先端部を表裏から挟持したり、片面か
ら吸盤で吸着することで、絵付シートを把持する。な
お、図11に示す如く、把持手段2と搬送手段1が絵付
シートを把持する際に、その把持具を相互に互い違いに
なる櫛形形状として、絵付シートを表裏から挟持する様
にすると、把持の為に要する絵付シートの長さ分(把持
分)を、搬送手段及び把持手段で共通使用できる。把持
分の絵付シートのロスが生ずる場合に、把持分を約1/
2にできロス縮小に有効である。ただし、本発明では、
このプロセスの後に絵付シートを逆送して、絵付シート
を固定するクランプ等の固定手段に準じた位置に、絵付
シートを位置させるので、それぞれ独立の領域で絵付シ
ートが把持されたとしても、把持分としてのロスは生じ
ない。しかし、把持分の領域には把持した跡が残り易い
ので、絵柄付けには使えず、絵付シートを固定する周囲
の領域を十分にとれない場合には、図11の様にして絵
付シートを把持する把持手段、搬送手段は効果的であ
る。
【0013】そして、次は図4に如く、把持手段2が絵
付シートS先端部の把持を完了すると、搬送手段1は絵
付シートの把持を解放して、型外部の上方に移動する。
この際、絵付シートSは、把持手段に把持されたままで
ある。この際、絵付シートSには、或いはロールRを逆
回転駆動させるか、逆送手段5の逆回転によって、上流
側への張力を加えて、絵付シートが張った緊張状態とし
ておくと、絵付シートが波うったりしても、搬送手段に
接触せずに、絵付シート上の絵柄を傷つけたりすること
が無い。なお、固定手段3は、依然として、解放状態
(a)である。
【0014】そして次は、図5の如く、本発明の特徴で
ある、絵付シートSの逆送である。絵付シートSを逆送
させる為には、先ず、固定手段3を、解放状態(a)か
らシート固定面に向かって移動させて、半固定状態
(b)にする。固定手段3を半固定状態(b)にするタ
イミングは、図の例では、半固定状態にする為に邪魔に
なる搬送手段1が、固定手段3とシート固定面4との間
から出た後、具体的には型外部の上方に移動した後であ
る。これは、半固定状態(b)の固定手段3と、シート
固定面4との間の間隙に、搬送手段1が納まらない場合
の例だからである。上記半固定状態とは、固定状態より
はシート固定面から離れ、絵付シートに接触しても絵付
シートが引っ掛からずに上流側に逆送できる程度にシー
ト固定面から離れた位置で、なお且つ、絵付シートの逆
送時に絵付シートの形状が崩れない様に形状規制できる
程度に接近した位置である。従って、固定手段(の厳密
には絵付シートの固定面)のシート固定面からの最大距
離は、用いる絵付シートの形状の崩れやすさ、また型サ
イズ及び、固定手段のサイズ(絵付シートに接触する面
のサイズ)等によって変わり得る。なお、この例の固定
手段では、解放状態(a)もあるので、半固定状態
(b)は解放状態(a)よりもシート固定面に接近した
状態でもある。
【0015】また、解放状態におけるシート固定面と固
定手段との間の間隙Gは、型サイズ、搬送手段の大きさ
にもよるが、搬送手段が間をくぐり抜けられる様に、現
状では通常約5〜10cm程度である。しかし、搬送手
段の厚みをより薄くすれば(例えば、表裏からの挟持す
る把持方法でなく、片面からの吸盤による把持方法等を
用いる)、解放状態(a)は、シート固定面により接近
した位置が可能となる。一方、絵付シートが例えば厚さ
が0.5mm等と厚みが厚く且つ腰が強い等で周囲の気
流に流されず、且つカール、波うち等のうねりの程度が
小さく、形状が崩れなければ、半固定状態(b)は、シ
ート固定面からより離れた位置が可能となる。従って、
条件次第では、半固定状態(b)において、シート固定
面と固定手段との間隙に、固定手段を移動させることも
可能である。この場合は、半固定状態が解放状態でもあ
る。よって、本発明の固定手段は、少なくとも、完全に
絵付シートをシート固定面に固持する固定状態(c)の
他に、半固定状態(b)の2状態を少なくともとり得れ
ば良い。あとは、用いる搬送手段に応じて、解放状態
(a)も必要に応じてとれる様にすれば良い。
【0016】そして、図5に示す如く、固定手段3を解
放状態(a)から前進(図面左側方向)させて半固定状
態(b)にした後、把持手段2は絵付シートSの先端部
を解放する。次いで、逆送手段5で、絵付シートSを逆
送し上流側に搬送する。絵付シートの逆送により、固定
手段のシート搬送方向下流側端部から下流側に延びてい
る絵付シートの先端部の長さを短くする。好ましくは、
この長さを零とする。これにより、図9で説明した先端
部のロス分Lは、零乃至は零に近い値にできる。或いは
場合によっては更に、固定手段の下流側端部より幾分上
流側に戻った位置まで、即ち零ではなくマイナスも可能
である。絵付シートは、半固定状態(b)の固定手段3
により、形状が崩れない様に形状規制されて逆送され
る。なお、絵付シートの形状の崩れ易さの点で支障がな
ければ、完全に半固定状態(b)になる前に、固定手段
が絵付シートを解放し、逆送手段で絵付シートの逆送を
開始しても良いが、半固定状態後に、把持手段の絵付シ
ート先端部の解放とそれに続く絵付シートの逆送を行う
ことが、形状の安定性の点からは好ましい。また、搬送
手段1は、図面では型外上方に退避させてあるが、邪魔
にならなければ、まだシート固定面と固定手段4との間
にあってもよく、退避位置に戻る動作と平行して、絵付
シートの逆送を行うことも可能である。
【0017】固定手段3としては、特に限定されず従来
公知のもので良いが、例えば、図9、図10に示す様
に、略四角形の中空を有する枠形状のクランプを用いる
ことができる。枠形状により、絵付シートを固定時にキ
ャビティ周囲を囲繞する様に押圧する。絵付シートの形
状規制、及び固持は、額縁状の四辺で絵付シートの四方
全周囲で行うのが好ましい。予備成形又は直接に射出成
形時に絵付シートが成形される際に、皺等の発生を防げ
る。また、後述する様に、絵付シートの形状が多少崩れ
ても固定手段から外れることを防げる。固定手段を、半
固定状態(b)と固定状態(c)、或いは更に解放状態
(a)と、シート固定面に対して位置変更する動作させ
る機構は特に制限はなく、従来公知の機構で良い。例え
ば、エアシリンダや油圧シリンダ等の流体圧シリンダ等
を用いる。3状態の場合でも、位置制御可能な流体圧シ
リンダを用いたり、2段に直列使用する。図10の固定
手段の場合は、額縁状のクランプの4隅に摺動ロッド8
が連結され、摺動ロッドは型Bに摺動自在に嵌挿され、
型Bのパーティング面より後方に設けた流体圧シリンダ
等の駆動源(不図示)に連結され駆動される。
【0018】なお、シート固定面4は、この例では、型
Bのパーティング面であるが、パーティング面以外の面
もあり得る。例えば、雌型において絵付シートの絞りが
深い場合に、雌型をパーティング面に平行な面で上側と
下側とに2型に分割して、2型の間に絵付シートを供給
して、絞りを浅くする場合である。この場合には、固定
手段3は、分割された雌型のうちの雄型側の上側の型と
なり、搬送手段はこの2型の間を移動する。従って、固
定手段3は型の一部であり、その一部がキャビティ形成
面を成す。また、シート固定面4(従って、固定手段3
のシート固定面も)は、平面に限定されない。特開平7
−227877号公報等に開示される様に、固定された
絵付シートの断面が曲線や折れ線等の二次曲面形状の場
合でも、本発明は適用できる。絵付シートの搬送方向又
は直交する方向に沿った断面が、円弧等の曲線や折れ線
等からなる曲面である。この場合は、固定手段のシート
固定面も絵付シートの固定形状に概ね沿った曲面形状と
する。
【0019】また、逆送手段5としては、特に限定され
ないが、例えば図5の様に、正逆両方向に回転される駆
動ローラや、絵付シートのロールRを取り付けた軸を、
駆動して逆回転させる等。これら一方、またはこれら両
方同時でも良い。
【0020】もしも、絵付シート逆送時に固定手段が半
固定状態(b)では無く、解放状態(a)のまま、絵付
シートを逆送すると、絵付シートは形状規制されない為
に、絵付シートの形が崩れると、極端な場合は例えば図
10に示す様になる。シート固定面4と固定手段3との
間の間隙Gの間で、絵付シートSが遊び、絵付シートの
形状が崩れる(図10左側の側面図参照)。逆送の為
に、解放され自由端となった先端部を有する絵付シート
を、完全平面で逆送することは殆ど不可能に近い。なん
らかの形状変化を伴いながら逆送される。同図は、巻き
癖等によるカールで、先端部が固定手段3側に寄った状
態を示す。また、型中央部では波うっている。なお、同
図は、固定手段3に、略四角形の中空を有する枠形状の
クランプを用い、絵付シートの四方全周囲を固定状態の
際は固持する。また、半固定状態の際も、絵付シートを
四方全周囲で形状規制する。しかし、クランプ内部は中
空の為に、絵付シートの形状規制は出来ない。この為、
カールが激しいと、クランプ四方の枠部から絵付シート
が外れてしまい(図10右側の正面図参照)、続行不可
能となる。絵付シートがカールする原因の一つは、連続
帯状の絵付シートSが、ロールとして巻かれた時の巻き
癖(但し図1〜図8で例示したロールの巻き出し方で
は、巻き癖は逆になる)である。また、絵付シートが柔
軟であれば、周囲の気流や、逆送時の振動等により、波
うちや、うねり等の形状崩れも生じる。
【0021】そして、次は、図6に示す如く、固定手段
3を固定状態(c)まで前進させて、絵付シートSをシ
ート固定面4に対して押圧して固持し、固定する。この
結果、絵付シートの型間への供給が完了する。
【0022】次いで、切断手段6で、絵付シートを1シ
ョット分の大きさに切断する。切断手段は、ニクロム線
等の加熱線条、或いは刃物等からなる。加熱線条の場合
は、線条に通電してジュール熱により発熱させ、絵付シ
ートを溶かして融断する。切断時以外は通電しない。切
断手段は、型Bのキャビティより上流側で且つ固定手段
3の上端よりも上流側に設ける。但し、固定手段より上
流側での絵付シートのロスをより少なくする為には、切
断手段を型Bのパーテイング面に設けた溝内に設けるこ
とが好ましい。なお、型Bと対向する型Aのパーティン
グ面には切断手段の邪魔をしない様に受け溝11を切断
手段6と対向する面部分に設けてある。なお、絵付シー
トの切断は、固定手段による絵付シートの固定と同時で
も良いし、固定の後でも良い。また、切断後の絵付シー
トSの上流側はそのままとすることも可能であるが、余
分にでた先端部があれば、同図の様に、逆送手段5で次
のショットの待機位置まで更に逆送しておくことが好ま
しい。これにて、絵付シートのロスはより少なくなる。
また、切断手段は図示の様に型Bに設ける以外に、固定
手段上、或いは熱盤上に設けることもできる。
【0023】そして、図7は、絵付シートSの切断が終
了した後である。そして次は、絵付シートSの加熱軟化
である。熱盤等の加熱手段7が、両型外部の退避位置か
ら両型間に移動し、加熱する絵付シートに対向する位置
まで移動する。更に、加熱手段7は前進し(図面左側方
向)、固定手段3に当接する加熱位置まで移動する。そ
して、絵付シートに対して熱盤の加熱面は所定の距離隔
てて、絵付シートを非接触で輻射加熱する。なお、加熱
手段7が加熱位置に移動完了する時期は、固定手段が絵
付シートを固定完了後であれば良い。(また、もちろん
だが、この絵付シートの加熱軟化は省略した態様もあ
る。)
【0024】なお、加熱手段7としての熱盤としては、
射出成形同時絵付け装置で用いている従来公知のもので
良い。例えば、金属又はセラミック製のブロック中に電
熱ヒータを埋設したものや、或いは耐熱樹脂製又は金属
製のシート状のいわゆる面状発熱体でも構わない。ま
た、熱盤の表面には、絵付シートを真空圧空成形するた
めの圧空を吹き出す通気孔を設けたものでも良い。或い
は又、熱盤としては絵付シートに密着して伝導熱で加熱
する接触加熱方式のものでも良い。
【0025】そして絵付シートSの加熱軟化後、または
加熱軟化と同時に、型Bに設けた通気孔(図示せず)か
ら吸気して、絵付シートを真空成形して型Bのキャビテ
ィ面に密着させて、絵付シートの予備成形を行う。(ま
た、もちろんだか、この絵付シートの加熱軟化は省略し
た態様もある。)予備成形後に、加熱手段7は両型間か
ら型外部の退避位置に移動・退避させる。その後、両型
A、Bを型締めする。図8がこの絵付シートの予備成
形、型締後の状態である。なお、図8の如く、型Aのパ
ーティング面には、固定手段3(の押さえ枠)が型締め
を邪魔しない様に固定手段を収納できる凹部となる受け
溝12を固定手段と対向する面部分に設けてある。次い
で、通常は型Aの側に射出ノズルと連通する湯道(ラン
ナー)及び湯口(ゲート)を設け(図示略)、これらを
通じて液状の樹脂を両型で形成されるキャビティ内に射
出する。そして、両型で形成されるキャビティに樹脂を
射出し充填して固化した後、型開きすれば、成形と同時
に絵付シートにより表面が絵付けされた成形品が得られ
る。なお、型としては鋼鉄製の金型が通常は使用される
が、セラミックス製の等の鉄以外の物質による型でも良
い。
【0026】なお、本発明で使用し得る絵付シートとし
ては、射出成形同時絵付けに於ける従来公知のものが使
用でき特に制限されるものではない。また、絵付シート
はラミネートシートでも転写シートでも、どちらでも良
い。例えば、絵付シートの基材としては成形性の有る樹
脂シートが用いられる。該樹脂シートとしては例えば、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、塩化ビ
ニル樹脂、アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体)、ポアミド樹脂、ポリ
プロピレン、熱可塑性エラストマー等のシートの単層又
は2層以上の積層体が用いられる。また、成形樹脂も射
出成形同時絵付けに於ける従来公知のものが使用でき特
に制限されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂であ
れば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、
スチレン樹脂、AS(アクリロニトリル−スチレン共重
合体)樹脂、ポリカーボネート樹脂等があり、硬化性樹
脂であれば、不飽和ポリエステル樹脂、硬化性アクリル
樹脂、2液硬化型ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等があ
る。
【0027】また、本発明でいう「絵付け」とは、単に
絵柄や文字、図形等の目視可能な模様を成形品に付与す
る以外に、目視不可能な模様、あるいは硬質塗膜、導電
性等の機能性層を付与することも包含する。目視可能な
模様としては、印刷等により形成したインキ層、真空蒸
着等により形成した金属薄膜など公知のものが用いられ
る。なお、本発明でいう射出成形とは、通常一般の射出
成形で用いる「熱溶融した熱可塑性樹脂」を射出する以
外に、「室温で溶融状態にある熱硬化又は2液反応硬化
型樹脂の未硬化物」を射出する事も包含する。また、以
上の説明では、全て、型Aと型Bが左右(水平)方向に
離接する様に対峙し、絵付シートを上方か下方に向けて
搬送する場合を例示したが、本発明は、この態様以外
に、型Aと型Bとが、上下方向に離接する様に対峙し、
絵付シートを水平面内に於いて搬送する態様(丁度図1
〜図8を左回りに90°回転させた状態)も包含する。
【0028】
【実施例】厚さ125μmのアクリル樹脂シートに、バ
インダーの樹脂にアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体との混合物を用いたインキをグラビア印刷し
て絵柄層を形成し、その上に塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体からなる接着剤層をグラビア印刷で形成して、ラ
ミネートシート用の絵付シートを用意した。成形樹脂と
しては耐熱ABS樹脂を用意し、型としては、自動車の
内装に使用されるギアパネル用の金型を用意した。成形
品のサイズは、横250mm×縦430mmで、金型の
サイズは幅550mm×縦800mmである。
【0029】次に、図1の様な射出成形同時絵付け装置
に上記の絵付シートSのロールRを雌型である型Bの天
側(上方)にセットした。このロールから巻きだした絵
付シートの先端部は、搬送手段1である搬送チャックで
把持することになる。一方、把持手段2としての受取チ
ャックは、雌型となる型Bの地側(下方:絵付シート搬
送方向下流側)に、L字型の金具を介して取り付けてあ
る。搬送チャックと受取チャックの把持具は、図11に
示す様に、シート幅方向で相互に互い違いに絵付シート
を把持する様な櫛形形状をしている。搬送チャック及び
受取チャックの把持具は、エアシリンダで絵付シートの
把持を開閉できる様になっている。また、搬送チャック
は、ACサーボモータで型天側の退避位置と型間との間
を移動し、絵付シートを搬送できる様になっている。
【0030】〔参照例1〕そして先ず、絵付シートの先
端部を、雌型天側で搬送チャックで把持して、ACサー
ボモータを駆動して、型開き状態にある雌雄両型間に搬
送した。搬送チャックは、絵付シートを、雌型に対して
取り付けた解放状態(a)となっている固定手段3のク
ランプと雌型との間を通して、雌型地側にある受取チャ
ックまで下ろしていった。搬送チャックが把持した絵付
シートの先端部が受取チャック内に入った後で、開いて
いた受取チャックを閉じて、受取チャックが絵付シート
の先端部を把持する。次いで、搬送チャックは絵付シー
トの把持を解放し、絵付シートの先端部は受取チャック
に把持させたままで、搬送チャックは型天側の元の位置
に退避させた。その後、エアシリンダを作動させてクラ
ンプを閉じて固定状態にして、絵付シートを雌型パーテ
ィング面であるシート固定面に固持して固定し、雌型内
天側の切断手段6であるニクロム線に通電して、絵付シ
ートを焼き切った。その後、受取チャックを解放して、
絵付シートの把持を解除した。次いで、加熱手段7とし
て、型外の退避位置と型間との間を往復移動できる熱盤
を、絵付シートに対向させて非接触加熱で輻射熱により
絵付シートを加熱し軟化させ、雌型のキャビティ形成面
(真空吸引用の溝等の通気孔が設けてある)に真空成形
して、該キャビティ形成面に沿わせた。その状態で、雌
雄両型を型締めして、両型で形成されるキャビティ内に
熱熔融樹脂を射出充填し、成形と同時に成形品の表面に
絵付シートを積層した。その結果、絵付シートに皺、破
断、めくれ等が発生しない、良好な製品が得られた。使
用した絵付シートの1ショット分の長さは、685mm
であった。
【0031】〔参照例2〕上記参照例1において、絵付
シートを受取チャックに把持させて、搬送チャックを退
避させた後、図10の様に、受取チャックの把持を解放
して、クランプはシート固定面との距離が60mmの解
放状態(a)のままで、ロールRを逆回転させて絵付シ
ートを巻き戻して、絵付シートの先端部の先端をクラン
プ下側の位置にくるまで逆送し、その後で、クランプを
閉じて固定状態(c)にした。その結果、絵付シートの
先端部が解放され自由状態の為、絵付シートが内側にカ
ールしてしまいクランプから外れ、絵付シートの予備成
形において、真空引きがうまく行かず、射出成形までし
た時に、製品表面上の絵付シートに皺が発生した。
【0032】〔実施例〕前記参照例1において、射出成
形同時絵付け装置の固定手段であるクランプが、解放状
態(a)、半固定状態(b)及び固定状態の3状態がと
れる様に、クランプを作動させるエアシリンダに交換す
る装置改造を行った。そして、絵付シートの先端部を受
取チャックに把持させたままで、搬送チャックを型天側
の元の位置に退避させた後に、図5の様に、クランプを
完全に閉じて固定状態(c)とする手前(シート固定面
に5mm離れた位置)の位置で止めて半固定状態(b)
とした。その後、受取チャックの把持を解放し、ロール
R、及び駆動ローラ5を逆回転させて絵付シートを巻き
戻して、絵付シートの先端部の先端をクランプ下側の位
置にくるまで逆送した。クランプとシート固定面との間
が狭いために、絵付シートがカールすることなく逆送で
きた。その後、クランプを閉じて固定状態(c)にして
絵付シートをシート固定面に固定した後、絵付シートを
加熱軟化させ、次いで真空成形により予備成形し、樹脂
を射出成形した。その結果、製品表面上の絵付シートに
は皺等の不具合が発生せず、良好な製品が得られた。使
用した絵付シートの1ショット分の長さは、570mm
と短縮できた。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、連続帯状の絵付シート
を1ショット分の大きさに無駄を少なくして切断するこ
とができる。その結果、従って1ロールで可能なショッ
ト数も増やせ、連続生産性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置及び方法の一形態による手順の概
念的説明図(その1:絵付シート搬送前)。
【図2】同じく、手順の概念的説明図(その2:絵付シ
ート搬送中)。
【図3】同じく、手順の概念的説明図(その3:絵付シ
ート搬送後で先端固定後)。
【図4】同じく、手順の概念的説明図(その4:搬送手
段退避中)。
【図5】同じく、手順の概念的説明図(その5:絵付シ
ート半固定・逆送中)。
【図6】同じく、手順の概念的説明図(その6:絵付シ
ート固定後)。
【図7】同じく、手順の概念的説明図(その7:絵付シ
ート切断後、加熱中)。
【図8】同じく、手順の概念的説明図(その8:絵付シ
ート予備成形、型締後)。
【図9】従来技術による、絵付シート先端部の無駄を示
す説明図。
【図10】絵付シートを半固定せずに逆送する場合の不
具合を説明する説明図。
【図11】搬送手段及び把持手段の一形態として櫛形の
把持具を説明する説明図。
【符号の説明】
1 搬送手段(搬送チャックなど) 2 把持手段(受取チャックなど) 3 固定手段(クランプなど) 4 シート固定面(型Bのパーティング面) 5 逆送手段(駆動ローラなど) 6 切断手段(加熱線条など) 7 加熱手段(熱盤など) 8 摺動ロッド 11 受け溝 12 受け溝 A 型(雄型) B 型(雌型) G シート固定面と固定手段との間の間隙 L ロス分 R ロール S 絵付シート (a) 固定手段の解放状態 (b) 固定手段の半固定状態 (c) 固定手段の固定状態

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続帯状の絵付シートを、型開き状態に
    ある一対の型の間に供給した後、絵付シートを1ショッ
    ト分の大きさに切断し、次いで、両型を型締めし、両型
    で形成されるキャビティに樹脂を射出して、成形と同時
    に絵付シートにより成形品表面を絵付けする射出成形同
    時絵付け装置において、 絵付シートの先端部を把持して、型開き状態にある両型
    の間に導き、型締め時は型外に退避する搬送手段と、 両型間に導かれ搬送手段で把持されている絵付シートの
    先端部を、把持する把持手段と、 絵付シートを型のシート固定面に固持する固定状態と、
    型のシート固定面との間に間隙を有し、該間隙を通し
    て、絵付シートが逆送可能で且つ絵付シート逆送時に絵
    付シートの形状が崩れない様に形状規制する半固定状態
    と、の少なくとも両状態をとれる固定手段と、 固定手段で半固定状態にある絵付シートを上流側に逆送
    する、逆送手段と、 固定手段による絵付シートの固定と同時又は固定の後
    に、絵付シートを固定手段よりも上流側で1ショット分
    の大きさに切断する切断手段と、を備え、 連続帯状の絵付シートの先端部を搬送手段で把持して型
    開き状態にある両型の間に導き、次いで、搬送手段で把
    持されている絵付シートの先端部を、把持手段で把持
    し、その後、搬送手段の絵付シートの把持を解除し、次
    いで、固定手段により、絵付シートが逆送可能で且つ絵
    付シート逆送時に絵付シートの形状が崩れないだけの間
    隙を固定手段と型のシート固定面との間に形成する様に
    形状規制された半固定状態で、把持手段の絵付シートの
    把持を解放し、その後、絵付シートを逆送手段により上
    流側に逆送して、固定手段の下流側端部から下流側に延
    びている絵付シートの先端部の長さを短くし、次いで、
    固定手段で絵付シートを型のシート固定面に固持して固
    定し、絵付シートの固定と同時又は固定の後に、絵付シ
    ートを1ショット分の大きさに切断手段で切断すること
    で、絵付シートの無駄を少なくして射出成形する、射出
    成形同時絵付け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の射出成形同時絵付け装
    置において、更に、シート固定面に対して固定状態にあ
    る絵付シートを加熱する加熱手段を備え、 絵付シートを加熱手段で加熱軟化させた後、真空成形に
    より型のキャビティ形成面に絵付シートを沿わせ、その
    後、型締めして射出成形する、射出成形同時絵付け装
    置。
  3. 【請求項3】 連続帯状の絵付シートを、型開き状態に
    ある一対の型の間に供給した後、絵付シートを1ショッ
    ト分の大きさに切断し、次いで、両型を型締めし、両型
    で形成されるキャビティに樹脂を射出して、成形と同時
    に絵付シートにより成形品表面を絵付けする射出成形同
    時絵付け方法において、 連続帯状の絵付シートの先端部を搬送手段で把持して型
    開き状態にある両型の間に導き、次いで、搬送手段で把
    持されている絵付シートの先端部を、把持手段で把持
    し、その後、搬送手段の絵付シートの把持を解除し、次
    いで、固定手段により、絵付シートが型のシート固定面
    との間隙を通して逆送可能で且つ絵付シート逆送時に絵
    付シートの形状が崩れない様に形状規制された半固定状
    態で、把持手段の絵付シートの把持を解放し、その後、
    絵付シートを逆送手段により固定手段と型のシート固定
    面との間隙を通して上流側に逆送して、固定手段の下流
    側端部から下流側に延びている絵付シートの先端部の長
    さを短くし、次いで、固定手段で絵付シートを型のシー
    ト固定面に固持して固定し、絵付シートの固定と同時又
    は固定の後に、絵付シートを固定手段よりも上流側で1
    ショット分の大きさに切断することで、絵付シートの無
    駄を少なくして射出成形する、射出成形同時絵付け方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の射出成形同時絵付け方
    法において、シート固定面に対して固定状態にある絵付
    シートを加熱軟化させた後、真空成形により型のキャビ
    ティ形成面に絵付シートを沿わせ、その後、型締めして
    射出成形する、射出成形同時絵付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180106419A (ko) * 2017-03-20 2018-10-01 현대자동차주식회사 절단 가공 장치
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