JP3093159B2 - 射出成形同時絵付装置及び方法 - Google Patents

射出成形同時絵付装置及び方法

Info

Publication number
JP3093159B2
JP3093159B2 JP08347051A JP34705196A JP3093159B2 JP 3093159 B2 JP3093159 B2 JP 3093159B2 JP 08347051 A JP08347051 A JP 08347051A JP 34705196 A JP34705196 A JP 34705196A JP 3093159 B2 JP3093159 B2 JP 3093159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
painting
chuck
injection molding
painted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08347051A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10180794A (ja
Inventor
浩之 阿竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP08347051A priority Critical patent/JP3093159B2/ja
Publication of JPH10180794A publication Critical patent/JPH10180794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3093159B2 publication Critical patent/JP3093159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14008Inserting articles into the mould
    • B29C45/14016Intermittently feeding endless articles, e.g. transfer films, to the mould

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形と同時に
型内で図柄や文字等が施された絵付シートを射出樹脂成
形品の表面に一体的に接着して加飾成形品(製品)を得
るようにした射出成形同時絵付装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形と同時に射出成形樹脂成形品の
表面に絵付シートを一体的に接着する射出成形同時絵付
方法としては、従来より幾つもの態様が提案されている
が、それらの大半は、次の(a)〜(i)の工程の全部
又は幾つかを記述順に又はその順番を入れ換えて、順
次、又は複数の工程を同時に重複してもしくは並列的に
行うようにされている(特公昭50−19132号、実
公平3−56344号、特公平7−41637号公報等
を参照)。
【0003】(a)絵付シートを射出成形に用いられる
雌型のパーティング面上に供給するシート供給工程。 (b)絵付シートを雌型のパーティング面に固定保持す
るクランプ工程。 (c)絵付シートを熱盤等により加熱軟化させる加熱軟
化工程。
【0004】(d)絵付シートを真空吸引及び/又は圧
空供給等により雌型のキャビティに沿わせるように延伸
させる延伸工程(予備成形工程)。 (e)雌型と雄型の一方(通常は雌型)を他方(通常は
雄型)側へ移動させて型締めを行う型締め工程。 (f)キャビティ内に雄型側から流動状態の樹脂(熔融
樹脂)を注入充填して射出成形を行う射出成形工程。
【0005】(g)雌型と雄型とを離間させる型開き工
程。 (h)絵付シートのうちの射出成形品に接着付随させる
べき部分を他の部分(不要部分)から切り離すトリミン
グ工程。 (i)絵付シートが接着された射出成形品を前記雄雌両
金型から取り出す取出工程。
【0006】なお、複数の工程を同時に重複して行うと
は、複数の工程が一工程に含まれることをいい、例え
ば、前記(e)の型締め工程において絵付シートを雌型
と雄型との間に挟んで固定保持するようになせば、該型
締め工程と同時に重複して前記(b)のクランプ工程が
行われたことになり、また、前記(f)の射出成形工程
において絵付シートを射出された熔融樹脂の熱と圧力に
より延伸させるようになせば、該射出成形工程と同時に
重複して前記(d)の延伸工程が行われたことになる場
合をいう。
【0007】また、絵付シートとしては、製品種別に応
じて貼合わせ積層シート(ラミネートシート)と転写シ
ートのいずれかが用いられ、ラミネートシートである場
合には、射出成形によりそのままで絵付けが行われたこ
とになり、射出樹脂成形品の表面にシート全層が接着一
体化して化粧層となる。それに対し、絵付シートが転写
シートである場合には、射出樹脂成形品の表面に一体化
した化粧シートのうちの支持体シートを剥離し、装飾層
等の転写層のみを射出樹脂成形品側に残留させて化粧層
となすことにより絵付けが完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記射出成
形同時絵付方法においては、前記(a)に記述した如く
に、1ショット(成形)毎に絵付シートを雌型のパーテ
ィング面上に供給するシート供給工程が必須であり、こ
のシート供給工程においては、ロール状に巻き取られた
長尺帯状の絵付シートを先端側から1ショット分づつ順
次巻き出して使用することが多く、この場合、射出成形
同時絵付装置には、通常、絵付シートの先端側1ショッ
ト分を雌型のパーティング面上に供給して固定すべく、
例えば、図12及び図13に示される如くの、前記絵付
シートSの先端部Saの最先端より若干上流側(天側)
を把持して雌型102の下流側(地側)端部付近まで引
っ張って搬送する搬送チャック130と、前記搬送チャ
ック130により搬送されて来た絵付シート絵付シート
Sの先端部Saを受け取って把持する受取チャック15
0と、を有する絵付シート供給固定手段104が配設さ
れる。
【0009】より詳細には、特開平6−315950号
公報或いは国際公開WO95/18003号公報等に開
示されるように、従来において使用されている搬送チャ
ック130は、前記絵付シートSの全幅を挟圧把持する
幅方向に沿って細長い真っ直ぐな把持部133及び13
5を持つ固定側及び可動側の一対の挟持具131、13
2と、この挟持具131、132に、絵付シートSを挟
圧把持させる閉状態及び解放する開状態を選択的にとら
せる挟持具開閉機構140、140と、を備えており、
前記挟持具131に連結された搬送ロッド145、14
5を有するボールねじ送り機構や流体圧シリンダ等のチ
ャック搬送手段により鉛直方向に搬送される。
【0010】また、従来において使用されている受取チ
ャック150は、前記雌型102の地側(下流側)端部
に配設されており、前記搬送チャック130の前端から
地側に突出している前記絵付シートSの先端部Saを受
け取って挟圧固定すべく、前記絵付シートSの全幅を把
持する幅方向に沿って細長い真っ直ぐな把持部153及
び155を持つ固定側及び可動側の一対の挟持具15
1、152と、この挟持具151、152に、絵付シー
トSを挟圧把持させる閉状態及び解放する開状態を選択
的にとらせる挟持具開閉機構160、160と、を備え
ている。
【0011】ところが、上述の如き従来の搬送チャック
130及び受取チャック150を備えた射出成形同時絵
付装置においては、次のような問題が生じることが明ら
かになった。
【0012】すなわち、搬送チャック130において
は、絵付シートSの先端部Saを受取チャック150の
把持部153、155間に挿入させる必要があることか
ら、絵付シートSの先端部Saを前記把持部133、1
35の前端面から所定長、すなわち、受取チャック15
0において把持固定し得るだけの長さ分、通常は20〜
30mm程度以上を受取チャック150側に突出させて
おくことが要求される。ところが、このように絵付シー
トSの先端部Saを受取チャック130から突出させる
と、絵付シートSはロール状に巻き取られた状態から巻
き出されたものである関係上、その先端部Saは図示の
ようにカールしてしまう。
【0013】このように絵付シートSの先端部Saがカ
ールすると、前記絵付シートSの先端部Saを、前記受
取チャック150の把持部153、155間に適正に挿
入することができず、絵付シートSを前記搬送チャック
130から前記受取チャック150に受渡すことができ
なくなり、また、仮に絵付シートSの先端部Saを把持
部153、155間に挿入できて受取チャック150で
把持固定できても、絵付シートSに皺や弛みが生じ、得
られる成形品の品質が低下してしまうといった問題が生
じるおそれがあった。
【0014】本発明は、上述の如くの問題を解消すべく
なされたもので、その目的とするところは、絵付シート
の先端部を搬送チャックから受取チャックに確実かつ適
正に受け渡すことができ、絵付シートに皺や弛みを生じ
難くして、得られる成形品の品質を向上させることので
きる射出成形同時絵付装置及び方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る射出成形同時絵付装置は、基本的に
は、雌型及び雄型を備え、ロール状に巻き取られた長尺
帯状の絵付シートの先端側1ショット分を前記雌型のパ
ーティング面上に供給して固定すべく、前記絵付シート
の先端部付近を把持して前記雌型の下流側端部付近ない
しそこを越える位置まで引っ張って搬送する搬送チャッ
クと、前記搬送チャックにより搬送されて来た絵付シー
トの先端部を受け取って把持する受取チャックと、を有
する絵付シート供給固定手段が配設されてなる。
【0016】そして、前記搬送チャックの把持部と前記
受取チャックの把持部とは、前記絵付シートの先端部の
受渡し時において、前記絵付シートの搬送方向に沿って
部分的に又は全部が重なって嵌合するように、前記絵付
シートに対する幅方向の把持位置が異なっていることを
特徴としている。本発明装置の好ましい態様では、前記
搬送チャックの把持部は、少なくとも前記絵付シートの
幅方向両端部を把持するようにされる。
【0017】また、前記搬送チャック及び受取チャック
の把持部の平面視形状又は断面形状は、特に限定はされ
ないが、好ましい形状としては、個々の把持部(凸部)
が細長い矩形で全体が櫛形状、あるいは、個々の把持部
(凸部)が細長い半楕円ないし三角形状で全体が波形状
ないし鋸歯状で、搬送方向に沿って相互に部分的に又は
全部が重なって嵌合するように、絵付シートに対する把
持位置が異なっているもの等が挙げられる。
【0018】より具体的には、前記受取チャックとし
て、前記搬送チャックの把持部の一部又は全部が遊挿さ
れる幅長及び奥行き長を持ち、かつ、絵付シートを把持
した閉状態において前記搬送チャックが前記絵付シート
の先端部を把持した閉状態から解放する開動作を行い得
る深さを持った断面形状が矩形の遊挿凹部が前記把持部
に隣接して形成されているものが挙げられる。
【0019】また、本発明の射出成形同時絵付方法は、
前記射出成形同時絵付装置を用いたもので、前記搬送チ
ャックから前記受取チャックへの前記絵付シートの先端
部の受渡し完了後に、前記絵付シートの先端部より上流
側部分に張力を印加して前記絵付シートの少なくとも先
端側1ショット分を展張せしめ、しかる後、前記絵付シ
ートをクランパーにより前記雌型のパーティング面に押
圧固定することを特徴としている。
【0020】また、本発明方法の好ましい態様では、前
記絵付シートをクランパーにより前記雌型のパーティン
グ面に押圧固定するクランプ工程以後で、前記該絵付シ
ートを前記雌型のキャビティに沿わせるように延伸させ
る延伸工程以前に、又は、前記絵付シートを熱盤等によ
り加熱軟化させる加熱軟化工程以前に、前記絵付シート
における前記クランパーより上流側部分を幅方向に切断
するようにされる。
【0021】上記の如くの構成とされた本発明の射出成
形同時絵付装置にあっては、搬送チャックの把持部と受
取チャックの把持部とは、絵付シートに対する把持位置
が幅方向で異なり、絵付シートの先端部の受渡し時にお
いて絵付シートの搬送方向に沿って相互に部分的に又は
全部が重なって嵌合するように、例えばその平面視形状
又は断面形状が櫛形状とされているので、搬送チャック
側においては、絵付シートを把持する際、その先端部の
最先端を把持部の前端から受取チャック側へ若干突出さ
せるだけで、あるいは全く突出させなくてもよい。
【0022】そのため、絵付シートの先端部がカールし
やすいものであっても、搬送チャックの把持部にその先
端部が挟圧把持されると、前記カールは生じず、絵付シ
ートの先端部は前記搬送チャックの把持部により把持さ
れた状態で前記受取チャックの把持部間に適正に挿入さ
れ、挿入された絵付シートの先端部は前記受取チャック
の把持部により確実に挟圧把持されて固定される。
【0023】従って、絵付シートの先端部を、搬送チャ
ックから受取チャックに、皺や弛みを生じさせることな
く、確実かつ適正に受渡すことができ、その結果、得ら
れる成形品の品質が向上する。
【0024】本発明の射出成形同時絵付装置において、
雄雌両金型は、鉄、銅等の金属あるいはセラミックス等
で作製され、成形品形状等に応じて分割構成(前記した
入れ子構造や中間型を有する構造)等としてもよい。ま
た、雄型に圧空供給用の透孔等を形成してもよい。
【0025】また、絵付シートを雌型のキャビティ面に
沿わせて密着させるように延伸させる予備成形を行う前
に、絵付シートを加熱軟化させるべく、熱盤等の加熱手
段を付設してもよい。熱盤は、実公平1−10186号
公報、特開平5−301250号公報等に開示されるよ
うな公知のものを使用できる。
【0026】絵付シートは、ロール状に巻き取られた長
尺の連続帯状シートの状態から必要量づつ(1ショット
分づつ)供給するようにされ、帯状の絵付シート(の次
ショット部分)を対向配置された雌型と雄型との間に供
給するには、前記した如くの搬送チャックを、例えば、
搬送ロッドを有するボールねじ送り機構や流体圧シリン
ダ等を備えた搬送手段により搬送するようにされる。
【0027】また、絵付シートを雌型パーティング面に
固定保持すべく適宜のクランプ手段を付設してもよい。
クランプ手段としては、枠状のクランパー等を用いるこ
とができ、その駆動は、型締め動作等の成形用駆動力を
用いたり、エジェクターピン駆動機構の動力を利用した
りすることができる他、別途に流体圧アクチュエーター
等の駆動手段を設けることによりなされる。
【0028】絵付シートは、基材シートとその上に積層
された装飾層からなり、基材シートを成形品と密着一体
化させたまま最終製品として使用する貼り合わせ積層シ
ート(ラミネートシート)、あるいは一旦絵付シートと
成形品とを一体化させた後、装飾層(転写層)のみを成
形品側に残して基材シート(支持体シート)を剥離する
転写シートのいずれも使用することができる。
【0029】前記貼り合わせ積層シート用の基材シート
としては、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、
ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプ
ロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。基材
シートの厚さは、通常20〜500μm程度である。装
飾層は、印刷絵柄、着色又は透明塗膜、金属薄膜等の視
覚的意匠を与える層の他、硬質塗膜、防曇塗膜、導電性
層等の機能性を有する層であってもよい。なお、装飾層
は、グラビア、グラビアオフセット、等の版胴(シリン
ダー)を使用した印刷方法により形成することができ
る。
【0030】前記転写シートは、一旦剥離性の支持体シ
ート上に形成した絵柄層等よりなる転写層を、別の被転
写体に転移させるためのもので、支持体シート上には必
要に応じて離型層を設けても良く、転写層としては、剥
離層、装飾層、接着剤層、等からなり、装飾層以外の層
は必要に応じて選択する。装飾層としては、絵柄層、金
属薄膜層(部分又は全面)あるいは硬質塗膜、防曇塗
膜、導電性層等の機能性層から選ばれる。
【0031】支持体シートは、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等の線状ポリエステ
ル、ナイロン6、ナイロン66等の線状ポリアミド、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル等、可撓性を有する熱可塑性樹脂フィルムあ
るいはそれらの積層体が好ましい。
【0032】射出成形用の樹脂としては、ABS(アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、ポリ
スチレン、塩化ビニル、アクリル、ポリカーボネート等
の熱可塑性樹脂を加熱熔融したもの、あるいは、二液硬
化型、触媒硬化型の樹脂、例えば、ポリウレタン、ポリ
エステル等の未硬化液等の射出成形同時絵付用として従
来より知られている材料を使用でき、製品の要求物性や
コスト等に応じて選定される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る射出
成形同時絵付装置の一実施形態の要部を示している。
【0034】本実施形態の射出成形同時絵付装置1は、
得るべき成形品(ここでは、車両部品)に対応した凹凸
形状の雌型2と雄型20とを備え、雌型2はその底部が
可動盤5に固定されていて、流体圧シリンダのラム7に
より前記雄型20に対して接近−離隔する方向(Y−
Y' 方向=水平方向)に進退動するようされている。
【0035】なお、本実施形態では、上記のように雌型
2が可動型とされていて水平方向に移動するようにされ
ているが、これに限定される訳ではなく、例えば、雄
型、雌型を上下に対向配置してそれらの一方を鉛直方向
(Z−Z' 方向)に移動させる等の他の形態を採用する
こともできる。
【0036】前記雌型2には、図1に加えて図2を参照
すればよくわかるように、得るべき成形品形状に応じた
凹状のキャビティ12が形成されるとともに、該キャビ
ティ12に開口するように真空吸引孔17、17、…が
穿孔され、この真空吸引孔17、17、…は、前記雌型
2の底部側に穿設された真空吸引通路14及び導管15
を介して外部の真空ポンプに接続されている。また、前
記キャビティ12外周のパーティング面2aには、前記
キャビティ12の外周縁を周回するように、Oリング1
9の装着溝18が形成されている。前記Oリング19
は、後述する枠状のクランパー10が、間に絵付シート
Sを挟んで雌型2のパーティング面2aに押し付けられ
た際、前記キャビティ12と外部とを気密的に遮断する
役目を果たす。
【0037】また、前記雌型2には、絵付シートSをそ
のパーティング面2aに押圧固定するための矩形枠状の
クランパー10が付設されている。このクランパー10
は、雌型2の四隅近くに設けられた貫通穴8に摺動自在
に嵌挿された4本の連結ロッド9によって図示していな
い駆動機構により雌型2のパーティング面2aに対して
垂直方向に進退動できるようになっている。
【0038】一方、前記雄型20は、射出成形機のノズ
ル28が装着される固定盤25に固定されており、この
雄型20には、その中央に前記成形品形状に対応した凸
部(コア)21が突設されるとともに、前記射出成形機
のノズル28からの熔融樹脂を前記雌型2のキャビティ
12内に注入充填するための湯道(ランナー)22が形
成されている。なお、前記雄型20には、図9に示され
る如くの型締め状態において前記クランパー10が絵付
シートSに対する押圧固定状態を解除する離間動作を行
い得る深さを持った溝状凹部23が穿設されている。
【0039】そして、前記雌型2の上方には、ロール状
に巻き取られた長尺帯状の絵付シートRSの巻き出し及
び引き戻しを行うべく、リール70、案内ローラ74、
一対の送りローラ72、72等が配置されており、前記
リール70から前記案内ローラ74及び一対の送りロー
ラ72、72を介して送り出される絵付シートSの先端
側1ショット分を前記雌型2のパーティング面2a上に
供給して固定すべく、前記雌型2と前記リール70との
間に、後述する如くに前記絵付シートSの先端部Saを
把持して前記雌型2の下流側端部を若干越える位置まで
下方(Z方向)に引っ張って搬送する搬送チャック30
が配置(図1の位置が初期待機位置)され、また、前記
雌型2の下流側端部側面には、前記搬送チャック30に
より搬送されて来た絵付シートSの先端部Saを受け取
って把持する受取チャック50が配設されており、前記
リール70、送りローラ72、搬送チャック30、受取
チャック50等で絵付シート供給固定手段4が構成され
ている。
【0040】より詳細には、前記搬送チャック30は、
図2に加えて図3〜図7を参照すればよくわかるよう
に、前記絵付シートSの幅方向(X−X' 方向)に沿っ
て細長い、後述する如くの把持部33、35を持つ一対
の固定側挟持具31及び可動側挟持具32と、前記固定
側挟持具31と可動側挟持具32とに、絵付シートSを
挟圧把持させる閉状態及び解放する開状態を選択的にと
らせるべく、前記固定側挟持具31及び可動側挟持具3
2の幅方向両端部に配設された左右一対の挟持具開閉機
構40、40と、を備えており、前記固定側挟持具31
の連結板部47にその先端が連結された搬送ロッド4
5、45を有するボールねじ送り機構や流体圧シリンダ
等の搬送手段により、前記雌型2のパーティング面2a
と平行な面内を鉛直方向(Z−Z' 方向)に搬送される
ようになっている。
【0041】また、前記受取チャック50は、前記雌型
2の地側(下流側)端部に取付部材67を介して前記雌
型2のパーティング面2aから雄型20側(Y方向)に
突出して配設されており、前記搬送チャック30から搬
送されて来る絵付シートSの先端部Saを受け取って挟
圧固定すべく、前記絵付シートSの幅方向(X−X'方
向)に沿って細長い、後述する如くの把持部53、55
を持つ一対の固定側挟持具51及び可動側挟持具52
と、前記固定側挟持具51と可動側挟持具52とに、絵
付シートSを挟圧把持させる閉状態及び解放する開状態
を選択的にとらせるべく、前記固定側挟持具51及び可
動側挟持具52の幅方向両端部に配設された左右一対の
挟持具開閉機構60、60と、を備えている。なお、受
取チャック50の把持部53の雄型側に対向した面の位
置は、図示の如く雌型2のパーティング面2aより突出
した位置の他、パーティング面2aよりもY’方向に後
退した位置、あるいは、パーティング面2aと同平面の
位置とすることも可能である。
【0042】そして、前記搬送チャック30の固定側挟
持具31及び可動側挟持具32と、前記受取チャック5
0の固定側挟持具51及び可動側挟持具52とには、そ
れぞれ図5及び図6に示される如くの、絵付シートSの
先端部Saの受渡し時において、絵付シートSの搬送方
向(Z−Z' 方向)に沿って相互に部分的に又は全部が
重なって嵌合するように、前記絵付シートSに対する幅
方向の把持位置が互いに異ならしめられて、搬送チャッ
ク30側には5個づつ把持部33、33、…、及び3
5、35、…、が配列形成され、また、受取チャック5
0側には両端部を除いて4個づつ把持部53、53、
…、及び55、55、…、が配列形成されている。
【0043】より詳細には、図4に図示の如く前記搬送
チャック30には、前記搬送方向(Z方向)に突出す
る、幅長M、突出長Uの5個の細長い矩形の把持部3
3、33、…、及び35、35、…が平面視(Y−Y'
矢視)で櫛形状に配列形成され、前記5個の把持部3
3、33、…、及び35、35、…の間にそれぞれ前記
受取チャック50の把持部53、53、…、及び55、
55、…が緩く嵌合する幅長N、奥行き長Uの嵌合凹部
34、34、…、及び36、36、…が設けられてお
り、前記受取チャック50には、縦断面及びZ−Z' 矢
視が櫛形状の、両端部を除いて4個の把持部53、5
3、…、及び55、55、…が設けられるとともに、そ
れらの把持部53、53、…、及び55、55、…に隣
接して、前記搬送チャック30の把持部33、33、
…、及び35、35、…の略全部が遊挿される幅長F及
び奥行き長Vを持ち、かつ、図3、図7に図示の如く、
絵付シートSを把持した閉状態(閉状態での高さJ)に
おいて前記搬送チャック30が前記絵付シートSの先端
部Saを把持した閉状態(厚み高さH)から解放する開
動作(開状態での厚み高さH' )を行い得る深さ(開状
態での高さJ' )を持った縦断面が矩形の遊挿凹部5
4、54、…、及び56、56、…が設けられている。
また、前記受取チャック50の把持部53、53、…、
及び55、55、…の上端内方側角部には、絵付シート
Sを挿入しやすくするために面取り53a、55aが施
されている。
【0044】そして、前記搬送チャック30の把持部3
3、33、…、及び35、35、…のうちの両端に位置
するもので絵付シートSの幅方向両端部を把持し、前記
受取チャック50の4個の把持部53、53、…、及び
55、55、…のうちの両端に位置するものは、前記搬
送チャック30の把持部33、33、…、及び35、3
5、…のうちの両端に位置するものが把持している部分
より幅方向でみて内側の部分を把持するようになってい
る(図4及び図5参照)。
【0045】また、前記搬送チャック30に備えられた
挟持具開閉機構40、40は、前記固定側挟持具31に
固定されて前記可動側挟持具32及び案内スリーブ39
に緩く嵌挿された鍔状部41a付きの案内支持ピン41
と、この案内支持ピン41の鍔状部41aと前記可動側
挟持具32との間に縮装されたコイルバネ42と、前記
固定側挟持具31に固定されてそのピストンロッド44
Aにより前記可動側挟持具32を前記固定側挟持具31
から突き離す方向に移動させるエアーシリンダ44と、
を備えて構成されている。この挟持具開閉機構40、4
0は、前記エアーシリンダ44が非作動状態にされる
と、前記コイルバネ42の付勢力により前記ピストンロ
ッド44Aがシリンダ44側に押し込まれて前記固定側
挟持具31の把持部33、33、…と可動側挟持具32
の把持部35、35、…とが絵付シートSを挟圧把持す
る閉状態をとり、前記エアーシリンダ44が作動状態に
されると、前記ピストンロッド44Aが前記コイルバネ
42の付勢力に抗して前記可動側挟持具32をリフト
し、絵付シートSの挟圧把持状態を解除して解放する開
状態とるようにされている。
【0046】一方、前記受取チャック50に備えられた
挟持具開閉機構60、60は、前記固定側挟持具51に
連結されて雌型2に固定されている取付部材67に固定
されたエアーシリンダ61を備え、このエアーシリンダ
61のピストンロッド61Aは前記固定側挟持具51に
緩く嵌挿されてその先端部が前記可動側挟持具52に挿
着固定されていて、このピストンロッド61Aの後端近
くに設けられた鍔状部61aと前記固定側挟持具51と
の間にコイルバネ62が縮装されている。この挟持具開
閉機構60、60は、前記エアーシリンダ61が非作動
状態にされると、前記コイルバネ62の付勢力により前
記ピストンロッド61Aがシリンダ61側に押し込まれ
て前記固定側挟持具51の把持部53、53、…と可動
側挟持具52の把持部55、55、…とが絵付シートS
を挟圧把持する閉状態をとり、前記エアーシリンダ61
が作動状態にされると、前記ピストンロッド61Aが前
記コイルバネ62の付勢力に抗して前記可動側挟持具5
2をリフトし、絵付シートSの挟圧把持状態を解除して
解放する開状態とるようにされている。
【0047】上記のような構成とされた本実施形態の射
出成形同時絵付装置1においては、下記のようにして射
出成形同時絵付を行う。なお、絵付シートSとしては、
アクリル製の基材シート(厚みは125μ)と、その上
にグラビア法にて印刷積層された木目模様の装飾層(ア
クリルと塩化ビニル酢酸ビニル共重合体との1対1の重
量比の混合物)と、グラビアロールコート法で形成され
た2μ厚(乾燥時)の接着剤層(アクリルスチレン系)
と、からなり、基材シートを成形品(射出樹脂成形物)
と密着一体化させたまま最終製品として使用する貼り合
わせ積層シート(ラミネートシート)を用いた。
【0048】前記装置1において射出成形同時絵付を行
うにあたっては、まず、ロール状に巻き取られた長尺帯
状の絵付シートRSの先端側1ショット分を送りローラ
72、72により引き出すとともに、前記搬送チャック
30の挟持具開閉機構40、40を開状態にして前記把
持部33、33、…、及び35、35、…を離間させて
おき、絵付シートSの先端部Saを前記搬送チャック3
0の把持部33、33、…と把持部35、35、…との
間に通す。ここでは、図3及び図4に示される如くに、
絵付シートSの先端部Saの最先端を搬送チャック30
の把持部33、33、…、及び35、35、…の前端か
ら下側(地側)にΔL(突出量)、例えば10mm程度
だけ突出させた状態にする。なお、絵付シートSの先端
部Saの突出量ΔLは適宜に設定してよく、それををマ
イナスにして、つまり、絵付シートSの先端部Saの最
先端を前記把持部33、33、…、及び35、35、…
の前端から上流側(内方)に、例えば10mm程度引き
込んだ状態にしてもよい。
【0049】次いで、前記絵付シートSの先端部Saを
把持部33、33、…と把持部35、35、…との間に
通した状態で前記挟持具開閉機構40、40を閉状態に
して、前記把持部33、33、…、及び35、35、…
で前記絵付シートSの幅方向両端部を含む5ヵ所を挟圧
把持し、搬送ロッド45、45を有するボールねじ送り
機構や流体圧シリンダ等の搬送手段により、絵付シート
Sの先端部Saを把持した搬送チャック30を前記雌型
2のパーティング面2aと平行な面内を鉛直下方に向け
て搬送し、該搬送チャック30の把持部33、33、
…、及び35、35、…が、前記雌型2の下流側端部に
配設されて受取状態(開状態)で待機している受取チャ
ック50の遊挿凹部54、54、…と56、56、…と
の間に挿入されてその前端及び絵付シートSの先端部S
aの最先端が受取チャック50の下端から若干下方に突
き出る位置にて停止させる(図5、図6参照)。
【0050】なお、前記搬送チャック30の停止位置の
位置決めは、例えば絵付シートSに形成された位置決め
マークを図示していない光電センサ等により検出するこ
とにより行われる。
【0051】この場合、前記搬送チャック30の把持部
33、33、…、及び35、35、…により把持されて
いる絵付シートSの先端部Saは、前記把持部33、3
3、…、及び35、35、…で把持されている部分(5
ヵ所)の間の部分が、前記受取チャック50の固定側挟
持具51の把持部53、53、…と可動側挟持具52の
把持部55、55、…との間の空隙部となる遊挿凹部5
4、54、…及び56、56、…内に通される。
【0052】続いて、前記受取チャック50を閉状態に
して、絵付シートSの先端部Saが前記把持部53、5
3、…、及び55、55、…で挟圧把持し、しかる後、
前記搬送チャック30を開状態にして、図7に示される
如くにZ' 方向に上昇させて初期待機位置(図1)に戻
す。
【0053】次に、先端部Saが受取チャック50によ
り挟圧把持されて固定されている絵付シートSの弛みを
とるべく、前記送りローラ72、72を逆転させて、前
記絵付シートSの先端部Saより上流側部分に張力を印
加して前記絵付シートSの少なくとも先端側1ショット
分を展張せしめ、しかる後、前記絵付シートS(の先端
側1ショット分)を枠状のクランパー10により前記雌
型2のパーティング面2aに押圧固定する(クランプ工
程)。
【0054】続いて、図8に示される如くに、雌雄両型
間の外側に退避させていた熱盤80を移送ロッド85で
前記クランパー10に対接する位置まで近づけて、前記
クランパー10により押圧保持されている絵付シートS
を加熱軟化させる(加熱軟化工程)。
【0055】この場合、前記熱盤80の上端部(天側)
には、L形支持部材92、92を介して、前記熱盤80
及びクランパー10より雌型側に突出した状態で加熱線
条式シートカッター90が配設されており、前記熱盤8
0を前記クランパー10に対接する位置まで近づける
と、前記シートカッター90により前記絵付シートSが
幅方向に切断され、その先端側1ショット分が上流側部
分から切り離される。絵付シートSの切り離された部分
より上流側の先端部は、その後、次ショットに備えて、
搬送チャック30の把持部33、33、…、及び35、
35、…に把持される位置(図9参照)まで引き戻され
る。
【0056】そして、前記加熱軟化工程と同時又はその
終了直後に、加熱軟化された絵付シートSを前記雌型2
に形成された真空吸引孔17、17、…、を通じて真空
吸引することにより前記雌型2のキャビティ12に沿わ
せて密着させるように延伸させる延伸工程が行われ、そ
の後、前記雌型2を雄型20側へ移動させて型締めを行
う型締め工程、前記雌型2と雄型20との間に形成され
るキャビティ12内に前記雄型20の湯道22から熔融
状態又は未硬化液状の射出成形用の樹脂を注入充填して
射出成形を行う射出成形工程(図9参照)、前記雌型2
と雄型20とを離間させる型開き工程、及び、前記絵付
シートSが一体的に接着された成形品Pを前記雌型2か
ら取り出す取出工程が順次行われる。
【0057】以上の如くにして射出成形同時絵付を行う
本実施形態の射出成形同時絵付装置1及び方法にあって
は、搬送チャック30の把持部33、33、…、及び3
5、35、…と受取チャック50の把持部53、53、
…、及び55、55、…とは、絵付シートSに対する把
持位置が互いに幅方向で異なり、絵付シートSの先端部
Saの受渡し時において絵付シートSの搬送方向に沿っ
て相互に部分的に又は全部が重なって嵌合するように、
その平面視形状又は断面形状が櫛形状とされているの
で、搬送チャック30側においては、絵付シートSを把
持する際、その先端部Saの最先端を把持部33、3
3、…、及び35、35、…前端から受取チャック50
側へ若干突出させるだけで、あるいは全く突出させなく
てもよい。
【0058】そのため、絵付シートSの先端部Saがカ
ールしやすいものであっても、搬送チャック30の把持
部33、33、…、及び35、35、…にその先端部S
aが挟圧把持されると、前記カールは生じず、絵付シー
トSの先端部Saは前記搬送チャック30の把持部3
3、33、…、及び35、35、…により把持された状
態で前記受取チャック50の把持部53、53、…と把
持部55、55、…との間に適正に挿入され、挿入され
た絵付シートSの先端部Saは前記受取チャック50の
把持部53、53、…、及び55、55、…により確実
に挟圧把持されて固定される。
【0059】従って、本実施形態の射出成形同時絵付装
置1によれば、絵付シートSの先端部Saを、搬送チャ
ック30から受取チャック50に、皺や弛みを生じさせ
ることなく、確実かつ適正に受渡すことができ、その結
果、得られる成形品の品質が向上する。
【0060】図10は、搬送チャック30及び受取チャ
ック50の他の実施形態を示す。この実施形態の搬送チ
ャック30は、左右一対の把持部33、33及び35、
35だけが設けられ、該把持部33、33及び35、3
5で絵付シートSの幅方向両端部のみを把持するように
され、また、受取チャック50も、同様に、左右一対の
把持部53、53及び55、55だけが設けられ、該把
持部53、53及び55、55で絵付シートSの幅方向
でみて前記搬送チャック30の把持部33、33及び3
5、35で把持されている部分より内側の部分を把持す
るようにされている。
【0061】図11は、搬送チャック30及び受取チャ
ック50の他の別の実施形態を示す。この実施形態の搬
送チャック30' と受取チャック50' は、図2に示さ
れる実施形態の搬送チャック30と受取チャック50と
は逆に、搬送チャック30’側に、前記受取チャック5
0側の把持部53、53、…、及び55、55、…と同
形状の6個の把持部33’ 、33' 、…、及び35'
、35' …と遊挿凹部34' 、34' 、…、及び36'
、36' 、…とが設けられ(挟持具開閉機構は図示省
略)、受取チャック50' 側に、前記搬送チャック30
側の把持部33、33、…、及び35、35、…と同形
状の5個の把持部53' 、53' 、…、及び55' 、5
5' …と、嵌合凹部54' 、54' 、…、及び56' 、
56' 、…が設けられている。
【0062】上記のような構成の搬送チャック30、3
0' 及び受取チャック50、50'を用いても、前記し
た実施形態と略同様な作用効果が得られる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る射出成形同時絵付装置及び方法によれば、搬送
チャックの把持部と受取チャックの把持部とは、絵付シ
ートに対する把持位置が幅方向で異なり、絵付シートの
先端部の受渡し時において絵付シートの搬送方向に沿っ
て相互に部分的に又は全部が重なって嵌合するようにさ
れているので、絵付シートの先端部を、搬送チャックか
ら受取チャックに確実かつ適正に受け渡すことができ、
絵付シートに皺や弛みを生じ難くして、得られる成形品
の品質を向上させることのできるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形同時絵付装置の一実施形
態を示す全体概略側面図。
【図2】図1に示される装置の雌型周辺を拡大して示す
斜視図。
【図3】図1に示される装置の搬送チャックと受取チャ
ックとを拡大して示す側面図。
【図4】図3のIV矢視図。
【図5】図6のV矢視図。
【図6】図1に示される装置の搬送チャックと受取チャ
ックとによる絵付シート受渡し構成の説明に供される側
面図。
【図7】図1に示される装置の搬送チャックと受取チャ
ックとによる絵付シート受渡し構成の説明に供される側
面図。
【図8】図1に示される装置の加熱軟化工程の説明に供
される図。
【図9】図1に示される装置の射出成形工程の説明に供
される図。
【図10】搬送チャックと受取チャックの他の実施形態
を示す斜視図。
【図11】搬送チャックと受取チャックの他の別の実施
形態を示す斜視図。
【図12】従来の射出成形同時絵付装置における搬送チ
ャックと受取チャックとによるシート受渡し構成の説明
に供される側面図。
【図13】図12のXII矢視図。
【符号の説明】
S…絵付シート、1…射出成形同時絵付装置、2…雌
型、2a…パーティング面、12…キャビティ、20…
雄型、30…搬送チャック、31、32…挟持具、3
3、35…把持部、34、36…嵌合凹部、40…挟持
具開閉機構、50…受取チャック、51、52…挟持
具、53、55…把持部、54、56…遊挿凹部、60
…挟持具開閉機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−156016(JP,A) 特開 平5−77274(JP,A) 特開 平3−159714(JP,A) 特開 平8−142115(JP,A) 特開 平7−108564(JP,A) 特開 昭63−126711(JP,A) 特開 平8−118408(JP,A) 特開 平10−113949(JP,A) 特開 平6−31590(JP,A) 特開 平5−301250(JP,A) 特開 平10−156880(JP,A) 特公 平7−41637(JP,B2) 実公 平3−56344(JP,Y2) 実公 平1−10186(JP,Y2) 特公 昭50−19132(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌型及び雄型を備え、ロール状に巻き取
    られた長尺帯状の絵付シートの先端側1ショット分を前
    記雌型のパーティング面上に供給して固定すべく、前記
    絵付シートの先端部を把持して前記雌型の下流側端部付
    近ないしそこを越える位置まで引っ張って搬送する搬送
    チャックと、この搬送チャックにより搬送されて来た絵
    付シートの先端部を受け取って把持する受取チャック
    と、を有する絵付シート供給固定手段が配設されてなる
    射出成形同時絵付装置であって、 前記搬送チャックの把持部と前記受取チャックの把持部
    とは、前記絵付シートの先端部の受渡し時において、前
    記絵付シートの搬送方向に沿って相互に部分的に又は全
    部が重なって嵌合するように、前記絵付シートに対する
    幅方向の把持位置が異なっていることを特徴とする射出
    成形同時絵付装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送チャックの把持部は、少なくと
    も前記絵付シートの幅方向両端部を把持するようにされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形同時
    絵付装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送チャックの把持部及び前記受取
    チャックの把持部の平面視形状又は断面形状は、それぞ
    れ相互に嵌合する櫛形状とされていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の射出成形同時絵付装置。
  4. 【請求項4】 前記受取チャックは、前記搬送チャック
    の把持部の一部又は全部が遊挿される幅長及び奥行き長
    を持ち、かつ、絵付シートを把持した閉状態において前
    記搬送チャックが絵付シートの先端部を把持した閉状態
    から解放する開動作を行い得る深さを持った縦断面形状
    が矩形の遊挿凹部が前記把持部に隣接して形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の射出成形同時絵付装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の射
    出成形同時絵付装置を用いた射出成形同時絵付方法であ
    って、 前記搬送チャックから前記受取チャックへの前記絵付シ
    ートの先端部の受渡し完了後に、前記絵付シートの先端
    部より上流側部分に張力を印加して前記絵付シートの少
    なくとも先端側1ショット分を展張せしめ、しかる後、
    前記絵付シートをクランパーにより前記雌型のパーティ
    ング面に押圧固定することを特徴とする射出成形同時絵
    付方法。
  6. 【請求項6】 前記絵付シートをクランパーにより前記
    雌型のパーティング面に押圧固定するクランプ工程以後
    で、前記該絵付シートを前記雌型のキャビティに沿わせ
    るように延伸させる延伸工程以前、又は、前記絵付シー
    トを熱盤等により加熱軟化させる加熱軟化工程以前に、
    前記絵付シートにおける前記クランパーより上流側部分
    を幅方向に切断することを特徴とする請求項5に記載の
    射出成形同時絵付方法。
JP08347051A 1996-12-26 1996-12-26 射出成形同時絵付装置及び方法 Expired - Fee Related JP3093159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08347051A JP3093159B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 射出成形同時絵付装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08347051A JP3093159B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 射出成形同時絵付装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10180794A JPH10180794A (ja) 1998-07-07
JP3093159B2 true JP3093159B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=18387596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08347051A Expired - Fee Related JP3093159B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 射出成形同時絵付装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3093159B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10180794A (ja) 1998-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2991662B2 (ja) 射出成形同時絵付装置及び方法
JP2954535B2 (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JP2788023B2 (ja) 射出成形同時絵付装置
JPH11309766A (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
US6220849B1 (en) Sheet-decorating injection molding machine
JPH0663988A (ja) 被覆層を有する成形品の製造方法と成形同時被覆層形成装置
JP4144965B2 (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JP3093159B2 (ja) 射出成形同時絵付装置及び方法
JPH08290439A (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JPH1170543A (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JPH1134104A (ja) クランプ装置と成形同時絵付け用金型
JPH11309748A (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JP4774593B2 (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JP3990801B2 (ja) 射出成形同時絵付装置
JP4185221B2 (ja) 射出成形同時絵付装置
JPH11262929A (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
WO2005021233A1 (ja) 加飾成型品の成形装置および方法
JP2001009864A (ja) 射出成形同時絵付装置
JP3701433B2 (ja) 射出成形同時絵付け装置及びその方法
JP2001277289A (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JPH11320603A (ja) 射出成形同時絵付装置
JPH11114993A (ja) 射出成形同時絵付方法及び装置
JPH10180798A (ja) 射出成形同時絵付装置及び方法
JP2000185330A (ja) 射出成形同時絵付装置
JP2680634B2 (ja) 転写ホイルのインサート成形方法および成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080728

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080728

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees