JPH10277998A

JPH10277998A - ダイカッター

Info

Publication number: JPH10277998A
Application number: JP10104797A
Authority: JP
Inventors: Toshikazu Nagai; 利和永井
Original assignee: NDC Co Ltd; Nippon Dia Clevite Co Ltd
Current assignee: NDC Co Ltd; Nippon Dia Clevite Co Ltd
Priority date: 1997-04-02
Filing date: 1997-04-02
Publication date: 1998-10-20

Abstract

(57)【要約】【解決手段】材料の搬送経路中に設けた打抜加工部よ
り搬送経路前方に圧縮空気供給部を設け、該圧縮空気供
給部から供給される圧縮空気の通気口を打抜型３に設
け、打抜加工された材料に打抜型３側から圧縮空気を噴
出する。【効果】打抜型への弾性部材の取付作業を不要とし、
打抜型のカッターから打抜加工された材料を簡単に離脱
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、板紙、段ボール、
コアボード等の材料を打抜き加工するダイカッターに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のダイカッターとしては、
上下に対向配置したローラー間に打抜型と材料を同時に
挿入押圧するローラー方式や、テーブルと打抜型を周設
したドラム間に材料を挿入押圧するロータリー方式が見
受けられる。いずれのものも、カッターを設けた打抜型
の表面適所に、ブロック状の硬質ラバー、スポンジ等の
弾性部材を貼り付け、これにより打抜加工時に生ずる押
圧力で弾性部材が収縮し、打抜加工後、押圧力が解除さ
れると、弾性部材の弾性復元力によって、打抜型のカッ
ターから打抜加工された材料を離脱していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、打抜加
工時において、弾性部材の収縮が極限状態に達してもな
お弾性部材に押圧力が作用しているため、弾性部材が材
料を押圧することとなり、材料の表面が押し潰されて、
かかる押し跡により商品価値を低下させていた。又、打
抜型の大きさ、カッターの形状及び配置などは、所望す
る打抜形状に応じ適宜設定されるため、弾性部材の大き
さや固定位置も、打抜型に対応させねばならなかった。
そして、弾性部材の大きさや固定位置の設定は、経験に
依らざるを得ず、かかる取付作業は甚だ面倒で、手間を
要し、作業効率の低下、延いては製造コストの高騰を招
来し、又、上記の方法では、必ずしもカッターから材料
が離脱されるとは限らず、その度に作業を中断してカッ
ターから材料を抜き取らねばならなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、打抜型への弾性部材の取付作業が不便なこ
と、弾性部材による材料の潰れが発生することの課題に
鑑み、材料の搬送経路中に設けた打抜加工部より搬送経
路前方に圧縮空気供給部を設け、該圧縮空気供給部から
供給される圧縮空気の通気口を打抜型に設け、打抜加工
された材料に打抜型側から圧縮空気を噴出することによ
り、カッターから材料を離脱させる様にして、作業効率
の向上及び材料の品質向上を図る。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明すると、１はローラー方式のダイカッター
であり、該ダイカッター１は、図１、２に示す様に、材
料Ｗの搬送経路中に、上下に対向配置したローラー２、
2aと、該ローラー２、2a間（打抜加工部Ａ）を通過する
材料Ｗを載置した打抜型３から成る。

【０００６】ローラー２、2aは、基台４の上方内部に設
置されている。そして、基台４の上方前後に下ローラー
2aを介在する様に、テーブル５、5aを設け、該テーブル
５、5aの上面と下ローラー2aの上部を同一平面上に配置
して、搬送面Ｂと成している。

【０００７】又、テーブル５、5aの上面に、多数のベル
トコンベヤ６、6a…を並設している。ローラー２、2aと
ベルトコンベヤ６、6a…は、材料Ｗを載置した打抜型３
を搬送経路上流側から下流側へ搬送する様に、駆動装置
に連繋している。尚、ローラー２、2aとベルトコンベヤ
６、6a…は、逆転可能であり、テーブル５、5aの何れも
搬送経路の始端となり得える。

【０００８】又、図１、３に示す様に、打抜加工部Ａよ
り搬送経路前方の搬送面Ｂ、即ち、テーブル５、5a上面
において、ベルトコンベヤ６、6a…間に、搬送方向に列
する多数の吹出口７、7a…を貫設している。そして、搬
送方向に列する吹出口７、7a…に対応して、テーブル
５、5a内に気密閉塞されたエアーボックス８、8a…を設
け、該エアーボックス８、8a…を、図示しないエアーコ
ンプレッサーに連結して、圧縮空気供給部Ｃと成してい
る。

【０００９】又、テーブル５、5a上面の両側端に、搬送
方向に長いガイド９、9a…を設けている。ガイド９、9a
…は、帯板状のガードレール10、10ａを立設し、該ガー
ドレール10、10ａの所定高さ（打抜型３の両側端上部に
対応した）位置に、打抜型３のガイド板11、11ａ…を水
平配置している。又、ガイド板11、11ａ…は、ガードレ
ール10、10ａに対しテーブル５、5aの幅方向にスライド
自在に設け、ガイド板11、11ａ…の基端に垂壁を立設
し、抜止めと成している。

【００１０】打板型３は、所定幅を有する方形板状に形
成した型板12上面に、鋸刃状のカッター13を設けてい
る。又、型板12は、搬送方向に列する吹出口７、7a…に
対応して、吹出口７、7a…の同一線上に、多数の通気口
14、14ａ…を貫設し、該通気口14、14ａ…は、円形又は
搬送方向に長い楕円状に形成している。又、型板12の下
面に、ベルトコンベヤ６、6a…に対応した凹溝15、15ａ
…を形成している。尚、カッター13は、所望する打抜形
状に応じて適宜設定される。

【００１１】次に、ロータリー方式のダイカッターにつ
いて説明する。このダイカッター１は、図４に示す様
に、材料Ｗの搬送経路中の搬送面Ｂ（テーブル５）上方
に配設した型抜ドラム16と、テーブル５上の搬送方向上
流から下流へ材料Ｗを送り出す材料積載ボード17から成
り、型抜ドラム16とテーブル５間を打抜加工部Ａと成し
ている。

【００１２】型抜ドラム16は、図５、６に示す様に、円
筒状に形成され、外周に円弧状の打抜型３を周設し、該
打抜型３は円弧状の型板12、12ａの表面にカッター13を
設けている。又、型抜ドラム16は、図７に示す様に、両
端にロータリージョイント18、18ａを設けて、型抜ドラ
ム16の回転軸線上に設けたエアー供給管19に対し回転自
在と成している。

【００１３】ロータリージョイント18、18ａは、型抜ド
ラム16の両端側に設置したフレーム20、20ａに円筒状の
軸支持部21、21ａを固定している。そして、該軸支持部
21、21ａとエアー供給管19の内外にベアリング22、22ａ
…、23、23ａ…を設けると共に、該ベアリング22、22ａ
…、23、23ａ…間に円筒状の回転軸体24、24ａを介在し
ている。又、回転軸体24、24ａの基端に、エアー供給管
19を貫通した円盤部25、25ａを設け、該円盤部25、25ａ
を型抜ドラム16の端部に固定している。又、一方の回転
軸体24の円盤部25は歯車25と成し、該歯車25を駆動装置
に連繋している。

【００１４】エアー供給管19は、型抜ドラム16内で、打
抜加工部Ａより搬送経路前方へ降下状に突出した多数の
エアーノズル26、26ａ…を分岐形成している。そして、
エアーノズル26、26ａ…の噴出口を通る型抜ドラム16円
周上に、多数の吹出口７、7a…を貫設して、圧縮空気供
給部Ｃと成している。又、吹出口７、7a…（エアーノズ
ル26、26ａ…）に対応して、打抜型３に通気口14、14ａ
…を貫設している。尚、吹出口７、7a…及び通気口14、
14ａ…は、図５、６に示した円形状の以外に円周方向に
長い楕円状に形成しても良い。

【００１５】次に本発明に係るダイカッターの作用につ
いて説明する。ローラー方式のものにあっては、上記の
様に、構造が同一なテーブル５、5aは、何れも搬送経路
の始端となり得えるが、ここでは、図において矢印で示
す方向（テーブル５からテーブル5a）を搬送方向として
いる。このローラー方式のダイカッター１は、材料Ｗを
載置した打抜型３が、ローラー２、2a間を挿入通過する
時に、材料Ｗが打抜型３のカッター13に押圧され、所望
形状に打抜形成される。そして、打抜型３のテーブル5a
の通過中において、吹出口７、7a…に打抜型３の通気口
14、14ａ…が対応すると、吹出口７、7a…、通気口14、
14ａ…を通して圧縮空気が材料Ｗに向かって噴出され、
この圧縮空気の圧力によりカッター13から材料Ｗを離脱
させる。

【００１６】又、予め、打抜型３の幅に対応する様に、
打抜型３の側端上にガイド板11、11ａ…をスライド調整
して、打抜型３の両側端を保持している。又、ベルトコ
ンベヤ６、6a…に打抜型３の凹溝15、15ａ…が対応して
いるため、打抜型３はベルトコンベヤ６、6a…に沿って
移動する。

【００１７】又、ロータリー方式のものにあっては、材
料Ｗを載置した材料積載ボード17が回転している型抜ド
ラム16下を通過する時に、材料Ｗが打抜型３のカッター
13に押圧され、所望形状に打抜形成される。一方、型抜
ドラム16内では、エアーノズル26、26ａ…から搬送経路
前方の降下方向に圧縮空気を噴出している。そして、エ
アーノズル26、26ａ…の噴出口上を通る吹出口７、7a
…、通気口14、14ａ…から、圧縮空気が打抜加工された
材料Ｗに対し噴出され、この圧縮空気の圧力によりカッ
ター13から材料Ｗを離脱させる。

【００１８】尚、カッター13は部分的に「つなぎ」と称
する鋸刃が形成されていない個所を設けており、かかる
個所で材料Ｗは全体が繋がっているため、圧縮空気の圧
力により、材料Ｗは１枚板状態でカッター13から離脱さ
れる。

【００１９】

【発明の効果】要するに本発明は、材料Ｗの搬送経路中
に、上下に対向配置するローラー２、2aを設け、該ロー
ラー２、2a間に材料Ｗを載置した打抜型３を挿入通過さ
せるダイカッター１において、ローラー２、2aより搬送
経路前方の搬送面Ｂに、エアーコンプレッサーに接続し
た圧縮空気の吹出口７、7a…を設け、該吹出口７、7a…
に対応した通気口14、14ａ…を打抜型３に貫設したの
で、ローラー２、2aより搬送経路前方の搬送面Ｂ上を打
抜型３が通過している間に、吹出口７、7a…に打抜型３
の通気口14、14ａ…が対応すると、吹出口７、7a…、通
気口14、14ａ…を通して圧縮空気が材料Ｗに向かって噴
出され、この圧縮空気の圧力によりカッター13から材料
Ｗを簡単に離脱できると共に、従来の様に、材料Ｗに押
し跡を付けることがないため、材料Ｗの品質向上を図る
ことが出来る。又、従来の様に、弾性部材の大きさ、個
数、設置位置などを試行錯誤した上で、型板に貼り付け
ねばならない面倒な作業を不要とすることが出来、作業
効率を飛躍的に向上できる。

【００２０】又、打抜型３の両側端上部にガイド板11、
11ａ…を水平配置したので、搬送面Ｂから噴出される圧
縮空気により、移動する打抜型３の浮き上がりを防止で
きる。

【００２１】又、ガイド板11、11ａ…を搬送面Ｂの幅方
向にスライド自在に設けたので、ガイド板11、11ａ…を
スライド調整して、所望する打抜形状により変動する打
抜型３の幅に対応させることが出来る。

【００２２】搬送面Ｂ上に多数のベルトコンベヤ６、6a
…を並設し、該ベルトコンベヤ６、6a…に対応する凹溝
15、15ａ…を打抜型３に設けたので、打抜型３が移動中
にずれることなく、吹出口７、7a…に通気口14、14ａ…
を対応させることが出来る。

【００２３】又、材料Ｗの搬送経路中の搬送面Ｂ上方に
打抜型３を周設して成る型抜ドラム16を配設したダイカ
ッター１において、型抜ドラム１の回転軸線上にエアー
コンプレッサーに接続したエアー供給管19を設け、該エ
アー供給管19に対し型抜ドラム16を回転自在に設け、型
抜ドラム16内でエアー供給管19から搬送経路前方へ突出
する多数のエアーノズル26、26ａ…を分岐形成したの
で、型抜ドラム16の回転に関係なく、エアーノズル26、
26ａ…を常に搬送経路前方へ圧縮空気を噴出させること
が出来る。

【００２４】そして、エアーノズル26、26ａ…に対応し
た型抜ドラム16の円周上に多数の吹出口７、7a…を貫設
すると共に、該吹出口７、7a…に対応する通気口14、14
ａ…を打抜型３に貫設したので、該通気口14、14ａ…を
通して、圧縮空気が打抜加工された材料Ｗに対し噴出さ
れ、この圧縮空気の圧力によりカッター13から材料Ｗを
離脱させることが出来、材料Ｗに押し跡を付けることな
く、又打抜型３に弾性部材を貼り付ける作業を不要と
し、よって、材料Ｗの品質向上、及び飛躍的な作業効率
の向上できる等その実用的効果甚だ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ローラー方式のダイカッターの斜視図である。

【図２】ローラー方式のダイカッターの側面図である。

【図３】図２のＸーＸ断面図である。

【図４】ロータリー方式のダイカッターを示す簡略図で
ある。

【図５】打抜型を取付けた型抜ドラムの斜視図である。

【図６】型抜ドラムの一部断面斜視図である。

【図７】型抜ドラムの内部構造を示す断面図である。

【符号の説明】

１ダイカッター２、2a ローラー３打抜型６、6a… ベルトコンベヤ７、7a… 吹出口 11、11ａ… ガイド板 14、14ａ… 通気口 15、15ａ… 凹溝 16 型抜ドラム 19 エアー供給管 26、26ａ… エアーノズルＢ搬送面Ｗ材料

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】材料の搬送経路中に設けた打抜加工部よ
り搬送経路前方に圧縮空気供給部を設け、該圧縮空気供
給部から供給される圧縮空気の通気口を打抜型に設けた
ことを特徴とするダイカッター。
【請求項２】材料の搬送経路中に、上下に対向配置す
るローラーを設け、該ローラー間に材料を載置した打抜
型を挿入通過させるダイカッターにおいて、ローラーよ
り搬送経路前方の搬送面に、エアーコンプレッサーに接
続した圧縮空気の吹出口を設け、該吹出口に対応した通
気口を打抜型に貫設したことを特徴とするダイカッタ
ー。
【請求項３】打抜型の両側端上部にガイド板を水平配
置したことを特徴とする請求項２記載のダイカッター。
【請求項４】ガイド板を搬送面の幅方向にスライド自
在に設けたことを特徴とする請求項３記載のダイカッタ
ー。
【請求項５】搬送面上に多数のベルトコンベヤを並設
し、該ベルトコンベヤに対応する凹溝を打抜型に設けた
ことを特徴とする請求項２、３又は４記載のダイカッタ
ー。
【請求項６】材料の搬送経路中の搬送面上方に打抜型
を周設して成る型抜ドラムを配設したダイカッターにお
いて、型抜ドラムの回転軸線上にエアーコンプレッサー
に接続したエアー供給管を設け、該エアー供給管に対し
型抜ドラムを回転自在に設け、型抜ドラム内でエアー供
給管から搬送経路前方へ突出する多数のエアーノズルを
分岐形成し、該エアーノズルに対応した型抜ドラムの円
周上に多数の吹出口を貫設すると共に、該吹出口に対応
する通気口を打抜型に貫設したことを特徴とするダイカ
ッター。