JP2012055251A - シート小片製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】長尺シートを所定形状に連続的に切断する切断機10を具備するシート小片製造装置1であって、前記切断機は、回転軸11と、該回転軸を中心として回転可能に設けられ、外表面上に複数のカット刃を有する外筒13と、該外筒の内方側から該外筒に向けて空気を噴射する空気噴出機構と、を具備し、前記空気噴出機構は、回転軸の周方向所定位置において回転軸の軸方向に沿って空気を噴出するようになされており、前記外筒は、外表面に多数の孔が設けられており、該孔は、複数の前記カット刃により区分された複数の区画に少なくとも一つ設けられていることを特徴とするシート小片製造装置。
【選択図】図2
Description
通常、プラスチックフィルム、紙、可食フィルム、フィルム製剤などを小さくカットしてシート状小片を製造する場合、所定形状にカットするための刃を有するダイカット方式によりカットする製造装置が用いられている。
しかし、このような製造装置でカットすると切断された小片が刃の中へ食い込んでしまい、連続的な製造が困難となる。例えば1mm×2mm角に小さくカットした場合刃の中へ食い込んだフィルムは、刃と刃の間にスポンジなどを入れて取り出す必要があるが小さすぎる為取り除きにくく、小片が破損しやすいという問題がある。
要するに、小片状のフィルムを連続的に効率良く製造することができる製造装置は、いまだ提案されていないのが現状である。
従って、本発明の目的は、可食フィルムやフィルム製剤等のシート小片を連続的に効率良く製造することができるフィルムの製造装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、下記発明を提供することにより、上記目的を達成したものである。
1. 長尺シートを所定形状に連続的に切断する切断機を具備するシート小片製造装置であって、
前記切断機は、
回転軸と、
該回転軸を中心として回転可能に設けられ、外表面上に複数のカット刃を有する外筒と、
該外筒の内方側から該外筒に向けて空気を噴射する空気噴出機構と、
を具備し、
前記空気噴出機構は、回転軸の周方向所定位置において回転軸の軸方向に沿って空気を噴出するようになされており、
前記外筒は、外表面に多数の孔が設けられており、該孔は、複数の前記カット刃により区分された複数の区画に少なくとも一つ設けられている
ことを特徴とするシート小片製造装置。
本発明の製造装置に適用される前記長尺シートとしては、プラスチックフィルム、紙、可食フィルム、フィルム製剤等の長尺状物を挙げることができる。特に可食フィルムやフィルム製剤のようにフィルムに粘性があるものに対して好適である。可食フィルムやフィルム製剤の例としては、特開平5−308910号公報や特開2009−96803号公報に記載のフィルムを挙げることができるが、これらに制限されるものではない。
2.カット刃は格子状に設けられており、前記区画が矩形状であることを特徴とする1記載のシート小片製造装置。
3.空気噴出機構は、回転軸と外筒との間に設けられた中空の筒体であり、所定箇所に多数の空気噴出孔を有することを特徴とする1又は2記載のシート小片製造装置。
4.前記筒体は、その内部に所定圧力の空気を導入する空気導入手段に連結されている、3に記載のシート小片製造装置。
5.前記空気噴出孔が、円形である、3記載のシート小片製造装置。
6.前記空気噴出孔が、線状である、3記載のシート小片製造装置。
7.空気噴出機構は、回転軸と外筒との間に設けられた中空管であり、所定箇所に多数の空気噴出孔を有することを特徴とする1又は2記載のシート小片製造装置。
8.前記中空管は、その内部に所定圧力の空気を導入する空気導入手段に連結されている、7に記載のシート小片製造装置。
9.さらに、前記カット刃により所定形状にカットされたシート小片を吸引回収する回収手段が設けられている、1〜8のいずれかに記載のシート小片製造装置。
まず、図1を参照して本発明のシート小片製造装置により得られるシート小片可食フィルムの形態について説明する。
本発明のシート小片製造装置により得られるシート小片について説明すると、本発明の製造装置により得られるシート小片101は、図1に示すように長方形状であり、好ましくは幅1〜15mm、長さ1〜15mm、厚さ0.003〜1mmである。
図2に示す本実施形態のシート小片製造装置1は、シートとしての可食フィルム塗工・乾燥機2により、基体シート上に形成され、コンベア3上を搬送される可食フィルムの長尺フィルムを所定形状に連続的に切断する切断機10を具備するシート小片製造装置である。
そして、シート小片製造装置1において切断機10は、回転軸11と、回転軸11を中心として回転可能に設けられ、外表面上に複数のカット刃13aを有する外筒13と、外筒13の内方側から外筒に向けて空気を噴射する空気噴出機構としての内筒12とを具備する。
空気噴出部12bを設ける位置は、外筒13が回転してシートに当接する点から30〜90°(図5に示すθ)の範囲内とするのが好ましい。また空気噴出部の幅は、所望の小片のサイズに応じて任意であるが、周長さの10〜30%とするのが好ましい。このような構成とすることによりシート小片を効果的にカット刃から離隔させることができる。
内筒12は、回転軸に固定された中空の筒体(図4に示す点線で示す2つの円の間が中空部分)であり、その中空部分は所定圧力の空気を導入する空気導入手段としてのコンプレサー(図示せず)に連結管16を介して連結されて、内筒12の内部に加圧空気が導入されるようになっている。
本実施形態において各区画はそれぞれ1〜15mm×1〜15mmの大きさである。
外筒13は図2の矢印方向に回転するが、その回転機構は図4に示すように外筒13の一端に円形に設けられたギア13cと、モータ(図示せず)と、モータ15の回転軸先端に配された円錐状のギア14とからなる。ギア13cとギア14とはかさ歯車構造となっており、ギア14が図4の矢印方向Bに回転することにより外筒13が矢印C方向に回転するようになされている。
外筒13の内周面と内筒12の外周面とは摺動可能になされており、本実施形態においても両面は接している。
吸引回収機20は、外筒13の長さと同じ長さを有し且つ空気噴出部の幅と同じ幅を有し、凹状に形成された小片受け部21と、吸引ポンプ(図示せず)と、小片受け部21及び吸引ポンプを連結すると共に吸引ポンプよりも小片受け部21側に設けられた小片収納部23に吸引した小片を移送する吸引管22とからなる。
回収手段により、空気噴出機構から噴出される空気でカット刃から離別された小片を漏れなく効率的に回収することができる。
本実施形態の製造装置により得られるシート小片は、パックフィルム製剤、パックフィルム機能剤、パックフィルム食品、可食フィルム小片、香料含有可食フィルム小片として活用することができる。
図6に示す第2の実施形態は、空気噴出孔が、線状の孔12a’により形成されている。線状の孔12a’の幅は0.1〜2mmとするのが好ましい。
空気噴出機構は、軸と別体のものを例示して説明したが、回転軸の周方向所定位置に多数の小孔を設けて空気噴出部を形成して構成することもできる。
また、空気噴出機構は、回転軸と外筒との間に設けられた中空管を設け、この中空管の所定箇所に多数の空気噴出孔を形成することにより構成することもできる。この際、中空管は、その内部に所定圧力の空気を導入する上述の空気導入手段に連結されている。
Claims (9)
- 長尺シートを所定形状に連続的に切断する切断機を具備するシート小片製造装置であって、
前記切断機は、
回転軸と、
該回転軸を中心として回転可能に設けられ、外表面上に複数のカット刃を有する外筒と、
該外筒の内方側から該外筒に向けて空気を噴射する空気噴出機構と、
を具備し、
前記空気噴出機構は、回転軸の周方向所定位置において回転軸の軸方向に沿って空気を噴出するようになされており、
前記外筒は、外表面に多数の孔が設けられており、該孔は、複数の前記カット刃により区分された複数の区画に少なくとも一つ設けられている
ことを特徴とするシート小片製造装置。 - カット刃は格子状に設けられており、前記区画が矩形状であることを特徴とする請求項1記載のシート小片製造装置。
- 空気噴出機構は、回転軸と外筒との間に設けられた中空の筒体であり、所定箇所に多数の空気噴出孔を有することを特徴とする請求項1又は2記載のシート小片製造装置。
- 前記筒体は、その内部に所定圧力の空気を導入する空気導入手段に連結されている、請求項3に記載のシート小片製造装置。
- 前記空気噴出孔が、円形である、請求項3記載のシート小片製造装置。
- 前記空気噴出孔が、線状である、請求項3記載のシート小片製造装置。
- 空気噴出機構は、回転軸と外筒との間に設けられた中空管であり、所定箇所に多数の空気噴出孔を有することを特徴とする請求項1又は2記載のシート小片製造装置。
- 前記中空管は、その内部に所定圧力の空気を導入する空気導入手段に連結されている、請求項7に記載のシート小片製造装置。
- さらに、前記カット刃により所定形状にカットされたシート小片を吸引回収する回収手段が設けられている、請求項1〜8のいずれかに記載のシート小片製造装置。
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